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JP2011096329A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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JP2011096329A
JP2011096329A JP2009250621A JP2009250621A JP2011096329A JP 2011096329 A JP2011096329 A JP 2011096329A JP 2009250621 A JP2009250621 A JP 2009250621A JP 2009250621 A JP2009250621 A JP 2009250621A JP 2011096329 A JP2011096329 A JP 2011096329A
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Toru Hotta
徹 堀田
Ryoichi Kawasaki
良一 川崎
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electronic Device Sales Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Optec Design Co Ltd
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Abstract

【課題】 光ディスクに設けられている第1信号記録層及び第2信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行う光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 レーザーダイオード1から放射されるレーザー光を光ディスクDに設けられている第1信号記録層L1及び第2信号記録層L2に集光させる対物レンズ9と、対物レンズ9への光路内に設けられているとともに光軸方向への変位動作によって球面収差を補正するコリメートレンズ6とより成り、前記対物レンズ9を焦点距離が異なる第1焦点及び第2焦点を有する2焦点レンズにて構成し、第1信号記録層に第1焦点が合致しているとき第2焦点が第2信号記録層と異なる位置に位置するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号の記録動作をレーザー光によって行う光ピックアップ装置に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって信号の再生動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ディスク装置が普及している。
光ディスク装置としては、CDやDVDと呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及しているが、最近では記録密度を向上させた光ディスク、即ちBlu−ray規格の光ディスクを使用するものが商品化されている。
Blu−ray規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光としては、波長が短いレーザー光、例えば波長が405nmの青紫色光が使用されている。また、Blu−ray規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは、0.1mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は、0.85と規定されている。
そして、光ピックアップ装置は、光ディスクに記録されている信号を読み出すために適したレーザー出力や光ディスクに信号を記録するために適したレーザー出力が得られるようにレーザーダイオードへ供給される駆動電流を制御することが出来るように構成されている。
また、光ピックアップ装置は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を対物レンズの集光動作にて生成されるスポットを光ディスク上の信号記録層に合焦させる制御動作、即ちフォーカシング制御動作や信号トラックにレーザー光のスポットを追従させる制御動作、即ちトラッキング制御動作を行うことが出来るように構成されている。
また、光ピックアップ装置では、光ディスクの表面、即ちレーザー光の入射面と信号記録層との間にある保護層の厚みに起因して球面収差と呼ばれる収差が発生し、信号の再生動作や記録動作が正常に行えないという問題があり、斯かる問題を解決する技術が開発されている。
そして、最近の光ディスクの中には、信号の記録容量を増大させるために信号記録層が2つ設けられた2層式の光ディスクが製品化されている。斯かる2層式の光ディスクに設けられている信号記録層に記録されている信号を読み出すためには、対物レンズを光軸方向へ変位させる動作が行われるが、各信号記録層と光ディスクのレーザー光の入射面との間に設けられている透明な保護層の厚みが大きく変化するため、異なる信号記録層へのジャンプ動作を行うと大きな球面収差が発生することになる。
斯かる信号記録層のジャンプ動作に伴って発生する球面収差をコリメートレンズの光軸方向への変位動作によって補正する技術が開発されている。
また、光ピックアップ装置の中には、焦点が複数設けられている対物レンズを使用することによって保護層の厚みが異なる2つの規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うように構成されたものがある。
特開2006−147069号公報 特開2009−199676号公報 特開平8−315402号公報
