JP2011072538A - X線画像撮影装置、撮影方法および撮影プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】トモシンセシス撮影によるX線断層画像を短時間で高速に再構成することができるX線画像撮影装置、撮影方法および撮影プログラムを提供する。
【解決手段】X線画像撮影装置は、トモシンセシス撮影により、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、被写体に照射されたX線をフラットパネル型検出器で検出して、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データを取得する撮影部と、フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップと、欠陥画素マップを参照して、撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成する画像処理部とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】X線画像撮影装置は、トモシンセシス撮影により、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、被写体に照射されたX線をフラットパネル型検出器で検出して、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データを取得する撮影部と、フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップと、欠陥画素マップを参照して、撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成する画像処理部とを備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、トモシンセシス撮影により取得された複数枚のX線画像の投影データを用いて、被写体の任意高さの断面におけるX線断層画像を再構成するX線画像撮影装置、撮影方法および撮影プログラムに関するものである。
トモシンセシス撮影を行うX線画像撮影装置では、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、被写体に照射されたX線をフラットパネル型X線検出器(FPD)で検出することにより、1回の撮影操作で、被写体の、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データが取得される。そして、取得された複数枚のX線画像の投影データを用いて画像処理を行って、被写体の任意高さの断面におけるX線断層画像の再構成が行われる。
以下、X線断層画像の再構成について説明する。
図5(A)に示すように、トモシンセシス撮影時に、X線源が一方向に移動されて、位置S1,S2,S3から被写体30にX線が照射され、それぞれ、被写体30のX線画像(の投影データ)P1,P2,P3が得られるとする。
ここで、図5(A)に示すように、被写体30の高さの異なる2つの位置に撮影対象物A,Bが存在する場合を考えてみる。各撮影位置S1,S2,S3において、X線源から照射されたX線は、被写体30を透過してFPDに入射される。その結果、各撮影位置S1,S2,S3に対応するX線画像P1,P2,P3において、2つの撮影対象物A,Bは、それぞれ異なる位置に投影される。
例えば、X線画像P1の場合、X線源の位置S1が、X線源の移動方向に対して、撮影対象物A,Bよりも左側に位置するため、撮影対象物A,Bは、それぞれ、撮影対象物A,Bよりも右側にずれたP1A,P1Bの位置に投影される。同様に、X線画像P2の場合には、ほぼ直下のP2A,P2Bの位置に、X線画像P3の場合には、左側にずれたP3A,P3Bの位置に投影される。
撮影対象物Aが存在する高さの断面におけるX線断層画像を再構成する場合、撮影対象物Aの投影位置P1A,P2A,P3Aが一致するように、例えば、同図(B)に示すように、X線画像P1を左へ、X線画像P3を右にシフトさせて合成する(シフト加算法)。これにより、撮影対象物Aが存在する高さの断面が強調されたX線断層画像が再構成される。また、撮影対象物Bが存在する高さの断面を含む、任意高さの断面におけるX線断層画像も同様にして再構成することができる。
ところで、FPDは、X線画像の各画素に対応する複数の光電変換素子をマトリクス状に配列して構成されている。ところが、主に製造技術や周辺回路の問題により、X線を検出することができない画素や、他の画素と比べてX線の検出感度が異なる素子が存在する。以降、このような素子およびこの素子から生成される画像の画素を欠陥画素と呼ぶ。この欠陥画素の画像上での影響を軽減・解消するために、予めFPDのパネル上の欠陥画素を覚えておきFPDから読み出される投影データに対して各種の補正処理を施すことが行われている。
例えば、特許文献1は、放射線撮影装置のフラット・パネル検出器により発生されるオフセット信号の補償に関するものである。同文献には、オフセット・マップを用いて、フラット・パネル検出器のオフセット補正を行うことが開示されている。
ところが、トモシンセシス撮影では、前述のように、1回の撮影操作によって複数枚のX線画像の投影データが得られる上に、1枚1枚のX線画像のサイズが大きく、投影データのデータ量が多い。従って、オフセット補正に限らず、特許文献1が提案するように、トモシンセシス撮影のX線画像の投影データのような大規模な画像データに対して1枚ずつ補正処理を行うと、X線断層画像が再構成されるまでに長い時間がかかるという問題があった。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解消し、トモシンセシス撮影によるX線断層画像を短時間で高速に再構成することができるX線画像撮影装置、撮影方法および撮影プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、トモシンセシス撮影により、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、前記被写体に照射されたX線をフラットパネル型検出器で検出して、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データを取得する撮影部と、
