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JP2011034684A - コネクタ - Google Patents

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JP2011034684A JP2009176892A JP2009176892A JP2011034684A JP 2011034684 A JP2011034684 A JP 2011034684A JP 2009176892 A JP2009176892 A JP 2009176892A JP 2009176892 A JP2009176892 A JP 2009176892A JP 2011034684 A JP2011034684 A JP 2011034684A
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Abstract

【課題】作業者がアクチュエータを誤って前方に回転させたときに、アクチュエータが外れることを抑制できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1の前接続端子3は、基部31から前方に伸びる前上ビーム32と、基部31から後方に伸びる後上ビーム34とを有する。アクチュエータ2は、カム部21が後上ビーム34を押し上げるロック位置と、カム部21が後上ビーム34から離れる解放位置との間で回転可能となるように設けられている。カム部21の後には、上方に突出する凸部45aが設けられている。アクチュエータ2に形成された穴22の底部には、アクチュエータ2が解放位置に配置されているときに後上ビーム34の先端34aが当る壁部22dが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、アクチュエータによって、端子をFFC(Flexible Flat Cable)やFPC(Flexible Printed Circuits)などの平型電線に押し付けるコネクタに関する。
従来、FFCやFPCなどの平型電線が挿入可能なコネクタが利用されている。この種のコネクタには特許文献1に開示されるものがある。特許文献1のコネクタには、端子の後部を押し上げることによって端子の前部を平型電線側に傾けるアクチュエータが設けられている。すなわち、特許文献1の端子は、その基部から前方に伸び、間に平型電線が挿入される前上ビームと前下ビームとを有している。また、この端子は、基部から後方に伸びる後上ビームと後下ビームとを有している。後上ビームと後下ビームとの間に、アクチュエータのカム部が配置されている。作業者がアクチュエータを後方に回転すると、カム部は、後上ビームと後下ビームとの間で回転し、後上ビームを押し上げる。これによって、前上ビームは、その基部を支点として弾性的に下方に傾き、平型電線の表面に押し付けられる。
上述のコネクタでは、後下ビームは、カム部の後の位置に凸部を有している。この凸部は、カム部が回転するときに、カム部の後方への移動を規制する。これによってカム部は、その回転時に後下ビームと後上ビームとの間に留まり、アクチュエータがコネクタから外れることが抑えられている。
特開2005−78908号公報
しかしながら、上述のコネクタには、作業者がアクチュエータを誤って前方に回転させたときに、アクチュエータがコネクタから外れるという問題があった。つまり、この種のコネクタでは、アクチュエータの可動範囲を大きくするために、アクチュエータには後上ビームが嵌る穴が形成されている。この穴は、アクチュエータを貫通しているため、アクチュエータはコネクタに対して起立した位置から、さらに前方に回転できる。アクチュエータが前方に回転したときには、カム部の後端(下端)が持ち上がり、カム部の後に形成された凸部を乗り越えてしまう。その結果、アクチュエータがコネクタから外れる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、アクチュエータを前方に回転させようとする力が作用した場合でも、アクチュエータが外れることを抑えることのできるコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るコネクタは、平型電線が挿入可能なコネクタであって、基部から前方に伸び前記平型電線の上方に位置する前ビームと、前記基部から後方に伸びる後ビームとを有する複数の端子を有している。