JP2011113828A - セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 - Google Patents
セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011113828A JP2011113828A JP2009269449A JP2009269449A JP2011113828A JP 2011113828 A JP2011113828 A JP 2011113828A JP 2009269449 A JP2009269449 A JP 2009269449A JP 2009269449 A JP2009269449 A JP 2009269449A JP 2011113828 A JP2011113828 A JP 2011113828A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel cell
- current
- fuel
- current extraction
- cell stack
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【課題】端部集電部材の劣化を抑制することができ、長期信頼性の向上したセルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置を提供する。
【解決手段】本発明のセルスタック装置1は、内部に燃料ガス流路13を備え、燃料電池セル3を集電部材4を介して複数個立設させた状態で配列して、発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させる構成のセルスタック2と、セルスタック2を両端から挟持するように配置されている導電部材5と、燃料電池セル3の一端部側を固定し、燃料ガスを供給するためのマニホールド7とを備えるセルスタック装置1であって、導電部材5が、電流引出部6を燃料電池セル3の長手方向に間隔をあけて複数有することから、電流引出部6の電流集中を抑制でき、長期信頼性の向上したセルスタック装置1および燃料電池モジュール20ならびに燃料電池装置25とすることができる。
【選択図】図2
【解決手段】本発明のセルスタック装置1は、内部に燃料ガス流路13を備え、燃料電池セル3を集電部材4を介して複数個立設させた状態で配列して、発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させる構成のセルスタック2と、セルスタック2を両端から挟持するように配置されている導電部材5と、燃料電池セル3の一端部側を固定し、燃料ガスを供給するためのマニホールド7とを備えるセルスタック装置1であって、導電部材5が、電流引出部6を燃料電池セル3の長手方向に間隔をあけて複数有することから、電流引出部6の電流集中を抑制でき、長期信頼性の向上したセルスタック装置1および燃料電池モジュール20ならびに燃料電池装置25とすることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数個の燃料電池セルを立設して配列し、電気的に接続してなるセルスタックを備えるセルスタック装置およびそれを収納してなる燃料電池モジュール、ならびに燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(通常、空気である。)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを集電部材を介して複数個立設して配列し、電気的に直列に接続してなるセルスタックの両端を端部集電部材を介して導電部材により挟持されたセルスタック装置を収納容器に収納してなる燃料電池モジュールや、燃料電池モジュールを具備してなる燃料電池装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図6は、従来のセルスタック装置を構成する導電部材40を抜粋して示す斜視図である。導電部材40は、平板部42とその両側縁から屈曲した一対の側板部43とを具備するとともに、燃料電池セルの発電により生じる電流を外部に引き出すための電流引出部41を平板部42の下端部に備えている。
ところで、図6に示す導電部材40は外部に電流を引き出すための電流引出部41が平板部42の下端部にのみ設けられているため、端部に配置された集電部材(端部集電部材)の電流引出部41に対応する部位に、電流が集中して流れるおそれがある。ここで、電流が集中して流れた部位は温度が上昇し、電気的に抵抗の高い酸化被膜が形成され、さらに温度が上昇することに伴って、より電流が集中して流れるおそれがある。
それにより、端部集電部材の電流引出部41に対応する部位は、電流が集中して流れ続けることにより劣化し、電気的に抵抗の高い酸化被膜が形成され、セルスタック装置の長期信頼性が低下するおそれがある。
それゆえ、本発明の目的は、端部集電部材の電流引出部に対応する部位に、電流が集中して流れることを抑制することができ、長期信頼性の向上したセルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置を提供することにある。
本発明のセルスタック装置は、内部に長手方向に沿って燃料ガスを一端部から他端部へ流すための燃料ガス流路を備え、前記燃料ガスと酸素含有ガスとで発電する柱状の燃料電池セルを集電部材を介して複数個立設させた状態で配列して電気的に接続してなるとともに、前記燃料電池セルの他端部側において、発電に使用されなかった前記燃料ガスと前記酸素含有ガスとを燃焼させる構成のセルスタックと、該セルスタックを前記燃料電池セルの配列方向における両端から挟持するように配置されている導電部材と、前記燃料電池セルの一端部側を固定するとともに、前記燃料電池セルに前記燃料ガスを供給するためのマニホールドとを備えるセルスタック装置であって、前記導電部材が、外部に電流を引き出すための電流引出部を前記燃料電池セルの長手方向に間隔をあけて複数有することを特徴とする。
このようなセルスタック装置においては、導電部材が外部に電流を引き出すための電流引出部を燃料電池セルの長手方向に間隔をあけて複数有することから、それぞれの電流引出部に電流が分散して流れることとなり、特定の電流引出部に電流が集中して流れることを抑制することができる。それにより、端部集電部材の電流引出部に対応する部位に電流が集中して流れることを抑制することができ、端部集電部材の劣化を抑制できる。そのため、端部集電部材に酸化被膜が形成されることを抑制し、長期信頼性の向上したセルスタック装置とすることができる。
