JP2011019745A - 二重円指標を利用した画面座標位置検出方法および画面座標位置検出装置ならびにガンゲーム装置 - Google Patents
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【解決手段】電子カメラ11はガンコントローラ15の発する二重円マーカ17の画像を撮像し、二重円マーカのカメラ座標系の位置を得ることによりディスプレイ3上のガンコントローラが向いている座標位置およびその向きを画像処理装置18により演算処理して得る。二重円マーカの画像取得からディスプレイ3上のガンコントローラ15が向けられた座標位置およびガンコントローラ15の向きを求める処理を行う。
【選択図】図2
Description
この種の装置として照準位置検出システム(特許文献1)および射的ゲーム装置(特許文献2)が開示されている。特許文献1はスクリーン上に多数の発光部を設置し、ガンの先端に取り付けた撮影機構によりスクリーン上の照準位置に対応する撮影領域Aの不可視光線画像を得、照準位置検出部により発光部のスクリーン上の位置座標と撮影領域Aの不可視光線画像におけるその発光部と照準位置Mとの相対的な位置関係から照準位置Mの位置座標を得るものである。
これはガンユニットの中に放射状に発光するレーザ発光器を複数内蔵し、CCDカメラによりスクリーンの投射領域全体を撮像することにより銃口の向きおよびガンユニットの位置を検出する情報を得るものである。
この構成によればカメラは1つで済むが、ガンユニットには第1〜第4までのレーザ発光器を各レーザ発光器が所定の角度位置になるように配置する構造を採用しており、ガンユニットの発光器構造が複雑になっている。
これは、画面を指し示す位置は判らないものであり、画面座標のポインティングはできない。
本発明の他の目的は上記画面座標位置検出方法を利用した画面座標位置検出装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記画面座標位置検出装置を利用したガンゲーム装置を提供することにある。
本発明の請求項2はディスプレイに向けた光発射端末の向きおよび光発射端末が向いたディスプレイの座標位置を検出する画面座標位置検出装置において、光発射端末の先端部に配置される外環状に光を発するLED発光体と、ディスプレイの周縁付近に設置され、前記LED発光体の光を撮像するカメラと、カメラの撮像画像から前記LED発光体からの光による画像を抽出して外環の外円および内円の重心位置および半径を取得する手段と、取得した外円および内円の重心位置および半径を第1の変換式に代入することによりカメラ基準の三次元空間座標を求める第1演算部と、該カメラ基準の三次元空間座標を第2の変換式に代入することによりディスプレイ基準座標系に変換する第2演算部と、外円と内円で規定される直線の方程式を導き、該直線とディスプレイ面との交点を求めることにより、光発射端末が向けたディスプレイ上の座標位置を算出し、該直線の傾きを光発射端末の向きとして得る第3演算部とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項3はガンコントローラをディスプレイに表示される敵キャラクタに照準を合わせて射撃し、敵キャラクタに命中した場合、敵キャラクタにダメージを与えることにより勝敗を決するガンゲーム機においてガンコントローラの先端部に配置される外環状に光を発するLED発光体と、ディスプレイの周縁付近に設置され、前記LED発光体の光を撮像するカメラと、カメラの撮像画像から前記LED発光体からの光による画像を抽出して外環の外円および内円の重心位置および半径を取得する手段,取得した外円および内円の重心位置および半径を第1の変換式に代入することによりカメラ基準の三次元空間座標を求める第1演算部,該カメラ基準の三次元空間座標を第2の変換式に代入することによりディスプレイ基準座標系に変換する第2演算部および外円と内円で規定される直線の方程式を導き、該直線とディスプレイ面との交点を求めることにより、ガンコントローラが向けたディスプレイ上の座標位置を算出し、該直線の傾きをガンコントローラの向きとして得る第3演算部からなる画像処理装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項4は請求項3記載の発明において前記LED発光体が発する光は赤外線であることを特徴とする。