前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成する画像処理部とを備えていることを特徴とするX線画像撮影装置を提供するものである。
前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成する画像処理部とを備えていることを特徴とするX線画像撮影装置を提供するものである。
ここで、前記画像処理部は、
前記欠陥画素マップを参照して、前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データの画素データのうち、前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素に対応する異常画素データを特定する異常画素データ特定部と、
前記異常画素データ特定部により特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする補正処理を行う第1の画像補正部と、
前記第1の画像補正部による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成する第1の画像再構成部とを備えていることが好ましい。
前記欠陥画素マップを参照して、前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データの画素データのうち、前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素に対応する異常画素データを特定する異常画素データ特定部と、
前記異常画素データ特定部により特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする補正処理を行う第1の画像補正部と、
前記第1の画像補正部による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成する第1の画像再構成部とを備えていることが好ましい。
また、前記画像処理部は、さらに、
前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれについて、前記異常画素データ特定部により特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する補正処理を行う第2の画像補正部と、
前記第2の画像補正部による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成する第2の画像再構成部と、
前記第1の画像再構成部によって再構成された第1のX線断層画像と前記第2の画像再構成部によって再構成された第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力するセレクタとを備えていることが好ましい。
前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれについて、前記異常画素データ特定部により特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する補正処理を行う第2の画像補正部と、
前記第2の画像補正部による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成する第2の画像再構成部と、
前記第1の画像再構成部によって再構成された第1のX線断層画像と前記第2の画像再構成部によって再構成された第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力するセレクタとを備えていることが好ましい。
また、前記セレクタは、前記第1の画像再構成部で前記第1のX線断層画像の再構成が完了した後、前記第1のX線断層画像を出力し、前記第2の画像再構成部で前記第2のX線断層画像の再構成が完了した後、前記第2のX線断層画像を出力するものであることが好ましい。
さらに、前記セレクタは、前記第2のX線断層画像の再構成が完了してからあらかじめ設定された一定の時間が経過した後、前記第1のX線断層画像から前記第2のX線断層画像に切り替えて出力するものであることが好ましい。
また、前記セレクタは、前記第2のX線断層画像の再構成が完了した後、外部から入力された指示に従って、前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを切り替えて出力するものであることが好ましい。
また、前記セレクタは、前記第1の画像再構成部で前記第1のX線断層画像の再構成が完了した後、前記第1のX線断層画像を出力し、前記第1のX線断層画像において異常画素データ部を含んで再構成された部分(画素)が、前記第2の画像再構成部で再構成される毎に、前記再構成された第2のX線断層画像の異常画素データ部を、これに対応する前記第1のX線断層画像の異常画素データ部に切り替えることを、前記第2のX線断層画像の再構成が完了するまで繰り返し行うものであることが好ましい。
また、当該X線画像撮影装置は、さらに、各種の指示を入力するための入力部と、前記入力部から入力された指示に従って、当該X線画像撮影装置の動作を制御する制御部と、前記セレクタから出力されたX線断層画像を表示する表示部とを備え、
前記制御部は、前記第1のX線断層画像が表示されているのか前記第2のX線断層画像が表示されているのかの表示状態の情報を前記表示部に表示させるものであることが好ましい。
前記制御部は、前記第1のX線断層画像が表示されているのか前記第2のX線断層画像が表示されているのかの表示状態の情報を前記表示部に表示させるものであることが好ましい。
