JP2012097040A - 植物病害防除組成物及び植物病害の防除方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】植物病害に対する優れた防除効力を有する植物病害防除組成物、及び植物病害の防除方法を提供する。
【解決手段】フラメトピルとトルクロホスメチルとを有効成分として含有する植物病害防除組成物、フラメトピルとトルクロホスメチルとの有効量を植物または植物を栽培する土壌に施用する植物病害の防除方法。
【選択図】なし
【解決手段】フラメトピルとトルクロホスメチルとを有効成分として含有する植物病害防除組成物、フラメトピルとトルクロホスメチルとの有効量を植物または植物を栽培する土壌に施用する植物病害の防除方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、植物病害防除組成物、植物病害の防除方法に関する。
従来、雪腐病等の芝病害を防除する有効成分として、トルクロホスメチルが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
本発明は、植物病害に対する優れた防除効力を有する植物病害防除組成物、及び植物病害の防除方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意検討した結果、フラメトピルとトルクロホスメチルとを併用することにより、植物病害に対する防除効力が向上すると共に、投下薬剤量を減少させることが可能となることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は次の通りの構成をとるものである。
〔1〕 フラメトピルとトルクロホスメチルとを有効成分として含有する植物病害防除組成物。
〔2〕 フラメトピルとトルクロホスメチルとの重量比が1:2〜1:30の範囲である〔1〕に記載の植物病害防除組成物。
〔3〕 植物病害が芝病害である〔1〕または〔2〕に記載の植物病害防除組成物。
〔4〕 前記芝病害がダラースポット病である〔3〕に記載の植物病害防除組成物。
〔5〕 前記芝病害が雪腐小粒菌核病である〔3〕に記載の植物病害防除組成物。
〔6〕 フラメトピルとトルクロホスメチルとの有効量を植物または植物を栽培する土壌に施用する植物病害の防除方法。
〔7〕 フラメトピルとトルクロホスメチルとの重量比が1:2〜1:30の範囲である〔6〕に記載の植物病害の防除方法。
即ち、本発明は次の通りの構成をとるものである。
〔1〕 フラメトピルとトルクロホスメチルとを有効成分として含有する植物病害防除組成物。
〔2〕 フラメトピルとトルクロホスメチルとの重量比が1:2〜1:30の範囲である〔1〕に記載の植物病害防除組成物。
〔3〕 植物病害が芝病害である〔1〕または〔2〕に記載の植物病害防除組成物。
〔4〕 前記芝病害がダラースポット病である〔3〕に記載の植物病害防除組成物。
〔5〕 前記芝病害が雪腐小粒菌核病である〔3〕に記載の植物病害防除組成物。
〔6〕 フラメトピルとトルクロホスメチルとの有効量を植物または植物を栽培する土壌に施用する植物病害の防除方法。
〔7〕 フラメトピルとトルクロホスメチルとの重量比が1:2〜1:30の範囲である〔6〕に記載の植物病害の防除方法。
本発明によれば、植物病害に対して優れた防除効果を発揮する。
本発明の植物病害防除組成物(以下、「本発明組成物」と称する場合がある。)は、フラメトピルとトルクロホスメチルとを有効成分として含有する。
本発明組成物は、広範囲の植物病害に対して防除効果を有し、植物に対し問題となるような薬害を生じない。
本発明組成物は、広範囲の植物病害に対して防除効果を有し、植物に対し問題となるような薬害を生じない。
本発明組成物に使用するフラメトピル(IUPAC:5−クロロ−N−(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチルイソベンゾフラン−4−イル)−1,3−ジメチルピラゾール−4−カルボキサミド)は、The Pesticide Manual Fifteenth Edition(British Crop Protection Council発行)2009年第580頁に記載の化合物である。
トルクロホスメチル(IUPAC:O−2,6−ジクロロ−p−トリル=O,O−ジメチル=ホスホロチオアート)は、The Pesticide Manual Fifteenth Edition(British Crop Protection Council発行)2009年第1135頁に記載の化合物である。
トルクロホスメチル(IUPAC:O−2,6−ジクロロ−p−トリル=O,O−ジメチル=ホスホロチオアート)は、The Pesticide Manual Fifteenth Edition(British Crop Protection Council発行)2009年第1135頁に記載の化合物である。
本発明組成物において、フラメトピルとトルクロホスメチルとの重量比は、通常1:1〜1:100、好ましくは1:2〜1:30の範囲である。
本発明組成物は、フラメトピルとトルクロホスメチルとを単に混合したものでもよいが、通常、フラメトピルとトルクロホスメチルとを、固体担体、液体担体等と混合し、必要により界面活性剤、その他の製剤用補助剤等を添加して、乳剤、水和剤、懸濁剤、粒剤、顆粒水和剤、懸濁液剤、粉剤、液剤、エマルジョン剤、マイクロカプセル等に製剤化して用いられる。これらの製剤中におけるフラメトピルとトルクロホスメチルとの合計量は、通常、0.01〜99.9重量%、好ましくは0.05〜80重量%の範囲である。
