以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態は、本発明を印刷装置としての印字ラベル作成装置1に適用したものである。この印字ラベル作成装置1は、所望の印字を行った印字済みラベル用テープを所定の長さに切断することにより、印刷物としての印字ラベルLを作成する。
まず、この印字ラベル作成装置1の概略構成について図1を用いて説明する。なお、本実施形態において印字ラベル作成装置1の前・後・左・右・上・下というときは、図1及び図2等に示す方向を指すものである。
図1及び図2に示すように、印字ラベル作成装置1の筐体2は、装置下面を構成する下カバー15と、装置側面を構成する横カバー16と、装置上面を構成する上カバー17とにより構成されている。上カバー17には、前方向から後方向に向けて、文字入力等の種々の操作が行われるキーボード3、電源スイッチや印刷キー等の印字ラベル作成装置1の各種機能を実行させるための機能キー群4、及び入力した文字や記号等を表示するための液晶ディスプレイ5が設けられている。また横カバー16の右側後方には、印刷された印刷済ラベル用テープ109(図3参照)をカットするためのカッターレバー7が設けられている。
印字ラベル作成装置1の下側後方には、カートリッジ8を着脱可能なカートリッジホルダ9が設けられている。このカートリッジホルダ9は、印字ラベル作成装置1の前端部を回転軸として開閉可能に構成された下カバー15を閉じると覆われ、下カバー15を開放すると露出されるようになっている。
図3に示すように、カートリッジ8は、筐体8Aと、この筐体8A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅であり、本実施形態の被印刷物を構成する透明なカバーフィルム103(ラベル用被印字テープ)が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ7のテープ排出部の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27とを有する。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済みラベル用テープ109としつつ、図3中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う(圧着ローラとしても機能する)。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており、詳細な図示を省略するが、内側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、適宜の粘着剤からなる貼り合わせ用粘着層、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム、適宜の粘着剤からなる貼り付け用粘着層、剥離紙の順序で積層され構成されている。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103の裏面に、インクリボン105がサーマルヘッド23(印字手段)に押圧されて当接させられる。
このとき、上記のカートリッジ8の構成に対応して、カートリッジホルダ9には、上記使用済みのインクリボン105を巻き取るためのリボン巻き取り軸107と、印字済みラベル用テープ109を搬送するためのテープ送りローラ27(後述の図3参照)を駆動するためのテープ送りローラ駆動軸108(搬送手段)とが設けられている。またカートリッジホルダ9には、カバーフィルム103に所望の印刷を行うサーマルヘッド23が、カートリッジ8の装着時にその上記開口部14に位置するように設けられている。
リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた例えばパルスモータである駆動モータ(後述の図4参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸107及び上記テープ送りローラ駆動軸108に伝達されることによって連動して回転駆動される。
上記構成において、カートリッジ7が上記カートリッジホルダ6に装着されロールホルダが上記リリース位置から上記印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が、上記サーマルヘッド23と、このサーマルヘッド23に対向して設けたプラテンローラ26との間に狭持される。これとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が、テープ送りローラ27と、テープ送りローラ27に対向して設けた圧着ローラ28との間に狭持される。そして、上記駆動モータの駆動力によってリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が図3中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記圧着ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、圧着ローラ28及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、サーマルヘッド制御回路(後述の図4参照)によりサーマルヘッド23に設けられた複数の発熱素子が通電され、発熱する。このとき、カバーフィルム103の裏面側(すなわち上記基材テープと接着される側)には、リボン巻取りローラ106により駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されて当接させられる。この結果、カバーフィルム103の裏面に、所望の印字内容の印字データに対応した印字が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28の押圧により上記貼り合わせ用粘着層により接着されて一体化されて印字済みラベル用テープ109として形成され、カートリッジ8外へと排出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。カートリッジ8外へ排出された印字済みラベル用テープ109の搬送経路の下流側には、固定刃40と可動刃41を備えた切断機構42が設けられている。上記カッターレバー7が操作されることにより可動刃41が動作し、上記印字済みラベル用テープ109が切断され、印字ラベルLが生成される。
なお、図3中に二点鎖線で示すように、上記切断機構42に加え、上記印字済みラベル用テープを厚さ方向に部分的に切断するハーフカッタ43を設けてもよい(後述の(2)の変形例参照)。ハーフカッタ43は、例えば、前述の例でカバーフィルム103、貼り合わせ用粘着層、ベースフィルム、貼り付け用粘着層、剥離紙の5層構造の印字済みラベル用テープ109のうち、剥離紙以外のすべての層、すなわち、カバーフィルム103、貼り合わせ用粘着層、ベースフィルム、貼り付け用粘着層を切断する。
なお、図2に示すように、印字ラベル作成装置1の下側後方には、カートリッジホルダ9に隣接して、例えばアルカリ電池またはニッケル水素電池等の、外形が同一で公称電圧が異なる各種の円筒形の円筒形の電池BT(後述の図4参照)を複数個収納可能な電池収納部70が設けられている。なお、図2中、符号60は、外部電源としてのACアダプタ220(後述の図4参照)の出力プラグが接続されるDCジャックである。
