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JP2011215797A - 電子歩数計 - Google Patents

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JP2011215797A JP2010082417A JP2010082417A JP2011215797A JP 2011215797 A JP2011215797 A JP 2011215797A JP 2010082417 A JP2010082417 A JP 2010082417A JP 2010082417 A JP2010082417 A JP 2010082417A JP 2011215797 A JP2011215797 A JP 2011215797A
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忠 中村
Atsushi Miura
淳 三浦
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Citizen Holdings Co Ltd
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Abstract

【課題】電子歩数計において、携行者がカウントホールド機能の解除指示の入力を忘れた場合であっても、歩行動作による歩数の表示を適正に維持する。
【解決手段】カウントされた歩数を表示する表示部30(歩数表示手段)と、各種機能の切換えを行う指示を入力する切換スイッチ40(指示入力手段)と、3次元の各振動を検出する3軸加速度センサ10(振動検出手段)と、検出された振動に基づいて歩行動作による歩数を演算する歩数演算部20(歩数演算手段)と、計時するタイマー50(計時手段)と、切換スイッチ40に入力された指示、3軸加速度センサ10により検出された振動およびタイマー50により計測された時間に応じて、歩数演算部20による歩数の加算の停止、およびその停止を解除するように制御する制御部60(制御手段)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は電子歩数計に関し、詳細には、歩数の表示カウント値がホールドされたカウントホールド状態での動作の改良に関する。
歩数計は、歩行者が携行することで歩行者の歩行動作による体動を検出し、その体動に基づいて歩数を計数するものである。
この歩数計は、上述した歩行動作による体動の他、歩数計を着衣等に着脱する際や歩数計を操作する際に歩数計に生じる動きを検出するため、実際の歩行動作によって計数される歩数よりも大きな歩数値を表示することがある。
そこで、歩行動作以外の体動と歩行動作による体動とを判別し、表示される歩数が歩行動作以外の体動によって増加する誤カウントを防止する技術(誤カウント防止機能)が提案されている。
上述した誤カウントを生じる歩数計の着脱動作や携行者の起立動作、着座動作等の歩行動作以外の生活動作は、歩行動作のようにある程度の期間または回数だけ持続するものではなく単発の動作であることから、検出される振動に連続性がないという特徴がある。
そこで、誤カウント防止機能は、所定の時間(例えば、6秒間)内に、振動を連続して検出したか否か(振動を検出してから次の振動を検出するまでに所定時間(例えば、1秒間)の振動途絶があったか否か)を判定することで、歩行動作と非歩行動作(歩行動作以外の生活動作による体動)とを識別するものである(特許文献1)。
そして、この誤カウント防止機能によれば、連続して振動を検出したとき(例示では、6秒間に亘る時間の間で、振動の途絶時間が1秒間未満であった場合)は、その6秒間に検出した振動は歩行動作による振動であると判定して、その間に検出された振動の回数に対応した数値を、表示した歩数に加算し、一方、連続して振動を検出しなかったとき(例示では、6秒間に亘る時間の間で、振動の途絶時間が1秒間以上あった場合)は、その6秒間に検出した振動は歩行動作以外の動作による振動であると判定して、その間に検出された振動の回数に対応した数値を、表示した歩数に加算することなく、加算しない状態での歩数の表示とする。
ところで、上述した誤カウント防止機能は、比較的短い時間(上記例では6秒間)内での振動の連続性に基づいて歩行動作を識別するものであるが、このように振動の連続性を判定する時間を比較的短くしているのは、単発の動作が歩行動作として誤検出されるのを防止するためである。
しかし、例えば歩数計の携行者が電車やバス、自動車などの乗り物に乗った状況を想定すると、路面の舗装状態が悪い場合やそもそも舗装がされていない場合に、また乗り物自体の走行の加速・減速があった場合に、歩数計が振動を検出するため、上記誤カウント防止機能による判定時間よりも長い時間、連続した振動を検出することがある。
したがって、上述した誤カウント防止機能によっては、乗り物に乗っている間に検出される振動による歩数の誤カウントを完全に防止することはできない。
そこで、誤カウント防止機能の判定時間を延長することが考えられる。つまり、乗り物の振動であっても、通常は、1秒間未満の振動途絶期間が例えば30秒間程度も連続することは少ないため、誤カウント防止機能における例示の6秒間の判定時間を、30秒間程度に長くすることで、乗り物乗車時の誤カウントを防止するものである。
しかし、このように、誤カウント防止機能における判定時間を単に長く設定しただけでは、携行者の日常の動作のうちで、例えばオフィス内でのわずかな歩行(例えば、6秒間を超え、30秒間未満の歩行)動作による歩数のカウントが行われないという問題がある。
そこで、上述した誤カウント防止機能とは別に、歩数計の携行者が乗り物に乗っている期間中は、歩数計の表示カウントが増加しないようにカウント値を強制的にホールドするモード(カウントホールドモード)に移行するカウントホールド機能が提案されている。
