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JP2011172347A - ロータまたは回転電機の製造方法 - Google Patents

ロータまたは回転電機の製造方法 Download PDF

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JP2011172347A
JP2011172347A JP2010032487A JP2010032487A JP2011172347A JP 2011172347 A JP2011172347 A JP 2011172347A JP 2010032487 A JP2010032487 A JP 2010032487A JP 2010032487 A JP2010032487 A JP 2010032487A JP 2011172347 A JP2011172347 A JP 2011172347A
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Japan
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adhesive
rotor
slot
manufacturing
bank
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JP2010032487A
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Hiroshi Iwata
博 岩田
Kazuyoshi Takayama
和義 高山
Takafumi Suzuki
啓文 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】 スロットの内壁と永久磁石との隙間に高い充填性で接着剤を充填するのが容易ではないという課題があった。
【解決手段】 一方の端面に開口を有するスロットを複数備えるとともに、このスロット内に磁石を備えたロータの製造方法において、ロータの端面上に土手部を形成する工程と、ロータのスロットに接着剤を注入する工程と、接着剤を注入する工程の後に、スロット内に磁石を挿入することにより、接着剤を端面の開口より溢れさせて土手部にまで至らせる工程とを含むロータの製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロータのコア体に埋設される磁石を保持するため、スロットの内壁と永久磁石との隙間に充填剤が注入されるIPM(Interior Permanent Magnet)モータ等の回転電機、およびそれに用いられるロータの製造方法に関するものである。
ロータコアに永久磁石を埋設する場合、例えば特開2008−22587号公報では、ロータコアのスロットに永久磁石を挿入しておき、スロットの内壁と永久磁石との隙間に充填剤(接着剤)を充填して、永久磁石を保持する方法が提案されている。しかしながら、樹脂は流動性が悪いため、ロータコアと永久磁石との隙間に充填されにくい。
特開2008−22587号公報
スロットの内壁と永久磁石との隙間に高い充填性で接着剤を充填するのが容易ではないという課題があった。
一方の端面に開口を有するスロットを複数備えるとともに、このスロット内に磁石を備えたロータの製造方法において、ロータの端面上に土手部を形成する工程と、ロータのスロットに接着剤を注入する工程と、接着剤を注入する工程の後に、スロット内に磁石を挿入することにより、接着剤を端面の開口より溢れさせて土手部にまで至らせる工程と、
を含むロータの製造方法。
この発明にかかる一実施形態は、スロットの内壁と永久磁石との隙間に充填される接着剤の充填性を高めることが可能である。