次に、図4を用いて、印字ラベル作成装置1の制御系について説明する。
図4において、印字ラベル作成装置1は、所定の演算を行う演算部を構成するCPU212を有している。
CPU212は、RAM213の一時記憶機能を利用しつつROM214に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによって印字ラベル作成装置1全体の制御を行う。
またCPU212は、ACアダプタ220に接続され印字ラベル作成装置1の電源のオン・オフ処理を行う電源回路215と、上記プラテンローラ26を駆動する駆動モータ211の駆動制御を行うモータ駆動回路216(駆動手段)と、上記サーマルヘッド23の発熱素子の通電制御を行うサーマルヘッド制御回路217(通電手段)とに接続されている。
このとき、CPU212には、電池BTの出力電圧値を測定(検出)するためのA/D入力回路219(電圧検出手段)が設けられている。このA/D入力回路219には、電池BTが接続されている。
さらに、CPU212には、上記液晶ディスプレイ5と、ROM214と、RAM213とが接続されている。また、ROM214には、電池BTの種別や消耗状況の判定の手順(後述の図8、図9、図13、図14等に示す各手順)を実行するための制御プログラムが記憶されている。なお、RAM213は、電池BTの種別を判定するために予め定められた少なくとも1つの種別判定用しきい値(詳細は後述)や、電池BTの消耗状況を判定するために使用する消耗判定用しきい値(詳細は後述)等が記憶されている。
以上の基本構成において、本実施形態の特徴は、電池BTの出力電圧値の挙動により、電池BTの種類を検出することにある。以下、順を追って本実施形態の上記検出手法について説明する。
<種別判定の手法詳細>
すなわち、前述の電池収納部70において複数種類の電池BTが適宜交換して用いられる場合がある。その場合、電池BTの種別によって公称電圧が異なるので、印字ラベル作成装置1の円滑な動作のためには、使用される電池BTに応じた動作設定を行う必要がある。操作者がその都度手動にて電池BTの種別を入力する場合、操作負担が煩わしく、また誤入力の可能性もある。したがって、印字ラベル作成装置1側で自動的に電池BTの種別を見分けることが好ましい。
ここで、電池BTを駆動源として動作する本実施形態の印字ラベル作成装置1においては、1つの印字ラベルLの生成動作中において、電池BTの出力電圧値が変化する。すなわち、図5に示すように、テープ送りローラ駆動軸108によるテープ搬送もサーマルヘッド23による印字も行われない状態(スタンバイ状態)では、電池BTの出力電圧は比較的高いスタンバイ電圧Vsとなる。印字ラベルLの作成が開始されると、まずテープ送りローラ駆動軸108が駆動されてカバーフィルム103等のテープ搬送が行われる(フィード状態)。この搬送負荷によって、電池BTの出力電圧はやや下がってフィード電圧Vfとなる。この状態は、印字ラベルL作成時に所望の印字R(この例では「ABC」)を形成する領域として設定される印字領域Sのうち、実際にサーマルヘッド23の複数の発熱素子が通電され印字が開始されるより前の領域(前余白)に当該サーマルヘッド23が対向しているタイミング(第1非通電タイミング;非通電タイミング)の間は、継続される。
そして、さらに搬送が進むと、サーマルヘッド23の複数の発熱素子が通電され、印字データに基づく所望の図像や文字の印字が開始される。この例ではまずテキストのアルファベット文字「A」が印字される。このように図像や文字の印字が行われるときの電池BTの出力電圧、すなわち印字時電圧Vbwは、印字する文字の態様に対応して変動する。すなわち、搬送方向に直交する方向(図5中上下方向)に沿って複数配列された発熱素子のうち通電される発熱素子の数が多いタイミングでは比較的に負荷が大きくなるので、印字時電圧Vbwは比較的低くなる(例えば、図5中(ア)参照)。逆に、通電される発熱素子の数が少ないタイミングでは負荷が小さくなるので、印字時電圧Vbwは比較的高くなる(例えば、図5中(イ)参照)。
なお、上記のように印字領域Sへ印字開始した後であっても、細かく見ると、1つのテキスト文字の印字が終了した後、隣接する次のテキスト文字の印字開始までの領域(文字間余白)にサーマルヘッド23が対向している間は、サーマルヘッド23の発熱素子が通電されない非印字状態となる。図5の例ではアルファベット文字「A」と「B」との間の文字間余白、アルファベット文字「B」と「C」との間の文字間余白にサーマルヘッド23が対向しているタイミング(第2非通電タイミング;非通電タイミング)が、この状態に該当する。このタイミングでは、電池BTの出力電圧は再び上昇して、上記前余白のタイミングと同様のフィード電圧Vfとなる。文字間余白が終了してサーマルヘッド23による次の文字の印字が開始されるタイミングとなると、再び電池BTの出力電圧はフィード電圧Vfより低い印字時電圧Vbwとなる。
そして、すべての図像や文字の印字が終了した後(上記の例ではアルファベット文字「C」の印字が終了した後)は、印字領域S内であってもサーマルヘッド23の複数の発熱素子の通電が停止され印字が行われない領域(後余白)となり、当該領域にサーマルヘッド23が対向しているタイミング(第1非通電タイミング;非通電タイミング)の間は、上記同様、電池BTの出力電圧は再び上記フィード電圧Vfとなる。この状態は、印字ラベルLの作成が終了し上記テープ送りローラ駆動軸108の駆動によるカバーフィルム103等のテープ搬送が終了するまで、継続される。
そして、上記のような出力電圧値の変化幅は、電池BTの種別によって異なる。図6には一例としてアルカリ電池の場合を示している。図6において、この例では、(後述のように消耗していない初期状態では)アルカリ電池のスタンバイ電圧Vsは12[V]を超える値であり、フィード電圧Vfは11[V]を超える値であり、印字時電圧Vbwは8〜9[V]程度の値となっている。後述するように電池の消耗が進むにつれてこれらスタンバイ電圧Vs、フィード電圧Vf、印字時電圧Vbwは徐々に低下していく。その際、スタンバイ電圧Vsとフィード電圧Vfとの差は0.6〜0.8[V]程度であり、フィード電圧Vfと印字時電圧Vbwとの差は、2.5〜3.0[V]程度である。
一方、図7には他の例としてニッケル水素電池の場合を示している。図7において、この例では、(後述のように消耗していない初期状態では)ニッケル水素電池のスタンバイ電圧Vsは11.5[V]程度の値であり、フィード電圧Vfは11.2[V]程度の値であり、印字時電圧Vbwは9.8[V]程度の値となっている。電池の消耗が進むにつれ、上記同様スタンバイ電圧Vs、フィード電圧Vf、印字時電圧Vbwは徐々に低下していく。スタンバイ電圧Vsとフィード電圧Vfとの差は0.2[V]程度であり、フィード電圧Vfと印字時電圧Vbwとの差は、0.7[V]程度である。
上記のような電池BTの種別毎に異なる出力電圧値の変化幅の値を用いて、印字ラベル作成装置1側で電池BTの種別を自動的に見分けることが可能である。但し、電池BTの種別を精度よく見分けるためには、上記のような印字ラベルLの生成動作中における出力電圧値の変動において、どの状態での出力電圧値であるかを正確に把握しなければならない。そこで、本実施形態では、上記アルカリ電池とニッケル水素電池とを見分けることを目的として、スタンバイ電圧Vsとフィード電圧Vfとの差に着目する。すなわち、アルカリ電池ではVs−Vf=0.6〜0.8と比較的大きいのに対し、ニッケル水素電池ではVs−Vf=0.2程度と小さい。したがって、これらの中間の適宜の値(例えば0.4[V])を、アルカリ電池かニッケル水素電池かを判定する電池種別判定用のしきい値Thとして予め設定する。そして、実際に印字ラベルLの作成を行うときに上記スタンバイ電圧Vsと上記フィード電圧Vfとを検出し、それら検出値の差と上記しきい値Thとを比較することにより、電池BT収納部70に収納された電池BTの種別を判定する。
