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JP2012004197A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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JP2012004197A JP2010135712A JP2010135712A JP2012004197A JP 2012004197 A JP2012004197 A JP 2012004197A JP 2010135712 A JP2010135712 A JP 2010135712A JP 2010135712 A JP2010135712 A JP 2010135712A JP 2012004197 A JP2012004197 A JP 2012004197A
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Abstract

【課題】ヘテロ接合ダイオードの電気特性を良好に保ったまま、ヘテロ接合ダイオードと絶縁ゲート型トランジスタとを一体化する。
【解決手段】ドリフト領域2は半導体基体1の上に形成され、ウェル領域3はドリフト領域2の内部に形成され、且つその一部がドリフト領域2の一主表面SFに表出している。ソース領域4はウェル領域3の内部に形成され、且つその一部がドリフト領域2の一主表面SFに表出している。接合層21は、一主表面SFに表出したウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合され、且つ異種半導体を含むソースコンタクト領域と、一主表面SFに表出したドリフト領域2にヘテロ接合された異種半導体からなるアノード電極領域とからなる。異種半導体は、半導体基体1よりもバンドギャップが狭い半導体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁ゲート型トランジスタ及びユニポーラダイオードを備える半導体装置及びその製造方法に関する。
絶縁ゲート型トランジスタ及びユニポーラダイオードを備える半導体装置の一例として、特許文献1に記載された炭化珪素MOSFETがある。特許文献1では、炭化珪素(SiC)からなるDMOSFET(Double Diffused MOSFET)を形成したチップ内に、ショットキー・バリア・ダイオード(SBD)を配置した半導体装置が開示されている。
特許文献1に開示された半導体装置の製造方法では、先に、ソースコンタクトを形成し、その後、ショットキーコンタクトを形成している。
特表2006−524432号公報(段落[0047]及び第3F図参照)
ところが、ソースコンタクトの形成に際し、ショットキーコンタクトが形成されるドリフト層の表面は露出した状態であるため、当該表面に荒れや汚染が発生する場合がある。この荒れや汚染の発生により、SBDの電気特性が悪化してしまう。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘテロ接合ダイオードの電気特性を良好に保ったまま、ヘテロ接合ダイオードと絶縁ゲート型トランジスタとを一体化できる半導体装置及びその製造方法を提供することである。
本発明の特徴は、半導体基体と、第1導電型のドリフト領域と、第2導電型のウェル領域と、第1導電型のソース領域と、接合層と、を備える半導体装置である。ドリフト領域は、半導体基体の上に形成され、ウェル領域は、ドリフト領域の内部に形成され、且つその一部がドリフト領域の一主表面に表出している。ソース領域は、ウェル領域の内部に形成され、且つその一部がドリフト領域の一主表面に表出している。ゲート電極は、ドリフト領域とソース領域の間に挟まれたウェル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されている。接合層は、半導体基体よりバンドギャップが狭い異種半導体を含み、且つ一主表面に表出したウェル領域、ソース領域及びドリフト領域の上に形成されている。接合層は、一主表面に表出したウェル領域及びソース領域にオーミック接合され、且つ異種半導体を含むソースコンタクト領域と、一主表面に表出したドリフト領域にヘテロ接合された異種半導体からなるアノード電極領域とからなる。
本発明によれば、ヘテロ接合を形成するドリフト領域の一主表面が覆われた状態で、ソースコンタクト領域を形成することができる。よって、ソースコンタクト領域形成の際に、ヘテロ接合を形成するドリフト領域の一主表面に発生する荒れや汚染を抑制することができる。よって、ヘテロ接合ダイオードの電気特性を良好に保ったまま、ヘテロ接合ダイオードと絶縁ゲート型トランジスタとを一体化することができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の構成を示す断面図である。