このカウントホールド機能は、上述した誤カウント防止機能のように、常時、所定期間内での振動途絶を監視するのではなく、携行者の意図的な手動操作によってカウントホールドモードに移行させたときのみ機能し、またカウントホールドモードからの離脱も携行者の意図的な手動操作によって行われるようになっている。
このように、携行者の意図的な手動操作によってカウントホールドモードへの移行とカウントホールドモードからの離脱とを切り替えることで、乗り物に乗っている状態であることと歩行動作とを確実に区別し、乗り物に乗っている状態での表示歩数の増加は防止しつつ、例示したわずかな歩行動作での表示歩数を確実に増加させることを実現している。
なお、カウントホールド機能は、上述したように携行者の手動操作を要するため、カウントホールド機能を備えた歩数計には、その操作を入力するためのモード切替えスイッチ等の指示入力手段が備えられている(非特許文献1)。
特開昭63−262784号公報
株式会社タニタ,"歩数計FB-729の取扱説明書 P30(30頁)",[online],[平成22年3月30日検索],インターネット<URL:http://www.tanita.co.jp/support/pdf/fb_series/FB-729.pdf>
ところで、上述したカウントホールド機能は、カウントホールドモードからの離脱の際にも、携行者が手動操作で指示入力手段に対してカウントホールド機能解除の指示(解除指示)を入力する必要があるところ、携行者は、乗り物から降りたときに、この解除指示の入力を忘れることがある。
そして、この解除指示の入力を忘れた場合、以後、歩行動作があっても、歩数の表示は全く変化しないままとなり、歩数計の表示歩数の誤差が極めて大きなものとなる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、携行者がカウントホールド機能の解除指示の入力を忘れた場合であっても、歩行動作による歩数の表示を適正に維持することができる電子歩数計を提供することを目的とする。
本発明に係る電子歩数計は、歩数表示手段に表示される歩数の増加を、携行者の意図的な指示入力手段への入力(手動操作)によって停止させている状態(カウントホールドモード)であって、振動検出手段によって検出された振動の連続性に基づいて、その振動が歩行動作によるものであると制御手段が判定したときは、指示入力手段に対する携行者の意図的な解除指示(表示される歩数の増加の停止を解除する指示)の入力がない場合にも、制御手段がその停止状態を解除して、カウントホールドモードから離脱させ、これにより、携行者がカウントホールド機能の解除指示の入力を忘れた場合であっても、カウントホールド機能が適正に解除されて、歩行動作による歩数の表示を適正に維持するものである。
すなわち、本発明に係る電子歩数計は、振動を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段により検出された振動に基づいて、歩行動作による歩数を演算する歩数演算手段と、前記歩数演算手段により得られた歩数を可視的に表示する歩数表示手段と、前記歩数演算手段による歩数の加算を停止する指示が入力される指示入力手段と、前記指示入力手段に前記停止の指示が入力されたときは、前記歩数演算手段による歩数の加算を停止させる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記歩数演算手段による歩数の加算を停止させている状態において、前記振動検出手段により検出された振動の連続性に基づいて、その検出された振動が歩行動作によるものか否かを判定し、前記歩行動作によるものであると判定したときは、前記歩数演算手段による前記歩数の加算停止状態を解除することを特徴とする。
ここで、振動検出手段は、伝統的な振り子式のものの他、加速度センサ(特に、3次元の各方向ごとの加速度を検出可能の3軸加速度センサ)などを適用することができる。
歩数演算手段による、振動の数に基づく歩数の演算(という動作)は、検出された振動の数を数式によって他の値に変換し、その変換して得られた値を歩数とする通常の演算だけではなく、歩行動作による振動と判定された振動の数をそのまま値を変えることなく歩数として適用する(振動数=歩数)場合も含む。
指示入力手段は、ハードウェアによるスイッチであり、押しボタン式のもの、スライド式のもの、シーソー式のものなど、種々のものを適用することができる。また、他の機能を動作させるために用いられている既存のスイッチが、その機能を兼用する(例えば、スイッチを長押しすることによって当該機能に切り換えられる)ものであってもよい。
制御手段による処理における、振動の連続性とは、例えば、所定の時間(例えば、30秒間)内において、振動が、所定時間(例えば、1秒間)以上途絶されることなく連続しているか否か(検出回数不問)、または振動が所定時間(例えば、1秒間)以上途絶されることなく連続して所定回数(例えば、50回)だけ検出されたか否か(検出期間不問)等、を意味する。
そして、所定の時間内に、振動が所定時間以上途絶されることなく連続して検出され続けたときは、その検出された振動が歩行動作による振動であると判定し、所定の時間内に振動が所定時間以上途絶されたときは、その所定の時間内に検出された振動は歩行動作以外の挙動による振動であると判定する。
一方、振動が所定時間以上途絶されることなく連続して所定回数検出されたときは、その検出された振動が歩行動作による振動であると判定し、所定回数連続して検出される以前に振動が所定時間以上途絶されたときは、その所定回数連続する前に途絶された振動は歩行動作以外の挙動による振動であると判定する。
このように構成された本発明に係る電子歩数計によれば、携行者がこの電子歩数計を携行していると、携行者の歩行動作によって生じる振動を振動検出手段が検出し、歩数演算手段が、その振動検出手段によって検出された振動に基づいて、歩行動作による歩数を算出し、歩数表示手段が、歩数演算手段により算出された歩数を可視的に表示する。
