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JP2011114175A - 多層配線基板の製造方法および多層配線基板 - Google Patents

多層配線基板の製造方法および多層配線基板 Download PDF

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【課題】 デラミネーションが発生するのを抑制するとともに、近接する配線間の絶縁性に優れた多層配線基板の製造方法および多層配線基板を提供する。
【解決手段】 本発明の多層配線基板の製造方法は、平均粒径が1〜10μmのセラミック粉末および有機バインダを含むセラミックグリーンシート4を用意し、セラミックグリーンシート4の上面に、第2の金型2を押し付けて第2の突条21による溝41を形成し、セラミックグリーンシート4の上面の少なくとも溝41の内壁に、平均粒径が0.1〜0.5μmのセラミック粉末およびホットメルト樹脂を含むセラミックスラリー5を被着形成し、セラミックグリーンシート4の上面に、ホットメルト樹脂が軟化するように加熱した第1の金型1を押し付けて、第2の突条21による溝の内側に、側面および底面がセラミックスラリー5からなる配線形状の溝51を形成することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子収納用パッケージや高周波モジュールに適用される多層配線基板の製造方法および多層配線基板に関するものである。
近年、移動体通信分野などで使用される電子機器の小型化に伴い、この電子機器に用いられる配線基板においても小型化及び高性能化が望まれている。
このような配線基板は、セラミック粉末に有機バインダ、可塑剤および溶剤等を加えてスラリーとし、ドクターブレード等によりセラミックグリーンシートを成形した後、金属粉末を含有する導体ペーストを印刷するなどしてセラミックグリーンシート上に配線パターンを形成し、次に複数枚の配線パターンが形成されたセラミックグリーンシートを積層して加圧することによりセラミックグリーンシート積層体を得た後、このセラミックグリーンシート積層体を焼成することにより得られる。
ところが、配線基板に対する前述の要求に対応するために、セラミックグリーンシートの厚みを薄くするとともにセラミックグリーンシートの積層数を多くすると、異なるセラミックグリーンシートの層間に形成された配線パターンが積層方向において重なる領域と重ならない領域とではその厚み差が大きくなる。このため、セラミックグリーンシート積層体を作製するために加圧する際に、異なるセラミックグリーンシートの層間に形成された配線パターンが積層方向において重なる領域においては加圧力が十分に加わるものの、重ならない領域において加圧力が十分に加わりにくくなるので、不十分な圧着となりやすい。そして、そのように不十分な圧着により形成されたセラミックグリーンシート積層体を焼成すると、圧着が不十分な部分でデラミネーション(層間剥離)が発生する可能性があった。
これらの問題に対して、セラミックグリーンシートの表面に、断面が矩形の配線形状の突条を有する金型を押し当てて、セラミックグリーンシートに断面が矩形の配線形状の溝を形成し、溝に配線用導体ペーストを充填して配線パターン付きセラミックグリーンシートを作製し、配線パターン付きセラミックグリーンシートを複数積層して積層体を作製し、積層体を焼成する方法が提案されている(特許文献1を参照)。
この製造方法によれば、導体ペーストによる配線がセラミックグリーンシートに埋設されているので、配線の形成されたセラミックグリーンシートの表面が平坦になることから、セラミックグリーンシートを積層したときに異なるセラミックグリーンシートの層間に形成された配線が積層方向において重なる領域と重ならない領域とで厚み差がなくなり、不均一な加圧力によりデラミネーションが発生するのを抑制することができる。
特開2000−340445号公報
