JP2012053678A - ファン制御プログラム、ファン制御方法及び情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジョブが発生すると、ジョブ識別部11が当該ジョブを識別し、ジョブ処理部12に処理依頼を通知する一方、識別したジョブを回転速度決定部13に通知する。回転速度決定部13は、負荷テーブル31を参照して、通知されたジョブを処理した状態におけるCPU負荷を予測し、さらに温度テーブル32を参照して、環境温度センサ8により検出された環境温度を考慮しつつ、当該CPU負荷に応じたCPU温度を特定する。そして、回転速度決定部13は、回転速度テーブル33を参照して、当該CPU温度に応じたファンの回転速度を決定し、ファンコントローラ7に対して通知する。ファンコントローラ6は、通知された回転速度になるようにファン6の回転を制御する。
【選択図】 図3
Description
以上のような問題点に鑑み、本技術は、プロセッサの温度が過度に上昇しないように冷却ファンの回転速度を制御することを目的とする。
図2は、サーバのハードウェア構成の一例を示す。サーバは、CPU1と、CPU1で実行されるプログラムがロードされるとともにCPU1の処理に用いるデータが格納されるメモリ2と、プログラムや各種データが格納されるストレージ3と、を備える。メモリ2は例えばRAM(Random Access Memory)等であり、ストレージ3は例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等である。また、サーバは、入出力装置4と、外部とのデータ通信を可能にする通信インタフェース5と、を備える。入出力装置4は例えばキーボード等やディスプレイ等であり、通信インタフェース5は例えばLAN(Local Area Network)カード等である。さらに、サーバは、CPU1を冷却するファン6と、ファン6の回転を制御するファンコントローラ7と、環境温度を検出する環境温度センサ8と、を備える。サーバにおけるこれらの各構成要素はバス9で接続されている。
回転速度決定部13は、ジョブ識別部11により識別されたジョブが通知されると、負荷テーブル31を参照し、当該通知されたジョブを実行した状態においてCPU1にかかる負荷を特定する。換言すれば、回転速度決定部は、負荷テーブル31を参照することにより、通知されたジョブを実行した状態においてCPU1にかかる負荷の予測を行う。そして、回転速度決定部13は、温度テーブル32を参照し、CPU1に当該負荷がかかったときのCPU1の温度を特定する。なお、このとき、回転速度決定部13は、環境温度センサ8で感知された環境温度を考慮してCPU1の温度を特定する。さらに、回転速度決定部13は、回転速度テーブル33を参照し、当該特定した温度に対応するファン6の回転速度を特定して、ファンコントローラ7に通知する。かかる通知を受けたファンコントローラ7は、当該通知された回転速度でファン6が回転するように、ファン6の回転制御を行う。なお、回転速度決定部13及びファンコントローラ7は、換言すれば、ファンの制御を行うファン制御部として機能する。
(1)ジョブ識別部11は、実行対象のジョブが発生すると、当該ジョブを識別する。
(2)ジョブ識別部11は、識別したジョブを回転速度決定部13に通知するとともに、ジョブ実行部12に対してジョブの実行依頼を通知する。なお、識別したジョブを回転速度決定部13に通知する処理及びジョブの実行依頼をジョブ実行部12に対して通知する処理は、同時に行ってもよいし、いずれか一方の処理に続けて他方の処理を行ってもよい。
(3)ジョブ実行部12は、(2)でジョブ識別部11から通知されたジョブの実行を開始することを、回転速度決定部13に通知する。
(4)ジョブ実行部12は、(2)でジョブ識別部11から通知されたジョブの実行を行う。
(5)回転速度決定部13は、(3)でジョブ実行部12からジョブの実行開始の通知を受けると、負荷テーブル31を参照し、(2)でジョブ識別部11から通知された実行対象のジョブに応じた最大CPU負荷を特定する。
(6)回転速度決定部13は、環境温度センサ8に対して環境温度を要求し、環境温度(Ta)を取得する。