実施の形態1に用いる接着剤塗布装置の概略図である。 実施の形態1にかかる接着組立後のロータコアを模式的に表した側面図である。 実施の形態1にかかる接着組立後のロータコアを模式的に表した断面図である。 固定治具により固定されたロータコアの上面図である。 固定治具により固定されたロータコアの断面図である。 実施の形態1に用いる接着剤塗布機構を詳細に示したものである。 ロータコアとともに固定された溢れ抑制治具の上面拡大図である。 ロータコア及び溢れ抑制治具の模式的断面図である。 ロータコア及び溢れ抑制治具の模式的断面図である。 ロータコア及び溢れ抑制治具の模式的断面図である。 ロータコア及び溢れ抑制治具の模式的断面図である。 ロータコア及び溢れ抑制治具の模式的断面図である。 ロータコア及び溢れ抑制治具の模式的断面図である。 ロータコア及び溢れ抑制治具の模式的断面図である。 ロータコア及び溢れ抑制治具の模式的断面図である。 押さえ治具と溢れ抑制治具との関係を模式的に示す斜視図である。 押さえ治具と溢れ抑制治具との関係を模式的に示す上面図である。
実施の形態1
本発明の実施形態1について図面を参照して説明する。図1は、この実施の形態に用いる接着剤塗布装置の概略図である。ロータコア1は固定治具2により固定され、搬送ステージ3に設置される。固定治具2とロータコア1との間には、後述する溢れ抑制治具32が挟まれている。
搬送ステージ3はX軸4、Y軸5、θ軸6より構成される。接着剤塗布機構7はロータコア1の上空側に設置され、主剤8と硬化剤9とを個別に塗布でき、塗布位置はアクチュエータ10により変更することができる。
次にロータコア1について説明する。図2は接着組立後のロータコア1を模式的に表した側面図であり、図3はその断面図である。ロータコア1は中心軸11の軸方向に積層された電磁鋼板12から構成され、複数のスロット13と2つのガイド穴34が形成されている。スロット13とガイド穴34は、中心軸11からその半径方向に距離を隔てた位置に形成される。スロット13とガイド穴34は、中心軸11の軸方向に延び、ロータコア1を貫通している。永久磁石14はスロット13に充填剤(接着剤)31により保持されている。なお、スロット13の形状は、図3中に示す形状に限られず、永久磁石14の形状に応じて、適宜変更される。
次に固定治具2を用いたロータコア1の固定方法について説明する。図4は、固定治具により固定されたロータコア1の上面図、図5は図4におけるA−A’断面図である。まずロータコア1は塗布する接着剤がもれないように、底面はフッ素樹脂などの剥離性が高い樹脂板16で塞がれ、かつ塗布した接着剤が電磁鋼板12間の隙間に染み込まないようにロータコア1の上面を固定治具2により、力を加え、保持されている。固定治具2は、カラー18とバネ19から構成され、ネジを締め込むことにより、ロータコア1を押さえる構成となっている。
次に土手の形成方法について説明する。ロータコア1と固定治具2の間に、溢れ抑制治具32を挟むことにより、スロット13の上部に土手を形成する。溢れ抑制治具32は、フッ素樹脂もしくは金属にフッ素樹脂コーティングを施したものであり、ロータコア1のスロット13と同位置に土手部32aで囲われて形成された空間32bを備える。また、溢れ抑制治具32はロータコア1のガイド穴34と同じ位置に図示しないガイド穴を備える。ロータコア1と溢れ抑制治具32の位置合わせ方法は、ガイド穴を利用してピンにより位置合わせする。
即ち、ロータコア1に設けられたスロット13は、ロータコアの一方の端面1aに開口13aを備える。溢れ抑制治具32はこの開口13aの周囲に沿ってこの開口13aを囲うように設けられた土手部32aを上記ロータコアの端面1aに形成する。この溢れ抑制治具32は固定治具2によって、ロータコア1の端面1aに力を加え保持されている。
尚、この実施の形態では、ロータコア1のスロット13と同位置に土手部32aで囲われて形成された空間32bを備える場合について説明した。 しかし、この発明はこれに限定されること無く、土手部32aで囲われる領域が、開口部13aよりも狭い場合、広い場合、又は、ずれている場合が含まれる。
図6は、この実施の形態に用いる接着剤塗布機構7を詳細に示したものである。接着剤を溜めておくシリンジ20とニードルバルブ21から構成される。シリンジ20にはディスペンサー22が、ニードルバルブ21にはバルブコントローラ23がそれぞれ接続されており、ディスペンサー22より送り込まれるエア圧により、接着剤をニードルバルブ21へ送り込む。ニードルバルブ21はニードル24とバネ25から構成されており、バルブコントローラ23から送り込まれるエアの圧力により、ニードル24を上昇させることで、流路が開かれ、ニードルバルブ21の先端に設置されたノズル26より接着剤を吐出することができる。吐出完了はエアを排気することでニードル24がバネ25により押し戻されることで行われる。吐出量の制御は、ディスペンサー22のエア圧ならびにエアを送り込む時間、バルブコントローラ23のエアを送り込む時間を設定することにより行うことができる。
