JP2012120106A - 固体撮像素子および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第2の駆動モードでの取り扱い電荷量を確保す際に、第1の駆動モードでの暗時白線等のノイズによる画質劣化が問題となる。
【解決手段】画素部の飽和信号量を調整する基板バイアス調整部を利用し、第1の駆動モードと、第2の駆動モードとで、変換効率および出力回路ゲインを選択的に調整する機構により、第1の駆動モードでは、変換効率および出力回路ゲインを低く設定し、第2の駆動モードでは、変換効率および出力回路ゲインを高く設定する。
【選択図】図2
【解決手段】画素部の飽和信号量を調整する基板バイアス調整部を利用し、第1の駆動モードと、第2の駆動モードとで、変換効率および出力回路ゲインを選択的に調整する機構により、第1の駆動モードでは、変換効率および出力回路ゲインを低く設定し、第2の駆動モードでは、変換効率および出力回路ゲインを高く設定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、固体撮像素子および撮像装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなど、撮像素子を用いて画像を撮像して保存できる撮像装置が広く普及している。このような撮像装置に用いる撮像素子としては、半導体で構成されるCCD型の固体撮像素子やCMOS型の固体撮像素子が用いられている。
CCD型の固体撮像素子は、半導体基板上に、行列状に2次元配列された複数の画素部(光電変換部)と、この画素部に読み出しゲート領域を介して、それぞれ隣接させた複数本の垂直転送部とを有している。そして、この垂直転送部の一端に隣接する水平転送部が設けられ、受光により各画素部で光電変換された信号電荷を垂直転送部と水平転送部とにより転送している。
水平転送部の終端部分にはフローティングディフュージョン部(以下、「FD部」という。)を有する出力部が設けられている。このFD部は、水平転送部から転送される信号電荷に対応する電圧を出力可能に構成され、各画素部で蓄積した信号電荷を画像信号として出力部から出力している。
上述した構成を有するCCD型の固体撮像素子を備えたビデオカメラなどの撮像装置の中には、垂直転送部内で列方向に隣接する複数の画素部の信号電荷を加算して転送する複数画素加算駆動モードを有するものがある。
このような固体撮像素子では、素子の微細化や画素部多画素化等の目的から画素部の画素サイズの微細化が求められており、画素サイズの微細化に伴い垂直転送部の面積が小さくなっている。そのため、複数画素加算駆動モードにおいて、転送される信号電荷量が充分確保されず、転送不良が生じる場合がある。これにより、出力部から出力される画像信号の出力が低下する場合があった。
そこで、FD部における電荷‐電圧の変換効率や出力回路における出力回路ゲインを高め、画像信号の出力を増幅させることで画像信号の出力の低下を抑制する技術が提案されている。ところが、電荷‐電圧の変換効率や出力回路ゲインを高くすると、画像信号の出力とともにノイズまで増幅されてしまう。そのため、低照度時においては、暗時白線等のノイズが過剰に増幅されることになり、画質が劣化するという問題があった。
かかる問題を解決する技術として、特許文献1には、固体撮像素子とは独立した駆動系からのシステム制御により、電荷‐電圧の変換効率を切り替える技術が開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、固体撮像素子とは独立した駆動系からのシステム制御により変換効率の切り替えるため、部品点数が多くなり、コストが上がるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画素部の飽和信号量を調整する基板バイアス調整部を利用して、垂直転送部の駆動モード毎に変換効率および出力回路ゲインの切り替えを、部品点数を増やすことなく、容易に実現可能な固体撮像素子および撮像装置を提供することにある。
そこで、請求項1に記載の本発明は、半導体基板上に、行列状に配列されて光電変換を行う複数の画素部と、前記複数の画素部から読み出された信号電荷を垂直転送する垂直転送部と、前記垂直転送部から転送された前記信号電荷を水平転送する水平転送部と、前記水平転送部から転送された前記信号電荷を電荷電圧変換する電荷電圧変換部およびこの電荷電圧変換部により変換された信号電圧を増幅する出力回路を有する出力部と、前記画素部の飽和信号量を調整するために、前記半導体基板に印加する基板バイアス電圧を制御する基板バイアス発生回路と、を備え、前記基板バイアス発生回路により、制御された前記基板バイアス電圧を、前記電荷電圧変換部下の領域に印加して前記電荷電圧部による変換効率または前記出力回路による前記信号電圧の増幅率を調整する固体撮像素子とした。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の固体撮像素子において、前記垂直転送部は、前記複数の画素部から読み出された信号電荷を独立に垂直転送する第1の駆動モードと、前記画素部から所定の繰り返し単位の画素のみの信号電荷を読み出した後、前記垂直転送部中で複数画素分の信号電荷を加算して転送する第2の駆動モードとを選択的に設定可能に構成されており、前記基板バイアス発生回路は、各前記駆動モード毎に、前記変換効率または前記増幅率を調整することとした。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の固体撮像素子において、前記基板バイアス発生回路は、前記第2の駆動モードにおける前記変換効率または前記増幅率を、前記第1の駆動モードにおける前記変換効率または前記増幅率よりも高くなるように調整することとした。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項2に記載の固体撮像素子において、前記基板バイアス発生回路は、前記第1の駆動モードにおける前記変換効率または前記増幅率を、前記第2の駆動モードにおける前記変換効率または前記増幅率よりも高くなるように調整することとした。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項1に記載の固体撮像素子において、前記基板バイアス発生回路は、前記電荷電圧変換部の静電容量を変えることにより、前記変換効率を調整することとした。
