JP2012090150A - 携帯通信端末、アップロード制御プログラムおよびアップロード制御方法 - Google Patents

Abstract

【構成】携帯電話機１０は、カメラ制御回路３６を含むカメラモジュールを備え、撮影操作がされると、画像データがフラッシュメモリ３２に保存される。携帯電話機１０は、画像データが保存され、待機状態になると、プロセッサ２４は保存した画像データが示す属性（たとえば、輝度値など）を解析する。また、プロセッサ２４は、ＲＡＭ３４に保存されるフィルタに基づいて、保存された画像データの解析結果が所定条件（たとえば、「輝度値が８０％以下」など）を満たしているかを判断する。そして、保存された画像データが所定条件を満たしていれば、その画像データはアップロードサーバ１０２ａにアップロードされる。
【効果】画像データが示す属性をアップロードの条件とすることができるため、画像データのアップロードを適切に行うことができる。
【選択図】図１

Description

この発明は、携帯通信端末、アップロード制御プログラムおよびアップロード制御方法に関し、特に画像をアップロードすることが可能な、携帯通信端末、アップロード制御プログラムおよびアップロード制御方法に関する。

従来、画像をアップロードすることが可能な、携帯通信端末は広く知られており、この種の装置の一例が特許文献１に開示されている。この背景技術のインターネットカメラには、温湿度センサが接続されている。たとえば、温度４０℃以上又は湿度８０％以上を満たしている場合に、撮影した画像を画像データに変換して、画像データをファイルサーバに送信することができる。
特開２００５−３０３３７４号公報［H04N 5/225, H04M 11/00, H04N 7/173, H04N 7/18, H04N 101:00］

ところが、特許文献１のインターネットカメラでは、撮影したときの情報しか条件とすることができず、使用者は詳細な条件を設定することが出来なかった。

それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯通信端末、アップロード制御プログラムおよびアップロード制御方法を提供することである。

この発明の他の目的は、詳細なアップロード条件を設定することができる、携帯通信端末、アップロード制御プログラムおよびアップロード制御方法を提供することである。

この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。

第１の発明は、撮影した画像データを出力する撮影部、画像データが示す属性を解析する解析部、解析部の解析結果が所定条件を満たすかを判断する判断部、および判断部によって解析結果が所定条件を満たすと判断されたとき、当該画像データをアップロードサーバにアップロードするアップロード部を備える、携帯通信端末である。

第１の発明では、携帯通信端末（１０：実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。）の撮影部（３６−４０）によって被写体が撮影されると、画像データを出力し、その画像データがフラッシュメモリ（３２）に保存される。解析部（２４，Ｓ７３−Ｓ８１）は、フラッシュメモリに画像データが保存されると、その画像データが示す属性として、輝度値、人物の写り込みの有無、笑顔の有無などを解析する。判断部（２４，Ｓ８３）は、たとえば、所定条件に「輝度値が８０％以下」が含まれているとき、解析部によって解析された画像データの輝度値が８０％以下であるかを判断する。アップロード部（２４，Ｓ８７）は、たとえば、解析部によって解析された画像データの輝度値が８０％以下であれば、当該画像データをアップロードサーバ（１０２）にアップロードする。

第１の発明によれば、画像データが示す属性をアップロードの条件とすることができるため、使用者は詳細な条件を設定できるようになる。

第２の発明は、第１の発明に従属し、判断部によって解析結果が所定条件を満たすと判断されたとき、当該画像データに編集処理を加える編集部をさらに備え、アップロード部は、編集部によって編集された画像データをアップロードする。

第２の発明では、解析部によって解析された画像データの輝度値が８０％以下であれば、編集部（２４，Ｓ８５）は、たとえば編集処理としてノイズ軽減処理を加える。そして、アップロード部は、ノイズが軽減された画像データをアップロードする。

第２の発明によれば、アップロードする前に編集処理を加えることができるため、使用者が画像データを事前に編集する必要が無くなり、使用者の利便性が向上する。

第３の発明は、第１の発明または第２の発明に従属し、入力操作を受け付ける入力部、入力部によって入力された結果を、所定条件として登録する登録部をさらに備える。

第３の発明では、入力部（２６）は、たとえばキー入力装置であり、キー操作を入力操作として受け付ける。登録部（２４，Ｓ１１）は、キー入力の結果を、所定条件として登録する。

第３の発明によれば、入力操作によって所定条件を登録することができるため、使用者は自身の意図を反映させた所定条件を登録できる。

第４の発明は、第１の発明ないし第３の発明のいずれかに従属し、判断部によって解析結果が所定条件を満たさないと判断されたとき、当該画像データを送信不能な画像データとして設定する設定部をさらに備える。

第４の発明では、設定部（２４，Ｓ９１）は、たとえば、解析部によって解析された画像データの輝度値が８０％を超えていれば、当該画像データを送信不能な画像データとして設定する。

第４の発明によれば、アップロード済みの画像データとアップロードできない画像データとを容易に分類できるようになる。

第５の発明は、第１の発明ないし第４の発明のいずれかに従属し、所定条件は、アップロードサーバの宛先情報と関連付けて登録される。

第５の発明によれば、登録済みの所定条件と関連付けられた宛先情報だけを変更することもできる。そのため、登録済みの所定条件を有効に活用できるようになる。

第６の発明は、第１の発明ないし第５の発明のいずれかに従属し、解析部は、画像データの輝度値を解析し、所定条件には、当該画像データの輝度値が所定値以上であるかが含まれる。

第６の発明によれば、広く一般的に利用されている画像データの輝度検出処理を利用して、画像データが示す属性を得ることができる。なお、上述した「輝度値」には、「平均輝度値」も含まれる。また、平均輝度値は、画像データの各画素の輝度値が平均された値である。そして、平均輝度値は、画像データの全ての画素の輝度値から求められてもよいし、一部の画素の輝度値から求められてもよい。

第７の発明は、第１の発明ないし第６の発明のいずれかに従属し、解析部は、画像データの笑顔度を解析し、所定条件には、当該画像データの笑顔度が所定値以上であるか含まれる。

第７の発明によれば、被写体が笑顔であるかを、画像データが示す属性とすることができる。

第８の発明は、第２の発明ないし第７の発明のいずれかに従属し、編集部は、編集処理として、赤目補正処理、肌色補正処理、ノイズ軽減処理および色調補正処理の少なくともいずれか１つを、当該画像データに加える。

第８の発明によれば、アップロードを目的として撮影された画像データに対して、赤目補正処理、肌色補正処理、色調補正処理およびノイズ軽減処理の少なくともいずれか１つを加えることができるようになる。

第９の発明は、撮影した画像データを出力する撮影部（３６−４０）を有する、携帯通信端末（１０）のプロセッサ（２４）を、画像データが示す属性を解析する解析部（Ｓ７３−Ｓ８１）、解析部の解析結果が所定条件を満たすかを判断する判断部（Ｓ８３）、および判断部によって解析結果が所定条件を満たすと判断されたとき、当該画像データをアップロードサーバ（１０２）にアップロードするアップロード部（Ｓ８７）として機能させる、アップロード制御プログラムである。

