JP2012073363A - 反射スクリーン、反射スクリーン装置、映像表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】明るい映像が表示でき、巻き取って保管した場合にも、ブロッキングによる反射層の破壊や剥離等を大幅に低減できる反射スクリーン、反射スクリーン装置、映像表示システムを提供する。
【解決手段】反射スクリーン11は、映像源LSから投射された映像光Lを反射させて観察可能に表示でき、光を透過可能な光透過部113を備える樹脂層112と、樹脂層112より裏面側に設けられ、光透過部113を透過した映像光Lを反射する反射層115とを備え、光透過部113は、紫外線硬化型樹脂製であり、該インキが硬化した後の状態での反射層115における顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aは、22/70≦B/A≦24/70を満たすものとした。
【選択図】図1
【解決手段】反射スクリーン11は、映像源LSから投射された映像光Lを反射させて観察可能に表示でき、光を透過可能な光透過部113を備える樹脂層112と、樹脂層112より裏面側に設けられ、光透過部113を透過した映像光Lを反射する反射層115とを備え、光透過部113は、紫外線硬化型樹脂製であり、該インキが硬化した後の状態での反射層115における顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aは、22/70≦B/A≦24/70を満たすものとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、反射スクリーン、反射スクリーン装置、映像表示システムに関するものである。
反射スクリーンには、映像の明るさを向上させたり、コントラストを向上させたりするために、フレネルレンズ形状やプリズム形状等が形成された光学形状層を備えるものが存在する(例えば、特許文献1及び特許文献2)。このような反射スクリーンは、反射率を高める観点から、反射層として、白色インキや銀色インキの塗工膜や、金属蒸着層等が用いられている。
上述のような反射スクリーンにおいて、映像光を反射する反射層を高い反射率を有する白色インキ等を塗布して形成する場合がある。反射層は、反射層に接するレンズ層等に対して高い密着性が要求される。しかし、白色インキは、レンズ層等を形成する紫外線硬化型樹脂との密着性が低い場合がある。
また、反射スクリーンの製造過程等において、反射スクリーンの本体部分は巻き取られて保管・運搬されることが一般的であり、不使用時等に巻き取って収納可能な巻き取り可能な反射スクリーンも存在する。このように、反射スクリーンを巻き芯等に巻き取って保管しておくと、巻き芯側近傍は圧力がかかり、スクリーンの観察面側表面と裏面側表面とが密着して剥がれ難くなるブロッキングという現象が生じやすい。このようなブロッキングが生じた状態でスクリーンを巻き出すとき、反射層と樹脂層との接着性が弱いと、反射層の内部で破壊(凝集破壊)が生じ、反射層より裏面側に設けられた保護層等が剥離するという問題があった。
また、反射スクリーンの製造過程等において、反射スクリーンの本体部分は巻き取られて保管・運搬されることが一般的であり、不使用時等に巻き取って収納可能な巻き取り可能な反射スクリーンも存在する。このように、反射スクリーンを巻き芯等に巻き取って保管しておくと、巻き芯側近傍は圧力がかかり、スクリーンの観察面側表面と裏面側表面とが密着して剥がれ難くなるブロッキングという現象が生じやすい。このようなブロッキングが生じた状態でスクリーンを巻き出すとき、反射層と樹脂層との接着性が弱いと、反射層の内部で破壊(凝集破壊)が生じ、反射層より裏面側に設けられた保護層等が剥離するという問題があった。
このような反射層の破壊は、表示される映像の劣化を招くので好ましくない。また反射層の密着性の低下は、反射スクリーンとしての耐久性の低下も招く。
特許文献1や特許文献2には、インキを用いて形成される反射層と紫外線硬化型樹脂との密着性の向上やブロッキングの防止に対して、なんら開示されていない。
特許文献1や特許文献2には、インキを用いて形成される反射層と紫外線硬化型樹脂との密着性の向上やブロッキングの防止に対して、なんら開示されていない。
本発明の課題は、明るい映像が表示でき、巻き取って保管した場合にも、ブロッキングによる反射層の破壊等を大幅に低減できる反射スクリーン、反射スクリーン装置、映像表示システムを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、映像源(LS)から投射された映像光(L)を反射させて観察可能に表示する反射スクリーンであって、光を透過可能な光透過部(113)を備える樹脂層(112)と、前記樹脂層よりも裏面側に設けられ、前記光透過部を透過した映像光を反射する反射層(115)と、を備え、前記光透過部は、紫外線硬化型樹脂により形成され、前記反射層は、インキにより形成され、該インキが硬化した後の状態での前記反射層における顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aは、22/70≦B/A≦24/70を満たすこと、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の反射スクリーンにおいて、前記顔料は、酸化チタンを主成分とし、前記バインダは、ウレタン系樹脂を主成分とすること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の反射スクリーンにおいて、前記光透過部(113)は、スクリーン面に直交する断面において、裏面側における幅よりも観察面側における幅の方が広い略台形形状であり、スクリーン面に沿って複数配列され、前記樹脂層は、該断面において、スクリーン面に沿って前記光透過部と交互に形成され、光を吸収する光吸収部(114)を備えること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の反射スクリーンにおいて、前記光吸収部(114)は、その前記反射層(115)側の面が前記光透過部(113)の前記反射層側の面より、観察面側に凹んだ湾曲形状であること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射スクリーンにおいて、観察面側表面であって映像表示領域(11a)以外の領域(11b)に設けられ、その表面に微細な凹凸形状を有する遮光層(118)を備えること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の反射スクリーンにおいて、観察面側に、少なくとも防眩機能、紫外線吸収機能、ハードコート機能、帯電防止機能、反射防止機能、防汚機能のいずれか1つを備える表面機能層(117)を備えること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項1の発明は、映像源(LS)から投射された映像光(L)を反射させて観察可能に表示する反射スクリーンであって、光を透過可能な光透過部(113)を備える樹脂層(112)