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JP2011200007A - レゾルバのステータ構造 - Google Patents

レゾルバのステータ構造 Download PDF

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JP2011200007A JP2010063393A JP2010063393A JP2011200007A JP 2011200007 A JP2011200007 A JP 2011200007A JP 2010063393 A JP2010063393 A JP 2010063393A JP 2010063393 A JP2010063393 A JP 2010063393A JP 2011200007 A JP2011200007 A JP 2011200007A
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Abstract

【課題】リード線の損傷や接続箇所での接続強度を低下させることなく、信頼性の高いレゾルバのステータ構造を提供することを目的とする。
【解決手段】コイル8のコイル端末は端子部9に備えた端子ピン12の絡げ部に接合し、リード線13は端子ピン12の接合部に接合し、リード線13は端子部9に形成した溝部15に収納してステータコア2の中心に向かって引き出し、絡げ部と接合部を覆うキャップ16を端子部9に装着した構成である。
【選択図】図2

Description

本発明はレゾルバのステータ構造に関し、特にステータの中心方向にリード線を引き出すための端子部の構造に関する。
従来、回転角度センサとして用いられるレゾルバは、ステータに設けられたコイルへの給電や検出信号を外部に伝えるためにリード線を用いている。ステータに設けられたコイルとリード線とは半田や圧着などで接続するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
図5は特許文献1に記載されたレゾルバの端子ピン構造を示す図、図6は図5における端子ピンを示す図である。輪状ステータ31の端部には、断面コ字型をなすアンダーカバー33が設けられ、アンダーカバー33の上面には端子ピン34を保持しプラスチックからなるプラスチック体35が設けられている。端子ピン34の突出部34aはプラスチック体35を貫通して上方に突出し、この突出部34aにコイル32の端部が接続されている。そして、コネクタ36に接続されたリード線37は端子ピン34に圧着接続されて輪状ステータ31の外方に引き出されている。
特開平11−098747号公報
しかしながら、図5に示すような従来のステータ構造において、リード線37を輪状ステータ31の中心方向に引き出す必要がある場合、リード線37を輪状ステータ31の中心方向に折り曲げなければならず、アンダーカバー33の下面の角部と接触してリード線37にストレスや損傷が生じ易い。また、アンダーカバー33の下面の角部との接触を避けるためにリード線37とアンダーカバー33の角部との間に隙間を設けて曲げを大きくした場合にはリード線37が浮き上がってしまい、リード線37が他の部品と接触し易くなる結果、信頼性が損なわれる虞がある。また、リード線37を折り曲げることによってリード線37の圧着部分での圧着強度が低下して信頼性が低下する虞がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、リード線をステータの中心方向に引き出す構造のレゾルバにおいて、リード線の損傷や接続箇所での接続強度を低下させることなく、信頼性の高いレゾルバのステータ構造を提供することを目的とする。
本発明に係るレゾルバのステータ構造は、ステータコアと、該ステータコアに装着されたインシュレータを介して巻回されたコイルと、該コイルとリード線とを電気的に接続する端子ピンを備える端子部を具備したレゾルバのステータ構造において、前記端子ピンは前記コイルのコイル端末を絡げるための絡げ部と前記リード線を接合するための接合部を有し、前記端子部は前記リード線を収納する溝部を有し、前記コイルのコイル端末は前記端子ピンの前記絡げ部に接合し、前記リード線は前記端子ピンの前記接合部に接合すると共に前記溝部に収納して前記ステータコアの中心に向かって引き出し、前記端子部にキャップを装着してなることを特徴とする。
本発明のレゾルバのステータ構造によれば、リード線をステータの中心方向に引き出す構造のレゾルバにおいて、リード線の損傷や接続箇所での接続強度を低下させることなく、信頼性の高いレゾルバのステータ構造を提供できる。
本発明のレゾルバのステータ構造を示した正面図である。 図1におけるステータ構造の側面図である。 図1における端子部の拡大斜視図である。 図1における端子部の断面図である。 従来のレゾルバの端子ピン構造を示す図である。 図5における端子ピンを示す図である。
以下、図面に基づき、本発明のレゾルバのステータ構造の実施例について説明する。
図1は本発明のレゾルバのステータ構造を示した正面図、図2は図1におけるステータ構造の側面図、図3は図1における端子部の拡大斜視図、図4は図1における端子部の断面図である。
図1において、本発明のレゾルバのステータ構造1では、積層構造からなるステータコア2は環状のヨーク部3から内側に突出する複数のティースを備えている。絶縁性樹脂からなるインシュレータ5は下側インシュレータ6と上側インシュレータ7からなり、下側インシュレータ6と上側インシュレータ7をステータコア2の軸方向両側から装着した後、ティースの箇所にはそれぞれインシュレータ5の上からコイル8が巻回されており、コイル8のコイル端末は端子部9に備えられた端子ピン12に絡げられると共に、端子部9には複数のリード線13が接合されている。
端子部9の構造について詳細に説明する。端子部9は下側端子部10と上側端子部11からなっており、下側端子部10は下側インシュレータ6の一端に一体に成形され、上側端子部11は上側インシュレータ7の一端に一体に成形されている。そして、上側端子部11には複数の端子ピン12を備え、端子ピン12は、その一端がコイル端末を絡げるための絡げ部12aを有し、他端がリード線13を接合するための接合部12bを有しており、端子ピン12は絡げ部12aが軸方向を向いて、上側端子部11より突出するようにインサートモールドにて上側端子部11に一体に形成されている。また、下側端子部10の下面にはリード線13を収納するために、ステータコア2の中心方向に伸びる複数の溝部15が形成されている。
ステータコア2の軸方向両側から下側インシュレータ6と上側インシュレータ7を装着した際、下側インシュレータ6の下側端子部10と上側インシュレータ7の上側端子部11はそれぞれの接合面が階段状に形成されているため、両者は容易に接合面同士が接合されて端子部9を形成する。インシュレータ5の上からコイル8を巻回した後、コイル8のコイル端末は端子ピン12の絡げ部12aに絡げられる。リード線13は一方の先端には圧着端子14が圧着されており、圧着端子14を端子ピン12の接合部12bに接合させ、リード線13を下側端子部10の溝部15の中に収納させる。下側端子部10の溝部15の側壁には凸部が形成されているため、リード線13を押し込むようにして溝部15の中に収納することにより、リード線13は下側端子部10の下面からの突出が防止されて支持固定される。リード線13を下側端子部10の溝部15の中に収納し、リード線13に圧着した圧着端子14を端子ピン12の接合部12bに接合させた後、図示しない溶接機の電極を圧着端子14と端子ピン12に接続させて溶接することによって圧着端子14と接合部12bが固着して電気的に接続されると共に、コイル端末が絡げ部12aに固着して電気的に接続される。このように、リード線13およびコイル端末の絡げ部12aが溶接にて電気的に接続されるため、半田付け作業が不要になる。そして、以上の構成により、リード線13はリード線13を折り曲げることなく、ステータ構造1の中心方向に引き出すことができる。
次にリード線13を端子ピン12と電気的に接続した後、上側端子部11の側面11aから径方向に絶縁性樹脂からなるキャップ16を端子部9に装着する。このキャップ16の装着によって下側端子部10と上側端子部11が強固に接合し、リード線13を押さえ込むことによってリード線13の浮き上がりを防止する。また、キャップ16を端子部9に装着することによって絡げ部12aと接合部12bがキャップ16に覆われることにより露出を防止して高い信頼性を奏することができる。
なお、キャップ16の端子部9への装着における構造は特に限定しないが、端子部9の側面に案内溝を形成し、この案内溝を介してキャップ16を装着してもよく、また、端子部9またはキャップ16のいずれかに係合爪、あるいは凹凸を形成し両者を係合させて装着してもよい。
図1において、20はロータであり、便宜上、ロータ20の配置状況を示したもので、ロータ20はこの構造に限定されるものではないことは勿論である。
1 ステータ構造
2 ステータコア
3 環状のヨーク部
5 インシュレータ
6 下側インシュレータ
7 上側インシュレータ
8 コイル
9 端子部
10 下側端子部
11 上側端子部
12 端子ピン
12a 絡げ部
12b 接合部
13 リード線
14 圧着端子
15 溝部
16 キャップ
20 ロータ

