「実施の形態1」
図1のA図を参照し、実施の形態1に係る広告配信装置1について説明する。広告配信装置1は、通信網2、複数の基地局3;4、通信制御機器5、広告サーバー6、課金サーバー7、携帯通信機器8;9を備える。そして、携帯通信機器8又は携帯通信機器9の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8又は携帯通信機器9が携帯通信機器8又は携帯通信機器9に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっている状態において、ユーザーが携帯通信機器8又は携帯通信機器9を操作すると、そのユーザーによる携帯通信機器8又は携帯通信機器9の操作をきっかけとして携帯通信機器8又は携帯通信機器9に搭載される広告配信を目的とするアプリケーションソフトの働きにより携帯通信機器8又は携帯通信機器9が広告の配信要求を基地局3及び通信網2を経由して広告サーバー6に送信し、その配信要求に応答する形で広告サーバー6が携帯通信機器8又は携帯通信機器9のユーザーや携帯通信機器8又は携帯通信機器9の周囲に存在するユーザー以外の対人に対して広告を通信網2及び基地局3を経由して配信する。そして、この配信により配信された広告が携帯通信機器8又は携帯通信機器9の表示装置に表示される。よって、ユーザー又は対人が携帯通信機器8又は携帯通信機器9の表示装置に表示された広告を見ることにより広告内容を確認することができるので広告の効果を向上させることができる。なお、本明細書における「ユーザー」とは携帯通信機器8又は携帯通信機器9の所有者であり、使用者のことである。また、本明細書における「対人」とは、ユーザーとは異なる1人以上の人間のことであって、ユーザーが使用する携帯通信機器8又は携帯通信機器9のアウトディスプレイ20(図2参照)に表示される広告を見ることができる人である。さらに、本明細書における「アプリケーションソフト」とは、図1のA図に示す広告サーバー6から携帯通信機器8又は携帯通信機器9へ配信される広告を携帯通信機器8又は携帯通信機器9に搭載されるディスプレイに表示するためのプログラムソフトであり、広告サーバー6への広告配信の事前申込、広告サーバー6への広告配信要求、更には配信された広告を携帯通信機器8又は携帯通信機器9のディスプレイに表示するための機能などを備えたソフトである。
通信網2は、1つの通信事業者で運営される1つの通信網で構成される場合と、複数種の通信事業者で運営される2つ以上の通信網で構成される場合とがある。この明細書では、通信網2は1つの通信事業者で運営される1つの通信網を意味し、その1つの通信事業ではない別の通信事業者が運営する通信網を意味する場合は「他の通信網」と表現する。広告サーバー6は、1つの広告配信事業者に運営される1つの広告サーバーで構成される場合と、複数種の広告配信事業者に運営される2つ以上の広告サーバーで構成される場合とがある。広告サーバー6が複数の場合、広告サーバー6のそれぞれには、互いに異なる広告サーバー6を特定するための電話番号又は機器IDのような機器番号又はURLのような特定情報が付与されている。ここで、URLは、Uniform Resource Locatorの略号であって、インターネット上のリソース(資源)を特定するための記号である。また、IDは、Identificationの略語であって、機器又はユーザー毎に付される機器又はユーザーを特定するための特有の情報である。図1(A)に戻って、広告サーバー6が複数の場合、複数の広告サーバー6が通信網2と他の通信網とにそれぞれ接続される場合もある。課金サーバー7は、各携帯通信機器8;9のユーザーから発信した場合の通信料金や広告の配信で発生する通信料金を管理するものであって、通信網2と他の通信網ごとに設けられる。基地局3;4、通信制御機器5、広告サーバー6、課金サーバー7は、位置の移動しない定置された機器であるので、当該定置された場所における電源から電力の供給を受けて作動する構成になっている。
携帯通信機器8;9は、通信網2による通信サービスに正規に加入している携帯通信端末を例示し、それぞれに搭載されたバッテリーからの電力で基地局3;4と無線通信を行うものであって、次の2つの構成が考えられる。その1つはデータ通信機能だけを備えた構成、もう1つは通話機能とデータ通信機能とを併有した構成である。通話機能は、音声により通話する機能であり、例えば、一方の通話者が「もしもし」という言葉を発するのに対し、他方の通話者が「はいはい」という言葉で応じて会話することができる機能である。データ通信機能は、文字や記号あるいは画像(静止画像、動画像、またはそれら両方の画像)を双方向に送受信する機能である。基地局3;4や携帯通信機器8;9は、2個に限定されるものではなく、3個以上であってもよい。携帯通信機器8;9が基地局3の通信可能なエリアに存在している場合、携帯通信機器8;9が基地局4の通信可能なエリアに存在している場合、携帯通信機器8が基地局3の通信可能なエリアに存在し、携帯通信機器9が基地局4の通信可能なエリアに存在している場合がある。
例えば、携帯通信機器8が基地局3の通信可能なエリアに存在している場合において、ユーザーが携帯通信機器8を発信操作し、携帯通信機器8が発信情報を発信すると、無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理によって、携帯通信機器8が接続先の機器と通信を行うようになっている。無線パス設定の処理では、携帯通信機器8と通信制御機器5との間に基地局3を経由する通信路が設定される。位置登録エリア確認の処理では、通信制御機器5が携帯通信機器8から送信された接続先の機器の位置登録エリアを確認する。接続の処理では、通信制御機器5が携帯通信機器8と接続先の機器とを通信可能に接続する。上記接続先の機器としては、広告サーバー6又は携帯通信機器9又は他の通信網による通信サービスに正規に加入している携帯通信機器又は他の通信網による通信サービスに正規に加入している固定通信機器である。
また、携帯通信機器9が基地局4の通信可能なエリアに存在している場合において、ユーザーが携帯通信機器9を発信操作し、携帯通信機器9が発信情報を発信すると、無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理によって、携帯通信機器9が接続先の機器と通信を行うようになっている。無線パス設定の処理では、携帯通信機器9と通信制御機器5との間に基地局4を経由する通信路が設定される。位置登録エリア確認の処理では、通信制御機器5が携帯通信機器9から送信された接続先の機器の位置登録エリアを確認する。接続の処理では、通信制御機器5が携帯通信機器9と接続先の機器とを通信可能に接続する。上記接続先の機器としては、広告サーバー6又は携帯通信機器8又は他の通信網による通信サービスに正規に加入している携帯通信機器又は他の通信網による通信サービスに正規に加入している固定通信機器である。
図1のB図を参照し、広告サーバー6と携帯通信機器8との間で行われる広告配信を目的とするアプリケーションソフトが携帯通信機器8に搭載された書き込み消去可能なROMに格納されており、携帯通信機器8が基地局3の通信可能なエリアに存在している場合において、広告サーバー6と携帯通信機器8との間で行われる広告配信の処理について説明する。先ず、携帯通信機器8の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたディスプレイが表示されていない非作動状態になっている。
上記ディスプレイの非作動状態において、ステップ101に示すように、ユーザーが携帯通信機器8のディスプレイが待受状態を表示する作動状態になるように携帯通信機器8を操作する。この操作は、例えば、携帯通信機器8のキーを押したり、キーロックを解除したりするなどの操作である。そのユーザーによる携帯通信機器8の操作をきっかけとして、アプリケーションソフトが作動し、そのアプリケーションソフトにより携帯通信機器8が広告の配信要求を広告サーバー6に送信する。
アプリケーションソフトによる携帯通信機器8から広告サーバー6に送信される広告の配信要求としては、携帯通信機器8を操作するユーザーのみに対して行う自分用、携帯通信機器8の周囲に存在するユーザー以外の対人のみに対して行う対人用、携帯通信機器8を操作するユーザーと携帯通信機器8の周囲に存在するユーザー以外の対人とに対して行う自分用及び対人用とがあるが、それぞれについては図11乃至図14で説明する。
上記携帯通信機器8から広告サーバー6に送信される広告の配信要求について説明すると、先ず、携帯通信機器8と通信制御機器5との間に基地局3を経由する無線パス設定の処理が行われる。つまり、携帯通信機器8が発信情報を発信し、その発信情報が基地局3、通信網2を経由して通信制御機器5に送信されると、通信制御機器5が携帯通信機器8と通信制御機器5との間に基地局3を経由する無線チャネルを確立する。その無線チャネルを使用して携帯通信機器8がサービス要求情報を発信する。
サービス要求情報は、携帯通信機器8から広告サーバー6に対して、どのようなサービスをしてほしいかという要求を伝えるものであって、送信元特定情報、接続先特定情報、通信種類情報、通信速度情報を含んでいる。送信元特定情報は、携帯通信機器8の電話番号又は機器IDのような機器番号である。接続先特定情報は、広告サーバー6の電話番号又は機器IDのような機器番号又はURLである。通信種類情報は、音声通信なのかデータ通信なのかという通信の種類を示す情報である。通信速度情報は、通信速度を示す情報である。このサービス要求情報が基地局3を経由して通信制御機器5に送信されると、通信制御機器5がユーザー認証を行う。ユーザー認証は、送信してきた発信情報に付随するユーザー特有の情報、例えば、個々のユーザーに割り当てられているIDやパスワードを確認する処理であり、ユーザーが通信網2による通信サービスを受けることができる正規に加入しているユーザー、すなわち、通信網2を運営する通信事業者に対し正式な手続きをとって通信制御機器5に記録され通信事業者が提供するサービスを受けることができるユーザーか、正規に加入していないユーザー、すなわち、通信制御機器5に記録されておらず通信事業者が提供するサービスを受けることができないユーザーかを判断する処理である。
このユーザー認証において、正規に加入しているユーザーでないと判断した場合は、通信制御機器5が無線パス設定のそれ以降の処理を何もせずそのまま終了する。他方、正規に加入しているユーザーと判断した場合は、送信元特定情報である携帯通信機器8の電話番号又は機器番号を確認する。そして、通信制御機器5が電話番号又は機器番号が正規の番号ではないと判断した場合、つまり、電話番号又は機器番号が通信制御機器5に記録されていない場合は無線パス設定のそれ以降の処理を何もせずそのまま終了する。他方、通信制御機器5が電話番号又は機器番号が正規の番号であると判断した場合には、通信制御機器5がデータ暗号化方式の種別を指定した信号を基地局3を経由して携帯通信機器8に送信する。このデータ暗号化方式の種別を指定した信号を受信した携帯通信機器8は、暗号化した呼設定要求信号を基地局3を経由して通信制御機器5に送信する。これにより、通信制御機器5と携帯通信機器8との間に基地局3を経由する無線パスが設定され、無線パス設定の処理が終了する。
無線パス設定の処理が終了すると、通信制御機器5が位置登録エリア確認の処理を行う。しかしながら、接続先が携帯通信機器9ではなく、位置の移動しない定置された広告サーバー6である場合には、ホームロケーションレジスタを利用した位置登録エリアを確認する必要がないので、通信制御機器5のデータベースには広告サーバー6を示す接続先特定情報が予め格納されており、携帯通信機器8から送信された接続先特定情報が上記データベースに格納されていることを通信制御機器5が確認することにより、位置登録エリア確認の処理が終了する。
位置登録エリア確認の処理が終了すると、通信制御機器5が接続の処理を行う。この接続の処理により、通信制御機器5が携帯通信機器8と広告サーバー6とを通信可能に接続し、携帯通信機器8から広告サーバー6に送信される広告の配信要求の手順が終了する。
上記携帯通信機器8から広告サーバー6に送信される広告の配信要求が終了すると、図1のB図のステップ102に示すように、広告サーバー6が携帯通信機器8からの配信要求に合った広告を広告サーバー6の広告データベースから抽出して配信要求の有った携帯通信機器8に配信する。この広告サーバー6から携帯通信機器8への広告の配信の終了を通信制御機器5が確認すると、通信制御機器5が通信の切断の処理を行う。この切断の処理により、通信制御機器5が携帯通信機器8と広告サーバー6とを通信不可能にする。
