JP2012004197A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドリフト領域2は半導体基体1の上に形成され、ウェル領域3はドリフト領域2の内部に形成され、且つその一部がドリフト領域2の一主表面SFに表出している。ソース領域4はウェル領域3の内部に形成され、且つその一部がドリフト領域2の一主表面SFに表出している。接合層21は、一主表面SFに表出したウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合され、且つ異種半導体を含むソースコンタクト領域と、一主表面SFに表出したドリフト領域2にヘテロ接合された異種半導体からなるアノード電極領域とからなる。異種半導体は、半導体基体1よりもバンドギャップが狭い半導体である。
【選択図】図1
Description
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の構成を説明する。本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置は、第1導電型(n+型)の炭化珪素(SiC)からなる半導体基体1と、半導体基体1の上に配置された第1導電型(n−型)のドリフト領域2と、ドリフト領域2の内部に配置され、且つその一部がドリフト領域2の一
主表面SFに表出した第2導電型(p−型)のウェル領域3と、ウェル領域3の内部に配置され、且つその一部が一主表面SFに表出したn+型のソース領域4と、ドリフト領域2とソース領域4の間に挟まれたウェル領域3の上にゲート絶縁膜5を介して形成されたゲート電極6と、一主表面SFに表出したウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に配置された接合層21と、ゲート電極6と接合層21の間に配置された層間絶縁膜7と、接合層21に接続された第1主電極(ソース電極)11と、半導体基体1に接続された第2電極(ドレイン電極)10と、を備える。
返された構成を有する。
次に、図1に示した半導体装置の基本的な動作について説明する。ソース電極11の電位を基準として、ドレイン電極10に所定の正の電位を印加する。この状態においてゲート電極6の電位を制御することで、半導体装置はMOSFETとして機能する。
次に、図2A〜図2Jを参照して、本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法を説明する。
る。そして、エピタキシャル成長法を用いて、半導体基体1の上にn−型の炭化珪素からなるドリフト領域2を形成する。炭化珪素にはいくつかのポリタイプ(結晶多形)が存在するが、ここでは代表的な4Hを用いる。
、例えば100nm程度である。なお、ゲート絶縁膜5を堆積した後、ドリフト領域2とゲート絶縁膜5の界面に界面準位が発生することを抑制するために、窒素、アルゴン、N2O等の雰囲気中で1000℃程度のアニールを行っても良い。
図3を参照して、本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置の構成を説明する。p型の半導体領域9のうち、ドリフト領域2との間にヘテロ接合ダイオードを形成する部分と、ウェル領域3にオーミック接合する部分とが、互いに異なる不純物種や不純物濃度によって形成されている。この工程が図1の半導体装置と異なり、その他の構成は、同じであり、説明を省略する。
図4に示すように、第3の実施の形態に係わる半導体装置において、ソース領域4及びウェル領域3に接触するソースコンタクト領域15の少なくとも一部は、異種半導体(多結晶シリコン)と金属との化合物からなる領域である。すなわち、ソースコンタクト領域15に、金属のシリサイド膜が形成されている。この点を除き、図3の半導体装置と同じ構成であるため、説明を省略する。
により、ソースコンタクト領域15にシリサイド膜が形成される(第2の過程)。
上記のように、本発明は、3つの実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。すなわち、本発明
はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
2:ドリフト領域
3:ウェル領域
4:ソース領域
5:ゲート絶縁膜
6:ゲート電極
7:層間絶縁膜
8:n型の半導体領域(ソースコンタクト領域)
9:p型の半導体領域(ソースコンタクト領域)
10:ドレイン電極(第1主電極)
11:ソース電極(第2主電極)
14:アノード電極領域
15:ソースコンタクト領域
21〜23:接合層
100:ヘテロ接合ダイオード
SF:一主表面
Claims (6)
- 半導体基体と、
前記半導体基体の上に形成された第1導電型のドリフト領域と、
前記ドリフト領域の内部に形成され、且つその一部が前記ドリフト領域の一主表面に表出した第2導電型のウェル領域と、
前記ウェル領域の内部に形成され、且つその一部が前記ドリフト領域の一主表面に表出した第1導電型のソース領域と、
前記ドリフト領域と前記ソース領域の間に挟まれた前記ウェル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
前記一主表面に表出した前記ウェル領域、前記ソース領域及び前記ドリフト領域の上に形成され、且つ、前記半導体基体よりバンドギャップが狭い異種半導体を含む接合層と、を備え、
前記接合層は、
前記一主表面に表出した前記ウェル領域及び前記ソース領域にオーミック接合され、且つ前記異種半導体を含むソースコンタクト領域と、
前記一主表面に表出した前記ドリフト領域にヘテロ接合された前記異種半導体からなるアノード電極領域と、からなる
ことを特徴とする半導体装置。 - 前記ソース領域に接触する前記ソースコンタクト領域の少なくとも一部は、第1導電型の半導体領域であり、前記ウェル領域に接触する前記ソースコンタクト領域の少なくとも一部は、第2導電型の半導体領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記アノード電極領域に導入される不純物の種類及び濃度は、前記第2導電型の半導体領域に導入される不純物の種類及び濃度に対して、独立に制御されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
- 前記ソース領域及び前記ウェル領域に接触するソースコンタクト領域の少なくとも一部は、前記異種半導体と金属との化合物からなる領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記異種半導体は多結晶シリコンから成り、前記半導体基体は炭化珪素からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置を製造する方法であって、
前記アノード電極領域を形成した後に、前記ソースコンタクト領域を形成する接合層形成工程を有し、
前記接合層形成工程は、
前記異種半導体からなる半導体層を、前記一主表面に表出した前記ウェル領域、前記ソース領域及び前記ドリフト領域の上に形成する第1の過程と、
第1の過程の後に、前記半導体層を、前記ウェル領域及び前記ソース領域にオーミック接合させる第2の過程と、
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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