製剤する際に用いられる固体担体としては、例えば、粘土類(カオリナイト、珪藻土、合成含水酸化珪素、クレー、ベントナイト、酸性白土等)、タルク、その他の無機鉱物(セリサイト、石英粉末、活性炭、炭酸カルシウム等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、塩安、尿素等)等の微粉末や粒状物等が挙げられる。
液体担体としては、例えば、キシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系脂肪族炭化水素類、エステル類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル及び水が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、公知の陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。具体的には例えば、アルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ−ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等)等の固着剤や分散剤、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−/3−tert−ブチル−4−メトキシフェノール)、植物油、鉱物油、脂肪酸、脂肪酸エステル等の安定剤が挙げられる。
液体担体としては、例えば、キシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系脂肪族炭化水素類、エステル類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル及び水が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、公知の陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。具体的には例えば、アルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ−ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等)等の固着剤や分散剤、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−/3−tert−ブチル−4−メトキシフェノール)、植物油、鉱物油、脂肪酸、脂肪酸エステル等の安定剤が挙げられる。
本発明組成物は、フラメトピル及びトルクロホスメチルを夫々前記の製剤手法により製剤した後、これらを混合することにより調製することもできる。
本発明組成物は、例えば、カーブラリア葉枯病(Curvularia geniculata)、ダラースポット病(Sclerotinia homoeocarpa)、擬似葉腐病(binucleate Rhizoctonia)、葉腐病(Rhizoctonia solani)、雪腐小粒菌核病(Typhula incarnata, Typhula ishikariensis)、炭そ病(Colletotrichum sp.)、紅色雪腐病(Monographella nivalis)、褐色雪腐病(Pythium spp.)等の植物病害等に有効である。
フラメトピルとトルクロホスメチルとの有効量を、植物病原菌、または植物病原菌の生息する場所もしくは生息する可能性のある場所(植物、土壌等)に施用することにより、植物病害を防除することができる。
フラメトピルとトルクロホスメチルとの有効量を、植物または植物を栽培する土壌に施用することにより、植物病害を防除することができる。
植物または植物を栽培する土壌に施用する場合は、フラメトピルとトルクロホスメチルとは同時期に別々に施用してもよいが、通常は施用時の簡便性の観点から、本発明組成物として施用される。
フラメトピルとトルクロホスメチルとの有効量を、植物または植物を栽培する土壌に施用することにより、植物病害を防除することができる。
植物または植物を栽培する土壌に施用する場合は、フラメトピルとトルクロホスメチルとは同時期に別々に施用してもよいが、通常は施用時の簡便性の観点から、本発明組成物として施用される。
製剤化された本発明組成物は、そのままで又は水等で希釈して、植物又は土壌に施用される。施用場所としては、例えば、公園、ゴルフ場、運動場、道路、家庭の庭等の芝生が挙げられる。更に、本発明組成物は、他の殺菌剤、殺虫剤、除草剤、肥料、土壌改良剤等と併用してもよい。
本発明組成物の施用量は、フラメトピルとトルクロホスメチルとの混合割合、気象条件、製剤形態、施用時期、施用方法、施用場所、防除対象病害、対象作物等により異なるが、例えば、10アールあたりのフラメトピルとトルクロホスメチルとの合計量としては通常1g〜10kg、好ましくは10g〜1kgである。
