JP2011200198A - 食品の表面焼成方法 - Google Patents
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Abstract
切りもちは、電子レンジのマイクロ波で加熱した場合、表面が硬化せず内部と同じ硬さであるため、焼き上がりの形状が切りもちの角型形状を保てなくなり、クレープ状になり電子レンジでの急速調理が困難である。
【解決手段】
過熱水蒸気を加熱源に用いて、ノズル配置、流路を工夫することで切りもちの表面を適正厚み硬化させ、電子レンジ調理用の食材が安定供給できる。
【選択図】図1
Description
過熱水蒸気を用いて、やきもちとしての適切な表面加工を行う方法と、そのためのノズルや適正な流路を備えた装置を提供することを目的とする。
過熱水蒸気は、凝縮熱が539kcal/kgと気体の中で最も大きく、この過熱水蒸気を切りもちに吹き付けることで、急速に表面から加熱が可能である。また、冷たい切りもちに対して、過熱水蒸気の分子は表面に吸着してエネルギーを放出する性質を持つことから、むらなく均一に加熱することが可能である。表面が急速に温度が上がった後、連続で100℃以上の過熱水蒸気をふきつけることで、表面は乾燥工程が急速に進み焼成工程に移る。このことにより熱風などによるガスで加熱するより速い速度で表面を焼成かつむらなく調理が可能である。また、凝縮した水は無毒であり、かつ食品の表面に蒸し効果も与え、好ましい食感が期待できる。過熱水蒸気の吹き出し温度は200℃以上500℃未満が適正である。表面のみが硬化したもちは内部の軟化に対して十分な強度を保有するため、電子レンジでの調理の際も、切りもちとしての形状を保持することが可能である。
図1に示す通りに予熱ノズル1を配置し予熱ノズル1で食品の表面を予熱し、その後焼成ノズル2により焼成を行う構成となっている。過熱水蒸気7の流路は、食品3の表面に滞留しないよう、表面を通過した過熱水蒸気は速やかに排出6されるように形成しなければならない。なぜならば、表面のみを焼成する目的の過熱水蒸気が滞留することにより、食品の内部に不要の熱を与えてしまうからであり、かつ裏面など目的としない場所まで加熱や凝縮をすることを防ぐためである。従って焼成用のコンベア装置は開放型が望ましく、コンベア4の下方から積極的に使用済みの過熱水蒸気を排出7する機能を設ける必要がある。また、ドラフト等により、表面を通過して周囲に分散する過熱水蒸気は強制排気する必要がある。
図2は、予熱ノズル1で予熱された食品3が焼成ノズル2で焼成される、その際食品3の裏側に回った過熱水蒸気7が食品3の裏面のでんぷん質を糊化し、コンベア4に接着し、剥離困難になる。冷却ノズル8から冷却気体8を吹きつけることにより、でんぷん質の糊を硬化させる。次に裏面から裏面焼成ノズル9から過熱水蒸気7を吹きつけ焼成することにより、コンベア4に付着した表面焼成時の糊も硬化し、簡単に食品3がコンベア4から剥離し、連続して過熱水蒸気7による食品3の表面、裏面の焼成加工が可能になる。裏面を加工する際は、冷却ノズル8の流量を調整することにより、予熱状態で加工できるために、予熱ノズル1は不要となる。このように加熱と冷却を交互に繰り返すことにより、でんぷん質の食品3の表面が糊化し、コンベア4に付着して連続処理を妨げることを回避できる。
図3は、食品3の進行方向に対して手前に予熱ノズル1を配置して、そのあとに焼成ノズル2を配置する。予熱ノズル1と焼成ノズル2の距離はaは30mm×30mm程度の食品3では20mm〜50mm程度が適正で、予熱ノズル1と加熱ノズル2の供給過熱水蒸気の温度が同じ場合、段差を設けて、予熱ノズル1から出る過熱水蒸気7の温度を下げてやる必要がある。食品3が切りもちの場合、吹き出し温度は200℃〜500℃が最適範囲で460℃で焼成する場合、オフセット量bは5mm程度が適正で、切りもち3と焼成ノズル2の適性距離は8mmであった。このことからこの調整値は食品の種類と過熱水蒸気の温度によって異なり、bは2mm〜10mmcは2mm〜15mm程度の範囲で調整が必要である。
図4に示すように単純な円管にスリットを入れたノズルでは、過熱水蒸気が管内部に沿って旋回するため、吹き出し角度dが広がり、食品3に到達する際の過熱水蒸気の密度が低くなり、温度が下がってうまく焼成できない。吹き出し口に角度をもった図5のようなノズルの場合、過熱水蒸気の吹き出し角度が規制されるために、吹き出し角度eが狭く熱流速も高くなるため、温度が上がり焼成が可能になる。図6の吹き出し角度fは45℃〜5℃の範囲の狭角が適正である。また、ノズルの吹き出し温度を変えるために、この角度を調整することも可能である。
2、焼成ノズル
3、非加熱物
4、コンベア
5、コンベア架台
6、排気
7、過熱水蒸気
8、冷却ノズル
9、裏面焼成ノズル
10、冷却気体
22、円形ノズル
a、予熱ノズルと焼成ノズルの距離
b、予熱ノズルと焼成ノズルの高低差
c、焼成ノズルと非加熱物の距離
d、円形ノズルの過熱水蒸気吹き出しの広がり角度
e、焼成ノズルの過熱水蒸気吹き出しの広がり角度
f、ノズルの最適角度
Claims (5)
- 切りもちを電子レンジで加熱加工しても、オーブン等の直火で焼いた状態と同等に形状保持し膨らむ餅の表面加工方法。
- 加熱対象物がコンベアで連続処理されるコンベアと、
雰囲気温度より高温である加熱気体を発生させる加熱気体発生装置と、前記コンベアに加熱気体を噴出させる気体噴出手段とを備える加熱処理装置であって、前記気体噴出手段は、前記加熱気体をコンベア上に噴出する複数のノズルを有すること。
を特徴とする加熱焼成処理装置 - 切りもち及び食品の表面加工を表裏同時にトンネル炉で連続して加工することを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の加熱焼成装置。
- 切りもち及び食品の表面加工をするために最適なノズル配置を特徴とする請求項1から請求項3に記載の加熱焼成装置。
- 切りもち及び食品の表面加工をするために最適なノズル形状を特徴とする請求項1から請求項4に記載の加熱焼成装置。
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JP2010072713A JP2011200198A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 食品の表面焼成方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106264061A (zh) * | 2015-05-26 | 2017-01-04 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电饭煲 |
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- 2010-03-26 JP JP2010072713A patent/JP2011200198A/ja active Pending
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