JP2011035872A - Surface acoustic wave device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、表面弾性波装置に関するものである。 The present invention relates to a surface acoustic wave device.
近年、LTE(Long Term Evolution)などの2GHz以上の周波数を使った無線システムにおいて、送信もしくは受信モジュールにて高精度なRFフィルターが必要とされている。
従来の表面弾性波装置(SAWフィルター)は、音速度Vが4000m/s程度しかなく、i線ステッパ(水銀ランプのi線を光源として用いるステッパ)による電極形成などが困難であった。また、形成できたとしても信頼性が乏しいという問題があった。
そこで、温度特性が良く、音速度Vが6000m/s以上、電気機械結合係数K2が1%以上と大きいLBO基板を用いることが提案されている。
In recent years, in a radio system using a frequency of 2 GHz or higher such as LTE (Long Term Evolution), a high-precision RF filter is required in a transmission or reception module.
A conventional surface acoustic wave device (SAW filter) has a sound velocity V of only about 4000 m / s, and it is difficult to form an electrode with an i-line stepper (a stepper that uses the i-line of a mercury lamp as a light source). Further, even if it can be formed, there is a problem that the reliability is poor.
Therefore, it has been proposed to use an LBO substrate having good temperature characteristics, a sound velocity V of 6000 m / s or more, and an electromechanical coupling coefficient K 2 of 1% or more.
しかしながら、LBO基板は水に対して潮解性の性質を持つことから、LBO基板を用いて安定な素子を得ようとする場合にはSiO2やTaO3などの保護膜が必要になる。これにより、櫛歯電極を形成する際に用いられるエッチング液や洗浄液などから基板を保護することができる。 However, since the LBO substrate has a deliquescent property with respect to water, a protective film such as SiO 2 or TaO 3 is required in order to obtain a stable element using the LBO substrate. Thereby, a board | substrate can be protected from the etching liquid, the washing | cleaning liquid, etc. which are used when forming a comb-tooth electrode.
特許文献1では、オイラー角(45°,90°,90°)のカット角のLBO基板を用いることで、音速度V:3000m/s、電気機械結合係数K2:1%、周波数温度係数TCF:0ppm/℃のSAWフィルターを実現している。この構成によれば、TCFが0ppm/℃と小さく良好な温度特性が得られるが、音速度Vが3000m/s程度しか得られず、GHz帯の高周波SAWとしては不十分である。
In
上記非特許文献1では、オイラー角(0°,47.3°,90°)のカット角基板と、電極膜厚(h/λ=2%)を持つ構造により、音速度V6500m/s、K2:1%、TCF:10ppmを達成している。しかしながら本構造では、音速度は速いものの、水による潮解性やTCFが10ppmと大きいことによる温度特性の課題が残る。
In
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、LBO基板の水に対する潮解性を防止しつつ温度特性を限りなく小さくでき、周波数帯2〜3GHzでの良好な特性を持つ表面弾性波装置を提供することを目的の一つとしている。 The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the prior art, and can reduce the temperature characteristics as much as possible while preventing deliquescence of the LBO substrate with respect to water, and has good characteristics in the frequency band of 2 to 3 GHz. One of the objects is to provide a surface acoustic wave device.
本発明の表面弾性波装置は、上記課題を解決するために、表面の方位が、オイラー表示(φ、θ、ψ)で(0°,35°〜50°,90°)の範囲である四ホウ酸リチウム単結晶(Li2B4O7)からなるLBO基板と、前記LBO基板の表面に設けられ、KHが0.05以上0.10以下の酸化物あるいは窒化物からなる保護膜と、前記保護膜上に設けられ、KHが0.04以上0.15以下の櫛歯電極と、を備えたことを特徴とする。但し、KHは、[(2π/λ)×膜厚]の式で表わされる値であり、λは表面弾性波の波長である。 In the surface acoustic wave device of the present invention, in order to solve the above-described problem, the surface orientation is in the range of (0 °, 35 ° to 50 °, 90 °) in the Euler display (φ, θ, ψ). An LBO substrate made of lithium borate single crystal (Li 2 B 4 O 7 ), a protective film made of an oxide or nitride having a KH of 0.05 or more and 0.10 or less provided on the surface of the LBO substrate; And a comb-teeth electrode provided on the protective film and having a KH of 0.04 or more and 0.15 or less. However, KH is a value represented by the formula [(2π / λ) × film thickness], and λ is the wavelength of the surface acoustic wave.
