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JP2011129741A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法 Download PDF

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JP2011129741A
JP2011129741A JP2009287371A JP2009287371A JP2011129741A JP 2011129741 A JP2011129741 A JP 2011129741A JP 2009287371 A JP2009287371 A JP 2009287371A JP 2009287371 A JP2009287371 A JP 2009287371A JP 2011129741 A JP2011129741 A JP 2011129741A
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Harumichi Hirose
治道 廣瀬
Koji Takeishi
浩司 武石
Takashi Miyamoto
高志 宮本
Shigeru Watanabe
茂 渡辺
Tetsuya Sakai
哲也 境
Saiko Inomata
菜子 猪俣
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Shibaura Mechatronics Corp
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Abstract

【課題】小型で効率良く、微小気泡であるナノバブルを含む液体を生成して基板に供給することで基板の処理ができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板処理装置1は、上部が開放されており、液体を収容でき、第1容器部分41と第2容器部分42に区分けされ、第1容器部分41から第2容器部分42へ液体を移動可能な通路49を底部側に有する容器30と、第1容器部分41内の液体L中に配置されて、気体を液体Lに混合して微小気泡を含む液体Lを第1容器部分41内で生成する微小気泡生成ユニット40と、第1容器部分41内の微小気泡を含む液体Lを、底部側の通路49を通じて第2容器部分42内に移動させて、第2容器部分42内から微小気泡を含む液体Lを基板Wに送るポンプ35を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板処理装置および基板処理方法に関し、特に例えば液晶パネル基板や半導体基板の洗浄や表面改質等の処理に用いる基板処理装置および基板処理方法に関する。
基板処理装置は、液晶パネル基板や半導体基板等の基板の製造工程では、基板に対して純水や薬液等の液体を供給して、例えば基板の洗浄や表面改質等の処理を行い、基板の表面に付着したパーティクル等を除去する。
基板を洗浄するために、特許文献1では、基板処理装置に対してマイクロバブル発生部を接続して、マイクロバブル発生部からマイクロバブルを含む純水を処理槽内の基板に供給することが提案されている。
このマイクロバブル発生部の構造は、特許文献1の図9に記載されており、マイクロバブル発生部は、ケーシングの中に送水管と、この送水管を取り囲む送気路とを形成した構造になっている。送気路は窒素ガス供給部と真空ポンプに接続されており、送気路を流れる窒素ガスの圧力は、真空ポンプの作動により調整してケーシング内を加減圧できる。これにより、ケーシング内を減圧した場合には、送水管を流れる純水から余分な気体が過飽和となって析出し、その気体は中空子分離膜を通って送気路へ流出する。
特開2006―179765号公報
しかし、特許文献1に記載されている技術ではマイクロバブルを用いている。ナノバブルの粒径に比べて大きな粒径のマイクロバブルは、基板に付着して基板の処理に必要な反応を抑制してしまうために、基板の処理には不要である。微小気泡を液体に含ませる工程では、ナノバブルを生成するとマイクロバブルも同時に液体中に存在してしまうため、ナノバブルとマイクロバブル(マイクロナノバブルも含む)とは可能な限り分離する必要がある。
このため、微小気泡の内のナノバブルと、マイクロバブルとマイクロナノバブルと、を短時間で分離して、好ましくはナノバブルを含む液体だけを基板に対して供給して基板を処理することが望まれている。
また、IT(情報技術)産業用に用いる基板の処理には、基板の洗浄処理には純水を利用するが、純水中のイオンが少ないために、特に純水中におけるナノバブルの発生効率が悪い。ナノバブルの表面を形成する電解質イオンの殻が形成しにくく、ナノバブルを安定に生成することが難しい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型で効率良く、微小気泡であるナノバブルを含む液体を生成して基板に供給することで基板の処理ができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
本発明の基板処理装置は、基板の処理をする基板処理装置であって、
上部が開放されており、液体を収容でき、第1容器部分と第2容器部分に区分けされ、前記第1容器部分から前記第2容器部分へ前記液体を移動可能な通路を底部側に有する容器と、
前記第1容器部分内の前記液体中に配置されて、気体を前記液体に混合して微小気泡を含む液体を前記第1容器部分内で生成する微小気泡生成ユニットと、