ここで、この携行者が乗り物に乗ると、乗り物自体の振動が振動検出手段に検出されて表示歩数が増加することになるが、この問題を回避するため、携行者が指示入力手段に対して、歩数演算手段による歩数の加算を停止する指示を入力(手動操作)するため、制御手段が、この指示入力手段への入力にしたがって、歩数演算手段による歩数の加算を停止させる制御を行い、これにより、乗り物自体の振動による表示歩数の増加を防止する。
さらに、この携行者が乗り物から降りると、本来であれば、携行者が指示入力手段に対して、歩数演算手段による歩数の加算の停止を解除する指示を入力するため、制御手段が、この指示入力手段への入力にしたがって、歩数演算手段による歩数の加算の停止を解除し、これにより、乗り物から降りた後の歩行動作による振動に基づき、表示歩数の加算が再開される。
これに対して、携行者が乗り物から降りたときに、指示入力手段に対し、歩数演算手段による歩数の加算の停止を解除する指示を入力し忘れた場合は、歩数演算手段による歩数の加算の停止状態が維持されるが、この場合であっても、振動検出手段は振動を検出し続けている。
加えて、制御手段は、振動検出手段により検出された振動の連続性に基づいて、その振動検出手段によって検出されている振動が携行者の歩行動作による振動か否かを判定する。
具体的には、制御手段が、例えば所定の時間内(例えば、30秒間)において、振動検出手段によって検出された振動が所定時間(例えば、1秒間)未満の途絶しかなく連続して検出されているか否かに応じて、その振動が歩行動作によるものか否かを判定するものでは、その所定の時間内に、振動が所定時間以上途絶されることなく連続して検出され続けたときは、歩行動作による振動であると判定し、所定の時間内に振動が所定時間以上途絶されたときは、その所定の時間内に検出された振動は歩行動作以外の挙動による振動であると判定する。
一方、制御手段が、振動検出手段によって検出された振動が所定時間(例えば、1秒間)未満の途絶しかなく所定回数(例えば、50回)連続して検出されているか否かに応じて、その振動が歩行動作によるものか否かを判定するものでは、振動が所定時間以上途絶されることなく所定回数連続して検出され続けたときは、歩行動作による振動であると判定し、その所定回数に達する以前に振動が所定時間以上途絶されたときは、その途絶される前に検出された振動は歩行動作以外の挙動による振動であると判定する。
一般的に、携行者が乗り物に乗っている間に電子歩数計に作用する振動は、30秒間あるいは50回も連続することはないため、振動が1秒間以上途絶されることなく30秒間または50回も連続して検出され続けたときは、歩行動作による振動であると判定するのが適切である。
そして、歩行動作による振動であると判定されたときは、携行者が乗り物から降りて歩行していることを意味するため、制御手段は、歩数演算手段による歩数の加算停止状態を解除し、これにより、歩数演算手段が、その30秒間に検出された振動の数または連続した50回分の振動の数を歩数に換算し、歩数表示手段が、歩数演算手段により算出された歩数を加算して可視的に表示し、携行者に対して歩数を視認させる。
したがって、携行者が指示入力手段に対し、歩数演算手段による歩数の加算の停止を解除する指示を入力し忘れた場合であっても、カウントホールドモードから自動的に離脱して、歩行動作による歩数の表示が不適正になるのを防止することができる。
一方、携行者が乗り物から降りていない状態(乗り物に乗っている状態)では、例えば30秒間という所定の時間内または50回という所定回数に達する前に、振動検出手段によって検出された振動が所定時間(例えば、1秒間)以上途絶されることになるため、制御手段は、その振動が歩行動作以外の挙動による振動、すなわち乗り物自体の振動であると判定する。
そして、そのように判定した制御手段は、歩数演算手段による歩数の加算停止状態を解除せずに、カウントホールドモードを維持し、これにより、表示歩数の増加を防止し、歩行動作による歩数の表示が不適正になるのを防止する。
以上の通り、本発明に係る電子歩数計によれば、携行者がカウントホールド機能の解除指示の入力を忘れた場合であっても、歩行動作による歩数の表示を適正に維持することができる。
本発明に係る電子歩数計によれば、携行者がカウントホールド機能の解除指示の入力を忘れた場合であっても、歩行動作による歩数の表示を適正に維持することができる。
本発明の一実施形態としての電子歩数計の外観を示す図である。 図1に示した電子歩数計の構成を示すブロック図である。 誤カウント防止機能を説明する模式図(その1)である。 誤カウント防止機能を説明する模式図(その2)である。 カウントホールドモードからの自動復帰(カウントホールド機能の自動解除)を説明する模式図(その1)である。 カウントホールドモードからの自動復帰(カウントホールド機能の自動解除)を説明する模式図(その2)である。 実施形態の電子歩数計の作用を説明するフローチャート(その1)である。 実施形態の電子歩数計の作用を説明するフローチャート(その2)である。 表示部の表示態様を示す図であり、(a)は自動解除が選択されている状態を示す模式図、(b)は手動解除が選択されている状態を示す模式図である。 表示部に、解除までの時間として入力された時間を表示した態様の一例を示す模式図である。
以下、本発明に係る電子歩数計の実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係る電子歩数計100は図1に示す通りの外観を有し、カウントされた歩数を可視的に表示する表示部30(歩数表示手段)と、各種機能の切換えを行う指示を入力する切換スイッチ40(指示入力手段)とを備えている。
また、その内部には、図2に示すように、3次元の各振動を検出する3軸加速度センサ10(振動検出手段)と、3軸加速度センサ10により検出された振動に基づいて、歩行動作による歩数を演算する歩数演算部20(歩数演算手段)と、時間を計時するタイマー50(計時手段)と、切換スイッチ40に入力された指示、3軸加速度センサ10により検出された振動およびタイマー50により計測された時間に応じて、歩数演算部20の動作および表示部30の表示内容を制御する制御部60(制御手段)とを備えている。
