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JP2011186518A - デジタル出力装置 - Google Patents

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JP2011186518A
JP2011186518A JP2010047714A JP2010047714A JP2011186518A JP 2011186518 A JP2011186518 A JP 2011186518A JP 2010047714 A JP2010047714 A JP 2010047714A JP 2010047714 A JP2010047714 A JP 2010047714A JP 2011186518 A JP2011186518 A JP 2011186518A
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Kaoru Sano
薫 佐野
Kimihide Aoyama
公英 青山
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

【課題】動作不良となる前に予防保全を可能とし、接続・切断制御の信頼性および稼働率を向上させることができるデジタル出力装置を実現すること。
【解決手段】 光デバイスが発光部の出力光に基づきスイッチをオン、オフすることによりデバイスの異常診断を実行する受診回路に2値のデジタル信号を出力するデジタル出力装置において、出力電流値が可変で前記光デバイスの発光部に電流を出力する可変電流源と、前記スイッチのオンおよびオフ時に前記光デバイスが前記受診回路に出力する電圧を検出する出力読み出し手段と、前記可変電流源が電流値を変化させて出力した電流ごとに前記出力読み出し手段が検出した電圧に基づいて、前記光デバイスの劣化診断を実行する制御手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、安全計装システム(Safety Instrumented System)における、光デバイスが発光部の出力光に基づきスイッチをオン、オフすることによりデバイスの異常診断を実行する受診回路に2値のデジタル信号を出力するデジタル出力装置に関し、特に、接続・切断制御の信頼性の向上、稼働率の向上に関する。
また本発明のデジタル出力装置は、プロセスオートメーションの分野で特に高信頼、高稼働率を必要とする機能安全(IEC61508)のアプリケーションに必要な自己診断方式で信号絶縁回路部などに用いる光デバイス(フォトカプラ、フォトモスリレー)の劣化状態を診断する方式に関するものであり、高信頼・高稼働率にするために有効である。
従来、安全計装システムにおけるデジタル出力装置は、プラント等の稼動を停止させずにポンプ、バルブ、アクチュエータ、モータなどのフィールドデバイス(フィールド機器)に影響を与えない方法で異常診断を実行している。
ここで安全計装システムとは、プロセス制御システムの動作を監視するために用いられるシステムである。安全計装システムは、故障、あるいは切迫した故障を検知するために用いられる。安全計装システムによって、フィールドデバイスの有効性を高められ、フィールドデバイス等のプロセス構成要素の故障の影響を軽減するための適切な措置を取ることができる。
図6は、従来のデジタル出力装置の構成図であり、ON/OFF信号を出力する制御回路1と、制御回路1からのON/OFF信号に基づき電流を経路の接続と切断をするスイッチなどのON/OFF回路2と、デジタル出力装置の動作電源でありON/OFF回路2により電流経路が接続されると光デバイス4に一定の電流を供給する定電流源3と、レーザダイオードなどの発光部41と発光部41からの出力光に基づきスイッチ(Tr、MOSFETなど)のONまたはOFFするスイッチ部42とから構成されるフォトカプラ、フォトモスリレーなどの光デバイス4と、光デバイス4から出力された電圧に基づき図示しないフィールドデバイスからのプロセス制御における制御信号を受信しフィールドデバイスの状態を診断する受診回路5と、から構成される。
