JP2012158108A - 感熱記録材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】中間調画像のドット再現性と熱応答性、及び発色濃度の均一性といった記録画質に優れ、且つ耐スティッキング性と耐薬品性に優れた感熱記録材料を提供する。
【解決手段】支持体上に中間層、熱により発色する感熱記録層、保護層を順次積層した感熱記録材料において、該中間層に中空樹脂を含有し、且つ該保護層にアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタアクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する水分散性樹脂、及びジアセトン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも一種以上の水溶性樹脂を含有する。
【選択図】図1
【解決手段】支持体上に中間層、熱により発色する感熱記録層、保護層を順次積層した感熱記録材料において、該中間層に中空樹脂を含有し、且つ該保護層にアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタアクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する水分散性樹脂、及びジアセトン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも一種以上の水溶性樹脂を含有する。
【選択図】図1
Description
本発明は感熱記録材料に関し、特に中間調画像のドット再現性と熱応答性、及び発色濃度の均一性といった記録画質に優れ、且つ耐スティッキング性と耐薬品性に優れた感熱記録材料に関するものである。
感熱記録材料は、一般に支持体上に電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体、ならびに電子受容性化合物を主成分とする感熱記録層を設けたものであり、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することにより、電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物とが瞬時に反応し記録画像が得られるものである。このような感熱記録材料は、比較的簡単な装置で記録が得られ、保守が容易なこと、騒音の発生がないこと等の利点があり、計測記録計、ファクシミリ、POS/ラベルプリンター、ATM/CD、くじ/乗車券/入場券/整理券等の発券機等、流通産業分野を中心に広範囲で利用されている。
一方、文字やバーコード情報以外に、ビデオ画像のような中間調を含むグラフィック情報のアウトプットが求められる用途、例えば医療診断画像、製造現場の工程検査画像等において、低濃度から高濃度までいずれの領域でも印字欠けの無いようなドット再現性及び熱応答性に優れ、且つ濃淡ムラの少ない均一な発色性といった記録画質に優れた感熱記録材料が要望されている。中間調画像のドット再現性及び熱応答性を向上させる手段として、支持体と感熱記録層の間に断熱性のある中間層を設けることで、記録画質を向上させる方法が多く提案されている。例えば、特許文献1、特許文献2は、中間層へ熱膨張性の中空樹脂粒子を含有し、そのクッション性によって、熱ヘッドと感熱記録面の密着性を高めるというものである。しかし、熱ヘッドと感熱記録面との密着性向上は、耐スティッキング性の低下を招き易い。即ち、加熱された熱ヘッドと感熱記録面とが非常に密着して貼り付きが起き易く、印画音の増大、印画面の横段状の白抜け等といった各種スティッキング現象に至るというものである。
中間層に中空樹脂を有する感熱記録材料に関する耐スティッキング対策として、感熱記録層上に保護層を設ける方法が一般的に行われている。保護層のバインダー成分として、例えば、特許文献3では、ジアセトン変性ポリビニルアルコール、特許文献4では、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、特許文献5では、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールといった水溶性樹脂の使用が提案されている。しかし、これら方法では、非常に密着した熱ヘッドと感熱記録面間で生じる過酷なスティッキング現象に対して十分な対策には至らず、又、同時に、保護層の塗膜ムラが生じ易く、濃淡ムラの少ない均一な発色性が得難い。
特許文献6では、中間層を設けない感熱記録材料において、保護層のバインダー成分として、アクリロニトリルを必須成分とするコアとメタアクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する水分散性樹脂が用いられている。しかし、本方法を、中間層に中空樹脂を有する感熱記録材料に使用した場合、クッション性のある柔軟な中間層膜に対して、該水分散樹脂によって形成される保護層膜が硬いため、両層の膜の硬軟差によって保護層膜にクラックが発生し易いといった問題があり、保護層に求められる性能の一つであるバリヤー性が低下し、結果的に耐薬品性が損なわれ易い。即ち、クッション性に富んだ中間層を有する感熱記録材料に対して、それに相応しい保護層の改良が高く望まれている。
また特許文献7では、支持体上に無機あるいは有機顔料を含有する中間層を有し、保護層のバインダーとしてアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタアクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する水分散性樹脂とポリビニルアルコールとを含有する感熱記録材料が記載されるが、このような保護層を、中空樹脂を含有する中間層を有する感熱記録材料において適用しても、十分な耐スティッキング性が得られず、改善が求められていた。
本発明の課題は、特に中間調画像のドット再現性と熱応答性、及び発色濃度の均一性に優れ、且つ耐スティッキング性と耐薬品性に優れた感熱記録材料を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、課題を解決することができる感熱記録材料を発明するに到った。即ち、支持体上に中間層、熱により発色する感熱記録層、保護層を順次積層した感熱記録材料において、該中間層に中空樹脂を含有し、且つ該保護層にアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタアクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する水分散性樹脂、及びジアセトン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも一種以上の水溶性樹脂を含有することにより、達成された。
本発明によって、特に中間調画像のドット再現性と熱応答性、及び発色濃度の均一性に優れ、且つ耐スティッキング性と耐薬品性に優れた感熱記録材料を提供することができる。
以下、本発明の内容を更に具体的に説明する。
本発明において中間層は中空樹脂を含有する。このような中間層としては例えば、特開昭59−5093号公報、特開昭63−299973号公報、特開平04−290789号公報、特開平01−30785号公報、特開平06−262857号公報、国際公開第07/023687号パンフレット等に記載されている各種中間層を挙げることができるが、本発明では中間層が鞴形状を有する中空樹脂を含有することが特に好ましい。鞴形状を有する中空樹脂を含有する中間層の形成は、例えば、熱膨張前の熱膨張性樹脂粒子を含有した塗布液を支持体上に塗層形成した後、加熱及び加圧成型処理を施す方法によって得られる。ここで言う鞴形状とは、中空樹脂が中間層内で支持体側を床面、感熱記録層側を天面とするように柱状構造をとり、この床面、及び天面は互いにほぼ平行に位置し、且つ柱の側面が蛇腹状の襞を複数段有するものである。この側面の蛇腹構造と内部の広い中空構造により、支持体に対して垂直方向に容易に伸縮し、感熱記録層に均一なクッション性を与え、効率的にヘッドと感熱記録材料との発色面とを密着させることが可能である。
中間層に含有される中空樹脂の形状は、感熱記録材料の断面を走査型電子顕微鏡、あるいは光学顕微鏡等により1000〜3000倍の倍率にて観察することで確認できる。本発明において鞴形状は、中空樹脂の床面から天面までの長さの平均値に対し、側面の襞の深さの平均値、即ち交互に位置する襞の、支持面に対し平行方向における頂点間距離の1/2の長さの平均値が、1/15以上であることが好ましい。各々の長さは感熱記録材料断面図の任意の5箇所を測定し、その平均値として算出する。断面処理法は任意により選択されるが、ミクロトーム処理、イオンミリング処理等が挙げられる。特に処理時に断面のつぶれが起こりにくいイオンミリング処理が好ましい。図1は、本発明の、保護層が塗設される前の感熱記録材料について、イオンミリングにより断面処理した後、走査型電子顕微鏡にて、倍率1200倍で撮影した反射電子像である。本断面図の通り、中空樹脂が中間層内で襞形状を有していることが示されている。
鞴形状を有する中空樹脂を含有する中間層の形成に好ましく用いられる熱膨張性樹脂粒子としては、アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、スチレン等の重合性単量体を用いて形成された熱可塑性樹脂からなる殻部と、水、空気、低沸点有機溶剤や加熱により分解してガスを発生する化合物等から選ばれる発泡剤等を含んだ中空部によって構成されている。本発明においては、鞴形状の形成が容易となるように、重合性単量体の組み合わせや組成比、発泡剤の選択を行うことが好ましい。
熱膨張性樹脂粒子の、熱膨張前の平均粒子径としては、好ましくは3〜25μm、より好ましくは5〜20μmであり、加熱により体積が30〜70倍に膨張し、中空率が80%以上となるものが好ましく用いられる。平均粒子径を3μm以上とすることで加熱後十分な体積及び表面積が得られ鞴形状を形成しやすくなり、加熱後粒子内に十分な空隙が生じ、断熱効果も得やすくなる。平均粒子径を25μm以下とすることで加熱成型後の中間層の平滑性が得やすくなる。尚、本発明における平均粒子径とは、レーザー回折・散乱法によって得られた粒度分布から算術される体積平均粒子径のことであり、具体的には、日機装(株)製マイクロトラックシリーズ、(株)堀場製作所製LAシリーズ、(株)島津製作所製SALDシリーズ、ベックマン・コールター(株)製LSシリーズ等によって測定することができる。又、加熱後の中空率を80%以上とすることで加熱後粒子内に十分な空隙が生じ、鞴形状形成が容易になる。ここで言う中空率とは、熱膨張性樹脂粒子の中空部の体積を、熱膨張性樹脂粒子の殻部及び中空部の合計体積で除した値である。
熱膨張性樹脂粒子の膨張開始温度としては、80〜130℃の範囲であるのが好ましい。膨張開始温度が80℃以上の場合、殻の耐熱性が良好となり、本発明の感熱記録材料を長期間保存する場合においても鞴形状の維持が容易となる。膨張開始温度を130℃以下とすることで、各種の加熱及び加圧成形処理における鞴形状形成が容易となる。
熱膨張性樹脂粒子の市販品としては、積水化学(株)製のアドバンセル、オランダAkzoNovel社製のエクスパンセル、松本油脂製薬(株)製のマツモトマイクロスフェアー、クレハ(株)製のクレハマイクロスフェアー等が挙げられ、本発明において使用することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明において、中空樹脂を含有する中間層の塗工量は、2〜30g/m2とすることが好ましい。これにより加熱成型処理後に支持体が十分に被覆され、且つ中間層の平滑性が得やすくなる。又、中空樹脂の含有量は中間層の総固形量に対し20質量%以上とすることが好ましく、更に60質量%以上とすることがより好ましい。