タイマー50は、発振素子を利用したものなどの他、時間間隔を計測可能なものであれば、如何なるものであってもよい。
ここで、制御部60による歩数演算部20に対する制御内容のうち、誤カウント防止機能とカウントホールド機能について説明する。
[誤カウント防止機能]
この誤カウント防止機能は、この電子歩数計100を携行する携行者の歩行動作による体動によって3軸加速度センサ10に生じる振動と、歩行動作以外の体動によって3軸加速度センサ10に生じる振動とを、比較的短い時間内における連続性(振動の第2の連続性)に基づいて判別し、歩行動作によって生じた振動に基づいて歩数を演算する機能である。
具体的には、歩数計の着脱動作や、携行者の起立動作、着座動作等の歩行動作以外の生活動作によって、表示部30に表示される歩数値が増加する誤カウントを防止するものである。
このような歩行動作以外の生活動作は、単発的に生じるものであるため、3軸加速度センサ10によって検出される振動が連続することが少ない。
そこで、制御部60が、比較的短い時間(例えば、6秒間)内での、検出された振動の連続性に基づいて、自動的に判別を行うことで、携行者による意図的な操作を要することなく、すなわち携行者が意識することなく実行される。
制御部60による具体的な処理を以下に説明する。
まず、この電子歩数計100に内蔵されたタイマー50が常時時間を計時しており、制御部60は、その計時されている時間を例えば6秒間隔に区切る。
一方、3軸加速度センサ10によって検出された振動は、歩数演算部20によって、その振動に対応する歩数に換算されて内部一時カウンタに格納するが、制御部60は、上述した6秒間隔の区間内で、3軸加速度センサ10によって検出される振動が、所定時間(例えば1秒間)以上途絶したか否かを監視する。なお、この例示した1秒間という所定時間も、タイマー50によって計時されている時間を監視することで得ている。
そして、制御部60が、6秒間隔の区間内で検出される振動が1秒間以上途絶したと判定したときは、その6秒間の区間で検出した振動は歩行動作以外の体動による振動であると判定して、図3に示すように、歩数演算部20の内部一時カウンタに積み上げられた歩数値(図3の例示では「5」)を0にリセットし、その6秒間の直前までに積算されて表示部30に表示されている歩数値(図3の例示では「100」)をそのまま維持させる。
すなわち、この誤カウント防止機能は、歩数演算部20が、直近の6秒間の区間で検出された歩数値(図3の例示では「5」)を、それ以前に積算されている歩数値(表示部30に表示されている歩数値(図3の例示では「100」))に加算するのを、制御部60が停止させる処理である。
一方、制御部60が、6秒間隔の区間内で検出される振動の途絶が1秒間未満であると判定したときは、その6秒間の区間で検出した振動は歩行動作の体動による振動であると判定して、図4に示すように、歩数演算部20が、歩数演算部20の内部一時カウンタに積み上げられた歩数値(図4の例示では「9」)を、その6秒間の直前までに積算されて表示部30に表示されている歩数値(図4の例示では「100」)に加算させるように、制御部60が制御する。この結果、表示部30に表示される歩数値は、図4の例示では「109」に変化する。
なお、誤カウント防止機能は、制御部60が、6秒間隔の区間内で検出される振動が1秒間以上途絶したと判定したときは、歩行動作による体動が開始されたと判定するまで、すなわち、6秒間隔の区間内で検出される振動の途絶が1秒間未満であると判定するまでは、図3に示すように以後も連続して行われるが、6秒間隔の区間内で検出される振動の途絶が1秒間未満であると判定した後は、その判定を行った6秒間の区間以後も歩行動作が継続しているものとして、図4に示すように、内部一時カウンタでの歩数の一時的な留保を行わずに、歩数演算部20により順次得られる値「1」を、表示部30に表示される積算歩数値に直接加算させ、その後、振動が1秒間以上途絶したと判定したときに、再度、6秒間隔の区間に区切った振動の連続性を判定する。
以上が、制御部60による誤カウント防止機能の処理内容である。
なお、振動の途絶判定期間である所定の時間としては、上述した例示の6秒間に限定されるものではなく、これよりも短い時間であってもよいし、これよりも長い時間であってもよい。
また、使用者により任意の時間を設定するものであってもよい。
同様に、振動の途絶を判定する所定時間としては、上述した例示の1秒間に限定されるものではなく、これよりも短い時間であってもよいし、これよりも長い時間であってもよい。
[カウントホールド機能]
このカウントホールド機能は、この電子歩数計100を携行する携行者が乗り物に乗っているときなどにおいて、乗り物自体に生じる振動によって3軸加速度センサ10に生じる振動が、歩数としてカウントされるのを防止するために、携行者による意図的な操作によって、制御部60が、歩数演算部20による歩数の加算を停止させる機能である。
具体的には、携行者が乗り物に乗っている際に、歩数演算部20による歩数の加算を停止させる意図に基づく指示が、押下操作として切換スイッチ40に手動入力されると、3軸加速度センサ10が振動を検出しても、その検出された振動に基づいて歩数演算部20による歩数の加算を行わないように、制御部60が歩数演算部20を制御するものであり、この制御の状態をカウントホールドモードという。
ここで、通常の歩数カウント状態(以下、通常モードという。なお、誤カウント防止機能が動作している状態も含む。)からカウントホールドモードに移行する際には、前述したように、携行者の意図的な手動操作(切換スイッチ40を押下する操作)を要するが、このカウントホールドモードから通常モードに復帰させる際には、制御部60による歩数演算部20に対する制御により、携行者の意図的な手動操作を要することなく、自動的に通常モードに移行が行われる。これが、検出された振動の連続性に基づいた自動解除動作である。
一般的に、携行者が乗り物に乗っている間に電子歩数計100に作用する振動は、概ね30秒間も連続することはないため、振動が30秒間以上途絶されることなく連続して検出され続けたときは、歩行動作による振動であると判定するのが適切である。