また、請求項6に記載の本発明は、請求項1に記載の固体撮像素子において、前記出力部は、前記基板バイアス電圧が印加されるように形成されており、前記基板バイアス発生回路は、前記出力回路における前記基板バイアス電圧を変えることにより、前記増幅率を調整することとした。
また、請求項7に記載の本発明は、請求項1に記載の固体撮像素子において、前記出力回路は、複数段のソースフォロワ回路により構成され、前記基板バイアス制御手段は、前記複数段のソースフォロワ回路の段数を切り替えることにより、前記増幅率を調整することとした。
また、請求項8に記載の本発明は、固体撮像素子と、前記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、前記固体撮像素子を駆動させる駆動パルスを生成する駆動部と、前記固体撮像素子の出力画像信号を処理する信号処理回路と、を備え、前記固体撮像素子は、半導体基板上に、行列状に配列されて光電変換を行う複数の画素部と、前記複数の画素部から読み出された信号電荷を垂直転送する垂直転送部と、前記垂直転送部から転送された前記信号電荷を水平転送する水平転送部と、前記水平転送部から転送された前記信号電荷を電荷電圧変換する電荷電圧変換部およびこの電荷電圧変換部により変換された信号電圧を増幅する出力回路を有する出力部と、前記画素部の飽和信号量を調整するために、前記半導体基板に印加する基板バイアス電圧を制御する基板バイアス発生回路と、を備え、前記基板バイアス発生回路により、制御された前記基板バイアス電圧を、前記電荷電圧変換部下の領域に印加して前記電荷電圧部による変換効率または前記出力回路による前記信号電圧の増幅率を調整する撮像装置とした。
本発明によれば、基板バイアス発生回路により、制御された基板バイアス電圧を、電荷電圧変換部下の領域に印加して電荷電圧部による変換効率または出力回路による信号電圧の増幅率を調整するようにしたので、例えば、固体撮像素子の駆動モード毎に、変換効率や信号電圧の増幅率を調整することができる。
これにより、例えば、複数の画素部から読み出された信号電荷を独立に垂直転送する第1の駆動モード時には変換効率や信号電圧の増幅率を低くするように調整し、前記画素部から所定の繰り返し単位の画素のみの信号電荷を読み出した後、前記垂直転送部中で複数画素分の信号電荷を加算して転送する第2の駆動モード時には変換効率や信号電圧の増幅率を高くするように調整することができる。従って、変換効率および出力回路ゲインを高く設定した第2の駆動モードと、変換効率および出力回路ゲインを低く設定した第1の駆動モードを両立できるため、第2の駆動モードでは、感度特性の高い出力を実現できる一方、第1の駆動モードでは、過剰に信号出力を増幅することなく、特に暗時の画質劣化を防ぐことができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態における固体撮像素子及び撮像装置の構成
2.第2の実施形態における固体撮像素子の構成
3.第3の実施形態における固体撮像素子の構成
4.第4の実施形態における固体撮像素子の構成
1.第1の実施形態における固体撮像素子及び撮像装置の構成
2.第2の実施形態における固体撮像素子の構成
3.第3の実施形態における固体撮像素子の構成
4.第4の実施形態における固体撮像素子の構成
[1.第1の実施形態]
[1.1.固体撮像素子の全体構成]
まず、第1の実施形態の固体撮像素子の構成について図面を参照しながら説明する。図1は第1の実施形態に係る固体撮像素子の平面構成を示す図である。
[1.1.固体撮像素子の全体構成]
まず、第1の実施形態の固体撮像素子の構成について図面を参照しながら説明する。図1は第1の実施形態に係る固体撮像素子の平面構成を示す図である。
図1に示すように、固体撮像素子1は、撮像領域20と、水平転送部30と、出力部40と、基板バイアス発生回路50とを有しており、これらは半導体基板10上に形成される。以下、各部位について順次説明する。
撮像領域20には、画素部21と、読み出しゲート部22と、垂直転送部23と、素子分離領域24がそれぞれ複数形成される。
画素部21は、撮像領域20内に複数設けられ、水平方向Xと垂直方向Yとに行列状に2次元配列される。本実施形態においては、画素部21は、例えば、フォトダイオードからなり、被写体像による光を受光して、信号電荷に光電変換して蓄積する。
読み出しゲート部22は、画素部21と垂直転送部23との間に配置され、画素部21に蓄積された信号電荷を、垂直転送部23へ読み出す。
垂直転送部23は、行列状に配列された複数の画素部21の各列に対応して設けられ、同一列に配置された複数の画素部21から読み出した信号電荷を垂直方向Yへ順次転送する。本実施形態においては、垂直転送部23は、例えば、4相の駆動パルスφV1,φV2,φV3,φV4が外部から入力されて駆動する。この垂直転送部23は、外部(例えば、後述するタイミングジェネレータ)から印加される駆動パルスに応じて、複数の画素部21から読み出された信号電荷を独立に垂直転送する第1の駆動モード、または、画素部21から所定の繰り返し単位の画素のみの信号電荷を読み出した後、垂直転送部23中で複数画素分の信号電荷を加算して転送する第2の駆動モードにより信号電荷を転送できるように形成されている。なお、駆動パルスとしては、4相の場合に限定されるものではない。