このような構成で従来のデジタル出力装置は、制御回路1から出力されるON/OFF信号により光デバイス4の発光部41を駆動(ON/OFF)させ、スイッチ部42をON/OFFさせて信号絶縁する。
ここで光デバイス4は、一定電流で駆動され、スイッチ部42がON/OFFすることにより受診回路5に2値のデジタル信号を出力する。
受診回路5は、光デバイス4から出力された電圧に基づき図示しないフィールドデバイスからのプロセス制御における制御信号を受信しフィールドデバイスの状態を診断する。
この結果、従来のデジタル出力装置は、プラントの稼動を停止させずにフィールドデバイスに影響を与えずに異常診断できる点で有効であった。
このようなデジタル出力装置に関連する先行技術文献として下記の特許文献1がある。
特開2006−209618号公報
しかし、従来のデジタル出力装置では、光デバイスの(特に発光部)が一般的に寿命部品として扱われており、部品の特性上、使用される環境(温度、湿度など)や時間等により発光輝度が低下し応答劣化などによる誤動作等の動作不良を引き起こすという問題点があった。
本発明は上述の問題点を解決するものであり、その目的は、動作不良となる前に予防保全を可能とし、接続・切断制御の信頼性および稼働率を向上させることができるデジタル出力装置を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
光デバイスが発光部の出力光に基づきスイッチをオン、オフすることによりデバイスの異常診断を実行する受診回路に2値のデジタル信号を出力するデジタル出力装置において、
出力電流値が可変で前記光デバイスの発光部に電流を出力する可変電流源と、
前記スイッチのオンおよびオフ時に前記光デバイスが前記受診回路に出力する電圧を検出する出力読み出し手段と、
前記出力読み出し手段が検出した電圧に基づいて、前記光デバイスの劣化診断を実行する制御手段と
を備えることを特徴とするデジタル出力装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のデジタル出力装置において、
前記制御手段が、
前記発光部が正常な場合の前記光デバイスが前記機器に出力する電圧の出力タイミングの正常な時間幅を示す正常応答範囲を記憶し、
この正常応答範囲と前記出力読み出し手段が検出した電圧の出力タイミングとを比較し前記光デバイスの劣化診断を実行することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のデジタル出力装置において、
前記可変電流源は、
出力電流を変化させて第1の電流または第1の電流よりも小さい電流値である第2の電流を出力し、
前記制御手段は、
前記第1の電流が出力される時の前記正常応答範囲を記憶し、
前記正常応答範囲と、前記可変電流源から前記第2の電流が出力されるときの前記光デバイスが前記フィールドデバイスに出力する電圧の出力タイミングとに基づき前記光デバイスの劣化診断を実行することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載のデジタル出力装置において、
前記制御手段は、前記出力読み出し手段が検出した電圧が前記正常応答範囲を超えるタイミングで出力される場合は前記光デバイスの前記発光部が劣化していることを判断することを特徴とする。
この結果、本発明のデジタル出力装置であれば、出力電流値が可変で光デバイスの発光部に電流を出力する可変電流源と、スイッチのオンおよびオフ時に光デバイスが出力する電圧を検出する出力読み出し手段と、出力読み出し手段が検出した電圧に基づいて、光デバイスの劣化診断を実行する制御手段とを備えることにより、光デバイスが動作不良となる前に予防保全を可能とし、接続・切断制御の信頼性および稼働率を向上させることができる点で有効である。
また本発明のデジタル出力装置であれば、光デバイス特有の劣化に対し自己診断性能をあげることができ、主に信頼性と保守性の向上を図ることが可能となる。このため顧客が安心して使用可能な安全計装システムを提供可能となる点で有効である。