前記第1容器部分内の前記微小気泡を含む液体を、前記底部側の前記通路を通じて前記第2容器部分内に移動させて、前記第2容器部分内から前記微小気泡を含む液体を前記基板に送るポンプと、
を備えることを特徴とする。上記構成により、小型で効率良く、微小気泡であるナノバブルを含む液体を生成して基板に供給することで基板の処理ができる。
本発明の基板処理方法は、基板の処理をする基板処理方法であって、
液体を収容し、第1容器部分と第2容器部分に区分けされた容器内に液体を収容して、前記第1容器部分から前記第2容器部分へ、前記容器の底部側の通路を通じて前記液体を移動可能にし、
前記第1容器部分内の前記液体中に配置された微小気泡生成ユニットが、気体を前記液体に混合して微小気泡を含む液体を生成し、
前記第1容器部分内の前記微小気泡を含む液体を、ポンプを作動することで前記底部側の前記通路を通じて前記第2容器部分内に移動させて、前記第2容器部分内から前記微小気泡を含む液体を前記基板に送ることを特徴とする。上記構成により、小型で効率良く、微小気泡であるナノバブルを含む液体を生成して基板に供給することで基板の処理ができる。
本発明によれば、小型で効率良く、微小気泡であるナノバブルを含む液体を生成して基板に供給することで基板の処理ができる基板処理装置および基板処理方法を提供することができる。
本発明の基板処理装置の好ましい実施形態1を示す図である。 図1に示す基板処理装置の処理ユニットの構成例を示す図である。 微小気泡生成ユニット40の構造例を示す図である。 本発明の基板処理装置の実施形態2を示す図である。 本発明の基板処理装置の実施形態3を示している。 図5に示す実施形態3の形状を示す斜視図である。 配管の一端部の別の形状例を示す図である。 微小気泡が基板Wに付着しているパーティクルを除去する例を示す図である。 図9(A)は、アスピレータの構造例を示す図であり、図9(B)は、バブル直径と除去できるパーティクルの径の関係例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の基板処理装置の好ましい実施形態1を示している。
図1に示す基板処理装置1は、カセットステーション2と、ロボット3と、複数の処理ユニット4,4を備えている。
基板処理装置1は、枚葉式の基板処理を行う装置であり、カセットステーション2は、複数のカセット5,5を有しており、各カセット5は複数枚の基板Wを収容している。基板としては、例えば半導体ウェーハ基板である。
ロボット3は、カセットステーション2と複数の処理ユニット4,4の間に配置されている。ロボット3は、各カセット5に収容されている基板Wを処理ユニット4側に搬送する。また、ロボット3は、処理ユニット4側の処理後の基板Wを、別のカセット5に搬送して戻す。各処理ユニット4は、基板Wを保持して回転させて、微小気泡を含む液体を供給することにより、例えば基板Wの表面を洗浄処理するのに用いられる。
図2は、図1に示す基板処理装置1の処理ユニット4の構成例を示している。
図2に示す枚葉式の処理ユニット4は、微小気泡を含む液体の生成装置10と、基板保持部11と、ノズル操作部12と、ダウンフロー用のフィルタ付きファン13と、カップ14と、ノズル15と、処理室16と、制御部20を有する。
図2に示す基板保持部11は、円板のベース部材17と、回転軸18と、モータ19を有しており、ベース部材17の上には基板Wが着脱可能に固定される。処理室16内には、カップ14とノズル15とベース部材17とモータ19の回転軸18が収容されている。回転軸18の先端部にはベース部材17が固定されている。モータ19が制御部20の指令により動作することで、ベース部材17はR方向に連続回転することができる。
図2に示すノズル15は基板Wの上部に配置されており、制御部20の指令により操作部12が動作すると、ノズル15はZ方向(上下方向)とX方向(基板Wの半径方向)に移動して、微小気泡の内のナノバブル(NB)を含む液体Lを、基板Wの面に供給もしくは噴射可能である。
図2に示す微小気泡を含む液体の生成装置10は、容器30と、ガス供給部(気体供給部ともいう)31と、超純水タンク32と、脱気モジュール33と、微小気泡生成ユニット(微小気泡生成器ともいう)40と、バルブ34、36と、加圧圧送用ポンプ35と、配管47を有する。
図2に示す容器30は、微小気泡を含む液体(例えばバブルを含む純水)を保存するタンクであり、例えば直方体形状を有する。容器30の内部には、仕切り部材46がZ方向に沿って設けられている。容器30の内部は、この仕切り部材46により、第1容器部分41と、第2容器部分42に仕切られている。
この仕切り部材46が、容器30の内部を2つに区分けすることで、大きい容積の第1容器部分41と、第1容器部分41に比較して小さい容積の第2容器部分42が、容器30内に形成されている。しかし、この仕切り部材46の下端部46Aと容器30の底部48との間には、隙間部分49が形成されている。第1容器部分41と、第2容器部分42は、この隙間部分49により通じている。
図2に示すように、容器30は、容器30内の第1容器部分41と第2容器部分42がともに外気と同圧力になるように大気に開放されるために、上部開口37を有しており、この上部開口37は網部材38により覆われており、網部材38が設けられていることで、外部のほこりなどの異物が極力容器30内に入らないようになっている。
図2に示すように、超純水タンク32は、配管44を用いて脱気モジュール33に接続されており、超純水タンク32内の純水は、脱気モジュール33を通過して脱気された後に、配管45とバルブ36を介して、第1容器部分41内に液体Lとして供給できる。バルブ36の開閉は、制御部20により制御できる。
