JP2012137045A - 内燃機関の冷却水循環装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、燃費の悪化と振動及び騒音の発生を抑制し、トルク変動を抑制することのできる内燃機関の冷却水循環装置を提供する。
【解決手段】スロットルポジションセンサにて検出される電子制御スロットルボディのスロットルバルブの開度が全閉であり(S14)、車両が停止しており(S16)、更にエンジン回転数が所定回転数より低ければ(S18)、車両が停止中でエンジンがアイドリング運転中であるとのアイドル判定を行う(S20)。そして、クランク角センサにて検出されるクランク角が、所定範囲内であれば、冷却水停止弁6を開き、ウオータポンプに冷却水を供給し(S24)、クランク角が所定範囲外であれば、冷却水停止弁を閉めてウオータポンプに冷却水を供給しない(S34)。
【選択図】図2
【解決手段】スロットルポジションセンサにて検出される電子制御スロットルボディのスロットルバルブの開度が全閉であり(S14)、車両が停止しており(S16)、更にエンジン回転数が所定回転数より低ければ(S18)、車両が停止中でエンジンがアイドリング運転中であるとのアイドル判定を行う(S20)。そして、クランク角センサにて検出されるクランク角が、所定範囲内であれば、冷却水停止弁6を開き、ウオータポンプに冷却水を供給し(S24)、クランク角が所定範囲外であれば、冷却水停止弁を閉めてウオータポンプに冷却水を供給しない(S34)。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の冷却水循環装置に係り、詳しくは、冷却水の循環を制御する技術に関する。
内燃機関は、各気筒の燃焼室で燃料と空気との混合気を燃焼させトルクを得るようにしている。混合気の燃焼は、例えば4サイクルの4気筒エンジンでは、内燃機関のクランクシャフトが2回転する間に4度間欠的行われており、各気筒で同様の発生トルクとなるように燃料量及び空気量が調整されている。
しかしながら、内燃機関を構成する部品にはばらつきがあり、例えば燃料噴射弁では、燃料噴射弁より噴射される燃料量にばらつきがあって、気筒間で燃料供給量が異なり、ひいては燃焼室での燃焼力、即ち気筒間で発生するトルクがばらつくこととなる。
しかしながら、内燃機関を構成する部品にはばらつきがあり、例えば燃料噴射弁では、燃料噴射弁より噴射される燃料量にばらつきがあって、気筒間で燃料供給量が異なり、ひいては燃焼室での燃焼力、即ち気筒間で発生するトルクがばらつくこととなる。
このように、気筒間で発生トルクがばらつくとトルクが変動し、振動が発生することとなる。
このようなことから、気筒間の発生トルクのばらつきを検出してオルタネータにて負荷トルクを発生させ、トルクの変動を抑制し、振動を抑制する技術が開発されている(特許文献1)。
このようなことから、気筒間の発生トルクのばらつきを検出してオルタネータにて負荷トルクを発生させ、トルクの変動を抑制し、振動を抑制する技術が開発されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1の振動を抑制する技術では、気筒間での発生トルクのばらつきを抑制するように気筒間での発生トルクのばらつきに合わせてオルタネータで発生する負荷を連続的に可変制御して気筒間のトルク変動を抑制するようにしており、複雑な制御となっている。
また、内燃機関の回転数を上昇させ、気筒間での燃焼間隔を短縮することで、振動を抑制する手法が知られている。
また、内燃機関の回転数を上昇させ、気筒間での燃焼間隔を短縮することで、振動を抑制する手法が知られている。
しかしながら、このように内燃機関の回転数を上昇させる手法は、制御が簡単であるものの、燃費の悪化や振動及び騒音が増大することとなり好ましいことではない。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、燃費の悪化と振動及び騒音の発生を抑制し、簡単な制御でトルク変動を十分に抑制することのできる内燃機関の冷却水循環装置を提供することにある。