JP2011109639A - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷媒体の性質を利用し、特別なインクを用いなくても、特定光源下において容易に目視可能な印刷用画像を生成する技術を提供する。
【解決手段】
色情報保持部102は、印刷媒体上の単位面積当たりの前記印刷手段が持つインクの使用量が異なり、且つ、通常光下では予め設定された色差以下となる第1の色の情報、第2の色の情報を保持する。判別画像データ生成部103は、潜像画像生成部101から渡された2値の潜像画像データの画素の値に従って、第1の色の情報、第2の色情報のいずれか一方を、当該画素の印刷データとして印刷出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】
色情報保持部102は、印刷媒体上の単位面積当たりの前記印刷手段が持つインクの使用量が異なり、且つ、通常光下では予め設定された色差以下となる第1の色の情報、第2の色の情報を保持する。判別画像データ生成部103は、潜像画像生成部101から渡された2値の潜像画像データの画素の値に従って、第1の色の情報、第2の色情報のいずれか一方を、当該画素の印刷データとして印刷出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、特定の光源下において、印刷媒体上に、マークや文字が顕在化させる画像データを生成する技術に関するものである。
印刷物の偽造防止技術または真偽判定技術に、通常光下では目視できず(又は目視し難い)、特定光源下においては容易に目視可能となる特殊なインクを使用した印刷方法がある。代表的なものとして、蛍光染料を含有するインクを用いて印刷装置により印刷媒体上に画像を印刷し、出力された印刷物に紫外線を照射して蛍光による画像を発生させる方法がある(特許文献1)。
しかしながら、上記のような特殊なインクを用いる場合、装置に特殊インク専用のインクタンクが必要で、かつ、通常のインクを用いて印刷媒体上に印刷することで印刷物を生成した後、再度印刷を行うという別工程が発生し、手間がかかる。また、2度印刷を行うため、通常のインクで形成された印刷物上の画像に対して、特殊なインクで構成された画像の位置合わせが必要となるという問題も残る。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものである。そして、本発明は、印刷媒体の性質を利用し、格別なインクやトナー等の記録剤を用いなくても、特定光源下において容易に目視可能な印刷用画像を生成する技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
インクを印刷媒体に付着させて印刷する印刷手段に、印刷画像データを出力する画像処理装置であって、
印刷媒体上の単位面積当たりの前記印刷手段が持つインク使用量が異なり、且つ、通常光下での色差が予め設定された閾値以下となる第1の色の情報、第2の色の情報を保持する色情報保持手段と、
判別対象の情報を入力する入力手段と、
入力された判別対象の情報に従って、2値の潜像画像データを生成する生成手段と、
該生成手段で生成された前記潜像画像データの各画素の値に応じて、前記色情報保持手段に保持された前記第1の色の情報、前記第2の色の情報のいずれか一方を、当該画素での印刷データとして前記印刷手段に出力する出力手段とを備える。
インクを印刷媒体に付着させて印刷する印刷手段に、印刷画像データを出力する画像処理装置であって、
印刷媒体上の単位面積当たりの前記印刷手段が持つインク使用量が異なり、且つ、通常光下での色差が予め設定された閾値以下となる第1の色の情報、第2の色の情報を保持する色情報保持手段と、
判別対象の情報を入力する入力手段と、
入力された判別対象の情報に従って、2値の潜像画像データを生成する生成手段と、
該生成手段で生成された前記潜像画像データの各画素の値に応じて、前記色情報保持手段に保持された前記第1の色の情報、前記第2の色の情報のいずれか一方を、当該画素での印刷データとして前記印刷手段に出力する出力手段とを備える。
本発明によれば、例えば通常の印刷用紙が、紫外線下で蛍光する蛍光増白剤が混入されていることを利用し、通常光下では判別しにくく、特定光(この場合には紫外線下)では、判別可能な印刷画像データを生成することが可能になる。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
はじめに、図4(a),(b)を用いて本実施形態における基本概念について簡単に説明する。印刷物4001は通常光下(たとえばCIE(国際照明委員会)によって相対分光分布が規定された測色用の光であるD50)では同図(a)のように認識できないが(図示の境界線は分かりやすくするためである)、特定の光源下(たとえば紫外線)では同図(b)のように、文字(またはマーク)が顕在化する判別画像401(図示の場合、「Original」という文字部分の領域とその背景領域)が形成されている。これにより紫外線下で印刷物に文字(またはマーク)が確認できれば本物、なければ偽物である、といった真偽判定が可能となる。
はじめに、図4(a),(b)を用いて本実施形態における基本概念について簡単に説明する。印刷物4001は通常光下(たとえばCIE(国際照明委員会)によって相対分光分布が規定された測色用の光であるD50)では同図(a)のように認識できないが(図示の境界線は分かりやすくするためである)、特定の光源下(たとえば紫外線)では同図(b)のように、文字(またはマーク)が顕在化する判別画像401(図示の場合、「Original」という文字部分の領域とその背景領域)が形成されている。これにより紫外線下で印刷物に文字(またはマーク)が確認できれば本物、なければ偽物である、といった真偽判定が可能となる。
一般的な印刷用紙(以下、印刷媒体)の多くは、含有量の違いはあれど、ある程度の白さを維持するため蛍光増白剤が混入されている。蛍光増白剤は、紫外線(いわゆるブラックライト)にさらされると、蛍光することが知られている。より詳しくは、蛍光増白剤は紫外線(波長300-400nm)を吸収し、青色の可視光線(波長400-450nm)に変えて放射する特性を持つ(これを蛍光という)。このため、蛍光増白剤が含まれた紙(紙に限らないが)に紫外線を照射すると、青白く蛍光する。
印刷媒体に印刷するということは、結局のところ、その印刷媒体に記録色剤を付着させること、すなわち、付着部分で印刷媒体を覆うことを意味する。従って、記録色剤が付着している箇所が多い領域と少ない領域とを比較すると、後者の方が印刷媒体の表面が露出している割合が高いので、紫外線下における蛍光の度合は強くなる。別な言い方をすれば、単位面積当たりの記録色剤が付着する面積(以下、被覆率という)が異なる箇所を意図的に発生させれば、紫外線下で異なる蛍光度を持つ領域を作り出せることになる。
なお、記録色剤にはインク(顔料インク、染料インク)とトナーがあるが、それぞれ性質と印刷方法が異なる。記録色剤がトナーの場合、固形であるトナー粒をドラムに付着させ、紙に転写させトナーを定着させる。そして、印刷イメージの色の階調を表現するには、単位面積あたりの網点の面積率を変化させることにより表現する。このため、所望の位置にトナーを定着させやすく、また、形状が固形であるため、にじみが発生する可能性もない。従って、意図的に被覆率が異なる箇所を発生させることは比較的容易に実現させることができる。
一方、記録色剤がインクの場合、液状であるインク滴をノズルから吐出し、紙にインクを付着させる。そして、印刷イメージの色の階調を表現するには、単位面積あたりのインク使用量を変化させることにより表現する。このため、所望の位置にインクを付着させにくく、インクの重なりが生じる可能性がある。さらには、インクは液状であるため、紙のにじみが発生し、その形状が一定しない可能性もある。従って上記2つの要因により、意図的に被覆率が異なる箇所を発生させることが難しいという問題がある。