本発明に係るデジタル出力装置の一実施例を示す構成図である。 本発明に係るデジタル出力装置の光デバイス4の劣化診断の説明図である。 本発明に係るデジタル出力装置の駆動回路の構成図である。 本発明に係るデジタル出力装置の他の実施例における劣化診断状態を説明する説明図である。 図4の各劣化診断状態における光デバイス4の劣化診断の説明図である。 従来のデジタル出力装置の構成図である。
本発明に係るデジタル出力装置の特徴は、可変電流源が出力電流値が可変で光デバイスの発光部に電流を出力し、出力読み出し手段がスイッチのオンおよびオフ時に光デバイスがフィールドデバイスを診断する受診回路等に出力する電圧等を検出し、制御手段が出力読み出し手段の検出した電圧等に基づいて光デバイスの劣化診断を実行する点、また光デバイスの駆動電流を変化させることにより光デバイスの応答をモニタして光デバイスの劣化をデジタル出力装置の基本動作である異常診断の稼働状態にて診断できる点である。
<実施例1>
図1は、本発明に係るデジタル出力装置の一実施例を示す構成図であり、図6と共通する部分については適宜省略して説明する。
図6との相違点は、制御回路10から出力される信号を光デバイスを介して受信する構成において、光デバイス4の駆動電流を変更できる可変電流源6を備え、また受診回路5側に光デバイス4の出力状態をモニタし、その出力を制御回路に接続した出力読み返し回路7を備えた点が相違する。
(構成の説明)
図1において本発明に係るデジタル出力装置は、主に、ON/OFF信号および電流値を制御するための制御信号を出力する制御手段の一例である制御回路10と、制御回路10からのON/OFF信号に基づき電流をON/OFFするスイッチなどのON/OFF回路2と、ON/OFF回路2から電流が印加されると光デバイス4の発光部41に電流を出力する出力電流値が可変な可変電流源6と、レーザダイオードなどの発光部41と発光部41からの出力光に基づきスイッチ(トランジスタ、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)など)のONまたはOFFするスイッチ部42とから構成されるフォトカプラ、フォトモスリレーなどの光デバイス4と、光デバイス4から出力された電圧に基づき光結合デバイスの劣化診断をする、または、図示しないフィールドデバイスからのプロセス制御における制御信号を受信しフィールドデバイスの状態を診断する受診回路5と、光デバイス4におけるスイッチ部42のオンおよびオフ時に光デバイス4が受診回路5に出力する電圧を検出する(いいかえれば光デバイスの出力状態をモニタする)出力読み出し手段の一例である出力読み出し回路7から構成される。
可変電流源6は、制御回路10からの制御信号が入力されると、この制御信号に基づき電流値を変更して電流を出力する。すなわち可変電流源6は、制御回路10からの制御信号に基づき光デバイス4の駆動電流を変更する。
出力読み出し回路7は、受診回路5からの応答出力(または光デバイス4からの出力)に基づき、光デバイス4が受診回路5に出力する電圧を検出すると検出結果を示す出力信号を制御回路10に出力する。
制御回路10は、発光部41が正常な場合の光デバイス4が受診回路5に出力する電圧の出力タイミングの正常な時間幅を示す正常応答範囲と出力タイミングが異常な時間幅を示す異常応答範囲とを予め記憶している。
この正常応答範囲と異常応答範囲は、使用している光デバイス4の発光部41を構成する部品の特性よりOFF→ON及びON→OFFした際の正常な応答速度範囲を予め定義するものであって制御回路10に予め記憶されている。
制御回路10は、出力読み出し回路7からの出力信号に基づいて、正常応答範囲と出力読み出し手段が検出した電圧の出力タイミングとを比較し光デバイス4の発光部41劣化診断を実行することを特徴とする。
なお、本発明のデジタル出力装置は、制御回路10と電気的に接続された正常応答範囲と異常応答範囲とを記憶する記憶手段を備えるものでもよい。またこの記憶手段は、制御回路10内に備えられるものでもよい。
また、本発明に係るデジタル出力装置は受診回路5を一構成要素としているが、特にこれに限定するものではなく、受診回路5がフィールドデバイス側に設けられているものでもよい。
(動作説明)