素子分離領域24は、各画素部21に隣接して設けられ、各画素部21から隣接素子への信号電荷の移動を防止する。この素子分離領域24は、撮像領域20外でGNDに接続される。
水平転送部30は、垂直方向Yにおける撮像領域20の端部、すなわち各垂直転送部23の端部に配置される。この水平転送部30は、例えば、2相の駆動パルスφH1,φH2が外部から入力されて駆動する。これにより、水平転送部30は、垂直転送部23のそれぞれにおいて垂直方向Yへ転送された信号電荷を、水平方向Xへ転送する。
出力部40は、水平方向Xにおける水平転送部30の端部に配置される。出力部40は、例えば、FD部41にて構成された電荷−電圧変換部を有し、水平転送部30によって水平転送された信号電荷を電気信号に変換し、アナログ画像信号として出力する。なお、FD部41は、本発明の「電荷電圧変換部」の一具体例に相当する。
具体的に説明すると、水平転送部30および出力部40は、図2に示すような構成を有している。すなわち、半導体基板10内において、N型サブ領域11上に、P型ウェル領域12が形成されている。このP型ウェル領域12は、画素部21に蓄積される飽和信号量Qsを決めるオーバーフローバリア(OFB)を構成している。
半導体基板10の表面における水平転送部30では、N型チャネル領域13が形成されており、N型チャネル領域13の表面部にはN-型のトランスファ(TR)領域14が図の左右方向にて一定のピッチで形成され、このTR領域14間のチャネル領域がストレージ(ST)領域15となっている。また、ST領域15の上方にはポリシリコンからなる水平転送電極H1が、TR領域14の上方にはポリシリコンからなる水平転送電極H2がそれぞれ絶縁膜(図示せず)を介して形成されている。かかる構成の水平転送部30では、隣り合う水平転送電極H1,H2が対となり、この電極対(H1,H2)に対してその配列方向にて交互に2相の駆動パルスφH1,φH2が印加されることで2相駆動の水平転送が実現することとなる。
さらに、水平転送部30の最終段にはポリシリコンからなる水平転送出力ゲート31が形成されると共に、HOG31は接地電位であるGNDに接続されている。なお、HOG31はその下のN型チャネル領域13と共に水平転送出力ゲート(以下、「HOG」という)31を構成している。
HOG31に隣接してN+型のFD部41が形成され、このFD部41の横にチャネル領域46を挟んでN+型のリセットドレイン部(以下、「RD部」という)43が形成されている。更に、チャネル領域46の上方に絶縁膜(図示せず)を介してリセットゲート部(以下、「RG部」という)42が形成されている。
また、FD部41はソースフォロワ回路からなる出力回路44と接続されており、RD部43は一定のドレイン電圧φVrdが印加されている。なお、FD部41の信号電荷の変化量をΔQ、FD部41の静電容量をCとすると、出力回路44から出力される電圧変化ΔVは、ΔV=ΔQ/Cで表現することができる。
かかる構成の出力部40では、水平転送部30上の転送電極(H1,H2,LH)に駆動パルスを印加することによって、水平転送部30に転送された信号電荷がFD部41に転送され、FD部41に転送された信号電荷は、電荷量に応じた信号電圧に変換される。また、信号電圧は、出力回路44により増幅された後。出力される。
なお、FD部41で信号電圧に変換した後は、リセットゲート端子45にリセットゲートパルスφRGを印加し、FD部41に蓄積された信号電荷をRD部43に掃き捨てる。
さらに、固体撮像素子1における出力部40では、FD部41と、P型ウェル領域12との間に、第1P型ウェル領域17および第1N型ウェル領域16を形成している。第1P型ウェル領域17および第1N型ウェル領域16は、それぞれP型ウェル領域12またはN型サブ領域11と独立して形成されている。すなわち、第1N型ウェル領域16は、コンタクト領域16aを介して、基板バイアス電圧φVsubとは異なる電圧φN1が印加されるように形成されている。また、第1P型ウェル領域17は、コンタクト領域12aを介して、GNDに接地されるように形成されている。電圧φN1の印加は、固体撮像素子の基板バイアス発生回路50により生成される。
基板バイアス発生回路50は、図3に示すように、主としてエミッタフォロア回路51と、基板バイアス調整部52と、抵抗分割回路53とを備えており、P型ウェル領域12で構成されるオーバーフローバリア(OFB)のポテンシャルバリアの高さを決定する基板バイアス電圧φVsubを生成している。また、また、基板バイアス発生回路50は、第1N型ウェル領域16に印加する電圧φN1も生成する。
エミッタフォロア回路51は、抵抗R1,R2と、トランジスタTr1と、容量C1とを備えている。抵抗R1は、その一端が電源電圧Vddに接続され、その他端がトランジスタTr1のコレクタに接続されている。トランジスタTr1は、そのエミッタが基板バイアス出力端子Vsubに接続され、そのベースが、基準電圧が印加される入力端子に接続されている。また、基板バイアス出力端子Vsubには、抵抗R2の一端と容量C1の一端が平行に接続され、抵抗R2の他端と容量C1の他端がそれぞれGNDに接地されている。
基板バイアス調整部52は、エミッタフォロア回路51で生成される基板バイアス電圧φVsubの値を調整する回路である。この基板バイアス調整部52は、抵抗R3,R4およびトランジスタTr2を備える第1スイッチ素子と、抵抗R5,R6およびトランジスタTr3を備える第2スイッチ素子とにより構成されており、第1スイッチ素子または第2スイッチ素子のいずれかを動作させるようにしている。
