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JP2012243170A - データベース問合せ端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】許容される量を越える資源を要する問合せが処理されることを防止する。
【解決手段】本発明の一実施形態として、データベースサーバの格納するデータベースに対する問合せを入力する入力部と、前記入力部が入力した問合せを前記データベースサーバにおいて処理するために必要な資源の量を予測する予測部と、前記予測部により予測された資源の量が許容されると判断すると、前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバに送信して前記問合せの結果を受信し、前記予測部より予測された資源の量が許容されないと判断すると、前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバに送信しない送受信部とを備える端末装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、データベースに対して問合せを行なう端末装置に関する。
多くのデータベースに対する問合せとして、SQLが用いられている。SQLは宣言的に表現される問合せ言語であるので、データベースを格納するデータベースサーバにおいて最適化が行なわれ、効率的なアクセスプランが選択されて問合せが処理される(例えば特許文献1参照)。
データベースサーバにおいて問合せの最適化を行ない、効率的なアクセスプランを選択する機能を有する部はオプティマイザと呼ばれる。オプティマイザは、SQLなどにより表現された問合せを例えば関係代数の式に変形し、関係代数の式を等価な式に変形して、効率的なアクセスプランを選択する。例えば、関係代数の式において、リレーションの直積に対して選択が適用される場合、その選択が個々のリレーションに対する選択であれば、リレーションに対する選択の結果の直積となるように変形を行なう。また、索引が定義されているカラムに対する制限を優先するように変形を行なう。
特開2003−316811号公報 特開2004−094369号公報 特開2001−282799号公報 特開平4−279972号公報
しかしながら、オプティマイザは完全なものではなく、効率の悪いアクセスプランを選択する場合がある。この場合には、問合せの処理に時間を要し、特に、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)により問合せが対話的に入力された場合には、GUIの操作者の業務が停止してしまい、業務の無駄が発生する。
そこで、本発明の一実施形態として、データベースサーバの格納するデータベースに対する問合せを入力する入力部と、前記入力部により入力された問合せを前記データベースサーバにおいて処理するために必要な資源の量を予測する予測部と、前記予測部により予測された資源の量が許容されると判断すると、前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバに送信して前記問合せの結果を受信し、前記予測部より予測された資源の量が許容されないと判断すると、前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバに送信しない送受信部とを備える端末装置を提供する。
また、本発明の一実施形態として、データベースサーバの格納するデータベースに対する問合せが入力されると、入力された前記問合せを前記データベースサーバにおいて処理するために必要な資源の量を予測し、予測された前記資源の量が許容されると判断すれば、入力された前記問合せを前記データベースサーバに送信し、予測された前記資源の量が許容されないと判断すれば、入力された前記問合せを前記データベースサーバに送信しないことを含む計算機の動作方法を提供する。
本発明によれば、データベースサーバに問合せが送信される前に問合せを処理するのに必要な資源の量が予測されるので、処理に時間などを要する問合せが処理されることを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るデータベースシステムの機能ブロック図 本発明の一実施形態に係るデータベースシステムの端末装置において用いられるGUIの一例図 本発明の一実施形態に係るデータベースシステムにおける処理のフローチャート 本発明の一実施形態に係るデータベースシステムにおける資源の予測について説明する図 本発明の一実施形態に係るデータベースシステムの機能ブロック図 本発明の一実施形態に係るデータベースシステムにおける処理のフローチャート