以上説明した手法を実現するために、CPU212によって実行される電池種別判定処理の手順を図8に示す。
図8において、例えば操作者が機能キー群4を適宜に操作して印字ラベルLに印字したい文字や記号等を入力し、さらに機能キー群4に備えられた上記印刷キーを操作して印字ラベルLの作成を指示することにより、このフローが開始される。まず、ステップS1で、CPU212は、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によりテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻取りローラ駆動軸107を駆動開始する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109(以下適宜、単にカバーフィルム103等」という)が搬送開始される。
その後、ステップS2にて、搬送されるカバーフィルム103等が印字領域Sの開始位置まで搬送されたかどうか(印字領域Sの前端に印字ヘッド23が正対する搬送方向位置になるまでカバーフィルム103等が搬送されたかどうか)、を判定する。この判定は、例えばステッピングモータからなる駆動モータ211のパルス数をカウントする等、公知の適宜の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等が印字領域Sの開始位置まで搬送されたらステップS2の判定が満たされ、ステップS3に移る。
ステップS3では、前述の操作者の文字や記号等の入力によりCPU212が生成した印字データに基づき、この時点でのタイミングが、サーマルヘッド23の発熱素子の通電タイミングであるかどうかを判定する。すなわち、搬送されているカバーフィルム103の搬送方向位置が、印字領域Sのうちテキスト文字や図像を印字すべき位置に上記サーマルヘッド23が位置しているタイミングであれば上記通電タイミングに該当し、それ以外のタイミングは通電タイミングに該当しない。通電タイミングに該当した場合にはステップS3の判定が満たされてステップS4に移る。
ステップS4では、CPU212は、サーマルヘッド制御回路217に制御信号を出力し、上記印字データに応じてこのタイミングにおいて発熱すべき少なくとも1つのサーマルヘッド23の発熱素子に通電を行う。これにより、カバーフィルム103に、上記通電された発熱素子によりインクリボン105のインクが転写され、対応した印字が形成される。
その後、ステップS5に移り、A/D入力回路219によってこのとき(通電タイミング)での印字時電圧Vbwが検出され、例えばRAM213に記憶される。なお、この印字時電圧Vbwは、後述のように1枚の印字ラベルLを作成する際にこのステップS5が繰り返されるたびに検出される。
ここで、本実施形態では、電池BTの種別を判定するとともに、電池BTの消耗が進んだことも併せて判定する。その消耗判定のために、本実施形態では、印字時電圧Vbw(詳細には、前述したように、例えば1枚の印字ラベルLを作成するときの印字時電圧Vbwの最低値)を用いる。そして、消耗判定のために用いるしきい値として、アルカリ電池については、電池の消耗が進んだとみなすための消耗判定用のしきい値(第1しきい値)を、この例ではVbw1=6.7[V]に設定する。またニッケル水素電池についても、電池の消耗が進んだとみなすための消耗判定用のしきい値(第2しきい値)を、この例ではVbw2=8.0[V]に設定する。
そして、ステップS6では、CPU212は、ステップS5で検出された印字時電圧Vbwと、上記のアルカリ電池の第1しきい値Vbw1とを比較し、Vbw≦Vbw1であるかどうかを判定する。Vbw≦Vbw1であった場合には判定が満たされ、ステップS6Aに移って対応するフラグF1を1とし、後述のステップS7へ移行する。なお、フラグF1の値はフロー開始時において予め初期化されてF1=0となっている。Vbw>Vbw1であった場合には判定が満たされず、ステップS7へ移る。
ステップS7では、CPU212は、ステップS5で検出された印字時電圧Vbwと、上記のニッケル水素電池の第2しきい値Vbw2とを比較し、Vbw≦Vbw2であるかどうかを判定する。Vbw≦Vbw2であった場合には判定が満たされ、ステップS7Aに移って対応するフラグF2を1とし、後述のステップS9へ移行する。なお、フラグF2の値も上記同様フロー開始時において予め初期化されてF2=0となっている。Vbw>Vbw2であった場合には判定が満たされず、ステップS9へ移る。
その後、ステップS9で、CPU212は、搬送されるカバーフィルム103等が印字領域Sの終了位置まで搬送されたかどうか(印字領域Sの後端に印字ヘッド23が正対する搬送方向位置になるまでカバーフィルム103等が搬送されたかどうか)、を判定する。この判定も上記同様の公知の手法により行えば足りる。なお、この手順が、各請求項記載のタイミング検出手段として機能する。カバーフィルム103等が印字領域Sの終了位置まで搬送されるまではステップS9の判定が満たされ、ステップS3に戻って同様の手順を繰り返す。
なお、上記ステップS3で通電タイミングに該当しない場合にはステップS3の判定が満たされず、ステップS8に移る。ステップS8では、サーマルヘッド制御回路217に制御信号を出力し、サーマルヘッド23のすべての発熱素子を通電停止状態とする。その後、上記ステップS9に移る。
以上のようにして、サーマルヘッド23が印字領域S内に対向している間は、通電タイミングであればステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6(→ステップS6A)→ステップS7(→ステップS7A)→ステップS9→ステップS3・・の手順が実行され、通電タイミングでない場合はステップS3→ステップS8→ステップS9→ステップS3・・の手順が実行され、これらのいずれかが繰り返し行われる。
そして、サーマルヘッド23が印字領域Sに対向しなくなるとステップS9の判定が満たされ、ステップS10に移る。
ステップS10では、CPU212は、A/D入力回路219により、この時点での電池BTの出力電圧値を検出する。前述したようにこの時点でサーマルヘッド23が印字領域S外に出ており、発熱素子は通電されずテープ搬送のみが行われているので、このとき検出される上記出力電圧値(第1出力電圧値)はフィード電圧Vfとなる。
なお、このステップS10でのA/D入力回路219による電池BTの出力電圧値の検出を、ステップS1とステップS2との間で実行するようにしてもよい。前述したようにステップS2より前ではサーマルヘッド23が印字領域Sに対向するような搬送位置にまでカバーフィルム103等が搬送されておらず、発熱素子は通電されずテープ搬送のみが行われている。したがって、このとき検出される上記出力電圧値(第1出力電圧値)も、上記同様、フィード電圧Vfとなるからである。この場合は、ステップS2よりも前にこのフィード電圧Vf検出手順を実行することが、各請求項記載のタイミング検出手段としての機能を含んでいる。
