[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2012025327A - 画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法 - Google Patents

画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012025327A
JP2012025327A JP2010168007A JP2010168007A JP2012025327A JP 2012025327 A JP2012025327 A JP 2012025327A JP 2010168007 A JP2010168007 A JP 2010168007A JP 2010168007 A JP2010168007 A JP 2010168007A JP 2012025327 A JP2012025327 A JP 2012025327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
image
peripheral
display system
image display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010168007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5622986B2 (ja
Inventor
Akinari Motohiro
彬翔 元廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2010168007A priority Critical patent/JP5622986B2/ja
Publication of JP2012025327A publication Critical patent/JP2012025327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5622986B2 publication Critical patent/JP5622986B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)

Abstract

【課題】限られた画面内において、複数の周辺領域の様子を比較的大きくユーザに示すことができる技術を提供する。
【解決手段】画像表示システムでは、車両の周辺領域のうちのユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域が注目領域として領域選択部によって選択される。そして、注目領域として選択された複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像が、順次に切り替えてディスプレイの画面D1内の同一の表示領域PAに表示される。このため、これらの複数の車両周辺画像をディスプレイの画面内に同時に並べて表示する必要は無いため、表示する各車両周辺画像のサイズを比較的大きくすることができる。その結果、限られたディスプレイの画面内において、各周辺領域の様子を比較的大きくユーザに示すことができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両において画像を表示する技術に関する。
従来より、自動車などの車両に搭載され、車載カメラで車両の周辺を撮影して得られた画像を車室内のディスプレイに表示する画像表示システムが知られている。この画像表示システムを利用することにより、ユーザ(代表的にはドライバ)は車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに把握することができる。
例えば、運転席の逆側となるフロントフェンダの外側領域は運転席から死角となりやすく、車体と障害物との間のクリアランスをユーザが把握しにくい。これに対して、画像表示システムを利用すれば、車載カメラの撮影によりフロントフェンダの外側領域を示す画像が取得され、その画像が車室内のディスプレイに表示される。これにより、車両の幅寄せを行う場合などにおいて、運転席の逆側の車体と障害物との間のクリアランスをユーザが容易に確認できることとなる。
また、車両の異なる位置に配置された複数の車載カメラで得られる複数の撮影画像を利用して、車両の周辺の一部の周辺領域を拡大して表示可能な画像表示システムも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような画像表示システムを利用すれば、注目すべき車両の周辺領域をユーザが詳細に確認することができる。
特開2009−93485号公報
ところで、上記特許文献1の技術では、拡大して表示可能な周辺領域は同時期に一つのみである。しかしながら、実際の車両の走行中においては、同時期に複数の周辺領域の状況をユーザが確認すべき場面が生じる。例えば、車両の前方の周辺領域と後方の周辺領域との双方に障害物が存在するような場合である。
これに対応するため、例えば、ユーザが確認すべき複数の周辺領域をそれぞれ示す複数の画像を表示装置の画面内に並べて同時に表示することが考えられる。しかしこの場合は、複数の画像それぞれの表示サイズが小さくなり、ユーザが周辺領域の様子を詳細に確認しにくくなる可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、限られた画面内において、複数の周辺領域の様子を比較的大きくユーザに示すことができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、車両に搭載される画像表示システムであって、前記車両に配置されたカメラで得られる撮影画像から、前記車両の周辺の一部の周辺領域を示す車両周辺画像を生成する生成手段と、前記車両のユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域を選択する選択手段と、前記複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像を、順次に切り替えて画面内の同一の表示領域に表示する表示手段と、を備えている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の画像表示システムにおいて、前記表示手段は、前記複数の車両周辺画像を繰り返し表示する。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の画像表示システムにおいて、前記生成手段は、複数のカメラで得られる撮影画像から、任意の視点からみた前記周辺領域を示す前記車両周辺画像を生成可能である。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の画像表示システムにおいて、前記表示手段は、前記車両周辺画像を切り替える際に、切り替え前の前記車両周辺画像の視点の位置から切り替え後の前記車両周辺画像の視点の位置まで前記視点の位置が移動するアニメーション表現を行う。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の画像表示システムにおいて、前記視点の位置が移動する場合における前記視点の移動速度は、該視点の位置が移動の起点及び終点のいずれかに近いほど遅く、該視点の位置が移動の起点及び終点から離れるほど速い。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、前記複数の車両周辺画像は、画角が同一である。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、前記車両の周辺に存在する物体を検出した検出結果を取得する取得手段、をさらに備え、前記選択手段は、前記検出結果が示す前記物体の位置に基づいて前記複数の周辺領域を選択する。
また、請求項8の発明は、請求項7に記載の画像表示システムにおいて、前記検出結果は、前記車両からの前記物体の距離を含み、前記複数の周辺領域それぞれの前記複数の車両周辺画像の表示における優先度を、前記物体の距離に基づいて設定する設定手段と、を備えている。
また、請求項9の発明は、請求項8に記載の画像表示システムにおいて、前記設定手段は、前記周辺領域に存在する物体の距離が近いほど、該周辺領域の優先度を高くする。
また、請求項10の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、前記車両の周辺に存在する物体の種類を判別する判別手段と、前記複数の周辺領域それぞれの前記複数の車両周辺画像の表示における優先度を、前記物体の種類に基づいて設定する設定手段と、をさらに備え。
また、請求項11の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、前記車両の複数の走行状態それぞれに適した複数の表示モードを切り替える切替手段、を備え、前記選択手段は、現時点の前記表示モードに応じて前記複数の周辺領域を選択する。
また、請求項12の発明は、車両に搭載される表示装置に表示させる画像を生成する画像処理装置であって、前記車両に配置されたカメラで得られる撮影画像から、前記車両の周辺の一部の周辺領域を示す車両周辺画像を生成する生成手段と、前記車両のユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域を選択する選択手段と、前記複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像を前記表示装置に出力して、順次に切り替えて前記表示装置の画面内の同一の表示領域に表示させる出力手段と、を備えている。
また、請求項13の発明は、車両において画像を表示する画像表示方法であって、前記車両に配置されたカメラで得られる撮影画像から、前記車両の周辺の一部の周辺領域を示す車両周辺画像を生成する工程と、前記車両のユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域を選択する工程と、前記複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像を、順次に切り替えて画面内の同一の表示領域に表示する工程と、を備えている。