熱膨張前の熱膨張性樹脂粒子を含有した塗布液を支持体上に塗層形成した後の加熱成型処理法は任意により選択されるが、例えば、スキャッフドライヤー、IRドライヤー、シリンダードライヤー等による加熱処理後にスーパーカレンダー、熱カレンダー等にて加圧成型を行う、もしくはヤンキードライヤー、熱カレンダー、熱プレス等にて加熱及び成型処理を同時に行う等を挙げることができる。粒子を十分に膨張させるため、膨張開始温度より10〜100℃程度高温で、1秒以上加熱処理を行うことが好ましい。又、加熱処理後に加圧成型処理を行う場合は、紙面温度を中空樹脂の殻のガラス転移温度以上に維持したままで加圧成型処理を行うことが、鞴形状の形成が容易となり、更にニップ解放後も鞴形状が維持されやすく好ましい。又、加熱及び成型処理を同時に行う場合は、粒子の十分な膨張と成型のため、例えば熱カレンダーならば2ニップ以上であるのが好ましい。
本発明の中間層には発明の効果を損ねない範囲で、必要に応じて各種無機顔料、有機顔料及び有機無機複合顔料を含有することができる。顔料としては、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、非晶質シリカ、珪酸カルシウム、コロイダルシリカ、メラミン樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、通常塗工紙等に使用される顔料が挙げられ、これらを単独又は2種以上併用して使用できる。又、有機球状粒子、有機中空粒子等も使用可能である。これら無機及び有機顔料の含有量は熱膨張性樹脂粒子に対して0〜30質量%の範囲であるのが本発明の効果を損ねることなく好ましい。
中間層には、バインダーとして、通常の塗工で用いられる種々の水溶性高分子化合物、又は水分散性樹脂を用いることができる。その具体例としては、例えば澱粉類、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ジアセトン変性ポリビニルアルコール、シラノール基変性ポリビニルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、リン酸基変性ポリビニルアルコール、ブチラール基変性ポリビニルアルコール、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、ポリアクリル酸のアルカリ塩、ポリマレイン酸のアルカリ塩、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性樹脂、及びスチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン等の水分散性樹脂が挙げられるが、これらに限定されるものではない。バインダーは単独、もしくは2種以上混合して用いることができる。バインダーの使用量は熱膨張性樹脂粒子に対して5〜300質量%、より好ましくは10〜200質量%とすることが好ましい。
又、中間層の塗液中には、本発明の効果を損ねない範囲において、他の添加剤、例えば、顔料分散剤、蛍光染料、着色染顔料、紫外線吸収剤、導電性物質、滑剤、耐水化剤、消泡剤、腐敗防止剤等を含有することができる。
本発明において、耐スティッキング性の向上、スクラッチ傷の防止、耐水性の向上、感熱発色画像の耐可塑剤性や耐薬品バリヤー性の向上等を目的として、感熱記録層上に樹脂と顔料を主成分とする保護層が塗設されており、該保護層には、アクリロニトリルを必須成分とするコアとメタアクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する水分散性樹脂、及びジアセトン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも一種以上の水溶性樹脂が含有される。
本発明における、アクリロニトリルを必須成分とするコアとメタアクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する水分散性樹脂(以下、コアシェル型アクリルエマルションと記載。)は、一般に、アクリロニトリルのエマルションをシードとし、それとは性質の異なるポリマーを形成するモノマーとしてメタアクリルアミドを必須成分として添加して、重合を行うシード乳化重合法によって調製される。メタアクリルアミドと併用してシェルを形成することができるモノマーとしては、例えば、アクリロニトリル、スチレン、エチルアクリル酸、ブチルアクリル酸、ジエチレングリコールアクリル酸、2−エチルヘキシルアクリル酸等のアクリル酸エステル、アリルメタクリル酸、メチルメタクリル酸、エチルメタクリル酸、ブチルメタクリル酸等のメタクリル酸エステル、メタクリル酸等が挙げられる。又、このようなコアシェル型アクリルエマルションは市販品を利用することもでき、例えば、三井化学(株)よりBM−1000、OM−1050等の製品名で市販されているものを入手し利用することも可能である。
上記のコアシェル型アクリルエマルションは、コア部には優れた皮膜性による膜強度と、シェル部には優れた耐熱性による耐スティッキング性といった複数の優れた機能を持ち合わせている。しかし、中間層に中空樹脂を含有し、保護層にコアシェル型アクリルエマルションのみを樹脂成分として含有した場合、耐スティッキング性は得られる一方、柔軟な中間層膜と硬い保護層膜の硬軟差によって、保護層膜に歪みが生じてクラックが生じ易い。その結果、本来のコアシェル型アクリルエマルションの性能の一つである耐薬品バリヤー性の低下を招き易い。
そこで本発明では、コアシェル型アクリルエマルションの水分散性樹脂と共に、ジアセトン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも一種以上の水溶性樹脂を併用する。この水分散樹脂/水溶性樹脂というハイブリッドな樹脂の系とすることにより、各々単独の使用では達成しえなかった、保護層膜のクラックの発生防止且つ優れた耐スティッキング性を達成することができる。
即ち、上記の変性ポリビニルアルコールは、各種の硬化剤や架橋剤との反応性に優れ、反応後の耐水性や耐熱性が優れている。しかし、上記の変性ポリビニルアルコールを保護層の樹脂成分として単独で用いても、以下の二点で不十分な性能である。先ずは、中空樹脂を含有する中間層を有した際、感熱記録面と熱ヘッドとの高い密着性によって生じる過酷なスティッキングに対して不十分な耐熱性であること、二点目は、保護層用塗液のレベリング性が不良であるため、発色に濃淡ムラが生じることである。これに対し本発明は、上記コアシェル型アクリルエマルションと共に、上記変性ポリビニルアルコールを用いることで、これら性能が満足できるものとなる。
本発明に用いるジアセトン基変性ポリビニルアルコールとは、ジアセトン基を有する単量体と酢酸ビニルとの共重合体の部分又は完全ケン化物であり、例えば、ジアセトン基を持つ単量体と酢酸ビニルとの共重合物をケン化することによって得られる。
本発明に用いるアセトアセチル変性ポリビニルアルコールとは、ポリビニルアルコールの側鎖にアセトアセチル基が導入された部分又は完全ケン化物であり、例えば、ポリビニルアルコールの溶液、分散液あるいは粉末に、液状又はガス状のジケテンを添加反応させて得られる。
本発明に用いるカルボキシル基変性ポリビニルアルコールとは、カルボキシル基を有する単量体と酢酸ビニルとの共重合体の部分又は完全ケン化物であり、例えば、アルデヒド類及びケトン類等の連鎖移動剤の共存下に酢酸ビニルを重合し、ケン化することにより得られたカルボニル基含有ポリビニルアルコールに、特定の酸素濃度の雰囲気下で酢酸ナトリウムを添加・熱処理を行って得られ、又は、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、アクリル酸、メタアクリル酸等のエチレン性不飽和ジカルボン酸と酢酸ビニルとの共重合物をケン化することによって得られ、他には、フマル酸、無水フタル酸、無水メリト酸、無水イタコン酸などの多価カルボン酸とポリビニルアルコールの反応物、あるいはこれらの反応物のエステル化物として得られる。
上記の変性ポリビニルアルコールには、本発明を損なわない範囲で、他の変性基を適宜導入することもでき、例えば、導入したい他の変性基を含む単量体を、酢酸ビニルと共重合させることで得られる。酢酸ビニルと共重合しうる単量体としては、例えばエチレン、プロピレン等のα−オレフィン、(メタ)アリルスルホン酸、エチレンスルホン酸、スルホン酸マレート等のオレフィンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸ソーダ、エチレンスルホン酸ソーダ、スルホン酸ソーダ(メタ)アクリレート、スルホン酸ソーダ(モノアルキルマレート)、ジスルホン酸ソーダアルキルマレート等のオレフィンスルホン酸アルカリ塩、N−メチロールアクリルアミド、アクリルアミドアルキルスルホン酸アルカリ塩等のアミド基含有単量体、更には、N−ビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。
上記の変性ポリビニルアルコールの重合度、鹸化度、変性率は、特に限定されるものではないが、溶解性、塗工性、被膜の耐水性、層強度などから、重合度300〜4000、より好ましくは500〜3000、鹸化度80%以上、より好ましくは90%以上、変性率0.1〜20モル%程度、より好ましくは0.5〜10モル%である。
本発明において、上記したコアシェル型アクリルエマルションと変性ポリビニルアルコールの保護層中の総含有量は、保護層の全固形分に対して、5〜90質量%が好ましく、15〜75質量%がより好ましい。又、両者の含有比率は、質量比率として、コアシェル型アクリルエマルション:変性ポリビニルアルコール=1:9〜7:3の範囲が好ましく、1:5〜2:1の範囲がより好ましい。
本発明において、上記のコアシェル型アクリルエマルションと変性ポリビニルアルコールの耐水性を促進させるため、各種の硬化剤や架橋剤から一種以上を適宜組み合わせて使用することができる。硬化剤や架橋剤を含有する層としては、保護層、又は保護層と接する感熱記録層のいずれであっても構わない。その具体例としては、下記に挙げるもの等があるが、本発明はこれに限定されるものではない。
アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジド、ポリアクリル酸ヒドラジド等の多価カルボン酸ヒドラジド化合物、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン樹脂、ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂等のエピクロロヒドリン残基を含む化合物、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、2,2−ジメトキシアセトアルデヒド、2,2−ジエトキシアセトアルデヒド、2−メトキシ−2−エトキシアセトアルデヒド、2,2−ジプロポキシアセトアルデヒド、2,2−ジブトキシアセトアルデヒド、2,2−ジペントキシアセトアルデヒド、2,2−ジヘキソキシアセトアルデヒド、ベンジルオキシアセトアルデヒド等のモノアルデヒド化合物、グリオキザール、グルタルアルデヒド、ジアルデヒド等の多価アルデヒド化合物、尿素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミン系樹脂、ポリアミド尿素系樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等のメチロール化合物、多官能エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、イソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩、塩化第二鉄、塩化アンモニウム、過酸化物等の酸化剤、オキサゾリン化合物、アジリジン化合物、Al、Ti、Zr、Mg等の多価金属塩等、グリオキシル酸カルシウム塩、グリオキシル酸ナトリウム等のグリオキシル酸塩、硼酸、硼砂等。
