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JP2011512411A - 高アミロース含量を有するデンプンを含有する浸漬コーティングされた組成物 - Google Patents

高アミロース含量を有するデンプンを含有する浸漬コーティングされた組成物 Download PDF

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JP2011512411A
JP2011512411A JP2010547706A JP2010547706A JP2011512411A JP 2011512411 A JP2011512411 A JP 2011512411A JP 2010547706 A JP2010547706 A JP 2010547706A JP 2010547706 A JP2010547706 A JP 2010547706A JP 2011512411 A JP2011512411 A JP 2011512411A
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Abstract

本発明は、活性剤を含むコアをコーティング液中に浸漬すること、及びこの浸漬されたコアを乾燥させてコア上に外側コーティングを形成することによりコーティングされた錠剤を製造する方法に関し、コーティング液は、1つのデンプンを含有し、そのデンプンは、デンプンの少なくとも約50重量%のアミロース含量を有する。

Description

硬質ゼラチンカプセルは、従来、処方及び一般用(OTC)医薬品に一般的な剤形であり、多くの患者は錠剤よりもカプセルを好み、これらを嚥下しやすいと認知してきた。カプセル製品の代替物はカプレットであり、これらは、多くの場合、セルロースエーテルなどの様々なポリマーでコーティングされて、美観、安定性及び嚥下性を向上させている固体の楕円形錠剤である。典型的には、このようなポリマーは、噴霧を介して、有機溶媒中の溶液からか又は水溶液若しくは分散体からかのいずれかで錠剤に適用される。しかしながら、このような噴霧コーティングされた錠剤は、硬質ゼラチンカプセルの艶のある表面及び優美さを欠く。加えて、カプレットを各端部上で異なる色のコーティングで噴霧コーティングすることは、商業上利用できない。
カプセル製品の別の代替物はゲルキャップであり、これは、細長い錠剤の各半分を2つの異なる色のゼラチン溶液中に浸漬することにより調製される、優美で艶があり、消費者が好む剤形である。米国特許第4,820,524号、同第5,538,125号、同第5,685,589号、同第5,770,225号、同第5,198,227号及び、同第5,296,233号(これらは全て参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。「ゲルタブ」として市販されている類似した剤形は、米国特許第5,228,916号、同第5,436,026号及び同第5,679,406号(これらは全て参照により本明細書に組み込まれる)に記載のもののように、円形凸状錠剤の各半分を異なる色のゼラチン溶液中に浸漬することにより調製される。
しかしながら、薬剤コーティング材料としてのゼラチンの使用は、ゼラチンの架橋に起因する長期間の保存後の溶解率の低下可能性、及び、加工時のゼラチン溶液の微生物汚染可能性などの、特定の欠点及び限界を提示する。
ゼラチンコーティングされた形態と同様に優美で艶があり、高い光沢度を有し、消費者が好む剤形を作り出すだけでなく、ゼラチンの限界、特に上記のもの、を有さない浸漬コーティング材料を発見することが望ましい。
一態様では、本発明は、活性剤を含むコアをコーティング液中に浸漬すること、及びこの浸漬されたコアを乾燥させてコア上に外側コーティングを形成することによりコーティングされた錠剤を製造する方法に関し、コーティング液は、1つのデンプンを含有し、そのデンプンは、デンプンの少なくとも約50重量%のアミロース含量を有する。
一態様では、本発明は、活性剤を含むコアをコーティング液中に浸漬すること、及びこの浸漬されたコアを乾燥させてコア上に外側コーティングを形成することによりコーティングされた錠剤を製造する方法に関し、コーティング液は、エンドウデンプンを含有する。
本発明の他の態様、特徴及び利点は、本発明の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
当業者であれば、本明細書の記載に基づいて本発明を最大限利用することができるものと考えられる。以下の具体的な実施形態は、あくまで例示的なものとして解釈されるものであり、いかなる意味においても以下の開示を限定するものとして解釈してはならない。
特に定義しない限り、本明細書で用いられる技術的及び科学的用語は全て、発明が属する技術分野における当業者によって一般的に解釈されるのと同じ意味を有するものである。更に、本明細書において言及する刊行物、特許出願、特許、及び他の引用文献は全てこれを援用するものである。本明細書で用いる百分率は全て、特に断らない限り重量基準である。
定義
本明細書で使用するとき、「錠剤」とは、圧縮された又は成形された、任意の形状又は寸法の固体剤形を指す。本明細書で使用するとき、「カプレット」とは、固体の楕円形形状錠剤を指す。
非高分子材料と関連して本明細書で使用するとき、「水溶性」とは、幾分可溶性から非常に可溶性までを意味するものとし、すなわち、1部の非高分子水溶性溶質を溶解するのに100部以下の水を必要とする。Remington:The Science and Practice of Pharmacy,ed.Alfonso R.Gennaro,pp.1625〜30(20th Ed,2000)を参照されたい。高分子材料と関連して本明細書で使用するとき、「水溶性」とは、水中でポリマーが膨潤し、分子レベルで分散して、均質な分散体又はコロイド状「溶液」を形成することを意味するものとする。
コーティング液
上述のように、一実施形態では、本開示は、活性剤を含むコアをコーティング液中に浸漬することによりコーティングされた錠剤を製造する方法に関する。コーティング液は、少なくとも1つのデンプンを含み、そのデンプンは、デンプンの少なくとも約50重量パーセントのアミロース含量を有する。一実施形態では、コーティング液は、少なくとも1つのガム及び/又は少なくとも1つの可塑剤を更に含んでもよい。浸漬されたコアは、次に、乾燥させられ(例えば、液体媒質が除去されるように)、その後、コーティング液はコア上に外側コーティングを形成し、コーティングされた錠剤を生じる。
一実施形態では、コーティング液は、少なくとも1つのガムを含み、少なくとも1つのデンプン(すなわち、1つを超える種類が含まれる場合にはこのようなデンプンを全て組み合わせた重量)の、少なくとも1つのガム(すなわち、1つを超える種類が含まれる場合にはこのようなガムを全て組み合わせた重量)に対する重量比は、約250:1〜約100:1(例えば、約200:1〜約150:1)である。一実施形態では、コーティング液は少なくとも1つの可塑剤を含み、少なくとも1つのデンプン(すなわち、1つを超える種類が含まれる場合にはこのようなデンプンを全て組み合わせた重量)の、少なくとも1つの可塑剤(すなわち、1つを超える種類が含まれる場合にはこのような可塑剤を全て組み合わせた重量)に対する重量比は、約20:1〜約2:1(例えば、約15:1〜約3:1)である。
一実施形態では、コーティング液は、分散体の形態である。一実施形態では、コーティング液は、コーティング液の総重量に基づいて、約50パーセント〜約85パーセント(例えば、約55パーセント〜約80パーセント、例えば、約60パーセント〜約75パーセント)の量で液体媒質を含む。好適な液体媒質の例には、水、アルコール(メタノール、エタノール及びイソプロパノールなど)、有機溶媒(塩化メチレン、アセトン及び、これらに類するもの)及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、液体媒質は水を含む。得られる膜形成分散体は典型的には、膜形成分散体の総重量に基づいて、約15パーセント〜約50パーセント、例えば、約20パーセント〜約45パーセント又は約25パーセント〜約35パーセントの固体濃度を有する。
一実施形態では、コーティング液は、コーティング液の総重量に基づいて、(i)少なくとも1つのデンプンを約10パーセント〜約40パーセント(例えば、約20〜約30重量パーセント)、(ii)所望により、少なくとも1つの可塑剤を約1パーセント〜約15パーセント(例えば、約1.5パーセント〜約10パーセント)、及び(iii)所望により、少なくとも1つのガムを約0.01パーセント〜約0.5パーセント(例えば、約0.05〜約0.25パーセント)、含む。
一実施形態では、コーティング液の粘度は、45℃でスピンドル#31を装備したBrookfield粘度計を使用して、約0.4〜約3.0Pa・s(400〜約3000cps)、例えば、約1.0〜約1.8Pa・s(1000cps〜約1800cps)、例えば、約1.3〜約1.5Pa・s(1300〜約1500cps)である。
一実施形態では、生じるコーティングは、外側コーティングの総乾燥重量に基づいて、(i)少なくとも1つのデンプンを約70パーセント〜約99パーセント(例えば、約80パーセント〜約95パーセント)、(ii)所望により、可塑剤を約0.5パーセント〜約25パーセント(例えば、約5パーセント〜約10パーセント)、及び(iii)所望により、少なくとも1つのガムを約0.05パーセント〜約1パーセント(例えば、約0.1パーセント〜約0.75パーセント)、含む。
