JP2011014262A - 非水電解質二次電池用電極の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極合剤ペーストを調製する際の活物質の分散性を向上させることにより、電極合剤層の均一性を向上させる。
【解決手段】互いに水に対する親和性の異なる第1電極活物質と第2電極活物質とを含む電極合剤ペーストを調製する工程と、電極合剤ペーストを集電体に塗布して、電極を作製する工程とを有し、第1電極活物質は、第2電極活物質よりも水に対する親和性が大きく、電極合剤ペーストを調製する工程が、第1電極活物質と、分散媒とを含む第1ペーストを調製する工程と、第2電極活物質と、第1ペーストを調製する工程で用いたのと同じ分散媒とを含む第2ペーストを調製する工程と、第1ペーストと第2ペーストとを混合する工程と、を有する、非水電解質二次電池用電極の製造方法。
【選択図】図1
【解決手段】互いに水に対する親和性の異なる第1電極活物質と第2電極活物質とを含む電極合剤ペーストを調製する工程と、電極合剤ペーストを集電体に塗布して、電極を作製する工程とを有し、第1電極活物質は、第2電極活物質よりも水に対する親和性が大きく、電極合剤ペーストを調製する工程が、第1電極活物質と、分散媒とを含む第1ペーストを調製する工程と、第2電極活物質と、第1ペーストを調製する工程で用いたのと同じ分散媒とを含む第2ペーストを調製する工程と、第1ペーストと第2ペーストとを混合する工程と、を有する、非水電解質二次電池用電極の製造方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、非水電解質二次電池用電極の製造方法に関し、特に水に対する親和性の異なる複数の活物質を含む電極の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、高いエネルギー密度を有するため、携帯電話、ノートパソコン等のポータブル電子機器の電源として広く用いられている。
一般的な非水電解質二次電池用電極の製造工程では、まず、所定の量の電極活物質、導電材、結着剤および分散媒を混合、分散させて、電極合剤ペーストを調製する。このとき、最初に添加する分散媒の量を少なくして、混合を行いながら連続的または段階的に分散媒を追加し、分散を行う。
従来より、電池の要求特性に応じて、複数の電極活物質を併用して電極を作製する検討が行われている。図3に示すように、複数の電極活物質を同時に分散媒と混合すると、それぞれの電極活物質の物性の違い、特に吸油性もしくは水など分散媒に対する親和性の違いにより、電極合剤ペーストの分散性が低下する場合がある。分散性が低下すると、電極合剤ペースト内に活物質の凝集体が形成されてしまい、ペーストの粘度のばらつきが大きくなる。その結果、電極合剤ペーストを電極芯材に塗工して、乾燥させて形成される電極合剤層の均一性が低下する。電極合剤層の均一性が低下すると、電極芯材と電極合剤層との結着性が部分的に低下して、集電性が低下する。また、電極合剤層中で活物質が偏在しやすくなるため、電池の特性が低下する。
特許文献1は、特定の吸油量を有する導電材を用いることを提案している。特許文献1によれば、導電材が分散媒中で凝集しにくくなり、電極合剤層に満遍なく電子移動のパスが形成されるとされている。
しかし、引用文献1では、導電材の吸油量は規定されているものの、電極合剤の吸油量もしくは水に対する親和性や、電極合剤ペーストを調製する際の分散方法等は特に言及されていない。電極合剤ペーストの分散性を向上させるためには、導電材だけでなく、活物質の分散媒への親和性や、電極合剤ペーストの分散方法や分散条件を十分に考慮する必要がある。
そこで、本発明は、複数の電極活物質を含む電極合剤ペーストを調製する際の電極活物質の分散性を向上させることにより、電極合剤層の均一性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、互いに水に対する親和性の異なる第1電極活物質と第2電極活物質とを含む電極合剤ペーストを調製する工程と、電極合剤ペーストを集電体に塗布して、電極を作製する工程とを有する非水電解質二次電池用電極の製造方法であって、第1電極活物質は、第2電極活物質よりも水に対する親和性が大きく、電極合剤ペーストを調製する工程が、第1電極活物質と、分散媒とを含む第1ペーストを調製する工程と、第2電極活物質と、第1ペーストを調製する工程で用いたのと同じ分散媒とを含む第2ペーストを調製する工程と、第1ペーストと第2ペーストとを混合する工程と、を有する、非水電解質二次電池用電極の製造方法を提供する。
本発明によれば、互いに水に対する親和性の異なる複数の電極活物質を用いる場合でも、それぞれの電極活物質を十分に分散媒で湿潤させることができる。これにより、電極合剤ペーストの分散性を良好に維持することができるため、電極合剤層の均一性が向上する。
本発明は、第1電極活物質の吸水量と第2電極活物質の吸水量との差が、5〜70ml/100gである場合に好適である。
本発明は、電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質の重量割合が、第2電極活物質の重量割合よりも大きい場合に好適である。
本発明は、電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質の重量と吸水量との積M1と、第2電極活物質の重量と吸水量との積M2との比:M1/M2が、1≦M1/M2≦100を満たす場合に特に好適である。
本発明は、第1電極活物質および第2電極活物質が、いずれも炭素材料である場合に好適である。
本発明は、電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質の重量割合が、第2電極活物質の重量割合よりも大きい場合に好適である。
本発明は、電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質の重量と吸水量との積M1と、第2電極活物質の重量と吸水量との積M2との比:M1/M2が、1≦M1/M2≦100を満たす場合に特に好適である。
本発明は、第1電極活物質および第2電極活物質が、いずれも炭素材料である場合に好適である。
本発明によれば、複数の電極活物質を含む電極合剤ペーストを調製する際の電極活物質の分散性を向上させることにより、電極合剤層の均一性を向上させることができる。
非水電解質二次電池用電極は、集電体と、集電体に付着した電極合剤層とを含む。電極合剤層は、必須成分として電極活物質を含み、任意成分として結着剤や導電材等を含む。電極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵、放出可能な材料が挙げられる。電極活物質と、分散媒と、必要に応じて結着剤や導電材とを混合し、電極合剤ペーストを調製する。得られた電極合剤ペーストを、集電体に塗布し、乾燥させて、電極合剤層を形成することにより、電極が得られる。
