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JP2011217986A - 外耳道挿入型電極及び外耳道挿入型電極の作製方法 - Google Patents

外耳道挿入型電極及び外耳道挿入型電極の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】着脱の煩わしさやゲルやペーストの皮膚への付着による不快感なしに、前庭電気刺激手法において、感覚刺激電流が直接外耳道内に流れ、また、脳波計測手法において、雑音の影響を軽減できる外耳道挿入型電極を提供する。
【解決手段】外耳道の形状に合わせて変形する弾性体と、弾性体表面の少なくとも一部を覆い、導線に電気的に接続される導電層と、導電層表面を覆い、導電層よりも電気抵抗率が高く、外耳道の形状に合わせて変形する導電性柔軟層130と、を備え、外耳道挿入型電極100の外周面が外耳道内周面に接し、その接触圧で外耳道に電気的に接触する、ことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、前庭電気刺激手法において頭蓋内へ電流を入力する場合、または、脳波を計測する場合に用いる外耳道挿入型電極及び外耳道挿入型電極の作製方法に関する。
特許文献1記載のイヤホン型電極20が前庭電気刺激手法において用いる外耳道挿入型電極として知られている。
図1に示すように、イヤホン型電極20は、インイヤー式のイヤホン形状をしており、絶縁性材料で形成された、所定の厚さの円盤形状の基部50の突出部として形成され、表面が導電性ゲル層60で被われた、先端が球形の突出部50A(すなわち、イヤーパッドでありこの部分を電極として使用)を外耳道内部に挿入して、導電性ゲル層60の電極を外耳道内の皮膚に密着させて用いる。なお、突出部50Aは、基部50の中央部を突出形成したものに対して、導電性ゴムを巻き付け、その外周部に導電性ゲル層60を形成し、外耳道内部にて皮膚との密着性を向上させている。
図1に示すイヤホン型電極20を外耳道内に装着した状態で、ケーブル30を介してこのイヤホン型電極20に対して、電気刺激装置から感覚刺激電流を印加すると、従来の耳介または耳介後ろの乳様突起部(以下「耳介等」という)に皮膚表面電極を装着する場合に比べ、皮膚に接触する面積が少なくとも、同等以上の等価ゲインが得られることが知られている。
これは印加した感覚刺激電流が、直接外耳道内に流れるため、球殻状の抵抗体に拡散する漏れ電流(球殻状の抵抗体に拡散した電流の積分値)がほぼ無くなり、皮膚表面電極に比較して、より効率的に頭蓋内部の電流経路を流れるためと考えられる。
特開2008−188121号公報
しかしながら、上述の従来技術では、粘性が高く湿った導電性ゲル層を装着するため、皮膚に張り付き、着脱が煩わしいという問題がある。また、粘性が高く湿った導電性ゲル層の皮膚への付着には不快感が伴うという問題がある。特に、外耳道に挿入する場合には、体の内部(利用者自身も確認しづらい部分)に対して、電極を着脱しなければならないため、体の他の部分(例えば、胸部等)に着脱するよりも、着脱の煩わしさ、及び、付着の不快感がともに大きくなる。導電性ゲル層に代えて、導電性ペースト等を用いた場合にも同様の問題が生じる。
なお、耳介等に皮膚表面電極を装着する場合、前述のように電流が球殻状の抵抗体に拡散するため、以下の問題がある。頭蓋内の脳組織や前庭組織等への電流路に関する抵抗が高いため(組織自体の抵抗が高く、また、電流路の経路長が長く抵抗が高い)、前庭電気刺激手法において、皮膚表面電極から頭蓋内に電流を入力する場合には漏れ電流を含んだ大量の電流量を必要とする。また、脳波計測手法において、皮膚表面電極から得られる値を基準電位点として利用する場合には、基準電位点が低いため、雑音(例えば、心電等の体の内部から発せられる雑音や被測定者の周りに存在する体の外部の電子機器等から発せられる雑音)の影響を受けやすくなる(つまり、雑音が混入しやすくなる)という問題がある。さらに、日常的に耳介等に皮膚表面電極をしていることによる外観の違和感(みっともなさ)がある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る外耳道挿入型電極は、外耳道の形状に合わせて変形する弾性体と、弾性体表面の少なくとも一部を覆い、導線に電気的に接続される導電層と、導電層表面を覆い、導電層よりも電気抵抗率が高く、外耳道の形状に合わせて変形する導電性柔軟層と、を備え、外耳道挿入型電極の外周面が外耳道内周面に接し、その接触圧で外耳道に電気的に接触する、ことを特徴とする。
