JP2011204387A - フレキシブル基板のコネクタ接続構造 - Google Patents
フレキシブル基板のコネクタ接続構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011204387A JP2011204387A JP2010068418A JP2010068418A JP2011204387A JP 2011204387 A JP2011204387 A JP 2011204387A JP 2010068418 A JP2010068418 A JP 2010068418A JP 2010068418 A JP2010068418 A JP 2010068418A JP 2011204387 A JP2011204387 A JP 2011204387A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connector
- flexible substrate
- terminal
- reinforcing member
- flexible
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
- Structure Of Printed Boards (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
【課題】 本発明は、簡単な構成により、部品点数が少なく且つ容易に組立可能なフレキシブル基板のコネクタ接続構造を提供することを目的とする。
【解決手段】
ランプハウジング11に対して熱加工により固定保持される、一側の端縁が傾斜したフレキシブル基板12と、このランプハウジング11に隣接して設けられたコネクタ部14と、から構成され、前記フレキシブル基板12の、一側の端縁において、導電パターンにより形成された少なくとも一つの端子部と前記コネクタ部の対応する接続端子とを互いに電気的に接続するフレキシブル基板のコネクタ接続構造において、前記コネクタ部14の各接続端子が、前記フレキシブル基板の対応する端子部から突出して延びる延長部上の導電パターン12bから構成されており、前記コネクタ部の各接続端子が、絶縁材料から成る補強部材15により裏打ちされるように、フレキシブル基板のコネクタ接続構造10を構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】
ランプハウジング11に対して熱加工により固定保持される、一側の端縁が傾斜したフレキシブル基板12と、このランプハウジング11に隣接して設けられたコネクタ部14と、から構成され、前記フレキシブル基板12の、一側の端縁において、導電パターンにより形成された少なくとも一つの端子部と前記コネクタ部の対応する接続端子とを互いに電気的に接続するフレキシブル基板のコネクタ接続構造において、前記コネクタ部14の各接続端子が、前記フレキシブル基板の対応する端子部から突出して延びる延長部上の導電パターン12bから構成されており、前記コネクタ部の各接続端子が、絶縁材料から成る補強部材15により裏打ちされるように、フレキシブル基板のコネクタ接続構造10を構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば自動車の各種ランプ等におけるLED,抵抗等の電子部品が実装されたフレキシブル基板を駆動回路等の外部回路に対して電気的に接続するためのフレキシブル基板のコネクタ接続構造に関するものである。
従来、例えば車両用灯具として、光源であるLEDや抵抗等の電子部品が実装されたフレキシブル基板を利用したランプが実用化されている。このようなランプにおいては、フレキシブル基板は、駆動回路等の外部回路との接続のために、コネクタを備えており、フレキシブル基板の端子部がコネクタの接続端子に接続されている。
このようなフレキシブル基板を備えた車両用灯具は、例えば図4、図5に示すように、構成されている。即ち、図4において、車両用灯具1は、ランプハウジング2内に配置されたフレキシブル基板3と、ランプハウジング2の開口部2aを覆うレンズ4と、から構成されている。また、図5に示すように、フレキシブル基板3の、一側の端縁付近に、取付孔3a及び接続孔3bを備えている。フレキシブル基板に設けられた孔2cに、ハウジングに設けられた凸部2bを嵌入し、この凸部2bが熱カシメ2cにより変形されることにより、フレキシブル基板3がランプハウジング2内の所定位置に固定保持される。さらに、フレキシブル基板に設けられた取付孔5gに取付ネジ6を挿通することでフレキシブル基板3と金属端子5は固定される。
さらに、ランプハウジング2の一側(図4において右側)には、フレキシブル基板3のためのコネクタ部5が設けられている。コネクタ部5は、コネクタハウジング5aと、コネクタハウジング5a内に設けられた端子5bと、を備えており、全体として雄形コネクタを構成している。
