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JP2012050019A - ノード装置、情報通信システム、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

ノード装置、情報通信システム、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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JP2012050019A JP2010192760A JP2010192760A JP2012050019A JP 2012050019 A JP2012050019 A JP 2012050019A JP 2010192760 A JP2010192760 A JP 2010192760A JP 2010192760 A JP2010192760 A JP 2010192760A JP 2012050019 A JP2012050019 A JP 2012050019A
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Abstract

【課題】コンテンツを人手でオーバーレイネットワークに投入する手間を省くことを可能とする。
【解決手段】コンテンツを要求するクライアント装置から送信されるパケットであって、サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを受信し、受信されたパケットを解析し、解析結果に基づいて、クライアント装置から要求されたコンテンツを特定し、特定されたコンテンツをサーバ装置から取得し、解析結果に基づいて、特定されたコンテンツがオーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定し、投入条件を満たしていると判定された場合、取得されたコンテンツを少なくとも1つのノード装置に保存させて、ノード装置により保存されたコンテンツをオーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたピアツーピア(Peer to Peer(P2P))方式の通信システムの技術分野に関する。
近年、コンテンツを配信するシステムとして、特許文献1に開示されているようなピアツーピア方式の通信システムが注目されている。このピアツーピア方式の通信システムは、従来の主流形態であるクライアントサーバ方式の通信システムと比して、コンテンツ配信の負荷が特定の装置に集中しにくいという特徴がある。
特開2006−197400号公報
ピアツーピア方式の通信システムにおいて、これまでクライアントサーバ方式で配信されていたようなコンテンツを配信するためには、オーバーレイネットワークへコンテンツを投入するという処理が必要となる。コンテンツの投入処理においては、例えば、システムの管理者が、投入するコンテンツを決定し、決定したコンテンツをコンテンツ投入用のサーバ装置に登録する。コンテンツ投入用のサーバ装置は、例えば、コンテンツに識別情報を割り当てて、コンテンツを1台以上のノード装置に保存させる。そして、例えば、コンテンツを保存しているノード装置を、コンテンツの識別情報に基づいて検索可能なようにすること等によって、コンテンツをオーバーレイネットワークから取得可能なようにする。しかしながら、従来のピアツーピア方式の通信システムにおいては、コンテンツの投入処理の中に、上述したような人間による作業が必要であった。つまり、コンテンツを投入するための手間を要するため、効率的にコンテンツを投入することができなかった。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたものである。本発明は、コンテンツを人手でオーバーレイネットワークに投入する手間を省くことを可能とするノード装置、情報通信システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ネットワークに接続される複数のノード装置によりオーバーレイネットワークが構成される情報通信システムにおける前記ノード装置であって、コンテンツを要求するクライアント装置から送信されるパケットであって、サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記パケットを解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定する特定手段と、前記特定手段により特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記特定手段により特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により前記投入条件を満たしていると判定された場合、前記第1取得手段により取得されたコンテンツを少なくとも1つの前記ノード装置に保存させて、前記ノード装置により保存されたコンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う投入手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、クライアント装置から要求されてノード装置によってサーバ装置から取得されたコンテンツが投入条件を満たしていると、そのコンテンツがノード装置によってオーバーレイネットワークに投入される。従って、コンテンツを人手でオーバーレイネットワークに投入する手間を省くことができる。
請求項2に記載の発明は、前記特定手段により特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークから取得可能であるか否かを判定する第2判定手段を更に備え、前記第1取得手段は、前記特定手段により特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークから取得可能ではないと前記第2判定手段により判定された場合には、前記特定手段により特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得することを特徴とする。
この発明によれば、オーバーレイネットワークから取得可能ではないコンテンツのうち、投入条件を満たすコンテンツがオーバーレイネットワークに投入される。そのため、不要な投入処理を減らすことができる。
請求項3に記載の発明は、前記受信手段は、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定するための特定情報を含む前記パケットを受信し、前記特定手段は、前記解析手段による解析によって前記受信手段により受信された前記パケットから取得された前記特定情報に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定することを特徴とする。
この発明によれば、クライアント装置から送信されたパケットの内容から、要求されたコンテンツを特定することができる。
請求項4に記載の発明は前記受信手段は、前記特定情報として、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを識別する識別情報と、前記クライアント装置から要求されたコンテンツの種類を示す種類情報と、を含む前記パケットを受信し、前記特定手段は、前記解析手段による解析によって取得された前記識別情報及び前記種類情報に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツと、当該コンテンツの種類と、を特定し、前記第1判定手段は、前記特定手段により特定されたコンテンツの種類が前記オーバーレイネットワークに投入されるコンテンツの種類であるか否かを判定し、前記投入手段は、前記特定手段により特定されたコンテンツの種類が前記オーバーレイネットワークに投入されるコンテンツの種類であると前記第1判定手段により判定された場合に、前記投入処理を行うことを特徴とする。
この発明によれば、例えば、オーバーレイネットワークまたはサーバ装置の何れからコンテンツを取得した方が取得効率が良いかを管理者等が判断して、オーバーレイネットワークに投入すべきコンテンツの種類を投入条件として設定することができる。
請求項5に記載の発明は、前記ノード装置は、ネットワークに定常的に接続されるネットワーク機器であって、複数のネットワーク同士を接続するネットワーク機器であることを特徴とする。
この発明によれば、ネットワーク機器を本発明のノード装置に置き換えることにより、コンテンツを人手でオーバーレイネットワークに投入する手間を省くことができる。
請求項6に記載の発明は、少なくとも1つの前記ノード装置は、前記ノード装置が接続されるネットワークと、前記サーバ装置が接続されるネットワークと、を接続するネットワーク機器であることを特徴とする。
この発明によれば、サーバ装置からクライアント装置へ送信されるコンテンツは、ノード装置が接続されるネットワークとサーバ装置が接続されるネットワークとを接続するノード装置によって受信される。そのため、サーバ装置から送信されたコンテンツのオーバーレイネットワークへの投入を、確実に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、前記ネットワーク機器は、ルータであることを特徴とする。
この発明によれば、ルータを本発明のノード装置に置き換えることにより、コンテンツを人手でオーバーレイネットワークに投入する手間を省くことができる。
