[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2011214322A - 建物 - Google Patents

建物 Download PDF

Info

Publication number
JP2011214322A
JP2011214322A JP2010083921A JP2010083921A JP2011214322A JP 2011214322 A JP2011214322 A JP 2011214322A JP 2010083921 A JP2010083921 A JP 2010083921A JP 2010083921 A JP2010083921 A JP 2010083921A JP 2011214322 A JP2011214322 A JP 2011214322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parapet
building
bracket
assembly
parapet assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010083921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5461279B2 (ja
Inventor
Masahito Isshi
将人 一志
Masumi Azuma
眞澄 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Housing Corp
Original Assignee
Toyota Housing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Housing Corp filed Critical Toyota Housing Corp
Priority to JP2010083921A priority Critical patent/JP5461279B2/ja
Publication of JP2011214322A publication Critical patent/JP2011214322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5461279B2 publication Critical patent/JP5461279B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

【課題】パラペットを備えた建物において、パラペット施工作業を容易に行うことができるようにすること。
【解決手段】建物10は、建物本体11と、建物本体11の上方に設けられた陸屋根12とを備えている。建物本体11の外周部には、外壁面を形成する外壁材18とその裏面側に固定された外壁フレーム19とを有する外壁パネル17が設けられている。外壁フレーム19は、溝形鋼からなる複数のフレーム材29により構成され、そのうちパネル上端部に配設された上端フレーム材29aが溝部38の開口を上方に向けた状態で設けられている。陸屋根12は、建物本体11の上端周縁から上方へ突出するパラペット部15を備え、パラペット部15は複数のパラペットアッシー30を備えてなる。パラペットアッシー30は、その下部に設けられた支持部材50が溝部38に挿入されており、かつ同アッシー30の屋外側が上端フレーム材29aにより支持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パラペットを備えた建物に関する。
陸屋根を有した建物では、建物本体の上端外周縁に沿って、建物本体の上方へ突出したパラペットが施工される場合がある。このパラペットの施工手順は、例えば次のとおりである。すなわち、パラペットの主構成体であるパラペットアッシーを建物本体の外周側(屋外側)から建物本体に向けて移動させた後、そのパラペットアッシーを支えつつ建物本体の梁にボルト締めすることによって施工される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−65130号公報
しかしながら、従来のパラペットの施工においては、建物本体の陸屋根周縁部にてパラペットアッシーを作業者が支えつつ取付作業を行う必要がある。取付前におけるパラペットの落下等を防止するためである。そうすると、パラペットを支える作業者と、パラペットを取付ける作業者とが必要になる等、施工作業効率がよくない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、パラペットを備えた建物において、パラペット施工作業を容易に行うことができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、建物本体に対してその上端周縁からパラペットが上方へ突出して設けられている建物であって、前記パラペットの少なくとも一部を構成するパラペットアッシーと、前記建物本体の上端外周部に配置されている梁に、溝部を有し該溝部が上方に開放された状態で連結されている第1ブラケットと、を備え、前記パラペットアッシーはその下部が前記第1ブラケットの溝部に挿入されており、かつ前記パラペットアッシーの厚み方向の少なくとも一方の側が前記第1ブラケットに支持されていることを特徴とする。