上記広告サーバー6から配信された広告を受信した携帯通信機器8は、図1のB図のステップ103に示すように、携帯通信機器8が広告サーバー6から配信された広告を携帯通信機器8のディスプレイに表示する。アプリケーションソフトによる携帯通信機器8のディスプレイへの表示としては、携帯通信機器8を操作するユーザーのみに対して行う自分用、携帯通信機器8の周囲に存在するユーザー以外の人のみに対して行う対人用、携帯通信機器8を操作するユーザーと携帯通信機器8の周囲に存在するユーザー以外の人とに対して行う自分用及び対人用とがあるが、それぞれについては図11乃至図14で説明する。
携帯通信機器8と広告サーバー6との間で行われる広告の配信で発生する通信料金については、通信網2を運営する通信事業者と広告サーバー6を運営する広告配信事業者との契約により、例えば、通信料金を広告の配信要求を行った携帯通信機器8に課金せずに広告サーバー6を運営する広告配信事業者に課金するように決めておけば、広告の配信で発生する通信料金が携帯通信機器8のユーザーに請求されることなく広告サーバー6を運営する広告配信事業者に請求される。このような契約が成立している場合、通信制御機器5が前記携帯通信機器8と広告サーバー6とを通信可能に接続した接続開始時から前記携帯通信機器8と広告サーバー6とを通信不可能に切断した切断開始時までの期間をカウントし、そのカウント値を広告の配信で発生する通信時間として通信制御機器5が課金サーバー7に送信する。
それにより、課金サーバー7は、通信制御機器5から送信されたカウント値に単位時間あたりの通信単価を乗算し、その積と上記カウント値と上記通信単価と上記カウント値に通信単価を乗算した式と日時とを日時ごとに分けて併記した一覧表の形式の課金データとして課金サーバー7内に記録する。その後、通信網2を運営する通信事業者と広告サーバー6を運営する広告配信事業者との契約により取り決めした決算日時ごとに、通信制御機器5が課金サーバー7から上記一覧表の形式で格納された課金データを受け取る。この通信制御機器5が受け取った課金データに基づき、通信網2を運営する通信事業者が広告サーバー6を運営する広告配信事業者に広告の配信で発生する通信料金の請求を行い、この請求に基づき、広告サーバー6を運営する広告配信事業者が通信網2を運営する通信事業者に広告の配信で発生する通信料金を支払う。
なお、広告サーバー6と携帯通信機器9との間で行われる広告配信については、上記図1のB図を参照した説明において、携帯通信機器8を携帯通信機器9と読み替え、基地局3を基地局4と読み替えればよい。
また、携帯通信機器8と携帯通信機器9との間で行われる通信、他の通信網による通信サービスに正規に加入している携帯通信機器又は他の通信網による通信サービスに正規に加入している固定通信機器と携帯通信機器8又は携帯通信機器9との間で行われる通信については、携帯通信機器8と携帯通信機器9とが1つの通信網2による通信サービスに正規に加入していることから、例えば、携帯通信機器8から携帯通信機器9に通信を要求する場合も、携帯通信機器9から携帯通信機器8に通信を要求する場合も、公知の携帯通信で行われる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続、切断の各処理により行われるようになっている。
以下の図2乃至図15の説明では、携帯通信機器8を用いた場合を例として説明する。
図2を参照し、実施の形態1に係る携帯通信機器8の構成について説明する。携帯通信機器8は、携帯容器11に、無線送受信部12、測位受信部13、非接触送受信部14、バッテリー15、マイク16、スピーカー17、キーボード18、インディスプレイ19、アウトディスプレイ20、インカメラ21、アウトカメラ22、不揮発性メモリー23、バッファ24、制御部25を備える。
無線送受信部12は、携帯通信機器8のキーボード18に設置された図外の電源スイッチがオンされて、バッテリー15からの電力で動作した制御部25の制御により図1の基地局3と無線通信を行うものであって、データ通信機能だけを備えた構成、通話機能とデータ通信機能とを併有した構成が考えられる。
図2に戻り、測位受信部13は、図外の測位衛星からの衛星信号を受信して携帯通信機器8の位置情報を作成するものであって、携帯通信機器8の位置情報としての「緯度」及び「経度」を検出するGPSセンサーを構成する。非接触送受信部14は、赤外線、ブルートゥース(登録商標)、フェリカ(登録商標)、Wi‐Fi(登録商標)を利用した近距離無線通信により情報をやり取りするものである。マイク16は、音声や音を集音して電気信号に変換して出力する機器である。スピーカー17は、電気信号を音声や音に変換して出力する機器である。キーボード18は、制御部25の入力機器を構成する多数のキーを備える。多数のキーとしては、置数キー、電源スイッチ、発信スイッチ、ファンクションキーなどである。
インディスプレイ19は、携帯通信機器8を操作するユーザーに制御部25の出力情報を可視化するための出力機器を構成する。アウトディスプレイ20は、携帯通信機器8の周囲に存在するユーザー以外の対人に制御部25の出力情報を可視化するための出力機器を構成する。
インカメラ21は、携帯通信機器8を操作するユーザーの少なくとも顔を含むように撮影した顔画像を制御部25へ入力するための機器を構成し、デジタルカメラにより構成される。アウトカメラ22は、携帯通信機器8の周囲に存在するユーザー以外の対人の少なくとも顔を含むように撮影した顔画像を制御部25へ入力するための機器を構成し、デジタルカメラにより構成される。バッテリー15は、携帯通信機器8の各電気部品に直流の電力を供給するバッテリーである。
不揮発性メモリー23及びバッファ24は、広告を記録する記録媒体である。実施の形態1では、不揮発性メモリー23には、図1の広告サーバー6から携帯通信機器8に配信された広告がユーザーの操作をきっかけとするアプリケーションソフト29の働きで記録される。ユーザーが携帯通信機器8を例えばメールを行うための文章作成中のメール文章作成操作中、作成した文章を送信するメール送信操作中、受信したメールの文章を確認するメール確認操作中、それ以外の操作中において、広告が図1の広告サーバー6から携帯通信機器8に配信された場合、上記ユーザーによる携帯通信機器8に対する操作が継続するように、上記広告サーバー6から携帯通信機器8に配信された広告がバッファ24にユーザーの記録するための操作をきっかけとすることなくアプリケーションソフト29のみの働きで記録される。つまり、ユーザーが記録するための操作を行うことなく、上記広告が広告サーバー6から携帯通信機器8に配信されるのに伴ってバッファ24に記録される。
制御部25は、CPU26、ROM27、RAM28、アプリケーションソフト29、配信要求手段30、表示切替手段31、環境設定手段32を備える。CPU26は、ROM27に格納されたオペレーティングシステムやアプリケーションソフト29からなるプログラムにしたがいRAM28に記憶されている情報を使用しながら動作して携帯通信機器8の各電気部品の動作を制御するものである。アプリケーションソフト29、配信要求手段30、表示切替手段31、環境設定手段32は、CPU26の動作で具現化される。
アプリケーションソフト29は、広告サーバー6と携帯通信機器8との間で行われる広告配信を目的とするソフトウエアであって、ROM27のうちで書き込み消去可能なROMで構成された部分に、携帯通信機器8の製造段階で格納されるか又は携帯通信機器8の製造後における図1の広告サーバー6からのダウンロードで格納される。例えば、広告配信を受けるユーザーが携帯通信機器8を使用して広告配信を受けるという申し込みと共に携帯通信機器8の電話番号又は機器番号を広告サーバー6に通知することにより、アプリケーションソフト29が広告サーバー6から携帯通信機器8にダウンロードされる。
図2に戻り、配信要求手段30は、アプリケーションソフト29の働きにより無線送受信部12を経由して図1の広告サーバー6と携帯通信機器8との間で行われる広告配信要求の処理を行う。表示切替手段31は、アプリケーションソフト29の働きにより図1の広告サーバー6から配信された広告をインディスプレイ19又はアウトディスプレイ20にどのように表示するかを切り替える処理を行う。環境設定手段32は、ユーザーの操作にしたがって、アプリケーションソフト29の働きにより携帯通信機器8から広告サーバー6に送信される広告の配信要求を自分用、対人用、自分用及び対人用の何れかに設定する処理を行う。
図3及び図4を参照し、実施の形態1に係る携帯通信機器8の機構的な構造ついて説明する。図3において、携帯容器11としては、折り畳みの不可能なストレートタイプ又はタブレットタイプ又は引き出し可能なスライドタイプでもよいが、2つに折り畳み可能な折り畳みタイプを例示した。つまり、携帯容器11は、一方の容器35と他方の容器36とがヒンジ37を中心として2つに向かい合わせに折り畳めるようになっている。一方の容器35には、マイク16、キーボード18、集音孔38が設けられる。キーボード18における多数のキーが、一方の容器35の他方の容器36と向き合う面の側で操作し得るように配置される。集音孔38は、一方の容器35の他方の容器36と向き合う面に配置される。他方の容器36には、スピーカー17、インディスプレイ19、インカメラ21、撮影孔39、放音孔40が設けられる。インディスプレイ19の表示画面が、他方の容器36の一方の容器35と向き合う面の側で容器35と容器36とが開いた状態時に可視化し得るように配置される。放音孔40は、他方の容器36の一方の容器35と向き合う面に配置される。とりわけ、インカメラ21用の撮影孔39が一方の容器36の他方の容器35と向き合う面の側でかつヒンジ37から離れた端部の側に設けられているので、図3に示すようにユーザーが最大に開かれた一方の容器35を一方の掌で持った場合、撮影孔39がユーザーの顔と対向し、インカメラ21がユーザーの顔画像を適切に撮影できる。
図4において、他方の容器36には、アウトディスプレイ20、アウトカメラ22、撮影孔41が設けられる。アウトディスプレイ20の表示画面が、他方の容器36の一方の容器35と向き合わない背面の側で可視化し得るように配置される。撮影孔41は、他方の容器36の一方の容器35と向き合わない背面に配置される。アウトカメラ22用の撮影孔41が他方の容器36の一方の容器35と向き合わない背面の側でかつヒンジ37から離れた端部の側に設けられたので、図4に示すようにユーザーが最大に開かれた一方の容器35を一方の掌で持った場合、撮影孔41が対人の顔と対向し、アウトカメラ22が対人の顔画像を適切に撮影できる。
図3及び図4に示す一方の容器35と他方の容器36とが互いに最大に開かれた場合の開き角度θは、鈍角であるが、図3に示すようにユーザーが最大に開かれた一方の容器35を一方の掌で持った状態においてキーボード18を操作し易くかつインディスプレイ19の表示画面を見易くかつインカメラ21が撮影孔39を通してユーザーの顔画像を撮影し易く、さらに図4に示すアウトディスプレイ20の表示画面が対人から見易くかつアウトカメラ22が撮影孔41を通して対人の顔画像を撮影し易い角度になっている。また、図4のアウトディスプレイ20の表示画面が図3のインディスプレイ19の表示画面と同じ大きさか又はインディスプレイ19の表示画面よりも大きいので、アウトディスプレイ20に表示された広告が見やすくなる。
図3及び図4には図示していないが、図1の無線送受信部12、測位受信部13、バッテリー15、不揮発性メモリー23、バッファ24、制御部25などの電気部品は図3及び図4の一方の容器35の内部及び他方の容器36の内部に収容されている。
図5を参照し、実施の形態1に係る広告サーバー6の構成について説明する。広告サーバー6は、操作部45、ディスプレイ46、解析データベース47、年齢別広告データベース48、地域別広告データベース49、沿線別広告データベース50、付加価値データベース51、制御部52を備える。操作部45は、人の操作で入力信号を制御部52に入力する入力機器であって、パソコンのキーボードのようなものである。ディスプレイ46は、広告サーバー6を操作する人に制御部52の出力情報を可視化するための出力機器を構成する。解析データベース47には、図2の携帯通信機器8のインカメラ21で撮影されたユーザーの顔画像からユーザーの性別や年齢を解析したり、図2の携帯通信機器8のアウトカメラ22で撮影された対人の顔画像から対人の性別や年齢を解析したり、図2の携帯通信機器8の測位受信部13で取得した位置情報又は図1の基地局3から取得した位置エリア情報から都道府県又は市町村などの特定の地域や鉄道やバスなどの路線における沿線を解析したりするのに必要なデータが格納されている。
図5において、年齢別広告データベース48には、解析されたユーザーや対人の性別と年齢別ごとに配信するのに必要な広告が格納されている。地域別広告データベース49には、解析された地域ごとに配信するのに必要な広告が格納されている。沿線別広告データベース50には、解析された沿線ごとに配信するのに必要な広告が格納されている。これらの広告データとしては、文字データだけの形態、画像データだけの形態、文字データと画像データとからなる形態が考えられる。付加価値データベース51には、広告配信に対応する特典を図2の携帯通信機器8のユーザーに与えるのに必要な特典データが格納されている。なお、解析データベース47については図6で詳述し、年齢別広告データベース48については図7で詳述し、地域別広告データベース49についは図8で詳述し、沿線別広告データベース50ついては図9で詳述する。
