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JP2011119596A - 照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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JP2011119596A JP2009277734A JP2009277734A JP2011119596A JP 2011119596 A JP2011119596 A JP 2011119596A JP 2009277734 A JP2009277734 A JP 2009277734A JP 2009277734 A JP2009277734 A JP 2009277734A JP 2011119596 A JP2011119596 A JP 2011119596A
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】 瞳強度分布を所要の状態に維持しつつ被照射面上に形成される照明領域の照度分布または外形形状を制御することのできる照明光学系。
【解決手段】 光源(1)からの光により被照射面(M;W)を照明する照明光学系は、照明光学系の照明瞳またはその近傍の位置に配置されて、二次元的に配列されて個別に制御される複数の光学要素(6a)を有する空間光変調器(6)と、複数の光学要素のうちの一群の光学要素を経た光が被照射面上に第1照明領域を形成し、且つ複数の光学要素のうちの別の一群の光学要素を経た光が被照射面上に第1照明領域とは異なる第2照明領域を形成するように、空間光変調器を制御する制御部(CR)とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、例えば半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に好適な照明光学系に関するものである。
この種の典型的な露光装置においては、光源から射出された光束が、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズを介して、多数の光源からなる実質的な面光源としての二次光源(一般には照明瞳における所定の光強度分布)を形成する。以下、照明瞳での光強度分布を、「瞳強度分布」という。また、照明瞳とは、照明瞳と被照射面(露光装置の場合にはマスクまたはウェハ)との間の光学系の作用によって、被照射面が照明瞳のフーリエ変換面となるような位置として定義される。
二次光源からの光束は、コンデンサー光学系により集光された後、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクを透過した光は投影光学系を介してウェハ上に結像し、ウェハ上にはマスクパターンが投影露光(転写)される。マスクに形成されたパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。
露光装置に用いられる照明光学系では、適切な照明条件のもとで良好な露光を行うために、瞳強度分布を所要の状態に維持しつつ、マスク(ひいてはウェハ)上に形成される照明領域の照度分布および外形形状を制御することが望まれる。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、被照射面上に形成される照明領域の照度分布または外形形状を制御することのできる照明光学系を提供することを目的とする。本発明では、所定のパターンを照明する照明領域の照度分布または外形形状を制御する照明光学系を用いて、適切な照明条件のもとで良好な露光を行うことのできる露光装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、光源からの光により被照射面を照明する照明光学系において、
前記照明光学系の照明瞳またはその近傍の位置に配置されて、二次元的に配列されて個別に制御される複数の光学要素を有する空間光変調器と、
前記複数の光学要素のうちの一群の光学要素を経た光が前記被照射面上に第1照明領域を形成し、且つ前記複数の光学要素のうちの別の一群の光学要素を経た光が前記被照射面上に前記第1照明領域とは異なる第2照明領域を形成するように、前記空間光変調器を制御する制御部とを備えていることを特徴とする照明光学系を提供する。
本発明の第2形態では、所定のパターンを照明するための第1形態の照明光学系を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第3形態では、第2形態の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明の一態様にしたがう照明光学系では、照明瞳またはその近傍の位置に配置された空間光変調器の複数のミラー要素の姿勢を個別に制御することにより、瞳強度分布を所要の状態に維持しつつ、被照射面上に形成される照明領域の照度分布および外形形状を制御することができる。したがって、本発明の露光装置では、瞳強度分布を所要の状態に維持しつつ所定のパターンを照明する照明領域の照度分布および外形形状を制御する照明光学系を用いて、適切な照明条件のもとで良好な露光を行うことができ、ひいては良好なデバイスを製造することができる。