本発明の燃料電池モジュールは、上記のセルスタック装置を収納容器内に収納してなることから、長期信頼性の向上した燃料電池モジュールとすることができる。
本発明の燃料電池装置は、上記の燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを作動させるための補機とを外装ケース内に収納してなることから、長期信頼性の向上した燃料電池装置とすることができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記燃料電池モジュールが、前記燃料電池セルの配列方向における前記セルスタックの両端部に配置され、それぞれの前記電流引出部近傍の温度を測定するための測温部を有する温度測定手段を複数備え、前記補機が、それぞれの前記電流引出部と外部負荷との電気的接続を切り替えるための切替手段と、それぞれの前記温度測定手段により測定された温度に基づいて、それぞれの前記電流引出部と前記外部負荷との電気的接続を切り替えるよう前記切替手段を制御する制御装置とを備えることが好ましい。
このような燃料電池装置においては、制御装置が、温度測定手段により測定された温度に基づいて、それぞれの電流引出部と外部負荷との電気的接続を切り替えるよう切替手段の制御を行なうことから、電流が集中して流れている電流引出部と外部負荷との電気的接続を切り替えることができる。それにより、特定の電流引出部に電流が集中して流れることを抑制することができ、端部集電部材の劣化を抑制できる。それにより、端部集電部材に酸化被膜が形成されることを抑制し、長期信頼性の向上した燃料電池装置とすることができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記制御装置は、それぞれの前記温度測定手段により測定された温度が、それぞれの前記温度測定手段において予め設定された所定温度範囲を上回った場合に、当該前記温度測定手段に対応する前記電流引出部と前記外部負荷との電気的接続を遮断するよう制御手段を制御することが好ましい。
このような燃料電池装置においては、制御装置が、それぞれの温度測定手段により測定された温度が、それぞれの温度測定手段において予め設定された所定温度範囲を上回った場合に、当該温度測定手段に対応する電流引出部と外部負荷との電気的接続を遮断するよう制御手段を制御することから、所定温度範囲を上回った電流引出部に電流が流れず、他の電流引出部に電流が分散して流れることとなる。それにより、端部集電部材の劣化を抑制することができる。それにより、端部集電部材に酸化被膜が形成されることを抑制し、長期信頼性の向上した燃料電池装置とすることができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記制御装置は、それぞれの前記温度測定手段により測定された温度が、それぞれの前記温度測定手段において予め設定された前記所定温度範囲を所定時間継続して上回った場合に、当該前記温度測定手段に対応する前記電流引出部と前記外部負荷との電気的接続を遮断するよう制御手段を制御することが好ましい。
このような燃料電池装置においては、制御装置が、それぞれの温度測定手段により測定された温度が、それぞれの温度測定手段において予め設定された所定温度範囲を所定時間継続して上回った場合に、当該温度測定手段に対応する電流引出部と外部負荷との電気的接続を遮断するよう制御手段を制御することから、電流引出部と外部負荷との電気的接続が頻繁に遮断されることを抑制できる。それにより、電流引出部と外部負荷との電気的接続を効率よく行なうことができる燃料電池装置とすることができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記制御装置は、前記外部負荷との電気的接続が遮断された前記電流引出部と対応する前記温度測定手段により測定された温度が、予め設定された前記所定温度範囲内となった場合に、前記電流引出部と前記外部負荷とを電気的に接続するよう制御手段を制御することが好ましい。
このような燃料電池装置は、制御装置が、外部負荷との電気的接続が遮断された電流引出部と対応する温度測定手段により測定された温度が、予め設定された所定温度範囲内となった場合に、電流引出部と外部負荷とを電気的に接続するよう制御手段を制御することから、電流引出部と外部負荷との電気的接続を効率よく行なうことができる燃料電池装置とすることができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記制御装置は、前記外部負荷との電気的接続が遮断された前記電流引出部と対応する前記温度測定手段により測定された温度が予め設定された前記所定温度範囲内を所定時間継続した場合に、前記電流引出部と前記外部負荷とを電気的に接続するよう制御手段を制御することが好ましい。
このような燃料電池装置は、制御装置が、温度測定手段により測定された温度が、予め設定された所定温度範囲内を所定時間継続した場合に、電流引出部と外部負荷とを電気的に接続するよう制御手段を制御することから、電流引出部と外部負荷との電気的接続の遮断と導通を頻繁に繰り返すことを抑制することができる。それにより、電流引出部と外部負荷との電気的接続を効率よく行なうことができる燃料電池装置とすることができる。
本発明のセルスタック装置は、導電部材が外部に電流を引き出すための電流引出部を燃料電池セルの長手方向に間隔をあけて複数有することから、それぞれの電流引出部に電流が分散して流れることとなり、特定の電流引出部に電流が集中して流れることを抑制することができる。それにより、端部集電部材の電流引出部に対応する部位に電流が集中して流れることを抑制することができ、端部集電部材の劣化を抑制することができる。それにより、端部集電部材に酸化被膜が形成されることを抑制することができ、長期信頼性の向上したセルスタック装置とすることができる。
また、上記のセルスタック装置を収納容器に収納してなることから、長期信頼性の向上した燃料電池モジュールとすることができ、上記燃料電池モジュールと燃料電池モジュールを動作させるための補機とを外装ケース内に収納することで、長期信頼性の向上した燃料電池装置とすることができる。