その後、ステップS11にて、搬送されるカバーフィルム103等が、上記印字データに基づき印字領域Sよりラベル後端側に設定される切断位置まで搬送されたかどうか(上記切断位置に上記可動刃41が正対する搬送方向位置になるまで、印字済みラベル用テープ109が搬送されたかどうか)、を判定する。この判定も、前述と同様の公知の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等が切断位置まで搬送されたらステップS11の判定が満たされ、ステップS12に移る。
ステップS12では、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によるテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻取りローラ駆動軸107の駆動を停止する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。
その後、ステップS13で、液晶ディスプレイ5に表示信号を出力する。これにより、操作者に対し、カッターレバー7を操作し切断機構15を動作させ印字済みラベル用テープ109を切断するよう促す、適宜の表示が行われる。
その後、上記ステップS13での表示に対応した上記印字済みラベル用テープ109の切断が行われた(=印字ラベルLが生成された)ら、ステップS14に移り、CPU212は、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によりテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻取りローラ駆動軸107を再び駆動開始する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が再開される。
そして、ステップS15で、CPU212は、上記ステップS14の搬送再開後、予め定めた所定の搬送量(上記生成された印字ラベルLを装置外へ排出するのに十分な距離)だけカバーフィルム103等の搬送が行われたかどうかを判定する。この判定も、前述と同様、公知の手法により行えば足りる。所定の搬送量だけ搬送されたらステップS15の判定が満たされ、ステップS16に移る。
ステップS16では、ステップS12と同様、CPU212は、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によるテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻取りローラ駆動軸107の駆動を停止する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。その後、ステップS17に移る。
ステップS17では、A/D入力回路219により、この時点での電池BTの出力電圧値を検出する。前述したようにこの時点でサーマルヘッド23の発熱素子の通電も、駆動モータ211によるテープ搬送も行われていない。したがって、このとき検出される上記出力電圧値(第2出力電圧値)はスタンバイ電圧Vsとなる。
そして、ステップS18に移り、CPU212は、上記ステップS17で検出したスタンバイ電圧Vsと、上記ステップS10で検出したフィード電圧Vfとの差Vs−Vfが、上記電池種別判定用のしきい値Th以上であるかどうかを判定する。なお、この手順が各請求項記載の種別判定手段として機能する。
Vs−Vf≧Thであった場合はステップS18の判定が満たされ、電池収納部70に装着されている電池BTはアルカリ電池であるとみなされ、ステップS19に移る。ステップS19では、上記ステップS6及びステップS6AにおいてF1=1となっているか(印字時電圧Vbwが第1しきい値Vbw1以下となっていたかどうか)を判定する。
F1=0のままであれば(すなわちVbw>Vbw1であれば)ステップS19の判定は満たされず、電池収納部70に装着されているアルカリ電池である電池BTは、まだそれほど消耗していないとみなされて、それ以上の処理はなされずにこのフローを終了する。
一方、F1=1となっていれば(すなわちVbw≦Vbw1であれば)ステップS19の判定が満たされ、電池収納部70に装着されているアルカリ電池である電池BTが、操作者が注意すべき程度に消耗しているとみなされ、ステップS20に移る。ステップS20では、CPU212は、液晶ディスプレイ5に表示信号を出力する。これにより、操作者に対し、現在電池収納部70に装着されている電池BTがある程度消耗した状態にある旨の警告表示が、液晶ディスプレイ5において行われる。その後、このフローを終了する。
一方、上記ステップS18において、Vs−Vf<Thであった場合はステップS18の判定が満たされず、電池収納部70に装着されている電池BTはニッケル水素電池であるとみなされ、ステップS21に移る。ステップS21では、上記ステップS7及びステップS7AにおいてF2=1となっているか(印字時電圧Vbwが第2しきい値Vbw2以下となっていたかどうか)を判定する。なお、このステップS21が、上記ステップS19とともに、各請求項記載の消耗判定手段として機能する。
F2=0のままであれば(すなわちVbw>Vbw2であれば)ステップS21の判定は満たされず、電池収納部70に装着されているニッケル水素電池である電池BTは、まだそれほど消耗していないとみなされて、それ以上の処理はなされずにこのフローを終了する。
一方、F2=1となっていれば(すなわちVbw≦Vbw2であれば)ステップS21の判定が満たされ、電池収納部70に装着されているニッケル水素電池である電池BTが、操作者が注意すべき程度に消耗しているとみなされ、ステップS22に移る。ステップS22では、ステップS20と同様、CPU212は、液晶ディスプレイ5に表示信号を出力する。これにより、操作者に対し、現在電池収納部70に装着されている電池BTがある程度消耗した状態にある旨の警告表示が、液晶ディスプレイ5において行われる。なお、このステップS22が、上記ステップS20とともに、各請求項記載の表示制御手段として機能する。この後、このフローを終了する。
以上説明したように、本実施形態では、フィード電圧Vfやスタンバイ電圧Vsを用い、それらの電圧差Vf−Vsに基づき、電池の種別を判定する。上記フィード電圧Vfは、サーマルヘッド23の発熱素子が通電されていない状態であり上記印字データに応じた発熱素子の増減変動はない。またスタンバイ電圧Vsはサーマルヘッド23の発熱素子が通電されずテープ送りローラ駆動軸108も動作していない。したがって、それらフィード電圧Vf及びスタンバイ電圧Vsは、そのタイミングにおいて変動することのない安定的な値となり、それら2つの電圧差Vs−Vfを安定的に算出することができる。そして、その安定的に取得した電圧差に基づき、電池BTの種別を判定することにより、操作者が手動操作にて入力することなく、電池BTの種別を精度よく検出することができる。また、電源投入直後に予め設けた専用の種別判定手順により電池の種別検出を行う場合と異なり、本来の用途である印字ラベルLの作成動作中に、電池BTの種別の判定を行うことができる。以上の結果、本実施形態においては、印字ラベルLの作成効率を落とすことなく、高精度に電池BTの種別検出を行うことができる。