本発明の第1実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 瞳形成用の空間光変調器の構成および作用を説明する図である。 瞳形成用の空間光変調器の要部の部分斜視図である。 制御用の空間光変調器の構成および作用を説明する図である。 本発明の第2実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。 液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図1において、感光性基板であるウェハWの転写面(露光面)の法線方向に沿ってZ軸を、ウェハWの転写面内において図1の紙面に平行な方向にY軸を、ウェハWの転写面内において図1の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。図1を参照すると、第1実施形態の露光装置では、光源1から露光光(照明光)が供給される。
光源1として、たとえば193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザ光源や、248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザ光源などを用いることができる。光源1から射出された光は、ビーム送光部2、光路折曲げミラー3および瞳形成用の空間光変調器4を介して、リレー光学系5に入射する。ビーム送光部2は、光源1からの入射光束を適切な大きさおよび形状の断面を有する光束に変換しつつ空間光変調器4へ導くとともに、空間光変調器4に入射する光束の位置変動および角度変動をアクティブに補正する機能を有する。瞳形成用の空間光変調器4の具体的な構成および作用については後述する。
空間光変調器4を経た光は、フーリエ変換光学系としてのリレー光学系5を介して、制御用の空間光変調器6に入射する。リレー光学系5は、その前側焦点位置が瞳形成用の空間光変調器4の入射面(空間光変調器4の複数のミラー要素4aの配列面)の位置とほぼ一致し、且つその後側焦点位置が制御用の空間光変調器6の入射面(空間光変調器6の複数のミラー要素6aの配列面)の位置とほぼ一致するように設定されている。後述するように、空間光変調器4は、入射光に空間的な変調を付与して射出する空間光変調素子であって、複数のミラー要素4aの姿勢に応じた光強度分布を空間光変調器6の入射面またはその近傍の照明瞳に可変的に形成する。制御用の空間光変調器6の具体的な構成および作用については後述する。
空間光変調器6の入射面またはその近傍の照明瞳に光強度分布(瞳強度分布;二次光源)を形成した光は、コンデンサー光学系7を介して、所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。マスクステージMS上に保持されたマスクMを透過した光束は、投影光学系PLを介して、ウェハステージWS上に保持されたウェハ(感光性基板)W上にマスクパターンの像を形成する。こうして、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面(XY平面)内においてウェハステージWSを二次元的に駆動制御しながら、ひいてはウェハWを二次元的に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露光を行うことにより、ウェハWの各露光領域にはマスクMのパターンが順次露光される。
第1実施形態の露光装置は、投影光学系PLを介した光に基づいて投影光学系PLの瞳面における瞳強度分布を計測する瞳強度分布計測部DTと、瞳強度分布計測部DTの計測結果に基づいて空間光変調器4および6を制御する制御部CRとを備えている。瞳強度分布計測部DTは、例えば投影光学系PLの瞳位置と光学的に共役な位置に配置された撮像面を有するCCD撮像部を備え、投影光学系PLの像面の各点に関する瞳強度分布(各点に入射する光が投影光学系PLの瞳位置に形成する瞳強度分布)をモニターする。瞳強度分布計測部DTの詳細な構成および作用については、例えば米国特許公開第2008/0030707号明細書を参照することができる。
第1実施形態では、空間光変調器6の入射面またはその近傍の照明瞳に形成される二次光源(瞳強度分布)を光源として、照明光学系の被照射面に配置されるマスクM(ひいてはウェハW)をケーラー照明する。このため、二次光源が形成される位置は投影光学系PLの開口絞りASの位置と光学的に共役であり、二次光源の形成面を照明光学系の照明瞳面と呼ぶことができる。典型的には、照明瞳面に対して被照射面(マスクMが配置される面、または投影光学系PLを含めて照明光学系と考える場合にはウェハWが配置される面)が光学的なフーリエ変換面となる。
瞳強度分布とは、照明光学系の照明瞳面または当該照明瞳面と光学的に共役な面における光強度分布(輝度分布)である。図1の構成において、空間光変調素子としての空間光変調器4および集光光学系としてのリレー光学系5は、光源1からの光に基づいて空間光変調器6の入射面またはその近傍の照明瞳に瞳強度分布を形成する強度分布形成光学系を構成している。空間光変調器6の入射面またはその近傍の照明瞳は照明光学系(2〜7)において最もマスク側(被照射面側)の照明瞳であり、制御用の空間光変調器6とマスクMとの間の光路中にはコンデンサー光学系7のみが配置されている。