そこで、制御部60が、誤カウント防止機能における振動途絶判定期間に対して有意に長い時間(例えば、30秒間)内での、検出された振動の連続性に基づいて、その振動が、乗り物自体の振動であるのか、または降車後の歩行動作による振動であるのかの判別を行うことで、携行者による意図的な操作を要することなく、すなわち携行者が意識することなく、カウントホールドモードを自動的に解除する。
制御部60によるカウントホールドモードの自動解除の具体的な処理を以下に説明する。
まず、切換スイッチ40が携行者によって押下されると、制御部60が歩数演算部20による歩数の加算を停止させるカウントホールドモードに移行し、これにより、乗り物自体の振動により3軸加速度センサ10に振動が検出されても、表示部30に表示されている積算歩数に対して、歩数演算部20がその振動に応じた歩数値を加算することがなく、乗り物自体の振動を歩数としてカウントするのを防止する。
ここで、制御部60は、カウントホールドモードの間、タイマー50によって計時されている時間を監視して、上述した例示の30秒間において検出される振動の連続性を判定する。
すなわち、3軸加速度センサ10によって検出された振動は、歩数演算部20によって、その振動に対応する歩数に換算されて内部一時カウンタに格納するが、制御部60は、上述した30秒の区間内で、3軸加速度センサ10によって検出される振動が、所定時間(例えば1秒間)以上途絶したか否かを監視する。なお、この例示した1秒間という所定時間も、タイマー50によって計時されている時間を監視することで得ている。
そして、制御部60が、30秒間隔の区間内で検出される振動が1秒間以上途絶したと判定したときは、その30秒間の区間で検出した振動は乗り物自体の振動であると判定して、図5に示すように、歩数演算部20の内部一時カウンタに積み上げられた歩数値(図5の例示では「12」)を0にリセットし、その30秒間の直前までに積算されて表示部30に表示されている歩数値(図5の例示では「100」)をそのまま維持させるとともに、カウントホールドモードを維持する。
すなわち、このカウントホールドモードでは、歩数演算部20が、直近の30秒間の区間で検出された歩数値(図5の例示では「12」)を、それ以前に積算されている歩数値(表示部30に表示されている歩数値(図5の例示では「100」))に加算するのを、制御部60が停止させる処理である。
一方、制御部60が、30秒間隔の区間内で検出される振動の途絶が1秒間未満であると判定したときは、その30秒間の区間で検出した振動は歩行動作の体動による振動であると判定して、図6に示すように、歩数演算部20が、歩数演算部20の内部一時カウンタに積み上げられた歩数値(図6の例示では「35」)を、その30秒間の直前までに積算されて表示部30に表示されている歩数値(図6の例示では「100」)に加算させるように、制御部60が制御する。この結果、表示部30に表示される歩数値は、図6の例示では「135」に変化する。
さらに、制御部60は、その30秒間の区間で検出した振動は歩行動作の体動による振動であると判定したため、携行者は乗り物から降りたと判断することができ、したがって、制御部60は、カウントホールドモードから、歩数演算部20による歩数の加算停止状態を解除した通常モードに自動的に移行させ、以後は、歩数演算部20および表示部30を通常モードで動作させる。
なお、通常モードに復帰した後は、図6に示すように、内部一時カウンタでの歩数の一時的な留保を行わずに、歩数演算部20により順次得られる値「1」を、表示部30に表示される積算歩数値に直接加算させ、その後、後カウント防止機能により、振動が1秒間以上途絶したと判定したときに、6秒間隔の区間に区切った振動の連続性を判定する。
以上が、制御部60によるカウントホールド機能およびその自動解除機能の処理内容である。
なお、振動の途絶判定期間である所定の時間としては、上述した例示の30秒間に限定されるものではなく、これよりも短い時間(例えば、20秒間)であってもよいし、これよりも長い時間(例えば、45秒間、1分間など)であってもよい。
また、使用者により任意の時間を設定するものであってもよい。
同様に、振動の途絶を判定する所定時間としては、上述した例示の1秒間に限定されるものではなく、これよりも短い時間であってもよいし、これよりも長い時間であってもよい。
さらに、カウントホールド機能の解除(カウントホールドモードから通常モードへの移行)を、制御部60の制御により自動的に行うものとして説明したが、本実施形態の電子歩数計100は、通常モードからカウントホールドモードに移行させるための携行者による切換スイッチ40への指示の入力の仕方(指示の入力状態)に応じて、制御部60が、カウントホールド機能の解除を、上述した自動解除と、携行者による切換スイッチ40への解除の指示の入力に基づく手動解除とを切り換える。
すなわち、通常モードからカウントホールドモードに移行させるために、携行者が切換スイッチ40を長押し(例えば、2秒間程度の押下)したときは、制御部60は、そのカウントホールド機能の解除を、上述した制御部60による自動解除として設定し、携行者が切換スイッチ40を長押し(例えば、2秒間程度の押下)よりも長く押下(例えば、4秒間以上の押下)したときは、制御部60は、そのカウントホールド機能の解除を、携行者の手動操作(切換スイッチ40の再度の長押し操作など)による手動解除に設定する。
したがって、手動解除が選択されてカウントホールドモードに移行したときは、自動解除は動作せずに、切換スイッチ40の再度の長押し操作などの手動操作があったことを制御部60が検出したときに、制御部60がカウントホールド機能を解除する(カウントホールドモードから通常モードに移行させる)。
また、制御部60は、自動解除が実行される以前に切換スイッチ40に、携行者の意図によるカウントホールド機能解除の指示の入力があったときは、制御部60はカウントホールド機能を解除するように、歩数演算部20を制御する。