本発明によれば、LBO基板の水に対する潮解性を防止しつつ温度特性を限りなく小さくすることが可能である。また、保護膜や櫛歯電極の膜厚を上記範囲内の厚さとすることで、伝播損失を大きくすることなく品質係数(Q値)を保つことができる。これにより、周波数特性の良好な表面弾性波装置を得ることができる。 According to the present invention, it is possible to reduce the temperature characteristics as much as possible while preventing the deliquescence of the LBO substrate with respect to water. Further, by setting the thickness of the protective film or the comb electrode within the above range, the quality factor (Q value) can be maintained without increasing the propagation loss. As a result, a surface acoustic wave device having good frequency characteristics can be obtained.
また、前記保護膜が、シリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜であることが好ましい。
本発明によれば、基板上にスパッタ法などにより形成することが可能である。
The protective film is preferably a silicon oxide film or a silicon nitride film.
According to the present invention, it can be formed on a substrate by sputtering or the like.
また、保護膜が圧電体であることが好ましい。
本発明によれば、位相速度が格段に向上され、動作周波数を格段に高めることが可能である。
The protective film is preferably a piezoelectric body.
According to the present invention, the phase velocity is remarkably improved, and the operating frequency can be remarkably increased.
また、前記保護膜が、AlNまたはZnOからなることが好ましい。
本発明において、保護膜がZnOからなる場合には他の圧電体よりも電気機械変換効率が高いという利点を有する。一方、AlNからなる場合は他の圧電体よりも内部を伝播する超音波の音速が速く、共振周波数を高くしやすいという利点を有する。
The protective film is preferably made of AlN or ZnO.
In the present invention, when the protective film is made of ZnO, there is an advantage that the electromechanical conversion efficiency is higher than that of other piezoelectric bodies. On the other hand, when it is made of AlN, there is an advantage that the sound velocity of the ultrasonic wave propagating inside is faster than other piezoelectric bodies, and the resonance frequency is easily increased.
また、前記櫛歯電極上に絶縁膜が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、基板上に導電性の異物が付着した場合における電極ショートを防止することができる。
Moreover, it is preferable that an insulating film is provided on the comb electrode.
According to the present invention, it is possible to prevent an electrode short-circuit when a conductive foreign matter adheres to the substrate.
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In each drawing used for the following description, the scale of each member is appropriately changed to make each member a recognizable size.
本発明の一実施形態である表面弾性波装置について説明する。図1は、本発明に係る表面弾性波装置を示す断面図、図2は表面弾性波装置の斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態における表面弾性波装置1は、1ポート型共振装置であって、四ホウ酸リチウム単結晶からなるLBO基板10を有するものである。このLBO基板10上に、酸化物又は窒化物からなる保護膜11が積層され、この保護膜11上に電極20および反射電極31,32が形成されている。
A surface acoustic wave device according to an embodiment of the present invention will be described. FIG. 1 is a sectional view showing a surface acoustic wave device according to the present invention, and FIG. 2 is a perspective view of the surface acoustic wave device.
As shown in FIGS. 1 and 2, the surface
LBO基板10は、四ホウ酸リチウム単結晶母体結晶からの切り出し角および表面弾性波伝播方向を示すオイラー角が(0°,35°〜50°,90°)で表わされる基板である。すなわち、表面の方位が、オイラー表示(φ、θ、ψ)で(0°,35°〜50°,90°)の範囲で表わされる基板である。
表面弾性波装置に用いられる基板としては、周波数温度係数(TCF)および電気機械結合係数(K2)が重要とされ、周波数温度係数は0に近く、電気機械結合係数K2は0.1%以上であることが好ましい。
The
The frequency temperature coefficient (TCF) and the electromechanical coupling coefficient (K 2 ) are important for the substrate used in the surface acoustic wave device, the frequency temperature coefficient is close to 0, and the electromechanical coupling coefficient K 2 is 0.1%. The above is preferable.