瞳形成用の空間光変調器4は、図2に示すように、所定面に沿って二次元的に配列された複数のミラー要素4aと、複数のミラー要素4aを保持する基盤4bと、基盤4bに接続されたケーブル(不図示)を介して複数のミラー要素4aの姿勢を個別に制御駆動する駆動部4cとを備えている。空間光変調器4は、図3に示すように規則的に配列された複数の微小なミラー要素4aを備え、入射した光に対して、その入射位置に応じた空間的な変調を可変的に付与して射出する。説明および図示を簡単にするために、図2および図3では空間光変調器4が4×4=16個のミラー要素4aを備える構成例を示しているが、実際には16個よりもはるかに多数のミラー要素4aを備えている。
図2を参照すると、空間光変調器4に入射する光線群のうち、光線L1は複数のミラー要素4aのうちのミラー要素SEaに、光線L2はミラー要素SEaとは異なるミラー要素SEbにそれぞれ入射する。同様に、光線L3はミラー要素SEa,SEbとは異なるミラー要素SEcに、光線L4はミラー要素SEa〜SEcとは異なるミラー要素SEdにそれぞれ入射する。ミラー要素SEa〜SEdは、その位置に応じて設定された空間的な変調を光L1〜L4に与える。
空間光変調器4の複数のミラー要素4aの配列面は、上述したように、リレー光学系5の前側焦点位置またはその近傍に位置決めされている。したがって、空間光変調器4の複数のミラー要素SEa〜SEdによって反射されて所定の角度分布が与えられた光は、リレー光学系5の後側焦点位置またはその近傍の所定面IP(すなわち空間光変調器6の入射面またはその近傍の照明瞳)に所定の光強度分布(瞳強度分布)SP1〜SP4を形成する。すなわち、リレー光学系5は、空間光変調器4の複数のミラー要素SEa〜SEdが射出光に与える角度を、空間光変調器4の遠視野領域(フラウンホーファー回折領域)である所定面IP上での位置に変換する。
空間光変調器4は、図3に示すように、平面状の反射面を上面にした状態で1つの平面に沿って規則的に且つ二次元的に配列された多数の微小な反射素子であるミラー要素4aを含む可動マルチミラーである。各ミラー要素4aは可動であり、その反射面の傾き、すなわち反射面の傾斜角および傾斜方向は、制御部CRからの指令にしたがって作動する駆動部4cの作用により独立に制御される。各ミラー要素4aは、その反射面に平行な二方向であって互いに直交する二方向を回転軸として、所望の回転角度だけ連続的或いは離散的に回転することができる。すなわち、各ミラー要素4aの反射面の傾斜を二次元的に制御することが可能である。
各ミラー要素4aの反射面を離散的に回転させる場合、回転角を複数の状態(例えば、・・・、−2.5度、−2.0度、・・・0度、+0.5度・・・+2.5度、・・・)で切り換え制御するのが良い。図3には外形が正方形状のミラー要素4aを示しているが、ミラー要素4aの外形形状は正方形に限定されない。ただし、光利用効率の観点から、ミラー要素4aの隙間が少なくなるように配列可能な形状(最密充填可能な形状)とすることができる。また、光利用効率の観点から、隣り合う2つのミラー要素4aの間隔を必要最小限に抑えることができる。
リレー光学系5とコンデンサー光学系7との間の光路中に制御用の空間光変調器6が介在しない構成では、マスクM上に形成される照明領域の外形形状は瞳形成用の空間光変調器4に入射する光束の外形形状に対応し、照明領域の照度分布は空間光変調器4への入射光束の強度分布に対応する。これは、空間光変調器4の入射面とマスクMのパターン面(被照射面)とがリレー光学系5およびコンデンサー光学系7を介して光学的に共役に配置されているからである。
具体的に、制御用の空間光変調器6が介在しない構成では、空間光変調器4の各ミラー要素4aを経た光がマスクM上に形成する各照野の位置は各ミラー要素4aの位置に対応し、各照野の外形形状は各ミラー要素4aの反射面の外形形状に対応し、各照野の強度分布は各ミラー要素4aへの入射光束の強度分布に対応する。この場合、所要のミラー要素4aを過度に傾けて本来は照明領域の形成に寄与可能な有効光を照明光路の外へ捨てることにより、照明領域の外形形状をある程度整形することは可能であるが、照明領域の照度分布および外形形状を制御(調整)することはできない。
第1実施形態では、瞳強度分布を所要の状態に維持しつつ照明領域の照度分布および外形形状を制御するための制御手段として、リレー光学系5とコンデンサー光学系7との間の照明瞳またはその近傍の位置に配置された空間光変調器6を備えている。制御用の空間光変調器6は、図4に示すように、瞳形成用の空間光変調器4と類似の構成を有する。すなわち、空間光変調器6は、所定面に沿って二次元的に配列された複数のミラー要素6aと、複数のミラー要素6aを保持する基盤6bと、基盤6bに接続されたケーブル(不図示)を介して複数のミラー要素6aの姿勢を個別に制御駆動する駆動部6cとを備えている。
空間光変調器6の複数の微小なミラー要素6aは、空間光変調器4の場合と同様に、入射した光に対して、その入射位置に応じた空間的な変調を可変的に付与して射出する。ただし、空間光変調器4の各ミラー要素4aが平面状の反射面を有するのに対し、空間光変調器6の各ミラー要素6aは凹面状の反射面を有する。図示を簡単にするために、図4では空間光変調器6が一列当たり7個のミラー要素6aを備える構成例を示しているが、実際には一列当たり7個よりもはるかに多数のミラー要素6aを備えている。