特許文献2に記載の光ピックアップ装置は、一方の信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行う状態から他方の信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うために対物レンズの集光位置、即ち焦点の位置を変位させる動作を行ったとき、コリメートレンズを光軸方向へ変位させることによって保護層の厚みの変化に伴って発生する球面収差の補正動作を行うように構成されている。
ここで、Blu−ray規格にて規定されている2層式の光ディスクの各信号記録層に記録されている信号を従来の光ピックアップ装置を使用して読み出す場合における球面収差の補正動作について説明する。
Blu−ray規格の2層式の光ディスクにおいて、光ディスクの表面に近い位置に設けられている第1信号記録層と表面との間の距離は0.075mm、光ディスクの表面から遠い位置に設けられている第2信号記録層と表面との間の距離は0.1mmと規定されている。
斯かる規格より明らかなように第1信号記録層と第2信号記録層との間の距離は、0.025mmの距離があり、この保護層の厚みの差に基づいて球面収差が発生することになる。斯かる球面収差を補正するために光ピックアップ装置ではコリメートレンズを光軸方向へ移動させる動作が行われることになる。
斯かる光ディスクにおいて、保護層の厚みが0.001mm変化すると10mλrmsの球面収差が発生する。即ち、第1信号記録層と第2信号記録層との間の保護層の厚みは0.025mmであるため、第1信号記録層から第2信号記録層へ、反対に第2信号記録層から第1信号記録層へ対物レンズの光軸方向への変位動作によってレーザー光の集光位置を移動させると10mλrms×25=250mλrmsの球面収差が発生することになる。
2層式の光ディスクに設けられている第1信号記録層及び第2信号記録層に記録されている信号を単焦点の対物レンズの集光動作にて生成されるスポットにて読み出すように構成された光ピックアップ装置では、対物レンズの移動距離は層間の距離と略同一になる。また、球面収差量は対物レンズの移動距離に伴って変化する保護層の厚みに比例して変化するので、対物レンズの移動距離が大きくなると球面収差量が大きくなることになる。
一方、コリメートレンズを光軸方向へ0.1mm移動させると18mλrmsの球面収差を補正することが出来るように構成された光ピックアップ装置において、前記250mλrmsの球面収差の補正動作を行うためには、コリメートレンズを0.1×250/18=1.39mmだけ光軸方向へ移動させる必要があり、前記コリメートレンズの変位量が大きくなる。
斯かるコリメートレンズの変位量が大きくなると、光ピックアップ装置の形状が大きくなるだけでなく、コリメートレンズの移動時間が長くなるので、ジャンプ動作による各信
号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行う状態になるまでに要する時間が長くなるという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
本発明は、レーザー光を放射するレーザーダイオードと、該レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている第1信号記録層及び第2信号記録層に集光させる対物レンズと、前記レーザーダイオードと対物レンズとの間の光路内に設けられているとともに光軸方向への変位動作によって球面収差を補正するコリメートレンズとを備えた光ピックアップ装置において、前記対物レンズを焦点距離が異なる第1焦点及び第2焦点を有する2焦点レンズにて構成し、第1信号記録層に第1焦点が合致しているとき第2焦点が第2信号記録層と異なる位置に位置するようにするとともに第2信号記録層に第2焦点が合致しているとき第1焦点が第1信号記録層と異なる位置に位置するようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明は、第1信号記録層と第2信号記録層との間の距離をD1としたとき、第1焦点と第2焦点との間の距離D2をD1>D2の関係なるように設定したことを特長とするものである。
そして、本発明は、対物レンズに回折輪帯を形成することによって第1焦点及び第2焦点の2つの焦点を生成するようにしたことを特徴とするものである。
更に、本発明は、対物レンズを焦点距離が短い第1焦点及び焦点距離が長い第2焦点を有する2焦点レンズにて構成し、第1焦点に集光されるレーザー光にて第1信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行い、第2焦点に集光されるレーザー光にて第2信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明は、第1焦点に集光されるレーザー光にて第1信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うとき及び第2焦点に集光されるレーザー光にて第2信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うとき、コリメートレンズの変位動作にて球面収差を補正するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置は、対物レンズを焦点距離が異なる第1焦点及び第2焦点を有する2焦点レンズにて構成し、第1信号記録層に第1焦点が合致しているとき第2焦点が第2信号記録層と異なる位置に位置するようにするとともに第2信号記録層に第2焦点が合致しているとき第1焦点が第1信号記録層と異なる位置に位置するようにしたので、異なる焦点位置に生成されるスポットによって第1信号記録層及び第2信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を夫々行うようにすることによって対物レンズの光軸方向への変位量を小さくすることが出来る。従って、本発明の光ピックアップ装置によれば、球面収差の補正動作を行うコリメートレンズの移動量を小さくすることが出来、その結果、光ピックアップ装置を小型化することが出来るだけでなく信号記録層間のジャンプ動作による各信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行う状態になるまでに要する時間を短くすることが出来る。