電池に対する要求特性に応じて、複数の電極活物質を併用する場合がある。ここで、それぞれの電極活物質の水に対する親和性が異なる場合、複数の電極活物質を同時に分散媒と混合すると、水に対する親和性が小さい方の電極活物質が、十分に分散媒で湿潤されないことがある。電極活物質が十分に湿潤されないと、粒子間の相互作用の影響が大きくなり、両方の電極活物質の分散性が低下する。そのため、電極活物質を十分に分散させるためには大きな応力が必要となり、製造効率が低くなる。また、電極合剤ペーストの分散性が低下すると、電極合剤ペースト内に電極活物質の凝集体が形成され易くなり、ペースト粘度のばらつきが大きくなる。その結果、得られる電極合剤層の均一性が低下するため、電極合剤層の結着性が部分的に低下し易く、集電性が低下するおそれがある。
そこで本発明は、互いに水に対する親和性の異なる複数の電極活物質を用いた場合でも、電極合剤ペーストの分散性を維持することができる非水電解質二次電池用電極の製造方法を提供する。電極合剤ペーストの分散性を向上させるためには、両方の電極活物質を十分に分散媒で湿潤させて、粒子間の相互作用の影響を低減させることが有効である。
図2は、本発明に係る電極合剤ペーストの調製方法を示すフローチャートである。まず、第1電極活物質と分散媒とを含む第1ペーストおよび第2電極活物質と分散媒とを含む第2ペーストをそれぞれ調製する。これにより、互いに水に対する親和性が異なる2種類の電極活物質を用いた場合でも、それぞれの電極活物質を十分に分散媒に湿潤させることができる。本発明において、第1電極活物質は、第2電極活物質よりも水に対する親和性が大きい。
電極活物質の水に対する親和性は、吸水量により判断できる。吸水量は、JIS K6217−4に準拠する方法によって、以下のように測定することができる。具体的には、JIS K6217−4で溶媒として用いられるジブチルフタレートに代えて、水を用いる。
電極活物質と増粘剤である第一工業製薬(株)カルボキシメチルセルロースとを100:1の重量割合で含む混合物30gに、水を2ml/minの速度で滴下する。混合物を回転速度125rpmで連続的に攪拌し、トルクを順次測定する。最大トルクのときの水の添加量を、その電極活物質の吸水量とする。吸水量の測定には、例えば(株)あさひ総研製の吸収量測定器、S−410を用いればよい。
本発明は、第1電極活物質の吸水量と第2電極活物質の吸水量との差が、5〜70ml/100gである場合に好適であり、5〜55ml/100gである場合に特に好適である。吸水量の差が5ml/100gより大きいと、分散性の低下が起こり易いため、本発明の効果が大きくなる。一方、第1電極活物質の吸水量と第2電極活物質の吸水量の差が70ml/100gを超えると、第2電極活物質の分散が困難となる場合があり、そのような組み合わせの電極活物質を採用することは現実的ではないと考えられる。
本発明の製造方法は、電極合剤ペーストにおいて、分散媒で湿潤し易い第1電極活物質の重量割合が、分散媒で湿潤しにくい第2電極活物質の重量割合よりも大きい場合に好適である。分散媒で湿潤し易い第1電極活物質の重量割合が大きい場合、第1電極活物質と第2電極活物質とを同時に分散媒と混合すると、第2電極活物質の湿潤が不十分になり易く、分散性が低下しやすい傾向がある。しかし、本発明によれば、このような場合でも良好な分散性を実現することができる。
なかでも、電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質の重量と吸水量との積をM1とし、第2電極活物質の重量と吸水量との積をM2とするとき、M1とM2との比:M1/M2が、1≦M1/M2≦100、好ましくは1≦M1/M2≦70、特に好ましくは1≦M1/M2≦30を満たす場合に、本発明は特に好適である。
第1ペーストにおいて、分散媒は、第1電極活物質の吸水量を超えるまで添加することが好ましい。第1ペーストにおける分散媒の添加量が過剰に小さくなると、良好なペーストが得られない場合がある。また、第1ペーストにおける分散媒の添加量が過剰に大きくなると、分散の際に第1ペーストに印加されるせん断力が小さくなり、分散性が不十分となる場合がある。第1ペーストの25℃における粘度は、5000〜50000mPa・sであることが好ましい。粘度は、市販の粘度計を用いて測定することができ、例えば東機産業(株)製のB型粘度計、VISCOMETERを用いて、Hロータを20rpmで回転させて測定すればよい。
第1ペーストを調製する工程においては、第1電極活物質に十分なせん断力を付与しやすくする観点から、分散媒を連続的または段階的に添加しながら分散を行うことが好ましい。これにより、第1ペーストの粘度が均一になり易く、結果的に分散に要する時間を短くすることができる。分散媒を添加する間隔や添加量は、ペーストの粘度に応じて適宜調整すればよい。
第2ペーストにおいても、第1ペーストと同様に、分散媒を第2電極活物質の吸水量を超えるまで添加することが好ましい。第2ペーストの粘度は、第1ペーストの粘度の0.7〜1.3倍であることが好ましく、第1ペーストと第2ペーストとがほぼ同じ粘度であることがより好ましい。これにより、電極合剤ペーストの分散性が更に向上する。
第2ペーストを調製する工程においても、第1ペーストと同様に、分散媒を連続的または段階的に添加しながら分散を行うことが好ましい。
本発明は、非水電解質二次電池用の負極の製造方法として好適である。なかでも、第1電極活物質および第2電極活物質が、いずれも炭素材料である場合に特に好適である。炭素材料としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛等の黒鉛粒子や、黒鉛化メソフェーズカーボン粒子等が挙げられる。例えば、黒鉛粒子を用いる場合、その形状は、鱗片状、球状、針状等である。これらの電極活物質は、非水電解質二次電池用負極活物質として好適である。
第1電極活物質および第2電極活物質の平均粒径は特に限定されないが、例えば、いずれも5〜40μmであることが好ましい。平均粒径とは、体積基準の粒度分布におけるメディアン径(D50)である。
第1電極活物質および第2電極活物質のBET比表面積は特に限定されないが、例えば、いずれも1.5〜20m2/gであることが好ましい。
本発明においては、第1ペーストおよび第2ペーストが、同じ分散媒を含む。分散媒としては、水や各種非水溶媒を用いることができる。非水溶媒としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール等が挙げられる。
第1ペーストおよび第2ペーストは、必要に応じて更に増粘剤を含んでもよい。増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。
