JP2012012812A - Construction method of nut - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、鉄筋コンクリート造構造物の立ち上り部に埋設され、ボルトが螺入されるナットの施工方法に関する。 The present invention relates to a method for constructing a nut embedded in a rising portion of a reinforced concrete structure and into which a bolt is screwed.
鉄筋コンクリート造構造物の立ち上り部、例えば、鉄筋コンクリート造の壁、布基礎の立ち上り部等に対し、材質が異なる他の部材がボルトにて固定される場合がある。具体的には、立ち上り部に対して店舗の看板や、片持ち式バルコニーのスチール製支持アームが固定される場合がある。このような構造に対して適用される工法として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されているものが知られている。
There are cases where other members of different materials are fixed with bolts to the rising part of the reinforced concrete structure, for example, the wall of the reinforced concrete structure, the rising part of the cloth foundation, or the like. Specifically, a store signboard or a steel support arm of a cantilever balcony may be fixed to the rising portion. As a construction method applied to such a structure, for example, those described in
特許文献1においては、立ち上り部における立ち上り面を構成した後に穿設された孔にケミカルアンカー等を挿入し、ボルトを打ち込んで固定する工法が記載されている。特許文献2においては、ナットを結束線などによって鉄筋に予め保持させておき、その後にコンクリートを打設する工法が記載されている。
しかしながら、上述のような従来の工法においては、次のような問題が生じる。すなわち、特許文献1に係る工法では、コンクリートによって構成されている強硬な立ち上り部に対して精度良く穿孔作業を行うことが困難であることにより、ボルトを正確な位置にセットし難いという問題があった。また、特許文献2に係る工法では、型枠を設置する際にナットの位置がずれ、あるいはコンクリートを打設する際にコンクリートの流れによってナットの位置がずれるという問題があった。更に、型枠によって閉鎖されてしまうことによって、ナットの位置の確認や修正が困難になるという問題があった。
However, the following problems occur in the conventional method as described above. That is, the construction method according to
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、鉄筋コンクリート造構造物の立ち上り部に埋設されるナットを所定の埋設位置に精度良く配置することのできるナットの施工方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve such a problem, and provides a method for constructing a nut capable of accurately arranging a nut embedded in a rising portion of a reinforced concrete structure at a predetermined embedded position. The purpose is to do.
本発明に係るナットの施工方法は、鉄筋コンクリート造構造物の立ち上り部に埋設されるナットの施工方法であって、立ち上り部内でのナットの埋設位置に対応する位置に貫通孔を有しており、立ち上り部を形成するための型枠が配置される型枠配置工程と、型枠の外側から貫通孔にボルトが挿通されると共に当該ボルトがナットに螺入されることによって、ナットが埋設位置に保持されるナット保持工程と、コンクリートを打設し立ち上り部を形成する打設工程と、ボルト及び型枠を外す取り外し工程と、を有することを特徴とする。 The nut construction method according to the present invention is a nut construction method embedded in a rising part of a reinforced concrete structure, and has a through hole at a position corresponding to the nut embedding position in the rising part, A mold placement step in which a mold for forming the rising portion is arranged, and a bolt is inserted into the through hole from the outside of the mold and the bolt is screwed into the nut, so that the nut is placed in the embedded position. It is characterized by having a nut holding step to be held, a placing step for placing concrete to form a rising portion, and a removing step for removing bolts and molds.