このような構成の車両用灯具1によれば、以下のようにして組立が行なわれる。即ち、まずコネクタ部5の端子5bの端子部5eが、ランプハウジング2側からコネクタハウジング5aの対応する貫通孔5cに挿通され、端子5bのベース部5dがランプハウジング2の底部の所定箇所に持ち来たされ、取付ネジ6によりランプハウジング2の底部の所定箇所に固定される。これにより、端子5bの端子部5eは、コネクタハウジング5aの所定箇所に保持される。
また、特許文献1及び特許文献2には、コネクタ部の端子に対してフレキシブル基板の導電部分が圧接されるようにした配線構造が開示されている。このような構成の配線によれば、フレキシブル基板と別体に構成された端子を使用して、当該端子に対してフレキシブル基板の導電部分が圧接されることにより、コネクタ部の端子とフレキシブル基板の導電部分が互いに電気的に接続される。その際、前記圧接状態は、いずれもネジ止めにより保持されるようになっている。
また、特許文献3には、部品実装用パッドである中継部品用パッド部を備えるリジッド基板と、スルーホール部が形成されたフレキシブル基板と、中継部品用パッド部に実装され、尖塔部を備える中継部品とを含み、尖塔部がスルーホール部に挿入された状態でハンダ付けによりフレキシブル基板と接合される接続構造体を備えた照明装置が開示されている。このような構成の照明装置によれば、リジッド基板の中継部品用パッド部に実装された中継部品の尖塔部に、フレキシブル基板のスルーホール部が被嵌され、ハンダ付けされることによって、リジッド基板とフレキシブル基板とが互いに電気的に接続される。
さらに、特許文献4には、ライセンスプレートの照明用光源及びドア開閉スイッチを組み込んだ車両用バックパネルのガーニッシュにおいて、車両用バックパネルに取り付けられたライセンスプレートの上方位置に内部に収容スペースを設けたガーニッシュ本体を取り付け、電源から車両用バックパネルまで配線されたワイヤハーネスと接続されるフレキシブルプリント基板をガーニッシュ本体の収容スペース内へ折り曲げ自由に設け、このフレキシブルプリント基板にLEDとトランクドアまたはバックドア開閉用スイッチを搭載したことを特徴とする車両用バックパネルのガーニッシュが開示されている。
ところで、図4に示したフレキシブル基板のコネクタ配線構造においては、フレキシブル基板3の端子部3cとコネクタ部5の端子5bが互いに別体である。従って、組立の際に、コネクタ部5の端子5bをランプハウジング2の底部に対して取付ネジ6により取り付けると共に、端子5bの立上り片5fを接続孔3bの周囲の導電パターンに対してハンダ付けすることにより、フレキシブル基板3の端子部3cを対応するコネクタ部5の端子5bに電気的に接続する必要がある。さらに、複数の配線を接続する場合には、配線数に応じた個数の端子5bを備える必要があり、個々の端子5b毎に上述したネジ止め作業とハンダ付け作業が必要になる。従って、組立工数が多くなる分、組立時間が長くなる。また、部品点数の増加から組立コストが高くなってしまう。また、個々の端子5bの間の絶縁を確保するためには、各端子5b間の空間距離を保持する必要がある。従って、コネクタ部5の幅が大きくなってしまう。
さらに、ランプハウジング2の底部においては、端子5bの取付強度を確保するために、取付強度に応じた長さの取付ネジ6を使用する必要がある。このため、取付ネジ6を受容するためのボス部2dは、ランプハウジング2の底部の厚さ以上の長さが必要になってしまう。これにより、ボス部2dがランプハウジング2の下方に突出することになり、ランプハウジング2の下側にこのボス部2dのためのスペースが必要になる。
これに対して、特許文献1及び特許文献2による配線構造においては、フレキシブル基板の導電部分とコネクタ部の端子との間の圧接による電気的接続が、端子毎にネジ止めにより確保される。このため、端子毎に固定ネジ及び取付作業が必要になる。従って、部品点数が多くなると共に、組立工数が増えるので、コストが高くなってしまう。
また、特許文献3による照明装置においては、リジッド基板とフレキシブル基板との間の電気的接続が中継部品を介してハンダ付けにより行なわれる。このため、端子毎に中継部品及びハンダ付け作業が必要になる。従って、部品点数が多くなると共に、組立工数が増えるので、コストが高くなってしまう。
また、特許文献4による車両用バックパネルのガーニッシュにおいては、フレキシブルプリント基板に印刷された端子部が、ワイヤーハーネスが接続固定された端子金具の接触折曲片に接触することにより、フレキシブルプリント基板とワイヤーハーネスが電気的に接続される。この接触折曲片は、特許文献4の図5及び図6によれば、フレキシブルプリント基板の一つの細長い端子部に対して、両側に並んで三対設けられており、その形状が複雑であることから、接触折曲片を有する端子金具は、その製造工数が多く、コストが高くなってしまう。
また、フレキシブルプリント基板の端子部の補強のための補強部材は、フレキシブルプリント基板の端子部を端子金具に差し込む際に位置ずれを生じないように、フレキシブルプリント基板の端子部に対して位置決めし且つ固定しておく必要があり、組立作業が煩雑になってしまう。さらに、互いに隣接して並んだ複数個の端子部に対して幅広の一つの補強部材が取り付けられるために、端子金具の接触折曲片が係合する部分には、補強部材を設けることが困難であり、十分な補強を行なうことができない。これに対して、別体の端子部をフレキシブルプリント基板の導電パターンに対して溶接する場合には、部品点数が多くなると共に、溶接作業が必要になり、部品コスト及び組立コストが高くなってしまう。