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その1)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その2)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その3)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その4)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その5)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その6)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その7)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その8)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その9)。 図1の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その10)。 本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる半導体装置の構成を示す断面図である。 図4の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その1)。 図4の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その2)。 図4の半導体装置の製造方法における主要な製造工程を示す断面図である(その3)。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各領域や電極等の厚みと幅との関係、各領域や電極等の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
なお、「第1導電型」及び「第2導電型」は相対する導電型であり、第1導電型がn型であれば、第2導電型はp型であり、逆に、第1導電型がp型であれば、第2導電型はn型である。本発明の実施の形態では、第1導電型がn型であり、第2導電型はp型である場合を例に取り説明する。また、半導体に添加されたp型不純物の濃度が相対的に高い場合にはp+型と、相対的に低い場合にはp−型と、それぞれ表記する。n型についても同様にして、n+型及びn−型と表記する。
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の構成を説明する。本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置は、第1導電型(n+型)の炭化珪素(SiC)からなる半導体基体1と、半導体基体1の上に配置された第1導電型(n−型)のドリフト領域2と、ドリフト領域2の内部に配置され、且つその一部がドリフト領域2の一
主表面SFに表出した第2導電型(p−型)のウェル領域3と、ウェル領域3の内部に配置され、且つその一部が一主表面SFに表出したn+型のソース領域4と、ドリフト領域2とソース領域4の間に挟まれたウェル領域3の上にゲート絶縁膜5を介して形成されたゲート電極6と、一主表面SFに表出したウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に配置された接合層21と、ゲート電極6と接合層21の間に配置された層間絶縁膜7と、接合層21に接続された第1主電極(ソース電極)11と、半導体基体1に接続された第2電極(ドレイン電極)10と、を備える。
接合層21は、少なくともその一部に、半導体基体1よりもバンドギャップが狭い異種半導体を含む。また、接合層21のうち、一主表面SFに表出したウェル領域3及びソース領域4に接触する一部分は「ソースコンタクト領域」を成し、一主表面SFに表出したドリフト領域2に接触する他の一部分は「アノード電極領域」を成す。ソースコンタクト領域は、少なくともその一部に異種半導体が含まれた領域であり、アノード電極領域は、異種半導体からなる領域である。すなわち、接合層21は、一主表面SFに表出したウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合された、異種半導体を含む「ソースコンタクト領域」と、一主表面SFに表出したドリフト領域2にヘテロ接合された異種半導体からなる「アノード電極領域」とを有する。
ソースコンタクト領域のうち、ソース領域4に接触する部分はn型の不純物が添加された半導体からなる領域である。よって、ソースコンタクト領域は、n+型のソース領域4に対して電気的に低抵抗にオーミック接続することができる。また、ソースコンタクト領域のうち、ウェル領域3に接触する部分はp型の不純物が添加された半導体からなる領域である。よって、ソースコンタクト領域は、p−型のウェル領域3に対して電気的に低抵抗にオーミック接続することができる。また、アノード電極領域は、p型の不純物が添加された半導体からなる領域である。したがって、図1においては、接合層21を、n型の半導体領域8と、p型の半導体領域9とに分けて表記している。
なお、接合層21の一部は、ドリフト領域2の一主表面SF以外にも、層間絶縁膜7を介してゲート電極6の上にも配置されている。n型の半導体領域8は、このゲート電極6の上にも配置されている。
