[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2011503231A - Hcv感染処置のためのペプチド - Google Patents

Hcv感染処置のためのペプチド Download PDF

Info

Publication number
JP2011503231A
JP2011503231A JP2010534960A JP2010534960A JP2011503231A JP 2011503231 A JP2011503231 A JP 2011503231A JP 2010534960 A JP2010534960 A JP 2010534960A JP 2010534960 A JP2010534960 A JP 2010534960A JP 2011503231 A JP2011503231 A JP 2011503231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
deuterium
compounds
mmol
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010534960A
Other languages
English (en)
Inventor
マッセ,クレイグ・イー
Original Assignee
コンサート ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コンサート ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド filed Critical コンサート ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
Publication of JP2011503231A publication Critical patent/JP2011503231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/04Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • A61K38/06Tripeptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06008Dipeptides with the first amino acid being neutral
    • C07K5/06017Dipeptides with the first amino acid being neutral and aliphatic
    • C07K5/06034Dipeptides with the first amino acid being neutral and aliphatic the side chain containing 2 to 4 carbon atoms

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

【課題】ボセプレビルの誘導体である新規ペプチドを提供する。
【解決手段】本発明はペプチド誘導体である新規化合物および薬剤的に受容可能なその塩に関する。より明確には、本発明はボセプレビルの誘導体である新規ペプチドに関する。本発明はまた、本発明の1以上の化合物およびキャリアを含む組成物、ならびにボセプレビルのような、HCV NS3/NS4Aプロテアーゼ阻害剤を投与することによって有益に処置される疾患および状態を処置する方法における開示された化合物および組成物の使用を提供する。
【選択図】なし