次に、この実施の形態にかかる接着剤の仕様について説明する。接着剤は2液常温硬化型で、低粘度のもので、主剤8と硬化剤9に粘度差をつけた接着剤を使用する。なお、主剤8の粘度を高く、硬化剤9の粘度を低く設定するが、主剤8を低く、硬化剤9を高く設定してもよい。
次にこの実施の形態にかかる接着剤塗布方法について説明する。図7はロータコア1とともに固定された溢れ抑制治具32の上面拡大図である。図8〜図11は、図7におけるB−B’断面図である。
まず、主剤8をスロット13の底面に広がるように、2箇所に分けて塗布する(図8)。次に硬化剤9を主剤8の上に重ねるようにスロット13の底面に塗布する(図9)。接着剤塗布完了後、永久磁石14をスロット13へ挿入する。永久磁石14により、スロット13の底面に塗布された主剤8と硬化剤9は、スロット13と永久磁石14との隙間に混ざり合いながら押し広げられる。(図10及び図11)。このとき、永久磁石14はスロット底面に到達しておく必要があるため、エアシリンダ28とプッシャピン29により、永久磁石14の上端面を押さえる動作を行う(図11)。永久磁石14がスロット13の底面までくると、押し広げられた混合接着剤31は毛細管現象によりスロット13と永久磁石14との狭小隙間にも入り込んでいく。この時、スロット13と永久磁石14との広い隙間を押し上げられた混合接着剤31は、スロット13の上面の開口13aから溢れ、土手部32aによって囲われる空間32bに至るが、溢れ抑制治具32で作られた土手部32aによって、スロット13の上面にとどめられる(図11)。使用している接着剤は、常温硬化型であるため、主剤8と硬化剤9が接触した後、硬化が開始する。
永久磁石14には、通常、酸化防止のために、表面にアルミコーティングが施されている。接着剤の付き回りをよくするために、アセトン拭き、もしくは短波長UV照射によって、アルミコーティング表面の洗浄・脱脂を行い、濡れ性を向上させてもよい。
一つのスロットでの接着剤31塗布ならびに永久磁石14の挿入が完了すると、搬送ステージ3上に設置されているθ軸6により、所定の角度を回転させて組立位置を隣のスロット13に移動させる。同じ動作をスロット13の数だけ行い、すべてのスロット13に接着剤31ならびに磁石14を挿入させて磁石接着が完了する。尚、複数のスロット13について、同時に接着剤31の挿入ならびに磁石14の挿入を行っても良い。
磁石14の接着が完了したロータコア1は、スロット13の上部に混合接着剤31の塊が残る事となる。その塊は、後工程のロータ組立の際に組立精度等に影響を与えるため、ある高さ以内に抑えなくてはいけない。そのため、ロータコア1は、磁石接着完了後、はみ出した接着剤31の塊を少なくとも一部除去して、ロータコア組立が完了となる。
さらに、組み立てられたロータは、図示しないステータに回転可能に組み込まれる。
このようにして製造されたロータは、磁石挿入部の上面にとどまった接着剤31の自重により磁石14とスロット13との間の接着剤31を押し広げ、高い充填性を得ることができる。また、硬化収縮が発生しても、磁石挿入部上面に接着剤31がとどまっているので、スロット13内に引き込まれ、高い充填性を確保できる。さらに、このようなロータを組み込むことにより製造されたモータは、接着剤の充填性が高いため、NV(noise and vibration))性能の低減を防止することができる。
尚、この実施の形態では、モータの製造について説明した。しかし、この発明はこれに限定されることは無く、モータ、発電機等を含み、回転電機に応用が可能である。
実施の形態2
ロータコア1のスロット13の上部に土手部32aを設け、開口部13aから溢れさせることにより、土手部32aに形勢された空間32bに至った接着剤31の上に、押さえ治具33aを重しのように置いても良い(図12、図13)。押さえ治具33aはフッ素樹脂もしくは金属にフッ素樹脂コーティングを施すなどをして、接着剤31との剥離性を良くしたものとする。押さえ治具33aを置く事によって、混合接着剤31の自重と押さえ治具33aに押された圧力によってスロット13と永久磁石14との隙間に混合接着剤31が押し広げられ、高い充填性が得られる。