ドリフト領域2、ウェル領域3及びソース領域4は、半導体基体1と同じ半導体材料、例えば、炭化珪素(SiC)からなるので、接合層21の少なくとも一部に含まれる異種半導体は、半導体基体1だけでなく、ドリフト領域2よりもバンドギャップが狭い半導体材料であるといえる。よって、異種半導体からなるアノード電極領域と、一主表面SFに表出したドリフト領域2との接合は、ヘテロ接合を構成することができる。すなわち、アノード電極領域(p型の半導体領域9)をアノードとし、ドリフト領域2をカソードとする、ヘテロ接合ダイオード(HJD)100を構成することができる。
ゲート絶縁膜5は、ドリフト領域2とソース領域5の間に位置する第1のウェル領域3の上に配置され、ゲート絶縁膜5の上にゲート電極6が配置されている。
ソース電極11は、n型の半導体領域8及びp型の半導体領域9に対して電気的に低抵抗にオーミック接続されている。ドレイン電極10は、半導体基体1の裏面に対して電気的に低抵抗にオーミック接続されている。
図1において、符号101は、絶縁ゲート型トランジスタの一例としてのMOS型電界効果トランジスタ(MOSFET)の単位セルに相当する領域を示し、符号102は、ヘテロ接合ダイオード100を含む単位セルに相当する領域を示す。図1に示す範囲の外では、MOSFETとヘテロ接合ダイオード100の単位セルが同じ切断面内において繰り
返された構成を有する。
単位セル101及び102が複数並列に配置された半導体チップの最外周部では、ガードリング等の終端構造を採用する。終端構造とは、MOSFETのオフ時における周辺での電界集中を緩和して耐圧を向上させるための構造であり、パワーデバイスの分野に用いられる通常の構造を用いることができる。
<動作>
次に、図1に示した半導体装置の基本的な動作について説明する。ソース電極11の電位を基準として、ドレイン電極10に所定の正の電位を印加する。この状態においてゲート電極6の電位を制御することで、半導体装置はMOSFETとして機能する。
すなわち、ゲート電極6とソース電極11との間に所定の閾値電圧以上の電圧を印加すると、ゲート絶縁膜5を介してゲート電極6に近接するウェル領域3に、導電型がp型からn型へ反転した反転層が形成される。n型のドリフト領域2とn型のソース領域4の間がn型の反転層(チャンネル)で接続されるため、nチャネル型MOSFETはオン状態となり、ドレイン電極10からソース電極11へ正の電流が流れる。
一方、ゲート電極6とソース電極11との間に印加する電圧を所定の閾値電圧未満に制御すると、ゲート絶縁膜5を介してゲート電極6に近接するウェル領域3に、n型の反転層は形成されず、ドリフト領域2とソース領域4の間に位置するウェル領域3の導電型はp型のままである。これにより、nチャネル型MOSFETはオフ状態となり、ドレイン電極10とソース電極11の間は遮断され、電流は流れない。
次に、モータ等のインダクタンスを負荷としたインバータ等の回路で必要となる還流時の動作について説明する。還流時には、ソース電極11の電位を基準として、ドレイン電極10に所定の負の電位が印加される。半導体装置は、MOSFETに内蔵されたボディダイオード(PNダイオード)と、ヘテロ接合ダイオード100とを備える。また、例えば、p型の半導体領域9を選択することにより、ヘテロ接合ダイオード100のオン電圧は、PNダイオードのオン電圧である約2.5Vより低く、例えば1〜1.7V程度に設定することができる。
よって、MOSFETがオフ状態である時に、還流電流は、オン電圧の低いヘテロ接合ダイオード100に主に流れる。したがって、ボディダイオードよりもオン電圧が低いヘテロ接合ダイオード100を備えることにより、還流時における半導体装置のオン電圧を低下させ、定常損失をより低減することができる。また、ヘテロ接合ダイオード100はユニポーラダイオードの一例であるため、PNダイオードなどのバイポーラダイオードより逆回復電荷が少ないという特長を持つ。したがって、ヘテロ接合ダイオード100に電流が流れている状態から、電流が遮断される状態に切り替わるときのスイッチング損失をより低減することができる。
以上説明したように、図1に示した半導体装置は、絶縁ゲート型トランジスタの一例としてのMOSFETと、ユニポーラダイオードの一例としてのヘテロ接合ダイオード100とを備える。
<製造方法>
次に、図2A〜図2Jを参照して、本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法を説明する。
(イ)図2Aに示す工程では、先ず、n+型の炭化珪素からなる半導体基体1を用意す
る。そして、エピタキシャル成長法を用いて、半導体基体1の上にn−型の炭化珪素からなるドリフト領域2を形成する。炭化珪素にはいくつかのポリタイプ(結晶多形)が存在するが、ここでは代表的な4Hを用いる。
例えば、半導体基体1は、数十から数百μm程度の厚みを持つ。n−型のドリフト領域2に添加されるn型不純物の濃度は、1014〜1018cm−3、であり、ドリフト領域2の厚さは、数μm〜数十μmである。
(ロ)次に、図2Bに示す工程では、ドリフト領域2の内部に配置され、且つその一部がドリフト領域2の一主表面に表出したp−型のウェル領域3を形成する。
詳細には、先ず、ドリフト層2の上にマスク材となる絶縁膜を堆積する。絶縁膜としてはシリコン酸化膜を用いることができ、堆積方法としては熱CVD法やプラズマCVD法を用いることができる。次に、絶縁膜の上に、ウェル領域3のストライプ形状に対応するレジストパターンを形成する。レジストのパターニング方法としては、一般的なフォトリソグラフィ法を用いることができる。
