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JP2012194493A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2012194493A JP2011059957A JP2011059957A JP2012194493A JP 2012194493 A JP2012194493 A JP 2012194493A JP 2011059957 A JP2011059957 A JP 2011059957A JP 2011059957 A JP2011059957 A JP 2011059957A JP 2012194493 A JP2012194493 A JP 2012194493A
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Masato Kimura
誠人 木村
Toshiaki Hiroi
俊顕 廣井
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Abstract

【課題】中間転写ベルト等の像担持体に二次転写ローラ等の転写部材が常時圧接し、クリーニングブレードにカブリトナー画像を供給してクリーニングブレードの捲れやビビリを抑制する画像形成装置において、画像に濃度ムラが生じないようにする。
【解決手段】クリーニングブレード92に供給するカブリトナー画像7の形状を長方形状とし、搬送方向に対して垂直方向の長さWをクリーニングブレード92の長手方向の長さWbと略同等とし、搬送方向の長さLを二次転写ローラ34の外周の整数倍とする。ここで、二次転写ローラ34と中間転写ベルト33と間に定電流を流す定電流発生手段と、定電流を流した時の電圧を検出する検出手段とをさらに設け、中間転写ベルト33上に形成されたトナー画像を用紙Pに転写させる際に、電圧印加手段が二次転写ローラ34に印加する電圧を、検出手段によって検出された電圧に基づいて定めるのが好ましい。
【選択図】図8

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関し、より詳細には静電潜像担持体表面の未転写トナーをクリーニングブレードで除去する画像形成装置に関するものである。
感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体上にトナー画像を形成した後、用紙等に転写する画像形成装置では、トナー画像を用紙等に転写した後にも像担持体上に未転写トナーが残留する。このため、転写領域よりも像担持体の回転方向下流側にクリーニング手段を設けて、像担持体上から未転写トナーを除去し回収している。
クリーニング方法としては、ウレタンゴムなどの弾性素材からなるクリーニングブレードを像担持体に圧接させてトナーを掻き落とす方法が広く用いられている。
ところが、このクリーニングブレードを用いたクリーニング方法では、クリーニングブレードと像担持体との摩擦抵抗が所定以上に大きくなると、クリーニングブレードの捲れやビビリなどの不具合が生じる。
そこで、例えば、特許文献1では、像担持体としての感光体表面の鏡面度を検出し、検出した鏡面度に応じて所定濃度のカブリトナー画像を形成し、このカブリトナー画像を潤滑剤としてクリーニングブレードに供給して、クリーニングブレードと感光体との摩擦抵抗を低くして、クリーニングブレードの捲れやビビリを抑制する技術が提案されている。
特開平6-318019号公報
中間転写ベルト上に重ね合わされたカラートナー像を用紙に転写させる2次転写ローラは、これまでは中間転写ベルトに対して離接自在に設けられていたが、装置の小型・軽量化を図るために複雑な離接機構をなくして、中間転写ベルトに常時圧接させる構成が採用されつつある。
また、2次転写ローラと、中間転写ベルトを介して2次転写ローラに圧接するローラとの間に所定時期ごとに定電流を流して電圧を検出し、中間転写ベルトに形成されたトナー画像を用紙等に転写させる際に2次転写ローラに印加する電圧を、前記の検出電圧に基づいて調整する装置がある。
ところが、中間転写ベルトに2次転写ローラを常時圧接させる構成では、潤滑剤としてのカブリトナー画像をクリーニングブレードに供給する際に、2次転写ローラがトナーで汚れるおそれがある。2次転写ローラにトナーが付着すると、その部分の抵抗が高くなるので、2次転写ローラに所定の転写電圧を印加してトナー画像を転写させるとき、トナーが付着している部分では転写に必要な電圧が不足して、トナーの転写(移動)が不十分となって濃度ムラが生じる。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、中間転写ベルト等の像担持体に2次転写ローラ等の転写部材が常時圧接した画像形成装置であって、クリーニングブレードにカブリトナー画像を供給してクリーニングブレードの捲れやビビリを抑制する画像形成装置において、得られる画像に濃度ムラが生じないようにすることにある。