本発明に用いる硬化剤や架橋剤の総量は、コアシェル型アクリルエマルション及び変性ポリビニルアルコールの総量に対して、これらの種類とその組み合わせによって適宜決められるものであるが、前記総量に対して好ましくは0.5〜40質量%、より好ましくは、3〜30質量%を含有して使用される。
本発明において、保護層には、保護層用塗液としての粘度調整等といった目的のため、上記したコアシェル型アクリルエマルションと変性ポリビニルアルコール以外のバインダーを併用することもできる。その具体例として、中間層に用いられるバインダーの具体例として記述したバインダーが挙げられる。このようなバインダーは単独、もしくは2種以上混合して用いることができ、その場合、上記したコアシェル型アクリルエマルションと変性ポリビニルアルコールの総量に対して20質量%以下、より好ましくは10質量%以下とすることが好ましい。
本発明において、保護層には、筆記性、プリンタ走行性を向上させるため、顔料が含有される。具体例として、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、非晶質シリカ、非晶質珪酸カルシウム、コロイダルシリカ等の無機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素−ホルマリン樹脂フィラー、ポリエチレンパウダー、シリコーンパウダー、ナイロンパウダー等の有機顔料が挙げられるが、これに制限されるものではない。尚、顔料は単独、もしくは2種以上混合して用いることができる。
その他の保護層に用いる添加物としては、ヘッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的でステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ステアリン酸アミド、カスタードワックス等のワックス類を、又、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の分散剤、濡れ剤、消泡剤、蛍光染料、紫外線吸収剤等を含有することもできる。
本発明において、保護層は、単層又は二層以上を積層させることができる。保護層の塗工量としては、1〜5g/m2の範囲とすることが好ましい。1g/m2より少ないと保護層が有する各種性能が発揮されないことがあり、5g/m2より多いとサーマルヘッドから感熱記録層へ到達する熱エネルギーのロスが多くなり、感熱発色特性の低下を招くことがある。
本発明における熱により発色する感熱記録層は、中間層上に塗布することにより得られる。感熱記録成分は特に限定されるものではなく、感熱ヘッドによる印加エネルギーで呈色反応を生じるような組み合わせならいずれも使用可能である。例えば、無色あるいは淡色の電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物の組み合わせ、芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合物の組み合わせ、無色あるいは淡色の電子供与性染料前駆体とイソシアナート化合物の組み合わせ、金属化合物と配位化合物の組み合わせ、ジアゾニウム塩とカプラーの組み合わせ等が挙げられる。発色濃度、発色しやすさ、発色の制御のしやすさ等の点で、通常無色あるいは淡色の電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物の組み合わせ、芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合物の組み合わせ、通常無色あるいは淡色の電子供与性染料前駆体とイソシアナート化合物の組み合わせが好ましく用いられる。
本発明における電子供与性の染料前駆体としては、一般に感圧記録材料や感熱記録材料等に用いられる化合物を使用することができ、染料前駆体を一種以上、適宜組み合わせて使用する。具体例としては下記に挙げるもの等があるが、本発明はこれに限定されるものではない。
黒系の染料前駆体としては、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメトキシフェニルアミノ)フルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロペンチル−N−エチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−イソアミル−N−エチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−4−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−4−トルイジノ)−6−メチル−7−(4−トルイジノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−(4−n−ブチルフェニルアミノ)フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
赤系の染料前駆体としては、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)テトラクロロフタリド、3,3−ビス(1−n−ブチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−n−ペンチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−n−ヘキシル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−メチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−プロピル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、ローダミンB−アニリノラクタム、ローダミンB−(o−クロロアニリノ)ラクタム、ローダミンB−(p−ニトロアニリノ)ラクタム、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロ−8−ベンジルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(N−アセチル−N−メチル)アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−n−プロポキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−p−メチルフェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノベンゾ[a]フルオラン、3−ジエチルアミノベンゾ[c]フルオラン、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−7−メチルフルオラン、3−(N−エチル−N−n−オクチル)アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−n−オクチル)アミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−(N−エチル−N−n−オクチル)アミノ−7−メチルフルオラン、3−(N−エチル−N−n−オクチル)アミノ−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−4−メチルフェニル)アミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−(N−エトキシエチル−N−エチル)アミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−(N−エトキシエチル−N−エチル)アミノ−7−クロロフルオラン、3−n−ジブチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−n−ジブチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−n−ジブチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−n−ジブチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジアリルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−ジアリルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ピロリジルアミノ−7−メチルフルオラン、3−エチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−ベンゾ[a]フルオラン、3−n−ジブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン、3,6−ビス(ジエチルアミノフルオラン)−γ−(4′−ニトロ)アニリノラクタム、
緑系の染料前駆体としては、3−(N−エチル−N−n−ヘキシル)アミノ−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−p−トリル)アミノ−7−(N−フェニル−N−メチル)アミノフルオラン、3−(N−エチル−N−n−プロピル)アミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−n−プロピル)アミノ−6−クロロ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−4−メチルフェニル)アミノ−7−(N−メチル−N−フェニル)アミノフルオラン、3−(N−エチル−4−メチルフェニル)アミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−4−メチルフェニル)アミノ−6−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−4−メチルフェニル)アミノ−6−メチル−7−(N−メチル−N−ベンジル)アミノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−ヘキシル)アミノ−7−アニリノフルオラン、3−(N−プロピル−N−n−ヘキシル)アミノ−7−アニリノフルオラン、3−(N−エトキシ−N−n−ヘキシル)アミノ−7−アニリノフルオラン、3−(N−n−ペンチル−N−アリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−n−ペンチル−N−アリル)アミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−クロロ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−(2−フルオロアニリノ)フルオラン