保護膜11は、酸化物あるいは窒化物からなる誘電体膜であって、ここではシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜からなる。保護膜11は、LBO基板10上にスパッタ法などにより形成することができ、基板上にIDT電極を形成する際に用いられるエッチング液や洗浄液などからLBO基板を保護する役割を果たすものである。
保護膜11のKHは0.04〜0.15となっている。ここで、KHは表面弾性波の波長をλとし、その波数をK(=2π/λ)とし、保護膜の厚みをHとしたときに、KとHとの積で表わされる値である。
The
The KH of the
電極20は、インターディジタル型電極(Inter−Digital Transducer:以下、「IDT電極」と表記する)であり、例えば図1に示すように一対の櫛歯電極21,22を有する。櫛歯電極21,22は、幹部20aと、幹部20aによって連結された複数の枝部20bとをそれぞれ有している。なお、図1,2には3本の枝部20bを図示しているが実際には多数設けられている。
そして、IDT電極20を構成する一方の櫛歯電極21には、高周波信号源50が接続されており、他方の櫛歯電極22には、信号線が接続されている。
The
A high-
なお、IDT電極20は、電気信号印加用電極に相当し、反射電極31,32は、特定の周波数成分を共振させる共振用電極に相当する。これら反射電極31,32は、IDT電極20によって励振されたSAWをIDT電極20内に閉じ込めるためにSAWの伝播路上に配置されている。
The
IDT電極20および反射電極31,32は、Al又はAl合金からなり、KHが0.04〜0.15の範囲内とされている。ここで、KHは、表面弾性波の波長をλ、その波数をK(=2π/λ)、電極の厚みをHとしたときに、KとHとの積で表わされる値である。KHが0.1以下であれば、表面弾性波の伝播速度および電気機械結合係数K2の低下への影響が小さい。
The
また、これらIDT電極20および反射電極31,32上には、絶縁膜23が形成されている。絶縁膜23は、Al2O3からなり、KHが0.01〜0.03の範囲内となるように陽極酸化によって形成される。上述したように、本実施形態ではLBO基板10を用いていることから、絶縁膜23は、櫛歯電極21,22間あるいはIDT電極20および反射電極31,32間に導電性の異物が付着した場合における電極ショートを防止するための保護膜としての機能を果たす。
An
上記構成において、高周波信号源50から高周波信号が出力されると、この高周波信号は、IDT電極20の一方の櫛歯電極21に印加され、これによってLBO基板10の上面に反射電極31側に伝播する表面弾性波および反射電極32側へ伝播する表面弾性波が発生する。
In the above configuration, when a high-frequency signal is output from the high-
これら表面弾性波のうち特定の周波数成分の表面弾性波は、反射電極31及び反射電極32で反射され、反射電極31と反射電極32との間に定在波が発生する。この特定の周波数成分の表面弾性波が反射電極31,32で反射を繰り返すことにより、特定の周波数成分又は特定の帯域の周波数成分が共振して、振幅が増大する。
Among these surface acoustic waves, a surface acoustic wave having a specific frequency component is reflected by the
この特定の周波数成分又は特定の帯域の周波数成分の表面弾性波の一部は、IDT電極20の他方の櫛歯電極22から取り出され、反射電極31と反射電極32との共振周波数に応じた周波数(又はある程度の帯域を有する周波数)の電気信号が端子55aと端子55bに取り出される。
A part of the surface acoustic wave of the specific frequency component or the frequency component of the specific band is extracted from the other comb-
本実施形態の表面弾性波装置1は、オイラー角(0°,35°〜50°,90°)のLBO基板と、KH=0.05〜0.10の酸化物あるいは窒化物からなる保護膜11と、KH=0.04〜0.15の櫛歯電極21,22を主として構成されており、このような構成とすることで、LBO基板10の水に対する潮解性を防止しつつ温度特性を限りなく小さくすることが可能である。また、保護膜11や櫛歯電極21,22の膜厚を上記範囲内の厚さとすることで、伝播損失を大きくすることなく品質係数(Q値)を保つことができるため、周波数特性の良好な表面弾性波装置1となる。
また、櫛歯電極21,22上に設けられた絶縁膜23により、LBO基板10上に導電性の異物が付着した場合における櫛歯電極21,22間のショートを防止することができるため、信頼性が高まる。
The surface
In addition, since the insulating
なお、本実施形態では、酸化物あるいは窒化物からなる誘電体膜を保護膜11として採用したが、AlNあるいはZnOなどの圧電体膜を用いてもよい。但し、KHが0.04以下の場合には圧電体として機能しなくなることから、圧電体としての機能を確保するためにKHの下限を0.04とする。
