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JP2011088935A - リン原子修飾ヌクレオチド類縁体の製造のための光学活性ヌクレオシド3’−ホスホロアミダイト - Google Patents

リン原子修飾ヌクレオチド類縁体の製造のための光学活性ヌクレオシド3’−ホスホロアミダイト Download PDF

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JP2011088935A
JP2011088935A JP2011019399A JP2011019399A JP2011088935A JP 2011088935 A JP2011088935 A JP 2011088935A JP 2011019399 A JP2011019399 A JP 2011019399A JP 2011019399 A JP2011019399 A JP 2011019399A JP 2011088935 A JP2011088935 A JP 2011088935A
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carbon atoms
group
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JP2011019399A
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Kazuhiko Saigo
和彦 西郷
Takeshi Wada
猛 和田
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Wave Life Sciences Japan Inc
Original Assignee
Chiralgen Ltd
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Abstract

【課題】立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチドの効率的な製造に用いるための光学活性なヌクレオシド3’−ホスホロアミダイトの提供。
【解決手段】活性化剤を用いてヌクレオシドと縮合した後、求電子試薬との反応及び脱保護を行うことにより立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体を製造する方法に用いるための一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3'−ホスホロアミダイト。
Figure 2011088935

【選択図】なし

Description

本発明は、立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体の製造法に関し、更に詳しくは、立体制御された光学純度の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体の製造法に関するものである。
近年、遺伝子治療の分野で注目されている手法の一つに、アンチセンス法がある。アンチセンス法とは、mRNAに対して、相補的な塩基配列をもつアンチセンス分子を細胞内に導入し、標的のmRNAに選択的に二重鎖を形成させることにより、翻訳を阻害し、標的とする蛋白質の合成を制御する方法である。
アンチセンス分子が生体内で有効に機能するためには、
(1)相補的なRNAに対して塩基配列特異的に結合する、
(2)相補的なRNAとの間で形成する二重鎖が安定である、
(3)相補的なRNAとの間で形成する二重鎖がRNaseHの基質となる、
(4)化学的、生化学的に安定である、
(5)高い細胞膜透過性を有している、
といった性質が求められる。これらの性質を具備するものとして、ホスホロチオエートRNA(例えば非特許文献1参照)が挙げられる。しかし、ホスホロチオエートRNAは、蛋白質と非特異的に相互作用するという問題点を有する。
一方、数あるホスフェートの中でも、特にボラノホスフェートDNAは、
(1)相補的なRNAに対して塩基配列特異的に結合する、
(2)相補的なRNAとの間で形成する二重鎖がRNaseHの基質となる、
(3)ヌクレアーゼに対する耐性が高い、
(4)塩基性条件下又は酸性条件下で安定である、
(5)天然型DNAよりも脂溶性が高いため、高い細胞膜透過性が期待できる、
といった特徴を有し、アンチセンス核酸としての応用が期待されている。
リン酸ジエステル結合に修飾を施したボラノホスフェートDNAは、リン原子上に不斉点が存在するため、その立体規則性の違いにより、異なる物性値や生化学的性質を持つと考えられる。そのため、立体規則性の高いボラノホスフェートDNAの製造法が必要である。
現在知られている製造法としては、ホスホロアミダイド法を利用する方法(例えば非特許文献2参照)と、H−ホスホネート法を利用する方法(例えば非特許文献3参照)がある。
非特許文献2の方法は、キラルなインドール−オキサザホスホリン中間体を不斉補助基として使用し、立体選択的に3価のホスファイト中間体を合成した後、ボラノ化を行なう方法である。