(実施形態の作用)
次に、本実施形態の電子歩数計100の作用について、図7および図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部60は、現在の状態が手動解除が選択されたカウントホールドモードか否かを判定し(S1)、手動解除が選択されたカウントホールドモードであると判定したときは、切換スイッチ(HOLDスイッチ)40が2秒間以上で長押し(手動解除によるカウントホールドモードの解除動作)されたか否かを判定し(S2)、該当する(YESの)場合は、カウントホールドモードを解除して通常モードに移行させて(S3)ステップ1(S1)に戻り(→通常モード)、該当しない(NOの)場合は、そのままステップ1(S1)に戻る(→手動解除が選択されたカウントホールドモード)。
ステップ1(S1)において、手動解除が選択されたカウントホールドモードでないと判定したときは、自動解除が選択されたカウントホールドモードか否かを判定し(S4)、自動解除が選択されたカウントホールドモードであると判定したときは、切換スイッチ(HOLDスイッチ)40が2秒間以上で長押し(自動解除によるカウントホールドモード中における手動解除動作)されたか否かを判定し(S5)、該当する(YESの)場合は、カウントホールドモードを解除して通常モードに移行させて(S6)ステップ1(S1)に戻り(→通常モード)、該当しない(NOの)場合は、カウントホールドモードの自動解除機能を実行する。
このカウントホールドモードの自動解除機能は、まず、制御部60が、3軸加速度センサ10により振動が検出されたか否かを判定し(S7)、振動が検出されたときは、振動の途絶判定期間(すなわち連続する歩行動作か否かを判定する期間(連続歩行判定期間))を、タイマー50の計時を監視してカウントアップする(S8)。この振動の途絶判定期間は、上述したように、例えば30秒間である。
これと並行して、制御部60は、歩数演算部20に対して、検出された振動の数を内部一時カウンタに積算させる(S9)。
振動の途絶判定期間である30秒間に達したか否かを制御部60が判定し(S10)、達した場合は、振動の途絶判定期間である30秒間に、振動が1秒間以上途絶しなかったため、歩数演算部20は制御部60の制御により、内部一時カウンタの積算値を、表示部30に表示されている、カウントホールドモードに移行する直前の歩数値に加算して、表示部30はその内部一時カウンタの積算値が加算された後の歩数値を可視的に表示する(S11)。
さらに、歩数演算部20は内部一時カウンタの値を0にリセットし(S12)、制御部60はカウントホールドモードを自動的に解除して通常モードに移行させ(S13)、ステップ1(S1)に戻る(→通常モード)。
一方、ステップ10(S10)において、振動の途絶判定期間である30秒間に達していないと制御部60が判定したときは、ステップ1(S1)に戻り、以後、振動の途絶判定期間である30秒間に達するまで、ステップ1,4,5,7,8,9,10の処理を繰り返す。
また、ステップ7(S7)において、制御部60が、振動が検出されなかったと判定したときは、タイマー50の計時を参照して、振動が検出されていない途絶期間が1秒間に達しているか否かを判定し(S14)、途絶期間が1秒間に達しているときは、振動の途絶判定期間としてカウントアップされていた値(30秒間に達するまでの経過時間を表す値)をリセットする(S15)とともに、その振動の途絶判定期間中に内部一時カウンタに積算された振動の数もリセットし(S16)、ステップ1に戻る(→自動解除が選択されたカウントホールドモード)。
一方、ステップ14(S14)において、制御部60が、振動が検出されていない途絶期間が1秒間に達していないと判定したときは、この期間が1秒間に達するまでの間、ステップ1,4,5,7,14の処理を繰り返す。
また、ステップ4(S4)において、自動解除が選択されたカウントホールドモードでないと判定したときは、図8に示した通常モードでの処理となる。
すなわち、ステップ17(S17)において、切換スイッチ(HOLDスイッチ)40が2秒間以上で長押し(自動解除によるカウントホールドモード中における手動解除動作)されたか否かを判定し、該当する(YESの)場合は、制御部60は、自動解除が選択されたカウントホールドモードに移行させ(S18)、さらにその長押しの時間が4秒間以上であったか否かを判定し(S19)、4秒間以上の長押しであった場合は、自動解除を手動解除に変更したカウントホールドモードに移行させて(S20)ステップ1(S1)に戻り、4秒間以上の長押しでなかった場合は、自動解除が選択されたカウントホールドモードに移行させたまま(S18)、ステップ1(S1)に戻る。
一方、通常モードのステップ17(S17)において、切換スイッチ(HOLDスイッチ)40が2秒間以上で長押しされていないときは、まず、制御部60が、3軸加速度センサ10により振動が検出されたか否かを判定し(S21)、振動が検出されたときは、振動の途絶判定期間(すなわち連続する歩行動作か否かを判定する期間(連続歩行判定期間))を、タイマー50の計時を監視してカウントアップする(S22)。この振動の途絶判定期間は、上述したように比較的短い例えば6秒間である。
これと並行して、制御部60は、歩数演算部20に対して、検出された振動の数を内部一時カウンタに積算させる(S23)。
振動の途絶判定期間である6秒間に達したか否かを制御部60が判定し(S24)、達した場合は、振動の途絶判定期間である6秒間に、振動が1秒間以上途絶しなかったため、歩数演算部20は制御部60の制御により、内部一時カウンタの積算値を、表示部30に表示されている、6秒前の歩数値に加算して、表示部30はその内部一時カウンタの積算値が加算された後の歩数値を可視的に表示する(S25)。
さらに、歩数演算部20は内部一時カウンタの値を0にリセットし(S26)、ステップ1(S1)に戻る(→通常モード)。