また、外形が同一であって電圧差の値が互いに異なる複数種類の電池BT(上記の例ではアルカリ電池とニッケル水素電池)それぞれに関し、電池の種別を判定するために予め定められた種別判定用しきい値Thを用意し、このしきい値Thとの比較結果に応じて、電池BTの種別を判定する。これにより、しきい値Thとの大小関係から電池の種別を確実に判定することができる。
また本実施形態では特に、印字時電圧Vbwを用いて電池BTの消耗の程度を判定する。すなわち、印字ラベルLの作成中において検出した出力電圧値である印字時電圧Vbwを用いて、ステップS18で判定された電池BTの種別に対応して、ステップS19又はステップS21で電池BTの消耗程度を判定する。そして、電池の種別に対応させて電池BTの消耗程度を判定することにより、電池BTの消耗程度を精度よく検出することができる。また、実際に印字ラベルLの作成を行うときに、上記印字時電圧Vbwを検出し、検出した印字時電圧Vbwと上記しきい値Vbw1(又はVbw2)とを比較することで、電池BTの消耗の程度を判定する。これにより、予め設けた専用の消耗判定モードへ移行して電池BTの消耗検出を行う必要がある場合に比べ、本来の用途である印字ラベルLの作成を中断することなく効率的に電池BTの消耗検出を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ステップS19やステップS21で電池がBT所定の消耗程度に達していたと判定された場合には、印字ラベルLの作成完了後に、ステップS20やステップS22において、当該判定結果に対応した警告表示を行う。これにより、操作者に対し、次回以降の印字ラベルLの作成前に電池BTの消耗状況を確実に報知し、注意を喚起することができる。また、ステップS18で判定された電池BTの種別に対応してステップS19やステップS21で消耗判定が行われ、その判定結果がステップS20やステップS22で表示される。これにより、電池BT種別に関係なく一律に消耗判定が行われる場合のように、本来は当該種別の電池としてはまだあまり消耗していないにもかかわらず誤って警告表示が出されてしまう煩わしさや不便さを回避できる。したがって、操作者の利便性を向上することができる。
なお、上記においては、ステップS5において印字時電圧Vbwを検出しておき、これに対応する電池種別毎のしきい値Vbw1,Vbw2との大小によって電池BTの消耗を判定したが、これに限られない。すなわち、前述の前余白又は後余白に対応してフィード電圧Vfを検出すると共に、それに対応する電池種別毎のフィード電圧のしきい値との大小を比較し、それによって電池BTの消耗を判定するようにしてもよい。この場合は、上記実施形態と同様の印字ラベルLの作成効率を落とさず高精度に電池BTの種別検出を行うことができる効果を得られるのに加え、後述の(2)の変形例と同様、負荷の変動の影響を除外し、電池BTの消耗程度を高精度に検出することができる効果を得る(この効果の詳細は後述)。
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の変形が可能である。以下そのような変形例を順を追って説明する。
(1)文字間余白でフィード電圧Vfを検出する場合
上記実施形態においては、前述したように、図5に示す前余白に対応したタイミング(サーマルヘッド23が前余白に対向する位置にあるタイミング)又は後余白に対応したタイミング(サーマルヘッド23が後余白に対向する位置にあるタイミング)のときにA/D入力回路219により検出したフィード電圧Vfを用いた。これに対して、本変形例では、図5に示した、文字間余白に対応したタイミング(サーマルヘッド23が文字間余白に対向する位置にあるタイミング。第2非通電タイミング;非通電タイミング)のときにA/D入力回路219により検出したフィード電圧Vf(第1出力電圧値)を用いて、電池BTの種別判定を行う。
この変形例におけるCPUによって実行される電池種別判定処理の手順を、図9により説明する。
図9において、本変形例では、上記図8におけるステップS10のフィード電圧Vfの測定と同じ内容が、ステップS8における通電停止の直後のステップS10Aにおいて行われる。すなわち、通電タイミングではなくステップS3の判定が満たされずステップS8で通電が停止された後、ステップS10Aに移る。ステップS10Aでは、サーマルヘッド23が印字領域S内に対向していてかつ通電が停止されている、上記文字間余白に対応した状態において、A/D入力回路219によってこの時点での電池BTの出力電圧値が検出される。このタイミングではサーマルヘッド23は印字領域S内であるが発熱素子は通電されずテープ搬送のみが行われているので、このとき検出される上記出力電圧値(第1出力電圧値)はフィード電圧Vfとなる。なお、本変形例では、ステップS3が、各請求項記載のタイミング検出手段として機能する。
上記ステップS10Aが完了すると、前述のステップS9に移る。その後、カバーフィルム103等の搬送位置が印字領域終了位置に達してステップS9の判定が満たされると、前述のステップS11に移って切断位置まで搬送されたかどうかの判定が行われる。以下、ステップS11、ステップS12、ステップS13、ステップS14、ステップS15、ステップS16、ステップS17は上記実施形態と同等の内容であり、説明を省略する。
そして、ステップS18では、CPU212は、上記ステップS17で検出したスタンバイ電圧Vsと、上記ステップS10Aで検出したフィード電圧Vfとの差Vs−Vfが、上記電池種別判定用のしきい値Th以上であるかどうかを判定する。以降は、上記実施形態と同様であり、説明を省略する。
本変形例では、ステップS3により、印字領域Sに対するサーマルヘッド23の印字Rの形成動作中の、文字間余白に対応したサーマルヘッド23の非通電状態のタイミング(第2非通電タイミング)が検出される。そして、この第2非通電タイミングにおいてステップS10Aで検出されたフィード電圧Vfに基づき、ステップS18で電池の種別が判定される。これにより、上記実施形態と同様、印字領域Sへの印字Rの形成中において安定的に取得された出力電圧値を用い、電池BTの種別を確実に高精度に検出することができる。
なお、本変形例においても、上記文字間余白に対応してフィード電圧Vfを検出すると共に、それに対応する電池種別毎のフィード電圧のしきい値との大小を比較し、それによって電池BTの消耗を判定するようにしてもよい。この場合は、上記同様の高精度に電池BTの種別検出を行える効果を得られるのに加え、後述の(2)の変形例と同様、負荷の変動の影響を除外し、電池BTの消耗程度を高精度に検出することができる効果を得る(この効果の詳細は後述)。
(2)均等印刷領域を用いて電池の消耗検出を高精度に行う場合
すなわち、電池BTの消耗程度の検出を主眼におく(但し、上記実施形態と同様の手法で電池BTの種別検出も行う)場合の変形例である。
<消耗判定の手法詳細>
まず、本変形例における電池BTの消耗判定の手法について、説明する。図6及び図7を用いて既に述べたように、電池BTは、使用が繰り返されることによって消耗し、内部抵抗が大きくなる。したがって、電池BTが消耗したかどうかは、出力電圧値の経時変化(低下)、すなわち出力電圧値が所定の低い値まで低下してきたかによって、見分けることができる。但し、上記のように印字ラベルLの生成動作中において出力電圧値が変動することから、出力電圧値の経時変化により電池BTの消耗程度を高精度に見分けるためには、上記変動の影響を除外することが好ましい。また、同等の消耗状態であったとしても、出力電圧値自体は、電池BTの種別によって大きさが異なる。
