JP2011016391A - 回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】サイズ、重量、コスト等を増大させることなく、あらゆる異常に対処して確実に回路を遮断できるようにする。
【解決手段】本発明に係る回路遮断器1は、電源2と負荷3とを接続する配線の接続状態を切り替える電源スイッチ4と、負荷3に電力供給を行う場合に駆動電流を出力する駆動電流出力回路5と、駆動電流が出力された場合に電源スイッチ4を接続状態にし、駆動電流が出力されない場合に電源スイッチ4を切断状態にする第1のリレー回路6と、プラス側ヒューズ7と、マイナス側ヒューズ8と、駆動電流が出力された場合に電源2、電源スイッチ3、プラス側ヒューズ7、及びマイナス側ヒューズ8が接続されてなる検査回路9を開放状態にし、駆動電流が出力されない場合に検査回路9を閉鎖状態にする第2のリレー回路10とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る回路遮断器1は、電源2と負荷3とを接続する配線の接続状態を切り替える電源スイッチ4と、負荷3に電力供給を行う場合に駆動電流を出力する駆動電流出力回路5と、駆動電流が出力された場合に電源スイッチ4を接続状態にし、駆動電流が出力されない場合に電源スイッチ4を切断状態にする第1のリレー回路6と、プラス側ヒューズ7と、マイナス側ヒューズ8と、駆動電流が出力された場合に電源2、電源スイッチ3、プラス側ヒューズ7、及びマイナス側ヒューズ8が接続されてなる検査回路9を開放状態にし、駆動電流が出力されない場合に検査回路9を閉鎖状態にする第2のリレー回路10とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、異常発生時に電気回路を遮断する回路遮断器に関する。
従来から、様々な電子機器において回路遮断器が用いられている。回路遮断器は、電気回路に短絡、過電流等の異常が発生した場合、非常停止が必要な場合等に、危険源となる負荷への電力供給を強制的に遮断するものである。例えば、近年開発が進められている電気動力機構を備えたハイブリッド自動車、電気自動車、又各種ロボット等に使用される回路遮断器には、極めて高い信頼性が要求される。
以下に、回路遮断器に係る先行技術を挙げる。特許文献1において、電源側に接続された第1の接続端子及び負荷側に接続された第2の接続端子の間に流れる電流を遮断する電流遮断部と、入力された遮断信号に基づいて電流遮断部を駆動する遮断駆動部と、電流遮断後に第1及び第2の接続端子に接続して電流を復帰させる電流復帰部と、入力された復帰信号に基づいて電流復帰部を駆動する復帰駆動部とを備える構成が開示されている。これにより、回路遮断後に回路を復帰させることができるとされている。
特許文献2において、補助電源により駆動する作動状態検出手段が主回路又は負荷の作動状態に応じて発する作動信号が、任意の設定値以上になると、スイッチング素子により主電源を短絡してヒューズを溶断し、負荷に供給される電流を遮断する構成が開示されている。これにより、ヒューズが溶断された後においても補助電源により作動状態検出手段等を駆動させることができるとされている。
特許文献3において、電池から流れる電流値と、実際に動作している機器の電流値との総計を算出し、これら両電流値を比較して、障害が生じていると判定された時に、電池から流れる電流を遮断する構成が開示されている。
特許文献4において、車両衝突検知時に電源遮断手段が作動し、電源下流側の導体を強制破断することにより、全車載電装品のうちの遮断電装品のみが電源から遮断され、遮断電装品に対する電力供給のみが遮断される一方、非遮断電装品への電力供給は維持される構成が開示されている。
特許文献5において、電源と車両搭載装置とを電気的に接続する主電源ラインと、主電源ラインの周囲或いは絶縁層を介して配設され主電源ラインに比べて電流容量が小さい小電流用電源ラインと、小電流用電源ライン上に設けられ小電流用電源ラインに異常電流が流れると接続を遮断する第1の接続遮断手段と、主電源ライン上に設けられ第1の接続遮断手段が接続状態から遮断状態に切り換わるとこれに連動して接続状態から遮断状態に切り換わる第2の接続遮断手段とを備える構成が開示されている。これにより、主電源ラインに障害が生じる前に、電源と車両搭載装置との接続が遮断され、主電源ラインを介して電源から障害箇所に過剰電流が流れることを回避できるとされている。