第1ペーストおよび第2ペーストの少なくとも一方は、結着剤を含んでもよい。結着剤としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系高分子材料、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステル、ポリアクリル酸ヘキシルエステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリメタクリル酸エチルエステル、ポリメタクリル酸ヘキシルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエーテル、ポリエーテルサルフォン、ポリヘキサフルオロプロピレン、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロースなどが使用可能である。また、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン、ペンタフルオロプロピレン、フルオロメチルビニルエーテル、アクリル酸、ヘキサジエンよりなる群から選ばれる2種以上の単位を含む共重合体を用いてもよい。なかでも、分散媒として水を用いる場合、結着剤にはポリオレフィン系の高分子材料やSBRを用いることが好ましく、分散媒としてNMP等の非水溶媒を用いる場合、結着剤にはPVDFを用いることが好ましい。
第1ペーストまたは第2ペーストの少なくとも一方は、導電材を含んでもよい。導電材としては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、炭素繊維等が挙げられる。
第1ペーストまたは第2ペーストには、電極活物質を十分に分散媒で湿潤させる観点から、更に界面活性剤を添加してもよい。
第1ペーストおよび第2ペーストの分散に用いるミキサーは特に限定されず、例えば、一般的にペーストの分散に用いられるミキサーを用いればよい。
次に、得られた第1ペーストと第2ペーストとを混合して、電極合剤ペーストを調製する。電極合剤ペーストの25℃における粘度は、7000〜8000mPa・sであることが好ましい。
電極合剤ペーストには、必要に応じて分散媒や結着剤を更に添加してもよい。分散媒や結着剤は、例えば第1ペーストまたは第2ペーストを調製する際の分散媒または結着剤として例示したのと同様のものを用いることができる。これにより、互いに水に対する親和性の異なる2種類の電極活物質を、より効率的に電極に均一に分散させることができる。
電極合剤ペーストの分散性は、例えばペーストの粘度や、チクソトロピーインデックス(TI)によって評価することができる。また、ダイコータ等で電極合剤ペーストを芯材に塗布し、塗布膜の厚さのばらつきで電極合剤ペーストの分散性を評価してもよい。電極合剤ペーストの分散性が低いと、塗布膜において、例えば塗布方向に垂直な方向における中央付近の厚さが不均一になる傾向がある。
得られた電極ペーストを集電体に塗布することで、非水電解質二次電池用電極が得られる。集電体としては、金属箔等が用いられる。本発明の電極を負極とする場合には、例えば銅箔、銅合金箔等を用いればよい。
以下、実施例および比較例を用いて、本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例および比較例に限定されるものではない。
《実施例1》
〈第1ペーストの調製〉
第1電極活物質として、住友金属工業(株)製の黒鉛材料(平均粒径17μm、BET比表面積2.7m2/g、タップ密度1.040g/cm3)を用いた。
第1電極活物質100重量部と、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC、第一工業製薬(株)製、重合度1700、エーテル化度0.7)1重量部と、分散媒である適量の水とを混合、分散させて、第1ペーストを調製した。水は、3回に分けて添加した。分散には、プライミクス(株)製のハイビスディスパーミックスを用いた。1時間混合した後の第1ペーストの、25℃における粘度は、20rpmで20000mPa・sであった。第1ペーストの粘度は、B型粘度計(東機産業(株)のVISCOMETER、Hロータ)を用いて測定した。
《実施例1》
〈第1ペーストの調製〉
第1電極活物質として、住友金属工業(株)製の黒鉛材料(平均粒径17μm、BET比表面積2.7m2/g、タップ密度1.040g/cm3)を用いた。
第1電極活物質100重量部と、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC、第一工業製薬(株)製、重合度1700、エーテル化度0.7)1重量部と、分散媒である適量の水とを混合、分散させて、第1ペーストを調製した。水は、3回に分けて添加した。分散には、プライミクス(株)製のハイビスディスパーミックスを用いた。1時間混合した後の第1ペーストの、25℃における粘度は、20rpmで20000mPa・sであった。第1ペーストの粘度は、B型粘度計(東機産業(株)のVISCOMETER、Hロータ)を用いて測定した。
〈第2ペーストの調製〉
第2電極活物質として、関西熱化学(株)製の黒鉛材料(平均粒径16μm、BET比表面積6.9m2/g、タップ密度0.895g/cm3)を用いた。
第2電極活物質100重量部と、第1ペーストと同様のCMC1重量部と、分散媒である適量の水とを混合、分散させて、第2ペーストを調製した。水は、3回に分けて添加した。分散には、第1ペーストと同様のミキサーを用いた。1時間混合した後の第2ペーストの、25℃における粘度は、20rpmで20000mPa・sであった。第2ペーストの粘度は、第1ペーストと同様に測定した。
第2電極活物質として、関西熱化学(株)製の黒鉛材料(平均粒径16μm、BET比表面積6.9m2/g、タップ密度0.895g/cm3)を用いた。
第2電極活物質100重量部と、第1ペーストと同様のCMC1重量部と、分散媒である適量の水とを混合、分散させて、第2ペーストを調製した。水は、3回に分けて添加した。分散には、第1ペーストと同様のミキサーを用いた。1時間混合した後の第2ペーストの、25℃における粘度は、20rpmで20000mPa・sであった。第2ペーストの粘度は、第1ペーストと同様に測定した。
〈吸水量の測定〉
電極活物質の吸水量をJIS K6217−4に準拠して測定した。
第1電極活物質100重量部と、CMC(第一工業製薬(株)製、重合度1700、エーテル化度0.7)1重量部とを混合した。混合物30gを、(株)あさひ総研製の吸収量測定器、S−140を用いて回転速度125rpmで連続的に混合しながら、水を2ml/minの速度で添加した。最大トルクになったときの水の合計の添加量は、16mlであった。すなわち、第1電極活物質の吸水量は、53ml/100gであった。