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、燃費の悪化と振動及び騒音の発生を抑制し、簡単な制御でトルク変動を十分に抑制することのできる内燃機関の冷却水循環装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の内燃機関の冷却水循環装置では、車両に搭載される内燃機関のクランクシャフトのクランク角を検出するクランク角検出手段と、前記クランクシャフトにより駆動され、前記内燃機関に冷却水を循環させる冷却水循環手段と、前記冷却水循環手段の上流に配設され、前記冷却循環手段への前記冷却水の供給を切り換える供給切換手段と、前記クランク角検出手段により検出された前記クランク角が予め設定された所定範囲にあるか否かに応じて、前記供給切換手段の切り換えを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の内燃機関の冷却水循環装置では、請求項1において、前記所定範囲は、前記内燃機関の発生トルクの平均利より発生トルクが大きなトルクとなるクランク角に対応して設定されており、前記制御手段は、前記クランク角検出手段により検出された前記クランク角が、前記所定範囲内のクランク角であるときには前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されるように前記供給切換手段を切り換え、前記クランク角が前記所定範囲外であるときには前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されないように前記供給切換手段を切り換えることを特徴とする。
また、請求項3の内燃機関の冷却水循環装置では、請求項1或いは2において、前記車両の状態を検出する車両状態検出手段と、冷却水の温度を検出する温度検出手段とを備え、前記制御手段は、前記クランク角度検出手段より検出されるクランク角度に基づいて前記内燃機関の回転数を算出し、前記内燃機関の回転数と前記車両状態検出手段により検出された前記車両の状態と前記温度検出手段により検出された前記冷却水の温度とに基づいて、前記車両が停止状態で前記内燃機関がアイドリング運転中であると判定されたときにのみ、前記クランク角に基づく前記供給切換手段の切り換え制御を行うことを特徴とする。
また、請求項4の内燃機関の冷却水循環装置では、請求項3において、前記制御手段は、前記内燃機関の回転数と前記車両の状態と前記冷却水の温度に基づいて、前記車両が加速中であると判定されたときに、前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されるように前記供給切換手段を開側に切り換えることを特徴とする。
また、請求項5の内燃機関の冷却水循環装置では、請求項3或いは4において、前記制御手段は、前記内燃機関の回転数と前記車両の状態と前記冷却水の温度に基づいて、前記車両が減速中であると判定されたときに、前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されないように前記供給切換手段を閉側に切り換えることを特徴とする。
また、請求項5の内燃機関の冷却水循環装置では、請求項3或いは4において、前記制御手段は、前記内燃機関の回転数と前記車両の状態と前記冷却水の温度に基づいて、前記車両が減速中であると判定されたときに、前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されないように前記供給切換手段を閉側に切り換えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、クランク角検出手段により検出されたクランク角が予め設定された所定範囲にあるか否かに応じて、供給切換手段を切り換えるようにしている。
このように、クランク角に応じ供給切換手段を切り換えることで、内燃機関の運転に応じ、通水抵抗を変化させることができる。
従って、この通水抵抗の変化により冷却水循環手段の駆動負荷が変化し、内燃機関の変動等を抑制したりすることができる。
このように、クランク角に応じ供給切換手段を切り換えることで、内燃機関の運転に応じ、通水抵抗を変化させることができる。
従って、この通水抵抗の変化により冷却水循環手段の駆動負荷が変化し、内燃機関の変動等を抑制したりすることができる。
請求項2の発明によれば、クランク角が所定範囲内と判定された時には、冷却水が冷却水循環手段に供給されるように供給切換手段を開側に切り換え、クランク角が所定範囲外と判定された時には、冷却水が冷却水循環手段に供給されないように供給切換手段を閉側に切り換えるようにしている。
このように、内燃機関の発生トルクが当該発生トルクの平均値よりも大きなトルクとなるクランク角では、冷却水循環手段へ冷却水を供給し、冷却水循環手段で駆動負荷を発生させているので、内燃機関での発生トルクを減少させることができる。また、内燃機関の発生トルクが当該発生トルクの平均値よりも小さいトルクとなるクランク角では、冷却水循環手段への冷却水の供給を停止し、冷却水循環手段での駆動負荷を無くしているので、内燃機関での発生トルクが減少しないようすることができる。