一実施形態では、コーティング液及びその後の乾燥したコーティングは、ゼラチンを実質的に有さない。「実質的に有さない」により、これは本明細書では、1パーセント未満と定義される(例えば、約0.1%未満を含有し、例えば0.01%未満、例えば、0%を含有する)。別の実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、ウシ由来物質を実質的に有さない。別の実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、親水コロイドを実質的に有さない。別の実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、可塑剤を実質的に有さない。別の実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、グアーガムを実質的に有さない。
驚くことに、基材は、浸漬成形ゼラチンコーティングされた錠剤の製造のために使用されるのと同一の装置及び同様の範囲のプロセス条件を使用して、本発明のこのようなコーティング液中に浸漬されてもよいことが判明している。例えば、錠剤は、既知のゼラチン浸漬プロセスパラメータ及び装置を介して、本発明の水性分散体を使用してコーティングされてもよい。このような装置及び加工条件の詳細は、当該技術分野において既知であり、例えば、米国特許第4,820,524号に開示されており、これは本明細書に参照により組み込まれる。本明細書に開示されるコーティング液はまた有利なことに、親水コロイドなどの他のタイプのポリマーを含有するコーティング液のために使用できるものよりも実質的に高い固体濃度のパーセントで調製することができる。
予期せぬことに、コアを本発明のコーティング液中に浸漬することにより形成されたコーティングは、ゼラチンコーティングにより有されるものに比べて、例えば、耐亀裂性、硬さ、厚さ、色均一性、滑らかさ及び光沢といった、優れた特性を有する。典型的には、本発明の生じる外側コーティングは、約150を超える表面光沢度、例えば、約190超、例えば、約210超又は250超、を有した。
加えて、本発明のコーティング液で浸漬コーティングされた錠剤は、従来のゼラチン系コーティングを有する浸漬コーティングされた錠剤よりもいくつかの重要な点で優れていた。本発明の組成物から構成される乾燥したコーティングはまた驚くことに、及び有利なことに、乾燥したゼラチン系浸漬組成物中に存在する量に比較して少ない気泡を含有した。また、本発明の浸漬コーティングされた組成物は、当該技術分野において既知の噴霧コーティング方法を介して適用された同様のコーティングと比較して、高い光沢度を有した。本発明の浸漬コーティングされた組成物はまた、浸漬又はエンローブ式コーティングにより有されるものと比較して、同様の光沢度を有し、これは現在、高光沢度コーティングについての産業ベンチマークとして見られている。例えば、米国特許第6,274,162号を参照されたい(標準的な市販のゲル浸漬又はゼラチンエンローブ式錠剤についての典型的な光沢読み取り値は、約200〜240光沢単位(gloss unit)の範囲であり、標準的な市販の、糖でコーティングされた薬剤についての光沢読み取り値は、177〜209光沢単位であり、新しい高光沢度コーティング系についての光沢読み取り値は、約148〜約243光沢単位である)。
高アミロース含量を有するデンプン
デンプンは、典型的には優勢に2つの多糖−アミロース及びアミロペクチン−を含む生体ポリマー系である。上述のように、錠剤のためのコーティング液及び生じる外側コーティングは、デンプンを含み、そのデンプンは、デンプンの少なくとも約50重量パーセント(例えば、少なくとも約60重量パーセント)のアミロース含量を有する。「アミロース含量」により意味するものは、デンプン中に含有されるアミロースの重量パーセントである。デンプンのアミロース含量は、当該技術分野において既知の分析を使用して測定されてもよい(例えば、Williams,PC et alによる、「A rapid colorimetric procedure for estimating the amylose contents on starch and flours.」(Cereal Chemistry,47:411〜20(1970))に記載)。用語「デンプン」は、修飾されていないデンプン、並びに、このようなデンプンの官能基が、例えば、C〜Cヒドロキシアルキル基(例えば、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシエチル基)の付加といったように修飾されているデンプン、の両方を含む。
デンプンの少なくとも約50重量パーセントのアミロース含量を有するデンプンの例には、エンドウ由来のデンプン(以降、「エンドウデンプン」と呼ぶ)が挙げられる。用語「エンドウデンプン」は、修飾されていないエンドウデンプン、並びに、このようなデンプンの官能基(例えば、ヒドロキシル基)が修飾されている(例えば、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシエチル基などのC〜Cヒドロキシアルキル基の置換)エンドウデンプンの両方を含む。このような修飾されているエンドウデンプンの例には、Lycoat RS780(登録商標)が挙げられ、エンドウデンプンのヒドロキシル基の6.2パーセントがヒドロキシプロピルで置換されている(Roquette Freres(62136 Lestrem France)から入手可能)。
可塑剤
剤形のためのコーティング液及び生じる外側コーティングは、1つ以上の可塑剤を含む。好適な可塑剤の例には、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、クエン酸トリエチル及びクエン酸トリブチルが挙げられるが、これらに限定されない。好適な可塑剤は、乾燥プロセス時に生じるコーティングの亀裂防止に役立つ。
ガム
上述のように、錠剤のためのコーティング液及び生じる外側コーティングは、1つ以上のガムを含む。このようなガムの例には、キサンタンガム、ローカストビーンガム及びタラガム及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、錠剤のためのコーティング液及び生じる外側コーティングは、第一のガム及び第二のガムを含む。一実施形態では、第一のガムはキサンタンガムであり、第二のガムはローカストビーンガムである。
好適なキサンタンガムには、商標名「Keltrol 1000」、「Xantrol 180」又は「K9B310」でC.P.Kelco Company(Atlanta,GA)から入手可能なものが挙げられる。好適なローカストビーンガムには、LBG Sicilia(Ragusa,Italy)から入手可能なものが挙げられる。
非ガム増粘剤
一実施形態では、錠剤のためのコーティング液及び生じる外側コーティングは、1つ以上の増粘剤を更に含み、このような増粘剤はガムではない。このような増粘剤の例には、カラギーナン(例えば、λ−カラギーナン及びκ−カラギーナン)、ポリエチレンオキシド、ヒプロメロース及びヒドロキシプロピルセルロース及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、生じるコーティングは、外側コーティングの総乾燥重量に基づいて、約0.5パーセント〜約2パーセントの1つ以上の増粘剤(例えば、カラギーナン)を含む。
他の成分
所望により、コーティング液及び生じる外側コーティングは、他の成分、例えば、コーティング液の総重量に基づいて、約0パーセント〜約2パーセントの防腐剤(例えば、メチルパラベン及びプロピルパラベン)、約0パーセント〜約14パーセントの乳白剤(例えば、二酸化チタン)、及び/又は約0パーセント〜約14パーセントの着色剤、を含んでもよい。Remington:The Science and Practice of Pharmacy,ed.Alfonso R.Gennaro,pp.858〜893(20th Ed,2000)を参照されたい(これは本明細書に参照により組み込まれる)。
着色剤の例には、アゾ染料、キノフタロン(quinopthalone)染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、インジゴイド染料、鉄酸化物、鉄水酸化物、二酸化チタン、天然染料及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。より詳細には、好適な着色剤には、パテントブルーV、アシッドブリリアントグリーンBS、レッド2G、アゾルビン、ポンソー4R、アマランス、D+Cレッド33、D+Cレッド22、D+Cレッド26、D+Cレッド28、D+Cイエロー10、FD+Cイエロー5、FD+Cイエロー6、FD+Cレッド3、FD+Cレッド40、FD+Cブルー1、FD+Cブルー2、FD+Cグリーン3、ブリリアントブラックBN、カーボンブラック、酸化鉄ブラック、酸化鉄レッド、酸化鉄イエロー、二酸化チタン、リボフラビン、カロチン、アンチホシアニン(antyhocyanines)、ウコン、コチニール抽出物、クロロフィリン(clorophyllin)、カンタキサンチン、カラメル及びベタニン及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、甘味剤を含んでもよい。好適な甘味剤には、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース及びサッカリン及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。甘味剤は、乾燥コーティングの約0.01〜約30重量パーセント、例えば、約0.05〜約5重量パーセント、例えば、約0.05〜約3重量パーセント、の濃度でコーティングに添加されてもよい。
一実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、酸味剤を含む。好適な酸味剤には、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸及びアスコルビン酸及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。酸味剤は、乾燥コーティングの約0.01〜約20重量パーセント、例えば、約0.05〜約10重量パーセント、例えば、約0.05重量パーセント〜約5パーセント、の濃度でコーティングに添加されてもよい。