前記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、回転自在の像担持体と、トナーを含む現像剤を有し、前記像担持体上に直接又は間接的にトナー画像を形成する現像手段と、前記像担持体に常時圧接し、トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することによって、前記像担持体上に形成されたトナー画像を被転写部材に転写させる回転自在の転写手段と、前記転写手段に所定電圧を印加する電圧印加手段と、前記像担持体に当接し、前記像担持体に形成されたトナー画像を被転写部材に転写させた後の、転写されずに前記像担持体表面に残留した残留トナーを除去・回収するクリーニングブレードとを備え、非画像形成時にカブリトナー画像を前記クリーニングブレードに供給する画像形成装置であって、前記カブリトナー画像の形状が四角形状で、搬送方向に対して垂直方向の長さが前記クリーニングブレードの長手方向の長さと略同等で、搬送方向の長さが前記転写手段の外周の整数倍であることを特徴とする。なお、「略同等」とは、クリーニングブレードの長手方向の長さに対して±10%の範囲の長さを含むものとする。
ここで、画像濃度を低下させることなく高画質な画像を得る観点からは、前記像担持体と前記転写手段と間に定電流を流す定電流発生手段と、定電流を流した時の電圧を検出する検出手段とをさらに設け、前記像担持体上に形成されたトナー画像を被転写部材に転写させる際に、前記電圧印加手段が前記転写手段に印加する電圧を、前記検出手段によって検出された電圧に基づいて定めるようにするのが好ましい。
また、印字率の低い画像が連続して形成された場合に、非画像形成時にカブリトナー画像を前記クリーニングブレードに供給するのが好ましい。
本発明の画像形成装置では、クリーニングブレードに非画像形成時にカブリトナー画像を供給するので、クリーニングブレードの捲れやビビリが抑制される。加えて、供給するカブリトナー画像の、像担持体の回転方向の長さを、転写手段の外周の整数倍としたので、カブリトナー画像が転写手段と接触したときに、転写手段の外周にトナーが均一に付着する。これにより、転写手段の抵抗が均一となって画像に濃度ムラが生じない。
また、像担持体と転写手段と間に定電流を流す定電流発生手段と、定電流を流した時の電圧を検出する検出手段とをさらに設け、像担持体上に形成されたトナー画像を被転写部材に転写させる際に、電圧印加手段が転写手段に印加する電圧を、検出手段によって検出された電圧に基づいて定めるようにすると、転写手段の外周にトナーが均一に付着して転写手段の抵抗が全体に高くなった場合であっても、画像濃度を低下させることなく高画質な画像が得られる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図である。 ベルトクリーニング装置の断面構成図である。 二次転写ローラの斜視図である。 中間転写ベルトと二次転写ローラとの間に定電流電源から定電流を流して、その時の電圧を電圧検出器で検出する説明図である。 所定濃度のカブリトナー画像をクリーニングブレードに供給するときの状態図である。 カブリトナー画像の一部が二次転写ローラに付着する説明図である。 二次転写ローラの一部にトナーが付着した場合の電圧検出器による検出電圧の変化を示す図である。 中間転写ベルト上に形成されたカブリトナー画像の形状を説明する図である。 二次転写ローラの外周全体にトナーが付着した場合の電圧検出器による検出電圧の変化を示す図である。
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1に、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概説図を示す。図1の画像形成装置Dは所謂タンデム方式のカラープリンタである。もちろん、プリンタのほか、さらにスキャナを有する複写機、ファクシミリ又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等にも本発明を適用することができる。また、画像形成方式としてはタンデム方式に限定されるものではなく、他の方式、例えば、回転軸の周囲に4つの現像装置を配置し、これらを順次静電潜像担持体に対向させてフルカラー画像を作成する所謂4サイクル方式、あるいは一つの現像装置でモノクロ画像を作成するモノクロ方式であっても構わない。
画像形成装置Dは、導電性を有する無端状の中間転写ベルト(中間転写体)33を有する。中間転写ベルト33は、図の左右両側にそれぞれ配置された一対のローラ31,32に掛架されている。ローラ32は不図示のモータに連結されており、モータの駆動によってローラ32は反時計回りに回転し、これによって中間転写ベルト33とこれに接するローラ31は従動回転する。ローラ32に支持されているベルト部分の外側には、二次転写ローラ34が不図示の付勢手段によって常時圧接している。二次転写ローラ34には電圧印加装置(電圧印加手段)35が接続されている。この二次転写ローラ34と中間転写ベルト33とのニップ部(二次転写領域)において中間転写ベルト33上に形成されたトナー画像が、搬送されてきた用紙Pに転写される。