また、前記コネクタは、前記後ビームの下方に配置されるカム部を有するアクチュエータであって、前記カム部が前記後ビームを押し上げるロック位置と、前記カム部が前記後ビームから離れる解放位置との間で回転可能となるように設けられ、前記解放位置から後方に回転することで前記ロック位置に移動するアクチュエータを備えている。さらに、前記コネクタは、前記カム部の後の位置で上方に突出する凸部を有している。そして、前記アクチュエータには、当該アクチュエータが前記解放位置にあるときに前記後ビームがそれぞれ嵌る複数の穴が形成され、前記複数の穴のうち少なくとも1つの穴の底部には前記後ビームの先端が当る壁部が設けられている。
本発明によれば、アクチュエータを前方に回転させようとする力が作用した場合でも、壁部が後ビームの先端に当るため、アクチュエータが解放位置から前方に回転することを抑えることができ、カム部が凸部を越えて後方に移動することを抑えることができる。その結果、アクチュエータがコネクタから外れることを抑制できる。なお、ここでの前方及び後方などの方向は、各部材の相対的な位置関係を示すための方向であり、コネクタの使用時における絶対的な方向を示すものではない。
また、本発明の一態様では、前記後ビームの先端は、前記凸部の前記カム部と当る部分より後方に位置してもよい。アクチュエータを解放位置から前方に回転させようとする力が作用したときには、後ビームの先端が支点となるため、カム部には当該カム部を後方に移動させようとする力が作用する。この態様では、後ビームの先端は、凸部のカム部と当る部分より後方に位置しているため、カム部に作用する力は後方且つ斜め下方になる。その結果、カム部が凸部を乗り越えることをさらに効果的に抑制できる。
また、本発明の一態様では、前記壁部は前記少なくとも1つの穴を閉塞してもよい。この態様によれば、後ビームの先端が確実に壁部に当るようになる。
また、本発明の一態様では、前記アクチュエータには、前記複数の穴として、前記アクチュエータを貫通する複数の第1の穴と、前記壁部が設けられた複数の第2の穴とが形成されてもよい。この態様によれば、第1の穴に嵌る後ビームを長くすることができる。その結果、カム部が後ビームを押し上げる際に要する力、すなわちアクチュエータを後方に回転させる際に要する力を低減できる。
また、この態様では、前記複数の第1の穴と、前記複数の第2の穴は交互に並んでもよい。これによって、アクチュエータの剛性の不均衡を低減できる。
また、本発明の一態様では、前記壁部は後方に膨らむように形成されている。これによって、壁部が設けられた穴を深くすることができるため、当該穴に嵌る後ビームを長くすることができる。その結果、カム部が後ビームを押し上げる際に要する力、すなわちアクチュエータを後方に回転させる際に要する力を低減できる。
また、本発明の一態様では、前記複数の端子は、前記基部から後方に伸び前記後ビームの下方に位置する後下ビームをさらに備える。また、前記コネクタは、前記複数の端子として、前記後下ビームの先端側に前記回路基板に取り付けられる接続部を有する第1の端子と、先端側に平らな上面が形成された前記後下ビームを有する第2の端子と含み、前記アクチュエータには、前記複数の穴として、前記アクチュエータを貫通するとともに前記第1端子の前記上ビームが嵌る第1の穴と、前記壁部が設けられるとともに前記第2の端子の前記上ビームが嵌る第2の穴とが形成されてもよい。この態様によれば、アクチュエータを後方に回転させて、ロック位置に配置した際に、アクチュエータと第1の端子との干渉を避け易くなる。
本発明の実施形態に係るコネクタの斜視図である。 図1に示すII−II線での断面図であり、同図ではコネクタが有する前接続端子が示されている。 図2と同じ切断面によって得られる上記コネクタの断面図である。同図ではアクチュエータの後方への回転によって弾性変形した前接続端子が示されている。 図1に示すIV−IV線での断面図であり、同図では上記コネクタが有する後接続端子が示されている。 図4と同じ切断面によって得られる上記コネクタの断面図である。同図ではアクチュエータの後方への回転によって弾性変形した後接続端子が示されている。 上記コネクタを後方から臨む斜視図である。 上記アクチュエータの斜視図である。 本発明の他の形態に係るコネクタの断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態の例であるコネクタ1の斜視図である。図2は図1に示すII−II線での断面図であり、同図ではコネクタ1が有する前接続端子3が示されている。図3は図2と同じ切断面によって得られるコネクタ1の断面図であり、同図ではアクチュエータ2の後方への回転によって弾性変形した前接続端子3が示されている。図4は図1に示すIV−IV線での断面図であり、同図ではコネクタ1が有する後接続端子4が示されている。図5は図4と同じ切断面によって得られるコネクタ1の断面図であり、同図ではアクチュエータ2の後方への回転によって弾性変形した後接続端子4が示されている。図6はコネクタ1を斜め後方から臨む斜視図である。図7はアクチュエータ2の斜視図である。