図5に戻り、制御部52は、CPU53、ROM54、RAM55、解析手段56、配信手段57、付与手段58を備える。CPU53は、ROM54に格納されたオペレーティングシステムやアプリケーションソフトからなるプログラムにしたがいRAM55に記憶されている情報を使用しながら動作して広告サーバー6の各電気部品の動作を制御するものである。解析手段56、配信手段57、付与手段58は、CPU53の動作で具現化される。
図6を参照し、実施の形態1に係る解析データベース47について説明する。解析データベース47は、画像パターンデータベース61、地域データベース62、沿線データベース63を備える。画像パターンデータベース61は、ユーザーの顔画像からユーザーの性別や年齢を解析したり、対人の顔画像から対人の性別や年齢を解析したりするのに必要なデータベースであって、規範画像と性別と年齢との関係を規定したデータベースとして構築されている。ここで、規範画像とは、解析対象である顔画像の性別や年齢を解析する際に用いる比較のためのベースとなる顔画像である。規範画像と性別と年齢との関係は、多種類の規範画像と性別との関係や多種類の規範画像と年齢との関係を統計的に処理して作成されたものである。
地域データベース62は、位置情報又は位置エリア情報から特定される位置から地域を解析するに必要なデータベースであって、位置と地域との関係を規定したデータベースとして構築されている。位置と地域との関係は、多種類の位置と地域との関係を統計的に処理して作成されたものである。沿線データベース63は、位置情報又は位置エリア情報から特定される位置から沿線を解析するに必要なデータベースであって、位置と沿線との関係を規定したデータベースとして構築されている。位置と沿線との関係は、多種類の位置と沿線との関係を統計的に処理して作成されたものである。
図7を参照し、実施の形態1に係る年齢別広告データベース48について説明する。年齢別広告データベース48では、多種類の広告が年齢と男性と女性とに区分して格納されている。多種類の広告としては、年齢が10代の男性に対応する「広告a」、年齢が20代の男性に対応する「広告b」、年齢が30代の男性に対応する「広告c」、年齢が40代の男性に対応する「広告d」、年齢が50代の男性に対応する「広告e」、年齢が60代の男性に対応する「広告f」、年齢が70代の男性に対応する「広告g」、年齢が10代の女性に対応する「広告A」、年齢が20代の女性に対応する「広告B」、年齢が30代の女性に対応する「広告C」、年齢が40代の女性に対応する「広告D」、年齢が50代の女性に対応する「広告E」、年齢が60代の女性に対応する「広告F」、年齢が70代の女性に対応する「広告G」が考えられる。これらの「広告a」乃至「広告g」及び「広告A」乃至「広告G」のそれぞれは1つの広告主による1種類の広告ずつでもよいが、複数種の広告主ごとの複数種の広告のグループになっていてもよい。なお、年齢の区分は、上記に限定されるものではなく、5歳又は15歳ごと又はそれ以外の種々の区分も考えられる。
図8を参照し、実施の形態1に係る地域別広告データベース49について説明する。地域別広告データベース49では、多種類の広告が地域と広告種別とに区分して格納されている。多種類の広告としては、地域が東京都心に対応する「広告イ」及び「広告ロ」、地域が東京都下に対応する「広告ハ」および「広告ニ」、地域が千葉に対応する「広告ホ」及び「広告へ」、地域が埼玉に対応する「広告ト」及び「広告チ」、地域が神奈川に対応する「広告リ」及び「広告ヌ」、地域が茨城に対応する「広告ル」及び「広告オ」、地域が群馬に対応する「広告ワ」及び「広告カ」、地域が栃木に対応する「広告ヨ」及び「広告タ」が考えられる。これらの「広告イ」乃至「広告タ」のそれぞれは1つの広告主による1種類の広告ずつでもよいが、複数種の広告主ごとの複数種の広告のグループになっていてもよい。また、広告種別の左列における「広告イ」「広告ハ」「広告ホ」「広告ト」「広告リ」「広告ル」「広告ワ」「広告ヨ」は例えば飲食店の広告、広告種別の右列における「広告ロ」「広告ニ」「広告へ」「広告チ」「広告ヌ」「広告オ」「広告カ」「広告タ」は洋品店の広告というように、お店の種類で区分されていてもよい。なお、地域の区分は上記に限定されるものではなく、それ以外の地域も考えられる。
図9を参照し、実施の形態1に係る沿線別広告データベース50について説明する。沿線別広告データベース50では、多種類の広告が沿線と広告種別とに区分して格納されている。多種類の広告としては、沿線が山手線に対応する「広告あ」及び「広告い」、沿線が京浜東北線に対応する「広告う」および「広告え」、沿線が中央線に対応する「広告お」及び「広告か」、沿線が総武線に対応する「広告き」及び「広告く」、沿線が小田急線に対応する「広告け」及び「広告こ」、沿線が京浜急行線に対応する「広告さ」及び「広告し」、沿線が京王線に対応する「広告す」及び「広告せ」、沿線が井の頭線に対応する「広告そ」及び「広告た」が考えられる。これらの「広告あ」乃至「広告た」のそれぞれは1つの広告主による1種類の広告ずつでもよいが、複数種の広告主ごとの複数種の広告のグループになっていてもよい。また、広告種別の左列における「広告あ」「広告う」「広告お」「広告き」「広告け」「広告さ」「広告す」「広告そ」は例えば上り沿線の広告、広告種別の右列における「広告い」「広告え」「広告か」「広告く」「広告こ」「広告し」「広告せ」「広告た」は下り沿線の広告というように、沿線の上り下りで区分されていてもよい。なお、沿線の区分は、上記に限定されるものではなく、それ以外の沿線も考えられる。
図10を参照し、実施の形態1に係る広告配信の事前申込の処理について説明する。広告配信の事前申込は、広告配信を受けるユーザーが携帯通信機器8を使用して広告配信を受けるという申し込みの処理であって、広告配信の前提条件として事前申込の必要であることが図2のアプリケーションソフト29に含まれている場合に行われる。なお、事前申込をアプリケーションソフト29のダウンロードの条件とすることも考えられる。
図10のステップ201では、携帯通信機器8の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ202では、ディスプレイが作動しているかどうかが判断される。ユーザーが携帯通信機器8を操作しなければ、ステップ201がNOとなり、ステップ202に戻る。
逆に、例えば、ユーザーが、携帯通信機器8のキーを押したり、キーロックを解除したりするなど、携帯通信機器8のインディスプレイ19が待受状態を表示する作動状態になるように携帯通信機器8を操作すると、ステップ202がYESとなり、ステップ203に進む。ステップ203では、携帯通信機器8がアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により、広告サーバー6の申込ページにアクセスし、ステップ204に進む。
ステップ204では、広告サーバー6が上記携帯通信機器8からの申込ページへのアクセスに応答し、広告サーバー6から配信された申込ページが当該申込ページへのアクセスにより広告サーバー6に接続されている携帯通信機器8に送信され、その送信された申込ページが当該携帯通信機器8のインディスプレイ19に表示され、ステップ205に進む。ステップ205では、携帯通信機器8のユーザーがインディスプレイ19に表示されている申込ページに携帯通信機器8のキーボード18を操作して必要事項を記入し、ステップ206に進む。
ステップ206では、携帯通信機器8のユーザーが必要事項の記入された申込ページをキーボード18の操作により広告サーバー6に送信し、ステップ207に進む。ステップ207では、事前申込が完了しているかどうかが判断される。携帯通信機器8が申込ページを広告サーバー6に送信していなければ、ステップ207がNOとなり、ステップ207に戻る。逆に、携帯通信機器8が申込ページを広告サーバー6に送信していれば、ステップ207がYESとなり、ステップ208に進む。ステップ208では、広告配信の事前申込を完了したことが携帯通信機器8の不揮発性メモリー23に保存されるとともにインディスプレイ19に表示される。これにより、広告配信の事前申込の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図11を参照し、実施の形態1に係るインディスプレイ19の作動をきっかけとする自分用の広告配信の処理について説明する。自分用の広告配信の処理は、図2の携帯通信機器8に格納されたアプリケーションソフト29の働きにより行われる。図11のステップ301では、携帯通信機器8の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ302では、インディスプレイ19が作動しているかどうかが判断される。ユーザーが携帯通信機器8を操作しなければ、ステップ302がNOとなり、ステップ302に戻る。
逆に、例えば、ユーザーが、携帯通信機器8のキーを押したり、キーロックを解除したりするなど、携帯通信機器8のインディスプレイ19が待受状態を表示する作動状態になるように携帯通信機器8を操作すると、ステップ302がYESとなり、ステップ303に進む。ステップ303では、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始から環境設定時間に到達するとインカメラ21を作動する。つまり、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始からの経過時間又は経過期間をカウントし、そのカウント値がアプリケーションソフト29に設定された環境設定時間に到達すると、配信要求手段30がインカメラ21を作動し、インカメラ21が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの少なくとも顔を含む顔画像を撮影する。例えば、図3に示す一方の容器35と他方の容器36とが互いに最大の開き角度θで開かれ、ユーザーが最大に開かれた一方の容器35を一方の掌で持った状態においてキーボード18を操作した場合、撮影孔39がユーザーの顔に対向しているので、その状態において、インカメラ21が作動し、インカメラ21が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの少なくとも顔を含む顔画像を撮影することができる。
図11において、インカメラ21で撮影された顔画像は、配信要求手段30によりRAM28に記録される。そして、ステップ304において、配信要求手段30がRAM28からユーザーの顔画像を抽出して無線送受信部12を経由して広告サーバー6に送信する。例えば、配信要求手段30が上記RAM28からユーザーの顔画像を無線送受信部12に転送すると、無線送受信部12が転送されたユーザーの顔画像をアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により広告サーバー6に送信する。これにより、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信されたユーザーの顔画像から性別と年齢とを解析し、その解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する。
ここで、図5乃至図7を参照し、上記広告サーバー6がユーザーの顔画像から解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する処理について説明する。図5において、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信されたユーザーの顔画像を受信すると、解析手段56が受信した顔画像を図6の解析データベース47における画像パターンデータベース61を利用して性別と年齢とを解析する。この受信した顔画像から画像パターンデータベース61を利用して性別と年齢とを解析する手法は、例えば特開平11−175724号公報や特開平9−134432号公報で開示されている手法を使用すればよい。引き続き、図5の解析手段56が図7の年齢別広告データベース48から解析した性別と年齢とに適合する広告を抽出する。図7の年齢別広告データベース48において、例えば、解析した性別が「男性」、解析した年齢が「30代」の場合、「広告c」が抽出される。また、解析した性別が「女性」、解析した年齢が「20代」の場合、「広告B」が抽出される。そして、図5の解析手段56が年齢別広告データベース48から抽出した広告を性別と年齢とに適合する広告としてRAM55に記録する。その後、配信手段57がRAM55から性別と年齢とに適合する広告を抽出して携帯通信機器8に配信する。