このような構成で本発明に係るデジタル出力装置は、以下の動作を行なう。
ここで、本発明のデジタル出力装置は、光デバイス4に印加される電流の電流値の大小によってスイッチ部42がON状態となる速度が異なる点に着目し、劣化判断(診断)を実行するものである。
たとえば、フォトカプラ、フォトモスリレーである光デバイス4は、発光部41の劣化が進んでいる場合では、電流I2が印加されると発光部41がI1のときよりも輝度が低下した状態で発光し、スイッチ部42が通常電流I1(I1>I2)のときよりも遅いタイミングでON状態となる。本発明のデジタル出力装置は、このような電流値の大小に応じた応答速度の差異に着目して光デバイス4の劣化判断(診断)を実行する。
以下、本発明のデジタル出力装置による光デバイス4の劣化判断(診断)の動作を説明する。
まず、制御回路10がON信号をON/OFF回路2に出力する。
ON/OFF回路2は、ON信号が入力されるとスイッチ等がON状態になる。このとき、ON/OFF回路2でON状態となると電流が各構成要素に流れることになる。
一方、制御回路10は、可変電流源6の電流値を制御するための制御信号を可変電流源6に出力する。可変電流源6は、制御信号が入力されると、制御信号で示される電流値の値で電流を出力する。通常状態では可変電流源6は、デジタル出力装置の基本動作である異常診断を行なうための電流I1を出力する。
光デバイス4では、可変電流源6から電流I1が印加されると発光部41が発光し、出力光をスイッチ部42に出力する。
光デバイス4のスイッチ部42は、発光部41からの出力光を受光すると、スイッチがON状態となる。光デバイス4のスイッチ部42がON状態となると、受診回路5にハイ(High)レベル電圧(またはロウ(Low)レベル電圧)が印加される。
一方、スイッチ部42は、発光部41からの出力光を受光しないときはOFF状態となり、受診回路5にロウ(Low)レベル電圧(またはハイ(High)レベル電圧)が印加される。
つまり光デバイス4は、スイッチ部42がON/OFF状態となることにより、受診回路5に2値のデジタル信号を出力することになる。
なお、スイッチのON/OFFにより受診回路5に印加される電圧のハイ・ロウレベルは、いずれでもよく、アプリケーションにて決まるものでもよい、すなわち、光デバイスの劣化診断を可能とするものであればどのようなものでよい。
受診回路5は、光デバイス4から電圧が印加されると、図示しないフィールドデバイスからのプロセス制御における制御信号を受信しフィールドデバイスの状態の診断動作を実行する。
出力読み出し回路7は、たとえば受診回路5からの応答出力に基づき、光デバイス4におけるスイッチ部42のオンおよびオフ時に光デバイス4が受診回路5に出力する電圧を検出し(いいかえれば光デバイスの出力状態をモニタし)、検出結果を示す出力信号を制御回路10に出力する。
制御回路10は、出力読み出し回路7からの出力信号に基づいて、正常応答範囲と出力読み出し手段が検出した電圧の出力タイミングとを比較し光デバイス4の発光部41の劣化診断を実行する。
次に、本発明のデジタル出力装置は可変電流源6からの電流をI1よりも電流値が小さいI2に変更して、その応答結果に基づき光デバイス4の劣化診断を実行する。
具体的には、制御回路10は、OFF信号をON/OFF回路2に出力し、一旦ON/OFF回路2をOFF状態とした後、再びON信号を出力してON/OFF回路2をON状態とするとともに可変電流源6の電流をI1からI1よりも電流値が小さいI2に変更するための制御信号を可変電流源6に出力する。
可変電流源6は、制御信号が入力されると電流I2を出力し、光デバイス4は可変電流源6から電流I2が印加されると発光部41が発光しスイッチ部42がON状態となる。
光デバイス4のスイッチ部42がON状態となると、受診回路5に電圧が印加され、出力読み出し回路7は、光デバイス4が受診回路5に出力する電圧の検出結果を示す出力信号を制御回路10に出力する。
そして制御回路10は可変電流源6の電流をI2からI1に変更するための制御信号を可変電流源6に出力する。