図2に示すように、ガス供給部31は、配管43を用いて微小気泡生成ユニット40に対して、ガス(気体)を供給する。配管43の途中にはバルブ34が設けられており、制御部20の指令によりバルブ34の開閉ができる。
図2に示す微小気泡生成ユニット40は、第1容器部分41内の液体L中に浸漬した状態で配置されている。この微小気泡生成ユニット40は、図3に示すような構造を有している。
図3は、微小気泡生成ユニット40の構造例を示している。
図3に示す微小気泡生成ユニット40は、図2に示す第1容器部分41の液体L内に浸漬されているが、好ましくは微小気泡生成ユニット40の位置は、液体Lの水面に近い上方位置に位置されている。微小気泡生成ユニット40は、第1多孔質フィルタ81と第2多孔質フィルタ82を有している。
図3に示す第1多孔質フィルタ81と第2多孔質フィルタ82とは、微小気泡発生機構部を構成しており、第1多孔質フィルタ81は、高分子フィルム等の多孔質体フィルムであり、例えばクレーズ(英語表記:Craze、日本語表記:細かいひび)131と、フィルム部132から構成されている。クレーズ131は、フィルム部132のクレーズには、複数のフィブリル(英語表記:fibril、日本語表記:微小繊維)133を有しており、各フィブリル133同士の隙間にあるボイド(英語表記:void、日本語表記:気孔)134が形成されている。このボイド134が、第1多孔質フィルタ81の第1孔である。
ガス供給部31は、バルブ34と配管43を介して第1多孔質フィルタ81に対して加圧して、圧縮気体、例えばオゾンガスあるいは窒素ガスを供給できるようになっている。図3の矢印S方向に沿って、例えば0.3〜3.0kg/cmの加圧力で圧縮気体が与えられると、圧縮された気体が各フィブリル133同士の間のボイド134をぬって通過することで、多数の微小気泡Hが発生する。
図3に示す第2多孔質フィルタ82は、第1多孔質フィルタ81のフィルム部132に対して密接して配置されている例えば不織布である。第2多孔質フィルタ82は、各フィブリル(微小繊維)133間のボイド(気孔)134から発生した多数の微小気泡Hを第1多孔質フィルタ81から切り離すことによって、微小気泡同士の合体を起こさずに微小気泡Hのまま、第1容器部分41内の液体L中に出されることで、微小気泡Hを含んだ液体Lを生成する役目を果たす。このように第1容器部分41内の液体L中に出された微小気泡Hは、マイクロバブル(MB)、マイクロナノバブル(MNB)、ナノバブル(NB)を含んでいる。
ここで、微小気泡は、マイクロバブル(MB)やマイクロナノバブル(MNB)、ナノバブル(NB)などの概念を含む微細気泡である。例えば、マイクロバブルは10μm〜数十μmの直径を有する気泡であり、マイクロナノバブルは数百nm〜10μmの直径を有する気泡であり、ナノバブルは数百nm以下の直径を有する気泡である。従って、ナノバブル(NB)の粒径は、マイクロバブル(MB)やマイクロナノバブル(MNB)の各粒径に比べてかなり小さい。
図2に示す第1容器部分41の液体L内では、図3に示すように微小気泡生成ユニット40が微小気泡Hを生成すると、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)を浮上させながら、矢印Gで示すように、液体Lの対流を起こすことができる。第1容器部分41内の液体L中では、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)の粒径は、ナノバブル(NB)の粒径に比べて大きいので、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)の浮力が、ナノバブル(NB)の浮力に比べて大きい。このため、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)は、液体Lの液面から浮上して、上部開口37から矢印Z1方向に浮上して外部に離脱する。しかし、ナノバブル(NB)は、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)に比べて粒径が小さいので、液体Lの液面には浮上せずに液体L中に存在する。容器30が第1容器部分41と第2容器部分42の2分割に仕切る効果としては、隙間49から液体Lを採取することで、ナノバブルを多く含む液体Lを採ることができることである。マイクロバブルのようなナノバブルよりも大きいバブルは浮力があるため浮上するが、タンクである容器30の高い位置から液体Lを採取すると、マイクロバブルも一緒に取ってしまうことから、容器30の底部にある隙間49から液体Lを採取することで、浮力の少ないナノバブルを採取することができる。
これにより、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)は、選択的に液体L中から離脱させ、ナノバブル(NB)は液体L中に残存させるようになっている。
図2に示すように、容器30の側壁51には、配管47の一端部47Aと加圧圧送用ポンプ35が接続されている。この加圧圧送用ポンプ35の動作は、制御部20により制御できる。
配管47の他端部47Cは、好ましくはアスピレータ60の上流側の一端部60Bに接続されている。このアスピレータ60の下流側の他端部60Cはノズル15に接続されている。このアスピレータ60は、ベンチュリー効果を応用したものである。アスピレータ60は、第2容器部分42内から配管47を経て送られてくる微小気泡を含む液体L中に、マイクロバブル(MB)やマイクロナノバブル(MNB)がまだ存在している場合に、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)をさらに細分化してナノバブル(NB)にするための微小気泡生成器である。