空間光変調器6の複数のミラー要素6aの配列面は、コンデンサー光学系7の前側焦点位置またはその近傍に位置決めされている。したがって、空間光変調器6の各ミラー要素6aによって反射されて所定の角度分布が与えられた光は、リレー光学系7の後側焦点位置またはその近傍に配置されたマスクMのパターン面に照明領域を重畳的に形成する。すなわち、コンデンサー光学系7は、空間光変調器6の複数のミラー要素6aが射出光に与える角度を、空間光変調器6の遠視野領域(フラウンホーファー回折領域)であるマスクMのパターン面上での位置に変換する。
空間光変調器6は、凹面状の反射面を上面にした状態で1つの平面に沿って規則的に且つ二次元的に配列された多数の微小な反射素子であるミラー要素6aを含む可動マルチミラーである。各ミラー要素6aは可動であり、その反射面の傾き、すなわち反射面の傾斜角および傾斜方向は、制御部CRからの指令にしたがって作動する駆動部6cの作用により独立に制御される。各ミラー要素6aは、その反射面に平行な二方向であって互いに直交する二方向を回転軸として、所望の回転角度だけ連続的或いは離散的に回転することができる。すなわち、各ミラー要素6aの反射面の傾斜を二次元的に制御することが可能である。
制御用の空間光変調器6においても、瞳形成用の空間光変調器4の場合と同様に、各ミラー要素6aの反射面を離散的に回転させる場合、回転角を複数の状態(例えば、・・・、−2.5度、−2.0度、・・・0度、+0.5度・・・+2.5度、・・・)で切り換え制御するのが良い。ミラー要素6aの外形形状は正方形に限定されない。ただし、光利用効率の観点から、ミラー要素6aの隙間が少なくなるように配列可能な形状(最密充填可能な形状)とすることができる。また、光利用効率の観点から、隣り合う2つのミラー要素6aの間隔を必要最小限に抑えることができる。
第1実施形態では、二次元的に配列されて個別に姿勢が制御される複数の凹面ミラー要素6aを有する空間光変調器6が、リレー光学系5とコンデンサー光学系7との間の照明瞳またはその近傍の位置に配置されている。また、図4に示すように、空間光変調器6の凹面ミラー要素6aには、入射角度の範囲が小さい光束、すなわちほぼ平行光束が入射する。したがって、空間光変調器6の各凹面ミラー要素6aを経た光がマスクM上に形成する各照野の位置は、各凹面ミラー要素6aの姿勢(ひいては射出光の向き)に依存して変化する。また、各照野は、各凹面ミラー要素6aの集光作用(ひいては光発散作用)により拡大形成される。
別の観点によれば、制御用の空間光変調器6は、制御部CRからの指令にしたがって、複数の凹面ミラー要素6aのうちの一群の凹面ミラー要素を経た光がマスクM上に第1照明領域を形成し、別の一群の凹面ミラー要素を経た光がマスクM上に第1照明領域とは異なる第2照明領域(例えば第1照明領域と離間した第2照明領域、または第1照明領域一部重複した第2照明領域)を形成する。このことは、図4の右側の図において空間光変調器6の各凹面ミラー要素6aの姿勢が配列面に対して揃っている基準状態の光線図と、図4の左側の図において各凹面ミラー要素6aがそれぞれ所要の姿勢をとっている作動状態の光線図とを比較すれば明らかである。
こうして、第1実施形態では、制御用の空間光変調器6における各凹面ミラー要素6aの光発散作用および角度−位置変換作用により、各凹面ミラー要素6aに対応する比較的大きな広がりを有する各照野をマスクM上の所望の位置に形成することができる。換言すれば、空間光変調器6の各凹面ミラー要素6aの姿勢を個別に制御することにより、各凹面ミラー要素6aを経た光がマスクM上に形成する各照野の位置を調整し、ひいてはマスクM上に形成される照明領域の照度分布および外形形状を調整(制御)することができる。
このとき、各凹面ミラー要素6aの姿勢を個別に制御することにより、照明領域の各点に関する瞳強度分布が変化する。しかしながら、多数の凹面ミラー要素6aを有する空間光変調器6では、照明領域の照度分布を所望の分布(例えば均一な分布)に近づけ且つその外形形状を所望の形状(例えば矩形形状)に近づけるための各凹面ミラー要素6aの所要の姿勢については高い自由度が確保されている。その結果、第1実施形態の照明光学系(2〜7)では、瞳強度分布を所要の状態(例えば照明領域の各点に関する瞳強度分布が一様な状態)に維持しつつ、照明領域の照度分布および外形形状を制御することができる。
すなわち、第1実施形態の照明光学系(2〜7)では、光学部材を交換することなく且つ光束の一部を捨てることなく、照明領域の照度分布および外形形状の制御と照明領域の各点に関する瞳強度分布の調整とを両立させることができる。こうして、第1実施形態の露光装置(2〜WS)では、瞳強度分布を所要の状態に維持しつつマスクMのパターンを照明する照明領域の照度分布および外形形状を制御する照明光学系(2〜7)を用いて、転写すべきマスクMのパターンの特性に応じて実現された適切な照明条件のもとで良好な露光を行うことができる。
また、マスクMのパターンをウェハWにスキャン露光する走査型の露光装置では、各ショット領域(各露光領域)への走査露光の開始または終了に際して、マスクM上での照明領域の外形形状、ひいてはウェハW上での静止露光領域(結像領域)の外形形状を所要の形状へ適時変化させることが求められる。第1実施形態では、制御用の空間光変調器6の作用により、光量損失を伴うことなく、照明領域の外形形状をアクティブ制御することができる。
