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JP2012080312A - 無線通信システム - Google Patents

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JP2012080312A
JP2012080312A JP2010223398A JP2010223398A JP2012080312A JP 2012080312 A JP2012080312 A JP 2012080312A JP 2010223398 A JP2010223398 A JP 2010223398A JP 2010223398 A JP2010223398 A JP 2010223398A JP 2012080312 A JP2012080312 A JP 2012080312A
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Hiromitsu Yamanaka
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Abstract

【課題】 干渉発生や装置コスト増大を防ぎ、周波数利用効率を向上させることができる無線通信システムを提供する。
【解決手段】 特定の周波数を利用可能な複数のシステムとネットワークを介して接続し、当該周波数の利用を管理する周波数管理装置が、周波数の利用についての予約内容を記憶する周波数管理テーブルを有し、各システムからの予約要求に基づいて、周波数管理テーブルに当該システムの基地局の識別番号と、時間とエリアとを対応付けて記憶し、周波数管理テーブルに基づいて各システムに運用を行わせ、特定のシステムから、周波数を特定時間利用することを要求する緊急割り込みを受信すると、その内容を周波数管理テーブルに登録すると共に、他システムの運用と重複する場合には、他システムの運用を停止して特定のシステムに登録内容に基づいて運用を行わせ、特定の時間が終了すると、テーブルに基づく運用に戻す無線通信システムとしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のシステムで同一の周波数を共用するコグニティブ無線通信システムに係り、特に周波数利用効率を向上させることができる無線通信システムに関する。
[先行技術の説明]
近年の携帯電話や無線LANの普及により、移動通信の高度化や高速伝送技術などの需要が年々上がってきている。それを満たすための周波数資源は逼迫しており、需要を満たせなくなることが予想されている。
周波数有効利用を図る技術として、コグニティブ無線技術がある。
コグニティブ無線通信システムは、複数のシステムに、エリアや時間を変えて同一の周波数を割り当てて利用するものであり、周波数利用効率の向上を図るものである。
従来のコグニティブ無線通信システム(以下、単に「無線通信システム」とする)では、免許を持ち優先的に特定の周波数を利用する1次利用システムと、非優先利用者である2次利用システムとがある。
2次利用システムでは、1次利用システムの周波数利用状況をセンシングして、1次利用システムが利用していない周波数を選択して利用することにより、干渉を与えることなく通信を行う。
そのため、2次利用システムには必ずセンシング能力を備えた基地局装置が必要であり、更に、障害物の陰になっていて検出できない端末があった場合、1次利用システムとの干渉が発生してしまう恐れがある(隠れ端末問題)。
また、隠れ端末問題に対応するためにセンシング能力を十分高くしようとすると、処理能力を上げなければならず、2次利用システムの装置コストが高くなってしまう。
尚、コグニティブ無線通信システムに関する技術としては、特開2010−98394号公報「コグニティブ無線通信に用いられるスペクトラムセンサー」(出願人:独立行政法人情報通信研究機構、特許文献1)がある。
特許文献1には、スペクトラムセンサーが、コグニティブエンジンにセンシング情報を送信するだけでなく、他のスペクトラムセンサーに情報を送信して、センサー間でセンシング情報を共有することが記載されている。
特開2010−98394号公報
しかしながら、従来の無線通信システムでは、2次利用システムのセンシング能力が不十分だと干渉が発生してしまい、センシング能力を高めようとすると装置コストが高くなってしまい、干渉なく周波数利用効率を向上させるシステムを低コストで実現するのは困難であるという問題点があった。
また、従来の無線通信システムでは、ビジネス街等の昼夜の人口変化による電波需要の変化に対して柔軟に対応することが困難であり、周波数利用効率を低下させてしまうという問題点があった。
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、干渉発生や装置コスト増大を防ぎ、電波需要の変化に柔軟に対応して、周波数利用効率を向上させることができる無線通信システムを提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、特定の周波数を利用可能な複数のシステムを備えた無線通信システムであって、複数のシステムとネットワークを介して接続され、当該周波数の利用を管理する周波数管理装置を備え、周波数管理装置が、当該周波数の利用についての予約内容を記憶する周波数管理テーブルを有し、複数のシステムから周波数の予約要求を受信すると、要求に基づいて、周波数管理テーブルに当該システムの基地局の識別番号と、時間とエリアとを対応付けて記憶し、周波数管理テーブルに記憶された時間及びエリアに基づいて、テーブルに記憶されているシステムに当該周波数を利用した運用を行わせ、複数のシステムの内、特定のシステムから、緊急に周波数を特定時間利用することを要求する緊急割り込みを受信すると、緊急割り込みの内容を周波数管理テーブルに登録すると共に、複数のシステムの内、他のシステムの運用と重複する場合には、他のシステムの運用を停止させ、特定のシステムに、登録された内容に基づいて運用を行わせ、特定の時間が終了すると、テーブルに基づいた運用に戻すことを特徴としている。