このように、内燃機関の発生トルクが当該発生トルクの平均値よりも大きなトルクとなるクランク角では、冷却水循環手段へ冷却水を供給し、冷却水循環手段で駆動負荷を発生させているので、内燃機関での発生トルクを減少させることができる。また、内燃機関の発生トルクが当該発生トルクの平均値よりも小さいトルクとなるクランク角では、冷却水循環手段への冷却水の供給を停止し、冷却水循環手段での駆動負荷を無くしているので、内燃機関での発生トルクが減少しないようすることができる。
従って、発生トルクに合わせて、冷却水循環手段による駆動負荷の発生の有無を制御することができるので、クランク角に応じて供給切換手段を切換えるといった簡単な制御で内燃機関のトルク変動を十分に抑制することが可能となり、燃費の悪化や振動及び騒音の発生を抑制することができる。
また、請求項3の発明によれば、車両が停止状態で内燃機関がアイドリング運転中と判定されたときにのみ、供給切換手段による切り換え制御を行うようにしている。
また、請求項3の発明によれば、車両が停止状態で内燃機関がアイドリング運転中と判定されたときにのみ、供給切換手段による切り換え制御を行うようにしている。
従って、内燃機関のトルク変動の大きなアイドリング運転時にトルク変動の抑制を行うことで、振動及び騒音を効果的に抑制することができる。
また、請求項4の発明によれば、車両が加速中と判定されたときに、冷却水循環手段に冷却水を供給するように供給切換手段を開側に切り換える制御を行っているので、内燃機関が高温となる可能性の高い加速時に内燃機関に冷却水を供給することができ、内燃機関のオーバーヒートをより確実に防止することができる。
また、請求項4の発明によれば、車両が加速中と判定されたときに、冷却水循環手段に冷却水を供給するように供給切換手段を開側に切り換える制御を行っているので、内燃機関が高温となる可能性の高い加速時に内燃機関に冷却水を供給することができ、内燃機関のオーバーヒートをより確実に防止することができる。
また、請求項5の発明によれば、車両が減速中と判定されたときに、冷却水循環手段に冷却水を供給しないように供給切換手段を閉側に切り換える制御を行っているので、内燃機関内の冷却水温を上昇させ、フリクションを低減することができ、ひいては燃費を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の冷却水循環装置の概略構成図を示しており、太実線は、エンジン外での冷却水の流れを、細破線はエンジン内での冷却水の流れの概略をそれぞれ示している。以下、本発明の実施形態の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態の内燃機関の冷却水循環装置は、車両に搭載される4サイクル直列4気筒型ガソリンエンジン(以下、エンジンという)(内燃機関)1に適用されており、車両の車速を検出する車速センサ(車両状態検出手段)20と、車両の総合的な制御を行うための制御装置であって、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)及び中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成される電子コントロールユニット(以下、ECUという)(制御手段)30と、エンジン1に備えられた冷却水循環装置とにより構成されている。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の冷却水循環装置の概略構成図を示しており、太実線は、エンジン外での冷却水の流れを、細破線はエンジン内での冷却水の流れの概略をそれぞれ示している。以下、本発明の実施形態の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態の内燃機関の冷却水循環装置は、車両に搭載される4サイクル直列4気筒型ガソリンエンジン(以下、エンジンという)(内燃機関)1に適用されており、車両の車速を検出する車速センサ(車両状態検出手段)20と、車両の総合的な制御を行うための制御装置であって、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)及び中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成される電子コントロールユニット(以下、ECUという)(制御手段)30と、エンジン1に備えられた冷却水循環装置とにより構成されている。
冷却水循環装置は、ウオータポンプ(冷却水循環手段)4とサーモスタット5と電子制御スロットルボディ8とヒータ9とラジエター10とそれらを繋ぐバイパス配管11とヒータ配管12と冷却水配管13とで構成されている。
