JP2011158394A - 検体処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
ラック中継ユニット21に配置されたバーコード読取部22bにより検体容器Tから検体IDを読み取り、検体IDの読み取り動作が行われた検体容器Tを検体搬送部3Bにより搬送する。測定ユニット51〜53の筐体内にはバーコード読取部が配置されており、測定ユニット51〜53内に取り込まれた検体容器Tから検体IDが読み取られる。バーコード読取部22bによる検体IDの読取不良が発生した検体についても、測定ユニット51〜53内において再度検体IDが読み取られ、その読み取り結果に応じて測定ユニット51〜53において検体の処理が行われる。
【選択図】 図1
Description
図1は、本実施の形態に係る検体処理システムの全体構成を示す概略平面図である。図1に示すように、検体処理システム1は、検体搬送装置3(検体搬送部)と、血球分析装置5と、塗抹標本作製装置6と、システム制御装置8とを備えている。また、本実施の形態に係る検体処理システム1は、通信ネットワークを介して検査情報管理装置9と通信可能に接続されている。
図1に示すように、検体搬送装置3は、検体載置回収部3Aと検体搬送部3Bとから構成されている。
[検体載置回収部3Aの構成]
図2は、本実施の形態に係る検体載置回収部の構成を示す平面図である。検体載置回収部3Aは、検体載置ユニット21と、ラック中継ユニット22と、検体回収ユニット(回収部)23とを備えている。当該検体載置回収部3Aは、複数の検体容器が収納された検体ラックを載置することができる。
次に、検体搬送部3Bの構成について説明する。図1に示すように、検体搬送部3Bは、4つの検体搬送ユニット3a,3b,3c,4を備えている。血球分析装置5の3つの測定ユニット51,52,53の前方には、各別に検体搬送ユニット3a,3b,3cが配置され、塗抹標本作製装置6の前方には検体搬送ユニット4が配置されている。隣り合う検体搬送ユニット3a及び3b,3b及び3c,3c及び4は接続されており、検体ラックLを受渡しすることが可能である。また、最も右側の検体搬送ユニット3aは、上述した検体載置回収部3Aに接続されており、検体載置回収部3Aから搬出された検体ラックLを導入し、また検体載置回収部3Aへ検体ラックLを送出することが可能となっている。
血球分析装置5は、光学式フローサイトメトリー方式の多項目血球分析装置であり、血液検体に含まれる血球に関して側方散乱光強度、蛍光強度等を取得し、これらに基づいて検体中に含まれる血球を分類し、且つ、種類毎に血球数を計数し、このように分類された血球が種類毎に色分けされたスキャッタグラムを作成し、これを表示する。かかる血球分析装置5は、血液検体を測定する測定ユニット51,52,53と、測定ユニット51,52,53から出力された測定データを処理し、血液検体の分析結果を表示する情報処理ユニット54とを備えている。
塗抹標本作製装置6は、血液検体を吸引し、スライドガラス上に滴下して、その血液検体をスライドガラス上で薄く引き延ばし、乾燥させた上で、当該スライドガラスに染色液を供給してスライドガラス上の血液を染色することにより、塗抹標本を作製する。
システム制御装置8は、コンピュータにより構成されており、検体処理システム1の全体を制御する。このシステム制御装置8は、検体載置回収部3AからラックID及び検体IDを受け付け、そのラックID及び検体IDにより検査情報管理装置9へ測定オーダの問い合わせを行う。また、システム制御装置8は、検体ラックLの搬送先を決定し、搬送先を示す搬送指示データを検体搬送部3Bへ送信する。
検査情報管理装置9は、施設内における検査に関する情報を管理する装置、所謂LIS(Laboratory Information System)であり、血球分析装置5だけでなく、他の臨床検体検査装置にも接続されている。かかる検査情報管理装置9は、操作者から入力されたり、電子カルテシステム等の他の装置から送信された測定オーダを受け付け、測定オーダを記憶、管理する。さらに、検査情報管理装置9は、システム制御装置8又は血球分析装置5からのオーダ要求を受け付け、要求された測定オーダをシステム制御装置8又は血球分析装置5へ送信する。また、検査情報管理装置9は、血球分析装置5から分析結果を受信し、この分析結果を記憶、管理する。
次に、本実施の形態に係る検体処理システムの動作について説明する。
検体処理システム1は、情報処理ユニット54が動作モード設定処理を実行することにより、動作モードを設定する動作モード設定動作を行う。図11は、情報処理ユニット54による動作モード設定処理の手順を示すフローチャートである。この動作モードの設定は、例えば検体処理システム1が施設に設置されたときに初期設定として実行される。オペレータ又はサービスマンは、動作モードを設定する際に、情報処理ユニット54の入力部543を操作して、動作モード設定画面の表示指示を情報処理ユニット54に与える。情報処理ユニット54のCPU541aは、動作モード設定画面の表示指示を受け付けると(ステップS101)、動作モード設定画面を画像表示部542に表示する(ステップS102)。
次に、検体処理システム1による検体処理動作について説明する。
なお、上述した実施の形態においては、検体の処理として、測定ユニット51〜53による検体の測定を行う場合について述べたが、これに限定されるものではない。検体の処理として、塗抹標本作成装置6による検体の塗抹標本の作製を行う場合でも、同様の動作が行われる。また、他の検体の処理であってもよく、例えば、血液凝固測定装置による血液凝固測定、免疫分析装置による免疫分析、生化学分析装置による生化学分析、尿分析装置による尿分析等であってもよい。
3 検体搬送装置
3A 検体載置回収部
21 検体載置ユニット
22 ラック中継ユニット
23 検体回収ユニット
22a 制御部
217,223,237 回収ライン
22b バーコード読取部
3a,3b,3c,4 検体搬送ユニット