通常、回路遮断器には、トランジスタ等から構成される半導体スイッチが多く用いられる。このような半導体スイッチは、サイズ、重量、コスト等の面でメリットがあるが、ONモード時に故障する可能性が高い等、信頼性に乏しいという問題がある。このような信頼性の不備を補うために、例えば半導体スイッチを直列に複数接続する等の対処がなされるが、半導体スイッチは、過電圧、過電流等により同時故障を起こす場合がある。
このような問題を解決するために、コンタクタを利用する場合がある。一般的に、コンタクタを利用することにより、スイッチの信頼性を向上させることができるが、サイズ、重量、コスト、組み付け性等の面で問題が生ずる場合が多い。また、コンタクタを利用する場合であって、直流電流を遮断する場合には、アーク放電等に対処するために、コンタクタのサイズを大きくしなければならないという問題がある。このような問題は、例えば人に装着したり、人の近くで利用したり、ホームユースであるロボット等に搭載される場合に、大きな障害となる。
そこで、本発明は、サイズ、重量、コスト等を増大させることなく、あらゆる異常に対処して確実に回路を遮断することができる回路遮断器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る回路遮断器は、電源と負荷とを接続する配線の接続状態を切り替える電源スイッチと、前記電源から前記負荷への電力供給を行う場合に、駆動電流を出力する駆動電流出力回路と、前記駆動電流が出力された場合に、前記電源スイッチを接続状態にし、前記駆動電流が出力されない場合に、前記電源スイッチを切断状態にする第1のリレー回路と、前記電源のプラス端子と前記負荷とを接続する配線上に設置されるプラス側ヒューズと、前記電源のマイナス端子と前記負荷とを接続する配線上に設置されるマイナス側ヒューズと、前記駆動電流が出力された場合に、前記電源、前記電源スイッチ、前記プラス側ヒューズ、及び前記マイナス側ヒューズが接続されてなる検査回路を開放状態にし、前記駆動電流が出力されない場合に、前記検査回路を閉鎖状態にする第2のリレー回路とを備えるものである。
上記構成によれば、駆動電流出力回路から駆動電流が出力されると、第1のリレー回路により電源スイッチが接続状態(ON)となり、負荷への電力供給が行われる。この電力供給時に過電流等の異常が発生すれば、プラス側ヒューズ又はマイナス側ヒューズの溶断により、回路が遮断される。また、駆動電流の出力時(電力供給の実行時)には、第2のリレー回路により、電源、電源スイッチ、プラス側ヒューズ、及びマイナス側ヒューズが接続されて(負荷をバイパスするように)構成される検査回路が開放(非接続)状態となる。そして、駆動電流の出力が停止すると、第1のリレー回路により、電源スイッチが切断状態(OFF)となり、負荷への電力供給が停止されると共に、第2のリレー回路により、検査回路が閉鎖(接続)状態となる。この時、正常な状態であれば、電源スイッチがOFFとなり、電源からの電流は検査回路を流れない。一方、異常がある場合、例えば電源スイッチの短絡、プラス側ヒューズの短絡等が発生した場合には、たとえ電源スイッチがOFFの状態になっていても、電源からの電流が検査回路を流れこととなり、プラス側ヒューズ又はマイナス側ヒューズが溶断し、回路が遮断する。また、本発明の構成においては、電源のプラス側及びマイナス側の両方にヒューズが設置されていることにより、例えば一方のヒューズを短絡する不具合が生じた場合でも、確実に回路を遮断することができる。
また、前記駆動電流出力回路は、前記第1のリレー回路及び前記第2のリレー回路の一部を構成するコイルと接続し、前記駆動電流を出力する小電源と、前記小電源からの前記駆動電流の出力を制御する駆動電流制御回路と、前記小電源と前記コイルとの接続配線上に設置され、前記駆動電流の伝導を強制的に遮断可能な非常停止スイッチとを備えることが好ましい。
この構成によれば、非常停止スイッチを手動、又は所定の制御システムにより操作することにより、駆動電流制御回路による制御に関わらず、駆動電流の出力を停止し、第2のリレー回路により検査回路を閉鎖状態にすることができる。
また、前記負荷への電力供給の非実行時に、前記第2のリレー回路の接点に電流が流れるか否かを検査する故障検査回路を備えることが好ましい。
このように、第2のリレー回路の接点を検査することにより、負荷への電力供給の非実行時における遮断機能の信頼性を向上させることができる。
また、前記第1のリレー回路、前記第2のリレー回路の両方、又はどちらか一方を複数備えてもよい。