さらに、前記制御部は、前記入力部から、前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを切り替えて表示する指示を入力するための入力画面を前記表示部に表示させるものであることが好ましい。
また、前記第2の画像再構成部は、前記異常画素データ特定部により特定された欠陥画素に対応する異常画素データを利用して、前記欠陥画素に対応する第2のX線断層画像の画素だけを再構成するものであることが好ましい。
また、前記第2の画像補正部は、同一X線画像上にある異常画素周辺の正常画素の画素データを用いて、欠陥画素に対応する異常画素データを補正するものであることが好ましい。
また、前記第2の画像補正部は、異なる角度で撮影して取得された別のX線画像の投影データを用いて、異常画素に対応する別のX線画像の正常画素およびその周辺の正常画素の画素データを用いて、欠陥画素に対応する異常画素データを補正するものであることが好ましい。
また、本発明は、トモシンセシス撮影により、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、前記被写体に照射されたX線をフラットパネル型検出器で検出して、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データを取得し、
前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成することを特徴とするX線画像撮影方法を提供する。
前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成することを特徴とするX線画像撮影方法を提供する。
ここで、前記X線断層画像を再構成することは、
前記欠陥画素マップを参照して、前記取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記フラットパネル型検出器の欠陥画素に対応する異常画素データを特定し、
前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする第1の補正処理を行い、
前記第1の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成することを含むことが好ましい。
前記欠陥画素マップを参照して、前記取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記フラットパネル型検出器の欠陥画素に対応する異常画素データを特定し、
前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする第1の補正処理を行い、
前記第1の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成することを含むことが好ましい。
さらに、前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する第2の補正処理を行い、
前記第2の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成し、
前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力することを含むことが好ましい。
前記第2の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成し、
前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力することを含むことが好ましい。
また、本発明は、トモシンセシス撮影により、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、前記被写体に照射されたX線をフラットパネル型検出器で検出して取得された、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データを受け取るステップと、
フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記受け取った複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記フラットパネル型検出器の欠陥画素に対応する異常画素データを特定するステップと、
前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする第1の補正処理を行うステップと、
前記第1の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのX線画像撮影プログラムを提供する。
フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記受け取った複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記フラットパネル型検出器の欠陥画素に対応する異常画素データを特定するステップと、
前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする第1の補正処理を行うステップと、
前記第1の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのX線画像撮影プログラムを提供する。
ここで、さらに、前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する第2の補正処理を行うステップと、
前記第2の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成するステップと、
前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力するステップと、
をコンピュータに実行させることが好ましい。