第1スイッチ素子では、抵抗R3の一端がトランジスタTr2のコレクタに接続され、トランジスタTr2のエミッタがGNDに接地されている。トランジスタTr2のベースは、抵抗R4を介して外部端子に接続されている。かかる構成を有する第1スイッチ素子では、外部端子に所定の電圧を印加することで、トランジスタTr2がオンする。これにより、抵抗R3およびトランジスタTr2に電流が流れるため、第1スイッチ素子は所定の抵抗値を有する抵抗素子として機能する。
また、第2スイッチ素子では、抵抗R5の一端がトランジスタTr3のコレクタに接続され、トランジスタTr3のエミッタがGNDに接地されている。トランジスタTr3のベースは、抵抗R6を介して外部端子に接続されている。かかる構成を有する第2スイッチ素子では、外部端子に所定の電圧を印加することで、トランジスタTr3がオンする。これにより、抵抗R4およびトランジスタTr3に電流が流れるため、第1スイッチ素子は所定の抵抗値を有する抵抗素子として機能する。
抵抗分割回路53は、電源電圧VddとGNDとの間で直列に接続された抵抗R7,R8,R9により構成されている。抵抗R8と抵抗R9との間に基板バイアス調整部52の出力端子が接続され、抵抗R7と抵抗R8との間に出力端子が接続されている。かかる構成を有する抵抗分割回路53では、基板バイアス調整部52により生成される入力電圧に応じた電圧φN1が生成される。
なお、抵抗分割回路53では、抵抗R3の抵抗値を抵抗R5の抵抗値よりも小さくしている。これにより、第1スイッチ素子を動作させることで画素部21に蓄積する信号電荷の飽和量を大きくし、第2スイッチ素子を動作させることで画素部21に蓄積する信号電荷の飽和量を小さくしている。
また、基板バイアス発生回路50では、上述のとおり、基板バイアス電圧φVsubと第1N型ウェル領域16に印加する電圧φN1とが生成される。この電圧φN1は、上述した基板バイアス電圧φVsubと同様に、電圧値を変更可能に形成されている。すなわち、基板バイアス調整部52の第1スイッチ素子を動作させることで電圧φN1の電圧を高くすることができ、第2スイッチ素子を動作させることで電圧φN1の電圧を低くすることができる。
上述した構成を有する固体撮像素子1では、出力部40における半導体基板10内に、第1N型ウェル領域16および第1P型ウェル領域17を形成し、第1N型ウェル領域16に電圧を印加する抵抗分割回路53を基板バイアス発生回路50内に形成するようにしたので、FD部41の変換効率ηを変更することができる。
ここで、変換効率ηの原理について説明する。
FD部に関する全静電容量CFDおよび電荷電圧変換効率(以下、単に「変換効率」という)ηは、次式(1),(2)で表わされる。
CFD=Cj+CH+CR+CD+(1−g)CS・・・(1)
η=q/CFD*G[μV/e]・・・(2)
ただし、
Cj:FD部と、第1N型ウェル領域(またはN型サブ領域)との間の接合静電容量
CH:FD部とHOGとの間の静電容量
CR:FD部とRGとの間の静電容量
CD:出力素子のドレイン領域とゲート電極間の静電容量
CS:出力素子のソース領域とゲート電極間の静電容量
g:出力回路初段のソースフォロワ回路のゲイン
q:電子1個の電荷量
G:出力回路全体のゲイン
FD部に関する全静電容量CFDおよび電荷電圧変換効率(以下、単に「変換効率」という)ηは、次式(1),(2)で表わされる。
CFD=Cj+CH+CR+CD+(1−g)CS・・・(1)
η=q/CFD*G[μV/e]・・・(2)
ただし、
Cj:FD部と、第1N型ウェル領域(またはN型サブ領域)との間の接合静電容量
CH:FD部とHOGとの間の静電容量
CR:FD部とRGとの間の静電容量
CD:出力素子のドレイン領域とゲート電極間の静電容量
CS:出力素子のソース領域とゲート電極間の静電容量
g:出力回路初段のソースフォロワ回路のゲイン
q:電子1個の電荷量
G:出力回路全体のゲイン
FD部41と第1N型ウェル領域16との間の逆バイアス電圧を制御することにより、空乏層幅を制御することができる。これにより、FD部41の変換効率ηを制御することができる。すなわち、FD部41と、第1N型ウェル領域16(またはN型サブ領域11)との間の接合静電容量Cjを制御することにより、FD部41に関する全静電容量CFDを制御し、結果として変換効率ηを制御する。
このように、本実施形態の固体撮像素子では、出力部40aおよび基板バイアス発生回路50aを備えることにより、第1N型ウェル領域16の電位を独立して調整することができる。これにより、第1N型ウェル領域16の電位に応じてFD部41の変換効率ηを制御することができる。
例えば、画素部21から所定の繰り返し単位の画素のみの信号電荷を読み出した後、垂直転送部23中で複数画素分の信号電荷を加算して転送する第2の駆動モードでは、第2スイッチ素子をオンさせることで、複数の画素部から読み出された信号電荷を独立に垂直転送する第1の駆動モードに対し、電圧φN1の値を高くすることができ、FD部41と第1N型ウェル領域16との間の逆バイアス電圧を高くすることができる。従って、空乏層幅がより広くなり、FD部41と第1N型ウェル領域16間の静電容量Cjを減少させることができ、第1の駆動モードに対し、変換効率ηを高めることができる。
一方、第1の駆動モードでは、第1スイッチ素子をオンさせることで、第2の駆動モードよりも電圧φN1の値を低くすることができ、空乏層幅を狭くすることができる。従って、FD部41と第1N型ウェル領域16との間の静電容量Cjを大きくすることができ、第2の駆動モードに対し変換効率ηを下げることができる。