Claims (3)

  1. ステータコアと、該ステータコアに装着されたインシュレータを介して巻回されたコイルと、該コイルとリード線とを電気的に接続する端子ピンを備える端子部を具備したレゾルバのステータ構造において、
    前記端子ピンは前記コイルのコイル端末を絡げるための絡げ部と前記リード線を接合するための接合部を有し、
    前記端子部は前記リード線を収納する溝部を有し、
    前記コイルのコイル端末は前記端子ピンの前記絡げ部に接合し、
    前記リード線は前記端子ピンの前記接合部に接合すると共に前記溝部に収納して前記ステータコアの中心に向かって引き出し、前記端子部にキャップを装着してなることを特徴とするレゾルバのステータ構造。
  2. 前記インシュレータは上側インシュレータと下側インシュレータからなり、
    前記端子部は上側端子部と下側端子部からなり、
    前記上側端子部は前記上側インシュレータと一体に成形されて前記端子ピンを備え、
    前記下側端子部は前記下側インシュレータと一体に成形されて前記溝部を備え、
    前記上側端子部と前記下側端子部は互いに接合面同士が接合してなることを特徴とする請求項1に記載のレゾルバのステータ構造。
  3. 前記端子ピンは前記上側インシュレータにインサートモールドされていることを特徴とする請求項1または2に記載のレゾルバのステータ構造。
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