図1は、本発明のセルスタック装置1の一例を示したものであり、(a)はセルスタック装置1の概略を示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置1の一部を拡大した平面図であり、(a)で示した点線枠で囲った部分を抜粋して示している。また、同一の部材については同一の番号を付するものとし、以下同様とする。なお、(b)において(a)で示した点線枠で囲った部分に対応する部分を明確とするために矢印にて示している。
ここで、セルスタック装置1は、一対の対向する平坦面をもつ柱状の導電性支持体12(以下、支持体12と略す場合がある。)の一方側の平坦面上に内側電極層としての燃料側電極層8と、固体電解質層9と、外側電極層としての酸素側電極層10とをこの順に積層してなる柱状(中空平板状)の燃料電池セル3の複数個を、それぞれの燃料電池セル3間に集電部材4を介して立設させた状態で配列して、電気的に直列に接続してセルスタック2を形成し、燃料電池セル3の下端部(一端側)を、燃料電池セル3に燃料ガスを供給するマニホールド7に固定されている。なお、燃料側電極層8、固体電解質層9および酸素側電極層10がこの順に積層された部位(以下、発電部と略す場合がある。)において発電が行なわれる。そして、セルスタック装置1は、発電に使用されなかった燃料ガスを燃料電池セル3の上端部側(他端側)にて燃焼させることで、燃料電池セル3の温度を上昇させることができ、効率のよい発電を行なうことができる。なお、以降の説明において、特に断りのない限り、内側電極層を燃料側電極層8とし、外側電極層を酸素側電極層10として説明する。
また、セルスタック装置1は、燃料電池セル3の配列方向の両端から端部集電部材4bを介してセルスタック2を挟持するように、マニホールド7に下端が固定された導電部材5を具備している。
図1に示す導電部材5は、燃料電池セル3の配列方向(以下、セル配列方向と略す場合がある。)に沿って外側に向けて延びた形状で、セルスタック2(燃料電池セル3)の発電により生じる電流を引き出すための電流引出部6が燃料電池セル3の長手方向(以下、セル長手方向と略す場合がある。)に複数設けられている。
さらに、燃料電池セル3の他方側の平坦面上にはインターコネクタ11が設けられており、支持体12の内部には、燃料ガス(反応ガス)を流すためのガス流路13が複数設けられている。
また、インターコネクタ11の外面(上面)にはP型半導体層14を設けることもでき、図1に示す燃料電池セル3においてはP型半導体層14を設けた例を示している。集電部材4を、P型半導体層14を介してインターコネクタ11に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくし、集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。
また、支持体12を燃料側電極層8を兼ねるものとし、その一方側表面上に固体電解質層9および酸素側電極層10を順次積層して燃料電池セル3を構成することもできる。
なお、本発明において燃料電池セル3としては、各種燃料電池セルが知られているが、発電効率のよい燃料電池セル3とする上で、固体酸化物形燃料電池セル3とすることができる。それにより、単位電力に対して燃料電池装置を小型化することができるとともに、家庭用燃料電池で求められる変動する負荷に追従する負荷追従運転を行なうことができる。
以下に、図1において示すセルスタック装置1を構成する各部材について説明する。
燃料側電極層8は、一般的に公知のものを使用することができ、多孔質の導電性セラミックス、例えば希土類元素が固溶しているZrO2(安定化ジルコニアと称し、部分安定化ジルコニアも含む)とNiおよび/またはNiOとから形成することができる。
固体電解質層9は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有することが必要とされ、3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrO2から形成される。なお、上記特性を有する限りにおいては、他の材料等を用いて形成してもよい。
酸素側電極層10は、一般的に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、いわゆるABO3型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスから形成することができる。酸素側電極層10はガス透過性を有していることが必要であり、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ11は、導電性セラミックスから形成することができるが、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガス(空気等)と接触するため、耐還元性および耐酸化性を有することが必要であり、それゆえランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO3系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ11は支持体12に形成されたガス流路13を流通する燃料ガス、および燃料電池セル3の外側を流通する酸素含有ガスのリークを防止するために緻密質でなければならず、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
なお、インターコネクタ11の長手方向の長さおよび幅方向の長さは発電部の長手方向の長さおよび幅方向の長さと同等以上の長さとすることが好ましい。それにより、発電により生じた電流を効率よく集電することができる。
支持体12としては、燃料ガスを燃料側電極層8まで透過するためにガス透過性であること、さらには、インターコネクタ11を介して集電するために導電性であることが要求される。したがって、支持体12としては、かかる要求を満足するものを材質として採用する必要があり、例えば導電性セラミックスやサーメット等を用いることができる。