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、部品点数が少なく且つ容易に組立可能なフレキシブル基板のコネクタ接続構造を提供することを目的としている。
本発明によれば、一側の端縁が傾斜したフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板の下面に位置し、前記フレキシブル基板の、傾斜した一側の端縁の形状に沿うように形成された補強部材と、前記補強部材の下面に位置するハウジングと、前記ハウジングと、前記ハウジングを覆うように位置するカバーによって形成されたコネクタ部とからなるフレキシブル基板のコネクタ接続構造であって、前記フレキシブル基板および前記補強部材には、それぞれには孔が設けられ、前記フレキシブル基板と前記補強部材は前記それぞれに設けられた孔への熱加工により、前記ハウジングに固定保持され、前記フレキシブル基板の、一側の端縁にて導電パターンにより形成された少なくとも一つの端子部と、前記コネクタ部の各接続端子が、前記フレキシブル基板の対応する端子部から突出して延びる延長部上の導電パターンから構成されており、前記コネクタ部の各接続端子が、絶縁材料から成る補強部材により裏打ちされていることを特徴とする、フレキシブル基板のコネクタ接続構造により、達成される。
この第一の態様では、コネクタ部の各接続端子が、フレキシブル基板の各端子部の延長部として、フレキシブル基板と一体に構成されている。従って、コネクタ部の各接続端子をフレキシブル基板の対応する端子部に対してそれぞれハンダ付けや溶接等により電気的に接続するための作業が不要になる。従って、部品点数が削減されると共に、組立作業が簡略化されるので、部品コスト及び組立コストを低減することができる。その際、フレキシブル基板の一部として構成されるコネクタ部の各接続端子が、補強部材により裏打ちされているので、当該コネクタ部が対となるべきコネクタ部と接続される際に、その接続端子が変形することがなく、双方のコネクタ部の対応する接続端子が互いに確実に当接し、電気的に接続され得る。
本発明の第二の態様によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造は、前記第一の態様によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造において、前記補強部材が、前記コネクタ部の各接続端子に対応する端子部分と、前記フレキシブル基板の対応する端子部の領域に対応するベース部分と、から構成されていることを特徴とする。
この第二の態様では、前記補強部材がコネクタ部の接続端子だけでなく、それに続くフレキシブル基板の端子部の領域をも補強することになるので、前記コネクタ部の各接続端子の補強強度が増大し、確実に補強され得ることになる。
本発明の第三の態様によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造は、前記第二の態様によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造において、前記補強部材のベース部分が、前記フレキシブル基板と共に一体化して、前記ランプハウジングに対して熱カシメにより固定保持されることを特徴とする。この第三の態様では、補強部材のベース部分が、フレキシブル基板と共にランプハウジングに対して一体的に取り付けられるので、補強部材がフレキシブル基板とランプハウジングとの間に挟持され、確実に固定保持されることになる。
本発明の第四の態様によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造は、前記第一または第二の態様によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造において、前記補強部材が、前記コネクタ部の接続端子を含むフレキシブル基板の裏面に固定手段により固定されていることを特徴とする。この第四の態様では、補強部材が、例えば接着剤,貼着剤等の固定手段により、フレキシブル基板の裏面に対して確実に固定保持される。
本発明の第五の態様によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造は、前記第二から第四の態様の何れかによるフレキシブル基板のコネクタ接続構造において、前記補強部材の複数個の端子部分が、一つのベース部分と一体に形成されていることを特徴とする。この第五の態様では、補強部材の複数個の端子部分が一つのベース部分に一体に形成されているので、コネクタ部の各接続端子への補強部材の端子部分の位置合わせを纏めて行なうことが可能となり、組立作業が簡略化され、組立コストが低減され得る。