図1、図2、又は図4に示すように、コネクタ1は複数の前接続端子3と複数の後接続端子4とを有している。コネクタ1はFPCやFFCなどの平型電線100が前方から挿入可能なコネクタである。前接続端子3と後接続端子4は平型電線100の挿入方向に対して垂直な方向(ここでは左右方向(X1−X2方向)に交互に並んで配置されている。また、コネクタ1は、前接続端子3と後接続端子4とが挿入され、これらの端子3,4を保持するハウジング11と、作業者によって操作されて前接続端子3と後接続端子4とを弾性変形させるアクチュエータ2とを有している。なお、この例では、前接続端子3と後接続端子4は交互に並んで配置されているが、前接続端子3と後接続端子4の配置はこれに限られず、コネクタ1が配置される回路基板上に形成された導体部の位置に応じて適宜変更されてもよい。
図2又は図3に示すように、前接続端子3は略H状であり、その基部31から前方(平型電線100の挿入方向とは反対方向(Y1方向))に伸び、間に平型電線100が挿入可能な一対の前上ビーム32と前下ビーム33を有している。平型電線100が挿入されたときには、前上ビーム32は平型電線100の上方に位置し、前下ビーム33は平型電線100の下方に位置する。前上ビーム32には下方に突出する凸部32aが形成され、前下ビーム33には上方に突出し、凸部32aと向き合う凸部33aが形成されている。この例では、凸部32aと凸部33aは、それぞれ前上ビーム32又は前下ビーム33の途中に位置している。後述するように、アクチュエータ2が後方に回転したことによって前接続端子3が平型電線100を挟むように弾性変形したときには、凸部32a又は凸部33aが平型電線100の上面又は下面に形成された導体部(不図示)と接触する接触部として機能する(図3参照)。
前接続端子3は、前下ビーム33の先端に、コネクタ1が配置される回路基板(不図示)に取り付け可能な接続部36を有している。詳細には、接続部36はハウジング11の前縁11cより前に位置し、接続部36の下縁はハウジング11の下面より低い位置に位置している。コネクタ1が回路基板上に配置されたときには、接続部36の下縁が回路基板上の導体部と接し、当該導体部に半田付けされる。
また、前接続端子3は、基部31から後方(前上ビーム32及び前下ビーム33の延伸方向とは反対方向(Y2方向))に伸びる一対の後上ビーム34と後下ビーム35を有している。後下ビーム35は後上ビーム34の下方に位置し、後上ビーム34と上下方向で向き合っている。
図4又は図5に示すように、後接続端子4も前接続端子3と同様に略H状であり、その基部41から前方に伸び、間に平型電線100が挿入可能な一対の前上ビーム42と前下ビーム43を有している。平型電線100が挿入されたときには、前上ビーム42は平型電線100の上方に位置し、前下ビーム43は平型電線100の下方に位置する。前上ビーム42には下方に突出する凸部42aが形成され、前下ビーム43には上方に突出し、凸部42aと上下方向で向き合う凸部43aが形成されている。この例では、凸部42aと凸部43aは、それぞれ前上ビーム42又は前下ビーム43の先端に位置しており、前接続端子3の凸部32a,33aより前方に位置している(図4参照)。後述するように、アクチュエータ2が後方に回転することによって後接続端子4が平型電線100を挟むように弾性変形したときには、凸部42a又は凸部43aが、平型電線100の上面又は下面に形成された導体部(不図示)と接触する接触部として機能する(図5参照)。
また、後接続端子4は、基部41から後方(前上ビーム42及び前下ビーム43の延伸方向とは反対方向(Y2方向))に伸びる一対の後上ビーム44と後下ビーム45を有している。後下ビーム45は後上ビーム44の下方に位置し、後上ビーム44と上下方向で向き合っている。後接続端子4は後下ビーム45の先端に、コネクタ1が配置される回路基板に取り付け可能な接続部46を有している。詳細には、接続部46はハウジング11の後縁11dより後方に位置し、接続部46の下縁はハウジング11の下面より低い位置に位置している。コネクタ1が回路基板上に配置されたときには、接続部46の下縁が回路基板上の導体部と接し、当該導体部に半田付けされる。