また図1に示した燃料電池セル3において、柱状の支持体12は、燃料電池セル3の立設方向に細長く延びる板状片であり、一対の対向する平坦面と半円形状の両側面を有する中空平板状である。そして燃料電池セル3の下端部と後述する導電部材5(板状部22)の下端部とが、燃料電池セル3に燃料ガスを供給するマニホールド7に、例えば耐熱性に優れた接合材(ガラスシール材等)によって固定され、支持体12に設けられたガス流路13が、マニホールド7内の燃料ガス室(図示せず)に通じている。なお、以降の説明において、中空平板状の燃料電池セル3を用いて説明する。
ちなみに、燃料電池セル3を作製するにあたり、燃料側電極層8または固体電解質層9との同時焼成により支持体12を作製する場合においては、Ni等の鉄属金属成分とY2O3等の特定希土類酸化物とから支持体12を形成することが好ましい。また、支持体12は、燃料ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は50S/cm以上、より好ましくは300S/cm以上、特に好ましくは440S/cm以上とすることがよい。
さらに、P型半導体層14としては、遷移金属のペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。具体的には、インターコネクタ11を構成するランタンクロマイト系のペロブスカイト酸化物(LaCrO3)よりも電子伝導性の高いもの、例えばAサイトにSr(ストロンチウム)とLa(ランタン)が共存するLaSrCoFeO3系酸化物(例えばLaSrCoFeO3)、LaMnO3系酸化物(例えばLaSrMnO3)、LaFeO3系酸化物(例えばLaSrFeO3)、LaCoO3系酸化物(例えばLaSrCoO3)の少なくとも1種から構成することが好ましく、特に600〜1000℃程度の作動温度での電気伝導性が高いという点からLaSrCoFeO3系酸化物から構成することが特に好ましい。なお、BサイトにCoとともにFe、Mnが存在してもよいこのようなP型半導体層14の厚みは、一般に、30〜100μmの範囲にあることが好ましい。
そして、それぞれの燃料電池セル3は集電部材4を介して電気的に直列に接続される。なお、集電部材4は、弾性を有する金属または合金からなる部材あるいは金属繊維または合金繊維からなるフェルトに所要の表面処理を加えた部材から構成することができる。
また、燃料電池装置の発電中に、高温な酸化雰囲気に曝されることから、Crを含有する合金を用いて作製することが好ましい。さらに、集電部材4の表面の一部、好ましくは全体を希土類元素を含有するペロブスカイト型酸化物等を用いてコーティングすることが好ましい。
なお、集電部材4の長手方向の長さおよび幅方向の長さは発電部(インターコネクタ11)の長手方向の長さおよび幅方向の長さと同等以上の長さとすることが好ましい。それにより、セルスタック2の発電により生じた電流を効率よく集電することができる。
なお、燃料電池セル3間に配置されるセル間集電部材4aと端部集電部材4bとは、同じ形状の部材を用いることができる。その場合においては、セルスタック装置を構成する部材の数を減らすことができる。また、セル間集電部材4aと端部集電部材4bとを異なる形状の部材を用いることもできる。なお、セル間集電部材4aと端部集電部材4bとをまとめて集電部材4という場合がある。
図2は、図1における導電部材5を抜粋して示した斜視図である。
導電部材5は、板部材からなる平板部16と、平板部16の両側縁から屈曲した一対の側板部17と、下端部に設けられたガラスシール中に埋設する埋設部18と、セルスタック2で発電した電力を外部に引き出すための複数の電流引出部6とを有している。
平板部16は、電流引出部6が設けられていない主面が端部集電部材4bと導電性接着剤により接続されるため、平板部16の上端は端部集電部材4bの上端と同程度に位置することが好ましく、平板部16の幅も端部集電部材4bと同程度の幅であることが好ましい。それにより、端部集電部材4bを流れた電流を効率よく集電することができる。
側板部17は平板部16の両側縁に配置され、セル配列方向の外側に向けて設けられており、平板部16の剛性を高めている。それにより、セルスタック2のハンドリング性を高めることができる。なお、側板部17は板部材の両側縁を折り曲げることにより平板部16と一体的に作製することができ、容易に側板部17を設けることができる。なお、板部材に別の部材を接合させて側板部17を設けてもよい。
埋設部18は、平板部16の下端部に設けられ、導電部材5がガラスシールにてマニホールド7に固定される際に、ガラスシール内に埋設される。そのため、導電部材5をマニホールド7に強固に固定することができる。埋設部18は、平板部16の下端部側を折り曲げて作製してもよいし、平板部16の下端部に別部材を接合させて設けてもよい。
電流引出部6は、平板部16の端部集電部材4bと接合されていない面のセル長手方向に間隔をあけてセル配列方向の外側に向けて複数設けられている。図2に示す導電部材5においては、上端部電流引出部6a、中央部電流引出部6bおよび下端部電流引出部6cと3つの電流引出部6が設けられている。
ここで、図6に示す従来の導電部材40においては、電流引出部41が平板部42の下端部に1つのみ設けられており、セルスタックにて発電された電流を外部に引き出す際に、端部集電部材の電流引出部41に対応する部位(端部集電部材の電流引出部41と同等の高さに位置する部位)に、電流が集中して流れることにより端部集電部材の一部に劣化が生じ、端部集電部材の一部に酸化被膜が形成され、セルスタック装置の長期信頼性が低下するおそれがあった。
また、端部集電部材の一部(電流が集中して流れる部位。以下、電流集中部という場合がある。)が高温になることにより、端部集電部材と接続される燃料電池セルにおいても熱による劣化が生じ、セルスタック装置の長期信頼性が低下するおそれがあった。
本発明のセルスタック装置1においては、導電部材5が所定の間隔をあけて複数の電流引出部6を有することから、特定の電流引出部6に電流が集中することを抑制することができ、端部集電部材4bが劣化することを抑制することができる。それにより、端部集電部材4bに酸化被膜が形成されることを抑制し、長期信頼性の向上したセルスタック装置1とすることができる。
電流引出部6は、セル長手方向に間隔をあけて設けられているが、好ましくは、平板部16の上端部、中央部および下端部にそれぞれ距離をあけて設けることが好ましい。それにより、電流引出部6同士の間隔を広げることができ、端部集電部材4bの電流集中部に流れる電流の量を小さくすることができる。