従って、図2に示す微小気泡生成ユニット40が、第1段目の微小気泡生成器であるとすれば、アスピレータ60は第2段目の微小気泡生成器である。しかし、このアスピレータ60は、必要に応じてノズル15の直前に設けても良いし、あるいは設けなくても良い。
図2に示す加圧圧送用ポンプ35が動作すると、第2容器部分42内の液体Lが配管47側に圧送されるので、容器30の第1容器部分41内のナノバブル(NB)を多く含む液体Lが、隙間部分49を通り第2容器部分42内に誘導される。
これにより、第2容器部分42内には、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lが、基板Wの洗浄液として満たされて、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lが加圧圧送用ポンプ35の圧送力により、配管47を介してアスピレータ60の一端部60B側に供給されるように構成されている。
このアスピレータ60の内部には、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lと気体を旋回させる機構が必要であるが、例えば図9(A)に示す構造を採用できる。
図9(A)に示すように、微小気泡生成器としてのアスピレータ60は、液体Lと気体61を通すことで、第2段目の微小気泡発生器として使用することができる。アスピレータ60は、第1筒状部分321と第2筒状部分322を有しており、第1筒状部分321と第2筒状部分322は、軸方向に沿って直列に形成されている。
図9(A)に示すように、第1筒状部分321は、内部に流体通過部323を有しており、流体通過部323には先細り部材324が固定されている。先細り部材324は、流体の流れ方向MVに沿って少しずつ細くなっていくように先細りに形成されている。先細り部材324は流体の流出口326を有しており、先細り部材324の中には、中心軸に沿って流体の旋回流を形成する部材325が固定されている。
また、第2筒状部材322は、流体の開放部327と出口部328を有しており、第2筒状部材322の内径は、流体の開放部327と出口部328に向けて流れ方向MVに沿って少しずつ大きくなっている。
第1筒状部材321には、気体(ガス)61を導入するための管路61Rが接続されている。これにより、液体Lが第1筒状部分321の入口部319に流れ方向MVに沿って流入して、液体Lは旋回流を形成する部材325を通ることで旋回流となる。微小気泡を多く含む液体Lは、先細り部材324から流出口326で絞られて開放部327で圧力開放することで、この液体L中に溶存している気体を微小気泡に生成する。また、液体Lが流出口326で絞られて開放部327で圧力開放されることで、管路61Rからの気体61の流速は早くなるので、管路61Rから気体61を引き込む力を増大できることから、液体L中に微小気泡を生成することができる。
このように、アスピレータ60は、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lと気体61とを混合することで、例えばナノバブル(NB)を多く含む液体Lと気体を旋回させることで、ナノバブル(NB)を多く含む液体L中にはさらにナノバブルを混合して、液体L中のナノバブル数を増加させた状態で、ノズル15から、回転している基板Wに対して供給もしくは噴射させることができるようになっている。なお、アスピレータ60に供給される気体(ガス)61は、微小気泡生成ユニット40に供給される気体(ガス)と同じものを採用できる。
次に、図2と図3を参照して、上述した基板処理装置1の処理ユニット4による基板処理方法を説明する。
図2に示すように、容器30内の第1容器部分41と第2容器部分42は、仕切り部材46により大小の容積部分に予め区分けされており、第1容器部分41と第2容器部分42は、底部48側の隙間部分49により通じている。
図2に示す超純水タンク32内の純水は、配管44を通じて脱気モジュール33で脱気された後、配管45とバルブ36を通じて第1容器部分41内に液体Lとして供給される。一方、ガス供給部31のガスは、配管43とバルブ34を通って微小気泡生成ユニット40に対して供給される。
これにより、図2に示すガス供給部31は、バルブ34と配管43を介して第1多孔質フィルタ81に対して加圧して、圧縮気体を供給できる。図3の矢印S方向に沿って、圧縮気体が与えられると、圧縮された例えばオゾンガスが各フィブリル133の間のボイド134をぬって通過することで、多数の微小気泡Hが発生する。
図3に示す第2多孔質フィルタ82は、各フィブリル133同士の間のボイド134から出た多数の微小気泡Hを第1多孔質フィルタ81から切り離すことによって、微小気泡同士の合体を起こさずに微小気泡のまま出させて、微小気泡を含んだ液体Lを生成する役目を果たす。この段階での微小気泡は、マイクロバブル(MB)、マイクロナノバブル(MNB)、ナノバブル(NB)を含んでいる。