一実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、加温剤、香味剤又は冷却剤を含む。加温剤の例には、カプサイシンが挙げられるが、これに限定されない。冷却剤の例には、メントール若しくはコハク酸モノメンチルなどの揮発性冷却剤、又は、International Flavors and Fragrances(IFF)から「Cooler #2」として入手可能であるもののような不揮発性冷却剤が挙げられるが、これらに限定されない。加温剤、香味剤及び/又は冷却剤は、乾燥コーティングの約0.005〜約20重量パーセント、例えば、約0.01〜約10重量パーセント、例えば、約0.01〜約5重量パーセント、の濃度でコーティングに添加されてもよい。
一実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、分散されるが液体を分解しない特殊効果顔料を含む。特殊効果顔料の例には、雲母、キャンドリン、シリカフレーク、アルミニウムフレーク、金フレーク及び二酸化チタンフレーク及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。特殊効果顔料は、乾燥コーティングの約0.01〜約40重量パーセント、例えば、約0.05〜約30重量パーセント、例えば、約0.05〜約10重量パーセント、の濃度でコーティングに添加されてもよい。
一実施形態では、コーティング液及び生じる外側コーティングは、緩衝能において作用してpHレベルを維持する塩を含有する。好適な塩(alts)には、リン酸塩、クエン酸塩(例えば、クエン酸ナトリウム及びクエン酸カルシウム)、及び重炭酸塩(例えば、炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム)が挙げられるが、これらに限定されない。
コーティングされた錠剤のコア
上述のように、コーティングされた錠剤は、医薬活性剤を含むコアを含む。コアはまた所望により、任意の方法、例えば、圧縮又は成形により作製されてもよく、所望により1つ以上の医薬活性剤を含有してもよい、サブコア(「挿入部」とも呼ばれる)を含んでもよい。
本発明のコアは、例えば、圧縮及び成形が挙げられる任意の好適な方法により調製されてもよく、それが作製される方法に依存して、典型的には、医薬活性剤及び様々な賦形剤(例えば、所望の物理特性を投与コアに付与するのに有用であり得る不活性成分)を含む。
コアが例えば、圧縮錠剤といった、圧縮された剤形である実施形態では、コアは、圧縮された粉末から得てもよい。粉末は、医薬活性剤を含有してもよく、所望により、従来のように、種々の賦形剤、例えば、結合剤、崩壊剤、潤滑剤、充填剤及びこれらに類するもの、を含んでもよく、又は、粉末は、薬性又は非薬性の他の粒子状物質、例えば、錠剤化用不活性プラシーボブレンド、糖菓ブレンド及びこれらに類するもの、を含んでもよい。他の特定の製剤は、医薬活性剤、賦形剤として可塑的変形圧縮可能な材料、及び所望により他の賦形剤、例えば、崩壊剤及び潤滑剤を含み、これは米国特許出願公開第20030068373号に更なる詳細が記載されている。圧縮中に、可塑的変形圧縮可能な材料は、上方及び/又は下方パンチ面からの微小起伏の形状をとる。
これらの実施形態に好適な可塑的変形圧縮可能な材料には、微結晶セルロース、ワックス、脂肪、モノ−及びジ−グリセリド、誘導体及びこれらの混合物及びこれらに類するものが挙げられるが、これらに限定されない。可塑的変形圧縮可能な材料が後に融解を生じ、錠剤に吸収される特定の実施形態では、可塑的変形圧縮可能な材料は、低温融解可塑的変形圧縮可能な材料、例えば、セラックワックスなどの可塑的変形圧縮可能な粉末化ワックス及び微結晶ワックス、ポリエチレングリコール及びこれらの混合物、から選択されてもよい。
好適な充填剤には、糖(デキストロース、スクロース、マルトース及びラクトースなど)、ポリデキストロース、糖アルコール(マンニトール、ソルビトール、イソマルト、マルチトール、キシリトール、エリスリトールなど)、デンプン加水分解物(デキストリン及びマルトデキストリン及びこれに類するものなど)などの水溶性圧縮性炭水化物、微結晶性セルロース又は他のセルロース誘導体などの非水溶性可塑変形性物質、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム及びこれに類するものなどの非水溶性脆性破壊性物質、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
好適な結合剤には、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びこれらに類するものなどの乾燥結合剤、アルギン酸塩、寒天、グアーガム、ローカストビーン、カラギーナン、タラ、アラビアガム、トラガカント、ペクチン、キサンタン、ジェラン、マルトデキストリン、ガラクトマンナン、プスツラン、プルラン、ラミナリン、スクレログルカン、アラビアガム、イヌリン、ペクチン、ウェラン、ラムサン、ズーグラン、メチラン、キチン、シクロデキストリン、キトサン、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、デンプン、及びこれらに類するもののような親水コロイドを含む湿潤結合剤、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
好適な崩壊剤には、グリコール酸ナトリウムデンプン、架橋ポリビニルピロリドン、架橋カルボキシメチルセルロース、デンプン、微結晶セルロース及びこれらに類するものが挙げられるが、これらに限定されない。
好適な潤滑剤には、長鎖脂肪酸及びこれらの塩、例えば、ステアリン酸マグネシウム及びステアリン酸、タルク並びにワックスが挙げられるが、これらに限定されない。
好適な滑走剤には、コロイド状二酸化ケイ素及びこれに類するものが挙げられるが、これらに限定されない。
コアが圧縮を介して調製される実施形態では、コアはまた、製薬上許容できる補助剤を組み込んでもよく、これには、防腐剤、高強度甘味剤(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、シクラミン酸塩、サッカリン、スクラロース及びこれらに類するものなど)、及び他の甘味剤(ジヒドロアルコン、グリチルリチン、Monellin(商標)、ステビオシド、Talin(商標)、及びこれらに類するもの)、香味剤、抗酸化剤、界面活性剤及び着色剤が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の一実施形態では、本発明の剤形は、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの平均粒径を有する粉末のブレンドから作製されるコアを含む。一実施形態では、医薬活性剤は、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの平均粒径を有する別の実施形態では、少なくとも1つの賦形剤は、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの、例えば、約100〜約500マイクロメートルの、平均粒径を有する。1つのこのような実施形態では、主要な賦形剤(例えば、コアの少なくとも50重量%を構成する賦形剤)は、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートル(例えば、約100〜約500マイクロメートル)の平均粒径を有する。この寸法範囲の粒子は特に、直接圧縮プロセスに有用である。
本発明の一実施形態では、コアは、水溶性高分子結合剤及び水和ポリマーを実質的に有さない粉末から直接圧縮して作製された錠剤であってもよい。この組成物は、即時放出溶解プロファイルの維持、加工及び材料費用の最小化、並びに、剤形の最適な物理及び化学的安定性の提供に有利である。一実施形態では、剤形の密度は約0.9g/ccを超える。一実施形態では、剤形の硬度は、Schleuniger Hardness Tablet Testerを使用して試験するとき、約68.6N(7キロポンド)を超え、例えば、約88.3N(9キロポンド)を超える。Schleuniger Hardness Tablet Testerは、2つの向かい合う金属クランプを押すことにより作動し、次に、破損が検出されるまで単一の錠剤に力を印加し、破損が検出された点で破損の力をキロポンド又はキロパスカルで測定する。5つの錠剤の平均を記録する。
コアが直接圧縮により調製される実施形態では、コアを含む材料、例えば、医薬活性剤及び賦形剤は、例えば、乾燥粉末として、互いにブレンドされ、コアを形成するために圧力を印加する装置の空洞部の中に送り込まれる。任意の好適な圧密化装置が使用されてもよく、これには例えば、チルソネーター若しくはドロップローラーなどのローラーコンパクター、又は、従来の錠剤プレスが挙げられる。一実施形態では、コアは、当該技術分野において既知であるような回転式錠剤プレスを使用する圧密化により形成されてもよい。通常、測定された体積の粉末を回転式錠剤プレスの金型空洞部に充填し、空洞部は「金型テーブル」の一部として充填位置から圧密位置へと回転する。圧密位置で、粉末は上方及び下方パンチの間で圧密化され、次に、生じる錠剤は下方パンチにより金型空洞部から押し出される。有利なことに、直接圧縮プロセスは、溶解に負の影響を有し得るポリビニルピロリドン、アルギン酸塩、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びこれらに類するものなどの水溶性非糖高分子結合剤の最小化又は脱離を可能にする。
