JP2011163896A - 光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測定対象物1に取り付けられ、光を反射可能であり且つ測定対象物1のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面5を備えるように、光学ひずみゲージ10を構成した。また、光学的ひずみ測定装置100に当該光学ひずみゲージ10を備えた。
【選択図】図1
Description
ひずみゲージを用いるひずみ測定方法は、ひずみゲージが取り扱いやすい、測定原理が簡単、測定対象物の応力状態を乱さない、感度・精度が良い、等の利点を有している。
しかし、自動車のひずみ測定などでは、ひずみゲージを自動車に多数取り付け、当該多数のひずみゲージに検出器を電気的に接続することとなる。そのため、配線が多くなってしまうという問題がある。また、高温の炉の中で測定を行う必要がある場合にも、当該炉に対し、配線用の穴を設けなくてはならないという問題が生じる。換言すれば、ひずみゲージを用いる使用環境は、大きく制限されてしまう。
光学的測定法としては、非特許文献1に、モアレ法を利用したひずみ測定方法が記載されている。また、非特許文献2に、ホログラフィ法を利用したひずみ測定方法が記載されている。また、非特許文献3−6には、スペックル干渉法を利用したひずみ測定方法が記載されている。
また、測定原理が複雑なため、測定者は専門知識を身に付けなければならないという問題がある。
また、本発明に係る光学ひずみゲージは、従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本発明に係る光学ひずみゲージは、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
具体的には、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記取付部が弾性変形し、前記取付部と前記連結部との接続部分の少なくとも1つの位置が変位し、前記支点部の位置が変位し、複数の前記連結部の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
具体的には、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記他の取付部の位置が変位し、前記連結部の角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
具体的には、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、複数の前記取付部の少なくとも1つの位置が変位し、前記支点部の位置が変位し、複数の前記連結部の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物のひずみ変形に応じて反射面の角度がよりスムーズに変化するため、測定対象物のひずみをさらに高い感度及び精度で測定することができる。
これにより、光学ひずみゲージを容易に形成することができる。
これにより、反射面に入射した光は正反射されるため、1つの反射面によって反射された光は、1つの光スポットを形成する。そのため、複数の反射面から反射された光によって形成される複数の光スポット間の距離を測定することにより、複数の反射面の角度変化を測定することができる。
これにより、反射面に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面によって反射された光は、当該反射面から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、反射面にガラスや金属の微細片を塗布したり、反射面に回折格子を設けたり、反射面にホログラムシートを貼り付けることによっても、光スポット探索を容易にすることができる。
さらに、回折格子のパターン及びホログラフィーパターンは、予め能動的に設計することができる。そのため、複数の反射面に、異なるパターンの回折格子又はホログラムシートを設けることにより、複数の反射面からの反射光を容易に分離することができる。
また、本発明に係る光学的ひずみ測定装置においては、光学ひずみゲージが従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本発明に係る光学的ひずみ測定装置においては、測定対象物のひずみ変形を光学ひずみゲージの反射面の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物のひずみ変形に応じて反射面の角度がよりスムーズに変化するため、測定対象物のひずみをさらに高い感度及び精度で測定することができる。
これにより、光学ひずみゲージを容易に形成することができる。
これにより、反射面に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面によって反射された光は、当該反射面から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、分離手段により、複数の反射面から反射された反射光が反射面毎に分離されるため、一の反射面から反射された光線が他の反射面から反射された光線と近い位置に光スポットを形成することになっても、容易に、何れの反射面から反射された光線の光スポットかを認識することができる。そのため、複数の光スポット間の相対的な距離変化量をより容易に計測することができる。
また、本発明に係る光学的ひずみ測定方法においては、光学ひずみゲージが従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本発明に係る光学的ひずみ測定方法においては、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、反射面に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面によって反射された光は、当該反射面から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、複数の反射面から反射された反射光を反射面毎に分離するため、一の反射面から反射された光線が他の反射面から反射された光線と近い位置に光スポットを形成することになっても、容易に、何れの反射面から反射された光線の光スポットかを認識することができる。そのため、複数の光スポット間の相対的な距離変化量をより容易に計測することができる。
