JP2011009462A - 積層型冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体モジュール2と冷却チューブ3とを交互に積層配置してなる。半導体モジュール2の動作制御をする制御回路基板4が、半導体モジュール2と冷却チューブ3との積層体に対して積層方向と直交する方向に所定間隔をおいて隣接配置されている。制御回路基板4は制御信号端子21に接続されている。そして、導体モジュール2と制御回路基板4との間に、半導体モジュール2から発生した電磁ノイズを遮蔽するためのノイズ遮蔽部材5が設けられている。このノイズ遮蔽部材5は、冷却チューブ3と一体化している。
【選択図】図1
Description
また、上記冷却チューブは、内部に冷媒が流れる管状部材である。インバータを動作させると、半導体モジュールに電流が流れて発熱するので、上記冷却チューブを用いて冷却する。
上記半導体素子の動作制御をする制御回路基板が、上記半導体モジュールと上記冷却チューブとの積層体に対して積層方向と直交する方向に所定間隔をおいて隣接配置され、該制御回路基板は上記制御信号端子に接続されており、
上記半導体モジュールと上記制御回路基板との間に、該半導体モジュールから発生した電磁ノイズを遮蔽するためのノイズ遮蔽部材が設けられ、該ノイズ遮蔽部材が、上記冷却チューブと一体化していることを特徴とする積層型冷却装置にある(請求項1)。
本発明では、半導体モジュールと制御回路基板との間に、上記ノイズ遮蔽部材を設けた。このノイズ遮蔽部材により、半導体モジュールから発生した電磁ノイズを遮断でき、制御回路基板に与える影響を低減することができる。そのため、ノイズ耐性に特に優れた制御回路基板を用いなくても、誤動作が生じにくくなる。
本発明において、上記冷却チューブを構成する管壁の一部が、該冷却チューブの冷却面よりも上記半導体モジュール側に延出し、該管壁の一部が、上記ノイズ遮蔽部材をなしていることが好ましい(請求項2)。
このようにすると、冷却チューブを構成する管壁の一部を、ノイズ遮蔽部材として利用することができる。そのため、例えばノイズ遮蔽部材を、管壁から取り外し可能な別部材とした場合と比較して、部品数を減らすことができ、また、冷却チューブの構造を簡単にすることができる。
隣り合う2個の冷却チューブのノイズ遮蔽部材の間に隙間がある場合は、半導体モジュールから発生した電磁ノイズがこの隙間を通るため、制御回路基板に影響を与えることがある。しかし、上述のように隣り合う2個の冷却チューブのノイズ遮蔽部材が互いに接触する構成にすると、隙間が無くなるため、電磁ノイズを遮蔽しやすくなる。そのため、制御回路基板に与える、電磁ノイズの影響をより少なくすることができる。
なお、ノイズ遮蔽部材には部分的に上記窓部が形成されており、半導体モジュールの制御信号端子は、この窓部を通って制御回路基板に接続される。
このようにすると、上記本体部と、接続部と、延出部とを有する2枚の管壁を接続するだけで、ノイズ遮蔽部材と一体になった冷却チューブを製造することができる。そのため、例えば、ノイズ遮蔽部材を別部品として用意し、冷却チューブに溶接等する場合と比較して、製造工程を簡単にすることができる。
本発明の実施例にかかる積層型冷却装置につき、図1〜図8を用いて説明する。
本例の積層型冷却装置1は図1に示すごとく、半導体素子20(図5参照)及び制御信号端子21を備えた半導体モジュール2と、この半導体モジュール2を冷却する冷却チューブ3とを交互に積層配置したものである。
図1、図2、図4に示すごとく、半導体素子20の動作制御をする制御回路基板4が、半導体モジュール2と冷却チューブ3との積層体100に対して積層方向と直交する方向に所定間隔をおいて隣接配置されている。制御回路基板4は制御信号端子21に接続されている。
また、半導体モジュール2と制御回路基板4との間に、半導体モジュール2から発生した電磁ノイズを遮蔽するためのノイズ遮蔽部材5が設けられている。図1、図4に示すごとく、このノイズ遮蔽部材5は、冷却チューブ3と一体化している。
以下、詳説する。
個々の半導体モジュール2は、半導体素子としてのIGBT素子20およびフライホイールダイオード23を備える。このIGBT素子20の制御信号端子21、すなわちゲート端子21は、上述した制御回路基板4に接続されている。この制御回路基板4から送信される制御信号によって、IGBT素子20がスイッチング動作をし、直流電力を交流に変換する。
本例では図1、図4に示すごとく、半導体モジュール2と制御回路基板4との間に、ノイズ遮蔽部材5を設けた。このノイズ遮蔽部材5により、半導体モジュール2から発生した電磁ノイズを遮断でき、制御回路基板4に与える影響を低減することができる。そのため、ノイズ耐性に特に優れた制御回路基板4を用いなくても、誤動作が生じにくくなる。