以下、本発明を実施するための形態を実施形態として説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されることはない、以下に説明する実施形態を種々に変形して本発明を実施することが可能である。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係るデータベースシステムの機能ブロック図を示す。データベースシステム100は、データベースサーバ101と端末102とを有する。データベースサーバ101と端末102とはネットワークによって通信が可能である。図1においては、データベースサーバ101と端末102とをそれぞれ1台ずつ示しているが、それぞれ任意の数とすることができる。
データベースサーバ101は、データベースを格納する。格納されているデータベースは、端末102より送信される問合せ、データ管理要求により操作される。なお、問合せには、データベースに記憶されているデータの照会の要求のみならず、データの操作の要求も含まれるとする。
端末102は、問合せ入力部103と、資源予測部104と、送受信部105と、結果表示部106とを備える端末装置である。
問合せ入力部103は、端末102の操作者よりデータベースサーバ101に格納されているデータベースに対する問合せを入力する。例えば、キャラクタインターフェース画面に操作者がキーボードなどを用いてタイプした問合せを入力する。入力された問合せは、文字列などのデータとして、メモリの所定アドレスに格納される。なお、問合せは、例えば、ISO/IEC 9075 “Database Language SQL”による標準規格に基づいた言語により記述されていてもよい。
また、問合せ入力部103は、グラフィカルユーザインターフェースを用いて、問合せを構成する検索条件などが入力され、入力された条件などを用いて生成された問合せを入力するようになっていてもよい。
図2は、グラフィカルユーザインターフェースを用いて検索条件などが入力されるウィンドウの例を示す。ウィンドウ201には、基本条件を入力するサブウィンドウ202と絞込条件を入力するサブウィンドウ203とを含む。ウィンドウ201は、例えば、銀行業務に用いる検索条件が入力される一例である。このためサブウィンドウ202には、部店とグループ部を選択するサブウィンドウ204を含み、サブウィンドウ204においては、チェックボックス208を選択することにより、選択された部店とグループ部とが検索条件として用いられる。また、サブウィンドウ202は、期間についての条件を入力するためのサブウィンドウ205を含み、ラジオボタン209、210により、本日のみか、本日からテキストエリア211、212に入力される日付までの期間が条件として入力される。
サブウィンドウ203は、勘定店番を入力するサブウィンドウ206を含み、チェックボックス213が選択されると、テキストエリア214に入力された勘定店の番号が検索条件として用いられる。また、サブウィンドウ203は、取引先指定を入力するサブウィンドウ207を含み、チェックボックス215が選択されると、テキストエリア216に入力される取引先の指定が検索条件として用いられる。
サブウィンドウ202、203に検索条件が入力され、検索ボタン217がマウスなどを用いて押下されると、端末102で動作するプログラムにより、問合せが生成され、問合せ入力部103に入力される。
問い合わせとして、ISO/IEC 9075 “Database Language SQL”による標準規格に基づいた言語が用いられる場合には、通常、動的SQLの機能が用いられて問合せが入力される。動的SQLは、定型的な問合せを処理するのみならず、キャラクタインターフェース画面を用いてタイプされたり、グラフィカルユーザインターフェースにより設定された検索などの条件から生成された問合せを処理するのに適している。
すなわち、動的SQLの機能を用いることにより、グラフィカルユーザインターフェースにより設定された条件に応じて、動的SQL文として問合せ文を文字列として生成し、その文字列をデータベースサーバに送信して実行させることができる。また、生成された問合せ文には、バインド変数(ホスト変数)を埋め込むことができる。このとき、バインド変数に、テキストエリアなどに入力された値を代入することにより、動的SQL文の生成を容易に行なえる。
例えば、チェックボックス208により選択される部店とグループ部との識別番号が、butengroupidというバインド変数に代入されている場合には、
SELECT * FROM tableA WHERE bgid=:butengroupid;
というSELECT文を文字列として生成することにより、:butengroupidの部分がバインド変数butengroupidの値に置換されたSELECT文をデータベースサーバで実行させることができる。
資源予測部104は、問合せ入力部が入力した問合せをデータベースサーバ101において処理するのに必要な資源の量を予測する。ここに、資源の量とは、データベースサーバ101が問合せを処理するのに消費するリソースの量をいう。リソースは、メモリ、データベースから読み出されるページ、CPU、プロセスが実行可能となるまでの待ち時間、データベースサーバ101と端末102との間のネットワークの帯域などがある。したがって、問合せ入力部に入力された問合せをデータベースサーバ101において処理するのに必要な資源の量としては、問合せを処理するために必要なメモリの量、データベースから読み出されるページの数、CPUによる処理時間、データベースサーバ101のプロセスが問合せを処理するのに必要な全体の時間(すなわち、CPUの実行時間に、プロセスが実行可能となるまでの待ち時間の和)、データベースサーバ101から送信される問合せの結果のデータ量のいずれかを含むことができる。