次に、レジストパターンをマスクにして、絶縁膜をエッチングして、絶縁膜パターン12aを形成する。エッチング方法としては、フッ酸を用いたウェットエッチングや、反応性イオンエッチング(RIE)などのドライエッチングを用いることができる。次に、レジストパターンを酸素プラズマや硫酸等で除去する。次に、絶縁膜パターン12aをマスクにして、ドリフト領域2の一主表面にp型の不純物イオン103をイオン注入し、p−型のウェル領域3を形成する。ウェル領域3の深さは、ドリフト層2より浅くする。
p型不純物としては、アルミニウム(Al)やボロン(B)を用いることができる。なお、半導体基体1の温度を600℃程度に加熱した状態において不純物イオン103をイオン注入する。これにより、イオンが注入された領域に結晶欠陥が生じることを抑制することができる。イオン注入後、絶縁膜を例えばフッ酸を用いたウエッチエッチングによって除去する。
(ハ)次に、図2Cに示す工程では、ウェル領域3の内部に配置され、且つその一部が一主表面SFに表出したn+型のソース領域4を形成する。具体的には、上記した図2Bの工程と同様にして、マスク材としての絶縁膜の形成、絶縁膜のパターニング、不純物イオン注入、マスク除去を行うことにより、ウェル領域3内にn+型のソース領域4を形成する。ソース領域4の深さは、ウェル領域3より浅くする必要がある。
n+型のソース領域4を形成するために注入する不純物イオン104として、窒素(N)やリン(P)を用いることができる。なお、半導体基体1の温度を600℃程度に加熱した状態において不純物イオン104をイオン注入する。これにより、イオンが注入された領域に結晶欠陥が生じることを抑制することができる。イオン注入後、絶縁膜パターン12bを例えばフッ酸を用いたウエッチエッチングによって除去する。
(ニ)次に、半導体基体1全体に熱処理を行うことにより、上記した図2B及び図2Cの工程においてイオン注入された不純物を同時に活性化する。熱処理の温度としては1700℃程度の温度を用いることができ、熱処理を行う雰囲気としてはアルゴン(Ar)や窒素(N)を好適に用いることができる。
(ホ)次に、図2Dに示す工程では、一主表面SFの上にゲート絶縁膜5を堆積する。ゲート絶縁膜5としてはシリコン酸化膜が好適に用いられ、堆積方法としては熱酸化法、熱CVD法、プラズマCVD法、スパッタ法などが用いられる。ゲート絶縁膜5の膜厚は
、例えば100nm程度である。なお、ゲート絶縁膜5を堆積した後、ドリフト領域2とゲート絶縁膜5の界面に界面準位が発生することを抑制するために、窒素、アルゴン、NO等の雰囲気中で1000℃程度のアニールを行っても良い。
次に、ゲート絶縁膜5の上にゲート電極6を堆積する。ゲート電極6として、不純物を添加した多結晶シリコンを好適に用いることができる。具体的には、一般的な低圧CVD法を用いて、ゲート絶縁膜5の上に堆積する。
(へ)次に、図2Eに示す工程では、ゲート電極6の上にレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクとして、例えばRIEなどのドライエッチング法を用いて、ゲート電極6をパターニングする。ゲート電極6のパターニングの際に、ゲート絶縁膜5との選択比が高いエッチング条件を用いる。これにより、ゲート絶縁膜5を残し、ドリフト領域2の一主表面SFを平坦で清浄に保った状態でゲート電極6をパターニングすることができる。
(ト)次に、図2Fに示す工程では、ゲート電極6の上に層間絶縁膜7を堆積する。層間絶縁膜7としては、シリコン酸化膜が好適に用いられる。堆積方法としては、熱CVD法、プラズマCVD法、スパッタ法などを用いることができる。そして、堆積した絶縁膜の上にレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして層間絶縁膜7及びゲート絶縁膜5を除去して、一主表面SFが表出するコンタクトホールを形成する。このコンタクトホールには、ウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の一部が表出している。
(チ)次に、「接合層形成工程」を実施する。「接合層形成工程」では、図1の接合層21を構成するアノード電極領域及びソースコンタクト領域を形成する。具体的には、先ず、アノード電極領域を形成し、その後、ソースコンタクト領域を形成する。
(チ−1)詳細には、図2Gに示すように、先ず、異種半導体からなる半導体層を、一主表面SFに表出したウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に形成する(第1の過程)。ここでは「異種半導体からなる半導体層」の一例として、多結晶シリコン膜13を、ウェル領域3、ソース領域4、ドリフト領域2及び層間絶縁膜7の上に堆積する。堆積方法としては、一般的な低圧CVD法を用いることができる。このように、先ず、ヘテロ接合を形成するウェル領域2の一主表面SFを多結晶シリコン膜13によって被覆して、アノード電極領域を形成する。