まず、本発明に係る測定原理について、説明する。図1乃至3は、本発明に係る光学ひずみゲージ10の一例を示す概念図である。本発明に係る光学ひずみゲージ10は、図1乃至3に示すように、測定対象物1に取り付けられる。また、光学ひずみゲージ10は、光を反射可能であり且つ測定対象物1のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面5を備えている。
複数の取付部2は、測定対象物1のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、複数の取付部2のそれぞれと連結部4により連結されている。また、複数の連結部4は、支点部3と複数の取付部2とをそれぞれ連結する。また、複数の反射面5は、複数の連結部4にそれぞれ固定されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されている。また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。
より具体的には、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、複数の取付部2の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化する。これにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
取付部2は、弾性材料により形成され、測定対象物1に取り付けられる。図2に示す例では、取付部2において、図2のハッチングで示す部分が弾性材料により形成されている。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、取付部2のそれぞれ異なる箇所と連結部4により連結される。また、複数の連結部4は、取付部2のそれぞれ異なる箇所と支点部3とを連結する。また、複数の反射面5は、複数の連結部4にそれぞれ固定されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されている。また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。
より具体的には、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、取付部2が弾性変形し、取付部2と連結部4との接続部分の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化する。これにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
複数の取付部2は、測定対象物1のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、複数の取付部2のうち一の取付部2に接続され、且つ他の取付部2と連結部4により連結されている。また、連結部4は、支点部3と他の取付部2とを連結する。また、複数の反射面5のうち一の反射面5は、一の取付部2に固定され、他の反射面5は、他の取付部5に固定されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されている。また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。
より具体的には、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、他の取付部2の位置が変位し、連結部4の角度が変化することにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
3つの取付部2は、測定対象物1のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、3つの取付部2のそれぞれと連結部4により連結されている。また、3つの連結部4は、支点部3と3つの取付部2とをそれぞれ連結する。また、3つの反射面5は、3つの連結部4にそれぞれ固定されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されている。また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。
より具体的には、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、複数の取付部2の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化する。これにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
従って、図4に示す光学ひずみゲージ10においても、反射面5の相対的な角度変化量を測定することにより、測定対象物1のひずみを測定することができる。同様に、光学ひずみゲージ10がより多数の取付部2、より多数の連結部4を有する場合であっても、反射面5の相対的な角度変化量を測定することにより、測定対象物1のひずみを測定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10の一例を示す模式図である。
図5に示すように、実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、弾性材料により一体的に、左右対称な形状に形成されている。また、実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、2つの取付部2、支点部3、2つの連結部4、2つの反射面5を備えている。
2つの連結部4は、略直方体形状に形成され、天面が反射面5となっている。また、2つの連結部4の間に支点部3が設けられている。
また、2つの取付部2は、2つの連結部4よりも小さい略直方体形状に形成されている。また、2つの取付部2は、2つの連結部の支点部3側の反対側の側面下側に接続されている。