In the present embodiment, a dielectric film made of oxide or nitride is used as the
このように、保護膜11として圧電体膜を採用することにより、位相速度が格段に向上して、動作周波数を格段に高めることが可能である。例えば、保護膜11がZnOからなる場合には他の圧電体よりも電気機械変換効率が高いという利点を有する。一方、保護膜11がAlNからなる場合は、他の圧電体よりも内部を伝播する超音波の音速が速く、共振周波数を高くしやすいという利点を有する。
Thus, by employing a piezoelectric film as the
以上のような構成とすることで、周波数3GHz帯の素子形成では、電極線幅が0.4〜0.5μmの線幅で達成することができ、従来のフォトリソグラフィー技術を用いて形成することができる。このため、LTE(Long Term Evolution)などの次世代無線システムのフィルターとして使用することが可能である。 With the configuration as described above, in the formation of elements in the frequency 3 GHz band, the electrode line width can be achieved with a line width of 0.4 to 0.5 μm, and it is formed using conventional photolithography technology. Can do. Therefore, it can be used as a filter for next-generation wireless systems such as LTE (Long Term Evolution).
次に、実施例1の構成及びその特性について説明する。
本実施例1の表面弾性波装置は、オイラー角(0°,46°,90°)のLBO基板上に、厚さ300ÅのSiO2保護膜と、厚さ600Åのアルミニウム膜からなるIDT電極を有して構成されている。IDT電極は、電極対数が300対、交差幅が20λとなっている。このような構成とすることで、発生するSAWの0次振動モードの波長λが2.8μmになる。
Next, the configuration and characteristics of Example 1 will be described.
In the surface acoustic wave device according to the first embodiment, an IDT electrode made of an SiO 2 protective film having a thickness of 300 mm and an aluminum film having a thickness of 600 mm is formed on an LBO substrate having an Euler angle (0 °, 46 °, 90 °). It is configured. The IDT electrode has 300 electrode pairs and an intersection width of 20λ. With this configuration, the wavelength λ of the generated SAW zero-order vibration mode is 2.8 μm.
図3は、LBO基板のオイラー角(45°、θ°、90°)と伝播損失(dB/λ)との関係について示すグラフである。
図3に示すように、LBO基板のオイラー角と伝播損失との関係については、上記θが35°未満、あるいはθが50°を超える場合に伝播損失が急激に上昇している。伝播損失が0.05dB/λを超えてしまうと、共振子としての十分な特性が得られない。したがって、θが35°〜50°の範囲内であることが好ましい。また、伝播損失をより抑えるためには、θが35°〜43.5°、47.5°〜50°の範囲内であることがより好ましい。
FIG. 3 is a graph showing the relationship between the Euler angles (45 °, θ °, 90 °) of the LBO substrate and the propagation loss (dB / λ).
As shown in FIG. 3, regarding the relationship between the Euler angle of the LBO substrate and the propagation loss, the propagation loss rapidly increases when θ is less than 35 ° or θ exceeds 50 °. If the propagation loss exceeds 0.05 dB / λ, sufficient characteristics as a resonator cannot be obtained. Therefore, it is preferable that θ is in the range of 35 ° to 50 °. In order to further suppress the propagation loss, it is more preferable that θ is in the range of 35 ° to 43.5 °, 47.5 ° to 50 °.