Description

関連する出願
本出願は2007年11月20日に出願された、米国仮出願第61/003,857号の利益を主張する。上記出願の教示はすべて参照として本明細書に援用される。
SCH−503034、またはN−(4−アミノ−1−シクロブチル−3,4−ジオキソブタン−2−イル)−3−(2−(3−tert−ブチルウレイド)−3,3−ジメチルブタノイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキサミドとしても公知のボセプレビルはHCV NS3/NS4aセリンプロテアーゼを阻害する。HCVは非−A、非−B型肝炎(NANBH)における主要な原因因子と考えられてきた、(+)−センス1本鎖RNAウイルスである。HCVプロテアーゼに含まれるいくつかの非−構造蛋白質(NS1、NS2、NS3、NS4a、NS5a、およびNS5b)の中でHCV NS3セリンプロテアーゼはNS3/NS4a、NS4a/NS4b、NS4b/NS5a、およびNS5a/NS5b接合部でのポリペプチドの蛋白質分解に関与し、従ってウイルス複製中に5種のウイルス蛋白質を生み出すことに関与する。NS4a蛋白質はNS3のセリンプロテアーゼ活性の補因子である(国際特許公開第WO 2002008244号を参照されたい)。
ボセプレビルは現在C型肝炎処置のための第III相臨床試験中である。
一般に、ボセプレビルはC型肝炎患者において十分に耐容性が見られる。有害事象はまれで、頭痛、発熱および筋痛症が認められた(Sarrazin,Cら,Gastroenterology,2007,132(4):1270およびZeuzem,Sら,56th Annu Meet Am Assoc Study Liver Dis,2005,(11月11−15日,San Francisco):Abst 201)。
ボセプレビルの有益な活性にもかかわらず、C型肝炎を処置するための新規な化合物に対する継続した必要性が存在する。
本発明はペプチド誘導体である新規化合物および薬剤的に受容可能なその塩に関する。より明確には、本発明はボセプレビルの誘導体である新規ペプチドに関する。本発明はまた、1以上の本発明の化合物および薬剤的に受容可能なキャリアを含む医薬組成物、ならびにボセプレビルのような、HCV NS3/NS4Aプロテアーゼ阻害剤を投与することによって有益に処置される疾患および状態を処置する方法における開示された化合物および組成物の使用を提供する。
“改良する(ameliorate)”および“処置する(treat)”という用語は相互に交換可能に使用され、治療的処置および予防的処置(発症の可能性を軽減する)の両方を含む。両方の用語は、疾患(たとえば、本明細書で詳細に説明する疾患または障害)の発症または進行を減少させる(decrease)、抑制する(suppress)、弱める(attenuate)、減らす(diminish)、阻む(arrest)、もしくは安定させる(stabilize)、疾患の重症度を緩和する(lessen)または疾患に関連する症状を改善する(improve)ことを意味する。
“疾患”は、細胞、組織、または器官の正常な機能を損なうか、または妨げるいずれかの状態または障害を意味する。
合成に使用される化学物質の起源に依存して、合成された化合物に天然の同位体存在比の多少の変動が起こることは認められるであろう。従って、ボセプレビルの調製物は固有に少量の重水素化アイソトポローグ(isotopologue)を含むことになる。この変動にもかかわらず、天然に存在する安定水素同位体の濃度は低く、本発明の化合物の安定同位体置換の程度に比較して取るに足らない。たとえば、Wada,Eら,Seikagaku,1994,66:15;Ganes,LZら,Comp Biochem Physiol Mol Integr Physiol,1998,119:725を参照されたい。
本発明で使用する“化合物”という用語は、式(1)の重水素化部位として明示された部位に存在するそれぞれの重水素原子に対して少なくとも3000(45%重水素取り込み)の最小同位体濃縮係数を有する組成の物質を表すという点で本発明の化合物はそのような天然に存在する重要でない形態から識別される。
本発明の化合物では、特有の同位体として特に明示されないいずれかの原子は、特記しない限り、その原子のいずれかの安定同位体を表すことを意味する。特記しない限り、ある位置が特に“H”または“水素”と明示される場合、その位置はその天然の存在比の同位体組成において水素を有すると理解される。さらに特記しない限り、ある位置が特に“D”または“重水素”と明示される場合、その位置は0.015%である天然の重水素の存在比の少なくとも3000倍の存在比で重水素を有すると理解される(すなわち、少なくとも45%の重水素の取り込み)。
本明細書で使用する“同位体濃縮係数”という用語は、特定された同位体の同位体存在比と天然の存在比間の比を意味する。
他の態様では、本発明の化合物は化合物の潜在的な重水素化部位として明示された部位に存在するそれぞれの重水素に対して、少なくとも3500(52.5%重水素取り込み)少なくとも4000(60%重水素取り込み)、少なくとも4500(67.5%重水素取り込み)、少なくとも5000(75%重水素取り込み)、少なくとも5500(82.5%重水素取り込み)、少なくとも6000(90%重水素取り込み)、少なくとも6333.3(95%重水素取り込み)、少なくとも6466.7(97%重水素取り込み)、少なくとも6600(99%重水素取り込み)、または少なくとも6633.3(99.5%重水素取り込み)の同位体濃縮係数を有する。
本明細書で表した構造式は、ある位置の原子が同位体濃縮されているかどうかを示してもよく、示さなくてもよい。最も一般的な態様では、特有の位置が同位体濃縮されているかどうかに関して構造式から判断できない場合、特有の位置における安定同位体が天然の存在比で存在するか、あるいは、その特有の位置が1以上の天然に存在する安定同位体に関して同位体濃縮されていると理解すべきである。より特定の態様では、同位体濃縮されていると特に明示されない化合物のすべての位置において安定同位体は天然の存在比で存在する。
“アイソトポローグ”という用語は、その同位体組成においてだけ本発明の特定の化合物と異なる化学種を表す。アイソトポローグは1以上の位置における同位体濃縮のレベルにおいて、および/または同位体濃縮の位置において異なることが可能である。
本発明の化合物に言及する場合、“化合物”という用語は分子の構成原子間に同位体変動が存在してもよいことを除いて、同一の化学構造を有する分子の集まりを表す。従って、示された重水素原子を含む特有の化学構造によって表される化合物が、その構造中の1以上の明示された重水素位置に水素原子を有する、より少ない量のアイソトポローグを同様に含むであろうことは当業者には明らかであろう。本発明の化合物におけるそのようなアイソトポローグの相対量は、化合物を作るために使用される重水素化試薬の同位体純度、および化合物を調製するために使用される種々の合成ステップにおける重水素の取り込みの効率を含むいくつかの因子に依存することになる。しかし、先に説明したように、そのようなアイソトポローグの相対量は全体として化合物の55%未満であろう。他の態様では、そのようなアイソトポローグの相対量は全体として化合物の50%未満、47.5%未満、40%未満、32.5%未満、25%未満、17.5%未満、10%未満、5%未満、3%未満、1%未満、または0.5%未満であろう。
本発明はまた、本発明の化合物の塩、溶媒和物または水和物を提供する。
本発明の化合物の塩は、酸と化合物の塩基性基、たとえばアミノ官能基、または塩基と化合物の酸性基、たとえばカルボキシル官能基の間で形成される。別の態様に従って、該化合物は薬剤的に受容可能な酸付加塩である。
本明細書で使用する“薬剤的に受容可能”という用語は、適切な医学的判断の範囲内で過度な毒性、痛み、アレルギー反応などを起こさずにヒトおよび他の哺乳動物の組織と接触する使用に適し、そして適当な利益/リスク比に対応する成分を表す。“薬剤的に受容可能な塩”は、受容者への投与時に、本発明の化合物を直接または間接のいずれかで提供することが可能ないずれかの非毒性塩を意味する。“薬剤的に受容可能なカウンターイオン”は、受容者への投与時に塩から遊離した場合に毒性でない、塩のイオン性部分である。
薬剤的に受容可能な塩を形成するために一般に利用される酸には、二硫化水素、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸およびリン酸のような無機酸、およびパラ−トルエンスルホン酸、サリチル酸、酒石酸、ビ酒石酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ベシル酸、フマル酸、グルコン酸、グルクロン酸、ギ酸、グルタミン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、乳酸、蓚酸、パラ−ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸および酢酸のような有機酸、ならびに関連する無機酸および有機酸が挙げられる。そのような薬剤的に受容可能な塩には、従って硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、クロリド、ブロミド、ヨージド、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソブチル酸塩、カプリン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、蓚酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベレート、セバケート、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−ジオエート、ヘキシン−1,6−ジオエート、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、マンデル酸塩および他の塩が挙げられる。一態様では、薬剤的に受容可能な酸付加塩には、塩酸および臭化水素酸のような鉱酸と共に形成されるもの、およびとりわけマレイン酸のような有機酸と共に形成されるものが挙げられる。
本明細書で使用する“水和物”という用語は、非共有結合分子間力によって結合した化学量論的、または非化学量論的量の水をさらに含む化合物を意味する。
本明細書で使用する“溶媒和物”という用語は、非共有結合分子間力によって結合した化学量論的、または非化学量論的量の溶媒、たとえば水、アセトン、エタノール、メタノール、ジクロロメタン、2−プロパノールなどをさらに含む化合物を意味する。
本発明の化合物(たとえば、式Iの化合物)は、たとえば重水素置換または別の方法の結果として、非対称炭素原子を含んでいてもよい。そのようなものとして本発明の化合物は別個のエナンチオマー、または2つのエナンチオマーの混合物のいずれかとして存在することができる。従って、本発明の化合物は両方のラセミ体混合物、そしてさらに別の可能性のある立体異性体を実質的に含まない別個のそれぞれの立体異性体を含むことになる。本明細書で使用する“実質的に他の立体異性体を含まない”という用語は他の立体異性体の25%未満、好ましくは他の立体異性体の10%未満、より好ましくは他の立体異性体の5%未満、そしてもっとも好ましくは他の立体異性体の2%未満、または他の立体異性体の“X”%未満(ここでXは0〜100までの間の数である)が存在することを意味する。与えられた化合物の別個のエナンチオマーを得るか、または合成する方法は当該技術分野で公知であり、最終化合物に、または出発物質もしくは中間体に実行可能なものとして適用されてもよい。
本明細書で使用する“安定な化合物”という用語は、それらの工業的合成を可能にするために十分な安定性を有し、そして本明細書で詳細に記載された目的(たとえば治療薬に反応性の疾患または状態を処置するための治療用製品、治療用化合物の生産における使用のための中間体、分離可能または貯蔵可能な中間体化合物への製剤)に対して有用であるように十分な期間完全性を維持する化合物を表す。
“D”は重水素を表す。“立体異性体”はエナンチオマーとジアステレオマーの両方を表す。
本明細書を通して、可変記号は一般的に(たとえば“それぞれのR”)表されてもよく、あるいは明確に(たとえば、R、R、Rなど)表されてもよい。特記しない限り、可変記号が一般的に表される場合、その特有の可変記号のすべての特定の態様を含むことを意味する。
治療用化合物
本発明は式Iの化合物:
Figure 2011503231
または薬剤的に受容可能なその塩を提供し、式中:
環Aは0〜7個の重水素原子を有するシクロブチル環であり;
およびRのそれぞれは独立して−C(CHであり、式中1〜9個の水素原子は場合により重水素原子に置換され;
それぞれのRは独立して−CH、−CHD、−CHD、および−CDから選択され;
それぞれのYは独立して水素および重水素から選択され;そして
およびRが同時に−C(CHであり、Rが−CHであり、そして環Aが重水素原子を持たない場合、少なくとも1つのYは重水素である。
式Iの化合物の一態様では:
環Aは重水素原子を持たないか、または7個の重水素原子を有するシクロブチル環であり;
およびRは同じであり;
それぞれのRは同じであり;そして
それぞれのYは同じである。
式Iの化合物の別の態様では:
環Aは重水素原子を持たないか、または7個の重水素原子を有するシクロブチル環であり;
およびRは同じであり、そしてC(CHおよび−C(CDから選択され;そして
それぞれのRは同じであり、そして−CH、および−CDから選択される。
式Iの化合物の他の態様には以下のものが挙げられ、式中:
a)Rは−C(CHおよび−C(CDから選択され;
b)Rは−C(CHおよび−C(CDから選択され;
c)それぞれのRは同じであり;
d)それぞれのRは独立して−CHおよび−CDから選択され;
e)環Aは0または7個の重水素原子を有するシクロブチル環であるか;または
f)それぞれのYは同じである。
別の態様では、式Iの化合物は先のa)からf)までの1以上において説明した特徴を有し;そしてRおよびRの少なくとも1つは−C(CDであるか;またはそれぞれのRは−CDである。たとえば、少なくともRおよびRの1つは−C(CDであるか;またはそれぞれのRは−CDであり、そして環Aは0〜7個の重水素原子を有するシクロブチル環である、または少なくともRおよびRの1つは−C(CDであるか;またはそれぞれのRは−CDであり、そしてそれぞれのYは同じである。