なお、電流引出部6は、平板部16にそれぞれ板部材を溶接により接合することで作製することができるほか、上端部電流引出部6aおよび下端部電流引出部6cにおいては平板部16を折り曲げて作製することもできる。
導電部材5は、弾性を有する金属または合金からなる部材等により構成することができるが、燃料電池装置の発電中に、高温な酸化雰囲気に曝されることから、Crを含有する合金を用いて作製することが好ましい。さらに、導電部材5の表面の一部、好ましくは全体を希土類元素を含有する導電性のペロブスカイト型酸化物等を用いてコーティングすることが好ましい。
なお、図3に示す導電部材5では、電流引出部6をセル長手方向に3つ設けた例を示したが、4つ以上設けてもよい。その場合においても、各電流引出部6に対応する端部集電部材4bの部位に流れこむ電流の量を分散することができ、端部集電部材4bに酸化被膜が生じることを抑制することができる。
また、導電部材5においては、セル長手方向にのみ電流引出部6を設けた例を示したが、燃料電池セル3の幅方向に電流引出部6を設けてもよい。その場合においても、各電流引出部6に対応する端部集電部材4bの部位に流れ込む電流の量を分散させることができる。
図3は、本発明の燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図であり、直方体状の収納容器21の内部に、本発明のセルスタック装置1を収納して構成されている。
なお、燃料電池セル3にて使用する燃料ガスを得るために、天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器22をセルスタック2の上方に配置している。そして、改質器22で生成された燃料ガスは、ガス流通管23を介してマニホールド7に供給され、マニホールド7を介して燃料電池セル3の内部に設けられたガス流路(図示せず)に供給される。
なお、図3においては、収納容器21の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されているセルスタック装置1および改質器22を後方に取り出した状態を示している。ここで、図3に示した燃料電池モジュール20においては、セルスタック装置1を、収納容器21内にスライドして収納することが可能である。
また収納容器21の内部に設けられた酸素含有ガス導入部材24は、図3においてはマニホールド7に並置されたセルスタック2の間に配置されるとともに、酸素含有ガスが、燃料ガスの流れに合わせて、燃料電池セル3の側方を下端部側から上端部側に向かって流れるように、燃料電池セル3の下端部側に酸素含有ガスを供給するように構成されている。そして、燃料電池セル3のガス流路より排出される余剰の燃料ガスを燃料電池セル3の上端部側で燃焼させることにより、燃料電池セル3の温度を上昇させることができ、セルスタック装置1の起動を早めることができる。また、燃料電池セル3の上端部側にて、燃料電池セル3のガス流路から排出される燃料ガスを燃焼させることにより、セルスタック2の上方に配置された改質器22を温めることができる。それにより、改質器22で効率よく改質反応を行なうことができる。
このような燃料電池モジュール20においては、上述したように、長期信頼性の向上したセルスタック装置1を収納容器21に収納して構成されることにより、長期信頼性の向上した燃料電池モジュール20とすることができる。
図4は、外装ケース内に図3で示した燃料電池モジュール20と、燃料電池モジュール20を動作させるための補機(図示せず)とを収納してなる本発明の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。なお、図4においては一部構成を省略して示している。
図4に示す燃料電池装置25は、支柱26と外装板27から構成される外装ケース内を仕切板28により上下に区画し、その上方側を上述した燃料電池モジュール20を収納するモジュール収納室29とし、下方側を燃料電池モジュール20を動作させるための補機を収納する補機収納室30として構成されている。なお、補機収納室30に収納する補機を省略して示している。
また、仕切板28には、補機収納室30の空気をモジュール収納室29側に流すための空気流通口31が設けられており、モジュール収納室29を構成する外装板27の一部に、モジュール収納室30内の空気を排気するための排気口32が設けられている。
このような燃料電池装置25においては、上述したように、長期信頼性の向上した燃料電池モジュール20をモジュール収納室29に収納し、燃料電池モジュール20を動作させるための補機を補機収納室30に収納して構成されることにより、長期信頼性の向上した燃料電池装置25とすることができる。
図5は本発明の燃料電池装置の構成の一部を概略的に示すブロック図である。
燃料電池装置25は、セルスタック2のセル配列方向における両端部に配置され、導電部材5に設けられたそれぞれの電流引出部6a〜6f近傍(それぞれの電流引出部6a〜6fと同等の高さ)における温度を測定する側温部(図示せず)を有する温度測定手段38a〜38fをそれぞれ有している。それぞれの電流引出部6a〜6fはそれぞれのスイッチ39a〜39fと接続され、それぞれのスイッチ(制御手段)39a〜39fがパワーコンディショナー36と接続されており、パワーコンディショナー36が外部負荷37と接続されている。そして、温度測定手段38a〜38fで測定された温度に基づいて、それぞれのスイッチ39a〜39fを切り替える制御を行なう制御装置35を備えている。
なお、側温部はそれぞれの電流引出部6a〜6f近傍(それぞれの電流引出部6a〜6fと同等の高さ)に設ければよいが、具体的には、それぞれの電流引出部6a〜6fと同等の高さに位置し、導電部材5の平板部17の側縁と所定の間隔をあけて配置させればよい。所定の間隔とは1〜10cmを例示することができるが、実施の形態に基づいて適宜設定すればよい。
燃料電池装置25が定常運転している場合は、すべての電流引出部6a〜6fから電流が引き出されており、すべてのスイッチ(制御手段)39a〜39fは外部負荷37と電気的に接続するように制御されている。
一方、温度測定手段38a〜38fにより測定された温度が、それぞれの温度測定手段38a〜38fにおいて予め設定された所定温度範囲を上回った場合には、その上回った温度測定手段に対応する電流引出部に電流が集中し、端部集電部材4bに酸化被膜が生じることで、端部集電部材4bが劣化するおそれがある。
