JP2011094457A - 遮蔽装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中間レール3とボトムレール5を昇降することにより遮蔽材2,4を上下方向に引き出しあるいは畳み込み可能とした昇降装置を備えた遮蔽装置において、昇降装置は、ヘッドボックス1から垂下される無端状の操作コード16と、操作コード16の一方への操作により中間レール3を昇降可能とし、他方への操作によりボトムレール5を昇降可能とした選択操作手段13とを備え、選択操作手段13は、ボトムレール5で中間レール3を押し上げて、該ボトムレール5と中間レール3とを一括して引き上げ可能とした。
【選択図】図1
Description
このような構成により、ボトムレール及び中間レールを下限まで下降させると、半透過性の上部スクリーンで窓面を覆うことが可能であり、ボトムレールを下限まで下降させるとともに中間レールを上限まで引き上げれば、遮光性を備えた下部スクリーンで窓面を覆うことが可能である。
特許文献2に記載されたプリーツスクリーンでは、中間レール及びボトムレールの引き上げ操作と、中間レール及びボトムレールの下降操作とを別の操作手段で行う必要があるため、引き上げ操作と下降操作とを連続して行うとき、その操作が煩雑となる。
を備え、前記中間クラッチは、前記第一の巻取軸に前記中間レールの荷重が作用しないとき、前記第二の駆動軸の回転を前記第一の駆動軸に伝達する伝達装置を備えた。
請求項6では、前記中間クラッチには、前記第二の駆動軸のボトムレール引き上げ方向の回転のみを前記駆動ギヤに伝達するワンウェイクラッチと、前記ワンウェイクラッチと前記第二の駆動軸との間に介在され、前記第二の駆動軸から前記ワンウェイクラッチに伝達される回転トルクを制限する伝達トルク制限装置とを備えた。
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1〜図3に示すプリーツスクリーンは、ヘッドボックス1から上部スクリーン2が吊下支持され、上部スクリーン2の下端に中間レール3が取着されている。前記中間レール3から下部スクリーン4が吊下支持され、下部スクリーン4の下端にボトムレール5が取着されている。
前記第一及び第二の駆動軸11,12は、前記ヘッドボックス1の中間部においてストッパー装置24に挿通されている。このストッパー装置24は、前記中間レール3若しくはボトムレール5の引き上げ操作の後にボールチェーン16を手放したとき、中間レール3及びボトムレール5の自重降下を防止する公知の作用をなす。
図1及び図3に示すように、前記ストッパー装置24の側方において、前記第一及び第二の駆動軸11,12はガバナー装置36,37にそれぞれ挿通されている。各ガバナー装置36,37は、前記第一及び第二の駆動軸11,12の回転速度を所定値以下に抑制して、中間レール3及びボトムレール5の自重降下時の下降速度を所定速度以下に抑制する。
ボールチェーン16を矢印B方向に引き下げると、第一の駆動軸11のみが回転されて第一の巻取軸9に第一の昇降コード6が巻き取られ、中間レール3が引き上げられる。そして、中間レール3を所望高さまで引き上げた後ボールチェーン16を手放すと、ストッパー装置24の自重降下防止動作により、中間レール3が所望高さに保持される。
図7(a)に示すように、中間レール3が昇降範囲の中間に保持され、ボトムレール5が下限近傍に位置する状態からボトムレール5を引き上げるとき、同図(b)に示すように、ボトムレール5が中間まで引き上げられると、ボトムレール5が中間レール3を押し上げる状態となる。
(1)共通のボールチェーン16の操作により、中間レール3及びボトムレール5を独立して昇降操作することができる。
(2)中間レール3及びボトムレール5を独立した自重降下動作により容易に下降操作することができる。
(3)ボトムレール5の引き上げ操作を行うとき、ボトムレール5で中間レール3を押し上げながら引き上げることができる。従って、ボトムレール5を引き上げることにより、中間レール3を一括して引き上げることができる。
(4)一括して引き上げたボトムレール5及び中間レール3を、ストッパー装置24の動作により所望の位置に保持することができる。
(5)ボトムレール5及び中間レール3を一括して引き上げた後、ボトムレール5を自重降下させるとき、ボトムレール5及び中間レール3を一括して下降させることができる。そして、ストッパー装置24の動作により、中間レール3の自重降下動作をボトムレール5による押し上げ開始位置で自動的に停止させることができる。
(第二の実施形態)