図2に示す第1容器部分41中の液体L内で、微小気泡生成ユニット40が図3に示す微小気泡H、すなわちマイクロバブル(MB)、マイクロナノバブル(MNB)、ナノバブル(NB)を生成すると、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)をZ1方向に浮上させながら、図2の矢印Gで示すように、液体Lの対流を起こすことができる。第1容器部分41内の液体L中では、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)の粒径は、ナノバブル(NB)の粒径に比べて大きいので、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)の浮力はナノバブル(NB)の浮力に比べて大きい。従って、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)だけが先に液体Lの液面から浮上して矢印Z1方向に浮上して上部開口37から外部に離脱する。しかし、G方向に液体Lの対流を起こしており、ナノバブル(NB)は、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)に比べて浮力が小さいので、液体Lの液面には浮上せずに液体L中に残存する。これにより、第1容器部分41内にはナノバブル(NB)を多く含む液体Lが生成されることになる。
容器30が第1容器部分41と第2容器部分42の2分割に仕切る効果としては、隙間49から液体Lを採取することで、ナノバブルを多く含む液体Lを採ることができることである。マイクロバブルのようなナノバブルよりも大きいバブルは浮力があるため浮上するが、タンクである容器30の高い位置から液体Lを採取すると、マイクロバブルも一緒に取ってしまうことから、容器30の底部にある隙間49から液体Lを採取することで、浮力の少ないナノバブルを採取することができる。
そして、制御部20の指令により加圧圧送用ポンプ35が動作すると、容器30の第1容器部分41内のナノバブル(NB)を多く含む液体Lは、隙間部分49を通り第2容器部分42内に誘導される。これにより、第2容器部分42内には、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lが基板Wの洗浄液として満たされて、ナノバブル(NB)を含む液体Lが加圧圧送用ポンプ35の圧送力により配管47を介して、アスピレータ60の一端部60B側に供給される。
これにより、図2に示すアスピレータ60は、ナノバブルを多く含む液体Lと気体61とを混合することで、例えば液体Lと気体を旋回させることで、ナノバブルを多く含む液体Lに混在するマイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)をさらに細分化してナノバブル(NB)を多く含む液体L中には、さらナノバブル数を増加させる。マイクロバブルやマイクロナノバブルを旋回させることで、剪断力で細分化させることでマイクロバブルやマイクロナノバブルをナノバブル化することと、液体Lをアスピレータに通すことで液体Lの溶存ガスが圧力開放によりバブルを生成することと、アスピレータにマイクロバブルやマイクロナノバブルを通すことで、マイクロバブルやマイクロナノバブル自体を圧縮させて、ナノバブル化することの3つの作用がある。
そして、ナノバブルが増加されたナノバブル(NB)を多く含む液体Lは、ノズル15から基板Wに対して供給もしくは噴射することができるようになっている。従って、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lを用いて基板Wの表面を洗浄処理することができる。
ナノバブル(NB)の粒径に比べて大きな粒径のマイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)は、基板Wに付着して基板Wの処理に必要な反応を抑制してしまうために、基板Wの処理作業には不要である。そこで、マイクロバブル(MB)とナノバブル(NB)を含む液体Lからマイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)だけを可能な限り分離して、基板Wに対して供給しようとする液体Lにはナノバブル(NB)だけを含ませるようにする。
このように、本発明の実施形態では、図2に示す第1容器部分41内ではマイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)とナノバブル(NB)を含む液体Lから、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)を液体Lの液面からZ1方向に浮上させて放出して、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lにする。そして、加圧圧送用ポンプ35の動作によりこのナノバブル(NB)を多く含む液体Lは、第1容器部分41から隙間部分49を通じて第2容器部分42に移す。
第2容器部分42のナノバブル(NB)を多く含む液体Lは、さらに好ましくはアスピレータ60に通過させることで、液体L中のナノバブル数を増加させた状態で、ノズル15から基板Wに対して供給もしくは噴射することができる。これにより、マイクロバブル(MB)による基板に必要な反応抑制を極力防止することができるとともに、ナノバブル(NB)による基板Wの洗浄効果を上げることができる。ナノバブル(NB)は、マイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)に比べて基板Wの表面において基板Wの表面の汚れと結びやすいので、洗浄効果が上がる。このため、基板の例えば洗浄作業が効率よく行え、基板の製造時の生産性を向上できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
(実施形態2)
図4は、本発明の基板処理装置の実施形態2を示している。
図4に示す本発明の基板処理装置の実施形態2が、図2に示す本発明の基板処理装置の実施形態1と、実質的には同じ構造を有しているので、同様の箇所には同じ符号を記してその説明を用いる。