と、前記樹脂層よりも裏面側に設けられ、前記光透過部を透過した映像光を反射する反射層(115)と、を備え、前記光透過部は、紫外線硬化型樹脂により形成され、前記反射層は、インキにより形成され、該インキが硬化した後の状態での前記反射層における顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aは、22/70≦B/A≦24/70を満たすこと、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の反射スクリーンにおいて、前記顔料は、酸化チタンを主成分とし、前記バインダは、ウレタン系樹脂を主成分とすること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の反射スクリーンにおいて、前記光透過部(113)は、スクリーン面に直交する断面において、裏面側における幅よりも観察面側における幅の方が広い略台形形状であり、スクリーン面に沿って複数配列され、前記樹脂層は、該断面において、スクリーン面に沿って前記光透過部と交互に形成され、光を吸収する光吸収部(114)を備えること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の反射スクリーンにおいて、前記光吸収部(114)は、その前記反射層(115)側の面が前記光透過部(113)の前記反射層側の面より、観察面側に凹んだ湾曲形状であること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射スクリーンにおいて、観察面側表面であって映像表示領域(11a)以外の領域(11b)に設けられ、その表面に微細な凹凸形状を有する遮光層(118)を備えること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の反射スクリーンにおいて、観察面側に、少なくとも防眩機能、紫外線吸収機能、ハードコート機能、帯電防止機能、反射防止機能、防汚機能のいずれか1つを備える表面機能層(117)を備えること、を特徴とする反射スクリーン(11)である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の反射スクリーンを備え、前記反射スクリーン(11)を巻き取って収納可能な反射スクリーン装置(10)である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の反射スクリーン(11)、又は、請求項7に記載の反射スクリーン装置(10)と、前記反射スクリーンへ映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示システムである。
請求項8の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の反射スクリーン(11)、又は、請求項7に記載の反射スクリーン装置(10)と、前記反射スクリーンへ映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示システムである。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明の反射スクリーンは、光を透過可能な光透過部を備える樹脂層と、樹脂層よりも裏面側に設けられ、光透過部を透過した映像光を反射する反射層とを備え、光透過部は、紫外線硬化型樹脂により形成され、反射層は、インキにより形成され、このインキが硬化した後の状態での反射層における顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aは、22/70≦B/A≦24/70を満たしている。従って、反射層の光透過部に対する密着性が高く、製造過程や不使用時等に巻き取られて保管・収納され、巻き出された場合に、反射層の凝集破壊が生じにくく、かつ、明るい映像を表示できる。
(1)本発明の反射スクリーンは、光を透過可能な光透過部を備える樹脂層と、樹脂層よりも裏面側に設けられ、光透過部を透過した映像光を反射する反射層とを備え、光透過部は、紫外線硬化型樹脂により形成され、反射層は、インキにより形成され、このインキが硬化した後の状態での反射層における顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aは、22/70≦B/A≦24/70を満たしている。従って、反射層の光透過部に対する密着性が高く、製造過程や不使用時等に巻き取られて保管・収納され、巻き出された場合に、反射層の凝集破壊が生じにくく、かつ、明るい映像を表示できる。
(2)顔料は、酸化チタンを主成分とし、バインダは、ウレタン系樹脂を主成分とするので、光透過部と反射層との密着性をより向上させることができ、かつ、反射層として必要な反射率を維持することができる。
(3)光透過部は、スクリーン面に直交する断面において、裏面側における幅よりも観察面側における幅の方が広い略台形形状であり、スクリーン面に沿って複数配列され、樹脂層は、この断面において、スクリーン面に沿って光透過部と交互に形成され、光を吸収する光吸収部を備えるので、外光を効率よく吸収でき、かつ、映像光を効率よく観察者側へ反射できるので、コントラストが高く明るい良好な映像を表示することができる。
(4)光吸収部は、その反射層側の面が光透過部の反射層側の面より、観察面側に凹んだ湾曲形状であるので、反射層を樹脂層の裏面側に塗布して形成する際に、反射層を形成する塗料が光吸収部の凹部に充填されて硬化するので、反射層の密着性を向上させることができる。
(5)観察面側表面であって映像表示領域以外の領域に設けられ、その表面に微細な凹凸形状を有する遮光層を備えるので、巻き取られて収納・保管された場合に、反射スクリーンの裏面側の層とのブロッキングが生じにくく、ブロッキングに起因した反射層の凝集破壊を低減することができる。また、遮光層は、その表面に微細な凹凸形状を有しているので、映像光が遮光層で反射してテカリを生じることがなく、反射スクリーンの品位を高めることができる。
(6)観察面側に、少なくとも防眩機能、紫外線吸収機能、ハードコート機能、帯電防止機能、反射防止機能、防汚機能のいずれか1つを備える表面機能層を備えるので、反射スクリーンの機能性を高め、より良好な映像を表示でき、また、耐久性等も高めることができる。
(7)本発明の反射スクリーンを備え、この反射スクリーンを巻き取って収納可能な反射スクリーン装置であるので、巻き取って収納した場合にも、反射層の樹脂層(特に、光透過部)に対する密着性が高いので、巻き出し時に反射層が凝集破壊を生じることを大幅に低減できる。従って、耐久性が高く、良好な映像を表示可能である。
(8)本発明による記載の反射スクリーン又は本発明による反射スクリーン装置と、反射スクリーンへ映像光を投射する映像源とを備える映像表示システムであるので、明るく良好な映像を表示でき、また、耐久性も高い。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