図11に戻り、携帯通信機器8が広告サーバー6から性別と年齢とに適合する広告の配信を受信すると、ステップ305において、アプリケーションソフト29の働きにより、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告をインディスプレイ19に表示する。なお、前記ステップ304の携帯通信機器8から広告サーバー6への顔画像の送信開始からステップ305の広告サーバー6から携帯通信機器8への広告の配信終了までの期間において、例えばメールの確認や環境設定の確認などのために携帯通信機器8がユーザーで操作されている最中の場合には、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告を図2のバッファ24に格納する。そして、上記ユーザーによる携帯通信機器8の操作が終了した後、表示切替手段31がバッファ24から性別と年齢とに適合する広告を抽出してインディスプレイ19に表示し、図11のステップ306に進む。
ステップ306では、表示切替手段31がアプリケーションソフト29による表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ306がNOとなり、ステップ306に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ306がYESとなり、ステップ307に進む。ステップ307では、表示切替手段31がインディスプレイ19による広告の表示を終了する。これにより、自分用の広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図12を参照し、実施の形態1に係るインディスプレイ19の作動をきっかけとする対人用の広告配信の処理について説明する。対人用の広告配信の処理は、図2の携帯通信機器8に格納されたアプリケーションソフト29により行われる。図12のステップ401では、携帯通信機器8の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ402では、インディスプレイ19が作動しているかどうかが判断される。ユーザーが携帯通信機器8を操作しなければ、ステップ402がNOとなり、ステップ402に戻る。
逆に、例えば、ユーザーが、携帯通信機器8のキーを押したり、キーロックを解除したりするなど、携帯通信機器8のインディスプレイ19が待受状態を表示する作動状態になるように携帯通信機器8を操作すると、ステップ402がYESとなり、ステップ403に進む。ステップ403では、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始から環境設定時間に到達するとアウトカメラ22を作動する。つまり、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始からの経過時間又は経過期間をカウントし、そのカウント値がアプリケーションソフト29に設定された環境設定時間に到達すると、配信要求手段30がアウトカメラ22を作動し、アウトカメラ22が上記携帯通信機器8の周囲の対人の少なくとも顔を含む顔画像を撮影する。例えば、図4に示す一方の容器35と他方の容器36とが互いに最大の開き角度θで開かれ、ユーザーが最大に開かれた一方の容器35を一方の掌で持った状態においてキーボード18を操作した場合、撮影孔41が対人の顔に対向しているので、その状態において、アウトカメラ22が作動し、アウトカメラ22が上記携帯通信機器8の周囲の対人の少なくとも顔を含む顔画像を撮影することができる。
図12において、アウトカメラ22で撮影された顔画像は、配信要求手段30によりRAM28に記録される。そして、ステップ404において、配信要求手段30がRAM28から対人の顔画像を抽出して無線送受信部12を経由して広告サーバー6に送信する。例えば、配信要求手段30が上記RAM28から対人の顔画像を無線送受信部12に転送すると、無線送受信部12が転送された対人の顔画像をアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により広告サーバー6に送信する。これにより、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信された対人の顔画像から性別と年齢とを解析し、その解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する。この広告サーバー6が対人の顔画像から解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する処理は、段落0057の説明のユーザーを対人と読み替えることにより同じ処理である。
携帯通信機器8が広告サーバー6から性別と年齢とに適合する広告の配信を受信すると、ステップ405において、アプリケーションソフト29の働きにより、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告をアウトディスプレイ20に表示する。なお、ステップ404の携帯通信機器8から広告サーバー6への顔画像の送信開始からステップ405の広告サーバー6から携帯通信機器8への広告の配信終了までの期間において、例えばメールの確認や環境設定の確認などのために携帯通信機器8がユーザーで操作されている最中の場合には、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告を図2のバッファ24に格納する。そして、上記ユーザーによる携帯通信機器8の操作が終了した後、表示切替手段31がバッファ24から性別と年齢とに適合する広告を抽出してアウトディスプレイ20に表示し、図12のステップ406に進む。
ステップ406では、表示切替手段31がアプリケーションソフト29による表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ406がNOとなり、ステップ406に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ406がYESとなり、ステップ407に進む。ステップ407では、表示切替手段31がアウトディスプレイ20による広告の表示を終了する。これにより、対人用の広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図13を参照し、実施の形態1に係るインディスプレイ19の作動をきっかけとする自分用と対人用との広告配信の処理について説明する。自分用と対人用との広告配信の処理は、図2の携帯通信機器8に格納されたアプリケーションソフト29の働きにより行われる。図13のステップ501では、携帯通信機器8の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ502では、インディスプレイ19が作動しているかどうかが判断される。ユーザーが携帯通信機器8を操作しなければ、ステップ501がNOとなり、ステップ502に戻る。
逆に、例えば、ユーザーが、携帯通信機器8のキーを押したり、キーロックを解除したりするなど、携帯通信機器8のインディスプレイ19が待受状態を表示する作動状態になるように携帯通信機器8を操作すると、ステップ502がYESとなり、ステップ503に進む。ステップ503では、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始から環境設定時間に到達するとインカメラ21とアウトカメラ22とを作動する。つまり、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始からの経過時間又は経過期間をカウントし、そのカウント値がアプリケーションソフト29に設定された環境設定時間に到達すると、配信要求手段30がインカメラ21とアウトカメラ22とを作動し、インカメラ21が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの少なくとも顔を含む顔画像を撮影し、アウトカメラ22が上記携帯通信機器8の周囲の対人の少なくとも顔を含む顔画像を撮影する。
例えば、図3に示す一方の容器35と他方の容器36とが互いに最大の開き角度θで開かれ、ユーザーが最大に開かれた一方の容器35を一方の掌で持った状態においてキーボード18を操作した場合、撮影孔39がユーザーの顔に対向しているので、その状態において、インカメラ21が作動し、インカメラ21が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの少なくとも顔を含む顔画像を撮影することができる。また、図4に示す一方の容器35と他方の容器36とが互いに最大の開き角度θで開かれ、ユーザーが最大に開かれた一方の容器35を一方の掌で持った状態においてキーボード18を操作した場合、撮影孔41が対人の顔に対向しているので、その状態において、アウトカメラ22が作動し、アウトカメラ22が上記携帯通信機器8の周囲の対人の少なくとも顔を含む顔画像を撮影することができる。
図13において、インカメラ21とアウトカメラ22とで撮影された顔画像は、配信要求手段30によりRAM28に記録される。そして、ステップ504において、配信要求手段30がRAM28からユーザーの顔画像と対人の顔画像とを抽出して無線送受信部12を経由して広告サーバー6に送信する。例えば、配信要求手段30が上記RAM28からユーザーの顔画像と対人の顔画像とを無線送受信部12に転送すると、無線送受信部12が転送されたユーザーの顔画像と対人の顔画像とをアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により広告サーバー6に送信する。
上記により、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信されたユーザーの顔画像と対人の顔画像とからユーザー及び対人の性別と年齢とを解析し、その解析した性別と年齢とに合する広告を携帯通信機器8に配信する。この広告サーバー6がユーザーの顔画像と対人の顔画像とから解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する処理の基本は段落0057の説明に類似するが、異なることは広告サーバー6がユーザーの性別と年齢とに適合する広告と対人の性別と年齢とに適合する広告とのそれぞれに別々の識別情報を付して携帯通信機器8に配信することである。
携帯通信機器8が広告サーバー6から性別と年齢とに適合する広告の配信を受信すると、ステップ505において、アプリケーションソフト29の働きにより、表示切替手段31が広告サーバー6によるユーザーの性別と年齢とに適合する広告と対人の性別と年齢とに適合する広告とのそれぞれに付された別々の識別情報により広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告をユーザーに適合する広告と対人に適合する広告とに分けて、ユーザーに適合する広告をインディスプレイ19に表示し、対人に適合する広告をアウトディスプレイ20に表示する。
なお、前記ステップ504の携帯通信機器8から広告サーバー6への顔画像の送信開始からステップ505の広告サーバー6から携帯通信機器8への広告の配信終了までの期間において、例えばメールの確認や環境設定の確認などのために携帯通信機器8がユーザーで操作されている最中の場合には、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告を図2のバッファ24に格納する。そして、上記ユーザーによる携帯通信機器8の操作が終了した後、表示切替手段31がバッファ24から性別と年齢とに適合する広告を抽出してインディスプレイ19とアウトディスプレイ20とに分けて表示し、図13のステップ506に進む。
ステップ506では、表示切替手段31はアプリケーションソフト29の働きにより表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ506がNOとなり、ステップ506に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ506がYESとなり、ステップ507に進む。ステップ507では、表示切替手段31がインディスプレイ19とアウトディスプレイ20とによる広告の表示を終了する。これにより、自分用と対人用との広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図14を参照し、実施の形態1に係るメールをきっかけとする自分用の広告配信の処理について説明する。このメールをきっかけとする広告配信の処理は、図2の携帯通信機器8に格納されたアプリケーションソフト29により行われる。図14のステップ601では、携帯通信機器8の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ602では、インディスプレイ19が作動しているかどうかが判断される。ユーザーが携帯通信機器8を操作しなければ、ステップ601がNOとなり、ステップ602に戻る。