このように本実施形態の固体撮像素子1では、既存の基板バイアス発生回路50を用いることで、駆動モード毎に変換効率ηの切り替えを、部品点数増やすことなく、容易に実現することが可能となる。
このような本実施形態に係る固体撮像素子1に対して、出力部40において第1N型ウェル領域16および第1P型ウェル領域17を備えておらず、基板バイアス発生回路50において抵抗分割回路53を備えていない固体撮像素子(図4,5参照)では、FD部41下の領域の電位を独立に制御することができない。そのため、駆動モード毎に変換効率ηを切り替えることができない。
なお、本実施形態に係る固体撮像素子では、基板バイアス発生回路50が備える基板バイアス調整部52により電圧φN1の値を調整するようにしたが、電圧φN1の値の調整はこの方法に限定されない。例えば、図6に示すように、固体撮像素子が備える基準電圧発生回路60と、固体撮像素子外部に設けられた電圧値切り替え手段により、電圧φN1の値を調整してもよい。
[1.4.第1の実施形態における撮像装置の構成]
(撮像装置の全体構成)
以下、このように構成された固体撮像素子1を備えた撮像装置について説明する。図7は上記固体撮像素子1を備えた撮像装置の構成を示す図である。
(撮像装置の全体構成)
以下、このように構成された固体撮像素子1を備えた撮像装置について説明する。図7は上記固体撮像素子1を備えた撮像装置の構成を示す図である。
図7に示すように、撮像装置90は、光学ブロック91、固体撮像素子1、A/D(アナログ/デジタル)変換回路92、信号処理回路93,制御部であるシステムコントローラ94、入力部95を具備する。また、この撮像装置90には、光学ブロック91内の機構を駆動するためのドライバ96、固体撮像素子1を駆動させる駆動パルスを生成するタイミングジェネレータ(以下、「TG」という)97などが設けられる。
光学ブロック91は、被写体からの光を固体撮像素子1へ集光するためのレンズ、レンズを移動させてフォーカス合わせやズーミングを行うための駆動機構、メカシャッタ、絞りなどを具備している。ドライバ96は、システムコントローラ94からの制御信号に応じて、光学ブロック91内の機構の駆動を制御する。
固体撮像素子1は、TG97により生成された駆動パルス(φV1,φV2,φV3,φV4、φH1,φH2など)に基づいて駆動され、被写体からの入射光を電気信号に変換する。TG97は、システムコントローラ94の制御の下で駆動パルスを生成する。
A/D変換回路92は、固体撮像素子1から出力された画像信号をA/D変換してデジタル画像信号を出力する。
信号処理回路93は、A/D変換回路92からのデジタル画像信号に対するAF(Auto
Focus)、AE(Auto Exposure)、欠陥画素の補間処理などの各種カメラ信号処理を実行する。
Focus)、AE(Auto Exposure)、欠陥画素の補間処理などの各種カメラ信号処理を実行する。
システムコントローラ94は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成される。CPUはROMなどに記憶されたプログラムを実行することにより、この撮像装置の各部を統括的に制御し、また、その制御のための各種演算を実行する。入力部95は、ユーザの操作入力を受け付ける操作キー、ダイアル、レバーなどを含み、操作入力に応じた制御信号をシステムコントローラ94に出力する。
この撮像装置90では、固体撮像素子1で受光され、光電変換された信号電荷に応じた画像信号が、順次A/D変換回路92に供給されてデジタル信号に変換され、信号処理回路93により画質補正処理され、最終的に輝度信号と色差信号とに変換して出力される。信号処理回路93から出力された画像データは、図示しないグラフィックインタフェース回路に供給されて表示用の画像信号に変換され、これにより図示しないモニタにカメラスルー画像が表示される。
[2.第2の実施形態]
次に、第2実施形態に係る固体撮像素子について図8,図9を参照して説明する。なお、本実施形態の特徴的な構成である出力部40bおよび基板バイアス発生回路50b以外の構成については、上述した一般的な固体撮像素子と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、第2実施形態に係る固体撮像素子について図8,図9を参照して説明する。なお、本実施形態の特徴的な構成である出力部40bおよび基板バイアス発生回路50b以外の構成については、上述した一般的な固体撮像素子と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態に係る固体撮像素子の出力部40bでは、FD部41に対して半導体基板の深さ方向の位置に、P型ウェル領域12と独立した第2P型ウェル領域18を形成している。この第2P型ウェル領域18はコンタクト領域18aを介して電圧φP2が印加されるように形成されている。電圧φN1の印加は、本実施形態に係る固体撮像素子の基板バイアス発生回路50bにより生成される。
すなわち、図9に示すように、本実施形態に係る固体撮像素子の基板バイアス発生回路50bは、基板バイアス調整部52と直列に接続された抵抗分割回路54を備えている。抵抗分割回路54は、GNDと電圧VLとの間で直列に接続された抵抗R10およびトランジスタTr4により構成されている。
抵抗R10の一端はGNDに接続され、抵抗R10他端はトランジスタTr4のドレインに接続されている。トランジスタTr4のソースは電圧VLに接続され、抵抗R7と抵抗R8との間に出力端子が接続されている。かかる構成を有する抵抗分割回路53では、基板バイアス調整部52により生成される入力電圧に応じた電圧φP2が生成される。