本発明に係るナットの施工方法によれば、立ち上り部を形成するための型枠が、埋設後のナットの埋設位置に対応する位置に形成された貫通孔を有している。型枠に形成される貫通孔は、立ち上り部の強固なコンクリート部分に対して穿孔作業を行うことにより形成される孔に比して、高い位置精度を確保することができると共に作業負担も大幅に低減することができる。ナット保持工程において、当該貫通孔を介して外側からボルトをナットに螺入することによって、定められた埋設位置でナットを精度よく保持することができる。更に、ボルトによってナットを型枠に固定することができるため、打設工程においても、コンクリートに流されることなくナットを適切な位置に保持しておくことができる。所定の養生期間経過後、取り外し工程においてボルト及び型枠を外したときに、ナットは立ち上り部内において正確な位置で埋設された状態が保たれている。以上によって、立ち上り部に埋設されるナットを所定の埋設位置に精度良く配置することができる。 According to the nut construction method of the present invention, the formwork for forming the rising portion has a through hole formed at a position corresponding to the embedded position of the nut after being embedded. The through-hole formed in the mold can ensure high positional accuracy and greatly increase the work load compared to the hole formed by drilling work on the solid concrete part at the rising part. Can be reduced. In the nut holding step, the nut can be accurately held at a predetermined embedded position by screwing the bolt into the nut from the outside through the through hole. Furthermore, since the nut can be fixed to the formwork by the bolt, the nut can be held at an appropriate position without being poured into the concrete even in the placing process. After the predetermined curing period, when the bolt and the formwork are removed in the removing process, the nut is kept in an accurate position in the rising portion. As described above, the nut embedded in the rising portion can be accurately placed at the predetermined embedded position.
また、本発明に係るナットの施工方法では、ナットは複数であり、複数のナットが固定金具によって連結され、固定金具を立ち上り部の内部となる位置に固定する工程を、ナット保持工程の前段階に有することが好ましい。このように、ナット保持工程の前段階において、複数のナットを連結する固定金具を立ち上り部の内部となる位置に固定しておくことによって、ボルトをナットに螺入する前段階において、ナットの仮位置合わせを行うことができる。これによってボルトをナットに螺入する作業が行い易くなる。更に、複数のナットが固定金具に固定されているため、これらのナットの相対的な位置関係を精度よく保持した状態にて、ナット保持工程や打設工程を行うことができる。従って、一つ一つのナットをボルトを介して型枠で固定したのみの場合に比して、ナットの位置精度を一層向上させることができる。更に、打設後においては、固定金具が立ち上り部に埋設される構成となるので、ナットに引抜力が作用した場合においても、当該固定金具がアンカーとして機能して当該引抜力に対抗することができる。これによって、ナットを立ち上り部内に強固に定着させておくことができる。 Further, in the nut construction method according to the present invention, there are a plurality of nuts, a plurality of nuts are connected by a fixing bracket, and the step of fixing the fixing bracket to a position inside the rising portion is a stage before the nut holding step. It is preferable to have. In this way, in the previous stage of the nut holding process, by fixing the fixing metal fitting for connecting a plurality of nuts at a position inside the rising portion, in the previous stage of screwing the bolt into the nut, Alignment can be performed. This facilitates the work of screwing the bolt into the nut. Furthermore, since a plurality of nuts are fixed to the fixing bracket, the nut holding step and the placing step can be performed in a state where the relative positional relationship between these nuts is accurately held. Therefore, the position accuracy of the nut can be further improved as compared with the case where each nut is simply fixed with a mold via a bolt. Furthermore, after the placement, the fixing bracket is embedded in the rising portion, so that even when a pulling force acts on the nut, the fixing bracket functions as an anchor to counter the pulling force. it can. Thereby, the nut can be firmly fixed in the rising portion.
本発明によれば、鉄筋コンクリート造構造物の立ち上り部に埋設されるナットを所定の埋設位置に精度良く配置することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the nut embed | buried under the standing | starting-up part of a reinforced concrete structure can be arrange | positioned with a sufficient precision in a predetermined embedment position.