エンジン1のシリンダブロック2には、図示しないピストンが上下摺動可能なシリンダが形成されている。また、シリンダブロック2には、当該シリンダを冷却する冷却水が流れる冷却水通路が形成されている。また、シリンダブロック2には、シリンダブロック2内に設けられ、ピストンの上下運動を回転運動に変換する図示しないクランクシャフトが設けられている。また、シリンダブロック2には、クランクシャフトにより駆動され、冷却水をシリンダブロック2及びエンジン1のシリンダヘッド3に供給するウオータポンプ4が設けられている。また、シリンダブロック2には、ウオータポンプ4の上流に、冷却水の温度に応じてシリンダブロック2に供給する冷却水の流量を調整するサーモスタット5が設けられている。また、シリンダブロック2のウオータポンプ4とサーモスタット5の間には、電磁ソレノイドを作動させることによりウオータポンプ4への冷却水の供給と停止を切り換える冷却水停止弁(供給切換手段)6が設けられている。更にシリンダブロック2には、クランクシャフトの回転角度、所謂クランク角を検出するクランク角センサ(クランク角検出手段)14が設けられている。
エンジン1のシリンダブロック2には、図示しないピストンが上下摺動可能なシリンダが形成されている。また、シリンダブロック2には、当該シリンダを冷却する冷却水が流れる冷却水通路が形成されている。また、シリンダブロック2には、シリンダブロック2内に設けられ、ピストンの上下運動を回転運動に変換する図示しないクランクシャフトが設けられている。また、シリンダブロック2には、クランクシャフトにより駆動され、冷却水をシリンダブロック2及びエンジン1のシリンダヘッド3に供給するウオータポンプ4が設けられている。また、シリンダブロック2には、ウオータポンプ4の上流に、冷却水の温度に応じてシリンダブロック2に供給する冷却水の流量を調整するサーモスタット5が設けられている。また、シリンダブロック2のウオータポンプ4とサーモスタット5の間には、電磁ソレノイドを作動させることによりウオータポンプ4への冷却水の供給と停止を切り換える冷却水停止弁(供給切換手段)6が設けられている。更にシリンダブロック2には、クランクシャフトの回転角度、所謂クランク角を検出するクランク角センサ(クランク角検出手段)14が設けられている。
シリンダヘッド3は、シリンダブロック2上に載置されている。
シリンダヘッド3には、図示しない燃焼室が形成されている。また、シリンダヘッド3には、燃焼室を冷却する冷却水が流れる冷却水通路が形成されている。更に、シリンダヘッド3には、シリンダヘッド3を通過した冷却水の温度を検出する水温センサ(温度検出手段)7が設けられている。
シリンダヘッド3には、図示しない燃焼室が形成されている。また、シリンダヘッド3には、燃焼室を冷却する冷却水が流れる冷却水通路が形成されている。更に、シリンダヘッド3には、シリンダヘッド3を通過した冷却水の温度を検出する水温センサ(温度検出手段)7が設けられている。
エンジン1に吸入される空気流量を調整する電子制御スロットルボディ8には、当該電子制御スロットルボディ8の温度を上昇させるための冷却水通路が備えられている。電子制御スロットルボディ8の冷却水通路は、シリンダヘッド3の冷却水通路とサーモスタット5の下流の冷却水配管13とを接続するバイパス配管11に介装されている。更に、電子制御スロットルボディ8には、スロットルバルブの開き度合を検出するスロットルポジションセンサ(車両状態検出手段)15が備えられている。
ヒータ9は、シリンダヘッド3の冷却水通路と、サーモスタット5の下流の冷却水配管13とを接続するヒータ配管12に介装されている。また、ヒータ9は、エンジン1よりヒータ配管12を通過して循環される冷却水の熱を放熱し、車室内に導入される空気を暖める機能を有する。
ラジエター10は、シリンダヘッド3の冷却水通路と、サーモスタット5の上流に接続する冷却水配管13に介装されている。また、ラジエター10は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3にて冷却水が吸収した熱を大気に放熱し、熱交換を行い冷却水の温度を下げる機能を有する。
ラジエター10は、シリンダヘッド3の冷却水通路と、サーモスタット5の上流に接続する冷却水配管13に介装されている。また、ラジエター10は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3にて冷却水が吸収した熱を大気に放熱し、熱交換を行い冷却水の温度を下げる機能を有する。
そして、上記水温センサ7、クランク角センサ14及びスロットルポジションセンサ15等の各種センサ類は、車両に搭載されているECU30の入力側に電気的に接続されており、これらセンサ類からの検出情報がECU30に入力される。
一方、ECU30の出力側には、上記冷却水停止弁6及び電子制御スロットルボディ8等の各種装置が電気的に接続されており、これら各種装置には各種センサ類からの検出情報に基づき演算された冷却水停止弁6の開閉、スロットル開度等がそれぞれ出力される。