本発明によれば、特定の周波数を利用可能な複数のシステムを備えた無線通信システムであって、複数のシステムとネットワークを介して接続され、当該周波数の利用を管理する周波数管理装置を備え、周波数管理装置が、当該周波数の利用についての予約内容を記憶する周波数管理テーブルを有し、複数のシステムから周波数の予約要求を受信すると、要求に基づいて、周波数管理テーブルに当該システムの基地局の識別番号と、時間とエリアとを対応付けて記憶し、周波数管理テーブルに記憶された時間及びエリアに基づいて、テーブルに記憶されているシステムに当該周波数を利用した運用を行わせ、複数のシステムの内、特定のシステムから、緊急に周波数を特定時間利用することを要求する緊急割り込みを受信すると、緊急割り込みの内容を周波数管理テーブルに登録すると共に、複数のシステムの内、他のシステムの運用と重複する場合には、他のシステムの運用を停止させ、特定のシステムに、登録された内容に基づいて運用を行わせ、特定の時間が終了すると、テーブルに基づいた運用に戻す無線通信システムとしているので、周波数利用の時間やエリアを干渉が発生しない条件で複数のシステムに割り振ることができ、センシングを不要として装置コストを低減すると共に、複数のシステムで計画的に周波数を利用して有効利用を図り、更に、優先利用可能な特定のシステムには、緊急割り込みにより、緊急時にも不都合なく通信可能とすることができ、空き時間の開放を促して周波数の利用効率を一層向上させることができる効果がある。
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。 第1のシステムにおける周波数管理テーブルの模式説明図である。 あるエリアの免許割り当て周波数の利用例を示す模式説明図である。 第1のシステムにおける運用シーケンスを示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。 第2のシステムにおける周波数管理テーブルの例を示す模式説明図である。 あるエリアにおける周波数の利用例を示す模式説明図である。 第2のシステムにおける運用シーケンスを示す説明図である。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムは、周波数管理装置が、基地局のIDと、利用周波数と、時間と、エリアとを記憶した周波数管理テーブルを備え、ネットワークを介して1次利用システム及び2次利用システムの基地局に設けられた管理端末部と接続して、各管理端末から、優先度に応じて、書き込み、変更等を可能とし、各システムの管理端末部から利用したいエリア及び時間帯の要求を受け付けて周波数管理テーブルに記憶しておき、当該テーブルに基づいて各システムに周波数及びエリアを割り当てて運用するようにしており、2次利用システムのセンシングを不要として、装置コストを増大させることなく、干渉の発生を確実に防ぎ、周波数の有効利用を図ることができるものである。
また、本発明の実施の形態に係る無線通信システムは、周波数管理装置が、1次利用システムの管理端末部から緊急割込みの要求があった場合には、即座に周波数管理テーブルに割り込み要求を反映させて更新し、運用中の2次利用システムを停止して、要求元の1次利用システムに周波数を割り当てて運用するものであり、2次利用システムが周波数を利用していても、緊急時には優先的に1次利用システムに割り当てて1次利用システムの緊急運用を可能とし、空き時間における周波数の開放を促すことができ、周波数を一層有効に利用することができるものである。
また、本発明の実施の形態に係る無線通信システムは、同一地域内にマクロセルの基地局とマイクロセルの基地局とを備え、周波数管理装置が、エリア全体の周波数利用状況を監視して、利用率が一定値以上の場合はマイクロセルに切り替えて使用し、利用率が一定値未満の場合には、マクロセルに切り替えて使用するようにしており、電波需要に応じて効率のよいシステム運用を行うことができるものである。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムは、2次利用システムがセンシングを行って1次利用システムの利用がない場合に限って利用可能とするのではなく、1次利用と2次利用のシステムが、予め周波数の利用を管理する管理装置のタイムテーブルに、周波数毎に、システムの基地局ID、利用時間帯、利用エリアを登録して予約しておき、管理装置が当該タイムテーブルに従って、各基地局に運用開始/停止の指示を出力するものであり、更に、1次利用システムから緊急割り込みの要求があった場合には、タイムテーブルを当該要求に基づいて更新し、予約していた他のシステムよりも割り込んだ1次利用システムを優先的に運用させるものであり、1次利用システムの空き時間/空きエリアについて2次利用システムで計画的に効率よく利用することができると共に、1次利用システムが緊急に使用したい場合には、優先して利用可能とすることができ、1次利用システムのスムーズな運用を妨げずに済み、周波数利用効率を向上させることができるものである。
[第1の実施の形態の構成:図1]
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システム(第1のシステム)の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。