資源予測部104が、資源の量を予測する方法としては、問合せを解析し、例えばSELECT文のFROM句に並べられているテーブルに記憶されているデータの総量に基づいて予測する方法や、WHERE句による条件を、索引を用いて処理することができるかどうかに基づいて予測する方法などがある。
例えば、資源予測部104は、SELECT文のFROM句に並べられているテーブルに記憶されているデータの総量を、データベースサーバ101に問合せるなどして取得し、データの総量が大きいほど、必要な資源の量が多くなるように予測する。この場合、FROM句にテーブルが1つ指定されている場合に必要な資源の量よりも、テーブルが2つ指定されている場合に必要な資源の量が多くなるように予測する。
また、WHERE句による条件を、索引を用いて処理することができれば、必要な資源の量が小さくなるように予測し、索引を用いて処理することができなければ、必要な資源の量が大きくなるように予測する。例えば、列bgidに索引が定義されている場合、WHERE句にbgid=’100’という条件が指定されているときには索引を用いることができるので、必要な資源の量として小さな量を予測し、bgid=’%1%’のようにパターンマッチが指定されている場合には、索引を用いることが困難であるので、必要な資源の量として大きな量を予測する。
送受信部105は、資源予測部104により予測された資源の量が許容されると判断すると、問合せ入力部103に入力された問合せをデータベースサーバ101に送信し、問合せの結果を受信する。また、送受信部105は、資源予測部104により予測された資源の量が許容されないと判断すると、問合せ入力部103に入力された問合せをデータベースサーバ101に送信しない。
資源予測部104により予測された資源の量が許容されるか否かを判断するには、あらかじめ資源の量を定めておき、あらかじめ定められた資源の量より資源予測部104により予測された資源の量が大きくなれば、許容されないと判断し、そうでなければ、許容されると判断する。例えば、データベースサーバ101のプロセスが問合せを処理するのに必要な全体の時間として、20秒を定めた場合には、資源予測部104により予測された時間が20秒を越えていれば、許容されないと判断する。
また、あらかじめ定められる資源の量は、データベースサーバ101の負荷に応じて変化してもよい。例えば、データベースサーバ101のロードアベレージが例えば20以下であり、負荷が低ければ、あらかじめ定められる資源の量を大きく設定し、必要とされる資源の量が大きな問合せが処理されるようにする。逆に、データベースサーバ101のロードアベレージが例えば20を越え、負荷が高ければ、あらかじめ定められる資源の量を小さく設定し、必要とされる資源の量が大きな問合せが処理されないようにする。これにより、高負荷下での問合せの処理のためにデータベースサーバ101の資源が不足し、データベースサーバ101が停止などしてしまうことを防止することができる。
結果表示部106は、送受信部105により問合せがデータベースサーバ101に送信された場合には、データベースサーバ101において問合せが処理された結果を表示する。例えば、SELECT文により検索されたデータを表示したり、INSERT文の実行が成功したかどうか、DELETE文により削除された行数などを表示したりする。また、送受信部105が、資源予測部104により予測された資源の量が許容されないと判断された場合には、エラーの表示を行なってもよい。
図3は、本実施形態の端末102における処理のフローチャートである。ステップS301の処理として、問合せ入力部103が入力した問合せを取得する。問合せ入力部103が入力した問合せは、メモリの所定のアドレスなどに記憶されるので、所定のアドレスから問合せを読み出す。ステップS302の処理として、資源予測部104が、データベースサーバ101において問合せを処理するのに必要な資源の量を予測する。ステップS303の処理として、予測された資源の量が許容されるかどうかを判断する。もし、資源の量が許容されないと判断された場合には、ステップS304に処理を移行し、エラーとし、結果表示部106にエラー表示などを行ない、問合せを送信しない。ステップS303において、資源の量が許容されると判断されると、ステップS305に処理を移行し、送受信部105により問合せをデータベースサーバ101に送信する。ステップS306の処理として、送受信部105により、問合せの結果を受信する。ステップS307の処理として、結果表示部106により結果を表示する。
