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JP2011171382A - 分割方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に改質層を形成することでワークを分割して得たチップの抗折強度の低下を抑制すること。
【解決手段】ある実施の形態における分割方法は、ワーク1の内部に焦点を合わせてワーク1を透過する波長のパルスレーザー光線をワーク1の裏面側から分割予定ラインに沿って照射することによって、分割予定ラインに沿って改質層を形成する工程と、ワーク1の裏面を研磨加工することによって、改質層の一部をワーク1の裏面に露出させつつ改質層が形成された分割予定ラインに沿ってワーク1を複数のチップ10に分割する工程と、チップ10に分割されたワーク1の裏面にプラズマエッチングを施すことによって、ワーク1の裏面に一部が露出した改質層を除去する工程とを含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体ウェーハ等のワークを分割する分割方法に関するものである。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウェーハの表面に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって区画された複数の領域に、ICやLSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウェーハをストリートに沿って切断することによってデバイスが形成された領域毎にワークを分割し、個々のチップを製造している。また、サファイヤ基板等の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウェーハも同様に、分割予定ラインに沿って切断することで個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割しており、電気機器に広く利用されている。
このような半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のワークを分割予定ラインに沿って分割する方法として、ワークに対して透過性を有する波長のパルス状の加工用レーザー光線(パルスレーザー光線)を照射するレーザー加工方法が試みられている(例えば、特許文献1を参照)。このレーザー加工方法を用いた分割方法では、例えば、ワークの一方の面側からワークの内部に焦点を合わせた状態でワークに対して透過性を有する赤外光領域のパルスレーザー光線を照射し、ワークの内部に分割予定ラインに沿った改質層を連続的に形成する。そして、ワークに外力を加えることにより、改質層が形成されたことで強度が低下した分割予定ラインに沿ってワークを分割している。
特許第3408805号公報
しかしながら、上記したように分割予定ラインに沿って改質層を形成し、外力を加えることでワークを分割する手法では、得られたチップの端面に改質層が残存してしまう。このように改質層が残存したままであると、チップの抗折強度が低下し、割れや欠けの原因となる。
本発明は、上記に鑑みて為されたものであり、内部に改質層を形成することでワークを分割して得たチップの抗折強度の低下を抑制することができる分割方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる分割方法は、表面に分割予定ラインが設定されたワークを前記分割予定ラインに沿って分割する分割方法であって、前記ワークの表面に保護テープを貼着する工程と、前記保護テープを介して前記ワークを保持面上で保持する工程と、前記ワークの裏面を研削加工して前記ワークを薄化する工程と、前記ワークの内部に焦点を合わせて前記ワークを透過する波長のパルスレーザー光線を前記ワークの裏面側から前記分割予定ラインに沿って照射することによって、前記分割予定ラインに沿って改質層を形成する工程と、前記ワークの裏面を研磨加工することによって、前記改質層の一部を前記ワークの裏面に露出させつつ前記改質層が形成された分割予定ラインに沿って前記ワークを複数のチップに分割する工程と、前記チップに分割された前記ワークの裏面にプラズマエッチングを施すことによって、前記ワークの裏面に一部が露出した前記改質層を除去する工程と、前記チップに分割された前記ワークの裏面に拡張テープを貼着する工程と、前記チップに分割された前記ワークの表面から前記保護テープを剥離する工程と、前記拡張テープを拡張することによって、前記チップ同士の間隔を広げる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明では、ワークの内部に分割予定ラインに沿って改質層を形成することで分割予定ラインに沿ってワークを分割し、その後、プラズマエッチングによって改質層を除去することとした。