また、ローラ31に支持されているベルト部分の外側には、中間転写ベルト33の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置9が設けられている。ベルトクリーニング装置9は、中間転写ベルト33を介してローラ31に圧接するクリーニングブレード92を備え、クリーニングブレード92の中間転写ベルト33との当接部で、未転写の残留トナーを除去・回収する。
ローラ31とローラ32とに掛架された中間転写ベルト33の下側には、中間転写ベルト33の回転方向上流側から順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの作像ユニット2Y,2M,2C,2K(以下、「作像ユニット2」と総称することがある)が、装置本体10に対して着脱自在に配置されている。これらの作像ユニット2では、各色の現像剤をそれぞれ用いて対応する色のトナー画像が作成される。
作像ユニット2は、静電潜像担持体として円筒状の感光体20を有する。そして、感光体20の周囲には、その回転方向(時計回り方向)に沿って順に、帯電装置21、現像装置23、一次転写ローラ24、および感光体クリーニング装置6が配置されている。感光体クリーニング装置6はクリーニングブレードを備え、その一端側を感光体20の外周面に当接させて、感光体20の表面に残留するトナーを除去・回収している。一次転写ローラ24は中間転写ベルト33を挟んで感光体20に圧接し、ニップ部(一次転写領域)を形成している。また、作像ユニット2の下方には露光装置22が配置されている。
この図に示す実施形態では、帯電装置21としてローラ帯電方式のものを用いているが、帯電装置21の種類は特に限定されるものでなく、コロナ放電方式の帯電チャージャ、ブレード状の帯電部材、ブラシ状の帯電部材等を用いてももちろん構わない。ただし、本発明は、放電生成物が感光体に多く付着する、ローラ帯電装置などの接触帯電方式に好適に適用される。
中間転写ベルト33の上方には、各色の現像装置23に補給するトナーを収容したホッパー4Y,4M,4C,4K(以下、「ホッパー4」と総称することがある)がそれぞれ配置されている。また、露光装置22の下部には、給紙装置として給紙カセット50が着脱可能に配置されている。給紙カセット50内に積載収容された用紙(被転写部材)Pは、給紙カセット50の近傍に配置された給紙ローラ51の回転によって最上紙から順に1枚ずつ搬送路に送り出される。給紙カセット50から送り出された用紙Pは、レジストローラ対52に搬送され、ここで所定のタイミングで二次転写領域に送り出される。
画像形成装置Dは、1色のトナー(例えばブラック)を用いてモノクロ画像を形成するモノクロモードと、4色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラーモードとに切り替え可能となっている。
カラーモードにおける画像形成動作例について簡単に説明すると、まず、各作像ユニット2において、所定の周速度で回転駆動される感光体20の外周面が帯電装置21により帯電される。次に、帯電された感光体20の表面に、画像情報に応じた光が露光装置22から投射されて静電潜像が形成される。続いて、この静電潜像は、現像装置23から供給される現像剤としてのトナーにより顕在化される。このようにして感光体20の表面に形成された各色のトナー画像は、感光体20の回転によって一次転写領域に達すると、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体20から中間転写ベルト33上へ転写(一次転写)されて重ねられる。
中間転写ベルト33に転写されることなく感光体20上に残った残留トナーは、感光体クリーニング装置6で掻き取られ、感光体20の外周面から除去される。
重ね合わされた4色のトナー画像は、中間転写ベルト33によって二次転写領域に搬送される。一方、そのタイミングに合わせて、レジストローラ対52から二次転写領域に用紙Pが搬送される。そして、二次転写ローラ34に電圧印加装置35から、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、4色のトナー画像が、二次転写領域において中間転写ベルト33から用紙Pに転写(二次転写)される。4色のトナー画像が転写された用紙Pは、定着装置1へ搬送される。定着装置1において用紙Pは、定着ローラ11と加圧ローラ12とのニップ部を通過する。この間に用紙Pは加熱・加圧され、用紙P上のトナー画像は用紙Pに溶融定着する。トナー画像が定着した用紙Pは排出ローラ対53によって排紙トレイ54に排出される。