逆に、例えば、ユーザーが、携帯通信機器8のキーを押したり、キーロックを解除したりするなど、携帯通信機器8のインディスプレイ19が待受状態を表示する作動状態になるように携帯通信機器8を操作すると、ステップ602がYESとなり、ステップ603に進む。ステップ603では、メールモードであるかそうでないかが判断される。ユーザーが携帯通信機器8をメールモードに操作しなければステップ603がNOとなりステップ603に戻り、ユーザーが携帯通信機器8をメールモードに操作すればステップ603がYESとなりステップ604に進む。つまり、ユーザーが携帯通信機器8をメールモードに操作した場合に、広告配信が進行する。
ステップ604では、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始から環境設定時間に到達するとインカメラ21を作動する。つまり、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始からの経過時間又は経過期間をカウントし、そのカウント値がアプリケーションソフト29に設定された環境設定時間に到達すると、配信要求手段30がインカメラ21を作動し、インカメラ21が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの少なくとも顔を含む顔画像を撮影する。例えば、図3に示す一方の容器35と他方の容器36とが互いに最大の開き角度θで開かれ、ユーザーが最大に開かれた一方の容器35を一方の掌で持った状態においてキーボード18を操作した場合、撮影孔39がユーザーの顔に対向しているので、その状態において、インカメラ21が作動し、インカメラ21が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの少なくとも顔を含む顔画像を撮影することができる。
図14において、インカメラ21で撮影された顔画像は、配信要求手段30によりRAM28に記録される。その後、ステップ605において、配信要求手段30がRAM28からユーザーの顔画像を抽出して無線送受信部12を経由して広告サーバー6に送信する。例えば、配信要求手段30が上記RAM28からユーザーの顔画像を無線送受信部12に転送すると、無線送受信部12が転送されたユーザーの顔画像をアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により広告サーバー6に送信する。これにより、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信されたユーザーの顔画像から性別と年齢とを解析し、その解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する。この広告サーバー6がユーザーの顔画像から解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する処理は、段落0057の説明と同じである。
携帯通信機器8が広告サーバー6から性別と年齢とに適合する広告の配信を受信すると、ステップ605において表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告を図2のバッファ24に格納しステップ606に進む。ステップ606において、メールモードが終了かそうでないかが判断される。ユーザーがメールモードを終了しなければステップ606がNOとなりステップ606に戻り、ユーザーがメールモードを終了していればステップ606がYESとなりステップ607に進む。ステップ607は、表示切替手段31がステップ605でバッファ24に保存された広告をインディスプレイ19に表示してステップ608に進む。
ステップ608では、表示切替手段31がアプリケーションソフト29による表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ608がNOとなり、ステップ608に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ608がYESとなり、ステップ609に進む。ステップ609では、表示切替手段31がインディスプレイ19による広告の表示を終了する。これにより、メールをきっかけとする自分用の広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図14において、図示は省略したが、メールをきっかけとする広告を対人用にのみ表示したり、メールをきっかけとする広告を自分用と対人用とに表示したりしてもよい。対人用にのみ表示する場合には、図14のステップ604及びステップ605のインカメラ21をアウトカメラ22と読み替え、図14のステップ607のインディスプレイ19をアウトディスプレイ20と読みかえればよい。自分用と対人用とに表示する場合には、図14のステップ604及びステップ605のインカメラ21をインカメラ21とアウトカメラ22とに読み替え、図14のステップ607のインディスプレイ19をインディスプレイ19とアウトディスプレイ20とに読みかえればよい。
図15を参照し、実施の形態1に係る携帯通信機器8が広告サーバー6から配信された広告を保存する処理について説明する。この保存の処理は、図11のステップ306、図12のステップ406、図13のステップ506、図14のステップ608のそれぞれにおける表示時間が経過したかしないかの判断から始まる。つまり、図15のステップ701において、表示切替手段31はアプリケーションソフト29の働きにより表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ701がNOとなり、ステップ701に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ701がYESとなり、ステップ702に進む。
ステップ702において、表示切替手段31がインディスプレイ19に表示した広告を不揮発性メモリー23に保存するかの問い合わせをインディスプレイ19に表示し、ステップ704に進む。ステップ703において、表示切替手段31が広告を保存するかしないかが判断される。つまり、ステップ702でインディスプレイ19に表示された広告を不揮発性メモリー23に保存するかの問い合わせを見たユーザーが公告を保存すると携帯通信機器8を操作すれば、ステップ703がYESとなり、ステップ704に進む。ステップ704では、表示切替手段31がインディスプレイ19に表示された広告を不揮発性メモリー23に保存し、ステップ705に進む。
逆に、ステップ702でインディスプレイ19に表示された広告を不揮発性メモリー23に保存するかの問い合わせを見たユーザーが公告を保存すると携帯通信機器8を操作しなければ、ステップ703がNOとなり、ステップ705に進む。ステップ705では、表示切替手段31がインディスプレイ19による広告の表示を終了する。これにより、自分用の広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
なお、実施の形態1では、ユーザーの顔画像又は対人の顔画像から解析した性別と年齢とに適合する広告を配信する場合について説明したが、携帯通信機器8の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態において、ユーザーが携帯通信機器8のキーを押したり、キーロックを解除したりするなど、携帯通信機器8のインディスプレイ19が待受状態を表示する作動状態になるように携帯通信機器8を操作すると、携帯通信機器8がユーザーの顔画像又は対人の顔画像を広告サーバー6に送信することなく上記操作信号をきかっけとして無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理を行って広告サーバー6からの広告の配信を受けるようにしてもよい。
上記携帯通信機器8がユーザーの顔画像又は対人の顔画像を広告サーバー6に送信することなく操作信号をきかっけとして広告サーバー6からの広告の配信を受ける場合、携帯通信機器8の位置や位置エリアの情報を利用してもよい。位置の情報を利用する場合は、図2に示す携帯通信機器8の測位受信部13が受信した位置情報を、配信要求手段30が無線送受信部12を経由して図5の広告サーバー6に送信する。また、位置エリアの情報を利用する場合は、図1に示す携帯通信機器8の基地局3から受信した受信可能なエリア情報を、図2に示す配信要求手段30が無線送受信部12を経由して図5の広告サーバー6に送信する。
上記携帯通信機器8の位置や位置エリアの情報を利用した広告の配信の処理では、図5の解析手段56が位置又は位置エリアの情報を利用して図6に示す地域データベース62から地域情報を解析するか又は沿線データベース63から沿線情報を解析する。例えば、図6に示す地域データベース62から地域情報を解析した場合、解析手段56が当該解析した地域情報を利用して図8に示す地域別広告データベース49から携帯通信機器8の存在する地域に適合する広告を抽出する。図8の地域別広告データベース49において、例えば、解析した地域が「東京都心」の場合、「広告イ」「広告ロ」が抽出される。また、解析した地域が「東京都下」の場合、「広告ハ」「広告ニ」が抽出される。そして、図5の解析手段56が地域別広告データベース49から抽出した広告を地域に適合する広告としてRAM55に記録する。その後、配信手段57がRAM55から地域に適合する広告を抽出して携帯通信機器8に配信する。
また、図6に示す沿線データベース63から沿線情報を解析した場合、解析手段56が当該解析した沿線情報を利用して図9に示す沿線別広告データベース50から携帯通信機器8の存在する地域に適合する広告を抽出する。図9の沿線別広告データベース50において、例えば、解析した沿線が「山手線」で上り(内回り)の場合、「広告あ」が抽出される。また、解析した沿線が「山手線」で下り(外回り)の場合、「広告い」が抽出される。そして、図5の解析手段56が沿線別広告データベース50から抽出した広告を地域に適合する広告としてRAM55に記録する。その後、配信手段57がRAM55から沿線に適合する広告を抽出して携帯通信機器8に配信する。
前述した顔画像から解析した性別と年齢との組み合わせ又は携帯通信機器8の位置や位置エリアの情報から解析した沿線だけ又は携帯通信機器8の位置や位置エリアの情報から解析した地域だけからそれらに適合した広告を配信する以外に、次のような場合も考えられる。すなわち、顔画像から解析した性別と年齢と位置情報から解析した地域との組み合わせ、顔画像から解析した性別と年齢と位置情報から解析した沿線との組み合わせ、顔画像から解析した性別と位置情報から解析した地域との組み合わせ、顔画像から解析した性別と位置情報から解析した沿線との組み合わせ、顔画像から解析した年齢と位置情報から解析した地域との組み合わせ、顔画像から解析した年齢と位置情報から解析した沿線との組み合わせ、顔画像から解析した性別と位置情報から解析した地域と沿線との組み合わせ、顔画像から解析した年齢と位置情報から解析した地域と沿線との組み合わせ、顔画像から解析した年齢だけ、顔画像から解析した性別だけにより、それぞれに適合した広告を配信してもよい。それぞれの場合には、図7に示す年齢別広告データベース48や図8に示す地域別広告データベース49及び図9に示す沿線別広告データベース50に代わる図外のデータベースが必要になる。例えば、顔画像から解析した性別と年齢と位置情報から解析した地域との組み合わせに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を性別と年齢と地域とに区分して格納された性別年齢地域別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した性別と年齢と位置情報から解析した沿線との組み合わせに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を性別と年齢と沿線とに区分して格納された性別年齢沿線別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した性別と位置情報から解析した地域との組み合わせに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を性別とに区分して格納された性別地域別データベースが図5に示す