本発明に係る光ピックアップ装置の動作を説明するための概略図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に組み込まれる対物レンズと光ディスクとの関係を示す図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に組み込まれる対物レンズと光ディスクとの関係を示す図である。 本発明に係る光ピックアップ装置におけるレーザー光と光ディスクとの関係を示す図である。 本発明に係る光ピックアップ装置におけるレーザー光と光ディスクとの関係を示す図である。
光ディスクに設けられている第1信号記録層及び第2信号記録層に記録されている信号を異なる焦点を有する2焦点対物レンズにて集光されるスポットによって読み出すように構成することによって対物レンズの光軸方向への移動距離を短くするようにしたものである。
図1は本発明の光ピックアップ装置の動作を説明するための概略図であり、Blu−ray規格にて規定されている2層式の光ディスクDの各信号記録層に記録されている信号を読み出すように構成された光ピックアップ装置に実施した場合について説明する。
Blu−ray規格の2層式の光ディスクDは、光ディスクの表面に近い位置に第1信号記録層L1が設けられ、表面より遠い位置に第2信号記録層L2が設けられている。斯かる構成において、第1信号記録層L1と表面との間の距離は0.075mm、第2信号記録層L2と表面との間の距離は0.1mmと規定されている。
図1において、1は例えば波長が405nmの青紫色光であるレーザー光を放射するレーザーダイオード、2は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光が入射される回折格子であり、レーザー光を0次光であるメインビーム、+1次光及び−1次光である2つのサブビームに分離する回折格子部2aと入射されるレーザー光をS方向の直線偏光光に変換する1/2波長板2bとより構成されている。
3は前記回折格子2を透過したレーザー光が入射される偏光ビームスプリッタであり、S偏光されたレーザー光の多くを反射し、P方向に偏光されたレーザー光を透過させる制御膜3aが設けられている。4は前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光の中の前記偏光ビームスプリッタ3の制御膜3aを透過したレーザー光が照射される位置に設けられているモニター用光検出器であり、その検出出力は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を制御するために使用される。
5は前記偏光ビームスプリッタ3の制御膜3aにて反射されたレーザー光が入射される位置に設けられている1/4波長板であり、入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に、また反対に円偏光光から直線偏光光に変換する作用を成すものである。6は前記1/4波長板5を透過したレーザー光が入射されるとともに入射されるレーザー光を平行光に変換するコリメートレンズであり、収差補正用モーター7によって光軸方向、即ち矢印A及びB方向へ変位せしめられるように構成されている。前記コリメートレンズ6の光軸方向への変位動作によって光ディスクDの保護層の厚さに基づいて生じる球面収差を補正するように構成されている。
8は前記コリメートレンズ6を透過したレーザー光が入射される位置に設けられているとともに入射されるレーザー光を対物レンズ9方向に反射させる立ち上げミラーである。前記対物レンズ9は後述する回折輪帯が形成されており、斯かる回折輪帯の働きによって
焦点距離の異なる第1焦点及び第2焦点にレーザー光を集光させることが出来るように構成されている。
斯かる構成において、レーザーダイオード1から放射されたレーザー光は、回折格子2、偏光ビームスプリッタ3、1/4波長板5、コリメートレンズ6及び立ち上げミラー8を介して対物レンズ9に入射された後、該対物レンズ9の集光動作によって光ディスクDの第1信号記録層L1又は第2信号記録層L2にスポットとして照射されるが、該各信号記録層に照射されたレーザー光は戻り光として反射されることになる。
光ディスクDの各信号記録層から反射された戻り光は、対物レンズ9、立ち上げミラー8、コリメートレンズ6及び1/4波長板5を通して偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aに入射される。このようにして偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aに入射される戻り光は、1/4波長板5による位相変更動作によってP方向の直線偏光光に変更されている。従って、斯かる戻り光は前記反射膜3aにて反射されることはなく、制御用レーザー光Lcとして透過することになる。
10は前記偏光ビームスプリッタ3の反射膜3aを透過した制御用レーザー光Lcが入射されるセンサーレンズであり、PDICと呼ばれる光検出器11に設けられている受光部に制御用レーザー光Lcを集光させて照射させる作用を成すものである。前記光検出器11には、周知の4分割センサー等が設けられており、メインビームの照射動作によって光ディスクDの各信号記録層に記録されている信号の読み取り動作に伴う信号生成動作及び非点収差法によるフォーカシング制御動作を行うための信号生成動作、そして2つのサブビームの照射動作によってトラッキング制御動作を行うための信号生成動作を行うように構成されている。斯かる各種の信号生成のための制御動作は、周知であるので、その説明は省略する。
