JP2012071572A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル面を垂直方向に払拭するワイパ部材に付着する廃液を効率的に除去することが求められている。
【解決手段】ワイパ部材93は、記録ヘッド24のノズル面124を高さ方向で上側から下側に向けて払拭し、ノズル面124の下端を外れるときに弾性で復元して、払拭した廃インク301をノズル面よりも下斜め後方側に向けて弾き飛ばし、ワイパ部材93から弾き飛ばされた廃インク301を受け止める受け止め部材390が、記録ヘッド24より下側であって、ノズル面124に沿う方向に配置されている。
【選択図】図11
【解決手段】ワイパ部材93は、記録ヘッド24のノズル面124を高さ方向で上側から下側に向けて払拭し、ノズル面124の下端を外れるときに弾性で復元して、払拭した廃インク301をノズル面よりも下斜め後方側に向けて弾き飛ばし、ワイパ部材93から弾き飛ばされた廃インク301を受け止める受け止め部材390が、記録ヘッド24より下側であって、ノズル面124に沿う方向に配置されている。
【選択図】図11
Description
本発明は画像形成装置に関し、液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを着弾させて画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体、樹脂などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。また、「用紙」とは、材質を紙に限定するものではなく、上述したOHPシート、布なども含み、インク滴が付着されるものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含むものの総称として用いる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
ところで、液体吐出方式の画像形成装置において、記録ヘッドのノズルの吐出安定性を維持し、ノズル内のインク乾燥、ノズル内への埃混入防止のため、記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップと、記録ヘッドのノズル面を払拭して清浄化するワイパ部材(ワイパブレード、ワイピングブレード、ブレードなどとも称される。)などを含む維持回復機構を備え、例えばノズルから増粘インクをキャップ内に排出した後、ノズル面をワイパ部材で払拭(ワイピング)してノズルメニスカスを形成する回復動作などを行なう。
そして、ワイパ部材がワイピングを行うことでワイパ部材に廃液が残存し、特に高粘度液体の場合にはワイパ部材に廃液が堆積することから、ワイパ部材を清掃するワイパクリーナを備えるようにすることが知られている(特許文献1)。
例えば、ワイパ部材の払拭方向前方側(下流側)に、ノズル面と所定隙間Lをもって対向し、ノズル配列方向に移動可能な櫛歯状部のインクガイドを設け、インクガイドが移動するとき、ノズル面に付着したインクを櫛歯状部の歯間の毛細管力によって吸い取っていくものが知られている(特許文献1)。
例えば、ワイパ部材の払拭方向前方側(下流側)に、ノズル面と所定隙間Lをもって対向し、ノズル配列方向に移動可能な櫛歯状部のインクガイドを設け、インクガイドが移動するとき、ノズル面に付着したインクを櫛歯状部の歯間の毛細管力によって吸い取っていくものが知られている(特許文献1)。
また、記録ヘッドをワイピングしたときのインク飛散を最小限に抑え、吐出口から排出されるインク及びワイピングされるインクの双方を回収するため、回復動作時に記録ヘッドから排出されるインクを受けるとともに、開口部にキャップを有する回復桶部と、弾性ブレードにより吐出口面ワイピングするときの飛散インクを回収するための飛散防御壁手段を記録ヘッドの近傍にワイピング方向と直交する方向にして配設し、回復桶部の内部に排出インク回収室と飛散インク回収室を設けるものが知られている(特許文献2)。
ところで、液体吐出方式の画像形成装置として、被記録媒体を鉛直方向に沿う方向又は鉛直方向に沿う方向に対して傾斜した方向に向けて搬送し、被記録媒体に対して水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッドを往復移動させながら、記録ヘッドから液滴を吐出させて被記録媒体に画像を形成させる構成のもの、つまり、液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面が垂直方向又は垂直方向に対して傾斜して配置され、水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッドを有する構成のものが知られている。なお、被記録媒体を鉛直方向に沿う方向又は鉛直方向に沿う方向に対して傾斜した方向に向けて搬送し、被記録媒体に対して水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出する方式を「水平打ち方式」という。ここで、水平方向に対して傾斜した方向とは、例えば水平方向を基準として斜め下方向に45°傾斜した位置から斜め上方向に45°傾斜した範囲とする(鉛直方向に沿う方向に対する傾斜も同様とする。)。なお、媒体搬送方向と滴吐出方向を上記と逆の関係にしたものを「垂直打ち」方式という。また、特に限定しない限り、本明細書では、水平方向、垂直方向には、前記傾斜した方向を含む。
特に、このような水平打ち方式の画像形成装置にあっては、ノズル面を高さ方向で上側から下側に向けてワイピングを行った場合、ワイピング開始直後はワイパ部材で拭き取られる廃インクの量は少ないが、ワイピング終了間際では拭き取られた廃インクが累積してその量が多くなる。
つまり、垂直打ち方式では、水平に配設されたノズル面を払拭するためにワイパ部材は垂直に配設されるので、ワイパ部材に転移した廃インクはワイパ部材表面に沿って自重で下方に移動し、ワイパ部材の先端部(払拭部)の廃インク残留は少なくなる。これに対し、水平打ち方式では、垂直方向に配設されたノズル面を払拭するためにワイパ部材が水平方向に配設されるので、ワイパ部材の先端部に転移した廃インクはそのまま先端部下面に保持され、この状態で払拭が行われるためにワイピング終了まで先端部に廃インクが保持されるか、重力でノズル面に沿って滴下することになる。
そこで、水平方向に配設されたワイパ部材に付着する廃インクの処理を効率的に行うことが要請されている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、垂直方向に配設されるノズル面をワイパ部材で払拭するときにワイパ部材に付着する廃液を簡易な構成で処理することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面を払拭する弾性を有するワイパ部材と、を備え、
