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JP2011166558A - 画像処理装置、画像印刷システム、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像印刷システム、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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JP2011166558A JP2010028522A JP2010028522A JP2011166558A JP 2011166558 A JP2011166558 A JP 2011166558A JP 2010028522 A JP2010028522 A JP 2010028522A JP 2010028522 A JP2010028522 A JP 2010028522A JP 2011166558 A JP2011166558 A JP 2011166558A
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Seiji Miyahara
誠司 宮原
Hideto Miyazaki
秀人 宮崎
Satoshi Ouchi
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Abstract

【課題】 色弱者が1色目の選択色に対し、最も判別性の良い2色目以降の色を容易に選択することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 画像処理装置210は、画像を形成するために使用可能な色と、その色数の色をユーザに選択させる際、第1の画像成分の色が選択された後は第2の画像成分の色以降の色の選択において使用可能な色の一部を選択不能にする判別性優先モードとを提示する画像提示部211と、ユーザにより判別性優先モードが選択され、第1の画像成分の色が選択されたことに応答して、第1の画像成分の色と色弱者の色の判別性に関する情報とに基づき選択不能にする色を判断し、第1の画像成分の色と選択不能にする色とを除いた色を使用可能な色として画像提示部211に提示させる画像形成色選択部212とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数色からなるカラー画像の画像データを、選択された色数および色からなる画像の画像データへ変換し出力する画像処理装置に関し、より詳細には、色弱者であっても色の違いが判別しやすい色を選択させ、選択された色数および色からなる画像の画像データへ変換して出力する画像処理装置、その画像処理装置を備える画像印刷システム、その画像処理装置により実行される画像処理方法およびその方法を実行するためのコンピュータ可読なプログラムに関する。
近年、カラー画像の表示や印刷等のカラー画像出力技術が発達し、安価で提供できるようになったことから、個人や企業が作成する文書やWebページ等に、様々な色付き文字やカラー画像が用いられるようになってきた。このような文書等では、注意を促す表記やグラフのグループ分けに、色付き文字や複数の色による塗り分けをする等、色そのものに重要な情報を持たせている場合が多い。このため、これらの文書等の内容を正しく理解するためには、文字等を認識する能力に加えて、文書等に用いられている色の違いを判別する能力も要求される。
様々な色を用いた文書等は、通常の色覚を持った人々にとっては情報を理解させやすいものであるが、通常の色覚特性を有しない人々にとっては必ずしもそうではない。通常の色覚特性を有しない人々の中には、赤と緑の判別が難しい色覚タイプの人々が存在するが、そのような通常の色覚特性を有しない人々が赤、緑、青の3要素を使ったグラフを見ると、赤と緑の区別がしにくく、場合によっては全く区別がつかないため、青とそれ以外の2要素からなるグラフとしてしか認識することができない。
また、近年のカラー画像出力装置は、非常に多くの色を表現できるようになってきたため、逆に、通常の色覚を持った人々にとっても識別しづらい配色がなされてしまう場合がありうる。
ここで、図1に、色文字、円グラフ、写真を含むような文書の一例を示す。まず、円グラフ100を参照すると、この円グラフ100本体の塗り分けは、各色で示される領域の面積が比較的大きく、色同士が接していることから、その色の違いが比較的分かりやすくなっている。各領域が何の情報を示すものかを知るためには、凡例101と対応付ける必要があるが、その凡例101は、円グラフ100の横に小さく表示され、その面積が小さいため、色同士の違いが分かりにくく、円グラフ100本体の各領域の色との対応付けが難しいものとなっている。
同様に、色文字102についても、明朝体のような細い字体で、しかも文字サイズが小さい場合には、色文字102の色が非常に判別しづらい。また、複数の色同士の違いを判別するだけではなく、黒文字で記載された文章中に、強調箇所として赤文字を用いた場合は、特定の色覚特性を持った人にとって、赤が暗いグレーに見えてしまい、黒文字と赤文字との区別がつかなくなる。これは、通常の色覚を持つ一般色覚者には文章中で強調されていることが認識できるのに対し、その特定の色覚特性を持った人にとっては強調箇所が認識できず、一般色覚者よりも得られる情報が少なくなってしまう。
一方、写真103等の自然物の画像については、経験的に対象物と色名を対応付けられる場合が多く、また、色の塗り分けそのものが意味をもつものではないことが多いことから、上記のような問題が生じることは少ないと考えられる。例えば、葉は緑、人の肌は肌色、海や空は青等、経験的に対象物と色名とが結びつけられるからである。