また、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。弾性ヒンジ6は、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部との接続部分が、反射面5側及び測定対象物1側から円弧形状に切り欠かれて肉薄に形成されてなる。これにより、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能となっている。
また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。なお、弾性ヒンジ6の切り欠き形状は、円弧形状に限られるものではなく、弾性ヒンジ6は、例えば、矩形形状に切り欠かれて肉薄に形成されていてもよい。
以上により、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4の上面である反射面5の角度が変化する。
図7に示すように、取付部2と連結部4との間の弾性ヒンジ6の位置をA、Cとし、支点部3における弾性ヒンジ6の位置をBとする。また、位置Aと位置Bとの水平距離及び位置Bと位置Cとの水平距離をx0とする。また、位置Aと位置Bとの垂直距離及び位置Bと位置Cとの垂直距離をy0とする。また、位置A及び位置Cの微少変位量をそれぞれΔlleft、Δlrightとする。また、反射面5の微小角度変化量をΔθleft、Δθrightとする。また、それぞれ光学ひずみゲージ10は左右対称な形状であるため、Δl=Δlleft=Δlright、Δθ=Δθleft=Δθrightとすることができる。ここで、Δθは、光学ひずみゲージの反射面5の微小角度変化に相当し、Δlは、位置A又は位置Cの微少変位量に相当する。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴う、取付部2と連結部4との間の弾性ヒンジ6の変位後の位置をA'とし、支点部3における弾性ヒンジ6の変位後の位置をB'とすると、位置A'と位置B'との水平距離x1、垂直距離y1との間には、三平方の定理により、以下の(4)式、(5)式が成り立つ。
ここで、三角関数の加法定理より、以下の(6)式が成り立つ。
コリメータレンズ22は、レーザ光源21から出射されたレーザ光の光路上に配置され、当該レーザ光を略平行光に変換する。
ハーフミラー23は、コリメータレンズ22から出射されるレーザ光の光路上に配置され、コリメータレンズ22から出射されたレーザ光を反射し、光学ひずみゲージ10に照射する。また、ハーフミラー23は、光学ひずみゲージ10から反射されたレーザ光を透過する。
集光レンズ24は、ハーフミラー23を透過したレーザ光をCCD25上に集光する。
ここで、図11に示すように、集光レンズ24の光軸を原点として、横軸をx軸、縦軸をy軸とし、集光レンズ24の焦点距離をfとした場合、レンズのフーリエ変換作用から、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5(図10において、紙面向かって下側の反射面5)に対応する光スポットの座標xright及び光学ひずみゲージ10の左側の反射面5(図10において、紙面向かって上側の反射面5)に対応する光スポットの座標xleftと、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5の角度θright及び光学ひずみゲージ10の左側の反射面5角度θleftとの関係は、それぞれ以下の(13)式、(14)式により表される。
2つの光スポット間の相対的な距離変化量を測定するためには、光スポットがCCD25上に形成され、ひずみ算出部の表示部に表示される必要がある。そのため、CCD25上に光スポットが形成されるように、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度を調節する必要がある。例えば、図12に示すように、光学ひずみゲージ10の反射面5において入射光が鏡面反射(正反射)される場合、入射光の入射角度がずれてしまうと、CCD25上に反射光の光スポットが形成されなくなってしまう。
図13に示すように、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度がずれても、乱反射された光線のいずれかはCCD25上に光スポットを形成することとなる。そのため、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度を調節する必要がなくなる。
また、図14に、反射面5において乱反射された反射光が形成する光スポットを表示する表示部画面の一例を示す。図14に示すように、表示部に常に無数の光スポットが形成されることとなる。そのため、ひずみ変形が大きい場合にも、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度を調節する必要がない。
ミラー34は、ハーフミラー33により反射されたレーザ光の光路上に配置されており、当該レーザ光を反射する。
集光レンズ35は、ハーフミラー33により透過されたレーザ光の光路上に配置されており、当該レーザ光をCCD37に集光する。
集光レンズ36は、ミラー34により反射されたレーザ光の光路上に配置されており、当該レーザ光をCCD38に集光する。
また、2つの第2の光学フィルタ32のうち一方の第2の光学フィルタ32は、例えば、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5とハーフミラー23との間に設けられている。そして、2つの第2の光学フィルタのうち他方の第2の光学フィルタ32は、ミラー34と集光レンズ36との間に設けられている。
一方、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5において反射されたレーザ光は、第2の光学フィルタ32を透過する。そして、ミラー34と集光レンズ36との間に配置された第2の光学フィルタ32は、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5とハーフミラー23との間に配置された第2の光学フィルタ32を透過したレーザ光のみを透過する。そのため、集光レンズ36は、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5において反射されたレーザ光のみをCCD38上に集光する。したがって、CCD38により、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5において反射されたレーザ光のみを検出することができる。