前記第2の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成するステップと、
前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力するステップと、
をコンピュータに実行させることが好ましい。
本発明によれば、フラットパネル型検出器の欠陥画素に対応するX線画像の画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成するため、短時間で高速にX線断層画像を再構成することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のX線画像撮影装置、撮影方法および撮影プログラムを詳細に説明する。
図1は、本発明に関わるX線画像撮影装置の構成を表す一実施形態のブロック図である。同図に示すX線画像撮影装置10は、人体等の被写体30をトモシンセシス撮影(X線撮影)して、被写体30の任意高さの断面におけるX線断層画像を再構成するものである。撮影装置10は、入力部12と、制御部14と、撮影部16と、画像処理部18と、表示部20と、出力部22とによって構成されている。
入力部12は、撮影開始の指示や後述する切替指示等を含む、各種の指示を入力するための部位であり、例えば、マウスやキーボード等を例示することができる。入力部12からは指示信号が出力され、制御部14に入力される。
制御部14は、入力部12から入力される指示信号に従って、撮影部16における撮影操作、画像処理部18における画像処理、表示部20における画面表示、および出力部22における出力処理を含む、撮影装置10の動作を制御する制御信号を出力する部位である。制御部14から出力される制御信号は、図示を省略しているが、撮影部16、画像処理部18、表示部20および出力部22の各部位に入力される。
撮影部16は、制御部14から入力される制御信号に従って、被写体30をトモシンセシス撮影する部位であり、X線源24と、X線源24の移動機構(図示省略)と、撮影台26と、フラットパネル型X線検出器(FPD)28とによって構成されている。
X線源24は、撮影台26の上面に位置決めされる被写体30よりも所定間隔上方に離れた位置に配設されている。
FPD28は、X線の受光面を上向きにして撮影台26の下面に配設されている。FPD28は、被写体30を透過したX線を検出して光電変換し、撮影された被写体30のX線画像に対応するデジタル画像データ(投影データ)を出力する。FPD28は、放射線を電荷に直接変換する直接方式や、放射線を一旦光に変換し、変換された光をさらに電気信号に変換する間接方式等、各種方式のものが利用可能である。また、X線源24の移動方向に対してFPD28を移動可能に構成してもよい。
トモシンセシス撮影を行う場合、移動機構の制御により、X線源24を一方向に移動しつつ、被写体30の方向にX線の照射角度を変えて、異なる撮影角度(一定の時間間隔)で被写体30にX線が照射される。X線源24から照射されたX線は、被写体30を透過してFPD28の受光面に入射され、FPD28により検出されて光電変換され、撮影された被写体30のX線画像に対応する投影データが取得される。
トモシンセシス撮影の場合、1回の撮影操作により、被写体30の、撮影角度の異なる複数枚(例えば、20〜80枚)のX線画像が撮影され、FPD28からは、撮影された複数枚のX線画像に対応する投影データが順次出力される。
続いて、画像処理部18は、制御部14から入力される制御信号に従って、撮影部16により取得された複数枚のX線画像の投影データを受け取り、これら複数枚のX線画像の投影データを用いて画像処理(補正処理、画像合成処理等を含む)を行って、被写体30の任意高さの断面におけるX線断層画像を再構成する部位である。画像処理部18は、記憶部32と、補正部34と、再構成部36とによって構成されている。
記憶部32は、撮影部16により取得された、複数枚のX線画像の投影データを記憶する。補正部34は、記憶部32に記憶された複数枚のX線画像の投影データに所定の補正処理を施す。再構成部36は、補正部34による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて画像合成処理を施すことによって、被写体30の任意高さの断面におけるX線断層画像を再構成する。画像処理部18の詳細は後述する。
画像処理部18は、ハードウェア(装置)で構成してもよいし、本発明に関わるX線画像処理方法の一部をコンピュータに実行させるためのプログラムによって構成することもできる。
続いて、表示部20は、制御部14から入力される制御信号に従って、画像処理部18により再構成されたX線断層画像等を表示する部位であり、例えば、液晶ディスプレイ等のようなフラットパネル型ディスプレイを例示することができる。
また、出力部22は、制御部14から入力される制御信号に従って、画像処理部18により再構成されたX線断層画像を出力する部位であり、例えば、X線断層画像をプリント出力するサーマルプリンタや、X線断層画像のデジタル画像データを各種の記録媒体に保存する記憶装置等を例示することができる。
次に、画像処理部18について詳細に説明する。
図2は、図1に示す画像処理部の詳細構成を表すブロック図である。同図に示すように、画像処理部18は、記憶部32と、異常画素データ特定部38と、第1および第2の画像補正部40,42と、第1および第2の画像再構成部44,46と、セレクタ48とによって構成されている。異常画素データ特定部38と第1および第2の画像補正部40,42は補正部34に相当し、第1および第2の画像再構成部42,46とセレクタ48は再構成部36に相当するものである。
異常画素データ特定部38は、欠陥画素マップを参照して、撮影部16によって取得され、記憶部32に記憶された、撮影角度の異なる複数枚のX線画像のそれぞれの投影データの画素データのうち、FPD28およびその周辺回路に起因する欠陥画素に対応する異常画素データを特定する。