請求項1ないし13の発明によれば、ユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像が、順次に切り替えて画面内の同一の表示領域に表示される。これにより、限られた画面内において、複数の周辺領域の様子を比較的大きくユーザに示すことができる。
また、特に請求項2の発明によれば、複数の周辺領域の様子の変化をユーザが把握することができる。
また、特に請求項3の発明によれば、把握しやすい視点からみた周辺領域をユーザに示すことができる。
また、特に請求項4の発明によれば、切り替え前の車両周辺画像の視点の位置から切り替え後の車両周辺画像の視点の位置まで視点の位置が移動するアニメーション表現を行うため、切り替え後の車両周辺画像がいずれの周辺領域を示しているかをユーザが直感的に把握できる。
また、特に請求項5の発明によれば、視点の移動の起点及び終点の位置をユーザが把握しやすくなり、ユーザに示すべき周辺領域にユーザの注意を向けさせることができる。
また、特に請求項6の発明によれば、同一の表示領域に表示される複数の車両周辺画像の画角が同一であるため、切り替え後の車両周辺画像が示す周辺領域の広さをユーザが直感的に把握できる。
また、特に請求項7の発明によれば、車両の周辺に存在する物体の位置に基づいて周辺領域を選択するため、ユーザが注意すべき物体の様子をユーザに示すことができる。
また、特に請求項8の発明によれば、物体の距離に基づいて優先度を設定するため、ユーザが注意すべき物体を示す車両周辺画像を優先的に表示することができる。
また、特に請求項9の発明によれば、ユーザが注意すべき車両に近い物体を示す車両周辺画像を優先的に表示することができる。
また、特に請求項10の発明によれば、ユーザが注意すべき種類の物体を示す車両周辺画像を優先的に表示することができる。
また、特に請求項11の発明によれば、複数の走行状態それぞれに適した周辺領域をユーザに示すことができる。
図1は、第1の実施の形態の画像表示システムの構成を示す図である。 図2は、車載カメラが車両に配置される位置を示す図である。 図3は、ソナーシステムの構成を主に示す図である。 図4は、クリアランスソナーが車両に配置される位置を示す図である。 図5は、合成画像を生成する手法を説明するための図である。 図6は、全体俯瞰画像を表示するディスプレイの画面を示す図である。 図7は、後方駐車を行う場合における車両の動きの一例を示す図である。 図8は、縦列駐車を行う場合における車両の動きの一例を示す図である。 図9は、2つの車両周辺画像を表示するディスプレイの画面を示す図である。 図10は、3つの車両周辺画像を表示するディスプレイの画面を示す図である。 図11は、第1の実施の形態の周辺表示モードにおける動作の流れを示す図である。 図12は、注目領域表示処理の詳細な流れを示す図である。 図13は、縦列駐車を行う場合における車両の一状態を示す図である。 図14は、車両周辺画像を切り替える際に表示される画像を示す図である。 図15は、速度係数の変化を示す図である。 図16は、第2の実施の形態の画像表示システムの構成を示す図である。 図17は、車両の周辺に2つの物体が存在した状態を示す図である。 図18は、第2の実施の形態の優先度を設定する処理の流れを示す図である。 図19は、第3の実施の形態の画像表示システムの構成を示す図である。 図20は、画像表示システムの表示モードの遷移を示す図である。 図21は、第3の実施の形態の周辺表示モードにおける動作の流れを示す図である。 図22は、後方駐車モードにおいて選択される周辺領域を示す図である。 図23は、縦列駐車モードにおいて選択される周辺領域を示す図である。 図24は、すれ違いモードにおいて選択される周辺領域を示す図である。 図25は、すれ違いモードにおけるディスプレイの画面を示す図である。 図26は、全体俯瞰画像と車両周辺画像とを同時表示した場合の例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1−1.システム構成>
図1は、第1の実施の形態の画像表示システム120の構成を示すブロック図である。この画像表示システム120は、車両(本実施の形態では、自動車)に搭載されるものであり、車両の周辺を撮影して画像を生成して車室内に表示する機能を有している。画像表示システム120のユーザ(代表的にはドライバ)は、この画像表示システム120を利用することにより、当該車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに把握できるようになっている。
図1に示すように、画像表示システム120は、車両の周辺の様子を示す画像を生成する画像処理装置100と、車両に乗車するユーザに対して各種情報を表示するナビゲーション装置20とを主に備えている。画像処理装置100で生成された画像は、ナビゲーション装置20において表示される。
ナビゲーション装置20は、ユーザに対しナビゲーション案内を行うものであり、タッチパネル機能を備えた液晶などのディスプレイ21と、ユーザが操作を行うハードスイッチなどで構成される操作部22と、装置全体を制御する制御部23とを備えている。ディスプレイ21の画面がユーザから視認可能なように、ナビゲーション装置20は車両のインストルメントパネルなどに設置される。ユーザの各種の指示は、操作部22とタッチパネルとしてのディスプレイ21とによって受け付けられる。制御部23は、CPU、RAM及びROMなどを備えたコンピュータで構成され、所定のプログラムに従ってCPUが演算処理を行うことでナビゲーション機能を含む各種の機能が実現される。
ナビゲーション装置20は、画像処理装置100と通信可能に接続され、画像処理装置100との間で各種の制御信号の送受信や、画像処理装置100で生成された画像の受信が可能となっている。ディスプレイ21には、制御部23の制御により、通常はナビゲーション装置20単体の機能に基づく画像が表示されるが、動作モードを変更することで画像処理装置100で生成された車両の周辺の様子を示す画像が表示される。これにより、ナビゲーション装置20は、画像処理装置100で生成された画像を受信して表示する表示装置としても機能する。
画像処理装置100は、その本体部10が画像を生成する機能を有するECU(Electronic Control Unit)として構成され、車両の所定の位置に配置される。画像処理装置100は、車両の周辺を撮影する撮影部5を備えており、この撮影部5で車両の周辺を撮影して得られる撮影画像に基づいて仮想視点からみた合成画像を生成する画像生成装置として機能する。
撮影部5は、本体部10に電気的に接続され、本体部10からの信号に基づいて動作する。撮影部5は、車載カメラであるフロントカメラ51、バックカメラ52、及び、サイドカメラ53を備えている。各車載カメラ51〜53は、レンズと撮像素子とを備えており電子的に画像を取得する。
これらの複数の車載カメラ51〜53は、車両の異なる位置にそれぞれ配置される。図2は、車載カメラ51〜53が車両9に配置される位置を示す図である。
図2に示すように、フロントカメラ51は、車両9の前端にあるナンバープレート取付位置の近傍に設けられ、その光軸51aは車両9の直進方向に向けられている。バックカメラ52は、車両9の後端にあるナンバープレート取付位置の近傍に設けられ、その光軸52aは車両9の直進方向の逆方向に向けられている。これらフロントカメラ51やバックカメラ52の取り付け位置は、左右略中央であることが望ましいが、左右中央から左右方向に多少ずれた位置であってもよい。また、サイドカメラ53は左右のドアミラー93にそれぞれ設けられ、その光軸53aは車両9の左右方向(直進方向に直交する方向)に沿って車両9の外側に向けられている。
これらの車載カメラ51〜53のレンズとしては魚眼レンズなどが採用されており、車載カメラ51〜53は180度以上の画角θを有している。このため、4つの車載カメラ51〜53を利用することで、車両9の全周囲の撮影が可能となっている。
図1に戻り、画像処理装置100の本体部10は、装置全体を制御する制御部1と、撮影部5で取得された撮影画像を処理して表示用の画像を生成する画像生成部3と、ナビゲーション装置20との間で通信を行うナビ通信部42とを主に備えている。
ナビゲーション装置20の操作部22やディスプレイ21によって受け付けられたユーザからの各種の指示は、制御信号としてナビ通信部42によって受け付けられて制御部1に入力される。これにより、画像処理装置100は、ナビゲーション装置20に対するユーザの操作に応答した動作が可能となっている。
画像生成部3は、各種の画像処理が可能なハードウェア回路として構成されており、撮影画像調整部31、及び、合成画像生成部32を主な機能として備えている。
撮影画像調整部31は、撮影部5で取得された撮影画像を対象とした調整を行うものである。具体的には、撮影画像調整部31は、撮影画像に対して明るさ補正などの画像処理を行う。
合成画像生成部32は、撮影部5の複数の車載カメラ51〜53で取得されて撮影画像調整部31によって調整された複数の撮影画像に基づいて、車両の周辺の任意の仮想視点からみた車両の周辺の様子を示す合成画像を生成する。合成画像生成部32が合成画像を生成する手法については後述する。
合成画像生成部32により生成された合成画像は、ナビ通信部42によってナビゲーション装置20に出力される。これにより、車両の周辺の少なくとも一部の領域を示す合成画像がナビゲーション装置20のディスプレイ21に表示されることになる。
制御部1は、CPU、RAM及びROMなどを備えたコンピュータとして構成され、所定のプログラムに従ってCPUが演算処理を行うことで各種の制御機能が実現される。図中に示す、画像制御部11、表示制御部12、領域選択部13及び優先度設定部14は、このようにして実現される制御部1の機能のうちの一部を示している。
画像制御部11は、画像生成部3によって実行される画像処理に係る制御を行う。例えば、画像制御部11は、合成画像生成部32が生成する合成画像の生成に必要な各種パラメータなどを指示する。