なお、端末102は、計算機を用いて実現することができる。この場合、計算機は、CPUと、メモリと、二次記憶装置と、ネットワークインターフェースと、入出力インターフェースとを備える。二次記憶装置には、端末102を実現するプログラムが記憶され、メモリにロードされてCPUにより実行される。このプログラムは、入出力インターフェースを介して入力された問合せを解析し、資源の量を予測し、予測された資源の量が許容されると判断するとネットワークインターフェースを介して問合せをデータベースサーバ101へ送信し、予測された資源の量が許容されないと判断すると、問合せを送信しないことを計算機に実行させる。
なお、端末102は、計算機とプログラムとを用いなくても、LSIなどを組み合わせて、ハードウェアなどのみとして構成することもできる。
以上のように、本実施形態では、データベースサーバ101に問合せを送信する前に、データベースサーバ101において問合せを処理するために必要な資源の量を予測し、資源の量が許容されなければ、問合せがデータベースサーバ101に送信されない。これにより、多量の資源が必要となる問合せが処理されるのを防止することができる。
特に、ユーザインターフェースを用いて、問合せを入力したり、検索条件を設定したりする場合には、誤って大量の資源を必要とする問合せが入力されてしまうことがある。従来は、このような場合には、何もせずに待つか、問合せの処理を中止する操作を行なう必要があった。しかし、本発明の一実施形態によれば、問合せが処理する前に大量の資源が必要とされるか否かが予測され、誤って入力された、大量の資源を必要とする問合せが処理されることを防止することができる。
なお、問合せを処理するために必要な資源の量を予測せずに、全ての問合せをサーバ101に送信するモードが端末102に備わっていてもよい。例えば、送受信部105は、資源予測部104により予測される資源の量を考慮せずに、問合せ入力部103に入力された問合せをサーバ101に送信するモードを有する。このようなモードは、テストの実行や不具合の修正のために、データベースサーバ101に送信できる問合せに制限があると不都合な場合があるからである。なお、問合せを処理するために必要な資源の量を予測せずに、全ての問合せをデータベースサーバ101に送信するモードに入ると全ての問合わせが送信できるようになるため、このモードは慎重に使用する必要がある。そこで、端末102の操作者に特殊なパスワードの入力を求めてから、このモードに入るようになっていてもよい。
また、資源の量を予測せずに全ての問合せをデータベースサーバ101に送信するのではなく、端末102などを操作することにより、許容される資源の量を設定できるようになっていてもよい。
(実施形態2)
本発明の実施形態2として、資源予測部104が、問合せに資源の量を関連付けるテーブルを用いて、必要な資源を予測する実施形態について説明する。
図4(a)は、本実施形態において、資源予測部104が問合せ入力部103に入力された問合せをデータベースサーバ101において処理するために必要な資源の量を予測するために用いるテーブルの一例を示す。このようなテーブルは、端末102のメモリに記憶したり、データベースサーバ101の記憶装置や他の装置の記憶装置に記憶され、ファイル共有などの機能を用いて、端末102から読み取り可能としたりすることができる。
図4(a)のテーブルは2つの列を有し、一方の列にはSQL文が問合せとして格納され、他方には必要な資源の量が格納される。例えば、図4(a)において、“SQL文1”をデータベースサーバ101において処理するために必要な資源の量が“資源量1”により表されている。
SQL文は、例えば、図4(b)に示されるように、文字列データとして格納することができる。あるいは、図4(c)に示すように、バインド変数を含む動的SQL文を表す文字列データとして格納される部分と、バインド変数とその値との対として格納される部分との組み合わせとして格納することができる。図4(c)のように、バインド変数を含む文字列データの部分とバインド変数とその値との対の部分とに分離して格納することにより、例えば、グラフィカルユーザインターフェースを用いて検索条件が操作者により入力される場合、操作者が特定の領域にデータの入力を開始したときに、資源予測部104が図4(a)の検索を開始し、操作者が特定の領域にデータを入力し終えたときに、バインド変数とその値との対をさらに検索し、必要な資源の量を直ちに予測することができる。これにより、検索ボタン217が押下される前に資源の量が許容されるかどうかを判断することができ、スムーズな操作を操作者に提供することができる。
必要資源量の列に格納されるデータは、あらかじめ問合せを処理することにより求めておくこともできるし、実施形態1のように予測値を求めておいてもよい。
本実施形態の処理の一例においては、資源予測部104は、問合せ入力部103に入力された問合せを用いて、図4(a)に一例が示されるテーブルを検索し、マッチする問合せがテーブルに格納されているかどうかを判断する。もし、マッチする問合せがテーブルに格納されていれば、対応する資源量を読み出す。もし、マッチする問合せがテーブルに格納されていなければ、実施形態1として説明したように、問合せを解析し、必要な資源の量を予測してもよい。
