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JP2012183623A - 工作機械のスライドドア - Google Patents

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JP2012183623A
JP2012183623A JP2011049757A JP2011049757A JP2012183623A JP 2012183623 A JP2012183623 A JP 2012183623A JP 2011049757 A JP2011049757 A JP 2011049757A JP 2011049757 A JP2011049757 A JP 2011049757A JP 2012183623 A JP2012183623 A JP 2012183623A
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Abstract

【課題】切削液や切粉の影響を取り除くことにより、衝撃吸収装置の寿命が短くなる問題を解決することが可能な工作機械のスライドドアを提供すること。
【解決手段】工作機械1は、機械操作盤13と表示装置14が取付けられた加工空間である機械内部を外部から隔離する機械本体カバー2と、該カバー2に形成された開口部を開閉する工作機械のスライドドア10を備えており、スライドドア10の加工空間に面しない外側面にドア開閉時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材であるクッションゴム12が取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の加工空間(加工領域)を囲むスプラッシュガードに設けられる開口部を開閉するための工作機械のスライドドアに関する。
工作機械のドアでは、加工空間をカバーで覆い、切粉およびクーラントが周囲に飛散することを防止している。その際、加工空間への加工物の搬入,加工空間から加工済みの加工物の搬出などのため、前記工作機械のドアは1000回/1日以上の高い頻度で開閉される場合がある。また、生産能率を上げるため、速い速度で開閉される場合もある。
そのため、工作機械のドアの開閉による衝撃で、ドアやカバー、及びカバーに設置された数値制御装置等の機器が破損しないように、衝撃を吸収するクッションゴム等を取り付けている。
特許文献1には、工作機械のスライドドアを開閉するときスライドドアの移動速度が所定速度以上の場合に衝撃を吸収することができる制動装置の技術が開示されている。
特許文献2には、スプラッシュガードの開口部を開閉する扉の開閉動作時に発生する衝撃や振動を抑える技術が開示されている。
特許文献3には、水溶性切削液が飛散する環境下で使用する開閉扉用緩衝機構に関する技術が開示されている。
特開2000−1674号公報 特開2001−277069号公報 特開平10−180589号公報
従来、このクッションゴムをドアの端部に取り付けていた。図5は、クッションゴム12のドア側の取り付け位置を説明する図である。この場合、クッションゴム12と板金カバー2の内部と外部の境目にあるため、切削液や切粉の影響により、クッションゴム12が劣化および破損しやすい。また、ドア受け部カバーの溝4が板金カバー2に設けられていることにより、この溝4に切削液や切粉が浸入することから、クッションゴム12の寿命が短くなる問題がある。また、クッションゴム12をスライドドア10の端部に取り付けると、クッションゴム12の厚さ分、スライドドア10の開口幅が狭くなる問題があった。
また、背景技術で説明した特許文献1〜3に開示される技術は扉の開閉時の衝撃を吸収するものであり、扉の開閉時の衝撃を吸収するゴムなどの緩衝装置の損傷を防止する課題および構成が開示されていない。
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、切削液や切粉の影響を取り除くことにより、衝撃吸収装置の寿命が短くなる問題を解決することが可能な工作機械のスライドドアを提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、加工空間である機械内部を外部から隔離するカバーと、該カバーに形成された開口部を開閉する工作機械のスライドドアであって、前記加工空間に面しない前記スライドドアの外側または前記カバーの外側の少なくとも一方に、ドア開閉時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材を取り付けたことを特徴とする工作機械のスライドドアである。
請求項2に係る発明は、前記衝撃吸収部材をスライドドアの端面から突き出さない位置に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械のスライドドアである。
請求項3に係る発明は、前記衝撃吸収部材を該スライドドアの外側の取手部分に固定、または着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の工作機械のスライドドアである。
請求項4に係る発明は、前記衝撃吸収部材を前記カバーのドアの開口部に突き出さない位置に、取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械のスライドドアである。
本発明により、切削液や切粉の影響を取り除くことにより、衝撃吸収装置の寿命が短くなる問題を解決することが可能な工作機械のスライドドアを提供できる。
工作機械の機械外観図である。 工作機械の機械横断面図およびクッションゴムを取り付けた部位を拡大して説明する図である。 ドアの開口幅を広くするクッションゴムのスライドドア側の取り付け位置を説明する図である。 ドアの開口幅を広くするクッションゴムの機械本体カバー側の取り付け位置を説明する図である。 従来技術のドアの開口幅を広くするクッションゴムのドア側の取り付け位置を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
工作機械1においては、図1に示されるように、一般的に加工空間が機械本体カバーである板金カバー2で覆われ、ワークの交換作業、加工の段取り作業、あるいは機械の保守点検作業などの目的で、その板金カバー2の前面や側面に開口部15が設けられ、前記開口部を開閉するためのスライドドア10が設けられている。