そこで、本変形例では、上記変動を除外することを目的として、印字ラベルLにおいて所定の範囲に例えば黒一色(以下適宜、黒ベタという)等からなる均等な印刷を行う。このような均等印刷領域BB(黒ベタ領域。後述の図10参照)を印字する場合には、サーマルヘッド23においては、固定的に決まるある一定の数(例えば全数)の発熱素子が通電される。この結果、例えば図10に概念的に示すように、この均等印刷領域BBを印刷するときの印字時電圧Vbw(以下適宜、「均等印刷電圧Vb」と称する)は、少なくとも当該均等印刷領域BBを印字している間は安定的な値となるはずである。
本変形例では、電池BTの消耗程度を判定するために、上記均等印刷領域BBを印字しているときの上記均等印刷電圧Vbに着目する。すなわち、先に図6に示したように、アルカリ電池では、消耗していない初期状態では印字時電圧Vbwは8〜9[V]程度の値であるのに対し、使用回数が増大し消耗程度が進んでくると、印字時電圧Vbwが7[V]を大きく下回るようになる。したがって、例えば前述と同様に消耗判定用のしきい値(第1しきい値)をVbw1=6.7[V]に設定し、上記均等印刷電圧Vbがこの値まで下がったときに電池の消耗が進んだとみなすことができる。
同様に、ニッケル水素電池では、先に図7に示したように、消耗していない初期状態では印字時電圧Vbwは9.8[V]程度の値であるのに対し、使用回数が増大し消耗程度が進んでくると、印字時電圧Vbwが7[V]を大きく下回るようになる。したがって、例えば前述と同様に消耗判定用のしきい値(第2しきい値)をVbw2=8.0[V]に設定し、上記均等印刷電圧Vbがこの値まで下がったときに電池の消耗が進んだとみなすことができる。
<ハーフカット及び均等印刷領域>
ところで、本変形例では、印字済みラベル用テープ109を適宜の長さに切断して印字ラベルLを作成するとき、上記実施形態のような手動操作による切断ではなく、ラベル作成装置1に備えられたCPU212の制御による自動切断を行う。また、作成された印字ラベルLは、この例では、上記カバーフィルム103と4層構造(貼り合わせ用粘着層、ベースフィルム、貼り付け用粘着層、剥離紙)の基材テープ101とからなる、5層構造となっている。本変形例では、この5層の積層構造において、操作者が貼り付けて使用する際、前述の剥離紙を剥がしやすいようにするために、5層のうちの剥離紙以外の層、すなわちカバーフィルム103、上記貼り合わせ用粘着層、ベースフィルム、貼り付け用粘着層の4層のみを切断(分断)したハーフカット線HC(図10参照)を形成するハーフカットを、上記切断機構15のテープ搬送方向下流側に設けられた上記ハーフカッタ43によって実行する。このハーフカットも、上記同様、ラベル作成装置1に備えられたCPU212の制御により自動的に実行される。
この例では、図10に示すように、印字ラベルLにおいて、ハーフカット線HCは搬送方向前方側の1箇所に形成される。そして、上記切断機構15により形成される切断線CLを両端に備える印字ラベルLの、上記ハーフカット線HCよりも搬送方向前方側の領域(印字ラベルLを貼り付ける際には使用されずに残る、余り部分Lf)に、上記均等印刷領域BBが印刷される。一方、印字ラベルLのハーフカット線HCよりも搬送方向後方側の領域(ラベル本体Lr)に、上記印字領域Sが備えられ、この印字領域Sにアルファベット文字「ABC」が印字されている。
図10に示したように、印字領域Sを備えた上記ラベル本体Lrにおける電池BTの出力電圧の挙動は、図5を用いて前述したものと同等である。また上記余り部分Lfにおける電池BTの出力電圧は、上述したように、サーマルヘッド23が均等印刷領域BBを印刷しているタイミング(均等通電タイミング)では、前述の印字時電圧Vbwの最低値(図5中の(ア)参照)と同等の値で固定的に一定となり、それ以外のタイミング(非通電タイミング)では、上記フィード電圧Vfとなる。
<印字ラベルL作成時における印刷の流れ>
次に、上記のように、均等印刷領域BBが形成される余り部分Lf、及び、印字Rが印字領域Sに形成されるラベル本体Lr、を含む印字ラベルLが作成されるときの、印刷の流れを、図11を用いて説明する。
まず、図11(a)は、カートリッジ8から印字済みラベル用テープ109の繰り出しが開始される前の状態を表している。印字済みラベル用テープ109の先端には、切断機構15が前回の印字ラベルLを切断したときの切断線CLが位置している。なお、この時点で、図示のように均等印刷領域BBが形成されているが、これについては後述する。
その後、前述のようにして印字済みラベル用テープ109の繰り出しが開始され、印字済みラベル用テープ109の搬送(言い換えれば基材テープ101及びカバーフィルム103の搬送。以下同様)が開始される(図11(b))。
この状態から、さらに印字済みラベル用テープ109の搬送が進むと、図11(c)の状態を経て、印字領域Sのテープ搬送方向先端付近がサーマルヘッド23に対向する位置(正対する位置;以下同様)に到達する(図11(d))。そして、カバーフィルム103の印字領域Sにサーマルヘッド23により上記の印字Rの印刷が開始される(図11(e))。ここでは、アルファベット文字「ABCDEFGHIJKLMN」を印字する場合を例にとっている。
上記図11(e)の状態からさらに印字済みラベル用テープ109の搬送が進むと、印字データにより予め設定されたハーフカット線HCの位置が、ハーフカッタ43に対向する位置に到達する。この状態で、印字済みラベル用テープ109の搬送が停止され、ハーフカッタ43によってハーフカット線HCが形成される(図11(f))。これにより、前述のように、ハーフカット線HCより先端側の余り部分Lfと後端側のラベル本体Lrとが区分されることとなる。
その後、印字済みラベル用テープ109の搬送が再開され、上記図11(f)の状態からさらに印字済みラベル用テープ109の搬送が進み、図11(g)、図11(h)、図11(i)に示す状態を経た後、印字領域Sへのすべての文字(この例では「ABCDEFGHIJKLMN」)の印刷が完了する。この状態では、印字領域Sのテープ搬送方向後端付近がサーマルヘッド23に対向する状態となる(図11(j))。
上記図11(j)の状態からさらに印字済みラベル用テープ109の搬送が進むと、次の印字ラベルLの上記余り部分Lfに相当する領域の搬送方向先端部が、サーマルヘッド23に対向する位置に到達する。これに対応して、上記余り部分Lfに対する前述の均等印刷領域BBの印刷が開始される(図11(k))。
上記図11(k)の状態からさらに印字済みラベル用テープ109の搬送が進むと、「ABCDEFGHIJKLMN」の文字をラベル本体Lfに備えた上記印字ラベルLを作成するために予め設定された切断線CLの位置が、切断機構15に対向する位置に到達する。これにより、印字済みラベル用テープ109の搬送が停止され、切断機構15によって切断線CLの形成(すなわちテープ切断が行われ)、印字済みラベル用テープ109の先端側を切り離して印字ラベルLとする(図11(j))。
図12に、上記図11(a)〜図11(l)の流れにより作成された印字ラベルLの例を示す。この図12及び図11(a)〜図11(l)を用いた前述の説明でわかるように、1つの印字ラベルLの搬送方向先端側(図12中の左側)に含まれる上記余り部分Lfの均等印刷領域BBは、当該印字ラベルLより先行して作成された(すなわち前回作成分の)印字ラベルLの終盤の行程で形成されたものである(図11(k)及び図11(l)参照)。