さらに別の態様では、式Iの化合物は先のa)からf)までの2以上において説明した特徴を有する。そのような組み合わせには、以下のものが挙げられるが、それらに限定されない:aとb;aとc;bとc;a、bとc;aとd;bとd;a、bとd;a、cとd;b、c、とd;a、b、cとd;eとc;eとd;eとa;eとb;e、bとa;e、cとa;e、cとb;e、c、bとa;e、dとa;e、dとb;e、d、bとa;e、d、cとa;e、d、cとb;e、d、c、bとa;aとf;bとf;a、bとf;cとf;a、c、とf;b、cとf;a、b、cとf;dとf;bとf;a、b、dとf;a、c、dとf;b、c、dとf;a、b、c、d、とf。
さらに別の態様では、RおよびRのそれぞれは−C(CDであり、それぞれのRは同じであり、そして−CDおよび−CHから選択され、それぞれのYは同じであり、そして環Aは重水素原子を持たないシクロブチル環および7個の重水素原子を有するシクロブチル環から選択される。
特定の式Iの化合物の例は以下の表1に示される。これらの例では、Y2aはY2bと同じであり、そして環Aは重水素原子を持たない(H)か、または利用可能な環炭素位置において水素原子と入れ替わった7個の重水素原子(D)を有する。
表1.特定の式Iの化合物の例
Figure 2011503231
Figure 2011503231
Figure 2011503231
Figure 2011503231
Figure 2011503231
または薬剤的に受容可能な上記化合物のいずれかの塩。
さらに別の態様では、該化合物は:
Figure 2011503231
または薬剤的に受容可能な上記化合物のいずれかの塩から選択される。
別の態様のセットでは、先に説明した態様のいずれかにおいて重水素と明示されないいずれかの原子はその天然の同位体存在比で存在する。
式Iの化合物の合成は通常の技術の合成化学者によって容易に達成することができる。そのような方法は、本明細書で詳細に説明した化合物を合成するための、対応する重水素化され、そして場合により、他の同位体を含む試薬および/または中間体を利用することにより、または化学構造に同位体原子を導入するための当該技術分野で公知の標準合成プロトコルを実施することにより実行することができる。適切な手順および中間体はたとえば、PCT公開WO 2004/113294、米国特許公開US20070004635において、またはVenkatraman,Sら,J Med Chem 2006,49:6074において開示される。該化合物は以下に示したスキームに例証したように調製することができる。
スキーム1.式Iの化合物を調製するための一般経路
Figure 2011503231
先のスキーム1は式Iの化合物を調製するための一般経路を示す。Venkatraman,Sら,J Med Chem 2006,49:6074−6086によって記載された手順を使用して、重水素化3,4−ジメチルシクロプロピルプロリン37は重水素化N−Boc−tert−ロイシン試薬29と縮合し、ジペプチド38を与える。HClによるBoc基の酸性除去および対応するアミンと重水素化tert−ブチルイソシアネート31(塩酸およびその後のトリホスゲンによる処理により、対応して重水素化されたアミンR−NH 30から調製される)との反応はジペプチド39を与える。アルファ‐ヒドロキシアミド23への最終カップリングはヒドロキシアミド40を生み、次にそれは酸化されて式Iの化合物を与える。
スキーム2.中間体23を調製するための経路
Figure 2011503231
スキーム2はスキーム1において有用な、重水素化シクロブチルメチルアルファ‐ヒドロキシアミド23を調製するための経路を示す。Heisig,GBら,Org Synth 1955,3:213−215により記載された手順を使用した、ナトリウムエトキシドの存在下でのジエチルマロネート11による重水素化ジブロモプロパン10(たとえば、市販のジブロモプロパン−d)の処理は、対応するエチル−1,1−シクロブタンジカルボキシレート12を与える。先に述べた参考文献中の手順を使用した、水酸化ナトリウムまたは重水酸化ナトリウムによる12中のエチルエステル部分の鹸化、その後の塩酸または重塩酸による脱炭酸は重水素化シクロブタンカルボン酸13を与える。Ingold,KU,ら,J Chem Soc,Perkin Trans II 1981,pp970−974に記載された手順を使用した、重水素化リチウムアルミニウムまたは水素化リチウムアルミニウム(LiAl(Y)による13の還元は重水素化シクロブチルメタノール14を与える。その後のIngoldの手順を使用した、対応するメシレートとしての14のアルコール部分の活性化およびリチウムブロミドによる置換は対応するシクロブチルメチルブロミド15を与える。
シクロブチルメチルブロミド15はその後、Venkatraman,Sら,J Med Chem 2006,49:6074−6086によって記載されたプロトコルを使用してエチルN−(ジフェニルメチレン)グリシネート16(カリウムtert−ブトキシドによる16の処理によりin situで生成される)と結合し、対応するグリシン誘導体17を与える。17のジフェニルイミン部分の加水分解、その後のアミンのBoc保護はBoc‐保護アミノエステル18を生じる。Y基は水酸化ナトリウムまたは重水酸化ナトリウムのいずれかによる18の処理により取り込まれ、その後生じた酸は、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンとベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−tris−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)による処理によって対応するWeinrebアミド19に変換される。アミド19の対応するアルデヒド20への変換はTHF中のLiAlHによる処理により達成される。アルデヒド20はトリエチルアミン中のアセトンシアノヒドリンにより処理され、シアノヒドリン21を生じる。シアノヒドリン21のヒドロキシアミド22への加水分解はLiOHと過酸化水素による処理により成し遂げられる。この後、22中のBoc基の酸に触媒された開裂により重水素化アルファ‐ヒドロキシアミド23が形成される。
スキーム3.中間体29の合成
Figure 2011503231
Figure 2011503231
先のスキーム3はスキーム1において有用な重水素化N−Boc−tert−ロイシン中間体29の合成を示す。重水素化Grignard試薬は、重水素化2−クロロ−2−メチルプロパン24(たとえば市販の2−クロロ−2−メチルプロパンーd)とマグネシウム金属との反応によりin situで生成される。Grignard試薬はNazarski RBら,Bull Soc Chim Belg 1992,101:817−819によって記載された手順に従って、N,N−ジメチルホルムアミドにより処理され、対応するピバルデヒド(pivaldehyde)25を与える。Boesten,WHら,Org Lett 2001,3:1121−1124によって記載された手順に従った(R)−フェニルグリシンアミドによるピバルデヒド25の処理、その後の対応するキラルイミンとシアン化ナトリウムの反応はアルファ‐アミノニトリル26を与える。ニトリル26からジアミドへの加水分解、続くフェニルアセトアミド基の水素化分解はアルファ‐アミノアミド27を与える。最後に、tert−ロイシンアミドの6N HClによる加水分解は対応する酸28を与え、その後それはBoc−保護され、所望するN−Boc−tert−ロイシン試薬29を形成する。
スキーム4.中間体37の合成
Figure 2011503231
スキーム4はスキーム1において有用な、重水素化3,4−ジメチルシクロプロピルプロリン37の合成を示す。Madalengoitia,JSら,J Org Chem 1999,64:547−555によって記載された手順に従った、(3R,7aS)−テトラヒドロ−3−フェニル−3H,5H−ピロロール,2−コキサオール−5−オンのカリウムエノラート(市販の(3R,7aS)−テトラヒドロ−3−フェニル−3H,5H−ピロロール,2−コキサオール−5−オン32とヘキサメチルジシラザンカリウムとの反応によりin situで生成される)のフェニル塩化セレンによる処理、その後のセレノキシドの酸化および除去は、アルファ,ベータ−不飽和ラクタム33を与える。Ahmad,Sら,J Med Chem 2001,44:3302−3310に記載された手順を使用した、重水素化イソプロピルホスホニウムイリド34(重水素化イソプロピルブロミド(たとえば、市販のd−イソプロピルブロミド)からin situで調製される、Braverman,Sら,J Am Chem Soc 1990,112:5830−5837を参照されたい)によるラクタムの処理は、対応するジメチルシクロプロピルラクタム35を与える。ラクタム35は、Venkatraman,Sら,J Med Chem 2006,49:6074−6086によって記載された方法に従って、必須のシクロプロピルプロリンメチルエステル37に変換される。
先に示した特定の研究方法および化合物は限定することを意図しない。本明細書のスキームにおける化学構造は、同じ可変記号名(すなわち、R、R、Rなど)によって確認されるかどうかにかかわらず、本明細書の化合物式の対応する位置の化学基定義(部分、原子など)と同一基準でここに定義された可変記号を表す。別の化合物の合成における使用のための化合物構造における化学基の適合性は当業者の知識の範囲内である。
本明細書のスキームにおいて明白に示されない経路内のものを含む、式Iの化合物およびそれらの合成前駆体を合成する付加的な方法は、当該技術分野の通常の化学者の手段の範囲内である。反応条件を最適化し、そして必要な場合、競合する副産物を最少化するための方法は当該技術分野で公知である。適用可能な化合物を合成することにおいて有用な、合成化学変換および保護基方法論(保護および脱保護)は当該技術分野で公知であり、たとえばLarock R,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989);Greene TWら,Protective Groups in Organic Synthesis,3版,John Wiley and Sons(1999);Fieser Lら,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994);ならびにPaquette L編,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)およびその続版に記載されたものが挙げられる。
本発明によって予想される置換基および可変記号の組み合わせは安定な化合物の形成に帰着するものだけである。
組成物
本発明はまた、有効量の式Iの化合物(たとえば、本明細書の式のいずれかを含む)、または該化合物の薬剤的に受容可能な塩;および受容可能なキャリアを含む発熱物質を含まない医薬組成物を提供する。キャリアは製剤の他の成分と適合するという意味において、そして薬剤的に受容可能なキャリアの場合において“受容可能”であって、薬剤に使用される量においてその受容者に有害でない。
薬剤的に受容可能なキャリアには、本発明の医薬組成物において使用してもよいアジュバントおよびベヒクルが挙げられる。薬剤的に受容可能なキャリアには、1以上の塩、電解質、可溶化剤、溶媒、バッファー、乳化剤、香味剤、着色剤、甘味剤、フィラー、潤滑剤、希釈剤、懸濁化剤、増粘剤、分散剤、湿潤剤、生物学的利用能促進剤、および吸収促進剤が挙げられる。特定の薬剤的に受容可能なキャリアには、1,3−ブタンジオール、2−オクチルドデカノール、アラビアゴム、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、蜜蝋、ベンジルアルコール、リン酸塩、セルロースを基礎にした物質、セテアリルアルコール、セチルエステルワックス、ココアバター、コロイド状シリカ、コーンスターチ、リン酸水素二ナトリウム、乳化ワックス、エチレンオキシド−プロピレンオキシドブロックコポリマー、ゼラチン、グリセリン、グリシン、ヒト血清アルブミン、イオン交換剤、等張性塩化ナトリウム、ラクトース、レシチン、液化石油、長鎖アルコール、LUTROL(登録商標)、ステアリン酸マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、マンニトール、鉱物油、オレイン酸およびそのグリセリド誘導体、オリーブオイルまたはとりわけポリオキシエチル化された型のひまし油、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、PLURONIC(登録商標)、ポリアクリレート、ポリエチレングリコール、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリソルベート60、ポリビニルピロリドン、リン酸水素カリウム、ソルビン酸カリウム、プロピレングリコール、硫酸プロタミン、リンゲル液、血清蛋白質、カルボキシメチルセルロースナトリウム、塩化ナトリウム、ソルビン酸、モノステアリン酸ソルビタン、スクロース、トラガカント、Tween80、水、ワックス、白色ワセリン、羊毛脂、および亜鉛塩が挙げられるが、それらに限定されない。
本発明の医薬組成物には、経口、直腸内、鼻腔内、局所(口腔内および舌下を含む)、膣内、非経口(皮下、筋肉内、静脈内および皮内を含む)および経皮投与に適したものが挙げられる。それぞれの組成物の型と共に利用するための適切な薬剤的に受容可能なキャリアの選択は当該技術分野で公知である。同様に、本発明の種々の医薬組成物の単位剤形を作り出すための活性成分とキャリアを結び合わせるための方法も当該技術分野で公知である。たとえば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Philadelphia,PA(17版,1985)を参照されたい。
別の態様では、本発明の組成物はさらに第2治療薬を含む。第2治療薬は、ボセプレビルと同じ作用機序を有する化合物と一緒に投与された場合、好都合な特性を有することが公知であるか、またはそのような特性を証明するいずれの化合物または治療薬から選択されてもよい。そのような薬剤には、限定するものではないが、WO 2006130666,WO 2006130628,WO 2007092616,およびWO 2007092645に記載されたものを含む、ボセプレビルとの組み合わせにおいて有用であると示されたものが挙げられる。