一方、ECU30の出力側には、上記冷却水停止弁6及び電子制御スロットルボディ8等の各種装置が電気的に接続されており、これら各種装置には各種センサ類からの検出情報に基づき演算された冷却水停止弁6の開閉、スロットル開度等がそれぞれ出力される。
また、ECU30では、クランク角センサ14からの入力信号に基づき、エンジン回転数が算出される。また、ECU30では、スロットルポジションセンサ15からの入力信号に基づき、スロットル開度の変化量や、車速センサ20からの入力信号に基づき、車速の変化量等が算出される。
次に、冷却水の流れについて説明する。
次に、冷却水の流れについて説明する。
冷却水は、ウオータポンプ4によりシリンダブロック2を経由してシリンダヘッド3に供給される。供給された冷却水はシリンダヘッド3より排出され、ここで水温センサ7により冷却水の温度が検出される。シリンダヘッド3から排出された冷却水の多くは、ラジエター10に冷却水配管13を通って供給される。そして、ラジエター10によって冷却された冷却水は冷却水配管13を通ってサーモスタット5の上流に供給される。一方、シリンダヘッド3より排出された冷却水の残りは、バイパス配管11或いはヒータ配管12を通って電子制御スロットルボディ8或いはヒータ9に供給される。そして、電子制御スロットルボディ8或いはヒータ9に供給された冷却水はバイパス配管11或いはヒータ配管12を通って、サーモスタット5の下流に供給される。サーモスタット5の上流及び下流に供給された冷却水は冷却水停止弁6を通過して、ウオータポンプ4に供給される。
次に、本発明の実施形態に係る内燃機関の冷却水循環装置の冷却水停止弁の制御要領について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る内燃機関の冷却水循環装置の冷却水停止弁の制御フローチャートを示している。また、図3は、冷却水停止弁の作動とエンジン1の発生トルクの推移を時系列で示す図である。図3中の発生トルクの太実線は、冷却水停止弁6を制御した場合の発生トルクを、破線は、冷却水停止弁6を制御しない場合の発生トルクを、細実線は、発生トルクの平均値である平均トルクをそれぞれ示している。
図2は、本発明の実施形態に係る内燃機関の冷却水循環装置の冷却水停止弁の制御フローチャートを示している。また、図3は、冷却水停止弁の作動とエンジン1の発生トルクの推移を時系列で示す図である。図3中の発生トルクの太実線は、冷却水停止弁6を制御した場合の発生トルクを、破線は、冷却水停止弁6を制御しない場合の発生トルクを、細実線は、発生トルクの平均値である平均トルクをそれぞれ示している。
図2に示すルーチンは、車両の電源オン時に繰り返し行われる。
図2及び図3に示すように、始めにステップS10では、エンジン1が停止したか、否かを判別する。詳しくは、クランク角センサ14にて検出されるクランク角の変化量が0であるか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でクランク角の変化量が0でエンジン1が停止していれば、本ルーチンをリターンする。判別結果が偽(No)でクランク角の変化量が0より大きくエンジン1が停止していなければ、ステップS12に進む。
図2及び図3に示すように、始めにステップS10では、エンジン1が停止したか、否かを判別する。詳しくは、クランク角センサ14にて検出されるクランク角の変化量が0であるか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でクランク角の変化量が0でエンジン1が停止していれば、本ルーチンをリターンする。判別結果が偽(No)でクランク角の変化量が0より大きくエンジン1が停止していなければ、ステップS12に進む。
ステップS12では、水温センサ7にて検出される冷却水温が所定温度より高いか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)で冷却水温が所定温度よりも高ければ、ステップS14に進む。判別結果が偽(No)で冷却水温が所定温度以下であれば、本ルーチンをリターンする。
ステップS14では、スロットルポジションセンサ15にて検出される電子制御スロットルボディ8のスロットルバルブの開度が全閉であるか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でスロットルバルブの開度が全閉であれば、ステップS16に進む。判別結果が偽(No)でスロットルバルブの開度が全開であれば、ステップS26に進む。