以下、図面を参照しつつ本発明に係るナットの施工方法の好適な実施形態について詳細に説明する。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, a preferred embodiment of a nut construction method according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は、本実施形態に係るナットの施工方法が適用された立ち上り部、及び当該立ち上り部に固定されたバルコニーの支持アームを示した断面図である。図1に示すように、鉄筋コンクリート造構造物である布基礎の立ち上り部1内には、複数の鉄筋2及び複数の高ナット3が埋設されている。また、立ち上り部1における上下方向に広がる側面によって構成される立ち上り面1aは、板状の断熱材4によって覆われている。図1に示す例においては、立ち上り部1の立ち上り面1aに、バルコニーの支持アーム100が断熱材4を介して固定される。高ナット3は、立ち上り部1内において立ち上り面1aと垂直となるように延びている。高ナット3の本体は立ち上り部1内における予め定められた埋設位置に埋設されているが、高ナット3の一方の端面は、コンクリートに覆われることなく、立ち上り面1aから露出している。片持ち梁状の支持アーム100は、立ち上り部1に埋設された複数の高ナット3にそれぞれボルト101を螺入することによって、立ち上り部1に固定されている。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a rising portion to which the nut construction method according to the present embodiment is applied, and a balcony support arm fixed to the rising portion. As shown in FIG. 1, a plurality of reinforcing
図1及び図2を参照して、複数の高ナット3の構成について詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態に係るナットの施工方法において、固定金具が鉄筋2に固定された様子を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、本実施形態では、埋設される高ナット3として、四つの高ナット3A,3B,3C,3Dを所定の埋設位置に埋設する方法について説明する。なお、コンクリートが固まって立ち上り部1が完成した状態(すなわち図1に示す状態)において高ナット3A,3B,3C,3Dが配置されるべき位置を「埋設位置」と称して、以下の説明を行う。本実施形態では、高ナット3A,3B,3C,3Dを有する固定金具10が鉄筋2に固定され、型枠を介して各高ナット3A,3B,3C,3Dに保持ボルトが螺入された状態にてコンクリートが打設される。なお、図1及び図2においては、鉄筋2として、水平方向に延びる鉄筋(横筋)2A,2B及び上下方向に延びる鉄筋(縦筋)2C,2Dが示されている。縦筋2C,2Dは、横筋2A,2Bの、立ち上り面1a側に配置されている。縦筋2Cと縦筋2Dは、径が同一であり、立ち上り面1a(型枠14Aの内面)に対し平行、且つ立ち上り面1aからの離隔距離がほぼ同一(すなわち、縦筋2Cと縦筋2Dの材軸心を含む面が立ち上り面1aに平行)となるように配置されている。横筋2Aと横筋2Bは径が異なっていてもよく、径が異なる場合であっても、立ち上り面1aから、横筋2A,2Bの表面までの離間寸法は同一となる。
With reference to FIG.1 and FIG.2, the structure of the some
固定金具10は、矩形状のプレート11と、植込ボルト12A,12B,12C,12Dと、高ナット3A,3B,3C,3Dと、丸棒13A,13Bとを備えて構成されている。矩形状のプレート11は、立ち上り部1への埋設時には、立ち上り面1aと対向するように広がる金属プレートである。植込ボルト12A,12B,12C,12Dは、プレート11の表面11aの四隅にそれぞれ植え込まれているボルトである。高ナット3A,3B,3C,3Dは、立ち上り面1aと反対側の後端部に、植込ボルト12A,12B,12C,12Dがそれぞれ螺入されることによって、プレート11に固定される。植込ボルト12A,12B,12C,12Dは、高ナット3A,3B,3C,3Dの後端部とプレート11との距離が所定の大きさとなる位置まで螺入されており、当該位置において溶接によって固定される。植込ボルト12A,12B,12C,12Dによって、高ナット3A,3B,3C,3D内に後端部側からコンクリートが流入することを防止することができる。高ナット3A,3B,3C,3Dの材軸方向は、プレート11の表面に対してそれぞれ直角となるように構成されている。