前述したように本発明に係る光ピックアップ装置は構成されているが、斯かる構成において、前記対物レンズ9は、光ピックアップ装置の基台に4本または6本の支持ワイヤーによって光ディスクDの信号面に対して垂直方向、即ちフォーカシング方向への変位動作及び光ディスクDの径方向、即ちトラッキング方向への変位動作を可能に支持されているレンズ保持枠(図示せず)に固定されている。
12は前記対物レンズ9が固定されているレンズ保持枠に設けられているフォーカシングコイルであり、基台に固定されている磁石との協働によって対物レンズ9をフォーカシング方向、即ち光軸方向へ変位させる作用を有している。13は前記対物レンズ9が固定されているレンズ保持枠に設けられているトラッキングコイルであり、基台に固定されている磁石との協働によって対物レンズ9をトラッキング方向へ変位させる作用を有している。
前述したフォーカシングコイル12及びトラッキングコイル13が組み込まれた光ピックアップ装置の構成及び各コイルの駆動動作によるフォーカシング制御動作及びトラッキング制御動作は周知であり、その説明は省略する。
14は前記光検出器11を構成するメインビームを受光するセンサーから光ディスクDの各信号記録層に記録されている信号の読み取り動作に対応して得られる信号であるRF信号、メインビームを受光するセンサーからレーザー光の合焦動作に応じて得られる信号であるフォーカスエラー信号を及びサブビームを受光するセンサーからレーザー光のトラッキング動作に応じて得られる信号であるトラッキングエラー信号を生成する光検出信号生成回路である。
15は前記モニター用光検出器4及び光検出信号生成回路14から得られる信号に基づいて光ピックアップ装置の各種の制御動作を行うピックアップ制御回路である。16は前記光検出信号生成回路14から生成されて入力されるフォーカスエラー信号に基づいて前記ピックアップ制御回路15から出力されるフォーカス制御信号が入力されるフォーカシングコイル駆動回路であり、前記フォーカシングコイル12に駆動信号を供給するように構成されている。17は前記光検出信号生成回路14から生成されて入力されるトラッキングエラー信号に基づいて前記ピックアップ制御回路15から出力されるトラッキング制御信号が入力されるトラッキングコイル駆動回路であり、前記トラッキングコイル13に駆動信号を供給するように構成されている。
18は前記レーザーダイオード1に駆動信号を供給するレーザーダイオード駆動回路であり、前記モニター用光検出器4から得られるモニター信号に基づいてピックアップ制御回路15から出力される制御信号によってレーザー出力を調整するように構成されている。19は前記収差補正用モーター7に駆動信号を供給し、該収差補正用モーター7の回転動作によって前記コリメートレンズ6を光軸方向へ変位させて球面収差を補正する収差補正用モーター駆動回路であり、前記ピックアップ制御回路15によって制御されるように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置は構成されているが、次に対物レンズ9の第1信号記録層L1及び第2信号記録層L2に対する集光動作について、図2及び図3を参照にして説明する。
本発明における対物レンズ9のレーザーダイオード1から放射されるレーザー光が入射される面には、回折輪帯(図示せず)が形成されている。斯かる回折輪帯は、例えば特開2006−107680号公報に記載されているような断面が鋸状になるように形成されている。
斯かる構成において、レーザーダイオード1から放射されたレーザー光は図2及び図3に示すように対物レンズ9に対して矢印の方向から例えば平行光として入射されるように構成されている。
図2は光ディスクDに設けられている第1信号記録層L1にレーザー光を対物レンズ9の第1焦点への集光動作にて集光させる場合のレーザー光と第1信号記録層L1及び第2信号記録層L2との関係を示すものであり、斜線で示す部分のレーザー光が第1信号記録層L1上に集光されるように回折輪帯が前記対物レンズ9の表面に形成されている。
第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を行う場合には、対物レンズ9に形成されている回折輪帯によって第1信号記録層L1にレーザー光が集光されるが、本実施例では、図示したように対物レンズ9の開口数が0.3から0.7の範囲にある1次回折光が第1焦点に集光されるように構成されている。
図3は光ディスクDに設けられている第2信号記録層L2にレーザー光を対物レンズ9の第2焦点への集光動作にて集光させる場合のレーザー光と第1信号記録層L1及び第2信号記録層L2との関係を示すものであり、斜線で示す部分のレーザー光が第2信号記録層L2上に集光されるように回折輪帯が前記対物レンズ9の表面に形成されている。
第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を行う場合には、対物レンズ9に形成されている回折輪帯によって第2信号記録層L2にレーザー光が集光されるが、本実施例では、図示したように対物レンズ9の開口数が0.3以下及び開口数が0.7から0.85の範囲にある5次回折光が第2焦点に集光されるように構成されている。
