JP2011210185A - 印鑑照合用データ生成装置、印鑑照合用データ生成プログラム、および印鑑照合システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】3つ以上の印影情報を対応付けて記憶する記憶手段と、前記3つ以上の印影情報を重ね合わせ、半数以上の前記印影情報が重なる部分を算出し、該重なる部分からなる照合用印影を生成する照合用印影生成手段と、を備える印鑑照合用データ生成装置。
【選択図】図1
Description
このような印鑑照合処理は、例えば印鑑照合装置で実施される。
印鑑簿は、何度も取り出して付帯情報を補記するなどしているため、汚れ(手垢、ボールペン擦れ、折り目)が存在している。
印影情報(印影マスター)に汚れが含まれていると、伝票の印影が綺麗に押印されていても、印鑑照合処理において、照合率が低くなってしまい、エラーと判定されてしまう可能性が高くなるという問題があった。その場合、オペレータによる確認が必要となり、負担が増大するという問題があった。
記憶手段は、3つ以上の印影情報を対応付けて記憶する。
図1は、実施の形態に係る印鑑照合システムの構成図である。
印鑑照合システム100は、窓口システム101およびサーバ201を備える。
窓口システム101は、例えば、銀行の支店に設けられる。
窓口システム101は、印鑑登録手段102、印影照合手段103、読み取り手段104、取引手段105、印鑑マスター更新案内手段106、表示手段107、記憶手段108、伝票109、印鑑簿110を備える。
印影照合手段103は、二つの印影データ、例えば、第1の印影と第2の印影とを比較し、照合率を算出し、二つの印影データが同一の印鑑により生成されたものであるかを判定する。照合率は、第1の印影と第2の印影とを重ね合わせたときの両印影の一致する画素の割合である。
取引手段105は、入金や出金、振込み等の処理をサーバ201に依頼する。
表示手段107は、取引情報や印鑑の照合結果等の情報を表示する。
記憶手段108には、設定値DB111が格納されている。
設定値DB111には、許容差分および自動OK照合率の値が格納されている。
許容差分は、前回の照合率と今回の照合率との差分を求めたときに、判定対象印影が破損や偽造であるか否かの判定に用いる閾値である。
サーバ201は、印鑑登録手段202、印影照合処理手段203、取引手段204、照合用精緻印影作成手段205、印影データ保存手段206、および記憶部207を備える。
印影照合処理手段203、窓口システム101からの照合用印影要求に応じて、印鑑照合に用いられる照合用印影を送信する。
照合用精緻印影作成手段205は、記憶部207に格納された複数の印影情報を元に、精緻化印影を生成する。尚、精緻化印影の生成方法については後述する。
記憶部207には、印鑑マスターDB211および印影保管用DB212が格納されている。
印鑑マスターDB211には、口座番号、支店、科目、印影マスター、精緻化印影、および前回照合率が対応付けられて格納されている。
支店は、金融機関の支店名である。
科目は、口座の科目である。
精緻化印影は、複数の印影情報から生成されたゴミやかすれ等の無い印影データである。尚、精緻化印影の生成方法については後述する。
前回照合率は、前回の印鑑照合を行ったときの照合率である。
印影保管用DB212には、口座番号、支店、科目、印影情報#1、印影情報#2、および印影情報#3が対応付けられて格納されている。
支店は、金融機関の支店名である。
科目は、口座の科目である。
上述のように、印影情報#1、印影情報#2、および印影情報#3は、それぞれ別の伝票109の印影112をスキャンしたデータであり、印影保管用DB212に格納されている。
例えば、図5Aの印影情報#1には、ボールペン汚れ401、図5Bの印影情報#2には、かすれ402、図5Cの印影情報#3には、ゴミ403が含まれている。
上述のように、精緻化印影は複数の印影情報から生成された印影データであり、印鑑マスターDB211に格納される。
上記のような処理を行うことにより、ゴミやかすれ等の無い精緻化印影404が生成される。
最初に、印鑑登録処理について説明する。
先ず、窓口システム101は、口座番号、支店、科目、および印影マスターを含む印鑑登録依頼をサーバ201に送信する。印鑑登録依頼は、例えば、口座開設時や登録印鑑変更時に行われる。印影マスターは、印鑑簿110の印影113を読み取り手段104でスキャンすることにより生成される。
ステップS503において、印鑑登録手段202は、印鑑登録依頼の口座番号、支店、科目をキーにして、印影保管用DB212を検索する。
ステップS506において、印鑑登録手段202は、印影保管用DB212に印鑑登録依頼の口座番号、支店、科目を設定したレコードを追加する。
先ず、サーバ側の処理について説明する。
図8は、実施の形態に係るサーバの印影照合処理のフローチャートである。
ステップS602において、印影照合処理手段203は、照合用印影要求の口座番号、支店、科目をキーとして、印鑑マスターDB211を検索し、該当するレコードの精緻化印影が設定されているかチェックする。
ステップS604において、印影照合処理手段203は、該当するレコードの印影マスターを照合用印影とする。そして、精緻化印影の存在を示す精緻化印影フラグのフラグを立てずに、照合用印影、該当するレコードの前回照合率、口座番号、支店、科目を合わせて、照合用印影応答として設定する。
ステップS607において、印影照合処理手段203は、窓口システム101に照合用印影応答を送信する。
図9Aおよび9Bは、実施の形態に係る窓口システムの印影照合処理のフローチャートである。