第９の発明でも、第１の発明と同様に、画像データが示す属性をアップロードの条件とすることができるため、使用者は詳細な条件を設定できるようになる。

第１０の発明は、撮影した画像データを出力する撮影部（３６−４０）を有する、携帯通信端末（１０）のアップロード制御方法であって、画像データが示す属性を解析し（Ｓ７３−Ｓ８１）、解析結果が所定条件を満たすかを判断し（Ｓ８３）、そして解析結果が所定条件を満たすと判断されたとき、当該画像データをアップロードサーバ（１０２）にアップロードする（Ｓ８７）、アップロード制御方法である。

第１０の発明でも、第１の発明と同様に、画像データが示す属性をアップロードの条件とすることができるため、使用者は詳細な条件を設定できるようになる。

この発明によれば、画像データが示す属性をアップロードの条件とすることができるため、画像データのアップロードを適切に行うことができるようになる。

この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。

図１はこの発明の一実施例の携帯電話機の電気的な構成を示すブロック図である。 図２は図１に示すフラッシュメモリに保存される画像データの一例を示す概念図である。 図３は図１に示すディスプレイに表示される入力画面の一例を示す概略図である。 図４は図１に示すＲＡＭに記憶されるフィルタテーブルの構成の一例を示す概念図である。 図５は図１に示すディスプレイに表示される設定画面の一例を示す概略図である。 図６は図１に示すアップロードサーバに画像データがアップロードされる流れを説明する概念図である。 図７は図１に示すＲＡＭに記憶される画像管理テーブルの構成の一例を示す概念図である。 図８は図１に示すＲＡＭのメモリマップの一例を示す概念図である。 図９は図１に示すプロセッサのフィルタ登録処理を示すフロー図である。 図１０は図１に示すプロセッサのフィルタ設定処理を示すフロー図である。 図１１は図１に示すプロセッサの撮影処理を示すフロー図である。 図１２は図１に示すプロセッサのアップロード処理を示すフロー図である。

図１を参照して、この実施例の携帯電話機１０は、携帯通信端末の一種であり、CPUと呼ばれるプロセッサ２４を含む。また、このプロセッサ２４には、無線通信回路１４、Ａ／Ｄ１６、Ｄ／Ａ２０、キー入力装置２６、表示ドライバ２８、フラッシュメモリ３２、ＲＡＭ３４、カメラ制御回路３６およびＧＰＳ制御回路４２が接続される。無線通信回路１４にはアンテナ１２が接続され、Ａ／Ｄ１６にはマイク１８が接続される。Ｄ／Ａ２０にはアンプ（図示せず）を介して、スピーカ２２が接続される。表示ドライバ２８にはディスプレイ３０が接続される。カメラ制御回路３６には、イメージセンサ３８が接続され、フォーカスレンズ４０の焦点距離を制御するためのレンズモータ（図示せず）が接続される。そして、ＧＰＳ制御回路４２にはＧＰＳアンテナ４４が接続される。

プロセッサ２４は携帯電話機１０の全体制御を司る。また、プロセッサ２４には、現在時刻情報を出力するＲＴＣ２４ａおよびデジタル信号を処理するＤＳＰ(Digital Signal Processor)２０ｂが含まれる。ＲＡＭ３４は、プロセッサ２４の作業領域（描画領域を含む）ないしバッファ領域として用いられる。フラッシュメモリ３２には、携帯電話機１０の文字、画像、音声、音および映像のようなコンテンツのデータが記録される。

Ａ／Ｄ１６は、当該Ａ／Ｄ１６に接続されたマイク１８を通して入力される音声ないし音についてのアナログ音声信号を、デジタル音声信号に変換する。Ｄ／Ａ２０は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換（復号）して、アンプを介してスピーカ２２に与える。したがって、アナログ音声信号に対応する音声ないし音がスピーカ２２から出力される。

入力部であるキー入力装置２６は、通話キーおよび終話キーなどを備える。そして、使用者が操作したキーの情報（キーデータ）はプロセッサ２４に入力される。また、キー入力装置２６に含まれる各キーが操作されると、クリック音が鳴る。そのため、使用者は、クリック音を聞くことで、キー操作に対する操作感を得ることができる。なお、機能が実行されている状態で終話キーが操作されると、携帯電話機１０は実行中の機能を終了して、待機状態に移行する。

表示ドライバ２８は、プロセッサ２４の指示の下、当該表示ドライバ２８に接続されたディスプレイ３０の表示を制御する。なお、表示ドライバ２８は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリ（図示せず）を含む。

無線通信回路１４は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、使用者がキー入力装置２６を用いて電話発信（発呼）を指示すると、無線通信回路１４は、プロセッサ２４の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ１２を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網（図示せず）を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ２４は通話処理を実行する。

通常の通話処理について具体的に説明すると、相手の電話機から送られてきた変調音声信号はアンテナ１２によって受信される。受信された変調音声信号には、無線通信回路１４によって復調処理および復号処理が施される。そして、これらの処理によって得られた受話音声信号は、Ｄ／Ａ２０によってアナログ音声信号に変換された後、スピーカ２２から出力される。一方、マイク１８を通して取り込まれた送話音声信号は、Ａ／Ｄ１６によってデジタル音声信号に変換された後、プロセッサ２４に与えられる。デジタル音声信号に変換された送話信号には、プロセッサ２４の指示の下、無線通信回路１４によって符号化処理および変調処理が施され、アンテナ１２を介して出力される。したがって、変調音声信号は、基地局および通信網を介して相手の電話機に送信される。

また、相手の電話機からの電話発信信号がアンテナ１２によって受信されると、無線通信回路１４は、電話着信（着呼）をプロセッサ２４に通知する。これに応じて、プロセッサ２４は、表示ドライバ２８を制御して、着信通知に記述された発信元情報（電話番号）をディスプレイ３０に表示する。また、これとほぼ同時に、プロセッサ２４は、図示しないスピーカから着信音（着信メロディ、着信音声と言うこともある。）を出力させる。

そして、使用者が通話キーを用いて応答操作を行うと、無線通信回路１４は、プロセッサ２４の指示の下、電話着信処理を実行する。さらに、通信可能状態が確立され、プロセッサ２４は上述した通常の通話処理を実行する。

また、通話可能状態に移行した後に終話キーによって通話終了操作が行われると、プロセッサ２４は、無線通信回路１４を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。通話終了信号の送信後、プロセッサ２４は通話処理を終了する。また、先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ２４は通話処理を終了する。さらに、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ２４は通話処理を終了する。

カメラ制御回路３６は、携帯電話機１０で静止画像または動画像を撮影するための回路である。たとえば、キー入力装置２６に対してカメラ機能を実行する操作が行われると、プロセッサ２４はカメラ制御回路３６を起動して、カメラ機能を実行する。なお、カメラ制御回路３６、イメージセンサ３８およびフォーカスレンズ４０は、まとめてカメラモジュールまたは撮影部と呼ばれる。

たとえば、被写体の光学像はイメージセンサ３８に照射され、イメージセンサ３８の撮像エリアには、たとえばSXGA(1280×1024画素)に対応する受光素子が配置されており、撮像エリアでは、光電変換によって、被写体の光学像に対応する電荷つまりSXGAの生画像信号が生成される。なお、使用者は、画像データのサイズを、SXGAの他に、XGA(1024×768画素)およびVGA(640×480画素)などに変更することができる。