これらI1からI2に変更して光デバイス4の劣化診断を行なう一連の動作は、デジタル出力装置の基本動作であるデバイスの異常診断(または図示しないフィールドデバイスの異常診断)に影響を与えないタイミング、いいかえれば図示しないフィールドデバイスがデジタル出力装置の受診回路からの出力に反応しない程度の早いタイミングで行なわれる。
制御回路10は、I1およびI2における出力読み出し回路7からの出力信号に基づき、正常応答範囲と出力読み出し手段が検出した受診回路5からの応答出力(いいかえれば光デバイス4の電圧の出力)のタイミングとを比較し光デバイス4の発光部41劣化診断を実行する。
具体的には、制御回路10は、電流I1およびI2が印加される状態で出力読み出し手段が検出した電圧が正常応答範囲を超えるタイミングで出力される場合、すなわち異常応答範囲にて出力される場合には光デバイス4の発光部41が劣化しているものとして判断する。
図2は本発明に係るデジタル出力装置の光デバイス4の劣化診断の説明図である。図2では、制御回路10がON信号を出力したタイミング(ON/OFF回路2をOFFからON状態とするタイミング)と、電流I1が印加されるときの受診回路の応答出力から得た光デバイス4の電圧の出力タイミングと、電流I2が印加されるときの受診回路の応答出力から得た光デバイス4の電圧の出力タイミングと、を示す。
なお、図2ではロウレベル電圧を対象に劣化診断を行なっているが、図2の波形の極性等には特に意味はなく、アプリケーションにて決まるものであり、光デバイスの劣化診断を可能とするものであればハイレベル電圧を対象とするものでよい。
また、図2では、制御回路10に記憶されている正常応答範囲と異常応答範囲をそれぞれT0〜T300までの時間を正常応答範囲として、T300以降の時間を異常応答範囲として示している。なおT0はON信号が出力された時間を示すものである。
たとえば、図2に示すように、電流I1が印加される場合では、制御回路10がON信号1を出力すると、ON信号の出力タイミングから光デバイス4が電流I1の電流値に応じた所定の時間T100だけ遅れてロウ(Low)電圧を出力する。
電流I2が印加される場合では、制御回路10がON信号1を出力すると、ON信号の出力タイミングから光デバイス4が電流I2の電流値に応じた所定の時間T200(T100よりも長時間)だけ遅れてロウ(Low)電圧を出力する。
これらの場合であれば、制御回路10は、電流I1およびI2の印加中に出力読み出し手段が受診回路5からの応答出力により検出した電圧は正常応答範囲内(T0〜T300)で出力され、光デバイス4は劣化していないものと判断する。
一方、電流I2が印加される場合で、ON信号の出力タイミングから光デバイス4が時間T400だけ遅れてロウ(Low)電圧を出力する場合であると、制御回路10は、電流I2の印加中に出力読み出し手段が受診回路5からの応答出力により検出した電圧は正常応答範囲外(T0〜T300)で出力されており、光デバイス4は劣化しているものとして判断する。
すなわち、本発明のデジタル出力装置は、I1を流した際に正常であってもI2を流した際に正常応答範囲内ではなく異常応答範囲内における動作となった場合、光デバイス4が劣化していると判断するものである。
このように本発明のデジタル出力装置は、光デバイスの劣化診断を行う場合は、I1より小さな電流値となるよう可変電流源6の電流値をI2に変更しI1を流していた時との応答差を出力読み返し回路にてモニタし制御回路で正常動作しているか判断している。
この結果、本発明に係るデジタル出力装置は、出力電流値が可変で光デバイスの発光部に電流を出力する可変電流源と、スイッチのオンおよびオフ時に光デバイスが出力する電圧を検出する出力読み出し手段と、出力読み出し手段が検出した電圧に基づいて、光デバイスの劣化診断を実行する制御手段とを備えることにより、光デバイスが動作不良となる前に予防保全を可能とし、接続・切断制御の信頼性および稼働率を向上させることができる点で有効である。
また、本発明に係るデジタル出力装置であれば、上述の構成とすることにより、光デバイス特有の劣化に対し自己診断性能をあげることができ、主に信頼性と保守性の向上を図ることが可能となる。このため顧客が安心して使用可能な安全計装システムを提供可能となる点で有効である。