ところで、近年、通常の色覚特性を有しない人について、C(Common)型、P(Protanope)型(強度と弱度)(赤緑色弱に相当)、D(Deuteranope)型(強度と弱度)(赤緑色弱に相当)、T(Tritanope)型(黄青色弱に相当)、A(Achromat)型(色の違いが明暗の差としてしか知覚できない)といった色覚特性を分類した型で呼び、C型色覚を有する人を一般色覚者、それ以外の色の認識に関して弱い部分がある人を色弱者と呼ぶことを提唱している(例えば、非特許文献1参照)。
従来、印刷分野等において、色を用いたデザインを行う場合に、色弱者であっても色の違いが分かるように、表示画面上にカラーパレットを表示し、ユーザが使用する色を選択すると、カラーパレット上の他の色で、選択した色と色弱者が認識する色の色差が所定値以下である色に「×」を表示し、それらの色を選択することができないようにすることで、色弱者に対して判別しやすい色でのデザインを可能にする色見本選択装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、コピー機能、スキャナ機能、印刷機能、FAX機能等の複数の機能を有するMFP(Multi Function Peripheral)やカラープリンタの中には、入力されたカラー画像の画像データを、ユーザが選択した色の組み合わせ、例えば「赤と黒」から構成される画像の画像データへ変換し、印刷出力する2色印刷機能を有するものが存在する。
この2色印刷機能を有するMFPやカラープリンタは、ユーザが、カラー画像中の特定の色を印刷するためにベース色として1色目の色を選択し、それ以外の色を印刷するために1色目の色以外の2色目の色を選択すると、カラー画像中の特定の色に対しては1色目に選択された色に近い色相の色で印刷し、それ以外の色に対しては2色目に選択された色に近い色相の色で印刷する。
具体的には、これらのMFPやカラープリンタは、例えばユーザが、カラー画像中の青で示された箇所を黒、それ以外の色で示された箇所を赤で印刷するように選択すると、カラー画像中の青で示された箇所をすべて黒色で印刷し、青以外の赤、黄、緑、シアン、紫等で示された箇所をすべて赤色で印刷する。
これらのMFPやカラープリンタにおいて、使用可能な色をフルカラーにしてしまうと、特定の色を印刷するために選択される1色目の色に近似した色が膨大に存在し、それ以外の色を印刷するために1色目に近似した色が選択されてしまうと、単色で再現するのとほとんど変わらなくなってしまい、2色印刷する意味がなくなってしまう。このため、互いに区別可能な色相の異なる12色や24色程度の色数から選択されるようになっているのが一般的である。
上記の特許文献1においては、印刷用の色見本のパッチを表示装置上に表示し、ユーザが色を選択しているが、表示装置上に表示される色と実際に印刷される色の色再現範囲が異なるため、表示装置上では判別できるように色を選択したとしても、実際に印刷すると色が判別しにくい場合がありうる。
また、上述した2色印刷機能を有するMFPやカラープリンタでは、1色目および2色目の色を選択する際、表示装置と印刷物とで色再現範囲が異なるという色再現性は考慮されていない。この色再現性を無視し、ユーザが最も判別性が良いと思われる2色を選択して、実際に印刷しても色を判別することができるようにすることができるが、2色目の色として使用しようとする色の周りにも多数の色が存在し、例えば周辺が暗い色ばかりであれば対象の色は実際より明るく感じられるという、それら周辺の色との対比効果の影響も考慮しなければならず、1色目の色との色差のみを考慮して2色目の色を選択することは難しい。
また、2色印刷では、上述した例のように、カラー画像の青で示される箇所を黒、それ以外の色で示される箇所を赤で印刷するため、1色で多数の色相の色を出力する必要があり、それら多数の色相の色を判別し、その判別性を良くするために、明度や彩度に差を設けて表現しなければならず、1色目の色との混同を防ぐためにも2色目の色の選択が非常に重要になっている。これをユーザが判断し、2色目の色を選択するのは難しいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、上記課題は、入力されたカラー画像の画像データを、選択された色数および色で印刷する場合に、色弱者であるユーザが、1色目の選択色に対し、最も判別性が良い2色目以降の色を容易に選択することができ、それら選択した色で印刷することができる画像処理装置を提供することにより解決することができる。
具体的には、この画像処理装置は、入力されたカラー画像の画像データを、ユーザによって選択された色数および色からなる画像の画像データへ変換し出力する装置であって、画像を形成するために使用可能な色と、その色数の色をユーザに選択させる際、第1の画像成分の色が選択された後は第2の画像成分の色以降の色の選択において使用可能な色の一部を選択不能にする判別性優先モードとを提示する画像提示部と、ユーザにより判別性優先モードが選択され、第1の画像成分の色が選択されたことに応答して、第1の画像成分の色と色弱者の色の判別性に関する情報とに基づき選択不能にする色を判断し、第1の画像成分の色と選択不能にする色とを除いた色を使用可能な色として画像提示部に提示させる画像形成色選択部とを含む。
このような構成を採用し、ユーザが1色目の色として選択した色と、色弱者の色覚特性とを考慮し、選択可能な2色目の候補を限定することにより、ユーザが選択可能な色を見比べる際、周辺にある不要な色の影響を抑制し、より容易に判別性の良い2色目以降の色を選択することが可能となる。
画像形成色選択部は、選択された第1の画像成分の色に対し、その第1の画像成分の色以外の使用可能な色につき、CIELAB表色値のa成分およびb成分の差分値ΔaおよびΔbが所定値以下であるか否かを判断し、無彩色を除く所定値以下である色を選択不可にする色と判断する。
CIELABは、国際照明委員会(CIE)が策定した色空間であり、人間の目で知覚される色を記述し、機器固有モデルの基準として利用できるようにしたものである。このCIELABでは、色の明度を表すLと、マゼンタと緑の間の位置を表すaと、黄と青の間の位置を表すbとの3つの座標で色を示している。このため、ユーザが初めに選択した第1の画像成分の色と、それ以外の使用可能な色との間のa成分およびb成分の差分値ΔaおよびΔbをそれぞれ求め、判別性が低い差分値が所定値以下の色を選択不可にすることで、ユーザが選択可能な色を見比べる際、周辺にある不要な色の影響を抑制し、より容易に判別性の良い2色目以降の色を選択することができる。