そして、カメラ機能が実行されると、被写体のリアルタイム動画像つまりスルー画像をディスプレイ３０に表示するべく、プロセッサ２４は、カメラ制御回路３６に内蔵されるイメージセンサドライバを起動させ、露光動作および指定された読み出し領域に対応する電荷読み出し動作を、イメージセンサドライバに命令する。

イメージセンサドライバは、イメージセンサ３８の撮像面の露光と、当該露光によって生成された電荷の読み出しとを実行する。この結果、生画像信号が、イメージセンサ３８から出力される。また、出力された生画像信号はカメラ制御回路３６に入力され、カメラ制御回路３６は入力された生画像信号に対して、色分離、白バランス調整、YUV変換などの処理を施し、YUV形式の画像データを生成する。そして、YUV形式の画像データはプロセッサ２４に入力される。このとき、カメラ制御回路３６は、フォーカスレンズ４０を制御することで、被写体にピントを合わせる。

また、プロセッサ２４に入力されたYUV形式の画像データは、プロセッサ２４によってＲＡＭ３４に格納（一時記憶）される。さらに、格納されたYUV形式の画像データは、プロセッサ２４でRGBデータに変換された後に、ＲＡＭ３４から表示ドライバ２８に与えられる。そして、RGB形式の画像データがディスプレイ３０に出力される。これによって、被写体を表す低解像度（たとえば、320×240画素）のスルー画像がディスプレイ３０に表示される。

ここで、キー入力装置２６に対して静止画像の撮影操作が行われると、プロセッサ２４は、静止画像の本撮影処理を実行する。つまり、プロセッサ２４は、イメージセンサ３８から出力されるSXGAの生画像信号に信号処理を施して、ＲＡＭ３４に一旦格納し、フラッシュメモリ３２に対する記録処理を実行する。記録処理が実行されると、プロセッサ２４を通してＲＡＭ３４から画像データが読み出される。そして、プロセッサ２４は、読み出した画像データにメタ情報を関連付けて、一つのファイルとしてフラッシュメモリ３２に記録する。さらに、プロセッサ２４は、図示しないスピーカから、本撮影処理が実行されていること通知する音を出力させる。

なお、携帯電話機１０にメモリカードが接続される場合、画像データはメモリカードに保存されてもよい。また、画像データに関連付けられるメタ情報は、Ｅｘｉｆフォーマットで保存される。

また、使用者が動画像を撮影する設定をして撮影操作を行うと、プロセッサ２４は、動画像用の本撮影処理を実行する。このとき、プロセッサ２４は、カメラ制御回路３６に対して、VGAの生画像信号を所定のフレームレートで出力させる命令を発行する。そして、プロセッサ２４は、静止画像の本撮影処理と同様、所定のフレームレートで読み出された各生画像信号に対して複数の処理を加えた後に、動画像データをフラッシュメモリ３２に保存する。

ＧＰＳ制御回路４２は、現在位置を測位（取得）する処理を実行するときに起動される。また、ＧＰＳアンテナ４４は、ＧＰＳ衛星２００から送信されるＧＰＳ信号を受信し、ＧＰＳ制御回路４２に出力する。そして、プロセサ２０は、受信したＧＰＳ信号に基づいて三次元測位を行い、現在位置の緯度、経度および高度（標高）を算出する。また、図１では、簡単のために、１つのＧＰＳ衛星２００しか描画していないが、現在位置を測位するためには、少なくとも４つ以上のＧＰＳ衛星２００からＧＰＳ信号を受信しなければならない。ただし、３つのＧＰＳ衛星２００からしかＧＰＳ信号を受信できない場合、三次元測位ではなく二次元測位となり、高度が算出されなくなる。

なお、携帯電話機１０はデータ通信機能を有している。そして、データ通信機能が実行されると、携帯電話機１０は、ネットワーク１００を介して、第１アップロードサーバ１０２ａ、第２アップロードサーバ１０２ｂおよび第３アップロードサーバ１０２ｃ（特に区別しない場合、アップロードサーバ１０２）とのデータ通信を行う。そして、携帯電話機１０は、データ通信を行うアップロードサーバ１０２に対して、データをアップロード（送信）することができる。

図２（Ａ）−（Ｆ）は、フラッシュメモリ３２に保存される画像データの一部を示す図である。たとえば、保存されている画像データには、撮影された順番に数字（００１，００２，…）の名称が付けられる。また、画像データには、メタ情報として、撮影された位置、標高、撮影された日付（撮影日）および撮影された時刻が関連付けられる。また、撮影された位置および標高は、ＧＰＳ衛星２００からのＧＰＳ信号に基づく緯度、経度および高度に基づいて決められる。さらに、撮影日および撮影時刻は、ＲＴＣ２４ａが出力する時刻情報から求められる。

たとえば、xx年yy月８日（日）の９時１０分に、京都府で撮影操作が行われると、図２（Ａ）に示す画像データがフラッシュメモリ３２に保存される。具体的には、撮影された画像データには、「００１」の名称が付けられる。また、「００１」の画像データには、撮影された位置として「日本、京都府」、標高として「12m」、撮影日として「xx年yy月8日（日）」および撮影時刻として「9:10」がメタ情報として関連付けられる。なお、撮影された位置は、緯度および経度を表す数値であってもよい。

また、図２（Ｂ）を参照して、「００２」の画像データには、撮影された位置として「日本、京都府」、標高として「200m」、撮影日として「xx年yy月15日（日）」および撮影時刻として「13:50」がメタ情報として関連付けられる。また、図２（Ｃ）を参照して、「００３」の画像データには、撮影された位置として「日本、大阪府」、標高として「8m」、撮影日として「xx年yy月16日（月）」および撮影時刻として「15:30」が関連付けられる。

また、図２（Ｄ）を参照して、「００４」の画像データには、撮影された位置として「日本、奈良県」、標高として「1435m」、撮影日として「xx年yy月22日（日）」がメタ情報として関連付けられる。また、図２（Ｅ）を参照して、「００５」の画像データには、撮影された位置として「日本、京都府」、標高として「35m」、撮影日として「xx年yy月22日（日）」および撮影時刻として「19:00」が関連付けられる。そして、図２（Ｆ）を参照して、「００６」の画像データには、撮影された位置として「日本、兵庫県」、標高として「12m」、撮影日として「xx年yy月28日（土）」および撮影時刻として「11:48」が関連付けられる。

ここで、本実施例では、フラッシュメモリ３２に保存された画像データが所定条件を満たす場合、当該画像データが特定のアップロードサーバ１０２にアップロードされる。また、所定条件を満たす場合、アップロードされる前に、画像データには赤目補正、肌色補正、色調補正およびノイズ軽減処理などの編集処理（画像処理）が加えられる。

まず、携帯電話機１０には、所定条件を満たすかを判断するためのフィルタが予め登録される。所定条件には、メタ情報に基づく撮影条件と、画像データが示す属性に基づく画像条件とが含まれており、フィルタにもこれらの条件に対応する項目が含まれる。また、「画像データが示す属性」とは、画像データそのものが持つ属性のことであり、画像データに対して解析処理を加えることで、得ることができる。たとえば、本実施例では、画像データに対して、人物検出処理、笑顔検出処理、輝度検出処理および画像差分検出処理（まとめて、解析処理と言うこともある）を加えることで得られる、「人物検出の結果」、「笑顔検出の結果」、「平均輝度値」および「差分検出の結果」が、当該画像データが示す属性となる。