図8〜図13は第二の実施形態を示す。この実施形態は、ボトムレール5で中間レール3を押し上げるとき、第一の巻取軸9で中間レール3を吊下支持する第一の昇降コード6を巻き取って、第一の昇降コード6がヘッドボックス1内あるいは上部スクリーン2の折り目の間で弛まないようにする中間クラッチ41を備えたものである。中間クラッチ41以外の構成は、前記第一の実施形態と同様であり、第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
一方、第二の駆動軸12がボトムレール5の引き上げ方向に回転されている状態で、第一の巻取軸9に中間レール3の荷重が作用しなくなると、切り替えバネ53の付勢力と、カム軸56及びカム筒58(カム機構)との作用により、ギヤ軸52が図10に示す矢印E方向に移動する。
中間レール3を独立して昇降する場合及びボトムレール5を独立して昇降する場合の動作は、前記第一の実施形態と同様であり、中間クラッチ41は第一及び第二の駆動軸11,12の回転に対し、何ら影響しない。
ボトムレール5を自重降下させるとき、中間レール3は引き上げ位置に保持することが望ましいが、ストッパー装置24で自重降下防止動作が効いておらず、クラッチボール30が下降溝32a,32bのいずれかに存在している可能性がある。
(1)ボトムレール5を引き上げて、ボトムレール5と中間レール3を一括して引き上げるとき、第一の巻取軸9で第一の昇降コード6を巻き取ることができる。従って、第一の昇降コード6のヘッドボックス1内外での弛みの発生を防止して、第一の昇降コード6のヘッドボックス1内での引っ掛かりや、畳み込まれた上部スクリーン2からのはみ出し等を未然に防止することができる。
(2)ボトムレール5及び中間レール3を一括して引き上げた後にボトムレール5を自重降下させるとき、中間レール3の同時自重降下を防止することができる。
(3)ボトムレール5と中間レール3とを一括して引き上げ、次いでボトムレール5を自重降下させ、続いてボトムレール5を引き上げ操作する場合、中間レール3の引き上げが阻止された状態でボトムレール5を無理に引き上げようとしても、ワンウェイクラッチ50の破損を防止することができる。
(第三の実施形態)
図14〜図15は、第三の実施形態を示す。この実施形態は、第二の実施形態の中間クラッチ41とは異なる中間クラッチ71を備え、ストッパー装置24の構成を一部変更したものであり、その他の構成は第一及び第二の実施形態と同様である。第一及び第二の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
前記第二のドラム28でクラッチボール30を前記係止部34から係止部34aまで移動させるために必要とする第二の駆動軸12の回転角は、次のように設定される。すなわち、前記第一のバネクラッチシャフト77が前記クラッチバネ88の端部に当接するまでの空転角と、前記第一のドラム27でクラッチボール30を係止部34から下降溝32a,32bのいずれかに案内するために要する角度との和より小さくなるように設定されている。
中間レール3及びボトムレール5を独立して昇降操作するとき、第一のバネクラッチシャフト77には第一の駆動軸11と第二のバネクラッチシャフト86とクラッチバネ88を介して中間レール3の荷重が作用している。
ストッパー装置24により中間レール3の自重降下が阻止されている状態から、ボトムレール5で中間レール3を押し上げて、ボトムレール5及び中間レール3を一括して引き上げるとき、第二の駆動軸12の回転は駆動ギヤ73を介して被動ギヤ78に伝達される。
ボトムレール5及び中間レール3を所望高さまで一括して引き上げた後、ボールチェーン16を手放すと、ストッパー装置24によりボトムレール5の自重降下が阻止され、ボトムレール5及び中間レール3が所望高さに保持される。
(1)ボトムレール5を引き上げて、ボトムレール5と中間レール3を一括して引き上げるとき、第一の巻取軸9で第一の昇降コード6を巻き取ることができる。従って、第一の昇降コード6のヘッドボックス1内外での弛みの発生を防止して、第一の昇降コード6のヘッドボックス1内での引っ掛かりや、畳み込まれた上部スクリーン2からのはみ出し等を未然に防止することができる。
(2)ボトムレール5及び中間レール3を一括して引き上げた後にボトムレール5を自重降下させるとき、中間レール3の同時自重降下を防止することができる。
(3)ボトムレール5と中間レール3が同時に引き上げられるとき、中間レール3の引き上げが阻止された状態でボトムレール5を無理に引き上げようとしても、第一のバネクラッチシャフト77に対し被動ギヤ78が空回りするので、中間クラッチ71の破損を未然に防止することができる。
(第四の実施形態)