図4に示す本発明の基板処理装置の実施形態2が、図2に示す本発明の基板処理装置の実施形態1と比べると、次の点が異なる。
図4に示す容器30Bの仕切り板146の下端部は、底部48に密着されているので、隙間部分は形成されていない。しかし、隙間部分に代えて、容器30Bの底部48には。外付けの配管160が設けられている。配管160は、第1容器部分41の底部分48Bの接続穴48Dと第2容器部分42の底部分48Cの接続穴48Eを接続している。これにより、図4に示す加圧圧送用ポンプ35の動作により図2に示す隙間部分49が形成されている場合と同様にして、第1容器部分41内のナノバブルを多く含む液体Lを、配管160を通じて第2容器部分42内に移動させることができる。
容器30Bが第1容器部分41と第2容器部分42の2分割に仕切る効果としては、配管160から液体Lを採取することで、ナノバブルを多く含む液体Lを採ることができることである。マイクロバブルのようなナノバブルよりも大きいバブルは浮力があるため浮上するが、タンクである容器30Bの高い位置から液体Lを採取すると、マイクロバブルも一緒に取ってしまうことから、容器30Bの底部にある配管160から液体Lを採取することで、浮力の少ないナノバブルを採取することができる。
(実施形態3)
図5は、本発明の基板処理装置の実施形態3を示している。図6は、図5に示す実施形態3の形状を示す斜視図である。
図5に示す本発明の基板処理装置の実施形態3が、図2に示す本発明の基板処理装置の実施形態1と、実質的には同じ構造を有しているので、同様の箇所には同じ符号を記してその説明を用いる。
図5に示す本発明の基板処理装置の実施形態3が、図2に示す本発明の基板処理装置の実施形態1と比べると、次の点が異なる。
図5に示すように、微小気泡生成ユニット40は、図2に示す第1容器部分41の液体L内に浸漬されているが、微小気泡生成ユニット40の位置は、微小気泡生成ユニットの移動機構部(第1移動機構部)100によりZ方向に沿って変えることができるようになっている。微小気泡生成ユニットの移動機構部100は、モータ101、送りねじ102、ナット103、2つのガイド部材104を有している。ナット103は、微小気泡生成ユニット40に固定されている。
ガイド部材104は、第1容器部分41内においてZ方向に沿って平行に取り付けられている。モータ101の出力軸は送りねじ102に連結され、制御部20の指令によりモータ101が作動すると、送りねじ102が回転して微小気泡生成ユニット40をZ方向に沿って直線移動して位置決めできる。
これにより、第1容器部分41内における微小気泡生成ユニット40の高さ位置を、変更して位置決めすることができるが、この場合には、微小気泡生成ユニット40に接続された配管43は伸縮できるフレキシブルな構造を採用する。
また、図5に示すように、配管47の一端部47Aは第2容器部分42の側壁51に接続されているが、この配管47の一端部47Aは、第2容器部分42内のナノバブルを多く含む液体Lを外部に取り出して基板W側に供給するための取り出し部に相当する。この配管47の一端部47Aが、配管の移動機構部(第2移動機構部)110によりZ方向に沿って変えることができるようになっている。図5と図6に示すように、配管の移動機構部110は、モータ111、送りねじ112、ナット113、ガイド部材114を有している。ナット113は一端部47Aに固定されている。
図5と図6に示すように、ガイド部材114は、第2容器部分42の側壁51においてZ方向に沿って平行に取り付けられている。モータ111の出力軸は送りねじ112に連結され、制御部20の指令によりモータ111が作動すると、送りねじ112が回転して配管47の一端部47AをZ方向に沿って直線移動して位置決めできる。
これにより、図5と図6に示すように、第2容器部分42内における配管47の一端部47Aの高さ位置を変更することができ、配管47の一端部47Aは、容器30の第2容器部分42に対する高さ位置を変えることで、第2容器部分42内におけるナノバブル(NB)を多く含む液体Lの高さ方向についての取り出し位置を任意に変えることで、液体Lに含まれる微小気泡の粒径を揃えて取り出すことができる。すなわち、第2容器部分42内における配管47の一端部47Aの高さ位置が高ければ、ナノバブル(NB)数に対するマイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)の数が増えるが、第2容器部分42内における配管47の一端部47Aの高さ位置が低ければ、ナノバブル(NB)数に対するマイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)の数を減らすことができ、相対的にナノバブルの数を増やすことができる。これにより、取り出そうとする液体L中に含まれるナノバブルの数を調整して、取り出す液体L中の微小気泡の粒径を揃えることができる。
ガイド部材114と第2容器部分42の側壁51の間にはシール部材が配置され、ガイド部材114と配管47の一端部47Aの間にもシール部材が配置されていることで、配管47の一端部47Aが、第2容器部分42に対する高さ位置を変更しても第2容器部分42から液体Lが漏れないようになっているとともに、液体Lの水圧に耐えるようになっている。
配管47の途中には、分岐管99の一端部が接続されている。この分岐管99の他端部は、第1容器部分41側に達している。これにより、被処理物である基板Wに対し配管47を通るナノバブル(NB)を多く含む液体Lを、第1容器部分41内の液体Lに戻すことができる。これにより、再度ナノバブル生成を行い第1容器部分41内の液体L中のナノバブル(NB)の数をさらに増やすことができる。