表示制御部12は、ナビゲーション装置20のディスプレイ21に表示する表示内容に係る制御を行う。また、領域選択部13は、車両の周辺に設定される複数の周辺領域のうちから、ユーザに示すべき周辺領域を選択する。また、優先度設定部14は、ユーザに示すべき周辺領域が複数ある場合に、それらの優先度を設定する。これら表示制御部12、領域選択部13及び優先度設定部14の具体的な処理内容については後述する。
また、画像処理装置100の本体部10は、不揮発性メモリ40、カード読取部44、及び、信号入力部41をさらに備えており、これらは制御部1に接続されている。
不揮発性メモリ40は、電源オフ時においても記憶内容を維持可能なフラッシュメモリなどで構成されている。不揮発性メモリ40には、視点データ4aが記憶されている。視点データ4aは、合成画像の仮想視点を定める際に利用される。
カード読取部44は、可搬性の記録媒体であるメモリカードMCの読み取りを行う。カード読取部44は、メモリカードMCの着脱が可能なカードスロットを備えており、そのカードスロットに装着されたメモリカードMCに記録されたデータを読み取る。カード読取部44で読み取られたデータは、制御部1に入力される。
メモリカードMCは、種々のデータを記憶可能なフラッシュメモリなどで構成されており、画像処理装置100はメモリカードMCに記憶された種々のデータを利用できる。例えば、メモリカードMCにプログラムを記憶させ、これを読み出すことで、制御部1の機能を実現するプログラム(ファームウェア)を更新することが可能である。
また、信号入力部41は、車両に設けられた各種装置からの信号を入力する。この信号入力部41を介して、画像表示システム120の外部からの信号が制御部1に入力される。本実施の形態では、車両の周辺に存在する物体を検出するソナーシステム7からの信号が信号入力部41を介して制御部1に入力される。
<1−2.ソナーシステム>
図3は、このソナーシステム7の構成を主に示す図である。図に示すように、ソナーシステム7は、システム全体を統括するソナー制御部70と、複数のクリアランスソナー72と、車室内に警告音を発するブザー71とを備えている。
クリアランスソナー72は、超音波を発射し、その超音波が物体で反射した反射波を受信することで、車両の周辺に存在する物体を検出する。また、クリアランスソナー72は、超音波を発射してから戻ってくるまでの時間に基づいて物体の距離を検出可能である。各クリアランスソナー72の検出結果は、ソナー制御部70に入力され、物体までの距離に応じてブザー71から警告音が出力される。これにより、ユーザは車両の周辺に物体が存在することを把握できる。
図4は、複数のクリアランスソナー72が車両9に配置される位置を示す図である。複数のクリアランスソナー72は、車両9の前方の左右端部、及び、車両9の後方の左右端部にそれぞれ設けられている。
各クリアランスソナー72は、車両9の周辺の一部の周辺領域A1〜A4に向けて超音波を発信する。具体的には、車両9の前方の左端部に設けられるクリアランスソナー72は、車両9の前方左側に設定される周辺領域(以下、「前方左側領域」という。)A1に向けて超音波を発信する。また、車両9の前方の右端部に設けられるクリアランスソナー72は、車両9の前方右側に設定される周辺領域(以下、「前方右側領域」という。)A2に向けて超音波を発信する。また、車両9の後方の左端部に設けられるクリアランスソナー72は、車両9の後方左側に設定される周辺領域(以下、「後方左側領域」という。)A3に向けて超音波を発信する。さらに、車両9の後方の右端部に設けられるクリアランスソナー72は、車両9の後方右側に設定される周辺領域(以下、「後方右側領域」という。)A4に向けて超音波を発信する。
これら4つの周辺領域A1〜A4は、車両9に対して相対的に固定されて予め設定される。このようなクリアランスソナー72の配置により、ソナーシステム7では、4つの周辺領域A1〜A4に存在する物体の検出が可能となっている。ソナーシステム7は、物体を検出したクリアランスソナー72の位置に基づいて、検出した物体の位置が4つの周辺領域A1〜A4のいずれであるかを把握可能である。さらに、ソナーシステム7は、検出した物体の距離を把握することが可能である。
このような物体の位置及び物体の距離を含むソナーシステム7の検出結果は、図3に示すように、ソナー制御部70から、画像処理装置100の制御部1に信号入力部41を介して入力される。そして、このソナーシステム7の検出結果は、制御部1の領域選択部13に利用されることになる。
<1−3.画像合成処理>
次に、画像生成部3の合成画像生成部32が、撮影部5で得られた複数の撮影画像に基づいて車両9の周辺を任意の仮想視点からみた様子を示す合成画像を生成する手法について説明する。図5は、合成画像を生成する手法を説明するための図である。
撮影部5のフロントカメラ51、バックカメラ52及びサイドカメラ53で同時に撮影が行われると、車両9の前方、後方、左側方、及び、右側方をそれぞれ示す4つの撮影画像P1〜P4が取得される。すなわち、撮影部5で取得される4つの撮影画像P1〜P4には、撮影時点の車両9の全周囲を示す情報が含まれていることになる。
次に、4つの撮影画像P1〜P4の各画素が、仮想的な三次元空間における立体曲面SPに投影される。立体曲面SPは、例えば略半球状(お椀形状)をしており、その中心部分(お椀の底部分)が車両9が存在する位置として定められている。撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の位置と、この立体曲面SPの各画素の位置とは予め対応関係が定められている。このため、立体曲面SPの各画素の値は、この対応関係と撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の値とに基づいて決定できる。
撮影画像P1〜P4の各画素の位置と立体曲面SPの各画素の位置との対応関係は、車両9における4つの車載カメラ51〜53の配置(相互間距離、地上高さ、光軸角度等)に依存する。この対応関係を示すテーブルデータは、不揮発性メモリ40に予め記憶されている。
また、不揮発性メモリ40に予め記憶された車体の形状やサイズを示すデータが利用され、車両9の三次元形状を示すポリゴンのモデルが仮想的に構成される。構成された車両9のモデルは、立体曲面SPが設定される三次元空間において、車両9の位置と定められた略半球状の中心部分に配置される。
さらに、立体曲面SPが存在する三次元空間に対して、制御部1により仮想視点VPが設定される。仮想視点VPは、視点位置と視野方向とで規定され、この三次元空間における車両9の周辺に相当する任意の視点位置に任意の視野方向に向けて設定される。
そして、設定された仮想視点VPに応じて、立体曲面SPにおける必要な領域が画像として切り出される。仮想視点VPと、立体曲面SPにおける必要な領域との関係は予め定められており、テーブルデータとして不揮発性メモリ40等に予め記憶されている。一方で、設定された仮想視点VPに応じてポリゴンのモデルに関してレンダリングがなされ、その結果となる二次元の車両の像が、切り出された画像に対して重畳される。これにより、車両9及びその車両9の周辺を任意の仮想視点VPからみた様子を示す合成画像が生成されることになる。
例えば、視点位置が車両9の位置の略中央の直上位置で、視野方向が略直下方向とした仮想視点VPaを設定した場合は、車両9の略直上から車両9を見下ろすように、車両9及び車両9の周辺の領域を示す合成画像CPaが生成される。また、図中に示すように、視点位置が車両9の位置の左後方で、視野方向が車両9における略前方とした仮想視点VPbを設定した場合は、車両9の左後方からその周辺全体を見渡すように、車両9及び車両9の周辺の領域を示す合成画像CPbが生成される。
なお、実際に合成画像を生成する場合においては、立体曲面SPの全ての画素の値を決定する必要はなく、設定された仮想視点VPに対応して必要となる領域の画素の値のみを撮影画像P1〜P4に基づいて決定することで、処理速度を向上できる。
画像表示システム120では、このような合成画像生成部32の機能を利用することで、車両9及び車両9の周辺全体を俯瞰して示す合成画像や、車両9の周辺の一部の周辺領域のみを示す合成画像などを生成し、ディスプレイ21に表示することができる。
<1−4.周辺表示モード>
画像表示システム120は、ナビモードと周辺表示モードとの2つの動作モードを有している。これらの動作モードは、操作部22を介したユーザの操作に基づいて制御部1の制御により切り替えられる。
ナビモードは、ナビゲーション装置20の機能により、ナビゲーション案内用の地図画像などをディスプレイ21に表示する動作モードである。一方、周辺表示モードは、画像処理装置100の機能を利用して、合成画像をディスプレイ21に表示する動作モードである。周辺表示モードにおいては、この合成画像の表示により、車両9の周辺の様子がほぼリアルタイムでユーザに示される。
周辺表示モードでは、通常は、図6に示すように、車両9及び車両9の周辺全体を俯瞰して示す合成画像(以下、「全体俯瞰画像」という。)BPがディスプレイ21に表示される。ただし、特定の条件下では、図4の4つの周辺領域A1〜A4のうちの一または複数が選択され、選択された周辺領域のみの様子を示す合成画像(以下、「車両周辺画像」という。)がディスプレイ21に表示される。
このような周辺領域を示す車両周辺画像の仮想視点の視点位置は当該周辺領域の中央の略直上に設定され、視野方向は略直下方向に向けられる。これにより、車両周辺画像では、上から見下ろすようにして周辺領域の様子が示される。各車両周辺画像においては、車両9の車体の一部が示される。このような各周辺領域A1〜A4に対応する仮想視点の視点位置は、不揮発性メモリ40に記憶された視点データ4aによって示される。
このように車両周辺画像としてユーザに示すべき周辺領域は、車両9の走行状態に応じて随時に変わることになる。また、車両9の走行状態によっては、ユーザに示すべき周辺領域が同時期に複数存在する場合もある。以下、後方駐車を行う場合、及び、縦列駐車を行う場合を例に、ユーザに示すべき周辺領域について説明する。なお以下、ユーザに示すべき周辺領域を「注目領域」という。
図7は、後方駐車を行う場合における車両9の動きの一例を示す図である。図7の例においては、車両9の状態は、第1状態ST11から、第2状態ST12を経て、最終的に第3状態ST13となる。
第1状態ST11においては、車両9の後方の左端部が他の車両99に近接している。このため、この場合は、後方左側領域A3が注目領域となる。