これによれば、ワークを分割して得たチップの端面に残存する改質層を除去し、このチップの端面の状態を改善することができる。したがって、内部に改質層を形成することでワークを分割して得たチップの抗折強度の低下を抑制することができる。
図1は、保護テープ貼着工程を説明する図である。 図2は、研削工程を説明する図である。 図3は、分割対象のワークに対して改質層形成工程を実施するためのレーザー加工装置の構成例を示す模式図である。 図4は、改質層形成工程を説明する図である。 図5は、分割工程を説明する図である。 図6は、改質層除去工程を説明する図である。 図7は、拡張テープ貼着工程を説明する図である。 図8は、保護テープ剥離工程を説明する図である。 図9は、拡張工程を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態である分割方法について図面を参照して説明する。本実施の形態の分割方法で分割対象とするワークとしては、例えば、略円板形状を有する基板の表面に複数のデバイスが形成された半導体ウェーハが挙げられる。この半導体ウェーハの表面側は、互いに直交する分割予定ラインによって格子状に区画されており、これら区画された領域内にデバイスが形成された構成となっている。本実施の形態の分割方法は、このような半導体ウェーハ等のワークを、その表面に設定された分割予定ラインに沿って分割するものである。なお、ワークの具体例は、特に限定されるものではなく、例えばシリコン(Si)やガリウムヒ素(GaAs)等の半導体ウェーハの他、セラミック、ガラス、サファイア(Al23)系の無機材料基板等が挙げられる。
図1、図2および図4〜図9は、本実施の形態の分割方法の各工程を説明する図であり、各工程における分割対象のワーク1の断面図を示している。具体的には、図1は保護テープ貼着工程を説明する図であり、図2は研削工程を説明する図であり、図4は、改質層形成工程を説明する図であり、図5は分割工程を説明する図であり、図6は改質層除去工程を説明する図であり、図7は拡張テープ貼着工程を説明する図であり、図8は保護テープ剥離工程を説明する図であり、図9は拡張工程を説明する図である。なお、これら各図では、分割対象のワーク1をその表面111に機能層12が形成されたものとして図示している。また、図3は、分割対象のワーク1に対して図4を参照して説明する改質層形成工程を実施するためのレーザー加工装置の構成例を示す模式図である。
本実施の形態の分割方法では先ず、保護テープ貼着工程を実施し、図1に示すように、機能層12が形成されたワーク1の表面111に保護テープ13を貼着する。この保護テープ13は、後段の研削工程や改質層形成工程、分割工程、エッチング工程においてワーク1の表面111を保護するために貼着される。
その後、保持工程を実施する。この保持工程は、例えば、続く研削工程でワーク1に研削加工を施す不図示の研削装置において、この研削装置を構成する保持手段によってワーク1を保持することで行う。ここで、保持手段は、ワーク1に応じた大きさの水平な保持面を有するものであり、この保持手段に対し、ワーク1は、裏面112を上にして搬入される。そして、この保持手段は、保持面上でワーク1をその表面111に貼着された保護テープ13を介して保持する。
続いて、不図示の研削装置によって研削工程を実施する。研削装置は、例えば、研削砥石を有する研削ホイールを回転させながら前述の保持面上に保持されたワーク1の裏面112に押圧することで、ワーク1の裏面112に研削加工を施すものである。研削工程では、この研削装置によってワーク1の裏面112を研削加工し、図2に示すように、ワーク1を所定の厚さに薄化する。
続いて、レーザー加工装置によって改質層形成工程を実施する。ここで、この改質層形成工程を実施するレーザー加工装置の構成について説明する。図3に示すように、レーザー加工装置2は、保持手段21と、レーザー加工手段23と、これら各部の動作を制御する制御手段25とを含む。