本発明は、乾いた電極を外耳道に挿入するため、着脱の煩わしさやゲルやペーストの皮膚への付着による不快感なしに、イヤホン型電極と同様の効果を得ることができる。つまり、前庭電気刺激手法において、感覚刺激電流が、直接外耳道内に流れ、より効率的に頭蓋内部の電流経路を流れる(感覚刺激電流の量を減らしても耳介等に皮膚表面電極を層茶氏して大量の電流を流した場合と同様の効果が得られる)。また、脳波計測手法において、乾電極から得られる値を基準電位点として利用する場合には、基準電位点が高いため、雑音の影響を軽減できる(つまり、雑音が混入を軽減できる)という効果を奏する。さらに、電極が外耳道内部に挿入されるため、耳介等に皮膚表面電極を装着する場合と比べて、外観の違和感がないという効果を奏する。
従来のイヤホン型電極20の斜視図。 外耳道挿入型電極100の斜視図。 弾性体110の平面図。 (A)は導体薄膜の平面図、(B)は導電層に導電性柔軟層を被覆した平面図。 先端部115以外の胴部外周を導電層で包囲した状態の斜視図。 外耳道挿入型電極100’の斜視図。 外耳道挿入型電極200の側面図。 (A)は弾性体110の断面図、(B)は弾性体110に導電層220をコーティングした状態の断面図、(C)は(B)の導電層220に導電性柔軟層を被覆した状態の断面図、(D)は外耳道挿入型電極200の断面図。 外耳道挿入型電極300の断面図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
<外耳道挿入型電極100>
図2〜4を用いて実施例1に係る外耳道挿入型電極100を説明する。外耳道挿入型電極100は、弾性体110と導電層120と導電性柔軟層130を有する。
<弾性体110>
弾性体110は外耳道の形状に合わせて変形する。例えば、弾性体110の材料、形状、大きさ等は、従来の耳栓の材料、形状、大きさ等と同様にすればよい。例えば、弾性体110は弾性発泡ポリマー等を用いて形成され、その形状を先端部115及び胴部113を備える弾丸形状とし(図3参照)、その大きさを全長20mm±5mm、直径14mm±3mm程度とする。
<導電層120>
導電層120は、弾性体110の表面の少なくとも一部を覆い、さらに、導線に電気的に接続される。本実施例では、導電層120は、図4(A)に示す短冊状の導体薄膜の一部(図4(A)の破線の左側部分)からなり、導線90は、短冊状の導体薄膜の導電層以外の部分(図4(A)の破線の右側部分)からなる。さらに、導電層120は導体薄膜からなる線状の締結部123を備えてもよい。図2に示すように、先端部115以外の胴部113の外周を導体薄膜で包囲することで導電層を形成し(但し、図2において導電層120は後述する導電性柔軟層130により覆われているため、図示していない)、導体薄膜を綯うことで導線90を形成する。なお、導電薄膜は、銅薄膜、金薄膜等である。
<導電性柔軟層130>
図4(B)に示すように、導電性柔軟層130は、導電層の表面を覆うように導電層上に形成される。導電性柔軟層130は、導電層よりも電気抵抗率が高く、外耳道の形状に合わせて変形する材料を用いる。例えば、導電性シリコン、導電性ゴム、導電性スポンジまたは導電性ウレタン等を用いて導電性柔軟層を形成する。なお、導電性柔軟層の電気抵抗率は、人間の皮膚の電気抵抗率(5k〜50kΩ・m)と同程度が最適である。例えば、前庭電気刺激手法において頭蓋内へ電流を入力する場合に、導電性柔軟層の電気抵抗率が低すぎると、外耳道との接触箇所のうち、抵抗値が一番低い場所に電流が集中するため、その場所と接触する外耳道に強く痛みを感じる。なお、電気抵抗率と硬度の観点から導電性柔軟層の材料としては、導電性シリコンが最適であると考えられる。但し、本発明は、導電性柔軟層を導電性シリコンに限定するものではない。
<作用・効果>
このような構成とすることで、外耳道挿入型電極100の外周面が外耳道内周面に接し、その接触圧で外耳道に電気的に接触する。よって、導線90を各装置に電気的に接続すれば、この外耳道挿入型電極100を外耳道に挿入して、前庭電気刺激手法において頭蓋内へ電流を入力することができ、また、脳波を計測することができる。その際、頭蓋内の脳組織や前庭組織等に対し電流路に関する抵抗が頭蓋骨よりも低いと考えられる内耳、中耳を経由する外耳道に電極を装着するため、以下の効果が得られる。前庭電気刺激時には漏れ電流を最小にすることができるので、前庭電気刺激時に用いる電流量を減らすことができる。また、外耳道挿入型電極100から得られる値を脳波計測時の基準電位点として利用した場合は、耳介装着に比べ脳活電位の基準の雑音の混入を軽減できる。