、3−n−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(2−クロロベンジルアニリノ)フルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリド、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(N−シクロヘキシル−N−ベンジル)アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2−エトキシアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(4−エトキシアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−エチルエトキシ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−p−クロロアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−p−メチルフェニルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(N−シクロヘキシル−N−ベンジル)アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−エトキシアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(4−エトキシアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロベンジルアニリノ)フルオラン、3−ジメチルアミノ−6−クロロ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(2−フルオロアニリノ)フルオラン、3−アニリノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−アニリノ−6−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ピロリジノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ピロリジノ−7−(4−シクロヘキシルアニリノ)フルオラン、3−ジベンジルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3,7−ビス(ジベンジルアミノ)フルオラン、3−ジベンジルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、
青系の染料前駆体としては、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−アミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−メチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−エチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−n−ペンチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−n−ヘキシルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジヒドロキシアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジクロロアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジブロモアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジアリルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジメトキシアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエトキシアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジシクロヘキシルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−n−プロポキシアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−n−ブトキシアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−n−ヘキシルオキシアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−メチルシクロヘキシルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジ−メトキシシクロヘキシルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ピロリジルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(3−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2,3−ジエトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−クロロ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(3−クロロ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−ブロモ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(3−ブロモ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エチル−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−n−プロピル−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(3−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−ニトロ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−アリル−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−ヒドロキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−シアノ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−シクロヘキシルエトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−メチルエトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−シクロヘキシルエチル−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(2−エチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−クロロインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−ブロモインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−エチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−プロピルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メトキシインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−エトキシインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4,7−ジアザフタリド、3−(1−エチル−4,5,6,7−テトラクロロ−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−4−ニトロ−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−4−メトキシ−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−4−メチルアミノ−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−4−メチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−クロロ−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−ブロモ−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−メチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−メチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリド、3−(1−n−プロピル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−n−ブチル−2−インドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリド、3−(1−n−ペンチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−n−ヘキシル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−n−ヘキシル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリド、3−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリド、3−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4,7−ジアザフタリド、3−(1−n−ノニル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−メトキシ−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エトキシ−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−フェニル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−n−ペンチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリド、3−(1−n−ヘプチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリド、3−(1−n−ノニル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−n−ヘキシルオキシフェニル)−4−アザフタリド等が挙げられる。これらは、単独もしくは2種以上混合して用いることができる。