このように構成されていると、パラペットの施工の際には、まず梁に設置されている第1ブラケットに対してパラペットアッシーの下部を上方から挿入しさえすれば、第1ブラケットによってパラペットアッシーの下端及びその厚み方向の一方の側が支持されることとなる。その結果、ある作業者がパラペットアッシーを支えつつ他の作業者が当該パラペットアッシーを固定する、という大袈裟な作業から解放させることが可能となる。したがって、パラペットを備えた建物において、パラペット施工作業を容易に行うことができる。
ここで、前記第1ブラケットは、前記建物本体の前記梁の屋外側に配置され、かつ上方が開放した溝形鋼であり、前記第1ブラケットの屋外側のフランジ部に前記建物本体の外壁材が取付けられていることが好ましい。建物本体の外壁材を施工するためには下地フレームが必要であり、その下地フレームとして利用する横材が存在する。そこで、かかる横材を第1ブラケットとして兼用させることで部品点数の増加を抑制することが可能となる。
また、前記第1ブラケットが前記パラペットアッシーを屋内側及び屋外側の両方への移動を規制していることにより、前記第1ブラケットに挿入された状態で前記パラペットアッシーが自立可能な状態とされることが好ましい。こうすることで、作業者がパラペットアッシーを支えることによる負荷を一層減らすことができ、一人の作業者によるパラペット固定作業を一層実現し易くなる。
上記各構成においては、前記梁の上側に設置されている第2ブラケットを更に備え、前記パラペットアッシーの前記第1ブラケットに支持される面とは反対側の面が、前記第2ブラケットにより支持されているとよい。こうすることで、パラペットアッシーを第1ブラケットに挿入した際の安定性が一層増すからである。
また、前記第2ブラケットは前記梁から上方に延出しており、その延出部分により前記パラペットアッシーを支持するものであり、前記建物本体の屋根を覆う葺き材が備えられており、前記葺き材は、前記第2ブラケットの前記延出部分及び前記パラペットアッシーの屋内側を覆う立ち上がり部を有し、前記葺き材のうち少なくとも前記立ち上がり部は、前記パラペットアッシーの取付状態において施工されるものであることが好ましい。
このように第2ブラケットに上方への延出部分を形成しておくことにより、パラペットアッシーの傾きや転倒の可能性を低くすることができる。そして、この延出部分やパラペットアッシーの屋内側をまとめて葺き材の立ち上がり部によって覆うことにより、防水性能を確保することができる。
なお、第1ブラケット及び第2ブラケットは単なる支持のためだけに使用する必要はなく、パラペットアッシーの固定の際の下地フレームとして利用することが一層好ましい。そして、第2ブラケットをパラペットアッシーの固定用の下地フレームとして利用する場合には、まず第2ブラケットとパラペットアッシーとをビス等によって固定し、その後、葺き材の立ち上がり部を施工する。さらに、これらパラペットアッシー及び葺き材の立ち上がり部のそれぞれの上端部を、笠木によってまとめて内包した状態となるように、当該笠木をパラペットアッシーの上端に覆うようにすれば、防水性能を簡単に確保することができる。
以上の建物は、建物ユニットを利用して構築することができる。すなわち、前記建物本体を1又は複数の建物ユニットを含んで構成し、前記建物ユニットの躯体を床大梁、天井大梁及びこれら両大梁を結ぶ柱によって構成する。この場合、前記梁として前記建物ユニットの天井大梁を利用することができ、前記パラペットアッシーを支持する前記ブラケットは、前記建物ユニットの製造工場にて予め当該建物ユニットに設けることができる。こうすることで、工業化された建物を得ることができ、現場施工が容易になる。
パラペット部周辺の構成を示す縦断面図。 パラペットアッシーの設置手順を示す縦断面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、建物としてユニット式建物について具体化しており、そのユニット式建物は、梁及び柱よりなる複数の建物ユニットを互いに連結することで構成されている。なお、図1はパラペット部周辺の構成を示す縦断面図である。
図1に示すように、建物10は、複数の建物ユニット20が結合されてなる建物本体11と、建物本体11の上方に設けられた陸屋根12とを備えている。建物本体11の外周部には、外壁パネル17が設けられている。外壁パネル17は、外壁面を形成する外壁材18と、外壁材18の裏面側(屋内面側)に固定された外壁フレーム19とを備えている。