図1の例では、第1のシステムは、3つの1次利用システム(1次利用システム(No.1)〜1次利用システム(No.3)と、2つの2次利用システム(2次利用システム(No.1)、2次利用システム(No.2))から構成される無線通信システムとしている。
図1では、説明を簡単にするために、エリア区分A1,A2,B1,B2,C1,C2の内、エリアA1及びA2に関する部分についてのみ示している。
そして、第1のシステムは、システム全体の周波数管理を行う周波数管理装置1と、1次利用システム(No.1)の基地局(図では「1次(1)基地局」)11と、2次利用システム(No.1)の基地局(図では「2次(1)基地局」)21と、2次利用システム(No.2)の基地局(図では「2次(2)基地局」)22と、各基地局11,21,22と周波数管理装置1とを接続する無線又は有線のネットワーク3とを備えている。更に、図示は省略するが、このほかに、1次利用システム(No.2)の基地局と、1次利用システム(No.3)の基地局とを備えている。
各構成部分について説明する。
図1の例では、2次利用(1)基地局21は、エリアA1内の無線通信を管理し、エリアA1内の端末局4と無線通信を行う。
同様に、2次利用(2)基地局22は、エリアA2内の無線通信を管理し、エリアA2内の端末局4と無線通信を行う。
1次利用(1)基地局11は、エリアA1とエリアA2とをあわせたエリア(A1,A2)の無線通信を管理し、エリア(A1,A2)内の端末4と無線通信を行う。
尚、図示は省略するが、1次利用システム(No.2)の基地局と、1次利用システム(No.3)は、それぞれ、エリア(B1,B2)、エリアC2を管理している。但し、各基地局のエリア割り当ては完全な固定ではなく、周波数管理装置1への登録によって随時変更可能となっている。
更に、本システムでは、各基地局11,21,22は、無線通信制御を行うだけでなく、ネットワーク3に接続するコンピュータ(管理端末部)を備え、ネットワークを介して周波数管理装置1にアクセスして、周波数管理装置1に周波数利用の予約を行うと共に、周波数管理装置1からの指示に従って運用開始/停止する。
つまり、本システムの基地局11,21,22は、ネットワーククライアントとしての機能を備えたものである。
尚、図1のシステムでは、ネットワーククライアントの機能を基地局に備えたものとしているが、1次利用(No.1)、2次利用(No.1)といったシステム毎に、基地局とは別に独立した管理端末を設け、当該管理端末がネットワークを介して周波数管理装置1にアクセスして、通信制御を行う基地局に指示を出力するように構成することも可能である。
周波数管理装置1は、第1のシステムの特徴部分であり、システム全体の周波数の割り当てを管理する処理を行うものである。周波数管理装置1は、コンピュータで構成され、基本的に、処理を行う制御部と、処理プログラムやデータを記憶する記憶部と、ネットワークに接続するインタフェース部とを備えており、制御部がプログラムを起動して処理を行うことにより各種の機能を実現する。
周波数管理装置1の記憶部には、周波数を管理するためのデータベースが設けられ、利用可能な利用周波数(周波数帯)毎に、少なくとも当該周波数を利用する基地局IDと、時間と、エリアとが記憶された周波数管理テーブルが記憶されている。周波数管理テーブルについては後で説明する。
周波数管理装置1は、各基地局11,21,22からの周波数利用の予約の要求に基づいて、周波数管理テーブルを参照し、基地局の優先度に応じて周波数管理テーブルを更新して、各基地局に利用可能な周波数や時間、エリアを割り振って通知する処理を行う。
そして、周波数管理装置1は、データベースの周波数管理テーブルに基づいて、各基地局に対して通信サービス運用開始の指示や、運用停止の指示を送信し、システム全体の周波数が効率的に利用されるよう管理する。
すなわち、周波数管理装置1は、周波数の利用を管理するネットワークサーバとしての機能を備えているものである。
更に、第1のシステムの特徴として、周波数管理装置1は、1次利用基地局からの緊急割り込みがあった場合には、当該割込みを優先して周波数管理テーブルに登録し、既にスケジューリングされているシステムと重複する時間帯やエリアについては、割り込み元の1次利用基地局を優先的に利用させる。
緊急割り込みの処理については後で詳細に説明する。
また、本システムでは、各基地局が管理するエリアも、他システムとの干渉がなければ周波数管理装置1に登録して随時変更することが可能となっている。
例えば、図1の例では、1次利用(1)基地局11のエリアをエリア(A1,A2)ではなくエリアA1又はエリアA2のいずれかに切り替えたり、2次利用(1)基地局21のエリアをエリア(A1,A2)とすることも可能である。
周波数の利用時間/エリアの予約は、1次利用基地局及び2次利用基地局で共通して行われることであるが、第1のシステムでは、1次利用基地局が優先的に当該周波数を使用可能であり、2次利用基地局は、1次利用基地局が予約していない空き時間又は空きエリアでの使用を予約する。
このように、予約制にすることにより、2次利用システムであっても、特別なイベント等で人がたくさん集まる場合等には、事前に予約を行って必要な周波数を確保し、移動基地局を設置して臨時回線を用いて充実した通信サービスを実現することができるものである。
更に、第1のシステムでは、1次利用基地局は、緊急時には周波数管理装置1に緊急割り込みを送信し、優先的に周波数を利用することができるものである。これにより、1次利用システムが空き時間を開放しやすくなり、周波数利用効率を一層向上させるものである。
2次利用基地局21,22は、常時周波数管理装置1にアクセス可能であり、周波数利用の予約を行うことができ、また、1次利用基地局11からの緊急割り込みがあった場合には、周波数管理装置1からの指示で緊急運用停止を行う。
各基地局11,21,22は、運用開始時には、周波数管理装置1から指示されたエリアでのサービスを行うため、送信電力やアンテナ指向性等を調整する。