前記記録ヘッドは、前記ノズル面が垂直方向又は垂直方向に対して傾斜して配置され、水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出し、
前記ワイパ部材は、前記ノズル面を高さ方向で上側から下側に向けて払拭し、前記ノズル面の下端を外れるときに弾性で復元して、払拭した廃液を前記ノズル面よりも後方側に向けて弾き飛ばし、
前記ワイパ部材から弾き飛ばされた廃液を受け止める受け止め部材が、前記記録ヘッドより下側であって、前記ノズル面に沿う方向に配置されている
構成とした。
液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面を払拭する弾性を有するワイパ部材と、を備え、
前記記録ヘッドは、前記ノズル面が垂直方向又は垂直方向に対して傾斜して配置され、水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出し、
前記ワイパ部材は、前記ノズル面を高さ方向で上側から下側に向けて払拭し、前記ノズル面の下端を外れるときに弾性で復元して、払拭した廃液を前記ノズル面よりも後方側に向けて弾き飛ばし、
前記ワイパ部材から弾き飛ばされた廃液を受け止める受け止め部材が、前記記録ヘッドより下側であって、前記ノズル面に沿う方向に配置されている
構成とした。
ここで、前記受け止め部材は、前記ノズル面をキャッピングする吸引キャップの下方に前記吸引キャップから滴下する廃液を受け止める面を有している構成とできる。
また、前記受け止め部材には、前記ワイパ部材が前記ノズル面から退避するときに、前記ワイパ部材に接触して残っている廃液を掻き落とすワイパクリーニング部が設けられている構成とできる。
また、前記記録ヘッドはキャリッジに搭載され、
前記ワイパ部材を前記高さ方向で上側から下側に向けて移動させるワイパ移動手段を備え、
前記ワイパ移動手段は、
前記記録ヘッドのノズル面に沿う方向に往復移動するスライダ部材を有し、
前記スライダ部材には、前記ワイパ部材が取り付けられた位置決め部材が回動可能に設けられ、
前記位置決め部材は、前記キャリッジ又は前記記録ヘッドに摺接可能で、少なくとも前記ワイパ部材が前記前記ノズル面に当接しない退避位置と、前記ワイパ部材が前記ノズル面に当接する払拭位置との間で回動可能であり、
前記位置決め部材を前記ワイパ部材が退避位置になる方向に付勢する付勢手段が設けられ、
前記ワイパ移動手段の前記スライダ部材が前記高さ方向で上側から下側に向けて移動するときに、前記位置決め部材が前記キャリッジ又は前記記録ヘッドに摺接することで前記ワイパ部材が払拭位置に位置決めされた状態で、前記ワイパ部材が前記ノズル面を払拭し、
前記位置決め部材が前記キャリッジ又は前記記録ヘッドから離間したときに前記付勢手段の復元力にて退避位置方向に回動するときに、前記ワイパ部材に付着した廃液が弾き飛ばされる
構成とできる。
前記ワイパ部材を前記高さ方向で上側から下側に向けて移動させるワイパ移動手段を備え、
前記ワイパ移動手段は、
前記記録ヘッドのノズル面に沿う方向に往復移動するスライダ部材を有し、
前記スライダ部材には、前記ワイパ部材が取り付けられた位置決め部材が回動可能に設けられ、
前記位置決め部材は、前記キャリッジ又は前記記録ヘッドに摺接可能で、少なくとも前記ワイパ部材が前記前記ノズル面に当接しない退避位置と、前記ワイパ部材が前記ノズル面に当接する払拭位置との間で回動可能であり、
前記位置決め部材を前記ワイパ部材が退避位置になる方向に付勢する付勢手段が設けられ、
前記ワイパ移動手段の前記スライダ部材が前記高さ方向で上側から下側に向けて移動するときに、前記位置決め部材が前記キャリッジ又は前記記録ヘッドに摺接することで前記ワイパ部材が払拭位置に位置決めされた状態で、前記ワイパ部材が前記ノズル面を払拭し、
前記位置決め部材が前記キャリッジ又は前記記録ヘッドから離間したときに前記付勢手段の復元力にて退避位置方向に回動するときに、前記ワイパ部材に付着した廃液が弾き飛ばされる
構成とできる。
この場合、前記位置決め部材は、前記キャリッジに係合するアーム部材である構成とできる。
また、前記位置決め部材は、前記記録ヘッドに係合するカム部材である構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、ワイパ部材は、ノズル面を高さ方向で上側から下側に向けて払拭し、ノズル面の下端を外れるときに弾性で復元し、払拭した廃液をノズル面よりも後方側に向けて弾き飛ばし、ワイパ部材から弾き飛ばされた廃液を受け止める受け止め部材が、記録ヘッドより下側であって、ノズル面に沿う方向に配置されている構成としたので、装置内を汚すことなく、ワイパ部材に付着する廃液を簡単な構成で効率的に除去することできる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の機構部の側面説明図、図2は図1を矢示A方向から見た説明図である。
この画像形成装置は、シリアル型画像形成装置であり、装置本体の内部に画像形成部2、搬送機構部5等を有し、装置本体の下方側に被記録媒体である用紙10を積載可能な給紙トレイ(給紙カセットを含み、給紙部の意味で使用する。)4を備え、この給紙トレイ4から給紙される用紙10を取り込み、搬送機構5によって用紙10を垂直方向(鉛直方向に沿う方向)に間歇的に搬送しながら、画像形成部2によって水平方向に液滴を吐出させて所要の画像を記録した後、排紙部6を通じて画像が形成された用紙10を更に上方向に搬送して、装置本体の上方側に設けられた排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
また、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、排紙部6から反転部8内に用紙10を取り込み、搬送機構部5によって用紙10を逆方向(下方向)に搬送しながら反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構5に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
ここで、画像形成部2は、左右の側板101L、101R間に横架した主ガイド部材21及び従ガイド部材22で、記録ヘッド24を搭載したキャリッジ23を摺動自在に保持し、主走査モータ25によって、駆動プーリ26と従動プーリ27間に渡したタイミングベルト28を介して主走査方向に移動走査する。
キャリッジ23には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド24a、24b(区別しないときは上記のとおり「記録ヘッド24」という。)を、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を水平方向に向けて装着している。つまり、液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面が垂直方向に配置され、水平方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッド24を備える水平打ち方式を採用している。