又、機能性の染料前駆体として、近赤外領域に吸収を有するものがある。この染料前駆体を高温発色用の染料前駆体として単独、又は他の染料前駆体と併用して用いると、高温発色画像が近赤外領域に吸収のある、近赤外光での自動読み取りが可能な画像とすることができる。本発明にこの染料前駆体を用いると、可視領域のみに吸収のある画像、近赤外領域に吸収のある画像等の併用が可能となり、セキュリティ性の高い記録材料を得ることができる。
このような、近赤外領域に吸収を有する染料としては、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド、3−〔1,1−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)エチレン−2−イル〕−6−ジメチルアミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリド、3−〔p−(p−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ〕−6−メチルフルオラン、3−〔p−(p−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ〕−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−(p−n−ブチルアミノアニリノ)−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−〔p−(p−アニリノアニリノ)アニリノ〕−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−〔p−(p−クロロアニリノ)アニリノ〕−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6,8,8−トリメチル−9−エチル−8,9−ジヒドロ−(3,2,e)ピリドフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6,8,8−トリメチル−8,9−ジヒドロ−(3,2,e)ピリドフルオラン、3′−フェニル−7−N−ジエチルアミノ−2,2′−スピロジ(2H−1−ベンゾピラン)、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−p−トリスルホニルメタン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−ベンゾイルフェノチアジン等が挙げられる。これらの電子供与性染料前駆体は必要に応じて単独、又は2種以上組み合わせて用いることもできる。
本発明における電子受容性顕色剤としては、一般に感熱記録材料に用いられる化合物を使用することができる。具体例として下記に挙げるもの等があるが、本発明はこれに限定されるものではない。
酸性白土、活性白土、ゼオライト、ベントナイト、カオリン等の粘土物質、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−オクチルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ドデシルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンジルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンゼンスルホニルオキシジフェニルスルホン、2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノール、p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシアセトフェノン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,3−ビス〔2−(p−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、1,3−ビス〔2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、1,4−ビス〔2−(p−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、4,4′−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、没食子酸ベンジル、没食子酸ステアリル、N,N′−ジフェニルチオ尿素、4,4′−ビス〔3−(4−メチルフェニルスルホニル)ウレイド〕ジフェニルメタン、N−(4−メチルフェニルスルホニル)−N′−フェニル尿素、サリチルアニリド、5−クロロサリチルアニリド、サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸、4−〔2′−(4−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸、3−(オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸あるいはこれらサリチル酸誘導体の金属塩、N−(4−ヒドロキシフェニル)−p−トルエンスルホンアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ナフタレンスルホンアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ナフタレンスルホンアミド、N−(4−ヒドロキシナフチル)−p−トルエンスルホンアミド、N−(4−ヒドロキシナフチル)ベンゼンスルホンアミド、N−(4−ヒドロキシナフチル)−1−ナフタレンスルホンアミド、N−(4−ヒドロキシナフチル)−2−ナフタレンスルホンアミド、N−(3−ヒドロキシフェニル)−p−トルエンスルホンアミド、N−(3−ヒドロキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、N−(3−ヒドロキシフェニル)−1−ナフタレンスルホンアミド、N−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ナフタレンスルホンアミド、N−(4−メチルフェニルスルホニル)−N′−〔3−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フェニル〕ウレア、ビス(4−トシルアミノカルボキシアミノフェニル)メタン、n−ブチル−4−(3−p−トルエンスルホニル)ウレイドベンゾエート、n−ブチル−3−(3−p−トルエンスルホニル)ウレイドベンゾエート、2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−4−tert−ブチルフェニル)メチル]−4−tert−ブチルフェノール、2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−4−メチルフェノール、2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−4−tert−ブチルフェノール等が挙げられる。これらの電子受容性顕色剤は必要に応じて単独、又は2種以上組み合わせて用いることもできる。
又、染料前駆体と電子受容性顕色剤の含有比率は、これらの種類とその組み合わせによって適宜決められるものであるが、染料前駆体の総量に対して電子受容性化合物の総量を100〜500質量%、好ましくは140〜350質量%を含有して使用される。
芳香族イソシアナート化合物は、常温で固体の無色又は淡色の芳香族イソシアナート化合物、あるいは複素環イソシアナート化合物であり、具体的には、2,6−ジクロロフェニルイソシアナート、p−クロロフェニルイソシアナート、1,3−フェニレンジイソシアナート、1,4−フェニレンジイソシアナート、1,3−ジメチルベンゼン−4,6−ジイソシアナート、1,4−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソシアナート、1−エトキシベンゼン−2,4−ジイソシアナート、2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,5−ジエトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,5−ジブトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、アゾベンゼン−4,4′−ジイソシアナート、ジフェニルエーテル−4,4′−ジイソシアナート、ナフタリン−1,4−ジイソシアナート、ナフタリン−1,5−ジイソシアナート、ナフタリン−2,6−ジイソシアナート、ナフタリン−2,7−ジイソシアナート、3,3′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジイソシアナート、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート、ジフェニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシアナート、ベンゾフェノン−3,3′−ジイソシアナート、フルオレン−2,7−ジイソシアナート、アンスラキノン−2,6−ジイソシアナート、9−エチルカルバゾール−3,6−ジイソシアナート、ピレン−3,8−ジイソシアナート、ナフタレン−1,3,7−トリイソシアナート、ビフェニル−2,4,4′−トリイソシアナート、4,4′,4″−トリイソシアナート−2,5−ジメトキシトリフェニルアミン、p−ジメチルアミノフェニルイソシアナート、トリス(4−フェニルイソシアナート)チオフォスフェート等の物質が挙げられるが、本発明に係る芳香族イソシアナート化合物はこれらに限定されるものではなく、又、必要に応じて単独もしくは2種以上混合して使用することができる。
これらの芳香族イソシアナート化合物は、必要に応じて、フェノール類、ラクタム類、オキシム類等との付加化合物である、所謂ブロックイソシアナートの形で用いてもよく、ジイソシアナートの2量体、例えば、1−メチルベンゼン−2,4−ジイソシアナートの2量体、及び3量体であるイソシアヌレートの形で用いてもよく、又、各種のポリオール等で付加したポリイソシアナートとして用いることも可能である。