上記の通り、記録色剤がインクの場合において、インク使用量と被覆率の関係を用いて、直接的に被覆率を調整することは困難であるが、本実施形態では、インク使用量を調整することにより間接的に被覆率を変化させる例を説明する。図17はインク使用量に対する被覆率を示した表であり、本方式はこの関係を利用して判別画像を生成する。これにより、インクの性質(重なり、にじみ等)を考慮した判別画像生成が可能となる。
図5に、各単色インク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の単位面積当りのインク使用量の変化に対する蛍光の度合いを表したグラフを示す。このグラフは、比較的、蛍光増白剤が多く含まれた印刷媒体上に、単色インク毎に単位面積当りのインク使用量を変化させた複数の測定パッチを印刷し、紫外線を照射した環境で明度を測定して数値をグラフ化することにより得られる。このグラフから単色インクの種類によって同じインク使用量でも蛍光の度合いが異なっているのがわかる。また、単色インクの種類によらず、インク使用量が多くなるにつれて蛍光の度合いが減少していることがわかる。
図5からもわかるように、蛍光の度合いを変化させる要因は2つある。1つの要因はインクの使用量である。インクの使用量が多ければ多いほど印刷媒体上に塗布される面積が大きくなる。すなわち、インクの使用量は、間接的に、印刷媒体を覆う被覆率を表わしていると言える。もう1つの要因は、インクの色(色成分の種類)である。
ここで、2つ目の要因である、インクの色の種類による抑制する力の違いを利用して、例えば印刷媒体上の第1の領域の蛍光を低抑制するインク、第2の領域の蛍光を高抑制するインクで印刷することにより、蛍光の度合いを変化させる方法が考えられる。しかし、第2の色に必ず蛍光を高抑制する色材を使用しなければならないため、第2の色の色再現範囲が限定されてしまう可能性がある。
本発明者等は、上記点に着目し、以下のようにすることで、通常光下では図4(a)のように第1の領域(文字の背景部分)と第2の領域(文字部分)の判別し難くし、紫外線下ではこれら2つの領域を容易に判別するようにした。
・第1の領域と第2の領域には、通常光下での色が近似するようインク使用量を調節する。
・第1の領域と第2の領域の間では、インクによる被覆率が異なるようインク使用量を調整する。
・第1の領域と第2の領域には、通常光下での色が近似するようインク使用量を調節する。
・第1の領域と第2の領域の間では、インクによる被覆率が異なるようインク使用量を調整する。
<色情報の生成方法>
まず、色情報の生成方法に関して述べる。色情報とは画像データのRGB値に対して、印刷媒体上にどのインクをどの程度の量で形成するかを示した構成情報である。通常1つのRGB値に対して1つの色情報が決定されており、出力機器やプリンタドライバなどで色情報テーブルとして保持されている。
まず、色情報の生成方法に関して述べる。色情報とは画像データのRGB値に対して、印刷媒体上にどのインクをどの程度の量で形成するかを示した構成情報である。通常1つのRGB値に対して1つの色情報が決定されており、出力機器やプリンタドライバなどで色情報テーブルとして保持されている。
ここで、各RGB値に対して印刷媒体上の単位面積がすべて覆われる量を100とした各色インクの割合を数値で示すこととする。本実施形態は通常保持されている色情報テーブルに示された第1の領域を第1の色としたき、この第1の色に対して、以下の条件を満たす第2の領域に用いる第2の色を決定する。なお、以下では、色空間としてL*a*b*を用いる例を説明するが、色判別に利用する色空間はこれに限定されるものではない。
・通常光での色差に対して:
ΔEab*={(L1*-L2*)2+(a1*-a2*)2+(b1*-b2*)2}1/2 ≦ Th1
・インク使用量に対して:
ΔC_sum = |C_sum2-C_sum1|≧ Th2 あるいは
C_sum2≧Th4
・通常光での色差に対して:
ΔEab*={(L1*-L2*)2+(a1*-a2*)2+(b1*-b2*)2}1/2 ≦ Th1
・インク使用量に対して:
ΔC_sum = |C_sum2-C_sum1|≧ Th2 あるいは
C_sum2≧Th4
上式において、L*は明度、a*b*は色相と彩度を表す色度を示しており、第1の色の明度、色度をL1*,a1*b1*とし、第2の色の明度、色度をL2*,a2*b2*としている。また、第1の色のインク使用量の合計をC_sum1、第2の色のインク使用量の合計をC_sum2としている。ここでTh1は人間が識別できない色差の閾値であり、一般に6.5以下であれば許容範囲であり、3.2以下では差がほとんど気付かないと言われている。また、紫外線下で人間が識別できる明度差となる被覆率の差をTh3と既定したとき、閾値Th2は被覆率の差がTh3となる第1の色と第2の色のインク使用量の合計差の閾値である。また、閾値Th4は被覆率の差がTh3となる第2の色のインク使用量の合計の閾値である。これらの値は、一般的な数値はなく、また印刷媒体によって異なる。したがって、ある印刷媒体に対してインク使用量を変化させた複数の測定パッチを印刷し、紫外線下で差が認識できる明度差となる被覆率の差を元にそれぞれ閾値を決定するとよい。また、通常光とは、CIE(国際照明委員会)によって相対分光分布が規定された測色用の光を示しており、例えばD65、D50、A光源、C光源などが挙げられる。インク使用量の合計差の閾値Th2を元に第2の色を求めてもよいし、インク使用量の合計の閾値Th4を元に第2の色を求めてもよい。
以下に第1の領域と第2の領域を、(1)同じインクを用いて印刷する場合と、(2)異なる色のインクを組みあせて印刷する場合について説明する。
(1)同じインクを用いる場合
例えば画像データの或る領域内の画素が一様に同じ色で、その画素値Np1(RGB値)に対して、第1の色の印刷色情報C1がC1=(c,m,y,k)=(0,0,0,24)であったとする。
(1)同じインクを用いる場合
例えば画像データの或る領域内の画素が一様に同じ色で、その画素値Np1(RGB値)に対して、第1の色の印刷色情報C1がC1=(c,m,y,k)=(0,0,0,24)であったとする。
この色情報C1を元に紙上に第1の色を持つ領域を形成し、これを通常光(D50)下でL*a*b*値の測定を行う。同様に第1の色と異なる第2の色の候補色C21=(0,0,0,18),C22=(0,0,0,30),…を印刷媒体上に形成し、それぞれのL*a*b*値を測定する。
測定した結果、第1の色のL*a*b*値が、L*=67.77,a*=2.33,b*=0.18であったとする。そして、候補色C21,C22,…のL*a*b*値が、
C21(0,0,0,30): L*=62.28,a*=2.49,b*=1.54
C22(0,0,0,18): L*=74.11.a*=2.11,b*=‐1.41
:
であったとする。このときインク使用量の合計C_sumはそれぞれ、C_sum1=24, C_sum21=30, C_sum22=18,…となる。
C21(0,0,0,30): L*=62.28,a*=2.49,b*=1.54
C22(0,0,0,18): L*=74.11.a*=2.11,b*=‐1.41
:
であったとする。このときインク使用量の合計C_sumはそれぞれ、C_sum1=24, C_sum21=30, C_sum22=18,…となる。
ここで、色差の閾値をTh1=6.5、インク使用量の合計差の閾値をTh2=6とする。なお、インク使用量の合計差の閾値は、使用した紙に対してインク使用量を変化させた複数の測定パッチを印刷し、各測定パッチの被覆率をあらかじめ測定し、紫外線下で認識できる明度差となる被覆率の差を元にインク使用量の合計差を算出するものである。
上記の場合、第1の色との色差ΔEab*が閾値以下(ΔEab*≦6.5)を満たし、且つ、インク使用量の合計差ΔC_sumが、ΔC_sum≧6である第2の色の候補を見つければ良い。当然、ΔEab*は、小さければ小さいほど望ましく、インク使用量の合計差ΔC_sumは大きければ大きいほど望ましいことになる。
図6(a)は各色のL*a*b*値を(図示では第2の色の候補が2つの例)、図6(c)はインク使用量の合計C_sumを図示したものである。図中の点線はそれぞれ閾値Th1、Th2を示しており、第2の色が図6(a)の点線の範囲内で、かつ、図6(c)の点線の範囲外であればよい。
計算した結果、C21(0,0,0,30)とC1との色差ΔEab* =5.66 であり、ΔC_sum=|C_sum1-C_sum21|=|24-30|=6となる。また、 C22(0,0,0,18)のC1との色差ΔEab* =6.55 、ΔC_sum=|C_sum1-C_sum22|=|24-18|=6となる。
従って、第2の色の色情報C2は上記条件を満たすC2=C21=(0,0,0,30)と決定される。よって、第1の領域における画素値Np1に対する色情報は、第1の色としてC1=(c,m,y,k)=(0,0,0,24)、第2の領域の第2の色としてC2=(c,m,y,k)=(0,0,0,30)が決定され、図8(a)に示すような色情報テーブルが生成できる。
(2)異なるインクを用いる場合:
インクの種類がシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)、ブラック(k)以外、例えば、レッド(r)、グリーン(g)、ブルー(b)が使用できる場合(或る程度以上の業務用印刷装置がこれに当たる)、第2の色を第1の色とは違う色材で構成するのに幾通りも定義できる。例えばレッドは、マゼンタとイエローを合わせることで再現できる。また、グリーンはシアンとイエロー、ブルーはシアンとマゼンタで再現できる。
インクの種類がシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)、ブラック(k)以外、例えば、レッド(r)、グリーン(g)、ブルー(b)が使用できる場合(或る程度以上の業務用印刷装置がこれに当たる)、第2の色を第1の色とは違う色材で構成するのに幾通りも定義できる。例えばレッドは、マゼンタとイエローを合わせることで再現できる。また、グリーンはシアンとイエロー、ブルーはシアンとマゼンタで再現できる。
以下では例として第1の色がブルー、第2の色がシアン,マゼンタの組み合わせで構成される場合について説明する。
例えば画像データのある画素値Np2(RGB値)に対して、第1の色の色情報C1がC1=(c,m,y,k,r,g,b)= (0,0,0,0,0,0,24)であったとする。この色情報C1を元に紙上に第1の色の画像を形成し、これを通常光(D50)下でL*a*b*値の測定を行う。
次にシアン、マゼンタの2つのインクで第2の色の候補色C21=(11,27,0,0,0,0,0),C22=(9,25,0,0,0,0,0)…を紙上に形成し、L*a*b*値を測定する。そして、測定した結果、第1の色のL*a*b*値がL*=72.15,a*=24.60,b*=‐35.96であったとする。そして、候補色のL*a*b*値が、
C21(11,27,0,0,0,0,0):L*=70.17,a*=24.92,b*=‐32.90
C22(9,25,0,0,0,0,0):L*=72.48,a*=24.47,b*=‐30.54
であったとする。このときインク使用量の合計C_sumはそれぞれ、C_sum1=24, C_sum21=38, C_sum22=34となる。
C21(11,27,0,0,0,0,0):L*=70.17,a*=24.92,b*=‐32.90
C22(9,25,0,0,0,0,0):L*=72.48,a*=24.47,b*=‐30.54
であったとする。このときインク使用量の合計C_sumはそれぞれ、C_sum1=24, C_sum21=38, C_sum22=34となる。
次に閾値Th1 = 6.5、 Th2=12とした場合、第1の色との色差および明度差が、色差ΔEab*≦6.5、かつ、インク使用量の合計差ΔC_sum≧12である第2の色を見つけることを行う。
図6(b)は各色のL*a*b*値を、図6(d)はインク使用量の合計C_sumを図示したものである。図中の点線はそれぞれ閾値Th1、Th2を示しており、第2の色は、図6(b)の点線の範囲内で、かつ、図6(d)の点線の範囲外であればよい。
計算した結果、C21(11,27,0,0,0,0,0)とC1との色差はΔEab* = 3.66、インク使用量の合計の差はΔC_sum=14となる。また、 C22(9,25,0,0,0,0,0)とC1との色差はΔEab* =5.4、インク使用量の合計の差はΔC_sum=10となる。
従って、第2の色の色情報C2として、上記条件を満たすC21=(11,27,0,0,0,0,0)と決定される。よって、画素値Np2に対する色情報は、第1の色として:C1= (c,m,y,k,r,g,b)= (0,0,0,0,0,0,24)、第2の色としてC2=(c,m,y,k,r,g,b)= (11,27,0,0,0,0,0)となり、図8(b)に示すような色情報テーブルが生成できる。
このようにして、画像データの画素値Np(RGB値)に対して第1の色と第2の色のデータが生成される。
なお、今回は説明を簡単にするために、図8(a)、図8(b)の色情報テーブルには1つの画素値の色情報しか示されていないが、複数の画素値に対してそれぞれ色情報があってもよい。また、色情報に関して、通常出力機器やドライバなどで保持されている色情報テーブルに示された色情報を第1の色として、この第1の色に対して、条件を満たす第2の色を決定する方法を説明した。しかし本発明はこれに限定されず、例えば保持されている色情報テーブルに示された色情報を基準色として、この基準色に近似しており、かつ、上述した条件を満たすような2つの色を第1の色、第2の色としてもよい。
また今回は、蛍光の度合いが変化する要因の1つである単位面積あたりのインク使用量が違うことを利用して、前述した色情報の生成を行った。しかし、本発明はこれに限定されることなく、もうひとつの要因である色材が持つ蛍光を抑制する力も利用して、色情報の生成を行っても良い。この場合2つの要因を併用することにより、1つの要因だけを用いた場合と比べ、さらに色再現範囲が広がるため、様々な色を使用した多様なデザインにも本方法を適用することができる。
<判別画像の生成方法>
次に前記「色情報の生成方法」で生成された色情報を搭載した画像処理装置が、判別画像を生成するまでの具体的な処理を説明する。図1(a)は本実施形態における画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図1(a)に示すように、本実施形態における画像処理装置11は、真偽判別が可能な印刷物を生成可能な装置であって、潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像データ生成部103、画像出力部104から構成される。
次に前記「色情報の生成方法」で生成された色情報を搭載した画像処理装置が、判別画像を生成するまでの具体的な処理を説明する。図1(a)は本実施形態における画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図1(a)に示すように、本実施形態における画像処理装置11は、真偽判別が可能な印刷物を生成可能な装置であって、潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像データ生成部103、画像出力部104から構成される。
潜像画像生成部101は、電子データである潜像データを読み取り、潜像画像を生成する機能を有する。色情報保持部102は、ある画素値に対して単位面積あたりのインク使用量が異なる、第1の色および第2の色の色情報を保持する機能を有する。判別画像データ生成部103は、潜像画像と色情報から判別画像を構成するデータを生成する機能を有する。画像出力部104は、紙を取り込み、判別画像データを元に、紙上に判別画像を印刷する機能を有する。
以下、本実施形態を実現させるための方法を図1(a)のブロック図と図2のフローチャートを使って詳細に説明する。
まず、潜像画像生成部101は、文字やマーク等の、紫外線下で判別させたい判別対象の情報(以下、潜像データC)を入力すると、潜像画像データIcを生成し、判別画像データ生成部103に供給する(S201)。ここで、潜像画像データIcとは、画素単位での扱いが可能な2値画像データであり、文字またはマーク部分は「1」、それ以外は「0」で構成されている。言い換えれば、潜像画像データIcとは、各画素が先に説明した第1の領域、第2の領域のいずれであるのかを示す情報で構成されるとも言える。
図1(a)の参照符号1002に示すように潜像データCが「Original」の文字で構成される場合、文字部分の画素が「1」それ以外の画素が「0」である2値画像データが、潜像画像データIcとなる。なお、ここでは、潜像データCが2値画像の場合そのまま潜像画像データIcとしたが、文字またはマークを描画する描画情報である場合は、描画情報をもとに2値画像を生成しこれを潜像画像データIcとする。以降ではこの潜像画像データIcと同じ大きさの判別画像を生成していく。
判別画像データ生成部103は、潜像画像生成部101より潜像画像データIcが供給されると、色情報保持部102にアクセスし、ある画素値Npに対する色情報Ciを取得する(S202)。なお、ここでは説明を簡単にするために、あらかじめ定められた1つの画素値に対して判別画像を印刷することを行う。
色情報保持部102は、図8(b)に示すように、ある画素値Npに対して紙上にどの色材をどの程度の量で形成するかを示した構成情報である色情報Ciが保持されている。この色情報Ciは前述の概念で説明したように、画像データの画素値に対して、通常光での色差ΔEab*≦Th1、インク使用量の合計差ΔC_sum≧Th2となる第1の色と第2の色の色情報で構成されている。
ここでは図8(b)にあるように判別画像データ生成部103は画素値Np2に対する色情報Ci = (C1,C2) = ((0,0,0,0,0,0,24), (11,27,0,0,0,0,0))を取得する。なお、画素値Npが複数ある場合は、使用する画素値を1つ指定するが、その指定の際にはユーザにその候補を表示し、その中から指定するようにする。
判別画像データ生成部103は、色情報保持部102より色情報Ciを取得すると、潜像画像データIcと色情報Ciから、判別画像を構成するデータである判別画像データItdを生成し画像出力部104へ供給する。この判別画像データItdは、各画素に対する色情報の集合データである。そして判別画像データItdの生成は、潜像画像データIcの1画素を対象画素として、潜像画像データIcの左上から順に1画素ずつ移動し順に以下の処理を行う。
まず、潜像画像データIcの対象画素に対して、対象画素が「1」つまり文字またはマークがあるか否かを判定する(S203)。「1」の場合は、判別画像データItdを色情報Ciの第2の色C2(11,27,0,0,0,0,0)に決定する(S204)。一方、対象画素が「0」の場合は、判別画像データItdを色情報Ciの第1の色C1(0,0,0,0,0,0,24)とする(S205)。以下、これを繰り返す。
なお、ここでは文字またはマーク部分を第2の色、周辺を第1の色としたが、逆でもよい。この場合紫外線下ではマークが周辺よりも蛍光しているため、文字ならば白抜き文字として認識することが出来る。
そして、上記処理を行った対象画素が最終画素(右下隅の画素)であるか判定し(S206)、最終画素でなければ対象画素を変更して(S207)、最終画素までステップS203から同様の処理を繰り返し行う。このようにして、潜像画像データIcの全画素に対する判別画像データItdが生成される。そして、画像出力部104は判別画像データ生成部103より判別画像データItdが供給されると、紙1001を取り込み、判別画像データItdから紙上に判別画像Itを印刷し、判別画像Itが印刷された印刷物1003を出力する(S208)。
以上、機能構成図とフローチャートを用いて、真偽判別が可能な印刷物を生成する処理について説明した。本第1の実施形態によれば、蛍光増白剤が含まれる印刷媒体に対して上記処理を行うことで、通常のインクで真偽判別が可能な印刷物を簡単に生成することが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、1つの画素値に対して判別画像を形成する方法を示したが、例えば複数色で構成されたマークのような画像に対しても、判別画像を生成したい場合がある。ここでは上記の変形例を第2の実施形態として説明する。ここでは、複数の画素値で構成された画像を入力画像とし、この入力画像をもとに判別画像を印刷する方法を示す。
上記第1の実施形態では、1つの画素値に対して判別画像を形成する方法を示したが、例えば複数色で構成されたマークのような画像に対しても、判別画像を生成したい場合がある。ここでは上記の変形例を第2の実施形態として説明する。ここでは、複数の画素値で構成された画像を入力画像とし、この入力画像をもとに判別画像を印刷する方法を示す。
図1(b)は本第2の実施形態における画像処理装置のブロック構成図である。図示の如く、本画像処理装置12は、複数色で構成された真偽判別が可能な印刷物を生成可能な装置であって、潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像データ生成部103、画像出力部104、画像入力部105、判定部106を有する。画像入力部105は、電子データである画像データの読み取りまたは生成する機能を有し、判定部106は、入力された画像データが有する画素値に対する色情報が色情報保持部102に保有されているか否かの判定を行う機能を有する。
なお、潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像データ生成部103、画像出力部104は上記第1の実施形態の潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像データ生成部103、画像出力部104と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。従って、この画像処理装置12は上記第1の実施形態で説明した画像処理装置11に画像入力部105と判定部106が追加されたものでもある。
以下、本実施形態を実現させるための方法を図1(b)のブロック図と図3のフローチャートに従って説明する。
まず、画像処理装置12に画像データ1004が入力されると、画像入力部105は、その画像を読み取り、電子データである画像データIを生成して(S301)、判定部106に供給する。ここで画像データIとは、画素単位での扱いが可能な画像である。例えば画像が紙原稿である場合、画像入力部105は電荷結合素子CCDまたは光学センサーを有するものとし、画像入力指示に応じて画像の撮影、電気信号処理、デジタル信号処理等を行って画像データIを生成する。また、画像がページ記述言語で記述されたデータであったり、特有のデータ形式を扱うアプリケーションで作成されたデータである場合には、そのデータ形式を一般的な画像の形式(ビットマップ形式等)に変換し、画像データIとする。ここでは、説明を簡単にするため、生成された画像データIは図1(b)の参照符号1004のように、画素値Np1の領域と、画素値Np2の領域の2つで構成されているものとする。
そして、判定部106は、画像入力部105から画像データIの供給を受け、画像データIの各画素値に対する色情報が色情報保持部102に保持されているか否かの判定を行う(S302)。もし、保持されていない場合は判別画像生成を行わず、処理を終了する(エラー終了する)。保持されている場合は、画像データIを判別画像データ生成部103に供給する。
次に、潜像画像生成部101は、紫外線下で顕在化させたい文字またはマークを表す潜像データCを入力すると、潜像画像データIcを生成し、それを判別画像データ生成部103に供給する(S303)。
なお、第1の実施形態では判別画像の大きさは潜像画像データIcと同じとしたが、ここでは入力された画像データIと同じ大きさとする。このため、画像データIと潜像画像データIcの大きさが異なる場合がある。今、潜像画像データIcの大きさが画像データIの大きさよりも小さいとすると、例えば図7(a)のように拡大することにより潜像画像データIcを生成する。また、図7(c)のように潜像画像データIcを繰り返すことにより潜像画像データIcを作成しても良い。もし潜像画像データIcの大きさが画像データIの大きさよりも大きい場合は図7(b)のように縮小する。
そして判別画像データ生成部103は、色情報保持部102にアクセスしつつ画素値Np1、Np2に対する色情報Ciを取得し(S304)、潜像画像データIcと画像データIから、判別画像を構成するデータである判別画像データItdを生成し画像出力部104へ供給する。この判別画像データItdは、各画素に対する色情報の集合データである。
そして判別画像データItdの生成は、潜像画像データIcと画像データIの1画素を対象画素として、潜像画像データIcと画像データIの左上から順に1画素ずつ移動し順に以下の処理を行う。なお、ここでは色情報保持部102は、図8(c)に示すような、画素値Np1,Np2に対しての色情報Ciが保持されているものとする。
まず、対象画素に対して、潜像画像データIcの対象画素が「1」、つまり文字またはマークの部分か否かを判定する(S305)。「1」の場合で、かつ画像データIの画素値がNp1の場合は、画素値Np1に対する色情報Ci1のC2を取得して、判別画像データItdを色情報Ci1の第2の色C2(0,0,0,30,0,0,0)とする。「1」の場合で、画像データIの画素値がNp2の場合は、画素値Np2に対する色情報Ci2のC2を取得して、判別画像データItdを色情報Ci2の第2の色C2(11,27,0,0,0,0,0)とする(S306)。
また、対象画素が「0」の場合で、かつ画像データIの画素値がNp1の場合は、画素値Np1に対する色情報Ci1のC1を取得して判別画像データItdを色情報Ci1の第1の色C1(0,0,0,24,0,0,0)とする。「0」の場合で、画像データIの画素値がNp2の場合は、画素値Np2に対する色情報Ci2のC1を取得して、判別画像データItdを色情報Ci2の第1の色C1(0,0,0,0,0,0,24)とする(S307)。
そして、上記処理を行った対象画素が最終画素であるか判定し(S308)、最終画素でなければ対象画素を変更して(S309)、最終画素までステップS305から同様の処理を繰り返し行う。
このようにして、潜像画像データIcの全画素に対する判別画像データItdが生成される。
そして、画像出力部104は判別画像データ生成部103より判別画像データItdが供給されると、紙1001を取り込み、判別画像データItdから紙上に判別画像Itを印刷し、判別画像Itが印刷された印刷物1003を出力する(S310)。従って、蛍光増白剤を含む印刷媒体上に印刷される場合、複数色で構成された判別画像をその印刷媒体上に生成することが可能になる。
なお、ここでは画像データIの各画素値に対する色情報が色情報保持部102に保持されていない場合は処理を終了するとしたが、終了せずに近似画素値の色情報を用いて判別画像を生成してもよい。
例えば、図8(d)に示すような色情報が色情報保持部102に保持されており、画像データIの画素値Np3がNp3=(R,G,B)=(128,0,250)であったとする。この時、判定部106では判定を行わずに、判別画像データ生成部103で以下の処理を行う。判別画像データ生成部103では画像データIの画素値Np3を値が近い画素値Np1=(R,G,B)=(128,0,255)としてNp1の色情報Ci1を用いて判別画像データItdを生成する。
また、保持されている色情報から画像データIの画素値に対する第1の色および第2の色を算出してもよい。例えば、画像データIの画素値Np4がNp4=(R,G,B)=(128,0,224)であったとすると、判別画像データ生成部103は色情報保持部102に保持されているNp1とNp2の色情報からNp4の色情報を、公知技術である補間法を用いて算出する。この補間法には直線補間法やラグランジュ、ニュートン、ガウス、ベッセル補間法などがある。算出した結果Ci4=(C1,C2) = ((0,0,0,0,0,0,18),(9,21,0,0,0,0,0))となり、Np4の色情報が得られる。
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態ではあらかじめ色情報保持部102に保持された色情報を元に判別画像Itを生成した。以下では、上記に対する変形例を第3の実施形態として説明する。ここでは、複数の画素値で構成された画像を入力画像とし、この入力画像の各画素値に対して単位面積あたりのインク使用量が異なる、第1の色および第2の色の色情報を生成し、この色情報をもとに判別画像を印刷する方法を示す。
上記第2の実施形態ではあらかじめ色情報保持部102に保持された色情報を元に判別画像Itを生成した。以下では、上記に対する変形例を第3の実施形態として説明する。ここでは、複数の画素値で構成された画像を入力画像とし、この入力画像の各画素値に対して単位面積あたりのインク使用量が異なる、第1の色および第2の色の色情報を生成し、この色情報をもとに判別画像を印刷する方法を示す。
図12(a)は本第3の実施形態における画像処理装置13のブロック構成図である。図示の如く、本画像処理装置13は、複数色で構成された真偽判別が可能な印刷物を生成可能な装置であって、潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像データ生成部103、画像出力部104、画像入力部105、判定部106、色情報生成部107、を有する。色情報生成部107は、入力画像のある画素値に対して単位面積あたりのインク使用量が異なる、第1の色および第2の色の色情報を生成可能な機能を有する。本実施形態では、第1の色と第2の色で異なるインクを用いる例を説明する。
なお、潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像データ生成部103、画像出力部104、画像入力部105、判定部106は上記第2の実施形態の潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像データ生成部103、画像出力部104、画像入力部105、判定部106と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。従って、この画像処理装置13は上記第2の実施形態で説明した画像処理装置12に色情報生成部107が追加されたものでもある。
以下、本第3の実施形態を実現させるための方法を図12(a)のブロック図と図13のフローチャートに従って説明する。
まず、画像処理装置13に画像データ1004が入力されると、画像入力部105は、その画像を読み取り、電子データである画像データIを生成して(S301)、色情報生成部107に供給する。
そして、色情報生成部107は、画像入力部105から画像データIの供給を受け、画像データIの各画素値に対する色情報を生成し、色情報保持部106に供給し、色情報保持部106はこれを保持する(S1301)。
以降、色情報保持部106に保持された色情報をもとに判別画像データItdを生成する処理(S302からS310)は、上記第2の実施形態で説明した処理(S302からS310)と同様のため、詳細な説明は省略する。従って、本第3の実施形態における生成処理は上記第2の実施形態で説明した生成処理に色情報生成処理(S1301)が追加されたものでもある。
以下、上記色情報生成処理(S1301)の方法を図12(b)のブロック図と図14のフローチャートに従ってさらに詳しく説明する。
色情報生成部107は、入力画像のある画素値に対して単位面積あたりのインク使用量が異なる、第1の色および第2の色の色情報を生成可能な機能を有し、色変換処理部108、色情報演算部109、測定データ保持部110、閾値保持部111から構成される。色変換処理部108は、画像データIの画素値をデバイスで表現できる色空間データに変換する機能を有する。色情報演算部109は、第1の色および第2の色の色情報を算出する機能を有する。測定データ保持部110は、インク使用量に対するL*a*b*値を色測定データとして、インク使用量の合計に対する被覆率を被覆率データとして保持する機能を有する。閾値保持部111は、通常光下で識別できない色差の閾値をTh1として、紫外光下での明度差が生じる被覆率の差の閾値をTh3として、保持する機能を有する。
まず、色変換処理部108は画像データIの画素値Np1が入力されると(S1401)、デバイス非依存の色空間であるL*a*b*値に変換し(S1402)、得られたL*a*b*値に対して、デバイス依存の色空間であるL’*a’*b’*値に変換する(S1403)。これは画像データIの画素値を共通の色空間データに変換し、共通の色空間データからデバイスで表現できる色空間データに変換することで、画像データIの色を画像出力部104で出力できる色に変換することを意味している。そして、変換されたL’*a’*b’*値を色情報演算部109へ供給する。
色情報演算部109は、測定データ保持部110に保持されている色測定データを用いて、供給されたL’*a’*b’*値に対する各インクの使用量である第1の色C1(c,m,y)および第2の色C2(r,g,b)をそれぞれ算出する。
なお、測定データ保持部110は図15に示すように、インク使用量に対するL*a*b*値が色測定データとしてテーブルで保持されており、L*a*b*値はインク使用量を変化させた複数の測定パッチを印刷し、通常光を照射した環境で測定して得られた数値である。
図15(a)は、CMYのインク使用量に対するL*a*b*値を示し、図15(b)は、RGBのインク使用量に対するL*a*b*値を示す。本実施形態では、第1の色と第2の色で異なるインクを用いるので、第1の色の算出には、図15(a)の色測定データを用い、第2の色の算出には、図15(b)の色測定データを用いる。尚、第1の色と第2の色で同じインクを用いる場合は、どちらか一方の色測定データを用いればよい。
具体的には、測定データ保持部110の第1の色測定データ(図15(a))からL’*a’*b’*値に近いL*a*b*値を持つ4つのデータを取得し(S1404)、取得したデータからL’*a’*b’*値となる各インク使用量、つまり第1の色C1(c,m,y)を公知技術である補間法を用いて算出する(S1405)。なお、図16は4つのデータをL*a*b空間で表現したものである。図中において、4つのデータP11,P12,P13,P14からTp(L’*a’*b’)となる(c,m,y)を算出することとなる。
同様に測定データ保持部110の第2の色測定データ(図15(b))からL’*a’*b’に近いL*a*b*値を持つ4つのデータを取得し(S1406)、取得したデータからL’*a’*b’となる各インク使用量、つまり第2の色C2を算出する(S1407)。図中において、4つのデータP15,P16,P17,P18からTp( L’*a’*b’)となる(r,g,b)を算出することとなる。
次に、第1の色C1および第2の色C2からインク使用量の合計C_sumを各々算出する(S1408)。インク使用量の合計とは各インク使用量を加算した値であり、例えば第1の色C1が(20,0,10)、第2の色C2が(5,30,5)の場合、第1の色C1の各インク使用量の合計C_sum1は30となり, 第2の色C2の各インク使用量の合計C_sum2は40となる。
次に、上記第1の色C1のインク使用量の合計C_sum1と、閾値保持部111に保持されているTh3と、測定データ保持部110に保持されている被覆率データから、第2の色C2のインク使用量の合計C_sum2の閾値であるTh4を算出する(S1409)。これは第1の色C1との被覆率の差がTh3生じるためには第2の色C2のインク使用量の合計がどれぐらいあればよいかを算出していることになる。なお、被覆率データは図17に示すようにインク使用量の合計に対する被覆率が示されたテーブルであり、被覆率はインク使用量を変化させた複数の測定パッチを印刷し、測定して得られた数値である。ここで、インク使用量と被覆率が比例関係でないことに注意されたい。一般的に、単位面積に対してインク使用量が少ないときには、インクのにじみの影響を受け、被覆率の増加比率が大きくなる傾向にある。そして、単位面積に対してインク使用量が多くなるにつれ、インクの重なりの影響を受けて、被覆率の増加比率が収束していく傾向がある。
ここで、インク使用量の合計値C_sumから被覆率covを求める処理を以下のように表わす。
cov=f1(C_sum)
cov=f1(C_sum)
また、被覆率covからインク使用量の合計値C_sumを求める処理を以下のように表わす。
C_sum=f2(cov)
C_sum=f2(cov)
上記例では、第1の色C1のインク使用量の合計C_sum1=30であるため、図17の被覆率データから第1の色C1の被覆率cov1は、cov1=f1(C_sum1)=f1(30)=45となる。そして、紫外光下での明度差が生じる被覆率の差の閾値であるTh3がTh3=15である場合、第1の色C1の被覆率と第2の色C2の被覆率の差が15あれば良いことになるので、第2の色C2の被覆率cov2はcov2=cov1+Th3=45+15=60あればよい。このときインク使用量の合計値はC_sum2=f2(cov2)=f2(60)=40である。従って、第2の色C2のインク使用量の合計C_sum2の閾値であるTh4の値は40となる。
そして、ステップS1408で算出したC_sum2がTh4以上であるか否かの判定を行う(S1410)。
C_sum2がTh4以上である場合、第1の色C1と第2の色C2を色情報Ciとして色情報保持部102に供給し、色情報保持部102はこれを画素値Np1の色情報Ci1として保持する(S1417)。上記例の場合、C_sum2がTh4以上となるため、画素値Np1の色情報Ci1としてC1=(20,0,10),C2=(5,30,5)が色情報保持部102に保持される。
C_sum2がTh4以上である場合、第1の色C1と第2の色C2を色情報Ciとして色情報保持部102に供給し、色情報保持部102はこれを画素値Np1の色情報Ci1として保持する(S1417)。上記例の場合、C_sum2がTh4以上となるため、画素値Np1の色情報Ci1としてC1=(20,0,10),C2=(5,30,5)が色情報保持部102に保持される。
一方、C_sum2がTh4以上でない場合、Th4以上となるよう第2の色C2の各インク使用量を変更する(S1411)。
例えば、第1の色C1が(10,10,10)、第2の色C2が(12,12,12)で、Th3がTh3=15の場合、C_sum1が30、C_sum2が36となるため、C_sum2がTh4=40以上とはならない。このためTh4=40以上となる、つまり第2の色C2のインク使用量の合計が40以上となるよう各インク使用量を変更し、これを第2の色C2’とする。第2の色C2’の候補としては、(14,13,13)、(13,14,13)、(13,13,14)などが挙げられる。なお、インク使用量の合計が40以上となればよいため、他にも候補が多数挙げられるが、変更する量を大きくすると、この後に算出する第1の色C1との色差ΔEが大きくなるため、出来るだけ変更する量が少ない方が望ましい。従って、変更する量の上限を既定しておき、上限を超えないようインク使用量を変更した候補を複数算出しておく。
次に、閾値Th4以上となるよう変更された第2の色C2’のL*a*b*値を算出する(S1412)。具体的には、測定データ保持部110の第2の色測定データから変更された第2の色C2’に近い記録色剤を持つ4つのデータを取得し、取得したデータから第2の色C2’となるL*a*b*値を公知技術である補間法を用いて算出する。そして、算出された第2の色C2’のL*a*b*値と色変換処理部108で算出されたL’*a’*b’*値との色差ΔEを算出する(S1413)。そして、求めた色差ΔEがTh1以下であるか否かを判定する(S1414)。これは第2の色C2の各インク使用量を変更したことにより、通常光下でのL*a*b*値も変化するため、第1の色と第2の色が識別できない色差となっているかを判定するものである。
求めた色差ΔEがTh1以下である場合、第1の色C1と第2の色C2’を色情報Ciとして色情報保持部102に供給し、色情報保持部102はこれを画素値Np1の色情報Ci1として保持する(S1417)。
また、求めた色差ΔEがTh1以下でない場合、各インク使用量を変更した第2の色C2’の候補すべてが終了したか否かを判定し(S1415)、すべて終了していない場合は、候補を変更して(S1416)、ステップS1412以降の処理を行う。なお、S1415にて、すべて終了している場合は処理を終了する(エラー終了する)。
このようにして、入力画像のある画素値に対して単位面積あたりのインク使用量が異なる、第1の色および第2の色の色情報Ciが生成される。
なお、上記例のTh3が15の場合、第2の色C2の被覆率cov2をcov2=cov1+Th3=45+15=60とした。つまり第2の色C2の被覆率が第1の色C1の被覆率より大きい場合について説明したが、第1の色C1の被覆率と第2の色C2の被覆率の差が15あればよいため、第2の色C2の被覆率cov2をcov2=cov1-Th3=45-15=30としても良い。つまり第2の色C2の被覆率が第1の色C1の被覆率より小さい場合についても適用可能である。この場合、第2の色C2のインク使用量の合計値C_sum2はC_sum2=f2(cov2)=f2(30)=20であるため、Th4はTh4=20となる。そして、算出したC_sum2がTh4以下であるか否かの判定を行っていくことになる。そして、C_sum2がTh4以下でない場合、Th4以下となるよう第2の色C2の各インク使用量を変更する。
[第4の実施形態]
以下では、上記の各実施形態にかかる処理を、印刷装置を接続したパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が実行するコンピュータプログラム(アプリケーションプログラム、及び、プリンタドライバプログラム)で実現する例を説明する。説明を単純にするため、ここでは第1の実施形態に適用した例を説明するが、当業者であれば他の実施形態も適用できるのは容易に理解できよう。
以下では、上記の各実施形態にかかる処理を、印刷装置を接続したパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が実行するコンピュータプログラム(アプリケーションプログラム、及び、プリンタドライバプログラム)で実現する例を説明する。説明を単純にするため、ここでは第1の実施形態に適用した例を説明するが、当業者であれば他の実施形態も適用できるのは容易に理解できよう。
図9はコンピュータの基本構成を示す図である。同図において、CPU901は、RAM902やROM903に格納されているプログラムやデータを用いて、コンピュータ全体の制御を行うと共に、上記実施形態で説明した各処理を行う。902はRAMで、外部記憶装置908からロードされたプログラムやデータ、他のコンピュータシステム914からI/F(インターフェース)915を介してダウンロードしたプログラムやデータを一時的に記憶するエリアを備える。それと共に、CPU901が各種の処理を行うために必要とするエリアを備える。903はROMで、コンピュータの機能プログラムや設定データなどを記憶する。904はディスプレイ制御装置で、画像や文字等をディスプレイ905に表示させるための制御処理を行う。905はディスプレイで、画像や文字などを表示する。なお、ディスプレイとしてはCRTや液晶画面などが適用可能である。906は操作入力デバイスで、キーボードやマウスなど、CPU901に各種の指示を入力することのできるデバイスにより構成されている。907は操作入力デバイス906を介して入力された各種の指示等をCPU901に通知するためのI/Oである。908はハードディスクなどの大容量情報記憶装置として機能する外部記憶装置で、OS(オペレーティングシステム)や上記各実施形態に係る処理をCPU901に実行させるためのプログラム、入出力原稿画像などを記憶する。外部記憶装置908への情報の書き込みや外部記憶装置908からの情報の読み出しはI/O909を介して行われる。910は文書や画像を出力する為のプリンタである。なお、文書や画像を出力する為のプリンタとしては、例えばインクジェットプリンタ、レーザビームプリンタ、熱転写型プリンタ、ドットインパクトプリンタなどが挙げられる。912は文書や画像を読み取るためのスキャナで、入力データはI/O913を介してRAM902、もしくは外部記憶装置908に送られる。916は、CPU901、ROM903、RAM902、I/O911、I/O909、ディスプレイ制御装置904、I/F915、I/O907、I/O913を繋ぐバスである。
上記構成において、本装置の電源がONになると、CPU901はROM903に格納されたブートプログラムに従って、外部記憶装置908からOSをRAM902に読み込み実行する。この結果、操作入力デバイス906、ディスプレイ905をユーザインタフェースとする情報処理装置として機能することになる。ここで、ユーザが、以下に説明するアプリケーションの実行指示を与えることで、本装置が情報処理装置として機能することになる。そして、ユーザは各種の外部記憶装置908にインストールした、各種アプリケーションが実行できるようになる。
理解を容易にするため、ここでは、コンサートチケットをデザインし、印刷するアプリケーションプログラム例を説明する。図10(a)が、そのチケットのデザインの一例である。このチケットの母体になる印刷用紙は、蛍光増白剤を十分に含んでいるものは勿論である。図示の如く、アプリケーションプログラムを実行して、ユーザがチケットのデザインを行う場合、その背景、コンサート名、値段、座席番号、シリアル番号等を定義するのは勿論であるが、図示の如く、更に、ユーザは判別領域10001を設定する。そして、その判別領域10001内の2値の画像(文字列やマークを含む)をユーザが設定することになる。文字列はキーボードから入力すればよいし、マーク等は予め適当な2値画像を作成できるアプリケーションで作成していたファイルを指定するものとする。
なお、本第4の実施形態におけるアプリケーションプログラムは、OS(オペレーティングシステム)を介して、インストールされたプリンタドライバと通信、もしくはプリンタドライバが管理するデータをアクセス可能になっている。この結果、アプリケーションプログラムは、本装置に接続されたプリンタ810に特化した図8(a)乃至(d)のような、判別画像用に利用できる色テーブルを、プリンタドライバから得ることができる。色テーブルに{第1の色、第2の色}の組が1組しかないとか、複数組あるかは、接続されたプリンタに依存する。これは既に説明した第1,第2の実施形態からも明らかである。ユーザが、チケットのデザインの編集中に判別領域10001を設定すると、アプリケーションプログラム(正確にはアプリケーションプログラムを実行しているCPU)は、色テーブル{第1の色、第2の色}の各組の第1の色(第2の色でも構わない)に相当する色を候補として示し、ユーザにそのいずれかを選択させる。こうして、ユーザが印刷指示すると、アプリケーションプログラムは、デザインされたチケットを表わすデータをプリンタドライバに引き渡す。このとき、アプリケーションプログラムは、判別領域10001については、その判別領域の位置とサイズ、選択した色、及び、その中に含める判別画像となる文字列(フォント、サイズ情報も含む)やマークを、特別なコマンド形式にして、プリンタドライバに渡すものとする。
図10(b)は、第3の実施形態におけるアプリケーションプログラムの処理手順を示すフローチャートである。本アプリケーションの実行の指示があると、CPU901はそのアプリケーションプログラムを外部記憶装置908からRAM902にロードし、実行する。この結果、CPU901は、そのアプリケーションプログラムに従った以下の処理を実行することになる。
先ず、CPU901は、ユーザの操作に応じて、本アプリケーションが持つ各種図形変数や画像編集機能に従って、チケットのデザインを作成する(S1001)。次いで、ユーザからの指示に応じて、本アプリケーションが持つ判別画像の領域の設定処理を行う(S1002)。この判別画像の領域の設定には、その領域の位置とサイズ、その領域に含める潜像データCの元になる文字列やマークの入力、及び、判別領域に用いる色の選択が含まれる。色の選択は先に説明したように、接続されているプリンタ910に依存するものであるので、プリンタドライバから取得した、潜像に利用できる色情報(第1の色)の中からユーザが選択することで行う。この後、ユーザによる印刷部数の指定及び印刷指示が与えられると、CPU910は、チケットをデザインする情報と、判別画像の領域の設定情報をプリンタドライバに渡す処理を実行する。
図11は、実施形態におけるCPU901が実行するプリンタドライバの処理手順を示すフローチャートである。
先ず、CPUはアプリケーションから渡されたチケットデザイン情報に従って、チケットの印刷イメージデータを作成する(S1101)。次いで、CPU901は、アプリケーションから渡された判別画像領域の設定情報に従って、判別画像データを生成する(S1102)。この判別画像データの生成は、図1における潜像画像生成部101、色情報保持部102、判別画像生成部103と同等のプログラムを実行することで得ることができる。次に、CPU901は、チケットの印刷イメージ中に、判別画像の設定情報で指定された位置に、生成した判別画像データを合成(S1103)し、その合成して得られた印刷画像データを印刷データとしてプリンタ910に向けて出力する処理を、指定された印刷部数分だけ繰り返す(S1104)。
なお、上記第1乃至第4の実施形態では、紫外線をあてると蛍光増白剤を含む印刷媒体を例に説明したが、これに限定されるものではない。ようするに、特定光源下で蛍光する印刷媒体に対して、インクの被覆率の異なる部分を意図的に作り出せれば良いからである。したがって、蛍光剤は蛍光増白剤に限られるものではないし、光源も紫外線光源にかぎられるものではない。また、印刷媒体は、蛍光剤を含有する場合であっても、その表面に塗布されている場合のいずれでも構わない。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (8)
- インクを印刷媒体に付着させて印刷する印刷手段に、印刷画像データを出力する画像処理装置であって、
印刷媒体上の単位面積当たりの前記印刷手段が持つインク使用量が異なり、且つ、通常光下での色差が予め設定された閾値以下となる第1の色の情報、第2の色の情報を保持する色情報保持手段と、
判別対象の情報を入力する入力手段と、
入力された判別対象の情報に従って、2値の潜像画像データを生成する生成手段と、
該生成手段で生成された前記潜像画像データの各画素の値に応じて、前記色情報保持手段に保持された前記第1の色の情報、前記第2の色の情報のいずれか一方を、当該画素での印刷データとして前記印刷手段に出力する出力手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - インクを印刷媒体に付着させて印刷する印刷手段に、印刷画像データを出力する画像処理装置であって、
印刷媒体上の単位面積当たりの前記印刷手段が持つインク使用量が異なり、且つ、通常光下での色差が予め設定された閾値以下となる第1の色の情報、第2の色の情報を生成する色情報生成手段と、
前記色情報生成手段で生成された色情報を保持する色情報保持手段と、
判別対象の情報を入力する入力手段と、
入力された判別対象の情報に従って、2値の潜像画像データを生成する生成手段と、
該生成手段で生成された前記潜像画像データの各画素の値に応じて、前記色情報保持手段に保持された前記第1の色の情報、前記第2の色の情報のいずれか一方を、当該画素での印刷データとして前記印刷手段に出力する出力手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記色情報生成手段は、インク使用量に対する被覆率を示すデータを用いて、前記第1の色の情報、及び前記第2の色の情報を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記色情報保持手段で保持されている第1の色及び第2の色の情報の組み合わせは、複数あることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記印刷媒体は、特定光源下で蛍光する蛍光剤を含有もしくは塗布されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 印刷媒体上の単位面積当たりの印刷手段が持つインク使用量が異なり、且つ、通常光下での色差が予め設定された閾値以下となる第1の色の情報、第2の色の情報を保持する色情報保持手段を有し、前記印刷手段に、印刷画像データを出力する画像処理装置の制御方法であって、
入力手段が、判別対象の情報を入力する入力工程と、
生成手段が、入力された判別対象の情報に従って、2値の潜像画像データを生成する生成工程と、
出力手段が、該生成工程で生成された前記潜像画像データの各画素の値に応じて、前記色情報保持手段に保持された前記第1の色の情報、前記第2の色の情報のいずれか一方を、当該画素での印刷データとして前記印刷手段に出力する出力工程と
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータを、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるコンピュータプログラム。
- 請求項7のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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