また、本発明に係るデジタル出力回路は、電流源の切り替え数や組み合わせについては特に制限はなく、多くすれば詳細診断が可能となるものである。但し、回路規模が大きくなるのでコストや実装面とのトレードオフで判断されることになる。
また、本実施例に係るデジタル出力装置の駆動回路の構成は図3(A)または図3(B)に示すような構成としてもよい。図3は本発明に係るデジタル出力装置の駆動回路の構成図である。
図3(A)において、本発明のON/OFF回路と可変電流源は、制御回路とそれぞれ電気的に接続されるトランジスタと可変抵抗素子とから構成されるものでもよく、トランジスタの一端と可変抵抗素子の一端は相互に接続される。また可変抵抗素子の他端は光デバイス4と接続され、トランジスタの他端はグランドに接続される。このような構成で本発明のデジタル出力装置は、制御回路10からの制御信号とON/OFF信号(またはON信号の出力の有無)によりトランジスタが電流を流すか否かの状態を決定し、可変抵抗素子により所望の値の電流が出力されることになる。
また図3(B)において本発明のON/OFF回路と可変電流源は、制御回路とそれぞれ電気的に接続される複数のトランジスタと複数の抵抗素子(たとえば異なる電流I1、I2を出力するための抵抗素子)とから構成されるものでもよい。具体的には、各トランジスタの一端と各抵抗素子の一端は相互に接続される。各抵抗素子の他端は光デバイス4と接続され、各トランジスタの他端はグランドに接続される。
このような構成で本発明のデジタル出力装置は、制御回路10が所望の電流を出力させるために所望の電流を出力するための抵抗素子に接続されているトランジスタにON信号を出力し他のトランジスタには信号出力をしない(またはOFF信号を出力する)ことにより各トランジスタが電流を流すか否かの状態(ON/OFF)を決定し、抵抗素子により所望の値の電流が出力されることになる。
<実施例2>
なお、本発明に係るデジタル出力装置の可変電流源6の可変する電流値は、上記実施例ではI1、I2の2値として説明したが、特にこれに限定するものではなく、3値以上の電流値により、より細かな劣化判断(診断)を行なうものでもよい。
たとえば、本発明のデジタル出力装置は、可変電流源6が出力するI1、I2の電流を独立して制御可能な回路構成とすると、電流I1、I2、I3(I1+I2)の3値の電流に基づいてより細かな劣化診断が可能となる。なお、このときの各電流値の大小関係は、I3>I1>I2である。
このような場合、デジタル出力装置は、電流値I3(I1+I2)が光デバイス4に印加される状態をデジタル出力装置の通常稼働に必要な状態であるものとして、I1、I2の電流が流れるときを劣化診断状態として取り扱うものでもよい。
たとえば、デジタル出力装置は、状態A〜D(状態A:通常OFF状態、状態B:劣化診断ON状態(検出感度レベル低)、状態C:劣化診断ON状態(検出感度レベル高)、状態D:通常ON状態)を定義して劣化診断を行なう。
図4は、このような本発明に係るデジタル出力装置の他の実施例における劣化診断状態を説明する説明図であり、デジタル出力装置がI1、I2の電流を独立して制御可能な回路構成とした場合のより細かな劣化診断状態を説明する。
図4において、デジタル出力装置は電流値(0、I1、I2、I1+I2)ごとに機器の状態A〜Dを以下のように定義する。
状態A:
本発明のデジタル出力装置では、電流I1、I2をそれぞれ独立して制御して電流I1をOFF、電流I2をOFFとし光デバイス4に印加される電流値を0とすれば、「通常OFF状態」となる。
状態B:
電流I1、I2をそれぞれ独立して制御して電流I1をON、電流I2をOFFとし光デバイス4に印加される電流値はI1となり、検出感度低レベルでの「劣化診断ON状態」となる。
状態C:
電流I1、I2をそれぞれ独立して制御して電流I1をOFF、電流I2をONとし光デバイス4に印加される電流値はI2(I1>I2)となり、検出感度高レベルでの「劣化診断ON状態」となる。
状態D:
電流I1、I2をそれぞれ独立して制御して電流I1をON、電流I2をONとし光デバイス4に印加される電流値はI3(I1+I2)である場合は、「通常ON状態」となる。