板金カバー2の前面や側面に設けられたスライドドア10の近傍には、工作機械1を制御したり操作したりするための制御装置、その制御装置の表示装置14や操作盤13をはじめ、各種周辺機器が配置される場合が多い。
開口部15を閉鎖するためスライドドア10を閉める際には、スライドドア10の端面が板金カバー2に衝突するため、衝撃が発生する。そこで、スライドドア10の開閉の際に周辺機器類に加わる衝撃を吸収するため、スライドドア10の板金カバー2と対向する一端部にクッションゴム12が取り付けられている。
図1ではクッションゴム12は加工空間に面しないスライドドア10の外側面に配置された取手11の近傍に取り付けられている。取手11はオペレータやロボット(図示せず)がスライドドア10を開閉する際に握持する部材である。
特に本発明では、クッションゴム12などの衝撃吸収部材が工作機械1の加工空間の外側に設けられることを特徴とする。そして、クッションゴム12などの衝撃緩衝部材の取付位置は、スライドドア10に取り付ける場合と、機械本体の本体カバーである板金カバー2に取り付ける場合がある。
クッションゴム12などの衝撃緩衝部材が破損した場合は、クッションゴム12などの衝撃緩衝部材を工作機械の外部に配置することで、衝撃緩衝部材の破損の状況を容易に確認でき、衝撃緩衝部材の交換時期が遅れてしまうことを避けることができる。
図2は、図1に示される工作機械の機械横断面図およびクッションゴムを取り付けた部位を拡大して説明する図である。板金カバー2および内側板金カバー3などで囲まれた加工空間5を閉鎖するためのスライドドア10には、図2(a)に示されるように衝撃緩衝部材であるクッションゴム12が取手11の近傍に取り付けられている。図2(b)は図2(a)に示されるクッションゴム12が取り付けられている部位を拡大して示した図である。クッションゴム12は取手11がスライドドア10に固定されている近傍のスライドドア10の部位に取り付けられている。
工作機械1では、切粉やクーラントがスライドドア10の隙間から漏れることを防止するため、スライドドア10が機械本体カバーである板金カバー2に入り込む構造をとることが多い。スライドドアの一側端面16と対向する板金カバー2にはドア受け部カバーの溝4が設けられており、スライドドア10を閉めた際にスライドドア10の端部がドア受け部カバーの溝4に嵌り込む状態になる。その場合、クッションゴム12を工作機械の加工空間の外側のスライドドア10に取り付ける構造により、スライドドア10の開口幅を広くすること可能となる。また、これによって、ワークの加工作業中に、板金カバー2で覆われた加工空間5から外部に切り屑や切削液が漏れだすことを防止できる。
図3は、スライドドアの開口幅を広くするためのクッションゴムのスライドドア側の取り付け位置を説明する図である。図3(a)に示されるように、クッションゴム12の突端の位置とスライドドアの端部(スライドドアの一側端面16)の位置を比較すると、スライドドア10の開閉方向において、クッションゴム12の突端の位置がスライドドア10の端部の位置より、機械本体カバー側に突き出さないようにされている。クッションゴム12の突端の位置(符号17)とスライドドアの一側端面16の位置(符号18)との差d1は、ドア受け部カバーの溝4の深さd2とすると、0<d1<d2が望ましい。
これによって、図3(b)に示されるように、スライドドア10の端部(スライドドアの一側端面16)が機械本体カバーの板金カバー2に設けられたドア受け部カバーの溝4に嵌り込むことができる。
図4はドアの開口幅を広くするクッションゴムの機械本体カバー側の取り付け位置を説明する図である。図4に示される形態は、図3の実施形態と反対にクッションゴム12などの衝撃緩衝部材を機械本体カバーの板金カバー2に取り付けた実施形態である。この実施形態では、板金カバー2のクッションゴム12を取り付ける位置を窪ませて、クッションゴム12の突端の位置が板金カバー2の端部から突き出ないようにして、クッションゴム12が板金カバー2に取り付けられている。一方、スライドドア10の取手11の近傍にクッションゴム12を受ける受け部19を設ける。
上述した本発明の実施形態によれば、スライドドア10の取手11の近傍に衝撃吸収部材を取り付ければ、スライドドア10を開閉する際に衝撃吸収部材を必ず目にすることから、衝撃吸収部材の損傷を確認し易くなる。また、交換作業をし易い位置にあることから、保守作業が容易になる。衝撃吸収部材としてクッションゴム12に替えてショックアブソーバ等を用いることができる。
1 工作機械
2 板金カバー
3 内側板金カバー
4 ドア受け部カバーの溝
5 加工空間

10 スライドドア
11 取手
12 クッションゴム
13 機械操作盤
14 表示装置
15 開口部
16 スライドドアの一側端面

19 受け部

Claims (4)

  1. 加工空間である機械内部を外部から隔離するカバーと、該カバーに形成された開口部を開閉する工作機械のスライドドアであって、
    前記加工空間に面しない前記スライドドアの外側または前記カバーの外側の少なくとも一方に、ドア開閉時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材を取り付けたことを特徴とする工作機械のスライドドア。
  2. 前記衝撃吸収部材をスライドドアの端面から突き出さない位置に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械のスライドドア。
  3. 前記衝撃吸収部材を該スライドドアの外側の取手部分に固定、または着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の工作機械のスライドドア。
  4. 前記衝撃吸収部材を前記カバーのドアの開口部に突き出さない位置に、取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械のスライドドア。
JP2011049757A 2011-03-08 2011-03-08 工作機械のスライドドア Active JP4955821B1 (ja)

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