図17は、第四の実施形態を示す。この実施形態は、第二の実施形態の中間クラッチ41とは異なる中間クラッチ91を備え、ストッパー装置24の構成を一部変更したものであり、その他の構成は第一及び第二の実施形態と同様である。第一及び第二の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(1)ボトムレール5を引き上げて、ボトムレール5と中間レール3を一括して引き上げるとき、第一の巻取軸9で第一の昇降コード6を巻き取ることができる。従って、第一の昇降コード6のヘッドボックス1内外での弛みの発生を防止して、第一の昇降コード6のヘッドボックス1内での引っ掛かりや、畳み込まれた上部スクリーン2からのはみ出し等を未然に防止することができる。
・プリーツスクリーン、横型ブラインド、たくし上げカーテン等で、スクリーン、スラット、カーテン等を昇降する昇降装置以外にも、スクリーンの昇降により空気の流通及び遮断、断熱性を制御する装置、あるいは映写用スクリーン、防虫用スクリーン等の昇降装置に利用してもよい。
Claims (8)
- ヘッドボックスから中間レールとボトムレールとを昇降可能に吊下支持し、少なくとも中間レールとボトムレールとの間に遮蔽材を吊下支持し、前記中間レールを吊下支持する第一の昇降コードと、前記ボトムレールを吊下支持する第二の昇降コードを前記ヘッドボックス内で巻取り、あるいは巻き戻して前記中間レールとボトムレールを昇降することにより前記遮蔽材を上下方向に引き出しあるいは畳み込み可能とした昇降装置を備えた遮蔽装置において、
前記昇降装置は、
前記ヘッドボックスから垂下される無端状の操作コードと、
前記操作コードの一方への操作により前記中間レールを昇降可能とし、他方への操作により前記ボトムレールを昇降可能とした選択操作手段と
を備え、
前記選択操作手段は、前記ボトムレールで前記中間レールを押し上げて、該ボトムレールと中間レールとを一括して引き上げ可能としたことを特徴とする遮蔽装置。 - 前記昇降装置は、
前記ボトムレールと中間レールを一括して引き上げるとき、前記中間レールを吊下支持する第一の昇降コードを、前記ヘッドボックス内の第一の巻取軸に巻き取る中間クラッチを備えたことを特徴とする請求項1記載の遮蔽装置。 - 前記昇降装置は、
前記第一の昇降コードを巻き取る第一の巻取軸と、
前記ボトムレールを吊下支持する第二の昇降コードを巻き取る第二の巻取軸と、
前記第一の巻取軸を回転駆動する第一の駆動軸と、
前記第二の巻取軸を回転駆動する第二の駆動軸と
を備え、
前記中間クラッチは、
前記第一の巻取軸に前記中間レールの荷重が作用しないとき、前記第二の駆動軸の回転を前記第一の駆動軸に伝達する伝達装置を備えたことを特徴とする請求項2記載の遮蔽装置。 - 前記伝達装置は、
前記第二の駆動軸と一体に回転する駆動ギヤと、
前記駆動ギヤに噛み合う被動ギヤと、
前記第一の巻取軸に荷重が作用しないとき、前記被動ギヤと前記第一の駆動軸を連結するカム機構と
を備えたことを特徴とする請求項3記載の遮蔽装置。 - 前記中間クラッチには、前記被動ギヤと前記第一の駆動軸が連結されている状態で、前記中間レールの自重降下を阻止するブレーキ装置を備えたことを特徴とする請求項4記載の遮蔽装置。
- 前記中間クラッチには、
前記第二の駆動軸のボトムレール引き上げ方向の回転のみを前記駆動ギヤに伝達するワンウェイクラッチと、
前記ワンウェイクラッチと前記第二の駆動軸との間に介在され、前記第二の駆動軸から前記ワンウェイクラッチに伝達される回転トルクを制限する伝達トルク制限装置と
を備えたことを特徴とする請求項4又は5記載の遮蔽装置。 - 前記昇降装置は、
前記中間レール及びボトムレールの引き上げ操作後に前記操作コードを手放したとき、前記中間レール及びボトムレールの自重降下防止動作に移行するストッパー装置と、
前記中間レール及びボトムレールの一括引き上げ操作後に前記ストッパー装置によるボトムレールの自重降下防止動作を解除したとき、前記中間レールの自重降下防止動作の同時解除を阻止する自重降下制限装置と
を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の遮蔽装置。 - 前記ストッパー装置は、
前記第一及び第二の駆動軸を前記中間レール及びボトムレールの引き上げ方向に回転させたとき、自重降下防止動作を解除可能とし、
前記自重降下制限装置は、
前記ボトムレールの自重降下防止動作の解除時の前記第二の駆動軸の回転角を制限する制限手段と、
前記第二の駆動軸が回転された後に前記第一の駆動軸を回転させる空転手段と
を備えたことを特徴とする請求項7記載の遮蔽装置。
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