The
丸棒13A,13Bは、プレート11の裏面11b側に固定されている。丸棒13A,13Bは、互いに平行となるように上下方向に延びている。丸棒13A,13Bの下端部は、プレート11の下端側の縁部11cよりも下側へ延びている。また、丸棒13A,13Bの径は特に限定されないが、鉄筋2の径に応じた径にすることが好ましい。例えば、上下方向に延びる縦筋2C,2Dと同径とすることができる。丸棒13Aと丸棒13Bの径は同一であり、縦筋2C,2Dと同一かそれ以上とするのが好ましい。仮に、丸棒13A,13Bを縦筋2C,2Dよりも小さい径とすると、丸棒13A,13Bが縦筋2C,2Dのいずれかを跨ぐように設置した場合にプレート11の裏面11bと縦筋2C,2Dのいずれかと接触してしまい、丸棒13A,13Bを横筋2A,2Bに同時に接触させることができず、固定金具10が安定しないことがあり使用上の制約が生じるためである。なお、丸棒13A,13Bは、3本以上の横筋に接触するように構成されていてもよい。
The
次に、図2、図3、図4を参照して、本実施形態に係るナットの施工方法を採用した場合における立ち上り部1の製造工程について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るナットの施工方法において、型枠が配置された様子を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係るナットの施工方法において、高ナットに保持ボルトが螺入される工程から当該保持ボルト及び型枠が取り外されるまでの工程の様子を上方から見た図である。
Next, with reference to FIG. 2, FIG. 3, FIG. 4, the manufacturing process of the rising
まず、根切り、地業、配筋などの一般的な基礎工事が行われる。このとき、図2に示すように、立ち上り部1が形成される位置に鉄筋2が構成される。この鉄筋2に対して、固定金具10が固定される(固定金具を固定する工程)。これによって、プレート11と共に複数の高ナット3A,3B,3C,3Dの位置合わせが行われる。この工程では、高ナット3A,3B,3C,3Dの仮位置合わせが行われ、正確な位置合わせは、後述のナット保持工程において行われる。すなわち、図3に示す段階では、高ナット3A,3B,3C,3Dの仮位置合わせの段階であるため、高ナット3A,3B,3C,3Dの位置は、図1に示すような立ち上り部1内における埋設位置からずれていてもよい。
First, general foundation works such as root cutting, local work, and reinforcement are performed. At this time, as shown in FIG. 2, a reinforcing
固定金具10は、例えば図2に示すように、固定金具10の所定の部分を結束線CLにて鉄筋2に結びつけることによって、鉄筋2に固定されている。図2に示す例では、丸棒13A,13Bが水平方向に延びる横筋2A,2Bにそれぞれ接触して支持されるように固定されている。固定金具10の丸棒13A,13Bを横筋2A,2Bに接触させることによって、プレート11が立ち上り面1aに対して平行、すなわち高ナットの材軸が立ち上り面1aに対し直角となるように構成されている。本実施形態では、固定金具10の丸棒13A,13Bの上端側を横筋2Aに接触させ、下端側を横筋2Bに接触させているため、例えば丸棒13A,13Bの上下方向中央付近のみを横筋に接触させるような場合に比して、プレート11が立ち上がり面1aに平行となる状態を維持し易くなる。
For example, as shown in FIG. 2, the fixing
更に、丸棒13A,13Bの下端側がプレート11の下側の縁部11cよりも下側まで延びている。例えば、丸棒13A,13Bが縁部11cよりも下側に延びていなかった場合、図2のように下側の横筋2Bがプレート11の下側の縁部11cよりも下側に配置されているときには、固定金具10が横筋2Aによって上端側のみで支持されることになり、固定金具10の姿勢が安定しなくなる。一方、本実施形態では、丸棒13A,13Bが下方へ延びて下側の横筋2Bと接触しているため、図2のような横筋2A,2Bの配置であっても、固定金具10の上端側及び下端側の両方において支持されることができる。これによって、横筋2Aと横筋2Bとの間がプレート11の上下方向の幅より大きい場合であっても、固定金具10の姿勢を安定させることができる。また、丸棒13A,13Bが、上下方向に延びる縦筋2C,2Dと同径に構成されることによって、例えば、丸棒13Aと丸棒13Bとの間に上下方向に延びる鉄筋が配置されたような場合でも、プレート11ががたつくことなく、位置合わせを行い易くなる。