記録ヘッド24は、図3に示すように、それぞれ複数の液滴を吐出するノズル124bが列設された2つのノズル列Na、Nbを有し、記録ヘッド24aの一方のノズル列Naはイエロー(Y)の液滴を、他方のノズル列Nbはマゼンタ(Y)の液滴を、記録ヘッド24bの一方のノズル列Naはブラック(K)の液滴を、他方のノズル列Nbはシアン(C)の液滴を、それぞれ吐出する。
なお、記録ヘッド24を構成する液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。また、キャリッジ23には、インクと反応することでインクの定着性を高める定着液を吐出する液体吐出ヘッドなども搭載できる。
また、キャリッジ23には、図示しないが、記録ヘッド24の各ノズル列Na、Nbに対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク29が搭載され、このヘッドタンク29には、装置本体に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ(メインタンク)からインクが供給される。
また、キャリッジ23の主走査方向に沿って両側板101L、101R間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール121を張装し、キャリッジ23にはエンコーダスケール121のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ122を設け、これらのエンコーダスケール121とエンコーダセンサ122によってキャリッジ23の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)123を構成している。
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド24のノズル124bの状態を維持し、回復するための維持回復機構9を配置している。この維持回復機構9には、フレーム90にて、記録ヘッド24の各ノズル面124(図3参照)をキャピングするための吸引キャップ92a及びキャップ92b(区別しないときは「キャップ92」という。)と、ノズル面124を矢示方向に移動してワイピング(払拭)するワイパ部材(ワイパブレード)93が保持され、また増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる予備吐出(空吐出)を行うときの液滴を受ける空吐出受け94などを備えている。吸引キャップ92aには吸引手段としての吸引ポンプ96が接続され、吸引ポンプ96は廃液タンク97に通じている。また、吸引キャップ92aには、吸引キャップ92aで記録ヘッド24のノズル面をキャッピングしたときに形成される密閉空間を大気に開放する開閉可能な大気開放弁98を設けている。
給紙トレイ4の用紙10は、給紙コロ(半月コロ)43と分離パッド44によって1枚ずつ分離されて装置本体内に給紙され、搬送ガイド部材45に沿って、搬送機構部5の搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込まれ、搬送ベルト51に吸着されて搬送される。
搬送機構部5は、駆動ローラである搬送ローラ52と従動ローラ53との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト51と、この搬送ベルト51を帯電させるための帯電ローラ54と、画像形成部2に対向する部分で搬送ベルト51の平面性を維持するプラテン部材55となどを有している。
搬送ベルト51は、副走査モータ151によってタイミングベルト152及びタイミングプーリ153を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって、ベルト搬送方向(副走査方向、用紙搬送方向)に周回移動する。この搬送ベルト51のうち、画像形成部2に対向して用紙10を吸着する搬送ローラ52から従動ローラ53までの領域を正搬送部分51aとし、従動ローラ53から搬送ローラ52までの領域を逆搬送部分51bという。
また、搬送ローラ52の軸52aにはコードホイール154を取り付け、このコードホイール154に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ155を設けて、これらのコードホイール154とエンコーダセンサ155によって搬送ベルト51の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)156を構成している。
搬送ベルト51は、副走査モータ151によってタイミングベルト152及びタイミングプーリ153を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって、ベルト搬送方向(副走査方向、用紙搬送方向)に周回移動する。
また、搬送ローラ52の軸52aにはコードホイール154を取り付け、このコードホイール154に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ155を設けて、これらのコードホイール154とエンコーダセンサ155によって搬送ベルト51の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)156を構成している。
排紙部6は、排紙ガイド部材61と、排紙搬送ローラ62及び拍車63と、排紙ローラ64及び拍車65とが配置され、画像が形成された用紙10を排紙ローラ63A及び拍車63B間から排紙トレイ7上にフェイスダウンで排紙する。
また、反転部8は、排紙トレイ7に一部を排出した用紙10をスイッチバック方式で反転して搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込むための反転経路82と、反転経路82と排紙経路(排紙ガイド部材61)とを切り替える切替爪81とを有し、反転経路82には、反転ローラ83及び反転コロである拍車84と、搬送ローラ85及び拍車86と、搬送ローラ87及び拍車88とが設けられている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ4から用紙10が1枚ずつ分離給紙され、帯電された搬送ベルト51に用紙10が静電吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙10が垂直方向に搬送される。そこで、キャリッジ23を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド24を駆動することにより、停止している用紙10にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙10を所定量搬送後、次の行の記録を行い、記録が終了した用紙10を排紙トレイ7に排紙する。