そのため、各基地局の設置場所では、システム運用者が予め通信エリア毎に干渉量の計算や測定を行って、適切な送信電力やアンテナの指向性等の通信条件を求め、各基地局に記憶しておく。これにより、実際の運用開始時には、基地局が、利用する通信エリアに応じて通信条件を設定すればよく、基地局に測定装置等を設けずに済み、運用時の処理の負荷を軽減し、システム間の切り替えをスムーズに行うことができ、効率的なシステム運用を可能とするものである。
[第1のシステムの周波数管理テーブル:図2]
次に、第1のシステムにおける周波数管理テーブルについて図2を用いて説明する。図2は、第1のシステムにおける周波数管理テーブルの模式説明図である。
図2に示すように、周波数管理テーブルは、周波数管理装置1のデータベースに記憶されており、周波数毎に(ここでは周波数F1)、当該周波数を利用する利用基地局のIDと、時間と、エリアと、利用状態とを記憶している。
図2の例では、予約状態と実際の運用状況とを同時に管理するために「利用状態」の項目も含まれているが、利用状態は別に管理するようにしてもよい。
図2では、13:00〜13:30の時間帯における周波数管理テーブルの例を示している。
まず、12:00〜14:00の時間帯では、1次利用(No.1)がエリアA1,A2で周波数F1を予約して利用しており、同じ時間帯に、1次利用(No.2)がエリアB1,B2で周波数F1を予約して利用している。
更に、2次利用(No.1)が、同じ時間帯(12:00〜14:00)にエリアC2で周波数F1を予約して、予約に従って運用していた。
そこへ、1次利用(No.3)から周波数管理装置1に緊急割り込みがあり、周波数管理装置1は、周波数管理テーブルに当該緊急割り込みの予約を優先的に入れて、更新する。
緊急割り込みの内容は、1次利用(No.3)が、13:00〜13:30にエリアC2で周波数F1を利用する、というものである。
この緊急割り込みは、2次利用(No.1)のエリアと重なってしまうため、周波数管理装置1は、予約通り運用していた2次利用(No.1)を、13:00前に緊急停止させる。
これにより、1次利用(No.3)は、13:00〜13:30の時間にエリアC1で周波数F1を利用することが可能となる。現在時刻においては、1次利用(No.3)の利用状態は「緊急割り込み」で利用中であることを示し、2次利用(No.1)は、「緊急停止」で運用を停止していることを示している。
尚、緊急割り込みの時間が終了した場合、再び周波数管理テーブルに基づく割り当てを行う。上述した例では、13:30になったら、1次利用(No.3)の運用を停止し、周波数管理テーブルに基づいて、2次利用(No.1)が14:00までエリアC2で周波数F1を利用する。
周波数管理テーブルには、その後も各システムによって予約された内容が記憶されているが、まだ利用開始の時間になっていないので、利用状態は「待機中」となっている。
また、2次利用(No.1)について、12:00〜14:00の予約では、エリアはC2であったが、14:00〜16:00の予約では、エリアはB1,C1となっている。
これは、1次利用(No.1)が同じ時間帯にエリアA1を予約し、1次利用(No.3)がエリアC2を予約しているので、2次利用(No.1)は、予約時に周波数管理装置1から提供される予約可能な空きエリアA2,B1,B2,C1の情報に基づいて、その中からB1,C1を選択して登録したものである。
このように、基地局のエリアは隣接する1次利用システムのエリア程度であれば、随時変更可能となっている。
[免許割り当て周波数の利用例:図3]
次に、免許割り当て周波数の利用例について図3を用いて説明する。図3は、あるエリアの免許割り当て周波数の利用例を示す模式説明図である。
免許割り当て周波数とは、1次利用システムに優先的に割り当てられた周波数である。
図3の例では、当該周波数は、周波数管理テーブルに基づいて、例えば、初めは1次利用システムが利用し、切り替え時間になると、周波数管理装置1の指示によって次の利用予約をしている2次利用システムに利用が切り替えられる。
尚、図中、斜線の部分は、システム切り替えに要するインターバル時間である。
そして、1次利用システムからの緊急割り込みがあると、周波数管理装置1は、緊急割り込みの予約時間に従って、運用中の2次利用システムの運用を停止し、1次利用システムを運用開始する。
緊急割り込みによる予約時間が終了すると、周波数管理装置1は、再び周波数管理テーブルに基づいて2次利用システムの運用を行う。
このようにして第1のシステムにおける周波数利用が行われる。
[第1のシステムにおける運用シーケンス:図4]
次に、第1のシステムにおける運用シーケンスについて図4を用いて説明する。図4は、第1のシステムにおける運用シーケンスを示す説明図であり、同一の周波数を利用する1次利用システムに関する動作と2次利用システムに関する動作とを記載している。
図4に示すように、1次利用システム(1次利用者)が、当該周波数(免許割り当て周波数)での通信を希望する(100)と、基地局の管理端末部からネットワークを介して周波数管理装置1にアクセスし(102)、周波数管理テーブルに利用時間、エリアを予約する(104)。周波数管理装置1は、1次利用システムは優先的に使用可能であるから、通常は要求どおりに周波数管理テーブルに登録する。
そして、周波数管理装置1は、周波数管理テーブル予約に基づいて1次利用システムに運用を開始させ、終了時間になると運用停止を指示し、1次利用システムは、周波数管理装置1(ネットワークサーバ)に周波数開放を通知する(106)。