以上に説明したように第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作は第1焦点へ集光されて生成されるスポットによって行われ、第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作は第2焦点へ集光されて生成されるスポットによって行われるが、次に第1焦点と第2焦点との関係について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は対物レンズ9の第1焦点S1の位置が第1信号記録層L1の位置と合致した状態を示すものであり、斯かる状態にあるとき、第2焦点S2は第2信号記録層L2の手前(光ディスクDの表面DS側から見て)に位置するように構成されている。斯かる状態にあるとき、第2焦点S2に集光されているレーザー光によって第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を行うことが出来ないスポットになるように、また第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作に悪影響を与えないスポットになるように構成されている。
図5は対物レンズ9の第2焦点S2の位置が第2信号記録層L2の位置と合致した状態を示すものであり、斯かる状態にあるとき、第1焦点S1は第1信号記録層L1の奥(光ディスクDの表面DS側から見て)に位置するように構成されている。斯かる状態にあるとき、第1焦点S1に集光されているレーザー光によって第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を行うことが出来ないスポットになるように、また第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作に悪影響を与えないスポットになるように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置は構成されているが、次に動作について説明する。
第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を行うための操作を行うと、ピックアップ制御回路15から光ピックアップ装置を構成する各回路へ駆動制御信号が供給されることになる。レーザーダイオード駆動回路18からレーザーダイオード1に対して前もって設定されているレーザー出力を得るための駆動信号が供給され、該レーザーダイオード1から所望の出力のレーザー光が放射されることになる。
前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光は回折格子2に入射され、該回折格子2に組み込まれている回折格子部2aによってメインビームとサブビームに分離されるとともに1/2波長板2bによってS方向の直線偏光光に変換される。前記回折格子2を透過したレーザー光は偏光ビームスプリッタ3に入射され、該偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aによって多くのレーザー光が反射されるとともに一部のレーザー光が透過せしめられる。
前記制御膜3aを透過したレーザー光はモニター用光検出器4に照射されるので、その照射されるレーザー光のレベルに応じた信号がモニター信号としてピックアップ制御回路15に入力されることになる。斯かるモニター信号が入力されると、そのモニター信号のレベルに基づく制御信号がピックアップ制御回路15からレーザーダイオード駆動回路18に供給されることになる。従って、斯かるピックアップ制御回路15からレーザーダイオード駆動回路18に対して供給される駆動信号のレベルが所定の値になるように制御するように構成すれば、レーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を所望のレベルになるように自動的に制御することが出来る。斯かる動作は、レーザーの自動出力制御動作と呼ばれているものであり、その説明は省略する。
前記偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aにて反射されたレーザー光は1/4波長板5に入射されて直線偏光光から円偏光光に変換された後にコリメートレンズ
6に入射される。前記コリメートレンズ6に入射されたレーザー光は平行光に変換されて立ち上げミラー8に入射される。
前記立ち上げミラー8に入射されたレーザー光は、該立ち上げミラー8によって反射された後対物レンズ9に入射される。前記対物レンズ9には前述した光学経路を通してレーザー光が入射されるので、該対物レンズ9による集光動作が行われることになる。
対物レンズ9による第1信号記録層L1への集光動作は、例えば対物レンズ9を光ディスクDから離れた位置から近づける動作を行うことによって行われる。斯かる動作を行うと第1信号記録層L1から得られるフォーカスエラー信号と第2信号記録層L2から得られるフォーカスエラー信号とを検出することが出来る。従って、このようにして得られるフォーカスエラー信号を判別することによって第1信号記録層L1と第2信号記録層L2とを区別することが出来る。
前述した対物レンズ9の変位動作はフォーカシングコイル駆動回路16からフォーカシングコイル12に駆動信号を供給することによって行われるが、図2に示すように対物レンズ9の第1焦点S1への集光動作による第1信号記録層L1に対する集光制御動作が行われることになる。斯かる第1信号記録層L1への集光動作が行われると、該第1信号記録層L1から反射されるレーザー光が戻り光として対物レンズ9に対して光ディスクD側から入射される。
前記対物レンズ9に入射された戻り光は、立ち上げミラー8、コリメートレンズ6及び1/4波長板5を介して偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aに入射される。前記制御膜3aに入射された戻り光は1/4波長板5によってP方向の直線偏光光に変換されているので、該制御膜3aにて反射されることはなく全てが制御用レーザー光Lcとして透過することになる。