そして、記録ヘッド24のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ23をホーム位置である維持回復機構9に対向する位置に移動して、吸引キャップ92aによるキャッピングを行ってノズル124bからの吸引排出を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
また、両面印刷を行う場合には、第1面印刷は上述したとおりの動作を行い、用紙10の後端が反転部分岐(切替爪81)を通過すると、排紙ローラ64が反転駆動されて用紙10がスイッチバックされ、反転経路82側に案内され、反転ローラ83と拍車84、搬送ローラ85及び拍車86、搬送ローラ87及び拍車88にて搬送され、搬送ベルト51と押圧コロ48の間へと用紙10が送り込まれる。そして、搬送ベルト51に吸着され、再度記録ヘッド24による画像形成領域に吸着搬送されることで第2面印刷が行われた後、排紙トレイ7に排紙される。
次に、この画像形成装置のインク供給排出系について図4の模式的説明図を参照して説明する。
メインタンク(インクカートリッジ)11は、記録ヘッド24から吐出されるインクが収容され、装置本体に対して着脱自在に装着される。メインタンク11とヘッドタンク29との間は供給チューブ(供給経路)12を介して接続され、供給経路12には可逆型ポンプからなる供給ポンプ13が設けられている。供給ポンプ13は、例えば正転時にはメインタンク11からヘッドタンク29に向けてインクが供給され、逆転時にはヘッドタンク29からメインタンク11に向けてインクが戻される。
メインタンク(インクカートリッジ)11は、記録ヘッド24から吐出されるインクが収容され、装置本体に対して着脱自在に装着される。メインタンク11とヘッドタンク29との間は供給チューブ(供給経路)12を介して接続され、供給経路12には可逆型ポンプからなる供給ポンプ13が設けられている。供給ポンプ13は、例えば正転時にはメインタンク11からヘッドタンク29に向けてインクが供給され、逆転時にはヘッドタンク29からメインタンク11に向けてインクが戻される。
記録ヘッド24とヘッドタンク29とは図示しないフィルタユニットを介して連結されている。記録ヘッド24にはヘッドタンク29から共通液室124aにインクが供給され、共通液室124aから図示しない個別液室にインクが供給され、個別液室内のインクが加圧されてノズル124bから液滴が吐出される。上述した供給ポンプ13を逆転してヘッドタンク29側からメインタンク11側にインクを戻すことによって、ヘッドタンク29に負圧が形成される。
一方、記録ヘッド24のノズル面124をキャッピングする吸引キャップ92aは、記録ヘッド24に合わせて垂直方向に配置され、後述するキャップ移動機構531によって記録ヘッド24に対して進退される。吸引キャップ92aは、高さ方向で底面192aに廃液タンク97に通じる排出経路191が接続され、排出経路191に吸引ポンプ96が設けられている。また、吸引キャップ92aの高さ方向で上部には、キャッピング時に形成される密閉空間194を大気に通じる大気開放経路193が接続され、大気開放経路193を開閉する大気開放弁98が設けられている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図5のブロック説明図を参照して説明する。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501に本発明に係る制御(処理)を実行させるプログラムを含む各種プログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505などを備えている。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501に本発明に係る制御(処理)を実行させるプログラムを含む各種プログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505などを備えている。
また、記録ヘッド24を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ23側に設けた記録ヘッド24を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ23を移動走査する主走査モータ25、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ151を駆動するためのモータ駆動部510、511と、帯電ローラ54にACバイアスを供給するACバイアス供給部512などを備えている。
また、制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
そして、制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド24の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動信号を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド24の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド24を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など滴量の異なる液滴を吐出させて大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、主走査エンコーダ123、副走査エンコーダ156、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、511、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するためのキャリッジ23に設けられた光学センサ(用紙センサ)521や、機内の温度、湿度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
例えば、CPU501は、主走査エンコーダ123を構成するエンコーダセンサ122からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて主走査モータ25に対する駆動出力値(制御値)を算出してモータ駆動部210を介して主走査モータ25を駆動する。同様に、副走査エンコーダ156を構成するエンコーダセンサ155からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて副走査モータ151対する駆動出力値(制御値)を算出してモータ駆動部211を介して副走査モータ151を駆動する。