非特許文献3の方法は、ジアステレオマー混合物のH−ホスホネートをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって立体化学的に純粋なジアステレオマーを分離し、Rp体とSp体のそれぞれに対して、in situでシリル化を行ない、3価のホスファイトを経由し、ボラノ化を行なうという方法である。この方法によって、ジアステレオマー比98:2でボラノホスフェートDNAの合成が可能である。
Cohen, J. S. In Antisense Research and Application; Crooke, S. T.; Lebleu, B., Ed,;CRC Press Inc.: Boca Raton, 1993, 205 - 221 Jin, Y.; Just, G. Tetrahedron Lett., 1998, 39, 6433-6436 Surgueeva, Z. A.; Sergueev, D. S.; Shaw, B. R. Tetrahedron Lett. 1999, 40, 2041 - 2044
非特許文献2の方法では、ボラノ化を行なう前の3価のホスファイトの段階でジアステレオマー比が94:6になっており、ボラノ化後のジアステレオマー比は90:10にとどまっている。
非特許文献3の方法では、P−キラルなH−ホスホネートを得ることができるのは二量体までであるため、この方法は固相法によるオリゴマーの合成には適さない。
本発明は、リン原子上の立体を制御した立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチドの効率的な製造法を提供することを課題とする。
本発明は、課題の解決手段として、一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3’−ホスホロアミダイトと、一般式(2)で表されるヌクレオシドとを、一般式(3)で表される活性化剤を用いて縮合した後、求電子試薬との反応及び脱保護を行うことを特徴とする、一般式(4)又は(5)で表される立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体の製造法を提供するものである。
Figure 2011088935
[一般式(1)中の記号の意味は下記のとおり。
1及びR2は同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐アルキル基、又は炭素数6〜14のアリール基を示す。
3は炭素数1〜3の直鎖又は分岐アルキル基を示す。
2とR3は窒素原子と窒素原子に隣接する炭素原子と共に炭素数3〜16の環状構造を形成しても良い。
4は水酸基の保護基を示す。
Bsは式:
Figure 2011088935
で表されるチミン、アデニン、シトシン、グアニンあるいはそれらから誘導される基を示す。]
Figure 2011088935
[一般式(2)中、R5は水酸基の保護基、Bsは前記と同じ意味を示す。
一般式(3)中の記号の意味は下記のとおり。
-はBF4 -、PF6 -、TfO-(TfはCF3SO2を表す。以下同じ。)、Tf2-、AsF6 -又はSbF6 -を示す。
6及びR7は同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐アルキル基、又は炭素数6〜14のアリール基を示す。
6及びR7は窒素原子と共に炭素数3〜7のモノシクロ又はビシクロ構造を形成しても良い。]
Figure 2011088935
[一般式(4)及び一般式(5)中の記号の意味は下記のとおり。
Yは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のヒドロキシアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜5のアルキルチオ基、炭素数1~5のアシル基、又はY=Y’Z+を示す(Y’はSe-、BH3 -を、Z+はアンモニウムイオン、第1級〜第4級の低級アルキルアンモニウムイオン又は1価金属イオンを示す)。
Bsは前記と同じ意味を示し、各式中の2個のBsは同一でも異なっていても良い。]
本発明によれば、アンチセンス分子として有効な立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体及びそのオリゴマーを高い収率で得ることができる。
以下、本発明の製造法を、縮合反応(第1反応工程)と、求電子試薬との反応及び脱保護反応(第2反応工程)に分けて説明する。第1及び第2の分け方は説明の便宜のためだけのものであり、これに限定されるものではなく、また必要に応じて精製処理等の公知の処理工程を付加することもできる。
〔第1反応工程〕
一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3’−ホスホロアミダイトと、一般式(2)で表されるヌクレオシド〔以下「ヌクレオシド(2)」という〕とを、一般式(3)で表される活性化剤〔以下「活性化剤(3)」という〕の存在下で縮合反応させる。