一方、2次利用システム(2次利用者)は、1次利用システムの空き時間帯に通信を希望すると(200)、ネットワークを介して周波数管理装置1にアクセスし(202)、周波数管理テーブルの空き時間帯に利用時間を予約する(204)。このとき、周波数管理装置1は、2次利用システムからの要求をそのまま受け付けるのではなく、1次利用システムの予約状況や他の2次利用システムの予約状況を考慮して、時間帯やエリアを割り振って周波数管理テーブルに登録すると共に、要求元の2次利用システムに通知する。
そして、周波数管理装置1は、処理106の後で、2次利用システムに対して運用開始を指示し、2次利用システムが通信を開始する(206)。
その後、1次利用システムが周波数管理装置1に対して緊急割り込みで通信希望を行うと、周波数管理装置1は当該緊急割り込みの要求を周波数管理テーブルに書き込み(108)、運用中の2次利用システムに対して運用停止命令(通信停止命令)を送信する。
2次利用システムは、運用停止命令を受信すると(208)、通信を停止し、周波数管理装置1に周波数開放通知を送信する(210)。
周波数管理装置1は、2次利用システムからの周波数開放通知を受信すると、緊急割り込みを行った1次利用システムに運用開始を指示し、1次利用システムが通信を開始する(110)。
周波数管理装置1は、緊急割込みによる予約時間が終了すると、1次利用システムに運用停止を指示し、1次利用システムは、通信を終了すると、周波数管理装置1に周波数開放を通知する(112)。1次利用システムは、予定より早く通信を終了した場合には、自発的に周波数開放通知を周波数管理装置1に送信してもよい。
周波数管理装置1は、1次利用システムから周波数開放通知を受信すると、周波数管理テーブルを参照して、その時点での予約を確認し、予約している2次利用システムに運用開始を指示し、2次利用システムが再度通信を開始する(212)。
そして、2次利用システムが予約通り通信を終了して周波数管理装置1に周波数開放通知を送信すると(214)、周波数管理装置1は、周波数管理テーブルを参照し、次の予約を行っている1次利用システムに対して運用開始を指示し、1次利用システムが予約時間から通信を開始する(216)。このようにして第1のシステムの運用が行われるものである。
[第1の実施の形態の効果]
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムによれば、優先的に予約可能な1次利用システムと、1次利用システムの空き時間/空きエリアについて予約可能な2次利用システムと、ネットワークを介して各システムの基地局に接続し、周波数の割り当てを行う周波数管理装置1とを備え、周波数管理装置1が、周波数毎に利用の予約内容を記憶する周波数管理テーブルを備え、1次利用システム及び2次利用システムの基地局に設けられた管理端末部からの要求に基づいて、干渉が発生しないようエリアと時間を要求元のシステムに割り付け、周波数管理テーブルに基地局IDと利用時間とエリアとを対応付けて予約内容を登録し、周波数管理テーブルに従って周波数を利用させて運用するようにしているので、2次利用システムのセンシングを不要として装置コストを低減できると共に、確実に干渉を防ぎ、更に、周波数を予約することで2次利用システムも計画的に通信サービスを実現でき、利便性及び周波数利用効率を向上させることができる効果がある。
また、第1の実施の形態に係る無線通信システムによれば、1次利用システムから緊急割り込みの要求があった場合に、2次利用システムが当該周波数を利用していた場合には、周波数管理装置1は、当該2次利用システムの運用を停止させて、割り込み元の1次利用システムに運用を許可するようにしているので、通常は予約運用であっても緊急時には1次利用システムは優先して周波数を利用して滞りなく通信サービスを実現することができるので、空き時間については積極的に周波数を開放するよう促すことができ、一層周波数利用効率を向上させることができる効果がある。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システム(第2のシステム)について説明する。
第2のシステムは、優先/非優先のシステムを切り替えるのではなく、電波需要の変化に対応して、同一エリア内でマイクロセルによる運用又はマクロセルによる運用を切り替えるものである。
すなわち、第2のシステムでは、ビジネス街等、時間帯や曜日等によって人口や活動度が大きく異なる場合、昼間は高速無線LAN(Local Area Network)やフェムトセル等の電波需要(トラフィック)が高いために、マイクロセル(フェムトセル)を中心に周波数を割り当てて運用し、人口の少ない夜間はマクロセルを中心に運用する。更に、このようなエリアサイズの切り替えを、実際の電波需要の変動に応じて動的に制御可能とするものである。
[第2の実施の形態の構成:図5]
本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムの構成について図5を用いて説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。
図5に示すように、第2のシステムは、2つのマイクロセルA1,A2と、A1及びA2を合わせた1つのマクロセルとがあり、マイクロセル(No.1)の基地局(図では「マイクロセル(1)基地局」)41と、マイクロセル(No.2)の基地局(図では「マイクロセル(2)基地局」)42と、マクロセル(No.1)の基地局(図では「マクロセル(1)基地局」)31と、周波数管理装置1と、ネットワーク3とを備えている。
図5の例では、マイクロセル(1)基地局41は、エリアA1内の無線通信を管理し、エリアA1内の端末局4と無線通信を行う。
同様に、マイクロセル(2)基地局42は、エリアA2内の無線通信を管理し、エリアA2内の端末局4と無線通信を行う。
また、マクロセル(1)基地局31は、エリア(A1,A2)の無線通信を管理し、エリア(A1,A2)内の端末局4と無線通信を行う。