イミノ化合物とは、常温で固体の無色又は淡色の化合物であり、具体的には、3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン、1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン、1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノベンズ(f)イソインドリン、1,3−ジイミノナフト(2,3−f)イソインドリン、1,3−ジイミノ−5−ニトロイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−フェニルイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−メトキシイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−クロロイソインドリン、5−シアノ−1,3−ジイミノイソインドリン、5−アセトアミド−1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−イソインドリン、5−(p−t−ブチルフェノキシ)−1,3−ジイミノイソインドリン、5−(p−クミルフェノキシ)−1,3−ジイミノイソインドリン、5−イソブトキシ−1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノ−4,7−ジメトキシイソインドリン、4,7−ジエトキシ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,6,7−テトラブロモ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,6,7−テトラフルオロ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,7−トリクロロ−1,3−ジイミノ−6−メチルメルカプトイソインドリン、1−イミノジフェン酸イミド、1−(シアノ−p−ニトロフェニルメチレン)−3−イミノイソインドリン、1−(シアノベンゾチアゾリル−(2′)−カルバモイルメチレン)−3−イミノイソインドリン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−2′)メチレン〕−3−イミノイソインドリン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−2′)−メチレン〕−3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−2′)−メチレン〕−3−イミノ−5−メトキシイソインドリン、1−〔(1′−フェニル−3′−メチル−5−オキソ)−ピラゾリデン−4′〕−3−イミノイソインドリン、3−イミノ−1−スルホ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,6,7−テトラクロロ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,7−トリクロロ−6−メチルメルカプト安息香酸イミド、3−イミノ−2−メチル−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン等の物質が挙げられるが、本発明に係るイミノ化合物は、これらに限定されるものではなく、又、必要に応じて単独もしくは2種以上混合して使用することができる。
本発明に係る感熱記録層には、以上の主要成分に加えて、公知のバインダー、熱溶融化合物、保存性改良剤、界面活性剤等を添加してもよく、特に限定されないが、感熱発色特性、地肌白色度に与える影響がより少ないものが特に好ましい。
感熱記録層のバインダーとしては、通常の塗工で用いられる水溶性高分子化合物、又は水分散性樹脂を用いることができる。その具体例として、中間層に用いられるバインダーの具体例として記述した接着剤が挙げられ、単独、もしくは2種以上混合して用いることができる。
熱溶融化合物は、十分な発色感度を得るための増感剤として用いられ、例えば、ステアリン酸アミド、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、p−トルエンスルホンアミド、N−ステアリル尿素、ジフェニルスルホン、ベンジル−2−ナフチルエーテル、m−ターフェニル、4−ベンジルビフェニル、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、2,2′−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、α、α′−ジフェノキシキシレン、ビス(4−メトキシフェニル)エーテル、アジピン酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス(4−クロロベンジル)エステル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、ベンジルパラベン、ベンゼンスルホン酸フェニルエステル、4,4′−ジアリルオキシジフェニルスルホン、4−アセチルアセトフェノン、アセト酢酸アニリド類、脂肪酸アニリド類、サリチルアニリド等公知の熱溶融化合物が挙げられる。これらの化合物は単独もしくは2種以上併用して使用することもできる。
保存性改良剤は、発色画像部の保存性を高めるために用いられ、例えば、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−エチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−(2,2−プロピリデン)ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メトキシ−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(5−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(2−クロロ−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(2−メトキシ−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(2−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、1−〔α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α′,α′−ビス(4″−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4′−チオビス(3−メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラブロモジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノール化合物、N,N′−ビス(2−ナフチル)−1,4−フェニレンジアミン、2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ソーダ、4−{{4−{4−{4−[〔4−(1−メチルエトキシ)フェニル〕スルホニル]フェノキシ}ブトキシ}フェニル}スルホニル}フェノール、ジフェニルスルホン架橋型化合物、フェノールノボラック型エポキシ樹脂等を添加することができる。
本発明において、上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、各種顔料を使用することができる。例えば、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、非晶質シリカ、非晶質珪酸カルシウム、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト等の白色無機顔料等公知の顔料が挙げられる。
又、耐スティッキング性向上のために使用されているステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、カスターワックス等のワックス類を、耐水性を持たせるために各種の硬膜剤、架橋剤を、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の分散剤、界面活性剤、蛍光染料、着色染料、ブルーイング剤等を含有させることができる。
その他、耐光性を向上させるために酸化防止剤、紫外線吸収剤を含有させることができる。酸化防止剤の例としては、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、及びスルフィド系酸化防止剤等が挙げられるが特に限定はされない。又、紫外線吸収剤の例としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の有機化合物、及び酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の無機物が挙げられるが特に限定はされない。
感熱記録層の塗工量は、通常染料前駆体の塗工量で0.15〜1.5g/m2の範囲が十分な熱応答性を得るために適当である。感熱発色時の印字濃度が低くなることがあり、15.0g/m2より多いと感熱記録層が有する各種性能の向上は飽和に達し、感熱記録層の塗工時の生産効率が低下することがある。
本発明の感熱記録材料が有する支持体としては、透明、半透明、及び不透明のいずれであってもよく、紙、各種不織布、織布、合成樹脂フィルム、合成樹脂ラミネート紙、合成紙、金属箔、セラミック紙、ガラス板等、あるいはこれらを組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に用いることができる。
本発明において、感熱記録層が設けられている面と反対側の面には、カール防止や帯電防止等を目的としてバックコート層を設けても良く、更に粘着加工等を行ってもよい。又、感熱記録層が設けられている面、又は反対側の面には、電気的、磁気的、又は光学的に情報が記録可能な材料を含む層やインクジェット記録層等を設けても良い。又、レーザー光による印字を行うために、感熱記録材料中の任意の層及び支持体に光熱変換材料を含有させることもできる。
本発明における各層の形成方式については、特に限定されることなく、周知の技術を用いて形成することができ、例えば、エアーナイフコーター、各種ブレードコーター、各種バーコーター、各種カーテンコーター、各種重層同時塗布コーター等の塗布装置や、平版、凸版、凹版、フレキソ、グラビア、スクリーン等の各種印刷方式を用いることができる。更に、表面平滑性を改良するために、マシンカレンダー、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、ブラッシング等の装置を利用することができる等、感熱記録材料製造に於ける種々の公知技術を用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。尚、実施例において、%及び部は全て質量基準である。又、塗工量は絶乾塗工量である。
実施例1
(1)中間層塗布支持体の作製
熱膨張性樹脂粒子のエクスパンセル053−40DU(AkzoNovel社製、熱膨張前の平均粒子径10〜16μm、膨張開始温度96〜103℃、膨張率約50倍)100部を、10%ポリビニルアルコール水溶液200部に分散させた後、密度0.8g/cm3、坪量120g/m2の上質紙に固形分塗工量として10g/m2になるように塗布し、その後紙面温度80℃以下を保って乾燥した。更にその後直径500mm、3段型2ニップ式の熱カレンダーにて線圧500N/cm、処理温度150℃、処理速度40m/minにて、塗工面側と熱ロールとの接触時間が約1秒となるように加熱成型処理して中間層塗布支持体を得た。
(1)中間層塗布支持体の作製
熱膨張性樹脂粒子のエクスパンセル053−40DU(AkzoNovel社製、熱膨張前の平均粒子径10〜16μm、膨張開始温度96〜103℃、膨張率約50倍)100部を、10%ポリビニルアルコール水溶液200部に分散させた後、密度0.8g/cm3、坪量120g/m2の上質紙に固形分塗工量として10g/m2になるように塗布し、その後紙面温度80℃以下を保って乾燥した。更にその後直径500mm、3段型2ニップ式の熱カレンダーにて線圧500N/cm、処理温度150℃、処理速度40m/minにて、塗工面側と熱ロールとの接触時間が約1秒となるように加熱成型処理して中間層塗布支持体を得た。
(2)感熱記録層用塗液の作製
<分散液A>
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕し、分散液Aを調製した。