このようにして、光学ひずみゲージ10の2つの反射面5から反射された反射光を分離することができる。
なお、光学的ひずみ測定装置100に設けられる分離手段の構成は、図15に限定されるものではない。
また、一度に全ての光学ひずみゲージ10にレーザ光を照射させてもよい。この場合には、走査時間が不要となるため、測定対象物1のひずみを複数個所で同時測定することができる。
光線角度検出装置としては、光てこ方式の光線角度検出装置、オートコリメーションの原理を用いる光線角度の検出装置、臨界角方式の光電式角度センサ、などを用いることができる。
光てこ方式の光線角度検出装置とは、測定対象物1の表面から反射された光線の進行方向の角度変化を、光路長に比例した光スポットの変位として測定するものである。
また、オートコリメーションの原理を用いる光線角度の検出装置とは、光てこ方式において、光路長を集光レンズの焦点距離として固定して、光線の進行方向の角度変化を測定するものである。また、オートコリメーションの原理を用いる光線角度の検出装置としては、光スポットの検出部として光電素子を用いて、電気信号として角度を検出するものも用いることができる。
また、臨海角方式の光電式角度センサとは、臨界角近傍での光線の入射角の変化に対する反射率の急変を利用するものである。また、臨界角方式の光電式角度センサとしては、反射光だけでなく透過光も利用して反射率の変化を検出する作動方検出の原理を用いるもの利用することができる。作動方検出の原理を用いる臨海角方式の光電式角度センサは、例えば、特開2004−177189号公報に詳述されている。
また、角度検出部として、干渉測長システムを用いることもできる。干渉測長システムとは、光学干渉計の2本の干渉腕を構成する固定鏡と移動鏡とを一体化して、測定対象物上に固定し、測定対象物の姿勢変化を、両干渉腕の光路長差として、干渉信号の変化を検出することにより、測定するものである。
本実施の形態1では、画像処理を用いて光スポットの相対的な距離変化量を計測する。具体的には、本実施の形態1では、テンプレートマッチング法を用いて光スポットの相対的な距離変化量を計測する。
本実施の形態1に係るテンプレートマッチング法について、図17を参照しながら説明する。
図17に示すように、まず、移動前(測定対象物1のひずみ変形前)のn(ピクセル)×m(ピクセル)の強度画像fb(u,v)(u=1,・・・,m、v=1,・・・n)から、2a+1(ピクセル)×2b+1(ピクセル)(ただし、2a+1≦n且つ2b+1≦m)のテンプレート画像t(u,v)(u=−b,・・・,b、v=−a,・・・,a)を生成する。
次に、テンプレート画像t(u,v)と、移動後(測定対象物1のひずみ変形後)のn(ピクセル)×m(ピクセル)の強度画像fa(u,v)(u=1,・・・,m、v=1,・・・n)との相関関数F(u,v)(u=1,・・・,m、v=1,・・・n)を求める。相関関数F(u,v)は、以下の(17)式で表される。
そこで、以下の方法を採ることにより、測定対象物に大きなひずみを与えた場合に対応する。
第1の方法としては、ひずみ算出部の表示部のモニター倍率を下げる。これにより、測定対象物1のひずみ変形前の強度画像fb(u,v)に含まれる光スポットの一部が、測定対象物1のひずみ変形後の強度画像fa(u,v)の画面内に含まれるようにする。
第2の方法としては、図18に示すように、測定対象物1がひずみ変形している間、光スポットを追跡して動画撮影を行う。そして、得られた動画データから適当な時間間隔で静止画を抽出し、各静止画の移動量の総和を求めることにより、光スポットの相対的な距離変化量を求める。
図19に、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10の感度及び測定レンジを求める数値解析において用いられたモデルの一例を示す。図19に示すモデルでは、弾性ヒンジ6の円弧状切り欠きの直径Φが0.5mm、各円弧状切り欠き間の距離dが0.5mm、各弾性ヒンジ6間の水平距離xが3.25mm、弾性ヒンジ6間の垂直距離yが0.5mmとなっている。また、図19に示すモデルは、左右対称な形状となっている。また、測定対象物1の板厚は、0.5mmとなっている。
そして、図19に示すモデルの測定対象物1に微少変位Δlを加えた場合の静的応力を解析することにより、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10の感度及び測定レンジを求めた。
なお、光学ひずみゲージ10の材料としては、アルミ合金A5052を用い、測定対象物1の材料としては、鋼板を用いた。また、本解析で用いた、光学ひずみゲージ10及び測定対象物1の材料の物性値を表1に示す。また、本解析では、チルトセンサ20の最小読み取り値として、カツラ・オプト・システムズ製標準チルトセンサの最小の解像度である1.3秒/pixel(=6.3μrad/pixel)を用いた。測定対象物1のひずみと、光学ひずみゲージ10の左右の反射面5の相対的な角度変化量との関係から、光学ひずみゲージ10の感度を求めた。また、測定対象物1のひずみと、光学ひずみゲージ10の最大ミーゼス応力との関係から、光学ひずみゲージ10の測定レンジを求めた。
以上より、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10、光学的ひずみ測定装置100及び光学的ひずみ測定方法における感度及び測定レンジは、実用上有効な値であることが分かる。
[実施例1]
図23に、実施例1に係る光学ひずみゲージ10を示す。図23に示すように、実施例1に係る光学ひずみゲージ10は、左右対称な形状となっている。また、実施例1に係る光学ひずみゲージ10では、弾性ヒンジ6の円弧状切り欠きの直径が0.5mm、各円弧状切り欠き間の距離が0.5mm、各弾性ヒンジ6間の水平距離が3.25mm、弾性ヒンジ6間の垂直距離が0.5mmとなっている。