なお、平均輝度値とは、画像データの各画素の輝度値が平均された値である。また、平均輝度値は、画像データの全ての画素の輝度値から求められてもよいし、一部の画素の輝度値から求められてもよい。そして、平均輝度値は、「輝度値」と省略されて言われることもある。

図３（Ａ）を参照して、使用者によってフィルタを登録する操作がされると、入力画面がディスプレイ３０に表示される。入力画面を表示するディスプレイ３０の表示領域は、状態表示領域６０および機能表示領域６２から構成される。状態表示領域６０には、アンテナ１２による電波受信状態および二次電池の残電池容量を示すアイコン（ピクトと言うこともある。）と、現在日時とが表示される。また、現在時刻は、ＲＴＣ２４ａが出力する時刻情報に基づく。なお、図３（Ａ），（Ｂ）では全ての入力画面が１つの図形として示されているが、実際にはディスプレイ３０の表示範囲の方が入力画面より小さいため、ディスプレイ３０には入力画面の一部しか表示されない。

機能表示領域６２には、所定条件を構成する各項目と対応する複数のアイコンおよびアイコンを選択するためのカーソルＣｕが表示される。名称アイコン７０はフィルタの名称を入力するためのアイコンであり、ＵＲＬアイコン７２は画像データのアップロード先のＵＲＬ（宛先情報）を入力するためのアイコンである。

また、地域アイコン７４は、所定条件として地域（場所）を設定するためのアイコンである。標高アイコン７６は、所定条件として標高（高度）を設定するためのアイコンである。日付アイコン７８は、所定条件として日付および時刻を設定するためのアイコンである。曜日アイコン８０は、所定条件として曜日を設定するためのアイコンである。時間アイコン８２は、所定条件として時間帯を設定するためのアイコンである。

さらに、第１写り込みアイコン８４は、画像に人物の写り込みが有るかを、所定条件として設定するためのアイコンである。第２写り込みアイコン８６は、画像に人物の写り込みが無いかを、所定条件として設定するためのアイコンである。笑顔アイコン８８は、撮影された人物が笑顔であるかを、所定条件として設定するためのアイコンである。輝度アイコン９０は画像データの平均輝度値を、所定条件として設定するためのアイコンである。指定画像差分アイコン９２は、使用者によって指定された画像データに対する差分が有るかを設定するためのアイコンである。

そして、赤目補正アイコン９４は、所定条件を満たす画像データに対して赤目補正処理を加えるかを設定するためのアイコンである。肌色補正アイコン９６は、所定条件を満たす画像データに対して肌色補正処理を加えるかを設定するためのアイコンである。色調補正アイコン９８は、所定条件を満たす画像データに対して色調補正処理を加えるかを設定するためのアイコンである。ノイズ軽減項目１１０は、所定条件を満たす画像データにしてノイズ軽減処理を加えるかを設定するためのアイコンである。

また、カーソルＣｕの位置はキー入力装置２６に含まれる操作キーによって操作することができ、カーソルＣｕによる選択を確定する操作がされると、キー入力装置２６に含まれる入力キーによってアイコンと対応する項目を設定できるようになる。ただし、チェックボックスが付いているアイコンの選択が確定した場合には、対応する項目のオン／オフが切り替えられるだけである。

なお、使用者は、これらの項目の全てを入力する必要はなく、必要な項目だけを入力すればよい。

図３（Ｂ）を参照して、たとえば、名称が「出張」のフィルタを登録する場合について説明する。まず、名称アイコン７０には「出張」が入力され、ＵＲＬアイコン７２には「http://abc○.com」（第１アップロードサーバ１０２ａ）が入力される。また、撮影条件において、地域アイコン７４には「日本、大阪府」が入力され、日付アイコン７８には「xx年yy月26日」、時間アイコン８２には「10:00 〜 17:00」が入力される。さらに、画像条件において、輝度アイコン９０には「８０％以下」が入力される。そして、編集におけるノイズ軽減アイコン１１０にチェックが入れられる。そして、使用者がキー入力装置２６に対して登録操作を行うと、「出張」のフィルタが登録される。

ただし、「出張」のフィルタでは、標高アイコン７６、曜日アイコン８０および指定画像差分アイコン９２に対して入力されておらず、第１写り込みアイコン８４、第２写り込みアイコン８６、笑顔アイコン８８のチェックボックスにもチェックが入れられていない。そして、当該フィルタの編集においては、赤目補正アイコン９４、肌色補正アイコン９６、色調補正アイコン９８にもチェックが入れられていない。

したがって、「出張」のフィルタが有効な状態で、「日本、大阪府」内で、「xx年yy月26日」の「10:00 〜 17:00」の間に撮影され、撮影によって得られた画像データの平均輝度値が「８０％以下」であれば、「http://abc○.com」で指定される第１アップロードサーバ１０２ａに、当該画像データが送信される。また、編集におけるノイズ軽減アイコン１１０にチェックがされているため、第１アップロードサーバ１０２ａにアップロードされる前に、画像データに対してノイズ軽減処理が加えられる。

このように、アップロードする前に、画像データに対して編集処理を加えることができるため、使用者が画像を事前に編集する必要が無くなり、使用者の利便性が向上する。また、キー入力装置２６に対するキー操作（入力操作）によって所定条件（フィルタ）を登録することができるため、使用者は自身の意図を反映させたフィルタを登録できる。また、本実施例では、広く一般的に利用されている画像データの平均輝度値を解析する処理を利用することもできる。さらに、被写体が笑顔であるかを、画像データが示す属性とすることができる。

なお、図３（Ｂ）では、日付アイコン７８では１日だけしか設定されていないが、時間アイコン８２のように、「xx年yy月26日〜xx年yy月31日」のように、期間が設定されてもよい。同様に、輝度アイコン９０でも、「３０％以上，８０％以下」のように幅を持って設定されてもよい。

図４（Ａ），（Ｂ）は、登録されたフィルタから構成されるフィルタテーブルの内容を示す図解図である。フィルタテーブルは、名称、ＵＲＬ、撮影条件、画像条件、編集および有効／無効の列から構成されており、一行毎に登録されたフィルタが対応する。また、撮影条件の列は、地域、標高、日付、曜日および時間の項目を示す列から構成され、画像条件の列は、第１写り込み、第２写り込み、笑顔、平均輝度値および指定画像差分の項目を示す列から構成される。そして、編集の列は、赤目補正、肌色補正およびノイズ軽減の項目を示す列から構成される。

また、ここに示すフィルタテーブルには、出張フィルタ以外に、ポートレートフィルタおよび登山フィルタが登録されている。たとえば、ポートレートフィルタが有効にされている場合、日曜日に撮影され、被写体の人物が笑顔であれば、赤目補正処理および肌色補正処理が実行された後に、第２アップロードサーバ１０２ｂにアップロードされる。また、登山フィルタが有効にされている場合、標高が１０００mを超えている場所で撮影され、人物の写り込みが無ければ、色調補正処理が実行された後に、第３アップロードサーバ１０２ｃにアップロードされる。