本実施形態のように、問合せに資源の量を関連付けておくことにより、必要な資源の量の予測を簡単に行なうことができる。
なお、本実施形態の変形例として、図4(a)に示すテーブルとは別に、問合せを格納するテーブルを準備する。このテーブルは、図4(a)に示すテーブルや実施形態1のように必要な資源の量の予測により、必要な資源の量が許容されない場合であった場合であっても、送受信部105が問合せを送信する問合せを格納する。このようなテーブルを準備することにより、通常の業務時間帯においては、資源の量が許容されない問合せであっても、特別な時間帯などにおいては、実行することが可能となる。また、このようなテーブルに、問合せの実行が許容される操作者のユーザ識別情報、端末の識別情報、データベースサーバの負荷量、時間帯などを関連付けることができる。これにより、問合わせの入力を行なうことができる操作者、端末、データベースサーバの負荷量、時間帯などを細かく指定することができる。
また、端末102は、図4(a)に示すテーブルをクリアするクリア部を有していてもよい。端末102などにおいて操作を行なうことにより、クリア部が図4(a)に示すテーブルをクリアすることができるようになっていてもよい。すなわち、端末102のディスプレイに表示された特定のボタンなどを押下するなどすると、図4(a)に示すテーブルに格納されているSQL文と資源量とが削除される。このとき、図4(a)に示すテーブル全ての削除されるSQL文と資源量とが削除されてもよいし、選択されたSQL文と資源量とが削除されるようになっていてもよい。
なお、図4(a)に示すテーブルをクリアすると、資源が許容されない問合わせが処理されるようになるため、端末102の操作者の権限を確認するために、パスワードの入力などを求めるようにしてもよい。
(実施形態3)
本発明の実施形態3として、問合せを実際にデータベースサーバ101で処理させ、その処理において必要となった資源の量を図4(a)のテーブルに格納する実施形態について説明する。
図5は、本実施形態に係るデータベースシステムの機能ブロック図を示す。データベースシステム500は、データベースサーバ501と、端末502とを有する。データベースサーバ501は、実施形態1に係るデータベースシステム100のデータベースサーバ101に対応し、端末502は、端末102に対応する。ただし、本実施形態では、端末102が、さらに、資源予測更新部503を有している。
資源予測更新部503は、送受信部105により送信された問い合わせの結果が受信されると、問合せをデータベースサーバ501において処理するために必要であった資源の量を算出する。例えば、問合せが送受信部105により送信されてから、結果が送受信部105により受信されるまでの時間により、データベースサーバ101のプロセスが問合せを処理するのに必要な全体の時間を算出する。また、送受信部105により受信された結果のデータ量を算出する。あるいは、結果とともに、データベースサーバ101より、処理に必要とされた資源の量を表す情報が受信される場合には、その情報により資源の量を算出する。
また、資源予測更新部503は、図4(a)に一例が示されるテーブルを更新する。すなわち、送信された問合せがテーブルに格納されていなければ、問合せと資源の量との組み合わせをテーブルに追加する。また、送信された問合せがテーブルに格納されていれば、対応する資源の量を更新する。更新の際には、単純に置き換えるのではなく、資源の量の平均(例えば移動平均など)を算出して更新してもよい。
特に、資源の量として時間に関係するCPUによる処理時間やデータベースサーバ101のプロセスが問合せを処理するのに必要な全体の時間については、次の構成を取ることもできる。すなわち、問合せの送信とともにタイマを起動し、タイマにより計測された時間が所定時間以上となれば、データベースサーバ101に対して処理の中止命令を発行するとともに、送信した問合せと処理を中止した旨との組み合わせとをテーブルに格納する(送信した問合せがテーブルに既に格納されていれば、更新する)。これにより、必要以上に時間を要する問合せの実行を抑制することができる。
図6は、本実施形態における処理のフローチャートを示す。このフローチャートにおいて、ステップS601−S606、S609はそれぞれ、ステップS301−S306、S307に対応する。本実施形態においては、資源予測更新部503により、ステップS606の後に、ステップS607の処理として、必要な資源の量を算出し、ステップS603の処理として、問合せと資源の量との組み合わせを更新する。
本実施形態においては、問合せに関連付けられる資源の量が更新されるので、索引の削除などによりデータベースの構造が変わったりデータベースに記憶されているデータ量が変化して、問合せを処理するために必要な資源の量が変化したりしても、自動的に予測される資源の量を更新することができる。
(その他の実施例)