請求項8に記載の発明は、前記受信手段は、前記パケットとして、前記サーバ装置の名前を示す名前情報と、前記ノード装置の所在を示す所在情報と、を含むTCP(Transmission Control Protocol)パケットを前記クライアント装置から受信し、前記第1取得手段は、前記受信手段により受信された前記TCPパケットに含まれる前記名前情報が名前を示す前記サーバ装置から、前記特定手段により特定されたコンテンツを取得することを特徴とする。
本来、TCPでは、クライアント装置とサーバ装置との間で接続を確立しなければコンテンツを送受信することができない。この発明によれば、クライアント装置が、DNS等によってコンテンツの要求先のサーバ装置の名前を解決したときに、何れかのノード装置の所在情報を取得した場合、クライアント装置は、そのノード装置とTCP接続する。そして、クライアント装置は、TCP接続したノード装置に対してコンテンツの要求を示すTCPパケットを送信する。クライアント装置とTCP接続したノード装置は、受信したTCPパケットに含まれる名前情報に基づいて、要求されたコンテンツをサーバ装置から取得してクライアント装置へ送信することができる。
請求項9に記載の発明は、コンテンツを要求するクライアント装置と、要求されたコンテンツを送信するサーバ装置と、ネットワークに接続される複数のノード装置と、を備え、前記複数のノード装置によりオーバーレイネットワークが構成される情報通信システムであって、前記クライアント装置は、前記サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを前記ネットワークへ送信する送信手段を備え、前記ノード装置は、前記クライアント装置から送信された前記パケットを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記パケットを解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定する特定手段と、前記特定手段により特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記特定手段により特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により前記投入条件を満たしていると判定された場合、前記第1取得手段により取得されたコンテンツを少なくとも1つの前記ノード装置に保存させて、前記ノード装置により保存されたコンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う投入手段と、を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、ネットワークに接続される複数のノード装置によりオーバーレイネットワークが構成される情報通信システムにおける前記ノード装置による情報処理方法であって、コンテンツを要求するクライアント装置から送信されるパケットであって、サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信された前記パケットを解析する解析ステップと、前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得ステップと、前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記特定ステップにおいて特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにおいて前記投入条件を満たしていると判定された場合、前記第1取得ステップにおいて取得されたコンテンツを少なくとも1つの前記ノード装置に保存させて、前記ノード装置により保存されたコンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う投入ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、ネットワークに接続される複数のノード装置によりオーバーレイネットワークが構成される情報通信システムにおける前記ノード装置に含まれるコンピュータに、コンテンツを要求するクライアント装置から送信されるパケットであって、サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信された前記パケットを解析する解析ステップと、前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得ステップと、前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記特定ステップにおいて特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにおいて前記投入条件を満たしていると判定された場合、前記第1取得ステップにおいて取得されたコンテンツを少なくとも1つの前記ノード装置に保存させて、前記ノード装置により保存されたコンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う投入ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、クライアント装置から要求されてノード装置によってサーバ装置から取得されたコンテンツが投入条件を満たしていると、そのコンテンツがノード装置によってオーバーレイネットワークに投入される。従って、コンテンツを人手でオーバーレイネットワークに投入する手間を省くことができる。
一実施形態に係るコンテンツ配信システムSの概要構成例を示す図である。 一実施形態に係るコンテンツ配信システムSにおける動作概要の一例を示す図である。 一実施形態に係るコンテンツ配信システムSにおける動作概要の一例を示す図である。 ルータRmの概要構成例を示す図である。 ユーザ端末Tm−nの概要構成例を示す図である。 一実施形態におけるルータRmの制御部21のコネクション確立要求受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、コンテンツ配信システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.コンテンツ配信システムの概要構成]
始めに、図1を参照して、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要構成について説明する。図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、コンテンツ配信システムSは、ネットワークNWに、配信センターネットワークNSと複数の拠点ネットワークNLm(m=1,2,3・・・の何れか)とが接続されている。このネットワークNW、配信センターネットワークNS、及び各拠点ネットワークNLmは、現実世界の通信ネットワークである。
ネットワークNWは、配信センターネットワークNS及び各拠点ネットワークNLmを相互接続するためのネットワークである。このネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)等である。そして、ネットワークNWは、例えば、IX(Internet eXchange)、ISP(Internet Service Provider)、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者の装置、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者の装置、及び通信回線等によって構築されている。なお、ネットワークNWは、コンテンツ配信システムS専用のネットワークであっても良い。
配信センターネットワークNSは、例えば、配信センターの敷地内に構築されたネットワークである。この配信センターネットワークNSは、例えば、LAN(Local Area Network)等により構築されている。配信センターネットワークNSには、コンテンツ配信サーバSDが接続されている。コンテンツ配信サーバSDは、後述するユーザ端末Tm−n等からのHTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエストに応じて、コンテンツをユーザ端末Tm−n等に送信するWebサーバである。コンテンツ配信サーバSDは、所定のドメイン名が割り当てられている。なお、配信センターは複数存在しても良い。そして、各配信センターのネットワークに、それぞれ個別にドメイン名が割り当てられたコンテンツ配信サーバSDが接続されていても良い。なお、コンテンツ配信サーバSDは、本発明におけるサーバ装置の一例である。
各拠点ネットワークNLmは、それぞれ拠点mの敷地内に構築されたネットワークである。拠点としては、例えば、会社、店舗、学校、病院、塾等がある。この拠点ネットワークNLmは、例えば、LAN等により構築されている。各拠点ネットワークNLmには、複数のユーザ端末Tm−n(n=1,2,3・・・の何れか)が接続されている。ユーザ端末Tm−nは、例えば、パーソナルコンピュータ等である。図1においては、一部の拠点ネットワークNLmの図示、及び、その拠点ネットワークNLmに接続されているユーザ端末Tm−nの図示を省略している。なお、ユーザ端末Tm−nは、本発明におけるクライアント装置の一例である。