Further, the lower ends of the round bars 13A and 13B extend below the
次に、図3に示すように、コンクリートを打設するための型枠14A,14Bが配置される(型枠配置工程)。この工程では、立ち上り部1の立ち上り面1aを形成するための第一型枠14Aと、当該立ち上り面1aの反対側の側面を形成するための第二型枠14Bとが配置される。また、第一型枠14Aの内側の側面には、断熱材4が配置されている。第一型枠14A及び第二型枠14Bは、位置合わせ工程の後に、同時に配置されてもよく、あるいは、位置合わせ工程の前に第二型枠14Bが配置され、位置合わせ工程の後に第一型枠14Aが配置されてもよい。なお、以下の説明においては、立ち上り部1が形成される側を型枠14A,14Bの「内側」とし、その反対側を型枠14A,14Bの「外側」として以下の説明を行う。
Next, as shown in FIG. 3,
第一型枠14Aには、立ち上り部1における高ナット3A,3B,3C,3Dの埋設位置に対応する位置に、保持ボルト17A,17B,17C,17Dをそれぞれ挿通させるための貫通孔16A,16B,16C,16Dが形成されている。具体的には、貫通孔16A,16B,16C,16Dは、図1に示すように高ナット3A,3B,3C,3Dの立ち上り面1aから露出する側の端部における螺入穴と一致するような位置に形成されている。また、断熱材4にも、第一型枠14Aの貫通孔16A,16B,16C,16Dと対応する位置に貫通孔が形成されている。貫通孔16A,16B,16C,16Dの径は、保持ボルト17A,17B,17C,17Dの径よりも僅かに大きいものとすることが好ましい。遊びが大きい場合、施工誤差が大きくなる可能性があるためである。なお、所定の規格を有し、建物のモジュールに基づいて固定対象物の位置が決定される場合、専用の型枠を用意しておくことが好ましい。第一型枠14Aの貫通孔16A,16B,16C,16D及び断熱材4の貫通孔の形成は第一型枠14Aを所定位置にセットする前段階で予め行われている。ただし、第一型枠14Aが所定位置にセットされた後に行われてもよい。請求項における「型枠配置工程」には、いずれの場合も含まれる。
Through
次に、図4(a)に示すように、第一型枠14Aの外側から貫通孔16A,16B,16C,16Dに保持ボルト17A,17B,17C,17Dが挿通されると共に、当該保持ボルト17A,17B,17C,17Dが高ナット3A,3B,3C,3Dに螺入される(ナット保持工程)。これによって、高ナット3A,3B,3C,3Dが、立ち上り部1内において配置されるべき埋設位置に正確に保持される。このとき、前述の位置合わせ工程において高ナット3A,3B,3C,3Dが埋設位置からずれている場合は、作業者が固定金具10を移動させて高ナット3A,3B,3C,3Dを貫通孔16A,16B,16C,16Dの位置に合わせ、保持ボルト17A,17B,17C,17Dを螺入することによって、容易に正確な位置合わせを行うことができる。高ナット3A,3B,3C,3Dの立ち上り面1a側の端部は、断熱材4の内側の面と接触するように保持される。断熱材4が配置されない場合は、第一型枠14Aの内側の面と接触するように保持される。
Next, as shown in FIG. 4A, holding
次に、図4(b)に示すように、第一型枠14Aと第二型枠14Bとの間にコンクリートCMが打設されると共に、所定時間養生される(打設工程)。これによって、高ナット3A,3B,3C,3Dが埋設位置に正確に保持された状態にてコンクリートが固まり、立ち上り部1が形成される。立ち上り部1が形成された後、図4(c)に示されるように、保持ボルト17A,17B,17C,17D及び型枠14A,14Bが取り外される(取り外し工程)。これによって、立ち上り部1に埋設された高ナット3A,3B,3C,3Dを利用し、図1のようなベランダの支持アーム100を固定することができる。
Next, as shown in FIG. 4B, concrete CM is placed between the
本発明の実施形態に係るナットの施工方法の作用・効果について説明する。 The operation and effect of the nut construction method according to the embodiment of the present invention will be described.