外壁フレーム19は、溝形鋼からなる複数のフレーム材29が矩形枠状に連結されることにより構成されている。外壁フレーム19は、建物ユニット20の梁や柱に対してボルト等により固定されており、これにより外壁パネル17が建物本体11に固定されている。ここで、外壁フレーム19の各フレーム材29のうちパネル上端部に配設された上端フレーム材29aについて説明すると、上端フレーム材29aはコ字状をなす溝部38の開口を上方に向けた状態で外壁パネル17の幅方向に延びるように設けられている。そして、上端フレーム材29aの屋外側のフランジ33には外壁材18がビス39により固定されており、上端フレーム材29aの屋内側のフランジ34が天井大梁21にボルトにより固定されている。
陸屋根12は、屋根面(屋上面)を形成する屋上部14と、屋上部14の周縁部から立ち上がるように設けられたパラペット部15とを備えている。そして、屋上部14とパラペット部15とにより囲まれた空間は屋上空間RSとなっている。
屋上部14は、建物ユニット20の相対する天井大梁21間に掛け渡された屋上支持フレーム24により下方から支持されている。ここで、屋上支持フレーム24の設置構成について説明すると、屋上支持フレーム24の両端部にはL字状の板金部材からなるブラケット25が溶接固定されており、そのブラケット25の水平板部25aが天井大梁21の上側フランジ21aの上面に当接されている。そして、上側フランジ21aの下面側にはウェルドナット47が固定されており、そのウェルドナット47にボルト48が上側フランジ21a及びブラケット25の水平板部25a(詳細にはさらに後述する固定金具45)を介して締結されている。これにより、ブラケット25が天井大梁21に固定され、ひいては屋上支持フレーム24が同大梁21に固定されている。
屋上部14は、屋上支持フレーム24上に設置された野地板26と、野地板26上に設置された硬質ウレタンフォーム等の樹脂発泡成形体からなる断熱材27と、断熱材27上に設けられた葺き材28とを備えている。葺き材28は、表面側に塩化ビニル等の耐水皮膜が施された鋼板により形成されている。葺き材28は、断熱材27の上面に敷設され屋上面を形成する屋上部28aと、屋上部28aのパラペット部15側端部から上方に折り曲げ形成された立ち上がり部28bとを有し、この立ち上がり部28bによってパラペット部15の内側面が形成されている。これにより、雨水等が屋上部14とパラペット部15との間の角部を介して建物本体11側に浸入するのを防止している。
パラペット部15は、建物10の上端周縁に沿って配置される複数のパラペットアッシー30と、同アッシー30の外側に取り付けられ外壁面を形成するパラペット外壁面材31と、同アッシー30の上端部に取り付けられた笠木32とを備えている。図2には、パラペット外壁面材31及び笠木32が取り付いてない状態のパラペットアッシー30が示されている。なお、パラペットアッシー30は、予め製造工場において製造されるようになっている。
パラペットアッシー30は、パラペット部15の立ち上がり高さ(突出高さ)に対応する高さ寸法を有し、その高さ方向に直交する方向に延びる長尺状をなしている。パラペット長手方向において複数のパラペットアッシー30が連結されることで、パラペット部15が形成されるようになっている。
パラペットアッシー30は、複数の鋼材を連結して構成されるパラペット本体36と、そのパラペット本体36の外側(屋上空間RSの反対側)に設けられる下地面材35と、パラペット本体36の上側に設けられる笠木ホルダ37とを備えている。下地面材35は、例えば石膏ボードにより形成されており、下地面材35のパラペット外側面にパラペット外壁面材31が取り付けられる。また、笠木ホルダ37に対して笠木32が取り付けられる。
パラペット本体36は、上下に互いに平行に配置される上側フレーム材41及び下側フレーム材42と、その上下のフレーム材41,42を連結する束43とを有している。上下の各フレーム材41,42は、いずれも断面コ字状の軽量溝形綱からなり、その溝開口を下方に向けた状態で設けられている。また、束43は、各フレーム材41,42と同じ幅寸法の断面コ字状の軽量溝形綱からなり、各フレーム材41,42の長手方向において複数箇所に設けられている。束43は、少なくとも各フレーム材41,42の両端部位置において溝部を内側に向けて(すなわちウェブを外側にして)設けられている。上側フレーム材41と束43とは連結金具46により連結され、下側フレーム材42と束43とは互いの当接部分の溶接により連結されている。なお、下側フレーム材42において、パラペット外側のフランジ部分を外板部42a、パラペット内側のフランジ部分を内板部42bとする。
パラペット本体36の上側フレーム材41及び下側フレーム材42の屋外側面には下地面材35がビスにより固定され、上側フレーム材41の上面には笠木ホルダ37がビスにより固定されている。下側フレーム材42の外板部42aは下地面材35の下端部よりも下方に延出している。下側フレーム材42の外板部42aと下地面材35との間には、下方に垂れ下がるようにして防水シート59が取り付けられている。また、パラペット長手方向において一列に設置される複数のパラペットアッシー30は、各パラペットアッシー30の束43同士が当接され、その当接状態でボルト61が取り付けられることで互いに固定されている。