以上のように、本発明によれば、簡単な構成により、部品点数が少なく且つ容易に組立可能なフレキシブル基板のコネクタ接続構造が提供され得ることになる。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図3を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造の一実施形態を備えた車両用灯具の構成を示している。図1において、車両用灯具10は、ランプハウジング11と、ランプハウジング11内に配置されたフレキシブル基板12と、前記フレキシブル基板の、一側の端縁の形状に沿うように形成された補強部材15と、ランプハウジング11の開口部11aを覆うレンズ13と、グロメット23と、前記ランプハウジング11とグロメット23により形成されたコネクタ部14から構成されている。
ランプハウジング11は、例えば樹脂材料から構成されていて、光照射方向の領域に開口部11aを備えている。この開口部11aは、レンズ13により気密的に密閉されている。フレキシブル基板12は、公知の構成であって、例えば約0.1mm厚の樹脂製フィルムから成る基板と、この基板上に形成された回路を構成すべき導電パターンを備えていると共に、光源としてのLEDや抵抗等の電子部品(図示せず)が実装されている。
さらに、フレキシブル基板12は、図2に示すように、一側の端縁が傾斜しており、その一側の端縁付近に、取付孔12a及び接続端子部12bを備えている。取付孔12aは、図1に示すように、ランプハウジング11内の所定位置に配置されたとき、ランプハウジング11の底部に設けられた凸部11bが嵌入し、この凸部11bが熱カシメ11cにより変形されることにより、フレキシブル基板12がランプハウジング11内の所定位置に固定保持される。尚、図示の場合、取付孔12aは、フレキシブル基板12の一側の端縁付近に設けられた複数個(図示の場合、二個)の導電パターンから成る端子部12cごとに設けられている。
接続端子部12bは、フレキシブル基板12の各端子部12c毎に設けられており、フレキシブル基板12の、一側の端縁から短冊状に延びていて、後述するコネクタ部14の接続端子として利用される。ここで、各接続端子部12bは、フレキシブル基板12の各端子部12cを構成する導電パターンから一体に延びる導電パターン(図示せず)を備えており、各端子部12cと電気的に導通している。
さらに、ランプハウジング11の一側(図1において右側)には、フレキシブル基板12のためのコネクタ部14が設けられている。コネクタ部14は、コネクタハウジング14aと、コネクタハウジング14a内に設けられた接続端子(前記接続端子部12b)と、を備えており、全体として雄形コネクタを構成している。
コネクタハウジング14aは、ランプハウジング11と一体に構成されており、ランプハウジング11と反対側の先端側が、後述する雌形コネクタ20を受容するために開放している。また、コネクタハウジング14aは、その最奥部に、接続端子部12bが挿通される貫通孔14bを有している。
ここで、フレキシブル基板12は、その一側の端縁付近及び各接続端子部12bの領域において、図2に示すように、補強部材15により裏打ちされている。補強部材15は、例えばプラスチック等の絶縁材料から成り、フレキシブル基板12の、一側の端縁の裏面に密着して取り付けられるベース部15aと、ベース部15aの一側から斜め下方に向かって延びる細長い端子補強部15bと、から構成されている。
ベース部15aは、フレキシブル基板12の一側の端縁と同じ幅を有していると共に、フレキシブル基板12の取付孔12aに対応する位置に取付孔15cを備えている。また、端子補強部15bは、フレキシブル基板12の各接続端子部12bの下側に配置され、接着,粘着等により取り付けられる。これにより、フレキシブル基板12の各接続端子部12bは、補強部材15の端子補強部15bにより裏打ちされ、その剛性が高められる。
これにより、補強部材15は、フレキシブル基板12の各接続端子部12bが補強部材15の端子補強部15bと共にコネクタハウジング14aの貫通孔14bに挿通された状態で、フレキシブル基板12及び補強部材15がランプハウジング11の底部の所定位置に持ち来たされたとき、その取付孔12a及び取付孔15cにランプハウジング11の底部に設けられた凸部11bが整合し嵌入することにより、ランプハウジング11の底部の所定位置に位置決めされ、この凸部11bが熱カシメ11cにより変形されることによって、フレキシブル基板12及び補強部材15がランプハウジング11内の所定位置に固定保持される。
本発明によるフレキシブル基板のコネクタ接続構造を備えた車両用灯具10は以上のように構成されており、以下のように組み立てられる。即ち、まずフレキシブル基板12の一側の端縁付近及び各接続端子部12bの裏面に対して、補強部材15が例えば接着剤,粘着剤あるいは両面テープ等の固定部材により取り付けられる。これにより、フレキシブル基板12の一側の端縁付近及び各接続端子部12bが裏打ちされ、剛性が高められる。