また、第2状態ST12においては、車両9の後方の左端部、及び、車両9の後方の右端部が他の車両99に近接している。このため、この場合は、後方左側領域A3、及び、後方右側領域A4が注目領域となる。
さらに、第3状態ST13においては、車両9の後方の左端部、及び、車両9の後方の右端部が他の車両99や駐車スペースの壁に近接している。このため、この場合も、後方左側領域A3、及び、後方右側領域A4が注目領域となる。
このように後方駐車を行う場合においては、車両9の状態に応じて注目領域が変わる。そして、第2状態ST12や第3状態ST13においては、同時期に注目領域が2つ存在することになる。
また、図8は、縦列駐車を行う場合における車両9の動きの一例を示す図である。図8の例においては、車両9の状態は、第1状態ST21から、第2状態ST22を経て、最終的に第3状態ST23となる。
第1状態ST21においては、車両9の後方の左端部が他の車両99に近接している。このため、この場合は、後方左側領域A3が注目領域となる。
また、第2状態ST22においては、車両9の前方の左端部、及び、車両9の後方の左端部が他の車両99や駐車スペースの壁に近接している。このため、この場合は、前方左側領域A1、及び、後方左側領域A3が注目領域となる。
さらに、第3状態ST23においては、車両9の前方の左端部、車両9の後方の左端部、及び、車両9の後方の右端部が他の車両99や駐車スペースの壁に近接している。このため、この場合は、前方左側領域A1、後方左側領域A3、及び、後方右側領域A4が注目領域となる。
このように縦列駐車を行う場合においても、車両9の状態に応じて注目領域が変わる。そして、第2状態ST22においては同時期に注目領域が2つ存在し、第3状態ST13においては同時期に注目領域が3つ存在することになる。
このような注目領域は、領域選択部13によって選択される。領域選択部13は、ソナーシステム7の検出結果が示す物体の位置に基づいて、物体(他の車両99や駐車スペースの壁を含む)が存在している周辺領域を注目領域として選択する。これにより、車両の走行状態に応じて適切な周辺領域が注目領域として選択されることになる。領域選択部13は、車両のユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域を注目領域として選択することが可能である。
そして、複数の周辺領域が注目領域として選択された場合は、表示制御部12の制御により、それらの複数の周辺領域のそれぞれを示す複数の車両周辺画像が順次にディスプレイ21に表示される。
図9は、図8に示す第2状態ST22において、ディスプレイ21に表示される画面の例を示す図である。第2状態ST22においては、前方左側領域A1、及び、後方左側領域A3の2つの周辺領域が、注目領域として領域選択部13に選択される。このため、ディスプレイ21の画面D1においては、前方左側領域A1を示す車両周辺画像BP1と、後方左側領域A3を示す車両周辺画像BP3とが交互に切り替えられつつ繰り返し表示される。この車両周辺画像BP1と車両周辺画像BP3とは、画面D1の同一の表示領域PAに表示されることになる。また、車両周辺画像BP1及び車両周辺画像BP3の画角は同一である。
また、図10は、図8に示す第3状態ST23において、ディスプレイ21に表示される画面の例を示す図である。第3状態ST23においては、前方左側領域A1、後方左側領域A3及び後方右側領域A4の3つの周辺領域が、注目領域として領域選択部13に選択される。このため、ディスプレイ21の画面D1においては、前方左側領域A1を示す車両周辺画像BP1と、後方左側領域A3を示す車両周辺画像BP3と、後方右側領域A4を示す車両周辺画像BP4とが順次に切り替えて繰り返し表示される。これら3つの車両周辺画像BP1,BP3,BP4は、画面D1の同一の表示領域PAに表示される。また、3つの車両周辺画像BP1,BP3,BP4の画角は同一である。
このように画像表示システム120では、注目領域として選択された複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像が、順次に切り替えてディスプレイ21の画面D1内の同一の表示領域PAに表示される。このため、これらの複数の車両周辺画像をディスプレイ21の画面内に同時に並べて表示する必要は無いため、表示する各車両周辺画像のサイズを比較的大きくすることができる。その結果、限られたディスプレイ21の画面内において、各周辺領域の様子を比較的大きくユーザに示すことができる。
また、ディスプレイ21においては、注目領域として選択された複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像が繰り返し表示されるため、各周辺領域の様子の変化をユーザが適切に把握することが可能である。
また、切り替えられる複数の車両周辺画像の画角は同一である。したがって、複数の車両周辺画像に被写体像として含まれる周辺領域の広さは同一となる。このため、複数の車両周辺画像を切り替えたとしても、車両周辺画像に示される周辺領域の広さは変わらないため、切り替え後の車両周辺画像が示す周辺領域の広さをユーザが直感的に把握することができる。
<1−5.動作の流れ>
次に、画像表示システム120の周辺表示モードにおける動作の流れを説明する。図11は、この周辺表示モードにおける動作の流れを示す図である。
まず、領域選択部13が、ソナーシステム7の検出結果に基づいて注目領域を選択する。前述のように領域選択部13は、4つの周辺領域A1〜A4のうちで、ソナーシステム7の検出結果が示す物体の位置に基づいて、物体が存在している周辺領域を注目領域として選択する。ただし、物体が存在している周辺領域が無い場合は、いずれの周辺領域も注目領域として選択されない(ステップS11)。
領域選択部13によりいずれの周辺領域も注目領域として選択されなかった場合は、ユーザに拡大して特に示すべき周辺領域が存在しない。このため、この場合は(ステップS12にてNo)、表示制御部12の制御により、図6に示すようなデフォルト表示がなされる。すなわち、ディスプレイ21の画面D1に全体俯瞰画像BPが表示される(ステップS16)。
一方、領域選択部13により周辺領域が注目領域として選択された場合は(ステップS12にてYes)、次に、注目領域が複数あるか否かが判断される(ステップS13)。注目領域が一つの場合は(ステップS13にてNo)、処理はそのままステップS15へ進み、注目領域を示す車両周辺画像をディスプレイ21に表示する注目領域表示処理が、表示制御部12の制御によりなされる。
一方、注目領域が複数の場合は(ステップS13にてNo)、複数の注目領域それぞれの優先度が優先度設定部14により設定される。この優先度は、当該注目領域を示す車両周辺画像を表示する順序を規定するものであり、順序数(1,2,3,…)で表現される。なお、本明細書において「優先度が高い」という表現をする場合は、順序数の値自体は小さくなる。
優先度設定部14は、ソナーシステム7の検出結果が示す物体の距離に基づいて優先度を設定する。具体的には、各注目領域で検出された物体の距離が参照され、物体の距離が近い注目領域から順に優先度が高くされる。すなわち、注目領域に存在する物体の距離が近いほど、当該注目領域の優先度が高くされる(ステップS14)。このようにして優先度が設定されると処理はステップS15へ進み、注目領域を示す車両周辺画像をディスプレイ21に表示する注目領域表示処理が、表示制御部12の制御によりなされる。
この注目領域表示処理が行われると、処理はステップS11に戻り、上記と同様の処理が繰り返される。これにより、常にその時点で車両の周辺に存在している物体に合わせて適切な周辺領域が注目領域として選択され、当該注目領域を示す車両周辺画像がディスプレイ21に表示される。したがって、車両9の走行状態に応じて適切な周辺領域がユーザに示されることになる。
次に、注目領域表示処理(ステップS15)について説明する。図12は、注目領域表示処理の詳細な流れを示す図である。
まず、変数Pに1が代入される(P=1)(ステップS21)。次に、制御部1が備えるタイマ機能によって計時が開始される(ステップS22)。
次に、優先度が”P”の注目領域の仮想視点の視点位置が、視点データ4aに基づいて取得される。この場合は、P=1であるため、優先度が最も高い注目領域の視点位置が取得される(ステップS23)。
そして、合成画像生成部32により、この仮想視点からみた優先度が”P”の注目領域を示す車両周辺画像が生成され、ディスプレイ21に表示される。すなわち、優先度が最も高い注目領域を示す車両周辺画像がディスプレイ21に表示されることになる(ステップS24)。
そして、ステップS22の計時開始から所定時間(例えば2秒)が経過するまで(ステップS26にてNo)、所定のフレームレート(例えば、30fps)で、優先度が”P”の注目領域の車両周辺画像が繰り返し生成されてディスプレイ21に表示される(ステップS24)。これにより、優先度が”P”の注目領域の様子が、所定時間(例えば2秒間)、ほぼリアルタイムにユーザに示されることになる。所定時間が経過すると(ステップS26にてYes)、処理はステップS28へ進む。
また、ステップS22の計時開始から所定時間(例えば2秒)が経過するまで(ステップS26にてNo)においては、ユーザは操作部22を介して所定の操作を行って「停止指示」を行うことができる。この「停止指示」がなされた場合(ステップS25にてYes)は、計時時間にかかわらず、優先度が”P”の注目領域の車両周辺画像が繰り返し生成されてディスプレイ21に表示される(ステップS24)。
このような「停止指示」の後の車両周辺画像の表示は、ユーザから操作部22を介して「停止解除指示」がなされるまで継続される(ステップS27にてNo)。これにより、所定時間以上、優先度が”P”の注目領域の様子が、ほぼリアルタイムにユーザに示されることになる。したがって、ユーザは、所望の周辺領域の様子を十分に確認することができる。「停止解除指示」がなされると(ステップS27にてYes)、処理はステップS28へ進む。
ステップS28においては、変数Pが、選択された注目領域の数を示す変数Nよりも小さいか否かが判断される。変数Pが変数Nより小さい場合(P<N)は(ステップS28にてYes)、切り替えて表示すべき注目領域が存在する場合である。したがって、この場合は、続いて、次に優先度が高い注目領域(すなわち、優先度が”P+1”の注目領域)の車両周辺画像が切り替えてディスプレイ21に表示されることになる。