本実施形態に係るナットの施工方法によれば、立ち上り部1を形成するための第一型枠14Aが、埋設後の高ナット3A,3B,3C,3Dの埋設位置に対応する位置に形成された貫通孔16A,16B,16C,16Dを有している。第一型枠14Aに形成される貫通孔16A,16B,16C,16Dは、硬化後の立ち上り部1のコンクリート部分に対して穿孔作業を行うことにより形成される孔に比して、高い位置精度を確保することができると共に作業負担も大幅に低減することができる。また、ナット保持工程において、当該貫通孔16A,16B,16C,16Dを介して外側から保持ボルト17A,17B,17C,17Dを高ナット3A,3B,3C,3Dに螺入することによって、定められた埋設位置で高ナット3A,3B,3C,3Dを精度よく保持することができる。更に、保持ボルト17A,17B,17C,17Dによって高ナット3A,3B,3C,3Dを第一型枠14Aに固定することができるため、コンクリート打設工程においても、コンクリートに流されることなく高ナット3A,3B,3C,3Dを適切な位置に保持しておくことができる。所定の養生期間経過後、取り外し工程において保持ボルト17A,17B,17C,17D及び型枠14A,14Bを外したときに、高ナット3A,3B,3C,3Dは立ち上り部1内において正確な位置で埋設された状態が保たれる。以上によって、立ち上り部1に埋設される高ナット3A,3B,3C,3Dを所定の埋設位置に精度良く配置することができる。
According to the nut construction method according to the present embodiment, the
また、本実施形態に係るナットの施工方法では、ナット保持工程の前段階において、立ち上り部1の立ち上り面1aと対向するように広がるプレート11に高ナット3A,3B,3C,3Dが固定されることによって固定金具10が構成され、当該固定金具10の位置合わせが行われる。このように、ナット保持工程の前に固定金具10の位置合わせをしておくことによって、保持ボルト17A,17B,17C,17Dを高ナット3A,3B,3C,3Dに螺入する前段階において、高ナット3A,3B,3C,3Dの仮位置合わせを行うことができる。これによって螺入作業が行い易くなる。
In the nut construction method according to the present embodiment, the
更に、複数の高ナット3A,3B,3C,3Dがプレート11に固定されているため、これらの高ナット3A,3B,3C,3Dの相対的な位置関係を精度よく保持した状態にて、ナットの保持作業やコンクリートの打設作業を行うことができる。本実施形態では、高ナット3A,3B,3C,3Dは、立ち上り部1の内部側においてはプレート11によって正確な位置関係に保持され、立ち上り面1a側においては第一型枠14Aの貫通孔16A,16B,16C,16Dを挿通する保持ボルト17A,17B,17C,17Dによって正確な位置に保持される。これによって、高ナット3A,3B,3C,3Dは互いに平行な状態が確実に保たれる。以上より、一つ一つのナットをボルトを介して型枠で固定したのみの場合に比して、ナットの位置精度を一層向上させることができる。このような構成により、1枚のプレート11を横筋2A,2Bに精度よく固定することのみで、すべての高ナットについて、内部側の位置のずれを防止して、立ち上り面1aに対して高ナットの材軸を直角に保つことができる。また、例えば対角線上の2つの高ナットに対し保持ボルトを螺入することで他の高ナットの位置を自動的に所定の位置(第一型枠14Aの貫通孔の位置)に導くことができる。従って、高ナットの位置合わせの作業効率を向上させることができる。
Further, since the plurality of
更に、プレート11は立ち上り面1aと対向するように広がっている。従って、高ナット3A,3B,3C,3Dに引抜力が作用した場合においても、立ち上り部1に埋設されているプレート11がアンカーとして機能して当該引抜力に対抗することができる。これによって、高ナット3A,3B,3C,3Dを立ち上り部1内に強固に定着させておくことができる。
Further, the
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。 The present invention is not limited to the embodiment described above.