また、画像形成色選択部は、第1の画像成分の色として赤または黒が選択されたことに応答して、第2の画像成分の色として黒または赤を選択不可にする色と判断し、赤と黒の組み合わせを選択不可にすることを特徴とする。
ユーザが1色目の色として赤を選択した場合に、2色目として黒を選択することができないように、または、ユーザが1色目の色として黒を選択した場合に、2色目として赤を選択することができないようにすることで、ユーザがP型色覚を有する者であっても、そうでなくても、P型色覚を有する人を含むより多くの人が判別しやすい色の選択を実現することができる。
さらに、画像形成色選択部は、ユーザにより判別性優先モードが選択されたことに応答して、強調色としての赤を第1の画像成分の色として選択し、赤と色弱者の色の判別性に関する情報とに基づき選択不能にする色を判断し、赤と選択不能にする色とを除いた色を使用可能な色として画像提示部に提示させることができる。
強調色を先に選択することで、ベース色として黒を選択したために強調色として赤が選択できないという不都合を防止することができる。
また、画像形成色選択部は、選択不可にする色を無彩色で塗りつぶすか、非表示にするように画像提示部に指示することができる。これにより、ユーザは選択できないことを容易に理解することができる。
画像形成色選択部は、使用可能な色を画像提示部に提示させる際、その色の色名と、その色のパッチ画像と、その色の文字からなるテキストとを提示させる。
ユーザが実際の文書画像もしくはより色の判別性が悪い文書画像を想定したテキストやパッチ画像を見ながら使用する色を選択することができるため、色の判別ができる色を選択したはずが、実際に出力した出力物上では判別することができなくなっているといったことを防止することができ、より確実に判別性の高い出力結果を得ることができる。
上記の色名、パッチ画像およびテキストは、すべての使用可能な色のうち有彩色につき、同じ明度で提示される。これにより、色相のみで判別性が良くなる色を選択することが可能となる。
画像提示部は、画像形成色選択部が第1の画像成分の色として赤を選択した場合、第2の画像成分の色以降の色に黒を選択することができない旨を示すメッセージまたはカラー画像の黒で示された部分を黒以外の色で示した画像を提示するとともに、第1の画像成分の色の再選択を提示することができる。
2色目として黒を選択することができない場合に、その旨を通知する表示を行い、また、黒で示された部分を黒以外で再現したサンプルを予め表示することで、入力されたカラー画像の黒で示された部分に色が付いてしまうことによりユーザに与える違和感を抑制することができる。
本発明は、上記の画像処理装置のほか、この画像処理装置を備える画像印刷システム、この画像処理装置により実行される画像処理方法およびその方法を実行するためのコンピュータ可読なプログラムを提供することも可能である。
色文字、円グラフ、写真を含むような文書の一例を示した図。 本発明の画像処理装置を含む画像印刷システムの一例として示したMFPの外観図。 MFPが備える画像処理装置を含む画像出力システムの構成を示したブロック図。 画像処理装置が備える画像提示部が色数を提示した画面を例示した図。 画像提示部が判別性優先モードを提示した画面を例示した図。 画像提示部が使用可能な色を提示した画面を例示した図。 選択された第1の画像成分の色に対し、その第1の画像成分の色以外の使用可能な色につき、CIELAB表色値のa成分およびb成分の差分値ΔaおよびΔbを計算するために使用するテーブルを示した図。 第1の画像成分の色が選択された後の画面の一例を示した図。 第1の画像成分の色が選択された後の画面の別の例を示した図。 1色目に赤が選択された後の画面の一例を示した図。 1色目に赤が選択され、2色目に黒以外の色が選択された場合に表示されるサンプル画像を例示した図。 画像処理装置により実行される画像処理の流れの一例を示したフロー図。
図2は、本発明の画像処理装置を含む画像印刷システムの一例として示したMFPの外観図である。このMFP200は、コピー機能、プリンタ機能、FAX機能、スキャナ機能等を備え、それらの機能を実施するために、指示や入力を行うための操作ボタン201、操作パネル202を備えている。
操作ボタン201には、コピー等の動作を開始させるスタートボタン、コピー枚数等を指定するテンキー、複数の機能から目的の機能を選択する機能選択ボタン等が存在する。操作パネル202は、ユーザへ機器の状態を提示したり、多種の機能に関する設定をユーザが行うことができるようにボタン表示する。
操作パネル202は、例えば、タッチパネルカラー液晶モニタが用いられ、ユーザへ情報の提示を行うともに、ユーザが指やスタイラスペン等で触れることで、操作の指示を与えることができるようになっている。
また、MFP200は、ネットワークインタフェースを備えており、ネットワーク経由で接続されたPC等の表示装置上に、ユーザへ情報提示を行うとともに、ユーザがPCの入力装置を用いて操作指示を与えることができる。
MFP200は、図3に示すように、ネットワークインタフェース203、原稿を読み取り、画像データとして出力する画像読み取り部204を備えており、インタフェースを介して画像データ等の情報を記録する情報記録媒体205と接続されている。また、MFP200は、上記の操作パネル202、CPU、メモリ、HDD、画像処理を制御するための特定用途向けICであるASIC、画像形成用のデータに基づき画像を印刷出力するプリンタエンジン等のハードウェアから構成される画像出力システム206をさらに備えている。
画像出力システム206は、ネットワークインタフェース203により図示しないネットワークを介して受信された画像データや、画像読み取り部204により読み取り出力された画像データや、情報記録媒体205から読み出した画像データを、入力画像データとして受け付け、その画像データを画像形成用のデータへ変換し、紙等の出力媒体上に画像を形成し出力する。