ステップS702において、印影照合手段103は、サーバ201から照合用印影応答を受信する。そして、印影照合手段103は、照合用印影応答に含まれる照合用印影、精緻化印影フラグ、前回照合率、精緻化用データ数を抽出する。
ステップS707において、印影照合手段103は、判定対象印影と照合用印影との印鑑照合を行い、照合率を算出する。照合率は、判定対象印影と照合用印影を重ね合わせたときの両印影の一致する画素の割合である。印影照合手段103は、図11に示すように、ステップS705で表示した情報に加えて、算出した照合率を表示手段107に表示する。
ステップS711において、印影照合手段103は、前回照合率と今回の照合率との差分を算出する。
センター201は、照合用精緻印影要求を受信すると、照合用精緻印影要求応答処理を行い、照合用精緻印影応答を窓口システム101に送信する。尚、照合用精緻印影要求応答処理の詳細については後述する。
ステップS716において、印影照合手段103は、判定対象印影と照合用印影との印鑑照合を行い、照合率を算出する。
ステップS719において、印影照合手段103は、警告画面を表示手段107に表示する。例えば、図12に示すように、警告画面には、「印鑑が違う可能性が高いです。」と、伝票109の印影112と印影マスターが異なる旨の表示が行われる。
ステップS721において、印影照合手段103は、伝票109を元に入力された口座番号、支店、科目、印影、およびステップS707またはS716で算出した照合率を印影精緻化用データ登録依頼としてサーバ201に送信する。
ステップS801において、印影データ保存手段206は、窓口システム101から、印影精緻化用データ登録依頼を受信する。印影精緻化用データ登録依頼には、口座番号、支店、科目、印影、および照合率の情報が含まれている。
ステップS803において、印影データ保存手段206は、印影精緻化用データ登録依頼の口座番号、支店、科目をキーとして、印影保管用DB212を検索し、該当するレコードを特定する。
ステップS805において、印影データ保存手段206は、印影情報#1、#2、#3の内、印影情報が印影情報#1のみ設定されている(データがある)か否か判定する。印影情報#1のみ設定されている場合、制御はステップS806に進み、印影情報#1以外にも設定されている場合、制御はステップS807に進む。
ステップS807において、印影データ保存手段206は、印影情報#1、#2、#3の内、印影情報が印影情報#1および#2のみ設定されているか否か判定する。印影情報#1および#2のみ設定されている場合、制御はステップS808に進み、印影情報#1および#2以外にも設定されている場合、制御はステップS809に進む。
ステップS809において、印影データ保存手段206は、印影情報#1、#2、#3に印影情報が設定されているか否か判定する。印影情報#1、#2、#3に設定されている場合、制御はステップS810に進み、印影情報#1、#2、#3に設定されていない場合、制御はステップS811に進む。
ステップS812において、印影データ保存手段206は、印影精緻化用データ登録依頼から照合率を抽出する。
ステップS814において、印影データ保存手段206は、特定したレコードの前回照合率に抽出した照合率を設定する。
ステップS901において、照合用精緻印影作成手段205は、照合用精緻印影要求(ステップS713)を窓口システム101から受信する。照合用精緻印影要求には、口座番号、支店、科目の情報が含まれている。
ステップS904において、照合用精緻印影作成手段205は、照合用印影精緻化を行い、精緻化された印影である作業用印影データを生成する。尚、照合用印影精緻化の詳細については後述する。
ステップS906において、照合用精緻印影作成手段205は、照合用精緻印影要求の、口座番号、支店、科目、および照合用印影を照合用精緻印影応答として、窓口システム101へ送信する。
ステップS909において、照合用精緻印影作成手段205は、照合用印影を特定したレコードの精緻化印影に設定する。
ステップS1001において、照合用精緻印影作成手段205は、精緻化データ#1〜#3を2値化する。これにより、精緻化データの印影部分やゴミ部分、汚れ部分は1となり、背景部分やかすれ部分は0となる。2値化された精緻化データ#1〜#3はレイヤーデータ#1〜#3とする。そして、レイヤーデータ#1〜#3を最も一致率が高くなる角度で重ね合わせる。尚、一致率は、複数の印影(レイヤーデータ)を重ね合わせたとき、該複数の印影の一致する画素の割合である。
尚、重ね合わせ後のレイヤーデータおよび作業用印影データのサイズは、横xMax、縦yMaxとする。
ステップS1004において、照合用精緻印影作成手段205は、横方向の座標xを0とする。xは、レイヤーデータおよび作業用印影データの横方向の座標を表す。
ステップS1006において、照合用精緻印影作成手段205は、算出した合計値がm以上であるか否か判定する。但し、精緻化データの数をnとしたとき、mはn/2以上の最小の整数とする。合計値がm以上の場合、制御はステップS1007に進み、合計値がm未満の場合、制御はステップS1008に進む。
例えば、レイヤーデータ#1〜#3の座標(x,y)の画素値がそれぞれ、1、1、1の場合、各レイヤーデータの画素値の合計値は3となる。合計値が2以上であるため、作業用印影データの座標(x,y)の画素値は1となる。
ステップS1009において、照合用精緻印影作成手段205は、xがxの上限値であるxMaxより大きいか判定する。xがxMaxより大きい場合、ステップS1010に進み、xがxMax以下の場合、ステップS1005に戻る。
ステップS1011において、照合用精緻印影作成手段205は、yがyの上限値であるyMaxより大きいか判定する。yがyMaxより大きい場合、処理を終了し、yがyMax以下の場合、ステップS1004に戻る。