図26に示すように、得られた相関関数は、なだらかな分布となった。そして、図25に示す相関関数が最大となる座標から、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)は、(0pixel,−153pixcel)と求められた。しかし、この値は、図25における光スポットの移動と合致していないため、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)の算出が正しく行えていないと考えられる。
これは、図25に示す強度画像には光スポットではないノイズも含まれている。そして、光スポットである部分と光スポットではない部分の境界が曖昧であり、光スポットではない部分もある程度の強度がある。そのため、不要な情報まで、相関関数に含まれていること等が原因として挙げられる。
図28に示すように、得られた相関関数は、鋭いピークをもつ分布となった。そして、図28に示す相関関数が最大となる座標から、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)は、(−66pixel,−8pixcel)と求められた。この値は、図27における光スポットの移動と合致しているため、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)の算出が正しく行えていると考えられる。
図29及び図30に示すように、実施例1に係る光学ひずみゲージ10においても、従来例に係るひずみゲージと同様に、たわみδと反射面5との相対的な角度変化量との間に線形関係があることが分かる。従って、実施例1に係る光学ひずみゲージ10は、十分な感度を持っていることが分かる。
図31から、実施例1に係る光学ひずみゲージ10の2つの反射面5の相対的な角度変化量は、7.43×102μradであることが分かる。
図32に示すように、徐々にたわみδを増加させた場合、たわみδ=0.0004〜0.0014mの領域において、測定データのプロットは解析直線に対して平行に分布している。そのため、当該領域において、実施例1に係る光学ひずみゲージ10により、理論通りの測定が行えていることが分かる。
また、図33に示すように、徐々にたわみδを減少させた場合、たわみδ=0.0015m以上の領域において、測定データのプロットは解析直線に対して平行に分布している。そのため、当該領域において、実施例1に係る光学ひずみゲージ10により、理論通りの測定が行えていることが分かる。
また、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
具体的には、測定対象物1のひずみ変形に伴って、取付部2が弾性変形し、取付部2と連結部4との接続部分の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
具体的には、測定対象物1のひずみ変形に伴って、他の取付部2の位置が変位し、連結部4の角度が変化することにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
具体的には、測定対象物1のひずみ変形に伴って、複数の取付部2の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
これにより、測定対象物1のひずみ変形に応じて反射面5の角度がよりスムーズに変化するため、測定対象物1のひずみをさらに高い感度及び精度で測定することができる。
これにより、光学ひずみゲージ10を容易に形成することができる。
これにより、反射面5に入射した光は正反射されるため、1つの反射面5によって反射された光は、1つの光スポットを形成する。そのため、複数の反射面5から反射された光によって形成される複数の光スポット間の距離を測定することにより、複数の反射面5の角度変化を測定することができる。
これにより、反射面5に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面5によって反射された光は、当該反射面5から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面5に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、本実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100においては、光学ひずみゲージ10が従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100においては、測定対象物1のひずみ変形を光学ひずみゲージ10の反射面5の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、複数の光スポット間の相対的な距離変化量をΔY、測定対象物1のひずみ変形に伴う複数の反射面5の相対的な角度変化量をΔθ、焦点距離をfとした場合に、チルトセンサ20は、相対的な角度変化量を(2)式を用いて算出する。
これにより、反射面5に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面5によって反射された光は、当該反射面5から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面5に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、複数の反射面5から反射された反射光が反射面5毎に分離されるため、一の反射面5から反射された光線が他の反射面5から反射された光線と近い位置に光スポットを形成することになっても、容易に、何れの反射面5から反射された光線の光スポットかを認識することができる。そのため、複数の光スポット間の相対的な距離変化量をより容易に計測することができる。
2 取付部
3 支点部
4 連結部
5 反射面
6 弾性ヒンジ
10 光学ひずみゲージ
20 チルトセンサ(角度検出部)
21 光源
22 コリメータレンズ
23 ハーフミラー
24 集光レンズ
25 CCD
31 第1のフィルタ(分離手段)
32 第2のフィルタ(分離手段)
33 ハーフミラー(分離手段)
34 ハーフミラー(分離手段)
35 集光レンズ
36 集光レンズ
37 CCD
38 CCD
40 ガルバノミラー