本発明の請求項5は請求項3または4記載の発明において前記カメラが配置される位置はディスプレイの下側位置であることを特徴とする。
本発明の請求項6は請求項3,4または5記載の発明において前記ガンコントローラは複数個有し、複数のガンコントローラを選別するため各ガンコントローラのマークを撮像タイミングに合わせて順次点滅させる手段を有することを特徴とする。
本発明の請求項7は請求項3,4または5記載の発明において前記ガンコントローラは複数個有し、複数のガンコントローラを選別するため各ガンコントローラが発するLEDによる指標の形状が異なるか、LEDが発する発光波長が異なることを特徴とする。
図1は本発明による二重円指標を利用した画面座標検出装置を用いたガンゲーム装置の外観を示す斜視図である。
正面にディスプレイ3を配置し、その上の左右にスピーカ2,2が設けられている。ディスプレイ3の下端付近にガンコントローラからの光を撮像するための電子カメラ11が配置されている。ディスプレイ3から一定の距離をおいてサブモニタ4,コイン投入部7,方向ボタン9および決定ボタン8を備えたパネルが配置され、その左右に1Pガンコントローラ5および2Pガンコントローラ6が設置されている。このガンゲームは同時に2名でプレイをすることができる。
ディスプレイ3に対し、正面にプレイヤ16が立ち、ガンコントローラ15をディスプレイ3に表示されている標的に向けて構えている。ガンコントローラ15の銃口には赤外線発光体が内蔵され、該赤外線発光体は外円の大きさの面光源の赤外線LEDと、内円部分となるマスク用円板(図4 赤外線LED21,円板26参照)より構成されている。赤外線LEDの発光はマスク用円板でその一部が遮られ、外円と内円の間の外環部分のみが光るような構造(二重円マーカ17)であり、外環部分からの光はディスプレイに向けて発射される。
赤外線LEDは赤外線領域の波長を通過させる赤外線通過フィルタを有しているため、可視光は発射されない。
画像処理装置18はCPU30のLED発光制御部30c,画像取得部30d,位置検出処理部30e,カメラ制御部35およびガン制御部40を含んでおり(図5参照)、二重円マーカの画像取得からディスプレイ3上のガンコントローラ15が向けられた座標位置およびガンコントローラ15の向きを求める処理を行う。
図3(a)は電子カメラ11に対しガンコントローラ15が正面位置にある状態を示しており、外円21aを形成する赤外線LED(表面に赤外線通過フィルタが取り付けられている)21の前に内円26aを形成する赤外光を遮る円板26が配置されている。
この二重円マーカを撮像すると、中央に円板26対応の像24aが撮像され、同じ重心で赤外線LED21の外環対応である像23aが撮像される。
X軸方向も同様に、傾けた方向に傾きに応じた位置だけずれる。
このようなデータを得ることによりディスプレイ3上のガンコントローラ15が向いたX軸,Y軸位置を演算により求めることができる。
この所定の角度傾斜した状態からガンコントローラを遠ざけた状態が図4(b)で示すものである。距離が遠ざかると、像24cおよび23cが、距離に応じた大きさになり、像24dおよび23dとなる。この二重マーカの縮尺または拡大から、ディスプレイ3からガンコントローラ15までの距離を演算により求めることができる。
コイン投入部7からコインが投入されるとコインが検出され、その情報はコイン関連装置36,入出力制御部38を介してCPU30に伝達される。コイン投入の状態、すなわちコイン数・プレイ数などの設定値はバックアップメモリ37に格納される。
決定(スタート)ボタン8が押されると、ゲーム開始の情報が入出力制御部38を介してCPU30に送られる。CPU30はプレイ開始の情報を受けると、LED発光制御部30cはガン制御部40を介して1Pおよび2Pガンコントローラ5,6の赤外線LED31,32を発光させる。また、画像取得部30dはカメラ制御部35を制御し、電子カメラ11は予め決められた撮影範囲の撮影を開始し、撮影画像をCPU30に送る。
1Pおよび2Pガンコントローラ5,6からトリガスイッチ33,34のオン信号入力があると、ガン制御部40は入力信号を入出力制御部38を介してCPU30に送る。
ガンゲーム実行部30bはこのオン信号により、上述したディスプレイ3上の求められたX,Y軸の座標位置に射撃が命中した処理を施す。ディスプレイまでの距離も算出されているため、このデータを用いてディスプレイ上のキャラクタやアイテムなどの画像更新などを行う。