しかしながら、上記の製造方法によれば、配線を形成する導体成分がセラミックグリーンシート中に拡散することが知られている。ここで、多層配線基板の小型化に伴って同一のセラミック絶縁層間に設けられた近接する配線同士の間隔が狭くなると、これらの配線間で絶縁性が保持できなくなって、ショートしてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、デラミネーションが発生するのを抑制するとともに、近接する配線間の絶縁性に優れた多層配線基板の製造方法および多層配線基板を提供することを目的とする。
本発明は、配線形状の第1の突条を有する第1の金型と、前記第1の突条と同じパターンに形成され、前記第1の突条よりも幅広かつ厚肉の第2の突条を有する第2の金型とを用いる多層配線基板の製造方法であって、平均粒径が1〜10μmのセラミック粉末および有機バインダを含むセラミックグリーンシートを用意する工程と、該セラミックグリーンシートの上面に、前記第2の金型を押し付けて前記第2の突条による溝を形成する工程と、前記セラミックグリーンシートの上面の少なくとも前記溝の内壁に、平均粒径が0.1〜0.5μmのセラミック粉末およびホットメルト樹脂を含むセラミックスラリーを被着形成する工程と、前記溝の内壁に前記セラミックスラリーの被着形成された前記セラミックグリーンシートの上面に、前記ホットメルト樹脂が軟化するように加熱した前記第1の金型を押し付けて、前記第2の突条による溝の内側に、側面および底面が前記セラミックスラリーからなる配線形状の溝を形成する工程と、該配線形状の溝に配線用導体ペーストを充填して配線パターン付きセラミックグリーンシートを作製する工程と、該配線パターン付きセラミックグリーンシートを複数積層して積層体を作製する工程と、該積層体を焼成する工程とを有することを特徴とする多層配線基板の製造方法である。
また本発明は、配線が埋設されたセラミック絶縁層が複数積層されてなり、前記セラミック絶縁層は主として平均粒径1〜10μmのセラミック結晶粒子で形成されているとともに、前記配線の側面および底面に当接する部位が平均粒径0.1〜0.5μmのセラミック結晶粒子で形成されていることを特徴とする多層配線基板である。
本発明の多層配線基板の製造方法によれば、デラミネーションの発生が抑制された多層配線基板を得ることができ、かつ配線を形成する導体成分がセラミックグリーンシート中に拡散するのを抑制するため、近接する配線間の絶縁性に優れた多層配線基板を得ることができる。
また、本発明の多層配線基板によれば、配線を形成する導体成分のセラミック絶縁層への拡散が抑制されたものであるため、近接する配線間の絶縁性に優れた多層配線基板を実現できる。
本発明の多層配線基板の製造方法の一例を示す説明図である。 本発明の多層配線基板の概略断面図である。 図2に示す多層配線基板の要部拡大断面図である。
以下、本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の例について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の多層配線基板の製造方法の一例を示していて、図1に示す例の多層配線基板の製造方法は、配線形状の第1の突条11を有する第1の金型1と、第1の突条11と同じパターンに形成され、第1の突条11よりも幅広かつ厚肉の第2の突条21を有する第2の金型2とを用いる。
そして、図1に示す例の多層配線基板の製造方法は、図1(a)に示すように、まず平均粒径が1〜10μmのセラミック粉末および有機バインダを含むセラミックグリーンシートを用意する。
図1(a)は、支持体3の上にセラミックグリーンシート4を形成した状態を示していて、例えばドクターブレード、リップコーター、ダイコーターなどによる方法でPETフィルムなどからなる支持体3の上に、セラミック粉末を主成分とし、これに有機バインダ、可塑剤、有機溶剤が添加され、必要により分散剤が添加されてなるセラミックスラリーを塗工して乾燥させることで、支持体3の上に形成されたセラミックグリーンシート4が得られる。
セラミック粉末は、例えばアルミナ、シリカ、ガラスセラミックス等からなり、セラミック粉末の平均粒径は1〜10μm、好ましくは2〜3μmである。そして、有機バインダとしては、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂等が採用される。また、可塑剤としては、例えばフタル酸ジブチルまたはフタル酸ジオクチルが採用され、有機溶剤としては、例えばトルエンが採用される。