さらに、本実施例では、ゲル状またはペースト状の粘性の高い湿った電極を用いず、導電性の柔軟材料(例えば、導電性シリコンなど)であって、皮膚抵抗に近い材料を皮膚界面の素材とすることで、乾電極を実現している。そのため、着脱の煩わしさや皮膚への付着による不快感はないという効果を奏する。
また、弾性体110及び導電性柔軟層130を外耳道の形状に合わせて変形するため、皮膚との接触部分である導電性柔軟層に角部分ができることを防ぐことができる。そして、外耳道挿入型電極が点接触ではなく、外耳道内周面に均一に接触する。これにより、電流密度が低くなるように広い面積で接触する。なお、弾性体110の先端部115は接触圧力が高くなる可能性があるため(点接触する可能性があるため)導体化しない構成としている。このような構成により、前庭電気刺激手法において、電流密度が高くなり痛みを与えることを防ぐことができる。なお、弾性体の硬度及び導電性柔軟層の硬度、厚さは、外耳道挿入型電極の外周面が、外耳道内周面に均一に接し、その接触圧で外耳道に電気的に接触する程度であれば良く、実験等により適宜設定する。例えば、弾性体及び導電性柔軟層の硬度は新JISK6253規格でA20−A50程度であり、導電性柔軟層の厚さは0.5mm〜2mm程度である。また導電層の厚さは、十分に小さい抵抗を持ちつつ剥離しない程度であればよく、例えば、1−100μm程度である。
仮に、弾性体110上に導電層120のみを形成した場合、前庭電気刺激手法において、導電層120に導線90から一気に電流が流れ、導電層120と導線90との接続部分近傍の電流密度が高くなり、装着者に痛みを与える可能性がある。また、弾性体110上に、導電層120を介さずに、直接導電性柔軟層130を形成した場合、前庭電気刺激手法において、導電性柔軟層130と導線90との接続部分近傍のみ電流密度が高くなり、装着者に痛みを与える可能性がある。また、脳波計測時には、接続部分近傍を流れる電流しか検出できず、正確な脳波計測ができない。そのため、導電性柔軟層130全体に均一に電流が流れるように、導電性柔軟層130の下層に導電層120を形成する必要があると考えられる。
<外耳道挿入型電極100の作製方法>
まず、弾性材(例えば弾性発泡ポリマー等)を用いて射出成形法等により成形し、外耳道の形状に合わせて変形する弾性体110を生成する。その際、弾性体110に先端部115と胴部113を設けてもよい(図3参照)。
次に、図4(A)のように導体薄膜からなる線状の締結部123に一端が接続される短冊状の導体薄膜を生成する。
次に、図4(B)のように短冊状の導体薄膜の一部(導電層120)を導電性柔軟層130で覆う。
次に、図3の弾性体110の先端部115と胴部113の境界部分に、図4(B)の締結部123を巻きつけて固定する。縛って固定してもよいし、半田等を用いて固定してもよい。このようにすることで、先端部115以外の胴部113の外周を導体薄膜で包囲した部分が導電層120を形成する。
さらに、残りの導体薄膜を綯うことで導線90を形成する(図2参照)。このようにして、外耳道挿入電極100を作製することができる。
<外耳道挿入型電極100’の作製方法>
同様の効果を奏する外耳道挿入型電極100’の作製方法について説明する。まず、外耳道挿入型電極100の作製方法と同様に弾性体110及び導体薄膜を生成する。
次に、導電層120を導電性柔軟層130で覆う前に、図3の弾性体110の先端部115と胴部113の境界部分に、図4(A)の締結部123を巻きつけて固定する。
さらに、残りの導体薄膜を綯うことで導線90を形成する(図5参照)。
最後に、図6のように弾性体110の胴部113及び胴部を覆う導電層120を導電性柔軟層130’で覆う。このようにして、外耳道挿入電極100’を作製することができる。
<その他の変形例>
但し、必ずしも弾性体110の形状は弾丸状でなくともよい。単なる円柱状であってもよく、先端部115及び胴部113は、特定の部分の電流密度が高くならないように適宜設ければよい。
また、必ずしも締結部123は必要としない。例えば接着剤等を用いて、導体薄膜を弾性体110の表面に接着し、胴部113の外周を導電薄膜で包囲し、導電層を形成してもよい。