次に、コネクタ部14の接続端子を構成するフレキシブル基板12の接続端子部12bが補強部材15の端子補強部15bと共に、ランプハウジング11側からコネクタハウジング14aの対応する貫通孔14bに挿通される。続いて、フレキシブル基板12がランプハウジング11の底部の所定箇所に持ち来たされる。このとき、フレキシブル基板12の取付孔12a及び補強部材15の取付孔15cが、ランプハウジング11の底部に設けられた凸部11bと整合し、この凸部11bが取付孔12a及び15c内に嵌入することにより、フレキシブル基板12がランプハウジング11の底部の所定箇所に位置決めされる。
そして、この状態において、凸部11bが熱により変形され潰れることにより、フレキシブル基板12が、熱カシメ11cによりランプハウジング11の底部に固定される。以上で、組立が完了する。この場合、コネクタ部14の接続端子は、フレキシブル基板12と一体に形成された接続端子部12bにより構成されているので、部品点数が削減されると共に、これらの電気的接続のためにハンダ付けやネジ止め等の作業が不要である。
このようにして組み立てられた車両用灯具10は、図3に示すようにして、対応するワイヤーハーネス7の先端に取り付けられた雌形コネクタ20と接続される。即ち、雌形コネクタ20は、図6に示すコネクタ8とほぼ同様の構成であり、コネクタハウジング21と、コネクタハウジング21内に設けられた端子22と、を備えている。
コネクタハウジング21は、前端が開放した中空状に形成されていると共に、中央に中空の突出部21aを有している。コネクタハウジング21の中空部の内壁は、前述したコネクタ部14のコネクタハウジング14aの外面に接するように大きさが選定されている。さらに、コネクタハウジング21の突出部21aの外側には、グロメット23が配置されている。このグロメット23は、コネクタハウジング21の突出部21aの外面とコネクタ部14のコネクタハウジング14aの内面との間に介装され、コネクタハウジング14a内での突出部21aのガタツキを防止する。
端子22は、コネクタハウジング21の突出部21aの中空部内に配置されていて、前端が細長い板状に形成されており、接続端子部12bの片面に当接するようになっている。この当接部分は、接続端子部12bに対向する面に凸部22aを備えており、その凸部22aが接続端子部12bの片面に当接して、電気的に接続される。また、端子22の後端には、コネクタハウジング21の後端から挿通されるワイヤーハーネス7の先端がハンダ付け等により接続されている。
従って、車両用灯具10のコネクタ部14が雌形コネクタ20と接続されると、コネクタ部14の接続端子としてのフレキシブル基板12の接続端子部12bが、雌形コネクタ20の端子22に対向する領域に進入し、端子22の凸部22aに当接する。これにより、フレキシブル基板12の接続端子部と雌形コネクタ20の端子22が互いに電気的に接続されることになる。その際、フレキシブル基板12の接続端子部12bは、可撓性のフレキシブル基板12の一部により構成されているが、補強部材15により十分に剛性が高められている。従って、雌形コネクタ20への挿入の際に、座屈したり変形することがなく、確実に挿入され得る。これにより、フレキシブル基板12の接続端子部12bと雌形コネクタ20の端子22との電気的接続が確実に行なわれ得る。
このような構成の車両用灯具10によれば、フレキシブル基板12の各端子部12cを外部回路等に接続するためのコネクタ部14の接続端子がフレキシブル基板12と一体に構成されているので、コネクタ部14の各接続端子をフレキシブル基板12の対応する端子部12cに対して電気的に接続するための作業が不要となり、部品点数が削減され、組立工数が低減されるので、部品コスト及び組立コストが低減され得る。
また、コネクタ部14の接続端子をランプハウジングまたはコネクタハウジングに固定するために取付ネジが不要であることから、取付ネジを受容するボス部が不要となり、ランプハウジングまたはコネクタハウジングがより小型に構成され得、占有スペースが少なくて済む。さらに、フレキシブル基板により構成されるコネクタ部14の接続端子(接続端子部12b)は、補強部材15の端子補強部15bにより裏打ちされているので、剛性が高められ、雌形コネクタ20に対する電気的接続が確実に行なわれ得ることになる。
上述した実施形態においては、補強部材15は、フレキシブル基板12の裏面に固定手段により固定されているが、これに限らず、補強部材15は、その取付孔15cによりランプハウジング11の底部の所定箇所に位置決めされ、熱カシメにより固定されるので、フレキシブル基板12の裏面に固定されていなくてもよい。即ち、接着材,粘着材や両面テープ等の固定手段は省略され得る。
また、上述した実施形態においては、フレキシブル基板12は、二つの端子部12c及び接続端子部12bを備えているが、これに限らず、フレキシブル基板12が一つまたは三つ以上の端子部12c及び接続端子部12bを備えていてもよいことは明らかである。この場合、各接続端子部12bはフレキシブル基板12と一体に構成されるので、個々の接続端子部12bをフレキシブル基板12の対応する端子部12cに電気的に接続するための作業が不要である。従って、接続端子数が多い場合であっても、部品点数が少なくて済み、組立も容易に行なわれ得る。