3aS,3bS,3cS,4S 供給ライン
3aF,3bF,3cF,4F 搬送ライン
3aR,3bR,3cR,4R 帰還ライン
3aM,3bM,3cM,4M 測定ライン
3B 検体搬送部
3a〜3c 検体搬送ユニット
31 搬送機構
32 制御部
33 分析前ラック保持部
34 分析後ラック保持部
35c 検体供給位置
5 血球分析装置
51,52,53 測定ユニット
511 検体吸引部
512 試料調製部
513 検出部
514 筐体
515 検体容器搬送部
516 バーコード読取部
54 情報処理ユニット
541a CPU
541c RAM
541d ハードディスク
544a コンピュータプログラム
544 記録媒体
6 塗抹標本作製装置
8 システム制御装置
9 検査情報管理装置
L 検体ラック
T 検体容器
Claims (12)
- 検体を収容した検体容器に付され、当該検体を識別するための検体識別情報を保持する識別子から、検体識別情報を読み取る第1読取動作を実行する第1識別情報読取部と、
前記第1読取動作を実行した結果、検体識別情報の読取不良が生じた読取不良検体を収容した読取不良検体容器を搬送する検体搬送部と、
前記検体搬送部によって搬送された読取不良検体容器の識別子から、検体識別情報を読み取る第2読取動作を実行する第2識別情報読取部と、
検体を処理する検体処理部と、
前記第2読取動作を実行した結果、検体識別情報の読取不良が生じたか否かを判断し、その判断結果に応じた処理を、前記読取不良検体に対して実行するように前記検体処理部を制御する制御部と、
を備える、検体処理システム。 - 前記制御部は、前記第2読取動作を実行した結果、検体識別情報の読取不良が生じなかったと判断した場合には、前記読取不良検体に対して、前記第2読取動作によって読み取られた検体識別情報に応じて定められる処理を実行するように前記検体処理部を制御する、
請求項1に記載の検体処理システム。 - 前記制御部は、前記第2読取動作を実行した結果、検体識別情報の読取不良が生じたと判断した場合には、前記読取不良検体に対して予め定められた処理を実行するように前記検体処理部を制御する、
請求項1又は2に記載の検体処理システム。 - 前記検体搬送部は、前記第1読取動作を実行した結果、検体識別情報の読取不良が生じなかった読取成功検体を収容した読取成功検体容器をさらに搬送し、
前記第2識別情報読取部は、前記検体搬送部によって搬送された前記読取成功検体容器の識別子から検体識別情報を読み取る第3読取動作を実行し、
前記制御部は、前記第3読取動作を実行した結果、検体識別情報の読取不良が生じたか否かを判断し、その判断結果に応じた処理を、前記読取成功検体に対して実行するように前記検体処理部を制御する、
請求項1乃至3の何れかに記載の検体処理システム。 - 前記制御部は、前記第3読取動作が実行された結果、検体識別情報の読取不良が生じたと判断した場合には、前記読取成功検体に対して予め定められた処理を実行するように前記検体処理部を制御する、
請求項4に記載の検体処理システム。 - 前記制御部は、前記第3読取動作が実行された結果、検体識別情報の読取不良が生じなかったと判断し、かつ、前記第1読取動作によって読み取られた検体識別情報と、前記第3読取動作によって読み取られた検体識別情報とが異なる場合には、前記第3読取動作によって読み取られた検体識別情報に応じて定められる処理を前記読取成功検体に対して実行するように前記検体処理部を制御する、
請求項4又は5に記載の検体処理システム。 - 前記制御部は、前記第1読取動作によって読み取られた検体識別情報に基づいて、前記読取成功検体の処理項目を示す処理オーダ情報を要求し、
前記第2識別情報取得部は、前記制御部が前記処理オーダを要求した後に、前記第3読取動作を実行する、
請求項4乃至6の何れかに記載の検体処理システム。 - 前記制御部は、前記予め定められた処理として、予め定められた測定項目について検体の測定を実行するように前記検体処理部を制御する、
請求項3又は5に記載の検体処理システム。 - 表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記予め定められた測定項目について検体の測定が実行されたことを示す情報を前記表示部に表示させる、
請求項8に記載の検体処理システム。 - 前記検体搬送部によって搬送された検体容器を回収する回収部をさらに備え、
前記制御部は、第1モード及び第2モードのいずれかを設定することが可能であり、前記第1モードは、前記第2読取動作又は前記第3読取動作が実行された結果、検体識別情報の読取不良が生じたと前記制御部により判断された場合に、前記検体処理部が前記予め定められた処理を検体に対して実行するモードであり、前記第2モードは、前記第2読取動作又は前記第3読取動作が実行された結果、検体識別情報の読取不良が生じたと前記制御部により判断された場合に、前記検体処理部が検体を処理せず、検体を収容した検体容器を前記検体搬送部が前記回収部に搬送するモードである、
請求項3又は5に記載の検体処理システム。 - 表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1モード及び前記第2モードの何れかの設定を受け付けるための設定画面を前記表示部に表示させ、前記設定画面を介して、前記第1モード及び前記第2モードの何れかの設定を受け付け可能である、
請求項10に記載の検体処理システム。 - 前記検体処理部及び前記第2識別情報読取部を収容する筐体と、
前記検体搬送部によって搬送された検体容器を前記筐体の内部に取り込む容器取込部と、をさらに備え、
前記第2識別情報読取部は、前記容器取込部により前記筐体の内部に取り込まれた検体容器に付された識別子から検体識別情報を読み取る読取動作を実行するように構成されている、
請求項1乃至11の何れかに記載の検体処理システム。
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