なお、入力されていない項目では、何も記録されていないことを示す「-」が記録される。さらに、図３（Ａ），（Ｂ）において、チェックボックスが付いているアイコンに対応する項目の欄では、オンにされていることを示す「１」またはオフにされていることを示す「０」が記録される。

また、フィルタの有効／無効を示す、図４（Ｂ）における右端の列にも同様に、有効を示す「１」または無効を示す「０」が記録される。そして、このフィルタの有効／無効については、図５に示すＧＵＩを利用して切り替えられる。

使用者によってフィルタを設定する操作がされると、図５に示す、一覧画面がディスプレイ３０に表示される。図５を参照して、一覧画面には、登録されているフィルタに対応する、出張アイコン１２０、ポートレートアイコン１２２および登山アイコン１２４が含まれるとともに、アイコンを選択するカーソルＣｕ、切換キー１３０および再編集キー１３２も含まれる。また、フィルタに対応するアイコンには、チェックボックスが含まれており、チェックが入っていればそのアイコンに対応するフィルタが有効であることを示し、チェックが入っていなければ無効であることを示す。そして、使用者は、カーソルＣｕによってフィルタに対応するアイコンを選択し、切換キー１３０を操作することで、チェックの有無、つまりフィルタの有効／無効を切り替えることができる。

たとえば、図５では、出張アイコン１２０のチェックボックスにチェックが入っているため、出張フィルタが有効であることが示されている。また、ポートレートアイコン１２２および登山アイコン１２４のチェックボックスにはチェックが入っていないため、ポートレートフィルタおよび登山フィルタが無効であることが示されている。また、カーソルＣｕによって出張アイコン１２０が選択された状態で、切換キー１３０が操作されると、出張アイコン１２０のチェックボックスにおいて、チェックが消えて出張フィルタが無効にされる。このとき、図４（Ｂ）に示すフィルタテーブルでは、出張フィルタに対応する行の有効／無効の欄が「１」から「０」に切り替えられる。

また、再編集キー１３２が操作されると、カーソルＣｕによって選択されたアイコンに対応する、フィルタを再編集することができる。たとえば、出張アイコン１２０がカーソルＣｕによって選択された状態で再編集キー１３２が操作されると、ディスプレイ３０には図３（Ｂ）に示す入力画面が表示される。そして、使用者は、登録されたフィルタを任意に再編集することができる。

そのため、使用者は、再編集によって登録済みのフィルタと関連付けられたＵＲＬだけを変更することもできる。つまり、登録済みのフィルタを有効に活用できるようになる。また、他の実施例では、登録済みのフィルタの内容をコピーできるようにして、新たなフィルタを登録する際に、コピーした内容を利用できるようにしてもよい。

なお、切替キー１３０および再編集キー１３２はソフトキーであり、キー入力装置２６において対応するキーが存在する。そして、使用者は、対応するキーを操作することで、切替キー１３０および再編集キー１３２を操作することができる。

ここで、図２（Ａ）−（Ｆ）に示す画像データを用いて、出張フィルタ、ポートレートフィルタおよび登山フィルタが有効である場合、アップロードされる画像データについて説明する。

図６（Ａ）を参照して、出張フィルタが有効な状態で、「００３」の画像データ（図２（Ｃ））が保存され、待機状態になると、「００３」の画像データに対して、人物検出処理、笑顔検出処理、輝度検出処理および画像差分検出処理が加えられる。これにより、「００３」の画像データの解析結果は、平均輝度値が「６０％」、人物検出の結果が「なし」、笑顔検出の結果が「なし」および差分検出の結果が「なし」となる。そして、これらの解析結果およびメタ情報は出張フィルタによって示される所定条件を満たすため、出張フィルタに関連付けて登録されている第１アップロードサーバ１０２ａに、「００３」の画像データがアップロードされる。なお、出張フィルタではノイズ軽減がオンにされているため、ノイズ軽減処理が加えられた「００３」の画像データがアップロードされる。

また、図６（Ｂ）を参照して、ポートレートフィルタが有効な状態で、「００１」の画像データ（図２（Ａ））が保存され、待機状態になると、「００１」の画像データに対して上記の解析処理が加えられる。これにより、「００１」の画像データの解析結果は、平均輝度値が「７５％」、人物検出の結果が「あり」、笑顔検出の結果が「あり」および差分検出の結果が「なし」となる。そして、これらの解析結果およびメタ情報はポートレートフィルタによって示される所定条件を満たすため、ポートレートフィルタに関連付けて登録されている第２アップロードサーバ１０２ｂに、「００１」の画像データがアップロードされる。なお、ポートレートフィルタでは、赤目補正および肌色補正がオンにされているため、赤目補正処理および肌色補正処理が加えられた「００１」の画像データがアップロードされる。

さらに、図６（Ｃ）を参照して、登山フィルタが有効な状態で、「００４」の画像データ（図２（Ｄ））が保存され、待機状態になると、「００４」の画像データに対して、上述した解析処理が加えられる。よって、「００４」の画像データの解析結果は、平均輝度値が「８０％」、人物検出の結果が「なし」、笑顔検出の結果が「なし」および差分検出の結果が「なし」となる。そして、解析結果およびメタ情報は登山フィルタに対応する所定条件を満たすため、登山フィルタに関連付けて登録されている第３アップロードサーバ１０２ｃに、「００４」の画像データがアップロードされる。なお、登山フィルタでは色調補正がオンにされているため、色調補正処理が加えられた「００４」の画像データがアップロードされる。

このように、使用者は、アップロードを目的として撮影した画像データに対して、赤目補正処理、肌色補正処理、色調補正処理およびノイズ軽減処理の少なくともいずれか１つを加えることができる。

図７はフラッシュメモリ３２に保存される画像データを管理するための画像管理テーブルの構成を示す概念図である。図７を参照して、画像管理テーブルは、画像の列および送信の列から構成される。また、画像の列にはフラッシュメモリ３２に保存される画像データの名前が記録される。送信の列には、画像の列に対応して、送信済であることを示す「１」、送信不可であることを示す「０」または送信可能かが判別されていないことを示す「−」のいずれかが記録される。

たとえば、「００１」、「００３」および「００４」の画像データは、アップロード（送信）済みであるため、送信の列において「１」が記録される。また、「００２」および「００５」の画像データは、フィルタによって示される所定条件を満たしておらず送信されていないため、送信の列において「０」が記録される。そして、「００６」の画像データは、所定条件を満たしているかが判定されていないため、送信の列において「−」が記録される。

これにより、アップロード済みの画像データとアップロードできない画像データとを容易に分類できるようになる。

図８は、ＲＡＭ３４のメモリマップ３００を示す図である。ＲＡＭ３４のメモリマップ３００には、プログラム記憶領域３０２およびデータ記憶領域３０４が含まれる。また、プログラムおよびデータの一部は、フラッシュメモリ３２から一度に全部または必要に応じて部分的かつ順次的に読み出され、ＲＡＭ３４に記憶されてからプロセッサ２４によって処理される。