乾燥工程は、乾燥速度や熱変形を防止する観点より、50℃〜65℃で乾燥するのが好ましく、得られるセラミックグリーンシート4の厚みは、30〜250μm程度である。
なお、セラミックグリーンシート4を用意する工程において、支持体3を用いることは必須ではないが、形成されるセラミックグリーンシート4が薄いものであるため、上記のように支持体3を用いるのが好ましい。
次に、図1(b)に示すように、セラミックグリーンシート4の上面に、第2の金型2を押し付けて第2の突条21による溝を形成する。
第2の金型2における第2の突条21は、後述する第1の金型1における配線形状の第1の突条11と同じパターンに形成されたものである。ここで、同じパターンとは、第2の突条21によるパターンが第1の突条11によるパターンと同じであることを意味するものであって、第2の突条21が第1の突条11と同じ線幅および肉厚であることを意味するものではなく、第2の突条21は第1の突条11よりも幅広かつ厚肉に形成されている。
そして、セラミックグリーンシート4の上面に第2の金型2を押し付けることで、セラミックグリーンシート4の上面に第2の突条21による溝41、すなわち第2の突条21と同じ線幅で第2の突条21の高さ(厚み)と同じ深さの溝41が形成される。
ここで、図1(b)に示す第2の突条21は、断面が矩形のものであるが、図の下側に向かって幅が狭くなるようなテーパ状に形成されたものであってもよい。このときのテーパ率(第2の突条21の下辺211の長さ/第2の突条21の上辺212の長さ)は80〜90%であるのが好ましく、第2の突条21の線幅は30〜50μm程度であり、第2の突条21の高さは10〜50μmであるのが好ましい。また、第2の金型2をセラミックグリーンシート4に押し付けた後の第2の金型2をセラミックグリーンシート4から離す際の離型性を良好にするために、金型2の下面(押し付け面)にシリコーン樹脂などによって離型処理が施されていることが好ましい。なお、第2の金型2を押し付ける際の押し付け荷重は、単位平方センチメートルあたり70〜100kgで押し付けることが好ましい。
次に、図1(c)に示すように、セラミックグリーンシート4の上面の少なくとも溝41の内壁に、平均粒径が0.1〜0.5μmのセラミック粉末およびホットメルト樹脂を含むセラミックスラリー5を被着形成する。
セラミックスラリー5は、セラミック粉末を主成分とし、これにホットメルト樹脂、可塑剤および分散剤が添加されたものである。配合の割合は、セラミック粉末100質量部に対して、ホットメルト樹脂10〜15質量部、可塑剤1〜2質量部、分散剤0.3〜0.7質量部であるのがよい。
セラミックスラリー5に含まれるセラミック粉末は、例えばアルミナ、シリカ、ガラスセラミックス等のセラミックグリーンシート4を形成するセラミック粉末と同様のセラミック粉末からなり、セラミックスラリー5に含まれるセラミック粉末の平均粒径は0.1〜0.5μmである。セラミックスラリー5に含まれるセラミック粉末の平均粒径がセラミックグリーンシート4に含まれるセラミック粉末の平均粒径よりも小さいことで、セラミックスラリー5がセラミックグリーンシート4よりも焼結が早く、また緻密に形成されるため、配線を形成する導体成分がセラミックグリーンシート中に拡散するのを抑制する効果が得られる。
そして、セラミックスラリー5には、ホットメルト樹脂が含まれていることが重要である。ここで、ホットメルト樹脂とは、セラミックグリーンシート4に含まれる有機バインダとは性質が異なり、例えばある温度で液状(流動状)から固体状へと状態が急激に変化する熱可塑性樹脂であり、セラミックスラリー5に含まれているときには液状(流動状)または固体状の状態を呈している。この性質により、後述するように、溝41の内壁(側面)にセラミックスラリー5を保持した状態で、配線用導体ペースト6を充填することができる。ホットメルト樹脂ではなく、セラミックグリーンシート4に含まれる有機バインダを用いれば、流動性を得られないかまたは溝41の内壁(側面)に保持させることができなくなる。ホットメルト樹脂としては、例えばポリ酢酸ビニルや高密度ポリエチレンが採用される。