また、下側フレーム材42において外板部42aの溝側面(下地面材35の反対側面)には、外板部42aよりも(そして下地面材35の下端部よりも)下方に延びる支持部材50が溶接により固定されている。支持部材50は、例えば軽量溝形鋼からなる長尺状部材により形成されており、そのウェブ面を外板部42aの溝側面に当接させた状態で溶接固定されている。
支持部材50は、下側フレーム材42の長手方向において所定間隔で複数設けられている。具体的には、下側フレーム材42の長手方向における両端側に一対設けられている。但し、支持部材50は、必ずしも複数設ける必要はなく、ひとつだけ設けるようにしてもよい。この場合、支持部材50は、上下方向だけでなく下側フレーム材42の長手方向にも延びる形状とするのが望ましい。
次に、上記パラペットアッシー30の設置構成について説明する。
パラペットアッシー30は、外壁パネル17の上方に設置されている。かかる設置状態において、パラペット本体36の下側フレーム材42と、外壁パネル17の外壁フレーム19を構成する上端フレーム材29aとは互いの溝開口を向け合わせて設けられている。このとき、パラペットアッシー30は、支持部材50の下部を上端フレーム材29aの溝部38に挿入させた状態で設置されている。なおここで、上端フレーム材29aが第1ブラケットに相当する。
支持部材50は、溝部38において上端フレーム材29aの屋外側(外壁材18側)のフランジ33に当接されて同フランジ33にビス39により固定されている。詳細には、支持部材50は、外壁材18よりも屋外側から打ち付けられたビス39により同外壁材18とともに上端フレーム材29aに固定されている。これにより、パラペットアッシー30の屋外側への荷重が上端フレーム材29aの屋外側フランジ33により支持されている。
また、天井大梁21の上側フランジ21aには、その上方に向けて延びるL字状の固定金具45が固定されており、その固定金具45に対してパラペット本体36の下側フレーム材42が連結されている。すなわち、固定金具45は、天井大梁21の上側フランジ21a上に設けられた水平板部45aと、水平板部45aの屋外側端部から上方に延び下側フレーム材42の内板部42bの内側面に当接された起立板部45bとを有している。水平板部45aは、天井大梁21の上側フランジ21a上に設けられたブラケット25の水平板部25aの上面に当接されており、その当接状態において固定金具45の水平板部45a、ブラケット25の水平板部25a及び上側フランジ21aを介してボルト48がウェルドナット47に締結されている。一方、起立板部45bの屋外側面(屋上空間RS側とは反対側の面)にはウェルドナット51が固定されており、ボルト52が起立板部45b及び下側フレーム材42の内板部42bを介してウェルドナット51に締結されている。これにより、下側フレーム材42が固定金具45により天井大梁21に固定され、ひいてはパラペットアッシー30が天井大梁21に固定されている。なおここで、固定金具45が第2ブラケットに相当する。
なお、本実施形態では、固定金具45が予め製造工場において建物ユニット20に取り付けられるようになっている。また、上述した屋上支持フレーム24についても同様に製造工場にて取り付けられるようになっている。
上記のとおり、パラペットアッシー30は、パラペット外側において外壁パネル17に対して支持部材50が固定され、パラペット内側において天井大梁21に固定された固定金具45に対して下側フレーム材42が固定されている。かかる状態において、本実施形態では、支持部材50の下端部が上端フレーム材29aの溝部38の底面に当接し、パラペットアッシー30の荷重が上端フレーム材29aにより支えられるようになっている。ただし、支持部材50の下端部と上端フレーム材29aの溝部38の底面とが当接状態であることは必須ではなく、これらが非当接の状態になっていてもよい。
パラペットアッシー30の設置状態において、下地面材35は外壁パネル17の外壁材18と上下に並んで設けられており、下地面材35の屋外側面と外壁材18の外壁面とが略同一面とされている。また、下地面材35は、外壁パネル17の外壁材18に対して上下方向に所定間隔をおいて設けられており、そのため下地面材35と外壁材18との間には間隙部54が形成されている。
下地面材35の屋外側面(表面側)には、パラペット外壁面材31が取り付けられている。パラペット外壁面材31は、下地面材35の屋外側面と外壁材18の外壁面とに跨って設けられており、下地面材35を介してパラペット本体36の下側フレーム材42(詳しくは外板部42a)にビスにより固定されている。この場合、上記間隙部54がパラペット外壁面材31により覆われるため、外観が損なわれるのを回避することができる。なお、上記間隙部54は、防水シート59により塞がれており、間隙部54を通じて建物本体11側に雨水等が浸入するのが防止されている。