配信センターネットワークNS及び拠点ネットワークNLmには、それぞれルータRmが定常的に接続されている。このルータRmは、配信センターネットワークNSまたは拠点ネットワークNLmと、ネットワークNWとを相互接続する。ルータRmは、例えば、ルータ機能を有するファイアーウォール、ブロードバンドルータ等である。なお、ルータRmは、本発明におけるノード装置の一例である。
ネットワークNWには、更に、ルータ用DNS(Domain Name System)サーバSR及び端末用DNSサーバSTが接続されている。ルータ用DNSサーバSR及び端末用DNSサーバSTは、ドメイン名を、そのドメイン名に対応するホストのIP(Internet Protocol)アドレスに変換するDNSサーバである。ここで、ルータ用DNSサーバSRは、ルータRmからアクセスされる。一方、端末用DNSサーバSTは、ユーザ端末Tm−nからアクセスされる。
[2.ピアツーピアネットワークの概要]
コンテンツ配信システムSにおいては、ユーザ端末Tm−nへコンテンツを配信するためのピアツーピアネットワークであるP2PネットワークPWが構築されている。図1に示すように、P2PネットワークPWは、ネットワークNW上に構築された論理的なオーバーレイネットワークである。このP2PネットワークPWは、コンテンツ配信システムSを構成する複数のルータRmの接続により形成されるネットワークである。以下の説明においては、P2PネットワークPWに接続するルータRmを、「ノード」と称する。
P2PネットワークPWは、特定のアルゴリズム、例えば、DHT(Distributed Hash Table)を利用したアルゴリズムにより実現される。そして、P2PネットワークPWに接続する各ノードには、所定桁数からなる固有の識別情報であるノードIDが割り当てられている。図1に示すP2PネットワークPWは、ノードIDのID空間をリング状のものとして示されている。そして、図1のリング状のID空間において示されている各ノードの位置は、それぞれのノードIDに対応している。
各ノードは、それぞれ、DHTを用いたルーティングテーブルを保持している。このルーティングテーブルを、「DHTルーティングテーブル」という。DHTルーティングテーブルは、P2PネットワークPW上における各種メッセージの転送先を規定している。具体的に、DHTルーティングテーブルには、ID空間内で適度に離れたノードのノードID、IPアドレス及びポート番号を含むノード情報が複数登録されている。コンテンツ配信システムSに接続している1台のノードは、必要最低限のノードのノード情報をDHTルーティングテーブルとして記憶している。各ノード間で互いに各種メッセージが転送されることで、ノード情報を記憶していないノードについてのノード情報が取得される。
P2PネットワークPWにおいては、内容の異なる様々なコンテンツが複数のノードに分散して保存される。以下、コンテンツを保存するノードを、「コンテンツ保持ノード」という。コンテンツとしては、例えば、Webページ、静止画データ、動画データ、音声データ、テキストデータ、電子文書等がある。各コンテンツには、それぞれコンテンツ毎に固有の識別情報であるコンテンツIDが付与されている。各コンテンツのコンテンツID等の属性情報は、コンテンツカタログ情報に記述されている。コンテンツカタログ情報は、何れかのノードにより作成されて、全てのノードに配信される。なお、DHTルーティングについては、特開2006−197400号公報等で公知であるので、詳しい説明を省略する。
分散保存されているコンテンツの所在は、インデックス情報として、コンテンツの所在を管理(記憶)しているノードにより記憶される。以下、コンテンツの所在を管理しているノードを、「ルートノード」という。インデックス情報は、コンテンツを保存したノードのノード情報と、コンテンツのコンテンツIDと等の組を含む。このようなルートノードは、例えば、コンテンツIDと最も近いノードIDを有するノードであるように定められる。コンテンツIDと最も近いノードIDとは、例えば、IDの上位桁が最も多く一致するノードIDである。
そして、或るノードが、或るコンテンツを取得しようとする場合、そのノードは、検索メッセージを生成する。以下、コンテンツを取得しようとするノードを、「ユーザノード」という。検索メッセージは、取得対象のコンテンツのコンテンツID及びユーザノードのIPアドレス等を含む。検索メッセージは、コンテンツ保持ノードを検索するためのメッセージである。検索メッセージが、ユーザノードが記憶するDHTルーティングテーブルに従って、他のノードに対して送出される。つまり、ユーザノードは、検索メッセージを、ルートノードに向けて送出する。これにより、検索メッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによって最終的にルートノードに到着することになる。
検索メッセージを受信したルートノードは、これに含まれるコンテンツIDに対応するインデックス情報をインデックス情報キャッシュから取得する。ルートノードは、取得したインデックス情報を含む回答メッセージを、検索メッセージの送信元であるユーザノードに対して返信する。こうしてインデックス情報を取得したユーザノードは、インデックス情報に基づいてコンテンツをダウンロード(取得)することができる。ユーザノードは、インデックス情報に含まれるコンテンツ保持ノードのIPアドレス及びポート番号等に基づいて、コンテンツ要求メッセージをコンテンツ保持ノードに送信する。コンテンツ要求メッセージには、取得対象のコンテンツのコンテンツIDが含まれている。コンテンツ要求メッセージを受信したコンテンツ保持ノードは、コンテンツ要求メッセージに含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツをユーザノードに送信(アップロード)する。このようにして、ユーザノードは、コンテンツをダウンロードする。
ユーザノードは、コンテンツ保持ノードからコンテンツを取得して保存したとき、パブリッシュメッセージを生成する。パブリッシュメッセージは、コンテンツを保存したことをルートノードへ知らせるためのメッセージである。パブリッシュメッセージは、コンテンツのコンテンツID及びコンテンツを保存したノード装置のノード情報を含む。パブリッシュメッセージは、ルートノードに向けて送出される。これにより、パブリッシュメッセージは、検索メッセージと同じように、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートノードに到着することになる。そして、ルートノードは、パブリッシュメッセージを受信する。ルートノードは、パブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報をインデックス情報キャッシュ領域に記憶する。こうして、上記ユーザノードは、新たに、上記コンテンツを保持するコンテンツ保持ノードとなる。
[3.コンテンツの配信及びP2Pネットワークへのコンテンツの投入]
次に、図2及び図3を参照して、コンテンツ配信システムSにおけるコンテンツの配信と、P2Pネットワークへのコンテンツの投入について説明する。
コンテンツ配信システムSにおいては、コンテンツ配信サーバSDからユーザ端末Tm−nへ配信されるコンテンツが、P2PネットワークPWに投入される。コンテンツの投入とは、コンテンツを複数のルータRmのうち少なくとも1台のルータRmに保存させ、コンテンツをP2PネットワークPWから取得可能な状態にすることをいう。コンテンツ配信システムSにおいてユーザ端末Tm−nから初めて要求されるコンテンツは、コンテンツ配信サーバSDのみが保存している。そのため、ユーザ端末Tm−nからのコンテンツの要求は、ルータRmによってコンテンツ配信サーバSDに転送され、要求されたコンテンツが、コンテンツ配信サーバSDからユーザ端末Tm−nへ送信される。このとき、コンテンツがルータRmによって転送される過程で、ルータRmが自動的にコンテンツの投入を行う。一度P2PネットワークPWに投入されたコンテンツをユーザ端末Tm−nが要求すると、その要求を受信したルータRmによって、コンテンツがP2PネットワークPWから取得される。そして、P2PネットワークPWから取得されたコンテンツがユーザ端末Tm−nへ送信される。これにより、ユーザ端末Tm−nがコンテンツを効率的に取得することができるとともに、コンテンツ配信サーバSDの負荷を軽減することができる。また、人手を介さなくてもコンテンツが自動的に投入されるので、コンテンツを効率的に投入することができる。ただし、ルータRmは、ユーザ端末Tm−nからの要求のうち、P2P動作ルールに適合する要求についてのみ、要求されたコンテンツをP2PネットワークPWに投入する。つまり、投入条件としてP2P動作ルールに適合する要求に対応するコンテンツのみが、P2P動作によって、P2PネットワークPWから取得可能な状態に置かれる。P2P動作とは、各ルータRmが、検索メッセージ、回答メッセージ、コンテンツ要求メッセージ等のP2P制御メッセージを送受信することにより、P2PネットワークPWからコンテンツを取得することをいう。