図5は、本発明の第2実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。第2実施形態は第1実施形態と類似の構成を有するが、リレー光学系5と制御用の空間光変調器6との間の光路中に角度分布付与光学系(21,22,23)が付設されていること、および空間光変調器6の各ミラー要素6aが平面状の反射面を有することが、第1実施形態と相違している。図5では、図1の第1実施形態における構成要素と同様の機能を果たす要素に図1と同じ参照符号を付している。以下、第1実施形態との相違点に着目して、第2実施形態の構成および作用を説明する。
第2実施形態では、リレー光学系5の後側焦点位置またはその近傍に、マイクロフライアイレンズ21の入射面が配置されている。したがって、瞳形成用の空間光変調器4を経た光は、リレー光学系5を介して、マイクロフライアイレンズ21の入射面に、複数のミラー要素4aの姿勢に応じた光強度分布を可変的に形成する。マイクロフライアイレンズ21は、たとえば縦横に且つ稠密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる光学素子であり、平行平面板にエッチング処理を施して微小レンズ群を形成することによって構成されている。
マイクロフライアイレンズでは、互いに隔絶されたレンズエレメントからなるフライアイレンズとは異なり、多数の微小レンズ(微小屈折面)が互いに隔絶されることなく一体的に形成されている。しかしながら、レンズ要素が縦横に配置されている点でマイクロフライアイレンズはフライアイレンズと同じ波面分割型のオプティカルインテグレータである。マイクロフライアイレンズ21における単位波面分割面としての矩形状の微小屈折面は、マスクM上において形成すべき照明領域の形状(ひいてはウェハW上において形成すべき露光領域の形状)と相似な矩形状である。なお、マイクロフライアイレンズ21として、例えばシリンドリカルマイクロフライアイレンズを用いることもできる。シリンドリカルマイクロフライアイレンズの構成および作用は、例えば米国特許第6913373号明細書に開示されている。
マイクロフライアイレンズ21に入射した光束は多数の微小レンズにより二次元的に分割され、その後側焦点面またはその近傍の照明瞳に、マイクロフライアイレンズ21の入射面に形成される光強度分布とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源(多数の小光源からなる実質的な面光源)が形成される。マイクロフライアイレンズ21の直後の照明瞳に形成された各小光源からの光束は、コンデンサー光学系22を介して、マイクロフライアイレンズ21の矩形状の微小屈折面の形状と焦点距離とに応じた矩形状の照明領域(照野)を所定面IP2に重畳的に形成する。
所定面IP2は、後述するように、マスクMのパターン面(被照射面)と光学的に共役な位置にある。所定面IP2に矩形状の照明領域を形成した光束は、フーリエ変換光学系としてのリレー光学系23を介して、制御用の空間光変調器6に入射する。リレー光学系23は、その前側焦点位置が所定面IP2とほぼ一致し、且つその後側焦点位置が制御用の空間光変調器6の入射面(空間光変調器6の複数のミラー要素6aの配列面)の位置とほぼ一致するように設定されている。
第2実施形態において、二次光源が形成されるマイクロフライアイレンズ21の直後の位置は、投影光学系PLの開口絞りASの位置と光学的に共役であり、空間光変調器6の入射面の位置またはその近傍の照明瞳とは別の照明瞳である。マイクロフライアイレンズ21による波面分割数が比較的大きい場合、マイクロフライアイレンズ21の入射面に形成される大局的な光強度分布と、二次光源全体の大局的な光強度分布(瞳強度分布)とが高い相関を示す。このため、マイクロフライアイレンズ21の入射面および当該入射面と光学的に共役な面における光強度分布についても瞳強度分布と称することができる。
第2実施形態では、照明光学系の光路内に複数の照明瞳が形成される。しかしながら、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、空間光変調器6の入射面またはその近傍の照明瞳は照明光学系(2〜7;21〜23)において最もマスク側の照明瞳であり、制御用の空間光変調器6とマスクMとの間の光路中にはコンデンサー光学系7のみが配置されている。図5の構成において、マイクロフライアイレンズ21およびコンデンサー光学系22は、強度分布形成光学系(4,5)を経た光に基づいて所定面IP2に照野を形成する照野形成光学系を構成している。リレー光学系23は、所定面IP2に形成された照野からの光を空間光変調器6へ導く導光光学系を構成している。
第2実施形態では、マスクMと光学的に共役な位置にある所定面IP2に照野を一旦形成した光を空間光変調器6へ導いているので、各ミラー要素6aには入射角度の範囲が比較的大きい光束が入射する。すなわち、照野形成光学系(21,22)およびリレー光学系23は、強度分布形成光学系(4,5)と空間光変調器6との間の光路中に配置されて、空間光変調器6の各ミラー要素6aに入射する光に角度分布を付与する角度分布付与光学系を構成している。