画像出力システム206は、その機能により、色調整部207と、色変換部208と、画像形成部209と、画像処理装置210とに分けることができ、画像処理装置210は、画像提示部211と、画像形成色選択部212とを含んで構成される。
画像処理装置210が備える画像提示部211は、「カラー」、「モノクロ」、「2色」といった出力する画像の色数のほか、用紙の選択、原稿の種類、両面印刷するか否か、ソート印刷するか否か、パンチやステープルを行うか否か、カラー印刷するか否か、分割印刷するか否か等をユーザに提示する。また、「2色」という特定の色数が選択された場合に、「判別性優先モード」という表示をユーザに提示し、画像を形成するために使用可能な色をユーザに提示する。ここで、「判別性優先モード」は、その色数の色をユーザに選択させる際、第1の画像成分の色が選択された後は第2の画像成分の色以降の色の選択について色弱者が判別可能な色以外の色を選択不能にするモードである。
画像形成色選択部212は、ユーザにより「判別性優先モード」が選択されると、使用可能な色を画像提示部211に提示させ、ユーザにより1色目の第1の画像成分の色が選択されると、第1の画像成分の色と色弱者の色の判別性に関する情報に基づき選択不能にする色を判断する。そして、画像形成色選択部212は、第1の画像成分の色とその選択不能にする色とを除いた色を使用可能な色として画像提示部211に指示して提示させる。
ネットワークインタフェース203を介して、また、画像読み取り部204により入力された画像データ、または、情報記録媒体205から読み出された画像データを、印刷を行うために画像出力システム206が受け付けると、色調整部207へ入力される。色調整部207は、画像処理装置210が受け付けた第1の画像成分の色と第2の画像成分の色の2色の情報に基づき、入力された画像データに対し色調整を行う。色調整の詳細については、以下に詳述する。
色調整が終了した画像データは、色変換部208へ送られ、色変換部208では、色調整され補正された画像データを画像形成用のデータへ変換し、画像形成部209へ送る。画像形成部209は、その画像形成用のデータに基づき、紙等の出力媒体上に画像形成を行い、出力する。
図4〜図12に示す画面、フロー図およびテーブルを参照し、画像処理装置210が実行する処理について詳細に説明する。図4は、画像提示部211および画像形成色選択部212を備えた操作パネル202を例示した図である。
ユーザは、まず、出力する画像の種類を選択するため、操作パネル202の画面内にある「カラー種類」のメニューを展開するエリアにタッチし、メニューを展開する。この時点では、判別性優先モードを表示するエリアが、ユーザに提示されていないグレーダウンして選択することができない状態になっている。ここでは、グレーダウンしているが、表示上に「×」を示し、選択できないことを明示するようにしてもよいし、完全に表示を消し、見えないようにすることもできる。
メニューを展開すると、図5に示すような表示となる。ユーザは、図5に示すような「カラー種類」のエリア上に展開されたメニューの中から「2色」を選択すると、画像形成色選択部212は、2色印刷の要求を受け付ける。すると、画像形成色選択部212は、画像提示部211に指示して「判別性優先モード」をユーザに提示させ、選択可能にさせる。ユーザは、「判別性優先モード」の表示エリアにタッチし、判別性優先モードを選択する。選択されると「判別性優先モード」の表示エリアは白黒反転し、選択されたことが明示される。
この判別性優先モードが選択されると、操作パネル202の表示は、図6に示すような「使用可能な色」の色毎のボタンが配列したものとなり、各色のボタンは、例えば、色名/英字の色文字サンプル/漢字の色文字サンプル/ひらがなの色文字サンプル/矩形パッチ等を表示したものとなる。また、画像提示部211が、画面上に「原稿の色のついている所に使う色(1色目)を選択してください。」と表示し、ユーザに入力を促す。そこでユーザは、原稿の色がついた部分、例えば、原稿作成者が強調意図をもって色付けしたと思われる部分に使用する色を、強調色として、その色の表示ボタンをタッチすることにより選択する。この1色目に選択した色が、第1の画像成分の色とされる。
ここで、各色のボタンの色名の下に表示されるサンプルについて説明する。色の違いの分かりやすさは、文字の線の太さや、塗りつぶし領域の面積が影響する。このため、サンプルとして、太い文字や、塗りつぶし領域の面積が大きいパッチ画像を提示して色を選択させると、原稿中に有彩色の明朝体等の細い文字や細線、グラフの凡例等が含まれている場合、画像形成部209で紙等に印刷出力した画像に、操作パネル202上で見るほど色の差が生じず、色の判別性があまり良くならない可能性がある。そこで、操作パネル202上で、色の違いが分かりにくいサンプルを用いて色を選択させることで、より判別性の良好な色を選択することができるようにする。
色を選択させるために、ユーザに提示する文字やパッチサンプルは、フォントについては線の細い明朝体を用い、その大きさについては文字幅もしくは高さ、略正方形のパッチ画像の横幅が概ね視角で12分〜45分程度にすることが好ましい。
ちなみに、45分は、概ね観察距離60cmで約4mm幅に相当する。12分は、高齢者が概ね文字が読めなくなる限界の文字サイズである。ただし、必ずしもこの範囲内にしなければならないというわけではなく、実際の原稿サイズを想定し、原稿中の文字サイズ、凡例として用いられる矩形領域のサイズと同程度であればよい。また、集約印刷機能等により、原稿よりも文字サイズが小さくなる場合もあるため、文字として読むことができる下限の大きさにすることも可能である。