ユーザ端末Tm−nが、コンテンツを要求するとき、コンテンツの要求を示すパケットをコンテンツ配信サーバSDへ送信する。ここで、コンテンツの要求を示すパケットを、「コンテンツ要求パケット」という。コンテンツ要求パケットは、複数のルータRmを経由してコンテンツ配信サーバSDに到達することになる。このとき、ルータRmは、コンテンツ要求パケットをコンテンツ配信サーバSDに向けて転送する際に、このコンテンツ要求パケットを解析する。ルータRmは、コンテンツ要求パケットの解析結果に基づいて、要求されたコンテンツを特定するとともに、P2P動作ルールに適合するか否かを判定する。そして、ルータRmは、この判定結果に基づいて、要求されたコンテンツを、P2PネットワークPWから検索して取得するか、コンテンツ配信サーバSDから取得するかを決定する。また、ルータRmは、P2PネットワークPWからの検索結果から、要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから取得することができない場合にも、コンテンツ配信サーバSDから取得すると決定する。ルータRmは、要求されたコンテンツをコンテンツ配信サーバSDから取得した場合、取得したコンテンツをユーザ端末Tm−nに向けて転送する。このとき、ルータRmは、コンテンツ要求パケットの解析結果に基づいて、コンテンツ配信サーバSDのコンテンツがP2P動作ルールに適合すると判定した場合には、そのコンテンツをP2PネットワークPWに投入する。
コンテンツ配信サーバSDからのコンテンツを全てP2PネットワークPWに投入したとすると、理想的には全てのコンテンツが最終的にP2PネットワークPWから取得されるはずである。しかしながら、ルータRmがコンテンツを保存することができる容量にも限界がある。そのため、保存容量に余裕がない場合、ルータRmは、例えば、新しいコンテンツを保存するために、過去に保存しておいたコンテンツを削除しなければならない。そこで、ルータRmは、ユーザ端末Tm−nからの要求を、コンテンツを投入する要求と投入しない要求とに切り分ける。P2P動作ルールにより、例えば、コンテンツ配信サーバSDから取得した方が取得効率が良いコンテンツと、P2PネットワークPWから取得した方が取得効率が良いコンテンツとを切り分けることができる。これにより、ユーザ端末Tm−nは、より効率的にコンテンツを取得することができる。
次に、コンテンツの配信と投入の動作概要について説明する。図2及び図3は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムSにおける動作概要の一例を示す図である。例えば、ユーザ端末T2−1が、或るWebページを画面に表示している。ユーザが、表示されているWebページからコンテンツへのリンクを選択すると、ユーザ端末T2−1は、選択されたリンクのURL(Uniform Resource Locator)を取得する。また、ユーザ端末T2−1は、取得したURLから、コンテンツの要求先のサーバを示すドメイン名を抽出する。そして、図2に示すように、ユーザ端末T2−1は、取得したドメイン名を解決する。具体的に、ユーザ端末T2−1は、ドメイン名を含む問い合わせメッセージを、端末用DNSサーバSTに送信する(図2(1))。
端末用DNSサーバSTが受信した問い合わせメッセージに含まれているドメイン名が、コンテンツ配信サーバSDのドメイン名であったとする。この場合、端末用DNSサーバSTは、そのドメイン名をコンテンツ配信サーバのIPアドレスには変換しない。その代わり、端末用DNSサーバSTは、DNSラウンドロビンにより、複数のルータRmのうち、例えば、ルータR5のIPアドレスに変換する。そして、端末用DNSサーバSTは、ルータR5のIPアドレスを、ユーザ端末T2−1に返信する(図2(2))。このような処理を行うため、端末用DNSサーバSTは、コンテンツ配信サーバSDのドメイン名と、各ルータRmのIPアドレスとを対応付けて記憶している。この点以外、コンテンツ配信サーバSDは、一般的なDNSサーバと同様の構成及び機能を有している。
ユーザ端末Tm−nにルータRmのIPアドレスが返信される理由を説明する。TCP(Transmission Control Protocol)では、クライアントとサーバとの間でTCPコネクションが確立される。クライアントは、TCPコネクションを確立したサーバからではないと、コンテンツを取得することができない。つまり、ユーザ端末Tm−nが要求するコンテンツを何れかのルータRmが保存していたとしても、ユーザ端末Tm−nは、コンテンツ配信サーバSDからではないと、コンテンツを取得することができない。そこで、ユーザ端末Tm−nがルータRmとTCPコネクションを確立するよう、ルータRmのIPアドレスが返信される。ユーザ端末Tm−nは、TCPコネクションを確立したルータRmを介することで、コンテンツ配信サーバSDからコンテンツを取得することも、P2PネットワークPWからコンテンツを取得することもできる。この場合、ユーザ端末Tm−nから見ると、ルータRmはサーバとなる。また、コンテンツ配信サーバSDから見ると、ルータRmはクライアントとなる。
ユーザ端末T2−1は、ルータR5のIPアドレスを受信したため、ルータR5とTCPコネクションを確立する。そして、ユーザ端末T2−1は、ルータR5に対してHTTPリクエストのTCPパケットを送信する(図2(3))。このHTTPリクエストのTCPパケットは、コンテンツ要求パケットである。このコンテンツ要求パケットのTCPペイロードのHTTPリクエスト行には、Webページから取得されたURLが、リクエストURLとして設定される。また、コンテンツ要求パケットのTCPペイロードのHostヘッダフィールドには、要求先のサーバを示す情報としてコンテンツ配信サーバのドメイン名が設定される。また、コンテンツ要求パケットのIPヘッダの宛先IPアドレスには、ルータR5のIPアドレスが設定される。なお、リクエストURLは、本発明における識別情報の一例である。また、リクエストURLに含まれるコンテンツの拡張子部分は、本発明における種類情報の一例である。また、Hostヘッダフィールドに含まれるドメイン名は、本発明における名前情報の一例である。また、宛先IPアドレスに設定されるルータRmのIPアドレスは、本発明における所在情報の一例である。
コンテンツ要求パケットを受信したルータR5は、コンテンツ要求パケットの内容を解析して、ユーザ端末T2−1からの通信がP2P動作ルールに適合する通信であるか否かを判定する(図2(4))。コンテンツ要求パケットの解析において、ルータR5は、コンテンツ要求パケットのヘッダ等に設定されている情報に基づいて、コンテンツ要求パケットのフォーマットを特定する。そして、ルータR5は、特定したフォーマットに従って、通信内容を特定するための情報をコンテンツ要求パケットから取得する。そして、例えば、ルータR5は、通信内容として、トランスポート層のプロトコル、アプリケーション層のプロトコル、コンテンツの要求先のサーバ、要求されているコンテンツの種類、データサイズ、サーバ上におけるコンテンツの位置等が、P2P動作ルールに適合するか否かを判定する。一例としては、プロトコルがTCP且つHTTP、コンテンツの要求先がコンテンツ配信サーバSD、コンテンツの種類が動画、データサイズが10Mバイト以上、という条件を全て満たすと、P2P動作ルールに適合すると判定される。
ルータR5は、P2P動作ルールに適合すると判定すると、要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから検索する。そして、ルータR5は、要求されたコンテンツがP2PネットワークPWから検索できたか否かを判定する。つまり、ルータR5は、要求されたコンテンツがP2PネットワークPWから取得可能であるか否かを判定する。例えば、ルータR5は、要求されたコンテンツの属性情報がコンテンツカタログ情報に記述されているか否かを判定する。また、例えば、ルータR5は、要求されたコンテンツのコンテンツ保持ノードを検索することにより、コンテンツ保持ノードが存在するか否かを判定する。
要求されたコンテンツがP2PネットワークPWから取得可能ではない場合(図2(5))、ルータR5は、ユーザ端末T2−1から受信しコンテンツ要求パケットを、コンテンツ配信サーバSDへ転送する(図2(6))。この転送をするためには、ルータR5は、コンテンツ配信サーバSDのIPアドレスを取得する必要がある。そのため、ルータR5は、受信したコンテンツ要求パケットのTCPペイロードのHostヘッダフィールドに設定されているドメイン名を含む問い合わせメッセージを、ルータ用DNSサーバSRに送信する。端末用DNSサーバSTと異なり、ルータ用DNSサーバは、一般的なDNSサーバと同様の構成及び機能を有している。そのため、ルータ用DNSサーバSRは、コンテンツ配信サーバSDのIPアドレスを返信する。
HTTPリクエストを受信したコンテンツ配信サーバSDは、HTTPリクエスト行に設定されているURLに対応するコンテンツを、ルータR5に返信する(図2(7))。ルータR5は、コンテンツ配信サーバSDから受信したコンテンツを、ユーザ端末T2−1に送信する(図2(8))。
また、コンテンツがP2P動作ルールに適合するので、ルータR5は、コンテンツ配信サーバSDから受信したコンテンツを、P2PネットワークPWに投入する(図2(9))。この投入の処理により、コンテンツ配信サーバSDからユーザ端末T2−1へ送信されたコンテンツは、例えば、ルータR3により保存されて、P2PネットワークPWから検索可能となる。なお、コンテンツがP2P動作ルールに適合しない場合、図2(6)乃至図2(8)の処理は行われるが、図2(9)の処理は行われない。
その後、例えば、ユーザ端末T1−2が、ユーザ端末T2−1が取得したコンテンツと同一のコンテンツを取得しようとする。そこで、図3に示すように、ユーザ端末T1−2は、ユーザ端末T2−1の場合と同様に、端末用DNSサーバSTに対して問い合わせを行い(図3(10))、IPアドレスの返信を受ける(図3(11))。このとき、ユーザ端末T1−2は、例えば、ルータR4のIPアドレスを受信する。そのため、ユーザ端末T1−2は、ルータR4とTCPコネクションを確立し、ルータR4に対してコンテンツ要求パケットを送信する(図3(12))。