電極活物質の吸水量をJIS K6217−4に準拠して測定した。
第1電極活物質100重量部と、CMC(第一工業製薬(株)製、重合度1700、エーテル化度0.7)1重量部とを混合した。混合物30gを、(株)あさひ総研製の吸収量測定器、S−140を用いて回転速度125rpmで連続的に混合しながら、水を2ml/minの速度で添加した。最大トルクになったときの水の合計の添加量は、16mlであった。すなわち、第1電極活物質の吸水量は、53ml/100gであった。
第1電極活物質と同様にして、第2電極活物質の吸水量を測定した。第2電極活物質100重量部と、上記と同様のCMC1重量部とを混合した。混合物30gを、(株)あさひ総研製のS−140を用いて回転速度125rpmで連続的に混合しながら、水を2ml/minの速度で添加した。最大トルクになったときの水の合計の添加量は、23mlであった。すなわち、第2電極活物質の吸水量は、77ml/100gであった。
〈電極合剤ペーストの調製〉
目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質90重量部および第2電極活物質10重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるスチレン−ブタジエン共重合体(SBR、日本ゼオン(株)製のBM−400B)3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。上記において、第1ペーストおよび第2ペーストは、第1電極活物質の重量と吸水量との積をM1とし、第2電極活物質の重量と吸水量との積をM2とするとき、M1とM2との比:M1/M2が6.3となる量で混合した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7800mPa・sであった。
目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質90重量部および第2電極活物質10重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるスチレン−ブタジエン共重合体(SBR、日本ゼオン(株)製のBM−400B)3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。上記において、第1ペーストおよび第2ペーストは、第1電極活物質の重量と吸水量との積をM1とし、第2電極活物質の重量と吸水量との積をM2とするとき、M1とM2との比:M1/M2が6.3となる量で混合した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7800mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、以下の方法で評価した。
(i)チクソトロピーインデックス(TI)の測定
得られた電極合剤ペーストの粘度を、TAinstrument社製のARES-RFS(コーンの直径50mm)を用いて測定した。0.1(1/s)での粘度Aと、100(1/s)での粘度Bとの比、粘度A/粘度BをTI値とした。結果を表1に示す。
(i)チクソトロピーインデックス(TI)の測定
得られた電極合剤ペーストの粘度を、TAinstrument社製のARES-RFS(コーンの直径50mm)を用いて測定した。0.1(1/s)での粘度Aと、100(1/s)での粘度Bとの比、粘度A/粘度BをTI値とした。結果を表1に示す。
(ii)電極合剤層の均一性の評価
得られた電極合剤ペーストを、銅箔(30×100cm)に対して、ギャップ250μm、速度2m/minの条件で塗布した後、N2雰囲気、190℃の条件で乾燥させて、電極を作製した。電極の短手方向における中央付近の3点の電極合剤層の厚さの平均値と、電極の短手方向における両端側の3点の電極合剤層の厚さの平均値とを求めた。電極合剤層の厚さ平均値の差を、電極の厚さのばらつきとして、電極合剤層の均一性の評価を行った。結果を表1に示す。
得られた電極合剤ペーストを、銅箔(30×100cm)に対して、ギャップ250μm、速度2m/minの条件で塗布した後、N2雰囲気、190℃の条件で乾燥させて、電極を作製した。電極の短手方向における中央付近の3点の電極合剤層の厚さの平均値と、電極の短手方向における両端側の3点の電極合剤層の厚さの平均値とを求めた。電極合剤層の厚さ平均値の差を、電極の厚さのばらつきとして、電極合剤層の均一性の評価を行った。結果を表1に示す。
〈負極の作製〉
上記で得られた電極合剤ペーストを厚さ12μmの銅箔の両面に塗布した後、乾燥させた。乾燥後の塗膜を圧延して、厚さ160μmの電極合剤層(負極合剤層)を両面に有する電極(負極)を作製した。
上記で得られた電極合剤ペーストを厚さ12μmの銅箔の両面に塗布した後、乾燥させた。乾燥後の塗膜を圧延して、厚さ160μmの電極合剤層(負極合剤層)を両面に有する電極(負極)を作製した。
〈正極の作製〉
正極活物質として、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2を用いた。正極活物質100重量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)((株)クレハ製の#1320、固形分12重量%)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液30重量部と、導電材であるアセチレンブラック3重量部と、適量のNMPとを混合して、正極合剤ペーストを調製した。
正極活物質として、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2を用いた。正極活物質100重量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)((株)クレハ製の#1320、固形分12重量%)のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液30重量部と、導電材であるアセチレンブラック3重量部と、適量のNMPとを混合して、正極合剤ペーストを調製した。
正極合剤ペーストを、正極集電体である厚さ15μmのアルミニウム箔の両面に塗布した後、乾燥させた。乾燥後の塗膜を圧延して、厚さ160μmの正極合剤層を両面に有する正極を得た。
〈非水電解質の調製〉
エチレンカーボネート(EC):エチルメチルカーボネート(EMC)を1:3の重量割合で含む非水溶媒の混合物に、LiPF6を1mol/Lの濃度で溶解させて、非水電解質を調製した。
エチレンカーボネート(EC):エチルメチルカーボネート(EMC)を1:3の重量割合で含む非水溶媒の混合物に、LiPF6を1mol/Lの濃度で溶解させて、非水電解質を調製した。
〈電池の作製〉