本実施形態に係る基板バイアス発生回路50bでは、基板バイアス電圧φVsubと電圧φP2とが生成される。また、基板バイアス発生回路50bで生成される電圧φP2は、上述した基板バイアス電圧φVsubと同様に、電圧値を変更可能に形成されている。すなわち、基板バイアス調整部52の第1スイッチ素子をオンさせることで電圧φP2の電圧を高くすることができ、第2スイッチ素子をオンさせることで電圧φP2の電圧を低くすることができる。
このように、本実施形態の固体撮像素子では、FD部41に対して基板深さ方向の位置に、第2P型ウェル領域を形成し、この第2P型ウェル領域の電位制御を行うようにしたので、第2P型ウェル領域をニュートラル化することで静電容量がつき、変換効率ηを低下させることができる。すなわち、FD部41と、N型ウェル領域またはN型サブ領域11との間の接合静電容量Cjを制御することにより、FD部41に関する全静電容量CFDを制御し、結果として変換効率ηを制御することができる。
例えば、第2の駆動モードでは、第2スイッチ素子を動作させることで、トランジスタTr4をオフにして第2P型ウェル領域18に印加する電圧φP2を負の値とし、第2P型ウェル領域18をニュートラルにすると、基板バイアス効果により、出力回路の増幅率(以下、「出力回路ゲイン」という。)が低下する。その結果、FD部41の静電容量は、減少し、変換効率ηが上がる。
一方、第1の駆動モードでは、第1スイッチ素子を動作させることで、第2P型ウェル領域をニュートラルにするために、トランジスタをオンにして、FD部41に負バイアスがかかるようにする。その結果、FD部41の静電容量が増加し、変換効率ηが低下する。
このように本実施形態の固体撮像素子では、既存の基板バイアス発生回路50を用いることで、駆動モード毎に変換効率ηの切り替えを、部品点数増やすことなく、容易に実現することが可能となる。
なお、本実施形態に係る固体撮像素子では、基板バイアス発生回路50が備える基板バイアス調整部52により電圧φP2の値を調整するようにしたが、電圧φP2の値の調整はこの方法に限定されない。例えば、図10に示すように、固体撮像素子が備える基準電圧発生回路60と、固体撮像素子外部に設けられた電圧値切り替え手段により、電圧φP2の値を調整してもよい。
[3.第3の実施形態]
次に、第3実施形態に係る固体撮像素子について図11を参照して説明する。なお、本実施形態の特徴的な構成である出力部40cおよび基板バイアス発生回路50c以外の構成については、上述した一般的な固体撮像素子と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、第3実施形態に係る固体撮像素子について図11を参照して説明する。なお、本実施形態の特徴的な構成である出力部40cおよび基板バイアス発生回路50c以外の構成については、上述した一般的な固体撮像素子と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態に係る固体撮像素子の基板バイアス発生回路50cは、基板バイアス調整部52と直列に接続された抵抗分割回路55を備えている。抵抗分割回路55は、電源電圧Vddと基準電圧Vssとの間で直列に接続された抵抗R11とトランジスタTr5とにより構成されている。
抵抗R11の一端は電源電圧Vddに接続され、抵抗R11の他端はトランジスタTr5のドレインに接続されている。トランジスタTr5のソースは電圧VLに接続されている。かかる構成を有する抵抗分割回路55では、基板バイアス調整部52により生成される入力電圧に応じた電圧が生成される。
本実施形態に係る基板バイアス発生回路50cでは、基板バイアス調整部52の第1スイッチ素子をオンさせることで電圧φP2の電圧を高くすることができ、第2スイッチ素子をオンさせることで電圧φP2の電圧を低くすることができる。電圧φP2は、出力回路44の段数を増減させるスイッチとして機能するトランジスタTr6のベースに印加される。
このように、本実施形態の固体撮像素子では、出力回路44(ソースフォロワ回路)のゲインgは1より小さく、出力回路段数の増加により、出力回路全体のゲインを低下させることができる。
例えば、第2の駆動モードから第1の駆動モードへ切り替えたときには、スイッチとして機能するトランジスタTr6がオンし、ソースフォロワ回路の段数が2段から3段に切り替わることで出力回路のゲインgが下がることになる。このとき、Vout2から出力される電圧を信号出力として取り扱う。
一方、第1の駆動モードから第2の駆動モードへ切り替えたときには、トランジスタTr6がオフとなり、ソースフォロワ回路の段数が3段から2段に切り替わることで出力回路のゲインgが上がることになる。このとき、Vout1から出力される電圧を信号出力として取り扱う。
このように本実施形態の固体撮像素子では、既存の基板バイアス発生回路50を用いることで、駆動モード毎に出力回路のゲインgの切り替えを、部品点数増やすことなく、容易に実現することが可能となる。
なお、本実施形態に係る固体撮像素子では、基板バイアス発生回路50が備える基板バイアス調整部52により電圧φP2の値を調整するようにしたが、電圧φP2の値の調整はこの方法に限定されない。例えば、図12に示すように、固体撮像素子が備える基準電圧発生回路60と、固体撮像素子外部に設けられた電圧値切り替え手段により、電圧φP2の値を調整してもよい。
[4.第4の実施形態]