ルータR4は、P2P動作ルールに適合する通信であると判定する(図3(13))。そのため、ルータR4は、要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから検索し、要求されたコンテンツが検索できたか否かを判定する。ルータR3がコンテンツを保存していることが判明するので、ルータR4は、コンテンツを検索できたと判定する(図3(14))。そこで、ルータR4は、ルータR3からコンテンツを取得し(図3(15))、取得したコンテンツをユーザ端末T1−2に送信する(図3(16))。
[4.各装置の構成及び機能]
次に、図4及び図5を参照して、各装置の構成及び機能について説明する。図4は、ルータRmの概要構成例を示す図である。また、図5は、ユーザ端末Tm−nの概要構成例を示す図である。
[4.1 ルータの構成]
ルータRmは、図4に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データ及びプログラムを記憶するROM等から構成された制御部21を備えている。また、ルータRmは、各種データ及び各種プログラム等を記憶保存するためのHD(ハードディスク)等から構成された記憶部22を備えている。更に、ルータRmは、ネットワークNW、配信センターネットワークNS、拠点ネットワークNLm等を通じて、他のルータRm、コンテンツ配信サーバSD、ユーザ端末Tm−n等との間の情報の通信制御を行うための通信部23を備えている。制御部21、記憶部22及び通信部23はバス24を介して相互に接続されている。
記憶部22は、DHTルーティングテーブル、ネットワーク層レベルでのルーティングに用いられるルーティングテーブル、コンテンツカタログ情報、インデックス情報が記憶されている。なお、ネットワーク層レベルでのルーティングに用いられるルーティングテーブルを、「L3ルーティングテーブル」という。また、記憶部22には、DNSサーバのIPアドレスとして、ルータ用DNSサーバSRのIPアドレス等が記憶されている。また、記憶部22には、ダウンロードされたコンテンツが、コンテンツIDに対応付けて記憶されている。
また、記憶部22には、P2P動作ルールを示すP2P動作ルール定義情報が記憶されている。P2P動作ルール定義情報は、例えば、管理者によって作成される。そして、P2P動作ルール定義情報は、例えば、所定のルータRmから全てのルータRmに配信される。P2P動作ルール定義情報には、例えば、トランスポート層のプロトコル、アプリケーション層のプロトコル、コンテンツの要求先のサーバのドメイン名、コンテンツの種類を示す拡張子、コンテンツのデータサイズ、コンテンツのサーバ上における位置を示すパス名等が、それぞれP2P動作の条件として設定されている。なお、管理者は、これらの条件のうち、1つの条件をP2P動作の条件として設定しても良いし、複数の条件を組み合わせてP2P動作の条件として設定しても良い。P2P動作の条件として複数の条件が設定された場合、通信内容が全ての条件を満たした場合に、通信内容がP2P動作ルールに適合することになる。
更に、記憶部22には、オペレーティングシステム、及び各種プログラム(本発明の情報処理プログラムを含む)が記憶されている。なお、各種プログラムは、例えば、所定のサーバ装置等からダウンロードされるようにしても良い。また、各種プログラムは、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されて当該記録媒体からドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
制御部21は、CPUが記憶部22等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、受信手段、解析手段、第1取得手段、第1判定手段、投入手段、第2判定手段、特定手段として機能する。
[4.2 ユーザ端末の構成]
各ユーザ端末Tm−nは、図5に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データ及びプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部31を備えている。また、各ユーザ端末Tm−nは、各種データ及び各種プログラム等を記憶保存するためのHD等から構成された記憶部32と、受信されたコンテンツ等を一時蓄積するバッファメモリ33とを備えている。更に、各ユーザ端末Tm−nは、コンテンツに含まれるエンコードされたビデオデータ(映像情報)及びオーディオデータ(音声情報)等をデコードするデコーダ部34を備えている。また更に、各ユーザ端末Tm−nは、このデコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部35と、この映像処理部35から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部36と、を備えている。更にまた、各ユーザ端末Tm−nは、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD (Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部37と、この音声処理部37から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ38と、を備えている。また更に、各ユーザ端末Tm−nは、ネットワークNLmを通じてルータRm、コンテンツ配信サーバSD等との間の情報の通信制御を行うための通信部39を備えている。更にまた、各ユーザ端末Tm−nは、ユーザからの指示を受け付けこの指示に応じた指示信号を制御部31に対して与える入力部40(例えば、キーボード、マウス、或いは、リモコンや操作パネル等)を備えている。そして、制御部31、記憶部32、バッファメモリ33、デコーダ部34、通信部39、及び入力部40はバス41を介して相互に接続されている。
記憶部32には、DNSサーバのIPアドレスとして、端末用DNSサーバSTのIPアドレス等が記憶されている。また、記憶部32には、デフォルトゲートウェイのIPアドレスとして、ユーザ端末Tm−n自身と同じ拠点ネットワークNLmに接続されているルータRmのIPアドレスが記憶されている。また、記憶部32には、ダウンロードされたコンテンツが記憶されている。また、記憶部32には、オペレーティングシステム、ブラウザ、その他各種アプリケーションプログラムが記憶されている。なお、各種アプリケーションプログラムは、例えば、所定のサーバ装置等からダウンロードされるようにしても良い。また、各種アプリケーションプログラムは、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されて当該記録媒体からドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
制御部31は、CPUが記憶部32等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、第2取得手段、解決手段及び送信手段として機能する。
[5.コンテンツ配信システムの動作]
次に、図6を参照して、本実施形態におけるコンテンツ配信システムSの動作について説明する。図6は、本実施形態におけるルータRmの制御部21のコネクション確立要求受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
ユーザ端末Tm−nは、端末用DNSサーバSTに問い合わせを行うことにより、コンテンツの要求先となるコンテンツ配信サーバSD等のサーバのIPアドレスとして、何れかのルータRmのIPアドレスを取得する。次いで、ユーザ端末Tm−nは、TCPコネクションを確立するためのコネクション確立要求のパケットを、デフォルトゲートウェイとしてのルータRmへ送信する。このパケットの宛先IPアドレスには、端末用DNSサーバSTから取得されたルータRmのIPアドレスが設定される。コネクション確立要求のパケットを受信した各ルータRmは、L3ルーティングテーブルに基づいて、受信したパケットを、宛先IPアドレスが示すルータRmへ向けて転送する。コネクション確立要求受信時処理は、宛先IPアドレスが示すルータRmが、コネクション確立要求のパケットを受信したときに開始される。
コネクション確立要求のパケットを受信したルータRmの制御部21は、TCPプロトコルに基づいて、コネクション確立要求のパケットの送信元のユーザ端末Tm−nとTCPコネクションを確立する(ステップS1)。すると、ユーザ端末Tm−nがコンテンツ要求パケットを送信してくるため、制御部21は、このコンテンツ要求パケットを受信する(ステップS2)。
次いで、制御部21は、受信したコンテンツ要求パケットの内容に基づいて、通信内容を解析する(ステップS3)。例えば、制御部21は、IPヘッダに設定されているプロトコル番号に基づいて、トランスポート層のプロトコルを特定する。また、例えば、制御部21は、TCPヘッダに設定されている宛先ポート番号に基づいて、アプリケーション層のプロトコルを特定する。また、例えば、制御部21は、TCPペイロードのHostヘッダフィールドに設定されているドメイン名に基づいて、要求先のサーバを特定する。また、例えば、制御部21は、TCPペイロードのリクエスト行に設定されているコンテンツのパス名に基づいて、要求されたコンテンツ及び要求されたコンテンツのサーバ上における位置を特定する。また、例えば、制御部21は、TCPペイロードのリクエスト行に設定されているコンテンツのパス名に含まれるコンテンツの拡張子に基づいて、コンテンツの種類を特定する。コンテンツのデータサイズは、コンテンツ要求パケットの内容だけでは特定することができない。そこで、制御部21は、コンテンツの要求先のサーバから、要求されたコンテンツに関するHTTPヘッダを取得する。そして、制御部21は、取得したHTTPヘッダに設定されているコンテンツ長に基づいて、コンテンツのデータサイズを特定する。なお、これらの解析は、P2P動作ルールに設定されている条件に対応する情報に関してのみ行われる。