それゆえ、本発明の燃料電池装置25においては、制御装置35が、温度測定手段38a〜38fにより測定された温度に基づいて、それぞれの電流引出部6a〜6fと外部負荷37との電気的接続を切り替える制御を行なう。以下に制御装置35における制御について、温度測定手段38a、スイッチ39a、電流引出部6aを用いて説明する。
例えば、温度測定手段38aにて測定された温度情報が制御装置35に伝送される。制御装置35は、温度測定手段38aにて測定された温度が、予め設定された所定温度範囲内であるか否かを検知する。ここで、温度測定手段38aにて測定された温度が予め設定された所定温度範囲内であると判断された場合には、電流引出部6aと外部負荷37とを継続して電気的に接続するようにスイッチ(制御手段)39aの動作を制御する。
一方、温度測定手段38aにて測定された温度が、予め設定された所定温度範囲を上回ったと判断される場合には、制御装置35は、電流引出部6aと外部負荷37との電気的接続を遮断するようにスイッチ39aの動作を制御する。
それにより、電流引出部6aからの電流の引出しが停止することから、電流引出部6aに電流が流れることを防止でき、電流引出部6aに対応する端部集電部材4bにおいて電流集中部に電流が流れることを防止できる。それにより、端部集電部材4bの電流引出部6aに対応する電流集中部の劣化を抑制することができる。
なお、制御装置35において、電流引出部6aと外部負荷37との電気的接続を遮断するようにスイッチ39aの動作を制御するにあたっては、温度測定手段38aにて測定された温度が、予め設定された所定温度範囲を所定時間継続して上回った場合に、電流引出部6aと外部負荷37との電気的接続を遮断するようにスイッチ39aの動作を制御することが好ましい。
それにより、電流引出部6aと外部負荷37との電気的接続が頻繁に遮断されることを抑制でき、電流引出部6aと外部負荷37との電気的接続を効率よく行なうことができる。また、併せてスイッチ39aに過剰な負荷が生じることを抑制することができ、長期信頼性の向上した燃料電池装置25とすることができる。
ここで、外部負荷37との電流引出部6aとの電気的な接続の遮断に伴って、温度測定手段38aにて測定される温度が低下し、温度測定手段38aにて測定された温度が、予め設定された所定温度範囲内となる場合がある。このような場合においては、電流引出部6aに対応する端部集電部材4bの部位において電流集中部が生じていない(もしくは抑制されている)と判断できることから、電流引出部6aと外部負荷37とを電気的に接続(再接続)することが好ましい。
具体的には、制御装置35は、温度測定手段38aにて測定され伝送された温度情報が、予め設定された所定温度範囲内であると判断された場合には、電流引出部6aに対応する端部集電部材4bの部位において電流集中部が生じていない(もしくは抑制されている)と判断し、電流引出部6aと外部負荷37とを電気的に接続(再接続)するようにスイッチ39aの動作を制御する。
それにより、電流引出部6aが外部負荷37と再接続されることとなり、セルスタック2の発電により生じた電流を電流引出部6a〜6cに分散して流すことができ、外部負荷37に効率よく電流を供給することができる。また併せて、セルスタック2の発電により生じた電流を電流引出部6a〜6cに分散して流すことができることから、電流引出部6aが電気的に遮断されていた時にくらべ、端部集電部材4bに電流集中部が生じることを抑制することができる。
それにより、電流引出部6aと外部負荷37との電気的接続を効率よく行なうことができる燃料電池装置25とすることができる。
また、電流引出部36aと外部負荷37と再接続する場合においても、温度測定手段38aにて測定された温度が、予め設定された所定温度範囲内を所定時間継続した場合に、再接続するように制御することが好ましい。それにより、電流引出部6aと外部負荷37との電気的接続が頻繁に再接続されることを抑制でき、電流引出部6aと外部負荷37との電気的接続を効率よく行なうことができる。また、併せてスイッチ39aに過剰な負荷が生じることを抑制することができ、長期信頼性の向上した燃料電池装置25とすることができる。
なお、所定時間は燃料電池モジュールに合わせて適宜設定すればよく、燃料電池モジュール20においては、所定時間を1分〜10分とすればよい。
ところで、温度測定手段38a〜fにおける予め設定された温度範囲は、セルスタック装置1や燃料電池モジュール20の構造等に基づいて適宜設定することができる。
例えば図3に示す燃料電池モジュール20においては、発電に使用されなかった燃料ガスを燃料電池セル3の上端側で燃焼させるとともに、燃料電池セル3の下端部側に温度の低い酸素含有ガスが供給される構成となっている。それにより、セルスタック2においては、上端部側の温度が高く下端部側に向かうにつれて温度が低くなる温度分布となる。
それゆえ、図3に示す燃料電池モジュールにおいては、セルスタック2の上端部側に配置された温度測定手段38a、38dにおいて設定される所定の温度範囲(下限値もしくは上限値)を、セルスタック2の下端部側に配置された温度測定手段38c、38fにおいて設定される温度範囲(下限値もしくは上限値)よりも高い温度とすることが好ましい。より好ましくは、セルスタック2の上端部側より下端部側に向かうにつれて、温度測定手段38a〜fにおける温度範囲(下限値もしくは上限値)が低くなるように設定することが好ましい。
具体的には、例えば図3に示す燃料電池モジュール20においては、セルスタック2の上端部側に配置された温度測定手段38a、38dの所定温度範囲は、750〜800℃に設定することができ、より好ましくは760〜790℃に設定することができる。
また、セルスタック2の中央部側(燃料電池セル3の長手方向における中央部側)に配置された温度測定手段38b、38eの所定温度範囲は、730〜780℃に設定することができ、より好ましくは740〜770℃に設定することができる。
さらに、セルスタック2の下端部側に配置された温度測定手段38c、38fの所定温度範囲は、710〜760℃に設定することができ、より好ましくは720〜750℃に設定することができる。
上記のように所定温度範囲の幅を50℃とすることで、電流引出部6a〜6fと外部負荷37との電気的な接続が頻繁に切り替わることを抑制することができ、所定の温度範囲の幅を30℃とすることで、各電流引出部6の電流集中に対して柔軟に制御することができ、電流引出部6に対応する端部集電部材4bの部位に流れこむ電流の量を減少することができ、端部集電部材4bの劣化を抑制することができる。