パラペットアッシー30の屋上空間RS側には、防水下地55が取り付けられている。防水下地55は、例えば合板からなる長尺状部材であり、パラペット本体36の上側フレーム材41の屋上空間RS側の面に同フレーム材41に沿ってビス等により取り付けられている。そして、防水下地55の屋上空間RS側の面には、上記葺き材28の立ち上がり部28bの上端部が当接されており、同上端部が防水下地55を介して上側フレーム材41にビスで固定されている。
笠木ホルダ58には、笠木32が取り付けられている。笠木32は、樹脂材料により長尺状に形成されており、笠木ホルダ58の係合部に係合されることにより取り付けられている。笠木32は、パラペットアッシー30の上端部と葺き材28の立ち上がり部28bの上端部とをまとめて内包した状態で取り付けられている。これにより、パラペットアッシー30と葺き材28の立ち上がり部28bとの間を通じて建物本体11側に水が浸入するのを防止している。
次に、パラペットアッシー30の設置作業を中心として施工時における作業内容について図2を参照しつつ説明する。なお、図2はパラペットアッシー30の設置手順を示す縦断面図である。
施工現場では、まず各建物ユニット20を所定の位置に設置して建物本体11を構築する。なお、建物ユニット20は製造工場において製造され、梁及び柱に対して予め外壁パネル17等の各種部材が取り付けられている。
建物本体11の構築後、パラペットアッシー30を建物本体11側に組み付ける作業を行う。この組み付け作業では、まずパラペットアッシー30を外壁パネル17の上方に支持させる作業を行う。なお、本実施形態では、複数のパラペットアッシー30を予めボルト61により連結し、その連結状態のパラペットアッシー30を外壁パネル17の上方に支持させることとする。
この支持作業では、図2(a)に示すように、パラペットアッシー30の支持部材50を外壁パネル17の上端部に設けられた上端フレーム材29aの溝部38に挿入させる。そして、それとともに、図2(b)に示すように、パラペット本体36の下側フレーム材42の内板部42bを固定金具45の起立板部45bに屋上空間RS側から当接させる。これにより、パラペットアッシー30の荷重(自重)が上端フレーム材29aにより支持されるとともに、同アッシー30の屋外側への荷重(つまり転倒方向の荷重)が上端フレーム材29a及び固定金具45により支持される。
次に、パラペットアッシー30を建物本体11側に固定する作業を行う。この固定作業では、まずボルト52をウェルドナット51に締結することで下側フレーム材42を固定金具45に固定する。そして次に、ビス39により支持部材50を上端フレーム材29aに固定する。なお、このとき併せて外壁材18が上端フレーム材29aに固定される。また、本実施形態では、上端フレーム材29aが複数のビス39により外壁材18に取り付けられており、そのうち支持部材50の取り付けに用いるビス39のみが施工現場にて締め付けが行われ、それ以外のビス39については製造工場で締め付けが行われる。
ここで、上記の固定作業は、パラペットアッシー30を上端フレーム材29a上に支持させた状態で、しかもパラペットアッシー30の屋外側への転倒を固定金具45により抑制した状態で行うことができるため、作業者はパラペットアッシー30が屋上空間RS側に倒れないよう同アッシー30を手で軽く支えながらボルト52の締め付け作業等をひとりで行うことができる。
上記一連の固定作業により、パラペットアッシー30は建物本体11に固定され、これによりパラペットアッシー30の組み付け作業が完了する。
パラペットアッシー30を組み付け後、パラペットアッシー30にパラペット外壁面材31及び防水下地55をビスにより取り付ける。その後、屋上支持フレーム24上に野地板26を設置し、野地板26上に断熱材27を設置する。
次に、断熱材27上に葺き材28を敷設する。この作業では、葺き材28の屋上部28aを断熱材27上に敷設し、立ち上がり部28bをパラペットアッシー30に取り付けた防水下地55の側面に当接させる。そして、立ち上がり部28bを防水下地55に対してビスにより固定する。その後、笠木32を笠木ホルダ37に取り付ける。これにより、陸屋根12の屋上部14及びパラペット部15が構築される。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
パラペット部15の少なくとも一部を構成するパラペットアッシー30と、建物本体11の上端外周部に配置されている天井大梁21に、上方が開放された状態で設置されている上端フレーム材29aと、を備え、パラペットアッシー30の下部を上端フレーム材29aに挿入し、かつパラペットアッシー30の厚み方向の少なくとも一方の側を上端フレーム材29aに支持させる構成とした。この場合、パラペット部15の施工の際には、まず天井大梁21に設置されている上端フレーム材29aに対してパラペットアッシー30の下部を上方から挿入しさえすれば、上端フレーム材29aによってパラペットアッシー30の下端及びその厚み方向の一方の側が支持されることとなる。これにより、ある作業者がパラペットアッシー30を支えつつ他の作業者が当該パラペットアッシー30を固定する、という大袈裟な作業から解放させることが可能となる。したがって、パラペット部15を備えた建物10において、パラペット施工作業を容易に行うことができる。