一方、用紙Pに転写されることなく中間転写ベルト33上に残った残留トナーは、ベルトクリーニング装置9のクリーニングブレード92で掻き取られ、中間転写ベルト33の外周面から除去される。その後、各感光体20及び中間転写ベルト33の回転駆動が停止される。
図2に、ベルトクリーニング装置9の断面構成図を示す。この図のベルトクリーニング装置9は、ハウジング91と、クリーニングブレード92と、クリーニングブレード92を支持するブレードホルダー93と、クリーニングブレード92によって掻き取られた残留トナーを、不図示の廃トナーボックスに搬送するスクリュ部材95とを有する。より詳細には、長尺状のクリーニングブレード92の短手方向の一方端側が、断面L字状のブレードホルダー93に接着剤等で固着され、ブレードホルダー93はネジ94によってハウジング91に取り付けられている。そして、クリーニングブレード92の自由端側先端は、反時計回りに回転する中間転写ベルト33の回転方向に対してカウンター方向に当接している。なお、クリーニングブレード92の中間転写ベルト33に対する当接方向は、トレール方向であっても構わないが、中間転写ベルト33からの残留トナーの除去を効率的に行う観点からはカウンター方向に当接させるのが好ましい。
本発明で使用するクリーニングブレード92としては従来公知のものが使用でき、例えば、ウレタンゴムからなるものが好適に使用される。またクリーニングブレード92の厚みとしては一般に1mm〜5mmの範囲が好適である。
本発明で使用する二次転写ローラ34としては、金属からなるローラや芯金の外周にゴム層を形成したローラ、芯金の外周に発泡弾性層を形成したローラなど従来公知のものが使用できるが、図3に示すような、芯金341の外周に発泡ゴム(発泡弾性層)342を形成したものが好適に使用される。
電圧印加装置35から二次転写ローラ34に印加する転写電圧は可変とするのが好ましい。例えば図4に示すような回路によって、用紙Pがニップ部を通過する前に、ローラ32と二次転写ローラ34との間に定電流電源から定電流を流して、その時の印加電圧を電圧検出器で検出し、この検出された電圧に基づき、トナー画像を用紙Pに転写させる際の、二次転写ローラ34に印加する転写電圧を定める。これにより、二次転写ローラ34に常に適切な転写電圧を印加でき高画質な画像が得られるようになる。なお、二次転写ローラ34に印加する転写電圧を可変とせず、一定電圧とする方式であっても構わない。
このような構成の画像形成装置Dにおいて、例えば、印字率の低い画像が連続して形成された場合、用紙Pに転写せず中間転写ベルト33上に残留する残留トナー量が少なくなる。すると、クリーニングブレード92において潤滑剤として働くトナー量も少なくなり、クリーニングブレード92と中間転写ベルト33との摩擦抵抗が高くなり、クリーニングブレード92の捲れやビビリが生じるおそれがある。そこで、図5に示すように、所定濃度のカブリトナー画像71を形成し、このカブリトナー画像71をクリーニングブレード92に供給して、クリーニングブレード92と中間転写ベルト33との摩擦抵抗を低くする。
従来の画像形成装置では、カブリトナー画像71をクリーニングブレード92に供給する場合には、二次転写ローラ34にトナーが付着しないように、二次転写ローラ34を中間転写ベルト33から離間させていたが、本発明の画像形成装置では、中間転写ベルト33と二次転写ローラ34とは常時圧接しているので、二次転写ローラ34に電圧を印加していなくても、図6に示すように、中間転写ベルト33上のカブリトナー画像71の一部が二次転写ローラ34に付着する。
二次転写ローラ34の一部にトナーが付着すると、トナー付着部分の抵抗が高くなる。このため、図4に示した回路によって、ローラ32と二次転写ローラ34との間に定電流を流した時の検出電圧はトナー付着部分で高くなり、図7に示すような、二次転写ローラ34の周長で周期的に変化する波形となる。そして、例えば、トナーが付着していない部分の検出電圧に基づいて二次転写ローラ34に印加する電圧を定めた場合には、トナーが付着していない部分では正常な転写電圧が印加される一方、トナーが付着している部分では転写電圧が不足する。これにより、用紙Pに転写された画像には、二次転写ローラ34の周長の周期で画像濃度の薄い部分が現れる画像ムラが生じる。
そこで、図8に示すように、本発明では、カブリトナー画像7の形状を四角形状とし、搬送方向に対して垂直方向の長さWをクリーニングブレード92の長手方向の長さWbと略同じとし、搬送方向の長さLを二次転写ローラ34の外周の整数倍となるようにした。カブリトナー画像7をこのような形状とすることで、中間転写ベルト33上のカブリトナー画像7が二次転写ローラ34と接触したとき、二次転写ローラ34の外周全体にわたってトナーが均一に付着する。これにより、図9に示すように、ローラ32と二次転写ローラ34との間に定電流を流した時の検出電圧は、二次転写ローラ4の外周位置にかかわらず全体に高くなり、どの部分の検出電圧に基づいて二次転写ローラ34に印加する電圧を定めても、用紙Pに転写された画像に濃度ムラは生じない。また、前記検出電圧に基づいて二次転写ローラ34に印加する電圧を定めるので、用紙Pの画像濃度が全体に薄くなることもない。