好ましくは、第2治療薬はC型肝炎ウイルス(HCV)に関連する障害から選択される疾患もしくは状態の処置または予防に有用な薬剤である。
一態様では、第2治療薬はPEG‐インターフェロンアルファ‐2a、PEG‐インターフェロンアルファ‐2b、リバビリン、テラプラビル、ニタゾキサニドおよび前記薬剤の2種以上の組み合わせから選択される。
いっそう特定の態様では、第2治療薬はPEG‐インターフェロンアルファ‐2aとリバビリンの組み合わせである。
別の態様では、本発明は本発明の化合物と1以上の先に記載の第2治療薬のいずれかの別個の剤形を提供し、ここで該化合物および第2治療薬はお互いに関連する。本明細書で使用する“お互いに関連する”という用語は、別個の剤形が一緒に売られ、そして(お互いに24時間以内に連続して、または同時に)投与されることを意図していることが容易に明らかであるように、別個の剤形が一緒に包装されるか、または他の方法でお互いに結びつけられていることを意味する。
本発明の医薬組成物では、本発明の化合物は有効量で存在する。本明細書で使用する“有効量”という用語は、適切な投与計画で投与される場合、標的障害を(治療的に、または予防的に)処置するために十分である量を表す。たとえば、有効量は処置されることになる障害の重症度、持続期間または進行を軽減するか、もしくは改良する、処置されることになる障害の増悪を妨げる、処置されることになる障害の退行を引き起こす、または別の療法の予防もしくは治療効果を高めるか、もしくは改善するために十分である。
動物およびヒトの投薬量(ミリグラム/m体表面積に基づく)の相互関係はFreireichら,(1966)Cancer Chemother.Rep50:219に記載される。体表面積は患者の身長および体重から概算で決定されてもよい。たとえば、Scientific Tables,Geigy Pharmaceuticals,Ardsley,N.Y.,1970,537を参照されたい。
一態様では、本発明の化合物の有効量は処置毎に約1mgから約8000mgまでの範囲で変化しうる。より特定の態様では、範囲は処置毎に約10から4000mgまで、または20から1600mgまで、または最も明確には約100から800mgまでである。処置は典型的には1日に1回から3回まで投与される。
有効服用量はまた、当業者に認識されているように、処置される疾患、疾患の重症度、投与経路、患者の性、年齢および健康状態、賦形剤の使用、他の薬剤の使用のような他の治療的処置との同時使用の可能性および処置する医師の判断に依存して変化することになる。たとえば、有効服用量を選択するための指針は臨床試験に使用されているボセプレビルの投薬量を参照することによって決定することができる。
第2治療薬を含む医薬組成物の場合、第2治療薬の有効量はその薬剤だけを使用するモノテラピー計画において通常利用される投薬量の約20%〜100%の間である。好ましくは、有効量は通常のモノテラピー服用量の約70%〜100%の間である。これらの第2治療薬の通常のモノテラピー投薬量は当該技術分野で公知である。たとえば、Wellsら編,Pharmacotherapy Handbook,2版,Appleton and Lange,Stamford,Conn.(2000);PDR Pharmacopoeia,Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2000,デラックス版,Tarascon Publishing,Loma Linda,Calif.(2000)を参照されたい。これらの参考文献のそれぞれはそのまま参照として本明細書に援用される。
先に参照した第2治療薬のいくつかは本発明の化合物と相乗的に作用することが期待される。このことが起こる場合、第2治療薬および/または本発明の化合物の有効投薬量はモノテラピーにおいて必要とされる量から軽減されることが可能になるであろう。このことは、第2治療薬または本発明の化合物のいずれかの毒性副作用の最少化、効力の相乗的改善、投与または使用のたやすさの改善、および/または化合物調製または製剤の全体費用の軽減という利点を有する。
処置の方法
別の態様では、本発明は、本明細書に記載の1以上の式Iの化合物と感染した細胞を接触させることを含む、そのような細胞におけるHCV NS3/NS4Aプロテアーゼの活性を遮断する方法を提供する。
別の態様に従って、本発明はボセプレビルによって有益に処置される疾患を処置することが必要な患者におけるそのような処置の方法を提供し、該方法は有効量の本発明の化合物または組成物を該患者に投与するステップを含む。そのような疾患は当該技術分野で公知であり、限定はしないが以下の特許および公開された特許出願:WO 2002008244、およびWO 2003062265に開示されている。そのような疾患には、C型肝炎ウイルス(HCV)に関連した障害が挙げられるが、それらに限定されない。
特有の一態様では、本発明の方法はC型肝炎ウイルス(HCV)感染を処置することが必要な患者においてそのような感染を処置するために使用される。
本明細書に詳細に説明された方法は、患者が特有の確定した処置を必要とすると確認される場合の方法を含む。そのような処置が必要な患者を確認することは患者またはヘルスケア専門家の判断に属してよく、そして主観的(たとえば、意見)または客観的(たとえば、試験または診断法によって測定可能)でありうる。
別の態様では、上記の処置方法のいずれかは、1以上の第2治療薬を該患者に同時投与する付加的なステップを含む。第2治療薬の選択は、ボセプレビルとの同時投与に有用であることが公知のいずれかの第2治療薬から行われてもよい。第2治療薬の選択はまた、処置されることになる特有の疾患または状態に依存する。本発明の方法において利用されてもよい第2治療薬の例としては、本発明の化合物および第2治療薬を含む組み合わせ組成物における使用のために先に説明したものが挙げられる。
とりわけ、本発明の併用療法は(徴候:C型肝炎に従って括弧に示される特有の第2治療薬(PEG‐インターフェロン、およびリバビリン)と共に)以下の状態の処置のために式Iの化合物および第2治療薬を同時投与することを含む。(http://clinicaltrials.gov/においてSCH−503034に関する臨床試験を参照されたい)。
本明細書で使用する“同時投与された”という用語は、単一剤形(たとえば本発明の化合物と先に記載の第2治療薬を含む本発明の組成物)の一部として、または別個の複数の剤形として、第2治療薬が本発明の化合物と一緒に投与されてもよいことを意味する。あるいは、本発明の化合物の投与の前に、投与と連続して、または投与後に付加的な薬剤が投与されてもよい。そのような併用療法処置では、本発明の化合物と第2治療薬の両方が慣用の方法によって投与される。本発明の化合物と第2治療薬の両方を含む本発明の組成物の患者への投与は、処置の経過中の別の時期における該患者への同じ治療薬、いずれか他の第2治療薬または本発明のいずれかの化合物の別個の投与を除外しない。
これらの第2治療薬の有効量は当業者に公知であり、投薬のための指針は本明細書で参照した特許および公開された特許出願において、ならびにWellsら編,Pharmacotherapy Handbook,2版,Appleton and Lange,Stamford,Conn.(2000);PDR Pharmacopoeia,Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2000,デラックス版,Tarascon Publishing,Loma Linda,Calif.(2000)、および他の医学教科書の中に見出すことができる。しかし、第2治療薬の最適有効量の範囲を決定することはまさに当業者の権限内にある。
第2治療薬が対象に投与される本発明の一態様では、本発明の化合物の有効量は、第2治療薬が投与されない場合の本発明の化合物の有効量より少ない。別の態様では、第2治療薬の有効量は本発明の化合物が投与されない場合の第2治療薬の有効量より少ない。このようにして、いずれかの薬剤の高服用量に伴う望ましくない副作用が最少化されてもよい。他の潜在的な利点(限定しないが、改善された投薬計画および/または軽減された薬物費用を含む)は当業者に明らかであろう。
さらに別の側面では、本発明は先に説明した疾患、障害または症状の患者における処置または予防のための、単一組成物、または別個の剤形のいずれかとしての医薬品の工業的製造における、式Iの化合物の単独、または1以上の先に記載の第2治療薬と一緒の使用を提供する。本発明の別の側面は、本明細書で詳細に説明した疾患、障害または症状の患者におけるその処置または予防における使用のための式Iの化合物である。
診断方法およびキット
本発明はまた、C型肝炎ウイルス感染を処置するために使用するキットを提供する。これらのキットは、(a)包装体に入った式Iの化合物またはその塩を含む医薬組成物;および(b)C型肝炎ウイルス感染を処置するための医薬組成物を使用する方法を記載する説明書を含む。
包装体は該医薬組成物を保持することができるいずれかの容器、または他の密閉もしくは密閉可能な器具であってもよい。例としては、瓶、アンプル、それぞれの区画またはチャンバーが該組成物の単一服用量を含む、分割された、もしくは複数のチャンバーを持つホルダー瓶、それぞれの区画が該組成物の単一服用量を含む分割されたホイルパケット、または該組成物の単一服用量を分配するディスペンサーが挙げられる。包装体は、薬剤的に受容可能な材料、たとえば紙もしくは段ボール箱、ガラスもしくはプラスチック瓶もしくはジャー、(たとえば、異なる包装体への配置のための錠剤の補充品を保持するための)再密封可能な袋、または治療スケジュールに従ってパックから押し出すための個々の服用量の入ったブリスターパックから作られる当該技術分野で公知のいずれの慣用の形状または形態でもありうる。利用される包装体は含まれる剤形そのものに依存してよく、たとえば慣用の段ボール箱は一般に液体懸濁液を保持するために使用されないであろう。単一剤形を市販するための単一パッケージの中で1つ以上の包装体が一緒に使用されうることは蓋然性がある。たとえば、錠剤が瓶に含まれ、その瓶が今度は箱の中に含まれてもよい。一態様では、包装体はブリスターパックである。
本発明のキットはまた、医薬組成物の単位服用量を投与するため、または計り取るための装置を含んでいてもよい。そのような装置は、該組成物が吸入可能な組成物である場合のインヘラー;該組成物が注射可能な組成物である場合のシリンジと針;該組成物が経口液体組成物である場合の容量目盛りの付いた、または付かないシリンジ、スプーン、ポンプ、もしくは容器;またはキットに存在する組成物の投薬製剤に適切ないずれか他の測定もしくは送達装置を含んでいてもよい。
ある態様では、本発明のキットは、本発明の化合物との同時投与への使用のための先に挙げたものの1つのような、第2治療薬を含む医薬組成物を別個の包装体の中の容器に含んでいてもよい。
代謝安定性の評価
ある種のin vitroでの肝臓代謝研究は以下の参考文献に以前に記載されていて、それらのそれぞれはそのまま参照として本明細書に援用される:Obach,RS,Drug Metab Disp,1999,27:1350;Houston,JBら,Drug Metab Rev,1997,29:891;Houston,JB,Biochem Pharmacol,1994,47:1469;Iwatsubo,Tら,Pharmacol Ther,1997,73:147;およびLave,Tら,Pharm Res,1997,14:152。
ミクロソームアッセイ:ヒト肝臓ミクロソーム(20mg/mL)はXenotech,LLC(Lenexa,KS)から得られる。β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸還元型(NADPH)、塩化マグネシウム(MgCl)およびジメチルスルホキシド(DMSO)はSigma−Aldrichから購入される。インキュベーション混合物は表4に従って調製される:
Figure 2011503231
代謝安定性の測定:この反応混合物の2アリコートが本発明の化合物に対して使用される。アリコートは37℃で3分間、振盪水浴中でインキュベーションされる。その後それぞれのアリコートに試験化合物が最終濃度0.5μMで添加される。反応は1アリコート(NADPHを欠如する他のアリコートは陰性対照として役立つ)への補因子(NADPH)の添加により開始される。その後両アリコートは振盪水浴中、37℃でインキュベーションされる。インキュベーション混合物50マイクロリットル(μL)は0、5、10、20、および30分においてそれぞれのアリコートからトリプリケートで採取され、50μLの氷冷したアセトニトリルと合わせて反応を停止する。ボセプレビルおよび陽性対照である7−エトキシクマリンに対しても同じ手順が行われる。試験はトリプリケートで行われる。
データ解析:試験化合物のin vitro半減期(t1/2)は以下の式を使用して親化合物の残存%(In)対インキュベーション時間の関係の直線回帰の傾きから計算される。
in vitro t1/2=0.693/k
k=−[親化合物の残存%(In)対インキュベーション時間の直線回帰の傾き]
データ解析はマイクロソフトエクセルソフトウェア(Microsoft Excel Software)を使用して実施される。
式Iの化合物の代謝安定性はプールされた肝臓ミクロソームインキュベーションを使用して試験される。次に主要代謝産物を検出するためにフルスキャンLC−MS分析が実施される。プールされたヒト肝臓ミクロソームに暴露された試験化合物の試料はHPLC−MS(またはMS/MS)検出を使用して分析される。代謝安定性を測定する場合、試験化合物の消失を測定するために多重反応モニタリング(MRM)が使用される。代謝産物検出の場合、主要代謝産物を検出するためのサーベイスキャンとしてQ1フルスキャンが使用される。
SUPERSOMES(登録商標)アッセイ。種々のヒトシトクロムP450−特異的SUPERSOMES(登録商標)はGentest(Woburn,MA,USA)から購入される。100mMリン酸カリウムバッファー(pH7.4)中25pmoleのSUPERSOMES(登録商標)、2.0mM NADPH、3.0mM MgCl、および1μMの試験化合物を含む1.0mLの反応混合物は、37oCにおいて、トリプリケートでインキュベーションされた。陽性対照は試験化合物のかわりに1μMのボセプレビルを含む。陰性対照はGenTest(Woburn,MA,USA(50μL)から購入したControl Insect Cell Cytosol(ヒト代謝酵素をいずれも欠如する昆虫細胞ミクロソーム)を使用した。アリコート(50μM)はそれぞれの試料から採取され、種々の時点(たとえば、0、2、5、7、12、20、および30分)でマルチ−ウェルプレートのウェルに入れられ、反応を停止するために内部標準としての3μMハロペリドールを含む氷冷アセトニトリル50μLがそれぞれのアリコートに添加される。