前記制御膜3aを透過した戻り光である制御用レーザー光Lcは、センサーレンズ10に入射され、該センサーレンズ10によって非点収差を付加されて光検出器11に照射される。斯かる制御用レーザー光Lcが光検出器11に照射される結果、該光検出器11に組み込まれている4分割センサーからメインビーム及びサブビームの照射スポットの位置及び形状変化に基づく検出信号を得ることが出来る。
斯かる状態にあるとき、光検出器11から得られる検出信号に基づいて光検出信号生成回路14から生成されるフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号がピックアップ制御回路15に入力される。斯かるフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号がピックアップ制御回路15に入力されると、各エラー信号に基づく制御信号がフォーカシングコイル駆動回路16及びトラッキングコイル駆動回路17に対して出力される。その結果、フォーカシングコイル駆動回路16からフォーカシングコイル12に対して制御信号が供給されるので、該フォーカシングコイル12による対物レンズ9のフォーカシング方向への変位動作が行われ、レーザー光を第1信号記録層L1に集光させるフォーカシング制御動作を行うことが出来る。また、トラッキングコイル駆動回路17からトラッキングコイル13に対して制御信号が供給されるので、該トラッキングコイル13による対物レンズ9のトラッキング方向への変位動作が行われ、レーザー光を第1信号記録層L1に設けられている信号トラックに追従させるトラッキング制御動作を行うことが出来る。
前述したように光ピックアップ装置におけるフォーカシング制御動作及びトラッキング制御動作が行われるので、光ディスクDの第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を行うことが出来る。斯かる読み出し動作にて得られる再生信号は、光検出信号生成回路14から生成されるRF信号を周知のように復調することによって情報データ
として得ることが出来る。
前述したように第1焦点S1に集光されるレーザー光のスポットによって第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作は行われるが、斯かる読み出し動作を行う状態にあるとき、コリメートレンズ6は、収差補正用モーター駆動回路19から収差補正用モーター7に供給される駆動信号による回転駆動動作によって第1信号記録層L1に対する球面収差が最も少なくなる動作位置に変位せしめられるように構成されている。斯かるコリメートレンズ6の収差補正位置への変位動作は、例えば再生信号に含まれるジッタ値が最適な値になる位置またはRF信号のレベルが最大になる位置に変位させることによって行うことが出来る。
前述した球面収差補正動作を行うことによって対物レンズ9に入射されて光ディスクDの第1信号記録層L1に照射されるレーザー光のスポットに現れる球面収差を最も小さくすることが出来る。斯かる動作を行うことによって光ディスクDに設けられている第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を最適な状態にて行うことが出来る。
また、前述したように第1信号記録層L1に記録されている信号を対物レンズ9の第1焦点S1に集光させて生成されるスポットによって読み出す動作が行われるが、斯かる動作が行われているとき、第2焦点S2は図4に示すように第2信号記録層L2の手前の位置にあり、該第2信号記録層L2に記録されている信号に対しての読み出し動作が行われないだけでなく、第1焦点S1に集光されて生成されるスポットを利用した光ピックアップ装置による読み出し動作に悪影響を与えないように構成されている。従って、第1焦点S1に集光させて生成されるスポットによる第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を支障なく行うことが出来る。
以上に説明したように第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作は行われるが、次に第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を行う場合について説明する。
斯かる動作は第2信号記録層L2に対する対物レンズ9による集光動作と同様に行われる。即ち、対物レンズ9による第2信号記録層L2への集光動作は、例えば対物レンズ9を光ディスクDから離れた位置から近づける動作を行うことによって行われる。斯かる動作を行うと第1信号記録層L1から得られるフォーカスエラー信号と第2信号記録層L2から得られるフォーカスエラー信号とを検出することが出来る。従って、このようにして得られるフォーカスエラー信号を判別することによって第1信号記録層L1と第2信号記録層L2とを区別することが出来る。
前述した対物レンズ9の変位動作はフォーカシングコイル駆動回路16からフォーカシングコイル12に駆動信号を供給することによって行われるが、図3に示すように対物レンズ9の第2焦点S2への集光動作による第2信号記録層L2に対する集光制御動作が行われることになる。斯かる第2信号記録層L2への集光動作が行われると、該第2信号記録層L2から反射されるレーザー光が戻り光として対物レンズ9に対して光ディスクD側から入射される。
前記対物レンズ9に入射された戻り光は、立ち上げミラー8、コリメートレンズ6及び1/4波長板5を介して偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aに入射される。前記制御膜3aに入射された戻り光は1/4波長板5によってP方向の直線偏光光に変換されているので、該制御膜3aにて反射されることはなく全てが制御用レーザー光Lcとして透過することになる。
前記制御膜3aを透過した戻り光である制御用レーザー光Lcは、センサーレンズ10に入射され、該センサーレンズ10によって非点収差を付加されて光検出器11に照射される。斯かる制御用レーザー光Lcが光検出器11に照射される結果、該光検出器11に組み込まれている4分割センサーからメインビーム及びサブビームの照射スポットの位置及び形状変化に基づく検出信号を得ることが出来る。