さらに、配管47の一端部47Aには、例えば図6に示すような次のような工夫を施すこともできる。
図6に示すように、配管47の一端部47Aは、例えば断面矩形型の流路180を有する直方体形状を有しており、配管47の一端部47Aの接続部181は、第2容器部分42の接続開口部184に接続されている。配管47の一端部47Aは、X方向の水平線Vに対して傾斜角度θで傾斜して配置されている。つまり、側壁51から遠ざかるに従って、配管47の一端部47Aの高さ位置が徐々に下がるようになっている。
図6に示すこの接続開口部184では、配管47の一端部47Aの接続部181がZ方向に上下に移動可能であることから、接続開口部184は例えば伸縮可能なカバー部材185により覆われている。これにより、配管47の一端部47Aの接続部181がZ方向に上下移動しても、第2容器部分42内の液体Lが漏れ出ることがない。
図6に示す配管47の一端部47Aの接続部181には、液体Lの複数本の除去部186〜188が接続されている。これらの液体Lの除去部186〜188は、Y方向に平行に設けられているが、配管47の一端部47Aが水平線Vに対して傾斜角度θで傾斜して配置されていることから、各除去部186〜188のZ方向の高さ位置が順番に低くなっている。なお、X、Y、Z方向は互いに直交している。
液体Lの除去部186〜188が傾斜角度θで傾斜して配置されているので、任意の除去部186〜188の1つを選択して、配管47の一端部47Aを通過するナノバブル(NB)を多く含む液体Lの一部を採液することができる。除去部186〜188は、微小気泡を含む液体Lの内の粒径の大きい微小気泡を除去するために設けられている。
これにより、配管47を通じて基板W側に送ろうとするナノバブル(NB)を多く含む液体L中の微小気泡の粒径を制御できる。すなわち、除去部186〜188は、時間差を利用して、例えば最も第2容器部分42の側壁51に近い位置の除去部186から液体Lを採液すると、例えば液体Lから粒径の大きい余分なマイクロバブル(MB)を除去でき、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lを基板W側へ送ることができる。中央位置の除去部187から液体Lを採液すると、例えば液体Lから粒径の大きいマイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)を除去できる。
従って、ナノバブル(NB)を多く含む液体Lを配管47へ送ることができる。また、最も最も第2容器部分42の側壁51から遠い位置の除去部188から液体Lを採液すると、例えば液体Lから粒径の大きいマイクロナノバブル(MNB)を除去できるので、ナノバブル(NB)の他に多く含む液体Lを配管47へ送ることができる。
このように、基板Wに供給しようとする液体Lから、不要であるマイクロバブル(MB)とマイクロナノバブル(MNB)を、必要に応じて除去できる。
なお、図5と図6の実施形態3は、図4に示す実施形態に対しても適用できる。
図7(A)と図7(B)は、配管47の一端部47Aの別の形状例を示している。
図7(A)に示す例では、液体Lを圧送する配管47の一端部47Aの流路190が、矢印C方向に沿って下がるように傾斜しており、流路190の深さFが徐々に小さくなっていて、この深さFが第2容器部分42から離れるに従って可変するようになっている。図7(B)に示す例では、流路190の深さFが階段状に小さくなっていて、この深さFが第2容器部分42から離れるに従って少しずつ小さくなるように形成されている。流路190には深さを設けていることにより、液体中に存在するマイクロバブル等の大きいバブルを浮上させることで、マイクロバブル、マイクロナノバブルからナノバブルを分離させることができる。ナノバブル(NB)を多く含む液体中の微小気泡の粒径は、流路の高さ、流路の長さ、流路の角度、液体の流量により変えることができる。
ここで、図8を参照して、微小気泡(バブル)Hが基板Wに付着しているパーティクル200を除去する例を説明する。
例えば基板Wに付着しているパーティクル200を洗浄する効果を高めるたには、微小気泡Hの圧壊が必要である。しかし、微小気泡Hの圧壊により生じる洗浄力は、基板Wに供給する微小気泡Hの粒径を制御しないと、例えば基板上の微細配線パターンに対してはパターン倒れ等のダメージを与える場合がある。微小気泡の粒径を制御することにより、洗浄対象物である基板Wに形成されたパターンに応じた洗浄力が得られる。
微小気泡Hには、その粒径により液体において速く浮上するものと、浮上はするが浮上速度が非常に遅いものがある。液体として純水を用いる場合には、例えば10μmの粒径の微小気泡は、およそ3.6mm/分の速度で浮上する。この速度は、ストークスの法則を使用して計算している。
図8において、微小気泡により基板のパーティクルを洗浄する場合には、微小気泡の粒径が微小気泡Hの内圧Pに比例しているが、パーティクルを除去する力(バブル圧壊時の負荷力)は微小気泡の粒径の大きさに反比例している。
図9(B)は、バブル直径(nm)と除去できるパーティクル径(μm)の関係を示す。図9(B)において、液晶基板の洗浄の場合には、1〜10μmのパーティクル除去を対象とするために、微小気泡を発生させるための液体として純水を用いる場合には、約1.8μm以下の大きなバブル直径(微小気泡の粒径)が必要である。しかし、基板をリンスする工程では、大きな粒径の微小気泡が残っているとリンスムラが生じるために、より粒径の小さな微小気泡に切り換えて、このナノバブルを用いてパーティクルの周辺の電位をマイナスに制御して電気的に反発除去することが必要となる。