可塑剤としては、例えばフタル酸ジブチルまたはフタル酸ジオクチルが採用され、分散剤としては、例えば脂肪酸エステルまたはアミン系の分散剤が採用される。
また、セラミックスラリー5は、セラミックグリーンシート4の上面の少なくとも溝41の内壁に7〜10μmの厚みで塗布されているのが好ましい。塗工方法としては、薄膜形成に対応可能なダイコーターもしくはリップコーターを用いるのが好ましい。
なお、図1(c)では、セラミックグリーンシート4の上面の少なくとも溝41の内壁にセラミックスラリー5を被着形成するために、セラミックグリーンシート4の上面の全面にセラミックスラリー5を塗布しているが、必ずしも全面に塗布する必要はない。
次に、図1(d)に示すように、溝41の内壁にセラミックスラリー5の被着形成されたセラミックグリーンシート4の上面に、ホットメルト樹脂が軟化するように加熱した第1の金型1を押し付けて、第2の突条21による溝41の内側に、側面および底面がセラミックスラリー5からなる配線形状の溝51を形成する。
この工程で用いられる第1の金型1は、配線形状の第1の突条11を有している。この第1の突条11は、第2の金型2における第2の突条21の線幅および高さ(厚み)に対して、それぞれ7〜10μm程度小さいサイズになっている。第1の金型1を押し付ける際には、溝41の幅の中央に第1の突条11の幅の中央を対応させるように、画像加圧機にて位置を制御しながら押し付けを行う。
そして、第1の金型1をセラミックグリーンシート4の上面に押し付ける際には、ホットメルト樹脂が軟化するように例えば40〜50℃に第1の金型1を加熱しており、これにより第1の金型1をセラミックグリーンシート4から離したときに第2の突条2による溝41の内側の側壁にセラミックスラリー5が固化した状態で形成され、第2の突条2による溝41の内側に、側面および底面がセラミックスラリー5からなる配線形状の溝51が形成されることとなる。
前述のセラミックグリーンシート4の上面の少なくとも溝41の内壁に、平均粒径が0.1〜0.5μmのセラミック粉末およびホットメルト樹脂を含むセラミックスラリー5を被着形成する工程では、セラミックスラリー5の厚みを溝41の内壁(側面および底面)の全面にわたってほぼ均一にするなどの調整は困難であったが、この工程により、セラミックスラリー5の厚みを調整溝41の内壁の全面にわたってほぼ均一にするなどの調整をすることができる。
なお、配線形状の溝51の側面および底面がセラミックスラリー5からなると述べたが、配線形状の溝51が形成されたときはセラミックスラリー5はすでに固化しておりスラリー状ではなくなっているが、便宜上、側面および底面がセラミックスラリー5からなる配線形状の溝51が形成されると表現している。
また、第1の金型1を押し付ける際の押し付け荷重は、単位平方センチメートルあたり70〜100kgで押し付けることが好ましい。
次に、図1(e)に示すように、配線形状の溝51に配線用導体ペースト6を充填して配線パターン付きセラミックグリーンシート7を作製する。
配線層用導体ペースト6は、タングステン、モリブデン、銀、銅などの導体粉末を主成分とし、これに有機バインダおよび溶剤を混合することによって作製されたものである。配線層用導体ペースト6の充填方法としては、スキージ印刷、凹版印刷、インクジェット方法などが採用される。
次に、配線パターン付きセラミックグリーンシート7を複数積層して積層体8を作製する。
積層に際しては、配線パターン付きセラミックグリーンシート7から支持体3を剥離したうえで、配線パターン付きセラミックグリーンシート7を所望する枚数だけ積層して、積層体8を得る。また、積層に際しては、配線パターン付きセラミックグリーンシート7と配線パターン付きセラミックグリーンシート7との間に密着液を塗布したり、熱圧着したりするのがよい。
最後に、積層体8を焼成する。
セラミックグリーンシート4やセラミックスラリー5に含まれるセラミック粉末(セラミック材料)に応じて焼成温度が設定され、例えばセラミック粉末がアルミナからなる場合は、1600℃の焼成温度で焼成する。焼成雰囲気は、配線用導体ペーストに含まれる導体粉末材料にもよるが、酸化を防止する必要がある場合には還元雰囲気とするのがよい。