上記構成の周波数特性を示す。
図4は、周波数インピーダンス特性を示すグラフ、図5は、周波数温度特性を示すグラフである。ここでは、25℃時の周波数を基準とした。
表面弾性波装置の特性を調査するために、まず、入力端子にネットワークアナライザにより高周波信号を印加し、出力端子から取り出される高周波信号を測定した。これにより、入力端子から出力端子への通過特性が得られ、図4に示すようにスプリアスの影響の少ない共振波形を観察することができた。また、図5に示すように、25℃付近で周波数温度係数として放物線(2次係数)を得て、直線近似(1次係数)は、0[ppm/℃]とすることが出来た。
[特性]
共振周波数:2.30GHz
Q値:200
インダクタンスL:80nH
並列容量C:0.06pF
インダクタの直列抵抗R:5.4Ω
電気機械結合係数K2:1.10%
温度特性(周波数の最大変動幅):500ppm(−20℃〜80℃)
本実施例の構成によれば、2GHz帯において優れた特性を示した。
The frequency characteristic of the said structure is shown.
FIG. 4 is a graph showing frequency impedance characteristics, and FIG. 5 is a graph showing frequency temperature characteristics. Here, the frequency at 25 ° C. was used as a reference.
In order to investigate the characteristics of the surface acoustic wave device, first, a high frequency signal was applied to the input terminal by a network analyzer, and the high frequency signal taken out from the output terminal was measured. As a result, a pass characteristic from the input terminal to the output terminal was obtained, and as shown in FIG. 4, it was possible to observe a resonance waveform with little influence of spurious. Further, as shown in FIG. 5, a parabola (second order coefficient) was obtained as a frequency temperature coefficient in the vicinity of 25 ° C., and the linear approximation (first order coefficient) could be set to 0 [ppm / ° C.].
[Characteristic]
Resonance frequency: 2.30 GHz
Q value: 200
Inductance L: 80 nH
Parallel capacitance C: 0.06pF
Inductor series resistance R: 5.4Ω
Electromechanical coupling coefficient K 2 : 1.10%
Temperature characteristics (maximum frequency fluctuation range): 500 ppm (-20 ° C to 80 ° C)
According to the configuration of this example, excellent characteristics were shown in the 2 GHz band.
[周波数特性の性能評価]
次に、表面弾性波装置1の伝播損失を評価するためにQ値に対する評価を行った。
ここでは、表面弾性波装置1のAl電極膜の厚みとSiO2保護膜の厚みとを変化させながら特性評価を行った。Q値が大きいほど急峻な周波数特性が得られることを示すことから、特に共振器においてはよりQ値が高いものが望まれる。
[Performance evaluation of frequency characteristics]
Next, in order to evaluate the propagation loss of the surface
Here, the characteristic evaluation was performed while changing the thickness of the Al electrode film of the surface
図6(a)は、SiO2保護膜をKH0.045とした場合におけるAl電極のKHとQ値との関係を示すグラフである。
図6(a)に示すように、Al電極のKHが0.15以下であればQ値150以上が得られ、Al電極のKHが0.10以下であればQ値250以上が得られる。KHの下限はAlの抵抗値の上昇で決まり、約0.025が限界と思われる。したがって、Al電極は、KH0.025〜0.15の範囲内であって、特にKH0.025〜0.1の範囲内とされていることが好ましい。
FIG. 6A is a graph showing the relationship between the KH of the Al electrode and the Q value when the SiO 2 protective film is KH0.045.
As shown in FIG. 6A, when the KH of the Al electrode is 0.15 or less, a Q value of 150 or more is obtained, and when the KH of the Al electrode is 0.10 or less, a Q value of 250 or more is obtained. The lower limit of KH is determined by an increase in the resistance value of Al, and about 0.025 seems to be the limit. Therefore, the Al electrode is preferably in the range of KH 0.025 to 0.15, and particularly preferably in the range of KH 0.025 to 0.1.