本発明の各実施形態においては、端末が問合せを送信する前に必要な資源の量を予測する場合について主に説明した。ただし、本発明は、これらの実施形態に限定されることはなく、例えばデータベースサーバが問合せの処理を実行する前に必要な資源の量を予測し、必要な資源の量が許容されないと判断すれば、問合せを実行しないようにすることもできる。また、端末とデータベースサーバとの通信を中継する装置が、端末より問合せを受信し、問合せをデータベースサーバにおいて処理するのに必要な資源の量を予測し、許容されないと判断すれば、データベースサーバに問合せを送信しないようにすることもできる。
100 データベースシステム、101 データベースサーバ、102 端末、103 問合せ入力部、104 資源予測部、105 送受信部、106 結果表示部

Claims (11)

  1. データベースサーバの格納するデータベースに対する問合せを入力する入力部と、
    前記入力部により入力された問合せを前記データベースサーバにおいて処理するために必要な資源の量を予測する予測部と、
    前記予測部により予測された資源の量が許容されると判断すると、前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバに送信して前記問合せの結果を受信し、前記予測部より予測された資源の量が許容されないと判断すると、前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバに送信しない送受信部と
    を備える端末装置。
  2. 前記予測部は、問合せに、その問合せを前記データベースサーバにおいて処理するのに必要となる資源の量を関連付けるテーブルを参照し、前記入力部に入力された問合せにマッチする問合せに関連付けられている資源の量を取得することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記送受信部により送信された問合せの結果が受信されると、前記送受信部により送信された問合せを前記データベースサーバにおいて処理するために必要であった資源の量を算出し、前記テーブルを更新する更新部を有する請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記テーブルをクリアするクリア部を有する請求項3に記載の端末装置。
  5. 前記送受信部は、前記予測部により予測された資源の量を考慮せずに、前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバに送信して前記問合せの結果を受信するモードを有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の端末装置。
  6. 前記送受信部は、前記データベースサーバにおいて処理が許容される問合せを記憶する許容問合せテーブルを参照し、前記予測部が前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバにおいて処理するのに必要な資源の量が許容されなくても、前記入力部に入力された問合せが前記許容問合せテーブルに記憶されていれば、前記入力部に入力された問合せを前記データベースサーバに送信することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の端末装置。
  7. 前記許容問合せテーブルは、問合せを入力することが許容されるユーザ識別情報、問合せを入力されることが許容される端末装置の識別情報、問合せを入力することが許容される時間帯および問合せを入力することが許容される前記データベースサーバの負荷量のいずれかを含む情報を問合せに関連付けることを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
  8. 前記資源の量は、データベースサーバにおいて問合せを処理するのに必要である時間、読み込まれるデータベースのページ数、CPU時間のいずれかを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の端末装置。
  9. 前記問合せは、動的SQL文とバインド変数の値との組み合わせであることを特徴とする請求項1から8のいずかに記載の端末装置。
  10. 前記問い合わせは、GUI画面に入力された検索条件から生成されることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の端末装置。
  11. データベースサーバの格納するデータベースに対する問合せが入力されると、入力された前記問合せを前記データベースサーバにおいて処理するために必要な資源の量を予測し、
    予測された前記資源の量が許容されると判断すれば、入力された前記問合せを前記データベースサーバに送信し、予測された前記資源の量が許容されないと判断すれば、入力された前記問合せを前記データベースサーバに送信しないことを含む計算機の動作方法。
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