また、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、特許請求の範囲の記載は、シートという記載で統一して使用した。従って、シート、板、フィルムの文言は、適宜置き換えることができるものとする。例えば、光学シートは、光学フィルムとしてもよいし、光学板としてもよい。
さらに、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
また、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、特許請求の範囲の記載は、シートという記載で統一して使用した。従って、シート、板、フィルムの文言は、適宜置き換えることができるものとする。例えば、光学シートは、光学フィルムとしてもよいし、光学板としてもよい。
さらに、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
(実施形態)
図1は、実施形態の反射スクリーン装置10を備える映像表示システムを示す図である。
映像表示システムは、反射スクリーン装置10と、映像光を投射する映像源LSとを備えており、映像源LSから投射された映像光を反射して映像を表示する。
反射スクリーン装置10は、反射スクリーン11と、収納部12と、錘部13等を備えている。この反射スクリーン装置10は、天井や壁面の上部等に取り付けられており、反射スクリーン11の使用時には収納部12から反射スクリーン11を引き出して、反射スクリーン11に映像光Lを投射して映像を表示し、不使用時には収納部12内に反射スクリーン11を巻き取って収納可能である。
映像源LSは、映像光Lを反射スクリーン11に投射する光源装置であり、汎用のプロジェクタ等を適宜選択して使用できる。
図1は、実施形態の反射スクリーン装置10を備える映像表示システムを示す図である。
映像表示システムは、反射スクリーン装置10と、映像光を投射する映像源LSとを備えており、映像源LSから投射された映像光を反射して映像を表示する。
反射スクリーン装置10は、反射スクリーン11と、収納部12と、錘部13等を備えている。この反射スクリーン装置10は、天井や壁面の上部等に取り付けられており、反射スクリーン11の使用時には収納部12から反射スクリーン11を引き出して、反射スクリーン11に映像光Lを投射して映像を表示し、不使用時には収納部12内に反射スクリーン11を巻き取って収納可能である。
映像源LSは、映像光Lを反射スクリーン11に投射する光源装置であり、汎用のプロジェクタ等を適宜選択して使用できる。
収納部12は、不使用時に巻き取られた反射スクリーン11をその内部に収納する部分である。収納部12は、金属製や樹脂製、木製等の中空の部材であり、反射スクリーン11を引き出し可能な不図示のスリット等が形成されている。また、収納部12の内部には、反射スクリーン11を巻き取る不図示の巻き芯が設けられている。この巻き芯には、反射スクリーン11の一端が取り付けられている。
錘部13は、反射スクリーン11の巻き芯に取り付けられる一端とは反対側の端部に設けられている。この錘部13は、反射スクリーン11の使用状態での平面性を高めるために十分な重さを有している。本実施形態の錘部13は、金属製の丸棒状の部材であり、反射スクリーンの端部が巻き付けられ、接着されている。
本実施形態の反射スクリーン装置10は、反射スクリーン11の巻き取りを、不図示のスプリングの付勢力によって行うスプリング巻き上げ方式である。しかし、これに限らず、反射スクリーン装置10は、例えば、反射スクリーン11の巻き取り等を電動で行う形態や、パンタグラフを複数組み合わせた伸縮機構により反射スクリーンの巻き上げや巻き出しを行う形態としてもよい。
錘部13は、反射スクリーン11の巻き芯に取り付けられる一端とは反対側の端部に設けられている。この錘部13は、反射スクリーン11の使用状態での平面性を高めるために十分な重さを有している。本実施形態の錘部13は、金属製の丸棒状の部材であり、反射スクリーンの端部が巻き付けられ、接着されている。
本実施形態の反射スクリーン装置10は、反射スクリーン11の巻き取りを、不図示のスプリングの付勢力によって行うスプリング巻き上げ方式である。しかし、これに限らず、反射スクリーン装置10は、例えば、反射スクリーン11の巻き取り等を電動で行う形態や、パンタグラフを複数組み合わせた伸縮機構により反射スクリーンの巻き上げや巻き出しを行う形態としてもよい。
反射スクリーン11は、略矩形状のシート状であり、映像源LSから投射された映像光Lを観察者O側へ反射してその観察面に観察可能に表示する。この反射スクリーン11は、不使用時等には、巻き取って収納部12に収納可能である。
反射スクリーン11は、観察者Oから見た場合、映像を表示可能な略矩形状の画面領域11aと、映像を表示しない遮光領域11bとを有している。遮光領域11bは、図1に示すように、本実施形態では、画面領域11aの四辺を囲むように設けられているが、これに限らず、例えば、画面領域11aの画面上下端部に設けてもよいし、画面領域11aの画面左右端部に設けてもよく、適宜選択して設けることができる。
反射スクリーン11は、観察者Oから見た場合、映像を表示可能な略矩形状の画面領域11aと、映像を表示しない遮光領域11bとを有している。遮光領域11bは、図1に示すように、本実施形態では、画面領域11aの四辺を囲むように設けられているが、これに限らず、例えば、画面領域11aの画面上下端部に設けてもよいし、画面領域11aの画面左右端部に設けてもよく、適宜選択して設けることができる。
図2は、実施形態の反射スクリーン11の層構成を説明する図である。図2では、スクリーン面に直交し、反射スクリーン11の使用状態における画面上下方向に平行な断面の一部を拡大して示している。図2(a)は、反射スクリーン11の画面領域11aの断面を示し、図2(b)は、反射スクリーン11の遮光領域11bの断面を示している。なお、図2では、理解を容易にするために、基材層111と光透過部113と表面機能層117との屈折率差はないものとして示している。
反射スクリーン11は、観察面側(映像源側)から順に、表面機能層117と、基材層111と、樹脂層112と、反射層115と、裏面保護層116とを備えている。なお、図2(b)に示すように、反射スクリーン11の遮光領域11bは、表面機能層117のさらに観察面側に遮光層118を備えている。
ここで、スクリーン面とは、この反射スクリーンの使用状態において、反射スクリーン全体として見たときの観察面の平面方向となる面を示すものであり、本明細書中、及び、特許請求の範囲においても同一の定義として用いている。また、特に断りが無い場合、画面上下方向、画面左右方向とは、反射スクリーン11の使用状態における画面上下方向、画面左右方向であるとする。
反射スクリーン11は、観察面側(映像源側)から順に、表面機能層117と、基材層111と、樹脂層112と、反射層115と、裏面保護層116とを備えている。なお、図2(b)に示すように、反射スクリーン11の遮光領域11bは、表面機能層117のさらに観察面側に遮光層118を備えている。