図6(b)は、Al電極膜をKH0.045とした場合におけるSiO2保護膜のKHとQ値との関係を示すグラフである。図6(b)に示すように、SiO2保護膜のKHが0.3以下の場合にQ値150以上が得られる。このため、Al電極膜はKH0.3以下で形成されることが好ましく、下限値は膜になるかどうかで決まる。あまり薄いとピンホールが多くなるため、KH0.010以上が好ましい。
したがって、SiO2保護膜は、KH0.010〜0.30の範囲内で形成されていることが好ましい。
FIG. 6B is a graph showing the relationship between the KH and Q value of the SiO 2 protective film when the Al electrode film is KH 0.045. As shown in FIG. 6B, a Q value of 150 or more is obtained when KH of the SiO 2 protective film is 0.3 or less. For this reason, the Al electrode film is preferably formed with a KH of 0.3 or less, and the lower limit value is determined by whether or not the film is formed. If it is too thin, the number of pinholes increases, so KH of 0.010 or more is preferable.
Therefore, it is preferable that the SiO 2 protective film is formed within a range of KH0.010 to 0.30.
図7は、Al電極をKH0.045とした場合におけるAlN膜のKHとQ値との関係を示すグラフである。
図7に示すように、AlN保護膜はKH0.3以下、より好ましくはQ値150以上となる膜厚が好ましく、KHの下限値は膜になるかどうかで決まる。このAlN保護膜についても上記したSiO2保護膜と同様、あまり薄いとピンホールが多くなるためKH0.010以上が好ましい。
したがって、AlN保護膜は、KH0.010〜0.30の範囲内であることが好ましい。
FIG. 7 is a graph showing the relationship between the KH and Q value of the AlN film when the Al electrode is KH0.045.
As shown in FIG. 7, the thickness of the AlN protective film is preferably KH 0.3 or less, more preferably a Q value of 150 or more, and the lower limit value of KH is determined by whether or not the film is formed. As with the above-described SiO 2 protective film, the AlN protective film is preferably KH 0.010 or more because if it is too thin, pinholes increase.
Therefore, the AlN protective film is preferably in the range of KH0.010 to 0.30.
以上述べたように、表面方位の範囲が(φ、θ、ψ)=(45°、35°〜50°,90°)で表わされるLBO基板10を用い、保護膜11および電極20の厚みを上記条件内で設定することによって、SAWの音速度Vを6500m/s以上、電気機械結合係数K2を1%、周波数温度係数TCFを0[ppm/℃]とすることが可能となる。
As described above, the
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 As described above, the preferred embodiments according to the present invention have been described with reference to the accompanying drawings, but the present invention is not limited to the examples. It is obvious for those skilled in the art that various changes or modifications can be conceived within the scope of the technical idea described in the claims. It is understood that it belongs to.
1…表面弾性波装置、10…LBO基板、11…保護膜、20…電極、21,22…櫛歯電極、23…絶縁膜
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記LBO基板の表面に設けられ、KHが0.05以上0.10以下の酸化物あるいは窒化物からなる保護膜と、
前記保護膜上に設けられ、KHが0.04以上0.15以下の櫛歯電極と、を備えたことを特徴とする表面弾性波装置。
但し、KHは、[(2π/λ)×膜厚]の式で表わされる値であり、λは表面弾性波の波長である。 LBO substrate made of lithium tetraborate single crystal (Li 2 B 4 O 7 ) whose surface orientation is in the range of (0 °, 35 ° to 50 °, 90 °) in Euler display (φ, θ, ψ) When,
A protective film provided on the surface of the LBO substrate and made of an oxide or nitride having a KH of 0.05 to 0.10;
A surface acoustic wave device comprising: a comb-like electrode provided on the protective film and having a KH of 0.04 to 0.15.
However, KH is a value represented by the formula [(2π / λ) × film thickness], and λ is the wavelength of the surface acoustic wave.
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CN111693601A (en) * | 2020-06-23 | 2020-09-22 | 湖南中大检测技术集团有限公司 | Surface acoustic wave humidity sensor and manufacturing method thereof |
CN111693601B (en) * | 2020-06-23 | 2021-02-19 | 湖南中大检测技术集团有限公司 | Surface acoustic wave humidity sensor and manufacturing method thereof |
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