保持手段21は、研削装置を構成する保持手段と同様に、ワーク1に応じた大きさの水平な(XY平面と平行な)保持面211を有する。レーザー加工装置2の保持手段21に対しても、ワーク1は、裏面112を上にして搬入される。そして、保持手段21は、保持面211上のワーク1をその表面111に貼着された保護テープ13を介して保持する。このようにワーク1を保持面211上で保持する保持手段21は、不図示の駆動手段によってX軸方向およびY軸方向に移動自在に構成されており、制御手段25の制御のもと、保持手段21をX軸方向に加工送りするとともに、保持手段21をY軸方向に割り出し送りする。さらに、保持手段21は、不図示の回転駆動手段により、保持面211の中心を通る鉛直軸を軸中心として回転自在に構成されている(矢印A1)。
レーザー加工手段23は、保持面211上のワーク1にレーザー加工を施すためのものであり、支持部材231と、この支持部材231に対して互いの位置関係が固定された状態で取り付けられたレーザー照射ユニット233および撮像ユニット235とを備える。
レーザー照射ユニット233は、保持面211上のワーク1に対してパルスレーザー光線を照射するものであり、その下端部に保持面211上のワーク1の表面111と対向するように配設された集光器234を具備している。集光器234は、レーザー照射ユニット233の内部に配設されたレーザー光線発振手段によって発振されるパルスレーザー光線を保持面211上のワーク1に向けて集光させるための集光レンズが内部に配設されたものである。レーザー光線発振手段は、例えばYAGレーザー発振器やYVO4レーザー発振器からなり、集光器234の鉛直下方に位置付けられるワーク1に対して透過性を有する所定波長のパルスレーザー光線を発振する。
撮像ユニット235は、ワーク1の分割すべき位置(ワーク1の分割予定ライン上の位置)を集光器234の鉛直下方に位置付けるアライメントを行うためのものである。この撮像ユニット235は、例えば、保持面211上のワーク1と対向するように配設された対物レンズ等を含む顕微鏡構造体と、この顕微鏡構造体によるワーク1の拡大観察像を撮像するカメラとからなり、保持面211上のワーク1を撮像し、得られた画像データを制御手段25に出力する。
なお、支持部材231は、レーザー照射ユニット233および撮像ユニット235をZ軸方向に移動自在に支持しており、集光器234に内蔵された集光レンズを保持面211に対して垂直に移動させることができる。このように、レーザー照射ユニット233は、集光レンズによって集光されるパルスレーザー光線の焦点位置(Z位置)の調整が可能な構成とされている。
制御手段25は、レーザー加工装置2の動作に必要な各種データを保持するメモリを内蔵したマイクロコンピュータ等で構成され、レーザー加工装置2を構成する各部の動作を制御してレーザー加工装置2を統括的に制御する。この制御手段25の制御のもと、レーザー加工装置2は、改質層形成工程を実施する。
すなわち、この改質層形成工程では、先ず、保持手段21に対して裏面112を上にした状態でワーク1を搬入し、保持面211上でワーク1をその表面111に貼着された保護テープ13を介して保持する。続いて、保持手段21をXY平面内で移動させて保持面211上のワーク1を撮像ユニット235の鉛直下方に位置付け、撮像ユニット235によって保持面211上のワーク1を撮像することでアライメントを実施する。具体的には、保持面211上のワーク1を撮像して得た画像データにパターンマッチング等の画像処理を施すことで分割予定ラインの位置(より詳細には分割予定ラインの幅方向の中心位置)を検出する。そして、この画像処理の結果をもとに、加工対象の分割予定ラインを集光器234の鉛直下方に位置付ける。
ここで、ワーク1は、上記したように、裏面112を上にして保持面211上で保持されるが、ワーク1の分割すべき位置である分割予定ラインは、ワーク1の表面111に設定されている。したがって、例えばワーク1がシリコンウェーハの場合には、撮像ユニット235を構成するカメラを赤外線用のカメラで構成する。そして、保持面211上のワーク1を透過させてワーク1の表面111側を撮像し、得られた画像データにパターンマッチング等の画像処理を施すことで分割予定ラインを検出する。ただし、ここではワーク1の表面111に設定された分割予定ラインが検出できればよく、ワーク1の種類に応じて例えば可視光のカメラ等を適宜選択して用いることとしてよい。