第1又は第2のリレー回路の故障に備え、これらを複数備えることにより、回路遮断器の信頼性を向上させることができる。このように、本発明においては、信頼性を向上させるための冗長化をリレー回路の増設のみにより実現することができる。
また、前記プラス側ヒューズの通電方向上流側に、抵抗器やチョッパ回路を備えて構成される突入電流防止回路が備えられていることが好ましい。
これにより、電源スイッチの投入時に発生する突入電流によるヒューズの溶断を防止することができる。
上記のように、本発明によれば、電源スイッチ、プラス側ヒューズ等に短絡等の異常が生じた場合であっても、確実に回路を遮断することが可能となる。これにより、電源スイッチとして半導体スイッチを利用しても、十分な信頼性を確保することができる。そして、サイズ、重量、コスト等を増大させることなく、あらゆる異常に対処して確実に回路を遮断することができる回路遮断器を提供することができる。
以下に、添付した図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、異なる実施の形態において、同一又は同様の作用効果を奏する箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係る回路遮断器1の構成を示している。回路遮断器1は、電源2、負荷3、電源スイッチ4、駆動電流出力回路5、第1のリレー回路6、プラス側ヒューズ7、マイナス側ヒューズ8、検査回路9、第2のリレー回路10、故障検査回路11を備える。
図1は、実施の形態1に係る回路遮断器1の構成を示している。回路遮断器1は、電源2、負荷3、電源スイッチ4、駆動電流出力回路5、第1のリレー回路6、プラス側ヒューズ7、マイナス側ヒューズ8、検査回路9、第2のリレー回路10、故障検査回路11を備える。
電源2は、モータ等の負荷3を駆動するための電力を供給するものであり、例えば車載バッテリ等である。
電源スイッチ4は、電源2と負荷3とを接続する配線上に設置され、この配線の接続状態を切り替えるものである。本実施の形態における電源スイッチ4は、トランジスタ12及び回生電流用ダイオード13により構成されている。
駆動電流出力回路5は、電源2から負荷3へ電力供給を行う場合に、駆動電流を出力するものである。この駆動電流は、後述するリレー回路6,10を駆動するための電流であり、電源2に比べて十分小さい電流である。本実施の形態における駆動電流出力回路5は、小電源15、駆動電流制御回路16、及び非常停止スイッチ17を備えている。小電源15は、リレー回路6,10の一部を構成するコイル20と接続している。駆動電流制御回路16は、小電源15からの駆動電流の出力を制御するものであり、各種論理回路の組み合わせからなるハードウェア構成、又はマイクロコンピュータと制御プログラムとの協働によりなるソフトウェア構成を用いて構成される。非常停止スイッチ17は、小電源15とコイル20とを接続する配線上に設置され、駆動電流の伝導を強制的に遮断可能なものである。
第1のリレー回路6は、駆動電流出力回路5から駆動電流が出力された場合に、電源スイッチ4を接続状態(ON)にし、駆動電流が出力されない場合に、電源スイッチ4を切断状態(OFF)にするものである。本実施の形態における第1のリレー回路6は、コイル20及びA(Arbeit)接点21を備えている。コイル20は、駆動電流出力回路5と接続している。A接点21は、負荷3とマイナス側ヒューズ8との間の配線と、トランジスタ12のベースとに接続している。
プラス側ヒューズ7は、電源2のプラス端子と負荷3とを接続する配線上に設置され、所定値以上の電流が流れた場合に溶断する周知のものである。
マイナス側ヒューズ8は、電源2のマイナス端子と負荷3とを接続する配線上に設置され、所定値以上の電流が流れた場合に溶断する周知のものである。
検査回路9は、電源2、電源スイッチ4、プラス側ヒューズ7、及びマイナス側ヒューズ8が接続されてなる回路であり、負荷3をバイパスする電気経路を構成するものである。
第2のリレー回路10は、駆動電流に応じて検査回路9の接続を開閉するものであり、本実施の形態においては、コイル20及びB(Break)接点22を備えて構成される。B接点22は、駆動電流がコイル20に入力された場合に、検査回路9を開放(非接続)状態にし、駆動電流がコイル20に入力されない場合に、検査回路9を閉鎖(接続)状態にする。また、B接点22は、プラス側ヒューズ7と負荷3との間の配線と、負荷3とマイナス側ヒューズ8との間の配線とに接続している。