一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3’−ホスホロアミダイトは、下記のとおり、適当な1,2−アミノアルコールから公知の方法で合成することができる(例えばTetrahedron:Asymmetry, 1995, 6, 1051-1054参照)。
即ち、一般式(6)で表される光学活性な1,2−アミノアルコール〔以下「アミノアルコール(6)」という〕と、三塩化リンを反応させて得られる一般式(7)で表される光学活性なホスフィチル化剤〔以下「ホスフィチル化剤(7)」という〕と、一般式(8)で表されるヌクレオシドを反応させて得ることができる。
Figure 2011088935
[式中、R1、R2、R3、R4及びBsは、一般式(1)と同じ意味を示す。]
アミノアルコール(6)としては、(S)−及び(R)−2−メチルアミノ−1−フェニルエタノール、(1R,2S)−エフェドリン、(1R,2S)−2−メチルアミノ−1,2−ジフェニルエタノール等が挙げられる。
ヌクレオシド(8)において、Bsはチミン、アデニン、シトシン又はグアニンあるいはそれらから誘導される基を示すが、具体的には、アデニン、シトシン及びグアニンのアミノ基を保護基で保護したもの等が挙げられ、更に具体的には、下記一般式で表される化合物が挙げられる。
Figure 2011088935
[式中、R8は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アリールオキシアルキル基を示し、中でもメチル基、イソプロピル基、フェニル基、ベンジル基、フェノキシメチル基が好ましく、特にフェニル基が好ましい。また、R9及びR10は、それぞれ炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、特にメチル基が好ましい。]
ヌクレオシド(8)は、チミジン、アデノシン、シチジン、グアノシン又はそれらの誘導体の5位の水酸基を、tert−ブチルジフェニルシリル基(TBDPS)、tert−ブチルジメチルシリル基(TBDMS)、4,4’−ジメトキシトリチル基(DMTr)、4−メトキシトリチル基(MMTr)等の保護基で保護したものである。
上記のような方法で得られた一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3’−ホスホロアミダイトにおいて、R1及びR2としては、R1及びR2のいずれか一方が水素原子で他方がフェニル基、R1及びR2のいずれか一方がメチル基で他方がフェニル基、あるいはR1及びR2が共にフェニル基の組合わせが好ましく、R1がフェニル基、R2が水素原子の組合わせが更に好ましい。R3はメチル基が好ましい。R4はTBDPS、TBDMSが好ましく、TBDPSが更に好ましい。
ヌクレオシド(2)は、チミジン、アデノシン、シチジン、グアノシン又はそれらの誘導体の3位の水酸基を保護したものであり、Bsで示されるチミン、アデニン、シトシン、グアニン又はそれらの誘導体から誘導される基は、ヌクレオシド(8)で例示したものが挙げられる。ヌクレオシド(2)とヌクレオシド(8)のBsは同一でも異なっていても良い。R5で示される水酸基の保護基としては、TBDPS、TBDMS,アセチル基(Ac)、ベンジル基(Bz)、DMTr、MMTr等が挙げられ、TBDMSが好ましい。
活性化剤(3)は、一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3’−ホスホロアミダイトの窒素原子に対するプロトン供給能力を有し、求核試薬としては働かないものである。
活性化剤(3)中、X-はBF4 -、PF6 -、TfO-、Tf2-が好ましい。R6及びR7は窒素原子と共に炭素数3〜7のモノシクロ又はビシクロ構造を形成しても良く、中でも炭素数4又は5のモノシクロ又はビシクロ構造が好ましい。
活性化剤(3)は、式(11)で表されるアミンと、式(12)で表される化合物とを反応させることにより、容易に得ることができる。
Figure 2011088935
[一般式(11)中、R6及びR7は前記と同じ意味を示し、一般式(12)中、X-は一般式(3)と同じ意味を示す。]
活性化剤(3)は、特にアセトニトリルに良い溶解性を示すので、一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3’−ホスホロアミダイトとヌクレオシド(2)との反応は、アセトニトリル等の溶媒中で行うことが好ましい。
一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3’−ホスホロアミダイトとヌクレオシド(2)は、一般式(1)で表されるホスホロアミダイトに対し、ヌクレオシド(2)を0.5〜2.0当量倍で反応させることが好ましく、0.5〜1.2当量倍の割合で反応させることがより好ましい。反応温度は0〜40℃が好ましい。反応圧力は1気圧が好ましい。
以上の第1反応工程により、下記の一般式(10)で表されるホスファイト〔以下「ホスファイト(10)」という〕を得ることができる。