別の実施形態では、コアは、米国特許出願公開第20040156902号に記載の圧縮方法及び装置により調製されてもよい。特に、コアは、複列金型構成を有する単一装置内に充填領域、挿入領域、圧縮領域、取り出し領域及びパージ領域を含む回転式圧縮モジュールを使用して作製されてもよい。圧縮モジュールの金型は、次に、真空の補助を使用して充填されてもよく、フィルターが各金型の中又は近くに配置される。圧縮モジュールのパージ領域は、任意の粉末回収システムを含み、フィルターから過剰な粉末を回収し、その粉末を金型に戻す。
別の実施形態では、コアは、医薬活性剤、好適な賦形剤、及び湿式結合剤の溶液又は分散体(例えば、ポリビニルピロリドンの水性調理済みデンプンペースト又は溶液)が混合されて造粒され得る湿式造粒法により調製されてもよい。湿式造粒に好適な装置には、低剪断(例えば、遊星形ミキサー)、高剪断ミキサー及び流動床(回転式流動床など)が挙げられる。生じる顆粒材料は、次に乾燥され、所望により更なる成分(例えば、補助剤及び/又は賦形剤、例えば、潤滑剤、着色剤及びこれらに類するものなど)と乾燥ブレンドされる。したがって、最終的な乾燥ブレンドは、上述した段落に記載の方法による圧縮に好適である。直接圧縮法及び湿式造粒プロセスは、当該技術分野において既知である。
コアのサブコーティング
一実施形態では、コアは、1つ以上のサブコーティング層を含む。一実施形態では、サブコーティング層はコアの表面を実質的に覆う。サブコーティングの使用は当該技術分野では周知であり、例えば本明細書に参照により組み込まれる米国特許第3,185,626号に開示されている。好適なサブコーティングの例は、米国特許第4,683,256号、同第4,543,370号、同第4,643,894号、同第4,828,841号、同第4,725,441号、同第4,802,924号、同第5,630,871号、及び同第6,274,162号に開示されており、これらは全て参照により本明細書に組み込まれている。好適なサブコーティングには、以下の成分の1つ以上を挙げてもよい:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロースなどのセルロースエーテル;キサンタンガム、デンプン及びマルトデキストリンなどのポリ炭水化物;例えば、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、セバシン酸ジブチル、クエン酸トリエチルなどの可塑剤;ヒマシ油などの植物油;ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウム及びスルホコハク酸ジオクチルナトリウムなどの界面活性剤;ポリ炭水化物;顔料;及び乳白剤。
一実施形態では、サブコーティングは、本明細書に参照により組み込まれる米国特許第5,658,589号に開示されているように、サブコーティングの総重量に基づいて、約2パーセント〜約8パーセントの、例えば、約4パーセント〜約6パーセントの、水溶性セルロースエーテル、及び、約0.1パーセント〜約1パーセントのヒマシ油を含む。別の実施形態では、サブコーティングは、サブコーティングの総重量に基づいて、約20パーセント〜約50パーセント(例えば、約25パーセント〜約40パーセント)のHPMC、約45パーセント〜約75パーセント(例えば、約50パーセント〜約70パーセント)のマルトデキストリン、及び約1パーセント〜約10パーセント(例えば、約5パーセント〜約10パーセント)のPEG 400を含む。
サブコーティングは、典型的には、コアの乾燥重量に基づいて、約0%〜約5%の量で存在する。乾燥浸漬コーティング層は、典型的には、コア及び任意のサブコーティングの乾燥重量に基づいて、約1.5パーセント〜約10パーセントの量で存在する。
一実施形態では、コーティングされた錠剤は、サブコーティングを実質的に有さない。
コーティングされた錠剤が、コーティングされた錠剤のコアに伸びるコーティングされた錠剤のコーティングを通る1つ以上の開口部を含む一実施形態では、コーティングされた錠剤は、サブコーティングを実質的に有さない。
コーティングされた錠剤がサブコーティング及び外側コーティングの両方を含む一実施形態では、外側コーティングは、カプレットの腹帯(例えば、一部のサブコーティングを露出する)をコーティングしない。一実施形態では、腹帯は、少なくとも2mmの幅を有するサブコーティングの一部を露出する。一実施形態では、外側コーティングの光沢レベルは、露出されたサブコーティングよりも少なくとも10パーセント(例えば、少なくとも20パーセント)高い。
コーティングされた錠剤の外側コーティング
「外側コーティング」により意味するものは、コーティングされた錠剤の外側表面上のコーティングである。一実施形態では、外側コーティングは、上記コアの表面を実質的に覆う(すなわち、少なくとも90パーセント覆う)。
乾燥浸漬コーティング層の平均厚さは、典型的には約40〜約400マイクロメートルである。しかしながら、当業者であれば、嚥下するのにより滑らかで容易な剤形を提供するために、又は、所望の溶解プロファイルを達成するために、浸漬コーティング厚さを変動させ得る過度の実験を行わなくても、容易に理解するであろう。更に、浸漬膜コーティングの厚さは、その形状に依存して、基材上の異なる位置で変動し得る。例えば、基材の端部又は角部におけるコーティングの厚さは、基材の主面の中心部におけるコーティングの厚さよりも50パーセントから70パーセントも少ない。この差は、例えば、より厚いサブコーティングの使用、又は、基材上により大きな重量増加を生じる浸漬組成物の使用により、最小化できる。
より厚い浸漬コーティングが所望される実施形態では、シメチコン、ポリソルベート80及びこれらの混合物からなる群から選択される有効量の重量増加増進剤は、膜形成剤及び任意の増粘剤(親水コロイドなど)から構成される、からなる、及び/又は本質的になる膜形成組成物に添加されてもよいことが判明した。重量増加増進剤は、コーティング液の重量増加、例えば、乾燥時に基材上に少なくとも約10パーセント、少なくとも約20%又は少なくとも約30%、を促進するのに十分な量で使用される。パーセント重量増加の促進は、重量増加増進剤を含むコーティング組成物でコーティングされた基材の総重量と、有効量の重量増加増進剤を含まないコーティング組成物で同様の加工条件下でコーティングされた、コーティングされた等量の基材の総重量と、の間の差に基づいて決定される。
一実施形態では、この方法は、外側コーティングでコーティングされていない錠剤の一部の中のサブコーティング内に1つ以上の開口部を形成して、上記コーティングされた錠剤の表面上で上記コアを露出することを更に含み、これは例えば、米国特許出願公開第2005/0152970号に記載されている。
一実施形態では、この方法は、米国特許出願公開第2005/0152970号に開示されているように、外側コーティング内に1つ以上の開口部を形成して、サブコーティングを通さずに、しかし外側コーティングを含有する錠剤の一部を通して、コアを露出する。これは、本明細書に開示されている外側コーティングがレーザードリル法と適合し、一方で、ゼラチンが適合しないため、有利である。ゼラチンはレーザードリル法と適合しないため、開口部をレーザードリルにかける前にサブコートを露出することが、このようなゼラチンコーティングを有する錠剤に必要である。
一実施形態では、外側コーティングは、コーティングされた錠剤の半分のみのような錠剤の一部のみを覆う。錠剤の別の半分は、ゼラチンなどの別のタイプの外側コーティングを含んでもよく、又はサブコート若しくはコアのみを露出してもよい。
一実施形態では、外側コーティングは、着色剤を実質的に有さない。この実施形態で使用するとき、「実質的に有さない」は、着色剤の1重量%未満、例えば、0.5重量%未満、と定義される。一実施形態では、コアは、二層コア(一層は第一の色を有し、第二層は第二の色を有する)であり、コーティングは半透明である。一実施形態では、第二層は、第一層内の活性成分と同一又は異なる活性成分を含む。1つの層は即時放出医薬活性剤を有してもよく、別の層は制御放出医薬活性剤を有してもよい。
一実施形態では、外側コーティングは半透明であり、着色剤を含む。一実施形態では、外側コーティングは半透明であり、着色剤を実質的に有さない。
コーティングされた錠剤の外側コーティングの表面光沢
一実施形態では、外側コーティングは、少なくとも150の表面光沢を有する。本明細書で使用するとき、「表面光沢」は、本明細書の実施例8に記載される方法を使用して、60度の入射角で測定されるときの光反射率の量を指すものとする。
カプセル状のコーティングされた錠剤
一実施形態では、コーティングされた錠剤は、多色カプセルに似る(例えば、1つの色の外側コーティングを有する一端と異なる色の外側コーティングを有するもう一方の端部を持つコーティングされた錠剤)。米国特許第4,820,524号(これは参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
一実施形態では、この方法は、コアの第一端部を第一コーティング液中に浸漬することを含み、次にコアの上記第二端部を第二コーティング液中に浸漬することを更に含み、第二コーティング液は上記コーティング液とは異なる色である。
一実施形態では、コーティングされた錠剤は、サブコーティング及び外側コーティングを含み、外側コーティングはコアの表面積の約40パーセント〜約60パーセントを囲む。
一実施形態では、剤形は、錠剤の2つの端部上にサブコーティング及び外側コーティングを含む擬似カプセル状薬剤であり、外側コーティング部分は一緒になるか又は重なる。一実施形態では、剤形は、錠剤の2つの端部上にサブコーティング及び外側コーティングを含む擬似カプセル状薬剤であり、外側コーティング部分は重ならず、これにより一部のサブコーティングを露出する。一実施形態では、少なくとも1つの開口部は、コアに対して露出したサブコーティングされた部分を通して提供され、及び/又は少なくとも1つの開口部は、コアに対して外側コーティングを通して提供される。