100 光学的ひずみ装置
Claims (28)
- 測定対象物に取り付けられ、光を反射可能であり且つ前記測定対象物のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面を備える光学ひずみゲージ。
- 弾性材料により形成され、測定対象物に取り付けられる取付部と、
前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結された支点部と、
前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する複数の連結部と、
を備え、
複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されており、
前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項1に記載の光学ひずみゲージ。 - 測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる複数の取付部と、
前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のうち一の前記取付部に接続され、且つ他の前記取付部と連結された支点部と、
前記支点部と他の前記取付部とを連結する連結部と、
を備え、
複数の前記反射面のうち一の前記反射面は、前記一の取付部に固定され、他の前記反射面は、前記他の取付部に固定されており、
前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項1に記載の光学ひずみゲージ。 - 測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる複数の取付部と、
前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のそれぞれと連結された支点部と、
前記支点部と複数の前記取付部とをそれぞれ連結する複数の連結部と、
を備え、
複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されており、
前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項1に記載の光学ひずみゲージ。 - 前記連結部は、前記取付部及び前記支点部に対して回動可能に接続されており、
前記連結部と前記取付部との接続部分と前記測定対象物との距離と、前記支点部における前記連結部との接続部分と前記測定対象物との距離とは、異なっている請求項2乃至4の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。 - 前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記取付部が弾性変形し、前記取付部と前記連結部との接続部分の少なくとも1つの位置が変位し、前記支点部の位置が変位し、複数の前記連結部の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項2又は5に記載の光学ひずみゲージ。
- 前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記他の取付部の位置が変位し、前記連結部の角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項3又は5に記載の光学ひずみゲージ。
- 前記測定対象物のひずみ変形に伴って、複数の前記取付部の少なくとも1つの位置が変位し、前記支点部の位置が変位し、複数の前記連結部の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項4又は5に記載の光学ひずみゲージ。
- 前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分は、弾性ヒンジにより接続されている請求項2乃至8の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。
- 前記光学ひずみゲージは、弾性材料により一体的に形成されており、
前記弾性ヒンジは、前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分が、前記反射面側及び前記測定対象物側から切り欠かれて肉薄に形成されてなる請求項2乃至9の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。 - 前記反射面の表面は、鏡面となっている請求項1乃至10の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。
- 前記反射面の表面は、粗面となっている請求項1乃至10の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。
- 測定対象物に取り付けられ、光を反射可能であり且つ前記測定対象物のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面を備える光学ひずみゲージと、
複数の前記反射面に光を照射し、複数の前記反射面から反射された反射光を検出し、前記測定対象物のひずみ変形前後において複数の前記反射面から反射された反射光を比較することにより、複数の前記反射面の角度変化を測定する角度測定部と、
前記角度測定部により測定された角度変化から、前記測定対象物のひずみを算出するひずみ算出部と、
を備える光学的ひずみ測定装置。 - 前記測定対象物のひずみをε、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、定数をKとした場合に、前記ひずみ算出部は、前記測定対象物のひずみを(1)式を用いて算出する請求項13に記載の光学的ひずみ測定装置。
ε=K×Δθ ・・・・・(1) - 前記角度測定部は、前記測定対象物のひずみ変形に伴う、複数の前記反射面から反射された反射光が集光されて形成される複数の光スポット間の相対的な距離変化量を計測し、前記相対的な距離変化量から、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量を測定する請求項13又は14に記載の光学的ひずみ測定装置。