(チ−2)第1の過程の後、多結晶シリコン膜13を、ウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させる(第2の過程)。具体的には、図2Hに示すように、ドリフト領域2及びウェル領域3の直上に形成された多結晶シリコン膜13の上にマスクパターン12cを形成する。マスクパターン12cとして、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストパターンを形成する。マスクパターン12cから表出した多結晶シリコン膜13に対してn型の不純物イオン105を注入し、n型の半導体領域8を形成する。n型の不純物として、リンや砒素を用いる。イオン注入後、例えば酸素プラズマや硫酸を用いてマスクパターン12cを除去する。
そして、図2Iに示すように、ソース領域4及び層間絶縁膜7の直上に形成されたn型の半導体領域8の上にマスクパターン12dを形成する。マスクパターン12dから表出した多結晶シリコン膜13に対してp型の不純物イオン106を注入し、p型の半導体領域9を形成する。p型の不純物として、ボロンを用いる。イオン注入後、例えば酸素プラズマや硫酸を用いてマスクパターン12dを除去する。
その後、n型の半導体領域8及びp型の半導体領域9に導入された不純物を活性化するため、窒素雰囲気中で950℃程度の熱処理を行う。このように、アノード電極領域を形成した後に、ソースコンタクト領域を、ソース領域4及びウェル領域3にオーミック接続させる。
(リ)次に、図2Jに示す工程では、半導体基体1の裏面にオーミック接合するドレイン電極10を形成する。ドレイン電極10としては、ニッケルシリサイドが好適に用いられる。ニッケルシリサイドは、ニッケルを堆積した後に、熱処理を施して形成される。ニッケルシリサイドの他に、コバルトシリサイド、チタンシリサイドなどの金属を用いても構わない。
(ヌ)最後に、接合層21の上に、ソース電極11を形成する。ソース電極11としては、チタンとアルミニウムを積層した金属電極を用いることができる。ドレイン電極10とソース電極11の形成順序は問わない。以上の工程を経て、図1に示した半導体装置が完成する。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
半導体基体1よりバンドギャップが狭い異種半導体を含む接合層21が、ウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に形成されているため、ヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面SFが覆われる。これにより、その後に、この異種半導体を含むソースコンタクト領域を形成する際に、このヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面SFに発生する荒れや汚染を抑制することができる。
ソース領域4に接触するソースコンタクト領域の少なくとも一部は、n型の半導体領域8であり、ウェル領域3に接触するソースコンタクト領域の少なくとも一部は、p型の半導体領域9である。このように、ソースコンタクト領域を、n型のソース領域4及びp型のウェル領域3のそれぞれに応じた導電型の領域とすることにより、より良好なオーミック接合を得ることができる。
上記した異種半導体は多結晶シリコンから成り、半導体基体1は炭化珪素からなる。アノード電極領域は、炭化珪素よりもバンドギャップが狭い多結晶シリコンからなるため、アノード電極領域とドリフト領域2との間にヘテロ接合が形成される。更に、多結晶シリコンに添加する不純物の濃度は容易に制御することができる。これにより、ヘテロ接合ダイオード100のオン電圧及び逆方向耐圧を容易に制御することが可能となる。
上記した半導体装置を製造する方法は、アノード電極領域を形成した後に、ソースコンタクト領域を形成する接合層形成工程を有する。ソースコンタクト領域を形成するためには、ソースコンタクト領域を、ウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させるための処理(窒素雰囲気中で950℃程度の熱処理)が必要である。
接合層形成工程は、多結晶シリコン膜13を、一主表面SFに表出したウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に形成する第1の過程と、第1の過程の後に、多結晶シリコン膜13を、ウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させる第2の過程とを備える。これにより、多結晶シリコン膜13をドリフト領域2の上に形成した後に、多結晶シリコン膜13をウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させることにより、ソースコンタクト領域を形成することができる。よって、多結晶シリコン膜13は、第2の過程において、アノード電極領域とヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面SFに発生する荒れや汚染を抑制することができる。