さらに、上述した実施形態においては、補強部材15の端子補強部15bが、対応する補強すべき接続端子部12bと同じ形状を有しているが、これに限らず、端子補強部15bは対応する接続端子部12bより大きく形成されていてもよい。この場合、何らかの原因により、接続端子部12bが変形して隣接する接続端子部12bと接触したとしても、端子補強部15bの存在によって、互いに隣接する接続端子部12bの導電パターン同士が接触することが防止され得る。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、部品点数が少なく且つ容易に組立可能なフレキシブル基板のコネクタ接続構造を提供することができる。
10 車両用灯具
11 ランプハウジング
11a 開口部
11b 凸部
11c 熱カシメ
12 フレキシブル基板
12a 取付孔
12b 接続端子部
12c 端子部
13 レンズ
14 コネクタ部
14a コネクタハウジング
14b 貫通孔
15 補強部材
15a ベース部
15b 端子補強部
15c 取付孔
20 雌形コネクタ部
21 コネクタハウジング
21a 突出部
22 端子
22a 凸部
23 グロメット
11 ランプハウジング
11a 開口部
11b 凸部
11c 熱カシメ
12 フレキシブル基板
12a 取付孔
12b 接続端子部
12c 端子部
13 レンズ
14 コネクタ部
14a コネクタハウジング
14b 貫通孔
15 補強部材
15a ベース部
15b 端子補強部
15c 取付孔
20 雌形コネクタ部
21 コネクタハウジング
21a 突出部
22 端子
22a 凸部
23 グロメット
Claims (5)
- 一側の端縁が傾斜したフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板の下面に位置し、前記フレキシブル基板の、傾斜した一側の端縁の形状に沿うように形成された補強部材と、
前記補強部材の下面に位置するハウジングと、
前記ハウジングと、前記ハウジングを覆うように位置するカバーによって形成されたコネクタ部とからなるフレキシブル基板のコネクタ接続構造であって、
前記フレキシブル基板および前記補強部材には、それぞれには孔が設けられ、前記フレキシブル基板と前記補強部材は前記それぞれに設けられた孔への熱加工により、前記ハウジングに固定保持され、
前記フレキシブル基板の、一側の端縁にて導電パターンにより形成された少なくとも一つの端子部と、前記コネクタ部の各接続端子が、前記フレキシブル基板の対応する端子部から突出して延びる延長部上の導電パターンから構成されており、
前記コネクタ部の各接続端子が、絶縁材料から成る補強部材により裏打ちされていることを特徴とする、フレキシブル基板のコネクタ接続構造。 - 前記補強部材が、前記コネクタ部の各接続端子に対応する端子部分と、前記フレキシブル基板の対応する端子部の領域に対応するベース部分と、から構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブル基板のコネクタ接続構造。
- 前記補強部材のベース部分が、前記フレキシブル基板と共に一体化して、前記ランプハウジングに対して熱カシメにより固定保持されることを特徴とする、請求項2に記載のフレキシブル基板のコネクタ接続構造。
- 前記補強部材が、前記コネクタ部の接続端子を含むフレキシブル基板の裏面に固定手段により固定されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のフレキシブル基板のコネクタ接続構造。
- 前記補強部材の複数個の端子部分が、一つのベース部分と一体に形成されていることを特徴とする、請求項2から4の何れかに記載のフレキシブル基板のコネクタ接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010068418A JP2011204387A (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | フレキシブル基板のコネクタ接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010068418A JP2011204387A (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | フレキシブル基板のコネクタ接続構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011204387A true JP2011204387A (ja) | 2011-10-13 |
Family