また、制御部500は、維持回復駆動部534を介して、キャップ92を記録ヘッド24のノズル面に対して進退移動させるキャップ移動機構531を駆動制御し、ワイパ部材94を移動させるワイパ移動機構532を駆動制御し、供給ポンプ13、吸引ポンプ96、大気開放弁98を駆動制御して、インク供給制御や維持回復動作の制御を行う。
次に、この画像形成装置における維持回復動作について図6のフロー図を参照して説明する。
記録ヘッド24のノズル124bの目詰まりが発生した場合やヘッドタンク29の負圧が保たれずにノズル124bのメニスカスが破壊された場合、その他予め定めた所定のタイミングなどで維持回復動作を行なう。
記録ヘッド24のノズル124bの目詰まりが発生した場合やヘッドタンク29の負圧が保たれずにノズル124bのメニスカスが破壊された場合、その他予め定めた所定のタイミングなどで維持回復動作を行なう。
維持回復動作では、記録ヘッド24を吸引キャップ92aに対向する主走査位置にしてキャップ移動機構531を駆動して吸引キャップ92aを移動させ、キャップ92aで記録ヘッド24のノズル面124をキャッピングする。このとき、大気開放弁98は閉じられている。
そして、吸引ポンプ96を駆動して密閉空間194内を負圧にすることで、記録ヘッド24のノズル124bからインクを吸引キャップ92a内に吸引排出する吸引動作(ノズル吸引)を行う。これにより、図7に示すように、吸引キャップ92aにインク300が排出され、記録ヘッド24及び吸引キャップ92aが垂直方向に配置されていることから、インク300は密閉空間194の底面192a側から溜まって行くことになる。
この吸引動作の終了後、供給ポンプ13を正転駆動して、メインタンク11からヘッドタンク29にインクを供給し、ヘッドタンク29及び記録ヘッド24内の負圧レベルを低くする、又は正圧とする加圧動作を行う。
この加圧動作終了後、大気開放弁98を開いて、密閉空間194を大気に開放する大気開放動作を行う。このとき、吸引ポンプ96の駆動を継続していることで、或いは、吸引ポンプ96を再駆動することで、吸引キャップ92aに排出されて残留しているインク300は排出経路191を通じて廃液タンク97に排出される(キャップ内排出動作)。
この排出動作終了後、供給ポンプ13を逆転駆動して、ヘッドタンク29内のインクをメインタンク11側に戻すことにより、ヘッドタンク29及び記録ヘッド24側に所要の負圧を形成する(負圧形成動作)。
そして、図8に示すように、キャップ移動機構531を駆動してキャップ92aを記録ヘッド24のノズル面から離間させる(デキャップ動作)。その後、記録ヘッド24のノズル面124をワイパ部材93によってワイピングして清浄化する。
その後、空吐出受け94に向けて画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作を行なう。
このような回復動作の作用効果について説明する。
この画像形成装置においては、記録ヘッド24はノズル面124を垂直に(ノズル列Na、Nbを垂直に)配置しているため、記録ヘッド24からインクを吸引したとき、前述した図7に示すように、吸引後のインク300は吸引キャップ92a内の下部に残留することになる。そして、1つの記録ヘッド24の2つのノズル列Na、Nbから異なる色のインクを吐出する構成であることから、吸引キャップ92a内の残留インク300は混色した状態になる。
この画像形成装置においては、記録ヘッド24はノズル面124を垂直に(ノズル列Na、Nbを垂直に)配置しているため、記録ヘッド24からインクを吸引したとき、前述した図7に示すように、吸引後のインク300は吸引キャップ92a内の下部に残留することになる。そして、1つの記録ヘッド24の2つのノズル列Na、Nbから異なる色のインクを吐出する構成であることから、吸引キャップ92a内の残留インク300は混色した状態になる。
一方、記録ヘッド24内及びヘッドタンク29内はインクが吸引排出されているために負圧レベルが高くなっている。
そのため、この状態で吸引キャップ92a内の残留インク300を排出するために大気開放弁98を開くと、吸引キャップ92a内の混色した残留インク300がノズル124b内へ逆流してしまい、次の印字時に混色したインクが吐出されて画像品質が低下することになる。
この場合、混色した残留インク300の逆流を防止するために、吸引キャップ92a内のインクを残したままデキャップすると、吸引キャップ92aが水平方向に向いて開口しているために、吸引キャップ92a内のインクが垂れ装置内を汚してしまうことになる。
そこで、本実施形態では、吸引動作終了後に供給ポンプ13でインクをヘッドタンク29側へ供給して、ヘッドタンク29及び記録ヘッド24内の負圧レベルを低くする、又は正圧とすることで、吸引キャップ92a内の残留インクがノズル124b内に逆流することを防止でき、その後大気開放弁98を開いて密閉空間194を大気開放し、吸引キャップ92a内のインクを吸引排出することで、インクが装置内に垂れることもない。
次に、本発明の第1に実施形態におけるワイピング機構について図9ないし図11を参照して説明する。なお、図9(a)は同ワイピング機構のワイピング開始位置における模式的説明図、(b)は同じくワイピング途中における模式的説明図、図10は同じく要部斜視説明図、図11は同じくガイド溝の説明に供する説明図である。
このワイピング機構は、前述したように記録ヘッド24のノズル面124を払拭する弾性部材からなるワイパ部材93を有している。なお、ワイピング方向(払拭方向)は高さ方向で上側から下側とする。また、ワイパ部材93は、例えばフッ素系ゴムで形成しているが、これに限られるものではない。
このワイピング機構は、前述したように記録ヘッド24のノズル面124を払拭する弾性部材からなるワイパ部材93を有している。なお、ワイピング方向(払拭方向)は高さ方向で上側から下側とする。また、ワイパ部材93は、例えばフッ素系ゴムで形成しているが、これに限られるものではない。
ワイパ部材93は、フレーム90に保持されているワイパ移動機構532によって、ワイピング方向に移動される。ワイパ移動機構532は、ワイパ部材93をホルダ291に保持し、ホルダ291はスライダ292に保持されている。また、ホルダ291の主走査方向両端部に設けられたガイドピン部材291aが、ガイドレール293に高さ方向で上下方向に設けられたガイド溝293aに摺動自在に係合している。
スライダ292にはラック部294が設けられ、ステッピングモータからなる駆動モータ295の駆動を、ピニオンギヤ296を介してスライダ292のラック部294に伝達することで、スライダ292が上下方向に移動し、このとき、ワイパ部材93はガイドレール293に案内されて上下方向に移動する。
ここで、ガイドレール293のガイド溝293aは、図11に示すように、ワイパ部材93が、ノズル面124から離間した位置I、ワイピング開始位置II、ワイピング終了位置IIIを取り得る形状に形成している。位置Iと位置IIは傾斜方向に連続し、位置IIから位置IIIは垂直方向に連続している。