広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した性別と位置情報から解析した沿線との組み合わせに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を性別と沿線とに区分して格納された性別沿線別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した年齢と位置情報から解析した地域との組み合わせに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を年齢と地域とに区分して格納された年齢地域別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した年齢と位置情報から解析した沿線との組み合わせに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を年齢と沿線とに区分して格納された年齢沿線別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した性別と位置情報から解析した地域と沿線との組み合わせに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を性別と地域と沿線とに区分して格納された性別地域沿線別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した年齢と位置情報から解析した地域と沿線との組み合わせに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を年齢と地域と沿線とに区分して格納された年齢地域沿線別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した年齢だけに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を年齢に区分して格納された年齢別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。顔画像から解析した性別だけに適合した広告を配信する場合は、多種類の広告を性別に区分して格納された性別データベースが図5に示す広告サーバー6に必要になる。それぞれの場合を切り替えるには、ユーザーが図2に示す携帯通信機器8のキーボード18を、図11のステップ302や図12のステップ403や図13のステップ503や図14のステップ503に示す環境設定時間内に操作することにより、図2の環境設定手段32が上記ユーザーの操作に対応して切り替えるようにすることが考えられる。例えば、ユーザーが環境設定時間内に性別や年齢に適合した広告の配信形態から地域に適合した広告の配信形態に切り替えるように操作すると、環境設定手段32が性別や年齢に適合した広告の配信プログラムに代わり地域に適合した広告の配信プログラムをアプリケーションソフト29に設定し、このアプリケーションソフト29に設定された地域に適合した広告の配信プログラムが図8に示す地域別広告データベース48を使用して地域に適合した広告を配信する。
広告サーバー6から配信された広告を携帯通信機器8のインディスプレイ19やアウトディスプレイ20に表示する形態は、複数種の広告をサムネイル表示やスライドショー表示で表示すればよい。この広告の表示をサムネイル表示やスライドショー表示に切り替える場合には、ユーザーが図2に示す携帯通信機器8のキーボード18を、図11のステップ302や図12のステップ403や図13のステップ503や図14のステップ503に示す環境設定時間内に操作することにより、図2の環境設定手段32が上記ユーザーの操作に対応して切り替える。例えば、ユーザーが環境設定時間内にスライド表示形態からサムネイル表示形態に切り替えるように操作すると、環境設定手段32がスライド表示プログラムに代わりサムネイル表示プログラムをアプリケーションソフト29に設定する。
なお、実施の形態1において、広告を携帯通信機器8のインディスプレイ19やアウトディスプレイ20に表示するようにしたが、広告をインディスプレイ19やアウトディスプレイ20に表示することにより広告の効果を向上させることができたということから、アウトディスプレイ20への表示回数に対応して携帯通信機器8のユーザーに対して広告の表示に対する報償としてユーザーの通信の料金を割り引くなどの特典データを付与するようにしてもよい。それには、例えば、図5の広告サーバー6の付与手段58が対人に適合する広告を広告サーバー6から携帯通信機器8に配信することをきっかけとしてその対人に適合する広告の配信回数をアウトディスプレイ20への表示回数として記録し、付与手段58がその記録された表示回数を付加価値データベース51に記録された特典データを与える回数と比較し、記録された表示回数が付加価値データベース51に記録された特典データを与える回数になると、付与手段58が付加価値データベース51から図2の携帯通信機器8のユーザーに与えるのに必要な特典データを抽出して図1の課金サーバー7や携帯通信機器8に送信する。これにより、アウトディスプレイ20への広告の表示回数に対応した携帯通信機器8のユーザーに対して特典データを与えることができる。
更に、対人がアウトディスプレイ20に表示された広告に対して積極的にその広告を見るという行動を起こした場合において、携帯通信機器8のユーザーに対して広告の表示に対する報償としてユーザーの通信の料金を割り引くなどの特典データを付与するようにしてもよい。それには、例えば、図5の広告サーバー6の配信手段57が配信する広告に例えば広告サーバー6を示すURLの中に広告サーバー6の機器識別子を入れておく。また、対人の使用する図外の携帯通信機器も図2の携帯通信機器8と同様に赤外線、ブルートゥース(登録商標)、フェリカ(登録商標)、Wi‐Fi(登録商標)を利用した近距離無線通信機能により情報をやり取り可能な非接触送受信部を備えているものとする。
そして、機器識別子の入ったURLを有する広告が図5の広告サーバー6から図2の携帯通信機器8に配信されてアウトディスプレイ20に表示された状態において、当該アウトディスプレイ20に表示された広告を見た対人が図外の携帯通信機器を操作してその非接触送受信部と図2の携帯通信機器8の非接触送受信部14とで無線通信を行うことにより、図外の携帯通信機器の非接触送受信部がアウトディスプレイ20に表示された広告のURL及び機器識別子を取得する。その後、対人が図外の携帯通信機器を操作してURL及び機器識別子を含む信号を当該携帯通信機器の通信可能な通信網を経由して図5の広告サーバー6に送信する。すると、広告サーバー6の付与手段58が加価値データベース51から広告配信に対応する図2の携帯通信機器8のユーザーに与えるのに必要な特典データを抽出して図1の課金サーバー7や携帯通信機器8に送信する。これにより、例えば、対人が図外の携帯通信機器から広告サーバー6のURL及び機器識別子を含む信号の一回の送信につき、ユーザーの通信の通信料金を割り引くなどの特典データをユーザーに与えてもよい。その場合、対人が図外の携帯通信機器で広告を見るだけの特典データと、対人が図外の携帯通信機器で広告に関係あるいは関連する商品などを購入したときの特典データとに差をつけてもよい。なお、上述した「広告を見るだけ」というのは、携帯通信機器8のアウトディスプレイ20に表示された広告を対人が見た場合はもちろん、対人が携帯通信機器8のアウトディスプレイ20に表示された広告に対して、近距離無線通信機能により広告のURL及び機器識別子を対人が図外の携帯通信機器に取得して、これを広告サーバー6に送信し、広告サーバー6からの広告を対人が図外の携帯通信機器のディスプレイに表示し、これを対人が見た場合も含むものである。
図示は省略するが、携帯通信機器8の携帯容器11が折り畳みの不可能なストレートタイプ又はタブレットタイプの場合は、図3に示すキーボード18、インディスプレイ19、集音孔38、撮影孔39、放音孔40が折り畳みの不可能な携帯容器11の一方の面の側に可視化し得るように設けられ、図4に示すアウトディスプレイ20、撮影孔41、非接触送受信部14の送受信部位71が折り畳みの不可能な携帯容器11の他方の面の側に可視化し得るように設けられることが考えられる。また、携帯通信機器8の携帯容器11が引き出し可能なスライドタイプの場合は、一方の容器の上に他方の容器が重なりその他方の容器が一方の容器から飛び出るようにスライドされるように開かれ、その開かれた状態から他方の容器が一方の容器の上に重なるようにスライドされて閉じられる構造になっており、例えば、図3に示すキーボード18、集音孔38が一方の容器の上面の側に可視化し得るように設けられ、図3に示すインディスプレイ19、撮影孔39、放音孔40がスライド可能な他方の容器の上面の側に可視化し得るように設けられ、図4に示すアウトディスプレイ20、撮影孔41、送受信部位71が一方の容器の下面の側に集約して可視化し得るように設けられるか又は他方の容器の下面の側に集約して可視化し得るように設けられるか又は一方の容器の下面の側と他方の容器の下面の側とに分散して可視化し得るように設けられることが考えられる。
「実施の形態2」
実施の形態2では、実施の形態1と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。また、実施の形態2では、実施の形態1と同様に携帯通信機器8を用いた場合を例として説明する。実施の形態1が携帯通信機器8で撮影された顔画像に基づきユーザー又は対人に合う広告を配信するに対し、実施の形態2では携帯通信機器8で集音された音声に基づきユーザー又は対人に合う広告を配信する特徴を有する。
図16を参照し、実施の形態2に係る携帯通信機器8の構成について説明する。携帯通信機器8は、携帯容器11に、無線送受信部12、測位受信部13、非接触送受信部14、バッテリー15、インマイク64、アウトマイク65,スピーカー17、キーボード18、インディスプレイ19、アウトディスプレイ20、インカメラ21、アウトカメラ22、不揮発性メモリー23、バッファ24、制御部25、加速度センサー66を備える。加速度センサー66は、携帯通信機器8の加速度を検出して制御部25に出力する。例えば、携帯通信機器8を保持するユーザーが位置を移動したり又はユーザーが保持している携帯通信機器8の位置を移動すると、その移動に伴って携帯通信機器8には加速度が発生する。その発生した加速度を加速度センサー66が検出して制御部25に出力する。
制御部25は、CPU26、ROM27、RAM28、アプリケーションソフト29、配信要求手段30、表示切替手段31、環境設定手段32、加速度判定手段67を備える。加速度判定手段67は、アプリケーションソフト29、配信要求手段30、表示切替手段31、環境設定手段32と同様に、CPU26の動作で具現化される。加速度判定手段67は、アプリケーションソフト29の働きにより、加速度センサー66から入力した加速度が一定位置以上である場合に配信要求手段30に動作指示を出力し、加速度センサー66から入力した加速度が一定値未満の場合は何もしない。ここで、一定値とは、携帯通信機器8の位置が移動したと判断するためにアプリケーションソフト29に設定されたしきい値である。
実施の形態2では、インカメラ21及びアウトカメラ22はデジタルカメラとして画像を撮影するものとして図示し広告配信に利用しないようになっていることから、配信要求手段30がインマイク64又はアウトマイク65を制御するようになっている。
図17を参照し、実施の形態2に係る解析データベース47について説明する。解析データベース47は、画像パターンデータベース61、音声パターンデータベース68、地域データベース62、沿線データベース63を備える。音声パターンデータベース68は、ユーザーの音声からユーザーの性別や年齢を解析したり、対人の音声から対人の性別や年齢を解析したりするのに必要なデータベースであって、規範音声と性別と年齢との関係を規定したデータベースとして構築されている。ここで、規範音声とは、解析対象である音声の性別や年齢を解析する際に用いる比較のためのベースとなる音声である。規範音声と性別と年齢との関係は、多種類の規範音声と性別との関係や多種類の規範音声と年齢との関係を統計的に処理して作成されたものである。
図18を参照し、実施の形態2に係る携帯通信機器8の位置の移動をきっかけとする自分用の広告配信の処理について説明する。自分用の広告配信の処理は、図16の携帯通信機器8に格納されたアプリケーションソフト29の働きにより行われる。図18のステップ801では、携帯通信機器8の不図示の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ802では、加速度が一定値以上か未満かが判断される。携帯通信機器8がユーザーにより位置を移動し、図16の加速度センサー66が検出した加速度を制御部25に出力し、加速度判定手段67が一定値以上か未満かを判断する。そして、加速度が一定値未満であれば、ステップ802がNOとなり、ステップ802に戻る。