そして、このようにして加工対象の分割予定ラインを集光器234の鉛直下方に位置付けたならば、レーザー加工装置2は、加工対象の分割予定ラインに沿って改質層を形成する。すなわち先ず、パルスレーザー光線の焦点位置がワーク1内部の所定の深さ位置となるように予め設定されたZ位置に支持部材231を移動させ、ワーク1内部の所定の深さ位置に集光レンズの焦点を合わせる。そして、保持手段21をX軸方向に加工送りしながらレーザー照射ユニット233によって順次パルスレーザー光線を照射する。これにより、パルスレーザー光線がワーク1内部の所定の深さ位置に集光された状態で分割予定ラインに沿って照射され、この結果、ワーク1の内部に加工対象の分割予定ラインに沿って改質層が形成される。
その後は、順次隣接する分割予定ラインを集光器234の鉛直下方に位置付けて加工対象を移しながら、分割予定ラインのそれぞれに沿って改質層を形成する。そして、直交する一方の分割予定ライン全てに対してそれぞれ改質層を形成したならば、保持手段21を90度回転させることで他方の分割予定ラインがX軸方向に沿うようにワーク1の姿勢を変更する。そして、一方の分割予定ラインに対する動作と同様にアライメントを行った後、順次他方の分割予定ラインを集光器234の鉛直下方に位置付けて加工対象を移しながら、この他方の分割予定ラインのそれぞれに沿って改質層を形成する。
ここで、改質層とは、密度や屈折率、機械的強度、あるいはその他の物理的特性が周囲とは異なる状態となった領域のことをいう。例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域等が挙げられ、これらが混在した領域を含む。
以上説明した改質層形成工程を経て、ワーク1の内部には、図4に示すように、全ての分割予定ラインのそれぞれに沿って改質層14が形成される。なお、図4に示す断面は、保持面211上のワーク1の例えばY軸方向に沿った断面を示しており、改質層形成工程によってY軸方向に直交するX軸方向に沿った分割予定ライン(紙面と直交する方向に沿った分割予定ライン)に沿ってワーク1の内部に形成された改質層14を示している。
改質層形成工程を実施したならば、続いて、不図示の研磨装置によって分割工程を実施するが、この分割工程に先立ち、研磨装置を構成する保持手段によって改質層14が形成されたワーク1を保持する。保持手段は、ワーク1に応じた大きさの水平な保持面を有するものであり、この保持手段に対し、ワーク1は、裏面112を上にして搬入される。この保持手段は、保持面上でワーク1をその表面111に貼着された保護テープ13を介して保持する。
研磨装置は、例えば、研磨パッド等の乾式の研磨工具を回転させながら前述の保持面上に保持されたワーク1の裏面112に押圧することで、ワーク1の裏面112に研磨加工を施すものである。前段の改質層形成工程では、上記したようにパルスレーザー光線をワーク1内部の所定の深さ位置に集光させて照射することでワーク1内部に改質層14を形成する。このため、図4では、ワーク1の裏面に露出しているものとして改質層14を図示しているが、改質層形成工程の実施後は、必ずしも図4に示すようにワーク1の裏面112に改質層14が露出しているとは限らない。そこで、分割工程では、この研磨装置によってワーク1の裏面112を研磨工具で押圧しながら研磨加工することで各分割予定ラインに沿って形成された改質層の一部をワーク1の裏面112に露出させて裏面112を平坦化しつつ、この改質層14が形成された分割予定ラインに沿ってワーク1を分割する。
すなわち、分割工程では、研磨工具によってワーク1の裏面112を押圧することでワーク1に外力を加え、図5に示すように、改質層14が形成されて強度が低下している分割予定ラインに沿ってワーク1を破断してチップ10に分割する。この結果、ワーク1は、個々のデバイスに分離(個片化)される。また、分割工程では、ワーク1の裏面112を研磨することで、各分割予定ラインに沿った改質層14のそれぞれをワーク1の裏面112に露出させる。なお、ワーク1に外力を加えると、内部の改質層14を基点としたクラックがワーク1の裏面112に発生する場合があるが、分割工程では、ワーク1の裏面112を研磨するため、このようなワーク1の裏面112に発生したクラックも除去される。