ステップS14では、スロットルポジションセンサ15にて検出される電子制御スロットルボディ8のスロットルバルブの開度が全閉であるか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でスロットルバルブの開度が全閉であれば、ステップS16に進む。判別結果が偽(No)でスロットルバルブの開度が全開であれば、ステップS26に進む。
ステップS16では、車両が停止中か、否かを判別する。詳しくは、車速センサ20にて検出される車速が0km/hか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)で車速が0km/hで車両が停止していれば、ステップS18に進む。判別結果が偽(No)で車速が0km/hではなく、車両が走行していれば、ステップS32に進む。
ステップS18では、エンジン回転数が所定回転数より低いか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でエンジン回転数が所定回転数より低ければ、ステップS20に進む。判別結果が偽(No)でエンジン回転数が所定回転数以上であれば、ステップS32に進む。
ステップS18では、エンジン回転数が所定回転数より低いか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でエンジン回転数が所定回転数より低ければ、ステップS20に進む。判別結果が偽(No)でエンジン回転数が所定回転数以上であれば、ステップS32に進む。
ステップS20では、アイドリング判定を行う。詳しくは、車両が停止中でエンジン1がアイドリング運転中であるとの判定を行う。そして、ステップS22に進む。
ステップS22では、クランク角センサ14にて検出されるクランク角が、発生トルクが当該発生トルクを平均した平均トルクより大きくなるクランク角の範囲である所定範囲内か、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でクランク角が所定範囲内であれば、ステップS24に進む。判別結果が偽(No)でクランク角が所定範囲外であれば、ステップS34に進む。
ステップS22では、クランク角センサ14にて検出されるクランク角が、発生トルクが当該発生トルクを平均した平均トルクより大きくなるクランク角の範囲である所定範囲内か、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でクランク角が所定範囲内であれば、ステップS24に進む。判別結果が偽(No)でクランク角が所定範囲外であれば、ステップS34に進む。
なお、この所定範囲は、エンジン1の特性(気筒数等)に応じて予め設定され、ECU30に記憶されている。例えばエンジン1が2回転する間にそれぞれの気筒が等間隔に1度燃焼する4気筒エンジンの場合は、燃焼圧が発生する上死点(TDC)付近を基準として180°CAごとに周期的に発生トルクが高くなるので、その発生トルクが高くなる角度を所定範囲として設定する。
ステップS24では、ウオータポンプ4に冷却水を供給するように冷却水停止弁6を開く(図3(i)に相当)。そして、本ルーチンをリターンする。
一方、ステップS26では、スロットルポジションセンサ15にて検出されるスロットル開度の変化量が所定変化量より大きいか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でスロットル開度の変化量が所定変化量より大きければ、ステップS28に進む。そして、ステップS28では、加速判定を行う。即ち、車両が加速中であると判定する。そして、ステップS24に進む。判別結果が偽(No)でスロットル開度の変化量が所定変化量以下であれば、ステップS30に進む。そして、ステップS30では、車両が定常走行中と判定する。そして、本ルーチンをリターンする。
一方、ステップS26では、スロットルポジションセンサ15にて検出されるスロットル開度の変化量が所定変化量より大きいか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)でスロットル開度の変化量が所定変化量より大きければ、ステップS28に進む。そして、ステップS28では、加速判定を行う。即ち、車両が加速中であると判定する。そして、ステップS24に進む。判別結果が偽(No)でスロットル開度の変化量が所定変化量以下であれば、ステップS30に進む。そして、ステップS30では、車両が定常走行中と判定する。そして、本ルーチンをリターンする。
また、ステップS32では、減速判定を行う。即ち、車両が減速中であると判定する。そして、ステップS34に進む。
ステップS34では、ウオータポンプ4に冷却水を供給しないように冷却水停止弁6を閉める(図3(ii)に相当)。そして、本ルーチンをリターンする。