図2又は図4に示すように、ハウジング11には前後方向に伸びる複数の挿入孔11aが形成されている。前接続端子3と後接続端子4は、それぞれ挿入孔11aに挿入され、当該挿入孔11a内で保持されている。この例では、図4に示すように、後接続端子4の上縁には爪部41aが形成されている。爪部41aはハウジング11の上板12の下面に引っ掛かっている。また、図2に示すように、前接続端子3では、後下ビーム35の上縁に爪部35aが形成されている。前接続端子3が挿入される挿入孔11aの左右の壁には、係合部11bが掛け渡されている。係合部11bは後上ビーム34と後下ビーム35との間に位置し、爪部35aはこの係合部11bに引っ掛かっている。
上述したように、コネクタ1はその後部にアクチュエータ2を有している。アクチュエータ2は左右方向に長い棒状のカム部21を有している(図7参照)。図2乃至図5に示すように、カム部21は後上ビーム34,44の下方に位置している。この例では、前接続端子3と後接続端子4は、後上ビーム34,44に加えて、後下ビーム35,45を有しており、カム部21は、後上ビーム34,44と後下ビーム35,45との間に位置している。カム部21は、その断面が後上ビーム34,44と後下ビーム35,45との間隔より長い長丸となるように形成されており、後上ビーム34,44と後下ビーム35,45との間で回転することによって、後上ビーム34,44を押し上げる。カム部21の動作については後において詳説する。
また、図2又は図4に示すように、アクチュエータ2はカム部21とは後上ビーム34,44を挟んで反対側に操作部27を有している。操作部27は後上ビーム34,44の上方において左右方向に伸びるように形成されている。
アクチュエータ2は左右方向に長い厚板状の部材であり、その前面には左右方向に並ぶ複数の穴22,23が形成されている。穴22,23はカム部21と操作部27との間に位置している(図7参照)。穴22,23は交互に形成されおり、左右方向における穴22の位置は前接続端子3の後上ビーム34の位置に対応している。アクチュエータ2が後述する解放位置(図2又は図4に示すアクチュエータ2の位置)にある時には、後上ビーム34は穴22に嵌っている。また、左右方向における穴23の位置は後接続端子4の後上ビーム44の位置に対応しており、アクチュエータ2が解放位置にある時には、後上ビーム44は穴23に嵌っている。
図2に示すように、穴22には、当該穴22の前縁22aから、当該穴22の深さ方向(図2では後方)に伸びるとともに、カム部21と向き合う内面22bが形成されている。後上ビーム34は内面22bに沿って後方に伸び、後上ビーム34の先端34aは穴22の前縁22aより穴22の奥部に位置している。同様に、図4に示すように、穴23には当該穴23の前縁23aから当該穴23の深さ方向に伸びるとともに、カム部21と向き合う内面23bが形成されている。後上ビーム44は内面23bに沿って後方に伸び、後上ビーム44の先端44aは穴23の前縁23aより穴23の奥部に位置している。カム部21を中心とするアクチュエータ2の回転が許容されるように、後上ビーム34,44が嵌る穴22,23の縦幅は後上ビーム34,44の縦幅より大きくなっている。
図7に示すように、隣接する穴22と穴23は互いに独立しており、穴22と穴23との間にはこれらを仕切る壁部24が設けられている。後述するように、穴23はアクチュエータ2をその厚さ方向に貫通する一方で、穴22には当該穴22を閉塞する壁部22dが設けられている。
図4に示すように、上述した後接続端子4の後下ビーム45の先端側には、後下ビーム45から上方に突出する凸部45aが設けられている。凸部45aはカム部21の後に位置しており、カム部21の後端(下端)21aが凸部45aの側面に当っている。一方、図2に示すように、前接続端子3の後下ビーム35には、そのような凸部は設けられておらず、後下ビーム35は、その先端に至るまで平らな上面を有している。
