JP2011184372A - 犬TSHα鎖ペプチドに対する抗体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Pheで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドを含むポリハプテンを抗原として免疫動物に投与することによって生成された抗体又はその断片。
【選択図】なし
Description
好ましくは、Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Pheで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドは、以下の何れかで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドである。
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-Gln-Gly-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-Gln-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-(Xaa)n
(式中、Pheはペプチド鎖のN末端アミノ酸を表し、Xaaは、アミノ酸残基またはリンカーを表し、nは0〜3の整数を表し、nが2又は3である場合における2個又は3個のXaaで示される基はそれぞれ独立に同一でも異なるものでもよい。)
好ましくは、Xaaで表されるリンカーは、エチレングリコール単位を含むリンカーである。
好ましくは、本発明の抗体又はその断片は、Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Pheで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドをヘモシアニンタンパク質(KLH)またはウシ血清アルブミン(BSA)に結合させたポリハプテンを、抗原として免疫動物に投与することによって生成される。
好ましくは、本発明の抗体又はその断片は、犬TSHを用いたスクリーニングによって選別される。
好ましくは、本発明の抗体又はその断片は、モノクローナル抗体である。
本発明によればさらに、上記した本発明の抗体又はその断片を含む、免疫分析試薬が提供される。
本発明によればさらに、色素または蛍光色素を含むラテックス粒子で標識した、上記した本発明の抗体又はその断片を含む、免疫分析試薬が提供される。
本発明によればさらに、酵素で標識した、上記した本発明の抗体又はその断片を含む、免疫分析試薬が提供される。
本発明の免疫分析試薬は、好ましくは、犬TSH測定用である。
本発明によればさらに、上記した本発明の犬TSH測定用免疫分析試薬に、試料を接触させることを含む、試料中の犬TSHの測定方法が提供される。
本発明の抗体は、Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Pheで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドを含むポリハプテンを抗原として免疫動物に投与することによって生成された抗体又はその断片である。好ましくは、Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Pheで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドをヘモシアニンタンパク質(KLH)またはウシ血清アルブミン(BSA)に結合させたポリハプテンを用いることができる。本発明の抗体は、ポリクローナル抗体でもよいし、モノクローナル抗体でもよいが、好ましくはモノクローナル抗体である。なお、本発明で言う抗体とは、抗体分子全体を意味するのみならず、その断片(例えば、Fab、F(ab')2又はFab'断片)をも意味する。
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-Gln-Gly-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-Gln-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-(Xaa)n
上記において、Pheはペプチド鎖のN末端アミノ酸を表し、Xaaは、アミノ酸残基(好ましくは、Cys)またはリンカー(好ましくは、エチレングリコール単位を含むリンカー)を表し、nは0〜3の整数を表し、nが2又は3である場合における2個又は3個のXaaで示される基はそれぞれ独立に同一でも異なるものでもよい。
(1)免疫原の調製
TSH抗原表面に提示されている配列で、種間の相同性の低い配列として、以下の配列をペプチド抗原として選択した。
犬TSHα鎖ペプチド由来:Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-Gln-Gly-Cys(FPDGEFTMQGC)(N末端:11残基)(配列番号1)
上記配列は、通常のペプチド免疫で使用する配列に比べて短いので、以下の構造を有するPEGスペーサー(2つ導入)を介した配列(FPDGEFTMQGXXC)を設計した。
X=H2N−(CH2)2O−(CH2)2O−CH2−COOH
このFPDGEFTMQGXXCで示される配列を、Fmoc固相合成法で合成し、HPLCで精製した。
20mg KLHを2mLのミリQ水に溶解した。マレイミドベンゾイルオキシコハク酸イミド(MBS:架橋剤)2.0mgを500μlのDMFに溶解した。上記KLH溶液を攪拌しながら、MBS溶液を400μl滴下した。その後、室温で60分間ゆっくりと攪拌した。50mMリン酸バッファー(pH7.4)で平衡化したゲルろ過カラム(Sephadex G-25)にアプライし、吸光度280nmを追跡してタンパク質成分を回収した。5mg/mLとなるように回収したKLH-MBSの濃度を調整し、ペプチドとの反応に適量を用いた。10mg/mLとなるようにペプチドをミリQ水又は1xPBSに溶解した。調製したKLH-MBS溶液とペプチド溶液を等量混合し、スターラーで攪拌しながら室温で2時間反応させた。その後、リン酸バッファー(1xPBS)を加え、濃度1mg/mLに調整した。
感作用抗原(peptide-KLH)10 mgを使用した。
感作抗原をマウス背部皮下に免疫した。初回は完全アジュバント(FCA)と混合したエマルジョンを投与した。2〜4回目は不完全アジュバント(FIA)と混合したエマルジョンを投与した。2週間隔で5回免疫を行い、3回目4回目免疫の翌週には採血し抗体価測定を実施した。採血血清の一部(100〜200μL)をELISA測定に用いた。抗体価の上昇が認められた場合、5回目免疫を最終免疫とする。最終免疫は抗原AをPBS(-)で希釈し、腹腔内へ投与した。最終免疫3日後に脾臓を摘出した。
(1) 動物: BALB/c マウス、♀、7-9 週齢(入荷時)
(2)匹数: 3 匹