このように、本発明の実施形態に係る内燃機関の冷却水循環装置では、スロットルポジションセンサ15にて検出される電子制御スロットルボディ8のスロットルバルブの開度が全閉であり、車速センサ20にて検出される車速が0km/hで車両が停止しており、更にエンジン回転数が所定回転数より低ければ、車両が停止中でエンジン1がアイドリング運転中であるとのアイドル判定を行う。そして、クランク角センサ14にて検出されるクランク角が、発生トルクが当該発生トルクを平均した平均トルクより大きくなるクランク角の範囲である所定範囲内であれば、冷却水停止弁6を開き、ウオータポンプ4に冷却水を供給し、クランク角が所定範囲外であれば、冷却水停止弁6を閉めてウオータポンプ4に冷却水を供給しないようにしている。
ステップS34では、ウオータポンプ4に冷却水を供給しないように冷却水停止弁6を閉める(図3(ii)に相当)。そして、本ルーチンをリターンする。
このように、本発明の実施形態に係る内燃機関の冷却水循環装置では、スロットルポジションセンサ15にて検出される電子制御スロットルボディ8のスロットルバルブの開度が全閉であり、車速センサ20にて検出される車速が0km/hで車両が停止しており、更にエンジン回転数が所定回転数より低ければ、車両が停止中でエンジン1がアイドリング運転中であるとのアイドル判定を行う。そして、クランク角センサ14にて検出されるクランク角が、発生トルクが当該発生トルクを平均した平均トルクより大きくなるクランク角の範囲である所定範囲内であれば、冷却水停止弁6を開き、ウオータポンプ4に冷却水を供給し、クランク角が所定範囲外であれば、冷却水停止弁6を閉めてウオータポンプ4に冷却水を供給しないようにしている。
従って、エンジン1での発生トルクが当該発生トルクの平均値よりも大きなトルクとなる場合に、ウオータポンプ4へ冷却水を供給して、ウオータポンプ4の駆動負荷を発生させるようにしており、更にエンジン1での発生トルクが当該発生トルクの平均値よりも小さいトルクとなる場合にはウオータポンプ4への冷却水の供給を停止して、ウオータポンプ4の駆動負荷を無くすようにしているので、エンジン1での発生トルクに合わせて、ウオータポンプ4の駆動負荷の発生の有無を制御して、簡単な制御でエンジン1のトルク変動を十分に抑制することが可能となり、振動及び騒音の発生を抑制することができる。
特に、車両が停止中でエンジン1がアイドリング運転中と判定されたときにのみ、クランク角に基づく冷却水停止弁6の切り換え制御を行うようにしており、エンジン1のトルク変動の大きなアイドリング運転時にトルク変動が抑制され、振動及び騒音を効果的に抑制することができる。また、アイドリング運転時においてトルク変動が抑制されることで、エンジンの作動を安定させるべくエンジンの回転速度を上昇させることを抑制することができ、アイドリング運転時での燃費低減を図ることが可能となる。
また、車両が加速中と判定されたときには、ウオータポンプ4に冷却水を供給するように冷却水停止弁6を制御するようにしているので、エンジン1のオーバーヒートを確実に防止することができる。
また、車両が減速中と判定されたときに、ウオータポンプ4に冷却水を供給しないように冷却水停止弁6を制御するようにしており、例えば冷間時での始動直後の車両走行時において冷却水の循環停止によりエンジン1温度を速やかに上昇させることが可能となり、エンジン1のフリクションを低減することができるので燃費を向上させることができる。
また、車両が減速中と判定されたときに、ウオータポンプ4に冷却水を供給しないように冷却水停止弁6を制御するようにしており、例えば冷間時での始動直後の車両走行時において冷却水の循環停止によりエンジン1温度を速やかに上昇させることが可能となり、エンジン1のフリクションを低減することができるので燃費を向上させることができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態は上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、ステップS26にてスロットル開度の変化量に基づいて車両が加速中であるか、定常走行中であるかの判定を行っているが、これに限定されるものではなく、車速センサ20にて検出される車速の変化量で車両が加速中であるか、定常走行中であるかの判定を行うようにしてもよい。
上記実施形態では、ステップS26にてスロットル開度の変化量に基づいて車両が加速中であるか、定常走行中であるかの判定を行っているが、これに限定されるものではなく、車速センサ20にて検出される車速の変化量で車両が加速中であるか、定常走行中であるかの判定を行うようにしてもよい。
1 エンジン(内燃機関)
4 ウオータポンプ(冷却水循環手段)
6 冷却水停止弁(供給切換手段)
7 水温センサ(温度検出手段)
14 クランク角センサ(クランク角検出手段)