逆に、例えば、ユーザーが携帯通信機器8を手で持って携帯通信機器8の位置を移動するなどしたことで、加速度が一定値以上になると、ステップ802がYESとなり、ステップ803に進む。ステップ803では、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の位置の移動の開始から環境設定時間に到達するとインマイク64を作動する。つまり、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始からの経過時間又は経過期間をカウントし、そのカウント値がアプリケーションソフト29に設定された環境設定時間に到達すると、配信要求手段30がインマイク64を作動し、インマイク64が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの音声を捉えるつまり集音する。インマイク64で集音された音声は、配信要求手段30により図16に示すRAM28に記録される。
そして、図18のステップ804において、配信要求手段30がRAM28からユーザーの音声を抽出して無線送受信部12を経由して広告サーバー6に送信する。例えば、配信要求手段30が上記RAM28からユーザーの音声を無線送受信部12に転送すると、無線送受信部12が転送されたユーザーの音声をアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により広告サーバー6に送信する。これにより、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信されたユーザーの音声から性別と年齢とを解析し、その解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する。
ここで、図5、図7、図17を参照し、上記広告サーバー6がユーザーの音声から解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する処理について説明する。図5において、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信されたユーザーの音声を受信すると、解析手段56が受信した音声を図17の解析データベース47における音声パターンデータベース68を利用して性別と年齢とを解析する。この受信した音声から音声パターンデータベース68を利用して性別と年齢とを解析する手法は、例えば特開2010−277207号公報で開示されている手法を使用すればよい。引き続き、図5の解析手段56が図7の年齢別広告データベース48から解析した性別と年齢とに適合する広告を抽出する。図7の年齢別広告データベース48において、例えば、解析した性別が「男性」、解析した年齢が「30代」の場合、「広告c」が抽出される。また、解析した性別が「女性」、解析した年齢が「20代」の場合、「広告B」が抽出される。そして、図5の解析手段56が年齢別広告データベース48から抽出した広告を性別と年齢とに適合する広告としてRAM55に記録する。その後、配信手段57がRAM55から性別と年齢とに適合する広告を抽出して携帯通信機器8に配信する。
図18に戻り、携帯通信機器8が広告サーバー6から性別と年齢とに適合する広告の配信を受信すると、ステップ805において、アプリケーションソフト29の働きにより、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告をインディスプレイ19に表示する。なお、前記ステップ804の携帯通信機器8から広告サーバー6への音声の送信開始からステップ805の広告サーバー6から携帯通信機器8への広告の配信終了までの期間において、例えばメールの確認や環境設定の確認などのために携帯通信機器8がユーザーで操作されている最中の場合には、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告を図2のバッファ24に格納する。そして、上記ユーザーによる携帯通信機器8の操作が終了した後、表示切替手段31がバッファ24から性別と年齢とに適合する広告を抽出してインディスプレイ19に表示し、図18のステップ806に進む。
ステップ806では、表示切替手段31はアプリケーションソフト29の働きにより表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ806がNOとなり、ステップ806に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ806がYESとなり、ステップ807に進む。ステップ807では、表示切替手段31がインディスプレイ19による広告の表示を終了する。これにより、自分用の広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図19を参照し、実施の形態2に係る携帯通信機器8の位置の移動をきっかけとする対人用の広告配信の処理について説明する。対人用の広告配信の処理は、図16の携帯通信機器8に格納されたアプリケーションソフト29の働きにより行われる。図19のステップ901では、携帯通信機器8の不図示の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ902では、図16の加速度センサー66で検出された加速度が一定値以上か未満かが判断される。そして、加速度が一定値未満であれば、ステップ902がNOとなり、ステップ902に戻る。
逆に、例えば、ユーザーが携帯通信機器8を保持した状態で携帯通信機器8の位置を移動するなどしたことで、加速度が一定値以上になると、ステップ902がYESとなり、ステップ903に進む。ステップ903では、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の位置の移動の開始から環境設定時間に到達するとアウトマイク65を作動する。つまり、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始からの経過時間又は経過期間をカウントし、そカウント値がアプリケーションソフト29に設定された環境設定時間に到達すると、配信要求手段30がアウトマイク65を作動し、アウトマイク65が上記携帯通信機器8の周囲の対人の音声を集音する。アウトマイク65で集音された音声は、配信要求手段30により図16に示すRAM28に記録される。
そして、図19のステップ904において、配信要求手段30がRAM28から対人の音声を抽出して無線送受信部12を経由して広告サーバー6に送信する。例えば、配信要求手段30が上記RAM28から対人の音声を無線送受信部12に転送すると、無線送受信部12が転送された対人の音声をアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により広告サーバー6に送信する。これにより、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信された対人の音声から性別と年齢とを解析し、その解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する。この広告サーバー6が対人の音声から解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する処理は、段落0101の説明のユーザーを対人と読み替えることにより同じ処理である。
携帯通信機器8が広告サーバー6から性別と年齢とに適合する広告の配信を受信すると、ステップ905において、アプリケーションソフト29の働きにより、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告をアウトディスプレイ20に表示する。なお、ステップ904の携帯通信機器8から広告サーバー6への音声の送信開始からステップ905の広告サーバー6から携帯通信機器8への広告の配信終了までの期間において、例えばメールの確認や環境設定の確認などのために携帯通信機器8がユーザーで操作されている最中の場合には、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告を図16のバッファ24に格納する。そして、上記ユーザーによる携帯通信機器8の操作が終了した後、表示切替手段31がバッファ24から性別と年齢とに適合する広告を抽出してアウトディスプレイ20に表示し、図19のステップ906に進む。
ステップ906では、表示切替手段31がアプリケーションソフト29による表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ906がNOとなり、ステップ906に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ906がYESとなり、ステップ907に進む。ステップ907では、表示切替手段31がアウトディスプレイ20による広告の表示を終了する。これにより、対人用の広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図20を参照し、実施の形態2に係る携帯通信機器8の位置の移動をきっかけとする自分用と対人用との広告配信の処理について説明する。自分用と対人用との広告配信の処理は、図16の携帯通信機器8に格納されたアプリケーションソフト29の働きにより行われる。図20のステップ1001では、携帯通信機器8の不図示の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ1002では、インディスプレイ19が作動しているかどうかが判断される。ユーザーが携帯通信機器8を操作しなければ、ステップ1001がNOとなり、ステップ1002に戻る。
逆に、例えば、ユーザーが携帯通信機器8を保持した状態で携帯通信機器8の位置を移動するなどしたことで、加速度が一定値以上になると、ステップ1002がYESとなり、ステップ1003に進む。ステップ1003では、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の位置の移動の開始から環境設定時間に到達するとインマイク64とアウトマイク65とを作動する。つまり、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始からの経過時間又は経過期間をカウントし、そのカウント値がアプリケーションソフト29に設定された環境設定時間に到達すると、配信要求手段30がインマイク64とアウトマイク65とを作動し、インマイク64が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの音声を集音し、アウトマイク65が上記携帯通信機器8の周囲の対人の音声を集音する。インマイク64とアウトマイク65とで集音された音声は、配信要求手段30により図16に示すRAM28に記録される。
そして、図20のステップ1004において、配信要求手段30がRAM28からユーザーの音声と対人の音声とを抽出して無線送受信部12を経由して広告サーバー6に送信する。例えば、配信要求手段30が上記RAM28からユーザーの音声と対人の音声とを無線送受信部12に転送すると、無線送受信部12が転送されたユーザーの音声と対人の音声とをアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により広告サーバー6に送信する。
上記により、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信されたユーザーの音声と対人の音声とからユーザー及び対人の性別と年齢とを解析し、その解析した性別と年齢とに合する広告を携帯通信機器8に配信する。この広告サーバー6がユーザーの音声と対人の音声とから解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する処理の基本は段落0101の説明に類似するが、異なることは広告サーバー6がユーザーの性別と年齢とに適合する広告と対人の性別と年齢とに適合する広告とのそれぞれに別々の識別情報を付して携帯通信機器8に配信することである。
携帯通信機器8が広告サーバー6から性別と年齢とに適合する広告の配信を受信すると、ステップ1005において、アプリケーションソフト29の働きにより、表示切替手段31が広告サーバー6によるユーザーの性別と年齢とに適合する広告と対人の性別と年齢とに適合する広告とのそれぞれに付された別々の識別情報により広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告をユーザーに適合する広告と対人に適合する広告とに分けて、ユーザーに適合する広告をインディスプレイ19に表示し、対人に適合する広告をアウトディスプレイ20に表示する。