次に、ユーザが1色目の色を選択した後、2色目の色の選択可能な色を制限することについて説明する。ここで、図7に、使用可能な色のサンプルとしてCIELAB表示色のL値および各色のsRGB空間における色相Hを示す。CIELABは、国際照明委員会(CIE)が策定した色空間であり、人間の目で知覚される色を記述し、機器固有モデルの基準として利用できるようにしたものである。このCIELABでは、色の明度を表すLと、マゼンタと緑の間の位置を表すaと、黄と青の間の位置を表すbとの3つの座標で色を示している。
sRGB空間は、国際電気標準会議(IEC)が策定した色空間の国際標準規格で、色相Hは、HSL空間換算における色相(H)である。ちなみに、HSL色空間は、色相(H)、彩度(S)、輝度(L)の3つの成分からなる色空間である。なお、sRGB、HSL値等の計算式については後述するが、図7に示すL値をsRGB値からHSL値に変換しても一致しない。
図7では、操作パネル202上に表示するためのsRGB空間の各色の色相において、彩度が、その色相における最高彩度の半分程度とされ、明度がL色空間でL=50程度になるように与えている。このように彩度を半分程度にしたのは、一般的に、操作パネル202のような液晶モニタと電子写真方式のプリンタやインクジェット方式のプリンタから出力された印刷物とでは、再現できる色の範囲が異なり、通常は液晶モニタの方が再現できる色の範囲が広いことから、sRGB空間の最高彩度で表現したサンプルで色を選択させ、紙媒体へ印刷すると、液晶モニタ上では色の差がはっきりしていたものが、印刷物上では色の差が小さくなってしまい、判別性が悪くなる可能性があるためである。このように彩度を半分程度にし、液晶モニタとプリンタとで共通に再現できるような色とすることで、紙媒体へ印刷した場合に色の差が広がることはあっても、縮まることがないようにしている。
また、明度を統一しているのは、後述する色調整において、原稿に複数色が用いられていた場合に、原稿中の色の色相の違いを表現するために、例えば明度の違いに置き換えて表現する必要があるからである。すなわち、色味(色度)の違いのみで強調色とそれ以外の色の区別がつくような色を選択させるためである。
例えば、図8に示すように、ユーザが1色目として青を選択した場合、画像形成色選択部212は、1色目が赤か否かを判定することができ、赤でないと判定された場合、図7に示すテーブルにおいて、1色目の青に対し、無彩色を除くaまたはbの差分値ΔaまたはΔbが所定値、例えば20以下の色と青自身を2色目の色として選択不能な色と判断することができる。図8に示す実施形態では、画像形成色選択部212が画像提示部211に指示し、選択不能な色と判断された色の選択ボタンをグレーダウンし、ユーザに対してその色を提示せず、選択することができないようにしている。また、図9に示すように、選択不能な色のボタン自体を非表示にし、選択することができないようにすることも可能である。
一般に、P型およびD型の色覚者は、a軸方向の色の違いが分かりにくく、T型の色覚者は、b軸方向の色の違いが分かりにくいと言われている。そこで、a成分またはb成分の1色目の色との差が小さい色を除外し、2色目の選択肢を限定することで、ユーザにとって1色目の色との判別性の良い色を選択しやすいようにすることができる。また、実際の原稿を想定したサンプルを表示して選択するようにすることで、実際の印刷物上での判別性を考慮した選択が可能となる。
ここで、2色印刷に使用可能な色は、12色程度であり、1色目の色に対し、判別がつく色を他の全ての色、すなわち11色から選択することが可能であるが、色の見え方は、周辺環境に大きく左右されることが知られており、その一例が対比効果と呼ばれるものである。この対比効果の一例として、色相対比と呼ばれるものがあり、これは、隣り合う色によって同じ色であっても感じられる色相が変化するという現象である。
このような現象により、残りの色の中から、1色目との判別性の最も良い色を選択しようとしても、選択候補の色は周辺の選択できない不要な色の影響を受けて色味が変化して見えている可能性があり、判別性の最も良い色を選択する妨げとなる。そのため、色の並び順の影響を抑制するためには、既に選択された色やそれと判別しにくい色は、ユーザに提示していないことを示す色覚に影響を与えにくいニュートラルグレーや黒色で塗りつぶしたり、非表示とすることが必要である。
図8または図9に示すように、画像提示部211は、画面上に、「1色目と色の区別のつきやすい色を選択してください。」と表示し、入力を促し、これを見ることにより、ユーザは、入力することができる。このとき、ニュートラルグレーで塗りつぶされた色は選択不能にされており、ユーザは、塗りつぶされていない色の中から2色目の色を選択することができる。ここでは、例えばライトグリーンが選択されたものとする。
その後、ユーザが印刷を指示すると、選択された2色の情報に基づき、色調整、色変換、画像形成という処理が行われる。
ここで、色調整部207が行う色調整について詳細に説明する。色調整部207は、入力された画像データ(RGB画像)とユーザが選択した色(2色)の情報を受け付けると、まず始めに、その画像データをRGBからHSLに変換する。RGBからHSLへの変換は、次の式1により行うことができる。RGB画像は、R、G、Bのそれぞれにつき0〜1の値をもつ。これらの値を式1により、角度で表記され、0〜360の値をもつH、0〜1の値をもつS、0〜1の値をもつLへそれぞれ変換する。なお、下記式中、HLSは、HSLと同義である。
上記式1でHSL値に変換されたデータに対し、次の色調整を行う。まず、色相の調整について説明すると、ユーザにより選択された2色のa成分とb成分のそれぞれの差を比べる。この実施形態では、青とライトグリーンが選択されているため、図7に示すテーブルからその差を求めると、a成分については28.4、b成分については107.9となり、b成分の差のほうが大きくなる。この場合、b成分がプラスの色相、すなわち0deg.≦H<180deg.の色相の色をb成分が大きい側の色の色相、すなわちライトグリーンのH=62.3deg.へ調整し、bがマイナスの色相、180deg.≦H<360deg.の色相の色をb成分が小さい側の青のH=218.2deg.へ調整する。