15 スロットルポジションセンサ(車両状態検出手段)
20 車速センサ(車両状態検出手段)
30 ECU(制御手段)
4 ウオータポンプ(冷却水循環手段)
6 冷却水停止弁(供給切換手段)
7 水温センサ(温度検出手段)
14 クランク角センサ(クランク角検出手段)
15 スロットルポジションセンサ(車両状態検出手段)
20 車速センサ(車両状態検出手段)
30 ECU(制御手段)
Claims (5)
- 車両に搭載される内燃機関のクランクシャフトのクランク角を検出するクランク角検出手段と、
前記クランクシャフトにより駆動され、前記内燃機関に冷却水を循環させる冷却水循環手段と、
前記冷却水循環手段の上流に配設され、前記冷却循環手段への前記冷却水の供給を切り換える供給切換手段と、
前記クランク角検出手段により検出された前記クランク角が予め設定された所定範囲にあるか否かに応じて、前記供給切換手段の切り換えを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の冷却水循環装置。 - 前記所定範囲は、前記内燃機関の発生トルクの平均利より発生トルクが大きなトルクとなるクランク角に対応して設定されており、
前記制御手段は、前記クランク角検出手段により検出された前記クランク角が、前記所定範囲内のクランク角であるときには前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されるように前記供給切換手段を切り換え、前記クランク角が前記所定範囲外であるときには前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されないように前記供給切換手段を切り換えることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の冷却水循環装置。 - 前記車両の状態を検出する車両状態検出手段と、
冷却水の温度を検出する温度検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記クランク角度検出手段より検出されるクランク角度に基づいて前記内燃機関の回転数を算出し、前記内燃機関の回転数と前記車両状態検出手段により検出された前記車両の状態と前記温度検出手段により検出された前記冷却水の温度とに基づいて、前記車両が停止状態で前記内燃機関がアイドリング運転中であると判定されたときにのみ、前記クランク角に基づく前記供給切換手段の切り換え制御を行うことを特徴とする、請求項1或いは2に記載の内燃機関の冷却水循環装置。 - 前記制御手段は、前記内燃機関の回転数と前記車両の状態と前記冷却水の温度に基づいて、前記車両が加速中であると判定されたときに、前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されるように前記供給切換手段を開側に切り換えることを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関の冷却水循環装置。
- 前記制御手段は、前記内燃機関の回転数と前記車両の状態と前記冷却水の温度に基づいて、前記車両が減速中であると判定されたときに、前記冷却水が前記冷却水循環手段に供給されないように前記供給切換手段を閉側に切り換えることを特徴とする、請求項3或いは4に記載の内燃機関の冷却水循環装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010290509A JP2012137045A (ja) | 2010-12-27 | 2010-12-27 | 内燃機関の冷却水循環装置 |
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JP2012137045A true JP2012137045A (ja) | 2012-07-19 |
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JP2010290509A Withdrawn JP2012137045A (ja) | 2010-12-27 | 2010-12-27 | 内燃機関の冷却水循環装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012137045A (ja) |
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- 2010-12-27 JP JP2010290509A patent/JP2012137045A/ja not_active Withdrawn
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