MOSFETに内蔵されるボディダイオードよりもオン電圧が低いヘテロ接合ダイオード100を備えることにより、還流時における半導体装置のオン電圧を低下させ、定常損失をより低減することができる。また、ヘテロ接合ダイオード100はユニポーラダイオードの一例であるため、PNダイオードなどのバイポーラダイオードより逆回復電荷が少ないという特長を持つ。したがって、ヘテロ接合ダイオード100に電流が流れている状態から、電流が遮断される状態に切り替わるときのスイッチング損失をより低減することができる。
(第2の実施の形態)
図3を参照して、本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置の構成を説明する。p型の半導体領域9のうち、ドリフト領域2との間にヘテロ接合ダイオードを形成する部分と、ウェル領域3にオーミック接合する部分とが、互いに異なる不純物種や不純物濃度によって形成されている。この工程が図1の半導体装置と異なり、その他の構成は、同じであり、説明を省略する。
第2の実施の形態において、ソースコンタクト領域は、ソース領域4にオーミック接合したn型の半導体領域8と、ウェル領域3にオーミック接合したp型の半導体領域9とからなる。p型のアノード電極領域14は、p型の半導体領域9に対して、不純物種や不純物濃度について独立に制御され、構造上区別される。
アノード電極領域14を形成する多結晶シリコンの中に導入する不純物種や不純物濃度を制御することにより、オン電圧や逆方向耐圧を制御することができる。例えば、砒素やリンなどのn型の不純物を多結晶シリコンの中に導入した場合には、ボロンなどのp型の不純物を導入した場合に比べて、オン電圧や逆方向耐圧が低下する。
第2の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法では、図2H、図2Iに示した接合層形成工程において、アノード電極領域14に対して選択的に不純物を注入する工程を更に追加する。その後、熱処理を施して、n型の半導体領域8、p型の半導体領域9及びアノード電極領域14の不純物を同時に活性化する。
以上説明したように、アノード電極領域14に導入される不純物の種類及び濃度を、p型の半導体領域9に導入される不純物の種類及び濃度に対して、独立に制御する。これにより、ヘテロ接合ダイオード100のオン電圧及び逆方向耐圧などの電流電圧特性を容易に制御することができる。
その他、以下に示すように、本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
半導体基体1よりバンドギャップが狭い異種半導体を含む接合層22が、ウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に形成されているため、ヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面SFが覆われる。これにより、その後に、この異種半導体を含むソースコンタクト領域を形成する際に、このヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面SFに発生する荒れや汚染を抑制することができる。
ソース領域4に接触するソースコンタクト領域の少なくとも一部は、n型の半導体領域8であり、ウェル領域3に接触するソースコンタクト領域の少なくとも一部は、p型の半導体領域9である。このように、ソースコンタクト領域を、n型のソース領域4及びp型のウェル領域3のそれぞれに応じた導電型の領域とすることにより、より良好なオーミック接合を得ることができる。
上記した半導体装置を製造する方法は、アノード電極領域14を形成した後に、ソースコンタクト領域(8、9)を形成する接合層形成工程を有する。ソースコンタクト領域(8、9)を形成するためには、ソースコンタクト領域(8、9)を、ウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させるための処理(窒素雰囲気中で950℃程度の熱処理)が必要である。
接合層形成工程は、多結晶シリコン膜13を、一主表面SFに表出したウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に形成する第1の過程と、第1の過程の後に、多結晶シリコン膜13を、ウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させる第2の過程とを備える。これにより、多結晶シリコン膜13をドリフト領域2の上に形成した後に、多結晶シリコン膜13をウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させることにより、ソースコンタクト領域を形成することができる。よって、多結晶シリコン膜13は、第2の過程において、アノード電極領域14とヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面に発生する荒れや汚染を抑制することができる。
MOSFETに内蔵されるボディダイオードよりもオン電圧が低いヘテロ接合ダイオード100を備えることにより、還流時における半導体装置のオン電圧を低下させ、定常損失をより低減することができる。また、ヘテロ接合ダイオード100はユニポーラダイオードの一例であるため、PNダイオードなどのバイポーラダイオードより逆回復電荷が少ないという特長を持つ。したがって、ヘテロ接合ダイオード100に電流が流れている状態から、電流が遮断される状態に切り替わるときのスイッチング損失をより低減することができる。