医薬活性薬剤
本発明の剤形は、少なくとも1種類の医薬活性薬剤を含む。「医薬活性薬剤」とは、米国食品医薬品局、欧州医薬品庁、又はこれらに代わる任意の機関によって許可あるいは認可されている、状態又は疾患の経口治療のための薬剤(例えば化合物)を意味する。好適な医薬活性薬剤としては、これらに限定されるものではないが、鎮痛剤、抗炎症剤、抗ヒスタミン剤、抗生剤(例、抗細菌剤、抗ウイルス剤、及び抗真菌剤)、抗うつ剤、抗糖尿病剤、鎮痙剤、食欲抑制剤、気管支拡張剤、心血管治療薬(例、スタチン)、中枢神経治療薬、鎮咳剤、鬱血除去剤、利尿剤、去痰剤、胃腸治療薬、麻酔剤、粘膜溶解剤、筋弛緩剤、骨粗鬆症治療薬、興奮剤、ニコチン、及び鎮静剤が挙げられる。
好適な胃腸治療薬の例には、アルミニウム含有活性成分(例えば、炭酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナトリウム及びリン酸アルミニウム)、重炭酸塩含有活性成分、ビスマス含有活性成分(例えば、アルミン酸ビスマス、炭酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス及び次硝酸ビスマス)、カルシウム含有活性成分(例えば、炭酸カルシウム)、グリシン、マグネシウム含有活性成分(例えば、マガルドレート、マグネシウムアルミノケイ酸塩、炭酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム及び三ケイ酸マグネシウム)、リン酸含有活性成分(例えば、リン酸アルミニウム及びリン酸カルシウム)、カリウム含有活性成分(例えば、重炭酸カリウム)、ナトリウム含有活性成分(例えば、重炭酸ナトリウム)及びケイ酸塩などの制酸剤;便軟化剤(例えば、ドクサート)及び刺激性緩下剤(例えば、ビサコジル)などの緩下剤;ファモチジン、ラニチジン、シメチジン及びニザチジンなどのH2受容体拮抗剤;オメプラゾール及びランソプラゾールなどのプロトンポンプ阻害剤;スクラルファート(sucraflate)及びミソプロストールなどの胃腸細胞保護剤;プルカロプリドなどの胃腸運動促進剤;クラリスロマイシン、アモキシシリン、テトラサイクリン及びメトロニダゾールなどのヘリコバクター・ピロリ用抗生物質;次サリチル酸ビスマス、カオリン、ジフェノキシラート及びロペラミドなどの止瀉剤;グリコピロレート;メサラミンなどの鎮痛剤;オンダンセトロン、シクリジン、ジフェニルヒドロアミン(diphenyhydroamine)、ジメンヒドリナート、メクリジン、プロメタジン及びヒドロキシジンなどの制吐剤;ラクトバチルスが挙げられるがこれに限定されないプロバイオティック菌;ラクターゼ;ラセカドトリル;並びに、ポリジメチルシロキサン(例えば、米国特許第4,906,478号、同第5,275,822号及び同第6,103,260号に開示されているものなどのジメチコン及びシメチコン)などの抗膨満剤;これらの異性体;並びに、これらの製薬上許容できる塩及びプロドラッグ(例えば、エステル)が挙げられるが、これらに限定されない。
好適な鎮痛剤、抗炎症剤及び解熱剤の例には、プロピオン酸誘導体(例えば、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、フルプロフェン、ピルプロフェン、カプロフェン、オキサプロジン、プラノプロフェン及びスプロフェン)及びセレコキシブなどのCOX阻害剤などの非ステロイド系抗炎症薬(NSAID);アセトアミノフェン;アセチルサリチル酸;インドメタシン、ジクロフェナク、スリンダク、及びトルメチンなどの酢酸誘導体;メフェナム酸、メクロフェナム酸及びフルフェナム酸などのフェナミン酸誘導体;ジフルニサル及びフルフェニサルなどのビフェニルカルボン酸誘導体;ピロキシカム、スドキシカム、イソキシカム及びメロキシカムなどのオキシカム;これらの異性体;並びにこれらの製薬上許容できる塩及びプロドラッグが挙げられるが、これらに限定されない。
抗ヒスタミン剤及び鬱血除去剤の例には、ブロムフェニラミン、クロルシクラジン(chlorcyclizine)、デクスブロムフェニラミン、フェニンダミン、フェニラミン、ピリラミン、トンジルアミン、プリポリジン(pripolidine)、エフェドリン、フェニレフリン、偽エフェドリン、フェニルプロパノールアミン、クロルフェニラミン、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、ドキシルアミン、アステミゾール、テルフェナジン、フェキソフェナジン、ナファゾリン、オキシメタゾリン、モンテルカスト、プロピルヘキサドリン、トリプロリジン、クレマスチン、アクリバスチン、プロメタジン、オキソメマジン、メキタジン、ブクリジン、ブロムヘキシン、ケトチフェン、テルフェナジン、エバスチン、オキサタミド、キシロメアゾリン(xylomeazoline)、ロラタジン、デスロラタジン、及びセチリジン、これらの異性体、並びにこれらの製薬上許容できる塩及びエステルが挙げられるが、これらに限定されない。
鎮咳剤及び去痰剤の例には、ジフェンヒドラミン、デキストロメトルファン、ノスカピン、クロフェジアノール、メントール、ベンゾナテート、エチルモルホン(ethylmorphone)、コデイン、アセチルシステイン、カルボシステイン、アンブロキソール、ベラドンナアルカロイド、ソブレノール、グアイアコール及びグアイフェネシン、これらの異性体、並びにこれらの製薬上許容できる塩及びプロドラッグが挙げられるが、これらに限定されない。
筋弛緩剤の例としては、以下に限定されるものではないが、シクロベンザプリン及びクロルゾキサゾン、メタキサロン、及びオルフェナドリン、メトカルバモール、これらの異性体、並びにこれらの医薬的に許容される塩、及びプロドラッグが挙げられる。
興奮剤の例としては、カフェインが挙げられるが、これに限定されない。
鎮静剤の例には、抗ヒスタミン剤(例えば、ジフェンヒドラミン)、エスゾピクロン及びゾルピデムなどの睡眠導入剤、並びにこれらの製薬上許容できる塩及びプロドラッグが挙げられるが、これらに限定されない。
食欲抑制剤の例には、フェニルプロパノールアミン、フェンテルミン、及びジエチルカチノン、並びにこれらの製薬上許容できる塩及びプロドラッグが挙げられるが、これらに限定されない。
麻酔剤(例えば、喉の痛みの治療用の)の例には、ジクロニン、ベンゾカイン及びペクチン、並びにこれらの製薬上許容できる塩及びプロドラッグが挙げられるが、これらに限定されない。
好適なスタチンの例には、アトルバスチン(atorvastin)、ロスバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、プラバスタチン、及びこれらの製薬上許容できる塩及びプロドラッグが挙げられるが、これらに限定されない。
上述のように、本発明の医薬活性剤はまた、製薬上許容できる塩、例えば、酸性/アニオン性又は塩基性/カチオン性塩、の形態で存在してもよい。製薬上許容できる酸性/アニオン性塩には、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、酒石酸水素塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩(glyceptate)、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレソルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムコ酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、パモ酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩(diphospate)、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩及びトリエチオジド(triethiodide)が挙げられるが、これらに限定されない。製薬上許容できる塩基性/カチオン性塩には、アルミニウム、ベンザチン、カルシウム、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、リチウム、マグネシウム、メグルミン、カリウム、プロカイン、ナトリウム及び亜鉛が挙げられるが、これらに限定されない。
上記に述べたように、本発明の医薬活性薬剤は、医薬活性薬剤のプロドラッグの形態で存在してもよい。一般にこうしたプロドラッグは、必要な医薬活性薬剤に生体内で容易に変換される医薬活性薬剤の機能性誘導体である。好適なプロドラッグ誘導体の選択及び調製のための従来の方法は、例えば、「Design of Prodrugs」,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。本発明は塩以外にも、記載した化合物のエステル、アミド、及び他の保護又は誘導体化された形態を提供する。
本発明は塩以外にも、記載した化合物のエステル、アミド、及び他の保護又は誘導体化された形態を提供するものである。医薬活性薬剤が2つ以上の不斉中心を有する場合には、医薬活性薬剤はこれに応じたジアステレオマーとして追加的に存在し得る。全てのそのような異性体及びその混合物が本発明の範囲に包含される。更に、医薬活性薬剤の結晶形態の一部のものは、多形として存在し得るものであり、したがって本発明に包含されるものである。加えて、医薬活性薬剤の一部は、水との溶媒和物(すなわち、水和物)又は一般的な有機溶媒との溶媒和物を形成し得るものであり、こうした溶媒和物もまた本発明の範囲に包含されるものである。
一実施形態では、医薬活性薬剤は、経口投与された際に所望の治療効果を生じ、当業者によって容易に決定することが可能な治療上の有効量で剤形中に存在する。こうした量を決定するには、当該技術分野で知られるように、投与される特定の医薬活性薬剤、医薬活性薬剤のバイオアベイラビリティー、投与方法、患者の年齢及び体重、並びに他の因子を考慮する必要がある。