故障検査回路11は、負荷3への電力供給の非実行時(駆動電流の非出力時、B接点22の接続時)に、B接点22に電流が流れるか否かを検査するものである。本実施の形態における故障検査回路11は、検査電流印加回路25及び電流検出回路26を備えている。検査電流出力回路25は、負荷3への電力供給の非実行時であって、B接点22の検査を実行する際に、B接点22が接続される配線上に検査用の電流を出力する回路である。電流検出回路26は、B接点22と直列に接続され、この検査用の電流を検出する回路である。
上記構成の回路遮断器1において、負荷3への電力供給をOFFからONへ切り替える際の動作を説明する。先ず、駆動電流制御回路16による電力供給開始指令、又は非常停止スイッチ17の解除により、小電源15からの駆動電流がコイル20に流れる。これにより、A接点21が閉じ、電源スイッチ4がONとなり、負荷3への電力供給が行われ、B接点22が開き、検査回路9が開放状態となる。
次に、負荷3への電力供給をONからOFFへ切り替える際の動作を説明する。先ず、駆動電流制御回路16による電力供給停止指令、又は非常停止スイッチ17の作動により、コイル20への駆動電流の供給が遮断される。これにより、A接点21が開き、電源スイッチ4がOFFとなり、負荷3への電力供給が停止し、B接点22が閉じ、検査回路9が閉鎖状態となる。
次に、図1中矢印Aで示すように、電源スイッチ4を短絡する故障が発生した場合の動作を説明する。駆動電流制御回路16又は非常停止スイッチ17の作用により、コイル20への駆動電流の供給が停止すると、A接点21が開き、B接点22が閉じ、検査回路9が閉鎖状態となる。この時、電源スイッチ4が短絡されるため、電源2からの電流は検査回路9を流れる。これにより、プラス側ヒューズ7、マイナス側ヒューズ8に過電流が流れ、これらのどちらか一方又は両方が溶断する。
次に、図1中矢印Bで示すように、電源スイッチ4及びプラス側ヒューズ7の両方を短絡する故障が発生した場合の動作を説明する。駆動電源制御回路16又は非常停止スイッチ17の作用により、コイル20への駆動電流の供給が停止すると、A接点21が開き、B接点22が閉じ、検査回路9が閉鎖状態となる。この時、電源スイッチ4及びプラス側ヒューズ7が短絡されるため、電源2からの電流は、検査回路9中のマイナス側ヒューズ8に流れ込み、これを溶断する。
次に、故障検査回路11によりB接点22の故障を検出する際の動作を説明する。この故障検査動作は、駆動電流制御回路16又は非常停止スイッチ17の作用により、駆動電流の出力が停止(負荷3への電力供給が停止)している状態で行われる。この状態においては、コイル20に駆動電流が入力されないため、正常時においてはB接点22が閉じる。この状態において、検査電流出力回路25が、電源2のプラス側配線に所定の電流値の電流を流し、B接点22と直列に接続された電流検出回路26が、この電流を検出する。電流検出回路26が電流を検出できない場合には、B接点22に電流が流れていないこととなり、B接点22(第2のリレー回路10)が故障していると判断される。この故障の判断に基づいて、装置の起動禁止、ユーザへの警告等の処置を施すことができる。
上記のように、本実施の形態に係る回路遮断器1によれば、駆動電流出力回路5から駆動電流が出力されると、第1のリレー回路6により電源スイッチ4が接続状態となり、負荷3への電力供給が行われる。この電力供給時に過電流等の異常が発生すれば、プラス側ヒューズ7又はマイナス側ヒューズ8の溶断により、回路が遮断される。また、駆動電流の出力時(負荷3への電力供給時)には、第2のリレー回路10により、検査回路9が開放(非接続)状態となる。そして、駆動電流の出力が停止すると、第1のリレー回路6により、電源スイッチ4が切断状態(OFF)となり、負荷3への電力供給が停止されると共に、第2のリレー回路10により、検査回路9が閉鎖(接続)状態となる。この時、正常な状態であれば、電源スイッチ4がOFFとなり、電源2からの電流は検査回路9を流れない。一方、異常がある場合、例えば図1中矢印Aで示すような電源スイッチ4の短絡や、矢印Bで示すような電源スイッチ4及びプラス側ヒューズ8の短絡が発生した場合には、電源2からの電流が検査回路9を流れ、プラス側ヒューズ7又はマイナス側ヒューズ8が溶断し、回路が遮断する。また、本発明の構成においては、電源2のプラス側及びマイナス側の両方にヒューズ7,8が設置されていることにより、例えば矢印Bで示すような一方のヒューズを短絡する不具合が生じた場合でも、他方のヒューズが溶断し、確実に回路を遮断することができる。