制御回路10は、これらの状態A〜Dを利用し、予め記憶している正常応答範囲・異常応答範囲と各劣化診断ON状態(検出感度高・低レベル)における、出力読み出し手段7が検出した光デバイス4が出力する電圧の出力タイミングとに基づき光デバイス4の劣化診断を実行する。
このため、本発明のデジタル出力装置は、可変電流源6が3値以上の電流値を出力し、制御回路10が劣化判断(診断)を行なうことにより、検出感度の高・低レベルを使い分けて劣化診断を行なうことが可能となる点で有効である。
なお本実施例における図4中の状態Aは、デジタル出力装置の光デバイス4はOFF状態となり受信回路5がフィールドデバイスの異常診断は行なわれない状態であるものでもよいし、状態Dではデジタル出力装置の受信回路5がフィールドデバイスの異常診断を実行しているものでもよい。
図5は図4の各劣化診断状態における光デバイス4の劣化診断の説明図である。
図5では、制御回路10がON信号を出力したタイミング(ON/OFF回路2をOFFからON状態とするタイミング)と、電流I1が印加されるときの受診回路の応答出力から得た光デバイス4の電圧の出力タイミングと、電流I2が印加されるときの受診回路の応答出力から得た光デバイス4の電圧の出力タイミングと、電流I3(I1+I2)が印加されるときの受診回路の応答出力から得た光デバイス4の電圧の出力タイミングと、を示す。なお、図の波形の極性等には特に意味はなく、アプリケーションにて決まるものである。
なお電圧の出力タイミングは、出力読み出し回路7からの出力信号に基づき得られるものである。
たとえば、図5に示すように、電流I1が印加される場合では、制御回路10がON信号1を出力すると、ON信号の出力タイミングから光デバイス4が電流I1の電流値に応じた所定の時間T100だけ遅れてロウ(Low)電圧を出力する。
電流I2が印加される場合では、制御回路10がON信号1を出力すると、ON信号の出力タイミングから光デバイス4が電流I2の電流値に応じた所定の時間T200(T100よりも長時間)だけ遅れてロウ(Low)電圧を出力する。
電流I3(I1+I2)が印加される場合では、制御回路10がON信号1を出力すると、ON信号の出力タイミングと同時またはほぼ同時に光デバイス4がロウ(Low)電圧を出力する。
これらの場合であれば、制御回路10は、電流I1およびI2の印加中に出力読み出し手段が受診回路5からの応答出力により検出した電圧は正常応答範囲内(T0〜T300)で出力され、光デバイス4は劣化していないと判断する。
一方、電流I2が印加される場合(状態C)で、ON信号の出力タイミングから光デバイス4が時間T400だけ遅れてロウ(Low)電圧を出力する場合であると、制御回路10は、電流I2の印加中に出力読み出し手段が受診回路5からの応答出力により検出した電圧は正常応答範囲外(T0〜T300)で出力されており、光デバイス4は劣化しているものとして判断する。
すなわち、本発明のデジタル出力装置は、I1を流した際に正常であってもI2を流した際に正常応答範囲内ではなく異常応答範囲内における動作となった場合、光デバイス4が劣化していると判断するものである。
つまり本発明のデジタル出力装置は、状態B、Cを利用し、状態B(検出感度低)で正常応答と判断された場合でも、状態C(検出感度高)で光デバイス4の劣化診断することにより、比較的検出感度が高い状態で光デバイス4の劣化検出ができる。
このように本発明のデジタル出力装置は、可変電流源6が出力するI1、I2の電流を独立して制御可能な回路構成とすれば、電流I1、I2、I3(I1+I2)の3値の電流に基づいてより細かな劣化判断(診断)が可能となる。
<実施例3>
また、本発明に係るデジタル出力装置は、可変電流源6が出力するI1、I2の電流を独立して制御可能な回路構成とする場合、制御回路10が上記図4で説明した状態A〜Dを異なる使い方をすることにより、劣化診断にて劣化していると判断された場合に一時的に電流を多く流すものでもよい。
たとえば、制御回路10は、図4で説明した状態Aを「通常OFF状態」、状態Bを「通常ON状態」、状態Cを「劣化診断ON状態」、状態Dを「応答マージンON状態」とするものでもよい。