一方、半導体基板の洗浄の場合には、基板に形成されている配線パターンが微細パターンであるので、ナノバブルを生成してこのナノバブルを狭い部分へ浸透させる浸透性を高めて微細パターンのダメージリスクを抑えるために、圧壊力を小さくする必要がある。つまり、基板上の微細パターンの形状によって微小気泡の粒径Dを制御する必要がある。
本発明の実施形態では、洗浄対象物である基板によって、必要な微小気泡の粒径を制御することで、例えば基板上の配線幅によって最適な微小気泡のバブル径を制御でき、これにより、基板上の微細配線パターンの倒れのダメージを回避できる。
本発明は、図示した実施形態に限定されない。例えば、アスピレータ60とノズル15に代えて、通常の構造を有するノズル、あるいは液体を気体によりミスト化する二流体ノズル等を採用できる。また、微小気泡生成ユニット40は、第1多孔質フィルタ81と第2多孔質フィルタ82を有するいわゆる微細孔加圧方式(フィルター方式)の微小気泡生成器であるが、これに代えて旋回せん断方式の微細気泡生成器を採用しても良い。この旋回せん断方式の微細気泡生成器は、容器内の例えば純水のような液体に対して気体を供給して、液体内に旋回流を発生させることで、液体L中にマイクロバブル(MB)、マイクロナノバブル(MNB)、ナノバブル(NB)を発生させるようになっている。本発明の実施形態では、ナノバブルを多く含む液体として純水を用いているが、この純水に代えて薬液を用いることで基板のエッチング処理を行うこともできる。
さらに、本発明の実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、本発明の実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 基板処理装置
4 処理ユニット
10 微小気泡を含む液体の生成装置
11 基板保持部
15 ノズル
20 制御部
30 容器
35 加圧圧送用のポンプ
40 微小気泡生成ユニット
41 容器の第1容器部分
42 容器の第2容器部分
46 仕切り部材
47 配管
47A 配管の一端部(取り出し部の一例)
49 隙間部分(底部側の通路の一例)
100 微小気泡生成ユニットの移動機構部(第1移動機構部)
110 配管の移動機構部(第2移動機構部)
160 配管(底部側の通路の一例)
186〜188 除去部
L 液体
W 被処理物である基板

Claims (8)

  1. 基板の処理をする基板処理装置であって、
    上部が開放されており、液体を収容でき、第1容器部分と第2容器部分に区分けされ、前記第1容器部分から前記第2容器部分へ前記液体を移動可能な通路を底部側に有する容器と、
    前記第1容器部分内の前記液体中に配置されて、気体を前記液体に混合して微小気泡を含む液体を前記第1容器部分内で生成する微小気泡生成ユニットと、
    前記第1容器部分内の前記微小気泡を含む液体を、前記底部側の前記通路を通じて前記第2容器部分内に移動させて、前記第2容器部分内から前記微小気泡を含む液体を前記基板に送るポンプと、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記容器の前記第1容器部分と前記第2容器部分は、仕切り板により区分けされ、前記通路は、前記仕切り板の下端部と前記底部の間に設けられた隙間部分であることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記容器の前記第1容器部分と前記第2容器部分は、仕切り板により区分けされ、前記通路は、前記第1容器部分の底部と前記第2容器部分の底部を接続する配管であることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記第2容器部分内から前記ポンプにより送られた前記微小気泡を含む液体は、前記微小気泡を含む液体の前記微小気泡を細分化する微小気泡生成器を通してノズルから前記基板に供給されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載の基板処理装置。
  5. 前記第1容器部分内における前記微小気泡生成ユニットの高さ位置を変更する微小気泡生成ユニットの移動機構部を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の基板処理装置。
  6. 前記第2容器部分には、前記ポンプにより前記第2容器部分内の前記微小気泡を含む液体を前記基板側に取り出すための取り出し部と、前記取り出し部の高さ位置を変更する取り出し部の移動機構部と、を有することを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記取り出し部には、前記微小気泡を含む液体の内の粒径の大きい前記微小気泡を除去する除去部を有することを特徴とする請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 基板の処理をする基板処理方法であって、
    液体を収容し、第1容器部分と第2容器部分に区分けされた容器内に液体を収容して、前記第1容器部分から前記第2容器部分へ、前記容器の底部側の通路を通じて前記液体を移動可能にし、
    前記第1容器部分内の前記液体中に配置された微小気泡生成ユニットが、気体を前記液体に混合して微小気泡を含む液体を生成し、
    前記第1容器部分内の前記微小気泡を含む液体を、ポンプを作動することで前記底部側の前記通路を通じて前記第2容器部分内に移動させて、前記第2容器部分内から前記微小気泡を含む液体を前記基板に送ることを特徴とする基板処理方法。
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