斯かる状態にあるとき、光検出器11から得られる検出信号に基づいて光検出信号生成回路14から生成されるフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号がピックアップ制御回路15に入力される。斯かるフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号がピックアップ制御回路15に入力されると、各エラー信号に基づく制御信号がフォーカシングコイル駆動回路16及びトラッキングコイル駆動回路17に対して出力される。その結果、フォーカシングコイル駆動回路16からフォーカシングコイル12に対して制御信号が供給されるので、該フォーカシングコイル12による対物レンズ9のフォーカシング方向への変位動作が行われレーザー光を第2信号記録層L2に集光させるフォーカシング制御動作を行うことが出来る。また、トラッキングコイル駆動回路17からトラッキングコイル13に対して制御信号が供給されるので、該トラッキングコイル13による対物レンズ9のトラッキング方向への変位動作が行われレーザー光を第2信号記録層L2に設けられている信号トラックに追従させるトラッキング制御動作を行うことが出来る。
前述したように光ピックアップ装置におけるフォーカシング制御動作及びトラッキング制御動作が行われるので、光ディスクDの第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を行うことが出来る。斯かる読み出し動作にて得られる再生信号は、光検出信号生成回路14から生成されるRF信号を周知のように復調することによって情報データとして得ることが出来る。
前述したように第2焦点S2に集光されるレーザー光のスポットによって第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作は行われるが、斯かる読み出し動作を行う状態にあるとき、コリメートレンズ6は、収差補正用モーター駆動回路19から収差補正用モーター7に供給される駆動信号による回転駆動動作によって第2信号記録層L2に対する球面収差が最も少なくなる動作位置に変位せしめられるように構成されている。斯かるコリメートレンズ6の収差補正位置への変位動作は、例えば再生信号に含まれるジッタ値が最適な値になる位置またはRF信号のレベルが最大になる位置に変位させることによって行うことが出来る。
前述した球面収差補正動作を行うことによって対物レンズ9に入射されて光ディスクDの第2信号記録層L2に照射されるレーザー光のスポットに現れる球面収差を最も小さくすることが出来る。斯かる動作を行うことによって光ディスクDに設けられている第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を最適な状態にて行うことが出来る。
また、前述したように第2信号記録層L2に記録されている信号を対物レンズ9の第2焦点S2に集光させて生成されるスポットによって読み出す動作が行われるが、斯かる動作が行われているとき、第1焦点S1は図5に示すように第1信号記録層L1の奥の位置にあり、該第1信号記録層L1に記録されている信号に対しての読み出し動作が行われないだけでなく、第2焦点S2に集光されて生成されるスポットを利用した光ピックアップ装置による読み出し動作に悪影響を与えないように構成されている。従って、第2焦点S2に集光されて生成されるスポットによる第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を支障なく行うことが出来る。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置による光ディスクDに設けられている第1信号記録層L1及び第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作
は行われるが、次に対物レンズ9の第1焦点S1、第2焦点S2及びコリメートレンズ6の球面収差補正動作のための変位動作について説明する。
Blu−ray規格の2層式の光ディスクDは、前述したように光ディスクの表面と第1信号記録層L1との間の距離は0.075mm、第2信号記録層L2と表面との間の距離は0.1mmと規定されている。
本実施例では、例えば図4に示すように第1焦点S1の位置が第1信号記録層L1の位置に合致しているとき、即ち第1焦点S1の位置が光ディスクDの表面DSから0.075mmの位置にあるとき、第2焦点S2の位置は表面DSから0.095mmの位置にあるように設定されている。従って、この状態において、第2焦点S2の位置から第2信号記録層L2の間の距離は0.005mmとなる。
同様に図5に示すように第2焦点S2の位置が第2信号記録層L2の位置に合致しているとき、即ち第2焦点S2の位置が光ディスクDの表面DSから0.1mmの位置にあるとき、第1焦点S1の位置は表面DSから0.08mmの位置にあるように設定されている。従って、この状態において、第1焦点S1の位置から第1信号記録層L1の間の距離は0.005mmとなる。
以上の説明より明らかなように、図4に示す第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を行っている状態から図5に示す第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を行う状態への移行動作、即ち信号記録層間のジャンプ動作は、対物レンズ9を0.005mm変位させることによって行うことが出来る。