アクチュエータ2は、カム部21が後上ビーム34,44を押し上げるロック位置(図3及び図5で示すアクチュエータ2の位置)と、カム部21が後上ビーム34,44から下方に離れて位置する解放位置(図2及び図4で示すアクチュエータ2の位置)との間で回転可能となるように設けられている。詳細には、図2又は図4に示すように、アクチュエータ2が解放位置にあるときには、カム部21は後下ビーム35,45上で斜めに配置され、カム部21の前端(上端)21bは、後上ビーム34,44から離れて位置している。なお、この例では、アクチュエータ2が解放位置にあるときには、カム部21は、その前端21bが後上ビーム34,44と後下ビーム35,45の双方から離れて位置するように、斜めに配置されている。一方、アクチュエータ2がロック位置にあるときには、図3又は図5に示すように、カム部21は後上ビーム34,44と後下ビーム35,45との間において起立し、後上ビーム34,44と後下ビーム35,45との間を押し広げる。
図2又は図4に示すように、解放位置では操作部27は後上ビーム34,44の上方に位置している。作業者が操作部27を後方に倒すことによって、アクチュエータ2は解放位置から後方に回転しロック位置に移動する。このとき、カム部21は後上ビーム34,44と後下ビーム35,45との間で回転して後上ビーム34,44を押し上げる。
前上ビーム32,42と後上ビーム34,44は基部31,41を挟んで反対方向に伸びており、前上ビーム32,42と後上ビーム34,44は棒状を呈している。そのため、図3又は図5に示すように、カム部21によって後上ビーム34,44が押し上げられたときには、前上ビーム32,42は基部31,41を支点として弾性的に下方に傾く。そして、前上ビーム32,42の凸部32a,42aは、前上ビーム32,42と前下ビーム33,43との間に挿入されている平型電線100の上面に押し付けられ、凸部32a,42aと凸部33a,43aは平型電線100を挟む。なお、このように弾性変形する前接続端子3と後接続端子4は、例えば金属の打ち抜き加工によって形成される。
上述したように後接続端子4の後下ビーム45には、カム部21の後の位置で上方に突出する凸部45aが形成されている。カム部21の後端21aは凸部45aに当っている。これによって、カム部21は、後上ビーム34,44と後下ビーム35,45との間で回転する際に、凸部45aによって後方への移動が規制される。なお、凸部45aはハウジング11に形成されてもよい。例えば、互いに隣接する後接続端子4と前接続端子3の間であって、カム部21の後の位置に、ハウジング11の底板部13(図2乃至図5参照)から上方に突出する凸部が形成されてもよい。この場合においても、凸部によってカム部21の後方への移動を規制できる。
図7に示すように、アクチュエータ2の側面には左右方向に突出する凸部26が形成されている。一方、ハウジング11は、後方に伸びるとともに、アクチュエータ2の側面と向き合う横壁部16を有している(図1又は図6参照)。アクチュエータ2は左右の横壁部16,16の間に配置されている。図6に示すように、横壁部16の内面には凸部16aが形成されており、この凸部16aにアクチュエータ2の凸部26が引っ掛かっている。この凸部16a,26は、凸部45aとともに、アクチュエータ2の後方への移動を抑えている。
図4に示すように、後上ビーム44が嵌る穴23は、アクチュエータ2を前後方向(アクチュエータ2の厚さ方向)に貫通している。後上ビーム44は穴23の内面23bに沿って後方に伸び、その先端44aは穴23の後縁23eより後方に位置している。
一方、図2に示すように、後上ビーム34が嵌る穴22の底部には壁部22dが設けられている。この壁部22dは、アクチュエータ2が解放位置に配置されているときに後上ビーム34の先端34aが当る。この例では、壁部22dは操作部27からカム部21まで伸びており、穴22を後方から閉塞している。そのため、穴22の内面には、上述した内面22bからカム部21に向けて伸びる底面22eが設けられている。そして、後上ビーム34の先端34aは底面22eに対して前方から当っている。
アクチュエータ2は、壁部22dが後上ビーム34の先端34aに当ることによって、解放位置からロック位置とは反対方向(前方)への回転が規制されている。詳細には、図2又は図4に示すように、操作部27を前方に倒そうとする力F1が作用したときには、後上ビーム34の先端34aが壁部22dにあたっているために、先端34aが支点となって、アクチュエータ2が前方に回転しようとする。このとき、カム部21には当該カム部21を後方へ移動させようとする力F2が作用するものの、カム部21の後方への移動は、後下ビーム45の凸部45aによって規制される。その結果、アクチュエータ2の前方へ回転することが規制され、カム部21が凸部45aを乗り越えることが抑制されている。