一方、記録ヘッド24側(ワイパ部材93に対向する側)には、ワイパ部材93から弾き飛ばされた廃液を受け止める受け止め部材390が、記録ヘッド24より下側であって、ノズル面124より後方で、ノズル面124に沿う方向に配置されている。なお、ノズル面に沿う方向とは、ノズル面と平行な方向に限定されるものではなく、ノズル面と平行な方向(面)に対して傾斜する方向(面)を含む意味である。
このように構成したので、ワイピング動作を開始すると、ワイパ移動機構532によってワイパ部材93の移動が開始され、ワイパ部材93が離間位置Iからワイピング開始位置IIへ移動する。そして、ワイパ部材93は、ワイピング方向に移動し、図12(a)に示すように、先端部が弾性変形してノズル面124に当接し、ノズル面124を上側から下側に向けて払拭する。
そして、図12(b)に示すように、ワイパ部材93がノズル面124の下端を抜けると、ワイパ部材93は弾性復元力によって復元し(破線図示の状態から実線図示の状態に復帰し)、この弾性復元によってワイパ部材93に付着した廃インク(廃液)301がノズル面124の下斜め後方に向かって弾き飛ばされ、これにより、ワイパ部材93に付着した廃インク301が除去される。
このとき、ワイパ部材93から弾き飛ばされた廃インク301は受け止め部材390に着弾して受け止められ、装置内に飛散することはない。
このように、ワイパ部材は、ノズル面を高さ方向で上側から下側に向けて払拭し、ノズル面の下端を外れるときに弾性で復元し、払拭した廃液をノズル面よりも後方側に向けて弾き飛ばし、ワイパ部材から弾き飛ばされた廃液を受け止める受け止め部材が、記録ヘッドより下側であって、ノズル面に沿う方向に配置されている構成とすることで、装置内を汚すことなく、ワイパ部材に付着する廃液を簡単な構成で効率的に除去することできる。
次に、本発明の第2実施形態におけるワイピング機構について図13を参照して説明する。なお、図13は同ワイピング機構の模式的説明図である。
本実施形態では、台形状のガイド溝293aを有するガイド部材を設けて、ワイパ部材93のホルダ291のガイドピン291aがガイド溝293aに沿って移動することで、ワイパ部材93をノズル面124に対して進退可能としている。
本実施形態では、台形状のガイド溝293aを有するガイド部材を設けて、ワイパ部材93のホルダ291のガイドピン291aがガイド溝293aに沿って移動することで、ワイパ部材93をノズル面124に対して進退可能としている。
また、受け止め部材390は、ワイパ部材93から弾き飛ばされた廃インク301を受け止める受け止め部390aと、ワイパ部材93がノズル面124に対して後退したときに、ワイパ部材93の先端部が当接して先端部に付着して廃インクを掻き落とすワイパクリーナ部である掻き落とし部390cと、これらの受け止め部390aと掻き落とし部390cを繋ぐ底面部(架橋部)390bとを有し、例えば一枚の鋼板を折り曲げて、或いは樹脂成型で形成している。
このように構成したので、図13(a)に示すように、ワイパ部材93がノズル面124に当接して廃インク301をワイピング方向に払拭し、同図(b)に示すように、ワイパ部材93がノズル面124の下端を抜けるときの弾性復元によって、ワイパ部材93の先端部に付着している廃インク301が弾き飛ばされて受け止め部390aによって受け止められる。さらに、同図(c)に示すように、ワイパ部材93がガイド溝293aに沿って移動してノズル面124から離間し、このとき、ワイパ部材93の先端部が掻き落とし部390cに当接して、ワイパ部材93の先端部に残留している廃インク301が受け止め部材390内に掻き落とされて清浄化される。
これにより、1回のワイピング動作毎にワイパ部材93が清浄化され、ワイパ部材93に残留付着する廃インク301が低減し、ワイピング効率を向上することができる。
次に、本発明の第3実施形態におけるワイピング機構について図14を参照して説明する。なお、図14は同ワイピング機構の模式的説明図である。
本実施形態では、前記第2実施形態の受け止め部材390を吸引キャップ92aの下方領域まで延ばし、底面部390bの一部を吸引キャップ92aから滴下する廃インク301を受ける受け止め面(部)390dとしたものである。
本実施形態では、前記第2実施形態の受け止め部材390を吸引キャップ92aの下方領域まで延ばし、底面部390bの一部を吸引キャップ92aから滴下する廃インク301を受ける受け止め面(部)390dとしたものである。
すなわち、前述した維持回復動作でも説明したが、図14(a)に示すように、吸引キャップ92aでノズル面124をキャッピングし、記録ヘッド24のノズルからインクを吸引することで、同図(b)に示すように、廃インク301が排出される。この吸引キャップ92a内に排出されたインクは吸引ポンプ96によって吸引排出される。
ところが、停電やユーザーが電源スイッチをOFFするなどにより、動作中に電源の供給が止まってしまうことがある。このとき、クリーニング動作中で、同図(b)に示すように、吸引キャップ92a内に廃インク301が充満している場合、吸引キャップ92aとノズル面124との密着力が時間とともに弱まると、同図(c)に示すように、吸引キャップ92aとノズル面124の間に生じた隙間から吸引キャップ92a内の廃インク301が漏れ出すことになる。
そこで、このとき吸引キャップ92aから滴下する廃インク301を受け止め面390dによって受け止めることによって、装置内へ廃インク301が滴下して装置を汚す事態を防止するようにしている。
次に、本発明の第4実施形態におけるワイピング機構について図15を参照して説明する。なお、図15は同ワイピング機構の模式的説明図である。
本実施形態では、ワイパ移動機構532は、記録ヘッド24のノズル面124に沿う方向(高さ方向)に往復移動するスライダ部材601を有している。このスライダ部材601は、メインラック602に取付けられ、メインラック602に噛み合うピニオン603が図示しない駆動手段によって回転されることで、メインランク602が高さ方向に移動することにより、記録ヘッド24のノズル面124に沿う方向に往復移動する。
本実施形態では、ワイパ移動機構532は、記録ヘッド24のノズル面124に沿う方向(高さ方向)に往復移動するスライダ部材601を有している。このスライダ部材601は、メインラック602に取付けられ、メインラック602に噛み合うピニオン603が図示しない駆動手段によって回転されることで、メインランク602が高さ方向に移動することにより、記録ヘッド24のノズル面124に沿う方向に往復移動する。
そして、スライダ部材601には、ワイパ部材93を保持するワイパホルダ604が取付けられた位置決め部材であるアーム部材605が軸606にて回動可能に取付けられている。このアーム部材605とワイパ部材93とは所定の角度で取付けられており、アーム部材605はキャリッジ23に係合可能で、少なくとも図15(a)に示すワイパ部材93がノズル面124に当接しない退避位置と、図15(b)に示すワイパ部材93がノズル面124に当接する払拭位置との間で回動可能である。さらに、アーム部材605の軸606には、アーム部材605をワイパ部材93が退避位置になる方向に付勢する付勢手段であるバネ607が設けられている。