なお、温度測定手段38とは、1000℃程度の高温に耐えうる温度センサや熱電対など一般的に用いられるものでよい。
また、制御装置35自体が、電流引出部6a〜6fと外部負荷37との電気的接続を切り替える制御を行なってもよい。この場合においては、スイッチ(制御手段)39を設けなくてもよく、燃料電池装置25のコストを低減することができる。
さらに、パワーコンディショナー36と電流引出部6a〜6fとをスイッチ(制御手段)39を設けずに直接接続し、パワーコンディショナー36において電気的接続を制御してもよい。この場合においても、スイッチ(制御手段)39を設けなくてもよく、燃料電池装置25のコストを低減することができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述したセルスタック装置1においては、燃料電池セル3内のガス流路13に燃料ガスを供給し、燃料電池セル3の外側に酸素含有ガスを供給する例を示しているが、ガス流路13に酸素含有ガスを供給し、燃料電池セル3の外側に燃料ガスを供給する構成としてもかまわない。その場合においては、内側電極層を酸素側電極層10とし、外側電極層を燃料側電極層8とする構成の燃料電池セル3とすればよい。
1:セルスタック装置
2:セルスタック
3:燃料電池セル
4:集電部材
4a:セル間集電部材
4b:端部集電部材
5,40:導電部材
6a,6b,6c,6d,6e,6f,41:電流引出部
7:マニホールド
16:平板部
17:側板部
18:埋設部
20:燃料電池モジュール
25,34:燃料電池装置
35:制御装置
36:パワーコンディショナー
37:外部負荷
38a,38b,38c,38d,38e,38f:温度測定手段
39a,39b,39c,39d,39e,39f:スイッチ
2:セルスタック
3:燃料電池セル
4:集電部材
4a:セル間集電部材
4b:端部集電部材
5,40:導電部材
6a,6b,6c,6d,6e,6f,41:電流引出部
7:マニホールド
16:平板部
17:側板部
18:埋設部
20:燃料電池モジュール
25,34:燃料電池装置
35:制御装置
36:パワーコンディショナー
37:外部負荷
38a,38b,38c,38d,38e,38f:温度測定手段
39a,39b,39c,39d,39e,39f:スイッチ
Claims (8)
- 内部に長手方向に沿って燃料ガスを一端部から他端部へ流すための燃料ガス流路を備え、前記燃料ガスと酸素含有ガスとで発電する柱状の燃料電池セルを集電部材を介して複数個立設させた状態で配列して電気的に接続してなるとともに、前記燃料電池セルの他端部側において発電に使用されなかった前記燃料ガスと前記酸素含有ガスとを燃焼させる構成のセルスタックと、該セルスタックを前記燃料電池セルの配列方向における両端から挟持するように配置されている導電部材と、前記燃料電池セルの一端部側を固定するとともに、前記燃料電池セルに前記燃料ガスを供給するためのマニホールドとを備えるセルスタック装置であって、
前記導電部材が、外部に電流を引き出すための電流引出部を前記燃料電池セルの長手方向に間隔をあけて複数有することを特徴とするセルスタック装置。 - 請求項1に記載のセルスタック装置を収納容器に収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
- 請求項2に記載の燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを作動させるための補機とを外装ケースに収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
- 前記燃料電池モジュールが、前記燃料電池セルの配列方向における前記セルスタックの両端部に配置され、それぞれの前記電流引出部近傍の温度を測定するための測温部を有する温度測定手段を複数備え、
前記補機が、それぞれの前記電流引出部と外部負荷との電気的接続を切り替えるための切替手段と、それぞれの前記温度測定手段により測定された温度に基づいて、それぞれの前記電流引出部と前記外部負荷との電気的接続を切り替えるよう前記切替手段を制御する制御装置とを備えることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池装置。 - 前記制御装置は、それぞれの前記温度測定手段により測定された温度が、それぞれの前記温度測定手段において予め設定された所定温度範囲を上回った場合に、当該温度測定手段に対応する前記電流引出部と前記外部負荷との電気的接続を遮断するよう前記切替手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池装置。
- 前記制御装置は、それぞれの前記温度測定手段により測定された温度が、それぞれの前記温度測定手段において予め設定された前記所定温度範囲を所定時間継続して上回った場合に、当該前記温度測定手段に対応する前記電流引出部と前記外部負荷との電気的接続を遮断するよう前記切替手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池装置。
- 前記制御装置は、前記外部負荷との電気的接続が遮断された前記電流引出部と対応する前記温度測定手段により測定された温度が、予め設定された前記所定温度範囲内となった場合に、前記電流引出部と前記外部負荷とを電気的に接続するよう前記切替手段を制御することを特徴とする請求項5または6に記載の燃料電池装置。
- 前記制御装置は、前記外部負荷との電気的接続が遮断された前記電流引出部と対応する前記温度測定手段により測定された温度が、予め設定された前記所定温度範囲内を所定時間継続した場合に、前記電流引出部と前記外部負荷とを電気的に接続するよう前記切替手段を制御することを特徴とする請求項5または6に記載の燃料電池装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009269449A JP2011113828A (ja) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009269449A JP2011113828A (ja) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011113828A true JP2011113828A (ja) | 2011-06-09 |