次いで、制御部21は、通信内容の解析結果に基づいて、P2P動作ルールに適合する通信であるか否かを判定する(ステップS4)。具体的に、制御部21は、解析結果から判断した通信内容と、P2Pルール定義情報に設定された情報とに基づいて判定を行う。このとき、制御部21は、通信内容の少なくとも1つがP2P動作ルールに適合しないと判定した場合には(ステップS4:NO)、ユーザ端末Tm−nから要求されたコンテンツの投入を行わない。この場合、制御部21は、コンテンツの要求先のサーバとコネクションを確立する(ステップS5)。具体的に、制御部21は、受信したコンテンツ要求パケットから取得したコンテンツの要求先のサーバのドメイン名を含む問い合わせメッセージを、ルータ用DNSサーバSRに送信する。次いで、制御部21は、ルータ用DNSサーバSRによってドメイン名から変換されたIPアドレスを、ルータ用DNSサーバSRから受信する。このIPアドレスは、例えば、コンテンツ配信サーバSDのIPアドレスである。そして、制御部21は、受信したIPアドレスを宛先IPアドレスとして設定されたコネクション確立要求のパケットを送信する。これにより、制御部21は、コンテンツの要求先のサーバとコネクションを確立する。
次いで、制御部21は、ユーザ端末Tm−nから受信したコンテンツ要求パケットを、コンテンツの要求先のサーバへ転送する(ステップS6)。そのため、制御部21は、コンテンツ要求パケットの宛先IPアドレスを、ルータ用DNSサーバSRから受信したIPアドレスに書き換える。
次いで、制御部21は、コンテンツの要求先のサーバからコンテンツ要求パケットに応じて送信されてきたコンテンツを受信する(ステップS7)。次いで、制御部21は、受信したコンテンツを、要求元のユーザ端末Tm−nへ送信する(ステップS8)。制御部21は、ステップS8の処理を終えると、コネクション確立要求受信時処理を終了させる。
ステップS4において、制御部21は、コンテンツ要求パケットから特定した通信内容が全てP2P動作ルールに適合すると判定した場合には(ステップS4:YES)、ユーザ端末Tm−nから要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから検索する(ステップS9)。具体的に、制御部21は、受信したコンテンツ要求パケットから取得したパス名をハッシュ化することにより、要求されたコンテンツのコンテンツIDを生成する。次いで、制御部21は、生成したコンテンツIDを含む属性情報を、コンテンツカタログ情報から検索する。そして、制御部21は、生成したコンテンツIDを含む属性情報をコンテンツカタログ情報から検索することができた場合には、生成したコンテンツIDを含む検索メッセージを、ルートノードに向けて送信する。そして、制御部21は、ルートノードから回答メッセージを受信する。
次いで、制御部21は、コンテンツを検索することができたか否かを判定する(ステップS10)。制御部21は、生成したコンテンツIDを含む属性情報をコンテンツカタログ情報から検索することができなかった場合、または、ルートノードから受信した回答メッセージに、コンテンツ保持ノードのインデックス情報が1つも含まれていない場合には、コンテンツを検索することができなかったと判定する(ステップS10:NO)。この場合、制御部21は、ステップS5〜S8の処理と同様の処理を行うことにより(ステップS11〜S14)、サーバから受信したコンテンツを、ユーザ端末Tm−nへ送信する。
次いで、制御部21は、サーバから受信したコンテンツをP2PネットワークPWに投入する(ステップS15)。具体的に、制御部21は、DHTルーティングテーブルから、1台以上のルータRmのノード情報を任意に選択する。そして、制御部21は、選択したノード情報に基づいて、サーバから受信したコンテンツ及び生成したコンテンツIDを含むコンテンツ保存要求メッセージを1台以上のルータRmに送信する。また、制御部21は、サーバから受信したコンテンツの属性情報を、コンテンツカタログ情報に追加することにより、コンテンツカタログ情報を更新する。例えば、制御部21は、コンテンツID、コンテンツのパス名、コンテンツのデータサイズ、コンテンツの最終更新日等を含む属性情報を追加する。制御部21は、更新したコンテンツカタログ情報を、全てのルータRmに配信する。この配信は、例えば、オーバーレイマルチキャストで行われても良い。
コンテンツ保存要求メッセージを受信したルータRmは、コンテンツ保存要求メッセージに含まれるコンテンツを記憶部22に記憶させる。そして、コンテンツを記憶させたルータRmは、受信したコンテンツ保存要求メッセージに含まれるコンテンツIDを設定したパブリッシュメッセージを、ルートノードに向けて送信する。
なお、制御部21は、サーバから受信したコンテンツを記憶部22に記憶させておき、このコンテンツについてパブリッシュメッセージを送信しても良い。つまり、サーバからコンテンツを受信したルータRmが、そのコンテンツのコンテンツ保持ノードとなっても良い。この場合、制御部21は、他のルータRmに対してコンテンツ保存要求メッセージを送信しなくても良い。制御部21は、ステップS15の処理を終えると、コネクション確立要求受信時処理を終了させる。
ステップS10において、制御部21は、ルートノードから受信した回答メッセージに、コンテンツ保持ノードのインデックス情報が含まれている場合には、コンテンツを検索することができたと判定する(ステップS10:YES)。この場合、制御部21は、ユーザ端末Tm−nから要求されたコンテンツを、P2PネットワークPWから取得する(ステップS16)。具体的に、制御部21は、回答メッセージに含まれるインデックス情報に基づいて、コンテンツ保持ノードにコンテンツ要求メッセージを送信する。そして、制御部21は、コンテンツ保持ノードから送信されてきたコンテンツを受信する。次いで、制御部21は、P2PネットワークPWから取得したコンテンツを、要求元のユーザ端末Tm−nへ送信する(ステップS17)。制御部21は、ステップS17の処理を終えると、コネクション確立要求受信時処理を終了させる。
なお、P2PネットワークPWに投入されたコンテンツが、コンテンツ配信サーバSDにおいて更新されたり、コンテンツ配信サーバSDから削除されたりする場合がある。このような場合、コンテンツ配信サーバSDにおけるコンテンツの更新や削除を、P2PネットワークPWに反映する必要がある。例えば、制御部21は、コンテンツをP2PネットワークPWから検索することができた場合には、要求されたコンテンツに関するHTTPヘッダを、サーバから取得する。
制御部21は、取得したHTTPヘッダにコンテンツが存在しないことを示すステータスコードが設定されていた場合には、受信したHTTPヘッダを、要求元のユーザ端末Tm−nへ転送する。また、制御部21は、要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから削除する。具体的に、制御部21は、コンテンツカタログ情報から、要求されたコンテンツの属性情報を削除する。また、制御部21は、更新したコンテンツカタログ情報を、全てのルータRmに配信する。また、制御部21は、要求されたコンテンツのコンテンツIDを含む削除メッセージを、全てのルータRmに配信する。削除メッセージを受信したルータRmは、削除メッセージに含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツを、記憶部22から削除する。
一方、制御部21は、取得したHTTPヘッダにコンテンツが存在することを示すステータスコードが設定されていた場合には、HTTPヘッダに設定されている最終更新日と、コンテンツカタログ情報に設定されているコンテンツの最終更新日とを比較する。そして、制御部21は、最終更新日が更新されている場合には、上記と同様にして、要求されたコンテンツである古いコンテンツをP2PネットワークPWから削除する。そして、制御部21は、要求されたコンテンツである更新されたコンテンツをサーバから取得して、ユーザ端末Tm−nへ送信する。また、制御部21は、更新されたコンテンツをP2PネットワークPWに投入する。
上記実施形態においては、P2P動作ルールが、プロトコルがTCPであり且つHTTPである場合を許容していた。しかしながら、これらのプロトコル以外のプロトコルを許容するように、P2P動作ルールが設定されても良い。