(7)回転速度決定部13は、温度テーブル32を参照し、(5)で特定した最大CPU負荷がCPU1にかかったときのCPU温度を特定する。そして、回転速度決定部13は、環境温度を考慮したCPU温度を算出する。具体的には、回転速度決定部13は、温度テーブル32に環境温度Ta´の条件下におけるCPU温度が格納されている場合、(6)で取得した環境温度Taから温度テーブル32の環境温度Ta´を差し引いた差分(Ta−Ta´)を、CPU温度に加算する。例えば、温度テーブル32に摂氏25度の環境温度Ta´におけるCPU温度が格納されている場合であって、温度テーブル32により特定されたCPU温度が摂氏40度であり、かつ、(6)で取得した環境温度Taが摂氏30度である場合、CPU温度は、40+(30−25)=45として算出される。
(8)回転速度決定部13は、回転速度テーブル33を参照し、(7)で算出したCPU温度に応じたファン6の回転速度を特定し、当該特定した回転速度を、ファンコントローラに通知する回転速度として決定する。
(9)回転速度決定部13は、ファンコントローラ7に対し、(8)で決定したファン6の回転速度を通知する。換言すれば、回転速度決定部13は、ファンコントローラ7に対し、ジョブを実行している状態に応じた回転速度になるようにファン6を高速化する指示を行う。そして、ファンコントローラ7は、回転速度決定部13から通知された回転速度でファン6が回転するように制御する。
(10)ジョブ実行部12は、ジョブの実行が終了すると、回転速度決定部13に対し、ジョブの実行が終了したことを通知する。
(11)回転速度決定部13は、現在実行中のジョブのうち、(10)でジョブ実行部12によりジョブの実行が終了したことが通知されたジョブ以外のジョブを実行しているときのCPU負荷に応じた回転速度になるように、ファンコントローラ7に対してファン6の回転速度を通知する。なお、このときのファン6の回転速度の決定処理は、上記(5)〜(8)と同様である。換言すれば、回転速度決定部13は、ジョブが終了した分だけCPU負荷が軽減されることにあわせて、ファンコントローラ7に対し、ファン6の回転速度を低速化するように指示を行う。これに基づき、ファンコントローラ7は、回転速度決定部13から通知された回転速度でファン6が回転するように制御する。
(1)ジョブ識別部11は、実行対象のジョブが発生すると、当該ジョブを識別する。
(2)ジョブ識別部11は、識別したジョブを、回転速度決定部13に通知する。
(3)〜(7)は、それぞれ上記図7の(5)〜(9)と同一であるため、説明を省略する。
(8)回転速度決定部13は、ファンコントローラ7に対してファン6の回転速度の通知を行ったことをジョブ識別部11に通知する。なお、ファンコントローラ7によるファン6の回転制御は、ファン6の回転速度の通知を受けると即時に行われる。このため、実質的に、回転速度決定部13は、ファン6の回転速度の制御が完了したことをジョブ識別部11に通知することとなる。
(9)ジョブ識別部11は、ジョブの実行依頼をジョブ実行部12に対して通知する。
(10)ジョブ実行部12は、(9)でジョブ識別部11から通知されたジョブの実行を行う。
(11)〜(12)は、それぞれ上記図7の(10)〜(11)と同一であるため、説明を省略する。
<第2実施例>
第2実施例では、第1実施例におけるファン制御処理に加え、負荷テーブル31に格納されていないジョブの実行が発生したときには当該ジョブを実行した状態におけるCPU負荷を負荷テーブル31に格納する学習処理を行う。
図10は、第2実施例におけるサーバの機能ブロック図である。第2実施例のサーバは、CPU1でプログラムが実行されることにより実現される機能として、ジョブ識別部11、ジョブ実行部12及び回転速度決定部13を有するのに加え、さらに、ジョブを実行しているときのCPU負荷を監視するCPU負荷監視部14を有する。また、第1実施例と同様に、サーバは、ファン6、ファンコントローラ7及び環境温度センサ8を有し、ストレージ3には、負荷テーブル31、温度テーブル32及び回転速度テーブル33が格納されている。
(1)ジョブ識別部11は、実行対象のジョブが発生すると、当該ジョブを識別する。
(2)ジョブ識別部11は、識別したジョブを回転速度決定部13に通知するとともに、ジョブ実行部12に対してジョブの実行依頼を通知する。
(3)ジョブ実行部12は、(2)でジョブ識別部11から通知されたジョブの実行を開始することを回転速度決定部13に通知する。
(4)ジョブ実行部12は、(2)でジョブ識別部11から通知されたジョブの実行を行う。
(5)回転速度決定部13は、負荷テーブル31を参照し、(2)でジョブ識別部11から通知されたジョブに応じた最大CPU負荷の特定を試みる。なお、ジョブ実行部12においてすでに実行中のジョブがあれば、回転速度決定部13は、ジョブ識別部11から通知されたジョブとすでに実行中のジョブとの組合せに応じたCPU負荷の特定を試みる。ここで、負荷テーブル31には、当該ジョブに対応するCPU負荷が登録されていないものとする。