また、1色目の色、すなわち色がついている箇所に用いる色として青を選択しているため、強調色ではない無彩色は、ライトグリーンへ色相を変換する。
例えば、a軸方向に差の大きい2色が選択されていた場合、a成分がプラスの色相、すなわち270deg.≦H≦360deg.と、0deg.≦H<90deg.の範囲の色相をa成分が大きい方の選択色の色相に調整し、残りの色相を他方の色の色相に調整する。そして、2色目の色として選択された色の色相に無彩色を調整する。
次に、彩度を調整する。彩度は、HSL値のSで、0〜1の値をとるものである。この彩度は、選択された2色間の判別性をより向上させるため、一律S=1.0へ調整する。なお、2色目の色として黒が選択されている場合には、S=0.0へ調整する。
最後に、明度を調整する。明度は、HSL値のLで、0〜1の値をとるものである。この明度は、Hの値によって調整を行う。0deg.≦H<30deg.の色の場合、一律明度をL=0.15とする。同様に、30deg.≦H<60deg.の色の場合は、L=0.30のように、Hを30deg.刻みで、Lを0.15刻みで割り当てていく。a成分の差が大きい色を割り当てる場合も同様である。また、2色目の色として黒が選択されている場合も同様である。
このように色相、彩度、明度をそれぞれ調整することで、0deg.≦H<30deg.の色は、一律H=62.3deg.、S=1.0、L=0.15へ調整され、入力された画像データ中の色相の違いが明度の違いに変換されることになる。S=0.0である無彩色については、一律H=218.2deg.、S=1.0、L=0.5へ調整される。
このような色相範囲毎の一律な調整により、わずかな明度差や色相角差は失われるものの、色相角が異なる色で塗り分けられたようなグラフは、色の判別がしやすくなる。
以上のような調整を行った後、次の式2を用いてHSL値からRGB値へ逆変換を行い、次に色変換部208が、RGB値から画像形成用のデータ、例えばCMYK値へ変換を行い、そして、画像形成部209が、出力媒体へ画像形成を行い、出力する。
色変換部208は、sRGB空間から色相角一定、明度一定となるような変換テーブルを予め用意しておき、この変換テーブルを用いて変換を行うことができる。また、この変換テーブルに限られるものではなく、これまでに知られたいかなる式をも使用して変換を行うことも可能である。
これまでに説明してきたように、ユーザが2色印刷に用いる色を選択する際、1色目の色として選択した色に応じて2色目の色の候補を限定するため、ユーザは、容易に判別性の良い2色を選択することができ、また、それに応じた判別性の良い画像出力物を得ることができる。
上記の実施形態では、ユーザが2色を選択し、画像出力する流れを説明してきたが、必ずしも2色である必要はなく、判別可能であれば、3色、4色と、色数を増やしていくことも可能である。ただし、2色印刷は、印刷コストを低減することを目的としている場合が多く、4色、5色と色数を増やすと、2色印刷のときのように、色数を限定した意義が薄れてしまう。
上記の実施形態では、1色目に赤を選択し、2色目に黒を選択することができ、それら2色を用いて画像出力することができた。これは、1色目の赤に対し、ΔaやΔbが小さい色を2色目の候補から除外するのであるが、黒は、ΔaやΔbが比較的大きく、2色目の候補から除外されないためである。一般的に、P型の色覚者は、赤が暗く沈んで見え、たとえ黒とのΔaやΔbが比較的大きくても、色弱者にとっては知覚される明度差ΔLが非常に小さくなり、黒との区別がつきにくいとされている。また、円グラフ等のように大きな領域を塗りつぶしている色の違いの判別性に比べると、明朝体のような細い線からなる字体では、色の判別はよりしにくくなる。
特に、赤は、強調色として用いられることが多く、重要度が高いものである。ユーザがP型の色覚者でなかったとしても、P型の色覚者の割合は、色弱者の中でも比較的多く、画像出力した出力物をP型の色覚者が目にする可能性は高い。このことから、赤と黒を同時に使用しないことが色覚特性の多様性の観点から望ましい。
そこで、赤と黒を同時に使用しないように、1色目に赤が選択された場合、2色目に黒を選択不能にする。具体的には、図10に示すように、ユーザが2色印刷を選択し、判別性優先モードを選択し、1色目の色として赤を選択するものとする。すると、画像形成色選択部212は、1色目が赤であるか否かを判定し、赤である場合、赤以外の各色につきa成分およびb成分の差分値ΔaおよびΔbが所定値以下であるか否かを判断し、所定値以下である色を選択不能にする色と判断する。そして、無彩色である黒も選択不能にする色と判断する。
強調色として赤を選択すると、この実施形態では2色目に黒を選択することができないので、一般的な文書画像における黒文字が色付き文字で再現され、ユーザが違和感を覚える可能性がある。このため、図10に示すように、1色目に赤を選択したことで、2色目に黒を選択できない旨を操作パネル202上に表示することができる。さらに、1色目の色を再選択するための操作ボタンを用意しておき、ユーザに1色目の色を赤以外に再選択させるようにしてもよい。
また、ユーザが2色目の色を選択した後、図11に示すように、赤とそれ以外の2色からなるサンプル画像を表示するようにしてもよい。サンプル画像は、入力された画像データに基づくプレビュー画像であってもよいが、原稿の黒文字が色付き文字で出力されることがわかればよく、画像出力システム206に接続された情報記録媒体205に予め記憶しておいたサンプル画像やサムネイル画像を用いてもよい。
上記では1色目の色に赤を選択する場合、ユーザが選択しているが、画像形成色選択部212が1色目として赤を自動的に選択することも可能である。この場合も同様に、赤と黒、a成分およびb成分の差分値ΔaおよびΔbが所定値以下である色を選択不能にする色と判断し、2色目の色としてこれらの色を選択することができないようにすることができる。
この実施形態では、1色目に赤が選択された場合に、2色目として黒を選択できないようにしているので、ユーザがP型の色覚者でない場合でも、P型の色覚者を含めた、より多くの人にとって判別性が良くなるような2色を選択し、画像出力することができる。また、2色目の色として黒を選択することができない旨を表示したり、サンプル画像を表示したりすることにより、ユーザに与える黒文字が使用できないことの違和感を軽減することができる。