以上述べた多層配線基板の製造方法により、図2および図3に示すように、配線90が埋設されたセラミック絶縁層9が複数積層されてなり、セラミック絶縁層9は主として平均粒径1〜10μmのセラミック結晶粒子91で形成されているとともに、配線90の側面および底面に当接する部位が平均粒径0.1〜0.5μmのセラミック結晶粒子92で形成されている多層配線基板が得られる。
セラミック結晶粒子91およびセラミック結晶粒子92は、原料となるセラミック粉末の平均粒径がとほぼ同じ平均粒径で存在している。そして、図3に示すように、配線90の側面および底面に当接する部位が、平均粒径0.1〜0.5μmのセラミック結晶粒子92で形成されていて、この当接する部位とは、配線90とセラミック絶縁層9との境界から、上述したセラミックスラリー5の厚み領域(7〜10μm)が焼結してなる厚み6〜9μmまでの領域(焼結により縮んでいる)のことを意味する。セラミック結晶粒子91およびセラミック結晶粒子92の平均粒径の相違は、走査型電子顕微鏡(SEM)による画像で確認することができる。
なお、セラミック絶縁層9は主として平均粒径1〜10μmのセラミック結晶粒子91で形成されているとは、図1に示すようにセラミックグリーンシート4の上面にセラミックスラリー5を塗布したことで、図2に示すようにセラミック絶縁層9の上面側に平均粒径0.1〜0.5μmのセラミック結晶粒子92からなる層が形成されていることから、配線8の側面および底面に当接する部位とセラミック絶縁層9の上面側に平均粒径0.1〜0.5μmのセラミック結晶粒子92からなる層とを除く部位である大部分が平均粒径1〜10μmのセラミック結晶粒子91で形成されていることを意味する。
以上述べたように、本発明の多層配線基板によれば、デラミネーションの発生が抑制された多層配線基板を得ることができ、かつ配線を形成する導体成分がセラミックグリーンシート中に拡散するのを抑制するため、近接する配線間の絶縁性に優れた多層配線基板を実現することができる。
1:第1の金型
11:第1の突条
2:第2の金型
21:第2の突条
3:支持体
4:セラミックグリーンシート
41:溝
5:セラミックスラリー
51:配線形状の溝
6:配線層用導体ペースト
7:配線パターン付きセラミックグリーンシート
8:積層体
9:セラミック絶縁層
90:配線層
91、92:セラミック結晶粒子

Claims (2)

  1. 配線形状の第1の突条を有する第1の金型と、前記第1の突条と同じパターンに形成され、前記第1の突条よりも幅広かつ厚肉の第2の突条を有する第2の金型とを用いる多層配線基板の製造方法であって、
    平均粒径が1〜10μmのセラミック粉末および有機バインダを含むセラミックグリーンシートを用意する工程と、
    該セラミックグリーンシートの上面に、前記第2の金型を押し付けて前記第2の突条による溝を形成する工程と、
    前記セラミックグリーンシートの上面の少なくとも前記溝の内壁に、平均粒径が0.1〜0.5μmのセラミック粉末およびホットメルト樹脂を含むセラミックスラリーを被着形成する工程と、
    前記溝の内壁に前記セラミックスラリーの被着形成された前記セラミックグリーンシートの上面に、前記ホットメルト樹脂が軟化するように加熱した前記第1の金型を押し付けて、前記第2の突条による溝の内側に、側面および底面が前記セラミックスラリーからなる配線形状の溝を形成する工程と、
    該配線形状の溝に配線用導体ペーストを充填して配線パターン付きセラミックグリーンシートを作製する工程と、
    該配線パターン付きセラミックグリーンシートを複数積層して積層体を作製する工程と、
    該積層体を焼成する工程とを有することを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  2. 配線が埋設されたセラミック絶縁層が複数積層されてなり、前記セラミック絶縁層は主として平均粒径1〜10μmのセラミック結晶粒子で形成されているとともに、前記配線の側面および底面に当接する部位が平均粒径0.1〜0.5μmのセラミック結晶粒子で形成されていることを特徴とする多層配線基板。
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