図2又は図4に示すように、前後方向における後上ビーム34の先端34aの位置は、凸部45aのカム部21と当る部分の位置より後方に位置している。この例では、カム部21の後端21aは凸部45aの側面に当っている。後上ビーム34の先端34aは、凸部45aの側面より後方に位置している。これによって、操作部27に前方への力F1が作用した場合であっても、カム部21が凸部45aをさらに乗り越え難くなっている。つまり、操作部27を前方に倒そうとする力F1が作用したときには、アクチュエータ2は先端34aと支点として前方に回転しようとする。このとき、カム部21から凸部45aの側面に作用する力F2の方向は、後上ビーム34の先端34aが凸部45aの側面より後方に位置しているために、後方且つ斜め下方となる。そのため、カム部21が凸部45aをさらに乗り越え難くなっている。
図6に示すように、壁部22dは後方に膨らむように形成されている。この例では、壁部22dの外面22fは、穴23の後縁23eとカム部21の後端(下端)21aとより後方に位置している(図4参照)。これによって、穴22を深くすることができ、当該穴22に嵌る後上ビーム34を長くすることができている。
上述したように、後接続端子4には、凸部45aと接続部46とが設けられている。図5に示すように、アクチュエータ2がロック位置に配置されたときには、凸部45aと接続部46の上方には、穴23が位置する。このように穴23を形成することによって、接続部46とアクチュエータ2との干渉と、凸部45aとアクチュエータ2との干渉とを避けることができている。特に、この例では、アクチュエータ2がロック位置に配置されたときには、凸部45aの頂部と接続部46の上縁は、穴23の後縁23eより僅かに高い位置に位置している。また、アクチュエータ2がロック位置に配置されたときには、穴22に設けられた壁部22dは、隣接する2つの接続部46の間に位置する。このように穴22を形成することによって、接続部46と壁部22dとの干渉を招くことなく、壁部22dを大きく後方に膨らまし、穴22を深くすることができている。
以上説明したように、コネクタ1には、基部31から前方に伸び平型電線100の上方に位置する前上ビーム32と、基部31から後方に伸びる後上ビーム34とを有する複数の前接続端子3が設けられている。また、アクチュエータ2は、後上ビーム34の下方に配置されるカム部21を有し、カム部21が後上ビーム34を押し上げるロック位置と、カム部21が後上ビーム34から離れる解放位置との間で回転可能となるように支持され、解放位置から後方に回転してロック位置に移動している。また、コネクタ1には、カム部21の後の位置で上方に突出する凸部45aが設けられている。そして、アクチュエータ2には、アクチュエータ2が解放位置にあるときに後上ビーム34がそれぞれ嵌る複数の穴22が形成され、穴22の底部には、後上ビーム34の先端34aが当る壁部22dが形成されている。
このようなコネクタ1によれば、アクチュエータ2を前方に回転させようとする力が作用した場合でも、壁部22dが後上ビーム34の先端34aに当るため、アクチュエータ2が解放位置から前方に回転することを抑えることができ、カム部21が凸部45aを越えて後方に移動することを抑えることができる。その結果、アクチュエータ2がコネクタ1から外れることを抑制できる。
なお、本発明は以上説明したコネクタ1に限られず、種々の変更が可能である。例えば、以上の説明では、穴22の底部に設けられた壁部22dは穴22を後方から塞いでいた。しかしながら、壁部22dは穴22を塞いでいなくてもよい。例えば、壁部22dは操作部27から下方に伸びるものの、カム部21と壁部22dとの間に隙間が設けられていてもよい。すなわち、壁部22dに穴22より小さな穴が形成され、その穴が壁部22dを貫通していてもよい。
また、コネクタ1には、アクチュエータ2を貫通する穴23が設けられていた。しかしながら、穴23の底部にも、後接続端子4の後上ビーム44の先端44aが当る壁部が設けられてもよい。
また、コネクタ1では、前接続端子3の後上ビーム34が嵌る穴22の全てに壁部22dが設けられていた。しかしながら、穴22の一部にのみ壁部22dが設けられてもよい。