一方、ステップ21(S21)において、制御部60が、振動が検出されなかったと判定したときは、タイマー50の計時を参照して、振動が検出されていない途絶期間が1秒間に達しているか否かを判定し(S27)、途絶期間が1秒間に達しているときは、振動の途絶判定期間としてカウントアップされていた値(6秒間に達するまでの経過時間を表す値)をリセットする(S28)とともに、その振動の途絶判定期間中に内部一時カウンタに積算された振動の数もリセットし(S29)、ステップ1に戻る(→通常モード)。
ステップ27(S27)において、制御部60が、振動が検出されていない途絶期間が1秒間に達していないと判定したときは、この期間が1秒間に達するまでの間、ステップ1,4,17,21,27の処理を繰り返す。
以上の通り、本実施形態の電子歩数計100によれば、携行者が乗り物から降りたときに、切換スイッチ40に対し、通常モードに復帰させるための2秒間以上の長押し操作を入力し忘れた場合であっても、制御部60が、カウントホールドモードから通常モードに自動的に復帰させるため、携行者の意図的な操作がなくても、歩行動作による歩数の表示(表示部30の表示)が不正確になるのを防止することができる。
また、本実施形態の電子歩数計100は、カウントホールドモードから通常モードに復帰させるためのカウントホールド機能の解除に関して、上述した制御部60による自動解除と携行者の手動操作による手動解除とは、カウントホールドモードに移行する際の携行者の指示入力の仕方(図8のステップ17(S17)およびステップ19(S19))に応じて切り換えることができるため、携行者の意図に沿った任意の選択が可能となり、カウントホールドモードが不用意に解除される(乗り物自体の振動が30秒間以上に亘って、1秒間も途絶することなく継続すると予測される場合(未舗装または舗装状態の悪い道路での乗車など))のを防止することが可能である。
なお、制御部60は、自動解除が選択されている状態のときは図9(a)に示すように、表示部30に、カウントホールドモードを表すHOLDの文字に自動(Auto)を表すAの文字を付した[A]HOLDを表示させ、手動解除が選択されている状態のときは図9(b)に示すように、表示部30に、カウントホールドモードを表すHOLDの文字に手動(Manual)を表すMの文字を付した[M]HOLDを表示させるように、表示部30を制御する。
このように、自動解除が選択されているのか、または手動解除が選択されているのかの別を表示部30に表示することで、携行者に対して、カウントホールド機能の解除の方式を視覚的に認識させることができる。
なお、自動解除に切り換えられている状態において、カウントホールドモードで制御部60が連続した振動を検知し、カウントホールドモードを解除する30秒間振動が連続しているか否かを判定しているとき、表示部30に表示されている文字を点滅させて、自動解除の判定中であることを携行者に報知するように、制御部60が表示部30を制御してもよい。
このように、表示部30の表示文字の点滅を行うことで、自動解除の判定中であることが携行者に対して容易に認識させることができる。
なお、表示部30における文字の表示に代えて、電子歩数計100のケース等に設けられたLEDの発光色の違いや点灯・点滅の差異などによって、手動解除と自動解除との切換え状態を知らせたり、あるいは、自動解除のために制御部60が判定を行っている状態であることを知らせるようにしてもよい。
また、制御部60は、自動解除が実行される以前に切換スイッチ40に、携行者の意図によるカウントホールド機能解除の指示の入力があったときは、制御部60はカウントホールド機能を解除するように、歩数演算部20を制御するため、例えば携行者が乗り物を降りた直後に手動操作でカウントホールド機能を解除することができ、制御部60による判定を経た自動解除を待つことなく、確実にカウントホールド機能を解除して、表示部30に表示される歩数の値の精度を高く維持することができる。
本実施形態の電子歩数計100は、制御部60による処理における、振動の連続性として、所定の時間(30秒間)内において、振動が、所定時間(1秒間)以上途絶されることなく連続しているか否か、を適用したものであるが、振動の連続性としては、この実施形態の他に、例えば、振動が所定時間(例えば、1秒間)以上途絶されることなく連続して所定回数(例えば、50回)だけ検出されたか否か、を適用することもできる。
この場合、振動が所定時間以上途絶されることなく連続して所定回数検出されたときは、制御部60が、その検出された振動が歩行動作による振動であると判定し、所定回数連続して検出される以前に振動が所定時間以上途絶されたときは、制御部60は、その所定回数連続する前に途絶された振動は歩行動作以外の挙動による振動であると判定すればよい。
具体的には、図7に示したフローチャートのステップ10(S10)における判定として、検出された歩行が30秒以上(検出された振動が途絶されることなく連続して30秒以上)経過したか否か、の判定処理に代えて、検出された歩数が50歩以上(検出された振動が途絶されることなく連続して50回以上)か否か、の判定処理を適用すればよい。
(他の例示)
上述した実施形態の電子歩数計100は、検出された振動の連続性に基づいて、制御部60がカウントホールドモードを自動的に解除することで、携行者による意図的な操作を要しないものとしたものであるが、この実施形態の他の態様として、カウントホールドモードに移行してからの経過時間に基づいて、制御部60がカウントホールドモードを自動的に解除するようにしてもよい。
すなわち、切換スイッチ40は、カウントホールドモードに移行してからカウントホールドモードを解除するまでの経過時間が入力される指示入力手段として機能し、制御部60は、カウントホールドモードを解除するまでの経過時間として切換スイッチ40に入力された時間を記憶するメモリ(図示せず)を備え、制御部60は、カウントホールドモードに移行してからの経過時間をタイマー50の刻む時間を監視し、この監視している時間が、メモリに記憶された時間に達したときは、その監視期間中における3軸加速度センサ10による振動の検出有無の別に拘わらず、制御部60がカウントホールドモードを解除して、通常モードに強制的に移行させる。