第2実施形態では、空間光変調器6の各ミラー要素6aが平面状の反射面を有するが、角度分布付与光学系(21〜23)の角度分布付与作用により各ミラー要素6aには入射角度の範囲が比較的大きい光束が入射する。このため、空間光変調器6の各ミラー要素6aを経た光はマスクM上に比較的大きい拡がりのある各照野を形成し、各照野の位置は各ミラー要素6aの姿勢(ひいては射出光の向き)に依存して変化する。その結果、第2実施形態の照明光学系(2〜7;21〜23)においても、瞳強度分布を所要の状態に維持しつつ照明領域の照度分布および外形形状を制御することができ、ひいては第1実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、光学部材を交換することなく且つ光束の一部を捨てることなく、照明領域の照度分布および外形形状の制御と照明領域の各点に関する瞳強度分布の調整とを両立させることができる。
なお、上述の説明では、瞳形成用の空間光変調器4が二次元的に配列された複数のミラー要素4aを備えているが、これに代えて、入射光に空間的な変調を付与して射出する空間光変調素子を用いることもできる。この種の空間光変調素子として、例えば、所定面内に配列されて個別に制御される複数の透過光学要素を備えた透過型の空間光変調器、透過型の回折光学素子、反射型の回折光学素子などを用いることができる。
また、上述の説明では、空間光変調器4,6として、たとえば二次元的に配列された複数のミラー要素4a,6aの向きを連続的にそれぞれ変化させる空間光変調器を用いている。このような空間光変調器として、たとえば特表平10−503300号公報およびこれに対応する欧州特許公開第779530号公報、特開2004−78136号公報およびこれに対応する米国特許第6,900,915号公報、特表2006−524349号公報およびこれに対応する米国特許第7,095,546号公報、並びに特開2006−113437号公報に開示される空間光変調器を用いることができる。なお、二次元的に配列された複数のミラー要素の向きを離散的に複数の段階を持つように制御してもよい。
また、上述の説明では、二次元的に配列されて個別に制御される複数のミラー要素を有する空間光変調器として、二次元的に配列された複数の反射面の向き(角度:傾き)を個別に制御可能な空間光変調器を用いている。しかしながら、これに限定されることなく、たとえば二次元的に配列された複数の反射面の高さ(位置)を個別に制御可能な空間光変調器を用いることもできる。このような空間光変調器としては、たとえば特開平6−281869号公報及びこれに対応する米国特許第5,312,513号公報、並びに特表2004−520618号公報およびこれに対応する米国特許第6,885,493号公報の図1dに開示される空間光変調器を用いることができる。これらの空間光変調器では、二次元的な高さ分布を形成することで回折面と同様の作用を入射光に与えることができる。なお、上述した二次元的に配列された複数の反射面を持つ空間光変調器を、たとえば特表2006−513442号公報およびこれに対応する米国特許第6,891,655号公報や、特表2005−524112号公報およびこれに対応する米国特許公開第2005/0095749号公報の開示に従って変形しても良い。
また、上述の説明では、制御用の空間光変調器6が二次元的に配列された複数のミラー要素6aを備えているが、これに代えて、所定面に二次元的に配列されて個別に制御される複数の透過光学要素を備えた透過型の空間光変調器を用いることもできる。
また、上述の第1実施形態では、制御用の空間光変調器6の各ミラー要素6aが凹面状の反射面を有するが、これに限定されることなく、各ミラー要素が凸面状の反射面を有する空間光変調器、または各ミラー要素が平面状の反射面を有する空間光変調器を用いることもできる。各ミラー要素が平面状の反射面を有する場合、各ミラー要素に対応してマスク上に形成される各照野は小さくなるが、各照野の形成位置を調整することにより照明領域の照度分布または外形形状を制御することは可能である。
また、上述の第2実施形態では、制御用の空間光変調器6の各ミラー要素6aが平面状の反射面を有するが、これに限定されることなく、各ミラー要素が曲面状(凸面状または凹面状)の反射面を有する空間光変調器を用いることもできる。
また、図1および図5では、瞳形成用の空間光変調器4の複数のミラー要素4aの配列面がマスクMのパターン面と光学的に共役な共役面に対して傾いている様子が示され、制御用の空間光変調器6の複数のミラー要素6aの配列面がパターン面とフーリエ変換の関係にあるフーリエ変換面に対して傾いている様子が示されている。しかしながら、これに限定されることなく、必要に応じて、各ミラー要素の反射面が配列面に対して傾いた状態を基準状態に設定することにより、各空間光変調器の配列面と共役面またはフーリエ変換面とをほぼ一致させることもできる。
上述の実施形態では、マスクの代わりに、所定の電子データに基づいて所定パターンを形成する可変パターン形成装置を用いることができる。このような可変パターン形成装置を用いれば、パターン面が縦置きでも同期精度に及ぼす影響を最低限にできる。なお、可変パターン形成装置としては、たとえば所定の電子データに基づいて駆動される複数の反射素子を含むDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いることができる。DMDを用いた露光装置は、例えば特開2004−304135号公報、国際特許公開第2006/080285号パンフレットおよびこれに対応する米国特許公開第2007/0296936号公報に開示されている。また、DMDのような非発光型の反射型空間光変調器以外に、透過型空間光変調器を用いても良く、自発光型の画像表示素子を用いても良い。ここでは、米国特許公開第2007/0296936号公報の教示を参照として援用する。