また、駆動電流出力回路5を構成する非常停止スイッチを手動、又は所定の制御システムにより操作することにより、駆動電流制御回路16による制御に関わらず、駆動電流の出力を停止し、第2のリレー回路10により検査回路9を閉鎖状態にすることができる。
更に、負荷3への電力供給の非実行時に、故障検査回路11により、第2のリレー回路10のB接点22の接続状態を検査することができる。これにより、回路保護機能に対する信頼性を向上させることができる。
実施の形態2
図2は、実施の形態2に係る回路遮断器31の構成を示している。本実施の形態に係る回路遮断器31は、上記実施の形態1に係る構成に比して、第1のリレー回路36及び第2のリレー回路40の冗長化が図られたものである。本実施の形態に係る第1のリレー回路36は、互いに並列に配置された、複数のコイル50−1,50−2,・・,50−n、及び複数のA接点51−1,51−2,・・,51−nを備えている。また、第2のリレー回路40は、互いに並列に配置された、複数のコイル50−1,50−2,・・,50−n、及び複数のB接点52−1,52−2,・・,52−nを備えている。
図2は、実施の形態2に係る回路遮断器31の構成を示している。本実施の形態に係る回路遮断器31は、上記実施の形態1に係る構成に比して、第1のリレー回路36及び第2のリレー回路40の冗長化が図られたものである。本実施の形態に係る第1のリレー回路36は、互いに並列に配置された、複数のコイル50−1,50−2,・・,50−n、及び複数のA接点51−1,51−2,・・,51−nを備えている。また、第2のリレー回路40は、互いに並列に配置された、複数のコイル50−1,50−2,・・,50−n、及び複数のB接点52−1,52−2,・・,52−nを備えている。
これにより、第1又は第2のリレー回路36,40の幾つかが故障しても、上述したような回路遮断機能を発揮することができるので、回路保護機能に対する信頼性を大きく向上させることができる。
実施の形態3
図3は、実施の形態3に係る回路遮断器61の構成を示している。本実施の形態に係る回路遮断器61は、上記実施の形態1に係る構成に加え、突入電流防止回路62を備えるものである。本実施の形態に係る突入電流防止回路62は、スイッチ65及び抵抗器66を含んで構成される。
図3は、実施の形態3に係る回路遮断器61の構成を示している。本実施の形態に係る回路遮断器61は、上記実施の形態1に係る構成に加え、突入電流防止回路62を備えるものである。本実施の形態に係る突入電流防止回路62は、スイッチ65及び抵抗器66を含んで構成される。
スイッチ65及び抵抗器66は、電源スイッチ4に対して並列に配置された配線67上に、直列に配置されている。この配線67の下流側の接点68は、プラス側ヒューズ7の上流側に位置している。スイッチ65は、負荷3への電流供給開始時、即ち電源スイッチ4のON時に閉じるように設計され、好ましくは所定時間経過後、若しくは突入電流の消滅確認後に開くように設計される。
これにより、突入電流によるヒューズ7,8の溶断を確実に防止することができ、回路保護機能に対する信頼性をより向上させることができる。
実施の形態4
図4は、実施の形態4に係る回路遮断器71の構成を示している。本実施の形態に係る回路遮断器71は、上記実施の形態1に係る構成に加え、突入電流防止回路72を備えるものである。本実施の形態に係る突入電流防止回路72は、チョークコイル73、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)回路74、フライホイーリングダイオード75を含んで構成される。
図4は、実施の形態4に係る回路遮断器71の構成を示している。本実施の形態に係る回路遮断器71は、上記実施の形態1に係る構成に加え、突入電流防止回路72を備えるものである。本実施の形態に係る突入電流防止回路72は、チョークコイル73、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)回路74、フライホイーリングダイオード75を含んで構成される。
チョークコイル73は、高周波電流を遮断するものであって、トランジスタ12のエミッタとプラス側ヒューズ7とに接続される。PWM回路74は、パルス幅を変調させて電流を制御するものであって、負荷3とマイナス側ヒューズ8との間と、A接点21とに接続される。フライホイーリングダイオード75は、逆起電力による不具合を防止するものであって、マイナス側ヒューズ8と電源2との間と、トランジスタ12のエミッタとに接続される。