本変形例の印字ラベル作成装置1におけるCPU212によって実行される電池種別判定処理の手順を、図13及び図14を用いて説明する。
図13及び図14に示したフローが上記実施形態において図8に示したフローと異なる主な点は、ステップS2とステップS3との間にステップS31〜ステップS34を設けた点と、ステップS5〜ステップS7を省略した点と、ステップS9とステップS10との間にステップS41〜ステップS46を設けた点と、ステップS17に代えてステップS51を設けた点である。
すなわち、上記図8と同様、ステップS1及びステップS2において、カバーフィルム103等の搬送が開始され印字領域Sの開始位置に到達すると、新たに設けたステップS31に移る。ステップS31では、搬送されるカバーフィルム103等が、上記印字データに基づき印字領域Sよりラベル先端側に設定されるハーフカット位置HC(図10参照)まで搬送されたかどうか、すなわち、上記ハーフカット位置HCに上記ハーフカッタ43が正対する搬送方向位置になるまで、印字済みラベル用テープ109が搬送されたかどうか、を判定する。この判定は、上記ステップS11と同様、適宜の公知の手法により行えば足りる。カバーフィルム103等がハーフカット位置HCまで搬送されたらステップS31の判定が満たされ、ステップS32に移る。
ステップS32では、上記ステップS12と同様、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によるテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻取りローラ駆動軸107の駆動を停止する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。
ここで、前述したように、本変形例では切断機構15の可動刃41及びハーフカッタ43はCPU212の制御により動作する。すなわち、可動刃41を駆動する切断用ソレノイドやハーフカッタ43を駆動するハーフカット用ソレノイドが設けられており、それらソレノイドがCPU212の制御信号により制御される。これにより、印字済みラベル用テープ109に対して、前述の切断線CLやハーフカット線HCが形成される。そして、ステップS33では、CPU212よりハーフカット用ソレノイドにCPU212から制御信号が出力される。これにより、ハーフカッタ43が、印字済みラベル用テープ109に対しハーフカット線HCを形成するハーフカットを行う(図11(f)参照)。
その後、ステップS34に移り、上記ステップS14と同様、CPU212は、モータ駆動回路216に制御信号を出力し、駆動モータ211によりテープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻取りローラ駆動軸107を再び駆動開始する。これにより、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が再開される。
その後のステップS3、ステップS4、ステップS8、ステップS9は、上記図8と同等である(但し前述のように図13では図8と異なりステップS5、ステップS6、ステップS7、ステップS6A、ステップS7Aが省略されている)。すなわち、サーマルヘッド23が印字領域S内に対向している間は、通電タイミングであればステップS3→ステップS4→ステップS9→ステップS3・・の手順が実行され、印字データに応じて発熱素子が通電される一方、通電タイミングでない場合はステップS3→ステップS8→ステップS9→ステップS3・・の手順が実行され、発熱素子の通電停止状態にされる。そして、ステップS9において、カバーフィルム103等が印字領域Sの終了位置まで搬送されると(図11(j)参照)判定が満たされ、新たに設けたステップS41に移る。
ステップS41では、上記印字データに基づき、この時点でのタイミングが、サーマルヘッド23の発熱素子の均等通電タイミングであるかどうかを判定する。すなわち、搬送されているカバーフィルム103の搬送方向位置が、均等印刷領域BBを開始すべき位置(均等印刷領域BBの搬送方向先端)に上記サーマルヘッド23が位置しているタイミングであれば上記均等通電タイミングに該当する。なお、本変形例では、このステップS41が各請求項記載のタイミング検出手段として機能する。均等通電タイミングに該当した場合にはステップS41の判定が満たされてステップS42に移る。
ステップS42では、CPU212は、サーマルヘッド制御回路217に制御信号を出力し、上記印字データに応じて一定の数(例えば全数)の発熱素子が通電される。これにより、カバーフィルム103に、上記通電された発熱素子によりインクリボン105のインクが転写され、対応した均等印刷領域BBが形成される(図11(k)参照)。
なお、このときの通電する発熱素子の数は全数に限られない。例えば、テープ幅方向の全発熱素子のうち一定割合(例えば2分の1)を通電して均等印刷領域BBを形成してもよい。その場合、一定割合に比率を固定したとしても、被印字テープ103の幅に対応して、テープ幅が広い場合は発熱素子の数が多くなりテープ幅が狭い場合は発熱素子の数が少なくなる。しかしながら、テープ幅に関係なく、ある所定数の発熱素子を通電するようにしてもよい。要は、均等印刷領域BBの搬送方向長さ全域にわたってドット数が固定されていれば足りる。
上記のようにテープ幅に関係なく所定数の発熱素子を通電する場合は、複数種類のカバーフィルム103等を用いて印字ラベルLが作成可能であっても、その種別に関係なく、発熱素子の通電による電池への負荷を一定とすることができる。この結果、複数種類のラベル用被印字テープを選択的に用いる場合であっても、電池BTの消耗程度や電池BTの種別を確実に高精度に検出できる効果がある。
その後、ステップS43に移り、A/D入力回路219によってこのとき(均等通電タイミング)での印字時電圧Vbw、すなわち均等印刷電圧Vbが検出される。
そして、ステップS44に移り、ステップS32で検出した均等印刷電圧Vbの値を、次回の印字ラベルLの作成時に使用するために(後述のステップS51参照)、例えばRAM213に記憶する。その後、ステップS45に移る。
ステップS45では、上記印字データに基づき、この時点でのタイミングが、サーマルヘッド23の発熱素子の通電をオフにするタイミングであるかどうかを判定する。すなわち、搬送されているカバーフィルム103の搬送方向位置が、均等印刷領域BBの終了位置(均等印刷領域BBの搬送方向後端)に上記サーマルヘッド23が位置しているタイミングであるかどうかを判定する。通電をオフにするタイミングに該当した場合にはステップS45の判定が満たされてステップS46に移る。
ステップS46では、サーマルヘッド制御回路217に制御信号を出力し、サーマルヘッド23のすべての発熱素子を通電停止状態とする。その後、上記ステップS10に移る。
その後のステップS10、ステップS11、ステップS12は図8と同様であり、発熱素子の非通電に対応してフィード電圧Vfを検出し、カバーフィルム103等が切断位置まで搬送されたら搬送を停止する。その後、上記図8のステップS13に対応して設けられたステップS13Aに移る。
ステップS13Aでは、CPU212より前述の切断用ソレノイドにCPU212から制御信号が出力される。これにより、切断機構15の可動刃41が、印字済みラベル用テープ109に対し切断線CLを形成し切断を行う(図11(l)参照)。