(第3の実施の形態)
図4に示すように、第3の実施の形態に係わる半導体装置において、ソース領域4及びウェル領域3に接触するソースコンタクト領域15の少なくとも一部は、異種半導体(多結晶シリコン)と金属との化合物からなる領域である。すなわち、ソースコンタクト領域15に、金属のシリサイド膜が形成されている。この点を除き、図3の半導体装置と同じ構成であるため、説明を省略する。
第3の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法において、図2A〜図2Gに示した工程は同じであり説明を省略する。
図2Gの工程の後、図5Aに示す工程において、ドリフト領域2の直上に形成された多結晶シリコン膜13の上にマスクパターン12eを形成する。マスクパターン12eとして、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストパターンを形成する。マスクパターン12eから表出した多結晶シリコン膜13に対してn型の不純物イオン107を注入し、n型のアノード電極領域14を形成する。n型の不純物として、リンや砒素を用いる。イオン注入後、例えば酸素プラズマや硫酸を用いてマスクパターン12eを除去する。その後、アノード電極領域14に導入されたn型の不純物を活性化するため、窒素雰囲気中で950℃程度の熱処理を行う。
そして、図5Bに示す工程において、ウェル領域3、ソース領域4及び層間絶縁膜7の直上に形成された多結晶シリコン膜13の上に、金属膜16を成膜する。金属膜16としては、ニッケル、チタン、コバルトなどを使用することができる。パターンニング方法としては、リフトオフ法、ドライエッチング法、ウェットエッチング法等を用いることができる。
図5Cに示す工程において、アルゴン、窒素などの雰囲気中で500℃〜1000℃程度の熱処理を施すことにより、金属膜16と多結晶シリコン膜13とを合金化する。これ
により、ソースコンタクト領域15にシリサイド膜が形成される(第2の過程)。
その後、図2Jに示した工程と同じ処理を施すことにより、図4に示した半導体装置が完成する。
以上説明したように、ソースコンタクト領域15の少なくとも一部は、異種半導体(多結晶シリコン膜13)と金属膜16との化合物からなる領域である。これにより、ソース領域4及びウェル領域3との間に更に良好なオーミック接合を得ることができる。つまり、より低抵抗にオーミック接続することができる。
その他、以下に示すように、本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
半導体基体1よりバンドギャップが狭い異種半導体を含む接合層23が、ウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に形成されているため、ヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面SFが覆われる。これにより、その後に、この異種半導体を含むソースコンタクト領域を形成する際に、このヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面SFに発生する荒れや汚染を抑制することができる。
上記した異種半導体は多結晶シリコンから成り、半導体基体1は炭化珪素からなる。アノード電極領域は、炭化珪素よりもバンドギャップが狭い多結晶シリコンからなるため、アノード電極領域14とドリフト領域2との間にヘテロ接合が形成される。更に、多結晶シリコンに添加する不純物の濃度は容易に制御することができる。これにより、ヘテロ接合ダイオード100のオン電圧及び逆方向耐圧を容易に制御することが可能となる。
半導体装置を製造する方法は、アノード電極領域14を形成した後に、ソースコンタクト領域15を形成する接合層形成工程を有する。ソースコンタクト領域15を形成するためには、ソースコンタクト領域15を、ウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させるための処理(図5Cに示す工程)が必要である。
接合層形成工程は、多結晶シリコン膜13を、一主表面SFに表出したウェル領域3、ソース領域4及びドリフト領域2の上に形成する第1の過程と、第1の過程の後に、多結晶シリコン膜13を、ウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させる第2の過程とを備える。これにより、多結晶シリコン膜13をドリフト領域2の上に形成した後に、多結晶シリコン膜13をウェル領域3及びソース領域4にオーミック接合させることにより、ソースコンタクト領域15を形成することができる。よって、多結晶シリコン膜13は、第2の過程において、アノード電極領域14とヘテロ接合を形成するドリフト領域2の一主表面SFに発生する荒れや汚染を抑制することができる。
MOSFETに内蔵されるボディダイオードよりもオン電圧が低いヘテロ接合ダイオード100を備えることにより、還流時における半導体装置のオン電圧を低下させ、定常損失をより低減することができる。また、ヘテロ接合ダイオード100はユニポーラダイオードの一例であるため、PNダイオードなどのバイポーラダイオードより逆回復電荷が少ないという特長を持つ。したがって、ヘテロ接合ダイオード100に電流が流れている状態から、電流が遮断される状態に切り替わるときのスイッチング損失をより低減することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、3つの実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。すなわち、本発明
はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
第1〜第3の実施の形態においては、ソースコンタクト領域とアノード電極領域とが同じ断面内に形成される場合について説明したが、いずれか一方の領域が異なる断面に形成されていても良い。
また、半導体基体1の表面側にソース電極11を配置し、裏面側にドレイン電極10を配置した、いわゆる縦側のMOSFETについて説明したが、ソース電極11及びドレイン電極10の両電極が表面側に配置された、いわゆる横型のMOSFETであっても構わない。
更に、ゲート電極6がドリフト領域2の一主表面SF上に配置されたプレーナ型MOSFETについて説明したが、ゲート電極6がドリフト領域2の一主表面SFに形成されたトレンチ内に埋め込まれたトレンチ型MOSFETであっても構わない。
更に、半導体基体1及びドリフト領域2の材質として、炭化珪素を例に挙げて説明したが、炭化珪素の代りに、シリコン(Si)やガリウムヒ素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンドなどの他の半導体材料を用いても構わない。
異種半導体の一例として、多結晶シリコンについて説明したが、半導体基体1よりもバンドギャップが狭い半導体であれば、単結晶シリコン、多結晶シリコンゲルマニウム、単結晶シリコンゲルマニウム、多結晶ゲルマニウム、単結晶ゲルマニウムなどの他の半導体であっても構わない。
1:半導体基体
2:ドリフト領域
3:ウェル領域
4:ソース領域
5:ゲート絶縁膜
6:ゲート電極
7:層間絶縁膜
8:n型の半導体領域(ソースコンタクト領域)
9:p型の半導体領域(ソースコンタクト領域)
10:ドレイン電極(第1主電極)
11:ソース電極(第2主電極)
14:アノード電極領域
15:ソースコンタクト領域
21〜23:接合層
100:ヘテロ接合ダイオード
SF:一主表面

Claims (6)

  1. 半導体基体と、
    前記半導体基体の上に形成された第1導電型のドリフト領域と、
    前記ドリフト領域の内部に形成され、且つその一部が前記ドリフト領域の一主表面に表出した第2導電型のウェル領域と、
    前記ウェル領域の内部に形成され、且つその一部が前記ドリフト領域の一主表面に表出した第1導電型のソース領域と、
    前記ドリフト領域と前記ソース領域の間に挟まれた前記ウェル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記一主表面に表出した前記ウェル領域、前記ソース領域及び前記ドリフト領域の上に形成され、且つ、前記半導体基体よりバンドギャップが狭い異種半導体を含む接合層と、を備え、
    前記接合層は、
    前記一主表面に表出した前記ウェル領域及び前記ソース領域にオーミック接合され、且つ前記異種半導体を含むソースコンタクト領域と、
    前記一主表面に表出した前記ドリフト領域にヘテロ接合された前記異種半導体からなるアノード電極領域と、からなる
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ソース領域に接触する前記ソースコンタクト領域の少なくとも一部は、第1導電型の半導体領域であり、前記ウェル領域に接触する前記ソースコンタクト領域の少なくとも一部は、第2導電型の半導体領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記アノード電極領域に導入される不純物の種類及び濃度は、前記第2導電型の半導体領域に導入される不純物の種類及び濃度に対して、独立に制御されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ソース領域及び前記ウェル領域に接触するソースコンタクト領域の少なくとも一部は、前記異種半導体と金属との化合物からなる領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記異種半導体は多結晶シリコンから成り、前記半導体基体は炭化珪素からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置を製造する方法であって、
    前記アノード電極領域を形成した後に、前記ソースコンタクト領域を形成する接合層形成工程を有し、
    前記接合層形成工程は、
    前記異種半導体からなる半導体層を、前記一主表面に表出した前記ウェル領域、前記ソース領域及び前記ドリフト領域の上に形成する第1の過程と、
    第1の過程の後に、前記半導体層を、前記ウェル領域及び前記ソース領域にオーミック接合させる第2の過程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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