医薬活性薬剤は様々な形態で存在し得る。例えば、医薬活性薬剤は、剤形中に例えば溶融することなどによって分子レベルで分散してもよく、あるいは粒子の形態としてもよく、これを塗布してもしなくてもよい。医薬活性薬剤が粒子の形態である場合、粒子は(コーティングされているかいないかによらず)典型的には、約1〜約2000マイクロメートルの平均粒径を有する。一実施形態では、こうした粒子は約1〜約300マイクロメートルの平均粒径を有する結晶である。別の実施形態では、粒子は約50〜約2000マイクロメートル、例えば約50〜約1000マイクロメートル、例えば約100〜約800マイクロメートルの平均粒径を有する顆粒又はペレットである。
医薬活性薬剤が不快な味を有する場合には、医薬活性薬剤を当該技術分野で知られるように矯味剤でコーティングしてもよい。好適な矯味コーティングの例としては、米国特許第4,851,226号、同第5,075,114号、及び同第5,489,436号に記載されているものが挙げられる。市販の矯味された医薬活性剤もまた採用されてもよい。例えば、コアセルベーション法によってエチルセルロース又は他のポリマーで封入されたアセトアミノフェン粒子を本発明で使用することもできる。コアセルベーション法で封入したアセトアミノフェンは、ユーランド・アメリカ社(Eurand America, Inc.)(オハイオ州バンダリア所在)又はシルカ社(Circa Inc.)(オハイオ州デイトン所在)から購入することができる。
医薬活性薬剤は矯味コーティングの付与に先立って純粋な結晶の形態又は造粒された形態で存在してもよい。造粒法を用いて医薬活性薬剤の流動特性又は粒径を改善することによって医薬活性薬剤を圧縮又は後のコーティングにより適したものとすることができる。造粒に好適な結合剤には、デンプン、ポリビニルピロリドン、ポリメタクリレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロースが挙げられるが、これらに限定されない。医薬活性薬剤を含む粒子は、当該技術分野で知られる任意の造粒法によって医薬活性薬剤を適当な基質粒子と共に造粒することによって製造することができる。そのような造粒法の例としては、これらに限定されるものではないが、高せん断力湿式造粒法(high sheer wet granulation)、及びその詳細が「工業的製薬の理論と実践、第3編」第11章、ラックマン、レオン等、1986年(“The Theory and Practice of Industrial Pharmacy, 3rd edition”, Chapter 11, Lachman, Leon et. al, 1986)に記載される回転式流動床造粒法のような造粒法が挙げられる。
一実施形態では、医薬活性薬剤は非水溶性膜形成ポリマー(以下に限定されないが例えば酢酸セルロース又はエチルセルロースなど)と、水溶性ポリマー(以下に限定されないが、例えば、ポビドン、Rohm AmericaよりEudragit E−100の商標名で販売されるもののようなポリメタクリル酸コポリマー、及びヒドロキシプロピルセルロースなど)との組み合わせによって、矯味目的のための粒子としてコーティングされる。この実施形態では、水溶性ポリマーに対する非水溶性膜形成ポリマーの比は、約50〜約95%の非水溶性ポリマー及び約5〜約50%の水溶性ポリマーであり、コーティングされた嬌味粒子の重量比率は約5重量%〜約40重量%である。
一実施形態では、医薬活性剤の嬌味又は活性剤の制御放出式送達の目的で、1つ以上の医薬活性剤又は医薬活性剤の一部を崩壊性錠剤部分又はロゼンジ部分中のイオン交換樹脂に結合させてもよい。
一実施形態では、医薬活性薬剤は水、胃酸、腸液などの液体との接触時に溶解可能なものである。一実施形態では、崩壊性錠剤部分中の医薬活性薬剤の溶解特性は、医薬活性薬剤を含む即時放出錠剤についての米国薬局方(USP)の規格に適合したものである。例えば、アセトアミノフェン錠剤については米国薬局方24は、pH5.8のリン酸緩衝液中で、USP指定装置2(パドル)を50rpmで使用した場合に、剤形中に含有されるアセトアミノフェンの少なくとも80%が投与後30分以内に剤形から放出されることを規定しており、イブプロフェン錠剤については米国薬局方24は、pH7.2のリン酸緩衝液中で、USP指定装置2(パドル)を50rpmで使用した場合に、剤形中に含有されるイブプロフェンの少なくとも80%が投与後60分以内に剤形から放出されることを規定している。(米国薬局方24、2000年版19〜20及び856(1999年)を参照)別の実施形態では、有効成分の溶解特性は、例えば、制御、持続、延長、遅滞、長期化、遅延させることなどによって調節される。
一実施形態では、本発明の浸漬コーティングでコーティングされる剤形は、医薬活性剤の即時放出を提供し、すなわち、この剤形の溶解は、採用された特定の医薬活性剤を含有する即時放出錠剤についてのUSP規格を満たした。例えば、アセトアミノフェン錠剤については米国薬局方24は、pH5.8のリン酸緩衝液中で、USP指定装置2(パドル)を50rpmで使用した場合に、剤形中に含有されるアセトアミノフェンの少なくとも80%が投与後30分以内に剤形から放出されることを規定しており、イブプロフェン錠剤については米国薬局方24は、pH7.2のリン酸緩衝液中で、USP指定装置2(パドル)を50rpmで使用した場合に、剤形中に含有されるイブプロフェンの少なくとも80%が投与後60分以内に剤形から放出されることを規定している。(米国薬局方24、2000年版19〜20及び856(1999年)を参照)。
本発明の特定の実施形態を以下の実施例によって説明する。本発明はこれらの実施例に述べられる特定の限定条件に制限されるものではない。
実施例1 圧縮されたカプレットコア顆粒の調製
表1の顆粒材料4.0kgをGlatt GCPG 5/9トップスプレー流動床コーティングユニット(Glatt,Ramsey,NJ)内でブレンドする。純水中7重量%トウモロコシデンプンNFの造粒溶液をコーティングユニットの内側のブレンド上におよそ20g/分で噴霧し(生成物温度25〜30℃及び霧化空気圧2バール)、乾燥させて35℃にした。
Figure 2011512411
実施例2 圧縮のためのブレンドの調製
実施例1において調製された顆粒2475.5gをV形ブレンダーの中に配置する。コロイド状二酸化ケイ素NF 16.1g、ステアリン酸NF 54.3g、微結晶セルロースNF 889g及びグリコール酸ナトリウムデンプンNF 65.1gをブレンドに添加し、10分間にわたって転倒させながらブレンドし、プラスチック袋に放出する。
実施例3 圧縮されたコアの調製
108.9〜153.0N(11.1〜15.6キロポンド)の硬度、575〜609mgの重量及び6.01mm〜6.21mmの厚さで、1.905cm×0.635cm×0.1905cm(0.75インチ×0.25インチ×0.075インチ)のカプレットツーリングを使用して、実施例2からのブレンドを回転式錠剤プレス(Manesty,Knowsley,Merseyside,UK)上で圧縮する。
実施例4 灰色膜コーティング溶液の調製
灌流用の340gの滅菌水を2リットルのステンレス鋼容器に加える。実験室用ミキサーを50RPMに設定し、ヒプロメロース系膜コーティングポリマー含有灰色着色剤85gを加え、45分間にわたって混合する。
実施例5:コアの灰色膜コーティング
実施例3の各々からのカプレット3kgを60.96cm(24インチ)の通気口付きAcela Cota(登録商標)コーティング槽(Manesty)に加える。このバッチをおよそ12グラム/分の噴霧速度、約14RPM、約85℃の吸気温度、及び約55psiの霧化空気圧で噴霧コーティングする。405gのコーティング溶液をカプレット上に噴霧し、これは81gの乾燥コーティング、又は約2.7%の重量増加に相当する。
実施例6:ゼラチン補充製剤コーティング
(a)赤色エンドウデンプン系浸漬溶液の調製
灌流用の645kgの滅菌水を189.3L(50ガロン)のステンレス鋼容器に加える。80RPMで攪拌しながら、0.576gのローカストビーンガム及び0.806kgのキサンタンガムを順に加える。次に、混合物を85℃に加熱する。85℃で、248.417kgのエンドウデンプン(Lycoat RS780(登録商標))を加え、1時間にわたって混合する。その後、24.971kgのグリセリン、1.658kgのラウリル硫酸ナトリウム及び13.82kgの赤色着色剤を加える。タンクを約45℃の溶液温度に維持しながら、この溶液を低速で4時間にわたって(周囲気圧下で)混合して脱気する。
(b)青色エンドウデンプン系浸漬溶液の調製
灌流用の645kgの滅菌水を189.3L(50ガロン)のステンレス鋼容器に加える。80RPMで攪拌しながら、0.576gのローカストビーンガム及び0.806kgのキサンタンガムを順に加える。次に、混合物を85℃に加熱する。85℃で、248.417kgのエンドウデンプンを加え、1時間にわたって混合する。その後、24.971kgのグリセリン、1.658kgのラウリル硫酸ナトリウム及び13.82kgの青色着色剤を加える。タンクを約45℃の溶液温度に維持しながら、この溶液を低速で4時間にわたって(周囲気圧下で)混合して脱気する。
実施例7:エンドウデンプン系コーティングでコーティングされたカプレットの調製
(a)実験室系方法
実施例5からのサブコーティングされたカプレットを、以下のマニュアル法を用いて、実施例6で概要を述べた溶液でコーティングする。ポリエチレンピペットを、カプレットの直径に適合するように、手動で切断する。サブコーティングされたカプレットを、カプレットのおよそ半分が溶液でコーティングされるまで、1つの溶液中に手動で浸漬する。このカプレットをおよそ30分間にわたって21〜28℃で乾燥させておく。次に、このカプレットを保持具から取り出し、別の保持具の中に配置し、コーティングされていない部分を露出する。次に、この部分を他のコーティング溶液中に浸漬し、取り出し、およそ30分間にわたって21〜28℃で乾燥させる。