なお、前記ステップ1004の携帯通信機器8から広告サーバー6への音声の送信開始からステップ1005の広告サーバー6から携帯通信機器8への広告の配信終了までの期間において、例えばメールの確認や環境設定の確認などのために携帯通信機器8がユーザーで操作されている最中の場合には、表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告を図16のバッファ24に格納する。そして、上記ユーザーによる携帯通信機器8の操作が終了した後、表示切替手段31がバッファ24から性別と年齢とに適合する広告を抽出してインディスプレイ19とアウトディスプレイ20とに分けて表示し、図20のステップ1006に進む。
ステップ1006では、表示切替手段31はアプリケーションソフト29の働きにより表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ1006がNOとなり、ステップ1006に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ1006がYESとなり、ステップ1007に進む。ステップ1007では、表示切替手段31がインディスプレイ19とアウトディスプレイ20とによる広告の表示を終了する。これにより、自分用と対人用との広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図21を参照し、実施の形態2に係るメールをきっかけとする自分用の広告配信の処理について説明する。このメールをきっかけとする広告配信の処理は、図16の携帯通信機器8に格納されたアプリケーションソフト29の働きにより行われる。図21のステップ1101では、携帯通信機器8の電源スイッチがオン操作され、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になっている。その状態において、ステップ1102では、加速度が一定値以上か未満かが判断される。そして、加速度が一定値未満であれば、ステップ1102がNOとなり、ステップ1102に戻る。
逆に、例えば、携帯通信機器8を保持した状態で携帯通信機器8の位置を移動するなどしたことで、加速度が一定値以上になると、ステップ1102がYESとなり、ステップ1103に進む。ステップ1103では、メールモードであるかそうでないかが判断される。ユーザーが携帯通信機器8をメールモードに操作しなければステップ1103がNOとなりステップ1103に戻り、ユーザーが携帯通信機器8をメールモードに操作すればステップ1103がYESとなりステップ1104に進む。つまり、ユーザーが携帯通信機器8をメールモードに操作した場合に、広告配信が進行する。
ステップ1104では、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の位置の移動の開始から環境設定時間に到達するとインマイク64を作動する。つまり、配信要求手段30が上記携帯通信機器8の操作の開始からの経過時間又は経過期間をカウントし、そのカウント値がアプリケーションソフト29に設定された環境設定時間に到達すると、配信要求手段30がインマイク64を作動し、インマイク64が上記携帯通信機器8を操作するユーザーの音声を集音する。インマイク64で集音された音声は、配信要求手段30により図16に示すRAM28に記録される。
そして、図21のステップ1105において、配信要求手段30がRAM28からユーザーの音声を抽出して無線送受信部12を経由して広告サーバー6に送信する。例えば、配信要求手段30が上記RAM28からユーザーの音声を無線送受信部12に転送すると、無線送受信部12が転送されたユーザーの音声をアプリケーションソフト29の働きによる無線パス設定、位置登録エリア確認、接続の各処理により広告サーバー6に送信する。これにより、広告サーバー6が携帯通信機器8から送信されたユーザーの音声から性別と年齢とを解析し、その解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する。この広告サーバー6がユーザーの音声から解析した性別と年齢とに適合する広告を携帯通信機器8に配信する処理は、段落0101の説明と同じである。
携帯通信機器8が広告サーバー6から性別と年齢とに適合する広告の配信を受信すると、ステップ1105において表示切替手段31が広告サーバー6から配信された性別と年齢とに適合する広告を図16のバッファ24に格納しステップ1106に進む。ステップ1106において、メールモードが終了かそうでないかが判断される。ユーザーがメールモードを終了しなければステップ1106がNOとなりステップ1106に戻り、ユーザーがメールモードを終了していればステップ1106がYESとなりステップ1107に進む。ステップ1107は、表示切替手段31がステップ1105でバッファ24に保存された広告をインディスプレイ19に表示してステップ1108に進む。
ステップ1108では、表示切替手段31がアプリケーションソフト29による表示時間が経過しているかどうかを判断する。表示時間が経過していなければ、ステップ1108がNOとなり、ステップ1108に戻る。逆に、表示時間が経過していれば、ステップ1107がYESとなり、ステップ1109に進む。ステップ11098では、表示切替手段31がインディスプレイ19による広告の表示を終了する。これにより、メールをきっかけとする自分用の広告配信の処理が終了し、インディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態に戻り、携帯通信機器8がバッテリーからの電力による待受状態に戻る。
図21において、図示は省略したが、メールをきっかけとする広告を対人用にのみ表示したり、メールをきっかけとする広告を自分用と対人用とに表示したりしてもよい。対人用にのみ表示する場合には、図21のステップ1104及びステップ1105のインマイク64をアウトマイク65と読み替え、図21のステップ1107のインディスプレイ19をアウトディスプレイ20と読みかえればよい。自分用と対人用とに表示する場合には、図21のステップ1104及びステップ1105のインマイク64をインマイク64とアウトマイク65とに読み替え、図21のステップ1107のインディスプレイ19をインディスプレイ19とアウトディスプレイ20とに読みかえればよい。
なお、図17の解析データベース47に画像パターンデータベース61と音声パターンデータベース68とを設けることより実施の形態1の画像入力による場合と実施の形態2の音声入力とによる場合とを使い分けることも可能になる。画像入力と音声入力と使い分ける場合、例えば、図16において、携帯通信機器8の不図示の電源スイッチがオン操作されるのに伴い、アプリケーションソフト29の働きにより画像入力による場合と音声入力による場合との選択をユーザーに促す選択画面がインディスプレイ19に表示される。その後、ユーザーがキーボード18で画像入力による場合又は音声入力による場合の何れかを選択する操作を行う。例えば、ユーザーが画像入力による場合を選択すると、アプリケーションソフト29の働きにより画像入力による場合が制御部25のRAM28に記録されて、画像入力による場合が制御部25のCPU26に設定される。また、ユーザーが音声入力による場合を選択すると、アプリケーションソフト29の働きにより音声入力による場合が制御部25のRAM28に記録されて、音声入力による場合が制御部25のCPU26に設定される。このように画像入力による場合又は音声入力による場合の何れかが制御部25のCPU26に設定された後、携帯通信機器8が携帯通信機器8に搭載されたバッテリーからの電力で待受状態になっていると共に携帯通信機器8に搭載されたインディスプレイ19及びアウトディスプレイ20が表示されていない非作動状態になった状態において、図11乃至図14に示す画像入力による場合の処理又は図18乃至図21に示す音声入力による場合の処理のうちの処理が実行されるようにすれば、画像入力と音声入力と使い分けることができる。
「実施の形態3」
図22及び図23を参照し、実施の形態3に係る携帯通信機器8の機構的な構造ついて説明する。図22に示すように、携帯通信機器8の携帯容器69が折り畳みの不可能な又は引き出し不可能な一体の形のタブレットタイプになっている。携帯容器69の正面側には、集音孔38、撮影孔39が設けられる。携帯容器69の内部には、インディスプレイ19、インカメラ21、インマイク64が設けられる。インディスプレイ19の表示画面が、携帯容器69の前面側で可視化し得るように配置される。インカメラ21は、携帯容器69の前面側の画像を撮影孔39から撮影できるように配置される。インマイク64は、携帯容器69の前面側の音声を集音孔38から集音できるように配置される。インディスプレイ19の表示画面には、図16に示すキーボード18を構成するタッチスイッチ或いは前述した配信された広告が制御部25の制御で表示されるようになっている。図23に示すように、携帯容器69の背面側には、撮影孔41、集音孔70、非接触送受信部14の送受信部位71が設けられる。携帯容器69の内部には、アウトディスプレイ20、アウトカメラ22、アウトマイク65、非接触送受信部14が設けられる。アウトディスプレイ20の表示画面が、携帯容器69の背面側で可視化し得るように配置される。アウトカメラ22は、携帯容器69の背面側の画像を撮影孔41から撮影できるように配置される。アウトマイク65は、携帯容器69の背面側の音声を集音孔70から集音できるように配置される。アウトディスプレイ20の表示画面には、前述した配信された広告が制御部25の制御で表示されるようになっている。
「実施の形態4」
図24を参照し、実施の形態4に係る携帯通信機器8の背面側の機構的な構造ついて説明する。携帯通信機器8の折り畳みの不可能なタブレットタイプに構成された携帯容器69の背面側の上部には、アウトディスプレイ20の表示画面が携帯容器69の背面側で可視化し得るように配置される。この図24に示すアウトディスプレイ20の表示画面は、図23に示すアウトディスプレイ20の表示画面よりも小さく横長になっている。携帯容器69の背面のアウトディスプレイ20の表示画面と集音孔70と送受信部位71との間に位置する部分には、凹凸部分72が設けられる。凹凸部分72は、ユーザーが携帯通信機器8を持つ場合に、ユーザーの手の指が触れることにより滑り止めとなる。
「実施の形態5」
図25を参照し、実施の形態4に係る携帯通信機器8の背面側の機構的な構造ついて説明する。携帯通信機器8の折り畳みの不可能なタブレットタイプに構成された携帯容器69の背面側の一側部には、アウトディスプレイ20の表示画面が携帯容器69の背面側で可視化し得るように配置される。この図24に示すアウトディスプレイ20の表示画面は、図23に示すアウトディスプレイ20の表示画面よりも小さく縦長になっている。携帯容器69の背面のアウトディスプレイ20の表示画面と集音孔70との間に位置する部分には、凹凸部分72が設けられる。凹凸部分72は、ユーザーが携帯通信機器8を持つ場合に、ユーザーの手の指が触れることにより、滑り止めとなる。
図22乃至図25には図示していないが、図16の無線送受信部12、測位受信部13、バッテリー15、不揮発性メモリー23、バッファ24、制御部25、加速度センサー66などの電気部品は図22乃至図25の携帯容器69の内部に収容されている。なお、図22乃至図25に示すタブレットタイプの携帯容器69は、図1に示す携帯通信機器8の携帯容器11として用いることも可能であるが、その場合は、図22に示すインマイク64が図2に示すマイク16に置換され、図23乃至図25に示すアウトマイク65及び集音孔70が除去された態様となる。
図示は省略するが、携帯通信機器8の携帯容器69が折り畳みの可能な折り畳みタイプ又は引き出し可能なスライドタイプでも実施可能である。携帯容器69が折り畳みタイプ場合は、図22に示すインディスプレイ19、インカメラ21、集音孔38、撮影孔39、インマイク64が折り畳みの可能な携帯容器69の一方の容器に設けられ、図23又は図24又は図25に示すアウトディスプレイ20、アウトカメラ22、撮影孔41、集音孔70、アウトマイク65、非接触送受信部14、送受信部位71が折り畳みの可能な携帯容器11の他方の容器に設けられることが考えられる。また、携帯容器69がスライドタイプの場合は、一方の容器の上に他方の容器が重なりその他方の容器が一方の容器から飛び出るようにスライドされるように開かれ、その開かれた状態から他方の容器が一方の容器の上に重なるようにスライドされて閉じられる構造になっており、例えば、図22に示すインディスプレイ19、集音孔38、撮影孔39が一方の容器の上面の側に可視化し得るように設けられ、図3に示すインディスプレイ19、インカメラ21、撮影孔39がスライド可能な他方の容器の上面の側に可視化し得るように設けられ、図23又は図24又は図25に示すアウトディスプレイ20、撮影孔41、集音孔70、送受信部位71が一方の容器の下面の側に集約して可視化し得るように設けられるか又は他方の容器の下面の側に集約して可視化し得るように設けられるか又は一方の容器の下面の側と他方の容器の下面の側とに分散して可視化し得るように設けられることが考えられる。