次に、第4実施形態に係る固体撮像素子について図13を参照して説明する。なお、本実施形態の特徴的な構成である出力部40dおよび基板バイアス発生回路50d以外の構成については、上述した一般的な固体撮像素子と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、第4実施形態に係る固体撮像素子について図13を参照して説明する。なお、本実施形態の特徴的な構成である出力部40dおよび基板バイアス発生回路50d以外の構成については、上述した一般的な固体撮像素子と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図13に示すように、出力回路44aの第3P型ウェル領域19は、撮像領域20や出力部40等のP型ウェル領域12とは分離して形成されている。また、基板バイアス発生回路50dは、基板バイアス調整部52と、上述した抵抗分割回路54を備えている。
基板バイアス発生回路50dは、エミッタフォロア回路51と、基板バイアス調整部52と、抵抗分割回路54と、基準電圧発生回路60とを備えている。かかる構成を有する基板バイアス発生回路50dでは、抵抗分割回路54を構成するトランジスタTr4のゲートが基板バイアス調整部52に接続されている。また、基準電圧発生回路60の入力端子が抵抗R10とトランジスタTr4のドレインとの間に接続されており、基板バイアス調整部52により調整された入力電圧に応じた出力電圧が基準電圧発生回路60に入力されるようになっている。
例えば、第2の駆動モードから第1の駆動モードへ切り替えたときには、スイッチとして機能するトランジスタTr6がオンとなり、ソースフォロワ回路の段数が2段から3段に切り替わることで出力回路のゲインgが下がることになる。このとき、Vout2から出力される電圧を信号出力として取り扱う。
一方、第1の駆動モードから第2の駆動モードへ切り替えたときには、トランジスタTr6がオフとなり、ソースフォロワ回路の段数が3段から2段に切り替わることで出力回路のゲインgが上がることになる。このとき、Vout1から出力される電圧を信号出力として取り扱う。
このように本実施形態の固体撮像素子では、既存の基板バイアス発生回路50を用いることで、駆動モード毎に出力回路のゲインgの切り替えを、部品点数増やすことなく、容易に実現することが可能となる。
なお、本実施形態に係る固体撮像素子では、基板バイアス発生回路50が備える基板バイアス調整部52により電圧φP2の値を調整するようにしたが、電圧φP2の値の調整はこの方法に限定されない。例えば、図14に示すように、固体撮像素子が備える基準電圧発生回路60と、固体撮像素子外部に設けられた電圧値切り替え手段により、電圧φP2の値を調整してもよい。
このように、本発明によれば、基板バイアス調整部の利用による選択的な出力電圧により、駆動モード毎に、固体撮像素子内で、変換効率ηおよび出力回路ゲインを変えることができる。これにより、変換効率ηおよび出力回路ゲインを高く設定した第2の駆動モードと、変換効率ηおよび出力回路ゲインを低く設定した第1の駆動モードを両立できるため、第2の駆動モードでは、感度特性の高い出力を実現できる一方、第1の駆動モードでは、過剰に信号出力を増幅することなく、特に暗時の画質劣化を防ぐことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 固体撮像素子
10 半導体基板
11 N型サブ領域
12 P型ウェル領域
12a コンタクト領域
13 N型チャネル領域
14 トランスファ領域
15 ストレージ領域
16 第1N型ウェル領域
16a,18a コンタクト領域
17 第1P型ウェル領域
18 第2P型ウェル領域
20 撮像領域
21 画素部
22 読み出しゲート部
23 垂直転送部
24 素子分離領域
30 水平転送部
31 水平転送出力ゲート
40,40a,40b,40c,40d 出力部
41 フローティングディフュージョン部
42 リセットゲート部
43 リセットドレイン部
44,44a 出力回路
45 リセットゲート端子
46 チャネル領域
50,50a,50b,50c,50d 基板バイアス発生回路
51 エミッタフォロア回路
52 基板バイアス調整部
53,54,55 抵抗分割回路
60 基準電圧発生回路
10 半導体基板
11 N型サブ領域
12 P型ウェル領域
12a コンタクト領域
13 N型チャネル領域
14 トランスファ領域
15 ストレージ領域
16 第1N型ウェル領域
16a,18a コンタクト領域
17 第1P型ウェル領域
18 第2P型ウェル領域
20 撮像領域
21 画素部
22 読み出しゲート部
23 垂直転送部
24 素子分離領域
30 水平転送部
31 水平転送出力ゲート
40,40a,40b,40c,40d 出力部
41 フローティングディフュージョン部
42 リセットゲート部
43 リセットドレイン部
44,44a 出力回路
45 リセットゲート端子
46 チャネル領域
50,50a,50b,50c,50d 基板バイアス発生回路
51 エミッタフォロア回路
52 基板バイアス調整部
53,54,55 抵抗分割回路
60 基準電圧発生回路
Claims (8)
- 半導体基板上に、行列状に配列されて光電変換を行う複数の画素部と、
前記複数の画素部から読み出された信号電荷を垂直転送する垂直転送部と、
前記垂直転送部から転送された前記信号電荷を水平転送する水平転送部と、
前記水平転送部から転送された前記信号電荷を電荷電圧変換する電荷電圧変換部およびこの電荷電圧変換部により変換された信号電圧を増幅する出力回路を有する出力部と、
前記画素部の飽和信号量を調整するために、前記半導体基板に印加する基板バイアス電圧を制御する基板バイアス発生回路と、
を備え、