ここで、欠陥画素マップには、FPD28およびその周辺回路に起因する欠陥画素の情報(位置情報、欠陥画素の状態の情報等を含む)が記憶されている。欠陥画素マップは、例えば、被写体30が存在しない状態でX線撮影を行うことにより取得されたX線画像の投影データに基づいて作成することができる。また、欠陥画素マップは、例えば、FPD28の内部、または、制御部14の内部等に記憶されている。
ここで、欠陥画素は、例えば、製造技術の問題等によりX線を検出することができない画素や、他の画素と比べてX線の検出感度が異なる画素等のように、正常画素のようなX線の受光量に比例した画素データを出力することができない画素である。欠陥画素マップは、1つでもよいし、後述する補正処理のために、欠陥画素の状態(例えば、画素の欠陥、ゲイン不良等)に応じてそれぞれ異なる複数の欠陥画素マップを備えていてもよい。
続いて、第1の画像補正部40は、異常画素データ特定部38により特定された欠陥画素に対応する異常画素データ(画素値)をマスクする補正処理を行う。欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする方法は何ら制限されないが、例えば、画素データの範囲を0〜n(0は最小濃度(透明)、nは最大濃度)とすると、欠陥画素に対応する異常画素データを0に設定することにより、欠陥画素に対応する異常画素データをマスクすることができる。
第1の画像再構成部44は、第1の画像補正部40による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて画像合成処理を行って第1のX線断層画像を再構成する。つまり、第1の画像再構成部44では、欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いて、被写体30の任意高さの断面における第1のX線断層画像が再構成される。
トモシンセシス撮影では、図3に示すように、1回の撮影操作で取得される複数枚のX線画像のそれぞれは撮影角度が異なるため、それぞれのX線画像において、被写体30とFPD28の欠陥画素との間の位置関係が異なっている(ずれている)。このため、欠陥画素に対応する異常画素データを使用しなくても、他の複数枚のX線画像の投影データの正常画素に対応する画素データを使用して、被写体の任意の高さの断面におけるX線断層画像を再構成することができる。
ここで、図3は、トモシンセシス撮影時における、X線源と被写体とFPDの欠陥画素との間の位置関係を表す概念図である。同図に示すように、FPD28には、欠陥画素マップから既知となっている欠陥画素が、X線源の移動方向に対して、被写体30よりも右側の位置に存在するものとする。また、トモシンセシス撮影時には、X線源が一方向に移動されて、位置S1,S2,S3から被写体30にX線が照射されるものとする。
同図に示すように、撮影位置S1から被写体30にX線が照射された場合、被写体のX線画像の中央よりも左側にFPD28の欠陥画素が位置し、撮影位置S2から被写体30にX線が照射された場合、被写体30のX線画像の中央よりも右側に欠陥画素が投影される。なお、撮影位置S3から被写体30にX線が照射された場合、欠陥画素は、被写体30のX線画像の中に含まれていない。
また、図4は、図1に示す撮影装置における、X線源と被写体の撮影対象物とFPDの欠陥画素との間の位置関係を表す概念図である。撮影位置S1,S2,S3およびFPD28の欠陥画素の位置は図3と同様である。図4では、撮影対象物Cが、X線源の移動方向に対して、被写体30の中央よりも左側に位置し、撮影位置S1から被写体30にX線が照射された場合、撮影対象物CのX線画像がFPD28の欠陥画素上に投影されるものとする。
撮影装置10では、撮影対象物Cが存在する高さの断面におけるX線断層画像を再構成する場合、撮影位置S1で取得された撮影対象物CのX線画像の画素データのうち、FPD28の欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず(マスクし)、他の撮影位置S2,S3で取得された撮影対象物CのX線画像の正常画素に対応する画素データのみを使用して、撮影対象物Cが存在する高さの断面が強調されたX線断層画像が再構成される。
一方、第2の画像補正部42は、複数枚のX線画像のそれぞれについて、異常画素データ特定部38により特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する補正処理を行う。異常画素データの補正は、同一X線画像上にある異常画素周辺の正常画素(例えば、異常画素に隣接する周囲の8画素)の画素データを用いて補正(例えば、置換、補間等)する方法や、異なる角度で撮影して取得された別のX線画像の投影データを用いて、異常画素に対応する別のX線画像の正常画素およびその周辺の正常画素の画素データを用いて補正(例えば、置換、補間等)する方法等が考えられる。また、このような補正処理は、公知の手法を含む各種の手法を採用することができる。
第2の画像再構成部46は、第2の画像補正部42による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて画像合成処理を行って第2のX線断層画像を再構成する。つまり、第2の画像再構成部46では、それぞれのX線画像における、正常画素に対応する画素データ、および、補正後の欠陥画素に対応する異常画素データを用いて、第1の画像再構成部44と同じ被写体30の高さの断面における第2のX線断層画像が再構成される。
また、第1および第2の画像補正部40,42では、複数枚のX線画像のそれぞれについて、例えば、オフセット補正、残像補正、ゲイン補正、欠陥画素補正、段差補正、縦ムラ補正、横ムラ補正を含む各種の補正処理が行われる。なお、ここに例示したオフセット補正、残像補正、ゲイン補正、欠陥画素補正、段差補正、縦ムラ補正、横ムラ補正は、公知の補正処理であり、公知の手法を含む各種の手法で実施することができる。