第2のシステムでは、マイクロセルとマクロセルの一方が優先で他方が非優先というものではなく、優先度は同等である。但し、ここでは、後述する緊急割り込みを送信するのは、マクロセルの基地局のみとしている。
また、各基地局31,41,42は、ネットワーククライアントとしての機能を備えた管理端末部を備え、周波数管理装置に予約を登録したり、周波数管理装置1からの指示に従って運用の開始/停止を行う。
更に、第2のシステムの特徴として、マクロセル(1)基地局31は、エリア内のトラフィック量をモニタリングする機能を備えており、トラフィック量が予め設定されたしきい値未満になった場合に、周波数管理装置1に、マクロセルに切り替えを要求する切り替え予約を緊急割り込みで送信する。
また、マクロセル(1)基地局31は、トラフィック量がしきい値以上になった場合に、周波数管理装置1に、マイクロセルに切り替えを要求する切り替え予約を緊急割り込みで送信する。
マイクロセルからマクロセルへ切り替える場合のしきい値と、マクロセルからマイクロセルへ切り替える場合のしきい値は、同一の値でもよいし、異なる値でもよい。
また、ここでは、マクロセル(1)基地局31におけるトラフィック量の検出は、外部から入力される指示に基づいて行われるようにしているが、定期的に検出して周波数管理装置1に送信するようにしてもよい。
周波数管理装置1は、第1のシステムと同様に周波数の利用スケジュールを記憶する周波数管理テーブルを備え、デフォルトの運用スケジュールを記憶している。デフォルトスケジュールとしては、例えば、人口の多い日中はマイクロセルに周波数を割り当て、人口が減少する夜間はマクロセルに切り替える、といったことが考えられる。
デフォルトスケジュールは、周波数管理装置1の入力部から入力するようにしてもよいし、第1のシステムと同様に、各基地局の管理端末部から予約を受け付けて、周波数管理装置1が、干渉が発生しないように時間/エリアを割り付けて、周波数管理テーブルに登録するようにしてもよい。
そして、第2のシステムの特徴として、周波数管理装置1は、通常はデフォルトスケジュールに基づいてマクロセル又はマイクロセルでの運用を行うが、マクロセル基地局からの切り替え予約を受信した場合には、当該切り替え予約に従って周波数管理テーブルを更新すると共に、運用中のシステム(マイクロセル又はマクロセル)を停止させて、他方のシステムに運用を切り替える。
尚、ここではエリア(A1,A2)全体のトラフィック量の監視をマクロセル(1)基地局31が行うようにしているが、周波数管理装置1がトラフィックを監視して、トラフィック量に応じてマイクロセル又はマクロセルに運用を切り替えるようにしてもよい。また、トラフィック量を監視する別の装置を設けて、当該装置からの情報に基づいて周波数管理装置1がエリアサイズを切り替えるようにしてもよい。
[第2のシステムの周波数管理テーブルの例:図6]
次に、第2のシステムにおける周波数管理テーブルの例について図6を用いて説明する。図6は、第2のシステムにおける周波数管理テーブルの例を示す模式説明図である。
図6に示すように、第2のシステムの周波数管理テーブルは、周波数管理装置1のデータベースに記憶され、第1のシステムと同様に、周波数毎に(ここでは周波数F1)、利用基地局(ID)と、時間と、エリアと、利用状態とを記憶しているものである。
図6の例では、予約状態と実際の運用状況とを同時に管理するために「利用状態」の項目も含まれているが、利用状態は別に管理するようにしてもよい。
図6では、夜間0:00〜7:00の時間帯は、マクロセル(No.1)がエリア(A1,A2)で周波数F1を予約して、利用が終わっており、7:00〜0:00の時間帯は、マイクロセル(No.1)がエリアA1で、マイクロセル(No.2)がエリアA2で周波数F1を予約して、利用していた。
そこへ、マクロセル(No.1)から緊急割り込みで切り替え予約が入り、周波数管理装置1は周波数管理テーブルに当該割り込み内容を登録する。
切り替え予約の内容は、マクロセル(No.1)が、10:00〜11:30の時間帯にエリア(A1,A2)で周波数F1を利用する、というものである。
周波数管理装置1は、運用中であるマイクロセル(No.1)とマイクロセル(No.2)に対して、10:00前に緊急停止の指示を送信し、緊急停止させる。
これにより、マクロセル(No.1)は、10:00〜11:30の時間帯にエリア(A1,A2)で周波数F1を利用することが可能となる。尚、割り込みによる予約時間が終了すると、周波数管理装置1は、再度周波数管理テーブルの予約に基づいて運用を行う。つまり、図6の例では、11:30を過ぎると、マイクロセル(No.1)とマイクロセル(No.2)に運用開始の指示を出力して、運用を行わせる。
もしくは、11:30まで待たずに、途中で緊急割り込みを終了させて切り替えさせてもよい。
[周波数の利用例:図7]
次に、第2のシステムにおける周波数の利用例について図7を用いて説明する。図7は、あるエリアにおける周波数の利用例を示す模式説明図である。
図7に示すように、当該周波数は、周波数管理テーブルに基づいて、例えば、初めはマクロセルが利用し、切り替え時間になると、周波数管理装置1の指示によって次の利用予約をしているマイクロセルに利用が切り替えられる。
尚、図中、斜線の部分は切り替えに要するインターバル時間である。
そして、マイクロセルの運用中に、マクロセル基地局が電波需要の減少を検出して、マイクロセルからマクロセルへの切り替え予約を送信すると、周波数管理装置1は、切り替え予約の緊急割り込みに従って、運用中のマイクロセルを停止指せ、マクロセルの運用を開始する。
その後、マクロセル基地局が電波需要の増加を検出して、マクロセルからマイクロセルへの切り替え予約を送信すると、周波数管理装置1は、切り替え予約の緊急割り込みに従って、運用中のマクロセルを停止指せ、マイクロセルの運用を開始する。