プログラム記憶領域３０２には、携帯電話機１０を動作させるためのプログラムが記憶されている。たとえば、携帯電話機１０を動作させるためのプログラムは、フィルタ登録プログラム３１０、フィルタ設定プログラム３１２、撮影プログラム３１４およびアップロードプログラム３１６などから構成されている。フィルタ登録プログラム３１０は、フィルタを登録するときに実行されるプログラムである。フィルタ設定プログラム３１２は、登録されているフィルタの有効／無効の切り替え、再編集などを行うためのプログラムである。撮影プログラム３１４は、被写体を撮影するときに実行されるプログラムである。アップロードプログラム３１６は、撮影操作によって保存された画像データを、アップロードするかを判断するためのプログラムである。

なお、図示は省略するが、携帯電話機１０を動作させるためのプログラムには、電話着信状態を通知するためのプログラムおよび外部と通信するためのプログラムなどが含まれる。

続いて、データ記憶領域３０４には、時刻バッファ３３０、位置バッファ３３２、登録バッファ３３４、送信画像バッファ３３６および解析結果バッファ３３８が設けられる。また、データ記憶領域３０４には、フィルタテーブルデータ３４０、画像管理テーブルデータ３４２およびＧＵＩデータ３４４が記憶される。

時刻バッファ３３０にはＲＴＣ２４ａが出力する時刻情報が一時的に記憶され、時間の経過とともに内容が更新される。位置バッファ３３２には、ＧＰＳ信号に基づく、緯度、経度および標高が一時的に記録される。登録バッファ３３４には、フィルタの登録処理が行われているときに、フィルタテーブルに登録される前のデータが一時的に記憶される。送信画像バッファ３３６には、補正処理が加えられた画像データが一時的に記憶される。また、解析結果バッファ３３８には、人物検出処理、笑顔検出処理、輝度検出処理および画像差分検出処理の結果が記憶される。

フィルタテーブルデータ３４０は、図４（Ａ），（Ｂ）に示すように構成されたテーブルデータである。また、画像管理テーブルデータ３４２は、図７に示すように構成されたテーブルデータである。ＧＵＩデータ３４４は、ディスプレイ３０に表示されるＧＵＩを構成するための画像や文字のデータである。

なお、図示は省略するが、データ記憶領域３０４には、ディスプレイ３０に表示される画像や文字列のデータなどが記憶されると共に、携帯電話機１０の動作に必要なカウンタや、フラグも設けられる。

プロセッサ２４は、Android（登録商標）およびREXなどのLinux（登録商標）ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図９に示すフィルタ登録処理、図１０に示すフィルタ設定処理、図１１に示す撮影処理および図１２に示すアップロード処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。

図９はフィルタ登録処理のフロー図である。たとえば、フィルタを新たに登録する操作がされると、プロセッサ２４はステップＳ１で、フィルタの入力画面を表示する。つまり、プロセッサ２４は、図３（Ａ）に示す入力画面をディスプレイ３０に表示する。続いて、プロセッサ２４はステップＳ３で、項目入力処理を実行する。つまり、プロセッサ２４は、各アイコンをカーソルＣｕによって選択したり、各アイコンに対応する項目を入力したりするめの処理を実行する。また、入力された内容は、登録バッファ３３４に一時的に記憶される。たとえば、ステップＳ３の処理が実行され、使用者によって入力操作がされると、ディスプレイ３０の表示が図３（Ａ）の状態から図３（Ｂ）の状態に変化する。

続いて、プロセッサ２４はステップＳ５で、登録操作がされたか否かを判断する。つまり、プロセッサ２４は、キー入力装置２６に対して、入力した内容を登録するための登録操作がされたか否かを判断する。ステップＳ５で“ＮＯ”であれば、つまり登録操作がされなければ、プロセッサ２４はステップＳ３に戻る。また、ステップＳ５で“ＹＥＳ”であれば、つまり登録操作がされると、プロセッサ２４はステップＳ７で、必須項目が入力されているか否かを判断する。たとえば、プロセッサ２４は、フィルタの名称が入力されているか否かを判断する。ステップＳ７で“ＮＯ”であれば、つまり必須項目が入力されていなければ、プロセッサ２４はステップＳ９で、エラーメッセージを表示し、ステップＳ３に戻る。たとえば、ディスプレイ３０の表示が図３（Ａ）の状態で登録操作がれた場合、プロセッサ２４は、「フィルタの名称が入力されていません。」などのメッセージをディスプレイ３０に表示する。

また、ステップＳ７で“ＹＥＳ”であれば、たとえばフィルタの名称が入力されていれば、プロセッサ２４はステップＳ１１で、登録された内容をフィルタテーブルに登録して新規フィルタ登録処理を終了する。つまり、プロセッサ２４は、登録バッファ３３４に記憶されている内容を、フィルタテーブルデータ３４０に追加する。また、ディスプレイ３０に表示されるＧＵＩが図３（Ｂ）に示す状態であれば、フィルタテーブルデータ３４０には、図４（Ａ），（Ｂ）のように出張フィルタが登録される。なお、ステップＳ１１の処理を実行するプロセッサ２４は登録部として機能する。

図１０はフィルタ設定処理のフロー図である。たとえば、使用者がフィルタを設定する操作を行うと、プロセッサ２４はステップＳ２１で、フィルタテーブルを読み出し、一覧画面を表示する。たとえば、プロセッサ２４は、フィルタテーブルデータ３４０を読み出し、図５に示す一覧画面をディスプレイ３０に表示する。続いて、プロセッサ２４はステップＳ２３で、切替操作がされたか否かを判断する。つまり、プロセッサ２４は、図５に示す切換キー１３０が操作されたか否かを判断する。ステップＳ２３で“ＹＥＳ”であれば、つまり切替操作がされると、プロセッサ２４はステップＳ２５で、フィルタの有効／無効を切り替えて、ステップＳ２３に戻る。たとえば、図５に示す出張アイコン１２０がカーソルＣｕによって選択された状態で切換キー１３０が操作された場合、図４（Ｂ）に示すフィルタテーブルの有効／無効の欄における数値が「１」から「０」に切り替えられる。つまり、プロセッサ２４は、出張フィルタを有効から無効に切り替える。

また、ステップＳ２３で“ＮＯ”であれば、つまり切替操作がされなければ、プロセッサ２４はステップＳ２７で、再編集操作がされたか否かを判断する。つまり、プロセッサ２４は、図５に示す、再編集キー１３２が操作されたか否かを判断する。ステップＳ２７で“ＹＥＳ”であれば、つまり再編集操作がされると、プロセッサ２４はステップＳ２７９で、フィルタ再編集処理を実行し、ステップＳ２３に戻る。たとえば、カーソルＣｕで出張アイコン１２０が選択されている状態で再編集キー１３２が操作されると、プロセッサ２４はフィルタテーブルデータ３４０から出張フィルタのデータを読み出し、図３（Ｂ）に示す入力画面をディスプレイ３０に表示する。

また、ステップＳ２７で“ＮＯ”であれば、つまり再編集処理がされなければ、プロセッサ２４はステップＳ３１で、終了操作がされたか否かを判断する。たとえば、プロセッサ２４は、終話キーが操作されたか否かを判断する。ステップＳ３１で“ＮＯ”であれば、つまり終了操作がされなければ、プロセッサ２４はステップＳ２３に戻る。また、ステップＳ３１で“ＹＥＳ”であれば、つまり終了操作がされると、プロセッサ２４はフィルタ設定処理を終了する。