(b)追加的な色の組み合わせ−実験室系方法
実施例6の方法に従って作製されるエンドウデンプン系溶液の様々な色の組み合わせを使用して溶液を調製し、これは赤色/黄色に着色されたカプレット及び透明なコーティングされたカプレットを含む。実施例5に従って調製される追加的なコアを、実施例7(a)に記載の同一の方法を使用して手動で浸漬する。
(c)製造方法−本発明の剤形を調製するためのサブコーティングされたコアの浸漬
パート(1):実施例6(a)に従って調製された(比例する量の実施例6の材料を加えることによる)青色エンドウデンプン系浸漬溶液96kgをジャケット付き混合タンクに移す。タンクを加熱して約45℃の溶液温度に維持しながら、この溶液を低速で4時間にわたって(周囲気圧下で)混合して脱気する。実施例6(b)に従って調製された(比例する量の実施例6からの材料を加えることによる)赤色エンドウデンプン系浸漬溶液96kgを第一供給タンクに移す。次に、赤色ゲル浸漬溶液を第二供給タンクに移す。各供給タンクからの材料を別個の浸漬なべ(dip pan)に流しておく。
パート(2):実施例5に従って調製されたサブコーティングされたコア(2.7%のサブコーティングレベル)を米国特許第5,234,099号に記載のゲル浸漬装置のホッパーに移す。
パート(3):米国特許第5,234,099号に記載の方法に従って、これに記載の装置を使用して、各々のサブコーティングされたコアの第一端部を黄色ゲル浸漬溶液中に浸漬し、各々のサブコーティングされたコアの第二端部を第二の赤色ゲル浸漬溶液中に浸漬する。浸漬操作を以下の操作限界を使用して実行する。
供給空気温度:25〜32℃
供給空気露点:9〜11℃
供給空気量:4483.5〜4955.45L/s(9500〜10500CFM)
浸漬領域温度:19〜22℃
浸漬領域空気量:117.99〜165.18L/s(250〜350CFM)
浸漬なべ温度(第一及び第二):42.0〜45.0℃
黄色(1)ゲル浸漬溶液粘度:1.28Pa・s(1280cps)
赤色(2)ゲル浸漬溶液粘度:1.28Pa・s(1280cps)
浸漬の深さからカットライン(第一青色端部)まで:0.8128cm〜0.8458cm(0.320”〜0.333”)
浸漬の深さからカットライン(第二青色端部)まで:0.8128cm〜0.8509cm(0.320”〜0.335”)
仕上がったゲルキャップの湿分含量(150℃での乾燥における%喪失):2.0%
ゲル浸漬コーティングレベル(サブコーティングされたコアの重量%):4%
パート(4):次に、重なっている継ぎ目を含有する浸漬されたカプレットをホッパーに移す。
パート(5):カプレットの第二部分をサブコートの露出した部分でコーティングし、これはまた「短浸漬(short-dipped)」ゲルキャップとしても知られる。次に、「短浸漬」ゲルキャップを、Transverse−Excited Atmospheric(TEA)CO2レーザー(RW Hartnett Company,Philadelphia,PA)を装備するHartnett Delta Printerのホッパーに移す。使用される波長はおよそ10.6ナノメートルであり、パルス持続時間はおよそ10マイクロ秒である。レーザー光線の光路にマスクを置くことによって任意の形状の孔を形成することができる。計算を容易にするため、単純な円を使用してサブコーティング部分にのみ孔を作製する。錠剤上の孔の直径寸法は1.5mm〜2.0mmで変化させることができる。レーザーによって除去される面積が大きいほど、より多くのエネルギーが必要とされる。
パート(6):実施例7(c)(パート4)からの重なっている継ぎ目を含有する浸漬されたカプレットの一部もまた、Transverse−Excited Atmospheric(TEA)CO2レーザーを装備するHartnett Delta Printerのホッパーに移す。使用される波長はおよそ10.6ナノメートルであり、パルス持続時間はおよそ10マイクロ秒である。次に、上面を浸漬されたコーティングを通してコアに伸びる単純な円を作製する。
実施例8−コーティングされた錠剤の表面光沢測定
下記の変更を除き、本明細書に参照により組み込まれる「TriCor Systems WGLOSS 3.4 Model 805A/806H Surface Analysis System Reference Manual」(1996)に記載の手順に通常従って、TriCor Systems Inc.(Elgin,IL)から商標「Tri−Cor Model 805A/806H Surface Analysis System」の下で入手可能な器具を使用して下記に記載のコーティングされた錠剤及びコーティングされていない錠剤を表面光沢について試験した。
この器具はCCDカメラ検出器を使用し、平坦拡散光源を採用し、参照標準と錠剤試料を比較し、60度入射角で平均光沢度を決定した。操作中、器具は、灰色スケール画像を生じ、より明るいピクセルの生成は所与の位置においてより大きな光沢が存在することを示した。器具はまた、光沢を定量化する群化方法を利用する、すなわち、同様の輝度を有するピクセルを平均化目的のために一緒に群化するソフトウェアを組み込む。
「実寸大パーセント」又は「理想パーセント(percent ideal)」設定(「試料群パーセント」設定とも呼ばれる)は、使用者によって、1つの群として考えられ、その群内で平均化される閾値よりも高い最も鮮やかなピクセルの部分を示すために特定化された。本明細書で使用するとき、「閾値」は、平均光沢度の計算に含まれない最大光沢度として定義される。したがって、背景、又は試料の光沢のない領域は、平均光沢度の計算から除外される。異なる錠剤形状から生じる効果を最小化し、業界にわたり比較可能である測定基準を報告するために、K.Fegley and C.Vesey,「The Effect of Tablet Shape on the Perception of High Gloss Film Coating Systems」,Colorcon(West Point,PA USA)(2002)に記載され、本明細書に参照により組み込まれる方法を使用した(錠剤表面粗さ測定値からの類似データに最も近似的になる設定としての50%試料群設定を選択した)。
較正参照プレート(190〜228;294度標準;マスクなし(no mask)、回転0、深さ0)を使用して器具を初期較正した後、次いで、標準表面光沢測定を、McNeil−PPC,Inc.から商標「Extra Strength Tylenol Gelcaps」の下で入手可能なゲルコーティングされたカプレットを使用して行った。次に、このようなゲルコーティングされたカプレットの112個の試料についての平均光沢度を決定する一方で、25mm全景マスク(full view mask)(190〜280)を採用し、器具を以下の設定にする。
回転:0
深さ:0.635cm(0.25インチ)
光沢閾値:95
実寸大%:50%
屈折率:1.57
理想50%(実寸大50%)設定を使用して、参照標準についての平均表面光沢度を269と決定した。市販のゲルコーティングされた錠剤を上記手順に従って試験した。その結果を以下の表にまとめた。
Figure 2011512411
Tylenol ES RRG−市販のTylenol Extra Strength Rapid Release Gels
Tylenol Sinus RRG−市販のTylenol Sinus Rapid Release Gels
サブコーティングされたコア−実施例5に従って調製
HPMC−ヒプロメロース
実施例9:エンドウデンプン系浸漬コーティングでコーティングされたゲルキャップの溶解分析
以下の溶解パラメータを使用して、アセトアミノフェンの全溶解物を解析する:37℃におけるpH5.8のリン酸緩衝液中のUSP TypeII装置(パドル、50RPM)。0.02cmフローセルを用い、243mmの波長に設定したUV光分析装置を使用して、およそ10mLの試料アリコートを15及び30分において分析する。試験結果を下表に示す。
実施例10:赤色トウモロコシデンプン系浸漬溶液の調製
灌流用の829.26kgの滅菌水を189.3L(50ガロン)のステンレス鋼容器に加える。80RPMで攪拌しながら、0.576gのローカストビーンガム及び0.806kgのキサンタンガムを順に加える。次に、混合物を85℃に加熱する。85℃で、248.417kgのトウモロコシデンプンを加え、1時間にわたって混合する。その後、24.971kgのグリセリン、1.658kgのラウリル硫酸ナトリウム及び13.82kgの赤色着色剤を加える。タンクを約45℃の溶液温度に維持しながら、この溶液を低速で4時間にわたって(周囲気圧下で)混合して脱気する。
実施例11:青色トウモロコシデンプン系浸漬溶液の調製
灌流用の829.26kgの滅菌水を189.3L(50ガロン)のステンレス鋼容器に加える。80RPMで攪拌しながら、0.576kgのローカストビーンガム及び0.806kgのキサンタンガムを順に加える。次に、混合物を85℃に加熱する。85℃で、248.417kgのトウモロコシデンプンを加え、1時間にわたって混合する。その後、24.971kgのグリセリン、1.658kgのラウリル硫酸ナトリウム及び13.82kgの青色着色剤を加える。タンクを約45℃の溶液温度に維持しながら、この溶液を低速で4時間にわたって(周囲気圧下で)混合して脱気する。実施例8に記載の光沢分析を使用して、これらのコーティングされた形態を試験する。
Figure 2011512411
粘度限界に起因して、より低い%固体が、コーティング比較を行うのに利用されなければならない。