ここで、第1のX線断層画像は、FPD28の欠陥画素に対応する異常画素データを使用せずに再構成されるため、第2のX線断層画像と比べると画質は劣るが、短時間で高速に再構成することができる。一方、第2のX線断層画像は、FPD28の欠陥画素に対応する異常画素データが補正されてから再構成されるため、第1のX線断層画像と比べると再構成に要する時間は長くなるが、高画質である。
続いて、セレクタ48は、制御部14から入力される切替信号(制御信号)に応じて、第1のX線断層画像と第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力する。
なお、画像処理部18において、第2の画像補正部42、第2の画像再構成部46およびセレクタ48は必須の構成要素ではない。これらの構成要素は、第2のX線断層画像の出力が必要な場合に適宜設けることが望ましい。
また、セレクタ48において、切替信号に応じて、第1のX線断層画像と第2のX線断層画像とを切り替えるタイミングは何ら制限されず、各種のタイミングを採用することができる。
例えば、第1の画像再構成部44で第1のX線断層画像の再構成が完了した後、セレクタ48から第1のX線断層画像を出力し、第2の画像再構成部46で第2のX線断層画像の再構成が完了した後、第2のX線断層画像を出力するようにしてもよい。この方式では、第1のX線断層画像が短時間で高速に表示部20に表示された後、高画質の第2のX線断層画像が表示部20に自動的に(無条件で)表示される。
また、第2のX線断層画像の再構成が完了してから、あらかじめ設定された一定の時間が経過した後、第1のX線断層画像から第2のX線断層画像に切り替えてセレクタ48から出力するようにしてもよい。この方式では、複数枚の第1のX線断層画像が一定の時間よりも短時間で連続的に表示されると、第2のX線断層画像は表示されない。一方で、ユーザが関心を示して第1のX線断層画像が一定の時間以上表示されると、第2のX線断層画像が自動的に表示される。
また、第2のX線断層画像の再構成が完了した後、入力部12を介して外部から入力された指示(切替指示)に従って、第1のX線断層画像と第2のX線断層画像とを切り替えてセレクタ48から出力するようにしてもよい。この方式では、ユーザが、任意のX線断層画像について、任意のタイミングで第1のX線断層画像と第2のX線断層画像とを切り替えて表示させることができる。
また、第1の画像再構成部44で第1のX線断層画像の再構成が完了した後、セレクタ48から第1のX線断層画像を出力し、第1のX線断層画像において異常画素データ部を使用せずに再構成された部分(画素)が、第2の画像再構成部46で第2のX線断層画像の異常画素データ部(第1のX線断層画像の異常画素データに対応する第2のX線断層画像の画素データ部分)が再構成される毎にリアルタイムで、再構成された第2のX線断層画像の異常画素データ部を、これに対応する第1のX線断層画像の異常画素データ部に切り替えることを、第2のX線断層画像の再構成が完了するまで繰り返し行うようにしてもよい。この方式では、第2のX線断層画像全体の再構成が完了するのを待って、第1のX線断層画像から第2のX線断層画像に切り替えるのではなく、第2のX線断層画像を再構成している最中に、所定の単位(画素単位、ライン単位等)で第1のX線断層画像から第2のX線断層画像に切り替える。これにより、再構成が完了した部分から順に高画質なX線断層画像を表示することができる。
また、第2の画像再構成部46は、複数枚のX線画像のそれぞれについて、異常画素データ特定部38により特定された欠陥画素に対応する異常画素データを利用して、第2のX線断層画像のうち、欠陥画素に対応する画素だけを再構成するようにしてもよい。これにより、第2の画像再構成部46は、FPD28の欠陥画素に対応する画素のみを再構成すればよいことになるので、さらなる高速化が可能となる。
次に、トモシンセシス撮影時の撮影装置10の動作を説明する。
被写体30が撮影台26の上面に位置決めされた後、入力部12から撮影開始の指示が与えられると、制御部14の制御によりトモシンセシス撮影が開始される。
撮影が開始されると、撮影部16では、移動機構の制御により、X線源24を一方向に移動しつつ、被写体30の方向にX線源24の照射角度を変えて、異なる照射角度でX線が被写体30に照射され、1回の撮影操作で撮影角度の異なる複数枚のX線画像が撮影される。そして、被写体30のX線画像の撮影が行われる度に、FPD28から、撮影されたX線画像に対応する投影データが出力される。
画像処理部18では、撮影部16により取得された複数枚のX線画像の投影データが記憶部32に記憶される。
続いて、異常画素データ特定部38により、欠陥画素マップを参照して、記憶部32に記憶された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、FPD28の欠陥画素に対応する異常画素データが特定される。
続いて、第1の画像補正部40により、特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする補正処理が行われ、第1の画像再構成部44により、第1の画像補正部40による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて、被写体30の任意高さの断面における第1のX線断層画像が再構成される。
また、第1のX線断層画像の再構成の処理と並行して、第2の画像補正部42により、特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する補正処理が行われ、第2の画像再構成部46により、第2の画像補正部42による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて、第1の画像再構成部44と同じ被写体30の高さの断面における第2のX線断層画像が再構成される。
そして、セレクタ48により、切替信号に応じて、第1のX線断層画像と第2のX線断層画像との切り替えが所定のタイミングで行われて出力される。