尚、この実施の形態の説明においては、実施の形態1と同様または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態3
押さえ治具は、土手部32aの内壁に対してクリアランス33f(隙間33f)を持たせても良い。クリアランス33fの大きさは、ロータコア1を形成する電磁鋼板12の積層隙間や、ロータコア1と溢れ抑制治具32との組立隙間よりも大きい(図14)。土手部32aの内壁に対してクリアランス33fを有した押さえ治具33bは図16のように一体型で、固定治具2と組み合わせる事により、図17のように、土手部32aの内壁とのクリアランス33fを確保する。永久磁石14の上面に載せた押さえ治具33bは硬化の間、そのまま保持する。溢れた混合接着剤31は、押さえ治具33bが保持されていることにより、土手部32aの内壁と押さえ治具33bとのクリアランス33fに上がって侵入し、図15のように硬化して薄肉柱状接着剤36になる。
この実施の形態では、接着剤31を押さえることにより、溢れる接着剤31の形状を制御し、硬化後のはみ出した接着剤31の除去を容易にするという効果も得られる。
尚、この実施の形態の説明においては、上述の実施の形態と同様または対応する部分についての説明は省略した。
この発明は、回転電機製造方法に利用可能である。
1 ロータコア、1a 端面、2 固定治具、3 搬送ステージ、4 X軸、5 Y軸、6 θ軸、7 接着剤塗布機構、8 主剤、9 硬化剤、10 アクチュエータ、11 中心軸、12 電磁鋼板、13 スロット、13a 開口、14 永久磁石、20 シリンジ、21 ニードルバルブ、22 ディスペンサー、23 バルブコントローラ、24 ニードル、25 バネ、26 ノズル、28 エアシリンダ、29 プッシャピン、31 充填剤(接着剤)、32 溢れ抑制治具、32a 土手部、32b 空間、33a 押さえ治具、33b 押さえ治具、33f クリアランス(隙間)、34 ガイド穴、36 薄肉柱状接着剤

Claims (6)

  1. 一方の端面に開口を有するスロットを複数備えるとともに、このスロット内に磁石を備えたロータの製造方法において、
    前記ロータの前記端面上に土手部を形成する工程と、
    前記ロータの前記スロットに接着剤を注入する工程と、
    前記接着剤を注入する工程の後に、前記スロット内に磁石を挿入することにより、前記接着剤を前記端面の開口より溢れさせて前記土手部にまで至らせる工程と、
    を含む事を特徴とするロータの製造方法。
  2. 前記土手部を形成する工程は、前記端面の開口の周囲に沿って前記開口を囲うように設けられた土手部を備えた治具を用いて行われることを特徴とする請求項1に記載のロータの製造方法。
  3. 前記端面の開口より溢れさせることにより、前記土手部に囲われることにより形成された空間に至った接着剤の上に、重しとなる押さえ治具をおく工程を備えたことを特徴とする請求項2に記載のロータの製造方法。
  4. 前記開口から溢れた接着剤が侵入するための隙間を前記土手部と前記磁石を押さえる押さえ治具との間に形成するように、前記土手部に囲われることにより形成された空間に前記押さえ治具を置くことを特徴とする請求項2に記載のロータの製造方法。
  5. 前記ロータの前記スロットに接着剤を注入する工程は、2液常温硬化型の接着剤を使用することを特徴とする請求項1に記載のロータの製造方法。
  6. 一方の端面に開口を有するスロットを複数備えるとともに、このスロット内に磁石を備えたロータを含む回転器械の製造方法において、
    前記ロータの前記端面上に土手部を形成する工程と、
    前記ロータの前記スロットに接着剤を注入する工程と、
    前記接着剤を注入する工程の後に、前記スロット内に磁石を挿入することにより、前記接着剤を前記端面の開口より溢れさせて前記土手部にまで至らせる工程と、
    前記工程により得られたロータを回転可能にステータに組み込む工程と、
    を備えた事を特徴とする回転電機の製造方法。
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