図1に示すような円筒型の非水電解質二次電池を作製した。正極と負極とをそれぞれ所定の長さに切断した。正極5の集電体の露出部には、正極リード5aの一端を接続した。負極6の集電体の露出部には、負極リード6aの一端を接続した。正極5と負極6とを、厚さ25μmのポリエチレン製(セルガード(株)製2300)の多孔質シートからなるセパレータ7を介して捲回し、電極群を構成した。電極群を、上部絶縁板8aと下部絶縁板8bとで挟んだ状態で電池ケース1に収容した。非水電解質を電池ケース内に注液し、減圧することで、非水電解質を電極群に含浸させた。
図1に示すような円筒型の非水電解質二次電池を作製した。正極と負極とをそれぞれ所定の長さに切断した。正極5の集電体の露出部には、正極リード5aの一端を接続した。負極6の集電体の露出部には、負極リード6aの一端を接続した。正極5と負極6とを、厚さ25μmのポリエチレン製(セルガード(株)製2300)の多孔質シートからなるセパレータ7を介して捲回し、電極群を構成した。電極群を、上部絶縁板8aと下部絶縁板8bとで挟んだ状態で電池ケース1に収容した。非水電解質を電池ケース内に注液し、減圧することで、非水電解質を電極群に含浸させた。
正極リード5aの他端は封口体2の裏面に接続した。負極リード6aの他端は電池ケース1の内側の底面に接続した。電池ケースの開口部を、ガスケット3を介して封口体2にかしめつけた。これにより、容量2500mAhの円筒型の非水電解質二次電池を作製した。
〈サイクル試験〉
上記実施例および比較例で得られた非水電解質二次電池について、それぞれ、45℃の環境温度において、以下の条件で充放電を行った。
最大電流値を2Aとして、4.2Vにて定電圧充電し、電流値が50mAまで低下した時点で充電を終了した。その後、2.5Aにて定電流放電し、電圧値が3.0Vまで低下した時点で放電を終了した。充電と放電との間の休止時間は30分間とした。
上記実施例および比較例で得られた非水電解質二次電池について、それぞれ、45℃の環境温度において、以下の条件で充放電を行った。
最大電流値を2Aとして、4.2Vにて定電圧充電し、電流値が50mAまで低下した時点で充電を終了した。その後、2.5Aにて定電流放電し、電圧値が3.0Vまで低下した時点で放電を終了した。充電と放電との間の休止時間は30分間とした。
上記の充放電サイクルを1サイクルとして、500サイクルの充放電を行った。そして、1サイクル目の放電容量に対する500サイクル目の放電容量の割合を求め、容量維持率(%)とした。
《比較例1》
実施例1と同様の第1電極活物質および第2電極活物質を用いて、第1ペーストおよび第2ペーストを調製せずに電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質90重量部と、第2電極活物質10重量部とを混合した。その後、増粘剤であるCMCを1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7500mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
実施例1と同様の第1電極活物質および第2電極活物質を用いて、第1ペーストおよび第2ペーストを調製せずに電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質90重量部と、第2電極活物質10重量部とを混合した。その後、増粘剤であるCMCを1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7500mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
《実施例2》
第1ペーストは、実施例1と同様に調製した。
第2ペーストは、以下の第2電極活物質を用いたこと以外、実施例1と同様にして調製した。
第2電極活物質として、三菱化学(株)製の黒鉛材料(平均粒径17μm、BET比表面積3.1m2/g、タップ密度1.045g/cm3)を用いた。また、第2電極活物質の吸水量を実施例1と同様にして測定したところ、60ml/100gであった。
第1ペーストは、実施例1と同様に調製した。
第2ペーストは、以下の第2電極活物質を用いたこと以外、実施例1と同様にして調製した。
第2電極活物質として、三菱化学(株)製の黒鉛材料(平均粒径17μm、BET比表面積3.1m2/g、タップ密度1.045g/cm3)を用いた。また、第2電極活物質の吸水量を実施例1と同様にして測定したところ、60ml/100gであった。
第2電極活物質100重量部と、第1ペーストと同様のCMC1重量部と、分散媒である適量の水とを混合、分散させて、第2ペーストを調製した。水は、3回に分けて添加した。分散には、第1ペーストと同様のミキサーを用いた。1時間混合した後の第2ペーストの、25℃における粘度は、20rpmで15000mPa・sであった。第2ペーストの粘度は、第1ペーストと同様に測定した。
目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質90重量部および第2電極活物質10重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7800mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
《比較例2》
実施例2と同様の第1電極活物質および第2電極活物質を用いて、第1ペーストおよび第2ペーストを調製せずに電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質90重量部と、第2電極活物質10重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、8100mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
実施例2と同様の第1電極活物質および第2電極活物質を用いて、第1ペーストおよび第2ペーストを調製せずに電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質90重量部と、第2電極活物質10重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、8100mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
《実施例3》
第1ペーストは、実施例1と同様に調製した。
第2ペーストは、以下の第2電極活物質を用いたこと以外、実施例1と同様にして調製した。
第2電極活物質として、三菱化学(株)製の黒鉛材料(平均粒径17μm、BET比表面積4.5m2/g、タップ密度0.95g/cm3)を用いた。また、第2電極活物質の吸水量を実施例1と同様にして測定したところ、83ml/100gであった。