前記基板バイアス発生回路により、制御された前記基板バイアス電圧を、前記電荷電圧変換部下の領域に印加して前記電荷電圧部による変換効率または前記出力回路による前記信号電圧の増幅率を調整する固体撮像素子。 - 前記垂直転送部は、前記複数の画素部から読み出された信号電荷を独立に垂直転送する第1の駆動モードと、前記画素部から所定の繰り返し単位の画素のみの信号電荷を読み出した後、前記垂直転送部中で複数画素分の信号電荷を加算して転送する第2の駆動モードとを第1の駆動モード選択的に設定可能に構成されており、
前記基板バイアス発生回路は、各前記駆動モード毎に、前記変換効率または前記増幅率を調整する請求項1に記載の固体撮像素子。 - 前記基板バイアス発生回路は、前記第2の駆動モードにおける前記変換効率または前記増幅率を、前記第1の駆動モードにおける前記変換効率または前記増幅率よりも高くなるように調整する請求項2に記載の固体撮像素子。
- 前記基板バイアス発生回路は、前記第1の駆動モードにおける前記変換効率または前記増幅率を、前記第2の駆動モードにおける前記変換効率または前記増幅率よりも高くなるように調整する請求項2に記載の固体撮像素子。
- 前記基板バイアス発生回路は、前記電荷電圧変換部の静電容量を変えることにより、前記変換効率を調整する請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記出力部は、前記基板バイアス電圧が印加されるように形成されており、
前記基板バイアス発生回路は、前記出力回路における前記基板バイアス電圧を変えることにより、前記増幅率を調整する請求項1に記載の固体撮像素子。 - 前記出力回路は、複数段のソースフォロワ回路により構成され、
前記基板バイアス制御手段は、前記複数段のソースフォロワ回路の段数を切り替えることにより、前記増幅率を調整する請求項1に記載の固体撮像素子。 - 固体撮像素子と、
前記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、
前記固体撮像素子を駆動させる駆動パルスを生成する駆動部と、
前記固体撮像素子の出力画像信号を処理する信号処理回路と、を備え、
前記固体撮像素子は、
半導体基板上に、行列状に配列されて光電変換を行う複数の画素部と、
前記複数の画素部から読み出された信号電荷を垂直転送する垂直転送部と、
前記垂直転送部から転送された前記信号電荷を水平転送する水平転送部と、
前記水平転送部から転送された前記信号電荷を電荷電圧変換する電荷電圧変換部およびこの電荷電圧変換部により変換された信号電圧を増幅する出力回路を有する出力部と、
前記画素部の飽和信号量を調整するために、前記半導体基板に印加する基板バイアス電圧を制御する基板バイアス発生回路と、
を備え、
前記基板バイアス発生回路により、制御された前記基板バイアス電圧を、前記電荷電圧変換部下の領域に印加して前記電荷電圧部による変換効率または前記出力回路による前記信号電圧の増幅率を調整する撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010270513A JP2012120106A (ja) | 2010-12-03 | 2010-12-03 | 固体撮像素子および撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010270513A JP2012120106A (ja) | 2010-12-03 | 2010-12-03 | 固体撮像素子および撮像装置 |
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---|---|
JP2012120106A true JP2012120106A (ja) | 2012-06-21 |
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ID=46502421
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JP (1) | JP2012120106A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016072289A1 (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-12 | ソニー株式会社 | 撮像素子および駆動方法、並びに電子機器 |
CN110868556A (zh) * | 2018-08-28 | 2020-03-06 | 三星电子株式会社 | 操作图像传感器的方法、图像传感器及电子系统 |
-
2010
- 2010-12-03 JP JP2010270513A patent/JP2012120106A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10609318B2 (en) | 2014-11-07 | 2020-03-31 | Sony Corporation | Imaging device, driving method, and electronic apparatus |
CN110868556A (zh) * | 2018-08-28 | 2020-03-06 | 三星电子株式会社 | 操作图像传感器的方法、图像传感器及电子系统 |
KR20200024644A (ko) * | 2018-08-28 | 2020-03-09 | 삼성전자주식회사 | 이미지 센서의 구동 방법 및 이를 수행하는 이미지 센서 |
KR102551551B1 (ko) * | 2018-08-28 | 2023-07-05 | 삼성전자주식회사 | 이미지 센서의 구동 방법 및 이를 수행하는 이미지 센서 |
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