この車両周辺画像の切り替えの際には、まず、優先度が”P+1”の注目領域の視点位置が、視点データ4aに基づいて取得される(ステップS29)。そして、優先度が”P”の注目領域の視点位置から、優先度が”P+1”の注目領域の視点位置まで、表示する車両周辺画像の仮想視点の視点位置を段階的に移動させるアニメーション表現がディスプレイ21において行われる(ステップS30)。このアニメーション表現の詳細については後述する。
その後、変数Pがインクリメントされ(P=P+1)(ステップS31)、処理はステップS22に戻る。これにより、次に優先度が高い注目領域の車両周辺画像がディスプレイ21に表示され、この注目領域の様子が、所定時間(例えば2秒間)、ほぼリアルタイムにユーザに示されることになる。
このような処理が、選択された全ての注目領域に関して繰り返される。これにより、全ての注目領域の車両周辺画像がディスプレイ21に順次に切り替えて表示されることになる。全ての注目領域の車両周辺画像が表示されると、ステップS28において、変数Pが変数Nと一致し(P=N)(ステップS28にてNo)、注目領域表示処理が終了することになる。
このように画像表示システム120では、物体の距離に基づいて優先度が設定される。そして、物体の距離が近いほど注目領域の優先度が高くされ、優先度が高い注目領域から順に車両周辺画像がディスプレイ21に表示される。このため、ユーザが注意すべき車両に近い物体を示す車両周辺画像を優先的に表示することができる。
<1−6.視点位置の移動>
表示する車両周辺画像を切り替える際(ステップS30)には、仮想視点の視点位置を段階的に移動させるアニメーション表現がなされる。以下、このアニメーション表現について、図8に示す第2状態ST22の場合を例に説明する。
図13は、第2状態ST22を拡大して示す図である。前述のように、この第2状態ST22においては、前方左側領域A1及び後方左側領域A3が注目領域として選択される。そして、ディスプレイ21においては、図9に示すように、前方左側領域A1を示す車両周辺画像BP1と、後方左側領域A3を示す車両周辺画像BP3とが交互に切り替えられつつ表示される。
表示する車両周辺画像を車両周辺画像BP1から車両周辺画像BP3に切り替える際には、前方左側領域A1の中央の位置Vppから後方左側領域A3の中央の位置Vpfに視点位置が瞬時に切り替わるわけではなく、図13に示すように、位置Vppから位置Vpfまで視点位置が段階的かつ連続的に移動される。なお、図13においては、移動途中の段階の視点位置を2つのみ例示しているが、実際には移動途中の段階の視点位置は多数存在している。そして、このように視点位置が段階的に移動する仮想視点に基づいて複数の車両周辺画像が生成され、ディスプレイ21に表示される。
これにより、図14に示すように、車両周辺画像BP1と車両周辺画像BP3との間において、視点位置の移動中に生成された複数の車両周辺画像BPaが時間的に連続してディスプレイ21に表示される。その結果、ディスプレイ21において、車両周辺画像に示される車両9の周辺の領域が段階的に変わるアニメーション表現がなされることになる。このようなアニメーション表現を行うことで、切り替え後の車両周辺画像がいずれの周辺領域を示しているかをユーザが直感的に把握できることになる。
このような視点位置の移動は、所定時間(例えば1秒間)かけて複数のフレームを利用して行われる。以下、各フレームの車両周辺画像の仮想視点の視点位置の決定手法について説明する。
この説明においては、仮想視点の視点位置を表現するために、図13に示すように車両9に相対的に固定される2次元直交座標系(XY座標系)の座標を採用する。仮想視点の移動の起点となる位置Vpp(前方左側領域A1の中央)の座標は(Xp,Yp)とし、仮想視点の移動の終点となる位置Vfp(後方左側領域A3の中央)の座標は(Xf,Yf)であるとする。そして、移動途中の視点位置をVpmとする。また、視点位置の移動にかける時間をT(s)とし、フレームレートをF(fps)とする。
仮想視点のX軸方向の移動距離Dx及びY軸方向の移動距離Dyはそれぞれ、次の式(1)及び式(2)で導出できる。
Dx=Xf−Xp …(1)
Dy=Yf−Yp …(2)
また、X軸方向の1フレームあたりの平均移動量mx、及び、Y軸方向の1フレームあたりの平均移動量myはそれぞれ、次の式(3)及び式(4)で導出できる。
mx=Dx/(F・T) …(3)
my=Dy/(F・T) …(4)
そして、移動途中の視点位置VpmのX座標のX、及び、Y座標のYは、次の式(5)及び式(6)で導出することができる。
=Xn−1+α・mx …(5)
=Yn−1+α・my …(6)
式(5)及び式(6)におけるXn−1及びYn−1は、1フレーム前の視点位置VpmのX座標及びY座標をそれぞれ示している。また、αは、仮想視点の移動速度を規定する速度係数である。この速度係数αは、視点位置の移動において平均して1となるように設定される。
図15は、速度係数αの変化を示す図である。図中の横軸は仮想視点の移動の移動開始からの時間、縦軸は速度係数αを示している。図に示すように、速度係数αは、仮想視点の移動開始の直後は低いが、移動における中間時点(T/2の時点)において最も高くなり、その後は低くなる。したがって、仮想視点の移動速度は、視点位置が移動の起点Vpp及び終点Vfpのいずれかに近いほど遅くなる。そして、仮想視点の移動速度は、視点位置が移動の起点Vpp及び終点Vfpから離れるほど速くなり、移動の起点Vpp及び終点Vfpの中間位置において最も速くなる。
このように仮想視点の移動速度を変化させることにより、仮想視点の移動の起点及び終点をユーザが把握しやすくなり、仮想視点の移動の起点あるいは終点となる注目領域にユーザの注意を向けさせることができる。また、注目領域以外のユーザに示す必要性の低い車両9の周辺の領域が無駄に長く表示されることもない。
以上のように、画像表示システム120では、4つの周辺領域A1〜A4のうちから、車両のユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域が注目領域として領域選択部13によって選択される。そして、注目領域として選択された複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像が、順次に切り替えてディスプレイ21の画面D1内の同一の表示領域PAに表示される。このため、これらの複数の車両周辺画像をディスプレイ21の画面内に同時に並べて表示する必要は無いため、表示する各車両周辺画像のサイズを比較的大きくすることができる。その結果、限られたディスプレイ21の画面内において、各周辺領域の様子を比較的大きくユーザに示すことができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、物体の距離のみに基づいて注目領域の優先度が設定されていた。これに対して、第2の実施の形態では、物体の種類が判定され、この物体の種類を考慮して注目領域の優先度が設定されるようになっている。本実施の形態の画像表示システム120の構成及び動作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図16は、第2の実施の形態の画像表示システム120の構成を示すブロック図である。第2の実施の形態の画像表示システム120は、プログラムに従って制御部1のCPUが演算処理を行うことで実現される機能として、種類判定部15を備えている。また、不揮発性メモリ40には、種類判定部15が用いる種類判定データ4bが記憶されている。第2の実施の形態の画像表示システム120のその他の構成は、図1に示す第1の実施の形態の画像表示システム120と同様である。
種類判定部15は、ソナーシステム7によって周辺領域A1〜A4のいずれかにおいて物体が検出された場合に、当該物体の種類が人物であるか否かを判定する。より具体的には、種類判定部15は、物体が検出された周辺領域の車両周辺画像を用い、その車両周辺画像に含まれる物体の像を認識する。そして、種類判定部15は、その物体の像に基づいて、例えばパターンマッチングなどの周知の技術によって物体の種類が人物であるか否かを判定する。このパターンマッチングに用いるデータとして、種類判定データ4bが利用される。
例えば、図17に示すように、車両9の周辺に2つの物体Sb1,Sb2が存在しており、一方の物体Sb1が三輪車、他方の物体Sb2が人物である場合を想定する。この例では、物体(三輪車)Sb1は前方右側領域A2に存在しており、物体(人物)Sb2は後方左側領域A3に存在している。
この例の場合、ソナーシステム7によって2つの周辺領域A2,A3に物体が存在すると検出される。そして、種類判定部15によって2つの周辺領域A2,A3それぞれの物体の種類が判定され、周辺領域A2の物体Sb1は人物以外、周辺領域A3の物体Sb2は人物であると判定される。
車両9の周辺に人物が存在する場合は、安全上、ユーザはその人物に最大の注意を払って車両9を運転する必要がある。このため、本実施の形態の画像表示システム120においては、周辺領域に人物が存在すると判定された場合は、物体の距離に係わらず、当該人物が存在する周辺領域(注目領域)の優先度が最も高く設定される。したがって、図17の例では、後方左側領域A3の優先度が最も高く設定されることになる。
図18は、本実施の形態の優先度を設定する処理(図11のステップS14)の流れを示す図である。この処理の開始時点においては、複数の周辺領域が注目領域として領域選択部13により選択されている。
まず、第1の実施の形態と同様にして、物体の距離に基づいて注目領域の優先度が優先度設定部14により設定される。すなわち、注目領域に存在する物体の距離が近いほど、当該注目領域の優先度が高くされる(ステップS41)。
次に、複数の注目領域それぞれの車両周辺画像が生成される。そして、各注目領域の車両周辺画像に含まれる物体の種類が人物であるか否かが種類判定部15により判定される(ステップS42)。
この判定により、物体が人物であると判定された注目領域がある場合は(ステップS43にてYes)、ステップS41で設定された優先度に係わらず、当該注目領域の優先度が最も高く設定される(優先度=1)(ステップS44)。なお、物体が人物であると判定された注目領域が複数の場合は、さらに物体の距離を考慮して注目領域の優先度を設定すればよい。