RAM42はゲーム制御部30aなどで行う演算,処理の作業エリアとして用いられるとともに処理によって発生する情報を一時的に記憶する。
CPU30はROM41から制御プログラム,ガンゲームプログラム,LED発光制御プログラム,画像取得処理プログラムおよび位置検出プログラムを読み込むことにより、ゲーム制御部30a,ガンゲーム実行部30b,LED発光制御部30c,画像取得部30dおよび位置検出処理部30eの各機能を実現する。
図7A,図7B,図7C図7Dを参照しながらディスプレイ上の座標およびガンコントローラの向きを得る手順を説明する。
1.赤外線電子カメラの画像取得処理
画像取得部30dにより図7Aに示すような二重円マーカを含む画像を取得する。
この例は1Pおよび2Pガンコントローラの二重円マーカが撮像されている。
2.輝点集合部分の抽出処理
二重円マーカによるガン位置検出であり、赤外線輝点の認識により(カメラ画像上の)位置を得る。位置検出処理部30eは全体の画像から赤外線輝点を含む画像を切り出す。例えば、1つ目の輝点では図7Bに示すような二重円マーカの画像を切り出す。内円の重心が下側位置にずれた状態である。2つの輝点について切り出しを行う。
なお、撮影画像は高解像度になるため、処理を高速にするために、低解像度画像を生成して検出してもよい。
ガンの指示座標の算出
図7Cに示すように外円の重心をPp(Ppx,Ppy) 、半径をRpとし、内円の重心をPn(Pnx,Pny) 、半径をRnとする。
各円の半径は範囲の面積(ピクセル数)で、重心位置は範囲内ピクセルの平均座標で算出する。
4.カメラ基準の空間座標に変換する処理
図7Dに示すようにカメラ基準の外円の重心の三次元空間座標をCp(Cpx,Cpy,Cpz) とし、カメラ基準の内円の重心の三次元空間座標をCn(Cnx,Cny,Cnz) とする。そして基準距離Zoにおける基準半径をRpo (外円)、Rno (内円)とする。さらに基準距離Zoにおける基準長さを横Xo、縦Yoとする(カメラ画像に合わせた三次元空間での長さ)。
カメラ基準の空間座標は以下の(1),(2)式で求めることができる。
Cp(Cpx,Cpy,Cpz) = (Ppx,Ppy,1)*(Xo,Yo,Zo)*(Rpo/Rp) ・・・(1)
Cn(Cnx,Cny,Cnz) = (Pnx,Pny,1)*(Xo,Yo,Zo)*(Rpo/Rn) ・・・(2)
ディスプレイ中心を原点に、ディスプレイ画面縦横をXY平面とした座標を考え、ディスプレイ基準座標系を(Xd,Yd,Zd)とする。
ディスプレイ基準の外円の重心の座標をDp(Dpx, Dpy, Dpz) とし、ディスプレイ基準の内円の重心の座標をDn(Dnx, Dny, Dnz) とする。
そしてディスプレイ基準座標系におけるカメラ位置をO(Ocx, Ocy, Ocz)とする。
ディスプレイ基準座標系におけるカメラ基準距離(Zo)、基準長さ(Xo、Yo)をO 基準にベクトルで表すと次のようになる。
O-Zo = Zc(Zcx,Zcy,Zcz)
O-Xo = Xc(Xcx,Xcy,Xcz)
O-Yo = Yc(Ycx,Ycy,Ycz)
このときカメラ基準座標系‐ディスプレイ基準座標系変換マトリックスは以下のようになる。
これよりディスプレイ基準の外円の重心の座標Dpとディスプレイ基準の内円の重心の座標Dnは以下の計算で求められる。
Dp(Dpx, Dpy, Dpz) = Mcd*(Cpx,Cpy,Cpz,1) ・・・(4)
まず、外円重心Dpと内円重心Dnとで規定される直線の方程式を立てる。
そして直線の方程式とディスプレイ面(Zd=0 平面) との交点を求める。
算出された交点(Xd,Yd,0) がディスプレイ上のガンコントローラが指示する座標であり、Dp(またはDn)がガンの先端の座標である。
直線の方程式の向きがガンの向きであり、Dp-Dn = (Dnx-Dpx, Dny-Dpy, Dnz-Dpz) のように表される。
なお、ガンコントローラが複数個ある場合にそれぞれを選別する手段として各ガンコントローラの撮像タイミングに合わせてLEDを順次点滅させる手段を設けることにより、各ガンコントローラの選別が可能である。
さらにガンコントローラ選別の他の方法として、各ガンコントローラが発するLEDの発光形状を変えたり、発光波長を変えたりすることにより実現できる。
2 スピーカ
3 ディスプレイ(プロジェクタ)