図１１は撮影処理のフロー図である。たとえば、カメラ機能を実行する操作がされると、プロセッサ２４はステップＳ４１で、カメラ制御回路３６を起動する。つまり、プロセッサ２４は、カメラ制御回路３６の電源をオンにする命令を出す。続いて、プロセッサ２４はステップＳ４３で、スルー画像を表示する。つまり、プロセッサ２４は、イメージセンサ３８によって取り込まれた被写体像をディスプレイ３０に表示する。続いて、プロセッサ２４はステップＳ４５で、撮影操作がされたか否かを判断する。たとえば、プロセッサ２４は、キー入力装置２６に含まれているシャッターキーが操作されたか否かを判断する。ステップＳ４５で“ＮＯ”であれば、つまり撮影操作がされなければ、プロセッサ２４はステップＳ４７で、終了操作がされたか否かを判断する。たとえば、プロセッサ２４は、終話キーが操作されたか否かを判断する。ステップＳ４７で“ＮＯ”であれば、つまり終了操作がされなければ、プロセッサ２４はステップＳ４５に戻る。一方、ステップＳ４７で“ＹＥＳ”であれば、つまり終了操作がされると、プロセッサ２４は撮影処理を終了する。

また、ステップＳ４５で“ＹＥＳ”であれば、つまり撮影操作がされると、プロセッサ２４は、ステップＳ４９で本撮影処理を実行する。つまり、プロセッサ２４は、カメラ制御回路３６から出力された画像データを、ＲＡＭ３４に一旦格納する。続いて、プロセッサ２４は、ステップＳ５１で現在位置を測位する。つまり、プロセッサ２４は、ＧＰＳ制御回路４２を起動してＧＰＳ信号を取得する。そして、プロセッサ２４は、取得したＧＰＳ信号に基づいて、現在位置の経緯、緯度および標高を算出して、その結果を位置バッファ３３２に保存する。

続いて、プロセッサ２４はステップＳ５３で、現在時刻を取得する。つまり、時刻バッファ３３０から現在時刻を示す数字列を読み出す。続いて、プロセッサ２４はステップＳ５５で、曜日を算出する。つまり、プロセッサ２４は、時刻バッファ３３０から読み出した現在時刻に対応する曜日を算出する。続いて、プロセッサ２４はステップＳ５７で、画像データに現在位置、現在時刻および曜日を関連付ける。つまり、プロセッサ２４は、ステップＳ５１−Ｓ５５で算出した、現在位置、現在時刻および曜日をメタ情報とし、ＲＡＭ３４に格納されている画像データと関連付ける。続いて、プロセッサ２４はステップＳ５９で、画像データを保存して、撮影処理を終了する。つまり、プロセッサ２４は、メタ情報と画像データとを、一つのファイルとしてフラッシュメモリ３２に保存する。

図１２はアップロード処理のフロー図である。たとえば、画像データが保存されてから、携帯電話機１０が待機状態に移行し、任意のフィルタが有効にされていると、プロセッサ２４はステップＳ７１で、未送信画像を取得する。つまり、プロセッサ２４は、画像管理テーブルデータ３４２に基づいて、送信の欄に「−」が記録されている画像データを、フラッシュメモリ３２から読み出す。また、フラッシュメモリ３２から読み出された画像データは、送信画像バッファ３３６に記憶される
続いて、プロセッサ２４はステップＳ７３で、人物検出処理を実行する。たとえば、プロセッサ２４によって人物検出処理が実行されると、送信画像バッファ３３６に記憶されている画像データに対して所定の大きさの肌色領域が含まれているかが判断される。そして、人物検出処理の結果が解析結果バッファ３３８に記憶される。

続いて、プロセッサ２４は、ステップＳ７５で、笑顔検出処理を実行する。たとえば、プロセッサ２４によって笑顔検出処理が実行されると、送信画像バッファ３３６に記憶されている画像データから顔領域が抽出される。また、抽出された顔領域の特徴量と笑顔のテンプレートの特徴量とに基づいて、抽出された顔領域の特徴量からどの程度笑顔であるかを示す笑顔度を算出する。さらに、算出された笑顔度が所定値以上であるか否かに基づいて、画像データに笑顔が含まれているかを判断する。そして、笑顔検出処理の結果が解析結果バッファ３３８に記憶される。

続いて、プロセッサ２４は、ステップＳ７７で、輝度検出処理を実行する。つまり、プロセッサ２４は、送信画像バッファ３３６に記憶されている画像データから、平均輝度値を検出する。そして、検出した平均輝度値は解析結果バッファ３３８に記憶される。

続いて、プロセッサ２４は、ステップＳ７９で、画像が指定されているか否かを判断する。つまり、プロセッサ２４は、有効にされているフィルタにおいて、フィルタテーブルの指定画像差分の欄で画像が指定されているか否かを判断する。ステップＳ７９で“ＮＯ”であれば、つまり画像が指定されていなければ、プロセッサ２４はステップＳ８３に進む。一方、ステップＳ７９で“ＹＥＳ”であれば、つまり画像が指定されていれば、プロセッサ２４はステップＳ８１で、画像差分検出処理を実行する。たとえば、プロセッサ２は、フィルタテーブルの指定画像差分の欄で指定されている画像を読み出し、送信画像バッファ３３６に記憶されている画像データと比較することで、指定された画像に対して、バッファに記憶されている画像が変化しているかを検出する。そして、差分の検出結果が解析結果バッファ３３８に記憶される。

なお、ステップＳ７３−Ｓ８１の処理を実行するプロセッサ２４は解析部として機能する。

続いて、プロセッサ２４は、ステップＳ８３で、有効な所定条件を満たしているか否かを判断する。たとえば、プロセッサ２４は、出張フィルタが有効に設定されている場合に、送信画像バッファ３３６に記憶されている画像データのメタ情報と、解析結果バッファ３３８に記憶されている複数の解析結果とが、出張フィルタによって示される所定条件を満たしているかを判断する。なお、ステップＳ８３の処理を実行するプロセッサ２４は判断部として機能する。

ステップＳ８３で“ＹＥＳ”であれば、たとえば出張フィルタによって示される所定条件が満たされていれば、プロセッサ２４はステップＳ８５で、フィルタに対応する画像編集処理を実行する。たとえば、出張フィルタによって示される所定条件が満たされていれば、送信画像バッファ３３６に記憶されている画像データに対してノイズ軽減処理が加えられる。また、ノイズが軽減された画像データは、再び送信画像バッファ３３６に記憶される。なお、ステップＳ８５の処理を実行するプロセッサ２４は編集部として機能する。

続いて、プロセッサ２４は、ステップＳ８７では、編集後の画像データをアップロードする。たとえば、出張フィルタが有効であれば、出張フィルタに関連付けて登録されているＵＲＬ(http://abc○.com)に基づいて、送信画像バッファ３３６に記憶されている画像データを第１アップロードサーバ１０２ａに送信する。なお、ステップＳ８７の処理を実行するプロセッサ２４はアップロード部として機能する。

続いて、プロセッサ２４は、ステップＳ８９で、「送信済」を設定して、アップロード処理を終了する。たとえば、送信画像バッファ３３６に記憶されている元画像データが、「００３」の画像データであれば、画像管理テーブルデータ３４２において、「００３」に対応する送信の欄に「１（送信済）」を記録する。