第1ペーストは、実施例1と同様に調製した。
第2ペーストは、以下の第2電極活物質を用いたこと以外、実施例1と同様にして調製した。
第2電極活物質として、三菱化学(株)製の黒鉛材料(平均粒径17μm、BET比表面積4.5m2/g、タップ密度0.95g/cm3)を用いた。また、第2電極活物質の吸水量を実施例1と同様にして測定したところ、83ml/100gであった。
第2電極活物質100重量部と、第1ペーストと同様のCMC1重量部と、分散媒である適量の水とを混合、分散させて、第2ペーストを調製した。水は、3回に分けて添加した。分散には、第1ペーストと同様のミキサーを用いた。1時間混合した後の第2ペーストの、25℃における粘度は、20rpmで17000mPa・sであった。第2ペーストの粘度は、第1ペーストと同様に測定した。
目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質90重量部および第2電極活物質10重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、8000mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
《比較例3》
実施例3と同様の第1電極活物質および第2電極活物質を用いて、第1ペーストおよび第2ペーストを調製せずに電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質90重量部と、第2電極活物質10重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、8100mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
実施例3と同様の第1電極活物質および第2電極活物質を用いて、第1ペーストおよび第2ペーストを調製せずに電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質90重量部と、第2電極活物質10重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、8100mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
《実施例4》
第1ペーストは、実施例1と同様に調製した。
第2ペーストは、以下の第2電極活物質を用いたこと以外、実施例1と同様にして調製した。
第2電極活物質として、三菱化学(株)製の黒鉛材料(平均粒径17μm、BET比表面積2.8m2/g、タップ密度1.23g/cm3)を用いた。また、第2電極活物質の吸水量を実施例1と同様にして測定したところ、56ml/100gであった。
第1ペーストは、実施例1と同様に調製した。
第2ペーストは、以下の第2電極活物質を用いたこと以外、実施例1と同様にして調製した。
第2電極活物質として、三菱化学(株)製の黒鉛材料(平均粒径17μm、BET比表面積2.8m2/g、タップ密度1.23g/cm3)を用いた。また、第2電極活物質の吸水量を実施例1と同様にして測定したところ、56ml/100gであった。
第2電極活物質100重量部と、第1ペーストと同様のCMC1重量部と、分散媒である適量の水とを混合、分散させて、第2ペーストを調製した。水は、3回に分けて添加した。分散には、第1ペーストと同様のミキサーを用いた。1時間混合した後の第2ペーストの、25℃における粘度は、20rpmで17000mPa・sであった。第2ペーストの粘度は、第1ペーストと同様に測定した。
目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質90重量部および第2電極活物質10重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、8000mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
《比較例4》
実施例4と同様の第1電極活物質および第2電極活物質を用いて、第1ペーストおよび第2ペーストを調製せずに電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質90重量部と、第2電極活物質10重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、8100mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
実施例4と同様の第1電極活物質および第2電極活物質を用いて、第1ペーストおよび第2ペーストを調製せずに電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質90重量部と、第2電極活物質10重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、8100mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
実施例1および比較例1においては、第1電極活物質と第2電極活物質との吸水量の差は、24であった。第1電極活物質と第2電極活物質とを同時に混合する(比較例1)製造方法では、ペーストのTI値が大きく、すなわちせん断速度依存性が高くなっていた。その結果、塗布工程においてばらつきが生じ、その結果電池特性においてもサイクル特性の悪化が確認された。
一方、第1電極活物質を含む第1ペーストと、第2電極活物質を含む第2ペーストとをそれぞれ調製した製造方法(実施例1)では、ペーストのTI値が低く、電極合剤層の厚さのばらつきも0.1μmと小さくなっていた。この電極を用いた電池は、容量維持率が80%以上であり、優れたサイクル特性を有していた。
同様に、第2電極活物質として種々の炭素材料を用いた実施例2〜4および比較例2〜4においても、第1電極活物質を含む第1ペーストと、第2電極活物質を含む第2ペーストとをそれぞれ調製した実施例2〜4においては、実施例1と同様に良好な分散性が得られた。
比較例2〜4の結果から、吸水量の差が5ml/100gより大きい比較例2および3では、分散性の低下が顕著であった。実施例2〜3および比較例2〜3の結果から、吸水量の差が5ml/100gより大きい場合に、本発明の効果が特に大きいことがわかった。
《実施例5》