本実施の形態においても、注目領域表示処理は、図12に示す第1の実施の形態の処理と同様に行われる。したがって、優先度が高い注目領域から順に車両周辺画像がディスプレイ21に表示される。このため、第2の実施の形態の画像表示システム120では、ユーザが注意すべき人物を示す車両周辺画像を優先的に表示することができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、物体が存在する周辺領域を注目領域として選択するようにしていた。これに対して、第3の実施の形態では、車両の複数の走行状態それぞれに適した複数の表示モードがあり、表示モードに応じて注目領域が選択されるようになっている。本実施の形態の画像表示システム120の構成及び動作も、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図19は、第3の実施の形態の画像表示システム120の構成を示すブロック図である。第3の実施の形態の画像表示システム120では、画像処理装置100が、切替スイッチ45を備えている。この切替スイッチ45は、ユーザが操作可能なボタン式のスイッチであり、ユーザが操作しやすいように本体部10とは別に車両の適位置に配置される。切替スイッチの操作内容は、信号として制御部1に入力される。
また、画像表示システム120は、プログラムに従って制御部1のCPUが演算処理を行うことで実現される機能として、モード切替部16を備えている。さらに、不揮発性メモリ40には、表示モードに応じた注目領域を示すモードデータ4cが記憶されている。
また、第3の実施の形態の画像表示システム120は、ソナーシステム7からの信号を利用しないため、信号入力部41が省略されている。第3の実施の形態の画像表示システム120のその他の構成は、図1に示す第1の実施の形態の画像表示システム120と同様である。
モード切替部16は、画像表示システム120の周辺表示モードにおける表示モードを切り替えるものである。図20は、周辺表示モードにおける表示モードの遷移を示す図である。本実施の形態の画像表示システム120は、後方駐車モードM11、縦列駐車モードM12、及び、すれ違いモードM13の3つの表示モードを有している。周辺表示モードにおいては、ユーザが切替スイッチ45を押下するごとに、これらの表示モードが変更される。
3つの表示モードはそれぞれ、車両の特殊な走行状態に最適化されている。後方駐車モードM11は、後方駐車を行う場合に適した表示モードであり、縦列駐車モードM12は、縦列駐車を行う場合に適した表示モードである。また、すれ違いモードM13は、比較的狭い道などで対向車とすれ違う場合に適した表示モードである。これらの表示モードでは、注目領域として選択される周辺領域が異なっている。
図21は、第3の実施の形態の周辺表示モードにおける動作の流れを示す図である。まず、現時点の表示モードがモード切替部16から領域選択部13に取得される(ステップS51)。次に、領域選択部13は、現時点の表示モードに基づいて、モードデータ4cを参照して注目領域を選択する。すなわち、本実施の形態では、注目領域として選択される周辺領域は、物体の存在とは無関係に表示モードのみによって規定される(ステップS52)。そして、第1の実施の形態と同様にして、注目領域表示処理がなされることになる(ステップS53)。
図22は、後方駐車モードM11において注目領域として選択される周辺領域を示す図である。図22に示すように、後方駐車モードM11においては、後方左側領域A3及び後方右側領域A4が注目領域として選択される。この場合において、車両周辺画像の仮想視点の視野方向は略直下方向に設定される。そして、仮想視点の視点位置は、後方左側領域A3の中央Vp3と後方右側領域A4の中央Vp4との間で移動される。
これにより、後方駐車モードM11では、2つの周辺領域A3,A4をそれぞれ示す車両周辺画像が交互に切り替えてディスプレイ21に表示されることになる。
図23は、縦列駐車モードM12において注目領域として選択される周辺領域を示す図である。図23に示すように、縦列駐車モードM12においては、前方左側領域A1、後方左側領域A3及び後方右側領域A4が注目領域として選択される。この場合も、車両周辺画像の仮想視点の視野方向は略直下方向に設定される。そして、仮想視点の視点位置は、前方左側領域A1の中央Vp1と、後方左側領域A3の中央Vp3と、後方右側領域A4の中央Vp4との間で移動されることになる。
これにより、縦列駐車モードM12では、これら3つの周辺領域A1,A3,A4をそれぞれ示す車両周辺画像が順次に切り替えてディスプレイ21に表示されることになる。
図24は、すれ違いモードM13において注目領域として選択される周辺領域を示す図である。図24に示すように、縦列駐車モードM12においては、車両9の左側側方に設定される左側方領域A5、及び、車両の右側側方に設定される右側方領域A6が注目領域として選択される。
この場合において、車両周辺画像の仮想視点の視野方向は前方方向に設定される。そして、仮想視点の視点位置は、左側方領域A5の後方中央Vp5と、右側方領域A6の後方中央Vp6との間で移動されることになる。
これにより、すれ違いモードM13では、図25に示すように、車両9の後方からみた左側方領域A5の様子を示す車両周辺画像BP5と、車両9の後方からみた右側方領域A6の様子を示す車両周辺画像BP6とが交互に切り替えてディスプレイ21の画面D1の同一の表示領域PAに表示されることになる。このような表示がなされることで、対向車とすれ違う場合において車両9の側方におけるクリアランスをユーザが確認しやすい。
このように第3の実施の形態の画像表示システム120では、その時点の表示モードに応じて注目領域が選択されるため、その時点の走行状態に適した周辺領域を的確にユーザに示すことができる。また、第3の実施の形態の画像表示システム120では、ソナーシステム7等との連携が不要となり、適切な周辺領域をユーザに示す機能を比較的低コストに実現することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態で説明した形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記実施の形態では、領域選択部13が注目領域を選択していたが、ユーザの操作に基づいて注目領域を選択するようにしてもよい。この場合は、ユーザが所望の周辺領域の様子をディスプレイ21において確認することができる。
また、上記実施の形態では、ディスプレイ21の画面D1に注目領域を示す車両周辺画像のみが表示されていた。これに対して、図26に示すように、車両周辺画像と合わせて全体俯瞰画像BPを、ディスプレイ21の画面D2に同時に表示するようにしてもよい。この場合、第1表示領域PA1に全体俯瞰画像BPが常に表示され、第2表示領域PA2に複数の車両周辺画像が順次に切り替えて表示される。また、この場合は、図26に示すように、第2表示領域PA2に表示されている車両周辺画像が示す周辺領域の位置を、第1表示領域PA1に表示されている全体俯瞰画像BP中に枠Cなどで明示するようにしてもよい。図26の例では、前方左側領域A1を示す車両周辺画像BP1が第2表示領域PA2に表示されている。このため、全体俯瞰画像BP中の被写体像において前方左側領域A1に対応する位置に枠Cが表示されている。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、ソナーシステム7によって車両の周辺に存在する物体を検出していた。これに対して、例えばレーダー装置による物体検出や、画像に基づく物体認識などの他の手法によって、車両の周辺に存在する物体を検出してもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、車両の周辺に物体が存在する周辺領域を注目領域として選択していた。これに対して、駐車スペースを示す白線が存在する周辺領域を注目領域として選択するようにしてもよい。この場合は、画像中に示される白線を認識する周知の白線認識手法を採用すればよい。
また、上記実施の形態では、車両の前方の周辺領域を示す車両周辺画像と、車両の後方の周辺領域を示す車両周辺画像との双方で、車両9の前方側が画像上側に示されていた。これに対して、車両の後方の周辺領域を示す車両周辺画像では、車両9の後方側が画像上側に示されるようにしてもよい。この場合、車両の前方の周辺領域を示す車両周辺画像から、車両の後方の周辺領域を示す車両周辺画像に切り替える際は、仮想視点の向きを180度回転させるようにすればよい。
また、上記第2の実施の形態では、物体の種類を判定する場合に人物か否かのみを判定していたが、物体の他の種類も判定するようにしてもよい。例えば、人物、車両、動物などを判定できるようにしてもよい。また、物体が接近物か否かを判定するようにしてもよい。接近物か否かは、時間経過に伴って物体の距離が小さくなっているか否かに基づいて判定できる。このような接近物は車両と接触する可能性が高いため、接近物が存在する周辺領域(注目領域)の優先度については高く設定することが望ましい。
また、上記実施の形態では、優先度が高い注目領域から順に車両周辺画像がディスプレイ21に表示されるようにしていた。これに対して、注目領域の優先度が高いほど、当該注目領域を示す車両周辺画像の表示時間を長くするようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、周辺領域を示す車両周辺画像は合成画像であると説明したが、画像合成処理を行っていない撮影画像であってもよい。
また、上記実施の形態では、画像処理装置100とナビゲーション装置20とは別の装置であるとして説明したが、画像処理装置100とナビゲーション装置20とが同一の筐体内に配置されて一体型の装置として構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、画像処理装置100で生成された画像を表示する表示装置はナビゲーション装置20であるとして説明したが、ナビゲーション機能等の特殊な機能を有していない一般的な表示装置であってもよい。