Figure 2011088935
[一般式(10)中、R1、R2、R3、R4、R5及びBsは一般式(1)、(2)と同じ意味を示す。]
〔第2反応工程〕
まず、第1反応工程で得られたホスファイト(10)を無水酢酸等でN−アセチル化した後、求電子剤と反応させて、下記の一般式(13)で表される化合物〔以下「化合物(13)」という〕を得る。
Figure 2011088935
[一般式(13)中、R1、R2、R3、R4、R5、Bsは一般式(1)、(2)と同じ意味を示し、Yは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のヒドロキシアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、アルキルチオ基、アシル基、又はY=Y’Z+を示し、Y’はSe-、BH3 -を、Z+はアンモニウムイオン、第1級〜第4級の低級アルキルアンモニウムイオン又は1価金属イオンを示し、R11は水素原子又は窒素
原子の保護基を示す。]
11で示される窒素原子の保護基としては、アセチル基(Ac)、ベンジル基(Bz)、トリメチルシリル基等が挙げられ、トリメチルシリル基が好ましいが、保護基が導入されていなくても良い。
求電子剤としては、BH3・THF、BH3・(CH32S等のホウ素化剤、ジスルフィド、CH3I等のアルキル化剤、CH2=O等のアルデヒド、酸クロリド又はセレン等が挙げられる。
次に、リン酸修飾後、化合物(13)のキラル補助物質を1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)等で処理して除き、一般式(14)で表される保護されたジヌクレオチドホスフェート誘導体を得る。
Figure 2011088935
[一般式(14)中、R4、R5、Bs及びYは一般式(1)、(2)と同じ意味を示す。] 最後に、水酸基の保護基を、(CH3CH23N・3HF等で除くことにより、一般式(4)又は一般式(5)で表される立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体を効率的に得ることができる。
また、本発明においては、上記した第1反応工程と第2反応工程を繰り返すことにより、一般式(9)で表されるオリゴマー〔以下「オリゴマー(9)」という〕を製造することができる。
Figure 2011088935
[式中、Y及びBsは一般式(1)、(4)、(5)と同じ意味を示し、nは1〜150の整数(但し、1は含まない)を示す。構成単位中の2個のBsは同一でも異なっていても良い。]
オリゴマー(9)の製造は、溶液中で行っても固相上で行っても良い。固相上で行う場合は、有機高分子系担体又は無機高分子担体をベースポリマーとして用いる。有機高分子系担体としては、ポリスチレン、ポリエチレングリコール−ポリスチレングラフト重合体が挙げられ、アミノメチルポリスチレンが好ましい。無機高分子担体としては、シシカゲル担体であるコントロールドポリグラス(CPG)が挙げられ、アミノプロピルCPGが好ましい。また、リンカー部分としては、サクリネートリンカー(−CO−CH2―CH2―CO−)、オキサリルリンカー(−CO−CO−)が挙げられる。リンカー部分とヌクレオチドとは、エステル結合を介して結合していることが好ましい。
一般式(9)におけるnは1〜150の整数を示し、好ましいnの範囲は10〜100であり、より好ましい範囲は10〜50、更に好ましい範囲は15〜30である。
本発明の製造法により得られる立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体は、遺伝子治療の分野で注目されている手法の一つであるアンチセンス法に使用することができる。
本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
製造例1〔N−シアノメチルピロリジウムトリフルオロメタンスルホネートの製造;活性化剤(3)の製造〕
N―シアノメチルピロリジン0.551g(5.00mmol)のジクロロメタン(5.00ml)溶液を0℃に冷却し、攪拌しつつトリフルオロメタンスルホン酸0.442ml(5.00mmol)を滴下した後、エチルエーテル(10ml)を加えた。
生じた固体を吸引ろ過によって集め、エチルエーテル(1ml×3回)で洗浄した後、減圧下で乾燥し白色粉末状の目的物11.1g(4.27mmol、収率85%)を得た。
・IR(KBr)νmax:2996, 2841, 2651, 2477, 2347, 2282, 1637, 1462, 1437, 1269, 1228, 1168, 1033, 985, 911, 849, 761, 641 cm-1
1H−NMR(300MHz, CD3CN)δ:8.16(br,1H), 4.30(s,2H), 3.50(br,4H), 2.14〜2.09(m,4H)
13C−NMR(75MHz, CD3CN)δ:121.2(q,1JCF=320Hz), 55.9, 42.0, 23.5