採取したアリコートを含むプレートは冷却するために−20℃のフリーザーに15分間入れられる。冷却後、100μLの脱イオン水がプレート中のすべてのウェルに添加される。その後、プレートは3000rpmで10分間、遠心分離される。次に上清の一部(100μL)が採取され、新しいプレートに入れられ、質量分析法を使用して分析される。
実施例1.(S)−2−(Tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタン酸(56)の合成。 中間体56は以下のスキーム6に概説し、以下に記載したように調製した。
スキーム6.中間体56の調製
Figure 2011503231
ピバルアルデヒド−d(51)の合成。メカニカルスターラー、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた3−Lの4口丸底フラスコ中に、少量のヨウ素結晶、続いてマグネシウムターニング(turning)(24.7g、1.03mol)を入れた。フラスコの底はヨウ素が気化し始めるまでヒートガンで加熱した。フラスコを冷やながら無水エーテル中のt−ブチルクロリドーd50(100.0g、1.03mol、Cambtidge Isotopes、98%同位体純度)を滴下ロートに入れた。エーテル(3〜5mL)中の50の溶液の一部は乾燥マグネシウムに直接添加した。さらに無水エーテル(1L)および少量のヨウ素結晶を添加し、生じた混合物は0.5時間(h)加熱して反応を開始させた。エーテル中の50の溶液の残余物は1秒間に1滴より速くない速度で、攪拌しながら添加した。混合物はハライドーエーテル添加中、還流させ、外部冷却は行わなかった。生じた混合物は、ほとんどすべてのマグネシウムが消失するまで数時間加熱還流した。混合物は−20℃に冷やし、エーテル(100mL)中の無水DMF(73.0g、1.0mol)の溶液は、反応温度が−15度を超えないような速度で35分間(min)かけて添加した。その後無水DMF(73.0g、1.0ml)の第2溶液を−8℃で素早く添加した。さらに5分後、ヒドロキノン(0.5g)を添加し、攪拌を停止し、冷却浴を除去し、混合物を窒素下で室温(rt)に一晩放置した。混合物は5℃に冷やし、水性4M HCl(600mL)を数回に分けて添加し、反応を停止した。生じた混合物は水(400mL)で希釈し、層を分離した。水層はエーテル(3x200mL)で抽出し、合わせた有機層は乾燥(NaSO)し、濾過した。濾液は窒素雰囲気下で分別蒸留を行い、エーテルの大部分を除去した。残渣は小さいフラスコに移し、分別蒸留を続け、65〜75℃において無色オイルとして所望する化合物51を39.5g(収率40%)得た。化合物51は窒素下でフリーザー中に貯蔵した。
(R)−2−((S)−1−シアノ−2,2−ジ(メチル−d)−3−d−プロピルアミノ)−2−フェニルアセトアミド(52)の合成。 水(400mL)中の(R)−フェニルグリシンアミド(60.7g、400mmol)の攪拌懸濁液にrtで化合物51(39.5g、415mmol)を添加した。この後、30%水性NaCN溶液(68.8g、420mmol)と氷酢酸(25.4g、423mmol)を30分間かけて同時に添加し、その間反応温度は34℃に上昇した。混合物は2時間、30℃で攪拌し、その後70℃で20時間攪拌した。30℃に冷却後、生成物は濾過により分離した。固体は水(500mL)で洗浄し、真空下、50℃で乾燥し、[α]=−298°(c=1.0、CHCl)の黄褐色固体として所望する化合物52(90.0g、収率88%)を得た。
(S)−2−((R)−2−アミノ−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタンアミド(53)の合成。 ジクロロメタン(500mL)中の化合物52(64.2g、252.4mmol)の溶液は氷浴で冷却しながら、15〜20℃で滴下ロートから濃硫酸(96%、350mL)に添加した。生じた混合物はrtで1時間攪拌し、その後氷上に注ぎ、NHOH溶液の添加により注意深くpH9まで中和した。混合物はジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層は水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、真空下で濃縮して[α]=−140°(c=1.0、CHCl)の黄色泡状物として所望する化合物53(55.0g、収率80%)を得た。
(S)−2−アミノ−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタンアミド(54)の合成。 エタノール(1.2L)中の化合物53(77.0g、282.7mmol)、10% Pd/C(およそ50%水、20g)および酢酸(50mL)の混合物(は、LCMSが終了した反応を示すまで30psi、rtにおいて数日間水素添加した。生じた混合物はCeliteを通して濾過し、固体はEtOAcで洗浄した。濾液は真空下で濃縮し、残渣は水(1L)で希釈し、1M NaOH溶液でpH9まで塩基性化した。混合物はジクロロメタンで抽出し、水性層は容積が半分になるまで真空下で濃縮し、固体NaClで飽和し、THFで抽出した。合わせた抽出物は乾燥(NaSO)し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣はトルエンですすぎ、残っている水を除去し、続いてジクロロメタンで粉砕し、白色固体として所望する化合物54(38.0g、収率96%)を得た。
(S)−2−アミノ−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタンアミド塩酸(55)の合成。 6M水性HCL溶液(1.5L)中の化合物54(31.0g、222.6mmol)の混合物は24時間加熱還流した。生じた混合物は真空下で濃縮し、固体を残し、それを水(500mL)に再び溶かし、EtOAc(2x200mL)で洗浄し、前のステップに由来する不純物を除去した。次に水性層を真空下で濃縮し、トルエンですすぎ、そして真空下、50℃で乾燥し、白色固体としてHCl塩55(33.6g、収率85%)を得た。
(S)−2−(Tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタン酸(56)の合成。 ジオキサン(10mL)および水(10mL)の混合物中の化合物55(1.00g、5.66mmol)の溶液に、トリエチルアミン(3.16mL、22.6mmol)続いてジ−tert−ブチルジカルボネート(1.48g、6.79mmol)を添加した。生じた混合物はrtで6時間攪拌し、その後ヘプタン(2x20mL)で抽出した。水性画分は氷浴で冷やし、pHは1M HClで2に調節し、その後画分は酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。合わせた抽出物は乾燥(NaSO)し、濾過し、真空下で濃縮して、黄色オイルとして56(1.10g、収率81%)を得た。
実施例2.(1S,2S,5S)−メチル6,6−ジ(メチル−d )−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート塩酸(63)の合成 中間体63は以下のスキーム7に概説したように調製した。合成の詳細は以下の通りである。
スキーム7.中間体63の調製。
Figure 2011503231
(イソプロピル−d)トリフェニルホスホニウム(58)の合成。 2−ブロモプロパン−d57(3.62mL、38.5mmol、Aldrich、同位体純度98%)およびトリフェニルホスフィン(10.09g、38.5mmol)は150℃で15時間、密閉した圧フラスコ(pressure flask)中で攪拌した。反応混合物はrtに冷やし、生成物はエタノールおよびジエチルエーテルから結晶化させた。生成物は濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥し、白色固体として58(9.95g、収率66%)を得た。MS(M−Br):312.3。
中間体60の合成。 THF(15mL)中のウィッティヒ(Witting)塩58(1.95g、4.98mmol)の溶液に−78℃でn−BuLi(THF中2.5M、2.19mL、5.48mmol)を滴下して加えた。反応混合物は0℃に温め、30分間攪拌した。生じた赤色溶液は−78℃に冷やし、THF(10mL)中のラクタム59(1.00g、4.98mmol、Enamine Building Blocksから市販される)を添加した。生じた混合物は0℃で2時間、その後さらにrtで15時間攪拌した。その後反応は飽和NaHCOで停止し、酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。有機層は合わせ、乾燥(MgSO)し、濾過し、真空下で濃縮した。残渣はカラムクロマトグラフィー(SiO、10〜30% EtOAc/ヘプタン)により精製し、淡黄色固体として60(169mg、収率14%)を得た。MS(M+H):250.2。
((1S,2S,5S)−3−ベンジル−6,6−ジ(メチル−d)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル)メタノール(61)の合成。 THF(3mL)中の60(376mg、1.51mmol)の溶液に0℃でLAH(THF中2M、1.51mL、3.02mmol)を添加した。反応物は3時間加熱還流し、その後0℃に冷やし、10%水性KHSOを滴下して加えることにより反応を停止した。生じたスラリーは酢酸エチルで希釈し、濾過した(濾過ケーキは酢酸エチル(2x10mL)で洗浄した)。濾液は水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層はブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、真空下で濃縮して61(350mg、収率98%)を得て、それをそれ以上精製せずに使用した。MS(M+H):238.3。
(1S,2S,5S)−Tert−ブチル2−(ヒドロキシメチル)−6,6−ジ(メチル−d)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート(62)の合成。 メタノール(15mL)中の61(350mg、1.48mmol)の溶液にギ酸アンモニウム(571mg、9.06mmol)、続いて10%パラジウム炭素(70mg、20wt.%)を添加した。冷却器内側でのギ酸アンモニウムの昇華を制限するように注意しながら、生じた混合物を加熱還流した。還流しながら2時間攪拌した後、混合物はrtに冷やし、Celiteを通して濾過した。Celiteパッドはメタノール(2x10mL)、続いてジクロロメタン(2x20mL)で洗浄した。その後生じた溶液は真空下で濃縮し、所望する重水素化アミノアルコールを得た。この物質(およそ1.48mmol)はジクロロメタン(5mL)に溶かし、トリエチルアミン(273μL、1.96mmol)、続いてジ−tert−ブチルジカーボネート(428mg、1.96mmol)を添加した。反応混合物はrtで15時間攪拌し、その後1M HCl(15mL)で希釈し、ジクロロメタン(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層はブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、その後真空下で濃縮した。生じた残渣はカラムクロマトグラフィー(SiO、0〜20% EtOAc/ヘプタン)により精製し、62(311mg、83%−2ステップ収率)を得た。MS(M−Bu):192.3。
(1S,2S,5S)−メチル6,6−ジ(メチル−d)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート塩酸(63)の合成。 酢酸エチル(10mL)およびアセトニトリル(10mL)中の62(311mg、1.26mmol)の攪拌溶液に、水(15mL)中の三塩化ルテニウム一水和物(5.50mg、0.0252mmol)および過ヨウ素酸ナトリウム(2.16g、10.0mmol)の溶液を添加した。混合物はrtで1時間攪拌し、Celiteを通して濾過した。Celiteパッドは酢酸エチル(3x5mL)で洗浄し、生じた溶液は真空下で濃縮した。生じた残渣は1M HCl(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、1M HCl(10mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、真空下で濃縮して、暗黄褐色固体として粗な重水素化された酸を得た。この酸(313mg、1.20mmol)はベンゼン(5.0mL)とメタノール(0.50mL)の混合物に溶解し、ヘキサン(780μL、1.56mmol)中のトリメチルシリルジアゾメタンの2M溶液を滴下して加えた。黄色溶液はrtで15時間攪拌し、その後発泡が止むまで酢酸を滴下して加えることにより反応を停止した。次に反応物は真空下で濃縮し、ヘプタン希釈/濃縮を数回反復して過剰な酢酸を除去した。生じた残渣はカラムクロマトグラフィー(SiO、0−30% EtOAc/ヘプタン)により精製し、純粋な重水素化された63のメチルエステル(154mg)を得た。この物質にジオキサン(5.0mL)中の4M HClを添加し、生じた溶液はrtで2時間攪拌した。その後反応物は真空下で濃縮し、無色固体として純粋な塩酸塩63(128mg、41%−3ステップ収率)を得た。MS(M+H):176.2(遊離アミン)。
実施例3.(1S,2S,5S)−N−(4−アミノ−1−シクロブチル−3,4−ジオキソブタン−2−イル)−3−((S)−2−(3−(tert−ブチル−d )ウレイド)−3,3−ジ(メチル−d )−4−d −ブタノイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキサミド(109)の合成。