4 サブモニタ
5 1Pガンコントローラ
6 2Pガンコントローラ
7 コイン投入部
8 決定ボタン
9 方向ボタン
11 電子カメラ
15 ガンコントローラ
18 画像処理装置
21,31,32 赤外線LED
30 CPU
33,34 トリガSW
35 カメラ制御部
36 コイン関連装置
37 バックアップメモリ
38 入出力制御部
39 画像処理部
40 ガン制御部
41 ROM
42 RAM
Claims (7)
- ディスプレイに向けた光発射端末の向きおよび光発射端末が向いたディスプレイの座標位置を検出する方法において、
光発射端末の先端部に外環状に光を発するLED発光体を設け、
ディスプレイの周縁付近に設置され、前記LED発光体の光を撮像するカメラを有し、
カメラの撮像画像から前記LED発光体からの光による画像を抽出して外環の外円および内円の重心位置および半径を取得し、
取得した外円および内円の重心位置および半径を第1の変換式に代入することによりカメラ基準の三次元空間座標を求め、
該カメラ基準の三次元空間座標を第2の変換式に代入することによりディスプレイ基準座標系に変換し、
外円と内円で規定される直線の方程式を導き、該直線とディスプレイ面との交点を求めることにより、光発射端末が向けたディスプレイ上の座標位置を算出し、該直線の傾きを光発射端末の向きとして得ることを特徴とする二重円指標を利用した画面座標位置検出方法。 - ディスプレイに向けた光発射端末の向きおよび光発射端末が向いたディスプレイの座標位置を検出する画面座標位置検出装置において、
光発射端末の先端部に配置される外環状に光を発するLED発光体と、
ディスプレイの周縁付近に設置され、前記LED発光体の光を撮像するカメラと、
カメラの撮像画像から前記LED発光体からの光による画像を抽出して外環の外円および内円の重心位置および半径を取得する手段と、
取得した外円および内円の重心位置および半径を第1の変換式に代入することによりカメラ基準の三次元空間座標を求める第1演算部と、
該カメラ基準の三次元空間座標を第2の変換式に代入することによりディスプレイ基準座標系に変換する第2演算部と、
外円と内円で規定される直線の方程式を導き、該直線とディスプレイ面との交点を求めることにより、光発射端末が向けたディスプレイ上の座標位置を算出し、該直線の傾きを光発射端末の向きとして得る第3演算部と、
を備えたことを特徴とする二重円指標を利用した画面座標位置検出装置。 - ガンコントローラをディスプレイに表示される敵キャラクタに照準を合わせて射撃し、敵キャラクタに命中した場合、敵キャラクタにダメージを与えることにより勝敗を決するガンゲーム機において
ガンコントローラの先端部に配置される外環状に光を発するLED発光体と、
ディスプレイの周縁付近に設置され、前記LED発光体の光を撮像するカメラと、
カメラの撮像画像から前記LED発光体からの光による画像を抽出して外環の外円および内円の重心位置および半径を取得する手段,取得した外円および内円の重心位置および半径を第1の変換式に代入することによりカメラ基準の三次元空間座標を求める第1演算部,該カメラ基準の三次元空間座標を第2の変換式に代入することによりディスプレイ基準座標系に変換する第2演算部および外円と内円で規定される直線の方程式を導き、該直線とディスプレイ面との交点を求めることにより、ガンコントローラが向けたディスプレイ上の座標位置を算出し、該直線の傾きをガンコントローラの向きとして得る第3演算部からなる画像処理装置と、
を備えたことを特徴とするガンゲーム装置。 - 前記LED発光体が発する光は赤外線であることを特徴とする請求項3記載のガンゲーム装置。
- 前記カメラが配置される位置はディスプレイの下側位置であることを特徴とする請求項3または4記載のガンゲーム装置。
- 前記ガンコントローラは複数個有し、複数のガンコントローラを選別するため各ガンコントローラのマークを撮像タイミングに合わせて順次点滅させる手段を有することを特徴とする請求項3,4または5記載のガンゲーム装置。
- 前記ガンコントローラは複数個有し、複数のガンコントローラを選別するため各ガンコントローラが発するLEDによる指標の形状が異なるか、LEDが発する発光波長が異なることを特徴とする請求項3,4または5記載のガンゲーム装置。
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