製造例2〔(5R)−2−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1,3,2−オキサアザホスホリジンの製造;ホスフィチル化剤(7)の製造〕
(R)−2−メチルアミノ−1−フェニルエタノール〔アミノアルコール(6)〕2.27g(15.0mmol)、トリエチルアミン5.58ml(40.0mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(20.0ml)溶液を、0℃に冷却した三塩化リン1.75ml(20.0mmol)のTHF(20.0ml)溶液に対して、攪拌しつつ滴下し、温度を室温にして30分間攪拌した。
生じた塩をグラスフィルターでアルゴン雰囲気下ろ過し、THF(1ml×3回)で洗浄した。ろ液を濃縮し、残渣を減圧下で蒸留することにより、無色透明液体の目的物2.59g(12.0mmol、収率60%)を得た。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ:7.08〜7.05(m,6H), 6.91〜6.81 (m,4H), 6.15(br,4H),6.15(d,J=8.3Hz,1H),4.64(dd,JHH=8.3Hz,3JHP=4.2Hz,1H),2.64(d,3JHP=15.3Hz,3H)
31P−NMR(121MHz,CDCl3)δ:171.7
製造例3〔(2R,5R)−2−(5’−O−tert−ブチルジフェニルシリルチミジン−3’−イル)−3−メチル−5−フェニル−1,3,2−オキサアザホスホリジンの製造;一般式(1)の化合物の製造〕
5’−O−tert−ブチルジフェニルシリルチミジン〔ヌクレオシド(8)〕2.18g(4.55mmol)をピリジン及びトルエンで共沸乾燥し、THF7.50mlに溶解した。これに、トリエチルアミン3.17ml(22.73mmol)を加え、−78℃に冷却した。
この溶液に、アルゴン雰囲気下、製造例2で得られた化合物〔ホスフィチル化剤(7)〕のTHF溶液7.5ml(4.55mmol)滴下した後、室温で30分間攪拌し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液75ml及びクロロホルム75mlを加えた。
有機相を分離後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(75ml×2回)で洗浄し、集めた洗浄液をクロロホルム(75ml×2回)で抽出した。次に、集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下で濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル−トリエチルアミン、30:70:3、v/v/v)で分離精製した。得られたフラクションを集めて飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、減圧下で濃縮することにより無色非晶質である目的物957.0mg(収率32%)を得た。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ:8.12(br,1H),7.66〜7.62(m,4H),7.46〜7.16(m,12H),6.39(dd,J=2.4,5.7Hz,1H),5.55(dd,J=6.9,7.2Hz,1H),4.95〜4.90
(m,1H),4.04〜4.02(m,1H),3.95(dd,2JH=18.2Hz,3JH=1.1Hz,1H),3.89(dd,2JH=18.2Hz,3JH=1.1Hz,1H),3.51〜3.46(m,1H),2.93〜2.86(m,1H),2.75〜2.71(d,J=6Hz,3H),2.46〜2.40(m,1H),2.28〜2.17(m,1H),1.58(d,J=0.6Hz,3H),1.10(s,9H)
31P−NMR(121MHz,CDCl3)δ:143.5(s)
実施例1〔(R)トリエチルアンモニウム 5’−O−tert−ブチルジフェニルシリルチミジン−3’−イル 3’−O−ブチルジメチルシリルチミジン−5’−イル ボラノフォスフェートの製造〕
製造例3で得られた化合物〔一般式(1)の化合物〕49.5mg(75μmol)と3’−O−tert−ブチルジメチルシリルチミジン〔ヌクレオシド(2)〕17.8mg(50μmol)とを五酸化二リン存在下で12時間乾燥した。
ここに、モレキュラーシーブ(MS3A)で8時間乾燥させた製造例1で得られた化合物〔活性化剤(3)〕200μl(100μmol)の0.5Mアセトニトリル溶液をアルゴン雰囲気下で加え、5分静置した。
その後、1.04Mボランテトラヒドロフラン錯体のテトラヒロドフラン溶液(求電子試薬)0.5ml(500μl)を加えた。添加後10分間静置し、減圧下でアセトニトリルと過剰のボラノ化剤を留去した。その後、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン74.6μl(500μmol)を加え、50℃で26時間放置した。