図7及び図8を用いて実施例2に係る外耳道挿入型電極200を説明する。実施例1と異なる部分についてのみ説明する。
<導電層220及び導電性柔軟層230>
導電層220は、胴部113をコーティングする導体薄膜からなる(図8(B)参照)。
導電性柔軟層230は、導電層220上に皮膜形成される(図8(C)参照)。
<外耳道挿入型電極200の作製方法>
実施例1と同様に弾性体110を生成する(図8(A)参照)。
次に、弾性体110の胴部113を、イオンスパッタや真空蒸着などにより、導体薄膜(導電層220)でコーティングする(図8(B)参照)。
次に、導体薄膜上に導電性柔軟層230を、イオンスパッタや真空蒸着などにより、、皮膜形成する(図8(C)参照)。
さらに、ケーブル30内の導線90を半田等で導電層220と電気的に接続し、最後にプラスチック等により形成された保護部材40で導線90がむき出しになっている部分を覆う。
このような構成とすることで、実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施例では保護部材40でむき出しの導線90を覆い、電極が外耳道内部に挿入されるため、外観の違和感がないという効果を奏する。なお、実施例1の外耳道挿入型電極100及び100’においても保護部材40を用いて導線部分を覆うことで、同様の効果を得ることができる。仮に耳介等に電極を装着する場合には、導線部分を覆ったとしても、この違和感を取り除くことはできない。
図9を用いて実施例3に係る外耳道挿入型電極300を説明する。実施例2と異なる部分のみ説明する。外耳道挿入型電極300のカナル型イヤホンと同形状である。例えば、従来のカナル型イヤホンの形状を示す文献として、参考文献1等がある。
[参考文献1]:特開2009−284097号公報
外耳道挿入型電極300は、例えば、カナル型イヤホンの弾性体310からなるイヤホンパッド部分に、導体薄膜(導電層220)を、イオンスパッタや真空蒸着などにより、コーティングし、さらに、導電層220上に導電性柔軟層230を、イオンスパッタや真空蒸着などにより、皮膜形成する。
例えば、外耳道挿入型電極300は、ケース61の筒状の収納部61a内にスピーカ63を収納する。スピーカ63は、スピーカ用導線91を介して電気信号が入力される。ケース61は、収納部61aの内周より小さい外周を有し、弾性体310を取り付けられる円筒状の突出部61bを備える。
弾性体310はカナル型イヤホンにおいて用いるイヤホンパッド部分を形成する。つまり、突出部61bの外周を囲むように取り付けられて外耳道に差し込まれたときに外耳道の全周にわたって外耳道表面との間に密着してしかも突出部61bの外周を囲む環状空間310aを形成するように構成される。弾性体310は外耳道に差し込まれたときに外耳道に通じる開口部310bを有する。
このような構成とすることで、カナル型イヤホンとの併用も可能である。この場合も実施例1及び実施例2と同様の効果を奏する。また外部の環境音などが聞こえることで、使用時における安全性の確保や、閉所感などの恐怖や不安の緩和が可能である。また、スピーカ機能を必要としない場合には、スピーカ63及びスピーカ用導線91を設けずに、外耳道挿入型電極を構成すれば、イヤホン機能以外は、外耳道挿入型電極300と同様の効果を得ることができる。なお、カナル型イヤホンの形状は図9等に限定されるものではなく、従来のカナル型イヤホン(外耳道にイヤホンパッドを挿入するタイプのイヤホン)の形状であればよい。
なお、弾性体及び導電性柔軟層の硬度、厚さは、実施例1と同様に外耳道挿入型電極の外周面が、外耳道内周面に均一に接し、その接触圧で外耳道に電気的に接触する程度であれば良く、実験等により適宜設定する。例えば、弾性体の厚さは0.5mm〜2mm程度である。
100、200、300 外耳道挿入型電極
110、310 弾性体
120、220 導電層
130、230 導電性柔軟材

Claims (9)

  1. 人間の外耳道に挿入する外耳道挿入型電極であって、
    外耳道の形状に合わせて変形する弾性体と、
    弾性体表面の少なくとも一部を覆い、導線に電気的に接続される導電層と、
    前記導電層表面を覆い、前記導電層よりも電気抵抗率が高く、外耳道の形状に合わせて変形する導電性柔軟層と、を備え、
    前記外耳道挿入型電極の外周面が外耳道内周面に接し、その接触圧で外耳道に電気的に接触する、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極。