上記突入電流防止回路72は、所謂降圧チョッパ回路として動作する。即ち、トランジスタ12を高速でON/OFF切り替えし、ONの時間の比率(通流率)αを制御することにより、チョークコイル73の出力電圧(プラス側ヒューズ7及び負荷3にかかる電圧)Voが制御される。この出力電圧Voは、チョークコイル73の入力部の平均電圧と略等しく、電源電圧*αとなる。通流率αを0%〜100%に徐々に上昇させていくことにより、出力電圧Voを緩やかに上昇させることができる。通流率αは、PWM回路74により制御される。尚、PWM回路74によるスイッチング周波数を上げることにより、チョークコイル73を小型化することができる。
これにより、突入電流によるヒューズ7,8の溶断を確実に防止することができ、回路保護機能に対する信頼性をより向上させることができる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能なものである。
1,31,61,71 回路遮断器
2 電源
3 負荷
4 電源スイッチ
5 駆動電流出力回路
6,36 第1のリレー回路
7 プラス側ヒューズ
8 マイナス側ヒューズ
9 検査回路
10,40 第2のリレー回路
11 故障検査回路
12 トランジスタ
15 小電源
16 駆動電流制御回路
17 非常停止スイッチ
20 コイル
21,51−1〜51−n A接点
22,52−1〜52−n B接点
25 検査電流印加回路
26,26−1〜26−n 電流検出回路
62,72 突入電流防止回路
2 電源
3 負荷
4 電源スイッチ
5 駆動電流出力回路
6,36 第1のリレー回路
7 プラス側ヒューズ
8 マイナス側ヒューズ
9 検査回路
10,40 第2のリレー回路
11 故障検査回路
12 トランジスタ
15 小電源
16 駆動電流制御回路
17 非常停止スイッチ
20 コイル
21,51−1〜51−n A接点
22,52−1〜52−n B接点
25 検査電流印加回路
26,26−1〜26−n 電流検出回路
62,72 突入電流防止回路
Claims (7)
- 電源と負荷とを接続する配線の接続状態を切り替える電源スイッチと、
前記電源から前記負荷に電力供給を行う場合に、駆動電流を出力する駆動電流出力回路と、
前記駆動電流が出力された場合に、前記電源スイッチを接続状態にし、前記駆動電流が出力されない場合に、前記電源スイッチを切断状態にする第1のリレー回路と、
前記電源のプラス端子と前記負荷とを接続する配線上に設置されるプラス側ヒューズと、
前記電源のマイナス端子と前記負荷とを接続する配線上に設置されるマイナス側ヒューズと、
前記駆動電流が出力された場合に、前記電源、前記電源スイッチ、前記プラス側ヒューズ、及び前記マイナス側ヒューズが接続されてなる検査回路を開放状態にし、前記駆動電流が出力されない場合に、前記検査回路を閉鎖状態にする第2のリレー回路と、
を備える回路遮断器。 - 前記駆動電流出力回路は、
前記第1のリレー回路及び前記第2のリレー回路の一部を構成するコイルと接続し、前記駆動電流を出力する小電源と、
前記小電源からの前記駆動電流の出力を制御する駆動電流制御回路と、
前記小電源と前記コイルとを接続する配線上に設置され、前記駆動電流の伝導を強制的に遮断可能な非常停止スイッチとを備える、
請求項1に記載の回路遮断器。 - 前記負荷への電力供給の非実行時に、前記第2のリレー回路の接点に電流が流れるか否かを検査する故障検査回路、
を更に備える請求項1又は2に記載の回路遮断器。 - 前記第1のリレー回路を複数備える、
請求項1〜3のいずれか1つに記載の回路遮断器。 - 前記第2のリレー回路を複数備える、
請求項1〜4のいずれか1つに記載の回路遮断器。 - 前記プラス側ヒューズの通電方向上流側に、抵抗器を備えて構成される突入電流防止回路を備える、
請求項1〜5のいずれか1つに記載の回路遮断器。 - 前記プラス側ヒューズの通電方向上流側に、チョッパ回路を備えて構成される突入電流防止回路を備える、
請求項1〜5のいずれか1つに記載の経路遮断器。
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2009
- 2009-07-07 JP JP2009160801A patent/JP2011016391A/ja active Pending
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