ゴミやかすれの位置は、精緻化データごとに異なるので、半数以上の精緻化データに含まれる部分で生成された作業用印影データには、ゴミやかすれ等は含まれない。
実施の形態の印鑑照合システムによれば、複数の印影情報から精緻化された印影を生成することが出来る。精緻化された印影には、ゴミやかすれ等の情報が含まれていないため、印影照合において、照合率が向上する。これにより、エラーとなる可能性が低くなるので、オペレータによる目視のチェックが必要なくなり、オペレータの負担が軽減される。
101 窓口システム
102 印鑑登録手段
103 印影照合手段
104 読み取り手段
105 取引手段
106 印鑑マスター更新案内手段
107 表示手段
108 記憶手段
109 伝票
110 印鑑簿
111 設定値DB
112、113 印影
201 サーバ
202 印鑑登録手段
203 印影照合処理手段
204 取引手段
205 照合用精緻印影作成手段
206 印影データ保存手段
207 記憶部
Claims (4)
- 3つ以上の印影情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に対応付けて記憶された3つ以上の印影情報を重ね合わせ、半数以上の前記印影情報が重なる部分を算出し、該半数以上の前記印影情報が重なる部分からなる照合用印影を生成する照合用印影生成手段と、
を備える印鑑照合用データ生成装置。 - 3つ以上の印影情報を対応付けて記憶する記憶手段を有するコンピュータに
前記記憶手段に対応付けて記憶された3つ以上の印影情報を読み出す工程と、
前記読み出された3つ以上の印影情報を重ね合わせる工程と、
前記重ね合わされた3つ以上の印影情報のうち、半数以上の前記印影情報が重なる部分を算出する工程と、
該半数以上の前記印影情報が重なる部分からなる照合用印影を生成する工程と、
を実行させるための印鑑照合用データ生成プログラム。 - 3つ以上の印影情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に対応付けて記憶された3つ以上の印影情報を重ね合わせ、半数以上の前記印影情報が重なる部分を算出し、該半数以上の前記印影情報が重なる部分からなる照合用印影を生成する照合用印影生成手段と、
を備える印鑑照合用データ生成装置と、
判定対象印影が前記照合用印影と一致する割合を示す照合率を算出し、前記照合率が閾値以上であるか否かに基づき、前記判定対象印影が前記照合用印影と一致するか否かを判定する印鑑照合手段を備える印鑑照合装置と、
を備える印鑑照合システム。 - 前記印鑑照合用データ生成装置は、前記照合用印影と一致すると判定した前記判定対象印影を新たな印影情報として前記記憶手段に前記照合用印影と対応付けて記憶することを特徴とする請求項3記載の印鑑照合システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010079684A JP2011210185A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 印鑑照合用データ生成装置、印鑑照合用データ生成プログラム、および印鑑照合システム |
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JP2010079684A JP2011210185A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 印鑑照合用データ生成装置、印鑑照合用データ生成プログラム、および印鑑照合システム |
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Family Applications (1)
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JP2010079684A Pending JP2011210185A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 印鑑照合用データ生成装置、印鑑照合用データ生成プログラム、および印鑑照合システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018147371A (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-20 | 富士通フロンテック株式会社 | 印鑑劣化判定プログラム、印影照合装置、印鑑劣化判定方法 |
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JPH02105272A (ja) * | 1988-10-13 | 1990-04-17 | Hitachi Eng Co Ltd | 画像処理装置 |
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JP2004005619A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-01-08 | Casio Comput Co Ltd | 指紋認証装置及び指紋認証方法 |
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-
2010
- 2010-03-30 JP JP2010079684A patent/JP2011210185A/ja active Pending
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