このように構成したので、図15(a)に示すように、ワイパ部材93が退避位置にある状態から、スライダ部材601が下方向に(高さ方向で上側から下側に向けて:図中の矢印方向に)移動を開始すると、アーム部材605の先端部がキャリッジ23の上端角部に係合して、アーム部材605がバネ607の付勢力に抗して上方向に回動することでワイパ部材93も回動する。
そして、ノズル面124にワイパ部材93のエッジが当接して先端部が屈曲してワイパ部材93とノズル面124が所定の角度になる払拭位置まで回動した状態のとき、図15(b)に示すように、アーム部材605の接触位置がキャリッジ23の角部からキャリッジ23の対向面(ヘッド取り付け面、ワイパ部材93と対向する面:案内面)610に当接する。
さらに、スライダ部材601の移動に伴ってアーム部材605は案内面610に摺接して移動し、ワイパ部材93の状態(ノズル面124に対するワイパ部材93の位置)が維持され、ワイパ部材93によってノズル面124がワイピングされる。
その後、図15(b)に破線で示すアーム部610の先端部が案内面610の下端部に当接する位置から更にスライダ部材601が下降し、仮想線で示すように、アーム部材605がキャリッジ23の案内面610から離間すると、バネ607の付勢力によってアーム部材605が元の位置に回動してワイパ部材93が払拭位置から退避位置に回動する。
このワイパ部材93のバネ607の復元力による回動によってワイパ部材93に付着したインク(廃インク)は、ワイパ部材93の回転する接線方向に弾き飛ばされ、図示しない前記実施形態と同様な受け止め部材にて受け止められる。
このように、キャリッジに摺接する位置決め部材(ここではアーム部材)によってノズル面に対するワイパ部材の位置を決めて払拭を行うことにより、記録ヘッドの位置によらずに安定したワイピングを行うことができる。
なお、ワイピング動作終了後スライダ部材601は再び図15(a)の位置まで戻されるが、このとき、キャリッジ23はワイピング位置から主走査方向に退避した位置まで移動しておくことで、ワイパ部材93と記録ヘッド24との干渉を避けることができる。
ここで、ワイパ部材93がノズル面124に接触するときのワイパ部材93の角度について図16を参照して説明する。
ワイピングは、ノズル面124にブレード状のワイパ部材93のエッジが当接して移動することでノズル面124のインクを払拭する。この場合、ワイパ部材93はある程度の当接圧をもってノズル面124に突き当てられ、このときのノズル面124とワイパ部材93の角度が最適になるように設定され、当接角が大きすぎても小さすぎても良好なワイピングを行うことができない。
ワイピングは、ノズル面124にブレード状のワイパ部材93のエッジが当接して移動することでノズル面124のインクを払拭する。この場合、ワイパ部材93はある程度の当接圧をもってノズル面124に突き当てられ、このときのノズル面124とワイパ部材93の角度が最適になるように設定され、当接角が大きすぎても小さすぎても良好なワイピングを行うことができない。
ここで、ワイパ部材93を最適の状態にするために、ワイパ部材93のエッジからノズル面124に接触させるのが好ましい。つまり、図16(a)に示すように、ワイパ部材93とノズル面124を予め90°より小さい角度θで接触させると、同図(b)に示すように、ワイパ部材93は容易に所要の当接角まで屈曲し、良好なワイピングを行うことができる。
そこで、前記第4実施形態において、アーム部材605がキャリッジ23の角部に当接したときにワイパ部材93が上記図16(a)に示す90°より小さい角度θの状態になり、この状態からアーム部材605がキャリッジ23の対向面610に摺接することで、ワイパ部材93が同図(b)に当接角まで屈曲するようにしている。
次に、本発明の第5実施形態に係るワイピング機構について図17を参照して説明する。なお、図17は同ワイピング機構の模式的説明図である。
本実施形態では、前記第4実施形態のアーム部材605の先端部(キャリッジ23に係合する側)にコロ611を回転自在に設けている。これにより、アーム部材605がキャリッジ23の角部に当接し、対向面610を摺動する時の摩擦が低減されて、ワイパ部材93のスムーズな移動を行うことができる。
本実施形態では、前記第4実施形態のアーム部材605の先端部(キャリッジ23に係合する側)にコロ611を回転自在に設けている。これにより、アーム部材605がキャリッジ23の角部に当接し、対向面610を摺動する時の摩擦が低減されて、ワイパ部材93のスムーズな移動を行うことができる。
次に、本発明の第6実施形態に係るワイピング機構について図18を参照して説明する。なお、図18は同ワイピング機構の模式的説明図である。
本実施形態では、位置決め部材として、アーム部材に代えて、変形カム部材612にワイパ部材93を取り付けている。この変形カム部材612が記録ヘッド24に係合して回動することでワイパ部材93が払拭位置に回動し、ノズル面124を払拭する。
本実施形態では、位置決め部材として、アーム部材に代えて、変形カム部材612にワイパ部材93を取り付けている。この変形カム部材612が記録ヘッド24に係合して回動することでワイパ部材93が払拭位置に回動し、ノズル面124を払拭する。
これらの第4ないし第6実施形態の作用効果について図19に示すワイピング機構との対比において説明する。
図19に示すワイピング構成532は、スライダ部材601にワイパ部材93を固定して配置したものである。この場合、図19(a)に示すように、ワイパ部材93は先端部が記録ヘッド24のノズル面124よりも若干食い込んだ位置に設けられおり、同図(b)に示すように、ワイパ部材93がノズル面124に当接した状態で、ワイパ部材93の先端部が撓みノズル面124を摺動する。これにより、ノズル面124に付着したインクがワイパ部材93にて払拭されて除去される。
図19に示すワイピング構成532は、スライダ部材601にワイパ部材93を固定して配置したものである。この場合、図19(a)に示すように、ワイパ部材93は先端部が記録ヘッド24のノズル面124よりも若干食い込んだ位置に設けられおり、同図(b)に示すように、ワイパ部材93がノズル面124に当接した状態で、ワイパ部材93の先端部が撓みノズル面124を摺動する。これにより、ノズル面124に付着したインクがワイパ部材93にて払拭されて除去される。
ところが、この構成にあっては、記録ヘッド24のノズル面124に対してワイパ部材93をワイピング方向(矢示方向)に移動させてワイピングするとき、図示しないクリーニング機構などで除去できなかった廃インク701がワイパ部材93の先端部に付着した状態になり、記録ヘッド24の角部にワイパ部材93が当接することによって廃インク701が記録ヘッド24の側面に転移されて蓄積されることになる。また、ワイパ部材93の先端部から記録ヘッド24の側面に転移しなかった廃インク701は、再度、ワイピングが行われるときに記録ヘッド24のノズル面124に付着してしまうことになる。