カブリトナー画像7を形成してクリーニングブレード92にトナーを供給する場合としては、中間転写ベルト33上に転写されなかった残留トナー量が少なくなった場合であり、例えば、印字率の低い画像が連続して形成された場合などが挙げられる。一例を挙げると、中間転写ベルトの回転距離が200mで、その間の印字率が通常の3%で、二次転写効率が95%であった場合、クリーニングブレードに供給される残留トナーは、中間転写ベルトの回転距離に換算して300mmになる。これに対して、実際の印字率が通常よりも低い0.5%であった場合、クリーニングブレードに供給される残留トナーは、中間転写ベルトの回転距離に換算して50mmとなり、通常の場合よりも250mm少ないことになる。そこで、この場合には、中間転写ベルトの回転距離に換算して250mm分のトナーをカブリトナー画像7としてクリーニングブレードに供給する。もちろん、このとき、カブリトナー画像7の濃度等を調整して、カブリトナー画像7の搬送方向の長さLが二次転写ローラ34の外周の整数倍となるようにする。なお、カブリトナー画像7は画像形成処理中には形成できないので、一連の画像形成処理が終了した後、あるいは用紙と用紙の通紙間などに形成する。
以上、像担持体が中間転写ベルト33の場合について説明したが、もう一つの像担持体である感光体ドラム20についても中間転写ベルト33と同様の問題が生じ、これに対しても中間転写ベルト33の場合と同様の構成を用いることにより同様の効果が得られる。
本発明の画像形成装置では、クリーニングブレード92にカブリトナー画像7を供給するので、クリーニングブレード92の捲れやビビリが抑制される。加えて、供給するカブリトナー画像7の、搬送方向の長さLを、二次転写ローラ34の外周の整数倍としたので、カブリトナー画像7が二次転写ローラ34と接触したときに、二次転写ローラ34の外周にトナーが均一に付着し、二次転写ローラ34の抵抗が均一となって画像に濃度ムラが生じず有用である。
7 カブリトナー画像
D 画像形成装置
L カブリトナー画像の搬送方向の長さ
W カブリトナー画像の搬送方向に対して垂直方向の長さ
23 現像装置(現像手段)
33 中間転写ベルト(像担持体)
34 二次転写ローラ(転写手段)
35 電圧印加装置(電圧印加手段)
92 クリーニングブレード

Claims (3)

  1. 回転自在の像担持体と、
    トナーを含む現像剤を有し、前記像担持体上に直接又は間接的にトナー画像を形成する現像手段と、
    前記像担持体に常時圧接し、トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することによって、前記像担持体上に形成されたトナー画像を被転写部材に転写させる回転自在の転写手段と、
    前記転写手段に所定電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記像担持体に当接し、前記像担持体に形成されたトナー画像を被転写部材に転写させた後の、転写されずに前記像担持体表面に残留した残留トナーを除去・回収するクリーニングブレードとを備え、
    非画像形成時にカブリトナー画像を前記クリーニングブレードに供給する画像形成装置であって、
    前記カブリトナー画像の形状が四角形状で、搬送方向に対して垂直方向の長さが前記クリーニングブレードの長手方向の長さと略同じで、搬送方向の長さが前記転写手段の外周の整数倍であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体と前記転写手段と間に定電流を流す定電流発生手段と、定電流を流した時の電圧を検出する検出手段とをさらに備え、
    前記像担持体上に形成されたトナー画像を被転写部材に転写させる際に、前記電圧印加手段が前記転写手段に印加する電圧を、前記検出手段によって検出された電圧に基づいて定める請求項1記載の画像形成装置。
  3. 印字率の低い画像が連続して形成された場合、非画像形成時にカブリトナー画像を前記クリーニングブレードに供給する請求項1又は2記載の画像形成装置。
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JP2014182308A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Canon Inc 画像形成装置
JP2017037233A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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