ここで、スクリーン面とは、この反射スクリーンの使用状態において、反射スクリーン全体として見たときの観察面の平面方向となる面を示すものであり、本明細書中、及び、特許請求の範囲においても同一の定義として用いている。また、特に断りが無い場合、画面上下方向、画面左右方向とは、反射スクリーン11の使用状態における画面上下方向、画面左右方向であるとする。
基材層111は、樹脂層112の後述する光透過部113を形成するための基材となる層であり、光を透過可能であり、アクリル樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂等の樹脂製のシート状の部材である。本実施形態の基材層111は、厚さ100μmのPET樹脂製のシート状の部材である。なお、この基材層111には、必要に応じて所定の透過率に減じさせるようなグレー等の染料や顔料等で着色(ティント)が施されていてもよい。
樹脂層112は、光透過部113と光吸収部114とを備える層であり、基材層111より背面側(裏面側)に設けられている。
光透過部113は、光透過性を有し、基材層111の裏面側に設けられている。光透過部113は、スクリーン面に直交し、画面上下方向に平行な断面において、観察面側における幅が、背面側における幅よりも広い略台形形状である。そして、光透過部113は、画面左右方向に同一断面形状(略台形形状)で延在し、スクリーン面に沿って画面上下方向に複数配列されている。
光透過部113は、光透過性を有し、基材層111の裏面側に設けられている。光透過部113は、スクリーン面に直交し、画面上下方向に平行な断面において、観察面側における幅が、背面側における幅よりも広い略台形形状である。そして、光透過部113は、画面左右方向に同一断面形状(略台形形状)で延在し、スクリーン面に沿って画面上下方向に複数配列されている。
この光透過部113は、紫外線硬化型樹脂により、基材層111の裏面側に一体に形成されている。紫外線硬化型樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート等の少なくとも1つを適宜選択して用いることができる。
なお、この例に限らず、光透過部113は、電子線硬化型樹脂等の他の電離放射線硬化型樹脂等により形成されてもよいし、所定の波長の光が照射されることによって効果する光硬化型樹脂等を用いて形成してもよいし、熱可塑性樹脂等を用いて形成されてもよい。光透過部113をPET樹脂等の熱可塑性樹脂を用いて、熱溶融押し出し成形する場合には、基材層111を設けない形態としてもよい。
なお、この例に限らず、光透過部113は、電子線硬化型樹脂等の他の電離放射線硬化型樹脂等により形成されてもよいし、所定の波長の光が照射されることによって効果する光硬化型樹脂等を用いて形成してもよいし、熱可塑性樹脂等を用いて形成されてもよい。光透過部113をPET樹脂等の熱可塑性樹脂を用いて、熱溶融押し出し成形する場合には、基材層111を設けない形態としてもよい。
光吸収部114は、複数配列された光透過部113の間隙の谷部分に形成され、光を吸収する作用を有し、光透過部113よりも屈折率が小さい部分である。図2に示すように、光透過部113と光吸収部114とは、使用状態においてスクリーン面に沿って画面上下方向に交互に配列されている。
本実施形態の光吸収部114は、光を吸収する微小ビーズとして、平均粒径が約6μmである黒色顔料を含有する光吸収粒子を含有する紫外線硬化型樹脂(例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート等)をワイピング(スキージング)し、硬化させることにより形成されている。この紫外線硬化型樹脂は、光透過部113より屈折率が小さいものを用いている。なお、本実施形態では、黒色顔料を含有する光吸収粒子の平均粒径を約6μmとしたが、平均粒径は、1〜10μm程度とすることが好ましい。それよりも小さいとワイピングによるかきとりが難しくなり、10μmを超えると光透過部113の間の隙間への充填が困難になるからである。
また、光吸収部114の背面側(反射層115側)の面114aは、図2に示すように、光透過部113の背面側の面113aよりも観察面側へ凹んだ湾曲形状となっている。
本実施形態の光吸収部114は、光を吸収する微小ビーズとして、平均粒径が約6μmである黒色顔料を含有する光吸収粒子を含有する紫外線硬化型樹脂(例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート等)をワイピング(スキージング)し、硬化させることにより形成されている。この紫外線硬化型樹脂は、光透過部113より屈折率が小さいものを用いている。なお、本実施形態では、黒色顔料を含有する光吸収粒子の平均粒径を約6μmとしたが、平均粒径は、1〜10μm程度とすることが好ましい。それよりも小さいとワイピングによるかきとりが難しくなり、10μmを超えると光透過部113の間の隙間への充填が困難になるからである。
また、光吸収部114の背面側(反射層115側)の面114aは、図2に示すように、光透過部113の背面側の面113aよりも観察面側へ凹んだ湾曲形状となっている。
本実施形態の樹脂層112の厚さは、120〜180μmの範囲で適宜選択してよく、光透過部113は、ウレタンアクリレート及びエポキシアクリレートを含む紫外線硬化型樹脂(屈折率1.54)により形成されており、光吸収部114は、屈折率1.49のウレタンアクリレート樹脂により形成されている。また、本実施形態の光吸収部114の高さ(反射スクリーン11の厚み方向における寸法)は117μmであり、背面側(反射層115側)の面114aの幅(画面上下方向における寸法)は39μm、頂角は9°であり、その頭頂部は2μmの幅を持つ平面となっており、配列ピッチは65μmである。
反射層115は、樹脂層112の背面側に形成され、映像光を反射して観察面側(映像源側)へ戻す層である。この反射層は、樹脂層112の裏面側全面を覆うように、白色又は銀色等の反射性の高い塗料を塗布することにより形成されており、その厚さは、約17〜25μm程度が好ましい。
本実施形態の反射層115は、樹脂層112の背面全体を覆うように、高反射性を有する溶剤希釈型の白色インキをグラビアコーティングすることにより形成され、その膜厚は、約20μmである。この反射層115を形成する白色インキは、含有する顔料の主成分が酸化チタンであり、バインダ樹脂はウレタン系樹脂であり、メチルエチルケトン、酢酸プロピル、イソプロピルアルコール、1−メトキシ−2−プロパノール、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、1−プロパノール、メチルシクロヘキサン、メチルイソブチルケトンを全て含む溶剤により希釈され、樹脂層112の裏面側に塗布され、加熱等により硬化することにより反射層115を形成する。
本実施形態の反射層115は、樹脂層112の背面全体を覆うように、高反射性を有する溶剤希釈型の白色インキをグラビアコーティングすることにより形成され、その膜厚は、約20μmである。この反射層115を形成する白色インキは、含有する顔料の主成分が酸化チタンであり、バインダ樹脂はウレタン系樹脂であり、メチルエチルケトン、酢酸プロピル、イソプロピルアルコール、1−メトキシ−2−プロパノール、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、1−プロパノール、メチルシクロヘキサン、メチルイソブチルケトンを全て含む溶剤により希釈され、樹脂層112の裏面側に塗布され、加熱等により硬化することにより反射層115を形成する。