(3)免疫量: 100-200 μg/匹/回
(4)免疫箇所: 背部皮下
(5)抗体価測定: ELISA
抗体価測定の結果、選定されたマウス(1〜3匹)より脾臓を摘出し、細胞融合を行った。
免疫マウスより摘出した脾臓細胞をミエローマと混合して細胞融合を実施した。
融合方法:PEG法
使用細胞:最終免疫3日後の脾臓細胞
ミエローマ:P3-X63-Ag8-U1
細胞比、脾臓細胞:ミエローマ=5-10:1
細胞播種: 脾臓細胞として0.5〜1.0 × 105 cells/wellで96-well plateに播種
使用培地: RPMI-1640 + 10 % FBS + HAT(場合によっては更にHCF or IL-6を添加)
測定用抗原を1 μg/mLとなるようPBS(-)で希釈し固相化を行い、HAT培地による選択培養で増殖したハイブリドーマの培養上清をELISAによりスクリーニングした。2次抗体として抗マウスIgG HRP標識抗体を用いた。スクリーニング陽性ハイブリドーマを24ウェルプレートで培養し、培養上清を各1 mL評価に使用した。SPRによる選択試験結果をもとに、クローニングウェルを選択した。
BiacoreT100
Chip: CM5
cTSH(Scrips社製)固定化Fc: RU2000(cTSHとの反応性を評価)
captureAb固定化Fc: RU2000(上清中の抗体濃度を定量)
モノクローナル抗体の二次スクリーニング(限界希釈後のスクリーニング)を実施例3の細胞融合後のスクリーニングと同様に行った。
26G8B6以外は、どれも高いシグナルが観察された。SPR評価だけでは、各親クローンの中での優劣がつかない。そこで、細胞の生育状況とサブクラスを確認して、最終クローンを選択を行うことにした。サブクラスの決定は、Isotyping kit(ロッシュ製)を用いて行った。結果を以下の表に示す。
Claims (14)
- Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Pheで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドを含むポリハプテンを抗原として免疫動物に投与することによって生成された抗体又はその断片。
- Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Pheで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドが、以下の何れかで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドである、請求項1に記載の抗体又はその断片。
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-Gln-Gly-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-Gln-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-Met-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-Thr-(Xaa)n
Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Phe-(Xaa)n
(式中、Pheはペプチド鎖のN末端アミノ酸を表し、Xaaは、アミノ酸残基またはリンカーを表し、nは0〜3の整数を表し、nが2又は3である場合における2個又は3個のXaaで示される基はそれぞれ独立に同一でも異なるものでもよい。) - Xaaで表されるアミノ酸残基がCysである、請求項1又は2に記載の抗体又はその断片。
- Xaaで表されるリンカーが、エチレングリコール単位を含むリンカーである、請求項1から3の何れか1項に記載の抗体又はその断片。
- Phe-Pro-Asp-Gly-Glu-Pheで示されるアミノ酸配列をN末端側に含むポリペプチドをヘモシアニンタンパク質(KLH)またはウシ血清アルブミン(BSA)に結合させたポリハプテンを、抗原として免疫動物に投与することによって生成された、請求項1から4の何れか1項に記載の抗体又はその断片。
- 犬TSHに結合することを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の抗体又はその断片。
- 犬TSHを用いたスクリーニングによって選別されたことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の抗体又はその断片。
- モノクローナル抗体である、請求項1から7の何れか1項に記載の抗体又はその断片。
- 請求項1から8の何れか1項に記載の抗体を産生するハイブリドーマ。
- 請求項1から8の何れか1項に記載の抗体又はその断片を含む、免疫分析試薬。
- 色素または蛍光色素を含むラテックス粒子で標識した請求項1から8の何れか1項に記載の抗体又はその断片を含む、免疫分析試薬。
- 酵素で標識した請求項1から8の何れか1項に記載の抗体又はその断片を含む、免疫分析試薬。
- 犬TSH測定用であることを特徴とする請求項10から12の何れか1項に記載の免疫分析試薬。
- 請求項13に記載の犬TSH測定用免疫分析試薬に、試料を接触させることを含む、試料中の犬TSHの測定方法。
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JP2010052092A JP2011184372A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 犬TSHα鎖ペプチドに対する抗体 |
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Citations (1)
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JP2008249361A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | 表面プラズモンセンサーおよび免疫学的測定方法 |
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Non-Patent Citations (3)
Title |
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JPN6013061244; Canine TSH IRMA,[online],2005年 9月27日,Coat-A-Count Canine TSH IRMA,[2013年12月 5日検索],インタ * |
JPN6013061245; Current protocols in neuroscience. 2001 May, Chapter 5, p.Unit 5.6.1-5.6.21 * |
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