セレクタ48から出力されたX線断層画像は表示部20に表示される。また、制御部14の制御により、X線断層画像の表示状態の情報(第1のX線断層画像が表示されているのか第2のX線断層画像が表示されているのかを示す情報)が表示部20に表示されるとともに、入力部12から、第1のX線断層画像と第2のX線断層画像とを切り替えて表示する指示を入力するための入力画面が表示部20に表示される。
これにより、撮影装置10のユーザは、X線断層画像の表示状態の情報を参照して、表示部20に表示されているX線断層画像が第1のX線断層画像なのか第2のX線断層画像なのかを認識することができる。また、入力部12から指示の入力画面を介して切替の指示を与えることにより、ユーザが任意のタイミングで第1のX線断層画像と第2のX線断層画像とを自由に切り替えることができる。
また、セレクタ48から出力されたX線断層画像は出力部22に入力され、出力部22において、例えば、X線断層画像がプリント出力され、X線断層画像のデジタル画像データが記録媒体に保存される。
撮影装置10では、欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いて画像処理を行って、被写体30の任意高さの断面のX線断層画像を再構成するため、短時間で高速に第1のX線断層画像を表示することができる。また、第1のX線断層画像から高画質な第2のX線断層画像に切り替えて表示させることもできるし、両者を任意のタイミングで切り替えて表示させることもできる。
なお、本発明のX線画像撮影装置の各部位の具体的な構成は何ら制限されず、同様の機能を実現する各種の手段によって実現することができる。また、第1の画像補正部40における補正処理はマスク処理に限定されず、第1の画像再構成部44において、欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを使用してX線断層画像の再構成を行うことができるような補正処理であればよい。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 X線画像撮影装置
12 入力部
14 制御部
16 撮影部
18 画像処理部
20 表示部
22 出力部
24 X線源
26 撮影台
28 フラットパネル型X線検出器(FPD)
30 被写体
32 記憶部
34 補正部
36 再構成部
38 異常画素データ特定部
40,42 画像補正部
44,46 画像再構成部
48 セレクタ
12 入力部
14 制御部
16 撮影部
18 画像処理部
20 表示部
22 出力部
24 X線源
26 撮影台
28 フラットパネル型X線検出器(FPD)
30 被写体
32 記憶部
34 補正部
36 再構成部
38 異常画素データ特定部
40,42 画像補正部
44,46 画像再構成部
48 セレクタ
Claims (17)
- トモシンセシス撮影により、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、前記被写体に照射されたX線をフラットパネル型検出器で検出して、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データを取得する撮影部と、
前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成する画像処理部とを備えていることを特徴とするX線画像撮影装置。 - 前記画像処理部は、
前記欠陥画素マップを参照して、前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データの画素データのうち、前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素に対応する異常画素データを特定する異常画素データ特定部と、
前記異常画素データ特定部により特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする補正処理を行う第1の画像補正部と、
前記第1の画像補正部による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成する第1の画像再構成部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のX線画像撮影装置。 - 前記画像処理部は、さらに、
前記撮影部によって取得された複数枚のX線画像のそれぞれについて、前記異常画素データ特定部により特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する補正処理を行う第2の画像補正部と、
前記第2の画像補正部による補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成する第2の画像再構成部と、
前記第1の画像再構成部によって再構成された第1のX線断層画像と前記第2の画像再構成部によって再構成された第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力するセレクタとを備えていることを特徴とする請求項2に記載のX線画像撮影装置。 - 前記セレクタは、前記第1の画像再構成部で前記第1のX線断層画像の再構成が完了した後、前記第1のX線断層画像を出力し、前記第2の画像再構成部で前記第2のX線断層画像の再構成が完了した後、前記第2のX線断層画像を出力するものであることを特徴とする請求項3に記載のX線画像撮影装置。
- 前記セレクタは、前記第2のX線断層画像の再構成が完了してからあらかじめ設定された一定の時間が経過した後、前記第1のX線断層画像から前記第2のX線断層画像に切り替えて出力するものであることを特徴とする請求項4に記載のX線画像撮影装置。
- 前記セレクタは、前記第2のX線断層画像の再構成が完了した後、外部から入力された指示に従って、前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを切り替えて出力するものであることを特徴とする請求項3に記載のX線画像撮影装置。