この場合、デジタル出力装置は、状態C(劣化診断ON状態)で、発光部41の劣化を把握すると、I1+I2の電流を光デバイス4に出力して状態D(応答マージンON状態)として光デバイス4(スイッチ部42)の応答速度を早めるものでもよい。
このため、劣化診断結果に基づき一時的に電流を多く流せば、一時的に発光量が増すため光デバイス4(スイッチ部42)の応答速度が早くなり、劣化している発光部41の交換をしばらくは行なわなくてもよい点で有効である。いいかえれば、交換せずに応答マージンを得ることを可能となる点で有効である。
<その他の実施例>
なお、本発明に係るデジタル出力装置の制御回路10は、劣化判断(診断)するにあたり、検出電圧が減少し始めるタイミングを判断タイミングとしてもよいし、検出電圧が減少し始めてから完全にロウ(Low)電圧となるまでのいずれかのタイミングであればどのタイミングを劣化の判断基準とするものでもよい。
また、本発明に係るデジタル出力装置の制御回路10または図示しない記憶手段が記憶している正常応答範囲または異常応答範囲は、可変とするものでもよい。また本発明のデジタル出力装置の制御回路10は、劣化判断(診断)に用いる電流値に応じて正常応答範囲を変更するものでもよい(たとえば上述電流I1、I2、I3のそれぞれケースに合わせて正常応答範囲を拡大または縮小するものでもよい)。
以上説明したように、本発明のデジタル出力装置では、出力電流値が可変で光デバイスの発光部に電流を出力する可変電流源と、スイッチのオンおよびオフ時に光デバイスが受診回路に出力する電圧を検出する出力読み出し手段と、可変電流源が電流値を変化させて出力した電流ごとに出力読み出し手段が検出した電圧に基づいて、光デバイスの劣化診断を実行する制御手段とを備えることにより、光デバイスが動作不良となる前に予防保全を可能とし、接続・切断制御の信頼性および稼働率を向上させることができる点で有効である。
10 制御回路
2 ON/OFF回路
4 光デバイス
41 発光部
42 スイッチ部
5 受診回路
6 可変電流源
7 出力読み出し回路

Claims (4)

  1. スイッチと発光部とを対向配置した光デバイスを有し、前記発光部の出力光に基づき前記スイッチをオン、オフすることにより前記光デバイスが2値のデジタル信号を出力し、この出力をデバイスの異常診断を実行する受診回路に与えるデジタル出力装置において、
    出力電流値が可変で前記光デバイスの発光部に電流を出力する可変電流源と、
    前記スイッチのオンおよびオフ時に前記光デバイスが前記受診回路に出力する電圧を検出する出力読み出し手段と、
    前記出力読み出し手段が検出した電圧に基づいて、前記光デバイスの劣化診断を実行する制御手段と
    を備えることを特徴とするデジタル出力装置。
  2. 前記制御手段が、
    前記発光部が正常な場合に前記光デバイスが前記機器に出力する電圧の出力タイミングの正常な時間幅を示す正常応答範囲を記憶し、
    この正常応答範囲と前記出力読み出し手段が検出した電圧の出力タイミングとを比較し前記光デバイスの劣化診断を実行することを特徴とする
    請求項1記載のデジタル出力装置。
  3. 前記可変電流源は、
    出力電流を変化させて第1の電流または第1の電流よりも小さい電流値である第2の電流を出力し、
    前記制御手段は、
    前記第1の電流が出力される時の前記正常応答範囲を記憶し、
    前記正常応答範囲と、前記可変電流源から前記第2の電流が出力されるときの前記光デバイスが前記フィールドデバイスに出力する電圧の出力タイミングとに基づき前記光デバイスの劣化診断を実行することを特徴とする
    請求項1または2に記載のデジタル出力装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記出力読み出し手段が検出した電圧が前記正常応答範囲を超えるタイミングで出力される場合は前記光デバイスの前記発光部が劣化していることを判断することを特徴とする
    請求項2または3に記載のデジタル出力装置。
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