水和剤及び顆粒水和剤等を水で希釈して施用する場合には、フラメトピル及びトルクロホスメチルの濃度は、通常0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.005重量%〜1重量%の範囲である。勿論、場合によっては、水等で希釈することなくそのまま施用することも可能である。
また、特に、本発明組成物を芝に茎葉処理する場合には、本発明組成物の希釈水にさらにアジュバントを加え、芝に対する効力の増強を期待することができる
水和剤及び顆粒水和剤等を水で希釈して施用する場合には、フラメトピル及びトルクロホスメチルの濃度は、通常0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.005重量%〜1重量%の範囲である。勿論、場合によっては、水等で希釈することなくそのまま施用することも可能である。
また、特に、本発明組成物を芝に茎葉処理する場合には、本発明組成物の希釈水にさらにアジュバントを加え、芝に対する効力の増強を期待することができる
本発明は、畑、水田、芝生等の農耕地又は非農耕地用にて使用することができる。
また、本発明は、以下に挙げられる「植物」等を栽培する農耕地等において、該植物等に対して薬害を与えることなく、当該農耕地の病害を防除するために使用することができる。
農作物;イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、テンサイ等、
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン、スカッシュ等)等、
花卉、
観葉植物、
シバ、
上記のうち、特にイネ、コムギ、オオムギ、ソルガム、テンサイ、シバを栽培する農耕地の病害を防除するために使用することができる。
また、本発明は、以下に挙げられる「植物」等を栽培する農耕地等において、該植物等に対して薬害を与えることなく、当該農耕地の病害を防除するために使用することができる。
農作物;イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、テンサイ等、
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン、スカッシュ等)等、
花卉、
観葉植物、
シバ、
上記のうち、特にイネ、コムギ、オオムギ、ソルガム、テンサイ、シバを栽培する農耕地の病害を防除するために使用することができる。
芝地に用いられる芝草としては、ノシバ、コウライシバ、ヒメコウライシバ、ベントグラス、ブルーグラス、バミューダグラス、ライグラス、センチピードグラス、セントオーガスチングラス、バヒアグラス、ダリスグラス、フェスク等を挙げることができる。
以下に製剤例及び試験例を挙げ、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下の説明において「部」は重量部を意味する。
製剤例1
フラメトピル31.25部、トルクロホスメチル47部、合成含水酸化珪素16.75部、リグニンスルホン酸カルシウム3部及びラウリル硫酸ナトリウム2部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
フラメトピル31.25部、トルクロホスメチル47部、合成含水酸化珪素16.75部、リグニンスルホン酸カルシウム3部及びラウリル硫酸ナトリウム2部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
製剤例2
フラメトピル7.75部、トルクロホスメチル47部、合成含水酸化珪素40.25部、リグニンスルホン酸カルシウム3部及びラウリル硫酸ナトリウム2部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
フラメトピル7.75部、トルクロホスメチル47部、合成含水酸化珪素40.25部、リグニンスルホン酸カルシウム3部及びラウリル硫酸ナトリウム2部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
製剤例3
フラメトピル2部、トルクロホスメチル47部、合成含水酸化珪素46部、リグニンスルホン酸カルシウム3部及びラウリル硫酸ナトリウム2部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
フラメトピル2部、トルクロホスメチル47部、合成含水酸化珪素46部、リグニンスルホン酸カルシウム3部及びラウリル硫酸ナトリウム2部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
製剤例4
フラメトピル2.5部、トルクロホスメチル40部、アルキルナフタレンスルホン酸塩5.0部、リグニンスルホン酸金属塩7部及びクレー45.5部をよく粉砕混合した後、水を15部加えて練合し、スクリーンで押し出し造粒して顆粒水和剤を得る。
フラメトピル2.5部、トルクロホスメチル40部、アルキルナフタレンスルホン酸塩5.0部、リグニンスルホン酸金属塩7部及びクレー45.5部をよく粉砕混合した後、水を15部加えて練合し、スクリーンで押し出し造粒して顆粒水和剤を得る。
製剤例5
フラメトピル5部、トルクロホスメチル37.5部、合成含水酸化珪素52.5部、リグニンスルホン酸カルシウム3部及びラウリル硫酸ナトリウム2部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