また、コネクタ1では、壁部22dは、後上ビーム34の先端34aが当該壁部22dに前方から当るように形成されていた。しかしながら、壁部22dの内面は先端34aの形状に合わせて湾曲していてもよい。図8はこの形態に係るコネクタ101の断面図である。同図において、これまで説明した箇所と同一箇所には同一符号を付している。コネクタ101はアクチュエータ102を有している。アクチュエータ102では、穴22の底部に設けられた壁部22hの内面として、湾曲面22gが形成されている。後上ビーム34の先端34aは丸められており、当該先端34aの形状に応じて湾曲面22gは湾曲している。こうすることによって、アクチュエータ2が前方に回転するときに、アクチュエータ2の支点の位置が安定する。
1,101 コネクタ、2,102 アクチュエータ、3 前接続端子、4 後接続端子、11 ハウジング、11a 挿入孔、11b 係合部、11c 前縁、11d 後縁、12 上板、13 底板部、16 横壁部、16a 凸部、21 カム部、21a 後端、21b 前端、22 穴(第2の穴)、22a 前縁、22b 内面、22d 壁部、22e 底面、22f 外面、22g 湾曲面、22h 壁部、23 穴(第1の穴)、23a 前縁、23b 内面、23e 後縁、24 壁部、26 凸部、27 操作部、31 基部、32 前上ビーム、32a 凸部、33 前下ビーム、33a 凸部、34 後上ビーム、34a 先端、35 後下ビーム、35a 爪部、36 接続部、41 基部、41a 爪部、42 前上ビーム、42a 凸部、43 前下ビーム、43a 凸部、44 後上ビーム、44a 先端、45 後下ビーム、45a 凸部、46 接続部、100 平型電線。

Claims (7)

  1. 平型電線が挿入可能なコネクタであって、
    基部から前方に伸び前記平型電線の上方に位置する前ビームと、前記基部から後方に伸びる後ビームとを有する複数の端子と、
    前記後ビームの下方に配置されるカム部を有するアクチュエータであって、前記カム部が前記後ビームを押し上げるロック位置と、前記カム部が前記後ビームから離れる解放位置との間で回転可能となるように設けられ、前記解放位置から後方に回転することで前記ロック位置に移動するアクチュエータと、
    前記カム部の後の位置で上方に突出する凸部と、を有し、
    前記アクチュエータには、前記アクチュエータが前記解放位置にあるときに前記後ビームがそれぞれ嵌る複数の穴が形成され、
    前記複数の穴のうち少なくとも1つの穴の底部には、前記後ビームの先端が当る壁部が設けられている、
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記後ビームの先端は、前記凸部の前記カム部と当る部分より後方に位置している、
    ことを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記壁部は前記少なくとも1つの穴を閉塞している、
    ことを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記アクチュエータには、前記複数の穴として、前記アクチュエータを貫通する複数の第1の穴と、前記壁部が設けられた複数の第2の穴とが形成されている、
    ことを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタにおいて、
    前記複数の第1の穴と、前記複数の第2の穴は交互に並んでいる、
    ことを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記壁部は後方に膨らむように形成されている、
    ことを特徴とするコネクタ。
  7. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記複数の端子は、前記基部から後方に伸び前記後ビームの下方に位置する後下ビームをさらに備え、
    前記コネクタは、前記複数の端子として、前記後下ビームの先端側に前記回路基板に取り付けられる接続部を有する第1の端子と、先端側に平らな上面が形成された前記後下ビームを有する第2の端子と含み、
    前記アクチュエータには、前記複数の穴として、前記アクチュエータを貫通するとともに前記第1端子の前記上ビームが嵌る第1の穴と、前記壁部が設けられるとともに前記第2の端子の前記上ビームが嵌る第2の穴とが形成されている、
    ことを特徴とするコネクタ。
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