その後、室温に戻し、クロロホルム10mlで希釈し、pH=7.0の0.2Mリン酸緩衝液10mlで洗浄した。洗浄液をクロロホルム(10ml×3回)で抽出した後、集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、減圧下で濃縮した。
残渣を薄相クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:トリメチルアミン=99:1:0.5、v/v/vで3回、96:4:0.5、v/v/vで2回)で分離精製し、得られた生成物をクロロホルム/1Mトリエチルアンモニウム酢酸緩衝液により塩交換することで(脱保護)、無色非晶質である目的物25.6mg(収率51%)を得た。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ:9.3〜8.8(br,1H),7.69〜7.64(m,6H),7.52〜7.36(m,6H),6.44〜6.31(m,2H),5.19〜5.10(m,1H),4.39(s,1H),3.98〜3.89
(m,4H),3.06(q,J=7.2Hz,6H),2.59〜2.56(m,1H),2.25〜2.20(m,1H),1.98(s,1H),1.56(s,3H),1.32(t,J=6.9Hz,9H),1.10(s,9H),0.87(s,9H),0.05(s,6H),1.0〜0(br,3H)
31P−NMR(121MHz,CDCl3)δ:95.0(br)
実施例2〔(R)トリエチルアンモニウム チミジン−3’−イル チミジン−5'−イル−ボラノフォスフェートの製造〕
実施例1で得られた化合物25.6mg(25.5μmmol)をピリジン及びトルエンで共沸乾燥し、トリエチルアミン−3フッ化水素(500μl)に溶解した。この溶液を室温で24時間攪拌した後、0.1M酢酸アンモニウム緩衝液3mlを加え、逆相カラムクロマトグラフィー〔0.1M酢酸アンモニウム緩衝液(pH=7.0)アセトニトリル0〜10%の線形的グラディエント〕により精製し、無色非晶質である目的物10.6mg(収率61%)を得た。
1H−NMR(300MHz,D2O)δ:7.69(s,1H),7.63(s,1H),6.30〜6.18(m,2H),4.87(br,1H),4.55〜4.54(m,1H),4.14〜4.05(m,4H),3.80〜3.77(m,2H),3.18(q,J=3.6Hz,6H),2.49〜2.46(m,1H),1.90(s,3H),1.87(s,3H),1.27(t,J=7.2Hz,9H),1.0〜0(br,3H)
31P−NMR(121MHz,D2O)δ:93.0(br)
実施例3
5’-O-〔ビス(4-メトキシフェニル)フェニルメチル〕-3’-O-〔(2R,5R)-3-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザホスホリジン-2-イル〕-2’-デオキシアデノシン[(Rp)-1]の
製造
5’-O-〔ビス(4-メトキシフェニル)フェニルメチル〕-2’-デオキシアデノシン(0.80 g, 1.50 mmol)をピリジン、トルエンと繰り返し共沸することによって乾燥し、THF(7.50 ml) 溶液とした。
これにトリエチルアミン(1.47 ml, 10.5 mmol)を加え、−78 ℃に冷却した後、アルゴン雰囲気下、下記式15の0.22 M THF溶液(10.0 ml, 2.25 mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃に保ったまま1時間撹拌した後、飽和重曹水(75 ml)及びクロロホルム(75 ml)を加えた。
有機相を分離後、飽和重曹水で洗浄(75 ml×2)し、集めた洗液をクロロホルム(75 ml ×2)で抽出した。集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔2.5 × 16 cm,シリカゲル50g,ジクロロメタン−ヘキサン−ピリジン−トリエチルアミン(57:29:14:2, v/v/v/v)〕で分離精製した。
(Rp)-1を含むフラクションを集め、飽和重曹水水溶液(100 ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、減圧下濃縮乾燥して、下記式の(Rp)-1(469.1 mg, 44%)を得た。薄黄色非晶質。
1H-NMR (CDCl3) δ 8.28 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.40 - 7.13 (m, 9H), 6.76 - 6.73 (m, 4H), 6.46 - 6.42 (t, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.59 - 5.57 (br, 2H), 5.04 - 4.99 (m,
1H), 4.23 - 4.20 (m, 1H), 3.72 - 3.53 (m, 6H), 3.53 - 3.49 (m, 1H), 3.41 - 3.34 (m, 1H), 2.96 - 2.84 (m, 2H), 2.71, 2.67 (d, 3H), 2.63 - 2.55 (m, 1H). 31P-NMR (CDCl3) δ 141.4.