このようにすると、冷却チューブ3を構成する管壁30の一部を、ノイズ遮蔽部材5として利用することができる。そのため、例えばノイズ遮蔽部材を、管壁30から分離可能な別部材とした場合と比較して、部品数を減らすことができ、また、冷却チューブ3の構造を簡単にすることができる。
このようにすると、本体部32と、接続部33と、延出部34とを有する2枚の管壁30を接続するだけで、ノイズ遮蔽部材5と一体になった冷却チューブ3を製造することができる。そのため、例えば、ノイズ遮蔽部材を別部品として用意し、冷却チューブ3に溶接等する場合と比較して、製造工程を簡単にすることができる。
本例は、ノイズ遮蔽部材5の形状を変更した例である。本例では図9、図10に示すごとく、半導体モジュール2を挟んで隣り合う2個の冷却チューブ3a,3bとそれぞれ一体化されたノイズ遮蔽部材5a,5bは、互いに接触している。そして図10に示すごとく、ノイズ遮蔽部材5に、制御信号端子21が挿通する窓部50が形成されている。半導体モジュール2の制御信号端子21は、この窓部50を通って制御回路基板4に接続される。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
隣り合う2個の冷却チューブ3のノイズ遮蔽部材5の間に隙間がある場合は、半導体モジュール2から発生した電磁ノイズがこの隙間を通るため、制御回路基板4に影響を与えることがある。しかし、上述したように、隣り合う2個の冷却チューブ3のノイズ遮蔽部材5が互いに接触する構成にすると、隙間が無くなるため、電磁ノイズを遮蔽しやすくなる。そのため、制御回路基板4に与える、電磁ノイズの影響をより少なくすることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
本例は、ノイズ遮蔽部材5の形状を変更した例である。図11、図12に示すごとく、半導体モジュール2を挟んで隣り合う2個の冷却チューブ3a,3bとそれぞれ一体化されたノイズ遮蔽部材5a,5bは、互いに接触している。そして、ノイズ遮蔽部材5a,5bに複数個の窓部50を形成し、個々の制御信号端子21が個々の窓部50を通るように構成した。
このようにすると、窓部50の大きさが小さいため、半導体モジュール2から発生した電磁ノイズが窓部50を通りにくくなる。そのため、制御回路基板4に与える電磁ノイズの影響をさらに低減することができる。
その他、実施例1と同様の構成及び作用効果を備える。
本例は、ノイズ遮蔽部材5の形状を変更した例である。図13に示すごとく、本例の積層型冷却装置1は、冷却チューブ3の長手方向の一部分にのみノイズ遮蔽部材5を設けた。
このようにすると、少ない材料でノイズ遮蔽部材5および冷却チューブ3を製造できるので、製造コストを低減することが可能となる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
2 半導体モジュール
20 半導体素子
21 制御信号端子
3 冷却チューブ
30 管壁
31 冷却面
4 制御回路基板
5 ノイズ遮蔽部材
Claims (4)
- 半導体素子及び制御信号端子を備えた半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却チューブとを交互に積層配置した積層型冷却装置であって、
上記半導体素子の動作制御をする制御回路基板が、上記半導体モジュールと上記冷却チューブとの積層体に対して積層方向と直交する方向に所定間隔をおいて隣接配置され、該制御回路基板は上記制御信号端子に接続されており、
上記半導体モジュールと上記制御回路基板との間に、該半導体モジュールから発生した電磁ノイズを遮蔽するためのノイズ遮蔽部材が設けられ、該ノイズ遮蔽部材が、上記冷却チューブと一体化していることを特徴とする積層型冷却装置。 - 請求項1において、上記冷却チューブを構成する管壁の一部が、該冷却チューブの冷却面よりも上記半導体モジュール側に延出し、該管壁の一部が、上記ノイズ遮蔽部材をなしていることを特徴とする積層型冷却装置。
- 請求項1または請求項2において、上記半導体モジュールを挟んで隣り合う2個の上記冷却チューブとそれぞれ一体化された上記ノイズ遮蔽部材は、互いに接触しており、該ノイズ遮蔽部材に、上記制御信号端子が挿通する窓部が形成されていることを特徴とする積層型冷却装置。
- 請求項2において、上記冷却チューブは、湾曲した2枚の管壁を接続してなり、個々の上記管壁は、冷媒が流れる流路を相手側の管壁との間に構成する本体部と、相手側の上記管壁と接続するための一対の接続部と、該一対の接続部のうち上記制御回路基板側の接続部から、隣接する上記半導体モジュールへ向かって延出する延出部とを有し、該延出部が上記ノイズ遮蔽部材をなしていることを特徴とする積層型冷却装置。
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