白色インキが硬化して形成された反射層115は、顔料とバインダとの含有量の比が、顔料:バインダ=70:22〜70:24の範囲内である。即ち、白色インキ硬化後の反射層115における顔料Aの含有量とバインダの含有量との比(バインダ樹脂の含有量Bを顔料の含有量Aで割った値)B/Aは、22/70≦B/A≦24/70を満たしている。なお、この含有量の比とは、白色インキが硬化して形成された反射層15に含まれる顔料の重量パーセント濃度と、白色インキが硬化して形成された反射層15に含まれるバインダ樹脂の重量パーセント濃度との比である。
また、本実施形態において、使用した白色インキの反射率は、全光線の反射率がRt=83%、拡散反射率が72%である。
また、本実施形態において、使用した白色インキの反射率は、全光線の反射率がRt=83%、拡散反射率が72%である。
反射層115の形成方法としては、グラビアリバースコート、スクリーン印刷、インクジェット方式による塗布等の形成方法を用いることができる。また、反射層115の形成に使用する塗料としては、例えば、塗装後の表面がマットとなるつや消しの白色塗料、塗装後の表面の映り込みの大きい(テカリの強い)グロス白系の塗料、銀色系(メタリック)の塗料、マイカ(雲母)やビーズを適宜混入させた塗料等を使用してもよい。これらを適宜使い分けることにより、観察領域や輝度、光源の映り込み防止効果等を制御できる。
裏面保護層116は、反射スクリーン11の最も裏面側(背面側)に設けられた層であり、反射スクリーン11の裏面を保護する機能を有する層である。この裏面保護層116は、黒色等の暗色系として光吸収作用を付与することにより、反射スクリーン11の裏面側からの外光G2の入射を防止できる。
本実施形態の裏面保護層116は、光吸収作用を有する黒色インキ等を反射層115の裏面側にコンマコーター等を用いて塗布して形成している。しかし、黒色インキを塗布する塗工方法は、これに限らず、適宜自由に選択してよい。また、裏面保護層116は、黒色の顔料等を含有するPET樹脂等のシート状の部材や黒色の布等を反射層115を介して樹脂層112に接合する形態としてもよいし、反射層115の背面側に紫外線硬化型樹脂を塗布して紫外線を照射して硬化させて形成してもよい。
本実施形態の裏面保護層116は、光吸収作用を有する黒色インキ等を反射層115の裏面側にコンマコーター等を用いて塗布して形成している。しかし、黒色インキを塗布する塗工方法は、これに限らず、適宜自由に選択してよい。また、裏面保護層116は、黒色の顔料等を含有するPET樹脂等のシート状の部材や黒色の布等を反射層115を介して樹脂層112に接合する形態としてもよいし、反射層115の背面側に紫外線硬化型樹脂を塗布して紫外線を照射して硬化させて形成してもよい。
表面機能層117は、防眩機能、反射防止機能、帯電防止機能、ハードコート機能、防汚機能、紫外線吸収機能等の各種機能を有する層である。この表面機能層117が有する機能は、使用環境や所望する光学特性等に応じて適宜選択することができ、複数種類の機能を組み合わせることも可能である。
本実施形態の表面機能層117は、観察面側に微細な凹凸形状を有し、防眩機能を備えている。なお、表面機能層17は、拡散材を含有するバインダを透明な基材の表面に塗布して微細な凹凸形状を表面に形成したものとしてもよい。
本実施形態の表面機能層117は、観察面側に微細な凹凸形状を有し、防眩機能を備えている。なお、表面機能層17は、拡散材を含有するバインダを透明な基材の表面に塗布して微細な凹凸形状を表面に形成したものとしてもよい。
遮光層118は、反射スクリーン11の観察面側表面であって画面領域11a以外の領域(本実施形態では、画面領域11aの周縁部外側)である遮光領域11bに形成された光吸収作用を有する層である。この遮光層118は、表面機能層117よりも映像源側に設けられる。遮光層118に入射する光L2等の多くは、吸収される。
本実施形態の遮光層118は、拡散材を含有する黒色インキ等をスクリーン印刷することにより形成され、その観察面側表面には、微細な凹凸形状を有している。遮光層118の表面の微細な凹凸形状は、エンボス等により形成してもよく、特に限定しない。遮光層118は、その表面に微細な凹凸形状を有することにより、遮光層118に到達した映像光L2等の一部が遮光層118の表面で反射して生じるテカリ等を低減する効果を有する。また、巻き取られたときに、遮光層118と裏面保護層116との密着を低減する機能も有する。
本実施形態の遮光層118は、拡散材を含有する黒色インキ等をスクリーン印刷することにより形成され、その観察面側表面には、微細な凹凸形状を有している。遮光層118の表面の微細な凹凸形状は、エンボス等により形成してもよく、特に限定しない。遮光層118は、その表面に微細な凹凸形状を有することにより、遮光層118に到達した映像光L2等の一部が遮光層118の表面で反射して生じるテカリ等を低減する効果を有する。また、巻き取られたときに、遮光層118と裏面保護層116との密着を低減する機能も有する。
以上説明した反射スクリーン11では、図2に示すように、映像源LSから投射される映像光の一部(映像光L1)は、光透過部113内に入射した後に、光透過部113と光吸収部114との界面で全反射する。光吸収部114は、光透過部よりも屈折率が小さい樹脂により形成されており、光透過部113と光吸収部114との境界面において臨界角以上の角度で入射する光は全反射される。そして、光透過部113と光吸収部114との境界面で全反射した映像光L1は、背面側へ向かい、反射層115で反射され、その後再度境界面で全反射する等して観察可能な光線として観察者O側へ戻される。また、映像光L1よりスクリーン面に対する入射角度の小さい映像光の一部(映像光L3)は、光透過部113に入射し、光透過部113と光吸収部114との境界面で全反射等することなく、反射層115で反射して観察者O側へ戻される。
一方、反射スクリーン11の上方に設けられた室内照明の照明光等の外光G1は、反射スクリーン11に対する入射角度が、映像光L1に比べて大きく、光透過部113に入射した外光は、光透過部113と光吸収部114との境界面へ臨界角を超えない角度で入射するため、その境界面で全反射することなく光吸収部114へ入射し、黒色顔料等により吸収される。そのため、反射スクリーン11に入射した外光G1が観察者O側へ到達する割合を大幅に抑えることができ、明室環境下等における映像のコントラスト向上効果を奏することができる。
一方、反射スクリーン11の上方に設けられた室内照明の照明光等の外光G1は、反射スクリーン11に対する入射角度が、映像光L1に比べて大きく、光透過部113に入射した外光は、光透過部113と光吸収部114との境界面へ臨界角を超えない角度で入射するため、その境界面で全反射することなく光吸収部114へ入射し、黒色顔料等により吸収される。そのため、反射スクリーン11に入射した外光G1が観察者O側へ到達する割合を大幅に抑えることができ、明室環境下等における映像のコントラスト向上効果を奏することができる。