ID=44880850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010068418A Pending JP2011204387A (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | フレキシブル基板のコネクタ接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011204387A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103175084A (zh) * | 2011-12-26 | 2013-06-26 | 株式会社小糸制作所 | 车辆用灯具 |
CN108603654A (zh) * | 2016-02-26 | 2018-09-28 | Oled沃克斯有限责任公司 | 用于扁平化照明模块的可拆卸电连接件 |
CN115489457A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-12-20 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种车内曲面显示系统及车辆 |
-
2010
- 2010-03-24 JP JP2010068418A patent/JP2011204387A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103175084A (zh) * | 2011-12-26 | 2013-06-26 | 株式会社小糸制作所 | 车辆用灯具 |
CN103175084B (zh) * | 2011-12-26 | 2016-01-13 | 株式会社小糸制作所 | 车辆用灯具 |
CN108603654A (zh) * | 2016-02-26 | 2018-09-28 | Oled沃克斯有限责任公司 | 用于扁平化照明模块的可拆卸电连接件 |
CN108603654B (zh) * | 2016-02-26 | 2020-10-27 | Oled沃克斯有限责任公司 | 用于扁平化照明模块的可拆卸电连接件 |
US11118742B2 (en) | 2016-02-26 | 2021-09-14 | OLEDWorks LLC | Detachable electrical connection for flat lighting module |
CN115489457A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-12-20 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种车内曲面显示系统及车辆 |
CN115489457B (zh) * | 2022-08-29 | 2024-05-03 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种车内曲面显示系统及车辆 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3138734B1 (en) | Light module, light assembly and rear view device for a vehicle | |
JP5665184B2 (ja) | 照明装置 | |
JP4692604B2 (ja) | 車両室内用光源装置 | |
JP5130118B2 (ja) | 車載用室内照明装置 | |
JP5938195B2 (ja) | 車載用ledウエッジ電球 | |
JP2011159557A (ja) | バスバ取付体及びそれを備えた車両用ルームランプ | |
JP4948394B2 (ja) | Led灯具 | |
JP2006093404A (ja) | 電気接続箱 | |
JP2011204387A (ja) | フレキシブル基板のコネクタ接続構造 | |
CN210424853U (zh) | 电子单元 | |
JP6426932B2 (ja) | 照明装置 | |
JP2020077802A (ja) | 電子ユニット | |
JP5609266B2 (ja) | 電気接続箱 | |
JP5169998B2 (ja) | 車両用表示器 | |
JP4372705B2 (ja) | 車両用照明装置及びルーフトリム組立体 | |
JP4214988B2 (ja) | 放熱構造および車両用表示装置 | |
JP2003180018A (ja) | 電気接続箱及びコネクタ | |
JP4839192B2 (ja) | 電気部品の接続構造および車両用灯具 | |
JP5799813B2 (ja) | 回路ユニット及び電気接続箱 | |
JP5405995B2 (ja) | 電装品 | |
KR100937747B1 (ko) | 사이드 턴 시그널 램프 및 그 제작방법 | |
JP5730628B2 (ja) | ドアミラーランプ | |
JP7042401B2 (ja) | 電気接続箱の取付構造 | |
JP2006325355A (ja) | 電気接続箱 | |
JP5201732B2 (ja) | 車載用室内照明ユニット |