上端フレーム材29aを建物本体11の天井大梁21の屋外側に配置されかつ上方が開放された溝形鋼とし、上端フレーム材29aの屋外側のフランジ33に外壁材18を取り付ける構成とした。外壁材18を建物本体11に取り付けるためには外壁フレーム19が必要であり、その外壁フレーム19には横向きに延びるフレーム材29(横材)が存在する。そこで、かかる横向きのフレーム材29(詳しくは上端フレーム材29a)をパラペットアッシー30を挿入状態で支持するために兼用することで部品点数の増加を抑制することができる。
天井大梁21の上側に固定金具45を備え、パラペットアッシー30の上端フレーム材29aに支持される面とは反対側の面を固定金具45により支持させることとした。これにより、パラペットアッシー30を上端フレーム材29aに挿入した際の安定性をより一層増すことができる。
固定金具45において天井大梁21から上方に延出する起立板部45bによりパラペットアッシー30を支持させることとした。そして、建物本体11の屋根を覆う葺き材28を備え、その葺き材28に固定金具45の起立板部45b及びパラペットアッシー30の屋内側を覆う立ち上がり部28bを設け、葺き材28のうち少なくとも立ち上がり部28bをパラペットアッシー30の取付状態において施工することとした。この場合、固定金具45において天井大梁21から上方に延出する起立板部45bにより、パラペットアッシー30の傾きや転倒の可能性を低くすることができる。そして、固定金具45の起立板部45bやパラペットアッシー30の屋内側をまとめて葺き材28の立ち上がり部28bによって覆うことにより、防水性能を確保することができる。
施工作業では、まずパラペットアッシー30と固定金具45とをボルト52によって固定し、その後、葺き材28の立ち上がり部28bを施工する。そして、これらパラペットアッシー30及び葺き材28の立ち上がり部28bのそれぞれの上端部を、笠木32によってまとめて内包した状態となるように、当該笠木32をパラペットアッシー30の上端に覆う手順とした。これにより、パラペット部15における防水性能を簡単に確保することができる。
パラペットアッシー30を支持するための上端フレーム材29a及び固定金具45をパラペットアッシー30の固定のための下地材として兼用する構成とした。これにより、部品点数の削減に寄与することができる。
建物10を複数の建物ユニット20を含んで構成し、各建物ユニット20の躯体を床大梁、天井大梁21及び柱によって構成した。そして、建物ユニット20の天井大梁21に対して、パラペットアッシー30を支持するための上端フレーム材29a及び固定金具45を設置し、それら各部材29a,45を建物ユニット20の製造工場において取り付ける構成とした。この場合、工業化された建物を得ることができ、現場施工が容易となる。
パラペットアッシー30に下地面材35の下端部よりも下方に延びる支持部材50を設け、この支持部材50を上端フレーム材29aに挿入した状態で同フレーム材29aによりパラペットアッシー30を支持する構成とした。この場合、比較的強度が劣る下地面材35にパラペットアッシー30の荷重が作用するのを回避できるため、下地面材35が破損することなくパラペットアッシー30の設置作業を行える。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、パラペットアッシー30の支持部材50の屋外側面を上端フレーム材29aに支持させる構成としたが、支持部材50の屋内側面を上端フレーム材29aに支持させる構成としてもよい。また、支持部材50の屋内側及び屋外側の両面を上端フレーム材29aに支持させる構成としてもよい。
(2)上端フレーム材29aによりパラペットアッシー30の屋内側及び屋外側の両方への移動を規制することで、上端フレーム材29aに挿入された状態でパラペットアッシー30を自立可能としてもよい。具体的には、上端フレーム材29aに挿入される支持部材50の屋内外方向における幅寸法を上端フレーム材29aの溝幅と略同じとして、支持部材50の屋外側及び屋内側の両方を上端フレーム材29aの内側面に当接させることが考えられる。この場合、かかる当接により支持部材50の屋内側及び屋外側への移動を規制することで、パラペットアッシー30の屋内側及び屋外側への移動を規制し、その結果パラペットアッシー30を自立させることができる。これにより、作業者がパラペットアッシー30を支えることによる負荷を一層減らすことができ、一人の作業者によるパラペット固定作業を一層実現し易くなる。
(3)上記実施形態では、第1ブラケットとして外壁材18を天井大梁21に取り付けるための上端フレーム材29aを用いたが、第1ブラケットをその他の部材により構成してもよい。例えば、溝形鋼からなる部材を別途天井大梁21に対して上方に開口部を向けた状態で取り付け、その部材を第1ブラケットとして用いてもよい。