このような反射スクリーンにおいて、反射層115を上述のように溶剤希釈型インキ等を用いて形成する場合、反射層115と樹脂層112(特に、光透過部113)との密着性が重要となる。
一般的に、紫外線硬化型樹脂と溶剤希釈型インキとの密着性は、低い。
また、本実施形態のように、巻き取り可能な反射スクリーンである場合や、ボードタイプの巻き取り不可能な反射スクリーンであっても、製造過程において、巻き芯に巻き取られた形態で保管される場合がある。このような場合に、特に、長期間巻き取られた形態で保管されると、巻き取られた状態で巻き芯側となっている部分には圧力がかかるため、反射スクリーン11の観察面側表面の表面機能層117と裏面側表面の裏面保護層116とが密着し、ブロッキングが生じやすい。ブロッキングが生じたまま反射スクリーン11を巻き出すと、巻き出しにより表面機能層117と裏面保護層116との密着が剥離され、反射層115の密着性の低さから、反射層115で凝集破壊が生じ、裏面保護層116が反射スクリーン11から剥離する場合がある。
このような反射層115の凝集破壊及び裏面保護層116の剥離は、反射スクリーン11の表示映像の画質の低下や反射スクリーン11の耐久性の低下等を招き、また、製造過程において保管している状態でそのような破壊や剥離が生じる場合には、歩留りの低下を招き、生産コストの増大に繋がる。
一般的に、紫外線硬化型樹脂と溶剤希釈型インキとの密着性は、低い。
また、本実施形態のように、巻き取り可能な反射スクリーンである場合や、ボードタイプの巻き取り不可能な反射スクリーンであっても、製造過程において、巻き芯に巻き取られた形態で保管される場合がある。このような場合に、特に、長期間巻き取られた形態で保管されると、巻き取られた状態で巻き芯側となっている部分には圧力がかかるため、反射スクリーン11の観察面側表面の表面機能層117と裏面側表面の裏面保護層116とが密着し、ブロッキングが生じやすい。ブロッキングが生じたまま反射スクリーン11を巻き出すと、巻き出しにより表面機能層117と裏面保護層116との密着が剥離され、反射層115の密着性の低さから、反射層115で凝集破壊が生じ、裏面保護層116が反射スクリーン11から剥離する場合がある。
このような反射層115の凝集破壊及び裏面保護層116の剥離は、反射スクリーン11の表示映像の画質の低下や反射スクリーン11の耐久性の低下等を招き、また、製造過程において保管している状態でそのような破壊や剥離が生じる場合には、歩留りの低下を招き、生産コストの増大に繋がる。
そこで、本発明において、反射層115は、硬化後の顔料とバインダとの含有量の比が、顔料:バインダ=70:22〜70:24となるもの、即ち、硬化後の反射層115に含まれる顔料の含有量をA、バインダの含有量をBとすると、含有量の比B/Aが22/70≦B/A≦24/70を満たすものとした。また、顔料の主成分は、酸化チタンとし、バインダの主成分は、ウレタン系樹脂とした。
22/70>B/Aとなる場合、反射層115のバインダの含有量が少ないため、反射層115と樹脂層112との密着性が低下し、反射層115での凝集破壊が生じやすくなる。
また、24/70<B/Aとなる場合、反射層115の顔料の含有量が少ないため、反射層115の反射率が低下し、十分に映像光を反射することができず、映像が暗くなり、所望する光学性能が得られない。
以上のことから、硬化後の反射層115における顔料の含有量をA、バインダの含有量をBとすると、比B/Aが22/70≦B/A≦24/70を満たすものとした。
22/70>B/Aとなる場合、反射層115のバインダの含有量が少ないため、反射層115と樹脂層112との密着性が低下し、反射層115での凝集破壊が生じやすくなる。
また、24/70<B/Aとなる場合、反射層115の顔料の含有量が少ないため、反射層115の反射率が低下し、十分に映像光を反射することができず、映像が暗くなり、所望する光学性能が得られない。
以上のことから、硬化後の反射層115における顔料の含有量をA、バインダの含有量をBとすると、比B/Aが22/70≦B/A≦24/70を満たすものとした。
ここで、本実施形態の反射スクリーンに相当する実施例の反射スクリーンと、不図示の比較例の反射スクリーンとを用意し、ブロッキングによる反射層115の凝集破壊の発生の有無や正面輝度を調べた。
比較例の反射スクリーンは、本実施形態の反射スクリーン11と略同様の形態であるが、反射層115の顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aが、22/70≦B/A≦24/70を満たしていない。比較例1の反射スクリーンは、B/A=20/70であり、比較例2の反射スクリーンは、B/A=21/70である。また、比較例3の反射スクリーンは、B/A=26/70であり、比較例4の反射スクリーンは、28/70であり、比較例5の反射スクリーンは、30/70である。
一方、実施例の反射スクリーンは、本実施形態の反射スクリーンに相当し、反射層115の顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aが、22/70≦B/A≦24/70を満たしている。実施例1の反射スクリーンは、B/A=22/70であり、実施例2の反射スクリーンは、B/A=23/70であり、実施例3の反射スクリーンは、B/A=24/70である。
比較例の反射スクリーンは、本実施形態の反射スクリーン11と略同様の形態であるが、反射層115の顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aが、22/70≦B/A≦24/70を満たしていない。比較例1の反射スクリーンは、B/A=20/70であり、比較例2の反射スクリーンは、B/A=21/70である。また、比較例3の反射スクリーンは、B/A=26/70であり、比較例4の反射スクリーンは、28/70であり、比較例5の反射スクリーンは、30/70である。
一方、実施例の反射スクリーンは、本実施形態の反射スクリーンに相当し、反射層115の顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aが、22/70≦B/A≦24/70を満たしている。実施例1の反射スクリーンは、B/A=22/70であり、実施例2の反射スクリーンは、B/A=23/70であり、実施例3の反射スクリーンは、B/A=24/70である。
まず、巻き取り保管時の圧力の影響を調べるため、各反射スクリーンから5cm×5cmのサンプルを切り出し、50kg重(2kg重/cm2)の荷重をサンプルにかけ、40℃の環境下に48時間放置し、ブロッキングの発生や、それに起因する反射層の凝集破壊の発生、裏面保護層の剥離の状態を調べた。そして、ブロッキングや、これに起因する反射層の凝集破壊や裏面保護層の剥離が生じない反射スクリーンを良(後述の表1において○で示す)とし、ブロッキングや反射層の凝集破壊、裏面保護層の剥離等が生じている反射スクリーンを不可(後述の表1において×で示す)として評価した。