また、ステップＳ８３で“ＮＯ”であれば、たとえば出張フィルタによって示される所定条件が満たされていなければ、プロセッサ２４はステップＳ９１で、「送信不可」を設定して、アップロード処理を終了する。たとえば、送信画像バッファ３３６に記憶されている元画像データが、「００６」の画像データであれば、画像管理テーブルデータ３４２において、「００６」に対応する送信の欄に「０（送信不可）」を記録する。また、ステップＳ９１の処理を実行するプロセッサ２４は設定部として機能する。

なお、画像データがアップロードされた後、編集された画像データは削除されるが、他の実施例では、フラッシュメモリ３２に保存されてもよい。

以上の説明から分かるように、携帯電話機１０は、カメラ制御回路３６を含むカメラモジュールを備え、撮影操作がされると、画像データがフラッシュメモリ３２に保存される。携帯電話機１０は、画像データが保存され、待機状態になると、プロセッサ２４は保存した画像データが示す属性（たとえば、「平均輝度値」など）を解析する。また、プロセッサ２４は、ＲＡＭ３４に保存されるフィルタに基づいて、保存された画像データの解析結果が所定条件（たとえば、「平均輝度値が８０％以下」など）を満たしているかを判断する。そして、保存された画像データが所定条件を満たしていれば、その画像データはアップロードサーバ１０２ａにアップロードされる。

このように、画像データが示す属性をアップロードの条件とすることができるため、使用者は詳細な条件を設定できるようになる。したがって、画像データのアップロードが適切に行われる。

なお、フィルタとして登録される内容は撮影条件および画像条件のどちらか一方だけでもよい。つまり、フィルタの入力画面で撮影条件の項目だけが設定されてもよいし、画像条件の項目だけが設定されてもよい。

また、他の実施例では、画像データが示す属性にコントラスト値などが含まれていてもよい。また、アップロードする前に実行される編集処理として、画像の回転または反転処理、トリミング処理、サイズ変更処理およびホワイトバランス補正処理などが選択できてもよい。さらに、アップロードされる画像データに対して編集処理が加えられてなくてもよい。

また、１つの画像データが複数の所定条件を満たす場合、その画像データが複数のアップロードサーバ１０２にそれぞれアップロードされてもよい。この場合、フラッシュメモリ３２に保存されている画像データをマスタデータとして、アップロードされるサーバに合わせて、複数の編集処理が実行される。さらに、フィルタに優先順位を設けることで、１つの画像データが複数の所定条件を満たす場合に、最も優先順位が高いフィルタに関連付けて登録されたサイトだけにしか、画像データがアップロードされないようにしてもよい。

また、他の実施例では、フィルタが新たに登録され有効に設定されたり、有効に設定されているフィルタが再編集されたりすると、フラッシュメモリ３２内の全ての画像データに対して、それらのフィルタによって示される所定条件を満たすかが判定されてもよい。

また、他の実施例では、プロセッサ２４の稼働率が所定値以下となったときに、図１２に示すアップロード処理が実行されてもよい。

また、他の実施例では、動画像データがアップロードされてもよい。この場合、人物検出処理や、輝度検出処理などは、所定周期毎にサンプリングされた静止画像に対して加えられ、その解析結果に基づいてフィルタによって示された所定条件が満たされるかが判断される。

また、携帯電話機１０の通信方式はCDMA方式であるが、LTE(Long Term Evolution)方式、W-CDMA方式、GSM方式、TDMA方式、FDMA方式およびPHS方式などが採用されてもよい。

また、フィルタ登録プログラム３１０、フィルタ設定プログラム３１２、撮影プログラム３１４およびアップロードプログラム３１６は、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機１０に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu-ray Disc)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体にこれらのプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、フィルタ登録プログラム３１０、フィルタ設定プログラム３１２、撮影プログラム３１４およびアップロードプログラム３１６が、本実施例と同等の構成の携帯電話機にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。

さらに、本実施例は、携帯電話機１０のみに限らず、スマートフォンおよびPDA(Personal Digital Assistant)に適用されてもよい。

そして、本明細書中で挙げた、画素数、時刻、高度および平均輝度値などの具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。

１０ … 携帯電話機
１２ … アンテナ
１４ … 無線通信回路
２４ … プロセッサ
２４ａ … ＲＴＣ
３２ … フラッシュメモリ
３４ … ＲＡＭ
３６ … カメラ制御回路
３８ … イメージセンサ
４０ … フォーカスレンズ
４２ … ＧＰＳ制御回路
４４ … ＧＰＳアンテナ
１００ … ネットワーク
１０２ａ−１０２ｃ … アップロードサーバ
２００ … ＧＰＳ衛星

Claims (10)

1. 撮影した画像データを出力する撮影部、
   前記画像データが示す属性を解析する解析部、
   前記解析部の解析結果が所定条件を満たすかを判断する判断部、および
   前記判断部によって前記解析結果が前記所定条件を満たすと判断されたとき、当該画像データをアップロードサーバにアップロードするアップロード部を備える、携帯通信端末。
2. 前記判断部によって前記解析結果が前記所定条件を満たすと判断されたとき、当該画像データに編集処理を加える編集部をさらに備え、
   前記アップロード部は、前記編集部によって編集された画像データをアップロードする、請求項１記載の携帯通信端末。
3. 入力操作を受け付ける入力部、
   前記入力部によって入力された結果を、前記所定条件として登録する登録部をさらに備える、請求項１または２記載の携帯通信端末。
4. 前記判断部によって前記解析結果が前記所定条件を満たさないと判断されたとき、当該画像データを送信不能な画像データとして設定する設定部をさらに備える、請求項１ないし３のいずれかに記載の携帯通信端末。
5. 前記所定条件は、前記アップロードサーバの宛先情報と関連付けられて登録される、請求項１ないし４のいずれかに記載の携帯通信端末。
6. 前記解析部は、前記画像データの輝度値を解析し、
   前記所定条件には、当該画像データの輝度値が所定値以上であるかが含まれる、請求項１ないし５のいずれかに記載の携帯端末。
7. 前記解析部は、前記画像データの笑顔度を解析し、
   前記所定条件には、当該画像データの笑顔度が所定値以上であるか含まれる、請求項１ないし６のいずれかに記載の携帯端末。
8. 前記編集部は、編集処理として、赤目補正処理、肌色補正処理、ノイズ補正処理および色調補正処理の少なくともいずれか１つを、当該画像データに加える、請求項２ないし７のいずれかに記載の携帯通信端末。
9. 撮影した画像データを出力する撮影部を有する、携帯通信端末のプロセッサを、
   前記画像データが示す属性を解析する解析部、
   前記解析部の解析結果が所定条件を満たすかを判断する判断部、および
   前記判断部によって前記解析結果が前記所定条件を満たすと判断されたとき、当該画像データをアップロードサーバにアップロードするアップロード部として機能させる、アップロード制御プログラム。
10. 撮影した画像データを出力する撮影部を有する、携帯通信端末のアップロード制御方法であって、
    前記画像データが示す属性を解析し、
    解析結果が所定条件を満たすかを判断し、そして
    前記解析結果が前記所定条件を満たすと判断されたとき、当該画像データをアップロードサーバにアップロードする、アップロード制御方法。

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