Family
ID=44236010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009269449A Withdrawn JP2011113828A (ja) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011113828A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015162286A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 京セラ株式会社 | 燃料電池セルスタック装置および燃料電池装置 |
JP2017208260A (ja) * | 2016-05-19 | 2017-11-24 | 京セラ株式会社 | セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置 |
CN114628758A (zh) * | 2020-12-10 | 2022-06-14 | 上海齐耀重工有限公司 | 一种电堆炉装置 |
-
2009
- 2009-11-27 JP JP2009269449A patent/JP2011113828A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015162286A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 京セラ株式会社 | 燃料電池セルスタック装置および燃料電池装置 |
JP2017208260A (ja) * | 2016-05-19 | 2017-11-24 | 京セラ株式会社 | セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置 |
CN114628758A (zh) * | 2020-12-10 | 2022-06-14 | 上海齐耀重工有限公司 | 一种电堆炉装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011150994A (ja) | セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 | |
JP5207729B2 (ja) | 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 | |
JP2010129270A (ja) | 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP5409333B2 (ja) | 燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP5319460B2 (ja) | セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP2009289532A (ja) | セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 | |
JP5709670B2 (ja) | 燃料電池セル装置 | |
JP2012084411A (ja) | 燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP5856024B2 (ja) | セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP5734125B2 (ja) | セルスタックおよび燃料電池モジュール | |
JP5534893B2 (ja) | セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP2011113828A (ja) | セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 | |
JP5289009B2 (ja) | 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP5448917B2 (ja) | セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP2010108688A (ja) | 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP5334731B2 (ja) | 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP2016122522A (ja) | セルスタック、モジュールおよびモジュール収容装置 | |
JP2010192273A (ja) | 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP5188227B2 (ja) | セルスタックおよび燃料電池モジュール | |
JP5164630B2 (ja) | セルスタックおよび燃料電池モジュール | |
JP2010108687A (ja) | 集電部材、それを具備するセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP6117690B2 (ja) | セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP6075766B2 (ja) | セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP2010231919A (ja) | 燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP2012014864A (ja) | セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120817 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20130228 |