例えば、P2P動作ルールが、UDP(User Datagram Protocol)等のコネクションレス型のプロトコルを許容する場合、コンテンツ配信システムSの動作の一部が、上記実施形態とは異なる。そこで、P2P動作ルールがUDPを許容する場合の動作について説明する。アプリケーション層のプロトコルは、コンテンツ送受信用のプロトコルとして、例えば、独自に設計されたプロトコルが用いられても良い。この場合において、コンテンツの要求を示すパケットのペイロードには、例えば、要求されるコンテンツの識別情報としてのパス名、及び通信識別子等が設定される。通信識別子は、クライアントとサーバとの間での1セッションの通信を識別するための情報である。通信識別子としては、例えば、ユーザ端末Tm−nにより任意に生成された識別情報が設定される。なお、この場合のコンテンツの要求を示すパケットも、「コンテンツ要求パケット」という。また、コンテンツ要求パケットに対する応答として、コンテンツを構成する各パケットのペイロードには、例えば、コンテンツの一部、及び通信識別子等が設定される。この場合の通信識別子としては、コンテンツ配信サーバSDが受信したコンテンツ要求パケットに設定されている通信識別子がそのまま設定される。なお、コンテンツを構成するパケットを、「コンテンツパケット」という。
ユーザ端末Tm−nが、コンテンツの要求先のサーバのIPアドレスを、要求先のサーバのドメイン名から取得する必要があるか否かは、アプリケーション層のプロトコルによって異なる。サーバのIPアドレスをドメイン名から取得す必要がある場合でも、コンテンツ配信サーバSDのドメイン名をルータRmのIPアドレスに変換するDNSサーバは不要である。ユーザ端末Tm−nは、一般的なDNSサーバに問い合わせを行えば良い。
ユーザ端末Tm−nは、コンテンツ要求パケットを、デフォルトゲートウェイとしてのルータRmに送信する。コンテンツ要求パケットの宛先IPアドレスには、コンテンツの要求先のサーバ、例えば、コンテンツ配信サーバSDのIPアドレスが設定されている。
コンテンツ要求パケットを受信したルータRmは、通信内容を解析して、P2P動作ルールに適合する通信であるか否かを判定する。ルータRmは、P2P動作ルールに適合しない通信であると判定した場合には、L3ルーティングテーブルに基づいて、コンテンツ要求パケットをコンテンツ配信サーバSDに向けて転送する。つまり、ルータRmは、ルータとしての通常の動作を行う。一方、コンテンツ要求パケットを受信したルータRmは、P2P動作ルールに適合する通信であると判定した場合には、コンテンツ要求パケットに設定されているパス名に基づいて、要求されたコンテンツを特定する。そして、ルータRmは、コンテンツのパス名に基づいて、要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから検索する。要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから検索することができた場合、ルータRmは、要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから取得する。そして、ルータRmは、取得したコンテンツを、要求元のユーザ端末Tm−nへ送信する。
一方、要求されたコンテンツをP2PネットワークPWから検索することができなかった場合、ルータRmは、L3ルーティングテーブルに基づいて、コンテンツ要求パケットをコンテンツ配信サーバSDに向けて転送する。ただしこの場合、ルータRmは、受信したコンテンツ要求パケットから、例えば、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、コンテンツのパス名及び通信識別子を取得する。そして、ルータRmは、取得した情報を対応付けて、通信管理情報として記憶部22に記憶する。コンテンツ要求パケットを受信した各ルータRmが、それぞれ上述した処理を行うことにより、コンテンツ要求パケットは、最終的にコンテンツ配信サーバSDに到達する。コンテンツ配信サーバSDは、要求されたコンテンツを構成する各コンテンツパケットを、配信センターネットワークNSに接続されているルータRm、例えば、ルータR5に送信する。
コンテンツパケットを受信したルータR5は、コンテンツパケットから宛先IPアドレス、送信元IPアドレス及び通信識別子を取得する。そして、ルータR5は、通信管理情報の宛先IPアドレス=コンテンツパケットの送信元IPアドレス、通信管理情報の送信元IPアドレス=コンテンツパケットの宛先IPアドレス、及び、通信管理情報の通信識別子=コンテンツパケットの通信識別子、という条件を満たす通信管理情報が記憶されているか否かを判定する。ルータR5は、条件を満たす通信管理情報が記憶されていないと判定した場合には、受信したコンテンツパケットを、要求元のユーザ端末Tm−nに向けて転送する。ルータR5は、P2P動作ルールに適合するコンテンツパケットを受信したのであれば、条件を満たす通信管理情報が記憶されていると判定する。そこで、ルータR5は、条件を満たす通信管理情報に含まれるパス名に基づいて、受信したコンテンツパケットにより構成されるコンテンツをP2PネットワークPWから検索する。ルータR5が、受信したコンテンツパケットを他のルータRmに転送しない限り、他のルータRmがコンテンツを投入することはできない。従って、ルータR5は、コンテンツを検索することができない。そこで、ルータR5は、受信したコンテンツパケットの転送を保留する。そして、ルータR5は、コンテンツパケットを全て受信したとき、コンテンツパケットにより構成されるコンテンツを、P2PネットワークPWに投入する。この投入方法は、上記実施形態の場合と同様である。ルータR5は、コンテンツの投入が完了した後で、各コンテンツパケットを要求元のユーザ端末Tm−nに向けて転送する。
ルータR5以外のルータRmも、コンテンツパケットを受信した場合には、ルータR5と同様の処理を行おうとする。しかしながら、受信したコンテンツパケットにより構成されるコンテンツはルータR5によって既に投入されている。そのため、ルータR5以外のルータRmは、コンテンツをP2PネットワークPWから検索することができる。その場合、ルータRmは、受信したコンテンツパケットを、要求元のユーザ端末Tm−nに向けて転送する。また、ルータRmは、コンテンツパケットに対応する通信管理情報を、記憶部22から削除する。要求元のユーザ端末Tm−nは、コンテンツパケットを全て受信すると、コンテンツパケットに基づいて、要求したコンテンツを復元する。
UDPの場合、通信内容がP2P動作ルールに適合するか否かを判定するためには、何れかのルータRmが、コンテンツ要求パケットを受信する必要がある。また、コンテンツをP2PネットワークPWに投入するためには、何れかのルータRmが、コンテンツパケットを全て受信する必要がある。これらのパケットを受信することができるルータRmは、配信センターネットワークNSとネットワークNWとに接続されているルータRmである。ユーザ端末Tm−nとコンテンツ配信サーバSDとの間で送受信されるパケットがネットワークNW内で転送される経路が変化する場合がある。その場合であっても、配信センターネットワークNSとネットワークNWとに接続されているルータRmであれば、これらのパケットを受信することができる。
また、上記実施形態においては、ルータRmがコンテンツ要求パケットを解析することにより、コンテンツ配信サーバSDからのコンテンツをP2PネットワークPWに投入するか否かを判定していた。しかしながら、コンテンツ配信サーバSDからユーザ端末Tm−nへのコンテンツパケットがルータRmを経由するときに、ルータRmがコンテンツパケットを解析することで、投入するか否かを判定しても良い。コンテンツパケットとコンテンツ要求パケットとでは、IPヘッダ、TCPヘッダ、UDPヘッダ等のフォーマットは基本的には同じであるが、ペイロード部分のフォーマットは異なる場合がある。そのため、ルータRmは、コンテンツパケットのペイロード部分のフォーマットに対応した解析を行う。
また、上記実施形態においては、配信センターネットワークNSと各拠点ネットワークNLmに、P2PネットワークPWを構成するルータRmがそれぞれ接続されていた。しかしながら、これら全てのネットワークに、それぞれルータRmが接続されていなくても良い。例えば、P2P動作ルールがコネクション型のプロトコルを許容する場合には、ネットワークNWに接続されている任意のルータを、ルータRmとすることができる。端末用DNSサーバSTにより、ユーザ端末Tm−nを任意のルータに接続させることができるからである。また、例えば、P2P動作ルールがコネクションレス型のプロトコルを許容する場合には、少なくとも1台のルータRmが、配信センターネットワークNSとネットワークNWとに接続されていれば良い。
また、上記実施形態においては、本発明のノード装置をルータに適用していた。しかしながら、本発明のノード装置を、例えば、プロキシサーバ、ロードバランサ、Webアクセラレータ等の、情報を中継する機能を有するネットワーク機器に適用しても良い。
また、上記実施形態においては、オーバーレイネットワークに、DHTを利用したピアツーピアネットワークが適用されていたが、これに限られるものではない。例えば、他のピアツーピアシステム、または、オーバーレイネットワークを用いたシステムが適用されても良い。DHTを利用しないピアツーピアシステムとしては、例えば、ハイブリッド型のピアツーピアシステムがある。
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
Rm ルータ
31 制御部
32 記憶部
33 バッファメモリ
39 通信部
Tm−n ユーザ端末
SD コンテンツ配信サーバ
SR ルータ用DNSサーバ
ST 端末用DNSサーバ
NLm 拠点ネットワーク
NS 配信センターネットワーク
NW ネットワーク
PW P2Pネットワーク
S コンテンツ配信システム

Claims (11)

  1. ネットワークに接続される複数のノード装置によりオーバーレイネットワークが構成される情報通信システムにおける前記ノード装置であって、