上述の実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行っても良い。
次に、上述の実施形態にかかる露光装置を用いたデバイス製造方法について説明する。図6は、半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図6に示すように、半導体デバイスの製造工程では、半導体デバイスの基板となるウェハWに金属膜を蒸着し(ステップS40)、この蒸着した金属膜上に感光性材料であるフォトレジストを塗布する(ステップS42)。つづいて、上述の実施形態の投影露光装置を用い、マスク(レチクル)Mに形成されたパターンをウェハW上の各ショット領域に転写し(ステップS44:露光工程)、この転写が終了したウェハWの現像、つまりパターンが転写されたフォトレジストの現像を行う(ステップS46:現像工程)。
その後、ステップS46によってウェハWの表面に生成されたレジストパターンをマスクとし、ウェハWの表面に対してエッチング等の加工を行う(ステップS48:加工工程)。ここで、レジストパターンとは、上述の実施形態の投影露光装置によって転写されたパターンに対応する形状の凹凸が生成されたフォトレジスト層であって、その凹部がフォトレジスト層を貫通しているものである。ステップS48では、このレジストパターンを介してウェハWの表面の加工を行う。ステップS48で行われる加工には、例えばウェハWの表面のエッチングまたは金属膜等の成膜の少なくとも一方が含まれる。なお、ステップS44では、上述の実施形態の投影露光装置は、フォトレジストが塗布されたウェハWを、感光性基板つまりプレートPとしてパターンの転写を行う。
図7は、液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図7に示すように、液晶デバイスの製造工程では、パターン形成工程(ステップS50)、カラーフィルタ形成工程(ステップS52)、セル組立工程(ステップS54)およびモジュール組立工程(ステップS56)を順次行う。ステップS50のパターン形成工程では、プレートPとしてフォトレジストが塗布されたガラス基板上に、上述の実施形態の投影露光装置を用いて回路パターンおよび電極パターン等の所定のパターンを形成する。このパターン形成工程には、上述の実施形態の投影露光装置を用いてフォトレジスト層にパターンを転写する露光工程と、パターンが転写されたプレートPの現像、つまりガラス基板上のフォトレジスト層の現像を行い、パターンに対応する形状のフォトレジスト層を生成する現像工程と、この現像されたフォトレジスト層を介してガラス基板の表面を加工する加工工程とが含まれている。
ステップS52のカラーフィルタ形成工程では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応する3つのドットの組をマトリックス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を水平走査方向に複数配列したカラーフィルタを形成する。ステップS54のセル組立工程では、ステップS50によって所定パターンが形成されたガラス基板と、ステップS52によって形成されたカラーフィルタとを用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。具体的には、例えばガラス基板とカラーフィルタとの間に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。ステップS56のモジュール組立工程では、ステップS54によって組み立てられた液晶パネルに対し、この液晶パネルの表示動作を行わせる電気回路およびバックライト等の各種部品を取り付ける。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
なお、上述の実施形態では、露光光としてArFエキシマレーザ光(波長:193nm)やKrFエキシマレーザ光(波長:248nm)を用いているが、これに限定されることなく、他の適当なレーザ光源、たとえば波長157nmのレーザ光を供給するF2レーザ光源などに対して本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態において、投影光学系と感光性基板との間の光路中を1.1よりも大きな屈折率を有する媒体(典型的には液体)で満たす手法、所謂液浸法を適用しても良い。この場合、投影光学系と感光性基板との間の光路中に液体を満たす手法としては、国際公開第WO99/49504号パンプレットに開示されているような局所的に液体を満たす手法や、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる手法や、特開平10−303114号公報に開示されているようなステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する手法などを採用することができる。ここでは、国際公開第WO99/49504号パンフレット、特開平6−124873号公報および特開平10−303114号公報の教示を参照として援用する。