M1とM2との比:M1/M2を2.6としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質80重量部および第2電極活物質20重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7600mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を2.6としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質80重量部および第2電極活物質20重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7600mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《比較例5》
M1とM2との比:M1/M2を2.6としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質80重量部と、第2電極活物質20重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7500mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を2.6としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質80重量部と、第2電極活物質20重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7500mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《実施例6》
M1とM2との比:M1/M2を2.17としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質70重量部および第2電極活物質30重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7400mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を2.17としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質70重量部および第2電極活物質30重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7400mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《比較例6》
M1とM2との比:M1/M2を2.17としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質70重量部と、第2電極活物質30重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7900mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を2.17としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質70重量部と、第2電極活物質30重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7900mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《実施例7》
M1とM2との比:M1/M2を1.05としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質60重量部および第2電極活物質40重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7500mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を1.05としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質60重量部および第2電極活物質40重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7500mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《比較例7》
M1とM2との比:M1/M2を1.05としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質60重量部と、第2電極活物質40重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7700mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を1.05としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質60重量部と、第2電極活物質40重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7700mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《実施例8》
M1とM2との比:M1/M2を0.46としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質40重量部および第2電極活物質60重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7700mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を0.46としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質40重量部および第2電極活物質60重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7700mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《比較例8》
M1とM2との比:M1/M2を0.46としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質40重量部と、第2電極活物質60重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7800mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を0.46としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質40重量部と、第2電極活物質60重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7800mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《実施例9》