    コンテンツを要求するクライアント装置から送信されるパケットであって、サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記パケットを解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析結果に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、
    前記解析手段による解析結果に基づいて、前記特定手段により特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段により前記投入条件を満たしていると判定された場合、前記第1取得手段により取得されたコンテンツを少なくとも1つの前記ノード装置に保存させて、前記ノード装置により保存されたコンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う投入手段と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  2. 前記特定手段により特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークから取得可能であるか否かを判定する第2判定手段を更に備え、
    前記第1取得手段は、前記特定手段により特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークから取得可能ではないと前記第2判定手段により判定された場合には、前記特定手段により特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得することを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
  3. 前記受信手段は、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定するための特定情報を含む前記パケットを受信し、
    前記特定手段は、前記解析手段による解析によって前記受信手段により受信された前記パケットから取得された前記特定情報に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のノード装置。
  4. 前記受信手段は、前記特定情報として、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを識別する識別情報と、前記クライアント装置から要求されたコンテンツの種類を示す種類情報と、を含む前記パケットを受信し、
    前記特定手段は、前記解析手段による解析によって取得された前記識別情報及び前記種類情報に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツと、当該コンテンツの種類と、を特定し、
    前記第1判定手段は、前記特定手段により特定されたコンテンツの種類が前記オーバーレイネットワークに投入されるコンテンツの種類であるか否かを判定し、
    前記投入手段は、前記特定手段により特定されたコンテンツの種類が前記オーバーレイネットワークに投入されるコンテンツの種類であると前記第1判定手段により判定された場合に、前記投入処理を行うことを特徴とする請求項3に記載のノード装置。
  5. 前記ノード装置は、ネットワークに定常的に接続されるネットワーク機器であって、複数のネットワーク同士を接続するネットワーク機器であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のノード装置。
  6. 少なくとも1つの前記ノード装置は、前記ノード装置が接続されるネットワークと、前記サーバ装置が接続されるネットワークと、を接続するネットワーク機器であることを特徴とする請求項5に記載のノード装置。
  7. 前記ネットワーク機器は、ルータであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のノード装置。
  8. 前記受信手段は、前記パケットとして、前記サーバ装置の名前を示す名前情報と、前記ノード装置の所在を示す所在情報と、を含むTCP(Transmission Control Protocol)パケットを前記クライアント装置から受信し、
    前記第1取得手段は、前記受信手段により受信された前記TCPパケットに含まれる前記名前情報が名前を示す前記サーバ装置から、前記特定手段により特定されたコンテンツを取得することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のノード装置。
  9. コンテンツを要求するクライアント装置と、要求されたコンテンツを送信するサーバ装置と、ネットワークに接続される複数のノード装置と、を備え、前記複数のノード装置によりオーバーレイネットワークが構成される情報通信システムであって、
    前記クライアント装置は、
    前記サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを前記ネットワークへ送信する送信手段を備え、
    前記ノード装置は、
    前記クライアント装置から送信された前記パケットを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記パケットを解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析結果に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、
    前記解析手段による解析結果に基づいて、前記特定手段により特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段により前記投入条件を満たしていると判定された場合、前記第1取得手段により取得されたコンテンツを少なくとも1つの前記ノード装置に保存させて、前記ノード装置により保存されたコンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う投入手段と、
    を備えることを特徴とする情報通信システム。
  10. ネットワークに接続される複数のノード装置によりオーバーレイネットワークが構成される情報通信システムにおける前記ノード装置による情報処理方法であって、
    コンテンツを要求するクライアント装置から送信されるパケットであって、サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された前記パケットを解析する解析ステップと、
    前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにおいて特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得ステップと、
    前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記特定ステップにおいて特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップにおいて前記投入条件を満たしていると判定された場合、前記第1取得ステップにおいて取得されたコンテンツを少なくとも1つの前記ノード装置に保存させて、前記ノード装置により保存されたコンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う投入ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  11. ネットワークに接続される複数のノード装置によりオーバーレイネットワークが構成される情報通信システムにおける前記ノード装置に含まれるコンピュータに、
    コンテンツを要求するクライアント装置から送信されるパケットであって、サーバ装置へのコンテンツの要求を示すパケットを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された前記パケットを解析する解析ステップと、
    前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記クライアント装置から要求されたコンテンツを特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにおいて特定されたコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得ステップと、
    前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記特定ステップにおいて特定されたコンテンツが前記オーバーレイネットワークへの投入条件を満たしているかを判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップにおいて前記投入条件を満たしていると判定された場合、前記第1取得ステップにおいて取得されたコンテンツを少なくとも1つの前記ノード装置に保存させて、前記ノード装置により保存されたコンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得可能にする投入処理を行う投入ステップと、
    を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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