これに対し、上記各実施形態においては、ワイピング終了後にバネの復元力によってワイパ部材が退避位置に戻るときの衝撃によって、ワイピング動作でワイパ部材の先端部に付着した廃インクが弾き飛ばされるので、ワイパ部材への残存廃インクが低減し、次回のワイピング性能が向上する。
なお、上記実施形態では、用紙を鉛直方向に沿う方向(垂直方向)に搬送し、液滴を水平方向に吐出する例で説明しているが、用紙を鉛直方向に沿う方向(垂直方向)に対して傾斜した方向に搬送し、液滴を水平方向に対して傾斜した方向に吐出する構成であっても、本発明を同様に適用することができる。また、上記実施形態ではシリアル型画像形成装置で説明しているが、ライン型画像形成装置にも同様に適用できる。
2 画像形成部
4 給紙部
5 搬送機構
6 排紙部
7 排紙トレイ
8 反転部
9 維持回復機構
10 用紙(被記録媒体)
11 メインタンク
12 供給経路
13 供給ポンプ
23 キャリッジ
24 記録ヘッド
29 ヘッドタンク
51 搬送ベルト
92a 吸引キャップ
93 ワイパ部材
96 吸引ポンプ
291 ホルダ
292 スライダ
293 ガイドレール
390 受け止め部材
500 制御部
532 ワイパ移動機構
4 給紙部
5 搬送機構
6 排紙部
7 排紙トレイ
8 反転部
9 維持回復機構
10 用紙(被記録媒体)
11 メインタンク
12 供給経路
13 供給ポンプ
23 キャリッジ
24 記録ヘッド
29 ヘッドタンク
51 搬送ベルト
92a 吸引キャップ
93 ワイパ部材
96 吸引ポンプ
291 ホルダ
292 スライダ
293 ガイドレール
390 受け止め部材
500 制御部
532 ワイパ移動機構
Claims (6)
- 液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面を払拭する弾性を有するワイパ部材と、を備え、
前記記録ヘッドは、前記ノズル面が垂直方向又は垂直方向に対して傾斜して配置され、水平方向又は水平方向に対して傾斜した方向に向けて液滴を吐出し、
前記ワイパ部材は、前記ノズル面を高さ方向で上側から下側に向けて払拭し、前記ノズル面の下端を外れるときに弾性で復元して、払拭した廃液を前記ノズル面よりも後方側に向けて弾き飛ばし、
前記ワイパ部材から弾き飛ばされた廃液を受け止める受け止め部材が、前記記録ヘッドより下側であって、前記ノズル面に沿う方向に配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記受け止め部材は、前記ノズル面をキャッピングする吸引キャップの下方に前記吸引キャップから滴下する廃液を受け止める面を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記受け止め部材には、前記ワイパ部材が前記ノズル面から退避するときに、前記ワイパ部材に接触して残っている廃液を掻き落とすワイパクリーニング部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記記録ヘッドはキャリッジに搭載され、
前記ワイパ部材を前記高さ方向で上側から下側に向けて移動させるワイパ移動手段を備え、
前記ワイパ移動手段は、
前記記録ヘッドのノズル面に沿う方向に往復移動するスライダ部材を有し、
前記スライダ部材には、前記ワイパ部材が取り付けられた位置決め部材が回動可能に設けられ、
前記位置決め部材は、前記キャリッジ又は前記記録ヘッドに摺接可能で、少なくとも前記ワイパ部材が前記前記ノズル面に当接しない退避位置と、前記ワイパ部材が前記ノズル面に当接する払拭位置との間で回動可能であり、
前記位置決め部材を前記ワイパ部材が退避位置になる方向に付勢する付勢手段が設けられ、
前記ワイパ移動手段の前記スライダ部材が前記高さ方向で上側から下側に向けて移動するときに、前記位置決め部材が前記キャリッジ又は前記記録ヘッドに摺接することで前記ワイパ部材が払拭位置に位置決めされた状態で、前記ワイパ部材が前記ノズル面を払拭し、
前記位置決め部材が前記キャリッジ又は前記記録ヘッドから離間したときに前記付勢手段の復元力にて退避位置方向に回動するときに、前記ワイパ部材に付着した廃液が弾き飛ばされる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記位置決め部材は、前記キャリッジに摺接するアーム部材であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記位置決め部材は、前記記録ヘッドに摺接するカム部材であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011004438A JP2012071572A (ja) | 2010-09-02 | 2011-01-13 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010196602 | 2010-09-02 | ||
JP2010196602 | 2010-09-02 | ||
JP2011004438A JP2012071572A (ja) | 2010-09-02 | 2011-01-13 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012071572A true JP2012071572A (ja) | 2012-04-12 |
Family
ID=46167906
Family Applications (1)
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JP2011004438A Pending JP2012071572A (ja) | 2010-09-02 | 2011-01-13 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012071572A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014117945A (ja) * | 2012-12-19 | 2014-06-30 | Mimaki Engineering Co Ltd | インクジェットプリンター |
JP2015030098A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置及びワイピング方法 |
-
2011
- 2011-01-13 JP JP2011004438A patent/JP2012071572A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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