次に、画像処理装置210において実行される画像処理方法について、図12に示すフロー図を参照して説明する。まず、ステップ1200からその処理を開始し、ステップ1210で、操作パネル202上に、画像提示部211が2色印刷モードを選択させるためのメニューを提示し、ユーザが2色印刷モードを選択したことに応答して、画像形成色選択部212が、ステップ1220で、画像提示部211に指示し、判別性優先モードを提示させる。
ユーザが判別性優先モードを選択すると、ステップ1230で、画像提示部211は、使用可能な色を提示し、ユーザが1色目の色を選択したことに応答して、画像形成色選択部212は、ステップ1240において、まず、1色目に赤が選択されたか判断する。これは、2色目に黒を提示させないようにするためである。
ステップ1240で赤が選択されたと判断した場合、ステップ1250へ進み、1色目の赤と、黒と、差分値ΔaおよびΔbが所定値以下の色を選択不能にする色と判断し、それらの色をユーザに提示しないように画像提示部211に指示する。画像提示部211は、これを受けて、それらの色をグレーダウンする等して、ユーザに選択させないようにする。
次に、ステップ1260で、ユーザが選択した2色目の色を受け付ける。そして、ステップ1270で、サンプル画像として、赤と2色目の色からなる画像をユーザに提示する。ユーザへの提示は、例えば操作パネル202上にそれら2色からなる画像を表示することにより行うことができる。
一方、ステップ1240で1色目の色が赤でない場合、ステップ1280へ進み、1色目の色と、差分値ΔaおよびΔbが所定値以下の色を選択不能にする色と判断し、それらの色をユーザに提示しないように画像提示部211に指示する。画像提示部211は、これを受けて、それらの色をグレーダウンする等して、ユーザに選択させないようにする。
次に、ステップ1290で、ユーザが選択した2色目の色を受け付ける。その後、ステップ1300へ進み、ユーザからの印刷指示を受け付け、印刷指示とともに2色の情報を色調整部207へ送り、色調整部207で色調整処理させ、色変換部208で画像形成用のデータへ変換させ、画像形成部209において画像形成用のデータに基づき、紙等の出力媒体上に画像形成させ、出力させて、ステップ1310でその処理を終了する。
以上に説明してきたように、ユーザが1色目の色として選択した色と、色弱者の色の判別性とを考慮して、ユーザが選択可能な2色目の色の候補を限定し、提示しないようにしているので、ユーザが選択可能な色を見比べる際、周辺の不要な色の影響を抑制し、より容易に判別性の良い2色目以降の色を選択することが可能である。
また、ユーザが1色目の色として赤を選択した場合に、2色目に黒を選択することができないようにすることで、ユーザがP型の色覚者でなくても、P型の色覚者を含むより多くの人が判別しやすい2色を選択することが可能となる。
また、強調色である赤を先に選択するようにすることで、ベース色として黒を選択したために強調色として赤を使用することができないという不都合を防止することができる。
さらに、ユーザが、実際の文書画像あるいはより色の判別性が悪い文書画像を想定した色付き文字や色パッチを見ながら使用する色を選択することができるため、操作パネル上において色の判別が可能な色を選択したはずが、出力物上では判別することができなくなっているという不都合を防止することができ、より確実に判別性の向上した出力結果を得ることができる。
また、2色目に黒が選択不能にされた場合、その旨を通知したり、表示したり、黒文字を色付き文字で再現したサンプル表示することで、入力された画像データの黒文字部分に色が付いてしまうことによりユーザに与える違和感を抑制することができる。
これまで本発明を上述した実施の形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、他の実施の形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。したがって、本発明は、上記の画像処理装置および画像処理方法のほか、画像処理装置を含む画像出力システム、この画像出力システムを含むMFP等の画像印刷システム、画像処理方法を実行するためのコンピュータ可読なプログラム、そのプログラムが記録された記録媒体も提供することができるものである。
100…円グラフ、101…凡例、102…色文字、103…写真、200…MFP、201…操作ボタン、202…操作パネル、203…ネットワークインタフェース、204…画像読み取り部、205…情報記録媒体、206…画像出力システム、207…色調整部、208…色変換部、209…画像形成部、210…画像処理装置、211…画像提示部、212…画像形成色選択部
特開2006−350066号公報
"色が見える仕組みと色弱者のタイプ"、[online]、2005年、NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)、[2009年12月1日検索]、インターネット<URL:http://www.cudo.jp/sikumi/>

Claims (18)

  1. 入力されたカラー画像の画像データを、ユーザによって選択された色数および色からなる画像の画像データへ変換し出力する画像処理装置であって、
    前記画像を形成するために使用可能な色と、前記色数の色を前記ユーザに選択させる際、第1の画像成分の色が選択された後は第2の画像成分の色以降の色の選択において前記使用可能な色の一部を選択不能にする判別性優先モードとを提示する画像提示部と、
    前記ユーザにより前記判別性優先モードが選択され、前記第1の画像成分の色が選択されたことに応答して、前記第1の画像成分の色と色弱者の色の判別性に関する情報とに基づき選択不能にする色を判断し、前記第1の画像成分の色と前記選択不能にする色とを除いた色を使用可能な色として前記画像提示部に提示させる画像形成色選択部とを含む、画像処理装置。