すなわち、携行者が乗り物に乗車の前に、切換スイッチ40に対して、予測される乗車時間(カウントホールドモードを解除するまでの経過時間)を入力することで、制御部60のメモリにその入力された時間が記憶され、実際の乗車の際に、携行者が切換スイッチ40に対して、カウントホールドモードに移行する操作を入力することで、制御部60が通常モードからカウントホールドモードに移行させて歩数演算部20による歩数の加算処理を停止させるとともに、制御部60がタイマー50の刻む時間を監視し、この監視している時間がメモリに記憶された時間に達した時点で、カウントホールドモードを解除して通常モードに強制的に移行させる。
この結果、乗車時間をある程度正確に予測可能な状況(運行時間が比較的正確である鉄道に乗車する場合など)においては、カウントホールドモード中に3軸加速度センサ10により振動が検出されたか否かに拘わらず、その予測時間の経過後にカウントホールドモードを解除することができるため、検出された振動の連続性を判定するような複雑な制御を行うことなく、携行者がカウントホールド機能の解除指示の入力を忘れた場合であっても、歩行動作による歩数の表示が大きな誤差を生じるのを防止することができる。
なお、切換スイッチ40に対して入力された時間については、例えば図10に示すように、その入力された時間を表す文字「0.1H(0.1時間(6分間)を表す)」を表示部30に表示してもよい。
切換スイッチ40への入力を繰り返すことで、このメモリに記憶され、表示部30に表示される時間を、「0.2H」→「0.5H」→「1.0H」→「2.0H」→「0.1H」→「0.2H」→「…H」のように、順次変化させるようにしてもよいし、手動で任意の時間を、数値で入力できるように切換スイッチ40を構成してもよい。
10 3軸加速度センサ(振動検出手段)
20 歩数演算部(歩数演算手段)
30 表示部(歩数表示手段)
40 切換スイッチ(指示入力手段)
50 タイマー(計時手段)
60 制御部(制御手段)
100 電子歩数計

Claims (7)

  1. 振動を検出する振動検出手段と、
    前記振動検出手段により検出された振動に基づいて、歩行動作による歩数を演算する歩数演算手段と、
    前記歩数演算手段により得られた歩数を可視的に表示する歩数表示手段と、
    前記歩数演算手段による歩数の加算を停止する指示が入力される指示入力手段と、
    前記指示入力手段に前記停止の指示が入力されたときは、前記歩数演算手段による歩数の加算を停止させる制御手段と、
    前記制御手段は、前記歩数演算手段による歩数の加算を停止させている状態において、前記振動検出手段により検出された振動の連続性に基づいて、その検出された振動が歩行動作によるものか否かを判定し、前記歩行動作によるものであると判定したときは、前記歩数演算手段による前記歩数の加算停止状態を解除することを特徴とする電子歩数計。
  2. 時間を計測する計時手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記歩数演算手段による歩数の加算を停止させている状態において、前記計時手段により検出された所定の時間内における、前記振動検出手段により検出された振動の連続性に基づいて、その検出された振動が歩行動作によるものか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電子歩数計。
  3. 前記制御手段は、前記歩数演算手段による歩数の加算を停止させている状態において、前記振動検出手段により検出された振動の連続性を、前記振動検出手段により検出された振動の連続した回数に応じて判定することを特徴とする請求項1に記載の電子歩数計。
  4. 前記制御手段は、前記加算停止状態の解除を、前記指示入力手段に入力された前記停止の指示の入力状態に応じて、前記振動検出手段により検出された振動の連続性に基づいた自動解除と前記加算停止状態における前記指示入力手段への解除の指示の入力に基づく手動解除とを切り換えることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の電子歩数計。
  5. 前記制御手段は、前記加算停止状態の解除が前記自動解除に切り換えられているときは、前記表示手段に前記自動解除を表す内容を表示させ、前記加算停止状態の解除が前記手動解除に切り換えられているときは、前記表示手段に前記手動解除を表す内容を表示させるように、前記表示手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の電子歩数計。
  6. 前記制御手段は、前記自動解除が実行される以前に前記指示入力手段に前記解除の指示の入力があったときは、前記加算停止状態を解除することを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の電子歩数計。
  7. 前記制御手段は、前記歩数演算手段による歩数の加算の停止を解除している状態において、前記振動検出手段による振動の検出の途絶を監視し、前記振動の途絶を検出したときは、その振動の途絶の後に検出された振動の第2の連続性に基づいて、その検出された振動が歩行動作によるものか否かを判定することを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項に記載の電子歩数計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012198663A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Seiko Epson Corp 歩数検出装置、電子機器及びプログラム
CN106248101A (zh) * 2016-07-08 2016-12-21 南京人人保网络技术有限公司 一种监测方法以及装置

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