そして、緊急割込みによる予約時間が終了すると、周波数管理装置1は、再び周波数管理テーブルに基づいてマクロセルの運用を行う。
このようにして第2のシステムにおける周波数利用が行われる。
[第2のシステムにおける運用シーケンス:図8]
次に、第2のシステムにおける運用シーケンスについて図8を用いて説明する。図8は、第2のシステムにおける運用シーケンスを示す説明図であり、同一の周波数を利用するマクロセルに関する動作とマイクロセルに関する動作とを記載している。
図8に示すように、システムの管理者が、マクロセルについて利用者が少ない早朝及び深夜の時間帯での通信運用の予約を希望すると(302)、マクロセル基地局の管理端末部からネットワークを介して周波数管理装置1にアクセスし(304)、周波数管理装置1が、予約に基づいて周波数管理テーブルに利用時間、エリアを予約する(306)。
そして、周波数管理装置1は、周波数管理テーブルの予約に基づいてマクロセルに運用を開始させ、終了時間になると運用停止を指示し、マクロセルは、周波数管理装置1(ネットワークサーバ)に周波数開放を通知する(308)。
一方、マイクロセルについて、利用者が多い日中及び夜間に通信運用の予約を希望すると(400)、マイクロセル基地局の端末管理部からネットワークを介して周波数管理装置1にアクセスし(402)、周波数管理装置1が、予約に基づいて周波数管理テーブルに利用時間、エリアを予約する(404)。
このとき、周波数管理装置1は、マクロセルとマイクロセルの運用時間が重ならないよう、また、通常は、いずれのシステムもサービスを行わない空白の時間ができないよう、それぞれの利用時間を調整して予約する。
そして、周波数管理装置1は、処理308の後で、マイクロセルに対して運用開始を指示し、マイクロセルが通信を開始する(406)。
その後、荒天になり、マクロセルがトラフィック量をモニタリングし、トラフィック量がしきい値よりも小さく、利用者が少ないことを検出した場合、一時的にマクロセルに運用を切り替える切り替え予約を緊急割り込みで周波数管理装置1に送信する(310)。
周波数管理装置1は、緊急割り込みを受信すると、当該切り替え予約の内容を周波数管理テーブルに書き込み、運用中のマイクロセルに対して運用切り替え命令を送信する。
マイクロセルは、運用切り替え命令を受信すると(408)、通信を停止し、周波数管理装置1に周波数開放通知を送信する(410)。
周波数管理装置1は、マイクロセルから周波数開放通知を受信すると、緊急割り込みに従ってマクロセルに運用開始を指示し、マクロセルが通信を開始する(312)。
その後、天候が回復してマクロセルが再びトラフィック量をモニタリングし、トラフィックの増加を検出すると、マイクロセルへの切り替え予約を緊急割り込みで周波数管理装置1に送信する(314)。
周波数管理装置1は、処理410と同様に、運用中のマクロセルに対して運用切り替え命令を送信し、マクロセルが運用を停止して、マクロセルからの周波数開放通知を受信するとマイクロセルの運用を開始する(412)。
そして、マイクロセルが予約時間が終了すると、周波数管理装置1は、マイクロセルに運用停止を指示し、マイクロセルが運用を停止して周波数開放通知を周波数管理装置1に送信する(414)。
周波数管理装置1は、周波数管理テーブルに基づいて次の予約が為されているマクロセルに対して運用開始を指示し、マクロセルが予約時間から運用を開始する(316)。このようにして第2のシステムの運用が行われるものである。
[第2の実施の形態の効果]
本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムによれば、エリアサイズが異なるマクロセルの通信システムとマイクロセルの通信システムとを備え、周波数管理装置1が、周波数毎に、利用の予約内容を記憶する周波数管理テーブルを備え、電波需要の高い時間帯はマイクロセルのシステムを予約し、電波需要が低い時間帯にはマクロセルのシステムを予約して周波数管理テーブルに記憶しておき、周波数管理テーブルに従ってマイクロセルとマクロセルを時間に応じて切り替えて運用するようにしているので、電波需要に応じて効率的なシステム運用を行うことができる効果がある。
また、第2のシステムによれば、マクロセルの基地局がエリア内のトラフィックを検出して電波需要を監視し、急激な気象変化等により電波需要が減少してトラフィックがしきい値未満となった場合には、周波数管理装置1に切り替え予約の緊急割り込みを送信し、周波数管理装置1が、当該緊急割り込みの受信時にマイクロセルを運用していた場合には、緊急割り込みに従ってマイクロセルの運用を停止してマクロセルに運用を開始させ、また、マクロセルの基地局が、需要が増加してトラフィックがしきい値以上になったことを検出すると、切り替え予約の緊急割り込みを送信し、周波数管理装置1が、当該緊急割り込みの受信時にマクロセルを運用していた場合には、緊急割り込みに従ってマクロセルの運用を停止してマイクロセルに運用を開始させるようにしているので、電波需要の変動に応じて動的にマクロセルとマイクロセルとを切り替えて運用することができ、一層効率的なシステム運用を行うことができる効果がある。
また、エリア内のトラフィックの監視を周波数管理装置1で行うようにして、周波数管理装置1が、トラフィック量がしきい値未満であればマクロセルで運用し、しきい値以上であればマイクロセルで運用するよう制御してもよい。
[本実施の形態の特徴]