<分散液A>
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕し、分散液Aを調製した。
<分散液B>
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し、分散液Bを調製した。
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し、分散液Bを調製した。
<分散液C>
ベンジル−2−ナフチルエーテル30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕し、分散液Cを調製した。
ベンジル−2−ナフチルエーテル30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕し、分散液Cを調製した。
上記の分散液を使用して、下記に示す配合で混合し、充分撹拌して感熱記録層用塗液を作製した。
分散液A 100部
分散液B 100部
分散液C 100部
10%ポリビニルアルコール水溶液 150部
30%軽質炭酸カルシウム水分散液 30部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部
水 30部
分散液A 100部
分散液B 100部
分散液C 100部
10%ポリビニルアルコール水溶液 150部
30%軽質炭酸カルシウム水分散液 30部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部
水 30部
(3)保護層用塗液の作製
下記に示す配合で混合し、充分撹拌して保護層用塗液を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 25部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 350部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 35部
水 365部
下記に示す配合で混合し、充分撹拌して保護層用塗液を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 25部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 350部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 35部
水 365部
(4)感熱記録材料の作製
(1)において得られた中間層塗布支持体上に(2)感熱記録層用塗液の塗工量が、染料前駆体の塗工量で0.5g/m2となるように塗工した後、カレンダー処理を行い、続いて、(3)保護層用塗液の塗工量が、3.0g/m2となるように塗工した後、カレンダー処理を行い、感熱記録材料を作製した。
(1)において得られた中間層塗布支持体上に(2)感熱記録層用塗液の塗工量が、染料前駆体の塗工量で0.5g/m2となるように塗工した後、カレンダー処理を行い、続いて、(3)保護層用塗液の塗工量が、3.0g/m2となるように塗工した後、カレンダー処理を行い、感熱記録材料を作製した。
実施例2
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 50部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 300部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 30部
水 395部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 50部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 300部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 30部
水 395部
実施例3
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 100部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 200部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 20部
水 455部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 100部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 200部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 20部
水 455部
実施例4
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 150部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 100部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 10部
水 515部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 150部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 100部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 10部
水 515部
実施例5
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 100部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール水溶液 200部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 20部
水 455部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 100部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール水溶液 200部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 20部
水 455部
実施例6
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 100部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%カルボキシル基変性ポリビニルアルコール水溶液 200部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
25%ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂水溶液 16部
水 459部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 100部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%カルボキシル基変性ポリビニルアルコール水溶液 200部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
25%ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂水溶液 16部
水 459部
比較例1
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 100部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%無変性ポリビニルアルコール水溶液 200部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 20部
水 455部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 100部
(三井化学(株)製、BM−1000)
10%無変性ポリビニルアルコール水溶液 200部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 20部
水 455部
比較例2
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 200部
(三井化学(株)製、BM−1000)
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 20部
水 555部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コアシェル型アクリルエマルション 200部
(三井化学(株)製、BM−1000)
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 20部
水 555部
比較例3
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 400部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 40部
水 335部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
10%ジアセトン基変性ポリビニルアルコール水溶液 400部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 40部
水 335部
比較例4
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
10%アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール水溶液 400部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 40部
水 335部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
10%アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール水溶液 400部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 40部
水 335部
比較例5
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
10%カルボキシル基変性ポリビニルアルコール水溶液 400部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
25%ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂水溶液 32部
水 343部
実施例1の保護層用塗液の作製において、配合を以下の通り変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
10%カルボキシル基変性ポリビニルアルコール水溶液 400部
40%水酸化アルミニウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