Figure 2011088935
実施例4
5’-O-〔ビス(4-メトキシフェニル)フェニルメチル〕-3’-O-〔(2R,5R)-3-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザホスホリジン-2-イル〕-2’-デオキシシチジン[(Rp)-2]の製

5’-O-〔ビス(4-メトキシフェニル)フェニルメチル〕-2’-デオキシシチジン(0.79 g, 1.50 mmol)をピリジン、トルエンと繰り返し共沸することによって乾燥し、THF (7.50 ml) 溶液とした。
これにトリエチルアミン(1.47 ml, 10.5mmol)を加え、−78℃に冷却した後、アルゴン雰囲気下、上記の15の0.22 M THF溶液(10.0 ml, 2.25 mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃に保ったまま1時間撹拌した後、飽和重曹水(75 ml)及びクロロホルム(75 ml)を加えた。
有機相を分離後、飽和重曹水で洗浄(75 ml×2)し、集めた洗液をクロロホルム(75ml×2)で抽出した。集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔2.5×16cm,シリカゲル50g,ジクロロメタン−ヘキサン−ピリジン−トリエチルアミン(71:14:14:2, v/v/v/v)〕で分離精製した。
(Rp)-2を含むフラクションを集め、飽和重曹水水溶液 (100 ml) で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、減圧下濃縮乾燥して、下記式の(Rp)-2(452.1 mg, 42%)を得た。薄黄色非晶質。
1H-NMR (CDCl3) δ 7.89, 7.87 (d, 1H), 7.40 - 7.10 (m, 9H), 6.79 - 6.77 (m, 4H), 6.28 - 6.24 (t, 1H), 5.52 - 5.43 (m, 2H), 4.87 - 4.82 (m, 1H), 4.06 - 4.05 (m, 1H), 3.77 - 3.66 (m, 4H), 3.46 - 3.41 (m, 3H), 2.87 - 2.82 (m, 1H), 2.69, 2.65 (d, 3H), 2.58 - 2.34 (m, 1H), 2.32 - 2.23 (m, 1H).31P-NMR (CDCl3) δ 143.5.