したがって、高アミロース、エンドウデンプン含有コーティングは、トウモロコシデンプン含有コーティングと比較して、より高い光沢度を有したが、亀裂を生じなかった。穀物デンプン、例えば、トウモロコシデンプン、は、およそ25〜29パーセントのアミロースを含有する。Hilbert et al.,J.Biol Chem 162(2):229(1946)を参照されたい。
〔実施の態様〕
(1) コーティングされた錠剤を製造する方法であって、前記方法は、活性剤を含むコアをコーティング液中に浸漬すること、及び前記浸漬されたコアを乾燥させて前記コア上に外側コーティングを形成することを含み、前記コーティング液は、少なくとも1つのデンプンを含み、前記少なくとも1つのデンプンは、前記デンプンの少なくとも約50重量%のアミロース含量を有する、方法。
(2) 前記少なくとも1つのデンプンがエンドウデンプンである、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記外側コーティングが少なくとも1つのガムを追加的に含む、実施態様1に記載の方法。
(4) 前記少なくとも1つのガムが、キサンタンガム、ローカストビーンガム、タラガム及びこれらの混合物からなる群から選択される、実施態様1に記載の方法。
(5) 前記コーティング液がキサンタンガム及びローカストビーンガムの両方を含む、実施態様1に記載の方法。
(6) 前記少なくとも1つのデンプンの、前記少なくとも1つのガムに対する重量比が、約250:1〜約100:1である、実施態様1に記載の方法。
(7) 前記外側コーティングが少なくとも1つの可塑剤を追加的に含む、実施態様1に記載の方法。
(8) 前記可塑剤が、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、クエン酸トリエチル及びクエン酸トリブチルからなる群から選択される、実施態様1に記載の方法。
(9) 前記コーティング液が、前記コーティング液の総重量に基づいて、約10パーセント〜約40パーセントの前記少なくとも1つのデンプンを含む、実施態様1に記載の方法。
(10) 前記コーティング液が、前記コーティング液の総重量に基づいて、
a)約1パーセント〜約35パーセントのエンドウデンプン、
b)約0.01パーセント〜約0.5パーセントのローカストビーンガム、
c)約0.01パーセント〜約0.5パーセントのキサンタンガム、及び、
c)約1パーセント〜約10パーセントのグリセリンを含む、実施態様1に記載の方法。
(11) 前記コアが第一端部及び第二端部を有し、前記方法が、前記コアの前記第一端部を前記コーティング液中に浸漬すること、及び前記浸漬された第一端部を乾燥させて前記第一端部上に外側コーティングを形成することを含み、前記方法が、前記第二端部を第二コーティング液中に浸漬すること、及び前記浸漬された第二端部を乾燥させて前記第二端部上に第二外側コーティングを形成することを更に含み、前記第二コーティング液がまた少なくとも1つの前記デンプンを含み、前記第二コーティング液が前記第一コーティング液とは異なる色である、実施態様1に記載の方法。
(12) 前記方法が、前記コーティング内に1つ以上の開口部を形成して、前記コーティングされた錠剤の表面上で前記コアを露出することを更に含む、実施態様1に記載の方法。
(13) 前記コーティング液の粘度が、約0.4〜約3.0Pa・s(約400〜約3000cps)である、実施態様1に記載の方法。
(14) 前記液体媒質が水を含む、実施態様1に記載の方法。
(15) 前記コーティング液の固体パーセントが、約20パーセント〜約45パーセントである、実施態様1に記載の方法。
(16) 実施態様1に記載の方法により製造される、コーティングされた錠剤。
(17) 前記生じた外側コーティングが、前記外側コーティングの総乾燥重量に基づいて、約75パーセント〜約99パーセントの前記少なくとも1つのデンプンを含む、実施態様16に記載のコーティングされた錠剤。
(18) 前記コーティングが、前記コーティングの総乾燥重量に基づいて、
a)約70パーセント〜約99パーセントのエンドウデンプンであって、前記デンプンの少なくとも約50重量パーセントのアミロース含量を有する、エンドウデンプン、
b)約0.05パーセント〜約1パーセントのローカストビーンガム、
b)約0.05パーセント〜約1パーセントのキサンタンガム、及び、
c)約0.5パーセント〜約15パーセントのグリセリンを含む、実施態様16に記載のコーティングされた錠剤。
(19) コーティングされた錠剤を製造する方法であって、前記方法は、活性剤を含むコアをコーティング液中に浸漬すること、及び前記浸漬されたコアを乾燥させて前記コア上に外側コーティングを形成することを含み、前記コーティング液はエンドウデンプンを含む、方法。
(20) 実施態様19に記載の方法により製造される、コーティングされた錠剤。

Claims (20)

  1. コーティングされた錠剤を製造する方法であって、前記方法は、活性剤を含むコアをコーティング液中に浸漬すること、及び前記浸漬されたコアを乾燥させて前記コア上に外側コーティングを形成することを含み、前記コーティング液は、少なくとも1つのデンプンを含み、前記少なくとも1つのデンプンは、前記デンプンの少なくとも約50重量%のアミロース含量を有する、方法。
  2. 前記少なくとも1つのデンプンがエンドウデンプンである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記外側コーティングが少なくとも1つのガムを追加的に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのガムが、キサンタンガム、ローカストビーンガム、タラガム及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記コーティング液がキサンタンガム及びローカストビーンガムの両方を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つのデンプンの、前記少なくとも1つのガムに対する重量比が、約250:1〜約100:1である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記外側コーティングが少なくとも1つの可塑剤を追加的に含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記可塑剤が、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、クエン酸トリエチル及びクエン酸トリブチルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記コーティング液が、前記コーティング液の総重量に基づいて、約10パーセント〜約40パーセントの前記少なくとも1つのデンプンを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記コーティング液が、前記コーティング液の総重量に基づいて、
    a)約1パーセント〜約35パーセントのエンドウデンプン、
    b)約0.01パーセント〜約0.5パーセントのローカストビーンガム、
    c)約0.01パーセント〜約0.5パーセントのキサンタンガム、及び、
    c)約1パーセント〜約10パーセントのグリセリンを含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記コアが第一端部及び第二端部を有し、前記方法が、前記コアの前記第一端部を前記コーティング液中に浸漬すること、及び前記浸漬された第一端部を乾燥させて前記第一端部上に外側コーティングを形成することを含み、前記方法が、前記第二端部を第二コーティング液中に浸漬すること、及び前記浸漬された第二端部を乾燥させて前記第二端部上に第二外側コーティングを形成することを更に含み、前記第二コーティング液がまた少なくとも1つの前記デンプンを含み、前記第二コーティング液が前記第一コーティング液とは異なる色である、請求項1に記載の方法。
  12. 前記方法が、前記コーティング内に1つ以上の開口部を形成して、前記コーティングされた錠剤の表面上で前記コアを露出することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記コーティング液の粘度が、約0.4〜約3.0Pa・s(約400〜約3000cps)である、請求項1に記載の方法。
  14. 前記液体媒質が水を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記コーティング液の固体パーセントが、約20パーセント〜約45パーセントである、請求項1に記載の方法。
  16. 請求項1に記載の方法により製造される、コーティングされた錠剤。
  17. 前記生じた外側コーティングが、前記外側コーティングの総乾燥重量に基づいて、約75パーセント〜約99パーセントの前記少なくとも1つのデンプンを含む、請求項16に記載のコーティングされた錠剤。
  18. 前記コーティングが、前記コーティングの総乾燥重量に基づいて、
    a)約70パーセント〜約99パーセントのエンドウデンプンであって、前記デンプンの少なくとも約50重量パーセントのアミロース含量を有する、エンドウデンプン、
    b)約0.05パーセント〜約1パーセントのローカストビーンガム、
    b)約0.05パーセント〜約1パーセントのキサンタンガム、及び、
    c)約0.5パーセント〜約15パーセントのグリセリンを含む、請求項16に記載のコーティングされた錠剤。
  19. コーティングされた錠剤を製造する方法であって、前記方法は、活性剤を含むコアをコーティング液中に浸漬すること、及び前記浸漬されたコアを乾燥させて前記コア上に外側コーティングを形成することを含み、前記コーティング液はエンドウデンプンを含む、方法。
  20. 請求項19に記載の方法により製造される、コーティングされた錠剤。
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