その後のステップS14、ステップS15、ステップS16、ステップS17は上記図8と同様であり、カバーフィルム103等の搬送が再開され、所定量搬送したら搬送停止する。その後、新たに設けたステップS51に移る。
ステップS51では、前回の印字ラベルL作成時に上記ステップS43で検出され上記ステップS44において記憶されていた均等印刷電圧Vbを例えばRAM213から読み出す。その後、上記図8のステップS18に対応するステップS18Aに移る。
ステップS18Aでは、CPU212は、上記ステップS10で検出したフィード電圧Vfと、上記ステップS51で読み出された均等印刷電圧Vbとの差Vf−Vbが、電池種別判定用のしきい値Th′以上であるかどうかを判定する。なお、このしきい値Th′は、詳細な内容の説明は省略するが、前述のしきい値Thと同様、電池BTの種別がアルカリ電池かニッケル水素であるかを判定できるように、予め適宜の値に設定されている。なお、この手順が各請求項記載の種別判定手段として機能する。
Vf−Vb≧Th′であった場合はステップS18Aの判定が満たされ、電池収納部70に装着されている電池BTはアルカリ電池であるとみなされ、上記ステップS19に対応して設けられたステップS19Aに移る。ステップS19Aでは、上記ステップS51で読み出された前回の印字ラベルL作成時の均等印刷電圧Vbが、上記実施形態と同様の第1しきい値Vbw1より大きくなっていたかどうかを判定する。
Vb>Vbw1であればステップS19Aの判定は満たされ、電池収納部70に装着されているアルカリ電池である電池BTは、まだそれほど消耗していないとみなされて、それ以上の処理はなされずにこのフローを終了する。なお、本変形例では、前回の印字ラベルLの作成時と、今回の印字ラベルLの作成時とでは電池BTは交換されず、同一の電池BTが使用されていることを前提としている。
一方、Vb≦Vbw1であればステップS19Aの判定が満たされず、電池収納部70に装着されているアルカリ電池である電池BTが、操作者が注意すべき程度に消耗しているとみなされる。そして、上記実施形態と同様のステップS20において、液晶ディスプレイ5に警告表示が行われ、このフローを終了する。
一方、上記ステップS18Aにおいて、Vf−Vb<Th′であった場合はステップS18Aの判定が満たされず、電池収納部70に装着されている電池BTはニッケル水素電池であるとみなされ、上記ステップS21に対応して設けられたステップS21Aに移る。ステップS21Aでは、上記ステップS51で読み出された前回の印字ラベルL作成時の均等印刷電圧Vbが、上記実施形態と同様の第2しきい値Vbw2より大きくなっていたかどうかを判定する。なお、このステップS21Aが、上記ステップS19Aとともに、各請求項記載の消耗判定手段として機能する。
Vb>Vbw2であればステップS21Aの判定は満たされ、電池収納部70に装着されているニッケル水素電池である電池BTは、まだそれほど消耗していないとみなされて、それ以上の処理はなされずにこのフローを終了する。
一方、Vbw≦Vbw2であればステップS21Aの判定が満たされず、電池収納部70に装着されているニッケル水素電池である電池BTが、操作者が注意すべき程度に消耗しているとみなされる。そして、上記実施形態と同様のステップS22において、液晶ディスプレイ5に警告表示が行われ、このフローを終了する。なお、上記実施形態と同様、このステップS22が、上記ステップS20とともに、各請求項記載の表示制御手段として機能する。この後、このフローを終了する。
以上説明したように、本変形例によれば、均等印刷領域BBを印刷するときの均等印刷電圧Vbを用い、電池の消耗程度を判定する。均等印刷電圧Vbはサーマルヘッド23の発熱素子が所定の規則性(=均等印刷領域BBの搬送方向全域にわたって、通電される発熱素子の数が一定である)に沿って通電された状態であり、上記印字データに応じた発熱素子数の増減変動はない。したがって均等印刷電圧Vbは、均等印刷領域BBを印刷している均等通電タイミングにおいて変動することのない安定的な値となる。そして、その安定的に取得した均等印刷電圧Vbに基づき電池BTの消耗程度を判定することにより、電池BTの消耗程度を高精度に判定することができる。また、予め設けた専用の消耗判定モードへ移行して電池の消耗検出を行う必要がある場合と異なり、本来の用途である印字ラベルLの作成を中断することなく、効率的に電池BTの消耗検出を行うことができる。
またこのとき、本変形例によれば、フィード電圧Vfや均等印刷電圧Vbを用い、それらの電圧差Vf−Vbに基づき、電池の種別を判定する。上記フィード電圧Vfは、サーマルヘッド23の発熱素子が通電されていない状態であり、上記均等印刷電圧Vbと同様、上記印字データに応じた発熱素子の増減変動はない。したがって、それらフィード電圧Vf及び均等印刷電圧Vbは、そのタイミングにおいて変動することのない安定的な値となり、それら2つの電圧差Vf−Vbを安定的に算出することができる。そして、その安定的に取得した電圧差に基づき、電池BTの種別を判定することにより、操作者が手動操作にて入力することなく、電池BTの種別を精度よく検出することができる。また、電源投入直後に予め設けた専用の種別判定手順により電池の種別検出を行う場合と異なり、本来の用途である印字ラベルLの作成動作中に、電池BTの種別の判定を行うことができる。以上の結果、本変形例においても、上記実施形態と同様、印字ラベルLの作成効率を落とすことなく、高精度に電池BTの種別検出を行うことができる。
(3)その他
以上においては、基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、印字テープに備えられた被印字テープ層に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。この場合、基材テープ自体がラベル用被印字テープを構成するとともに、被印刷物をも構成する。
また、以上においては、印刷の終了した印字済ラベル用テープ109を切断機構15で切断して印字ラベルを作成する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、図15に示すように、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙L′(いわゆるダイカットラベル。本変形例の被印刷物を構成する)が、ロールから繰り出されるテープ101′上に連続配置されている場合である。この場合は、上記切断機構15による切断を行わなくても、テープ101′が装置外へ排出された後に、既に対応する印字Rがなされたラベル台紙L′のみをテープ101′から剥がすことで、印字ラベルを生成することができる。このようにして作成する印字ラベルに対し、本発明の上記実施形態や各変形例を適用してもよい。特に、上記(2)の変形例を適用する場合には、図15に示すように、テープ101′のうち隣接する2つのラベル台紙L′,L′間に残る領域に、前述の均等印刷領域BBを印字するようにしても良い。
さらに、以上では、印刷装置の一例として印字ラベル作成装置1に本発明を適用した場合を説明したが、その他にも、例えばA4、A3、B4、B5サイズ等の通常の被印刷用紙(被印刷物)に画像を形成したり文字を印刷する印刷装置に本発明を適用してもよい。この場合も同様の効果を得る。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。