  2. 請求項1記載の外耳道挿入型電極であって、
    前記弾性体は、先端部と胴部からなり、
    前記導電層及び導線は、短冊状の導体薄膜からなり、
    前記先端部以外の前記胴部外周を前記導体薄膜で包囲することで導電層を形成し、前記導体薄膜を綯うことで導線を形成する、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極。
  3. 請求項1記載の外耳道挿入型電極であって、
    前記弾性体は、先端部と胴部からなり、
    前記導電層は、前記胴部をコーティングする導体薄膜からなり、
    前記導電性柔軟層は、前記導電層上に皮膜形成される、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極。
  4. 請求項1記載の外耳道挿入型電極であって、
    上記外耳道挿入型電極の形状は、カナル型イヤホンと同形状であり、
    イヤホンパッド部分を前記弾性体により形成し、
    前記導電層は、前記イヤホンパッド部分をコーティングする導体薄膜からなり、
    前記導電性柔軟層は、前記導電層上に皮膜形成される、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極。
  5. 請求項1から4記載の外耳道挿入型電極であって、
    前記導電性柔軟層の電気抵抗率は5k〜50kΩ・mである、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極。
  6. 人間の外耳道に挿入する外耳道挿入型電極の作製方法であって、
    外耳道の形状に合わせて変形する弾性材を用いて、先端部と胴部を備える弾性体を生成し、
    複数の短冊状の導体薄膜を生成し、
    短冊状の導体薄膜のうち、導電層となる部分を導電性柔軟層で覆い、
    前記先端部と胴部の境界部分に、前記短冊状の導体薄膜の一端を固定し、前記胴部の外周を導電層で包囲し、
    導電層となる部分以外の導体薄膜を綯うことで導線を形成し、
    前記導電性柔軟層は、前記導電層よりも電気抵抗率が高く、外耳道の形状に合わせて変形する、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極の作製方法。
  7. 人間の外耳道に挿入する外耳道挿入型電極の作製方法であって、
    外耳道の形状に合わせて変形する弾性材を用いて、先端部と胴部を備える弾性体を生成し、
    複数の短冊状の導体薄膜を生成し、
    前記先端部と胴部の境界部分に、前記短冊状の導体薄膜の一端を固定し、前記胴部の外周を導電層で包囲し、
    導電層となる部分以外の導体薄膜を綯うことで導線を形成し、
    短冊状の導体薄膜のうち、導電層となる部分及び弾性体の胴部を導電性柔軟層で覆い、
    前記導電性柔軟層は、前記導電層よりも電気抵抗率が高く、外耳道の形状に合わせて変形する、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極の作製方法。
  8. 人間の外耳道に挿入する外耳道挿入型電極の作製方法であって、
    外耳道の形状に合わせて変形する弾性材を用いて、先端部と胴部を備える弾性体を生成し、
    前記弾性体の胴部を導体薄膜でコーティングし、
    導体薄膜上に導電性柔軟層を皮膜形成し、
    導線を導電層と電気的に接続し、
    前記導電性柔軟層は、前記導電層よりも電気抵抗率が高く、外耳道の形状に合わせて変形する、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極の作製方法。
  9. 人間の外耳道に挿入する外耳道挿入型電極の作製方法であって、
    上記外耳道挿入型電極の形状は、カナル型イヤホンと同形状であり、
    外耳道の形状に合わせて変形する弾性材を用いて、イヤホンパッド部分を生成し、
    前記イヤホンパッド部分の外耳道接触面を導体薄膜でコーティングし、
    導体薄膜上に導電性柔軟層を皮膜形成し、
    導線を導電層と電気的に接続し、
    前記導電性柔軟層は、前記導電層よりも電気抵抗率が高く、外耳道の形状に合わせて変形する、
    ことを特徴とする外耳道挿入型電極の作製方法。
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