また、各反射スクリーンを、暗室環境下において、スクリーンの正面方向にスクリーン面から2mの位置に配置した映像源から白色画面の映像光を照射して、スクリーンの設置位置の光量をデジタル照度計(コニカミノルタ社製T−1H)で測定し、スクリーンの反射光の光強度を、映像源からスクリーンの正面方向に対して画面水平向に5°を成す位置において輝度計(コニカミノルタ社製LS−110)で測定した。そしてこれらの値を用いてゲインの値を求めた。このゲインの値Gは、反射光の輝度をRとし、スクリーンの照度をIとしたとき、G=(R×π)/Iという式で求められる。
そして、このゲインの値Gは、0.87±10%の範囲内(0.78≦G≦0.96)である反射スクリーンを正面輝度が良である(後述の表1において○で示す)とし、上記の範囲を満たさない反射スクリーンを正面輝度が不可である(後述の表1において×で示す)として評価した。ゲインの値が上述のゲインの範囲未満となる反射スクリーンは、映像が暗く、好ましくない。また、ゲインの値が上述のゲインの範囲を超える反射スクリーンは、映像の明るさは充分であるがホットスポットと呼ばれる光源の映りこみ等が生じやすくなるため、好ましくない。
そして、このゲインの値Gは、0.87±10%の範囲内(0.78≦G≦0.96)である反射スクリーンを正面輝度が良である(後述の表1において○で示す)とし、上記の範囲を満たさない反射スクリーンを正面輝度が不可である(後述の表1において×で示す)として評価した。ゲインの値が上述のゲインの範囲未満となる反射スクリーンは、映像が暗く、好ましくない。また、ゲインの値が上述のゲインの範囲を超える反射スクリーンは、映像の明るさは充分であるがホットスポットと呼ばれる光源の映りこみ等が生じやすくなるため、好ましくない。
表1は、各実施例の反射スクリーン及び各測定例の反射スクリーンの反射層の評価結果を示す表である。
表1に示すように、反射層115のバインダの含有量Bと顔料の含有量の比B/Aが、B/A<22/70である比較例1の反射スクリーンでは、反射スクリーンの正面輝度は良好であったが、凝集破壊が生じ、反射層115の破壊や裏面保護層116の剥離が生じていた。また、比B/Aが、B/A<22/70である比較例2の反射スクリーンでは、反射スクリーンの正面輝度は良好であったが、凝集破壊が生じやすく、反射層115の破壊や裏面保護層116の剥離が部分的に生じていた。
一方、反射層115のバインダの含有量Bと顔料の含有量の比B/Aが、B/A>24/70である比較例3,4,5の反射スクリーンでは、反射層の樹脂層112への密着性は十分であり、凝集破壊等は生じていなかったが、正面輝度が低くなる傾向が強く、反射スクリーンとしては使用に適さなかった。
これに対して、表1に示すように、比B/Aが、22/70≦B/A≦24/70を満たす実施例1〜3の反射スクリーンは、凝集破壊や裏面保護層の剥離が生じることがなく、また、正面輝度も高かった。
表1に示すように、反射層115のバインダの含有量Bと顔料の含有量の比B/Aが、B/A<22/70である比較例1の反射スクリーンでは、反射スクリーンの正面輝度は良好であったが、凝集破壊が生じ、反射層115の破壊や裏面保護層116の剥離が生じていた。また、比B/Aが、B/A<22/70である比較例2の反射スクリーンでは、反射スクリーンの正面輝度は良好であったが、凝集破壊が生じやすく、反射層115の破壊や裏面保護層116の剥離が部分的に生じていた。
一方、反射層115のバインダの含有量Bと顔料の含有量の比B/Aが、B/A>24/70である比較例3,4,5の反射スクリーンでは、反射層の樹脂層112への密着性は十分であり、凝集破壊等は生じていなかったが、正面輝度が低くなる傾向が強く、反射スクリーンとしては使用に適さなかった。
これに対して、表1に示すように、比B/Aが、22/70≦B/A≦24/70を満たす実施例1〜3の反射スクリーンは、凝集破壊や裏面保護層の剥離が生じることがなく、また、正面輝度も高かった。
従って、本実施形態によれば、高い正面輝度を維持し、明るい映像を表示でき、かつ、反射層115と樹脂層112(光透過部113及び光吸収部114)との密着性が高く、反射スクリーン11の表面機能層117と裏面保護層116とが密着してブロッキングが生じた場合にも、巻き出しの際に反射層115が凝集破壊等すること極力低減できる。
また、遮光層118が設けられた遮光領域11bは、画面領域11aに比べて厚さが厚くなるため、巻き取られた状態での圧力が大きく、遮光層118と裏面保護層116とが密着してブロッキングが生じやすくなる。しかし、本実施形態によれば、遮光層118は、その表面に微細な凹凸形状を有するので、巻き取られた状態で裏面保護層と密着する面積を小さくし、ブロッキングを大幅に低減できる。加えて、遮光層118は、その表面に微細凹凸形状を有しているので、投射された映像光によるテカリを低減でき、良好な映像を表示できる。
さらに、表面機能層117は、その表面に微細凹凸形状を有しているので、防眩効果や視野角の向上等の効果に加えて、巻き取られた状態で裏面保護層と密着する面積を小さくし、ブロッキングを大幅に低減できる。
また、遮光層118が設けられた遮光領域11bは、画面領域11aに比べて厚さが厚くなるため、巻き取られた状態での圧力が大きく、遮光層118と裏面保護層116とが密着してブロッキングが生じやすくなる。しかし、本実施形態によれば、遮光層118は、その表面に微細な凹凸形状を有するので、巻き取られた状態で裏面保護層と密着する面積を小さくし、ブロッキングを大幅に低減できる。加えて、遮光層118は、その表面に微細凹凸形状を有しているので、投射された映像光によるテカリを低減でき、良好な映像を表示できる。
さらに、表面機能層117は、その表面に微細凹凸形状を有しているので、防眩効果や視野角の向上等の効果に加えて、巻き取られた状態で裏面保護層と密着する面積を小さくし、ブロッキングを大幅に低減できる。
さらにまた、光吸収部114は、その背面側の面114aが光透過部113の背面側の面113aよりも観察面側へ凹んでいるので、反射層115が樹脂層112の裏面側に塗布されたときに、反射層115を形成する塗料(白色インキ)が光吸収部114の背面側の凹んだ部分に充填され、硬化するので、反射層115の樹脂層112への密着性をさらに向上させることができる。
加えて、樹脂層112は、光吸収部114と光透過部113とを備えているので、外光を効率よく吸収し、明室環境下であってもコントラストの高い良好な映像を表示できる。
加えて、樹脂層112は、光吸収部114と光透過部113とを備えているので、外光を効率よく吸収し、明室環境下であってもコントラストの高い良好な映像を表示できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、光吸収部114は、黒色ビーズを含有する紫外線硬化型樹脂により形成される例を示したが、これに限らず、例えば、光透過部113間の間隙部分に黒色のビーズを満遍なく充填し、黒色ビーズを固定するために樹脂層112の裏面側に紫外線硬化型樹脂等を用いて保護層を形成してもよい。