続いて、エッチング工程を実施する。このエッチング工程では、チップ10に分割されたワーク1の裏面112にプラズマエッチングを施し、ワーク1の裏面112から改質層14を除去する。なお、改質層14には、改質層形成時に生じたストレス(内部応力)や、研磨による分割時に隣り合うチップと衝突することによって生じたダメージ等が存在するため、他の箇所に比べて優先的にエッチングによる除去が進む。この結果、図6に示すように、分割されたワーク1の破断面に存在していた改質層が除去され、チップ10の端面101の状態(端面の形状)が改善される。
続いて、拡張テープ貼着工程を実施し、図7に示すように、チップ10に分割されたワーク1の裏面112に伸縮性を有する拡張テープ17を貼着する。実際には、この拡張テープ貼着工程に先立ち、チップ10に分割されたワーク1の裏面112にDAF(Die Attach Film)等の接着フィルム16を配設し、その後、この接着フィルム16を介して拡張テープ17を貼着する。その後、保護テープ剥離工程を実施し、図8に示すように、ワーク1の表面111に貼着された保護テープ13を剥離する。
そして、例えば不図示の拡張装置によって拡張工程を実施するが、この拡張工程に先立ち、拡張装置を構成する保持手段によってチップに分割されたワーク1を保持する。保持手段は、ワーク1に応じた大きさの水平な保持面を有するものであり、この保持手段に対し、ワーク1は、表面111を上にして搬入される。この保持手段は、保持面上でワーク1をその裏面112に貼着された拡張テープ17を介して保持する。
拡張装置は、ワーク1の裏面112に貼着された拡張テープ17の終端を引き伸ばして拡張テープ17を拡張させることにより、ワーク1に対して放射状に引張力を作用させるものである。拡張工程では、この拡張装置によって図9中に矢印A21、A22に示すように拡張テープ17を拡張させることで、分割されたチップ10同士の間隔を広げる。
以上説明したように、本実施の形態では、ワーク1の内部に焦点を合わせてワーク1を透過する波長のパルスレーザー光線をワーク1の裏面112側から分割予定ラインに沿って照射することで、ワーク1の内部に分割予定ラインに沿って改質層14を形成することとした。そして、ワーク1の裏面112を研磨加工することで、改質層14の一部をワーク1の裏面112に露出させつつワーク1に外力を加え、改質層14が形成された分割予定ラインに沿ってワーク1をチップ10に分割することとした。その後、ワーク1の裏面112にプラズマエッチングを施し、ワーク1の裏面112から改質層14を除去することとした。これによれば、ワーク1を分割して得たチップ10の端面101に存在する改質層14を除去することができ、チップ10の端面形状を改善することができる。したがって、内部に改質層14を形成することでワーク1を分割して得たチップ10の抗折強度の低下を抑制することができる。
以上のように、本発明の分割方法は、内部に改質層を形成することでワークを分割して得たチップの抗折強度の低下を抑制するのに適している。
1 ワーク
10 チップ
13 保護テープ
14 改質層
16 接着フィルム(DAF)
17 拡張テープ

Claims (1)

  1. 表面に分割予定ラインが設定されたワークを前記分割予定ラインに沿って分割する分割方法であって、
    前記ワークの表面に保護テープを貼着する工程と、
    前記保護テープを介して前記ワークを保持面上で保持する工程と、
    前記ワークの裏面を研削加工して前記ワークを薄化する工程と、
    前記ワークの内部に焦点を合わせて前記ワークを透過する波長のパルスレーザー光線を前記ワークの裏面側から前記分割予定ラインに沿って照射することによって、前記分割予定ラインに沿って改質層を形成する工程と、
    前記ワークの裏面を研磨加工することによって、前記改質層の一部を前記ワークの裏面に露出させつつ前記改質層が形成された分割予定ラインに沿って前記ワークを複数のチップに分割する工程と、
    前記チップに分割された前記ワークの裏面にプラズマエッチングを施すことによって、前記ワークの裏面に一部が露出した前記改質層を除去する工程と、
    前記チップに分割された前記ワークの裏面に拡張テープを貼着する工程と、
    前記チップに分割された前記ワークの表面から前記保護テープを剥離する工程と、
    前記拡張テープを拡張することによって、前記チップ同士の間隔を広げる工程と、
    を含むことを特徴とする分割方法。
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