本発明の実施の形態に係る無線通信システムは、特定の周波数を利用可能な複数のシステムとネットワークを介して接続し、当該周波数の利用を管理する周波数管理装置を備え、周波数管理装置が、周波数の利用についての予約内容を記憶する周波数管理テーブルを有し、複数のシステムからの予約要求に基づいて、周波数管理テーブルに当該システムの基地局の識別番号と、時間とエリアとを対応付けて記憶し、周波数管理テーブルに記憶された時間及びエリアに基づいて、各システムに前記周波数を利用した運用を行わせ、特定のシステムから、緊急に周波数を特定時間利用することを要求する緊急割り込みを受信すると、緊急割り込みの内容を周波数管理テーブルに登録すると共に、その内容が他のシステムの運用と重複する場合には、他のシステムの運用を停止させ、特定のシステムに登録された内容に基づいて運用を行わせ、特定の時間が終了すると、テーブルに基づいた運用に戻すことを特徴としている。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムは、特定の周波数を優先的に利用可能な優先システムと、優先システムが周波数を利用しない時間又はエリアに周波数を利用可能な非優先システムとを備えた無線通信システムであって、優先システム及び非優先システムとネットワークを介して接続され、周波数の利用を管理する周波数管理装置を備え、周波数管理装置が、当該周波数の利用についての予約内容を記憶する周波数管理テーブルを有し、優先システムから当該周波数の予約要求を受信すると、要求に基づいて、周波数管理テーブルに優先システムの基地局の識別番号と、時間とエリアとを対応付けて記憶し、非優先システムから、優先システムの予約内容と時間又はエリアの少なくとも一方が重複しない周波数の予約要求を受信すると、要求に基づいて周波数管理テーブルに、非優先システムの基地局の識別番号と、時間とエリアとを対応付けて記憶し、周波数管理テーブルに記憶された時間及びエリアに基づいて、テーブルに記憶された優先システム又は非優先システムに当該周波数を利用した運用を行わせ、優先システムから、緊急に前記周波数を特定時間利用することを要求する緊急割り込みを受信すると、緊急割り込みの内容を周波数管理テーブルに登録すると共に、非優先システムの運用と重複する場合には、非優先システムの運用を停止させ、優先システムに、登録された内容に基づいて運用を行わせ、特定時間が終了すると、周波数管理テーブルに基づく運用に戻すことを特徴としている。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムは、周波数の利用を管理する周波数管理装置を備え、1次利用システムの基地局の管理端末部は、周波数管理装置にアクセスして周波数の利用を登録して予約し、2次利用システムの基地局の管理端末部は、周波数管理装置にアクセスして、1次利用システムの空き時間/空きエリアについて予約を行い、周波数管理装置が、周波数毎に、システム名(基地局ID)、利用時間帯、利用エリアを記憶する周波数管理テーブルを備え、予約された内容を周波数管理テーブルに記憶し、周波数管理テーブルの予約内容に従って各基地局の管理端末部に運用開始/停止の指示を出力し、更に、1次利用システムから特定時間の利用を要求する緊急割り込みがあった場合に、2次利用システムが運用していれば、当該2次利用システムの運用を停止させ、割り込み元の1次利用システムを優先的に運用させ、緊急割り込みによる特定時間が過ぎれば、周波数管理テーブルに基づいた運用に戻すことを特徴としている。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムは、同一地域に異なるエリアサイズでサービスを行うマクロセルのシステムとマイクロセルのシステムとを備え、通常は周波数管理テーブルに記憶された予約内容に基づいてマクロセル又はマイクロセルを切り替えて運用し、マクロセルの基地局が、エリア全体の電波需要を検出して、電波需要が大きい場合には、マイクロセルに運用を切り替えるよう、周波数管理装置1に切り替え予約の緊急割り込みを送信し、電波需要が小さい場合には、マクロセルに運用を切り替えるよう、周波数管理装置1に切り替え予約の緊急割り込みを送信し、周波数管理装置1が、緊急割り込みを受信した場合には、当該緊急割り込みに基づいてマイクロセルとマクロセルとを切り替えて運用することを特徴としている。
本発明は、コグニティブ無線通信システムにおいて、周波数利用効率を向上させることができる無線通信システムに適している。
1…周波数管理装置、 11…1次利用(No.1)基地局、 21…2次利用(No.1)基地局、 22…2次利用(No.2)基地局、 3…ネットワーク、 4…端末局、 31…マクロセル(No.1)基地局、 41…マイクロセル(No.1)基地局、 42…マイクロセル(No.2)基地局

Claims (1)

  1. 特定の周波数を利用可能な複数のシステムを備えた無線通信システムであって、
    前記複数のシステムとネットワークを介して接続され、前記周波数の利用を管理する周波数管理装置を備え、
    前記周波数管理装置が、前記周波数の利用についての予約内容を記憶する周波数管理テーブルを有し、
    前記複数のシステムから前記周波数の予約要求を受信すると、前記要求に基づいて、前記周波数管理テーブルに当該システムの基地局の識別番号と、時間とエリアとを対応付けて記憶し、
    前記周波数管理テーブルに記憶された時間及びエリアに基づいて、前記テーブルに記憶されているシステムに前記周波数を利用した運用を行わせ、
    前記複数のシステムの内、特定のシステムから、緊急に前記周波数を特定時間利用することを要求する緊急割り込みを受信すると、前記緊急割り込みの内容を前記周波数管理テーブルに登録すると共に、前記複数のシステムの内、他のシステムの運用と重複する場合には、前記他のシステムの運用を停止させ、前記特定のシステムに前記登録された内容に基づいて運用を行わせ、前記特定の時間が終了すると、前記テーブルに基づいた運用に戻すことを特徴とする無線通信システム。
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