化合物109は、以下のスキーム8に概説したように109とそのジアステレオマーの混合物として調製した。合成の詳細は以下に説明する。
スキーム8.化合物109の調製
Figure 2011503231
Figure 2011503231
(1S,2S,5S)−メチル3−((S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタノイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(64)の合成。 CHCl/DMF(6mL、1:1)中の56(258mg、1.07mmol)およびアミン塩酸塩63a(265mg、1.29mmol、調製に関してはVenkatraman,Sら,J Med Chem,2006,49:6074−6086を参照されたい)の溶液に、0℃でN−メチルモルホリン(353μL、3.21mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−tris−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(“BOP試薬”、571mg、1.29mmol)を添加した。反応混合物はrtで15時間攪拌し、1M HClで希釈し、CHCl(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層は1M HCl、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、その後真空下で濃縮した。所望する重水素化メチルエステル64を含む生じた残渣はそれ以上精製せずに使用した。MS(M+H):392.4。
(1S,2S,5S)−メチル3−((S)−2−(3−(tert−ブチル−d)−ウレイド)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタノイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(65)の合成。
ジオキサン(7mL)中の4M HCl中の64(およそ1.29mmol)の溶液はrtで3時間攪拌し、その後真空下で濃縮して対応する64のアミン塩酸塩を得た。この物質はジオキサン(1.00mL)に溶解し、トリエチルアミン(450μL、3.22mmol)を添加した。混合物は−78℃に冷やし、t−ブチルイソシアネート−d(20mLのヘプタン/ジオキサン1:1中324mg、3.00mmol、Giribone,Dら,J.Labelled Compd Radioparm.,2000,43:933−941に従ってt−ブチルアミン−d(CDN Isotopes 99%同位体純度))から合成))を添加した。反応混合物はrtで15時間攪拌し、真空下で濃縮し、1M HClで希釈し、その後CHCl(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層は1M HCl、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、そして真空下で濃縮した。生じた残渣はカラムクロマトグラフィー(SiO、0〜20% アセトン/ヘプタン)により精製し、乾燥した白色泡状物として65(125mg、30%−3ステップ)を得た。MS(M+Na):422.4。
(1S,2S,5S)−N−(4−アミノ−1−シクロブチル−3,4−ジオキソブタン−2−イル)−3−((S)−2−(3−(tert−ブチル−d)ウレイド)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタノイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキサミド(109)の合成。 THF/HO(4mL、1:1)の混合物中の65(125mg、0.313mmol)の溶液に水酸化リチウム(11.0mg、0.469mmol)を添加した。反応混合物は3時間攪拌し、1M HClで反応を停止し、真空下で濃縮してTHFを除去した。生じた水性溶液はEtOAc(3x30mL)で抽出し、合わせた有機層は乾燥(NaSO)し、濾過し、真空下で濃縮した。残渣はCHCl/DMF(4mL、1:1)の混合物に溶解し、生じた溶液は−20℃に冷やした。この溶液にアミン塩酸塩66(86.0mg、0.411mmol、調製に関してはVenkatraman,Sら,J Med Chem,2006,49:6074−6086を参照されたい)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸、(“EDC”、98.0mg、0.513mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(“HOBt”、69.0mg、0.513mmol)、およびN−メチルモルホリン(150μL、1.37mmol)を添加した。反応物は−20℃で48時間攪拌し、真空下で濃縮した。生じた残渣は1M HClで希釈し、この溶液はEtOAc(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層は1M HCl、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、真空下で濃縮して、明るい黄色の泡状物を提供した。トルエン/DMSO(6mL、1:1)の混合物中のこの物質の溶液に、0℃でEDC(533mg、2.78mmol)およびジクロロ酢酸(115μL、1.39mmol)を添加した。反応物はrtで4時間攪拌し、その後飽和NaHCOで希釈し、CHCl(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層は飽和NaHCO、1M HCl、およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、真空下で濃縮した。生じた残渣はカラムクロマトグラフィー(SiO、0−30% アセトン/ヘプタン)により精製し、白色固体としてジアステレオマーの混合物である109(62.0mg、37%−3ステップ)を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz):δ8.27(d,0.8H,J=7.3Hz),8.17(d,0.2H,J=7.8Hz),8.02(s,0.8H),7.97(s,0.2H),7.76(ブロード s,1.0H),7.34(s,0.5H),6.90(s,0.4H),5.94(s,0.8H),5.93(s,0.2H),5.87−5.79(m,1H),5.00−4.90(m,0.8H),4.90−4.81(m,0.2H),4.28(s,0.8H),4.27(s,0.2H),4.16−4.06(m,1H),4.00−3.90(m,1H),3.80−3.69(m,1H),2.57−2.42(m,0.8H),2.40−2.29(m,0.2H),2.04−1.89(m,2H),1.82−1.68(m,3H),1.68−1.52(m,3H),1.45−1.39(m,1H),1.31−1.18(m,1H),1.03−0.97(m,3H),0.89−0.80(m,3H)。MS(M+Na):560.3;(M+H)538.5。
実施例4.(1S,2S,5S)−N−(4−アミノ−1−シクロブチル−3,4−ジオキソブタン−2−イル)−3−((S)−2−(3−(tert−ブチル−d )ウレイド)−3,3−ジ(メチル−d )−4−d −ブタノイル)−6,6−ジ(メチル−d )−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキサミド(103)の合成。
化合物103は先のスキーム8に一般的に概説したように、103とそのジアステレオマーの混合物として調製した。合成の詳細は以下に説明する。
(1S,2S,5S)−メチル3−((S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタノイル)−6,6−ジ(メチル−d)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(38、R=(CDC;R=CD)の合成。 CHCl/DMF(3mL、1:1)中の56(121mg、0.506mmol、実施例1を参照されたい)およびアミン塩酸塩63(128mg、0.607mmol、実施例2を参照されたい)の溶液に0℃でN−メチルモルホリン(167μL、1.52mmol)およびBOP試薬(269mg、0.607mmol)を添加した。反応物はrtで15時間攪拌し、1M HClで希釈し、CHCl(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層は1M HCl、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、真空下で濃縮した。生じた残渣はカラムクロマトグラフィー(SiO、0−20% アセトン/ヘプタン)で精製し、38(R=(CDC;R=CD)(112mg、収率56%)を得た。MS(M+Na):420.4;(M+H):398.3。
(1S,2S,5S)−メチル3−((S)−2−(3−(tert−ブチル−d)−ウレイド)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタノイル)−6,6−ジ(メチル−d)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(39、R=(CDC;R=(CDC;R=CD)の合成。 ジオキサン(5mL)中の4M HCl中の38(R=(CDC;R=CD)(112mg、0.282mmol)はrtで3時間攪拌し、真空下で濃縮した。生じたアミン塩酸塩はジオキサン(300μL)に溶解し、トリエチルアミン(197mL、1.40mmol)を攪拌しながら添加した。混合物は−78℃に冷やし、tert−ブチルイソシアネート−d(10mL中のヘプタン/ジオキサン1:1中130mg、1.20mmol、上記を参照されたい)を添加し、反応混合物はrtで15時間攪拌した。生じた混合物は真空下で濃縮し、1 M HClで希釈し、そしてCHCl(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層は1M HCl、飽和NaHCOおよびブラインで飽和し、乾燥(MgSO)し、濾過し、真空下で濃縮した。生じた残渣はカラムクロマトグラフィー(SiO、0〜20% アセトン/ヘプタン)により精製し、乾燥白色泡状物として39(R=(CDC;R=(CDC;R=CD)(74mg、65%)を得た。MS(M+Na):428.5。
(1S,2S,5S)−N−(4−アミノ−1−シクロブチル−3,4−ジオキソブタン−2−イル)−3−((S)−2−(3−(tert−ブチル−d)ウレイド)−3,3−ジ(メチル−d)−4−d−ブタノイル)−6,6−ジ(メチル−d)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキサミド(103)の合成。 THF/HO(2mL、1:1)の混合物中の39(R=(CDC;R=(CDC;R=CD)(74mg、0.182mmol)の溶液に水酸化リチウム(7.00mg、0.274mmol)を添加した。反応物は3時間攪拌し、1M HClで反応を停止し、減圧下で濃縮し、THFを除去した。生じた水性溶液はEtOAc(3x10mL)で抽出し、合わせた有機層は乾燥(NaSO)し、濾過し、真空下で濃縮した。生じた残渣はCHCl/DMF(2mL、1:1)の混合物に溶解し、−20℃に冷やした。この溶液にアミン塩酸塩66(46.0mg、0.218mmol、先の実施例3を参照されたい)、EDC(52.0mg、0.273mmol)、HOBt(37.0mg、0.273mmol)、およびN−メチルモルホリン(80.0μL、0.728mmol)を添加した。反応物は−20℃で48時間攪拌し、その後真空下で濃縮した。生じた残渣は1 M HClで希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。合わせた有機層は1M HCl、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、真空下で濃縮して、明るい黄色の泡状物を提供した。この物質はトルエン/DMSO(3mL、1:1)の混合物に0℃で溶解し、続いてEDC(305mg、1.59mmol)およびジクロロ酢酸(65.0μL、0.795mmol)を添加した。反応物はrtで4時間攪拌し、その後飽和NaHCOで希釈し、CHCl(3x10mL)で抽出した。合わせた有機層は飽和NaHCO、1M HClおよびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、真空下で濃縮した。生じた残渣はカラムクロマトグラフィー(SiO、0〜30% アセトン/ヘプタン)により精製し、白色固体としてジアステレオマーの混合物としての103(20.2mg、23%−3ステップ)を得た。H NMR(DMSO−d,400MHz)δ8.27(d,0.7H,J=7.3Hz),8.17(d,0.3H,J=7.8Hz),8.02(s,0.7H),7.97(s,0.3H),7.76(br.s,1.0H),7.34(s,0.6H),6.90(s,0.6H),5.94(s,0.7H),5.93(s,0.3H),5.87−5.79(m,1H),5.00−4.90(m,0.7H),4.90−4.81(m,0.3H),4.28(s,0.7H),4.27(s,0.3H),4.16−4.06(m,1H),4.00−3.90(m,1H),3.80−3.69(m,1H),2.57−2.42(m,0.7H),2.40−2.29(m,0.3H),2.04−1.89(m,2H),1.82−1.68(m,3H),1.68−1.52(m,3H),1.45−1.39(m,1H),1.31−1.18(m,1H).MS(M+Na):566.5;(M+H)544.5。
特記しない限り、当業者は先の説明および例証となる実施例を使用して、本発明の化合物を作り、利用し、そして主張された方法を実行することができると考えられる。前述の検討および実施例は単にある種の好ましい態様の詳細な説明を提示するだけであることを理解すべきである。本発明の意図および範囲から逸脱することなく、種々の改変物および等価物が作製されうることは当業者には明らかであろう。先に検討した、または引用したすべての特許、雑誌記事、および他の文書は参照として本明細書に援用される。