(6)回転速度決定部13は、ジョブ実行部12によってジョブが実行されている間、CPU温度を検出する温度センサ(図示省略)により検出される実際のCPU温度に応じて、ファンコントローラ7に対して回転制御を指示する。ファンコントローラ7は、当該指示に基づいてファン6の回転を制御する。
(7)回転速度決定部13は、(6)の処理を行う一方で、ジョブ実行部12によってジョブが実行されている間、CPU負荷監視部14から、ジョブの実行中におけるCPU負荷を取得する。そして、取得したCPU負荷のうち、最大のCPU負荷を保持する。具体的には、例えば、回転速度決定部13は、所定時間ごとにCPU負荷監視部14からCPU負荷を取得する一方、作業領域に取得したCPU負荷を保持しておく。そして、回転速度決定部13は、保持しているCPU負荷よりも大きいCPU負荷を新たに取得した場合には、当該新たに取得したCPU負荷で作業領域の値を更新する。なお、ジョブ実行部12においてすでに実行中のジョブがあれば、回転速度決定部13は、ジョブ識別部11から通知されたジョブとすでに実行中のジョブとの両方を実行した状態に応じたCPU1の負荷を取得する。ここで、かりに、負荷テーブル31においてジョブ1つ1つに応じたCPU負荷のみを保持する場合(複数のジョブの組合せに応じたCPU負荷を保持しない場合)には、すでに実行中のジョブがあると、実行依頼に係るジョブ単独のCPU負荷を取得することが困難である。このため、このような場合にはCPU負荷の取得を行わないようにしてもよい。
(8)ジョブ実行部12は、ジョブの実行が終了すると、回転速度決定部13に対し、ジョブの実行が終了したことを通知する。
(9)回転速度決定部13は、ジョブ実行部12によって実行されたジョブと、(7)で保持した最大CPU負荷を対応付けて、負荷テーブル31に登録する。
2 メモリ
3 ストレージ
4 入出力装置
5 通信インタフェース
6 ファン
7 ファンコントローラ
8 環境温度センサ
9 バス
11 ジョブ識別部
12 ジョブ実行部
13 回転速度決定部
14 CPU負荷監視部
31 負荷テーブル
32 温度テーブル
33 回転速度テーブル
Claims (5)
- プロセッサ及び該プロセッサを冷却するファンを備えた情報処理装置が、
ジョブが実行されるときに、ジョブの種別に応じたプロセッサの負荷が格納された記憶部を参照して、実行される当該ジョブの前記プロセッサの負荷を予測し、該負荷がかかった状態における前記プロセッサの温度に応じたファンの回転制御を決定し、決定した該回転制御に基づいて当該ファンを制御する
処理を実行することを特徴とするファン制御プログラム。 - 前記ファンの回転を制御する処理は、実行される前記ジョブの種別に対応するプロセッサの負荷が前記記憶部に格納されていないときには、当該ジョブの実行開始後における前記プロセッサの負荷状態を取得し、前記記憶部に格納することを特徴とする請求項1記載のファン制御プログラム。
- 前記記憶部には、前記ジョブの種別に応じ、ジョブの実行時にプロセッサにかかり得る最大負荷が格納されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のファン制御プログラム。
- プロセッサ及び該プロセッサを冷却するファンを備えた情報処理装置であって、
ジョブが実行されるときに、ジョブの種別に応じたプロセッサの負荷が格納された記憶部を参照して、実行される当該ジョブの前記プロセッサの負荷を予測し、該負荷がかかった状態における前記プロセッサの温度に応じたファンの回転制御を決定し、決定した該回転制御に基づいて当該ファンを制御するファン制御部
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - プロセッサ及び該プロセッサを冷却するファンを備えた情報処理装置が、
ジョブが実行されるときに、ジョブの種別に応じたプロセッサの負荷が格納された記憶部を参照して、実行される当該ジョブの前記プロセッサの負荷を予測し、該負荷がかかった状態における前記プロセッサの温度に応じたファンの回転制御を決定し、決定した該回転制御に基づいて当該ファンを制御する
処理を実行することを特徴とするファン制御方法。
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