(4)上記実施形態では、固定金具45に対するパラペットアッシー30の支持構成を、つまり固定金具45に対するパラペット本体36の下側フレーム材42の支持構成を、固定金具45の起立板部45bが屋外側、下側フレーム材42の内板部42bが屋内側となるようにしたが、これを逆にして、固定金具45の起立板部45bが屋内側、下側フレーム材42の内板部42bが屋外側となるようにしてもよい。この場合、パラペットアッシー30の屋外側の面と屋内側の面とが、上端フレーム材29a及び固定金具45により支持されるため、パラペットアッシー30の屋内外方向いずれの側への転倒も抑制することができる。
(5)上記実施形態では、第1ブラケットとしての上端フレーム材29a及び第2ブラケットとしての固定金具45によりパラペットアッシー30を支持する構成としたが、第2ブラケットは必ずしも必要ではなく、第1ブラケットのみによりパラペットアッシー30を支持する構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、パラペットアッシー30に支持部材50を設け、支持部材50を上端フレーム材29aの溝部38に挿入させる構成としたが、パラペットアッシー30においてその他の部材を上端フレーム材29aに挿入させるようにしてもよい。例えば、パラペットアッシー30のパラペット本体36の下側フレーム材42を下方に延ばして挿入させることが考えられる。
(7)上記実施形態では、陸屋根12に設けられたパラペットについて本発明を適用したが、吹き抜け廊下等その他の場所に設けられたパラペットに対して本発明を適用してもよい。
(8)上記実施形態では、ユニット式建物への適用例を説明したが、鉄骨軸組工法により構築される建物や、在来木造工法により構築される建物等、他の構造の建物にも本発明を適用することができる。
10…建物、11…建物本体、17…外壁パネル、18…外壁材、20…建物ユニット、21…梁としての天井大梁、28…葺き材、28a…立ち上がり部、29a…第1ブラケットとしての上端フレーム材、30…パラペットアッシー、38…溝部、45…第2ブラケットとしての固定金具。

Claims (6)

  1. 建物本体に対してその上端周縁からパラペットが上方へ突出して設けられている建物であって、
    前記パラペットの少なくとも一部を構成するパラペットアッシーと、
    前記建物本体の上端外周部に配置されている梁に、溝部を有し該溝部が上方に開放された状態で連結されている第1ブラケットと、
    を備え、
    前記パラペットアッシーはその下部が前記第1ブラケットの溝部に挿入されており、かつ前記パラペットアッシーの厚み方向の少なくとも一方の側が前記第1ブラケットに支持されていることを特徴とする建物。
  2. 前記第1ブラケットは、前記建物本体の前記梁の屋外側に配置され、かつ上方が開放した溝形鋼であり、
    前記第1ブラケットの屋外側のフランジ部に前記建物本体の外壁材が取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記第1ブラケットが前記パラペットアッシーを屋内側及び屋外側の両方への移動を規制していることにより、前記第1ブラケットに挿入された状態で前記パラペットアッシーが自立可能な状態とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記梁の上側に設置されている第2ブラケットを更に備え、
    前記パラペットアッシーの前記第1ブラケットに支持される面とは反対側の面が、前記第2ブラケットにより支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物。
  5. 前記第2ブラケットは前記梁から上方に延出しており、その延出部分により前記パラペットアッシーを支持するものであり、
    前記建物本体の屋根を覆う葺き材が備えられており、
    前記葺き材は、前記第2ブラケットの前記延出部分及び前記パラペットアッシーの屋内側を覆う立ち上がり部を有し、
    前記葺き材のうち少なくとも前記立ち上がり部は、前記パラペットアッシーの取付状態において施工されるものであることを特徴とする請求項4に記載の建物。
  6. 前記建物本体は、1又は複数の建物ユニットを含んで構成されており、
    前記建物ユニットは、床大梁、天井大梁及びこれら両大梁を結ぶ柱によって躯体が構成されており、
    前記梁は前記建物ユニットの天井大梁であり、
    前記パラペットアッシーを支持する前記ブラケットは、前記建物ユニットの製造工場にて予め当該建物ユニットに設けられており、その状態で施工現場に搬送されるものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建物。
JP2010083921A 2010-03-31 2010-03-31 建物 Expired - Fee Related JP5461279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010083921A JP5461279B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010083921A JP5461279B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011214322A true JP2011214322A (ja) 2011-10-27