Claims (19)

  1. 式:
    Figure 2011503231
    の化合物、または薬剤的に受容可能なその塩であって、式中:
    環Aが0から7までの重水素原子を有するシクロブチル環であり;
    とRのそれぞれが独立して−C(CHであり、ここで1〜9の水素原子は場合により重水素原子により置換され;
    それぞれのRが−CH、−CHD、−CHD、および−CDから独立して選択され;
    それぞれのYが水素および重水素から独立して選択され;そして
    とRが同時に−C(CHであり、Rが−CHであり、そして環Aが重水素原子を持たない場合に少なくとも1つのYが重水素である、上記化合物。
  2. が−C(CHおよび−C(CDから選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. が−C(CHおよび−C(CDから選択される、請求項2に記載の化合物。
  4. それぞれのRが同じである、請求項3に記載の化合物。
  5. それぞれのRが−CHおよび−CDから選択される、請求項4に記載の化合物。
  6. とRの少なくとも1つが−C(CDであるか、またはそれぞれのRが−CDである、請求項5に記載の化合物。
  7. 環Aが重水素原子を持たないか、または7つの重水素原子を有する、請求項6に記載の化合物。
  8. それぞれのYが同じである、請求項7に記載の化合物。
  9. とRのそれぞれが−C(CDであり;
    それぞれのRが同じであり、そして−CD、および−CHから選択され;そして
    環Aが重水素原子を持たないシクロブチル環および7つの重水素原子を有するシクロブチル環から選択される、請求項8に記載の化合物。
  10. が7つの重水素原子を有するシクロペンチル環を表し;そしてHが重水素原子を持たないシクロペンチル環を表す以下の表:
    Figure 2011503231
    Figure 2011503231
    Figure 2011503231
    Figure 2011503231
    Figure 2011503231
    に説明した化合物、または薬剤的に受容可能な上記化合物のいずれかの塩のいずれか1つから選択される、請求項1に記載の化合物。
  11. 以下の化合物:
    Figure 2011503231
    Figure 2011503231
    または薬剤的に受容可能な上記化合物のいずれかの塩から選択される、請求項10に記載の化合物。
  12. 重水素と明示されないいずれかの原子がその天然の同位体存在比で存在する、請求項1に記載のいずれか1つの化合物。
  13. 請求項1に記載の化合物および薬剤的に受容可能なキャリアを含む、発熱物質を含まない医薬組成物。
  14. C型肝炎ウイルス(HCV)感染の処置または予防において有用な第2治療薬をさらに含む、請求項13に記載の組成物。
  15. 第2治療薬がPEG−インターフェロンアルファ−2a、PEG−インターフェロンアルファ−2b、リバビリン、テラプラビル、ニタゾキサニドおよび上記化合物のいずれか2つ以上の組み合わせから選択される、請求項14に記載の組成物。
  16. 第2治療薬がPEG−インターフェロンアルファ−2aとリバビリンの組み合わせである、請求項15に記載の組成物。
  17. 患者に有効量の請求項1に記載の化合物または請求項13に記載の組成物を投与するステップを含む、患者におけるC型肝炎ウイルス(HCV)感染を処置する方法。
  18. PEG−インターフェロンアルファ−2a、PEG−インターフェロンアルファ−2b、リバビリン、テラプラビル、ニタゾキサニドおよび上記化合物のいずれか2つ以上の組み合わせから選択される第2治療薬の同時投与が必要な患者にそのような同時投与をするステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 第2治療薬がPEG−インターフェロンアルファ−2aとリバビリンの組み合わせである、請求項18に記載の方法。
JP2010534960A 2007-11-20 2008-11-20 Hcv感染処置のためのペプチド Pending JP2011503231A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US385707P 2007-11-20 2007-11-20
PCT/US2008/012949 WO2009067225A2 (en) 2007-11-20 2008-11-20 Boceprevir derivatives for the treatment of hcv infections