即ち、信号記録層間のジャンプ動作を行うために対物レンズ9を光軸方向へ変位させる距離は、従来の0.025mmに対して0.005mmと5分の1になる。従って、その対物レンズ9の変位に伴って発生する球面収差の変化量も5分の1になり、その結果、球面収差を補正するために移動させるコリメートレンズ6の変位量を5分の1にすることが出来る。
本発明の光ピックアップ装置では、信号記録層間のジャンプ動作を行う場合に対物レンズ9の変位距離を短くすることが出来るので、球面収差の補正動作を行うコリメートレンズの移動量を小さくすることが出来、その結果、光ピックアップ装置の小型化を行うことが出来るだけでなくジャンプ動作による各信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行う状態になるまでに要する時間を短くすることが出来る。
前述したように第1焦点S1と第2焦点S2との間の焦点距離の差(光ディスクDに設けられている保護層の中において)は、0.095mm−0.075mm=0.02mmとなる。斯かる実施例では、第1焦点S1と第2焦点S2との間の焦点距離の差を0.02mmとして説明したが、0.01mmから0.02mmの間であれば支障なく信号の読み出し動作を行うことが出来る。
また、第1信号記録層L1と第2信号記録層L2との間の距離をD1、第1焦点S1と第2焦点S2との間の距離をD2としたとき、D1>D2の関係になるように設定すれば、第1信号記録層L1と第2信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を行うため行われる対物レンズ9の光軸方向への変位動作を効率よく行うことが出来るだけでなく対物レンズ9の作動距離の設計を容易に行うことが出来る。
尚、本実施例では、対物レンズ9に回折輪帯を形成し、第1信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光として1次の回折光を使用し、第2信号記録
層L2に記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光として5次の回折光を使用したが、使用する回折光の次数は限定されるものではなく、種々変更することは可能である。また、2焦点レンズを対物レンズ9の入射面に回折輪帯を形成することによって製造するようにしたが、輪帯を設けず母球面の曲率を設計することによって製造することも出来る。
また、コリメートレンズ6の変位動作によって信号記録層間の保護層の厚みの変化に伴う球面収差を補正する場合について説明したが、温度変化や吸湿性による対物レンズ9の屈折率の変化に伴って発生する球面収差の補正動作も前記コリメートレンズ6の調整変位動作によって補正することが出来るように構成することも出来る。
本発明は、Blu−ray規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行う光ピックアップ装置に実施した場合について説明したが、異なる規格の光ピックアップ装置にも応用することが出来る。
1 レーザーダイオード
3 偏光ビームスプリッタ
6 コリメートレンズ
7 収差補正用モーター
9 対物レンズ
11 光検出器
D 光ディスク
L1 第1信号記録層
L2 第2信号記録層
S1 第1焦点
S2 第2焦点

Claims (5)

  1. 光ディスクの表面から信号記録層までの距離が短い第1信号記録層及び信号記録層までの距離が長い第2信号記録層を備えた光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うことが出来る光ピックアップ装置であり、レーザー光を放射するレーザーダイオードと、該レーザーダイオードから放射されるレーザー光を前記光ディスクに設けられている第1信号記録層及び第2信号記録層に集光させる対物レンズと、前記レーザーダイオードと対物レンズとの間の光路内に設けられているとともに光軸方向への変位動作によって球面収差を補正するコリメートレンズとより成り、前記対物レンズを焦点距離が異なる第1焦点及び第2焦点を有する2焦点レンズにて構成し、第1信号記録層に第1焦点が合致しているとき第2焦点が第2信号記録層と異なる位置に位置するようにするとともに第2信号記録層に第2焦点が合致しているとき第1焦点が第1信号記録層と異なる位置に位置するようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 第1信号記録層と第2信号記録層との間の距離をD1としたとき、第1焦点と第2焦点との間の距離D2をD1>D2に設定したことを特長とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 対物レンズに回折輪帯を形成することによって第1焦点及び第2焦点の2つの焦点を生成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 対物レンズを焦点距離が短い第1焦点及び焦点距離が長い第2焦点を有する2焦点レンズにて構成し、第1焦点に集光されるレーザー光にて第1信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行い、第2焦点に集光されるレーザー光にて第2信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  5. 第1焦点に集光されるレーザー光にて第1信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うとき及び第2焦点に集光されるレーザー光にて第2信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うとき、コリメートレンズの変位動作にて球面収差を補正するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
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