例えば、鉄筋2に対する固定金具10の固定方法は、図2に示すものに限られず、鉄筋2の構成や固定位置などによって適切に変更することができる。また、丸棒13A,13Bと鉄筋2を接触させて固定していたが、当該丸棒13A,13Bを用いず、プレート11の表面11aを鉄筋2の裏側に接触させて、高ナット3A,3B,3C,3Dが鉄筋同士の間を通って立ち上り面1a側に延びるような固定方法としてもよい。このような固定方法にした場合、高ナット3A,3B,3C,3Dに引抜力が作用した場合、プレート11がコンクリートのみならず鉄筋2でも支えられるため、高ナット3A,3B,3C,3Dを立ち上り部1内に一層強固に定着させておくことができる。
For example, the method of fixing the fixing
また、固定金具における高ナットの本数や位置、プレートの大きさや形状、丸棒の配置や長さや径なども上述の実施形態に限定されず、適宜変更することができる。丸棒はプレートの下縁よりも下方に延びていなくともよく、更には、丸棒自体が設けられていなくともよい。 Further, the number and position of the high nuts in the fixing bracket, the size and shape of the plate, the arrangement, the length and the diameter of the round bar are not limited to the above-described embodiment, and can be changed as appropriate. The round bar may not extend below the lower edge of the plate, and the round bar itself may not be provided.
また、複数の高ナットは、プレートによって固定されていなくともよく、互いに分離された高ナットを鉄筋2にそれぞれ固定すると共に、第一型枠14Aに固定してもよい。ただし、この場合も、高ナット内にコンクリートが流入することを防ぐべく、後端側をボルト等で塞いでおく。更に、鉄筋2に高ナットが固定されることで仮位置合わせされていなくともよく、高ナットが第一型枠14Aに保持ボルトを介して固定されるのみの状態で打設してもよい。
Further, the plurality of high nuts may not be fixed by the plate, and the high nuts separated from each other may be fixed to the
本発明は、上述のような建物に限らず、擁壁や塀など鉄筋コンクリート造の構造物全般に適用することができるが、特に、工業化住宅等、各部の納まり、寸法が規格化された建物に好適に用いることができる。 The present invention is not limited to the above-mentioned buildings, but can be applied to reinforced concrete structures in general such as retaining walls and fences, but particularly in buildings where the dimensions and dimensions of each part are standardized, such as industrialized houses. It can be used suitably.
1…立ち上り部、1a…立ち上り面、2…鉄筋、3,3A,3B,3C,3D…高ナット(ナット)、10…固定金具、11…プレート、14A,14B…型枠、16A,16B,16C,16D…貫通孔、17A,17B,17C,17D…保持ボルト(ボルト)。
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記立ち上り部内での前記ナットの埋設位置に対応する位置に貫通孔を有しており、前記立ち上り部を形成するための型枠が配置される型枠配置工程と、
前記型枠の外側から前記貫通孔にボルトが挿通されると共に当該ボルトが前記ナットに螺入されることによって、前記ナットが前記埋設位置に保持されるナット保持工程と、
コンクリートを打設し前記立ち上り部を形成する打設工程と、
前記ボルト及び前記型枠を外す取り外し工程と、を有することを特徴とするナットの施工方法。 It is a construction method of a nut embedded in the rising part of a reinforced concrete structure,
A mold placement step in which a through hole is provided at a position corresponding to the embedded position of the nut in the rising portion, and a mold for forming the rising portion is disposed;
A nut holding step in which the bolt is inserted into the through hole from the outside of the mold and the bolt is screwed into the nut, whereby the nut is held in the embedded position;
Placing a concrete to form the rising portion; and
And a removing process for removing the bolt and the formwork.
複数の前記ナットが固定金具によって連結され、
前記固定金具を前記立ち上り部の内部となる位置に固定する工程を、前記ナット保持工程の前段階に有することを特徴とする請求項1記載のナットの施工方法。 The nut is plural,
A plurality of the nuts are connected by a fixing bracket,
The method for constructing a nut according to claim 1, further comprising a step of fixing the fixing bracket at a position inside the rising portion at a stage before the nut holding step.
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