25%ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂水溶液 32部
水 343部
作製した感熱記録材料を以下の評価に供した。評価結果を表1に示す。
評価1 [鞴形状確認]
作製した各感熱記録材料を、イオンミリングにて断面処理し、日立製走査電子顕微鏡S−2300にて1500倍の倍率で観察し、鞴形状の有無の確認を行った。又、鞴形状を有する場合は樹脂の床面から天面の長さの平均値に対する襞の深さの平均値を算出した。
作製した各感熱記録材料を、イオンミリングにて断面処理し、日立製走査電子顕微鏡S−2300にて1500倍の倍率で観察し、鞴形状の有無の確認を行った。又、鞴形状を有する場合は樹脂の床面から天面の長さの平均値に対する襞の深さの平均値を算出した。
評価2 [PPS平滑性]
作製した各感熱記録材料の発色面を米国TESTING MACHINES INC社製パーカプリントサーフ平滑度計にて測定した。
作製した各感熱記録材料の発色面を米国TESTING MACHINES INC社製パーカプリントサーフ平滑度計にて測定した。
評価3 [中間調画像のドット再現性]
作製した各感熱記録材料を、大倉エンジニアリング(株)製印字テスト機TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、印可電圧21ボルト、印加パルス幅0.2msec、0.4msec、及び0.6msecの各条件で印字した文字の画質を目視にて評価した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:印字欠けがほとんど存在しない。
○:わずかに印字欠けが見られるものの実使用上問題ない。
△:印字欠けが存在し、記録濃度にバラつきが見られる。
×:印字欠けが多数存在し判読不能である。
作製した各感熱記録材料を、大倉エンジニアリング(株)製印字テスト機TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、印可電圧21ボルト、印加パルス幅0.2msec、0.4msec、及び0.6msecの各条件で印字した文字の画質を目視にて評価した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:印字欠けがほとんど存在しない。
○:わずかに印字欠けが見られるものの実使用上問題ない。
△:印字欠けが存在し、記録濃度にバラつきが見られる。
×:印字欠けが多数存在し判読不能である。
評価4 [熱応答性]
作製した各感熱記録材料を、大倉エンジニアリング(株)製印字テスト機TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、印可電圧21ボルト、印加パルス幅0.6msec及び1.0msecの各条件でベタ画像を印字した。印字画像をグレタグマクベスRD−19型反射濃度計にて測定した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:印字濃度が1.2以上
○:印字濃度が1.0以上1.2未満
△:印字濃度が0.5以上1.0未満
×:印字濃度が0.5未満
作製した各感熱記録材料を、大倉エンジニアリング(株)製印字テスト機TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、印可電圧21ボルト、印加パルス幅0.6msec及び1.0msecの各条件でベタ画像を印字した。印字画像をグレタグマクベスRD−19型反射濃度計にて測定した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:印字濃度が1.2以上
○:印字濃度が1.0以上1.2未満
△:印字濃度が0.5以上1.0未満
×:印字濃度が0.5未満
評価5 [発色濃度の均一性]
作製した各感熱記録材料を、大倉エンジニアリング(株)製印字テスト機TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、印可電圧21ボルト、印加パルス幅1.6msecの条件で、飽和濃度域に達するようにベタ画像を印字した。このときのベタ画像の濃淡ムラを目視で確認した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:濃淡ムラがほとんど認められない。
○:濃淡ムラが少し認められるが、実用上問題が無い。
△:濃淡ムラが認められる。
×:顕著な濃淡ムラが発生する。
作製した各感熱記録材料を、大倉エンジニアリング(株)製印字テスト機TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、印可電圧21ボルト、印加パルス幅1.6msecの条件で、飽和濃度域に達するようにベタ画像を印字した。このときのベタ画像の濃淡ムラを目視で確認した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:濃淡ムラがほとんど認められない。
○:濃淡ムラが少し認められるが、実用上問題が無い。
△:濃淡ムラが認められる。
×:顕著な濃淡ムラが発生する。
評価6 [耐スティッキング性]
作製した感熱記録材料を、キヤノン電子(株)製ハンディターミナルプリンタ(装置名PREA CT−1)にて、20℃、65%RHの常温下でテスト印字を行い、そのときのスティッキング音及び白い横筋状の印字ヌケを評価した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:スティッキング音及び印字ヌケがほとんど認められない。
○:スティッキング音の発生及び印字ヌケが少し認められるが、実用上問題が無い。
△:スティッキング音の発生及び印字ヌケが認められる
×:スティッキング音及び印字ヌケともに激しく発生する。
作製した感熱記録材料を、キヤノン電子(株)製ハンディターミナルプリンタ(装置名PREA CT−1)にて、20℃、65%RHの常温下でテスト印字を行い、そのときのスティッキング音及び白い横筋状の印字ヌケを評価した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:スティッキング音及び印字ヌケがほとんど認められない。
○:スティッキング音の発生及び印字ヌケが少し認められるが、実用上問題が無い。
△:スティッキング音の発生及び印字ヌケが認められる
×:スティッキング音及び印字ヌケともに激しく発生する。
評価7 [耐薬品性]
作製した感熱記録材料の感熱記録面を、10%エタノール水溶液を浸漬させた綿棒で塗布し、そのときの発色カブリを評価した。
◎:発色カブリがほとんど認められない。
○:発色カブリが少し認められるが、実用上問題が無い。
△:塗布後、次第に発色カブリが発生する。
×:塗布直後から発色カブリが激しく発生する。
作製した感熱記録材料の感熱記録面を、10%エタノール水溶液を浸漬させた綿棒で塗布し、そのときの発色カブリを評価した。
◎:発色カブリがほとんど認められない。
○:発色カブリが少し認められるが、実用上問題が無い。
△:塗布後、次第に発色カブリが発生する。
×:塗布直後から発色カブリが激しく発生する。
表1の結果から明らかなように、実施例1〜6は、中間調画像のドット再現性、熱応答性、発色濃度の均一性、耐スティッキング性、耐薬品性のいずれの評価項目にも優れ、これに対して、比較例1〜5は、中間調画像のドット再現性、熱応答性、発色濃度の均一性、耐スティッキング性、耐薬品性の全てを同時に満足させることはできなかった。
Claims (1)
- 支持体上に中間層、熱により発色する感熱記録層、保護層を順次積層した感熱記録材料において、該中間層に中空樹脂を含有し、且つ該保護層にアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタアクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する水分散性樹脂、及びジアセトン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも一種以上の水溶性樹脂を含有することを特徴とする感熱記録材料。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011019598A JP2012158108A (ja) | 2011-02-01 | 2011-02-01 | 感熱記録材料 |
PCT/JP2011/057626 WO2011122552A1 (ja) | 2010-03-30 | 2011-03-28 | 感熱記録材料およびその製造方法 |
US13/635,782 US8623785B2 (en) | 2010-03-30 | 2011-03-28 | Thermal recording material and method for producing the same |
EP11762776.0A EP2554392B1 (en) | 2010-03-30 | 2011-03-28 | Heat-sensitive recording material and method for manufacturing the same |
CN201180026477.1A CN102917883B (zh) | 2010-03-30 | 2011-03-28 | 热敏记录材料的制造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011019598A JP2012158108A (ja) | 2011-02-01 | 2011-02-01 | 感熱記録材料 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011019598A Pending JP2012158108A (ja) | 2010-03-30 | 2011-02-01 | 感熱記録材料 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012158108A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016107608A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 日本合成化学工業株式会社 | 保護層用塗工液、保護層及び感熱記録媒体 |
JP2016124126A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 日本合成化学工業株式会社 | 保護層用塗工液、および感熱記録媒体 |
CN116622265A (zh) * | 2022-02-18 | 2023-08-22 | 精工爱普生株式会社 | 处理液组合物、喷墨油墨组合物与处理液组合物的组及处理方法 |
-
2011
- 2011-02-01 JP JP2011019598A patent/JP2012158108A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016107608A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 日本合成化学工業株式会社 | 保護層用塗工液、保護層及び感熱記録媒体 |
JP2016124126A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 日本合成化学工業株式会社 | 保護層用塗工液、および感熱記録媒体 |
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