  2. 前記画像形成色選択部は、選択された前記第1の画像成分の色に対し、当該第1の画像成分の色以外の使用可能な色につき、CIELAB表色値のa成分およびb成分の差分値ΔaおよびΔbが所定値以下であるか否かを判断し、無彩色を除く前記所定値以下である色を選択不可にする色と判断する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像形成色選択部は、前記第1の画像成分の色として赤または黒が選択されたことに応答して、前記第2の画像成分の色として黒または赤を選択不可にする色と判断し、赤と黒の組み合わせを選択不可にすることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像形成色選択部は、前記ユーザにより前記判別性優先モードが選択されたことに応答して、強調色としての赤を前記第1の画像成分の色として選択し、赤と前記色弱者の色の判別性に関する情報とに基づき前記選択不能にする色を判断し、赤と前記選択不能にする色とを除いた色を使用可能な色として画像提示部に提示させる、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像形成色選択部は、前記選択不可にする色を無彩色で塗りつぶすか、非表示にするように前記画像提示部に指示する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像形成色選択部は、前記使用可能な色を前記画像提示部に提示させる際、当該色の色名と、当該色のパッチ画像と、当該色の文字からなるテキストとを提示させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記色名、前記パッチ画像および前記テキストを、前記使用可能な色のうち有彩色につき、同じ明度で提示する、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像提示部は、前記画像形成色選択部が前記第1の画像成分の色として赤を選択した場合、前記第2の画像成分の色以降の色に黒を選択することができない旨を示すメッセージまたはカラー画像の黒で示された部分を黒以外の色で示した画像を提示するとともに、前記第1の画像成分の色の再選択を提示する、請求項4に記載の画像処理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置を含む画像印刷システム。
  10. 入力されたカラー画像の画像データを、ユーザによって選択された色数および色からなる画像の画像データへ変換し出力する画像処理装置により実行される画像処理方法であって、
    前記色数の色を前記ユーザに選択させる際、第1の画像成分の色が選択された後は第2の画像成分の色以降の色の選択において前記画像を形成するために使用可能な色の一部を選択不能にする判別性優先モードを提示するモード提示ステップと、
    前記判別性優先モードが選択されたことに応答して、前記使用可能な色を提示する第1色提示ステップと、
    前記ユーザにより第1の画像成分の色が選択されたことに応答して、前記第1の画像成分の色と、前記画像処理装置が保持する色弱者の色の判別性に関する情報とに基づき、選択不能にする色を判断し、前記第1の画像成分の色と前記選択不能にする色とを除いた色を使用可能な色として提示する第2色提示ステップとを含む、画像処理方法。
  11. 前記第2色提示ステップでは、選択された前記第1の画像成分の色に対し、当該第1の画像成分の色以外の使用可能な色につき、CIELAB表色値のa成分およびb成分の差分値ΔaおよびΔbが所定値以下であるか否かを判断し、無彩色を除く前記所定値以下である色を選択不可にする色と判断する、請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記第2色提示ステップでは、前記第1の画像成分の色として赤または黒が選択されたことに応答して、前記第2の画像成分の色として黒または赤を選択不可にする色と判断する、請求項10または11に記載の画像処理方法。
  13. 前記第2色提示ステップでは、前記ユーザにより前記判別性優先モードが選択されたことに応答して、強調色としての赤を前記第1の画像成分の色として選択し、赤と前記色弱者の色の判別性に関する情報とに基づき前記選択不能にする色を判断し、赤と前記選択不能にする色とを除いた色を使用可能な色として画像提示部に提示する、請求項10または11に記載の画像処理方法。
  14. 前記第2色提示ステップは、前記選択不可にする色を無彩色で塗りつぶすか、非表示にするように前記画像提示部に指示するステップを含む、請求項10〜13のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  15. 前記第1色提示ステップおよび第2色提示ステップにおいて、前記使用可能な色を提示する際、当該色の色名と、当該色のパッチ画像と、当該色の文字からなるテキストとを提示する、請求項10〜14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  16. 前記色名、前記パッチ画像および前記テキストを、前記使用可能な色のうち有彩色につき、同じ明度で提示する、請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 前記第2の画像成分の色以降の色に黒を選択することができない旨を示すメッセージまたはカラー画像の黒で示された部分を黒以外の色で示した画像を提示するとともに、前記第1の画像成分の色の再選択を提示するステップを含む、請求項13に記載の画像処理方法。
  18. 請求項10〜18のいずれか1項に記載の画像処理方法を実行するためのコンピュータ可読なプログラム。
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