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011503231A true JP2011503231A (ja) 2011-01-27

Family

ID=40601212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010534960A Pending JP2011503231A (ja) 2007-11-20 2008-11-20 Hcv感染処置のためのペプチド

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20090175824A1 (ja)
EP (1) EP2222324A2 (ja)
JP (1) JP2011503231A (ja)
WO (1) WO2009067225A2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010138889A1 (en) * 2009-05-28 2010-12-02 Concert Pharmaceuticals, Inc. Peptides for the treatment of hcv infections
JP2013505952A (ja) * 2009-09-28 2013-02-21 インターミューン・インコーポレーテッド C型肝炎ウイルス複製の新しい大環状阻害剤
CN102712644A (zh) * 2009-09-28 2012-10-03 豪夫迈·罗氏有限公司 丙肝病毒复制的新型大环抑制剂
AR091192A1 (es) * 2012-05-30 2015-01-21 Chemo Iberica Sa Procedimiento multicomponente para la preparacion de compuestos biciclicos

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09510717A (ja) * 1994-03-25 1997-10-28 アイソテクニカ、インコーポレーテッド ジュウテリウム化による薬物の効能の増強
JP2006512943A (ja) * 2002-11-20 2006-04-20 アイソテクニカ, インターナショナル インコーポレイテッド 重水素化ラパマイシンの制御された送達のための、重水素化ラパマイシンを組み込む医療用デバイス

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6221335B1 (en) * 1994-03-25 2001-04-24 Isotechnika, Inc. Method of using deuterated calcium channel blockers
US6440710B1 (en) * 1998-12-10 2002-08-27 The Scripps Research Institute Antibody-catalyzed deuteration, tritiation, dedeuteration or detritiation of carbonyl compounds
EP1104760B1 (en) * 1999-12-03 2003-03-12 Pfizer Products Inc. Sulfamoylheteroaryl pyrazole compounds as anti-inflammatory/analgesic agents
TW200413273A (en) * 2002-11-15 2004-08-01 Wako Pure Chem Ind Ltd Heavy hydrogenation method of heterocyclic rings
AR044694A1 (es) * 2003-06-17 2005-09-21 Schering Corp Proceso y compuestos intermedios para la preparacion de (1r, 2s,5s) - 3 azabiciclo [3,1,0] hexano-2- carboxamida, n- [3- amino-1- (ciclobutilmetil) - 2, 3 - dioxopropil] -3- [ (2s) - 2 - [[ [ 1,1- dimetiletil] amino] carbonilamino] -3,3-dimetil -1- oxobutil]-6,6 dimetilo
CN101068828A (zh) * 2004-08-27 2007-11-07 先灵公司 用作丙型肝炎病毒ns3丝氨酸蛋白酶抑制剂的酰基磺酰胺化合物
US20060276404A1 (en) * 2005-06-02 2006-12-07 Anima Ghosal Medicaments and methods combining a HCV protease inhibitor and an AKR competitor
US20060275366A1 (en) * 2005-06-02 2006-12-07 Schering Corporation Controlled-release formulation
US20060276407A1 (en) * 2005-06-02 2006-12-07 Schering Corporation Methods of treating hepatitis C virus
US20070004635A1 (en) * 2005-06-02 2007-01-04 Schering Corporation Method of treating interferon non-responders using HCV protease inhibitor
NZ563361A (en) * 2005-06-02 2011-02-25 Schering Corp HCV protease inhibitors in combination with food
US20070207949A1 (en) * 2005-06-02 2007-09-06 Anima Ghosal Medicaments and methods combining a HCV protease inhibitor and an AKR competitor
US20070237818A1 (en) * 2005-06-02 2007-10-11 Malcolm Bruce A Controlled-release formulation of HCV protease inhibitor and methods using the same
US20070232527A1 (en) * 2005-06-02 2007-10-04 Anima Ghosal Medicaments and methods combining a HCV protease inhibitor and an AKR competitor
EP1934201A1 (en) * 2005-10-06 2008-06-25 Auspex Pharmaceuticals Inc. Deuterated inhibitors of gastric h+, k+-atpase with enhanced therapeutic properties
EP1981524A2 (en) * 2006-02-09 2008-10-22 Schering Corporation Combinations comprising hcv protease inhibitor(s) and hcv polymerase inhibitor(s), and methods of treatment related thereto
US7750168B2 (en) * 2006-02-10 2010-07-06 Sigma-Aldrich Co. Stabilized deuteroborane-tetrahydrofuran complex
CA2646229A1 (en) * 2006-03-16 2007-09-27 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Deuterated hepatitis c protease inhibitors
JP2009530382A (ja) * 2006-03-23 2009-08-27 シェーリング コーポレイション Hcvプロテアーゼインヒビターとcyp3a4インヒビターとの組み合わせ、および関連する処置方法
TWI496778B (zh) * 2006-07-07 2015-08-21 Gilead Sciences Inc 用於改善被細胞色素p450單氧合酶所代謝之治療劑的藥物動力性質之調節劑
US20080103122A1 (en) * 2006-09-05 2008-05-01 Schering Corporation Pharmaceutical combinations for lipid management and in the treatment of atherosclerosis and hepatic steatosis
US20080161324A1 (en) * 2006-09-14 2008-07-03 Johansen Lisa M Compositions and methods for treatment of viral diseases
DK3150586T3 (da) * 2007-02-23 2020-02-17 Gilead Sciences Inc Modulatorer af farmakokinetiske egenskaber af terapeutika

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09510717A (ja) * 1994-03-25 1997-10-28 アイソテクニカ、インコーポレーテッド ジュウテリウム化による薬物の効能の増強
JP2006512943A (ja) * 2002-11-20 2006-04-20 アイソテクニカ, インターナショナル インコーポレイテッド 重水素化ラパマイシンの制御された送達のための、重水素化ラパマイシンを組み込む医療用デバイス

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012045839; Gastroenterology, Volume 132, Issue 4, April 2007, Pages 1270-1278 *

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009067225A4 (en) 2009-10-01
US20090175824A1 (en) 2009-07-09
EP2222324A2 (en) 2010-09-01
WO2009067225A2 (en) 2009-05-28
WO2009067225A3 (en) 2009-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7195356B2 (ja) 改良アペリンレセプター(apj)アゴニストおよびその使用
JP5368089B2 (ja) Hcvインヒビター
JP6138243B2 (ja) 置換ピペリジノアセトアミドおよびその使用
JPWO2004016587A1 (ja) 含窒素化合物
RU2729518C2 (ru) Мета-азациклические производные аминобензойной кислоты в качестве антагонистов пан-интегрина
US20110196012A1 (en) Deuterated macrocyclic inhibitors of viral ns3 protease
TW200538450A (en) HCV NS-3 serine protease inhibitors
US20090143363A1 (en) Deuterated lorcaserin
JP2015051985A (ja) カテプシンbの阻害剤
JP2011502986A (ja) 重水素化フィンゴリモド
AU2008247805A1 (en) Naphthyl(ethyl) acetamides
US8318754B2 (en) Pyrimidinecarboxamide derivatives
JP2011503231A (ja) Hcv感染処置のためのペプチド
JPH02256658A (ja) アミノ酸誘導体
JP2000508666A (ja) 成長ホルモン放出特性を有する化合物
JPH07500604A (ja) 高血圧治療用エチルアラニンアミノジオール化合物
US20120244122A1 (en) Peptides for the Treatment of HCV Infections
JPH03505583A (ja) 抗高血圧剤としてのアミノアルキルアミノカルボニルアミノジオールアミノ酸誘導体
US20130109660A1 (en) Novel pyrimidinecarboxamide derivatives
JPH0757759B2 (ja) フッ素含有レニン阻害剤
JPH08500118A (ja) 高血圧治療のための末端がイミダゾリル/ベンズイミダゾリルであるアルキルアミノエチニルアラニンアミノジオール化合物
JP2005139107A (ja) ジペプチジルペプチダーゼiv阻害剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130314