- 複数の前記光スポット間の前記相対的な距離変化量をΔY、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、焦点距離をfとした場合に、前記角度測定部は、前記相対的な角度変化量を(2)式を用いて算出する請求項15に記載の光学的ひずみ測定装置。
ΔY=2×f×Δθ ・・・・・(2) - 前記光学ひずみゲージは、
弾性材料により形成され、測定対象物に取り付けられる取付部と、
前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結された支点部と、
前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する複数の連結部と、
を備え、
複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されており、
前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項13乃至16の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。 - 前記光学ひずみゲージは、
測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる複数の取付部と、
前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のうち一の前記取付部に接続され、且つ他の前記取付部と連結された支点部と、
前記支点部と他の前記取付部とを連結する連結部と、
を備え、
複数の前記反射面のうち一の前記反射面は、前記一の取付部に固定され、他の前記反射面は、前記他の取付部に固定されており、
前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項13乃至16の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。 - 前記光学ひずみゲージは、
測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる複数の取付部と、
前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のそれぞれと連結された支点部と、
前記支点部と複数の前記取付部とをそれぞれ連結する複数の連結部と、
を備え、
複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されており、
前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項13乃至16の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。 - 前記連結部は、前記取付部及び前記支点部に対して回動可能に接続されており、
前記連結部と前記取付部との接続部分と前記測定対象物との距離と、前記支点部における前記連結部との接続部分と前記測定対象物との距離とは、異なっている請求項17乃至19の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。 - 前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分は、弾性ヒンジにより接続されている請求項17乃至20の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。
- 前記光学ひずみゲージは、弾性材料により一体的に形成されており、
前記弾性ヒンジは、前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分が、前記反射面側及び前記測定対象物側から切り欠かれて肉薄に形成されてなる請求項21に記載の光学的ひずみ測定装置。 - 前記反射面の表面は、粗面となっており、
複数の前記反射面から反射された反射光をそれぞれ分離する分離手段を備える請求項13乃至22の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。 - 測定対象物に、光を反射可能であり且つ前記測定対象物のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面を備える光学ひずみゲージを取りつけ、
複数の前記反射面に光を照射し、複数の前記反射面から反射された反射光を検出し、前記測定対象物のひずみ変形前後において複数の前記反射面から反射された反射光を比較することにより、複数の前記反射面の角度変化を測定し、
前記角度測定部により測定された角度変化から、前記測定対象物のひずみを算出するひずみ算出する光学的ひずみ測定方法。 - 前記測定対象物のひずみをε、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、定数をKとした場合に、前記測定対象物のひずみを(1)式を用いて算出する請求項24に記載の光学的ひずみ測定方法。
ε=K×Δθ ・・・・・(1) - 前記測定対象物のひずみ変形に伴う、複数の前記反射面から反射された反射光が集光されて形成される複数の光スポット間の相対的な距離変化量を計測し、前記相対的な距離変化量から、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量を測定する請求項24又は25に記載の光学的ひずみ測定方法。
- 複数の前記光スポット間の前記相対的な距離変化量をΔY、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、焦点距離をfとした場合に、前記相対的な角度変化量を(2)式を用いて算出する請求項26に記載の光学的ひずみ測定方法。
ΔY=2×f×Δθ ・・・・・(2) - 前記反射面の表面は、粗面となっており、
複数の前記反射面から反射された反射光をそれぞれ分離する請求項24乃至27の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定方法。
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