Figure 2011088935
実施例5
5’-O-〔ビス(4-メトキシフェニル)フェニルメチル〕-3’-O-〔(2R,5R)-3-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザホスホリジン-2-イル〕-2’-デオキシグアノシン[(Rp)-3]の
製造
5’-O-〔ビス(4-メトキシフェニル)フェニルメチル〕-2’-デオキシグアノシン(0.85g,1.50mmol)をピリジン、トルエンと繰り返し共沸することによって乾燥し、THF (7.50 ml)溶液とした。
これにトリエチルアミン(1.47 ml, 10.5 mmol)を加え、−78 ℃に冷却した後、アルゴン雰囲気下、上記の15の0.22 M THF溶液(10.0 ml, 2.25 mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃に保ったまま1時間30分撹拌した後、飽和重曹水(75 ml)及びクロロホルム
(75ml)を加えた。
有機相を分離後、飽和重曹水で洗浄(75 ml×2)し、集めた洗液をクロロホルム(75ml×2)で抽出した。集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔2.5×16cm,シリカゲル50g,ジクロロメタン−ピリジン−トリエチルアミン(83:17:2, v/v/v)〕で分離精製した。
(Rp)-3を含むフラクションを集め、飽和重曹水水溶液(100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過し、減圧下濃縮乾燥して、下記式の(Rp)-3(332.7mg,30%)を得た。薄黄色非晶質。
1H-NMR (CDCl3) δ 11.0 - 10.4 (br, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.34 - 7.19 (m, 9H), 6.81 - 6.78 (m, 4H), 6.48 (br, 1H), 6.15 - 6.11 (m, 1H), 5.59 - 5.54 (m, 1H), 4.85 - 4.80 (m, 1H), 3.95 - 3.93(m, 1H), 3.71 - 3.68 (m, 4H), 3.48 - 3.35 (m, 1H), 2.85
- 2.71 (m, 1H), 2.58 - 2.48 (m, 3H), 2.38 - 2.27 (m, 1H). 31P-NMR (CDCl3) δ 137.5.
Figure 2011088935

Claims (3)

  1. 一般式(3)で表される活性化剤を用いて一般式(2)で表されるヌクレオシドと縮合した後、求電子試薬との反応及び脱保護を行うことにより一般式(4)又は(5)で表される立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体を製造する方法に用いるための一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3'−ホスホロアミダイト。
    Figure 2011088935
    [一般式(1)中の記号の意味は下記のとおり。
    1は炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6〜14のアリール基を示す。
    2は水素原子、炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6〜14のアリール基を示す。
    3は炭素数1〜3の直鎖又は分岐アルキル基を示す。
    4は水酸基の保護基を示す。
    Bsは式:
    Figure 2011088935
    で表されるチミン、アデニン、シトシン、若しくはグアニン、又はアミノ基が保護されたアデニン、シトシン、若しくはグアニンを示す。]
    Figure 2011088935
    [一般式(2)中、R5は水酸基の保護基、Bsは一般式(1)と同じ意味を示す。
    一般式(3)中の記号の意味は下記のとおり。
    -はBF4 -、PF6 -、TfO-(TfはCF3SO2を表す。以下同じ。)、Tf2-、AsF6 -又はSbF6 -を示す。
    6及びR7は同一又は異なっていてもよい、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を示す。
    6及びR7は窒素原子と共に炭素数3〜7のモノシクロ構造を形成しても良い。]
    Figure 2011088935
    [一般式(4)及び一般式(5)中の記号の意味は下記のとおり。
    YはBH3 -+を示す(Z+はアンモニウムイオン、第1級〜第4級の低級アルキルアンモニウムイオン又は1価金属イオンを示す)。
    Bsは一般式(1)と同じ意味を示し、各式中の2個のBsは同一でも異なっていても良い。]
  2. 一般式(1)で表される光学活性なヌクレオシド3'−ホスホロアミダイトが、一般式(6)で表される光学活性な1,2−アミノアルコールと三塩化リンを反応させて得られる一般式(7)で表される光学活性なホスフィチル化剤と、一般式(8)で表されるヌクレオシドを反応させて得られるものである請求項1記載のヌクレオシド3'−ホスホロアミダイト。
    Figure 2011088935
    [式中、R1、R2、R3、R4及びBsは、一般式(1)と同じ意味を示す。]
  3. 請求項1記載の製造法における反応を繰り返す工程を含む一般式(9)で表される立体規則性の高いリン原子修飾ヌクレオチド類縁体の製造に用いるための請求項1記載のヌクレオシド3'−ホスホロアミダイト。
    Figure 2011088935
    [式中、Y及びBsは一般式(1)、(4)、(5)と同じ意味を示し、nは1〜150の整数(但し、1は含まない)を示す。]
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