また、上述の実施形態では、露光装置においてマスク(またはウェハ)を照明する照明光学系に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、マスク(またはウェハ)以外の被照射面を照明する一般的な照明光学系に対して本発明を適用することもできる。
1 光源
2 ビーム送光部
4 瞳形成用の空間光変調器
5,23 リレー光学系
6 制御用の空間光変調器
7,22 コンデンサー光学系
21 マイクロフライアイレンズ
DT 瞳強度分布計測部
CR 制御部
M マスク
MS マスクステージ
PL 投影光学系
W ウェハ
WS ウェハステージ

Claims (16)

  1. 光源からの光により被照射面を照明する照明光学系において、
    前記照明光学系の照明瞳またはその近傍の位置に配置されて、二次元的に配列されて個別に制御される複数の光学要素を有する空間光変調器と、
    前記複数の光学要素のうちの一群の光学要素を経た光が前記被照射面上に第1照明領域を形成し、且つ前記複数の光学要素のうちの別の一群の光学要素を経た光が前記被照射面上に前記第1照明領域とは異なる第2照明領域を形成するように、前記空間光変調器を制御する制御部とを備えていることを特徴とする照明光学系。
  2. 前記第1照明領域と前記第2照明領域とは、互いに離間または一部重複していることを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記空間光変調器は、二次元的に配列された複数のミラー要素と、該複数のミラー要素の姿勢を個別に制御駆動する駆動部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の照明光学系。
  4. 前記駆動部は、前記複数のミラー要素の向きを連続的または離散的に変化させることを特徴とする請求項3に記載の照明光学系。
  5. 前記複数のミラー要素の反射面は、平面状または曲面状であることを特徴とする請求項3または4に記載の照明光学系。
  6. 前記光源からの光に基づいて前記照明瞳の位置または前記照明瞳と光学的に共役な位置に瞳強度分布を形成する強度分布形成光学系を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の照明光学系。
  7. 前記強度分布形成光学系は、入射光に空間的な変調を付与して射出する空間光変調素子と、該空間光変調素子を経た光を集光する集光光学系とを有することを特徴とする請求項6に記載の照明光学系。
  8. 前記強度分布形成光学系と前記空間光変調器との間の光路中に配置されて、前記空間光変調器の前記複数の光学要素の各々に入射する光に角度分布を付与する角度分布付与光学系を備えていることを特徴とする請求項6または7に記載の照明光学系。
  9. 前記角度分布付与光学系は、前記強度分布形成光学系を経た光に基づいて前記被照射面と光学的に共役な共役位置に照野を形成する照野形成光学系と、前記照野からの光を前記空間光変調器へ導く導光光学系とを有することを特徴とする請求項8に記載の照明光学系。
  10. 前記照野形成光学系は、オプティカルインテグレータと、該オプティカルインテグレータと前記共役位置との間の光路中に配置された第2集光光学系とを有することを特徴とする請求項9に記載の照明光学系。
  11. 前記空間光変調器と前記被照射面との間の光路中に配置されて前記空間光変調器を経た光を集光するコンデンサー光学系を備えていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の照明光学系。
  12. 前記照明光学系は、その照明光路内に複数の照明瞳を形成し、
    前記空間光変調器が配置される前記照明瞳またはその近傍の位置は、前記複数の照明瞳のなかで最も前記被照射面側の照明瞳またはその近傍の位置であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の照明光学系。
  13. 前記被照射面と光学的に共役な面を形成する投影光学系と組み合わせて用いられ、前記照明瞳は前記投影光学系の開口絞りと光学的に共役な位置であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の照明光学系。
  14. 所定のパターンを照明するための請求項1乃至13のいずれか1項に記載の照明光学系を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置。
  15. 前記所定のパターンの像を前記感光性基板上に形成する投影光学系を備えていることを特徴とする請求項14に記載の露光装置。
  16. 請求項14または15に記載の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
    前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
    前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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