フラメトピル5部、トルクロホスメチル37.5部、合成含水酸化珪素52.5部、リグニンスルホン酸カルシウム3部及びラウリル硫酸ナトリウム2部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
試験例1(ポット試験:ベントグラスのダラースポット病に対する防除効果試験)
ベントグラス(ペンクロス)の種をプラスチックポットに播種し、温室内で約1ヶ月栽培し、当該芝の草丈を5mm程度にハサミを用いて刈り込した。製剤例1〜3で調製された本発明組成物、及びフラメトピル、トルクロホスメチルをそれぞれ単独で芝に散布した。散布は、当該薬液を当該芝の茎葉に対して、液量が200ml/m2になるように散布した。芝の茎葉に付着した薬液を風乾させた後、予めV8フスマ培地で2週間培養させたSclerotinia homoeocarpaの乾燥粉砕菌体をそのまま芝の茎葉表面に接種した。その後、過湿条件下で7日間置くことにより、発病を促進させた。当該薬液の病害防除効果を調べるために、発病面積率を目視調査し、下記式に基づき防除価を求めた。
ベントグラス(ペンクロス)の種をプラスチックポットに播種し、温室内で約1ヶ月栽培し、当該芝の草丈を5mm程度にハサミを用いて刈り込した。製剤例1〜3で調製された本発明組成物、及びフラメトピル、トルクロホスメチルをそれぞれ単独で芝に散布した。散布は、当該薬液を当該芝の茎葉に対して、液量が200ml/m2になるように散布した。芝の茎葉に付着した薬液を風乾させた後、予めV8フスマ培地で2週間培養させたSclerotinia homoeocarpaの乾燥粉砕菌体をそのまま芝の茎葉表面に接種した。その後、過湿条件下で7日間置くことにより、発病を促進させた。当該薬液の病害防除効果を調べるために、発病面積率を目視調査し、下記式に基づき防除価を求めた。
防除価(%)=100×(P−W)/P
P:無処理区発病面積率(%)
W:各薬剤処理区発病面積率(%)
E:コルビーの理論値=(X+Y)−(X×Y)/100
X:フラメトピルの防除価
Y:トルクロホスメチルの防除価
P:無処理区発病面積率(%)
W:各薬剤処理区発病面積率(%)
E:コルビーの理論値=(X+Y)−(X×Y)/100
X:フラメトピルの防除価
Y:トルクロホスメチルの防除価
その結果、本発明防除剤は、相乗効果として当業者により予想される防除効果(即ち、コルビーの理論値)に対して優れた効果(即ち相乗効果)を示した。
試験例2(圃場試験:ベントグラスの雪腐小粒菌核病に対する防除効果試験)
ベントグラスナーセリーで試験を行った。根雪前(10月下旬)に、製剤例5で調製された本発明組成物、及びフラメトピル、トルクロホスメチルをそれぞれ単独で芝に散布した。散布は、当該薬液を当該芝の茎葉に対して、液量が200ml/m2になるように散布した。雪解け後(4月下旬)に発病面積率を目視調査し、試験例1と同様の式に基づき防除価を求めた。
ベントグラスナーセリーで試験を行った。根雪前(10月下旬)に、製剤例5で調製された本発明組成物、及びフラメトピル、トルクロホスメチルをそれぞれ単独で芝に散布した。散布は、当該薬液を当該芝の茎葉に対して、液量が200ml/m2になるように散布した。雪解け後(4月下旬)に発病面積率を目視調査し、試験例1と同様の式に基づき防除価を求めた。
その結果、本発明組成物は、相乗効果として当業者により予想される防除効果(即ち、コルビーの理論値)に対して優れた効果(即ち相乗効果)を示した。
以上の結果より、コルビーの理論値(E)と比較して顕著に高い防除価を示したことから、本発明組成物は優れた相乗作用を有することが示された。従って本発明により、単に混合した時に得られる相加効果以上の相乗効果を得ることができ、防除可能な病害の種類が多くなるとともに、その施用量を減少させることを可能とした。
以上の結果より、コルビーの理論値(E)と比較して顕著に高い防除価を示したことから、本発明組成物は優れた相乗作用を有することが示された。従って本発明により、単に混合した時に得られる相加効果以上の相乗効果を得ることができ、防除可能な病害の種類が多くなるとともに、その施用量を減少させることを可能とした。
本発明によれば、高い活性を有する植物病害防除用組成物、及び植物病害を効果的に防除し得る方法を提供することができる。
Claims (7)
- フラメトピルとトルクロホスメチルとを有効成分として含有する植物病害防除組成物。
- フラメトピルとトルクロホスメチルとの重量比が1:2〜1:30の範囲である請求項1に記載の植物病害防除組成物。
- 植物病害が芝病害である請求項1または2に記載の植物病害防除組成物。
- 前記芝病害がダラースポット病である請求項3に記載の植物病害防除組成物。
- 前記芝病害が雪腐小粒菌核病である請求項3に記載の植物病害防除組成物。
- フラメトピルとトルクロホスメチルとの有効量を植物または植物を栽培する土壌に施用する植物病害の防除方法。
- フラメトピルとトルクロホスメチルとの重量比が1:2〜1:30の範囲である請求項6に記載の植物病害の防除方法。
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JP2010222256A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ヤトロファの病害防除方法。 |
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