また、上記実施の形態において、画像処理装置100の制御部1によって実現されると説明した機能の一部は、ナビゲーション装置20の制御部23によって実現されてもよい。
また、ソナーシステム7からの信号は、ナビゲーション装置20に入力されるようになっていてもよい。この場合は、ナビ通信部42を経由して、画像処理装置100の制御部1に当該信号を入力すればよい。
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
7 ソナーシステム
9 車両
12 表示制御部
13 領域選択部
14 優先度設定部
15 種類判定部
21 ディスプレイ
A1 前方左側領域
A2 前方右側領域
A3 後方左側領域
A4 後方右側領域
120 画像表示システム

Claims (13)

  1. 車両に搭載される画像表示システムであって、
    前記車両に配置されたカメラで得られる撮影画像から、前記車両の周辺の一部の周辺領域を示す車両周辺画像を生成する生成手段と、
    前記車両のユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域を選択する選択手段と、
    前記複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像を、順次に切り替えて画面内の同一の表示領域に表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする画像表示システム。
  2. 請求項1に記載の画像表示システムにおいて、
    前記表示手段は、前記複数の車両周辺画像を繰り返し表示することを特徴とする画像表示システム。
  3. 請求項1または2に記載の画像表示システムにおいて、
    前記生成手段は、複数のカメラで得られる撮影画像から、任意の視点からみた前記周辺領域を示す前記車両周辺画像を生成可能であることを特徴とする画像表示システム。
  4. 請求項3に記載の画像表示システムにおいて、
    前記表示手段は、前記車両周辺画像を切り替える際に、切り替え前の前記車両周辺画像の視点の位置から切り替え後の前記車両周辺画像の視点の位置まで前記視点の位置が移動するアニメーション表現を行うことを特徴とする画像表示システム。
  5. 請求項4に記載の画像表示システムにおいて、
    前記視点の位置が移動する場合における前記視点の移動速度は、
    該視点の位置が移動の起点及び終点のいずれかに近いほど遅く、
    該視点の位置が移動の起点及び終点から離れるほど速いことを特徴とする画像表示システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、
    前記複数の車両周辺画像は、画角が同一であることを特徴とする画像表示システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、
    前記車両の周辺に存在する物体を検出した検出結果を取得する取得手段、
    をさらに備え、
    前記選択手段は、前記検出結果が示す前記物体の位置に基づいて前記複数の周辺領域を選択することを特徴とする画像表示システム。
  8. 請求項7に記載の画像表示システムにおいて、
    前記検出結果は、前記車両からの前記物体の距離を含み、
    前記複数の周辺領域それぞれの前記複数の車両周辺画像の表示における優先度を、前記物体の距離に基づいて設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする画像表示システム。
  9. 請求項8に記載の画像表示システムにおいて、
    前記設定手段は、前記周辺領域に存在する物体の距離が近いほど、該周辺領域の優先度を高くすることを特徴とする画像表示システム。
  10. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、
    前記車両の周辺に存在する物体の種類を判別する判別手段と、
    前記複数の周辺領域それぞれの前記複数の車両周辺画像の表示における優先度を、前記物体の種類に基づいて設定する設定手段と、
    をさらに備えことを特徴とする画像表示システム。
  11. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、
    前記車両の複数の走行状態それぞれに適した複数の表示モードを切り替える切替手段、
    を備え、
    前記選択手段は、現時点の前記表示モードに応じて前記複数の周辺領域を選択することを特徴とする画像表示システム。
  12. 車両に搭載される表示装置に表示させる画像を生成する画像処理装置であって、
    前記車両に配置されたカメラで得られる撮影画像から、前記車両の周辺の一部の周辺領域を示す車両周辺画像を生成する生成手段と、
    前記車両のユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域を選択する選択手段と、
    前記複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像を前記表示装置に出力して、順次に切り替えて前記表示装置の画面内の同一の表示領域に表示させる出力手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  13. 車両において画像を表示する画像表示方法であって、
    前記車両に配置されたカメラで得られる撮影画像から、前記車両の周辺の一部の周辺領域を示す車両周辺画像を生成する工程と、
    前記車両のユーザに同時期に示すべき複数の周辺領域を選択する工程と、
    前記複数の周辺領域それぞれを示す複数の車両周辺画像を、順次に切り替えて画面内の同一の表示領域に表示する工程と、
    を備えることを特徴とする画像表示方法。
JP2010168007A 2010-07-27 2010-07-27 画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法 Active JP5622986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010168007A JP5622986B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010168007A JP5622986B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012025327A true JP2012025327A (ja) 2012-02-09
JP5622986B2 JP5622986B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=45778786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010168007A Active JP5622986B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5622986B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016213841A (ja) * 2016-05-16 2016-12-15 富士通テン株式会社 画像生成装置、画像表示システム及び画像生成方法
KR20170006982A (ko) * 2015-07-10 2017-01-18 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈, 이를 포함하는 차량의 주행 정보 표시 장치 및 방법
WO2017051592A1 (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2017143482A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 トヨタ自動車株式会社 車両用画像表示装置
WO2019035229A1 (ja) * 2017-08-14 2019-02-21 アイシン精機株式会社 周辺監視装置
WO2019035228A1 (ja) * 2017-08-14 2019-02-21 アイシン精機株式会社 周辺監視装置
US10789763B2 (en) 2018-01-17 2020-09-29 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Periphery monitoring device
CN111767844A (zh) * 2020-06-29 2020-10-13 北京百度网讯科技有限公司 用于三维建模的方法和装置
CN112866651A (zh) * 2021-02-03 2021-05-28 四川新视创伟超高清科技有限公司 基于8k摄像机的超讯道超机位视频处理或监测系统及方法
JPWO2021210657A1 (ja) * 2020-04-16 2021-10-21

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102536826B1 (ko) * 2015-07-06 2023-05-25 엘지이노텍 주식회사 차량의 주행 정보 표시 장치 및 방법과, 이 방법을 구현하는 기록매체에 저장되는 프로그램

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0930327A (ja) * 1995-07-24 1997-02-04 Murakami Corp 車両用視認装置
JP2004282465A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 車両用表示システム及び車両用映像表示方法
JP2007210458A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Nissan Motor Co Ltd 車両用表示装置および車両用映像表示制御方法
JP2007320359A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Mitsubishi Electric Corp ドライブレコーダシステムおよび車載装置