また、光吸収部114を形成せず、光透過部113間の溝部分を空隙のままとしてもよい。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、光吸収部114は、黒色ビーズを含有する紫外線硬化型樹脂により形成される例を示したが、これに限らず、例えば、光透過部113間の間隙部分に黒色のビーズを満遍なく充填し、黒色ビーズを固定するために樹脂層112の裏面側に紫外線硬化型樹脂等を用いて保護層を形成してもよい。
また、光吸収部114を形成せず、光透過部113間の溝部分を空隙のままとしてもよい。
(2)本実施形態では、表面機能層117は、基材層111の観察面側に設けられる例を示したが、これに限らず、例えば基材層に直接コーティングする等により形成してもよい。また、表面機能層117が備える機能も、防眩機能に限らず、適宜選択でき、反射スクリーン11の機能性・利便性等を向上できる。
(3)本実施形態では、光吸収部114及び光透過部113は、図2に示すように、スクリーン面に直交し、画面上下方向に平行な断面での断面形状が画面上下方向(光透過部113及び光吸収部114の配列方向)において対称な形状であるものとしたが、非対称な形状としてもよいし、配列方向に沿って光透過部113と光吸収部114との界面とスクリーン面の法線方向とがなす角度が徐々に又は段階的に変化する形状等としてもよい。また、光透過部113の形状は、曲面と平面とを組み合わせた形状としてもよい。
(4)本実施形態では、反射スクリーン11は、不使用時に収納部12の巻き芯に巻き取り可能な反射スクリーンである例を示したが、これに限らず、例えば、巻き取り不可能な固定式の反射スクリーン(ボードタイプの反射スクリーン)としてもよいし、反射スクリーン11を不図示の支持板や壁面等に貼付する形態としてもよい。なお、支持板が黒い場合には、裏面保護層116を省略してもよい。
(5)本実施形態では、光吸収部114は、図2に示すように、その反射層115側(背面側)の面114aが光透過部113の反射層115側の面113aよりも観察面側に凹んだ形状となっている例を示したが、これに限らず、光吸収部114の反射層115側の面114aが凹んでおらず、樹脂層112の裏面側の面が略平面状である形態としてもよい。このような形態としても、本発明によれば、反射層115の密着性を十分に得ることができる。
(6)本実施形態では、裏面保護層116は、その表面が平滑面である例を示したが、これに限らず、拡散材や各種フィラー等を含有したり、その表面にエンボス加工を施す等により、裏面表面に微細な凹凸形状を形成する形態としてもよい。このような形態とすることにより、反射スクリーンの観察面側とのブロッキングを低減する効果を高めることができる。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
10 反射スクリーン装置
11 反射スクリーン
11a 画面領域
11b 遮光領域
111 基材層
112 樹脂層
113 光透過部
114 光吸収部
115 反射層
116 裏面保護層
117 表面機能層
LS 映像源
11 反射スクリーン
11a 画面領域
11b 遮光領域
111 基材層
112 樹脂層
113 光透過部
114 光吸収部
115 反射層
116 裏面保護層
117 表面機能層
LS 映像源
Claims (8)
- 映像源から投射された映像光を反射させて観察可能に表示する反射スクリーンであって、
光を透過可能な光透過部を備える樹脂層と、
前記樹脂層よりも裏面側に設けられ、前記光透過部を透過した映像光を反射する反射層と、
を備え、
前記光透過部は、紫外線硬化型樹脂により形成され、
前記反射層は、インキにより形成され、
該インキが硬化した後の状態での前記反射層における顔料の含有量Aとバインダの含有量Bとの比B/Aは、22/70≦B/A≦24/70を満たすこと、
を特徴とする反射スクリーン。 - 請求項1に記載の反射スクリーンにおいて、
前記顔料は、酸化チタンを主成分とし、前記バインダは、ウレタン系樹脂を主成分とすること、
を特徴とする反射スクリーン。 - 請求項1又は請求項2に記載の反射スクリーンにおいて、
前記光透過部は、スクリーン面に直交する断面において、裏面側における幅よりも観察面側における幅の方が広い略台形形状であり、スクリーン面に沿って複数配列され、
前記樹脂層は、該断面において、スクリーン面に沿って前記光透過部と交互に形成され、光を吸収する光吸収部を備えること、
を特徴とする反射スクリーン。 - 請求項3に記載の反射スクリーンにおいて、
前記光吸収部は、その前記反射層側の面が前記光透過部の前記反射層側の面より、観察面側に凹んだ湾曲形状であること、
を特徴とする反射スクリーン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射スクリーンにおいて、
観察面側表面であって映像表示領域以外の領域に設けられ、その表面に微細な凹凸形状を有する遮光層を備えること、
を特徴とする反射スクリーン。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の反射スクリーンにおいて、
観察面側に、少なくとも防眩機能、紫外線吸収機能、ハードコート機能、帯電防止機能、反射防止機能、防汚機能のいずれか1つを備える表面機能層を備えること、
を特徴とする反射スクリーン。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の反射スクリーンを備え、
前記反射スクリーンを巻き取って収納可能な反射スクリーン装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の反射スクリーン、又は、請求項7に記載の反射スクリーン装置と、
前記反射スクリーンへ映像光を投射する映像源と、
を備える映像表示システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010217445A JP2012073363A (ja) | 2010-09-28 | 2010-09-28 | 反射スクリーン、反射スクリーン装置、映像表示システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010217445A JP2012073363A (ja) | 2010-09-28 | 2010-09-28 | 反射スクリーン、反射スクリーン装置、映像表示システム |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103605258A (zh) * | 2013-12-06 | 2014-02-26 | 深圳市真屏科技发展有限公司 | 抗环境光投影屏幕 |
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JPWO2020202512A1 (ja) * | 2019-04-03 | 2021-04-30 | 株式会社有沢製作所 | 反射型スクリーン |
-
2010
- 2010-09-28 JP JP2010217445A patent/JP2012073363A/ja active Pending
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