M1とM2との比:M1/M2を69としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質99重量部および第2電極活物質1重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7750mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を69としたこと以外、実施例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、目標とする電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質99重量部および第2電極活物質1重量部が含まれるように、第1ペーストおよび第2ペーストを混合した。混合物に対して、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。1時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7750mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
《比較例9》
M1とM2との比:M1/M2を69としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質99重量部と、第2電極活物質1重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7800mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1とM2との比:M1/M2を69としたこと以外、比較例1と同様にして、電極合剤ペーストを調製した。
具体的には、第1電極活物質99重量部と、第2電極活物質1重量部と、増粘剤であるCMC1重量部と、結着剤であるBM−400Bを3重量部(固形分)と、適量の水とを混合し、電極合剤ペーストを調製した。2時間混合した後の電極合剤ペーストの、25℃における粘度は、7800mPa・sであった。
得られた電極合剤ペーストの分散性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
M1/M2の値をそれぞれ変化させた実施例1、5〜9および比較例1、5〜9の結果から、第1電極活物質を含む第1ペーストと、第2電極活物質を含む第2ペーストとをそれぞれ調製した実施例1、5〜9では、いずれもTI値が20以下であり、電極合剤層のばらつきが0.1μm程度であり、良好な分散性が得られた。また、これらの電極を用いた電池は、いずれも容量維持率が80%以上であり、優れたサイクル特性を有していた。
一方、M1/M2が1以上であり、第1電極活物質と第2電極活物質とを同時に混合した比較例1、5〜7では、いずれもTI値が200以上であり、電極合剤層のばらつきが1μm以上であり、分散性の低下が顕著であった。また、これらの電極を用いた電池は、容量維持率が低くなっていた。更に、M1/M2が69であり、第1電極活物質と第2電極活物質とを同時に混合した比較例9でも、Ti値が68と大きくなっており、電極合剤層のばらつきが0.5μmとなっていた。
実施例1、5〜9および比較例1、5〜9の結果から、1≦M1/M2≦100、更には1≦M1/M2≦70である場合に、本発明の効果が特に大きいことがわかった。
実施例1、5〜9および比較例1、5〜9の結果から、1≦M1/M2≦100、更には1≦M1/M2≦70である場合に、本発明の効果が特に大きいことがわかった。
また、本発明によれば、ペーストの分散性が大きく向上するため、従来の製造方法に比べて分散時間の短縮が図れ、結果として製造コストを低減することができる。
上記の実施例は一例であり、本発明はこれらの実施例に限定されない。例えば上記実施例では、捲回式の円筒の非水電解質二次電池に適用した例で説明したが、平型の電池、捲回式の角形型の電池または積層構造のコイン型電池やラミネート型電池にも適用することができる。また、上記の実施例では小型機器用の電池で検討を行ったが、本発明は、電気自動車用電源や電力貯蔵など大型で大容量の電池にも有効である。
本発明によれば、水に対する親和性の異なる複数の活物質を含む電極の製造工程において、電極活物質の分散性が向上するため、電極合剤層中での電極活物質の偏在が低減され、均一な電極を生産性よく製造することができる。また本発明の製造方法により作製された電極により、サイクル特性など、電池特性に優れた電池を作製することができる。
1 電池ケース
2 封口体
3 ガスケット
5 正極
5a 正極リード
6 負極
6a 負極リード
7 セパレータ
8a 上部絶縁板
8b 下部絶縁板
2 封口体
3 ガスケット
5 正極
5a 正極リード
6 負極
6a 負極リード
7 セパレータ
8a 上部絶縁板
8b 下部絶縁板
Claims (5)
- 互いに水に対する親和性の異なる第1電極活物質と第2電極活物質とを含む電極合剤ペーストを調製する工程と、
前記電極合剤ペーストを集電体に塗布して、電極を作製する工程とを有する非水電解質二次電池用電極の製造方法であって、
前記第1電極活物質は、前記第2電極活物質よりも水に対する親和性が大きく、
前記電極合剤ペーストを調製する工程が、
前記第1電極活物質と、分散媒とを含む第1ペーストを調製する工程と、
前記第2電極活物質と、前記第1ペーストを調製する工程で用いたのと同じ分散媒とを含む第2ペーストを調製する工程と、
前記第1ペーストと第2ペーストとを混合する工程と、を有する、非水電解質二次電池用電極の製造方法。 - 前記第1電極活物質の吸水量と前記第2電極活物質の吸水量との差が、5〜70ml/100gである、請求項1記載の非水電解質二次電池用電極の製造方法。
- 電極合剤ペーストにおいて、第1電極活物質の重量割合が、第2電極活物質の重量割合よりも大きい、請求項1または2記載の非水電解質二次電池用電極の製造方法。
- 電極合剤ペーストにおいて、前記第1電極活物質の重量と吸水量との積M1と、前記第2電極活物質の重量と吸水量との積M2との比:M1/M2が、1≦M1/M2≦100を満たす、請求項1〜3のいずれかに記載の非水電解質二次電池用電極の製造方法。
- 前記第1電極活物質および前記第2電極活物質が、いずれも炭素材料である、請求項1〜4のいずれかに記載の非水電解質二次電池用電極の製造方法。
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-
2009
- 2009-06-30 JP JP2009154949A patent/JP2011014262A/ja active Pending
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