JP5461279B2 JP5461279B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=44944337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010083921A Expired - Fee Related JP5461279B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5461279B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151728A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 トヨタホーム株式会社 建物の屋根構造
JP2015151680A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 トヨタホーム株式会社 建物の屋根構造
CN107460971A (zh) * 2016-06-02 2017-12-12 宜兴市周铁镇生力钻探机械厂 一种屋面女儿墙施工工艺

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010001710A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Misawa Homes Co Ltd 屋根構造、建物ユニット及びユニット式建物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010001710A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Misawa Homes Co Ltd 屋根構造、建物ユニット及びユニット式建物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151680A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 トヨタホーム株式会社 建物の屋根構造
JP2015151728A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 トヨタホーム株式会社 建物の屋根構造
CN107460971A (zh) * 2016-06-02 2017-12-12 宜兴市周铁镇生力钻探机械厂 一种屋面女儿墙施工工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP5461279B2 (ja) 2014-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5564140B1 (ja) 屋根パネル及び建物の屋根構造
JP6349207B2 (ja) バルコニーの耐火構造
JP5461279B2 (ja) 建物
JP5520002B2 (ja) バルコニー及びこれを備えたユニット建物
JP5873369B2 (ja) 建物の張出構造
JP6795940B2 (ja) 接続部材
JP2011117219A (ja) 支持金物
JP2009299416A (ja) 踊り場用建物ユニットとユニット建物
JP5641632B1 (ja) 太陽光発電パネル取付用金具、屋根パネル、および、屋根構造
JP5969894B2 (ja) パネル取付構造
JP2013127148A (ja) バルコニの床構造
JP2003113645A (ja) ユニット建物
JP6265677B2 (ja) 外部張出し構造
JP2016199882A (ja) バルコニーにおける手摺取付構造
JP6188308B2 (ja) バルコニー排水樋付建物
JP3959018B2 (ja) バルコニー床パネルの固定構造およびユニット建物
JP7369022B2 (ja) プレハブ建築物
JP7323438B2 (ja) 雪庇防止装置
JP3125056U (ja) 枠組壁工法建築物の耐震構造及び耐震補強金具
JP2011231491A (ja) 小屋裏界壁及び小屋裏界壁施工方法
JP6918590B2 (ja) 手摺
JP2009097253A (ja) 集合住宅
JP6415194B2 (ja) 隙間の屋根構造
JP2010013876A (ja) バルコニー
JP2017179693A (ja) 手摺用支柱の支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5461279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees