JP2011100187A - 回転入力装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザにより回転操作部が回転操作される際に、ユーザに付与される触感を向上させることが可能な回転入力装置を提供する。
【解決手段】この回転入力装置200は、ユーザによりキャップ部40が回転操作されたことが静電型エンコーダ39により検出された際に、検出された回転位置に基づいて励磁コイル35が通電されて磁力が発生されることにより、ベース部32がキャップ部40側に吸引されることによって、ベース部32が撓み変形してキャップ部40に接触することによりユーザに触感が付与されるように構成されている。
【選択図】図7
【解決手段】この回転入力装置200は、ユーザによりキャップ部40が回転操作されたことが静電型エンコーダ39により検出された際に、検出された回転位置に基づいて励磁コイル35が通電されて磁力が発生されることにより、ベース部32がキャップ部40側に吸引されることによって、ベース部32が撓み変形してキャップ部40に接触することによりユーザに触感が付与されるように構成されている。
【選択図】図7
Description
この発明は、回転入力装置および電子機器に関し、特に、回転操作部およびベース部を備える回転入力装置および電子機器に関する。
従来、回転操作部およびベース部を備える回転入力装置および電子機器が知られている(たとえば、特許文献1〜4参照)。
上記特許文献1には、円形形状の位置決め体(ベース部)と、位置決め体の中心部分に設けられ、外周部分に複数の凸部が形成される円筒状の案内滑り溝と、中央部が折り曲げられることにより案内すべり溝の凸部と凸部との間の溝にはまるように凸部が設けられる針金状の弾性片体と、弾性片体が取り付けられ、位置決め体に対して相対的に回転操作可能な制御盤体(回転操作部)とを備えた回転スイッチ(回転入力装置)が開示されている。上記特許文献1に記載の回転スイッチでは、制御盤体に取り付けられた弾性片体の凸部の表面と、案内すべり溝の凸部、または、凸部と凸部との間の溝の表面とは接触している。また、ユーザにより制御盤体の回転操作が行われる際に、制御盤体とともに弾性片体が移動して、隣接する案内すべり溝の凸部と凸部との間の溝を弾性片体の凸部が移動(シフト)するように構成されている。このとき、弾性片体の凸部が移動する際の機械的な抵抗力によって、ユーザが制御盤体を操作している手に操作感(触感)が付与されるように構成されている。
また、上記特許文献2には、円筒状のスイッチケースと、スイッチケースの蓋体に形成された貫通孔を介して設けられたスイッチ操作軸(回転操作部)と、スイッチ操作軸の下端部に接続されるとともに蓋体側の表面に複数の溝が設けられた円盤状の従動板(ベース部)と、スイッチケースの蓋体の従動板側の表面に設けられた基台と、基台に設けられるとともに従動板に設けられた溝にはまるように構成された円柱形状の節度ピースとを備えたスイッチ装置が開示されている。上記特許文献2に記載のスイッチ装置では、節度ピースの表面と、従動板の溝の表面とは常に接触している。また、節度ピースは、基台内に設けられたスプリングによって、従動板の溝に対して付勢されるように構成されている。また、ユーザによりスイッチ操作軸の回転操作が行われる際に、従動板の溝にはまっている節度ピースは、スプリングの付勢力に抗して従動板の溝と溝との間の山部を越えて隣接する溝に移動する。このとき、スプリングの付勢力による機械的な抵抗力によって、ユーザがスイッチ操作軸を操作している手に触感が付与されるように構成されている。
また、上記特許文献3には、フランジ部を有する内側回転体(回転操作部)と、内側回転体のフランジ部の表面上に円状に所定の間隔を隔てて設けられた複数の磁石と、磁石に対向するように配置されるとともに、複数の開口部が形成された磁性体金属板からなるスペーサー(ベース部)とを備えた回転型電気部品(回転入力装置)が開示されている。上記特許文献3に記載の回転型電気部品では、スペーサーは、磁力によって常に磁石側に吸引されている。また、ユーザが内側回転体を回転操作する際に、内側回転体とともに磁石が回転するように構成されている。この内側回転体を回転させると、磁石がスペーサーの開口部を避けて、スペーサーに吸い付くように移動しようとする。このとき、磁力による抵抗力によって、ユーザが内側回転体を操作している手にクリック感(触感)が付与される。
また、上記特許文献4には、回転軸を有する回転部材(回転操作部)と、平面的に見て回転部材と重なるように配置され、凹凸形状の複数のクリックカムが形成された円盤状のクリック板と、平面的に見てクリック板と重なるように配置され、クリックカムにはまるように構成されたクリック用突起が形成された板バネ(ベース部)とを備えた回転型電気部品(回転入力装置)が開示されている。上記特許文献4に記載の回転型電気部品では、クリック板に形成されたクリックカムの表面と、板バネに形成されたクリック用突起の表面とは常に接触している。また、回転部材の回転軸を回転操作すると、回転部材とともにクリック板が回転するように構成されている。このとき、クリック板に形成されたクリックカムの凹部と凸部とが交互に板バネに形成されたクリック用突起に対して摺動することにより、機械的な摺動抵抗によって、ユーザに触感が付与されるように構成されている。
しかしながら、上記特許文献1では、制御盤体に取り付けられた弾性片体の凸部の表面と、案内すべり溝の凸部、または、凸部と凸部との間の溝の表面とは接触しているため、ユーザが制御盤体を回転操作する際に、制御盤体に取り付けられた弾性片体の凸部の表面と、案内すべり溝の凸部、または、凸部と凸部との間の溝の表面との間に回転抵抗が生じるという不都合がある。このため、回転抵抗のある状態でさらに回転を止めようとする力(触感)が働いたとしても、ユーザに触感が伝わりにくい場合がある。つまり、ユーザが触感を得にくい場合があるという問題点がある。
また、上記特許文献2では、節度ピースの表面と、従動板の溝の表面とは常に接触しているため、ユーザがスイッチ操作軸を回転操作する際に、節度ピースの表面と、従動板の溝の表面との間に回転抵抗が生じるという不都合がある。このため、回転抵抗のある状態でさらに回転を止めようとする力(触感)が働いたとしても、ユーザに触感が伝わりにくい場合がある。つまり、ユーザが触感を得にくい場合があるという問題点がある。
また、上記特許文献3では、スペーサーは、磁力によって常に磁石側に吸引されているため、ユーザが内側回転体を回転操作する際に、回転抵抗が生じるという不都合がある。このため、回転抵抗のある状態でさらに回転を止めようとする力(触感)が働いたとしても、ユーザに触感が伝わりにくい場合がある。つまり、ユーザが触感を得にくい場合があるという問題点がある。
また、上記特許文献4では、クリック板に形成されたクリックカムの表面と、板バネに形成されたクリック用突起の表面とは常に接触しているため、ユーザが回転部材の回転軸を回転操作する際に、クリックカムの表面と、クリック用突起の表面との間に回転抵抗が生じるという不都合がある。このため、回転抵抗のある状態でさらに回転を止めようとする力(触感)が働いたとしても、ユーザに触感が伝わりにくい場合がある。つまり、ユーザが触感を得にくい場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザにより回転操作部が回転操作される際に、ユーザに付与される触感を向上させることが可能な回転入力装置および電子機器を提供することである。
この発明の第1の局面による回転入力装置は、ユーザにより回転操作可能な回転操作部と、平面的に見て回転操作部と重なるように配置され、回転操作部の回転位置を検出する回転位置検出部と、平面的に見て回転操作部と重なるように配置された磁力発生部と、平面的に見て回転操作部と重なるとともに、回転操作部と所定の間隔を隔てた状態で配置され、撓み変形可能なベース部とを備え、ユーザにより回転操作部が少なくとも回転操作されたことが回転位置検出部により検出された際に、検出された回転位置に基づいて磁力発生部が通電されて磁力が発生されることにより、ベース部が回転操作部側に吸引されることによって、ベース部が撓み変形して回転操作部に接触することによりユーザに触感が付与されるように構成されている。
この発明の第1の局面による回転入力装置では、上記のように、平面的に見て回転操作部と重なるとともに、回転操作部と所定の間隔を隔てた状態で配置し、撓み変形可能なベース部を備える。これにより、回転操作部とベース部とを接触した状態で配置する場合と異なり、回転操作部とベース部とが接触しない非接触の状態で回転操作部を回転操作することができるので、回転操作部とベース部との間に摩擦による回転抵抗が生じなくなる。その結果、回転操作部の回転操作を滑らかにすることができる。また、ユーザにより回転操作部が少なくとも回転操作されたことが回転位置検出部により検出された際に、検出された回転位置に基づいて磁力発生部に通電して磁力を発生させた状態で、ベース部を回転操作部側に吸引させることによって、ベース部が撓み変形して回転操作部に接触することによりユーザに触感を付与するように構成する。これにより、磁力発生部に通電して磁力を発生させた際に、回転操作部の回転操作が滑らかな非接触の状態から、回転操作部とベース部とが接触した状態になるので、非接触状態から接触状態に切り替わる際に、明確な触感をユーザに付与することができる。その結果、回転操作部とベース部とが常に接触している場合と異なり、ユーザに付与される触感を向上させることができる。
上記第1の局面による回転入力装置において、好ましくは、ベース部は、スリットが形成されることにより撓み変形可能に構成されている。このように構成すれば、ベース部にスリットが形成されていない場合と異なり、ベース部に形成されたスリットとスリットとの間に位置するベース部の部分をより撓ませやすくすることができる。
この場合、好ましくは、ベース部に形成されたスリットは、平面的に見て、ベース部の中心部から外周部へ向かって放射状に複数形成されており、磁力発生部から発生した磁界が複数のスリットを通過しやすいように構成されている。このように構成すれば、磁力発生部から発生した磁界がベース部によって遮られるのを抑制することができる。
上記第1の局面による回転入力装置において、好ましくは、回転操作部は、ベース部側に突出する周状の縁部を有する円盤形状に形成されており、ベース部は、平板形状に形成されており、ユーザにより縁部を有する円盤形状の回転操作部が少なくとも回転操作されたことが回転位置検出部により検出された際に、検出された回転位置に基づいて磁力発生部が通電されて磁力が発生されることにより、平板形状のベース部が回転操作部側に吸引されることによって、平板形状のベース部の外周部が撓み変形して円盤形状の回転操作部の縁部に接触するように構成されている。このように構成すれば、回転操作部の縁部とベースの外周部とが接触した状態で配置する場合と異なり、通常時の接触していない(非接触)状態から、回転操作部の縁部とベース部の外周部とが接触した状態になるので、非接触状態から接触状態に切り替わる際に、明確な触感をユーザに付与することができる。
上記第1の局面による回転入力装置において、好ましくは、回転操作部が押下操作されたことを検知する圧力検知部をさらに備え、ユーザにより回転操作部が回転操作された場合のみならず押下操作された場合にも、ユーザにより回転操作部が押下操作されたことが圧力検知部により検出された際に、磁力発生部が通電されて磁力が発生されることにより、ベース部が回転操作部側に吸引されることによって、ベース部が撓み変形して回転操作部に接触することによりユーザに触感が付与されるように構成されている。このように構成すれば、磁力発生部に通電して磁力を発生させた際に、ベース部が回転操作部に衝突するので、ベース部の衝突により、明確な触感(ボタン押下時のような触感)をユーザに付与することができる。
上記第1の局面による回転入力装置において、好ましくは、回転位置検出部は、回転操作部の回転位置に応じた信号を出力するように構成されており、ベース部には、回転位置検出部から出力される信号を送信するための配線を通すための開口部が形成されている。このように構成すれば、配線をベース部の開口部に通しておくことにより、ベース部が撓み変形して回転操作部に接触した場合でも、配線がベース部と回転操作部との間に挟まれるのを防止することができる。
上記第1の局面による回転入力装置において、好ましくは、回転位置検出部は、ユーザにより回転操作部が回転操作された際に、静電容量の変化を検出することによって、回転操作部の回転位置を検出するように構成されている。このように構成すれば、容易に、回転操作部の回転位置を検出することができる。
上記第1の局面による回転入力装置において、好ましくは、ベース部の内周部側を磁力発生部に対して固定するための接着層をさらに備え、ユーザにより回転操作部が回転操作された際に、磁力発生部が通電されて磁力が発生した状態では、ベース部が回転操作部側に吸引されることによって、ベース部の内周部側の接着層を支点として、ベース部の外周部側が撓み変形して回転操作部に接触するように構成されている。このように構成すれば、ベース部が磁力発生部に対して移動するのを接着層により抑制しながら、ベース部の内周部側の接着層を支点として、ベース部の外周部を回転操作部に接触させることができる。
上記第1の局面による回転入力装置において、好ましくは、磁力発生部は、励磁コイルを含み、回転操作部およびベース部のうち少なくともベース部は、磁性材料からなり、ヨークとして機能するように構成されている。このように構成すれば、励磁コイルから発生する磁力をヨークとして機能するベース部によって強めることができるので、ベース部を回転操作部に接触させやすくすることができる。
この発明の第2の局面による電子機器は、ユーザにより回転操作可能な回転操作部と、平面的に見て回転操作部と重なるように配置され、回転操作部の回転位置を検出する回転位置検出部と、平面的に見て回転操作部と重なるように配置された磁力発生部と、平面的に見て回転操作部と重なるとともに、回転操作部と、所定の間隔を隔てた状態で配置され、撓み変形可能なベース部とを含み、ユーザにより回転操作部が少なくとも回転操作されたことが回転位置検出部により検出された際に、検出された回転位置に基づいて磁力発生部が通電されて磁力が発生されることにより、ベース部が回転操作部側に吸引されることによって、ベース部が撓み変形して回転操作部に接触することによりユーザに触感が付与されるように構成されている、回転入力装置を備える。このように構成すれば、ユーザにより回転操作部が回転操作される際に、ユーザに付与される触感を向上させることが可能な回転入力装置を備えた電子機器を得ることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7を参照して、本発明の一実施形態による回転入力装置200を備える携帯電話機100の構成について説明する。なお、携帯電話機100は、本発明の「電子機器」の一例である。
本発明の一実施形態による携帯電話機100は、図1に示すように、平面的に見て、長方形形状を有する操作部側筐体部11と、操作部側筐体部11の上面側に取り付けられ、操作部側筐体部11に対してY方向にスライド移動が可能であるとともに、長方形形状を有する表示部側筐体部12とを備えている。
また、操作部側筐体部11には、「0〜9」、「*」および「#」などの入力キー部13と、マイク14とが設けられている。ここで、本実施形態では、表示部側筐体部12には、回転入力装置200と、液晶ディスプレイからなる表示画面部15と、メニューボタンやメールボタンなどの表示部側操作キー部16と、スピーカ17と、携帯電話機100の制御を司るメイン制御部18とが設けられている。また、図2に示すように、メイン制御部18は、入力キー部13、マイク14、表示画面部15、表示部側操作キー部16およびスピーカ17と信号を送受信可能に構成されている。
また、図2に示すように、回転入力装置200は、操作本体部300と、操作本体部300およびメイン制御部18と信号を送受信可能な制御部21と、一時的にデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)22と、操作本体部300の駆動を制御するためのプログラムなどが記憶されたROM(Read On Memory)23とを備えている。また、制御部21は、携帯電話機100の制御を司るメイン制御部18とは異なり、ユーザの回転入力装置200の操作に対して操作触感を付与するための制御を行うなど、回転入力装置200を主に制御する機能を有する。
図3および図4に示すように、操作本体部300は、平面的に見て、略円形形状を有しており、ユーザにより回転可能に構成されている。また、図5に示すように、操作本体部300は、ナット部材31と、ベース部32と、摺動部材33と、両面テープ34と、励磁コイル35と、両面テープ36と、ステータ側静電エンコーダ37およびロータ側静電エンコーダ38を含む静電型エンコーダ39と、キャップ部40と、ワッシャ部材41と、ネジ部材42とを備えている。また、ベース部32のZ2方向側には、感圧センサ43が配置されている。なお、両面テープ34は、本発明の「接着層」の一例であり、励磁コイル35は、本発明の「磁力発生部」の一例である。また、静電型エンコーダ39は、本発明の「回転位置検出部」の一例であり、キャップ部40は、本発明の「回転操作部」の一例である。また、感圧センサ43は、本発明の「圧力検知部」の一例である。また、ベース部32、摺動部材33、両面テープ34、励磁コイル35、両面テープ36、静電型エンコーダ39、キャップ部40およびワッシャ部材41は、ネジ部材42とナット部材31とによって螺合されることにより固定されている。
ここで、本実施形態では、ベース部32は、図6に示すように、平面的に見て、円盤形状を有している。また、ベース部32の中央部分には、ネジ部材42を挿入可能な開口部32aが形成されている。また、図7に示すように、ベース部32は、ベース部32の内周側に設けられ、平面的に見て円形形状を有し、Z1方向側に突出する突出部32bと、ベース部32の外周側に設けられる平坦部32cとを含んでいる。また、図6に示すように、ベース部32の平坦部32cには、開口部32a(ベース部32の中心部)から外周側に向かって放射状に15本のスリット32dが形成されている。ベース部32のスリット32dは、約24度の等角度間隔で設けられている。このスリット32dとスリット32dとの間のベース部32は、スリット32dを設けたことにより、板バネのように撓み変形可能に構成されている。また、ベース部32には、1つの略三角形形状を有する開口部32eが形成されている。この開口部32eは、ステータ側静電エンコーダ37(図5参照)から延びる後述するFPC(フレキシブルプリント配線板)37dを通すことが可能に構成されている。また、ベース部32は、鉄やSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)などの磁性材料からなり、ヨークとして機能するように構成されている。また、図7に示すように、ベース部32の厚みt1は、約0.2mmである。
図5に示すように、摺動部材33は、平面的に見てベース部32と重なるように配置されている。また、摺動部材33は、リング状の円板形状を有している。また、摺動部材33の中央部分には、ネジ部材42を挿入可能な開口部33aが形成されている。また、図7に示すように、摺動部材33は、ベース部32の突出部32bのZ1方向側の表面上に直接接触するように配置されている。また、摺動部材33は、キャップ部40がベース部32に対して摺動できるように設けられている。また、摺動部材33は、ベース部32に対して、摺動(回転)可能に構成されている。また、摺動部材33の直径は、ベース部32の突出部32bの直径よりも小さい。また、摺動部材33は、高分子ポリエチレンやシリコンゴムなどからなる。
図5に示すように、両面テープ34は、平面的に見て摺動部材33と重なるように配置されている。また、両面テープ34は、略円板形状を有している。また、両面テープ34の中央部分には、ベース部32の突出部32bの外径よりも大きい開口部34aが形成されている。また、両面テープ34は、図7に示すように、ベース部32の平坦部32cの内周部側のZ1方向側の表面上に直接貼り付けられている。
図5に示すように、励磁コイル35は、平面的に見て両面テープ34と重なるように配置されている。また、励磁コイル35は、略円板形状を有している。また、励磁コイル35の中央部分には、ベース部32の突出部32bの外径よりも大きい開口部35aが形成されている。この励磁コイル35は、導線が巻回されることにより形成されている。また、図7に示すように、励磁コイル35のZ2方向側の表面は、両面テープ34のZ1方向側の表面に貼り付けられている。これにより、励磁コイル35は、ベース部32の内周部側(ベース部32の開口部32a側)に固定されるように構成されている。また、励磁コイル35は、制御部21(図2参照)から入力される電圧に応じて、磁力が発生するように構成されている。この励磁コイル35は、キャップ部40の所定の回転角度ごとに通電されるように構成されており、励磁コイル35が通電されずに磁力が発生しない状態(通常状態)と、励磁コイル35が通電されることにより磁力が発生する状態とが交互に繰り返されるように構成されている。
図5に示すように、両面テープ36は、平面的に見て励磁コイル35と重なるように配置されている。また、両面テープ36は、略円板形状を有している。また、両面テープ36の中央部分には、後述するキャップ部40の突出部40bの外径よりも大きい開口部36aが形成されている。また、図7に示すように、両面テープ36は、励磁コイル35のZ1方向側の表面上に直接貼り付けられている。
図5に示すように、ステータ側静電エンコーダ37は、平面的に見て両面テープ36と重なるように配置されている。また、ステータ側静電エンコーダ37は、略円板形状を有している。また、ステータ側静電エンコーダ37の中央部分には、後述するキャップ部40の突出部40bの外径よりも大きい開口部37aが形成されている。また、ステータ側静電エンコーダ37は、フィルム状の基板37bと、基板37bのZ1方向側の表面上に設けられた4つの電極部37cと、制御部21に信号を送信するための絶縁性の帯状のFPC37d(Flexible Printed Circuits)とを含んでいる。また、図7に示すように、ステータ側静電エンコーダ37は、両面テープ36のZ1方向側の表面上に直接貼り付けられている。これにより、ステータ側静電エンコーダ37は、両面テープ36によって、励磁コイル35およびベース部32に固定されるように構成されている。また、ステータ側静電エンコーダ37から延びるFPC37dは、ベース部32に形成された開口部32eからベース部32の外側に引き出されている。
図5に示すように、ロータ側静電エンコーダ38は、平面的に見てステータ側静電エンコーダ37と重なるように配置されている。また、ロータ側静電エンコーダ38は、略円板形状を有している。また、ロータ側静電エンコーダ38の中央部分には、後述するキャップ部40の突出部40bの外径よりも大きい開口部38aが形成されている。また、ロータ側静電エンコーダ38は、フィルム状の基板38bと、基板38bのZ2方向側の表面上に設けられた円形形状の電極部38cとを含んでいる。この円形形状の電極部38cは、ロータ側静電エンコーダ38の中心(開口部38a)に対して偏心するように設けられている。また、ロータ側静電エンコーダ38の外径は、ステータ側静電エンコーダ37の外径と略等しい。また、ロータ側静電エンコーダ38は、ステータ側静電エンコーダ37に対して回転移動可能に構成されている。そして、ロータ側静電エンコーダ38に設けられた電極部38cがステータ側静電エンコーダ37の電極部37cに対して移動することにより生じる電極部38cと電極部37cとの間の静電容量の変化が検出されるように構成されている。
また、本実施形態では、図5に示すように、キャップ部40は、平面的に見てロータ側静電エンコーダ38と重なるように配置されている。また、キャップ部40は、図5に示すように、略円盤形状を有している。また、キャップ部40の中央部分には、ネジ部材42を挿入可能な開口部40aが形成されている。また、図7に示すように、キャップ部40は、キャップ部40の内周側に設けられ、Z2方向側に突出する突出部40bと、キャップ部40の外周側に設けられる平坦部40cと、平坦部40cの外周側に設けられ、Z2方向側に突出するとともにフランジ形状の部分を有する縁部40dとを含んでいる。また、キャップ部40の直径L1は、約27mmである。
また、キャップ部40の突出部40bのZ2方向側の表面は、摺動部材33のZ1方向側の表面と接触するように配置されている。これにより、キャップ部40は、摺動部材33に対して回転移動可能に構成されている。また、平坦部40cのZ2方向側の表面には、図示しない両面テープなどを用いてロータ側静電エンコーダ38が貼り付けられている。また、キャップ部40は、鉄やSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)などの磁性材料からなり、ヨークとして機能するように構成されている。また、キャップ部40の厚みt2は、約0.5mmである。また、励磁コイル35が磁力を発生しない状態(通常状態)では、キャップ部40の縁部40dのZ2方向側の表面と、ベース部32の平坦部32cの外周部32fのZ1方向側の表面とは、約0.05mmの間隔L2を隔てて配置されている。
図5に示すように、感圧センサ43は、平面的に見てベース部32と重なるように配置されている。また、感圧センサ43は、約90度間隔で設けられた4つのセンサ部43aと、センサ部43aが押下された際の信号を制御部21(図2参照)へ送信するためのFPC43bとを含んでいる。この感圧センサ43は、ユーザがキャップ部40をZ2方向側に押下した際に、キャップ部40の押下操作が検出されるように構成されている。
次に、図2、図3、図7および図8を参照して、本発明の操作本体部300のキャップ部40を回転操作する際の動作について説明する。
まず、図3に示すように、ユーザによりキャップ部40がA方向またはB方向に回転操作された際に、静電型エンコーダ39によりキャップ部40の回転位置が検出される。具体的には、ユーザによりキャップ部40がA方向またはB方向に回転操作された際に、図7に示すキャップ部40とともにロータ側静電エンコーダ38が回転する。これにより、ロータ側静電エンコーダ38に設けられている電極部38cがステータ側静電エンコーダ37に設けられている4つの電極部37cに対して回転移動する。このとき、ロータ側静電エンコーダ38に設けられている電極部38cと、ステータ側静電エンコーダ37に設けられている4つの電極部37cとが相対的に移動することによって、電極部38cと、電極部37cとの間の静電容量が変化する。そして、図2に示すように、静電型エンコーダ39は、静電容量の変化を電気信号として制御部21に出力する。このとき、出力された電気信号(回転位置)に基づいてキャップ部40が所定の回転位置(回転角度)にないと判断した場合には、制御部21は、励磁コイル35に通電しない状態(通常状態)となる。このとき、励磁コイル35には、磁力が発生しない。そして、図7に示すように、キャップ部40の縁部40dのZ2方向側の表面と、ベース部32の外周部32fのZ1方向側の表面とが、約0.05mmの間隔L1を隔てて非接触で配置された状態となる。このとき、ユーザに対して触感が付与されずにスムーズな回転操作が可能となる。
次に、図3に示すように、さらにユーザによりキャップ部40がA方向またはB方向に回転操作された際に、静電型エンコーダ39から出力された電気信号(回転位置)に基づいてキャップ部40が所定の回転位置(回転角度)にあると判断した場合には、制御部21は、励磁コイル35に通電する。また、励磁コイル35が通電される時間は、ユーザがキャップ部40を1分間に約2回転させる場合には、約250msの通電時間である。なお、ユーザがキャップ部40を1分間に約2回転よりも早く回転操作する場合には、通電時間を短くしてもよい。
また、本実施形態では、図8に示すように、励磁コイル35が通電されて磁力が発生した状態では、キャップ部40およびベース部32がヨークとして機能するので、励磁コイル35から発生する磁力を強めることが可能となる。そして、ベース部32は、矢印C方向に吸引されることにより、両面テープ34の端部を支点αとして、スリット32dとスリット32dとの間のベース部32の外周部32fが撓み変形する。その結果、撓み変形したベース部32の外周部32fのZ1方向側の表面は、キャップ部40の縁部40dのZ2方向側の表面と接触し、キャップ部40の回転操作を止めるような感覚(ブレーキ感)をユーザに対して付与する。
その後、さらにユーザによりキャップ部40がA方向またはB方向に回転操作された際に、静電型エンコーダ39から出力された電気信号(回転位置)に基づいてキャップ部40が所定の回転位置(回転角度)にないと判断した場合には、制御部21は、励磁コイル35に通電しない状態(通常状態)となる。そして、図7に示すように、キャップ部40の縁部40dのZ2方向側の表面と、ベース部32の外周部32fのZ1方向側の表面とが、約0.05mmの間隔L2を隔てた非接触状態に戻る。このとき、ユーザに対して触感が付与されずにスムーズな回転操作が可能である。
次に、図2、図9および図10を参照して、本発明の操作本体部300のキャップ部40を押下操作する際の動作について説明する。
まず、図9に示すように、ユーザによりキャップ部40の外周部近傍が押下された際には、ユーザにより押下された部分のZ2方向側に位置するベース部32がセンサ部43aに接触する。これにより、図2に示す感圧センサ43から制御部21に信号が出力される。そして、制御部21は、励磁コイル35に通電する。これにより、励磁コイル35は、磁力を発生する。なお、励磁コイル35が通電される時間は、約10msである。
その後、励磁コイル35が通電されて磁力が発生した状態では、励磁コイル35から発生した磁界(磁力)により、キャップ部40およびベース部32が磁化される。これにより、図10に示すように、ベース部32は、矢印C方向に吸引されることにより、両面テープ34の端部を支点αとして、スリット32dとスリット32dとの間のベース部32の外周部32fが撓み変形する。その結果、撓み変形したベース部32の外周部32fのZ1方向側の表面は、キャップ部40の縁部40dのZ2方向側の表面と衝突する。この衝突した際の触感(ボタン触感)をユーザに対して付与する。
その後、ユーザの操作本体部300の押下操作を終了するとともに、制御部21から励磁コイル35への通電が終了すると、励磁コイル35からの磁力の発生が停止し、ベース部32の外周部32fのZ1方向側の表面は、キャップ部40の縁部40dのZ2方向側の表面から離間する。そして、図7に示すように、キャップ部40の縁部40dのZ2方向側の表面と、ベース部32の外周部32fのZ1方向側の表面とが、約0.05mmの間隔L2を隔てた状態に戻る。
本実施形態では、上記のように、平面的に見てキャップ部40と重なるとともに、キャップ部40と約0.2mm隔てた状態で配置され、撓み変形可能なベース部32を備える。これにより、キャップ部40とベース部32とを接触した状態で配置する場合と異なり、キャップ部40とベース部32とが接触しない非接触の状態でキャップ部40を回転操作することができるので、キャップ部40とベース部32との間に摩擦による回転抵抗が生じなくなる。その結果、キャップ部40の回転操作を滑らかにすることができる。また、ユーザによりキャップ部40が回転操作されたことが静電型エンコーダ39により検出された際に、検出された回転位置に基づいて励磁コイル35に通電して磁力を発生させた状態では、ベース部32をキャップ部40側に吸引させることによって、ベース部32が撓み変形してキャップ部40に接触(衝突)することによりユーザに触感を付与するように構成する。これにより、励磁コイル35に通電して磁力を発生させた際に、キャップ部40の回転操作が滑らかな非接触の状態から、キャップ部40とベース部32とが接触した状態になるので、非接触状態から接触状態に切り替わる際に、明確な触感をユーザに付与することができる。その結果、キャップ部40とベース部32とが常に接触している場合と異なり、ユーザに付与される触感を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ベース部32に、スリット32dを形成することにより撓み変形可能に構成することによって、ベース部32にスリット32dが形成されていない場合と異なり、ベース部32に形成されたスリット32dとスリット32dとの間に位置するベース部32の部分を撓ませやすくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、励磁コイル35から発生した磁界が15本のスリット32dを通過しやすいように構成することによって、励磁コイル35から発生した磁界がベース部32によって遮られるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、平板形状のベース部32の外周部32fを撓み変形させて円盤形状のキャップ部40の縁部40dに接触させることによって、キャップ部40の縁部40dとベースの外周部32fとが接触した状態で配置する場合と異なり、通常時の接触していない(非接触)状態から、キャップ部40の縁部40dとベース部32の外周部32fとが接触した状態になるので、非接触状態から接触状態に切り替わる際に、明確な触感をユーザに付与することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ユーザによりキャップ部40が回転操作された場合のみならず押下操作された場合にも、ユーザによりキャップ部40が押下操作されたことが感圧センサ43により検出された際に、励磁コイル35が通電されて磁力が発生されることにより、ベース部32がキャップ部40側に吸引されることによって、励磁コイル35に通電して磁力を発生させた際に、ベース部32がキャップ部40に衝突するので、ベース部32の衝突により、明確な触感(ボタン押下時のような触感)をユーザに付与することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ベース部32に、静電型エンコーダ39から出力される信号を送信するためのFPC37dを通すための開口部32eを形成することによって、FPC37dをベース部32の開口部32eに通しておくことにより、ベース部32が撓み変形してキャップ部40に接触した場合でも、FPC37dがベース部32とキャップ部40との間に挟まれるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ユーザによりキャップ部40が回転操作された際に、静電容量の変化を検出することによって、キャップ部40の回転位置を検出することによって、容易に、キャップ部40の回転位置を検出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ベース部32の内周部側の両面テープ34を支点αとして、ベース部32の外周部32fを撓み変形させてキャップ部40に接触させることによって、ベース部32が励磁コイル35に対して移動するのを両面テープ34により抑制しながら、ベース部32の内周部側の両面テープ34を支点αとして、ベース部32の外周部32fをキャップ部40に接触させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、キャップ部40およびベース部32を磁性材料とし、ヨークとして機能するように構成することによって、励磁コイル35から発生する磁力をヨークとして機能するベース部32によって強めることができるので、ベース部32をキャップ部40に接触させやすくすることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、電子機器の一例として、携帯電話機を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、本発明を回転操作部を有する電子機器であれば、PDA、携帯型のゲーム機および電子レンジなどの他の電子機器にも適用可能である。
また、上記実施形態では、磁力発生部の一例として、励磁コイルを適用する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、回転位置検出部により検出された回転位置に応じて磁力を発生させることが可能であれば励磁コイル以外の磁力発生部でも適用可能である。
また、上記実施形態では、ベース部を鉄やSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)からなる例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、励磁コイルにより磁力が発生した状態で、ベース部がキャップ部側に吸引可能であれば、鉄やSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)以外の磁性材料でも適用可能である。
また、上記実施形態では、ベース部に15本のスリットを形成する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、ベース部に16本以上のスリットを形成してもよい。これにより、ベース部のスリットとスリットの間のベース部の部分をより撓ませやすくすることが可能であるとともに、励磁コイルから発生する磁界をより通しやすくすることが可能である。また、ベース部に15本未満のスリットを形成してもよい。
また、上記実施形態では、ベース部のスリットとスリットの間のベース部が撓み変形するように構成する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、磁力により撓み変形可能であれば、ベース部にスリットが形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、ベース部に静電型エンコーダから出力される信号を送信するためのFPCを通すための開口部を略三角形形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、開口部を略四角形形状や略円形形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、ベース部のスリットをベース部の中心部から外周部へ向かって放射状に形成する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、ベース部のスリットを平面的に見て渦巻形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、ベース部の内周部側を励磁コイルに対して固定するための接着層の一例として、両面テープを示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、ベース部の内周部側を励磁コイルに対して固定することが可能であれば、接着材などを用いてベース部の内周部側を励磁コイルに対して固定してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の回転位置検出部の一例として、静電型エンコーダを適用する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、機械式エンコーダや光学式エンコーダなどを回転位置検出部に適用してもよい。
32 ベース部
32d スリット
32f 外周部
34 両面テープ(接着層)
35 励磁コイル(磁力発生部)
39 静電型エンコーダ(回転位置検出部)
40 キャップ部(回転操作部)
40d 縁部
100 携帯電話機(電子機器)
200 回転入力装置
32d スリット
32f 外周部
34 両面テープ(接着層)
35 励磁コイル(磁力発生部)
39 静電型エンコーダ(回転位置検出部)
40 キャップ部(回転操作部)
40d 縁部
100 携帯電話機(電子機器)
200 回転入力装置
Claims (10)
- ユーザにより回転操作可能な回転操作部と、
平面的に見て前記回転操作部と重なるように配置され、前記回転操作部の回転位置を検出する回転位置検出部と、
平面的に見て前記回転操作部と重なるように配置された磁力発生部と、
平面的に見て前記回転操作部と重なるとともに、前記回転操作部と所定の間隔を隔てた状態で配置され、撓み変形可能なベース部とを備え、
ユーザにより前記回転操作部が少なくとも回転操作されたことが前記回転位置検出部により検出された際に、検出された回転位置に基づいて前記磁力発生部が通電されて磁力が発生されることにより、前記ベース部が前記回転操作部側に吸引されることによって、前記ベース部が撓み変形して前記回転操作部に接触することによりユーザに触感が付与されるように構成されている、回転入力装置。 - 前記ベース部は、スリットが形成されることにより撓み変形可能に構成されている、請求項1に記載の回転入力装置。
- 前記ベース部に形成された前記スリットは、平面的に見て、前記ベース部の中心部から外周部へ向かって放射状に複数形成されており、
前記磁力発生部から発生した磁界が前記複数のスリットを通過しやすいように構成されている、請求項2に記載の回転入力装置。 - 前記回転操作部は、前記ベース部側に突出する周状の縁部を有する円盤形状に形成されており、
前記ベース部は、平板形状に形成されており、
ユーザにより前記縁部を有する前記円盤形状の回転操作部が少なくとも回転操作されたことが前記回転位置検出部により検出された際に、検出された回転位置に基づいて前記磁力発生部が通電されて磁力が発生されることにより、前記平板形状のベース部が前記回転操作部側に吸引されることによって、前記平板形状のベース部の外周部が撓み変形して前記円盤形状の回転操作部の縁部に接触するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転入力装置。 - 前記回転操作部が押下操作されたことを検知する圧力検知部をさらに備え、
ユーザにより前記回転操作部が回転操作された場合のみならず押下操作された場合にも、ユーザにより前記回転操作部が押下操作されたことが前記圧力検知部により検出された際に、前記磁力発生部が通電されて磁力が発生されることにより、前記ベース部が前記回転操作部側に吸引されることによって、前記ベース部が撓み変形して前記回転操作部に接触することによりユーザに触感が付与されるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転入力装置。 - 前記回転位置検出部は、前記回転操作部の回転位置に応じた信号を出力するように構成されており、
前記ベース部には、前記回転位置検出部から出力される信号を送信するための配線を通すための開口部が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転入力装置。 - 前記回転位置検出部は、ユーザにより前記回転操作部が回転操作された際に、静電容量の変化を検出することによって、前記回転操作部の回転位置を検出するように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転入力装置。
- 前記ベース部の内周部側を前記磁力発生部に対して固定するための接着層をさらに備え、
ユーザにより前記回転操作部が回転操作された際に、前記磁力発生部が通電されて磁力が発生した状態では、前記ベース部が前記回転操作部側に吸引されることによって、前記ベース部の内周部側の前記接着層を支点として、前記ベース部の外周部側が撓み変形して前記回転操作部に接触するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転入力装置。 - 前記磁力発生部は、励磁コイルを含み、
前記回転操作部および前記ベース部のうち少なくとも前記ベース部は、磁性材料からなり、ヨークとして機能するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転入力装置。 - ユーザにより回転操作可能な回転操作部と、平面的に見て前記回転操作部と重なるように配置され、前記回転操作部の回転位置を検出する回転位置検出部と、平面的に見て前記回転操作部と重なるように配置された磁力発生部と、平面的に見て前記回転操作部と重なるとともに、前記回転操作部と、所定の間隔を隔てた状態で配置され、撓み変形可能なベース部とを含み、ユーザにより前記回転操作部が少なくとも回転操作されたことが前記回転位置検出部により検出された際に、検出された回転位置に基づいて前記磁力発生部が通電されて磁力が発生されることにより、前記ベース部が前記回転操作部側に吸引されることによって、前記ベース部が撓み変形して前記回転操作部に接触することによりユーザに触感が付与されるように構成されている、回転入力装置を備える、電子機器。
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