JP2008219559A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Xanavi Informatics Corp 車載カメラシステム
JP2009093485A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Nippon Soken Inc 画像生成装置及び画像生成プログラム
JP2010015436A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Honda Motor Co Ltd 車両周辺画像の切替装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0930327A (ja) * 1995-07-24 1997-02-04 Murakami Corp 車両用視認装置
JP2004282465A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 車両用表示システム及び車両用映像表示方法
JP2007210458A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Nissan Motor Co Ltd 車両用表示装置および車両用映像表示制御方法
JP2007320359A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Mitsubishi Electric Corp ドライブレコーダシステムおよび車載装置
JP2008219559A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Xanavi Informatics Corp 車載カメラシステム
JP2009093485A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Nippon Soken Inc 画像生成装置及び画像生成プログラム
JP2010015436A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Honda Motor Co Ltd 車両周辺画像の切替装置

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170006982A (ko) * 2015-07-10 2017-01-18 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈, 이를 포함하는 차량의 주행 정보 표시 장치 및 방법
KR102381861B1 (ko) 2015-07-10 2022-04-04 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈, 이를 포함하는 차량의 주행 정보 표시 장치 및 방법
US10600253B2 (en) 2015-09-25 2020-03-24 Sony Corporation Information processing apparatus, information processing method, and program
WO2017051592A1 (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2017143482A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 トヨタ自動車株式会社 車両用画像表示装置
JP2016213841A (ja) * 2016-05-16 2016-12-15 富士通テン株式会社 画像生成装置、画像表示システム及び画像生成方法
CN111034188A (zh) * 2017-08-14 2020-04-17 爱信精机株式会社 周边监控装置
CN111034188B (zh) * 2017-08-14 2021-07-27 爱信精机株式会社 周边监控装置
JP2019036832A (ja) * 2017-08-14 2019-03-07 アイシン精機株式会社 周辺監視装置
CN110999282A (zh) * 2017-08-14 2020-04-10 爱信精机株式会社 周边监控装置
WO2019035228A1 (ja) * 2017-08-14 2019-02-21 アイシン精機株式会社 周辺監視装置
JP2019036831A (ja) * 2017-08-14 2019-03-07 アイシン精機株式会社 周辺監視装置
WO2019035229A1 (ja) * 2017-08-14 2019-02-21 アイシン精機株式会社 周辺監視装置
US11091096B2 (en) 2017-08-14 2021-08-17 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Periphery monitoring device
US10789763B2 (en) 2018-01-17 2020-09-29 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Periphery monitoring device
JPWO2021210657A1 (ja) * 2020-04-16 2021-10-21
WO2021210657A1 (ja) * 2020-04-16 2021-10-21 日本電気株式会社 表示制御装置、監視支援システム、表示制御方法および非一時的なコンピュータ可読媒体
JP2021119466A (ja) * 2020-06-29 2021-08-12 ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッド 3次元モデリングのための方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにコンピュータプログラム
CN111767844A (zh) * 2020-06-29 2020-10-13 北京百度网讯科技有限公司 用于三维建模的方法和装置
JP7192017B2 (ja) 2020-06-29 2022-12-19 ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド 3次元モデリングのための方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにコンピュータプログラム
US11697428B2 (en) 2020-06-29 2023-07-11 Apollo Intelligent Driving Technology (Beijing) Co., Ltd. Method and apparatus for 3D modeling
CN111767844B (zh) * 2020-06-29 2023-12-29 阿波罗智能技术(北京)有限公司 用于三维建模的方法和装置
CN112866651A (zh) * 2021-02-03 2021-05-28 四川新视创伟超高清科技有限公司 基于8k摄像机的超讯道超机位视频处理或监测系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5622986B2 (ja) 2014-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5622986B2 (ja) 画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法
JP5765995B2 (ja) 画像表示システム
JP6413207B2 (ja) 車両用表示装置
JP5911775B2 (ja) 画像生成装置、画像表示システム及び画像生成方法
JP5743652B2 (ja) 画像表示システム、画像生成装置及び画像生成方法
JP5813944B2 (ja) 画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法
JP6548900B2 (ja) 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム
WO2013047012A1 (ja) 車両周辺監視装置
US20120249796A1 (en) Image processing device, image processing system, and image processing method
JP5495071B2 (ja) 車両周辺監視装置
JP2007274377A (ja) 周辺監視装置、プログラム
JP6425991B2 (ja) 牽引車両周囲画像生成装置および牽引車両周囲画像生成方法
JP5914114B2 (ja) 駐車支援装置、及び駐車支援方法
JP2020120327A (ja) 周辺表示制御装置
WO2010070920A1 (ja) 車両周囲画像生成装置
JP2004254219A (ja) 車両周辺画像処理装置及びプログラム並びに記録媒体
JP2004240480A (ja) 運転支援装置
JP2010028432A (ja) 駐車支援装置および画像表示方法
JP4687411B2 (ja) 車両周辺画像処理装置及びプログラム
JP6073433B2 (ja) 画像表示システム、画像処理装置及び画像表示方法
JP2004056219A (ja) 車両周辺監視装置
JP6258000B2 (ja) 画像表示システム、画像表示方法及びプログラム
JP5273068B2 (ja) 車両周辺監視装置
JP6720729B2 (ja) 表示制御装置
JP2012046124A (ja) 画像表示システム、画像処理装置、および、画像表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140909

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5622986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250