- 前記セレクタは、前記第1の画像再構成部で前記第1のX線断層画像の再構成が完了した後、前記第1のX線断層画像を出力し、前記第1のX線断層画像において前記異常画素データ部を使用せずに再構成された部分が、前記第2の画像再構成部で前記第2のX線断層画像の異常画素データ部が再構成される毎に、前記再構成された第2のX線断層画像の異常画素データ部を、これに対応する前記第1のX線断層画像の異常画素データ部に切り替えることを、前記第2のX線断層画像の再構成が完了するまで繰り返し行うものであることを特徴とする請求項3に記載のX線画像撮影装置。
- 当該X線画像撮影装置は、さらに、各種の指示を入力するための入力部と、前記入力部から入力された指示に従って、当該X線画像撮影装置の動作を制御する制御部と、前記セレクタから出力されたX線断層画像を表示する表示部とを備え、
前記制御部は、前記第1のX線断層画像が表示されているのか前記第2のX線断層画像が表示されているのかの表示状態の情報を前記表示部に表示させるものであることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載のX線画像撮影装置。 - 前記制御部は、前記入力部から、前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを切り替えて表示する指示を入力するための入力画面を前記表示部に表示させるものであることを特徴とする請求項8に記載のX線画像撮影装置。
- 前記第2の画像再構成部は、前記異常画素データ特定部により特定された欠陥画素に対応する異常画素データを利用して、前記欠陥画素に対応する第2のX線断層画像の画素だけを再構成するものであることを特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載のX線画像撮影装置。
- 前記第2の画像補正部は、同一X線画像上にある異常画素周辺の正常画素の画素データを用いて、欠陥画素に対応する異常画素データを補正するものであることを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載のX線画像撮影装置。
- 前記第2の画像補正部は、異なる角度で撮影して取得された別のX線画像の投影データを用いて、異常画素に対応する別のX線画像の正常画素およびその周辺の正常画素の画素データを用いて、欠陥画素に対応する異常画素データを補正するものであることを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載のX線画像撮影装置。
- トモシンセシス撮影により、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、前記被写体に照射されたX線をフラットパネル型検出器で検出して、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データを取得し、
前記フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記欠陥画素に対応する異常画素データを使用せず、正常画素に対応する画素データだけを用いてX線断層画像を再構成することを特徴とするX線画像撮影方法。 - 前記X線断層画像を再構成することは、
前記欠陥画素マップを参照して、前記取得された複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記フラットパネル型検出器の欠陥画素に対応する異常画素データを特定し、
前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする第1の補正処理を行い、
前記第1の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成することを含むことを特徴とする請求項13に記載のX線画像撮影方法。 - さらに、前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する第2の補正処理を行い、
前記第2の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成し、
前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力することを含むことを特徴とする請求項14に記載のX線画像撮影方法。 - トモシンセシス撮影により、X線源を一方向に移動しつつ、異なる角度で被写体にX線を照射し、前記被写体に照射されたX線をフラットパネル型検出器で検出して取得された、撮影角度の異なる複数枚のX線画像の投影データを受け取るステップと、
フラットパネル型検出器および周辺回路に起因する欠陥画素の情報が記憶された欠陥画素マップを参照して、前記受け取った複数枚のX線画像のそれぞれの投影データを構成する画素データのうち、前記フラットパネル型検出器の欠陥画素に対応する異常画素データを特定するステップと、
前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データをマスクする第1の補正処理を行うステップと、
前記第1の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第1のX線断層画像を再構成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのX線画像撮影プログラム。 - さらに、前記特定された欠陥画素に対応する異常画素データを補正する第2の補正処理を行うステップと、
前記第2の補正処理後の複数枚のX線画像の投影データを用いて第2のX線断層画像を再構成するステップと、
前記第1のX線断層画像と前記第2のX線断層画像とを所定のタイミングで切り替えて出力するステップと、
をコンピュータに実行させるための請求項16に記載のX線画像撮影プログラム。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20121204 |